JP7310198B2 - ネイルプリント装置、描画システム、端末装置、描画方法及び描画プログラム - Google Patents

ネイルプリント装置、描画システム、端末装置、描画方法及び描画プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネイルプリント装置、描画システム、端末装置、描画方法及び描画プログラムに関するものである。
従来、指の爪等にネイルデザインの印刷を行う描画装置(ネイルプリント装置)が知られている(例えば特許文献1)。
このような描画装置では、印刷対象である爪の位置を正しく特定できなければ印刷がずれてしまい、美しい仕上がりとならない。
特に、爪に印刷する場合には、紙に印刷する場合と異なりそのまま印刷を行ってもイメージ通りの発色とならないこと、描画装置で一般的に用いられるイエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクでは白色を表現できないこと、等の理由から、描画装置による印刷前に予め爪の表面に白色インクを塗布することが行われる。
また、爪を撮影した画像に基づく画像認識によって印刷対象である爪の位置や範囲を特定する場合、爪をその周りの皮膚等と区別して正しく認識することが難しい。このため、予め白色等の下地(コート剤)を爪の表面に塗布してから爪の認識を行うことがある。
このように、爪の表面に白色等のインクや各種コート剤が塗布されている場合、一旦爪の位置を認識した後、印刷するまでの間に爪(爪に対応する指)が動いてしまうと、ずれた分、ネイルデザインが印刷されるべき部分に白色等の塗残し部分が生じてしまい、見栄えが悪くなってしまう。この場合、一旦すべてのインクを取り除いて、再度白色等のインクや下地を塗るところからやり直さなければならず、手間がかかる。
この点、特許文献1には、印刷時に爪(爪に対応する指)が動かないように指を固定する冶具を設けて、固定された状態の爪に印刷を行うことが記載されている。
特表2003-534083号公報
しかしながら、冶具に指を固定しても、印刷時に爪(指)を完全に固定することは難しく、爪の位置ずれを生じるおそれは払拭できない。
また、きつく固定し過ぎるとユーザの負担が大きくなり、好ましくないとの問題もある。
このため、爪の位置がずれた場合でもネイルプリントを美しく仕上げることのできる手法が求められていた。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、爪の位置が認識され印刷予定領域が設定された後に爪の位置がずれた場合にも、未印刷領域のない美しいネイルプリントに仕上げることのできるネイルプリント装置、描画システム、端末装置、描画方法及び描画プログラムを提供することを利点とするものである。
前記課題を解決するために、本発明のネイルプリント装置は、
所定の色の下地を爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドの動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷ヘッドによる前記印刷用データに基づく前記ネイルデザインの印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合、前記未印刷領域に合わせて生成された補正用データに基づいて、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正する補正印刷を施すように前記印刷ヘッドを制御し、
前記印刷用データは、前記ネイルデザインの元データと、前記印刷用データよりも大きな範囲を前記元データから切り抜いた拡張範囲データとの一方に対応付けられ、
前記補正用データは、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正するように前記印刷用データに連続する部分のデータを前記元データ又は前記拡張範囲データから前記未印刷領域に合うように切り抜いて生成されることを特徴としている。
本発明によれば、爪の位置が認識され印刷予定領域が設定された後に爪の位置がずれた場合にも、未印刷領域のない美しいネイルプリントに仕上げることができるとの効果を奏する。
本実施形態における描画システムの概略構成を示す図である。 本実施形態における描画システムの制御構成を示した要部ブロック図である。 (a)は、何も塗布されていない状態の爪及び印刷指の一例を示す平面図であり、(b)は、下地を塗布した状態の爪及び印刷指の第1の撮影画像の一例を示す図である。 (a)は、爪の先端部にのみ下地を塗布した状態の一例を示す図であり、(b)は、(a)の状態の爪に印刷を行った場合の一例を示す図である。 (a)は、印刷が成功した場合における印刷後の爪を撮影した第2の撮影画像の一例を示す図であり、(b)は、未印刷領域が生じた場合における印刷後の爪を撮影した第2の撮影画像の一例を示す図である。 (a)は、ネイルデザインデータの一例を示す図であり、(b)は、(a)に示すネイルデザインデータに印刷用データを設定した状態の一例を模式的に示す図であり、(c)は、(b)に示す印刷用データの他に拡張範囲データを設定した状態の一例を模式的に示す図である。 (a)は、拡張範囲データから補正用データを切り出す様子を模式的に示した図であり(b)は、(a)において切り出した補正用データによって図5(b)に示す未印刷領域に補正印刷を行った場合の印刷後の爪の一例を示した図である。 本実施形態に係る描画処理を示すフローチャートである。
図1から図8を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置、描画システム、端末装置、描画方法及び描画プログラムの一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、描画装置(ネイルプリント装置)が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷するネイルプリント装置を例に説明するが、本発明における描画装置(ネイルプリント装置)の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を印刷対象としてもよい。
図1は、本実施形態における描画システムの構成を示す図である。本実施形態の描画システムは、描画装置であるネイルプリント装置1と、このネイルプリント装置1と通信可能であり互いに連携する端末装置7とで構成される。
本実施形態において、ネイルプリント装置1は、図1に示すように、ほぼ箱形に形成された筐体11を有している。
筐体11の上面(天板)には操作部12が設置されている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行う操作部である。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、印刷開始を指示する印刷開始釦等、各種の入力を行うための操作釦が配置されている。
操作部12が操作されると操作信号が制御装置30に出力され、制御装置30が操作信号に従った制御を行い、ネイルプリント装置1の各部を動作させる。
なお、操作部12に代えて、端末装置7の操作部71から入力された操作信号に従ってネイルプリント装置1の各部が動作するようにしてもよい。
また、ネイルプリント装置1は通信部14(図2参照)を備えている。通信部14は、端末装置7との間で通信可能な無線通信モジュール等を備えており、情報の送受信が可能に構成されたものである。
ネイルプリント装置1と端末装置7との間での通信は、例えばインターネット等のネットワーク回線を使うものであってもよいし、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信規格に基づく無線通信を行うものであってもよい。ネットワークを介して通信を行う場合、通信に用いるネットワークはどのような回線を利用するものでもよい。また、ネイルプリント装置1と端末装置7との間の通信は無線に限定されず、有線接続により両者間で各種データの送受信が可能な構成としてもよい。
