JP7310663B2 - 車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子に関する。
車椅子は、高齢者や身体障害者(肢体不自由者)などが使用する。このような車椅子利用者も自動車に乗降する場合がある。このとき、介助者の介助を受けながら自動車に乗降する場合や、車椅子利用者自身が自力で乗降する場合がある。
自動車への車椅子利用者の乗降をアシストするための構成の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1では、車両のシートバックに軸支されたアームと、アームの先端に取り付けられた乗降板と、を備える乗降アシスト機構が開示されている。
アームは、シートバックにおけるドア側のフレームに軸支されており、先端部の直線部分がシートバックの側面に沿う姿勢とシート座部の側面に沿う姿勢との間で回動できるようになっている。乗降板は、アームの先端部に対して回転自在となっており、開いた状態ではシート座部と略平行であって他端がドアの外に突出するようになっている。
特許文献1に開示の乗降アシスト機構は、車椅子利用者が自動車に乗降する際に乗降板を開いた状態とし、当該乗降板を介して車椅子の座部から自動車のシート座部へ移動することができるようにアシストする構成となっている。
実開平07-31456号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された乗降アシスト機構は、自動車に設けられているため他の自動車に乗降する際には用いることができない。
また、上記特許文献1に開示された乗降アシスト機構を設けようとする場合には、アームや乗降板を設けるために車室内の空間が狭くなってしまうことが避けられず、自動車に乗車している際の快適性が犠牲になってしまう。
本発明は、上記のような課題の解決を図ろうとなされたものであって、自動車の車室内空間が狭くなるのを防ぐことができるとともに、車椅子利用者が不特定多数の自動車に対して容易に乗降することができる車椅子を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車椅子は、一対の第1ボディフレームおよび第2ボディフレームと、前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの各々に対して、回転自在に軸支された車輪と、前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームに取り付けられ、車椅子利用者が着座する着座部と、を備え、前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの少なくとも一方のボディフレームは、前記車椅子利用者が前記着座部から自動車のシート座部へ乗り移る際に、当該車椅子利用者が自身の体重を一時的に預けるための仮座部を有し、前記仮座部は、前記少なくとも一方のボディフレームに対して、前記着座部よりも前記車椅子の幅方向の外側に設けられているとともに、該車椅子を前記自動車のドアが開口した開口部に近接させた状態で、前記仮座部を前記自動車の開口部の周囲に設けられたサイドシルに支持させるための支持部を有する
上記態様に係る車椅子では、着座部よりも車椅子の幅方向における外側に形成された仮座部を備えるため、車椅子利用者が着座部から自動車のシート座面へ乗り移る際に仮座部に一時的に自身の体重を預けることができ、乗り移りの際の負担を軽減することができる。
また、上記のように仮座部を車椅子の側に設けることにより、乗り移りの対象となる自動車が代わった場合にも乗り移りのサポートが可能である。
また、上記のように、仮座部が当該仮座部をサイドシルに支持させる支持部を有する構成とする場合には、仮座部が支持部を介して自動車のサイドシルに支持されることになり、車椅子利用者が当該仮座部に一時的に体重を預ける際に仮座部の支持剛性を高めることができる。よって、上記態様に係る車椅子では、乗り移りに際しての車椅子利用者の安心感を得るのに優位である。
なお、上記態様において、「着座部よりも車椅子の幅方向における外側」とは、仮座部が右側のボディフレームだけに設けられている場合には、仮座部が着座部よりも右外側に設けられている、という意味であり、逆に、仮座部が左側のボディフレームだけに設けられている場合には、仮座部が着座部よりも左外側に設けられている、という意味であり、仮座部が左右両側のボディフレームに設けられている場合には、仮座部が着座部よりも左右両外側に設けられている、という意味である。
上記態様に係る車椅子において、前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの各々は、前記車椅子の前後方向に延びるメインフレームと、当該メインフレームに接続され、前記メインフレームから前記車椅子の前方且つ下方に延びるサブフレームと、を有し、前記少なくとも一方のボディフレームにおける前記メインフレームの前方部分には、前記仮座部が設けられ、前記仮座部は、当該仮座部の上面が前記着座部よりも上方となるように設けられている、としてもよい。
