JP2001172941A - 環境に配慮した水路用u形コンクリートブロック - Google Patents

環境に配慮した水路用u形コンクリートブロック

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JP2001172941A
JP2001172941A JP35989199A JP35989199A JP2001172941A JP 2001172941 A JP2001172941 A JP 2001172941A JP 35989199 A JP35989199 A JP 35989199A JP 35989199 A JP35989199 A JP 35989199A JP 2001172941 A JP2001172941 A JP 2001172941A
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waterway
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hole
water
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国隆 佐々木
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Hokuetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】農業用などの水路用U形コンクリートブロック
において、流水を適切に確保しながら、植物の繁茂量を
制御して水生生物の好ましい生息場を形成し、周囲の景
観にも調和したものを比較的低廉且つ簡易に提供する。 【構成】断面U形の農業用などの排水路または用排水路
用コンクリートブロック1において、水路内幅より狭い
幅である複数の貫通穴5を底版9に配設し、または、該
貫通穴5と嵌凹穴23を組み合わせ、ランダムや千鳥状
など部分的に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農業用などのコンク
リート水路として、例えば、農地や集落からの排水流送
や農地の地下排水を行うための排水路用U形コンクリー
トブロックや灌漑時における用水路、洪水時における排
水路あるいは上流側水田の排水を下流側で用水として使
用するような場合の用排水路用U形コンクリートブロッ
クに係り、水路としての流水を適切に確保しながら、植
物の繁茂量を制御して水路域内に安定して着生せしめ、
魚類を含む各種水生生物の生息場や産卵場、餌場や避難
場等を水路域内に的確に形成することで、景観や生態系
保全を含む環境との調和に配慮した水路用U形コンクリ
ートブロックを、比較的低廉に提供しようとするもので
ある。なお、本発明における水路用U形コンクリートブ
ロックには、図26に示すような、両側壁が外側に傾斜
して、水路断面が逆台形状となるようなものも含まれる
ものである。即ち、頂面開放型の水路用コンクリートブ
ロックであれば、本発明を実施する上で技術的に同一で
あるので、このような水路用コンクリートブロックをす
べて包含するものとして、便宜的に本発明においては
「水路用U形コンクリートブロック」と呼ぶものであ
る。
【0002】
【従来の技術】古くからの農業用排水路や用排水路は、
両側壁と底面の3面が土砂で形成された断面逆台形状の
土水路であったが、側面の土砂の崩落を防ぐためには法
面勾配を緩勾配とする必要があり、それによって表面の
土地の有効面積が減少してしまうばかりか、水路周辺や
水路内においても雑草が大量に繁茂するため、その草刈
作業が必要であったり、水路表面の凹凸や水路内におい
て部分的に集中して繁茂した植物、あるいはそれに引掛
った浮遊物や泥土などによって流水が著しく阻害される
といった不利を有していたため、その後、凵形のコンク
リート枠の側面に、板状のコンクリート柵板を組み合わ
せて、底面をほぼ全面に開口した柵渠と呼ばれるコンク
リート2面張り水路が使われるようになった。
【0003】しかし、上記したような柵渠は、底面のほ
ぼ全面が開口しているため、水路勾配の急な個所では土
砂が吸い出され、底面と共に側面が洗堀され、水路とし
ての機能が阻害される。また、底面に植物が大量に繁茂
することにより流水が阻害され、流量の低下や年に数回
にも及ぶ植物刈採り等を必要とする問題が再び生じる。
そこで、今日においては、底面もコンクリート製品とす
ることで掃流性を高め、同一流量において水路断面を小
さくできる、側壁に複数の集水孔を配設した排水フリュ
ームと呼ばれるコンクリート3面張り水路が一般的に使
用されており、施工を含めた直工費が柵渠よりも低廉
で、しかも、工場などにおける生産性に優れることに加
え、土地の有効面積の増大、確実な流量の確保、雑草生
長の防止などが図られ、農業に携わる人々に多くのメリ
