JP7494821B2 - 印刷装置、情報処理装置、印刷方法及び印刷プログラム - Google Patents
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Description
そこで、テストパターン印刷を行って実際のインクの状態を確認することが一般的に行われている。しかしながら、この場合には、本来の目的でないテストパターン印刷によってインクを消費してしまう。
印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷手段と、
前記印刷対象のうち、前記印刷手段によって前記下地印刷された印刷領域の色情報を前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段と、
前記取得手段により前記下地印刷が繰り返されるたびに取得された色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数として設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の印刷装置の他の実施形態は、
印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷手段と、
前記印刷対象のうち、前記印刷手段によって前記下地印刷された印刷領域の色情報を、前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段と、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数を設定する設定手段と、
エラー情報を報知する報知手段と、を備え、
前記設定手段は、前記印刷領域の色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記次回の印刷処理における下地印刷の実行回数として設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を追加するよう設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が前記規定印刷回数以上の場合に、前記報知手段にエラー情報を報知させる、
ことを特徴とする。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷するネイルプリント装置である場合を例に説明するが、本発明における印刷装置の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を印刷対象としてもよい。また、ネイルチップや各種アクセサリの表面等、爪以外のものを印刷対象としてもよい。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1に示した向きをいうものとする。また、X方向は左右方向、Y方向は前後方向をいうものとする。
筐体2は、前面側(印刷装置1の正面側、図1において前側)の下側部分に、左右方向(印刷装置1の横方向、図1において左右方向、X方向)のほぼ全面に亘って形成された開口部21を有している。また、筐体2の左右方向のほぼ中央部には、開口部21の上側に連続して切り欠き部22が形成されている。切り欠き部22は、後述する印刷ヘッド41を装置に対して着脱する際の出入口として機能する。
なお、図示はしないが、筐体2は、開口部21や切り欠き部22を覆うカバー部材等を備えていてもよい。カバー部材は、筐体2とは別体に分離されたものであってもよいし、例えば筐体2に対してヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられていてもよい。
筐体2各部の形状や各部の配置等は、図示例に限定されず、適宜設定可能である。例えば、操作部12は、筐体2の上面ではなく側面や背面等に設けられていてもよい。また、筐体2にはその他各種の操作ボタンが操作部12として設けられていてもよいし、各種表示部やインジケータ等が設けられていてもよい。
装置本体10は、基台11と、これに取り付けられた指固定部6、印刷部40等を備えている。
指固定部6は、装置前面側に開口部61を有している。また指固定部6の内部には、指固定部材62が設けられている。指固定部材62は、開口部61から挿入された指を下側から押し上げ支持するものであり、例えば柔軟性を有する樹脂等で形成されている。
指固定部6の上面には開口部61から挿入され指固定部材62により保持された指の爪部分を露出させる窓部63が形成されている。
なお、指固定部6は、指を固定するものでなくともよく、単に指を配置(載置)するだけのものであってもよい。
印刷部40は、印刷動作を行う印刷ヘッド41、及びこれを移動させるためのヘッド移動機構49(図2参照)を備えている。
X方向移動機構は、X方向移動モータ46(図2参照)を含んでおり、X方向移動モータ46が駆動することにより印刷ヘッド41を装置の左右方向(X方向)に移動させる。Y方向移動機構は、Y方向移動モータ48(図2参照)を含んでおり、Y方向移動モータ48が駆動することにより印刷ヘッド41を装置の前後方向(Y方向)に移動させる。
撮影装置50は、例えばカメラ等である撮影部51と、撮影対象である爪を照明する白色LED等で構成された照明部52とを備えている(図2参照)。
撮影部51は、例えば、200万画素以上の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。
なお、撮影装置50は、指固定部6に載置された指の爪を撮影可能な位置に設けられていればよく、具体的な配置は特に限定されない。例えば、撮影装置50は、印刷ヘッド41を移動させるヘッド移動機構49等によってXY方向に移動可能に構成されていてもよい。
