JP7311923B1 - 水路 - Google Patents

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【課題】高い地下水位が想定される水路水路において、水路躯体の浮上や側壁の傾斜を防止する。【解決手段】水路躯体11は底版12と一対の側壁13とを含み、少なくとも底版12の幅端部及び側壁13はプレキャストコンクリート製の水路用ブロック21の底版部22の幅端部分及び側壁部23が複数連なったものである。地位水位が側壁13の1/2高さ以上となることがある設置場所に、水路躯体11が設置されている。側壁13の両脇には埋め戻し材がある。側壁部23の1/2高さ以下の所定位置に、打ち抜いて下段ウィープホール27を形成するための、側壁部23の厚さを減じてなるノックアウト部26が、路長方向に所定ピッチで複数設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、斜面の下等の地位水位が高い場所に設けられた水路に関するものである。
図6及び図7は、従来の水路(開水路)を示しており、斜面の下の水路敷(例えば掘り割り底51)に、基礎砕石52と基礎コンクリート53を介して水路躯体61が設置されている。水路躯体61は、底版62と底版62から起立した一対の側壁63とからなる。側壁63の両脇には、埋め戻し土でできた小段54があり、その先は法面55に接続する。法面の上に台地面56がある場合、台地面56は畑や水田として利用され、法肩に近い位置に民家や工場が建っていることもある。
小段54は長期的には沈下するため、晴天時でも地表に水溜まり57ができる場合がある。この水は地下水が湧出したものと考えられる。周辺土質が、例えば火山灰が堆積してできたローム層のように透水性の低い土質であると、比較的高い位置に地下水面が形成されると考えられる。小段54の埋め戻し土が透水性の低い現地発生土であると、水圧は容易には小段54の上に抜けないため、底版62の下面には、台地部の同等標高の地下水圧に相当する水圧、すなわち水路壁高を超える高い水圧(揚圧力)が作用することがある。この揚圧力の作用により、水路躯体61が浮上する可能性がある。
そこで、従来においても、埋め戻し土層に含まれる水を水路躯体61内に排水するために、側壁63の中間標高部に数mおきに水抜き孔64が開けられており、水路水深が浅いときには水が流れ落ちている事例がある。
しかし、水路躯体61が浮上している事例では、水抜き孔64から水路内に排水(水抜き)されているにもかかわらず、小段54に水面がみられることから、水抜き孔64のみでは排水対策が不十分であることが考えられる。本発明者らが、これらの問題をさらに検討したところ、次のことが分かってきた。
(1)側壁の目地から排水できない
水路躯体61には、水抜き孔64が数mおきにしか設置されないことに加えて、側壁63の目地も目地材65でシールされるため、地下水の水路内部への排水量が不足する。
(2)水路の区間で排水条件が異なる
水路躯体61が設置される区間は、すべて同じ現場条件ではなく、場所により異なる。水田隣接区間や水脈にあたった区間では、地下水供給量が部分的あるいは時期的に増加するが、正確に予測することは困難である。よって、水路の供用開始後に発生する事象に的確に対応できるような設計を事前に行うことは困難である。
(3)水抜き孔からの排水量を調整できない
水抜き孔64の個所数が、現地で必要とされる排水量に対して多いと、水抜き孔64からの排水量が過剰となり、地下水位が低下して周辺家屋の沈下、井戸の枯渇、水田の漏水を引き起こす可能性がある。一方、水抜き孔64の個所数が、現地で必要とされる排水量に対して少ないと、水抜き孔64からの排水量が不足し、地下水位が上昇して水路に過大な揚圧力が作用して水路躯体が浮上する。
(4)降雨時の排水
降雨時には短期集中的に小段面に雨水が供給されるため、水抜き孔64だけでは排水が追い付かずに地下水位が非常に高くなり、水路が浮上するリスクがある。
ところで、本発明者らの調査によると、水が流れるブロックに関して次のような文献がある(特許文献1,2)。
特許文献1には、歩車道境界ブロックや側溝ブロックに集水部材または集水機構(ポーラスコンクリート、集水孔または排水孔、集水凹部)を設け、路面の排水性舗装に浸透した雨水を、集水部材または集水機構を介して側溝ブロック内に落し込むことが記載されている。しかし、この技術では深部の地下水を排除することは不可能であり、前記水路浮上を防止することはできない。