なお、通信部14は、端末装置7との間で通信を行うことのできるものであればよく、端末装置7の通信部74の通信規格と合致するものが適用される。
通信部14は、後述する制御装置30の通信制御部311(図2参照)に接続され、該通信制御部311によって制御される。
さらに、筐体11の前面側(図1において手前側)であって装置のX方向(図1におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)のほぼ中央部には、ネイルプリント装置1による印刷時に指を挿入する開口部である指挿入口15が形成されている。
指挿入口15の内部は、印刷時に挿入された印刷指U1等の指を受け入れる空間である指受入部20となっている。ここで印刷指U1とは、印刷部40による印刷対象となる爪Tに対応する指である。
指受入部20内には、印刷指U1を載置する指載置部21が設けられている。指載置部21は上下動可能に構成されていてもよく、この場合には、印刷指U1の太さ等に応じて指載置部21の高さを調整することができる。
なお、指受入部20内であって、装置のY方向(図1におけるY方向、ネイルプリント装置1の奥行方向、前後方向)の奥側には、指受入部20内に挿入された印刷指U1の爪Tの先端部を載せて爪Tの位置を規定する図示しない爪置台が設けられていてもよい。爪置台を設けることで特に爪Tの高さ方向の位置がずれにくくなり好ましい。
また、指載置部21を含む印刷指U1の保持部分は筐体11に対して着脱可能な指保持用のユニットとなっていてもよい。この場合には、当該ユニットを着脱するための開口部や蓋部を筐体11に設ける。
印刷指U1の保持部分を着脱可能なユニットとした場合には、ユーザは装置外において楽な体勢で指保持用のユニットに印刷指U1を保持させ、ユニットに保持させたまま印刷指U1を装置内に挿入するだけで、所定の印刷適正位置に印刷指U1(及びその爪T)を配置することができる。
また、筐体11の内部には、印刷指U1の爪T(爪Tの表面)に印刷を施す印刷部40と、爪Tを含む印刷指U1の撮影画像を取得する撮影部50等が設けられている。
撮影部50(図2参照)は、撮像装置51と、照明装置52とを備えている。
撮影部50は、指載置部2に載置された印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、撮影画像(爪Tの画像を含む印刷指U1の画像)を得るものである。
本実施形態では、ユーザが予め爪T及び指(印刷指U1)と異なる色の下地(ベースコート剤等)や白インク等を爪T(爪T全体又は爪Tのうち印刷を予定する部分)に塗布するようになっている(図3(b),図4(a)参照)。
爪T及び印刷指U1は一般的に肌色等であり、下地はそれ以外の色である。本実施形態では、後述する爪情報検出部313が、印刷指U1を撮影した撮影画像から印刷予定領域(爪T全体又は爪Tのうち印刷を予定する部分)を検出するようになっている。このため、画像解析によって印刷すべき部分を周りの指(皮膚)や爪Tのうち印刷を施さない部分と区別しやすくするために、下地は画像解析において肌色等と区別できる色が好ましい。なお、明度の低い色(例えば、黒や紺等)、彩度の高い色(例えば、赤やオレンジ、ピンク等、比較的強い色)は、印刷によって上から他の色のインクを乗せても消しにくく、かえってネイルデザインの発色が悪くなってしまうため、下地としては好ましくない。このため、下地としては例えば白色のコート剤等が好適に用いられる。なお、下地の色は白色に限定されない。
本実施形態の撮影部50は、予め下地や白インク等が塗布された爪Tを撮影して撮影画像を取得する。
具体的には、撮影部50は、印刷前の爪T(下地や白インク等が塗布された爪T)を撮影して第1の撮影画像P1(図3(b),図4(a)参照)を取得する。また、印刷部40による印刷後に印刷済みの爪T(下地や白インク等を塗布した上にネイルデザインが印刷された爪T)を撮影して第2の撮影画像P2(図4(b),図5(a),図5(b)参照)を取得する。
撮影部50によって取得された撮影画像(第1の撮影画像P1,第2の撮影画像P2)は、後述する記憶部32に記憶されてもよい。また、通信部14,74(図2参照)を介して端末装置7に送られてもよい。
撮影部50は、指載置部2に載置された印刷指U1を撮影可能な位置に設けられていればよく、具体的な配置は特に限定されない。本実施形態では、撮像装置51及び照明装置52は、筐体11の天面内側であって指載置部2に載置された印刷指U1の爪T(爪Tの表面)と対向可能な位置に固定配置されている。
なお、撮影部50は、印刷ヘッド41を移動させるヘッド移動機構49によってXY方向に移動可能に構成されていてもよい。また、ヘッド移動機構49とは別に撮影部50をXY方向に移動可能な移動機構を設け、この移動機構により撮影部50が移動するように構成されていてもよい。
撮像装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮像素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。また、照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯である。
撮影部50は、後述する制御装置30の撮影制御部312(図2参照)に接続され、該撮影制御部312によって制御されるようになっている。
印刷部40は、印刷ヘッド41と、印刷ヘッド41をX方向(図1におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)、Y方向(図1におけるY方向、ネイルプリント装置1の奥行方向、前後方向)に移動させるためのヘッド移動機構49(図2参照)等を備えている。
印刷ヘッド41は、印刷ヘッド41をX方向に移動させるためのX方向移動ステージ、印刷ヘッド41をY方向に移動させるためのY方向移動ステージ(いずれも図示せず)に支持されており、ヘッド移動機構49は、印刷ヘッド41をX方向及びY方向に適宜移動させるための駆動部としてのX方向移動モータ46とY方向移動モータ48等で構成されている。
印刷部40は、後述する制御装置30の印刷制御部314(図2参照)に接続され、該印刷制御部314によって制御されるようになっている。
本実施形態において、印刷ヘッド41は、指載置部2に載置された印刷指U1の爪Tの上(すなわち、爪表面の上方)を移動しながら、爪Tの表面であって後述する爪情報検出部313によって印刷予定領域Ar1と認識された範囲に第1の印刷として印刷用データDt(図4(b)等参照)に基づき、ネイルデザインを印刷する。
また、後述する爪情報検出部313によって印刷予定領域Ar1内で未印刷領域Ar2が検出され、印刷データ生成部813が未印刷領域Ar2にネイルデザインを印刷する補正用データDc(図7(a)及び図7(b)参照)を生成すると、未印刷領域Ar2に補正印刷を施す第2の印刷として補正用データDcに基づく印刷を行う。
本実施形態の印刷ヘッド41は、爪Tの表面に対向する面がインクを吐出させる複数のノズル口を備えたインク吐出面(いずれも図示せず)となっており、インクを微滴化し、インク吐出面から印刷対象(爪T)の被印刷面である爪Tの表面(爪表面中の印刷予定領域Ar1や未印刷領域Ar2)に対して直接にインクを吹き付けて印刷を行うインクジェット方式のインクジェットヘッドである。
印刷ヘッド41は、例えば、各色のインクを内蔵したカートリッジ一体型となっており、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクを吐出可能となっている。なお、印刷ヘッド41が吐出可能なインクはこれらに限定されない。例えば、黒色(K;BLACK)のインクをも内蔵し、黒色(K)のインクも吐出可能となっていてもよい。
