JP2022050733A - 印刷装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022050733000001
【課題】印刷を行わない領域を設定することで、バリエーション豊かなネイルデザインを実現可能となる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】印刷用データを生成する印刷データ生成部313と、印刷データ生成部313において生成された前記印刷用データに基づいて印刷対象面(爪Tの表面)に印刷を行う印刷部40と、印刷部40の印刷動作を制御する制御部30と、を備え、印刷データ生成部313は、印刷対象面に対して第1のデータとしての背景デザインデータを設定し、第1のデータが設定された領域内に第2のデータとして非印刷アイテムデータを重ねて設定して、第1のデータが設定された領域内において第2のデータが設定された領域を印刷されない非印刷領域とする印刷用データを生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、指の爪等にネイルデザインの印刷を行う印刷装置(ネイルプリント装置)が知られている。
爪に印刷を行う場合、例えば爪の輪郭を検出し、この爪輪郭内の領域を印刷領域とする印刷用データが生成されて、印刷用データにしたがって印刷が行われる。
爪に施すネイルデザインには、印刷装置による印刷によって表現できるものと、表現できないものとがあり得る。
例えば、紫外線等の光で硬化させるジェルネイルや、ラインストーンを貼着する装飾等を爪の一部に施したい場合、印刷装置による印刷部分とこれらの手法による装飾部分とが1つの爪の上に混在することもあり得る。
このような場合に、ジェルネイルや、ラインストーンの貼着等を印刷されたインクの上に施すと、爪の上に直接施した場合よりも剥離しやすく、きれいに定着させることが難しい。このため、印刷以外の手法で装飾を施す部分にはインクが付着しないようにしたいとの要望がある。
この点、マニキュア液を手で爪に塗る場合においてマニキュア液が指部分にはみ出して指を汚してしまうのを防ぐために爪ぎわの指部分をマスキングする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実登第3112229号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法は、指の上など、爪以外の部分にマニキュアが付着することを防止するものであり、爪輪郭の内側に印刷しない領域を設けるものではない。
爪輪郭として認識された範囲内に印刷しない領域を設けたい場合、例えばマスキングテープ等を貼着することも考えられる、しかし、爪の一部に所望の大きさ、形状のマスキングテープを貼着するのは非常に細かい作業を要し、多くのユーザにとって困難である。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、印刷を行わない領域を設定することで、バリエーション豊かなネイルデザインを実現可能となる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することを利点とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
印刷用データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データ生成部において生成された前記印刷用データに基づいて印刷対象面に印刷を行う印刷部と、
前記印刷部の印刷動作を制御する制御部と、
を備え、
前記印刷データ生成部は、前記印刷対象面に対して第1のデータを設定し、前記第1のデータが設定された領域内に第2のデータを重ねて設定して、前記第1のデータが設定された領域内において前記第2のデータが設定された領域を印刷されない非印刷領域とする前記印刷用データを生成することを特徴とする。
本発明によれば、印刷を行わない領域を設定することで、バリエーション豊かなネイルデザインを実現することが可能となるとの効果を奏する。
本実施形態における印刷装置の概略構成を示す図である。 本実施形態における印刷装置及びこれと連携する端末装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。 本実施形態における爪画像の一例を示す図である。 表示部のデザイン編集画面の一例を示す図である。 背景デザインの一例を示す図である。 非印刷アイテムの一例を示す図である。 表示部のデザイン編集画面において爪輪郭に背景デザイン及び非印刷アイテムを配置された状態の印刷用データの一例を示す図である。 図8に示す印刷用データに対応する下地用データの一例を示す図である。 印刷装置による印刷部分と印刷以外の手法による装飾部分とが1つの爪の上に混在するネイルデザインの一例を示す図である。
図1から図10を参照しつつ、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷するネイルプリント装置を例に説明するが、本発明における印刷装置の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を印刷対象としてもよい。
図1は、本実施形態における印刷装置(ネイルプリント装置)の外観を示す斜視図である。また本実施形態では、印刷装置が端末装置と連携して爪に印刷を行う場合を例示する。図2は、印刷装置及びこれと連携する端末装置の要部制御構成を示すブロック図である。
本実施形態において、印刷装置1は、図1に示すように、ほぼ箱形に形成された筐体11を有している。
筐体11の上面(天板)には操作部12が設置されている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行う操作部である。
操作部12は、例えば、印刷装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、印刷開始を指示する印刷開始釦等、各種の入力を行うための操作釦で構成されている。
