JP7311308B2 - 端子付き電線、及び、端子金具 - Google Patents

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本発明は、端子付き電線、及び、電線に取り付けられる端子金具に関する。
近年、例えば、車両に配索されるワイヤハーネスには、アルミニウムやアルミニウム合金から形成された導体芯線を有する電線(以下「アルミニウム電線」という。)に銅や銅合金から形成された端子金具が取り付けられた端子付き電線が使用される場合がある。
アルミニウム電線を用いた端子付き電線は、電線自体の軽量化などの点でメリットがあるものの、導体芯線と端子金具とが異種金属であることに起因し、導体芯線と端子金具との間に付着した水が電解液となってガルバニック腐食(異種金属接触腐食)が生じるおそれがある点でデメリットがある。なお、周知のように、ガルバニック腐食は異種金属間における標準電極電位の相違に起因して生じる。
そこで、アルミニウム電線を用いた従来の端子付き電線の一つでは、端子金具のバレル部に圧着された導体芯線を外部から隔離するように、止水用のシール部材が設けられている。これにより、上述したガルバニック腐食が抑制され、端子金具と導体芯線との電気的接続の信頼性が長期間にわたって維持される(例えば、特許文献1を参照)。
特開2019-009026号公報
上述した従来の端子付き電線では、紫外線硬化型の樹脂を用いてシール部材を形成している。具体的には、端子金具を電線の端末に圧着した後、外部に露出している導体芯線を覆うように硬化前の液状の樹脂を滴下する。そして、導体芯線およびその周辺の端子金具(バレル部など)を硬化前の樹脂で十分に覆った後、紫外線を用いて樹脂を硬化させることで、硬化した樹脂で構成されたシール部材を形成するようになっている。
しかし、上記説明から理解されるように、この従来の端子付き電線では、シール部材の形状や配置の精度は、液状の樹脂の滴下量や滴下位置に依存する。例えば、液状の樹脂の滴下量が多すぎると、仮に滴下位置が適正であっても、設計上想定している範囲よりも広い範囲にまで樹脂が濡れ広がる(いわゆる液垂れが生じる)可能性がある。そして、濡れ広がった樹脂に気付かずに樹脂を硬化させると、端子付き電線の設計上想定していない箇所にシール部材が形成されることになる。このような想定外の形状を有するシール部材は、例えば、端子付き電線をコネクタハウジングの端子収容室に挿入する妨げとなり得る。
上述した液垂れは、液状の樹脂の滴下量や滴下位置を厳密に制御することによって抑制し得ると考えられる。しかし、液状の樹脂の滴下量などの要求精度を過度に高めると、端子付き電線の生産性が低下することが懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子付き電線への止水体の形成精度の高さと端子付き電線の生産性の高さとを両立可能な端子付き電線、及び、その端子付き電線に用い得る端子金具、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線および端子金具は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
電線と、前記電線に取り付けられる端子金具と、止水体と、を備える端子付き電線であって、
前記端子金具は、
前記電線の端末にて絶縁被覆の外部に露出する導体芯線に圧着される第1バレル部と、
前記電線の前記端末にて前記絶縁被覆に圧着される第2バレル部と、を有し、
前記止水体は、
流動性を有する止水材料の配置及び硬化を経て当該止水体を形成可能な前記止水材料から構成され、且つ、前記端子金具と前記導体芯線との接続部分を覆うように設けられ、
前記第1バレル部及び前記第2バレル部の少なくとも一方は、
前記電線に前記端子金具が取り付けられたときに外部に面することになる外表面に、前記止水材料の流動範囲を規制する堰き止め構造を有
前記堰き止め構造は、
前記端子金具の軸方向において、前記第1バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第1溝、及び、前記第2バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第2溝、の少なくとも一方であり、
前記止水体は、
前記第1溝及び前記第2溝の少なくとも一方の少なくとも一部に入っている、
端子付き電線であること。
[2]
上記[1]に記載の端子付き電線において、
前記第1バレル部は前記第1溝を有し、
前記第1バレル部は、