上記のように、仮座部の上面が着座部よりも上方となるように設けることとすれば、車椅子利用者が車椅子の着座部から自動車のシート座部へ乗り移ろうとした際に、高さ方向に段階的に移動して乗り移りが可能である。よって、上記の構成を採用する場合には、乗り移りに際しての車椅子利用者や介助者の負担を軽減するのに優位である。
なお、上記態様において、仮座部とメインフレームとは、一体に形成されたものであってもよいし、別体に形成されて互いに接合されたものであってもよい。
上記態様に係る車椅子において、前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの各々は、前記車椅子の前後方向に延びるメインフレームと、当該メインフレームに接続され、前記メインフレームよりも上方で前記車椅子の前後方向に延びるアームレストと、を有し、前記少なくとも一方のボディフレームにおける前記アームレストの前方部分には、前記仮座部が設けられ、前記仮座部は、当該仮座部の上面が前記着座部の上面よりも上方となるように設けられている、としてもよい。
上記のように、仮座部をアームレストの前方部分に設けることとすれば、仮座部を設けるための部材を新たに形成する必要がなく、軽量化を図る上でも望ましい。また、上記の構成を採用する場合にも、仮座部の上面が着座部よりも上方となるように設けることで乗り移りに際しての車椅子利用者や介助者の負担を軽減するのに優位である。
なお、上記態様において、仮座部とアームレストとは、一体に形成されたものであってもよいし、別体に形成されて互いに接合されたものであってもよい。
上記態様に係る車椅子において、前記仮座部および前記支持部は、前記少なくとも一方のボディフレームにおける前記仮座部および前記支持部を除く他の部分に対して折畳み可能または着脱可能である、としてもよい。
上記のように、仮座部および支持部を上記少なくとも一方のボディフレームにおける他の部分(上記少なくとも一方のボディフレームの部位のうち、仮座部および支持部を除く部分)に対して折畳み可能または着脱可能としておけば、車椅子利用者が乗り移りを行う際だけ仮座部および支持部を用い、それ以外の際にはこれらを折り畳むあるいは取り外しておくことができる。よって、車椅子の利用に際して、仮座部を使用しない場合に余計なものが車椅子の周囲に存在せず、高い利便性を実現することができる。
上記態様に係る車椅子において、前記仮座部の上面は、滑らかな平面または曲面である、としてもよい。
上記のように、仮座部の上面を滑らかな平面または曲面とすることで、乗り移り時における車椅子利用者のスムーズな移動を可能とするのに優位である。
上記の各態様に係る車椅子では、車両の車室内空間が狭くなるのを防ぐことができるとともに、車椅子利用者が不特定多数の車両に対して容易に乗降することができる。
本発明の実施形態に係る車椅子の構成を示す斜視図である。 車椅子を上方から見た平面図である。 車椅子を右側方から見た側面図である。 自動車の開口部に車椅子を近接させた状態を示す平面図である。 自動車の開口部と、開口部の周囲に設けられたサイドシルとを示す斜視図である。 自動車のシート座部と車椅子における仮座部およびシートクッションとの高さ関係を示す模式図である。 変形例1に係る車椅子の構成を示す側面図である。 変形例2に係る車椅子の構成を示す側面図である。 変形例3に係る車椅子の構成を示す側面図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明を例示的に示すものであって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施形態]
1.車椅子1の構成
図1は、本発明の実施形態に係る車椅子1の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車椅子1は、左ボディフレーム(第2ボディフレーム)11および右ボディフレーム(第1ボディフレーム)12と、左後車輪13および右後車輪14と、左前車輪15および右前車輪16と、フットレスト用フレーム17と、左フットレスト18aおよび右フットレスト8bと、着座部19と、を備える。
左ボディフレーム11は、メインフレーム111とサブフレーム112とを有する。メインフレーム111とサブフレーム112とは、X方向の一方(車椅子1の後側)で接合されており、X方向の他方(車椅子1の前側)に行くに従って互いの間隔が広がる。換言すると、左ボディフレーム11におけるサブフレーム112は、車椅子1の前方且つ下方に延び、メインフレーム111とサブフレーム112とは、Y方向からの側面視でV字形状をなすように設けられている。