操作部12が操作されると操作に応じた操作信号が制御装置30に出力され、制御装置30が操作信号に従った制御を行い、印刷装置1の各部を動作させる。
なお、操作部12に代えて、後述する端末装置7の操作部71から入力された操作信号に従って印刷装置1の各部が動作するようにしてもよい。
また、筐体11の上面(天板)には、表示部13が設けられている。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(有機ELD)、その他のフラットディスプレイ等で構成されている。
なお、表示部13の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、タッチパネルが操作部12として機能する。
本実施形態において、表示部13は、撮影部において撮影された爪画像等の各種画像を表示させる。
なお本実施形態では、後述するように、表示部13にネイルデザインを編集するデザイン編集画面131(図5等参照)を表示させるようになっている。
また表示部13は、ユーザが操作部12等から入力・選択したネイルデザインや、各種の案内画面、警告表示画面等を適宜表示させてもよい。
また、印刷装置1は通信部14(図2参照)を備えている。通信部14は、端末装置7との間で情報の送受信が可能に構成されたものである。
印刷装置1と端末装置7との間での通信は、例えば無線LAN等により行われる。なお、印刷装置1と端末装置7との間での通信はこれに限定されず、いかなる方式によるものでもよい。通信部14は端末装置7の通信方式に対応するアンテナチップ等を備えている。
通信部14は、後述する制御装置30の通信制御部311(図2参照)に接続され、該通信制御部311によって制御される。
印刷装置1の筐体11の前面側(図1においてY方向の手前側)であって装置の左右方向(図1及び図3におけるX方向)のほぼ中央部には、印刷装置1による印刷時に指Uを挿入する開口部である指挿入口15が形成されている。
筐体11の内部は、仕切り板16によって上下に仕切られており、仕切り板16の上側であって指挿入口15に対応する位置には、印刷時に挿入された指Uを載置・保持する指保持部2が設けられている。
指保持部2は、爪Tの表面が露出した状態で指Uを保持するようになっており、指保持部2の下側、すなわち、仕切り板16の上には、保持された指Uの腹を受ける指支持部材21が設けられている。
指保持部2に指Uを保持させることで、当該指Uの爪Tが所定の位置に位置決めされる。
また、筐体11の内部には、指Uの爪T(爪Tの表面)に印刷を施す印刷部40と、爪Tを含む指Uの画像を取得する撮影部50等が設けられている。
図2に示すように、撮影部50は、撮影装置51と、照明装置52とを備えている。
撮影装置51は、例えば200万画素程度以上の画素を有する固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。また、照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯である。
撮影部50は、指保持部2に載置された指Uの爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮影装置51によってその指Uを撮影して、指Uの爪Tの画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を得る。
撮影部50は、後述する制御装置30の撮影制御部312(図2参照)に接続され、該撮影制御部312によって制御されるようになっている。
なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部32に記憶されてもよい。また、撮影部50によって取得された爪画像は、通信部14を介して端末装置7に送られてもよい。
撮影部50は、指保持部2に保持された指Uを撮影可能な位置に設けられていればよく、具体的な配置は特に限定されない。本実施形態では、撮影装置51及び照明装置52は、筐体11の天面内側であって指保持部2に保持された指Uの爪T(爪Tの表面)と対向可能な位置に固定配置されている。
なお、撮影部50は、印刷ヘッド41を移動させるヘッド移動機構49によってXY方向に移動可能に構成されていてもよい。
印刷部40は、爪Tの上(すなわち、爪表面の上方)を移動しながら爪表面に印刷を行う印刷ヘッド41と、印刷ヘッド41をX方向(図1等におけるX方向、印刷装置1の左右方向)、Y方向(図1等におけるY方向、印刷装置1の前後方向)に移動させるためのヘッド移動機構49(図2参照)等を備えている。
印刷ヘッド41は、印刷ヘッド41をX方向に移動させるためのX方向移動ステージ、印刷ヘッド41をY方向に移動させるためのY方向移動ステージに支持されており、ヘッド移動機構49は、印刷ヘッド41をX方向及びY方向に適宜移動させるための駆動部としてのX方向移動モータ46とY方向移動モータ48等を備えて構成されている。
図2に示すように、本実施形態の印刷部40は、印刷ヘッド41として下地用ヘッド41aとデザイン用ヘッド41bとを有している。
本実施形態において下地用ヘッド41aは、印刷対象面である爪Tの表面に第1層目の印刷を行う第1のヘッドであり、デザイン用ヘッド41bは、印刷対象面(爪T)に第2層目の印刷を行う第2のヘッドである。
第1のヘッドである下地用ヘッド41aは、印刷対象面(爪T)に第1層目として下地層を印刷する。また第2のヘッドであるデザイン用ヘッド41bは、印刷対象面(爪T)に第2層目としてデザイン層を印刷する。本実施形態において、第2層目として印刷されるデザイン層は、ネイルデザインの背景となる背景デザインを構成する。
