JP7310228B2 - 酸素過剰金属酸化物 - Google Patents

酸素過剰金属酸化物 Download PDF

Info

Publication number
JP7310228B2
JP7310228B2 JP2019069057A JP2019069057A JP7310228B2 JP 7310228 B2 JP7310228 B2 JP 7310228B2 JP 2019069057 A JP2019069057 A JP 2019069057A JP 2019069057 A JP2019069057 A JP 2019069057A JP 7310228 B2 JP7310228 B2 JP 7310228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
metal oxide
temperature
excess metal
adsorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019069057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020164391A (ja
Inventor
怜 西田
圭二 山原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2019069057A priority Critical patent/JP7310228B2/ja
Publication of JP2020164391A publication Critical patent/JP2020164391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7310228B2 publication Critical patent/JP7310228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Description

本発明は、酸素過剰金属酸化物に関する。
CaAlMnO5+δで表される酸素過剰金属酸化物は、ブラウンミラライト型と呼ばれるAの結晶構造をとり、多量の酸素を吸着・脱着できる金属酸化物である。この酸素過剰金属酸化物は、エネルギー生産や環境保護に関わる分野での研究が進められており、近年では、酸素過剰金属酸化物が酸素を吸・脱着できる温度を下げる試みが行われている。
特許文献1には、CaMnO5+δの金属酸化物において、Caの一部をCa以外のアルカリ土類金属元素で置換し、さらに、Mnの一部をAl、Fe、Co又はGaで置換することにより、酸素の吸着・脱着が可能な温度を制御する技術が開示されている。
また、特許文献2には、CaAlMnO5+δの金属酸化物において、Alの一部をGa、Sc及びYから選択される三価イオンで置換する等の元素置換を行うことにより、酸素の吸着・脱着が可能な温度を制御する技術が開示されている。
特開2011-121829号公報 特開2016-79090号公報
上述したように、CaAlMnO5+δの酸素過剰金属酸化物において、該金属酸化物の構成元素以外の元素での置換を行うことにより、酸素の吸着・脱着が可能な温度を制御する研究が進められてきた。しかしながら、周期表の15族の半金属元素での置換はこれまでに行われてこなかった。
本発明は、周期表の15族の半金属元素をドープすることにより、酸素の吸着・脱着が可能な温度を変化させることができる酸素過剰金属酸化物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記実情に鑑み鋭意検討した結果、周期表の15族の半金属元素であるBi、As、及びSbから選択される1種以上をドープすることにより、酸素の吸着・脱着が可能な温度を変化させることができる酸素過剰金属酸化物を提供できることを見出し、本発明を達成するに至った。
即ち、本発明の要旨は以下の通りである。
[1] 下記式(1)で表されるブラウンミラライト型マンガン酸化物からなる、酸素過剰金属酸化物であって、
ドーパントとして、Bi、As、及びSbから選択される1種以上を少なくとも含有する、酸素過剰金属酸化物。
(Ca2-x)(MnAl2-y-z5+δ ・・・(1)
上記式(1)において、
A:1種又は2種以上のCa以外のアルカリ土類金属元素
E:1種又は2種以上のMn及びAl以外の3d遷移金属元素又は土類金属元素
0≦x≦2
0<y≦2、0≦z<2、0<y+z≦2
0≦δ≦0.5
0.8≦w≦1.2
[2] 前記式(1)中のCa、A、Mn、Al、及びEのモル量の合計に対する、Bi、As、及びSbの合計のモル量が0.25モル%以上25モル%以下である、[1]に記載の酸素過剰金属酸化物。