この図に示すように、印刷装置1は、上述した印刷部40及び撮影装置50のほかに、通信部55と、制御装置80とを備えている。
印刷装置1と端末装置9との間での通信は、例えば無線LAN等により行われる。なお、印刷装置1と端末装置9との間での通信はこれに限定されず、いかなる方式によるものでもよい。例えば、インターネット等のネットワーク回線を使うものであってもよいし、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信規格に基づく無線通信を行うものであってもよい。また、この通信は無線に限定されず、有線接続により両者間で各種データの送受信が可能な構成としてもよい。通信部55は端末装置9の通信方式に対応するアンテナチップ等を備えている。
具体的には、記憶部82のROM821には、例えば印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、印刷装置1の各部が統括制御される。
撮影装置50により取得された爪画像の画像データは、通信部55を介して後述の端末装置9に送信される。なお、画像データは記憶部82に記憶されてもよい。
具体的に、端末装置9は、操作部91、表示部92、通信部94、制御装置95等を備えている。
なお、各種の入力・設定等の操作を行う操作部91はタッチパネルである場合に限定されない。例えば各種の操作ボタンやキーボード、ポインティングデバイス等が操作部91として設けられていてもよい。
本実施形態では、ユーザが操作部91を操作することで、端末装置9から印刷装置1に対して印刷開始等の各種指示が出力されるようになっており、端末装置9は専ら印刷装置1のユーザインターフェースとして機能する。
表示部92は、後述する制御部96の制御にしたがって、例えば印刷装置1から送信された画像等を含む各種表示画面を表示可能となっている。
なお、前述のように、表示部92の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合にはタッチパネルが操作部91等としても機能する。
なお、通信部94は、印刷装置1との間で通信を行うことのできるものであればよく、印刷装置1の通信部55の通信規格と合致するものが適用される。
具体的に、本実施形態の記憶部97には、端末装置9の各部を統括制御するための動作プログラムの他、印刷装置1を用いたネイルプリントを行うためのネイルプリントアプリケーションプログラム等の各種プログラムが格納されており、制御装置95がこれらのプログラムを例えば記憶部97の作業領域に展開して実行することによって、端末装置9が制御される。
図3は、この印刷処理の流れを示すフローチャートである。
なお、このステップの後、必要に応じてインク受容層の乾燥等を行ってもよい。
ここでは、ユーザ操作に基づいて制御部81が所定のプログラムを実行することにより、印刷対象の爪に下地用インクを塗布(印刷)する下地印刷処理が実行される。下地印刷処理の詳細については後述する。
なお、このステップの後、必要に応じて下地用インクの乾燥等を行ってもよい。
なお、このステップの後、必要に応じてインク受容層の乾燥等を行ってもよい。
ここでは、制御部81は、印刷領域(下地領域)に対して所定のデザインが印刷されるように、予め選択されたネイルデザインのデータに基づいて印刷データを生成し、当該印刷データに基づいて印刷部40によりデザイン印刷を実行する。
なお、このステップの後、必要に応じて色インクの乾燥等を行ってもよい。
こうして、印刷対象の爪に所望のネイルデザインが印刷される。
図4は、下地印刷処理の流れを示すフローチャートである。
ここでは、ユーザが印刷指を指固定部6に配置することにより、この印刷指の爪が撮影装置50により撮影される。これにより爪画像(印刷対象である爪を含む指の画像)が取得され、この爪画像が記憶部82に記憶される。
ここでは、まず制御部81は、取得した爪画像に基づいて爪の形状(爪領域)を検出し、記憶部82に記憶させる。そして、検出した爪領域を下地用インクの印刷領域として設定する。ただし、この印刷領域の範囲は特に限定されず、爪の全部でも一部でもよいし、検出された爪領域と一対一で対応していなくともよい。
そして、印刷領域が適正に決定されていないと判定した場合(ステップS4;No)、制御部81は、端末装置9の表示部92にエラー表示を出力(ユーザに報知)させ(ステップS5)、下地印刷処理を終了する。
本実施形態では、印刷初期処理として、印刷領域の範囲設定や下地用ヘッド41aのクリーニング等が実行される。
なお、このステップS6での印刷初期処理のタイミングは特に限定されない。
ここでは、制御部81は、印刷部40を制御し、下地用ヘッド41aから白色の下地用インクを吐出させて印刷領域に塗布する。
そして、ステップS7の印刷回数が繰返し印刷回数Nc未満である場合(ステップS8;No)、制御部81は、上述のステップS7へ処理を移行する。
これにより、ステップS7の印刷回数が繰返し印刷回数Ncに達するまで、ステップS7~S8の処理が繰り返される。本実施形態では繰返し印刷回数Ncがデフォルト値の3回であるため、この一連のループ処理ではステップS7の下地印刷が3回実行される。
ここでは、ステップS2での1回目の撮影と同様に印刷指が撮影され、爪画像が取得される。
なお、座標ポイントの設定方法については特に限定されず、ユーザがタッチパネル等を用いて座標ポイントや規定数を自由に設定可能にしても良い。制御部81によって座標ポイントが自動で設定される場合は、座標ポイントは印刷領域全体にわたって一定間隔おきに分布されても良いし、印刷領域内にランダムに分布されていても良い。また、規定数の全ての座標ポイントを、最初の当該ステップS10で設定しておいてもよい。