具体的には、下地用ヘッド41aは、デザインを印刷する前に下地となる液剤(以下「下地用インク」という。)を印刷するものである。下地用ヘッド41aによって印刷される下地用インクは、デザインの印刷を行ったときにインクの発色がよくなるように、白色若しくはこれに近い色であることが好ましい。白色等で下地を形成することにより、爪T周辺の皮膚の色(肌色等)との区別もつきやすくなり、爪画像から爪Tの領域を認識しやすくなる。なお、下地用インクがインクを受容する成分を含む液剤である場合には下地層はインク受容層としての役割を有する。
デザイン用ヘッド41bは、下地用ヘッド41aによる下地印刷後に、デザインを印刷するものであり、シアン(C;CYAN)、マゼンタ(M;MAGENTA)、イエロー(Y;YELLOW)等の各色のインク(以下「色インク」という。)を吐出可能となっている。なお、デザイン用ヘッド41bが吐出可能な色インクの種類はこれに限定されず、この他の色のインクを吐出可能となっていてもよい。
本実施形態において、下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41bは、いずれも爪表面に対向する面がインクを吐出させる複数のノズル口(図示せず)を備えたインク吐出面411となっており、インクを微滴化し、インク吐出面から印刷対象(爪T)の被印刷面である爪表面に対して直接にインクを吹き付けて印刷を行うインクジェット方式のインクジェットヘッドである。
印刷部40における各印刷ヘッド41(下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41b)、印刷ヘッド41を駆動させる駆動部としてのX方向移動モータ46及びY方向移動モータ48は、後述する制御装置30の印刷制御部315(図2参照)に接続され、該印刷制御部315によって制御される。
印刷装置1に搭載される制御装置30は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される制御部31(図2参照)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部32(図2参照)とを備えるコンピュータである。
記憶部32には、印刷装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部32には、印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されたプログラム記憶領域321、爪Tに関する各種情報が格納させる爪情報記憶領域322等が設けられている。
プログラム記憶領域321に記憶されているプログラムが制御装置30によって実行されることによって、印刷装置1の各部が統括制御されるようになっている。
制御部31は、機能的に見た場合、通信制御部311、撮影制御部312、爪情報検出部313、印刷データ生成部314、印刷制御部315、表示制御部316等を備えている。これら通信制御部311、撮影制御部312、爪情報検出部313、印刷データ生成部314、印刷制御部315、表示制御部316等としての機能は、制御部31のCPUと記憶部32のプログラム記憶領域321に記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
通信制御部311は、通信部14の動作を制御するものである。本実施形態では、端末装置7との間での通信を制御し、端末装置7からネイルデザインのデータ等が送信された場合にこれを受信する。
また、撮影部50によって爪画像が取得されたときは、爪画像データを端末装置7に送信してもよい。
撮影制御部312は、撮影部50の撮影装置51及び照明装置52を制御して撮影装置51により、指保持部2に保持された指Uの爪Tの画像を含む指の画像(以下「爪画像」という。)を撮影させるものである。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、通信部14を介して端末装置7に送信される。なお、画像データは記憶部32に記憶されてもよい。
爪情報検出部313は、撮影装置51によって撮影された指保持部2に載置された指Uの爪Tの画像に基づいて、指Uの爪Tについての爪情報を検出するものである。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪Tの水平位置のXY座標等で表される爪輪郭TL(図4等参照))、爪Tの長手方向の長さd(図5等参照)、爪Tの幅方向の長さw(図5等参照)、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)等である。なお、撮影装置51によって撮影された画像等から爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置)を取得できる場合には、爪Tの高さも爪情報に含まれる。
印刷データ生成部314は、爪情報検出部313による検出結果から印刷部40による印刷領域を設定し、印刷用データを生成するものである。
前述のように、撮影部50の撮影装置51において、印刷対象である爪Tが撮影され、当該爪画像について爪情報検出部313によって爪輪郭TL等の爪情報が検出される。印刷データ生成部314は、この検出結果に基づいて爪輪郭TLの内側の領域に印刷部40により印刷を行う領域(印刷領域)を設定し、印刷用データを生成する。
具体的には、印刷データ生成部314は、爪輪郭TLに合わせて印刷対象であるユーザによって選択されたネイルデザインの画像データを切り抜き、適宜拡大縮小等を行い、印刷用データを生成する。
なお、爪情報検出部313において爪Tの曲率等が検出された場合には、印刷データ生成部314は、この爪Tの曲率等に基づいて、印刷用データに曲面補正を行ってもよい。曲面補正を行った場合には、より爪Tの形状に合った印刷用データを生成することができる。
本実施形態において、デザイン記憶領域822に記憶され印刷装置1に提供されるネイルデザインのデータは、背景デザインのデータDdと非印刷アイテムのデータBdとを含んでいる。