[3] 前記ドーパントとして、Biを含有する、[1]又は[2]に記載の酸素過剰金属酸化物。
[4] 前記3d遷移金属元素として、Gaを含有する、[1]乃至[3]のいずれかに記載の酸素過剰金属酸化物。
[5] 前記3d遷移金属元素として、Fe、Co、及びNiから選択される1種以上を少なくとも含有する、[1]乃至[4]のいずれかに記載の酸素過剰金属酸化物。
本発明により、周期表の15族の半金属元素をドープすることにより、酸素の吸着・脱着が可能な温度を変化させることができる酸素過剰金属酸化物を提供することができる。
実施例1、2及び比較例1、2における酸素過剰金属酸化物の粉末X線回折測定のXRDパターンである。 実施例1及び比較例1における酸素過剰金属酸化物のSEM観察像(図面代用写真)である。 実施例2及び比較例2における酸素過剰金属酸化物のSEM観察像(図面代用写真)である。 実施例1及び比較例1における熱重量分析の結果を示すグラフである。 実施例2及び比較例2における熱重量分析の結果を示すグラフである。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、これら説明は本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限りこれらの内容に限定されない。
<1.酸素過剰金属酸化物の組成>
本発明の一実施形態である酸素過剰金属酸化物(以下、単に「酸素過剰金属酸化物」とも称する。)は、下記式(1)で表されるブラウンミラライト型マンガン酸化物からなる、酸素過剰金属酸化物であって、ドーパントとして、Bi、As、及びSbから選択される1種以上を少なくとも含有する、酸素過剰金属酸化物である。
(Ca2-x)(MnAl2-y-z5+δ ・・・(1)
上記式(1)において、
A:1種又は2種以上のCa以外のアルカリ土類金属元素
E:1種又は2種以上のMn及びAl以外の3d遷移金属元素又は土類金属元素
0≦x≦2
0<y≦2、0≦z<2、0<y+z≦2
0≦δ≦0.5
0.8≦w≦1.2
ブラウンミラライト型結晶構造とは、Aの結晶構造を基本とし、特開2011-121829号公報の図1に示される構造(該図1の金属酸化物の組成は、CaAlMnO5+δである。)を有する結晶構造である。さらに、ブラウンミラライト型マンガン酸化物の一種である、上記式(1)で表される酸素過剰金属酸化物は、Al及びMnがそれぞれ四面体配位及び八面体配位を形成して交互に積層する。低温かつ酸化雰囲気中では、Al四面体層に過剰酸素を取り込み、最大で0≦δ≦0.5の酸素不定性比を示す
上記式(1)におけるAは、1種又は2種以上のCa以外のアルカリ土類金属元素であれば特段制限されず、Be、Mg、Sr、Ba、Raが挙げられる。これらの中でも、最大酸素吸蔵能、および作動温度の観点から、Mg、Sr、Baが好ましく、Mg及びSrがより好ましく、Srが特に好ましい。
上記式(1)におけるxは、0≦x≦2の範囲を満たせば特段制限されないが、資源的に豊富なCaの含有量が多い方がコストの面で有利であり、また、1モル当たりの重量が軽くなる観点から、0≦x≦0.5であることが好ましく、0≦x≦0.3であることがより好ましく、0≦x≦0.2であることが特に好ましく、x=0であることが最も好ましい。
なお、Aとして2種以上の元素を用いた場合、例えば、Sr及びBaを用いた場合、AをSrx1Bax2と表すことができ、x1+x2=xとなる態様で用いることができる。
上記式(1)におけるEは、1種又は2種以上のMn及びAl以外の3d遷移金属元素又は土類金属元素であれば特段制限されず、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、In、Tlが挙げられる。これらの中でも、酸素の吸着・脱着特性の発現の観点、および原料コストの観点からは、Ti、V、Cr、Fe、Co、Niが好ましく、Fe、Co、Niがより好ましく、Feであることが特に好ましい。また、酸素吸着・脱着温度低温化の観点からは、Ga、In、及びTlであることが好ましく、Gaであることがより好ましく、特に、上記式(1)中のAlがGaに置換されることが好ましい。
上記式(1)におけるy及びzは、0<y≦2、0≦z<2、0<y+z≦2の範囲を満たせば特段制限されないが、酸素の吸着・脱着特性の発現の観点から、0.25≦y≦1.75であることが好ましく、0.5≦y≦1.5であることがより好ましく、0.75≦y≦1.25であることがさらに好ましく、y=1であることが特に好ましく、また、0.25≦z≦1.75であることが好ましく、0.5≦z≦1.5であることがより好ましく、0.75≦z≦1.25であることがさらに好ましく、z=1であることが特に好ましく、さらに、y=1であり、かつ、z=1であることが最も好ましい。