制御装置30は、例えば筐体11天面の下面側等に配置された図示しない基板等に設置されている。
制御装置30は、図2に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される制御部31と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部32とを備えるコンピュータである。
記憶部32には、ネイルプリント装置1を動作させるための図示しない各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部32のROM321には、印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置30によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
制御部31は、機能的に見た場合、通信制御部311、撮影制御部312、爪情報検出部313、印刷制御部314等を備えている。これら通信制御部311、撮影制御部312、爪情報検出部313、印刷制御部314等としての機能は、制御部31のCPUと記憶部32のROM321に記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
通信制御部311は、通信部14の動作を制御するものである。本実施形態では、端末装置7との間での通信を制御し、端末装置7から印刷用データDtや補正用データDc等が送信された場合にこれを受信する。
また、後述する爪情報検出部313により印刷予定領域Ar1や爪情報等が検出されると、これを端末装置7側に送信する。
また、撮影部50によって撮影画像が取得されたときは、撮影画像のデータを端末装置7に送信してもよい。
撮影制御部312は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して撮像装置51により、指載置部2に載置された印刷指U1を撮影させて、爪Tの画像を含む撮影画像を取得させるものである。
本実施形態では、撮影制御部312は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して、撮影部50に印刷(第1の印刷、ネイルプリント)の前後でそれぞれ撮影を行わせ、第1の撮影画像P1,第2の撮影画像P2を取得させる。
撮影部50により取得された撮影画像(第1の撮影画像P1,第2の撮影画像P2)は、通信部14,74を介して端末装置7に送信される。なお、画像データは記憶部32に記憶されてもよい。
また、爪情報検出部313は、爪T及び指(印刷指U1)と異なる色の下地を塗布した爪Tを撮影して得られた撮影画像を解析して下地が塗布されている領域を印刷予定領域Ar1として検出する。
本実施形態において、爪情報検出部313は、印刷前の爪Tを撮影して得られた第1の撮影画像P1から印刷予定領域Ar1を検出するとともに、印刷後の爪Tを撮影して得られた第2の撮影画像P2から印刷予定領域Ar1内の未印刷領域Ar2を検出するものである。
図3(a)に示すように、爪Tは、何も塗られていない状態では指等、周囲の皮膚の色と区別がつきづらい。この点、本実施形態では前述のように爪Tの表面に予め白色等の下地や白色インクが塗られている(図3(b)参照)。このため、爪情報検出部313は、印刷前に撮影された第1の撮影画像について輝度や明度、色合い等を解析することにより、下地等の塗られている部分とそれ以外の部分とを区別して認識することができる。そして、爪情報検出部313は、下地等が塗られている領域を印刷予定領域Ar1(すなわち、印刷すべき範囲)として検出する。
なお、爪情報検出部313が印刷予定領域Ar1を検出する手法はここに例示したものに限定されず、各種の手法を用いることができる。
なお、本実施形態において、爪T全体の輪郭(爪Tの外形形状)と印刷予定領域Ar1の輪郭(範囲)とは必ずしも一致しない。
例えば爪Tの表面全体にネイルデザインを印刷したい場合には、爪Tの全面に下地が塗られるため、爪Tの表面全体が印刷予定領域Ar1となる。この場合には、図3(b)に示すように、爪Tの輪郭と印刷予定領域Ar1の輪郭(範囲)とが一致する。
これに対して、例えば爪Tの先端部分のみにネイルデザインを施すフレンチネイル(図4(b)参照)等をユーザが希望する場合には、爪Tの先端部分のみに下地が塗られる(図4(a)参照)。このため、爪情報検出部313は、下地が塗布されている爪Tの先端部分のみを印刷予定領域Ar1として検出する。したがってこの場合、爪T全体の輪郭と印刷予定領域Ar1の輪郭(範囲)とは一致しない。
また、爪情報検出部313は、印刷後に爪Tを撮影して得られた第2の撮影画像P2を解析することにより、印刷予定領域Ar1内に未印刷領域Ar2がある否かを判定する。
図5(b)は、第1の撮影画像P1の撮影画像に基づいて印刷予定領域Ar1が設定された後、印刷が開始されるまでの間に爪Tの位置がずれてしまった場合を示した図である。
図5(b)では、爪T(爪T及びその印刷指U1)が白抜き矢印方向(図5(b)において右方向)にαだけ動いてしまい、設定された印刷予定領域Ar1よりも実際の爪Tが右にずれた状態を示している。この場合、爪Tの右側に、印刷されずに残ってしまった下地等の色のままの部分が生じ、爪情報検出部313は、当該部分を未印刷領域Ar2とする。
具体的には、爪情報検出部313は、印刷用データDtに基づき印刷ヘッド41によって印刷されたネイルデザインが印刷予定領域Ar1の全体に施されているか、下地の色のまま残されている未印刷領域Ar2があるか否かを判定する。
爪情報検出部313が、未印刷領域Ar2の有無を判定する手法は特に限定されない。
例えば、爪情報検出部313が第2の撮影画像P2を解析して、印刷後も下地等の色から変化していない領域を検出した場合に、当該領域を、未印刷領域Ar2と判定してもよい。
また、爪情報検出部313が第2の撮影画像P2と印刷用データDtとを比較してその差分を見ることにより、印刷予定領域Ar1内に未印刷領域Ar2があるか否かを判定してもよい。すなわち、未印刷領域Ar2がある場合には、第2の撮影画像P2における印刷済みの領域と印刷用データDtにおいて予定されていた印刷範囲とが一致しない(予定されていた印刷範囲よりも印刷済みの領域の方が狭い。)。
印刷後も色が変化していない領域でも、予め塗布されていたのが下地ではなく、ネイルデザインの一部を構成する白インク等である場合には、補正印刷を行う必要がない。この点、第2の撮影画像P2と印刷用データDtとを比較することで未印刷領域Ar2の有無を判定する場合には、補正印刷の必要のある部分だけを適切に検出することができる。
第2の撮影画像P2を解析することにより印刷予定領域Ar1内に未印刷領域Ar2を検出した場合には、爪情報検出部313は、未印刷領域Ar2の位置、面積、及び幅を検出する。
また、爪情報検出部313は、撮像装置51によって撮影された印刷指U1の爪Tの画像(撮影画像)に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出する。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置のXY座標等)、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)等である。なお、撮像装置51によって撮影された画像等から爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)を取得できる場合には、爪Tの高さも爪情報に含まれる。
爪情報検出部313によって取得された印刷予定領域Ar1及び未印刷領域Ar2の情報、爪Tの輪郭や曲率等の情報は、通信部14,74を介して端末装置7に送信される。
印刷制御部314は、印刷部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、印刷ヘッド41等を制御する制御部である。
