JP7310083B2 - 木質部材の補強構造及び木質部材の補強方法 - Google Patents

木質部材の補強構造及び木質部材の補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、木質部材の補強構造及び木質部材の補強方法に関する。
木質部材に貫通孔を形成する場合、木質部材の強度の低下を抑制するために貫通孔の周囲に補強部材を設けることがある。例えば特許文献1には、貫通孔が形成された木質梁の側面及び上下面をコ字形の金具本体で覆うことで、木質梁を補強する穿孔部強度維持金具が開示されている。
特開平11-81468号公報
しかし、特許文献1では、穿孔強度維持金具の金具本体が木質梁の側面及び上下面を覆う構成とされているため、木質梁の外側に金具本体が露出して木質梁の美観が損なわれていた。
本発明は上記事実に鑑み、貫通孔が形成された木質部材を補強しつつ、木質部材の美観が損なわれることを抑制することができる木質部材の補強構造及び木質部材の補強方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の木質部材の補強構造は、貫通孔が形成された木質部材と、前記木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成され、少なくとも前記貫通孔に達するスリットと、貫通部を備え、前記貫通部が前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入されて前記木質部材に一体化された補強部材と、を有する。
上記構成によれば、貫通孔に達するスリットを木質部材に形成し、このスリットに貫通部を備える補強部材を挿入して木質部材と一体化させることで、補強部材によって木質部材の貫通孔の周囲を補強することができる。
また、木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成されたスリットに補強部材を挿入するため、補強部材が木質部材の外側に露出し難く、木質部材の美観が損なわれることを抑制することができる。
請求項2に記載の木質部材の補強構造は、請求項1に記載の木質部材の補強構造であって、前記補強部材は、鋼板である。
上記構成によれば、補強部材としての鋼板をスリットに挿入することで、鋼板によって木質部材の貫通孔の周囲を容易かつ確実に補強することができる。
請求項3に記載の木質部材の補強構造は、請求項1又は2に記載の木質部材の補強構造であって、前記スリットと前記補強部材との間には、充填材が充填されている。
上記構成によれば、スリットと補強部材との間に充填材を充填することで、補強部材と木質部材とを容易かつ確実に一体化させることができる。
請求項4に記載の木質部材の補強方法は、木質部材に貫通孔を形成し、少なくとも前記貫通孔に達するスリットを、前記木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成し、貫通部を備える補強部材を、前記貫通部が前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入し、前記木質部材に一体化させる。
上記構成によれば、貫通孔に達するスリットを木質部材に形成し、このスリットに貫通部を備える補強部材を挿入して木質部材と一体化させることで、補強部材によって木質部材の貫通孔の周囲を補強することができる。
また、木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成されたスリットに補強部材を挿入するため、補強部材が木質部材の外側に露出し難く、木質部材の美観が損なわれることを抑制することができる。
本発明に係る木質部材の補強構造及び木質部材の補強方法によれば、貫通孔が形成された木質部材を補強しつつ、木質部材の美観が損なわれることを抑制することができる。
(A)は第1実施形態に係る木質部材の補強構造を示す正面図であり、(B)は(A)におけるA-A線断面図である。 第1実施形態に係る木質部材の補強構造の補強部材をスリットに挿入する前の状態を示す分解斜視図である。 (A)は第2実施形態に係る木質部材の補強構造の補強部材をスリットに挿入する前の状態を示す分解正面図であり、(B)は補強部材をスリットに挿入した後の状態を示す正面図である。 第3実施形態に係る木質部材の補強構造の補強部材をスリットに挿入する前の状態を示す分解斜視図である。 第4実施形態に係る木質部材の補強構造の補強部材をスリットに挿入する前の状態を示す分解斜視図である。 (A)は第1変形例に係る木質部材の補強構造の補強部材を示す斜視図であり、(B)は補強部材をスリットに挿入した後の状態を示す(A)におけるB-B線断面図である。 (A)は第2変形例に係る木質部材の補強構造の補強部材をスリットに挿入する前の状態を示す分解斜視図であり、(B)は補強部材をスリットに挿入した後の状態を示す斜視図である。 (A)~(C)は、第3変形例に係る木質部材の補強構造の補強部材をスリットに挿入する前の状態を示す分解斜視図である。 第4変形例に係る木質部材の補強構造を示す正面図である。 第5変形例に係る木質部材の補強構造の補強部材をスリットに挿入する前の状態を示す分解斜視図である。