特許文献2には、降雨を樹木に導水したり地下浸透したりして、接続される排水管渠の断面を小さくできる、多目的集水桝において、プレキャストコンクリート集水桝の側面壁にノックアウトが可能な凹状部を複数箇所設けることが記載されている。しかし、ノックアウトする凹状部は、建設当初から打ち抜かれて導水管と接続されるものであり、施工後に状況をみて臨機応変に開通させることを目的とする本願発明とは関連しない。
特開2004-285819号公報 特開2002-21170号公報
そこで、本発明の目的は、高い地下水位が想定される水路において、水路躯体の浮上や側壁の傾斜を防止することにある。
本発明の水路は、
水路躯体は底版と一対の側壁とを含み、少なくとも底版の幅端部及び側壁はプレキャストコンクリート製の水路用ブロックの底版部の幅端部分及び側壁部が複数連なったものであり、
地位水位が側壁の1/2高さ以上となることがある設置場所に、水路躯体が設置され、
側壁の両脇には埋め戻し材があり、
側壁部の1/2高さ以下の所定位置に、打ち抜いて下段ウィープホールを開通するための、側壁部の厚さを減じてなるノックアウト部が、路長方向に所定ピッチで複数設けられたことを特徴とする。
(作用)
現地の地下水位状況に応じて、必要箇所及び必要数のノックアウト部を打ち抜いて下段ウィープホールを開通させることにより、地下水を水路内部へ適切量排水することができ、もって排水量が過剰の場合に生じる周辺家屋の沈下等の問題を防止しつつ、排水量が不足する場合に生じる水路躯体の浮上や側壁の傾斜を防止することができる。
連なる側壁部間の目地は、下端から2.5/10~4/10高さの所定位置までの範囲が排水隙間とされ、土の吸い出し抑制のためには、残りの範囲が目地材でシールされていることが好ましい。
側壁部の4/10~6/10高さの所定位置に、水路確認用の中段ウィープホールが、少なくとも一つ貫設されていることが好ましい。
側壁部の上端から100~300mm下がった所定位置に、上段ウィープホールが、路長方向に所定ピッチで複数貫設されていることが好ましい。
設置場所の水路敷に、基礎砕石と基礎コンクリートを介して水路躯体が設置され、
埋め戻し材は、側壁の外側面に接して基礎砕石から中段ウィープホールまで連続する側部砕石層を含むことが好ましい。
設置場所の水路敷に、基礎砕石と基礎コンクリートを介して水路躯体が設置され、
埋め戻し材は、側壁の外側面に接して基礎砕石から中段ウィープホールまで連続する側部砕石層と、側壁の外側面に接して上段ウィープホールを覆う上部砕石層と、側部砕石層と上部砕石層とを隔てる残りの埋め戻し土とを含むことが好ましい。
底版部の幅端部分に、現場打ちコンクリートによるフーチングが基礎コンクリートと接合するように設けられたことが好ましい。現場打ちコンクリートによるフーチングと基礎コンクリートとの間が密着するため、水路側方圧力水の躯体底板と基礎コンの隙間への侵入を防ぐことができ、躯体下面へ揚圧力が直接に作用することを低下できる。
本発明によれば、高い地下水位が想定される水路において、水路の浮上や側壁の傾斜を防止することできる。
図1は実施例1の水路及びその周辺を示す概略断面図である。 図2は同水路の斜視図である。 図3(a)は同水路の断面図、(b)はノックアウト後の部分断面図である。 図4(a)は同水路の側面図、(b)IVb矢示部の拡大図である。 図5は実施例2の水路の斜視図である。 図6は従来例の水路及びその周辺を示す概略断面図である。 図7は同水路の斜視図である。
[1]水路躯体
水路躯体は、次のいずれの態様も含む。
(ア)底版及び側壁が、プレキャストコンクリート製の(チャンネル型)水路用ブロックの底版部及び側壁部が路長方向に複数連なってなる態様。
(イ)底版の幅端部及び側壁が、プレキャストコンクリート製の(L型)水路用ブロックの底版部の幅端部分及び側壁部が路長方向に複数連なってなり、底版の幅中間部が現場打ちコンクリートからなる態様。
[2]水路躯体の設置場所
地位水位が側壁の1/2高さ以上となることがある設置場所としては、特に限定されないが、斜面の下(例えば台地を掘り割ってできた掘り割り底など)や、平地であるが水田の近傍(取水時など一時的に水路外側の地下水位が上昇する)等を例示できる。特に斜面の下は、地位水位が側壁の1/2高さ以上となることが多いため、同設置場所で本発明は特に有用である。