前記導体芯線が載せ置かれる載置部と、前記載置部から延びる一対の加締片と、を有するとともに、前記導体芯線を取り囲むように前記一対の前記加締片が湾曲し且つ前記一対の前記加締片の延出端が前記導体芯線に食い込む加締め形状を有することにより、前記一対の前記加締片の前記外表面同士が向かい合う箇所に溝状部を画成し、
前記止水体は、
前記溝状部の溝内を埋めるように設けられ、
前記一対の前記加締片は、
前記溝状部の溝外に位置することになる当該一対の前記加締片の前記外表面に、前記第1溝を有する、
端子付き電線であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の端子付き電線において、
前記第1溝及び前記第2溝の少なくとも一方は、上向き及び下向きに交互に傾斜方向を変えながらジグザグ状に連続して前記軸方向に延びており、両側縁は共に上向きに傾斜して開口している、
端子付き電線であること。
[4]
電線に止水体とともに取り付けられる端子金具であって、
前記電線の端末にて絶縁被覆の外部に露出する導体芯線に圧着される第1バレル部と、
前記電線の前記端末にて前記絶縁被覆に圧着される第2バレル部と、を備え、
前記第1バレル部及び前記第2バレル部の少なくとも一方は、
前記電線に当該端子金具が取り付けられたときに外部に面することになる外表面に、前記止水体を構成するための流動性を有する止水材料の流動範囲を規制する堰き止め構造を有
前記堰き止め構造は、
前記端子金具の軸方向において、前記第1バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第1溝、及び、前記第2バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第2溝、の少なくとも一方である、
端子金具であること。
上記[1]及び[3]の構成の端子付き電線によれば、端子金具の第1バレル部および第2バレル部の少なくとも一方の外表面に、止水材料の流動範囲を規制する堰き止め構造が設けられる。更に、流動性を有する状態で配置された後に硬化可能な止水材料(例えば、紫外線硬化型の樹脂や熱硬化型の樹脂など)を用いて、端子金具と導体芯線との接続部分を覆うように、止水体が設けられる。よって、例えば、その止水材料を端子金具などに滴下して止水体を形成する際、仮に止水材料の滴下量が設計値よりも多少多く、第1バレル部や第2バレル部の外表面に止水材料が流れ出ても、過剰な止水材料の流動範囲が堰き止め構造によって規制されることで、設計上想定していない範囲にまで止水材料が濡れ広がることを抑制できる。そのため、止水材料の滴下量や滴下位置の精度を過度に高めなくても、設計通りの形状を有する止水体を設計通りの位置に形成し得る。したがって、本構成の端子付き電線は、端子付き電線への止水体の形成精度の高さと端子付き電線の生産性の高さとを両立可能である。
更に、上記[1]及び[3]の構成の端子付き電線によれば、堰き止め構造として、溝が用いられる。この溝は、第1バレル部および第2バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって延びるように設けられる。よって、第1バレル部および第2バレル部の軸方向におけるあらゆる箇所で、止水材料の流動範囲を適正に規制できる。また、溝の少なくとも一部に止水体が入り込む程度にまで止水材料を配置する(例えば、滴下する)ことで、導体芯線を、防食の観点から必要十分な程度に隙間なく覆うことができる。
上記[2]の構成の端子付き電線によれば、第1バレル部が特定の加締め形状を有することにより、第1バレル部を構成する一対の加締片の外表面同士が向かい合う箇所に溝状部が画成される。そして、この溝状部の溝内を埋めるように、止水体が設けられる。また、この溝状部の溝外に位置することになる一対の加締片の外表面に、堰き止め構造が設けられる。よって、特に、端子付き電線が被水した際などに水が溜まり易い溝状部を止水体で塞ぐことで、上述したガルバニック腐食を更に適正に抑制できる。また、溝状部を塞ぐように流動性を有する止水材料を配置する際、仮に溝外に止水材料が流れ出ても、止水材料の流動範囲が堰き止め構造によって規制される。よって、本構成の端子付き電線は、端子付き電線への止水体の形成精度の高さと端子付き電線の生産性の高さとを損なうことなく、ガルバニック腐食を更に確実に抑制できる。