なお、Eとして2種以上の元素を用いた場合、例えば、Fe及びCoを用いた場合、E2-y-zをFe(2-y-z)aCo(2-y-z)bと表すことができ、(2-y-z)a+(2-y-z)b=(2-y-z)となる態様で用いることができる。
また、上記式(1)において、0.8≦w≦1.2である。これは、MnやAlのサイトに入る元素の総量は、CaとAのモル数の合計を2としたときに1.6から2.4、つまりストイキオ組成から2割程度の範囲でずれていてもよいことを示しており、上記wの条件を満たせば、酸素の吸着・脱着特性は十分に得られるが、好ましくは0.85≦w≦1.15であり、より好ましくは0.9≦w≦1.1である。
上記式(1)におけるδは、0≦δ≦0.5の範囲を満たせば特段制限されない。CaAlMnO5+δの場合において、δ=0(CaAlMnO)の場合の結晶構造は、特開2011-121829号公報の図2(a)に示される構造となり、また、δ=0.5(CaAlMnO5.5)の場合の結晶構造は、上記文献の図2(b)に示される構造となる。
ブラウンミラライト型の結晶構造においては、二次元的な酸素イオンパスとなる酸素欠損層を含んでいて、この酸素欠乏層が、より穏和な環境での酸素の吸着・脱着に大きく寄与していると考えられる。また、δは、雰囲気や温度等の外部環境に応じ、0~0.5の範囲で、連続的に変化する。
酸素過剰金属酸化物は、ドーパントとして、周期表の15族の半金属元素であるBi、
As、及びSbから選択される1種以上を少なくとも含有する。これらの元素の含有量等を調整することにより、酸素の吸着・脱着を制御することができる。特に、AsやSbよりも酸素の吸着・脱着温度を大きく下げることができ、また、毒性が少ないという観点から、Biを含有することが好ましい。
前記式(1)中のCa、A、Mn、Al、及びEのモル量の合計に対する、Bi、As、及びSbの合計のモル量は、特段制限されないが、酸素の吸着・脱着温度低減の観点から、0.25モル%以上であることが好ましく、0.5モル%以上であることがより好ましく、1モル%以上であることが特に好ましく、また、25モル%以下であることが好ましく、12.5モル%以下であることがより好ましく、5モル%以下であることがさらに好ましく、3モル%以下であることが特に好ましい。
また、Biをドープする場合、ドープしない場合よりも、酸素過剰金属酸化物の相変態温度が大きく低下するため好ましい。
これらの組成は、ICP又はEDXにより定量することができる。組成の精度を高める点ではICPが好ましく、簡易に組成が求められる点ではEDXが好ましい。
上記の酸素過剰金属酸化物は、エネルギー生産や環境保護に関わる分野で用いることができ、例えば、酸素ガスを濃縮する際の触媒として、また、燃料電池の正極材料として利用することができる。
<2.酸素過剰金属酸化物の製造方法>
酸素過剰金属酸化物の製造方法は、特段制限されず、公知の金属酸化物の製造方法を適用することができ、例えば、特開2011-121829号公報に記載の方法を適用することができる。BiがドープされたCaAlMnO5+δの製造方法の一例を以下に示す。
出発原料として、カルシウム含有硝酸塩、アルミニウム含有硝酸塩、マンガン(II)含有硝酸塩、及びビスマス含有硝酸塩を、純水に溶解して硝酸塩水溶液(水溶液A)を調製する。併せて、クエン酸を純水に溶解して、クエン酸水溶液(水溶液B)を調製する。
次いで、撹拌下の水溶液Aに、水溶液Bを加え、得られた混合溶液を乾燥機中に入れて乾燥処理し、金属クエン酸錯体粉末を得る。この得られた粉末を加熱(一次仮焼成)し、有機物を燃焼させた黒色粉末を得る。この得られた粉末を粉砕した後、二度の加熱(二次仮焼成、本焼成)を行う。その後、得られた物質を冷却することで、Biがドープされた酸素過剰金属酸化物を得ることができる。
上記の製造方法のように、原料を溶液に溶解させる方法を採用する場合、原料としてのBi、As、又は/及びSbの態様は、特段制限されないが、酸素過剰金属酸化物の製造に伴う副生成物の除去の容易性の観点から、塩化物、塩化酸化物、酸化物、硝酸塩、サリチル酸塩、炭酸塩であることが好ましく、特に硝酸塩であることが好ましい。これらの態様で用いた場合、酸素過剰金属酸化物の製造に伴う副生成物としては、窒素や、酸素、塩素等のガスであり、ガスとして系外に容易に排除できる。なお、硫化物や硫酸塩等の硫黄との化合物も使用し得るが、不純物として酸素過剰金属酸化物に硫黄が混入されるおそれがあるため、あまり好ましくない。
上記の製造方法のように、焼成を行う方法を採用する場合、その温度は特段制限されないが、最終的な焼成温度は、不純物相低減の観点から、800℃以上であることが好ましく、850℃以上であることがより好ましく、900℃以上であることが特に好ましく、また、1300℃以下であることが好ましく、1250℃以下であることがより好ましく、1200℃以下であることが特に好ましい。