右ボディフレーム12も、メインフレーム121とサブフレーム122とを有する。右ボディフレーム12におけるメインフレーム121とサブフレーム122とについても、X方向の一方(車椅子1の後側)で接合されており、X方向の他方(車椅子1の前側)に行くに従って互いの間隔が広がる。そして、右ボディフレーム12におけるサブフレーム122も、車椅子1の前方且つ下方に延び、メインフレーム121とサブフレーム122とは、Y方向からの側面視でV字形状をなすように設けられている。
本実施形態に係る車椅子1では、右ボディフレーム12が仮座部123および支持部124も有する。仮座部123は、メインフレーム121における先端部(前方部分)121aに取り付けられており、仮座面(上面)123aが略平面である。
仮座部123は、本実施形態に係る車椅子1において、当該車椅子1から自動車へ乗り移る際に車椅子利用者が自身の体重を一時的に預けるための部分である。仮座部123の仮座面(上面)123aは滑らかな平面または曲面となっている。
支持部124は、仮座部123の下面(仮座面123aとは反対側の面)に取り付けられており、車椅子利用者が車椅子1から自動車へ降り移る際に、近接した自動車のサイドシル504に仮座部123を支持するための部材である。
左後車輪13は、左ボディフレーム11に対して回転自在に軸支されている。右後車輪14は、右ボディフレーム12に対して回転自在に軸支されている。
左前車輪15は、左ボディフレーム11におけるサブフレーム112の先端部分(X方向の前方側部分)に回転自在に軸支されている。右前車輪16は、右ボディフレーム12におけるサブフレーム122の先端部(X方向の前方側部分)に回転自在に軸支されている。
フットレスト用フレーム17は、左ボディフレーム11におけるサブフレーム112の先端部分と右ボディフレーム12におけるサブフレーム122の先端部分とを繋ぐようにY方向に向けて延びている。フットレスト18aとフットレスト18bとは、フットレスト用フレーム17に取り付けられ、Y方向に間隔を空けて並設されている。
着座部19は、車椅子利用者が着座するシートクッション191を有し、左ボディフレーム11および右ボディフレーム12に取り付けられている。なお、詳細な説明を省略するが、本実施形態に係る車椅子1では、左ボディフレーム11および右ボディフレーム12に対して着座部19が着脱可能に構成されている。
2.仮座部123の配置
図2は、車椅子1を上方から見た平面図である。図3は、車椅子1を右側方から見た側面図である。
図2に示すように、仮座部123は、右ボディフレーム12におけるメインフレーム121の先端部(前方部分)121a(図1を参照。)に取り付けられており、当該メインフレーム121よりもY方向の右外側に設けられている。
また、仮座部123の位置を着座部19のシートクッション191を基準に見た場合には、仮座部123は、シートクッション191よりもX方向の前方側であってY方向の右外側に配置されている。なお、X方向において仮座部123の後端とシートクッション191の前端とが重複する部分を有していてもよいし、Y方向において仮座部123の左端とシートクッション191の右端とが重複する部分を有していてもよい。
図3に示すように、車椅子1を平坦面Fs上に置いたと仮定する場合に、着座部19におけるシートクッション191の座面(上面)191aの最も高い位置をH191とし、仮座部123における仮座面123aの最も高い位置をH123とする。この場合に、本実施形態に係る車椅子1では、H123>H191の関係を満足するように、仮座部123が設けられている。
3.車椅子1から自動車500への車椅子利用者の乗り移り
図4は、自動車500の開口部500aに車椅子1を近接させた状態を示す平面図である。図5は、自動車500の開口部500aと、開口部500aの周囲に設けられたサイドシル504とを示す斜視図である。図6は、自動車500のシート座部503と車椅子1における仮座部123およびシートクッション191との高さ関係を示す模式図である。
図4に示すように、車椅子利用者が車椅子1から自動車500へ乗り移りを行う場合には、矢印Aで示すように自動車500のドア501(本実施形態では、一例として左前ドア)を開き、矢印Bで示すように開口部500aに車椅子1を近接させる。なお、図4の矢印Cの部分に示すように、仮座部123の一部が自動車500における開口部500aの周囲のサイドシル504上に位置するまで車椅子1を近接させる。
図5に示すように、サイドシル504は、自動車500の開口部500aの周囲に設けられた部材である。即ち、自動車500のドア501を開くことにより開口部500aが形成され、当該開口部500aの周囲における下側部分にサイドシル504が設けられている。