上記[4]の構成の端子金具によれば、端子金具の第1バレル部および第2バレル部の少なくとも一方の外表面に、止水体を構成するための止水材料の流動範囲を規制する堰き止め構造が設けられる。よって、例えば、紫外線硬化型の樹脂や熱硬化型の樹脂などを滴下する手法を用いて防食用の止水体を形成する際、仮に樹脂の滴下量が設計値よりも多少多く、第1バレル部や第2バレル部の外表面に止水材料が流れ出ても、過剰な止水材料の流動範囲が堰き止め構造によって規制されることで、設計上想定していない範囲にまで止水材料が濡れ広がることを抑制できる。そのため、樹脂の滴下量や滴下位置の精度を過度に高めなくても、設計通りの形状を有する止水体を設計通りの位置に形成し得る。したがって、本構成の端子金具は、ガルバニック腐食を抑制するための止水体の形成精度の高さと、端子金具を用いた端子付き電線の生産性の高さと、を両立可能である。
更に、上記[4]の構成の端子金具によれば、堰き止め構造として、溝が用いられる。この溝は、第1バレル部および第2バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって延びるように設けられる。よって、第1バレル部および第2バレル部の軸方向におけるあらゆる箇所で、止水材料の流動範囲を適正に規制できる。また、溝の少なくとも一部に止水体が入り込む程度にまで止水材料を配置する(例えば、滴下する)ことで、導体芯線を、防食の観点から必要十分な程度に隙間なく覆うことができる。
このように、本発明によれば、端子付き電線への止水体の形成精度の高さと端子付き電線の生産性の高さとを両立可能な端子付き電線、及び、その端子付き電線に用い得る端子金具を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(a)は、止水体が設けられる前の本発明の実施形態に係る端子付き電線の斜視図であり、図1(b)は、その上面図である。 図2(a)~図2(c)は、図1に示す端子付き電線に紫外線硬化型の液状の樹脂を滴下して、端子付き電線の所定領域に止水体を設ける際の過程を示す側面図である。 図3は、止水体が設けられた本発明の実施形態に係る端子付き電線の斜視図である。 図4は、図3のA-A断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、電線10に本発明の実施形態に係る端子金具20を取り付けた端子付き電線1について説明する。以下、説明の便宜上、端子金具20の軸方向(嵌合方向)において、相手側端子(図示省略)が嵌合する側(図1、図2及び図3において左側)を先端側(前方側)とし、その反対側(図1、図2及び図3において右側)を基端側(後方側)と称呼する。また、図1、図2及び図3において上側及び下側をそれぞれ、上側及び下側と称呼する。
図1~図3に示すように、電線10の端部に端子金具20が圧着され、端子金具20と電線10の導体芯線11とが電気的に接続されている。図3に示すように、電線10の導体芯線11が接続された端子金具20の所定箇所には、止水体60が設けられている。これにより、導体芯線11のガルバニック腐食が抑制され、端子金具20と導体芯線11との電気的接続の信頼性を長期間にわたって維持できるようになっている。電線10と端子金具20と止水体60とにより、端子付き電線1が構成されている。端子付き電線1は、例えば、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスを構成する。
電線10は、導体芯線11と、この導体芯線11を覆う樹脂からなる絶縁被覆12とを有した絶縁電線である。導体芯線11は、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成され、複数の素線を撚り合わせて構成されている。電線10の導体芯線11をアルミニウム又はアルミニウム合金から構成することで、端子付き電線1が軽量化され、端子付き電線1を含んで構成されるワイヤハーネスも軽量化される。軽量化された端子付き電線1は、特に電気自動車やハイブリッド自動車などのワイヤハーネスが多用される車両に好適に用いられる。
端子金具20は、軸方向において先端側から基端側に向けて、順に、相手側端子(図示省略)と接続されることになる接点部31、電線10の端末における絶縁被覆12から露出した導体芯線11と電気的に接続される第1バレル部41、及び、電線10の端末における絶縁被覆12と電気的に接続される第2バレル部、を有している。接点部31と第1バレル部41とは、第1連結部35によって互いに繋がり、第1バレル部41と第2バレル部42とは、第2連結部36により繋がっている。
端子金具20は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる導体芯線11と異なる金属材料から形成されている。具体的には、端子金具20は、銅または銅合金などからなる金属板(板状体)を母材として形成されている。