以下、本発明の第1~第4実施形態、及び第1~第5変形例に係る木質部材の補強構造及び木質部材の補強方法について、図1~図10を用いて順に説明する。なお、図中において、矢印Xは水平方向又は木質部材の材軸方向、矢印Yは鉛直方向又は木質部材の高さ方向を指す。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図1、図2を用いて説明する。
(補強構造)
図1、図2に示すように、本実施形態の木質部材の補強構造10は、木質部材の一例としての木質梁12を有している。木質梁12は、例えば断面矩形状とされており、図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層して接着した集成材からなる。
木質梁12の側面には、木質梁12を幅方向に貫通する貫通孔14が形成されている。貫通孔14は、図示しない設備配管等を挿通するためのものであり、本実施形態では、一例として断面円形状とされている。
また、木質梁12の上面12Aにおける貫通孔14の上部に位置する部分には、スリット16が部分的に形成されている。木質梁12の上面12Aにおいて、スリット16は木質梁12の材軸方向に沿って延びており、スリット16の延出長さは貫通孔14の径より大きくされている。
また、スリット16は、木質梁12の上面12Aから少なくとも貫通孔14まで達しており、本実施形態では、スリット16の底部(下端部)は、貫通孔14より下側、かつ木質梁12の下面より上側に位置している。
これにより、図1(A)に示すように、正面視(木質梁12の側面側から見た場合)において、貫通孔14全体が木質梁12のスリット16が形成された範囲内に位置している。なお、図1(B)、図2に示すように、スリット16の上端部(開放端部)には、スリット16の他の部分より幅が広くされた溝状の拡幅部16Aが形成されている。
また、スリット16には、補強部材としての鋼板18が挿入されている。鋼板18は、例えば溶接等によって互いに接合された本体部18Aと蓋部18Bとを有している。鋼板18の本体部18Aは、大きさがスリット16の大きさより一回り小さい矩形の板状部材であり、中央部に厚さ方向に貫通する貫通部20を備えている。
貫通部20は、一例として断面円形状とされており、木質梁12の貫通孔14と略同じ大きさとされている。図1(A)に示すように、鋼板18は、本体部18Aに形成された貫通部20と、木質梁12に形成された貫通孔14とが通じるようにスリット16に挿入されている。
一方、鋼板18の蓋部18Bは、本体部18Aと直交する方向に延びる矩形の板状部材であり、本体部18Aの上端部に接合されている。これにより、図1(B)に示すように、鋼板18は断面T字状とされている。
蓋部18Bは、大きさがスリット16の拡幅部16Aの大きさより一回り小さくされているとともに、幅がスリット16の拡幅部16A以外の部分の幅より広くされている。これにより、鋼板18の蓋部18Bは、鋼板18の本体部18Aをスリット16に挿入した際に、スリット16の拡幅部16Aに収容され、かつ下面が拡幅部16Aの底面に当接することによって拡幅部16A内で保持される。
また、鋼板18の本体部18Aとスリット16との間には、充填材としての接着剤22が充填されている。接着剤22は、例えばエポキシ樹脂やウレタン樹脂等からなり、接着剤22によって鋼板18と木質梁12とが一体化されている。
なお、接着剤22は、耐火性を有していることが好ましい。接着剤22として、耐火性を有する材料を用いることで、木質梁12の貫通孔14の周囲の耐火性を高めることができる。
(補強方法)
次に、鋼板18によって木質梁12の貫通孔14の周囲を補強する際の手順について説明する。
まず、図示しない複数のラミナ材を互いに積層して接着することにより、集成材からなる木質梁12を作製しておく。また、貫通部20が形成された本体部18Aと蓋部18Bとを接合することにより、鋼板18を作製しておく。
その後、図示しない切削工具等を用いて木質梁12を切削し、木質梁12の側面に貫通孔14を形成する。また、貫通孔14に達するスリット16を、木質梁12の上面12Aに部分的に形成する。
次に、貫通部20が貫通孔14に通じるように位置を調整しながら鋼板18をスリット16に挿入する。このとき、鋼板18の蓋部18Bの下面がスリット16の拡幅部16Aの底面に当接することにより、鋼板18の本体部18Aがスリット16内で位置決めされて保持される。
その後、貫通孔14の内周面において、スリット16と鋼板18の本体部18Aとの間の隙間を、図示しない漏止め用の封止材によって一時的に塞ぐ。そして、蓋部18Bの下面と拡幅部16Aの底面との隙間からスリット16と鋼板18の本体部18Aとの間に接着剤22を流し込み、接着剤22を硬化させることによって鋼板18を木質梁12に一体化させる。なお、接着剤22の硬化後、貫通孔14の内周面に取付けられていた封止材を取除く。
以上の手順により、鋼板18によって木質梁12の貫通孔14の周囲を補強することができる。なお、上記手順は一例であり、手順が異なっていたり、他の手順が含まれたりしても構わない。例えば上記手順では、木質梁12に貫通孔14を形成した後でスリット16を形成していたが、木質梁12にスリット16を形成した後で、スリット16を貫通するように貫通孔14を形成する構成としてもよい。