ットをもたらしている。しかしその反面、魚類や水生生
物は、その種類・大きさによって好ましい流速や水深が
決まっており、その条件に合った場所においてのみしか
生息できないが、コンクリートで3面とも覆われた水路
では、水路内の水流が直線的かつ単一になってしまうば
かりか、流速も速いため、希少生物の絶滅を招くなど、
生態系にとっては多くのデメリットをもたらすようにも
なってきていた。
【0004】上記したことは河川においても同様であっ
て、近年これを改善する動きも活発化し、平成9年6月
に33年ぶりに従来の治水、利水の2本柱に対し、環境
をも加味した3本柱として河川法が改正され、それを受
け38年ぶりに農業基本法が多面的機能を追加する形で
大幅に見直されて、平成11年7月に公布され、従来の
用水路や排水路、用排兼用水路に加えて、多面的機能を
有するものの1つとして環境に配慮した水路が追加さ
れ、景観や親水ならびに生態系保全、水質浄化などの環
境機能が重要視されるようになった。本発明者は、この
ような条件下において、コンクリートブロックによる水
路内に、コンクリート片や木杭、天然石材などの充填部
材を設置する技術として、特開平9−250122号や
特開平9−250119号などの提案をなし、それによ
って従来の単なるコンクリート3面張り水路の単調な水
流状態を改善し、魚類や水生生物、水生植物などが生息
し易い環境を提供することについて提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の充填部材を使用
したコンクリートブロックによる水路は、確かに生態系
にとって極めて有効で、かつ美観にも優れるものだが、
水路全長において充填部を連続して形成するための加工
ないし製造コストが相当に大きくなり、したがって、水
路の連設費が相当高価にならざるを得ない。しかも、こ
れらのものは構造が特殊化することで、従来の3面の排
水路および用排水路用U形コンクリートブロック用型枠
とは相当に異なった別異の型を制作準備し、かつ、その
製造操作も煩雑になるなどの不利も避け得ない。さら
に、降雨時において水量が増したとき、水路内の充填部
材によって流下水が遮られて迅速に流下できず、溢水の
恐れがあるなどの不利も有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記したよう
な従来技術における課題を鑑み、水路用U形コンクリー
トブロックの如き3面水路の利点を生かしたまま、土水
路や2面水路の底版部に溜まった土砂による生態的利点
を併せ持った、排水路や用排水路において使用する水路
用コンクリートブロックを形成することについて検討を
重ねて創案されたものであり、底版においてランダムや
千鳥状に貫通穴や嵌凹穴を部分的に設けることで、貫通
穴においては、生長する植物体の根がコンクリートブロ
ック外側の背面土砂に伸長、着生することによって、生
態系にとって好ましい蛇行流や水流の減勢効果、あるい
は乱流発生による水中への空気の取り込み効果を提供
し、さらに嵌凹穴においては堆積する土砂や泥によって
底生性の生物へ住処を提供したり、充填した石材表面へ
付着するコケ類による餌場を提供するとともに、そのよ
うに環境に配慮するにも関わらず、既存の水路用U形コ
ンクリートブロックと同程度の低コスト化を実現し、増
水時においても流水の迅速且つ安定な流下を可能ならし
めるブロックを形成することに成功したものであって以
下の如くである。
【0007】(1) 断面U形の農業用などの排水路ま
たは用排水路用コンクリートブロックにおいて、水路内
幅より狭い幅である複数の貫通穴を底版に配設し、また
は、該貫通穴と嵌凹穴を組み合わせ、ランダムや千鳥状
など部分的に配設したことを特徴とする環境に配慮した
水路用U形コンクリートブロック。
【0008】(2) シュロやヤシ等の植物繊維材、あ
るいは防砂板やポーラスコンクリート部材などを植生基
材として適宜に組み合わせるか、もしくは1種類のみ
を、底版の貫通穴全てあるいは1部に、あらかじめ装填
か貼設、もしくは敷設することを特徴とする前記(1)
項に記載した環境に配慮した水路用U形コンクリートブ
ロック。
【0009】(3) 底版の貫通穴、もしくは装填した
植生基材の全てあるいは一部に、あらかじめ土の充填、
種子の混合、植栽等を施すことを特徴とする前記(1)
〜(2)項の何れか1つに記載した環境に配慮した水路
用U形コンクリートブロック。
【0010】(4) 側壁の両側又は片側に形成する貫
通孔、及び/又は、水路全幅程度に形成する底版の大き
な貫通口を有し、さらにそれら側壁の貫通孔や底版の貫
通口に筒状や桝状の内腔ブロックや筒状管を連通させ、
魚類その他水生生物の避難場を形成したことを特徴とす
る前記(1)〜(3)項の何れか1つに記載の環境に配
慮した水路用U形コンクリートブロック。