そして、制御部81は、ステップS11で取得したRGB値をLab(L*、a*、b*)値に変換する(ステップS12)。この際の変換方式は行列等を用いた既知の変換式による。変換により求められたL*、a*、b*の各値は、その座標ポイントと対応付けて記憶部82に記憶される。
そして、色情報を取得した座標ポイント数が規定数未満である場合(ステップS13;No)、制御部81は、上述のステップS10へ処理を移行する。
これにより、規定数の全座標ポイントの色情報が取得されるまで、ステップS10~S13の処理が繰り返される。
そして、平均明度aveL*が閾値未満であると判定した場合(ステップS15;No)、制御部81は、追加印刷回数を含めた全印刷回数が所定の最大印刷回数Nmax(例えば6回)に達しているか否かを判定する(ステップS16)。
ここでの印刷回数とはステップS7の下地印刷の回数であり、追加印刷回数とは、直前の繰返し印刷回数Ncの印刷の後に行われる、ステップS7の下地印刷の回数である。また、最大印刷回数Nmaxとは、例えばその回数以上印刷を繰り返したとしても、平均明度aveL*が閾値に達しない(平均明度aveL*が殆ど変化しない)と想定される回数、つまり長期間の使用による劣化等が原因で、インクが正常に吐出されていないと見なした回数である。最大印刷回数(規定印刷回数)は特に限定されず、繰返し印刷回数Nc以上に設定されていればよい。
これにより、下地の印刷領域が所望の明度を得られていない場合、当該所望の明度が得られるか、全印刷回数が最大印刷回数に達するまで、下地印刷が1回ずつ追加されて実行される。つまり、初期設定された繰返し印刷回数Ncの下地印刷後に所望の明度が得られない場合に、追加の下地印刷が1回ずつ実行され、その都度明度判定が行われる。なお、繰返し印刷回数Ncの追加回数は1(回)ずつに限らず、2(回)以上の値でも良い。これにより、その時点(新品又はある程度劣化が進んだ状態等)での下地用インクに応じて、所望の明度を得るための下地印刷を速やかに行うことができる。すなわち、顔料インクである下地用インクは、長期間の使用による劣化や、これに伴うヘッドの目詰まり等によって塗布する量や回数を調整する手間が生じやすいが、本実施形態ではこのような顔料インクであっても所望の明度を速やかに得ることができ、さらにテストパターン印刷や過剰な印刷等によるインクの消費を抑制できる。
これにより、同一のインクカートリッジを使用した場合の次回以降の下地印刷において、速やかに所望の明度を得ることができる。これに加えて、明度不足等によって仕上がりが所望のイメージと異なることを防ぐことができる。なお、下地用インクのカートリッジ(下地用ヘッド41a)が交換された場合には、繰返し印刷回数Ncの設定値がリセットされてデフォルト値に戻される。
その後、制御部81は、下地印刷処理を終了させる。
これにより、実際のインク状態を確認するためだけのテストパターン印刷を行う必要なく、色情報から下地用インクの状態を取得できる。また、インクの有効期限には達しているが、まだインクを正常に吐出することが可能であった場合に、有効期限を順守するあまり、使用可能なインクを処分してしまうのを防ぐことができる。
したがって、本実施形態ではインク消費を抑えつつ実際のインク状態を把握することもできる。
これにより、好適に所望の明度が得られる。
これにより、次回以降の下地印刷では速やかに所望の明度を得ることができる。例えば、同じ下地用インクを使って連続して印刷する場合(例えば、親指の次に人差し指、中指と塗布していく場合)などに有効である。
これにより、印刷領域の所定範囲(全体含む)の明度を取得してこれを評価することができる。
これにより、例えば下地用インクを正常に吐出できていない等の異常発生時に、ユーザはこれを速やかに認識することができる。
例えば、印刷領域全体の色情報の平均値を取得し、この色情報の平均値を閾値と比較してもよい。
あるいは、印刷領域を分割した複数の領域の色情報を取得し、当該複数の領域の色情報の各々を閾値と比較してもよい。具体的には、図6に示すように、例えば爪を左部分、中央部分、右部分に3分割した3つの領域の色情報を取得し、当該3つの領域の色情報の各々を閾値と比較してもよい。この場合、3つの領域の色情報の各々と比較される閾値は、中央部分の領域用のものと、左部分及び右部分の少なくとも一方の領域用のものとで互いに異なっているのが好ましい。これは、爪が中央部から左端又は右端に行くにつれて曲率が変化することにより、爪の中央部分では両側(左部分及び右部分)よりも明るく(明度が大きく)撮影されるためである。
また、RGBの色情報を取得してLab変換により明度L*を算出することとしたが、これらの色空間の種別やその変換手法なども特に限定されない。
例えば、ユーザが印刷装置1の操作部や表示部により各種操作等を行い、印刷装置1の制御装置がこれらの処理を行うようにしてもよい。このように構成した場合には、端末装置9と連携することなく、印刷装置1が単体で印刷動作を完結できるように構成することもできる。
あるいは、ネットワーク回線等を介して接続可能なサーバ装置等に各種データを記憶させておき、端末装置又は印刷装置1がサーバ装置等にアクセスしてこのデータを参照可能に構成してもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷対象に液剤を印刷する印刷手段と、
前記印刷対象のうち、前記印刷手段によって前記液剤が印刷された印刷領域の色情報を取得する取得手段と、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷手段による前記液剤の印刷回数を設定する設定手段と、を備える、
