JPH09242048A - 水路用プレキャストコンクリートブロックおよびプレキャストコンクリートブロック水路 - Google Patents

水路用プレキャストコンクリートブロックおよびプレキャストコンクリートブロック水路

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JPH09242048A
JPH09242048A JP8079350A JP7935096A JPH09242048A JP H09242048 A JPH09242048 A JP H09242048A JP 8079350 A JP8079350 A JP 8079350A JP 7935096 A JP7935096 A JP 7935096A JP H09242048 A JPH09242048 A JP H09242048A
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Japan
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concrete block
block
precast concrete
side wall
waterway
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JP8079350A
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Kunitaka Sasaki
国隆 佐々木
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Hokuetsu Co Ltd
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Hokuetsu Co Ltd
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレキャストコンクリートブロックを用いて
形成される水路の底面に爽やかなせせらぎ流を形成して
環境の改善を図り、また適宜に藻類や苔類などの付着生
長とそれに伴う魚類などの生育を得しめ、しかも低コス
トで生態系の保全や復元に役立つ前記水路を形成せしめ
る。 【構成】 断面U形の側壁を垂直または外側に傾斜させ
て成形したコンクリートブロック22の底版を側壁11
厚より厚く形成し、底面全面に亘る大きな凹部2、2a
や切込み部2c、または複数の凹部2aや切込み部2c
に分割して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水路用プレキャスト
コンクリートブロックおよびプレキャストコンクリート
ブロック水路に係り、プレキャストコンクリートブロッ
クを用いて形成される水路において底面に爽やかなせせ
らぎ流を形成して環境の改善を図り、また適宜に藻類や
苔類などの付着生長とそれに伴う魚類などの生育を得し
め、しかも比較的低コストで生態系の保全や復元に役立
つ前記水路を形成せしめようとするものである。
【0002】
【従来の技術】自然に形成された水路の周辺には雑草類
が繁殖し、生物相が豊かであるが植物が繁茂し過ぎて水
流を阻害したり、増水時には水路の側辺部分が崩壊し、
更には水路自体が大きく氾らんするなどの不利が不可避
であることから上記のような水路をコンクリートブロッ
クによって形成することが普及されつつある。即ち工場
生産されたコンクリートブロックによって水路を形成す
ることによって前記したような従前の天然水路における
技術的課題を解決しようとするもので、各方面において
急速に普及されつつある。このことによって生物相の住
めない自然とかけ離れた水路ともなっている。
【0003】なおこのような河川または水路に於いて生
態系に配慮する手段として各種の提案がなされており、
実開平6−82119においては型枠表面に植物繊維ま
たはAE剤に粘土を混入塗布するか細粒度軟石モルタル
等を塗布して側壁表面を多孔質コンクリートで形成し、
また床部に水生植物生息のための開孔部を設けて現地砂
利または自然石を埋設し、接合部には泥または小砂利を
入れるような構成からなるホタル魚床環境護岸コンクリ
ート製品が提案されている。
【0004】また実開平6−46028号公報では小水