[3]目地の排水隙間
排水隙間(路長方向間隙)は、特に限定されないが、土砂吸い出しが防止できる性能が要求される。
[4]ノックアウト部
ノックアウト部の形状・寸法は、特に限定されないが、側面視円形で直径25~50mmが好ましい。
ノックアウト部のピッチは、特に限定されず、一定ピッチでも不定ピッチでもよい。
[5]中段ウィープホール
中段ウィープホールの形状・寸法は、特に限定されないが、側面視円形で直径(テーパー孔の場合は最小部の直径。以下同じ。)25~50mmが好ましい。
[6]上段ウィープホール
上段ウィープホールの形状・寸法は、特に限定されないが、側面視円形で直径(テーパー孔の場合は最小部の直径。以下同じ。)25~50mmが好ましい。
上段ウィープホールのピッチは、特に限定されず、一定ピッチでも不定ピッチでもよい。
[7]現場打ちコンクリートによるフーチング
現場打ちコンクリートによるフーチングを設ける底版部の幅端部分は、側壁部の外側面より張り出さない部分でもよいし、側壁部の外側面よりも既に張り出した部分(プレキャストコンクリートによるPCaフーチングが存在する)でもよい。同底版部の幅端部分から、現場打ちコンクリートと結合する突出鉄筋が突出していることが好ましい。
側壁部の外側面から現場打ちコンクリートによるフーチングの張り出し端までの幅は、特に限定されない。
また、現場打ちコンクリートと接合する基礎コンクリートの厚さは、通常より分厚い150~250mmとすると、十分な浮力対策となり好ましい。
次に、本発明の実施例について図1~図4を参照して説明する。なお、実施例の各部の構造、材料、形状及び寸法は例示であり、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更できる。
[実施例1]
図1~図4は、実施例1の水路(開水路)を示しており、斜面の下の水路敷の一例である掘り割り底1に、基礎砕石2と基礎コンクリート3と敷きモルタル10をこの順に介して水路躯体11が設置されている。水路躯体11は、底版12と該底版12から起立した一対の側壁13とからなる。同設置場所は、地位水位が側壁13の1/2高さ以上となることが多い。側壁13の両脇には、埋め戻し材でできた巾1~2mの小段4があり、その先は法長5~10m程度の法面5を経て水平な台地面6に接続する。台地面6は、畑や水田として利用され、法肩に近い位置に民家や工場が建っている。
水路躯体11は、底版部22と底版部22から起立した一対の側壁部23とが一体形成されたプレキャストコンクリート製の水路用ブロック21が、複数連なったものである。一つの水路用ブロック21の長さは2mである。
図2及び図4に示すように、連なった水路用ブロック21どうしの側壁部端面間の目地は、下端から2.5/10~4/10高さの所定位置までの範囲が排水隙間24とされ、残りの範囲が目地材25(シーリング材、コーキング材、モルタル、ゴム部材等)でシールされている。
図2及び図3に示すように、各水路用ブロック21の各側壁部23には、次のノックアウト部及びウィープホールが設けられている。
(a)側壁部23の1/2高さ以下の所定位置(例えば1/3高さ)に、打ち抜いて下段ウィープホール27を形成するための、側壁部の厚さを減じてなる直径25~50mm(例えば30mm)のノックアウト部26が、路長方向に所定ピッチで複数(例えば300~800mmから選ばれる例えば500mmピッチで4つ)設けられている。
(b)側壁部23の4/10~6/10高さの所定位置(例えば1/2高さ)に、直径25~50mm(例えば30mm)の中段ウィープホール28が一つ貫設されている。
(c)側壁部23の上端から100~300mm下がった所定位置(例えば150mm下がった位置)に、直径25~50mm(例えば30mm)の上段ウィープホール29が、路長方向に所定ピッチで複数(例えば300~800mmから選ばれる例えば500mmピッチで4つ)貫設されている。
側壁部23の外側面には、排水隙間24、ノックアウト部26、中段ウィープホール28及び上段ウィープホール29を覆うように、吸出し防止マット14が取り付けられている。吸出し防止マット14は、水は通しやすいが土砂は通しにくい性質を有し、埋め戻し土の吸出しを防止する。