また、上記の製造方法のように、焼成を行う方法を採用する場合、その焼成雰囲気は特段制限されないが、最終的な焼成雰囲気は、不純物相低減の観点から、酸素濃度20.9
Vol.%以下の酸素―不活性ガス混合雰囲気であることが好ましく、酸素濃度10.0Vol.%以下であることがより好ましく、酸素濃度5.0Vol.%以下であることが特に好ましい。
<3.酸素過剰金属酸化物の特性>
<3-1.平均一次粒子径>
酸素過剰金属酸化物の平均一次粒子径は、特に制限されないが、酸素吸脱着速度の観点から、体積基準の平均一次粒径で、100μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましく、5μm以下であることが特に好ましい。一方で、粒子径の減少により比表面積が増加し、酸素の吸脱着速度が向上される観点から、平均一次粒子径の下限を設けることは要しないが、取り扱い性の観点から通常1nm以上である。
平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた観察により測定される。具体的には、粒子が確認できる倍率、例えば5000~100000倍の倍率の写真で、水平方向の直線に対する一次粒子の左右の境界線による切片の最長の値を、任意の50個の一次粒子について求め、平均値をとることにより求められる。
<3-2.比表面積>
酸素過剰金属酸化物の比表面積は、特に制限されないが、酸素吸脱着速度の観点から、0.1m/g以上であることが好ましく、1m/g以上であることがより好ましく、10m/g以上であることが特に好ましい。酸素の吸脱着速度が向上される観点から、比表面積の上限を設けることは要しないが、通常200m/g以下である。
比表面積はBET法により測定でき、例えば、マイクロメリティックスックス社製 トライスターII3000を用いて測定した。150℃で1時間の減圧乾燥を実施した後、窒素ガス吸着によるBET多点法(相対圧0.05~0.30の範囲において5点)により測定した。
<3-3.造粒、成形>
これらの酸素過剰金属酸化物は、その取扱い性を向上させたり、装置への充填時の強度や、ガスの流通しやすさを考えて、造粒したり、あるいは適当な形状に成形したりして用いてもよい。
<4.酸素過剰金属酸化物の評価>
<4-1.酸素過剰金属酸化物の組成分析>
以下の方法により、酸素過剰金属酸化物中の各元素の含有量を測定することにより、酸素過剰金属酸化物の組成を分析することができる。
<(1)金属元素の分析>
酸素過剰金属酸化物(Ca2-x)(MnAl2-y-z)O5+δ中の金属元素の組成、つまり、(Ca2-x)(MnAl2-y-z)の組成を求めるための測定方法は特段制限されないが、例えば、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)発光分光分析(ICP分析)により測定することができる。プラズマ発光分光分析装置としては、例えば、JOBIN YVON社製のICP-AES「JY46P型」を用いることができる。
<(2)酸素元素の分析>
酸素過剰金属酸化物(Ca2-x)(MnAl2-y-z)O5+δ中の金属元素の組成、つまり、O5+δの組成を求めるための測定方法は、特段制限されないが、例えば、ヨウ素滴定により測定することができる。
<4-2.粉末X線回折測定>
粉末X線回折測定により、酸素過剰金属酸化物の結晶構造を評価することができる。当該測定の方法は特段制限されないが、例えば、X’Pert Pro MPD(例えば、オランダ PANalytical社製)を用い、下記の条件で測定することができる。
線源:CuKα
測定範囲:2θが10°から65°の角度
測定間隔は0.02°
電圧:45kV
電流:30mA
<4-3.SEM観察及びSEM-EDX>
上述したように、SEMを用いることにより、酸素過剰金属酸化物の平均粒子径を評価することができる。
また、SEM-EDXを用いることにより、酸素過剰金属酸化物中のドーパントBiの分布状態を評価することができる。SEM-EDXの測定条件は特段制限されないが、例えば、装置としてEMAX X-act(HORIBA製)を用い、加圧電圧15kVにおいて、Ca Kα1、Al Kα1、Mn Kα1、Bi Mα1についてのマッピングを行うことで測定できる。
<4-4.TG>
熱重量分析(TG)装置を用いることにより、酸素過剰金属酸化物の酸素吸着量、及び相転移温度の測定を行うことができる。TGの測定条件は特段制限されないが、例えば、装置としてTG-8120(Rigaku社製)を用い、空気気流下(酸素分圧101kPa、流量400ml/min)、室温から700℃まで昇温速度5℃/minで昇温し、次いで700℃から250℃まで降温速度5℃/minで降温させ、その間の重量変化を計測することにより測定できる。