路において魚類の生育を図るべく水路を部分的に仕切っ
て流水部と生物槽に区分し、魚類、昆虫類、植物等の生
息、生育を図ることが提案されており、特開平5−11
8017号公報においてもL形の第1ブロックと第2ブ
ロックとからなる水路ブロック、更にはこのものの前部
にL形の第3ブロックを追加するようなことが発表され
ている。
【0005】更に実開平4−46124号公報では、土
留側壁と床版を介して一体をなすコンクリート水路にお
いて、前記床版の水路内面天端の適所に土砂土留中間小
壁を構成し、その一方の床版を貫通して空洞となす開孔
部を設け、小砂利を敷いて基礎礫層とを一体ポーラス状
として地下水が水路内に湧き出るようにしたホタル幼虫
棲息コンクリート水路が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
コンクリートブロックによる水路はコンクリート成形体
として平滑な流水域底面が形成されたものであるから水
などの流れが円滑に得られるとしても魚や水棲昆虫等の
生物が生息するための餌場や隠れ家等が無いので、河川
から水路に入り込んだ魚介類が生きてゆけないこととな
る。また、夏季などにおいて従来の土水路等の天然水流
の底部の天然石によるせせらぎ流の如きさわやかな清涼
感などを求めることができず、また天然水流における如
き底面に敷き並んだ石材間の水流作用による水の浄化作
用なども求め得ない不利がある。
【0007】前記した、実開平6−46028、実開平
4−46124などの提案によるものは水路内に仕切部
を設けて区分された区分水路部分に石材などを充填して
水中植物などを生育し、また魚類などの水中生物生育を
図ろうとするものであるが、上記のような石材などの充
填部分の如きによって折角のプレキャストコンクリート
ブロック内面における有効水流域が阻害縮小される不利
があり、単なるコンクリート水路よりも幅を広くするな
どの対処が必要で耕作面積が少なくなるので、農業の従
事者からは嫌われる。また、実開平6−82119、実
開平4−46124では底部が貫通しているため着生し
た植物は根をいくらでも背面の地山に延ばして栄養を補
給できることから、従来の自然の水路の同様に植物が繁
茂し過ぎて水流を阻害するので、維持管理に手間がかか
り、費用が嵩んで実用的でない。
【0008】更に上記のような石材などの充填部をコン
クリートブロック列の長さ方向において連続して形成す
るための加工ないし製造コストが相当に大となり、水路
の連設費が嵩むこととならざるを得ない。しかも、これ
らのものは構造が特殊化することで、従来のU型ブロッ
ク用型枠とは相当に異った別異の型を製作準備し、かつ
その製造操作も煩雑となるなどの不利も避け得ない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術によるものの不利、欠点を解消することについ
て検討を重ね、プレキャストコンクリートブロックによ
って形成された水路を比較的低コストに連設せしめると
共にその水流によって好ましいせせらぎ感を聴覚および
視覚的に得しめると共に水生植物を着生させて魚類や水
生昆虫類などの生物に対する有効な自然環境を提供する
ことに成功したものであって、以下の如くである。
【0010】(1) 断面U形の側壁を垂直または外側
に傾斜させて成形したコンクリートブロックの底版を側
壁厚より厚く形成し、底面全面に亘る大きな凹部や切込
み部、または複数の凹部や切込み部に分割して形成した
ことを特徴とする水路用プレキャストコンクリートブロ
ック。
【0011】(2) 断面U形の側壁を垂直または外側
に傾斜させて成形したコンクロートブロックの底版にI
型、L型、コの字型をした閉塞ブロックを側壁厚と同厚
とされた底板部に取付けて大きな凹部や切込み部または
分割された複数の凹部や切込み部を形成したことを特徴
とする水路用プレキャストコンクリートブロック。
【0012】(3) 側壁を垂直または外側に傾斜させ
て成形したL型コンクリートブロック同士を底部で連結
あるいは連結筋を突出させて結合材で連結してコンクリ
ートで一体化してなることを特徴とする請求項1または
請求項2の何れか1つに記載の水路用プレキャストコン
クリートブロック。
【0013】(4) 側壁の上面のみあるいは全面に本
石、本木やタイル等を埋設や貼設したり、表面を擬石、
擬木やタイル模様として形成したことを特徴とする請求