【0011】(5)側壁あるいは底版を含めた全面に天
然石材や本木を埋設したり、接着その他の方法で取付
け、あるいは表面に擬石や擬木模様を形成したり転写し
たことを特徴とする前記(1)〜(4)項の何れか1つ
に記載の環境に配慮した水路用U形コンクリートブロッ
ク。
【0012】
【作用】上記したような本発明によるものは、断面U形
の農業用などの排水路又は用排水路用のコンクリートブ
ロックにおいて、水路内幅より狭い幅である複数の貫通
穴、または該貫通穴と嵌凹穴を組み合わせたことによっ
て、貫通穴を介しコンクリート水路の範囲を超えてその
底部の支持土砂と直接に連通嵌合した構成となって、結
合一体化した安定植生域を低コストに形成する。また、
嵌凹穴においても流水によって運ばれた土砂等が充填さ
れ、ドジョウその他の底棲性の水性生物に生息場を提供
したり、土粒子が溶け去って石材のみになれば、自然の
せせらぎ部となり、且つ、石材表面に藻類が成育し、水
性昆虫や魚類の餌場ともなる。
【0013】上記したような貫通穴、または、該貫通穴
と組合わせた嵌凹穴がランダムや千鳥状などの部分的に
配設されたことにより、それら貫通穴における充填土砂
に着生した植生が成長しても、あるいは、嵌凹穴に土砂
や石材が充填して住処や餌場となっても、排水路として
の流水域は適切に確保されることとなり、異常停滞水な
どに原因した氾濫を適切に回避し、水路としての作用を
有効に維持せしめる。
【0014】シュロやヤシ等の植物繊維材、あるいは防
砂板やポーラスコンクリート部材などを植生基材として
適宜に組み合わせるか、もしくは1種類のみを、底板の
貫通穴全てあるいは1部に、あらかじめ装填し、あるい
は貼設、もしくは敷設することによって前記したような
貫通穴における植生の着生、成長を容易とする。
【0015】上記したような、底板の貫通穴、もしくは
装填した植生基材の全てあるいは1部に、あらかじめ土
の充填、種子の混合、植栽等を施すことによって、それ
らの貫通穴部分における植生の生成、成長を効率的に図
らしめる。
【0016】底版に形成した水路全幅程度の大きな貫通
口や、側壁に形成した貫通孔に、筒状や桝状の内腔ブロ
ックや筒状管を連結することで、底版においては自然の
淵を、側壁においては魚巣を形成でき、それによって、
魚類その他の水生生物の避難場や隠れ家といった好まし
い保護生息域として利用せしめる。
【0017】
【発明の実施の形態】上記したような本発明によるもの
の具体的な実施態様を説明する前に、従来の水路用U形
コンクリートブロックについて説明する。図1は両側壁
8下部の3箇所を大きな断面のコンクリート製の梁部材
19で一体の凵形構造として構成され、底版に大きな開
口部4が2箇所形成された2面水路である柵渠用コンク
リートブロック2であり、図2は該柵渠用コンクリート
ブロック2の施工状態を示す断面図である。底版はほぼ
水路全幅で開口され面積も大きく、この開口部には土砂
や泥14が充填されている。柵渠用コンクリートブロッ
ク2は前述したとおり、急流部での使用にあっては洗堀
による崩壊の危険が高く、勾配の緩い個所においては底
版全面に植物体12が略一様に繁茂し、ただでさえ底版
部の土砂や泥14はコンクリート製品の滑面に比べ表面
が粗く、流水の流速を減速させてしまうのに加え、水路
全幅に生長した植物体12によって堰の如く流水が阻害
され、流量の著しい低下を引き起こすとともに、植物体
12間は死水となり水質を悪化させる。
【0018】したがって、同一流量を流すためには3面
の水路に比べて大きな水路断面が必要となり、これは田
畑となる有効面積の減少につながる。それを防ぐために
は、年に数回にも及ぶ草刈り作業を行う必要があるが、
就労者の高年齢化でそれも難しくなりつつあるなど、多
くの問題を抱えている。しかし、適度な密度の植物体1
2であれば、魚類や水生昆虫にとっては格好の生息場や
産卵場、餌場となり、また、土砂や泥14はドジョウや
ナマズなどの土中で生息する底生性の水中生物にとって
は貴重な生息場になるなど、植物体12と土とは生態系
を保全する上で必要なものでもある。
【0019】また、図3は3面がコンクリートで構成さ
れた排水フリューム3と呼ばれる水路用U形コンクリー
トブロックであり、図4は該排水フリューム3の施工状
態を示す断面図である。側壁8には集水孔10が複数設
けてあり、それによって農地の地下排水を行うことがで
きる。農業に携わる人にとっては、小さな断面で多くの
水量を流せるので、田畑として生産可能な面積が広くな
り、重労働である草刈り作業はしなくて済むので、上述
した底部が開口している柵渠用コンクリートブロック2
にとって代わり、3面水路の水路用U形コンクリートブ
ロックが現在一般に使用されるようになってきている。
しかし、排水フリューム3といった水路用U形コンクリ
ートブロックは、農家にとっては確かに有意義な水路で
