JP2005248431A - 環境等を考慮した水路構造及び水路構築方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底版4に溝中心線を介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部6を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロック16により水路1を形成した。
【選択図】図3
Description
底版に溝中心線を介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロックを敷設して水路を形成したことを特徴としている。
水路の流速を変更させる区間に配置された第2の水路コンクリートブロックの凹部に、水路流速を変更可能な流速調整部材を配設し、該水路の植物等を付着させる区間に配置された第2の水路コンクリートブロックの凹部に、植物等が付着可能な植物等付着部材を固定してなる。
底版に溝中心線を介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロックを敷設して水路を形成し、該凹部に、水路幅を所定間隔で2分割する位置に打ち抜き孔を設け、該打ち抜き孔に杭を立設し、該杭に土留板を固定して該土留板を境に低水路部と土壌、砂利等の生物育成材を充填した低水路敷き部とを左右に形成し、該低水路部と低水路敷き部に植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成したことを特徴としている。
底版に複数の貫通孔を設けた断面U形の水路用コンクリートブロックを水路に用いた水路構造において、前記水路には溝中心線を介して貫通孔を両側に直列に複数個設けた第1の水路コンクリートブロックを配置し、該貫通孔には水路幅より狭い間隔で杭を2列に立設し、該杭に土留板を固定して土留板間に低水路部を形成すると共に、土留板と側壁の内壁面間に生物育成材を充填して低水路敷き部を形成して複断面構造とし、植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成したことを特徴としている。
水路の自然環境への配慮が不要とされる区間には、断面U形の第3の水路コンクリートブロックを配置し、水路の自然環境への配慮が必要な区間には、貫通孔を溝中心線を介して両側に直列に複数個設けた第1の水路コンクリートブロックを配置し、該第1の水路コンクリートブロックの貫通孔に、水路幅より狭い間隔で杭を立設し、該杭に土留板を固定して土留板間に低水路部を形成すると共に、土留板と側壁の内壁面間に生物育成材を充填して低水路敷き部を形成した複断面構造とし、植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成したことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、凹部をそのままの状態で施工でき、また凹部の所定位置を打ち抜いた打ち抜き孔を設けて2分割構造、複断面構造の水路構造を施工できる。また、水路を流れてくる土砂等は凹部に堆積されるため、この堆積された土砂等によって植物を生育可能な状態にできる。さらに、凹部の存在によって石等の植物等付着部材を簡単に設置固定して植物等が付着可能にできる。
(2)杭を打つ場所を変えることで、低水路部の幅を変更し、曲がりなど水路形態を色々と変化させて構築できる。従って、生物の生育に適した多様な流れを造り出すことができる。
(3)水路の分割が簡単に施工出来、施工後の改良も容易となり、生物の生育に適した水路環境の整備を行うことができる。
(4)水路の水位が低下した場合でも、分割された低水路では水生生物が生育可能な水位を確保できる。
(2)杭を打つ場所を変えることで、複断面構造の水路における低水路部の幅を変更し、曲がりなど水路形態を色々と変化させて構築できる。従って、生物の生育に適した多様な流れを造り出すことができる。
(3)低水路が簡単に施工出来、施工後の改良も容易となり、生物の生育に適した水路環境の整備を行うことができる。
(4)水路の水位が低下した場合でも、複断面構造の水路における低水路では水生生物が生育可能な水位を確保できる。
本発明の、環境等を考慮した水路構造における第一実施例の水路1は、断面U形の水路用コンクリートブロックを水路に用いた水路構造に関するもので、図1〜図3のように、底版4に溝中心線Mを介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部6を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロック16により形成されている。
前記第2の水路用コンクリートブロック16、後述する第1の水路用コンクリートブロック2、第3の水路用コンクリートブロック19は、通常の規格化されている断面U形の水路コンクリートブロックと同一断面形状に形成されている。
前記凹部6は、部材強度を確保可能な範囲で製造され、任意水路幅の低水路17が構築可能に、溝中心線迄の幅より小さい幅で、例えば、正方形、長方形に成形されている。
また、該凹部6に、水路幅を所定間隔で2分割する位置に打ち抜き孔51を設け、該打ち抜き孔51に杭7を立設されている。該杭7に土留板8を固定して該土留板8を境に低水路部17と土壌、砂利等の生物育成材13を充填した低水路敷き部18とを左右に形成し、該低水路部17と低水路敷き部18に植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成されている。前記杭7、土留板8は、コンクリート製、鋼製、間伐材などの自然材などが使用されている。