項1〜3の何れか1つに記載の水路用プレキャストコン
クリートブロック。
【0014】(5) 請求項1〜4の何れか1つに記載
の水路用プレキャストコンクリートブロックの中央に隔
壁を設けて用・排水路に分断できるように形成したこと
を特徴とする水路用プレキャストコンクリートブロッ
ク。
【0015】(6) 請求項1〜5の何れか1つに記載
の水路用プレキャストコンクリートブロックを連続また
は水路延長の中で部分的に配置して、底部の凹部または
切込み部に玉石等の天然石材や建築資材またはポーラス
部体あるいは椰子繊維等の天然繊維をロール状や袋状に
して植生部材を充填させたことを特徴とするプレキャス
トコンクリートブロック水路。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によるものの具体的な実施
態様を添附図面に示すものについて説明すると、本発明
においては図7に示すように底部肉厚が側壁部分と同等
レベルである第1のプレキャストコンクリートブロック
21と底部肉厚が側壁部分より大とされ、この肉厚底部
部分に礫材収容凹部2を形成した第2のプレキャストコ
ンクリートブロック22とを用い、一般的には第1のブ
ロック21が複数個の間に1個の第2ブロック22を介
在させて連結し所定距離の水路を連結形成する。
【0017】即ちこのような断面U形プレキャスト方式
によるブロック体1の厚みについてはその両側壁11部
分が側方からの土圧などに耐える必要があるのに対し、
底面部12は土中に埋設設定されるだけのものであるか
らそうした底面部12において殊更に肉厚を要求されな
いのが普通であるのに対し、本発明においては第2のプ
レキャストブロック22として底面部12の厚みを図1
に示したように大とするもので、このようにして厚さを
大とした底面部12の内面に礫材4の収容凹部2を形成
するものである。
【0015】図2には本発明によるプレキャストコンク
リートブロック22のもう1つの状態が示されており、
断面U形ブロック部体1の底部が厚肉状に形成され、該
厚肉底部にはブロック1の長さ方向にそって溝状の礫材
充填部2aが形成されている。更に図3のものは第2コ
ンクリートブロック22として礫材充填凹部2aが形成
されていることは図2のものと同じであるが、この礫材
充填凹部2aと並んで溝状の凹部2bが設けられてお
り、流水量が少ない場合においても切込み部2cにより
水が滞留することがないので水質の悪化を防止すること
ができる。また、図4に示すものは図3のものをより幅
広に形成したもので、礫材充填凹部2aの両側に溝状の
凹部2bを設けたもので、このブロック1を2個対向連
接することでより大きな礫材充填凹部2aとすることが
できるものである。
【0016】図5は図1に示されたようなブロック1の
形成されている礫材充填凹部2aの端部を図示のように
ポーラスコンクリートなどによる充填閉塞部体3が取付
けることにより形成したもので、このようにすることに
よって水路の流量が少ない場合であっても礫材充填凹部
2aに水が滞留することがなく水質の悪化を防止するこ
とができるものである。
【0017】図6には上記したような第2プレキャスト
コンクリートブロック22による本発明の水路の施工状
態が水路方向を横断した断面図によって示されている
が、水路10内流水面20は礫材充填凹部2a上におい
て流量に相当した高さを採って形成され、玉石等の天然
石材や建設工事等で発生するコンクリート廃材、円柱、
角柱あるいは球状に成形したポーラスコンクリートブロ
ックなどによる礫材4層においては藻類その他の水中植
物15が付着生長することとなることは図示の如くであ
り、これらの水草や藻類が魚介類に餌場や産卵場を提供
し、礫材4間の隙間は水生昆虫や甲殻類の隠れ家や住処
となると共に礫材として採用される石材間の通水によっ
て礫間接触酸化作用による水の浄化も図られる。
【0018】また、流水量が少ない場合にはせせらぎ音
が発生して周囲に安らぎ感を与えることとなり空気の水
中への取込みも可能となる。更に既存の型材の底部を嵩
上げして別体の凹部形成部材によっても形成できるので
安価であると共に水路の通水断面積も変化しないので水
田、畑の耕作面積に影響を及ぼすこともない。
【0019】図7には前記のように本発明による水路の
全般的構成関係が一部を取出した状態で示されている