あるが、上述したように、この度改定された農業基本法
で言うところの、多面的機能を持った水路の1つとして
の環境に配慮した水路としては適したものとはなり得て
いない。
【0020】そこで上述の問題を解消するために、本発
明の水路用U形コンクリートブロック1においては、一
例として図5に示すように、既存の排水フリューム3な
どの水路用U形コンクリートブロック1の底版9におい
て、方形状の貫通穴5を、例えば、千鳥状として部分的
に複数配置して形成する。該貫通穴5には土砂や泥14
が溜まり、そこで根を伸長させて生長した植物体12に
よって、コンクリート水路内の水流を蛇行流としたり適
度に減勢させる等の効果を有する。本発明品によれば、
既存の水路用U形コンクリートブロックの型枠を利用し
て、単に貫通穴5を形成するための型部材を配設する程
度の底版部9への少しの加工手間だけで製造できるの
で、製造コストおよび施工コストが極めて廉価となるば
かりか、蛇行流を形成する植物体12自体が柔のもので
あり繁茂量も貫通穴5分だけと制限できるので、増水時
には植物体12が適宜に倒伏してしまい、流下水を阻害
することなく迅速な流下が望める。
【0021】なお、ランダムや千鳥状などとして部分的
に配置形成する貫通穴5は、図5に示した方形状のもの
とする以外にも、図6に示す小判形状の貫通穴5aとし
たり、図7に示す楕円形状もしくは円形状の貫通穴5b
や、図8のように菱形形状の貫通穴5cとするなど、使
用する場所や生息動植物の種類、あるいはブロックの大
きさ等によって、形状ならびに大きさを適宣に変更する
ものである。
【0022】また、貫通穴5で生長した植物体12の根
は、水路下部の土中深くに伸長するため、増水時など流
量や流速が増したとしても、流失することなく単に適度
の倒伏をするだけであるので、通常の水位に戻れば徐々
に起き上がって元の姿となり、再び蛇行流を形成するこ
とができるし、見た目にも灰色の無味乾燥とした色彩に
比べて、緑色であるため夏の光を和らげ、目にやさし
く、周囲の歩行者の気持ちを和ませることができる。
【0023】本発明品については、使用数量の多いサイ
ズである、水路幅0.5m、水路深さ0.5m、製品長2.0mの既
存の排水フリューム3を用いて、出願人が各種実験を行
い、その効用について確認をしているので、以下にその
概要を示す。なお、ブロック底版9に貫通穴5を設けて
も、製品長さに対して20%程度までの貫通穴5であるな
らば、ブロックの強度が低下しないことを実験により確
認している。実験に供した本発明品は、底版上面の幅70
mm、底版下面の幅50mm、長さ170mmである貫通穴5を、
千鳥状として6穴配置形成された図5に示す水路用U形
コンクリートブロック1とした。比較品としては、図5
に示すブロックの全ての貫通穴5を、底版上面の幅70m
m、底版下面の幅50mm、長さ370mmとほぼ水路底版幅とし
た図9に示すブロック25を使用した。実施条件は、勾
配を0.01、水路延長を約20m、水深を0.2m前後に設定
し、貫通穴5には土を充填したり、予め植栽を密状態に
施し、それぞれの条件下において流量と流速、水深など
を測定して、流量計算の際使用するマニングの公式に当
てはめることで、粗度係数を逆算し、水流の流れやすさ
を比較した。得られた結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実験に際しては、底面9の全面がコンクリ
ート面である従来の排水フリューム3の粗度係数も測定
し、上記と同じ条件下において0.010〜0.012と、通常の
流量計算に用いられている粗度係数0.014以下となった
ことから、実験数値が妥当であることが示される。ま
た、本実験で底版9の貫通穴5に土のみを充填した場合
には、貫通穴5を千鳥状として部分的に配置形成した本
発明品の方が、底版9のほぼ全幅として貫通穴5を設け
た比較品よりも、多少ではあるが粗度係数が低く押さえ
られ、これからも底版9に設ける貫通穴5の配置とし
て、千鳥状など部分的とした方が水流の阻害が少ないこ
とがわかった。さらに、貫通穴5に植栽が密状態に施さ
れた場合は、比較品は粗度係数が0.100前後とかなり高
くなって流水を堰止めるとともに、植物体12の背面に
大きな停滞域が形成され、水流はほとんど水路の側壁8
に沿って流れるのみになり、生態系にとって好ましい流
況状態とはなりえないことがわかった。それに比べて、
千鳥状として部分的に貫通穴5を配置形成した本発明品
は、植物生長下においても粗度係数は比較品の1/2〜1/3
と小さくなって、水流阻害の影響はそれほど見られず、
さらに生態系にとって好ましい蛇行流が形成されるとと
もに、植物体12背面に小さな停滞域が形成されるし、
流水が植物体12にぶつかることで酸素も水中に取り込
め、多種多様な生物へ酸素の供給や住処を提供できるこ
とがわかった。