上記のようにドア501を開き車椅子1を近接させた場合に、図6に示すように、本実施形態では、仮座部123の下に取り付けられた支持部124がサイドシル504の上に載置されることになる。ただし、支持部124とサイドシル504との間に微小な隙間が残った状態でもよい。即ち、支持部124は、車椅子利用者が仮座部123上に自身の体重をかけたときに仮座部123が撓んだりして不安定になるのを抑制するために、仮座部123を自動車500のサイドシル504に支持する機能を有していればよい。
車椅子利用者は、上記のように自動車500の開口部500aに対して車椅子1を近接させた上で、車椅子1のシートクッション191から自動車500におけるシート502のシート座部503へ乗り移りを開始する。そして、本実施形態に係る車椅子1を利用する車椅子利用者は、シートクッション191からシート座部503への乗り移りに際して、仮座部123を中継地点として自身の体重を一時的に預ける。
本実施形態に係る車椅子1では、H123>H191の関係を満足するように仮座部123が設けられていることは上述の通りである。車椅子1では、これに加えて自動車500におけるシート座部503との関係も考慮して仮座部123の高さH123が設定されている。
具体的には、図6に示すように、自動車500と車椅子1とを同じ平坦面Fs上に置いたと仮定する場合に、当該平坦面Fsに対するシート座部503の座面(上面)503aの高さをH503とする。このとき、車椅子1の仮座部123は、H503>H123の関係も満足するように高さが設定されている。仮座部123の高さH123について、纏めると、H191>H123>H503の関係を満足する。
以上のように、仮座部123の仮座面123aの高さH123を設定することにより、車椅子利用者が車椅子1における着座部19のシートクッション191から自動車500におけるシート502のシート座部503へ乗り移ろうとした際に、高さ方向に段階的に移動して乗り移りが可能である。よって、本実施形態に係る車椅子1では、乗り移りに際しての車椅子利用者や介助者の負担を軽減するのに優位である。
[変形例1]
図7は、変形例1に係る車椅子2の構成を示す側面図である。なお、本変形例に係る車椅子2は、仮座部223を含む右ボディフレーム22の構造を除き、上記実施形態に係る車椅子1と同様の構造を有しているので、当該同様の構造部分についての説明を省略する。
図7に示すように、本変形例に係る車椅子2において、右ボディフレーム22は、メインフレーム221と、サブフレーム222と、仮座部223と、支持部224と、を有している。メインフレーム221およびサブフレーム222の基本的構成は、上記実施形態に係るメインフレーム111およびサブフレーム112と同様である。
本変形例に係る仮座部223は、矢印Dで示すように、メインフレーム221の先端部(前方部分)に設けられた支点Ax221を中心に回転可能となっている。そして、支持部224は、仮座部223に取り付けられており、仮座部223と一体に回転可能となっている。
なお、メインフレーム221またはサブフレーム222と、仮座部223との間には、車椅子利用者が一時的に自身の体重を預ける際に仮座部223の回転を止めるための係止部(図示を省略。)が設けられている。
以上のように、本変形例に係る車椅子2では、仮座部223および支持部224をメインフレーム221に対して回転させ、これにより仮座部223の折畳みを可能としている。これにより、本変形例に係る車椅子2では、車椅子利用者が乗り移りを行う際だけ仮座部223および支持部224を用い、それ以外の際にはこれらを折り畳むことができる。よって、車椅子の利用に際して、仮座部223を使用しない場合に当該仮座部223等を折り畳むことで邪魔にならず、高い利便性を実現することができる。
[変形例2]
図8は、変形例2に係る車椅子3の構成を示す側面図である。なお、本変形例に係る車椅子3は、仮座部323を含む右ボディフレーム32の構造を除き、上記実施形態に係る車椅子1と同様の構造を有しているので、当該同様の構造部分についての説明を省略する。
図8に示すように、本変形例に係る車椅子3において、右ボディフレーム32は、メインフレーム321と、サブフレーム322と、仮座部323と、支持部324と、を有している。メインフレーム321およびサブフレーム322の基本的構成は、上記実施形態に係るメインフレーム111およびサブフレーム112と同様である。
本変形例に係る仮座部323は、メインフレーム321の先端部(前方部分)に対して着脱可能に構成されている。具体的に、仮座部323は、メインフレーム321の先端部(前方部分)に対して、着脱部321aにより取り付けられており、使用しない場合には車椅子利用者等による着脱部321aの操作により取り外すことができるようになっている。支持部324は、仮座部323に取り付けられており、仮座部323と一体に着脱可能となっている。