が、本発明による水路は前記したような第1コンクリー
トブロック21の複数個を列設したものの間に本発明の
第2コンクリートブロック22を組込んで連接形成され
る。即ちこのように構成されることにより水路全般にお
ける比較的長い距離が一般的な第1コンクリートブロッ
ク21によって形成されるので全体が低コストに得ら
れ、しかもこの第1コンクリートブロック21部分で得
られた整流状態の水流が第2コンクリートブロック22
部分の礫材充填凹部2において有効なせせらぎ状態を形
成する。
【0020】同様の効果は底部に天然石材を埋設したり
擬石模様を形成することで略達成されるが、水草や藻類
を毎年活着させるには枯れて古くなった水草、藻類を擦
り落として常に石肌の表面を新しくしておく必要がある
が、埋設したものや擬石ではこれを人間の手でやらねば
ならず困難である。本発明によれば水の流下で充填され
た石材等が常に移動や回転をするので表面が更新されて
いることとなる。
【0021】図8は図3に示したブロック22の施工状
態を断面的し示したものであるが、図示のように流水量
が少なくて礫材4が露出するような場合であっても溝状
の凹部2bにおいては比較的深い水深状態を保つことが
可能であり、これにより少流水量時でも魚介類が生息で
きる。更にこの場合通水断面積が小さくなるので結果と
して掃流力がアップし、溝状の凹部2bに泥などの堆積
することが少なくなる。
【0022】また、図9は図3に示したブロック22の
施工状態を平面的に示したものであるが、各単位ブロッ
ク毎に礫材充填凹部2aが形成されているので、流水力
や水路の傾斜によって礫材4(石材)が下流域に流され
たり、水路の曲がり部分などの変曲線に礫材4が溜まっ
て流水断面積を縮小し水流を阻害するなどということを
防止することができる。
【0023】図10は図4に示したものの施工状態を断
面的に示したもので、一方の礫材充填凹部2aには椰子
繊維等の天然繊維材料によるロール状または袋状の保持
部材23を充填しこれに水草や藻類などの水中植物15
を植生せしめ、他方の礫材充填凹部2bには前述の如き
礫材4を充填したものである。保持部材は椰子繊維等の
天然繊維素材であるので土などが溜まった場合にも水流
によってこれが融出することが少なく水質の汚濁を防止
すると共に、植物の繁茂に必要な栄養素が殆ど含まれて
いないので必要以上に水中植物15が生育して水流を阻
害するようなおそれがない。また、適度な水草や藻類と
いった水中植物15の繁茂によってその茎や葉の茂みが
魚介類等の産卵場や餌場、稚魚等の生育場となることが
できる。
【0024】図11および図12には図1または図2に
示したようなコンクリートブロック22と同様の構成を
L形ブロックの組合せによって形成する場合に使用する
L形ブロック7をそれぞれ表したものであり、図13に
断面的に示されているように、連結コンクリート9を介
してL形ブロック7を対向連接することで断面U型の水
路ブロックを構成せしめることができる。
【0025】また、図14〜図17は上述したようなブ
ロック体の応用例として側壁部11の頂部や上方部、内
面部に擬木模様やタイル模様の化粧を施したり、玉石部
材や割石部材を埋め込んだ例を示したものであり、図1
4は本発明によるコンクリートブロック22の側壁部1
1の上方に擬木模様26を施した場合を示し、図15は
本発明によるL型ブロック7の側壁部11の上方にタイ
ル模様27を施した場合を示し、図16は側壁部11が
外側に傾斜したコンクリートブロック22aの側壁内面
および頂面に玉石模様28を施した場合を示し、図17
は側壁部11が外側に傾斜したL型7aの側壁内面に割
石模様29を施した場合を示したものである。このよう
な各種化粧を施すことにより、水路を設定する周囲環境
により適合し景観を損なわないものとすることが可能と
なる。
【0026】図18には、本発明において前記のような
礫材充填部2aを形成するための代表的な充填閉塞材3
の例を示すが、閉塞材3の底部に通水孔13を形成して
図19のように取付け、あるいは通水性のポーラス組織
体14を用いて充填部2a内の水を適宜に排出するよう
にすることが好ましい。閉塞材3はまた図20、図22
に示すようにコ字型、L型、あるいはT字型のような枠
状のものでもよい。コ字型ブロックの取付け状況は図2
1に、L型ブロック7の取付け状況は図23に代表的に