ことを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記印刷対象を撮影する撮影手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記撮影手段により撮影された、前記液剤が印刷された前記印刷領域の色情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記設定手段は、
前記印刷領域の色情報が色情報閾値未満、かつ直前に前記印刷対象に対して実行された印刷の回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記液剤の印刷回数を追加するよう設定し、
前記印刷領域の色情報が前記色情報閾値以上の場合に、直前に前記印刷対象に対して実行された印刷の回数を、次回の印刷処理における初期印刷回数として設定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記色情報は色差であり、
前記設定手段は、
前記印刷領域の色差が色情報閾値以上、かつ直前に前記印刷対象に対して実行された印刷の回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記液剤の印刷回数を追加するよう設定し、
前記印刷領域の色差が前記色情報閾値未満の場合に、直前に前記印刷対象に対して実行された印刷の回数を、次回の印刷処理における初期印刷回数として設定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項5>
エラー情報を報知する報知手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記印刷領域の色情報が前記色情報閾値未満、かつ直前に前記印刷対象に対して実行された印刷の回数が前記規定印刷回数に達した場合に、前記報知手段にエラー情報を報知させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記取得手段は、前記印刷領域内の複数の座標における色情報をそれぞれ取得し、
前記設定手段は、取得された前記複数の座標における色情報の平均値を算出し、前記複数の座標における色情報の平均値と前記色情報閾値とを比較して、前記液剤の印刷回数を設定する、
ことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記取得手段は、前記印刷領域を分割した複数の領域の色情報の平均値をそれぞれ取得し、
前記設定手段は、前記複数の領域のそれぞれの色情報と前記色情報閾値とを比較して、前記液剤の印刷回数を設定する、
ことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項8>
前記印刷対象は指の爪であり、
前記取得手段は、前記爪を左部分、中央部分、右部分に分割した領域の色情報をそれぞれ取得し、
前記中央部分の領域の色情報閾値と、前記左部分の領域及び前記右部分の領域の少なくとも一方の色情報閾値と、が互いに異なる値である、
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
<請求項9>
前記取得手段は、前記印刷領域全体の色情報の平均値を取得し、
前記設定手段は、前記色情報の平均値と色情報閾値とを比較して、前記液剤の印刷回数を設定する、
ことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項10>
前記印刷対象は指の爪であり、
前記取得手段は、前記爪又は前記爪の周囲の皮膚の色情報を取得し、
前記設定手段は、前記爪又は前記爪の周囲の皮膚の色情報に基づいて、前記液剤の印刷回数を補正する、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項11>
少なくとも、印刷対象に液剤を印刷する印刷手段と、前記印刷対象を撮影する撮影手段と、を備える印刷装置と通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記印刷装置から、前記撮影手段により撮影された、前記液剤が印刷された印刷領域の色情報を取得する取得手段と、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷手段による前記液剤の印刷回数を設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項12>
制御手段が、
印刷対象に液剤を印刷する印刷工程と、
前記印刷対象のうち、前記印刷工程によって前記液剤が印刷された印刷領域の色情報を取得する取得工程と、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷工程による前記液剤の印刷回数を設定する設定工程と、
を実行することを特徴とする印刷方法。
<請求項13>
コンピュータを、
印刷対象のうち、印刷手段によって液剤が印刷された印刷領域の色情報を取得する取得手段、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷手段による前記液剤の印刷回数を設定する設定手段、
として機能させることを特徴とする印刷プログラム。
9 端末装置
40 印刷部
41 印刷ヘッド(印刷手段)
41a 下地用ヘッド
50 撮影装置(撮影手段)
80 制御装置
81 制御部(取得手段、設定手段)
92 表示部(報知手段)
94 通信部(通信手段)