なお、着脱部321aの具体例としては、例えば、メインフレーム321および仮座部323を係止するロックピンなどを適用することができる。
以上のように、本変形例に係る車椅子3では、仮座部323および支持部324をメインフレーム321等に対して着脱可能とし、これにより、車椅子利用者が乗り移りを行う際だけ仮座部323および支持部324をメインフレーム321に取り付け、それ以外の際にはこれらを取り外しておくことができる。よって、車椅子の利用に際して、仮座部323を使用しない場合に当該仮座部323等を取り外しておくことで邪魔にならず、高い利便性を実現することができる。
[変形例3]
図9は、変形例3に係る車椅子4の構成を示す側面図である。なお、本変形例に係る車椅子4は、仮座部423よびアームレスト425を含む右ボディフレーム42の構造を除き、上記実施形態に係る車椅子1と同様の構造を有しているので、当該同様の構造部分についての説明を省略する。
図9に示すように、本変形例に係る車椅子4において、右ボディフレーム42は、メインフレーム421と、サブフレーム422と、仮座部423と、支持部424と、アームレスト425と、を有している。メインフレーム421およびサブフレーム422の基本的構成は、上記実施形態に係るメインフレーム111およびサブフレーム112と同様である。
アームレスト425は、メインフレーム421の上方において、X方向に延びる延伸部分425aを含む。そして、本変形例においては、仮座部423は、アームレスト425の先端部(前方部分)、より詳しくは、アームレスト425における延伸部分425aにおける先端部(前方部分)425bに取り付けられている。
なお、図示を省略しているが、本変形例に係る車椅子4では、左ボディフレームについてもアームレストを有する構成としている。
ここで、本変形例に係る車椅子4においても、仮座部423の仮座面(上面)423aがシートクッション191の座面(上面)191aよりもZ方向の高い位置となるように設けられている。また、図示を省略しているが、仮座部423の仮座面423aは、乗り移りの対象となる自動車500におけるシート座部503の座面(上面)503aよりもZ方向の低い位置となるように設けられている。
以上のように、本変形例に係る車椅子4では、仮座部423をアームレスト425における先端部(前方部分)425bに設けているので、仮座部423を設けるための部材を新たに形成する必要がなく、軽量化を図る上でも望ましい。また、本変形例に係る車椅子4でも、仮座部423の仮座面(上面)423aが着座部191の座面(上面)191aよりもZ方向の上方となるように設けることで乗り移りに際しての車椅子利用者や介助者の負担を軽減するのに優位である。
[その他の変形例]
上記実施形態および上記変形例1,2,3では、右ボディフレーム12,22,32が仮座部123,223,323,423を有する構成としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、左右のボディフレームの両方が仮座部を有することとしてもよいし、左ボディフレームだけが仮座部を有することとしてもよい。
また、上記変形例2に係る車椅子3のように、仮座部323および支持部324をメインフレーム321に対して着脱可能とする場合には、仮座部および支持部を左右の何れのボディフレームのメインフレーム等に取り付けられるようにしておくことも可能である。これにより、1つの仮座部と1つの支持部を具備するだけで、左右のどちらにでもこれらを配置することができ、重量およびコストの増大を抑えることが可能となる。
上記実施形態および上記変形例1,2,3では、仮座部123,223,323,423に支持部124,224,324,424が取り付けられた構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。仮座部と支持部とが別々にメインフレームやサブフレーム、さらにはアームレストなどに取り付けられていてもよい。なお、このように仮座部と支持部とを別々にメインフレーム等に取り付けることとする場合には、変形例1,2のように仮座部を折り畳んだり取り外したりできる構成を採用するにあたり、支持部を連動させてもよいし、連動させなくてもよい。
上記実施形態よび上記変形例1,2では、ボディフレーム11,12,22,32がアームレストを有していない構成を一例としたが、上記実施形態および上記変形例1,2においてもボディフレームがアームレストを有する構成とすることもできる。
上記実施形態および上記変形例1,2,3では、仮座部123,223,323,423の仮座面123a,423aが滑らかな平面または曲面であることとしたが、本発明は、必ずしもこれに限定を受けるものではない。仮座面は車椅子利用者が短時間だけ自身の体重をかけるだけなので、滑らかでない面や平面や曲面でない構成を採用してもよい。