例示されるとおりである。このように別付けのブロック
として充填閉塞材3を形成することで、本発明による水
路を既存の水路に簡便に形成することができ、また従来
の水路の型枠を改変することなく、単に別付けブロック
を製作するだけで同様の効果を上げることが可能である
ので、経済性が高いものとすることができる。
【0027】上記した図18または図20、図22のよ
うな部材3は本発明の第2ブロック22において、その
底部肉厚の一部として用いられるもので、即ち図19、
図21、図23または図24、図25のように第2ブロ
ック22の内側底面に取付けられた状態では部材3が充
填部2aを形成して本発明による前記図1〜図5の収容
部2ないし充填凹部2aを形成するものであるからこれ
らの部材3の厚さ範囲をも本発明では第2ブロック22
の底部肉厚として理解するものとする。
【0028】第1ブロック21および第2ブロック22
より成る水路において上記した部材3を用いて収容部2
を形成し礫材4を充填した状態は図24〜図26に示す
如くで水路における水の流れは少くとも底部において図
26に示した矢印のように蛇行し、水位レベルは図24
または図25に示すような範囲で変動するが、礫材充填
部分の上部ないし周辺部分を流れることにより視覚的な
せせらぎ流と共に聴覚的なせせらぎ音が得られる。なお
本発明における第1ブロック21および第2ブロック2
2は特に大型で、また水路幅が変化するような条件下に
おいて図23に示すような連結部8を配設したL型部体
7を用い、即ちL型部体7、7を図25のように対設
し、連結部8、8間を連結コンクリート9で連結したも
のとしてよい。
【0029】第2ブロック22における上記したような
部材3の取付けは図27〜図29に示すようには適宜の
形態をもった取付部材5ないし、モルタルなどの凝結材
6を用いることにより的確に固定されることは明かであ
る。
【0030】また本発明によるものは図30に示すよう
に中間に仕切壁16を設け、あるいは図31のように仕
切壁16のない幅広なコンクリートブロック22の一側
に収容部2を形成し、更には図33のように保持突部1
7を設けて礫材収容部とすることができ、上記のように
仕切壁16で区分された水路10は図32に示すように
一側は給水水路、他側は排水水路の如く利用される。上
記した図33に示すような仕切壁16およびその取付構
造は図34〜図36の如くであり、仕切壁16には取付
用の突部18が適宜に配設されて、固定手段19を図3
7のように用いることにより安定に取付けられる。
【0031】上記したような本発明によるものは、底部
肉厚が側壁部分と同等レベルである第1のプレキャスト
コンクリートブロック21と底部肉厚が側壁部分より大
とされた第2のプレキャストコンクリートブロック22
とを併用連設して形成された水路10であって、前記第
2のプレキャストコンクリートブロック22の底部肉厚
部の内面に礫材収容凹部2、2aを形成したことによ
り、第1、第2の各プレキャストコンクリートブロック
21、22が基本的には同系の成形用型によって製作さ
れ、即ち反転状態で成形されるこの種U型コンクリート
ブロックの内型に前記礫材収容凹部に相当した型部を添
設するか、内型を若干高いものとし、外型板を高くした
程度の型部材で得られる。特に一般的な水路用U形ブロ
ックを併用し、若干の第2プレキャストコンクリートブ
ロック22を用いることで容易且つ低コストに目的の水
路10を構成し得る。
【0032】また上記のような第2プレキャストコンク
リートブロック22における礫材収容凹部2、2aに収
容された玉石その他の礫材4、更には該礫材4に根づい
て生育した葦類や蒲などの植物により水路10内を流れ
る水流に視覚的および聴覚的なせせらぎを形成して爽や
かな感覚を構成する。特にこのようなせせらぎ感は水路
系において部分的に得られるもので、前記第1プレキャ
ストコンクリートブロック21の領域においては従来通
りの急速化した流れとなり、第2プレキャストコンクリ
ートブロック22部分でこのせせらぎ作用が得られるの
で、急速化流を利用したせせらぎ現象を確実に顕出す
る。
【0033】しかも第2プレキャストコンクリートブロ
ック22における礫材収容凹部2、2aは前記のように
厚肉化された部分に形成されたものであることから、上
記のようなせせらぎ感覚の得られる水路10であっても