前記水路1aには、溝中心線Mを介して貫通孔5を両側に直列に複数個設けた第1の水路コンクリートブロック2を配置し、該貫通孔5には水路幅より狭い間隔で杭7を2列に立設されている。また、該杭7に土留板8を固定して土留板8間に低水路部17を形成すると共に、土留板8と側壁3の内壁面間に生物育成材13を充填して低水路敷き部18を形成して複断面構造とし、植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成されている。
前記貫通孔5は、部材強度を確保可能な範囲で製造され、任意水路幅の低水路17が構築可能に、溝中心線迄の幅より小さい幅で、例えば、正方形、長方形に成形されている。
前記杭7、土留板8は、コンクリート製、鋼製、間伐材などの自然材などが使用されている。
低水路部17の中間部は、図12のように土留板8をほぼ平行に配置して固定、又は図13のように、低水路部17が段階的に右側に向かうに従って幅狭となるように形成した土留板8と杭7を用いて施工してもよい。
生物育成材13は、植物、生物等が生育・生息可能な環境にできるように、例えば、土壌、腐葉土、砂利等が使用されている。
2 第1の水路コンクリートブロック
3 側壁
4 底版
5 貫通孔
51 打ち抜き孔
6 凹部
7 杭
8 土留板
9 端部土留板
10 切欠部
11 巣作り体
12 空間
13 育成部材
14 植物
15 流速調整部材
15a 植物等付着材
16 第2の水路コンクリートブロック
17 低水路部
18 低水路敷き部
19 第3の水路コンクリートブロック
W1 通常水路の水位
W1 低水路部の水位
L1 集落隣接区間
L2 水田区間
Claims (8)
- 底版に溝中心線を介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロックを敷設して水路を形成したことを特徴としてなる環境等を考慮した水路構造。
- 水路の流速を変更させる区間に配置された第2の水路コンクリートブロックの凹部に、水路流速を変更可能な流速調整部材を配設し、該水路の植物等を付着させる区間に配置された第2の水路コンクリートブロックの凹部に、植物等が付着可能な植物等付着部材を固定してなる請求項1に記載の環境等を考慮した水路構造。
- 底版に溝中心線を介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロックを敷設して水路を形成し、該凹部に、水路幅を所定間隔で2分割する位置に打ち抜き孔を設け、該打ち抜き孔に杭を立設し、該杭に土留板を固定して該土留板を境に低水路部と土壌、砂利等の生物育成材を充填した低水路敷き部とを左右に形成し、該低水路部と低水路敷き部に植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成したことを特徴とする環境等を考慮した水路構造。
- 底版に複数の貫通孔を設けた断面U形の水路用コンクリートブロックを水路に用いた水路構造において、前記水路には溝中心線を介して貫通孔を両側に直列に複数個設けた第1の水路コンクリートブロックを配置し、該貫通孔には水路幅より狭い間隔で杭を2列に立設し、該杭に土留板を固定して土留板間に低水路部を形成すると共に、土留板と側壁の内壁面間に生物育成材を充填して低水路敷き部を形成して複断面構造とし、植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成したことを特徴とする環境等を考慮した水路構造。
- 水路には、底版に溝中心線を介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロックを配置して施工してなる請求項4記載の環境等を考慮した水路構造。
- 底版に溝中心線を介して両側に打ち抜き可能な厚さの凹部を直列に複数個設けた第2の水路コンクリートブロックにより水路を形成し、自然環境への配慮が必要となる水路区間は、水路施工後に該凹部を打ち抜いて打ち抜き孔を設け、該打ち抜き孔に杭を立設して施工してなる請求項4記載の環境等を考慮した水路構造。
- 土留板の下部に切欠部を設け、該切欠部位置の土留板と側壁間に魚等の隠れ場所や巣となる巣作り体を配置してなる請求項4乃至6に記載の環境等を考慮した水路構造。
- 水路の自然環境への配慮が不要とされる区間には、断面U形の第3の水路コンクリートブロックを配置し、水路の自然環境への配慮が必要な区間には、貫通孔を溝中心線を介して両側に直列に複数個設けた第1の水路コンクリートブロックを配置し、該第1の水路コンクリートブロックの貫通孔に、水路幅より狭い間隔で杭を立設し、該杭に土留板を固定して土留板間に低水路部を形成すると共に、土留板と側壁の内壁面間に生物育成材を充填して低水路敷き部を形成した複断面構造とし、植物、生物等が生育・生息可能な環境に形成したことを特徴とする環境等を考慮した水路構築方法。
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- 2004-03-01 JP JP2004056013A patent/JP2005248431A/ja active Pending
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