【0026】この実験結果から、貫通穴5を水路全幅と
した柵渠のような水路では、該貫通穴5に土のみが堆積
している状態ではそれほど流水の阻害が見られないが、
植物体12が生長して繁茂すると、急激に流水を阻害す
るので、植物体12の間に余分な土砂が堆積して水路深
さが浅くなったり、有効断面積を縮小させることにな
り、面倒な草刈や泥上げ作業が必要になることが示され
る。しかし、本発明の環境に配慮した水路用U形コンク
リートブロック1においては、底版9の貫通穴5がラン
ダムや千鳥状などとして部分的に配置しているので、植
物体12が生長すると、逆に好ましい蛇行流を形成し
て、水中への酸素の取り込み、ひいては曝気による水質
浄化の効果も発揮し、かつ、生態系に多種多様な生息場
を提供するとともに、流水阻害や土砂の堆積もほとんど
引き起こさず、また、草刈を行う必要が生じたとして
も、刈り取り部が限定され、その作業の量や回数を著し
く減少できることが示される。
【0027】貫通穴5の配置状態についての別の例とし
ては、図5に示した方形状の貫通穴5を比較的狭い間隔
として数多く配置する以外にも、図10に示すように比
較的広い間隔として貫通穴5の数を少なくしたり、図1
1のように貫通穴5よりも少し大きめの異なった形状を
した嵌凹穴23を部分的に加えたり、図12のように水
路全幅の大きな開口である貫通口6を加えたりすること
ができるものである。なお、嵌凹穴23というのは、水
路底版9を貫通することなく、底版下部を残して上部の
み嵌凹した穴のことである。また、本発明の環境に配慮
した水路用U形コンクリートブロック1の形状として
は、図5に示す小型のブロック1や図10に示す大型の
ブロック1a、さらに、図11の如く大きな嵌凹穴23
を2つ設けたため底版の強度が不足したので、それを補
強するため底版9を厚くしたブロック1bや、地下水位
が高い場合に、水路の浮力対策用として側壁8外側に張
り出し部11を設けて、その上に載る土の重量で浮力に
抵抗させるとともに、大きな貫通口6による強度不足を
補強するために底版9を厚くした図12に示すブロック
1cなどが挙げられるが、本発明による効果が実現され
るものであればこれらに限ることなく、種々の形状のブ
ロックに適宣に採用できるものである。
【0028】図13は、図5および図11、図12に示
した水路用ブロック1、1b、1cを連続施工した状態
を示した平面図である。各ブロックに設けた貫通穴5に
は土砂や泥14が溜まり、その上には図14の断面図に
示すように植物体12が生長しており、この植物体12
によって水流を蛇行流としたり適度に減勢する等の変化
を付けることができる。一方、大きい嵌凹穴23には部
分的に土砂や泥14が前もって充填され、または、自然
に溜まることによって、ドジョウやナマズ等の底生性の
魚に生息場を提供し、あるいは、玉石などの自然石材1
3を予め充填することで、該自然石材13の下部がコン
クリート面であることから土砂も溜まりにくく、流水に
よって転がされ、水位の低い時に図15の断面図に示す
人工の瀬としてせせらぎ流を形成したり、石材13同士
の隙間が稚魚や甲殻類などの各種水生生物にとって生息
場や避難場ともなる。また、石材13の表面にコケや水
草が付着することで餌場ともなる。さらに、水路全幅の
大きな貫通口6には、柵渠用コンクリートブロックのよ
うに底版9全面に植物体が生長して水流阻害が起きない
ように土砂は充填せず、その下部に、内部が空洞の筒状
または桝状の内腔ブロック18を据え付けて、図16に
示すように人工の淵を形成することができ、冬場の水の
枯れた時期には小型の池となり水生生物の越冬の場とな
る。
【0029】また、底版9における貫通穴5をランダム
や千鳥状とする部分的な配置状態としては、図5や図1
0に示した単なる2列交互の配置に限るものでなく、使
用するブロックの幅が広くなって、貫通穴5の配列が3
列以上となる場合には、図17の斜め配置や図18のジ
グザグ配置、あるいは図19の飛び石配置としたり、図
20に示すように、並置した2個の貫通穴5によって千
鳥状として配置することで、流速を適度に減勢したり水
流に変化を付ける等の機能を同様に提供できる。さらに
図21に示すように、底版9片側のみに貫通穴5を配置
形成する水路用ブロック1hの場合においては、該ブロ
ック1hを連続施工した状態を示す図22の平面図のよ
うに、1本あるいは複数本ごとにブロックの向きを反対
にして交互に施工することで、水路全体として水流を蛇
行流としたり、水流を減勢できる。また、貫通穴5の数
としては、1本のブロックに少なくても1個形成するも
のとし、使用する場所や生息動植物の種類、ブロックの
大きさ等に合わせて、貫通穴5や嵌凹穴23の大きさや
数も変化させるものである。さらに形成箇所としては、
図示していないが、ブロックの端部に切欠として形成し
たものを付け加えても良いものである。