用いられた第1プレキャストコンクリートブロック21
の有効流水断面積が損われることのない水路10を形成
することができる。
【0034】なお礫材収容凹部2、2aにおいてはアシ
類や蒲類などの水辺植物15が着生、生長するが、水路
系の一部に限定されたものとなるからその管理などに必
要とする労力などは従前の天然水路におけるより大幅に
少いものとなり、水路の管理などを著しく容易とする。
【0035】上記したような第2のプレキャストコンク
リートブロック22であって、礫材収容凹部2、2aが
該プレキャストコンクリートブロック22の底面から凹
入して形成されたことにより上述したように型枠による
成型体、特に第1プレキャストコンクリートブロック2
1を得る型枠と基本的に同じ型枠材を用いた成型体のみ
でこの第2プレキャストコンクリートブロック22を得
しめる。
【0036】上記したような第2のプレキャストコンク
リートブロック22であって、該ブロック22の底部肉
厚がそのプレキャストコンクリートブロックとその内面
に礫材収容凹部2、2aを形成すべく取付けられた収容
枠によって形成されたことにより第1プレキャストコン
クリートブロック21と同様で適度に高い内型をも用い
たU形成型体を採用し、この第2プレキャストコンクリ
ートブロック22を第1プレキャストコンクリートブロ
ック21と同様に平易に製作することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
プレキャストコンクリートブロックを用いて形成した水
路系において好ましいさわやかなせせらぎ感を適切に得
しめ、しかも水路管理の容易性を確保しながら水辺植生
などを有効に生長せしめ、水質浄化や魚類や昆虫類など
の生物類生育を図って好ましい自然的環境を形成維持し
得るなどの効果を有しており、工業的にその効果の大き
い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による底面部を肉厚としたプレキャスト
コンクリートブロックの1例を示した斜視図である。
【図2】本発明によるプレキャストコンクリートブロッ
クの別の形態を示した斜視図である。
【図3】底部に礫材充填凹部と溝状凹部を形成した本発
明によるプレキャストコンクリートブロックの1例を示
した斜視図である。
【図4】図3に示したものの別の形態を示した斜視図で
ある。
【図5】本発明のプレキャストコンクリートに於ける礫
材充填凹部を形成するのにポーラスコンクリートなどの
充填閉塞部体を用いる例を示した斜視図である。
【図6】本発明のプレキャストコンクリートブロックに
よって水路を施工した状態の1例を表す横断面図であ
る。
【図7】本発明による水路の全般的構成関係を示した縦
断面図である。
【図8】図3に示したブロックによって水路を構成した
場合の施工状態における横断面図である。
【図9】図3に示したブロックを用いて水路を構成した
場合の施工状態の平面図である。
【図10】図4に示したブロックにより水路を構成した
場合の施工状態の横断面図である。
【図11】本発明によるL形ブロックの1例を示した斜
視図である。
【図12】本発明によるL形ブロックの別の例を示した
斜視図である。
【図13】本発明によるL形ブロックの組合せによって
水路を構成した場合の施工状態を示す横断面図である。
【図14】本発明によるコンクリートブロックの側壁上
方に擬木模様を施した場合の1例を示す斜視図である。
【図15】本発明によるL形ブロックの側壁上方にタイ
ル模様を形成した場合の1例を示す斜視図である。
【図16】本発明によるコンクリートブロックの側壁内
面に玉石模様を形成した場合の1例を示す斜視図であ
る。
【図17】本発明によるL形ブロックの側壁内面に割石
模様を形成した場合の1例を示した斜視図である。
【図18】礫材充填凹部を形成するための充填閉塞材の
例を示した斜視図である。
【図19】充填閉塞材により礫材充填凹部を形成した本
発明によるコンクリートブロックの1例を示した斜視図
である。
【図20】コ字型の充填閉塞材の例を示した斜視図であ
る。
【図21】図20の充填閉塞材を用いて礫材充填凹部を
形成した本発明によるコンクリートブロックの1例を示
した斜視図である。
【図22】L形ブロックによる充填閉塞材の例を示した
斜視図である。
【図23】図22のL形の充填閉塞材を用いて礫材充填