本実施形態の印刷データ生成部313は、印刷対象面である爪Tの表面(爪輪郭TLの内側の領域)に対して第1のデータとして背景デザインのデータDdを設定し、この第1のデータ(背景デザインのデータDd)が設定された領域内に第2のデータとして非印刷アイテムのデータBdを重ねて設定して、第1のデータが設定された領域内において第2のデータ(非印刷アイテムのデータBd)が設定された領域を印刷されない非印刷領域ArB(図8等参照)とする印刷用データを生成する。
なお、印刷データ生成部313による印刷用データの生成については、後に詳述する。
印刷制御部315は、各ヘッド(下地用ヘッド41a及びデザイン用ヘッド41b)を制御する制御手段である。具体的には、印刷データ生成部314において生成された印刷用データに基づいて印刷部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの印刷用データにしたがった印刷を施すように印刷部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、印刷ヘッド41等を制御する制御部である。
表示制御部316は、表示部13を制御して表示部13に各種の表示画面を表示させるものである。
本実施形態では、表示制御部316は、ユーザがデザインを編集することが可能なデザイン編集画面131(図5等参照)等を表示部13に表示させる。
その他、表示制御部316は、各種の画像やユーザに対するメッセージ、各種指示等を表示部13に表示させてもよい。
前述のように、本実施形態では印刷装置1が端末装置7と連携して動作するようになっている。
端末装置7は、例えばスマートフォン等の携帯端末装置である。なお、端末装置7はスマートフォンに限定されない。例えばタブレット型のパーソナルコンピュータ(以下において「PC」とする。)やノート型のPC、据置型のPC、ゲーム用の端末装置等であってもよい。
図2に示すように、端末装置7は、操作部71、表示部72、通信部73及び制御装置80等を備えている。
操作部71は、ユーザの操作に応じて各種の入力・設定等を行うことができるようになっており、例えば表示部72の表面に一体的に設けられたタッチパネルである。操作部71が操作されると、当該操作に対応する入力信号が制御部81に送信される。
表示部72に構成されるタッチパネルには、後述する表示制御部812の制御にしたがって各種の操作画面が表示され、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によって各種の入力・設定等の操作を行うことができる。
なお、各種の入力・設定等の操作を行う操作部71はタッチパネルである場合に限定されず、例えば各種の操作ボタンやキーボード等が操作部71として設けられていてもよい。
本実施形態では、ユーザが操作部71を操作することで、端末装置7から印刷装置1に対して印刷開始等の各種指示が出力されるようになっており、端末装置7は印刷装置1の操作部としても機能する。
また、ユーザが操作部71を操作することで、爪Tに印刷するネイルデザイン(デザイン)を選択すること等ができるようになっている。
表示部72は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELD、その他のフラットディスプレイ等で構成されている。
なお、前述のように、表示部72の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、タッチパネルが操作部71として機能する。
本実施形態では、ユーザが操作部71から入力・選択したネイルデザインや、各種の案内画面、警告表示画面等が表示部72に表示可能となっている。
通信部73は、印刷装置1の通信部13との間で通信可能に構成されたものである。
印刷装置1と端末装置7との間での通信は、前述のように、無線接続方式、有線接続方式のどちらでもよく、具体的な方式は限定されない。通信部73は印刷装置1との間で通信を行うことのできるものであればよく、印刷装置1の通信部13の通信規格と合致するものが適用される。
通信部13は、後述する制御装置80の通信制御部811(図2参照)に接続され、該通信制御部811によって制御される。
図2に示すように、本実施形態の端末装置7の制御装置80は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される制御部81と、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、端末装置7の各部を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、本実施形態のROM等には、端末装置7の各部を統括制御するための動作プログラム821aの他、印刷装置1を用いたネイルプリントを行うためのネイルプリントアプリケーションプログラム821b(以下「ネイルプリントAP」とする。)等の各種プログラムが格納されており、制御部81がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して、プログラムが制御部81において実行されることによって、端末装置7の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態の記憶部82には、ネイルデザイン(単にデザインともいう。)のデータを格納するデザイン記憶領域822等が設けられている。
なお、デザイン記憶領域822に格納されるネイルデザイン(デザイン)は、予め用意された既存のデザインであってもよいし、ユーザが自ら作成したデザインであってもよい。また、端末装置7が各種ネットワークに接続可能である場合には、ネットワーク接続可能な図示しないサーバ装置等に記憶されているネイルデザインを取り込むことが可能となっていてもよい。なお、前述のように、本実施形態におけるネイルデザインのデータは、背景デザインのデータDdと非印刷アイテムのデータBdとを含んでいる。
端末装置7の制御部81は、機能的に見た場合、通信制御部811、表示制御部812等を備えている。これら通信制御部811、表示制御部812等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。なお、端末装置7の制御部81が備える機能はこれに限定されず、その他各種の機能部を備えていてもよい。