【0030】本発明の水路用U形コンクリートブロック
1は、底版9に設けたランダムや千鳥状とした大小の貫
通穴5において生長した植物体12によって、水流を蛇
行流としたり適度に減勢することで流速や水深に変化を
付けたり、乱流を発生して水中に空気を取り込んだりし
て、生態系に配慮した水路を提供するものであるが、基
本的に植物体12は自生することを期待している。しか
し、ブロック施工時において予め植栽することで、より
確実に、かつ、より迅速に効果を達成せしめることがで
きる。この場合は水路の幅や深さに応じて適切な植物体
12を選定でき、施工直後から水流に変化を付けられる
などのメリットを有している。
【0031】貫通穴5に予め植栽を施す具体的な方法と
しては、勾配が緩く、比較的流速が遅い場所であれば、
貫通穴5に単に土砂や泥を充填して、種子を混合したり
直接植栽を施せば良い。しかし、勾配がきつくて、流速
が速くなる箇所においては、水流によって土砂が洗堀さ
れる恐れが出てくるため、シュロやヤシ等の植物繊維
材、あるいは防砂板やポーラスコンクリート部材などを
植生基材として、底版9の貫通穴5の全てあるいは1部
に、あらかじめ装填か貼設、もしくは敷設して、該植生
基材に土砂を充填したり、種子を混合したり、植栽を施
すことで、流速の速い場所であっても好ましい植栽場を
形成することができる。なお、上記した植生基材を採用
する場合においてはその表面の凹凸により、貫通穴5に
単に装填するだけで水路内を流下する植物の種子や土粒
子を適宣に捕捉でき得るので、予め植栽を施さなくと
も、早期に植物体12の生長を達成することができる。
また、あらかじめ種子や土を混合した植生基材としても
よい。
【0032】本発明の水路用U形コンクリートブロック
1によるときは、流水の水深が図15の如き極めて浅い
場合から図14に示す深い場合まで、流速がそれほど速
くないときには、貫通穴5から生長した植物体12によ
って好ましい蛇行流や減勢効果、水中への空気取り込み
効果が得られるが、降雨時などの増水時においては、植
物体12は流水の勢いに押されて水路底部に倒伏し、迅
速な流下を可能ならしめる。その際、倒伏した植物体1
2の背面や人工の淵内、あるいは石材13の隙間などが
水路内の魚類17や水生生物の避難場となるが、さらに
確実に避難できるように、本発明のブロック側壁8にも
図23に示すような貫通孔7を設けて、その外部に図2
4に示すような円形状や角形状の筒状管20と閉塞蓋2
1との組合せや、桝状の角または丸の内部空洞のブロッ
ク部体22などを併設して形成した魚巣によって、より
確実な避難場とすることができる。なお、魚巣は水路全
長に形成する必要はなく、数メートルあるいは十数メー
トルに1本、側壁8に貫通孔7を形成したコンクリート
ブロック1iを敷設するだけで、魚巣としての機能を発
揮できるものであるので、ブロック単価あるいは施工費
用増に跳ね返ることはない。
【0033】一方、図25および図26には水路用U形
コンクリートブロック1j、1kとして側壁の上縁部ま
たは側壁の内面に模様を施した態様が示され、図25は
側壁上縁部に擬木模様24aを設けたもので、模様によ
って水路ブロックの実質的な外観、体裁を十分に変化さ
せ、底版の貫通穴5から生長した植物と合俟って周辺環
境に適切になじんだ自然的雰囲気を形成することができ
る。また、図26は、側壁が外側に傾斜した水路用U形
コンクリートブロックにおいて、対向側壁の内面に鉄平
石24bを埋設したもので、比較的浅い水深条件下にお
いて、コンクリートブロックの全般的な感覚を十分に変
えて、見る者にやすらぎを与える雰囲気を水路周辺に形
成することができる。なお、模様を形成する箇所として
は、側壁以外にも底版を含めた全面とすることもでき
る。さらに、模様としては、樹脂などを使用して、上記
した擬木模様や鉄平石模様以外にも、玉石や擬石などの
模様を、埋設や接着その他の方法で取付けたり、転写シ
ートを用いて各種の模様や色を付けたりして、適宜に付
加することができる。
【0034】上記したような本発明においては、一般に
使用されている排水フリューム3といった既存の水路用
U形コンクリートブロックの底版9に、大小異なる大き
さあるいは同形状とした複数の貫通穴5や嵌凹穴23を
ランダムや千鳥状などに配置して形成することで、底版
9の貫通穴5あるいは該貫通穴5に装填した植生基材か
ら、植物体12が自生し若しくは予め植栽したものが成
長して、単なる3面張りの排水路あるいは用排水路用ブ
ロックにおける直線的で単一な流れを、蛇行流としたり
適度に減勢するなど流速や水深に変化を付けたり、乱流
として空気を水中に取り込むことができ、それによっ
て、魚類17やその他水生生物にとって好ましい生息場
や産卵場、避難場などを廉価に提供するものである。
【0035】本発明のブロックを使用して得られる好ま
しい水流の変化は、水深の浅いときや、深くても流速の