上記実施形態では、車両500のサイドシル504上に支持部124を載置することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。支持部を載置等する場所は、車両のドアを開いた際の開口部の近傍であればよく、シートに対して載置することとしてもよい。
上記実施形態および上記変形例1,2,3では、ブレーキについては特に言及しなかったが、車椅子のブレーキとして適用される種々のブレーキを採用することが可能である。
上記実施形態および上記変形例1,2,3では、仮座部の構成材料については特に言及しなかったが、本発明では、種々の材料を用いることができる。例えば、アルミニウム合金などの金属材料や、繊維強化樹脂材料などの樹脂材料などを用いることができる。
また、上記変形例1のように仮座部を折り畳んだり、上記変形例2のように仮座部を取り外したりできる構成を採用しない場合には、仮座部や支持部などをメインフレームやサブフレームと一体に形成することも可能である。
1,2,3,4 車椅子
11 左ボディフレーム(第2ボディフレーム)
12,22,32,42 右ボディフレーム(第1ボディフレーム)
13,14 後車輪
19 着座部
121,221,321.421 メインフレーム
121a 先端部(前方部分)
122,222,322,422 サブフレーム
123.223,323,423 仮座部
123a,423a 仮座面(上面)
124,224,324,424 支持部
191 シートクッション
191a 座面(上面)
321a 着脱部
425 アームレスト
425a 延伸部分
425b 先端部(前方部分)
500 自動車
502 シート
503 シート座部
503a 座面(上面)
504 サイドシル(シート座部の近傍部分)
Ax221 支点

Claims (5)

  1. 一対の第1ボディフレームおよび第2ボディフレームと、
    前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの各々に対して、回転自在に軸支された車輪と、
    前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームに取り付けられ、車椅子利用者が着座する着座部と、
    を備え、
    前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの少なくとも一方のボディフレームは、前記車椅子利用者が前記着座部から自動車のシート座部へ乗り移る際に、当該車椅子利用者が自身の体重を一時的に預けるための仮座部を有し、
    前記仮座部は、前記少なくとも一方のボディフレームに対して、前記着座部よりも前記車椅子の幅方向の外側に設けられているとともに、該車椅子を前記自動車のドアが開口した開口部に近接させた状態で、前記仮座部を前記自動車の開口部の周囲に設けられたサイドシルに支持させるための支持部を有する、
    車椅子。
  2. 請求項1に記載の車椅子において、
    前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの各々は、前記車椅子の前後方向に延びるメインフレームと、当該メインフレームに接続され、前記メインフレームから前記車椅子の前方且つ下方に延びるサブフレームと、を有し、
    前記少なくとも一方のボディフレームにおける前記メインフレームの前方部分には、前記仮座部が設けられ、
    前記仮座部は、当該仮座部の上面が前記着座部よりも上方となるように設けられている、
    車椅子。
  3. 請求項1に記載の車椅子において、
    前記第1ボディフレームおよび前記第2ボディフレームの各々は、前記車椅子の前後方向に延びるメインフレームと、当該メインフレームに接続され、前記メインフレームよりも上方で前記車椅子の前後方向に延びるアームレストと、を有し、
    前記少なくとも一方のボディフレームにおける前記アームレストの前方部分には、前記仮座部が設けられ、
    前記仮座部は、当該仮座部の上面が前記着座部の上面よりも上方となるように設けられている、
    車椅子。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の車椅子において、
    前記仮座部および前記支持部は、前記少なくとも一方のボディフレームにおける前記仮座部および前記支持部を除く他の部分に対して折り畳み可能または着脱可能である、
    車椅子。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の車椅子において、
    前記仮座部の上面は、滑らかな平面または曲面である、
    車椅子。
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