<5.酸素吸脱着装置>
本発明の別の実施形態である酸素吸脱着装置は、上記の酸素過剰金属酸化物を用いた酸素過剰金属酸化物を用いた酸素吸脱着装置である。
酸素吸脱着装置の態様は、特段制限されないが、例えば、酸素吸着が生じる温度以下で酸素過剰金属酸化物に酸素を吸着させ、酸素吸着が生じる温度以上で酸素過剰金属酸化物から酸素を脱着させる態様とすることができ、特に、製品酸素量の観点から、酸素過剰金属酸化物に酸素を吸着させる温度は、300℃以上であることが好ましく、350℃以上であることがより好ましく、400℃以上であることが特に好ましく、また、700℃以下であることが好ましく、650℃以下であることがより好ましく、600℃以下であることが特に好ましい。
<6.酸素濃縮装置>
本発明の別の実施形態である酸素濃縮装置は、上記の酸素過剰金属酸化物を用いた酸素過剰金属酸化物を用いた酸素濃縮装置である。
酸素吸脱着装置の態様は、特段制限されないが、例えば、酸素吸着が生じる温度以下で酸素過剰金属酸化物に酸素を吸着させ、酸素吸着が生じる温度以上で酸素過剰金属酸化物から酸素を脱着させることにより、酸素を濃縮する態様とすることができ、特に、製品酸素量の観点から、酸素過剰金属酸化物に酸素を吸着させる温度は、300℃以上であることが好ましく、350℃以上であることがより好ましく、400℃以上であることが特に好ましく、また、700℃以下であることが好ましく、650℃以下であることがより好ましく、600℃以下であることが特に好ましい。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、こ
れらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
出発原料として、硝酸カルシウム四水和物、硝酸アルミニウム九水和物、硝酸マンガン(II)六水和物、及び硝酸ビスマス(III)五水和物を、モル比でCa:Al:Mn:Bi=2:1:1:0.2となるように秤量し、純水に溶解して、硝酸塩水溶液を調製した(水溶液A)。総金属モル量の1.2倍モルのクエン酸一水和物を秤量し、純水に溶解して、クエン酸水溶液を作製した(水溶液B)。撹拌下の水溶液Aに、水溶液Bを全量添加し、その後10分間撹拌を継続した。得られた混合溶液を120℃の乾燥機中で乾燥処理し、金属クエン酸錯体粉末を得た。得られた粉末をアルミナ製蒸発皿中、大気雰囲気下350℃で10分間加熱(一次仮焼成)することにより、有機物を燃焼させ黒色粉末を得た。得られた粉末を乳鉢と乳棒で粉砕した後、アルミナ製坩堝へ移し、大気雰囲気下のマッフル炉中、1050℃で12時間焼成(二次仮焼成)した。次いで、気密性の高い電気炉中、窒素雰囲気下1050℃で12時間焼成(本焼成)した。その後、雰囲気を窒素に保ったまま室温まで冷却し電気炉から処理物を取り出すことで、実施例1の酸素過剰金属酸化物(BiドープCaAlMnO5+δ)を得た。
<実施例2>
本焼成温度を1150℃に変更すること以外は、実施例1と同様の操作を行い、実施例2の酸素過剰金属酸化物(BiドープCaAlMnO5+δ)を得た。
<比較例1>
実施例1の出発原料から硝酸ビスマス(III)五水和物を除いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較例1の酸素過剰金属酸化物(アンドープCaAlMnO5+δ)を得た。
<比較例2>
本焼成温度を1150℃に変更すること以外は、比較例1と同様の操作を行い、比較例2の酸素過剰金属酸化物(アンドープCaAlMnO5+δ)を得た。
<粉末X線回折測定>
実施例1、2及び比較例1、2の酸素過剰金属酸化物の粉末X線回折測定を行った。測定範囲は2θが10°から65°の角度で行った。測定間隔は0.02°であり、使用した装置とX線の条件は、以下の通りである。
装置:オランダ PANalytical社製 X’Pert Pro MPD
線源:CuKα
電圧:45kV
電流:30mA
実施例1、2及び比較例1、2のXRDパターンを図1(A)に、及びメインピーク近傍の2θ:32~35°を拡大したグラフを図1(B)に示す。いずれにおいても、強度の強いすべての回折線を、Orthorhombicのブラウンミラライト型と同じ単位格子の回折線に帰属することができ、明確な不純物ピークは確認されなかった。
この結果より、Biドープ品を含め、ブラウンミラライト型のマンガン酸化物が得られていることが確認できた。
<SEM観察及びSEM-EDX>
実施例1、2及び比較例1、2の酸素過剰金属酸化物粉末を、SEM(S-3400N、HITACHI社製)、及びSEM-EDX(EMAX X-act、HORIBA製)観察試料台上のカーボンテープに乗せ、Au-Pt蒸着を行いSEM観察用サンプルと