通信制御部811は、通信部73の動作を制御するものである。本実施形態では、印刷装置1との間での通信を制御し、印刷装置1に対してネイルデザインのデータ等を送信する。
また、表示制御部812は、表示部72を制御して表示部72に各種の表示画面を表示させる。
次に、本実施形態の印刷装置1による印刷制御方法について説明する。
本実施形態の印刷装置1を用いてネイルプリントを行う場合には、ユーザは、印刷装置1の操作部12等を操作して電源を入れ起動させる。
また、端末装置7についても電源を入れて端末装置7の操作部71からネイルプリント処理の実行を選択する。これによりネイルプリントAP821bが起動する。
ネイルプリントAP821bが起動すると、
端末装置7の表示制御部812は表示部72に、印刷したい爪T(及びその指U)を印刷装置1の指保持部2に載置するよう指示する指示画面を表示させる。
指保持部2に指Uが載置されると、指Uが撮影部50によって撮影され、例えば図4に示すような爪画像(爪Tを含む指Uの画像)が取得される(ステップS1)。そして、爪情報検出部313が撮影部50によって取得された爪画像について画像処理を行うことにより爪輪郭TL等の爪情報を検出する(ステップS2)。
爪情報検出部313によって爪輪郭TLが検出されると、表示制御部316は、爪輪郭TLが表示されたデザイン編集画面131を表示部13の表示画面に表示させる(ステップS3)。
図5は、デザイン編集画面の一例を示す図である。
図5に示すように、デザイン編集画面131には、検出された爪輪郭TLと、当該爪輪郭TLの内側領域を印刷対象とする場合に、X軸方向の印刷開始位置(x0)及びY軸方向の印刷開始位置(y0)、爪Tの長手方向の長さd及び爪Tの幅wが爪輪郭TLとともに示されている。
なお、デザイン編集画面131の表示内容は図示例に限定されない。例えば、単に爪輪郭TLのみが表示されてもよいし、X軸方向及びY軸方向の位置がより詳細に分かりやすいように、画面全体に爪輪郭TLに重畳して方眼罫等が表示されてもよい。この場合の方眼罫は、デザインが爪Tに印刷された場合における実際の値とともに示されることが好ましい。このようにすることで、ユーザが仕上がりを正確に予測することができ、より精密にデザインを編集することができる。
表示部13にデザイン編集画面131が表示されると、端末装置7の表示制御部812は表示部72にネイルデザインの一覧と所望のデザインを選択するよう指示するメッセージ等を表示させる。ユーザは、タッチパネル、その他の操作部71を操作することで爪Tに印刷するネイルデザインを選択する。これにより、操作信号が制御装置80に送られ、所望のネイルデザインが爪Tに印刷するデザインとして選択される。なお、選択されたネイルデザインの情報は、端末装置7から印刷装置1の制御装置30にも送信される。
なお、前述のように、本実施形態におけるネイルデザインのデータは、背景デザインのデータDd及び非印刷アイテムのデータBdを含んでいる。
図6は、背景デザインのデータの一例を示すイメージ図であり、図7は、非印刷アイテムのデータの一例を示すイメージ図である。
図6に示すように、背景デザインのデータDdは、爪Tに印刷されるデザインのデータであり、例えばRGB値24ビットカラーのBMPファイル、JPEGファイル、PNGファイルである。またデザイン記憶領域822に記憶されているものに限定されず、ネットワークを経由して受信したRGB値24ビットカラーの画像データであってもよい。なお、背景デザインのデータDdのデータ形式は、ここに例示したものに限定されない。
背景デザインのデータDdは一般的爪Tに対して大きめに設けられた矩形の画像データである。背景デザインのデータDdは爪領域(爪輪郭TLの内側領域)に被さるように配置され、ユーザの操作に応じて移動や回転等の加工が可能となっている。
非印刷アイテムのデータBdは、背景デザイン中、印刷したくない(インクを載せたくない)部分(非印刷領域ArB、図8等参照)を設定するものである。
なお、図6及び図7では背景デザインのデータDd及び非印刷アイテムのデータBdをそれぞれ1種類ずつ例示しているが、背景デザインのデータDd及び非印刷アイテムのデータBdは、それぞれ複数種類用意されており、ユーザは背景デザインのデータDd及び非印刷アイテムのデータBdをそれぞれ適宜選択することができる。
例えば背景デザインとして一色の無地のデザインやグラデーション等の各種デザインが選べてもよい。
また図7では非印刷アイテムとして円形のアイテムを例示したが、非印刷アイテムの形状等はこれに限定されない。
例えば非印刷アイテムとして、矩形や多角形、星形等が選択できてもよい。また、図7に示す円形の非印刷アイテムをユーザが縦方向や横方向に伸ばす等の変形を加えることで楕円形のアイテムに加工してもよい。同様に例えば正方形の非印刷アイテムを長方形や細い帯状のアイテムに変形させてもよい。
また、非印刷アイテムは複数選択できてもよく、その場合、同じ形状の非印刷アイテムを複数選択してもよいし、異なる形状の非印刷アイテムを選んで組み合わせる等してもよい。
まず、ユーザがいずれかの背景デザインを選ぶと当該入力指示が端末装置7の制御部80、印刷装置1の制御部30において取得され、当該背景デザインのデータDdが爪Tに印刷する背景デザインとして選択される(ステップS4)。
背景デザインのデータDdが選択されると、印刷データ生成部314が当該データDdを爪輪郭TLに合せ込む(ステップS5)。
次に、ユーザは、背景デザイン中、印刷したくない(インクを載せたくない)部分を設定する非印刷アイテムを選択する。ユーザがいずれかの非印刷アイテムを選ぶと当該入力指示が端末装置7の制御部80、印刷装置1の制御部30において取得され、当該非印刷アイテムのデータBdが選択される(ステップS6)。
非印刷アイテムのデータBdが選択されると、当該非印刷アイテムがデザイン編集画面131内に表示される。