本実施形態では、印刷データ生成部813により生成された印刷用データDtや補正用データDcが端末装置7側から通信部14,74を介してネイルプリント装置1側に送られるようになっており、印刷制御部314は、これら印刷用データDtや補正用データDcに基づいて印刷部40に制御信号を出力し、爪Tに対して印刷用データDtや補正用データDcにしたがった印刷を行うように印刷部40の各部を制御する。
すなわち、印刷用データDtが送られてくると、印刷制御部314は、印刷用データDtに基づいて爪Tの印刷予定領域Ar1にネイルデザインを印刷させる。
また、補正用データDcが送られてくると、印刷制御部314は、補正用データDcに基づいて爪Tの未印刷領域Ar2に補正印刷を行わせる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の端末装置7は、操作部71、表示部72、通信部74、制御装置80等を備えている。
端末装置7は、例えばスマートフォン等の携帯端末装置である。なお、端末装置7はスマートフォンに限定されない。例えばタブレット型のパーソナルコンピュータ(以下において「PC」とする。)やノート型のPC、据置型のPC、ゲーム用の端末装置等であってもよい。
操作部71は、ユーザの操作に応じて各種の入力・設定等を行うことができるようになっており、操作部71が操作されると、当該操作に対応する入力信号が制御部81に送信される。なお、本実施形態では表示部72の表面にタッチパネルが一体的に設けられており、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によっても各種の入力・設定等の操作を行うことができるようになっている。
表示部72に構成されているタッチパネルは、後述する表示制御部812の制御にしたがって各種の表示画面を表示させる。
なお、各種の入力・設定等の操作を行う操作部71はタッチパネルである場合に限定されない。例えば各種の操作ボタンやキーボード、ポインティングデバイス等が操作部71として設けられていてもよい。
本実施形態では、ユーザが操作部71を操作することで、端末装置7からネイルプリント装置1に対して印刷開始等の各種指示が出力されるようになっており、端末装置7はネイルプリント装置1の操作部としても機能する。
また、ユーザが操作部71を操作することで、爪Tに印刷するネイルデザインを選択すること等ができるようになっている。
表示部72は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
なお、表示部72の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、タッチパネルが操作部71として機能する。
本実施形態では、ユーザが操作部71から入力・選択したネイルデザインや、各種の案内画面、警告表示画面等が表示部72に表示可能となっている。
通信部74は、ネイルプリント装置1に対して印刷用データを送信することが可能となっている。また、ネイルプリント装置1から印刷予定領域Ar1、未印刷領域Ar2、撮影画像(第1の撮影画像P1,第2の撮影画像P2)や後述する爪情報等の各種データが送信されたときには、通信部74はこれを受信する。通信部74は、ネイルプリント装置1の通信部14との間で通信可能な無線通信モジュール等を備えている。
なお、前述のように、ネイルプリント装置1と端末装置7との間での通信は、相互にデータを送受信可能なものであればよく、通信部74としては、ネイルプリント装置1の通信部14の通信規格と合致するものが適用される。
図2に示すように、本実施形態の端末装置7の制御装置80は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される制御部81と、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82を構成するROMとしては、例えばNAND FLASHメモリ等の不揮発性記憶素子のフラッシュメモリを適用することができる。また、RAMとしては例えばDDR等のメモリチップを適用することができる。
記憶部82には、端末装置7の各部を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、本実施形態のROM等には、端末装置7の各部を統括制御するための動作プログラム821aの他、ネイルプリント装置1を用いたネイルプリントを行うためのネイルプリントアプリケーションプログラム821b(以下「ネイルプリントAP」とする。)等の各種プログラムが格納されており、制御装置80がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して実行することによって、端末装置7が制御されるようになっている。
また、本実施形態の記憶部82には、ネイルデザインのデータを格納するデザイン記憶領域822、ネイルプリント装置1から爪Tの画像(爪画像)や爪Tの位置・範囲の情報(爪情報)、印刷予定領域の情報等が送られた場合にこれらを格納する爪情報記憶領域823等が設けられている。
なお、デザイン記憶領域822に格納されるネイルデザインは、予め用意された既存のデザインであってもよいし、ユーザが自ら作成したデザインであってもよい。
端末装置7の制御部81は、機能的に見た場合、通信制御部811、表示制御部812、印刷データ生成部813等を備えている。これら通信制御部811、表示制御部812、印刷データ生成部813等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。なお、端末装置7の制御部81が備える機能はこれに限定されず、その他各種の機能部を備えていてもよい。
通信制御部811は、通信部74の動作を制御するものである。本実施形態では、ネイルプリント装置1との間での通信を制御し、ネイルプリント装置1に対して印刷用データ等を送信する。なお、ネイルプリント装置1側から爪画像や爪情報のデータ等が送信された場合には、通信制御部811は通信部74を制御して、これを受信させる。
表示制御部812は、表示部72を制御して表示部72に各種の表示画面を表示させるものである。
本実施形態では、表示制御部812は、例えばユーザに爪Tに印刷したいネイルデザインを選択するよう促すデザイン選択画面を表示部72に表示させる。デザイン選択画面を表示させる場合、表示制御部812はデザイン記憶領域822に記憶されているネイルデザインを順次又は一覧に表示部72に表示させることが好ましい。
さらに、表示制御部812は、爪Tの画像に、ユーザが選択したネイルデザインを重畳した画像を表示部72に表示させて、実際の印刷開始前に仕上がりイメージをユーザが確認できるようにし、気に入らない場合にはネイルデザインを選び直すことができるようにしてもよい。
その他、表示制御部812は、ユーザに対するメッセージや各種指示等を表示部72に表示させてもよい。
印刷データ生成部813は、ネイルプリント装置1の爪情報検出部313による検出結果である印刷予定領域Ar1(から印刷部40による印刷が予定される領域)に合うように印刷用データDtを生成するものである。
本実施形態では、前述のように、印刷前の爪Tを撮影して得られた第1の撮影画像P1から、下地の塗られた領域を印刷予定領域Ar1として爪情報検出部313が検出する。そして、検出された印刷予定領域Ar1の情報がネイルプリント装置1側から端末装置7側に送られるようになっている。
印刷データ生成部813は、印刷予定領域Ar1の情報が送られると、当該印刷予定領域Ar1に合わせてネイルデザインデータ(元データ)Dを切り抜いて印刷用データDtを生成する。
また、本実施形態では、爪情報検出部313によって爪情報が検出され、当該検出結果が、通信部14,74を介して端末装置7に送られるようになっている。