した。15kVの加速電圧下においてSEM観察(倍率5000倍)を行った。
また、同じ観察用サンプルを使用し、SEM-EDX分析を、加速電圧15kVにおいて、それぞれCa Kα1、Al Kα1、Mn Kα1、Bi Mα1について行いマッピングすることで、試料中の各元素の分布状態の評価を行った。
実施例1及び比較例1のSEM観察像を図2に示し、実施例2及び比較例2のSEM観察像を図3に示す。実施例1、2及び比較例1、2の一次粒子径は、それぞれ、0.6μm、1.8μm、2μm、3μmであった。図2及び3のSEM観察像より、BiドープCaAlMnO5+δ、及びアンドープCaAlMnO5+δともに本焼成温度の増加に伴い一次粒子径径が増大することが確認された。また、同じ本焼成条件のBiドープCaAlMnO5+δとアンドープCaAlMnO5+δとを比較すると、BiドープCaAlMnO5+δがより小粒子径であることが分かる。
また、BiドープCaAlMnO5+δのSEM-EDXマッピングから、Biは他の元素と同様に試料全体に均一に分布していることが確認された。以上、粉末X線回折測定より不純物相が認められないこと、及びSEM-EDX分析よりBiが局所的に析出せずに均一に試料中に分布していることから、添加されたBiは結晶格子中にドープされているものと考えられる。
<TGを用いた酸素吸着量、及び相転移温度の測定>
実施例1、2及び比較例1、2の酸素過剰金属酸化物の酸素吸着量及び相転移温度の測定をTG装置(TG-8120、Rigaku社製)を用いて行った。
測定の際は、空気気流下(酸素分圧101kPa、流量400ml/min)、実施例1、2及び比較例1、2の酸素過剰金属酸化物約30mgを、室温から700℃まで昇温速度5℃/minで昇温し、次いで700℃から250℃まで降温速度5℃/minで降温させ、その間の重量変化を計測した。表1に、当該計測により得られた結果を示した。
50%酸素脱着温度とは、昇温過程の最大酸素含有量を100重量%とした場合において、金属酸化物中の酸素含有量が50重量%に減少した時点の温度であり、50%酸素吸着温度とは、降温過程の最大酸素含有量を100重量%とした場合において、金属酸化物中の酸素含有量が50重量%に増加した時点の温度である。また、ヒステリシス温度幅とは、上記50%酸素脱着温度と50%酸素吸着温度の差を示すものである。また、相変態温度とは、上記50%酸素脱着温度と50%酸素吸着温度の中間温度を示すものである。
また、TGの測定により得られたグラフを図4及び5に示す。これらの図は、酸素過剰金属酸化物の酸素吸蔵のヒステリシスを示すものである。すなわち、室温から700℃まで昇温する過程で、図中では250℃、ΔW:0から徐々に温度が上昇するにつれ酸素を吸着しΔWが増加していく。その後500℃付近から減少に転じているが、これは相変態温度を超え、吸蔵相から放出相への転位が生じ始めていることを示す。その後、700℃でほぼ吸着酸素が放出しきっている。その後、連続して700℃から250℃まで降温すると、徐々に吸蔵相へ相転移するためΔWが増加する。低温側は吸蔵相のため、そのまま最大酸素吸蔵量で250℃へ到達している。
Figure 0007310228000001
上記表1に示すように、いずれの試料においても、昇温過程で酸素の吸着に起因する重量増加が確認された。一方で、昇温を続けると、やがて重量が減少に転じることが確認された。これは試料温度の上昇に伴って相転移が生じ、吸着していた酸素を脱着したためである。降温過程では、再度特定の温度から急激な重量増加が確認され、相転移による酸素吸着が生じていることが確認された。
今回の実施例の試料では、比較例の試料に対し吸着温度および酸素脱着温度が低温側にシフトしており、Biドープによって相転移温度が低温化することが確認された。表1に、各試料の実測値を示す。ここから、比較例1のアンドープ試料と比較し、実施例1のBiドープ試料は約5℃低温化していることが分かり、Biの効果が確認された。さらに、比較例2のアンドープ試料と比較し、実施例2のBiドープ試料は約6℃低温化していることが分かり、Biの効果が確認された。

Claims (5)

  1. 下記式(1)で表されるブラウンミラライト型マンガン酸化物からなる、酸素過剰金属酸化物であって、
    ドーパントとして、Bi、As、及びSbから選択される1種以上を少なくとも含有する、酸素過剰金属酸化物。
    (Ca2-x)(MnAl2-y-z5+δ ・・・(1)
    上記式(1)において、
    A:1種又は2種以上のCa以外のアルカリ土類金属元素
    E:1種又は2種以上のMn及びAl以外の3d遷移金属元素又は土類金属元素
    0≦x≦0.5
    0.75≦y≦1.25、0.75≦z≦1.25、1.5≦y+z≦2