小段4の埋め戻し材は、側壁13の外側面に接して基礎砕石2から中段ウィープホール28まで連続する側部砕石層7と、側壁13の外側面に接して上段ウィープホール29を覆う上部砕石層8と、側部砕石層7と上部砕石層8とを隔てる残りの埋め戻し土9とからなる。各砕石層7,8には、ウィープホールからの吸出し防止と、前記浮上計算時の摩擦力確保のため、最大粒径が大きいC-40が用いられている。埋め戻し土9は、前記透水性の低い現地発生土である。
各水路用ブロック21の底版部22の幅端部分は、各側壁部23の外側面よりも張り出したプレキャストコンクリートによるPCaフーチング30となっており、PCaフーチング30の端面から突出鉄筋31が突出している。PCaフーチング30の張り出し端には、現場打ちコンクリートによる追加フーチング32が、突出鉄筋31と結合するとともに、基礎コンクリート3の上面と接合するように設けられている。
側壁部23の外側面からPCaフーチング30の張り出し端までの幅は150mmであり、側壁部23の外側面から追加フーチング32の張り出し端までの幅は、200~300mm(例えば250mm)である。基礎コンクリート3の厚さは、通常の厚さ(50~100mm)より分厚い150~250mmとされている。
以上のように構成された実施例1の水路によれば、次の作用効果が得られる。
[1]目地の排水隙間24
目地の排水隙間24から、地下水を水路内部へ排水することができ、深部の水圧を開放することができる。排水隙間24は、下端から2.5/10~4/10高さの所定位置までの範囲に限定されており、また、間隙が狭いため、過剰排水や埋め戻し土の吸出しは生じにくい。また、構造上大きな曲げモーメントが作用する側壁部23の下部に予めウィープホールを貫設させないので、側壁部23の耐力低減も防止できる。
[2]中段ウィープホール28
中段ウィープホール28は、一般的な地下水排水用としても作用するが、次に述べるようにノックアウト部26を打ち抜いて下段ウィープホール27を開通させるための目安とすることができる。
[3]ノックアウト部26及び下段ウィープホール27
現地の地下水位状況に応じて、必要箇所及び必要数のノックアウト部26を打ち抜いて下段ウィープホール27を開通することにより、地下水を水路内部へ適切量排水することができ、もって排水量が過剰の場合に生じる周辺家屋の沈下等の問題を防止しつつ、排水量が不足の場合に生じる水路躯体11の浮上や側壁13の傾斜を防止することができる。具体的には、例えば次のように運用する。
(ア)供用開始時から大規模に周辺地下水位を低下させると、周辺に影響を及ぼすリスクがある場合には、ノックアウト部26を打ち抜くことなく維持すればよい。
(イ)地下水位状況をみて多くの排水を必要とする場合には(例えば晴天時でも中段ウィープホール28から水が出ているなど)、全部又は大多数のノックアウト部26をハンマーで打ち抜いて、ノックアウト部26の直径と略同じ直径の下段ウィープホール27を開通させる。
(ウ)上記(ア)と(イ)の中間で、図4に示すように、路長方向に地位水位が異なり、一部の側壁部23の中段ウィープホール28のみから水が出ている場合には、その側壁部23のノックアウト部26を打ち抜いて下段ウィープホール27を開通させ、さらに状況をみて順次開通箇所を増やしていく。図4(a)では、打ち抜いていないノックアウト部26を黒丸で表し、開通させた下段ウィープホール27を白丸で表している。
[4]側部砕石層7
側部砕石層7は、基礎砕石2から水路側方にある水をウィープホール27,28と目地の排水隙間24へ確実に導水する。また、埋め戻した現地発生土が水抜き孔から吸い出されるのを防止するためのフィルターとしての役割も果たす。また、躯体側部の埋め戻し材を砕石とすることにより、フーチング上部の砕石が躯体と一体となって浮上しようとする際に、その外側の砕石との間で大きな摩擦抵抗力が発生する。
[5]上段ウィープホール29及び上部砕石層8
降雨時には、台地面6や法面5に降った雨が小段4に流下する。この雨は地下浸透流に比べて短期集中的に小段4に供給されるため、速やかに排水する必要がある。本実施例では、小段4に浸透したばかりの雨の一部を、上段ウィープホール29から水路内部へ速やかに排水することができる。また、上段ウィープホール29の背面を上部砕石層8としているため、小段面から上段ウィープホール29までの雨の流れが早い。
[6]現場打ちコンクリートによる追加フーチング32