端子金具20は、金属板(板状体)に対してプレス加工(打ち抜き加工および曲げ加工)を施すことで形成されたものである。プレス加工される前の金属板の全表面(表裏面及び側面)には、電線10の導体芯線11の腐食を抑制して耐食性を向上させる等の目的から、スズ(錫。Sn)等によるメッキ処理が事前に施されていることが好適である。この場合、プレス加工後においてプレス加工で露出した金属板の端面(加工面)は、メッキ処理されていない母材(例えば、銅など)が露出した状態となる。
図1に示すように、接点部31は、先端部分が開口した矩形筒状に形成される。この接点部31の開口部分に相手側端子(図示省略)が挿し込まれ、接点部31と相手側端子とが電気的に接続されることになる。
矩形筒状の接点部31を構成する底壁(下面)32及び一対の側壁33は、接点部31の基端側端から基端側に延在している。このように接点部31から基端側に延在する底壁32及び一対の側壁33は、軸方向において先端側から基端側に向けて、順に、第1連結部35の全体、第1バレル部41の一部、第2連結部36の全体、及び、第2バレル部42の一部を構成している。一対の側壁33について、第1連結部35を構成する部分の上端面35a、第1バレル部41を構成する部分の先端側端面41a及び後端側端面41b、第2連結部36を構成する部分の上端面36a、及び、第2バレル部42を構成する部分の先端側端面42aには、上述したように、端子金具20の母材が露出している。
第1バレル部41は、図1に示すように、電線10の端末における絶縁被覆12から露出した導体芯線11に圧着されて導体芯線11に電気的に接続される。このような圧着および接続のため、第1バレル部41は、一対の側壁33の上端から延出して導体芯線11に圧着される一対の加締片45を有している。図4に示すように、一対の加締片45は、導体芯線11を取り囲むように湾曲し且つ一対の加締片45の延出端が導体芯線11に食い込む加締め形状を有することにより、一対の加締片45の外表面同士が向かい合う箇所に溝状部45aを画成している。
第1バレル部41の各加締片45には、電線10に端子金具20が取り付けられたときに外部に露出することになる外表面に、厚さ方向に窪んだ溝48が形成されている。より具体的には、溝48は、図4に示すように、溝状部45aの溝外に位置することになる加締片45の外表面(例えば、本例のように、加締片45の最上箇所Pよりも加締片45の基端側領域Yにある外表面)に設けられている。溝48は、図1に示すように、端子金具20の軸方向において、加締片45の一方側縁部(先端側の縁部)から他方側縁部(基端側の縁部)に亘って、上向き及び下向きに交互に傾斜方向を変えながらジグザグ状に連続して延びている。本例では、端子金具20の軸方向において、溝48の両側縁は共に、上向きに傾斜して開口している。溝48が形成されたことによる作用・効果については後述する。
第2バレル部42は、図1に示すように、電線10の端末における絶縁被覆12に圧着される。このような圧着のため、第2バレル部42は、一対の側壁33の上端から延出して絶縁被覆12に圧着される加締片46,47を有している。
第2バレル部42の加締片46,47それぞれには、電線10に端子金具20が取り付けられたときに外部に露出することになる外表面に、厚さ方向に窪んだ溝状の溝49が形成されている。溝49も、溝48と同様、加締片46,47それぞれの最上箇所よりも加締片46,47それぞれの基端側領域にある外表面にて、図1に示すように、端子金具20の軸方向において、先端側縁から基端側縁に亘って、上向き及び下向きに交互に傾斜方向を変えながらジグザグ状に連続して延びている。本例では、溝48と同様、端子金具20の軸方向において、溝49の両側縁は共に、上向きに傾斜して開口している。溝49が形成されたことによる作用・効果については後述する。
圧着前の端子金具20における接点部31から基端側に延在する底壁32の上面は、電線10の端部が配置される「載置面」とされる。即ち、絶縁被覆12から露出した導体芯線11が一対の加締片45に挟まれた位置にあり、且つ、絶縁被覆12が加締片46,47に挟まれた位置にあるように、電線10をこの載置面に配置させた状態で、一対の加締片45及び加締片46,47が周知の圧着機などを用いて加締められる。これにより、一対の加締片45が電線10の導体芯線11に圧着され、加締片46、47が電線10の絶縁被覆12に圧着される。これにより、図1に示すように、止水体60が設けられる前の端子付き電線が得られる。