前述のように、爪情報は、具体的には爪Tの形状(爪Tの輪郭形状)や爪Tの曲率等であり、印刷データ生成部813は、こうした爪情報も加味して、曲面補正等適宜必要な補正等を行い、ネイルデザインデータ(元データ)Dから印刷部40が印刷予定領域Ar1に印刷を行うための印刷用データDtを生成する。
ネイルデザインデータ(元データ)Dは爪Tよりも大きく作られており、印刷データ生成部813は、そのデータのうち中央部付近に配置されているデザインが含まれるようにネイルデザインデータ(元データ)Dの中央部付近を中心として印刷用データDtを設定する。
なお、印刷用データDtをどのようにしてどの位置に設定するかは特に限定されない。例えば、ネイルデザインデータ(元データ)Dのうち、大きな絵柄が描かれている部分及びその周辺を抽出して印刷用データDtを生成してもよいし、予め各ネイルデザインデータ(元データ)Dについて主となる絵柄部分が設定、指定されていてもよい。また、ユーザが、ネイルデザインデータ(元データ)Dのうちのどの部分をネイルデザインとして採用したいかを操作部71等から設定できるようにしてもよい。事前に何らかに設定や指定がある場合には、印刷データ生成部813は、これにしたがって、設定等された絵柄部分やユーザが指定した範囲等を含むような範囲に印刷用データDtを設定する。
図6(a)から図6(c)は、ネイルデザインデータ(元データ)Dの一例を示したものであり、図6(b)に示す例では、ネイルデザインデータ(元データ)Dの中央部の大きな花火の絵柄が描かれている部分を含む範囲(図6(b)及び図6(c)において実線で示す範囲)が印刷用データDtとして設定された場合を例示している。
本実施形態では、印刷データ生成部813は、印刷用データDtを生成する(切り出す)とともに、ネイルデザインデータDから切り出された印刷用データDtよりも大きな拡張範囲データDm(図6(c)において破線で示す範囲)を生成する。拡張範囲データDmは、印刷用データDtよりもその周囲まで範囲を広げたものであり、例えば、印刷用データDtの周囲2mmずつ外側まで広げた範囲が拡張範囲データDmとして設定される。
印刷データ生成部813により生成された印刷用データDt及び拡張範囲データDmは対応付けられた状態で記憶部82(例えば記憶部82内のデザイン記憶領域822)等に記憶される。なお、ネイルデザインデータ(元データ)Dについても印刷用データDt及び拡張範囲データDmと対応付けて記憶されてもよい。
また、本実施形態では、爪情報検出部313によって未印刷領域Ar2が検出されると、前述のように、爪情報検出部313が未印刷領域Ar2の位置、面積、及び幅を検出する。そして、未印刷領域Ar2の位置、面積、及び幅等の情報は、端末装置7に送られる。
印刷データ生成部813は、爪情報検出部313によって未印刷領域Ar2が検出され、その位置、面積、及び幅等の情報が送られると、印刷用データDtに対応する拡張範囲データDmから未印刷領域Ar2に合う部分を切り出して補正用データDcを生成する。
印刷データ生成部813によって生成された印刷用データDtや補正用データDcは、通信部14,74を介してネイルプリント装置1側に送信され、印刷用データDtに基づくネイルプリント、補正用データDcに基づく補正印刷が、ネイルプリント装置1の印刷ヘッド41によって行われる。
図7(a)は、印刷データ生成部813によって拡張範囲データDmから切り出される補正用データDcの一例を示したものであり、図7(b)は、未印刷領域Ar2に対して補正用データDcに基づく補正印刷が行われた場合の爪T及び印刷指U1を示したものである。
図7(a)において黒い網掛けとなっている部分は、本来爪Tの印刷予定領域Ar1に印刷されるべき印刷用データDtのうち、爪Tの位置がずれたことにより印刷予定領域Ar1内に正しく印刷されなかった部分を意味する。
図7(a)に示す例では、黒い網掛け部分が正しく印刷されなかった分、これとは逆側に未印刷領域Ar2が生じている。このため、印刷データ生成部813は、未印刷領域Ar2に対応する部分であって印刷用データDtに連続している部分(図7(a)では印刷用データDtの右側に隣接する拡張範囲データDmの部分)を、未印刷領域Ar2の位置、面積、及び幅等に合うように補正用データDcとして切り出す。
こうして生成された補正用データDcは、ネイルプリント装置1に送られ、印刷部40において、第2の印刷として未印刷領域Ar2を埋める補正印刷が補正用データDcに基づいて行われる。
次に、図8等を参照しつつ、本実施形態の描画方法である描画方法(ネイルプリント方法)について説明する。
本実施形態のネイルプリント装置1を用いてネイルプリントを行う場合には、ユーザは、ネイルプリント装置1の操作部12等を操作して電源を入れ起動させる。
また、端末装置7についても電源を入れて端末装置7の操作部71からネイルプリント処理の実行を選択する。これによりネイルプリントAP821bが起動する。
ネイルプリントAP821bが起動すると、端末装置7の表示制御部812は表示部72にネイルデザインの一覧と所望のデザインを選択するよう指示するメッセージ等を表示させる。次にユーザは、タッチパネル、その他の操作部71を操作することで爪Tに印刷するネイルデザインを選択する。
これにより、操作信号が制御装置80に送られ、図8に示すように、所望のネイルデザインが爪Tに印刷するネイルデザインとして選択される(ステップS1、図6(a)参照)。
次に、端末装置7の表示制御部812は表示部72に、印刷したい爪Tに下地(又は白色が含まれる場合には白色インク)を塗布した上で、当該爪T(及びその印刷指U1)をネイルプリント装置1の指載置部2に載置するよう指示する指示画面を表示させる。
指載置部2に印刷指U1が載置されると、爪Tを含む印刷指U1が撮影部50によって撮影され、第1の撮影画像P1(図3(b)参照)が取得される(ステップS2)。
第1の撮影画像P1が取得されると、爪情報検出部313が当該第1の撮影画像P1について画像処理を行うことにより、下地(又は白色インク)が塗布された領域を印刷予定領域Ar1として検出する(ステップS3)。
なお、ユーザがフレンチネイル等の印刷を希望して爪Tの先端部等、爪Tの一部分のみに下地又は白色インクを塗布した場合には、爪情報検出部313は、当該下地又は白色インクの塗布された部分のみを印刷予定領域Ar1として検出する(図4(a)参照)。
爪情報検出部313により検出された印刷予定領域Ar1の情報(印刷予定領域Ar1の位置、形状等)は、端末装置7側に送られる。また、爪情報検出部313が爪Tの形状、爪Tの曲率等の爪情報を検出したときは、これらの情報も端末装置7側に送信される。
印刷予定領域Ar1の情報が送られると、端末装置7の印刷データ生成部813は、ステップS1において選択されたネイルデザインのデータ(元データであるネイルデザインデータD)を、印刷予定領域Ar1にフィッティングさせ、適宜必要な補正等を施して、印刷用データDtを生成する(ステップS4、図6(b)参照)。また、印刷データ生成部813は、印刷用データDtよりも広範囲のデータである拡張範囲データDm(図6(c)参照)を生成し、印刷用データDtと拡張範囲データDmとを対応付けて記憶部82(例えば、記憶部82のデザイン記憶領域822)に記憶させる。
印刷データ生成部813により生成された印刷用データDtは、ネイルプリント装置1に送信される。印刷用データDtを受信すると、ネイルプリント装置1の印刷制御部314は、印刷用データDtを印刷部40に出力し、描画処理プログラム等と協働して、印刷用データDtに基づき印刷予定領域Ar1にネイルデザインを印刷する第1の印刷処理を行う(ステップS5)。
印刷用データDtに基づく印刷(第1の印刷)が終了すると、再び爪Tを含む印刷指U1が撮影部50によって撮影され、第2の撮影画像P2(図5(a)及び図5(b)参照)が取得される(ステップS6)。なお、爪Tの先端部のみにネイルデザインを施した場合には、例えば図4(b)のような第2の撮影画像P2が取得される。
第2の撮影画像P2が取得されると、爪情報検出部313が当該第2の撮影画像P2について画像処理を行うことにより、印刷予定領域Ar1に未印刷領域Ar2があるか否かを判定する(ステップS7)。