ユーザはマウスやスタイラスペン等、各種の入力手段を用いて、非印刷アイテムを適宜、移動・変形させ、当該背景デザインが合わせ込まれた爪輪郭TL内の所望の位置に、所望の大きさで配置する。ユーザにより入力指示された内容は、端末装置7の制御部80、印刷装置1の制御部30において取得され、非印刷アイテムが指示された位置に指示された大きさで配置される(ステップS7)。
図8は、背景デザインとして図6に示す背景デザインのデータDdが選択され、非印刷アイテムとして図7に示す非印刷アイテムのデータBdが選択され、背景デザイン中の中央よりも少し右寄りの位置に非印刷アイテムが配置された場合のデザイン編集画面131の一例を示している。
図8に示すように、背景デザイン及び非印刷アイテムの種類や大きさ、配置等が決まると、印刷データ生成部314は、背景デザインのうち、非印刷アイテムが配置された領域を非印刷領域(図8の非印刷領域ArB1参照)とするデザイン用の印刷用データを生成する(ステップS8)。
このデザイン用の印刷用データは、デザイン用ヘッド41bによって印刷される画像のデータである。
さらに印刷データ生成部314は、このデザイン用の印刷用データに対応する下地用の印刷用データを生成する(ステップS9)。
下地用の印刷用データは、下地用ヘッド41aによって印刷される画像のデータであり、背景デザインのデータDdが設定されたのと同じ領域(すなわち爪輪郭TLの内側領域)に下地印刷データWdが設定され、この下地印刷データWdが設定された領域内に非印刷アイテムのデータBd2が配置されることで非印刷領域ArB2が設定されたものである。
図9は、印刷データ生成部314によって生成される下地用の印刷用データの例を示したものである。なお、図9では、比較の便宜のために、図8に示すデザイン編集画面と同様のレイアウトで示したが、下地用の印刷用データは、デザイン編集画面131に表示させなくてもよい。
図8及び図9に示すように、第1のヘッドである下地用ヘッド41aによって印刷される下地用の印刷用データを構成する非印刷アイテムのデータBd(第2のデータBd2)が設定された非印刷領域(図9の非印刷領域ArB2参照)は、第2のヘッドであるデザイン用ヘッド41bによって印刷されるデザイン用の印刷用データを構成する非印刷アイテムのデータBd(第2のデータBd1)が設定された非印刷領域(図8の非印刷領域ArB1参照)よりも広く設定される。
ここで「広く」とは、非印刷領域ArB1を周囲に向かって広げることで非印刷領域ArB2を形成するイメージであり、非印刷領域ArB1は非印刷領域ArB2と重なり合い、非印刷領域ArB1と下地印刷データWdのうちの非印刷領域ArB2以外の部分が重ならないように非印刷領域ArB2が設定される。
なお、非印刷領域ArB2をどの程度非印刷領域ArB1よりも広くするかは適宜設定される。
下地が形成された上にデザイン(背景デザイン)が印刷される場合、下地がはみ出して視認されると、ネイルデザインとして見栄えの悪いものとなってしまう。
この点、下地用の印刷用データにおける非印刷領域ArB2をデザイン用の印刷用データの非印刷領域ArB1よりも広くすることで、仮に下地用ヘッド41aとデザイン用ヘッド41bとで若干印刷位置にずれがあるような場合でも、下地がはみ出さず、高品位のネイルデザインに仕上げることができる。
印刷データ生成部314は印刷用データを生成すると印刷用データからCMY出力データを形成し、このCMY出力データを印刷制御部315に送る。印刷制御部315はこの印刷用データに基づくCMY出力データを印刷部40に出力し、印刷処理プログラム等と協働して印刷動作を制御する(ステップS10)。
具体的には、印刷制御部315は、まず、下地用の印刷用データに基づいて下地用ヘッド41aから白色等の下地用インクを吐出させ、爪輪郭TL内の領域に下地を形成する。この時、非印刷領域ArB2として設定された領域には印刷を行わない。
次に、印刷制御部315は、デザイン用の印刷用データに基づいてデザイン用ヘッド41bから各色等のデザイン用インクを吐出させ、爪輪郭TL内における下地が形成された領域に背景デザインを形成する。この時、非印刷領域ArB1として設定された領域には印刷を行わない。これにより、非印刷領域ArB1は何も(すなわち、下地層、デザイン層とも)塗られていない地爪の状態が維持される。そして本実施形態では非印刷領域ArB1は非印刷領域ArB2よりも狭いため、下地がはみ出して視認されることがなく、非印刷領域ArB1の際まで背景デザインが印刷された状態となる。
地爪の状態が維持されている非印刷領域ArB1には、例えば部分的にジェルネイルを施したり、ラインストーン等の装飾部材Sを貼着する等、印刷以外の手法で各種の装飾を施すことが想定される。
図10では、非印刷領域ArB1部分にラインストーン等の装飾部材Sを貼着したネイルデザインの完成例を示している。このように立体的な装飾部材Sを貼着する等により、印刷のみでは実現できない、立体感のあるネイルデザインを実現することも可能となる。
なお、非印刷領域ArB1に設ける装飾はここに例示したものに限定されない。例えば装飾部材Sはラインストーンの他、ラメやビーズ等、各種のものを採用することが可能である。
なお、非印刷領域ArBには必ずしも印刷以外の手法で各種の装飾を施さなくてもよく、地爪の色をそのままデザインの一部として残してもよい。また、例えばフレンチネイルのように、爪Tの一部にしかデザインを施したくないような場合に、爪全面に印刷するためのデータのうち、フレンチネイルとして印刷したい領域を除く領域を非印刷領域ArBとして設定してもよい。この場合には、別途フレンチネイル等の部分デザイン用のデータを備えなくても、爪全面に印刷するためのデータを用いて簡易に爪Tの一部にだけ印刷を施すことが可能となる。
このように非印刷領域ArBを設けることで、印刷とその他の手法とを組み合わせたネイルデザインを爪Tに施す等、バリエーション豊かなネイルデザインを実現することができる。