図1に示す例では、一対の加締片45は、一対の延出端が互いに突き合わされた状態で導体芯線11に食い込むように湾曲した状態で加締められて導体芯線11に圧着されている(図4も参照)。更に、導体芯線11の末端部11aは、一対の加締片45の先端側端より先端側に位置しており、第1バレル部41から露出している。加締片46,47は、加締片46の延出端部の上に加締片47の延出端部が重なる(オーバーラップする)ように湾曲した状態で加締められて絶縁被覆12に圧着されている。
止水体60が設けられる前の端子付き電線の所定領域に対して図2(a)~図2(c)に示すように、滴下装置50を利用して止水体60が設けられる。止水体60は、流動性を有する状態の止水材料(本例では、紫外線硬化型の液状の樹脂60a)を所定領域に滴下して配置した後、その止水材料を所定の手法(本例では、紫外線の照射)によって硬化することで、構成される。
具体的には、図2(a)に示すように、滴下装置50が幅方向に往復動されつつ端子金具20の軸方向に移動されながら、液状の樹脂60aが順次滴下されていく。この結果、液状の樹脂60aが、第1、第2バレル部41,42に挟まれる領域Sに露出する導体芯線11を覆うように配置される。また、液状の樹脂60aは、溝状部45aの溝内(図4の領域Xに相当)を埋めるように配置される。更に、液状の樹脂60aは、第1連結部35の上端面35aの基端側部分、第1バレル部41の先端側端面41aの全体および後端側端面41bの全体、第2連結部36の上端面36aの全体、及び、第2バレル部42の先端側端面42aの全体を覆うように配置される。
ここで、上述したように、第1連結部35の上端面35a、第1バレル部41の先端側端面41a及び後端側端面41b、第2連結部36の上端面36a、及び、第2バレル部42の先端側端面42aには、端子金具20の母材(Cu等)が露出している。端子金具20のこれら端面を覆うように樹脂60aを配置した上で、後述するように樹脂60aを硬化して止水体60を形成することにより、これら端面と導体芯線11との間を隔離できる。これにより、導体芯線11のガルバニック腐食を抑制し得る。
更に、滴下装置50を利用して液状の樹脂60aが順次滴下されていく過程において、仮に意図せず設計値よりも多い量の樹脂60aが滴下されても、図2(b)及び図2(c)に示すように、過剰な樹脂60aが溝48,49に流れ込んで堰き止められる。この結果、所領域外(設計上想定していない範囲)にまで樹脂60aが広がること(特に、第1、第2バレル部41,42の側面への液垂れ)を抑制できる。このように、溝48,49は、樹脂60aの流動範囲を規制する堰き止め構造として機能する。更に、溝48,49の先端側の縁部および基端側の縁部が上向きに傾斜して開口しているので、それら縁部が下向きに傾斜して開口している場合と比べて、その開口からの液垂れも抑制できる。
上述したように液状の樹脂60aを配置した後、紫外線を用いて液状の樹脂60aを硬化することで、図3に示すように、導体芯線11や上述した各端面が外部に露出しないように止水体60で覆われた端子付き電線1が得られることになる。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係る端子付き電線1によれば、端子金具20と導体芯線11との接続部分を覆うように液状の樹脂60a(本例では、紫外線硬化型の樹脂60a)を滴下する際、仮に樹脂60aの滴下量が設計値よりも多くても、過剰な樹脂60aが溝状の溝48,49内に流れ込んで堰き止められることで、設計上想定していない範囲にまで樹脂60aが濡れ広がることを抑制できる。そのため、樹脂60aの滴下量や滴下位置の精度を過度に高めなくても、設計通りの形状を有する止水体60を設計通りの位置に形成し得る。したがって、端子付き電線1は、端子付き電線1への止水体60の形成精度の高さと端子付き電線1の生産性の高さとを両立可能である。更に、端子付き電線1は、止水体60を端子金具20の適正な位置に形成し得るため、例えば、コネクタハウジング(図示省略)の端子収容室(図示省略)内に端子付き電線1を収容する際の作業性を向上できる。
また、例えば、端子金具20の端面(特に、第2バレル部42の先端側端面42a)をより確実に覆うように第2バレル部42の加締片46,47の外表面上に液状の樹脂60aが滴下される場合がある。この場合、滴下された樹脂60aは、加締片46,47の外表面に沿って流れて広がることで、意図しない範囲にまで広がり易い。これに対し、端子金具20では、溝48により、加締片46,47の外表面に沿って流れる樹脂60aを受け止められる。よって、この場合であっても、設計上想定していない範囲に止水体60が形成されることを抑制できる。