未印刷領域Ar2がない場合(ステップS7;NO、図5(a)及び図4(b)参照)には、描画処理を終了する。
他方、未印刷領域Ar2が検出された場合(ステップS7;YES、図5(b)参照)には、当該未印刷領域Ar2の情報(例えば未印刷領域Ar2の位置、範囲、幅等)が端末装置7に送信される。
爪情報検出部313による検出結果が送信されると、印刷データ生成部813は、当該未印刷領域Ar2に合う補正用データDcを生成する(ステップS8)。
具体的には、印刷データ生成部813は、印刷用データDtと対応付けて記憶されている拡張範囲データDmを読み出して、印刷用データDtに隣接する部分であって未印刷領域Ar2の位置、範囲、幅等に合うデータを補正用データDcとして生成する(図7(a)参照)。
印刷データ生成部813によって生成された補正用データDcは、ネイルプリント装置1に送信される。補正用データDcを受信すると、ネイルプリント装置1の印刷制御部314は、補正用データDcを印刷部40に出力し、描画処理プログラム等と協働して、補正用データDcに基づき、印刷ヘッド41によって未印刷領域Ar2に補正印刷を施す第2の印刷処理を行う(ステップS9)。
このように、未印刷領域Ar2がある場合に、補正用データDcに基づいて補正印刷を行うことによって、印刷用データDtに連続している絵柄によって未印刷領域Ar2を埋める補正印刷を行うことができる。このため、全体として違和感のない美しい仕上がりのネイルデザインを爪Tに行うことができる(図7(b)参照)。
以上のように、本実施形態によれば、爪情報検出部313が印刷前の爪Tを撮影して得られた第1の撮影画像P1から下地が塗布されている領域である印刷予定領域Ar1を検出すると、印刷データ生成部813が印刷予定領域Ar1に合わせてネイルデザインデータD切り抜いて印刷用データDtを生成し、印刷ヘッド41によって、印刷用データDtに基づき印刷予定領域Ar1にネイルデザインを印刷する第1の印刷が行われる。
また、爪情報検出部313が印刷後の爪Tを撮影して得られた第2の撮影画像P2から印刷予定領域Ar1内に未印刷領域Ar2を検出すると、印刷データ生成部813が未印刷領域Ar2に合う補正用データDcを生成し、印刷ヘッド41によって、当該補正用データDcに基づき未印刷領域Ar2に補正印刷を施す第2の印刷が行われる。
このように、本実施形態では、ネイルデザインの印刷の前後で爪Tを撮影し、1回目の印刷(第1の印刷)で未印刷領域Ar2がある場合には、印刷用データDtとして切り出された部分に連続するデータ(補正用データDc)を用いて未印刷領域Ar2を埋めることができる。
このため、ユーザの爪Tや指を完全に拘束して動きを止めなくても、印刷予定領域Ar1が設定された後に爪Tの位置がずれた場合には、未印刷領域Ar2を補正によって適切に埋めることができ、ユーザに負担をかけることなく、美しい仕上がりのネイルプリントを行うことができる。
また、本実施形態では、印刷データ生成部813により生成された印刷用データDtをネイルデザインデータD又はネイルデザインデータDから切り出された印刷用データDtよりも大きな拡張範囲データDmと対応付けて記憶する記憶部82をさらに備えている。
これにより、印刷用データDtに元データであるネイルデザインデータDや拡張範囲データDmを対応付けておくことができ、未印刷領域Ar2が生じたときには、容易に印刷用データDtに連続するデータを用いて補正用データDcを生成することができる。
このため、未印刷領域Ar2が生じてしまった場合でも、全体の絵柄がつながった違和感のないネイルデザインを爪Tに印刷することができ、美しい仕上がりのネイルプリントを実現することができる。
また、爪情報検出部313が、第2の撮影画像P2を解析して下地(又は白インク等)の色から変化していない領域を検出した場合に、当該領域を未印刷領域Ar2と判定するとした場合には、下地(又は白インク等)の色のままである領域を検出するだけで簡易に未印刷領域Ar2を検出することができる。
また、爪情報検出部313が、第2の撮影画像P2と印刷用データDtとを比較することにより、印刷予定領域Ar1に未印刷領域Ar2があるか否かを判定するとした場合には、もともと白塗りの部分をデザインの一部として残すことを意図していた場合に、当該デザインの一部としての白塗り部分を未印刷領域Ar2と区別して適切に所望の印刷を実現することができる。
また、本実施形態では、爪情報検出部313は、第2の撮影画像P2から印刷予定領域Ar1内に未印刷領域Ar2を検出した場合に、未印刷領域Ar2の位置、面積、及び幅を検出する。
これにより、印刷データ生成部813が未印刷領域Ar2の範囲、形状に合った補正用データDcを適切に生成することができる。
また、本実施形態では、爪情報検出部313によって未印刷領域Ar2が検出された場合に、印刷データ生成部813が、印刷用データDtに対応するネイルデザインデータD又は拡張範囲データDmから未印刷領域Ar2に合う部分を切り出して補正用データDcを生成する。
これにより、印刷用データDtに連続するデータを用いて補正用データDcを生成することができ、未印刷領域Ar2が生じてしまった場合でも、全体の絵柄がつながった違和感のない仕上がりのネイルデザインを爪Tに印刷することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、印刷データ生成部813が拡張範囲データDmを生成して、補正用データDcを生成する際には、拡張範囲データDmから未印刷領域Ar2に合う部分を切り出すこととしたが、拡張範囲データDmを生成することは必須ではない。
例えば、元データであるネイルデザインデータDを印刷用データDtと対応付けて記憶させておき、補正用データDcを生成する際には、ネイルデザインデータDから未印刷領域Ar2に合う部分を切り出すこととしてもよい。
この場合には、ネイルデザインデータDの他に拡張範囲データDmを持つ必要がなく、拡張範囲データDmを生成する処理及び拡張範囲データDmを記憶させておくメモリを確保することなく、本実施形態と同様の効果を実現することができる。
また、本実施形態では、爪Tが横方向(図5(b)における白矢印方向)にずれた場合を例示したが、爪Tのずれる方向はこれに限定されない。
上下左右いかなる方向にずれた場合でも、本実施形態と同様の対応により、爪Tがずれたことにより生じた未印刷領域Ar2を補正印刷により埋めることができる。
なお、爪Tのずれる方向が横方向等一定の方向のみに限定されるような場合には、拡張範囲データDmを、当該ずれを生じる可能性のある方向のみに範囲を拡張させたデータとしてもよい。
また、本実施形態では、印刷予定領域Ar1全体の印刷が完了してから未印刷領域Ar2の有無を判定する場合を例示したが、未印刷領域Ar2の有無を判定するタイミングは印刷予定領域Ar1全体の印刷完了後に限定されない。
印刷用データDtに基づく何らかの印刷が行われた後に当該印刷において未印刷領域Ar2が生じていないかをこまめにチェックし、未印刷領域Ar2が見つかったときにはその都度補正印刷を行うように対応してもよい。
例えば、4回の往復走査等、複数回の走査で印刷予定領域Ar1全体に印刷を施す場合、1回往復するごとに未印刷領域Ar2の有無をチェックしてもよい。
なお、複数回の走査で印刷を完了させる場合には、途中で補正を行うことでかえってずれを生じるおそれもあるため、そのような場合には、印刷予定領域Ar1全体の印刷が完了してから未印刷領域Ar2の有無の判定を行うようにすることが好ましい。
また例えば、往復各1回の走査で印刷予定領域Ar1全体に印刷を施すようにしてもよい。
この場合には、往路と復路との切り替わり時に撮影部50による爪Tの撮影を行い、爪Tを撮影して得られた第2の撮影画像P2から、往路での印刷終了時点での印刷予定領域Ar1に未印刷領域Ar2があるか否かと判定するようにしてもよい。そして、未印刷領域Ar2が検出された場合には、未印刷領域Ar2を埋めることのできる補正用データP2を生成し、復路にて補正用データP2に基づく補正印刷を行ってもよい。