    0≦δ≦0.5
    0.8≦w≦1.2
  2. 前記式(1)中のCa、A、Mn、Al、及びEのモル量の合計に対する、Bi、As、及びSbの合計のモル量が0.25モル%以上25モル%以下である、請求項1に記載の酸素過剰金属酸化物。
  3. 前記ドーパントとして、Biを含有する、請求項1又は2に記載の酸素過剰金属酸化物。
  4. 前記3d遷移金属元素として、Gaを含有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の酸素過剰金属酸化物。
  5. 前記3d遷移金属元素として、Fe、Co、及びNiから選択される1種以上を少なくとも含有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の酸素過剰金属酸化物。
JP2019069057A 2019-03-29 2019-03-29 酸素過剰金属酸化物 Active JP7310228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019069057A JP7310228B2 (ja) 2019-03-29 2019-03-29 酸素過剰金属酸化物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019069057A JP7310228B2 (ja) 2019-03-29 2019-03-29 酸素過剰金属酸化物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020164391A JP2020164391A (ja) 2020-10-08
JP7310228B2 true JP7310228B2 (ja) 2023-07-19

Family

ID=72714311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019069057A Active JP7310228B2 (ja) 2019-03-29 2019-03-29 酸素過剰金属酸化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7310228B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165157A (ja) 2005-12-15 2007-06-28 Nippon Shokubai Co Ltd 固体酸化物形燃料電池
JP2011121829A (ja) 2009-12-11 2011-06-23 Hokkaido Univ 酸素貯蔵能に優れたマンガン酸化物、該酸化物を含む各種材料、及び、該酸化物を用いる方法及び装置
JP2016079090A (ja) 2014-10-17 2016-05-16 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 酸素蓄積材料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165157A (ja) 2005-12-15 2007-06-28 Nippon Shokubai Co Ltd 固体酸化物形燃料電池
JP2011121829A (ja) 2009-12-11 2011-06-23 Hokkaido Univ 酸素貯蔵能に優れたマンガン酸化物、該酸化物を含む各種材料、及び、該酸化物を用いる方法及び装置
JP2016079090A (ja) 2014-10-17 2016-05-16 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 酸素蓄積材料

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
MOTOHASHI, T. et al.,Oxygen Storage Capability of Brownmillerite-type Ca2AlMnO5+d and Its Application to Oxygen Enrichmen,Chemistry of Materials,2013年,Vol.25,p.372-377
WANG, K. et al.,Investigation on the Oxygen Resistance Properties of Ca2AlMnO5+d Ceramics,Sensor Letters,2015年03月,Vol.13, No.3,p.236-239
稲吉 健 ほか,ブラウンミラーライト型Ca2AlMnO5+δの酸素吸収放出特性に対するGa置換効果,北海道支部2014年夏季研究発表会講演要旨集,2014年06月27日,C13,p.58