更に、端子付き電線1によれば、第1バレル部41の一対の加締片45の外表面同士が向かい合う箇所に溝状部45aが画成され、溝状部45aの溝内を埋めるように、止水体60が設けられる。また、溝状部45aの溝外に位置することになる一対の加締片45の外表面(最上箇所Pよりも基端側領域Yにある外表面)に、堰き止め構造としての溝48が設けられる(図4参照)。よって、端子付き電線1が被水した際などに特に水が溜まり易い溝状部45aを止水体60で塞ぐことで、上述したガルバニック腐食を更に適正に抑制できる。また、溝状部45aを塞ぐように樹脂60aを配置する際、仮に溝外に樹脂60aが流れ出ても、樹脂60aの流動範囲が溝48によって規制される。
更に、本構成の端子付き電線1によれば、第1バレル部41の一方側縁部から他方側縁部にわたって溝48が延び、且つ、第2バレル部42の一方側縁部から他方側縁部にわたって溝49が延びている。よって、第1バレル部41及び第2バレル部42の軸方向におけるあらゆる箇所で、止水体60の流れ出しを抑制できる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、樹脂60aの流動範囲を規制する堰き止め構造として、溝48,49が用いられている。しかし、堰き止め構造は、液状の樹脂60aの流れを適正に規制できる限り、溝48,49に限られない。例えば、堰き止め構造として、点状の窪み、リブ状の突起、点状の突起、及び、これらの組み合わせ等が用いられ得る。
上記実施形態では、第1バレル部41の前端縁部から後端縁部にわたって溝48が延び、且つ、第2バレル部42の前端縁部から後端縁部にわたって溝49が延びている。これに対し、第1バレル部41の軸方向の一部のみにて溝48が延びていてもよいし、第2バレル部42の軸方向の一部のみにて溝49が延びていてもよい。更には、第1バレル部41のみに溝48が設けられていてもよいし、第2バレル部42のみに溝49が設けられていてもよい。
更に、上記実施形態では、止水体60を構成する止水材料として、紫外線硬化型の樹脂が使用されている。これに対し、止水体60を構成する止水材料として、止水機能が発揮できる材料である限りにおいて、どのような材料が使用されていてもよい。
ここで、上述した本発明に係る端子付き電線1及び端子金具20の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電線(10)と、前記電線(10)に取り付けられる端子金具(20)と、止水体(60)と、を備える端子付き電線(1)であって、
前記端子金具(20)は、
前記電線(10)の端末にて絶縁被覆(12)の外部に露出する導体芯線(11)に圧着される第1バレル部(41)と、
前記電線(10)の前記端末にて前記絶縁被覆(12)に圧着される第2バレル部(42)と、を有し、
前記止水体(60)は、
流動性を有する止水材料(60a)の配置及び硬化を経て当該止水体(60)を形成可能な前記止水材料(60a)から構成され、且つ、前記端子金具(20)と前記導体芯線(11)との接続部分を覆うように設けられ、
前記第1バレル部(41)及び前記第2バレル部(42)の少なくとも一方は、
前記電線(10)に前記端子金具(20)が取り付けられたときに外部に面することになる外表面に、前記止水材料(60a)の流動範囲を規制する堰き止め構造(48,49)を有する、
端子付き電線(1)。
[2]
上記[1]に記載の端子付き電線(1)において、
前記第1バレル部(41)は、
前記導体芯線(11)が載せ置かれる載置部(32)と、前記載置部(32)から延びる一対の加締片(45)と、を有するとともに、前記導体芯線(11)を取り囲むように前記一対の前記加締片(45)が湾曲し且つ前記一対の前記加締片(45)の延出端が前記導体芯線(11)に食い込む加締め形状を有することにより、前記一対の前記加締片(45)の前記外表面同士が向かい合う箇所に溝状部(45a)を画成し、
前記止水体(60)は、
前記溝状部(45a)の溝内を埋めるように設けられ、
前記一対の前記加締片(45)は、
前記溝状部(45a)の溝外に位置することになる当該一対の前記加締片(45)の前記外表面に、前記堰き止め構造(48,49)を有する、
端子付き電線(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の端子付き電線(1)において、
前記堰き止め構造(48,49)は、
前記端子金具(20)の軸方向において、前記第1バレル部(41)の一端側縁部から他端側縁部にわたって延びる溝(48)、及び、前記第2バレル部(42)の一端側縁部から他端側縁部にわたって延びる溝(49)、の少なくとも一方であり、