本実施形態では、印刷開始指示の入力や、印刷用データDt、補正用データDcの生成等を端末装置7側で行う場合を例としたが、各種指示の入力部や印刷用データ等を生成する印刷データ生成部等をネイルプリント装置1側に設けて、ネイルプリント装置1の制御装置30がこれらの処理を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1が端末装置7と連携して描画システム100を構成し、爪Tに印刷を行う場合を例示したが、ネイルプリント装置1はここに示すようなものに限定されない。
例えば、描画システム100が備えているすべての機能や構成部がネイルプリント装置1に設けられ、ネイルプリント装置1単体ですべての描画動作が完結するように構成されていてもよい。
また、本実施形態では、ネイルデザインデータD(ネイルデザインの画像データ)を格納するネイルデザイン記憶領域822が端末装置7の記憶部82に設けられている場合を例示したが、ネイルデザインデータDは端末装置7の記憶部82に保存されている場合に限定されず、ネイルプリント装置1の記憶部32に保存されていてもよい。
また、ネットワーク回線等を介して接続可能なサーバ装置等にネイルデザインデータDを記憶させておき、サーバ装置等にアクセスしてネイルデザインデータDを参照可能に構成してもよい。
このようにすることで、より多くのネイルデザインデータDの中から印刷するネイルデザインを選択することが可能となる。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1の印刷ヘッド41として、インクジェット方式の印刷ヘッド41を備える構成としたが、印刷ヘッド41の構成はこれに限定されない。
また、ネイルプリント装置1に、印刷後にインクを乾燥させるためのヒータやファンを備える乾燥部が設けられていてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
爪の色及び前記爪に対応する指の色のいずれとも異なる色の下地を前記爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドの動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷ヘッドによる前記印刷用データに基づく前記ネイルデザインの印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合、前記未印刷領域に合わせて生成された補正用データに基づいて、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正する補正印刷を施すように前記印刷ヘッドを制御することを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項2>
前記印刷用データは、前記元データ又は前記印刷用データよりも大きな範囲を前記元データから切り抜いた拡張範囲データと対応付けられることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項3>
前記補正用データは、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正するように前記印刷用データに連続する部分のデータを前記元データ又は前記拡張範囲データから前記未印刷領域に合うように切り抜いて生成されることを特徴とする請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項4>
前記制御部は、前記爪の色及び前記爪に対応する指の色と異なる色の下地を塗布した印刷前の前記爪を撮影して得られた前記第1の撮影画像から前記下地が塗布されている領域を前記印刷予定領域として検出し、印刷後の前記爪を撮影して得られた前記第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の前記未印刷領域を検出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
前記制御部は、前記第2の撮影画像から前記下地の色から変化していない領域を検出した場合に、前記領域を前記未印刷領域として検出することを特徴とする請求項4に記載のネイルプリント装置。
<請求項6>
前記制御部は、前記第2の撮影画像と前記印刷用データが表す前記ネイルデザインとを比較することにより、前記印刷予定領域内の前記未印刷領域を検出することを特徴とする請求項4に記載のネイルプリント装置。
<請求項7>
前記制御部は、前記第2の撮影画像から前記印刷予定領域内に前記未印刷領域を検出した場合に、前記未印刷領域の位置、面積、及び幅を検出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項8>
爪の色及び前記爪に対応する指の色のいずれとも異なる色の下地を前記爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの動作を制御する制御部と、を備えるネイルプリント装置と、
前記印刷予定領域に合わせて元データを切り抜いて前記印刷用データを生成する端末制御部を備える端末装置と、
を備え、
前記印刷ヘッドによる前記印刷用データに基づく前記ネイルデザインの印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を前記制御部が検出した場合、前記端末制御部は、前記未印刷領域に合わせて補正用データを生成し、
前記制御部は、生成された前記補正用データに基づいて、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正する補正印刷を施すように前記印刷ヘッドを制御することを特徴とする描画システム。
<請求項9>
爪の色及び前記爪に対応する指の色のいずれとも異なる色の下地を前記爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に合わせて元データを切り抜いて印刷用データを生成し、
ネイルプリント装置が、前記印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷し、印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合、前記未印刷領域に合わせて補正用データを生成する端末制御部を備えることを特徴とする端末装置。
<請求項10>
爪の色及び前記爪に対応する指の色のいずれとも異なる色の下地を前記爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷した後に、印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合には、前記未印刷領域に合わせて生成された補正用データに基づいて前記未印刷領域に前記ネイルデザインを補正する補正印刷を施すことを特徴とする描画方法。
<請求項11>
印刷ヘッドを備えるネイルプリント装置を制御するコンピュータに、
前記印刷ヘッドが、爪の色及び前記爪に対応する指の色のいずれとも異なる色の下地を前記爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷した後に、印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合、前記未印刷領域に合わせて補正用データを生成する機能と、
前記補正用データに基づいて前記未印刷領域に前記ネイルデザインを補正する補正印刷施す機能と、
を実現させることを特徴とする描画プログラム。
1 ネイルプリント装置
7 端末装置
40 印刷部
41 印刷ヘッド
31 制御部
32 記憶部
50 撮影部
313 爪情報検出部
314 印刷制御部
813 印刷データ生成部