aveL* 平均明度
L* 明度
LT 閾値(色情報閾値)
Nc 繰返し印刷回数
Claims (16)
- 印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷手段と、
前記印刷対象のうち、前記印刷手段によって前記下地印刷された印刷領域の色情報を前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段と、
前記取得手段により前記下地印刷が繰り返されるたびに取得された色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数として設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷手段と、
前記印刷対象のうち、前記印刷手段によって前記下地印刷された印刷領域の色情報を前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段と、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数を設定する設定手段と、
エラー情報を報知する報知手段と、を備え、
前記設定手段は、前記印刷領域の色情報が所定の閾値以上の場合に、直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記次回の印刷処理における下地印刷の実行回数として設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を追加するよう設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が前記規定印刷回数以上の場合に、前記報知手段にエラー情報を報知させる、
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷対象を撮影する撮影手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記撮影手段により撮影された、前記印刷領域の色情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。 - 前記設定手段は、
前記印刷領域の色情報が閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を追加するよう設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記色情報は色差であり、
前記設定手段は、
前記印刷領域の色差が前記閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、次回の印刷処理における前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数として設定し、
前記印刷領域の色差が閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記印刷手段の印刷回数を追加するよう設定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の印刷装置。 - エラー情報を報知する報知手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が前記規定印刷回数以上の場合に、前記報知手段にエラー情報を報知させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。 - 前記取得手段は、前記印刷領域内の複数の座標における色情報をそれぞれ取得し、
前記設定手段は、取得された前記複数の座標における色情報の平均値を算出し、前記複数の座標における色情報の平均値と前記閾値とを比較して、前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を設定する、
ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記取得手段は、前記印刷領域を分割した複数の領域の色情報の平均値をそれぞれ取得し、
前記設定手段は、前記複数の領域のそれぞれの色情報と前記閾値とを比較して、前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を設定する、
ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記印刷対象は指の爪であり、
前記取得手段は、前記爪を左部分、中央部分、右部分に分割した領域の色情報をそれぞれ取得し、
前記中央部分の領域における色情報の閾値と、前記左部分の領域及び前記右部分の領域の少なくとも一方における色情報の閾値と、が互いに異なる値である、
ことを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。 - 前記取得手段は、前記印刷領域全体の色情報の平均値を取得し、
前記設定手段は、前記色情報の平均値と色情報の閾値とを比較して、前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を設定する、
ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 少なくとも、印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷手段と、