(作用効果)
本実施形態によれば、貫通孔14が形成された木質梁12において、貫通孔14に達するスリット16を形成し、貫通部20を備える鋼板18をスリット16に挿入して木質梁12と一体化させている。これにより、鋼板18によって木質梁12の貫通孔14の周囲を補強することができる。
ここで、木質梁12の上面12Aに部分的に形成されたスリット16に鋼板18を挿入するため、鋼板18が木質梁12の外側に露出し難く、木質梁12の美観が損なわれることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、補強部材として鋼板18を用いている。このため、鋼板18をスリット16に挿入することにより、木質梁12の貫通孔14の周囲を容易かつ確実に補強することができる。
特に本実施形態によれば、鋼板18が蓋部18Bを有しており、スリット16に拡幅部16Aが形成されている。このため、鋼板18をスリット16に挿入した際に、蓋部18Bの下面が拡幅部16Aの底面に当接することにより、スリット16内で鋼板18を容易に位置決めすることができる。
さらに、本実施形態によれば、スリット16と鋼板18との間に接着剤22が充填されているため、接着剤22によって鋼板18と木質梁12とを容易かつ確実に一体化させることができる。また、接着剤22によって鋼板18と木質梁12とを一体化させることにより、木質梁12に生じるせん断力を鋼板18によって負担することも可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図3を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
(補強構造)
図3(A)、図3(B)に示すように、本実施形態の木質部材の補強構造30は、木質部材の一例としての木質梁32を有している。第1実施形態の木質梁12と同様に、木質梁32は、例えば断面矩形状とされており、図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層して接着した集成材からなる。
木質梁32の材軸方向一端部の側面には、木質梁32を幅方向に貫通する断面円形状の貫通孔34が形成されている。また、第1実施形態では、木質梁12の上面12Aにスリット16が形成されていたのに対し、本実施形態では、木質梁32の材軸方向の一端面32Aにスリット36が形成されている。
具体的には、本実施形態では、スリット36は、木質梁32の材軸方向の一端面32Aにおいて木質梁32の高さ方向(梁成方向)に延びており、スリット36の延出長さは、貫通孔34の径より大きくされている。
また、スリット36は、木質梁32の一端面32Aから少なくとも貫通孔34まで達しており、本実施形態では、スリット36の底部(木質梁32の材軸方向他端部側の端部)は、貫通孔34より木質梁32の材軸方向他端部側に位置している。これにより、正面視(木質梁32の側面側から見た場合)において、貫通孔34全体が木質梁32のスリット36が形成された範囲内に位置している。
図3(A)に示すように、木質梁32の材軸方向一端部の側面には、スリット36を介して木質梁32を幅方向に貫通する複数のピン孔38が形成されている。ピン孔38は、径が貫通孔34の径より小さく、貫通孔34の周囲において貫通孔34に干渉しない位置にそれぞれ形成されている。
また、図3(B)に示すように、スリット36には、補強部材としての鋼板40が挿入されている。本実施形態では、鋼板40は、柱42と木質梁32とを接合するためのガセットプレートであり、一端が柱42の側面に接合され、他端が木質梁32のスリット36に挿入されている。
さらに、鋼板40は、鋼板40を厚さ方向に貫通する貫通部44を備えている。貫通部44は、一例として断面円形状とされており、木質梁32の貫通孔34と略同じ大きさとされている。また、貫通部44は、鋼板40をスリット36に挿入した際に木質梁32の貫通孔34に通じる位置に形成されている。
また、図3(A)に示すように、鋼板40には、木質梁32の複数のピン孔38に対応する位置に、複数のピン孔46がそれぞれ形成されている。図3(B)に示すように、この鋼板40のピン孔46及び木質梁32のピン孔38には、ドリフトピン48がそれぞれ挿入固定されており、ドリフトピン48によって鋼板40と木質梁32とが一体化されている。
(補強方法)
鋼板40によって木質梁32の貫通孔34の周囲を補強する場合には、まず、第1実施形態と同様に、集成材からなる木質梁32を作製しておく。また、鋼板40に貫通部44及び複数のピン孔46を形成し、鋼板40の一端を柱42の側面に接合しておく。
その後、図示しない切削工具等を用いて木質梁32を切削し、貫通孔34及び複数のピン孔38を形成する。また、貫通孔34に達するスリットを、木質梁32の材軸方向の一端面32Aに部分的に形成する。
次に、一端が柱42に接合された鋼板40の他端を、木質梁32に形成されたスリット36に挿入する。このとき、鋼板40の貫通部44と木質梁32の貫通孔34、及び鋼板40のピン孔46と木質梁32のピン孔38がそれぞれ通じるように、スリット36内において鋼板40を位置決めする。