以上のように、本実施形態によれば、印刷装置1が、印刷用データを生成する印刷データ生成部313と、印刷データ生成部313において生成された印刷用データに基づいて印刷対象面である爪Tの表面に印刷を行う印刷部40と、印刷部40の印刷動作を制御する制御部30と、を備え、印刷データ生成部313は、爪Tの表面に対して第1のデータとして背景デザインのデータDdを設定し、この背景デザインのデータDdが設定された領域内に第2のデータとして非印刷アイテムのデータBdを重ねて設定して、背景デザインのデータDdが設定された領域内において非印刷アイテムのデータBdが設定された領域を印刷されない非印刷領域ArBとする印刷用データを生成する。
これにより、爪Tの表面の一部に印刷しない領域を設けることができ、例えば、インクが塗布されていると剥離しやすい各種の装飾を、地爪の上に直接施すことが可能となる。
また、例えばフレンチネイル等の部分デザイン用のデータを別途備えなくても、爪全面に印刷するためのデータを用いて簡易に爪Tの一部にだけデザインを印刷することが可能となる。
また、印刷前に手動で装飾を施した場合にも、装飾した範囲を避けて印刷することが可能である。
このように、本実施形態の構成では、各種のバリエーション豊かなネイルデザインを簡易に実現することが可能となる。
また、本実施形態の印刷部40は、印刷対象面である爪Tの表面に第1層目の印刷を行う第1のヘッドと、爪Tの表面に第2層目の印刷を行う第2のヘッドと、を含み、第1のヘッドにより印刷される印刷用データを構成する第2のデータが設定された非印刷領域ArB2は、第2のヘッドにより印刷される印刷用データを構成する第2のデータが設定された非印刷領域ArB1よりも広く設定される。
このように、複数層印刷を重ねる場合に、下の層の非印刷領域ArB2を上に重ねられる層の非印刷領域ArB1よりも広くすることで、下の層が上の層の非印刷領域ArB1からはみ出さず、美しい仕上がりのネイルデザインを実現することができる。
特に、第1のヘッドが下地層を印刷する下地用ヘッド41aであり、第2のヘッドがデザイン層を印刷するデザイン用ヘッド41bである場合には、白色等で形成される下地層がデザイン層からはみ出して視認されると目立ってしまい、高品位な仕上がりとならない。
この点、本実施形態では、1層目として形成される下地層が第2層目として形成されるデザイン層からはみ出すのを防ぐことができ、美しい仕上がりのネイルデザインを実現することができる。
また第2層目として印刷されるデザイン層が、ネイルデザインの背景となる背景デザインを構成するものとした場合には、例えば非印刷領域ArBに装飾部材Sを貼着する等の装飾を施した場合に、装飾を引き立たせることができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、印刷装置1が印刷ヘッド41として下地用ヘッド41a、デザイン用ヘッド41bを備え、1台の装置で下地の塗布からデザインの印刷までを行う場合を例示したが、印刷装置1の構成はこれに限定されない。
例えば、下地の印刷とデザインの印刷とを別個の印刷装置によって行ってもよい。この場合、双方の印刷装置間で印刷用データの情報を共有し、下地用の印刷装置で印刷される印刷用データにおける非印刷領域ArBが、デザイン用の印刷装置で印刷される印刷用データにおける非印刷領域ArBよりも広くなるように調整することが好ましい。
また、下地の塗布は印刷装置で行う場合に限定されず、ユーザ等による手塗で行ってもよい。
なお、下地用の印刷装置とデザイン用の印刷装置とを用いて印刷を行う場合であって、双方の印刷装置が連携できない場合や、下地の塗布を手塗で行う場合等には、下地を塗布する際に非印刷領域ArBを設けるとともに、デザインを印刷する印刷装置において、下地の塗布された爪Tについて画像認識等を行い、下地層における下地の塗布されている領域と非印刷領域ArBとを認識する。そして、下地部分がはみ出さないように、下地層における非印刷領域ArBよりもデザイン層における非印刷領域ArBが狭くなるように印刷用データを設定することが好ましい。
また、デザイン層の他に下地層を設けることは必須ではなく、デザイン層のみを印刷してもよい。
この場合には、下地層を設ける場合のように非印刷領域ArBの重なり合い等を考慮する必要がない。
また、デザイン編集画面等が表示される表示部は印刷装置1の表示部13に限定されない。端末装置7側の表示部72に表示されてもよい。この場合、印刷装置1には表示部13を備えない構成としてもよい。
また、本実施形態では、印刷装置1の印刷ヘッド41(下地用ヘッド41a、デザイン用ヘッド41b)として、インクジェット方式の印刷ヘッド41を備える構成としたが、印刷ヘッド41の構成はこれに限定されない。
下地用ヘッド41a、デザイン用ヘッド41bの両方又はいずれか一方が、例えばペンプロッタ方式等、インクジェット方式以外の構成であってもよい。
また、本実施形態では、印刷装置1の制御部30が爪画像から爪情報を取得する爪情報検出部313や印刷データ生成部314を備え、全ての処理が印刷装置1において完結する場合を例示したが、印刷制御の方法は、印刷装置1のみで実現されるものに限定されない。
例えば、爪情報を検出する機能部を端末装置7の制御部80が有してもよい。この場合には、印刷装置1の撮影部50で取得された爪画像が端末装置7に送られ、爪情報の検出等が行われる。
さらに、印刷データを生成する機能部を端末装置7の制御部80が有し、印刷装置1の撮影部50で撮影された爪画像が端末装置7に送られて、端末装置7の制御部80において印刷用データが生成されるように構成してもよい。印刷用データが端末装置7側で生成される場合には、生成された印刷用データが印刷装置1に送信されて、印刷装置1の印刷部50がこれに基づいて印刷を行う。
このように、印刷や撮影以外の制御動作を端末装置7側で行うことで、印刷装置1を簡易な構成とすることができる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷用データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データ生成部において生成された前記印刷用データに基づいて印刷対象面に印刷を行う印刷部と、