前記印刷対象を撮影する撮影手段と、を備える印刷装置と通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記印刷装置から、前記撮影手段により撮影された、前記下地印刷された印刷領域の色情報を前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段と、
前記取得手段により前記下地印刷が繰り返されるたびに取得された色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数として設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 少なくとも、印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷手段と、前記印刷対象を撮影する撮影手段と、を備える印刷装置と通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記印刷装置から、前記撮影手段により撮影された、前記下地印刷された印刷領域の色情報を、前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段と、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数を設定する設定手段と、
エラー情報を報知する報知手段と、を備え、
前記設定手段は、前記印刷領域の色情報が所定の閾値以上の場合に、直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記次回の印刷処理における下地印刷の実行回数として設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を追加するように設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が前記規定印刷回数以上の場合に、前記報知手段にエラー情報を報知させる、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 制御手段が、
印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷工程と、
前記印刷対象のうち、前記印刷工程によって前記下地印刷された印刷領域の色情報を前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得工程と、
前記取得工程により前記下地印刷が繰り返されるたびに取得された色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記印刷工程による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数として設定する設定工程と、
を実行し、
ことを特徴とする印刷方法。 - 制御手段が、
印刷対象に下地印刷を繰り返す所定の印刷処理を実行する印刷工程と、
前記印刷対象のうち、前記印刷工程によって前記下地印刷された印刷領域の色情報を取得する取得工程と、
前記印刷領域の色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数として設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷工程において前記印刷対象に対して実行された印刷の回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷工程における前記下地印刷の実行回数を追加するよう設定する設定工程と、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷工程において前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が前記規定印刷回数以上の場合に、エラー情報を報知する報知工程と、
を実行することを特徴とする印刷方法。 - コンピュータを、
印刷対象のうち、印刷手段によって下地印刷された印刷領域の色情報を前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段、
前記取得手段により前記下地印刷が繰り返されるたびに取得された色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数として設定する設定手段、
として機能させることを特徴とする印刷プログラム。 - 報知手段を有する印刷装置のコンピュータを、
印刷対象のうち、印刷手段によって下地印刷された印刷領域の色情報を前記下地印刷が繰り返されるたびに取得する取得手段、
前記印刷領域の色情報に基づいて、前記印刷手段による次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数を設定する設定手段、
として機能させ、
前記設定手段は、前記印刷領域の色情報が所定の閾値以上になったときまでに繰り返された前記下地印刷の実行回数を、前記次回の印刷処理における前記下地印刷の実行回数として設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が規定印刷回数未満の場合に、前記印刷領域への前記印刷手段による前記下地印刷の実行回数を追加するよう設定し、
前記印刷領域の色情報が前記閾値未満、かつ直前に前記印刷手段によって前記印刷対象に対して繰り返された前記下地印刷の実行回数が前記規定印刷回数以上の場合に、前記報知手段にエラー情報を報知させる、
ことを特徴とする印刷プログラム。
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