凹部を形成した本発明によるL形コンクリートブロック
の1例を示した斜視図である。
【図24】充填閉塞材を用いて礫材充填凹部を形成した
ブロックにより構成される水路の施工状態の1例を示し
た横断面図である。
【図25】充填閉塞材を用いて礫材充填凹部を形成した
L形ブロックの組合せにより構成される水路の施工状態
の1例を示した横断面図である。
【図26】第1ブロックと第2ブロックの組合せにより
構成される水路の施工状態を示す平面図である。
【図27】充填閉塞材の本発明ブロックに対する取付け
状態の1例を示す断面図である。
【図28】充填閉塞材の本発明ブロックに対する取付け
状態の別の例を示す断面図である。
【図29】充填閉塞材の本発明ブロックに対する取付け
状態の更に別の例を示す断面図である。
【図30】中間に仕切壁を設けた本発明によるプレキャ
ストコンクリートブロックの1例を表す斜視図である。
【図31】幅広な構成として形成された本発明によるプ
レキャストコンクリートブロックの1例を表す斜視図で
ある。
【図32】図31にブロックに別体として仕切壁を取付
けた場合の水路施工状態を示す横断面図である。
【図33】仕切壁を別体として取付け、更に保持突部を
設けることにより礫材収容部を形成した本発明によるプ
レキャストコンクリートブロックの1例を示す斜視図で
ある。
【図34】別体として取付けられる仕切壁の1例を示し
た斜視図である。
【図35】別体として取付けられる仕切壁の別の例を示
した斜視図である。
【図36】別体として取付けられる仕切壁の更に別の例
を示した斜視図である。
【図37】別体として取付けられる仕切壁を取付手段に
よって本発明ブロックに取付けた状態を示す横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 断面U形ブロック 2 収容部 2a 充填凹部 2b 溝状の凹部 2c 切込み部 3 充填閉塞部体 4 礫材 5 取付部材 6 凝結材 7 L型部体 7a 側壁が外側に傾斜したL形ブロック 8 連結部 9 連結コンクリート 10 水路 11 側壁部 12 底面部 13 通水孔 14 ポーラス組織体 15 水中植物 16 仕切壁 17 保持突部 18 取付用突部 19 固定手段 20 流水面 21 第1プレキャストコンクリートブロック 22 第2プレキャストコンクリートブロック 22a 側壁が外側に傾斜した第2プレキャストコンク
リートブロック 23 天然繊維材料によるロール状または袋状の保持部
材 26 擬木模様 27 タイル模様 28 玉石模様 29 割石模様
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】図2には本発明によるプレキャストコンク
リートブロック22のもう1つの状態が示されており、
断面U形ブロック部体1の底部が厚肉状に形成され、該
厚肉底部にはブロック1の長さ方向にそって溝状の礫材
充填部2aが形成されている。更に図3のものは第2コ
ンクリートブロック22として礫材充填凹部2aが形成
されていることは図2のものと同じであるが、この礫材
充填凹部2aと並んで溝状の凹部2bが設けられてお
り、流水量が少ない場合においても切込み部2cにより
水が滞留することがないので水質の悪化を防止すること
ができる。また、図4に示すものは図3のものをより幅
広に形成したもので、溝状の凹部2bの両側に礫材充填
凹部2aを設けたもので、このブロック1を2個対向連
接することでより大きな礫材充填凹部2aとすることが
できるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図7には前記のように本発明による水路の
全般的構成関係が一部を取出した状態で示されている
が、本発明による水路は前記したような第1コンクリー
トブロック21の複数個を列設したものの間に本発明の
第2コンクリートブロック22を組込んで連節形成され
る。即ちこのように構成されることにより水路全般にお
ける比較的長い距離が一般的な第1コンクリートブロッ
ク21によって形成されるので全体が低コストに得ら
れ、しかもこの第1コンクリートブロック21部分で得
られた整流状態の水流が第2コンクリートブロック22
部分の礫材充填凹部2において有効なせせらぎ状態を形