プレキャストコンクリートによるPCaフーチング30にも浮上防止効果があるが、通常の張り出し幅は50~150mmである。本実施例では、現場打ちコンクリートによる追加フーチング32を設けているため、下記のとおり浮上防止効果が高められる。
(ア)追加フーチング32により通常よりも大きな張り出し幅が確保され、フーチング上の大きな土荷重が浮上抵抗力となる。
(イ)追加フーチング32が基礎コンクリート3と接合して一体化され、基礎コンクリート3の重量分も浮上抵抗力となる。本実施例では、基礎コンクリート3の厚さが通常より分厚い150~250mmとされているため、同効果が高い。
(ウ)追加フーチング32と基礎コンクリート3との間が密着するため、水路側方圧力水が底版12と基礎コンクリート3との隙間へ侵入するのをを防ぐことができ、揚圧力が低下する。
[実施例2]
図5に示す実施例2の水路は、水路躯体11の底版12の幅端部及び側壁13が、プレキャストコンクリート製の水路用ブロック21の底版部22の幅端部分及び側壁部23が路長方向に複数連なってなり、底版12の幅中間部が現場打ちコンクリート35からなる点と、水路用ブロック21がPCaフーチングのないL型である点において実施例1と相違するものであり、その他は実施例1と共通である。
実施例2の水路によっても、実施例1と同様の作用効果が得られる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
1 掘り割り底
2 基礎砕石
3 基礎コンクリート
4 小段
5 法面
6 台地面
7 側部砕石層
8 上部砕石層
9 埋め戻し土
10 敷きモルタル
11 水路躯体
12 底版
13 側壁
14 吸出し防止マット
21 水路用ブロック
22 底版部
23 側壁部
24 排水隙間
25 目地材
26 ノックアウト部
27 下段ウィープホール
28 中段ウィープホール
29 上段ウィープホール
30 PCaフーチング
31 突出鉄筋
32 追加フーチング

Claims (7)

  1. 水路躯体(11)は底版(12)と一対の側壁(13)とを含み、少なくとも底版(12)の幅端部及び側壁(13)はプレキャストコンクリート製の水路用ブロック(21)の底版部(22)の幅端部分及び側壁部(23)が複数連なったものであり、
    地位水位が側壁(13)の1/2高さ以上となることがある設置場所に、水路躯体(11)が設置され、
    側壁(13)の両脇には埋め戻し材があり、
    側壁部(23)の1/2高さ以下の所定位置に、打ち抜いて下段ウィープホール(27)を形成するための、側壁部(23)の厚さを減じてなるノックアウト部(26)が、路長方向に所定ピッチで複数設けられたことを特徴とする水路。
  2. 連なる側壁部(23)間の目地は、下端から2.5/10~4/10高さの所定位置までの範囲が排水隙間(24)とされ、残りの範囲が目地材(25)でシールされた請求項1記載の水路。
  3. 側壁部(23)の4/10~6/10高さの所定位置に、水路確認用の中段ウィープホール(28)が、少なくとも一つ貫設された請求項1又は2記載の水路。
  4. 側壁部(23)の上端から100~300mm下がった所定位置に、上段ウィープホール(29)が、路長方向に所定ピッチで複数貫設された請求項1~3のいずれか一項に記載の水路。
  5. 設置場所の水路敷に、基礎砕石(2)と基礎コンクリート(3)を介して水路躯体(11)が設置され、
    埋め戻し材は、側壁(13)の外側面に接して基礎砕石(2)から中段ウィープホール(28)まで連続する側部砕石層(7)を含む請求項3記載の水路。
  6. 設置場所の水路敷に、基礎砕石(2)と基礎コンクリート(3)を介して水路躯体(11)が設置され、
    埋め戻し材は、側壁(13)の外側面に接して基礎砕石(2)から中段ウィープホール(28)まで連続する側部砕石層(7)と、側壁(13)の外側面に接して上段ウィープホール(29)を覆う上部砕石層(8)と、側部砕石層(7)と上部砕石層(8)とを隔てる残りの埋め戻し土(9)とを含む請求項4記載の水路。
  7. 底版部(22)の幅端部分に、現場打ちコンクリートによるフーチング(32)が基礎コンクリート(3)と接合するように設けられた請求項1~5のいずれか一項に記載の水路。
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