鈴木雄大ほか,Ca2AlMnO5+dの通電加熱を用いた酸素濃縮装置の作製と評価,日本セラミックス協会年会講演予稿集,公益社団法人日本セラミックス協会,2015年03月06日,2015,3G22

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020164391A (ja) 2020-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bhosale et al. Assessment of CexZryHfzO2 based oxides as potential solar thermochemical CO2 splitting materials
Wang et al. Correlation between Li+ adsorption capacity and the preparation conditions of spinel lithium manganese precursor
KR101069484B1 (ko) 리튬이차전지 양극용의 재료 및 그 제조방법
Ruzimuradov et al. Fabrication of lanthanum and nitrogen–co-doped SrTiO3–TiO2 heterostructured macroporous monolithic materials for photocatalytic degradation of organic dyes under visible light
WO2015008863A1 (ja) ニッケル-マンガン系複合オキシ水酸化物、その製造方法、及びその用途
JP6299871B2 (ja) チタン酸リチウム系複合生成物の前駆体及びその製造方法
Pecchi et al. Catalytic oxidation of soot over alkaline niobates
Omomo et al. Preparation of protonic layered manganates and their intercalation behavior
TWI778400B (zh) 氧化鋅燒結體製作用的氧化鋅粉末及氧化鋅燒結體以及它們的製造方法
JP7310228B2 (ja) 酸素過剰金属酸化物
Soleymani et al. High surface area nano-sized La0. 6Ca0. 4MnO3 perovskite powder prepared by low temperature pyrolysis of a modified citrate gel
WO2015068735A1 (ja) ニッケル-マンガン系複合酸化物及びその製造方法、並びにその用途
JP6483466B2 (ja) チタン酸バリウムの製造方法
JP5543297B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池用空気極材料粉末及びその製造方法
EP3912211A1 (en) Stable cathode materials
JP7304592B2 (ja) 金属酸化物、酸素吸脱着装置、酸素濃縮装置及び金属酸化物の製造方法
JP2005314153A (ja) チタン酸バリウム粉末の製造方法
JP6686493B2 (ja) ニッケル−マンガン−チタン系複合組成物及びその製造方法、並びにその用途
JP5397694B2 (ja) リチウムニッケル複合酸化物の製造方法
JP6724487B2 (ja) 酸素過剰型金属酸化物及びその製造方法、並びに、酸素濃縮装置及び酸素吸脱着装置
WO2020217830A1 (ja) 希土類元素を含む水酸化チタン及び二酸化チタンの製造方法
JP7202220B2 (ja) 酸素吸着剤
Han et al. Synthesis of CoxMn1− xO4 (0.9≤ x≤ 2.7) nanopowders with controlled phase and composition via a gel-combustion method
JP2017171544A (ja) 酸素吸蔵材料及びその製造方法
JP2024088231A (ja) 酸素欠損型ペロブスカイト金属酸化物、酸素吸脱着装置、酸素吸脱着方法、酸素濃縮装置、及び酸素濃縮方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230619

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7310228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151