前記止水体(60)は、
前記溝(48,49)の少なくとも一部に入っている、
端子付き電線(1)。
[4]
電線(10)に止水体(60)とともに取り付けられる端子金具(20)であって、
前記電線(10)の端末にて絶縁被覆(12)の外部に露出する導体芯線(11)に圧着される第1バレル部(41)と、
前記電線(10)の前記端末にて前記絶縁被覆(12)に圧着される第2バレル部(42)と、を備え、
前記第1バレル部(41)及び前記第2バレル部(42)の少なくとも一方は、
前記電線(10)に当該端子金具(20)が取り付けられたときに外部に面することになる外表面に、前記止水体(60)を構成するための流動性を有する止水材料(60a)の流動範囲を規制する堰き止め構造(48,49)を有する、
端子金具(20)。
1 端子付き電線
10 電線
11 導体芯線
11a 末端部(導体芯線)
12 絶縁被覆
20 端子金具
32 底壁(載置部)
41 第1バレル部
42 第2バレル部
45 加締片
48 溝(堰き止め構造)
49 溝(堰き止め構造)
60 止水体

Claims (4)

  1. 電線と、前記電線に取り付けられる端子金具と、止水体と、を備える端子付き電線であって、
    前記端子金具は、
    前記電線の端末にて絶縁被覆の外部に露出する導体芯線に圧着される第1バレル部と、
    前記電線の前記端末にて前記絶縁被覆に圧着される第2バレル部と、を有し、
    前記止水体は、
    流動性を有する止水材料の配置及び硬化を経て当該止水体を形成可能な前記止水材料から構成され、且つ、前記端子金具と前記導体芯線との接続部分を覆うように設けられ、
    前記第1バレル部及び前記第2バレル部の少なくとも一方は、
    前記電線に前記端子金具が取り付けられたときに外部に面することになる外表面に、前記止水材料の流動範囲を規制する堰き止め構造を有
    前記堰き止め構造は、
    前記端子金具の軸方向において、前記第1バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第1溝、及び、前記第2バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第2溝、の少なくとも一方であり、
    前記止水体は、
    前記第1溝及び前記第2溝の少なくとも一方の少なくとも一部に入っている、
    端子付き電線。
  2. 請求項1に記載の端子付き電線において、
    前記第1バレル部は前記第1溝を有し、
    前記第1バレル部は、
    前記導体芯線が載せ置かれる載置部と、前記載置部から延びる一対の加締片と、を有するとともに、前記導体芯線を取り囲むように前記一対の前記加締片が湾曲し且つ前記一対の前記加締片の延出端が前記導体芯線に食い込む加締め形状を有することにより、前記一対の前記加締片の前記外表面同士が向かい合う箇所に溝状部を画成し、
    前記止水体は、
    前記溝状部の溝内を埋めるように設けられ、
    前記一対の前記加締片は、
    前記溝状部の溝外に位置することになる当該一対の前記加締片の前記外表面に、前記第1溝を有する、
    端子付き電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端子付き電線において、
    前記第1溝及び前記第2溝の少なくとも一方は、上向き及び下向きに交互に傾斜方向を変えながらジグザグ状に連続して前記軸方向に延びており、両側縁は共に上向きに傾斜して開口している、
    端子付き電線。
  4. 電線に止水体とともに取り付けられる端子金具であって、
    前記電線の端末にて絶縁被覆の外部に露出する導体芯線に圧着される第1バレル部と、
    前記電線の前記端末にて前記絶縁被覆に圧着される第2バレル部と、を備え、
    前記第1バレル部及び前記第2バレル部の少なくとも一方は、
    前記電線に当該端子金具が取り付けられたときに外部に面することになる外表面に、前記止水体を構成するための流動性を有する止水材料の流動範囲を規制する堰き止め構造を有
    前記堰き止め構造は、
    前記端子金具の軸方向において、前記第1バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第1溝、及び、前記第2バレル部の一端側縁から他端側縁にわたって前記軸方向に延びる第2溝、の少なくとも一方である、
    端子金具。
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