遅い時に得られるものであって、増水時などの流速が極
めて速いときは、底版9において生長している植物体1
2は流失せずにその場で倒伏し、水流の邪魔をすること
なく迅速な流下を可能ならしめる。その後、通常の流速
や水位に戻った後に、倒伏していた植物体12も回復
し、再度生態系に好ましい蛇行流形成や減勢などの機能
を提供する。
【0036】底版9にランダムや千鳥状などに大小の貫
通穴5あるいは嵌凹穴23を形成した、本発明の生態系
に配慮した水路用U形コンクリートブロックは、現在一
般に使用されている既存の排水フリューム3といった排
水路用あるいは用排水路用コンクリートブロックの型枠
を、多少加工するだけで得られるものであり、極めて廉
価に形成できるものである。なお、このように廉価な製
品価格で、今までと同様に施工できる生態系などの環境
に配慮した水路用U形コンクリートブロック1は今まで
提供されていない。
【0037】増水時における魚類17やその他水生生物
の避難場としては、本発明の水路用U形コンクリートブ
ロック1の底版9に、部分的に設けた大きな貫通穴5や
嵌凹穴23において充填した自然石13間や、充填せず
に空洞とした人工の淵、さらにより確実な避難場として
ブロック側壁8にも貫通孔7を形成し、魚巣を設けるこ
とで適宣に対応できる。
【0038】
【発明の効果】上記したような本発明によるときは、現
在一般に使用されている排水フリュームなどの水路用U
形コンクリートブロックの底版に、複数の貫通穴や嵌凹
穴をランダムや千鳥状などとして部分的に配置形成する
ことで、貫通穴から植物体が部分的に生長し、それによ
って水流を蛇行流としたり減勢したり、乱流発生による
水中への空気の取り込みを促す。さらに嵌凹穴内の土砂
や石材の隙間が、各種生物の住処や餌場を提供するの
で、生態系にとって好ましい生息場や産卵場、避難場や
歩行者に視覚的なやすらぎを与えるなどの効果を、極め
て廉価に提供することができる。なお、増水時において
も溢水などの危険性がなく、植物体も流失してしまうこ
となく多年にわたり上記の効果を得しめるものであり、
さらに生長する植物体の量を限定し、流量を確保し、水
路内の草刈り作業を著しく減少できるものであるから、
農家にとっても生態的にも、また、産業的にもその効果
の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の排水路用コンクリートブロックの1例を
示した斜面図である。
【図2】図1で示した排水路用コンクリートブロックの
施工状態の1例を示した断面図である。
【図3】図1において示したものとは別の、従来の排水
路用コンクリートブロックを示した斜面図である。
【図4】図3で示した排水路用コンクリートブロックの
施工状態の1例を示した断面図である。
【図5】本発明による水路用U形コンクリートブロック
であって、貫通穴を方形状とした場合の基本的形態の1
例を示した斜面図である。
【図6】本発明による水路用U形コンクリートブロック
であって、貫通穴を小判形状とした場合の基本的形態の
1例を示した斜面図である。
【図7】本発明による水路用U形コンクリートブロック
であって、貫通穴を楕円形状とした場合の基本的形態の
1例を示した斜面図である。
【図8】本発明による水路用U形コンクリートブロック
であって、貫通穴を菱形形状とした場合の基本的形態の
1例を示した斜面図である。
【図9】本発明品を実験する際に比較品として使用した
水路用U形コンクリートブロックを示す斜面図である。
【図10】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態における別の1例を示した斜面図であ
る。
【図11】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態におけるさらに別の1例を示した斜面図
である。
【図12】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態におけるさらに別の1例を示した斜面図
である。
【図13】図5、図10〜図12に示した本発明の水路
用U形コンクリートブロックを連続施工した状態を示し
た平面図である。
【図14】千鳥状とした貫通穴における植物体の生長状
態を示した断面図である。
【図15】大きな嵌凹穴において自然石を充填すること
でせせらぎ流を形成する場合を示す断面図である。
【図16】大きな貫通口において下部に内部が空洞のブ
ロックを据え付けることで、人工の淵を形成する場合を
示した断面図である。
【図17】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態におけるさらに別の1例を示した斜面図
である。
【図18】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態におけるさらに別の1例を示した斜面図