Ar1 印刷予定領域
Ar2 未印刷領域
D ネイルデザインデータ
Dt 印刷用データ
Dm 拡張範囲データ
Dc 補正用データ
P1 第1の撮影画像
P2 第2の撮影画像
T 爪
U1 印刷指

Claims (10)

  1. 所定の色の下地を爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドの動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記印刷ヘッドによる前記印刷用データに基づく前記ネイルデザインの印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合、前記未印刷領域に合わせて生成された補正用データに基づいて、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正する補正印刷を施すように前記印刷ヘッドを制御し、
    前記印刷用データは、前記ネイルデザインの元データと、前記印刷用データよりも大きな範囲を前記元データから切り抜いた拡張範囲データとの一方に対応付けられ、
    前記補正用データは、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正するように前記印刷用データに連続する部分のデータを前記元データ又は前記拡張範囲データから前記未印刷領域に合うように切り抜いて生成されることを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 前記制御部は、前記爪の色及び前記爪に対応する指の色と異なる色の下地を塗布した印刷前の前記爪を撮影して得られた前記第1の撮影画像から前記下地が塗布されている領域を前記印刷予定領域として検出し、印刷後の前記爪を撮影して得られた前記第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の前記未印刷領域を検出することを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 前記制御部は、前記第2の撮影画像から前記下地の色から変化していない領域を検出した場合に、前記領域を前記未印刷領域として検出することを特徴とする請求項に記載のネイルプリント装置。
  4. 前記制御部は、前記第2の撮影画像と前記印刷用データが表す前記ネイルデザインとを比較することにより、前記印刷予定領域内の前記未印刷領域を検出することを特徴とする請求項に記載のネイルプリント装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の撮影画像から前記印刷予定領域内に前記未印刷領域を検出した場合に、前記未印刷領域の位置、面積、及び幅を検出することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  6. 前記下地の色は、前記爪の色及び前記爪に対応する指の色のいずれとも異なる色であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  7. 所定の色の下地を爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの動作を制御する制御部と、を備えるネイルプリント装置と、
    前記印刷予定領域に合わせて前記ネイルデザインの元データを切り抜いて前記印刷用データを生成する端末制御部を備える端末装置と、
    を備え、
    前記印刷ヘッドによる前記印刷用データに基づく前記ネイルデザインの印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を前記制御部が検出した場合、前記端末制御部は、前記未印刷領域に合わせて補正用データを生成し、
    前記制御部は、生成された前記補正用データに基づいて、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正する補正印刷を施すように前記印刷ヘッドを制御し、
    前記印刷用データは、前記元データと、前記印刷用データよりも大きな範囲を前記元データから切り抜いた拡張範囲データとの一方に対応付けられ、
    前記補正用データは、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正するように前記印刷用データに連続する部分のデータを前記元データ又は前記拡張範囲データから前記未印刷領域に合うように切り抜いて生成されることを特徴とする描画システム。
  8. 所定の色の下地を爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に合わせて前記ネイルデザインの元データを切り抜いて印刷用データを生成し、
    ネイルプリント装置が、前記印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷し、印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合、前記未印刷領域に合わせて補正用データを生成する端末制御部を備え
    前記印刷用データは、前記元データと、前記印刷用データよりも大きな範囲を前記元データから切り抜いた拡張範囲データとの一方に対応付けられ、
    前記補正用データは、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正するように前記印刷用データに連続する部分のデータを前記元データ又は前記拡張範囲データから前記未印刷領域に合うように切り抜いて生成されることを特徴とする端末装置。
  9. 所定の色の下地を爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷した後に、印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合には、前記未印刷領域に合わせて生成された補正用データに基づいて前記未印刷領域に前記ネイルデザインを補正する補正印刷を施し、
    前記印刷用データは、前記ネイルデザインの元データと、前記印刷用データよりも大きな範囲を前記元データから切り抜いた拡張範囲データとの一方に対応付けられ、
    前記補正用データは、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正するように前記印刷用データに連続する部分のデータを前記元データ又は前記拡張範囲データから前記未印刷領域に合うように切り抜いて生成されることを特徴とする描画方法。
  10. 印刷ヘッドを備えるネイルプリント装置を制御するコンピュータに、
    前記印刷ヘッドが、所定の色の下地を爪に塗布した後であって且つネイルデザインの印刷前の前記爪を撮影して得られた第1の撮影画像における前記下地が塗布されている領域である印刷予定領域に、前記印刷予定領域に合わせて生成された印刷用データに基づいて前記ネイルデザインを印刷した後に、印刷後の前記爪を撮影して得られた第2の撮影画像から前記印刷予定領域内の未印刷領域を検出した場合、前記未印刷領域に合わせて補正用データを生成する機能と、
    前記補正用データに基づいて前記未印刷領域に前記ネイルデザインを補正する補正印刷施す機能と、
    を実現させ
    前記印刷用データは、前記ネイルデザインの元データと、前記印刷用データよりも大きな範囲を前記元データから切り抜いた拡張範囲データとの一方に対応付けられ、
    前記補正用データは、前記爪に印刷された前記ネイルデザインを補正するように前記印刷用データに連続する部分のデータを前記元データ又は前記拡張範囲データから前記未印刷領域に合うように切り抜いて生成されることを特徴とする描画プログラム。
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