成する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図10は図4に示したものの施工状態を断
面的に示したもので、一方の礫材充填凹部2aには椰子
繊維等の天然繊維材料によるロール状または袋状の保持
部材23を充填しこれに水草や藻類などの水中植物15
を植生せしめ、他方の礫材充填凹部2aには前述の如き
礫材4を充填したものである。保持部材は椰子繊維等の
天然繊維素材であるので土などが溜まった場合にも水流
によってこれが融出することが少なく水質の汚濁を防止
すると共に、植物の繁茂に必要な栄養素が殆ど含まれて
いないので必要以上に水中植物15が生育して水流を阻
害するようなおそれがない。また、適度な水草や藻類と
いった水中植物15の繁茂によってその茎や葉の茂みが
魚介類等の産卵場や餌場、稚魚等の生育場となることが
できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面U形の側壁を垂直または外側に傾斜
    させて成形したコンクリートブロックの底版を側壁厚よ
    り厚く形成し、底面全面に亘る大きな凹部や切込み部、
    または複数の凹部や切込み部に分割して形成したことを
    特徴とする水路用プレキャストコンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 断面U形の側壁を垂直または外側に傾斜
    させて成形したコンクロートブロックの底版にI型、L
    型、コの字型をした閉塞ブロックを側壁厚と同厚とされ
    た底板部に取付けて大きな凹部や切込み部または分割さ
    れた複数の凹部や切込み部を形成したことを特徴とする
    水路用プレキャストコンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 側壁を垂直または外側に傾斜させて成形
    したL型コンクリートブロック同士を底部で連結あるい
    は連結筋を突出させて結合材で連結してコンクリートで
    一体化してなることを特徴とする請求項1または請求項
    2の何れか1つに記載の水路用プレキャストコンクリー
    トブロック。
  4. 【請求項4】 側壁の上面のみあるいは全面に本石、本
    木やタイル等を埋設や貼設したり、表面を擬石、擬木や
    タイル模様として形成したことを特徴とする請求項1〜
    3の何れか1つに記載の水路用プレキャストコンクリー
    トブロック。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1つに記載の水路
    用プレキャストコンクリートブロックの中央に隔壁を設
    けて用・排水路に分断できるように形成したことを特徴
    とする水路用プレキャストコンクリートブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1つに記載の水路
    用プレキャストコンクリートブロックを連続または水路
    延長の中で部分的に配置して、底部の凹部または切込み
    部に玉石等の天然石材や建築資材またはポーラス部体あ
    るいは椰子繊維等の天然繊維をロール状や袋状にして植
    生部材を充填させたことを特徴とするプレキャストコン
    クリートブロック水路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248431A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Fujimura Fume Kan Kk 環境等を考慮した水路構造及び水路構築方法
JP2020037796A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 株式会社 南組 水路の補修工法

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JP2005248431A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Fujimura Fume Kan Kk 環境等を考慮した水路構造及び水路構築方法
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