である。
【図19】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態におけるさらに別の1例を示した斜面図
である。
【図20】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態におけるさらに別の1例を示した斜面図
である。
【図21】本発明による水路用U形コンクリートブロッ
クの基本的形態におけるさらに別の1例を示した斜面図
である。
【図22】図21に示した本発明の水路用U形コンクリ
ートブロックを連続施工した状態を示した平面図であ
る。
【図23】本発明の水路用U形コンクリートブロックに
おいて、側壁に魚巣用の貫通孔を形成した場合の1例を
示した斜面図である。
【図24】図23に示す水路用U形コンクリートブロッ
クの施工状態の1例を示した断面図である。
【図25】側壁上縁部に擬木模様を形成した本発明の水
路用U形コンクリートブロックの1例を示した斜視図で
ある。
【図26】側壁が外側に傾斜した本発明の水路用U形コ
ンクリートブロックにおいて対向側壁の内面に鉄平石を
埋設した場合の1例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 水路用U形コンクリートブロック 1a 大型の水路用U形コンクリートブロック 1b 底版を厚くしたコンクリートブロック 1c 張り出し部を設けたコンクリートブロック 1d 貫通穴を斜め配置したコンクリートブロック 1e 貫通穴をジグザグ配置したコンクリートブロック 1f 貫通穴を飛び石配置したコンクリートブロック 1g 2個並置の貫通穴を千鳥状に配置したコンクリー
トブロック 1h 底版片側のみに貫通穴を配置したコンクリートブ
ロック 1i 側壁に貫通孔を形成したコンクリートブロック 2 柵渠用コンクリートブロック 3 排水フリューム 4 開口部 5 貫通穴 5a 小判形状の貫通穴 5b 楕円形状若しくは円形状の貫通穴 5c 菱形形状の貫通穴 6 大きな貫通口 7 側壁の貫通孔 8 側壁 9 底版 10 集水孔 11 張り出し部 12 植物体 13 自然石材 14 土砂や泥 15 砕石 17 魚類 18 内腔ブロック 19 梁部材 20 筒状管 21 閉塞蓋 22 内部空洞のブロック部体 23 嵌凹穴 24a 擬木模様 24b 鉄平石模様 25 実験比較用供試ブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面U形の農業用などの排水路または用
    排水路用コンクリートブロックにおいて、水路内幅より
    狭い幅である複数の貫通穴を底版に配設し、または、該
    貫通穴と嵌凹穴を組み合わせ、ランダムや千鳥状など部
    分的に配設したことを特徴とする環境に配慮した水路用
    U形コンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 シュロやヤシ等の植物繊維材、あるいは
    防砂板やポーラスコンクリート部材などを植生基材とし
    て適宜に組み合わせるか、もしくは1種類のみを、底板
    の貫通穴全てあるいは一部に、あらかじめ装填か貼設、
    もしくは敷設することを特徴とする請求項1に記載の環
    境に配慮した水路用U形コンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 底版の貫通穴、もしくは装填した植生基
    材の全てあるいは一部に、あらかじめ土の充填、種子の
    混合、植栽等を施すことを特徴とする請求項1または2
    の何れか1つに記載した環境に配慮した水路用U形コン
    クリートブロック。
  4. 【請求項4】 側壁の両側又は片側に形成する貫通孔、
    及び/又は、水路全幅程度に形成する底版の大きな貫通
    口を有し、さらにそれら側壁の貫通孔や底版の貫通口に
    筒状や桝状の内腔ブロックや筒状管を連通させ、魚類そ
    の他水生生物の避難場を形成したことを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1つに記載の環境に配慮した水路用U
    形コンクリートブロック。
  5. 【請求項5】 側壁あるいは底版を含めた全面に天然石
    材や本木を埋設したり接着その他の方法で取付け、ある
    いは表面に擬石や擬木模様を形成したり転写したことを
    特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の環境に配
    慮した水路用U形コンクリートブロック。
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