前記印刷部の印刷動作を制御する制御部と、
を備え、
前記印刷データ生成部は、前記印刷対象面に対して第1のデータを設定し、前記第1のデータが設定された領域内に第2のデータを重ねて設定して、前記第1のデータが設定された領域内において前記第2のデータが設定された領域を印刷されない非印刷領域とする前記印刷用データを生成することを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記印刷部は、前記印刷対象面に第1層目の印刷を行う第1のヘッドと、前記印刷対象面に第2層目の印刷を行う第2のヘッドと、を含み、
前記第1のヘッドにより印刷される前記印刷用データを構成する前記第2のデータが設定された前記非印刷領域は、前記第2のヘッドにより印刷される前記印刷用データを構成する前記第2のデータが設定された前記非印刷領域よりも広く設定されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記第1のヘッドは、前記印刷対象面に前記第1層目として下地層を印刷する下地用ヘッドであり、
前記第2のヘッドは、前記印刷対象面に前記第2層目としてデザイン層を印刷するデザイン用ヘッドであることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記第2層目として印刷されるデザイン層は、ネイルデザインの背景となる背景デザインを構成することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項5>
印刷対象面に印刷を行う印刷部を備える印刷装置の印刷制御方法であって、
印刷用データを生成する印刷データ生成工程と
前記印刷データ生成工程において生成された前記印刷用データに基づいて印刷を行うように前記印刷部を制御する印刷制御工程と、
を含み、
前記印刷データ生成工程は、印刷対象面内に対して第1のデータを設定し、前記第1のデータが設定された領域内に第2のデータを重ねて設定して、前記第1のデータが設定された領域内において前記第2のデータが設定された領域を、印刷されない非印刷領域とする前記印刷用データを生成することを特徴とする印刷制御方法。
<請求項6>
コンピュータに、
印刷対象面内に第1のデータを設定し、前記第1のデータが設定された領域内に第2のデータを重ねて設定して、前記第1のデータが設定された領域内において前記第2のデータが設定された領域を、印刷されない非印刷領域とする印刷用データを生成する印刷データ生成機能を実現させることを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
7 端末装置
13 表示部
31 制御部
32 記憶部
40 印刷部
41 印刷ヘッド
41a 下地用ヘッド
41b デザイン用ヘッド
313 爪情報検出部
314 印刷データ生成部
315 印刷制御部
T 爪
U 指

Claims (6)

  1. 印刷用データを生成する印刷データ生成部と、
    前記印刷データ生成部において生成された前記印刷用データに基づいて印刷対象面に印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部の印刷動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記印刷データ生成部は、前記印刷対象面に対して第1のデータを設定し、前記第1のデータが設定された領域内に第2のデータを重ねて設定して、前記第1のデータが設定された領域内において前記第2のデータが設定された領域を印刷されない非印刷領域とする前記印刷用データを生成することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷部は、前記印刷対象面に第1層目の印刷を行う第1のヘッドと、前記印刷対象面に第2層目の印刷を行う第2のヘッドと、を含み、
    前記第1のヘッドにより印刷される前記印刷用データを構成する前記第2のデータが設定された前記非印刷領域は、前記第2のヘッドにより印刷される前記印刷用データを構成する前記第2のデータが設定された前記非印刷領域よりも広く設定されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1のヘッドは、前記印刷対象面に前記第1層目として下地層を印刷する下地用ヘッドであり、
    前記第2のヘッドは、前記印刷対象面に前記第2層目としてデザイン層を印刷するデザイン用ヘッドであることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第2層目として印刷されるデザイン層は、ネイルデザインの背景となる背景デザインを構成することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 印刷対象面に印刷を行う印刷部を備える印刷装置の印刷制御方法であって、
    印刷用データを生成する印刷データ生成工程と
    前記印刷データ生成工程において生成された前記印刷用データに基づいて印刷を行うように前記印刷部を制御する印刷制御工程と、
    を含み、
    前記印刷データ生成工程は、印刷対象面内に対して第1のデータを設定し、前記第1のデータが設定された領域内に第2のデータを重ねて設定して、前記第1のデータが設定された領域内において前記第2のデータが設定された領域を、印刷されない非印刷領域とする前記印刷用データを生成することを特徴とする印刷制御方法。
  6. コンピュータに、
    印刷対象面内に第1のデータを設定し、前記第1のデータが設定された領域内に第2のデータを重ねて設定して、前記第1のデータが設定された領域内において前記第2のデータが設定された領域を、印刷されない非印刷領域とする印刷用データを生成する印刷データ生成機能を実現させることを特徴とするプログラム。
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