その後、鋼板40のピン孔46と木質梁32のピン孔38とにドリフトピン48を挿通することで、鋼板40を木質梁32に一体化させる。以上の手順により、鋼板40によって木質梁32の貫通孔34の周囲を補強する。
なお、上記手順は一例であり、手順が異なっていたり、他の手順が含まれたりしても構わない。例えば上記手順では、木質梁32に貫通孔34及びピン孔38を形成した後でスリット36を形成していたが、木質梁32にスリット36を形成した後で、スリット36を貫通するように貫通孔34及びピン孔38を形成する構成としてもよい。
(作用効果)
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、貫通孔34が形成された木質梁32において、貫通孔34に達するスリット36を形成し、貫通部44を備える鋼板40をスリット36に挿入して木質梁32と一体化させている。これにより、鋼板40によって木質梁32の貫通孔34の周囲を補強することができる。
ここで、木質梁32の材軸方向の一端面32Aに部分的に形成されたスリット36に鋼板40を挿入するため、鋼板40が木質梁32の外側に露出し難く、木質梁32の美観が損なわれることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、鋼板40によって木質梁32の貫通孔34の周囲を補強するとともに、鋼板40によって柱42と木質梁32とを接合している。すなわち、柱42と木質梁32とを接合するための鋼板40(ガセットプレート)を用いて木質梁32の貫通孔34の周囲を補強している。
このため、柱42と木質梁32とを接合するガセットプレートと、貫通孔34を補強する補強部材とを、それぞれ別部材として設ける構成と比較して、部材点数を削減することができるとともに、施工工数を削減することができる。
また、本実施形態によれば、ドリフトピン48によって鋼板40と木質梁32とを一体化している。このため、木質梁32に作用するせん断力に対してドリフトピン48を抵抗させることができ、柱42と木質梁32の接合部分のせん断耐力をより高めることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図4を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
(補強構造)
図4に示すように、本実施形態の木質部材の補強構造50は、木質部材の一例としての木質梁52を有している。第1実施形態と同様に、木質梁52は、例えば断面矩形状とされており、図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層して接着した集成材からなる。
木質梁52の側面には、木質梁52を幅方向に貫通する断面円形状の貫通孔54が形成されており、木質梁52の上面52Aには、上面52Aから貫通孔54まで達するスリット56が形成されている。また、第1実施形態では、スリット16に挿入される補強部材が鋼板18によって構成されていたのに対し、本実施形態では、補強部材が補強筋58によって構成されている。
具体的には、補強筋58は、例えば1本又は複数本の鉄筋をリング状に曲げ加工することにより形成された既製品であり、鉄筋で囲まれた中央部分に貫通部60が形成されている。補強筋58は、木質梁52に形成された貫通孔54と貫通部60とが通じるようにスリット56に挿入される。
また、スリット56と補強筋58の間には、図示しない充填材が充填される。充填材は、第1実施形態と同様に、例えば接着剤からなり、この充填材によって補強筋58と木質梁52とが一体化される。
(補強方法)
補強筋58によって木質梁52の貫通孔54の周囲を補強する場合には、第1実施形態と同様に、木質梁52に貫通孔54及びスリット56をそれぞれ形成し、スリット56に補強筋58を挿入する。
このとき、補強筋58の貫通部60と木質梁52の貫通孔54が通じるように、スリット56内において補強筋58を位置決めする。そして、スリット56と補強筋58との間に図示しない充填材を充填することにより、補強筋58を木質梁52に一体化させる。
(作用効果)
本実施形態によれば、貫通孔54が形成された木質梁52において、貫通孔54に達するスリット56を形成し、貫通部60を備える補強筋58をスリット56に挿入して木質梁52と一体化させている。これにより、補強筋58によって木質梁52の貫通孔54の周囲を補強することができる。
ここで、木質梁52の上面52Aに部分的に形成されたスリット56に補強筋58を挿入するため、補強筋58が木質梁52の外側に露出し難く、木質梁52の美観が損なわれることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、鉄筋をリング状に曲げ加工することによって形成された補強筋58を補強部材として用いている。このように、貫通部60を有する既製品を補強部材として用いることで、第1実施形態のように、貫通孔14の大きさに合わせて鋼板18に貫通部20を形成する必要がなく、貫通部60を形成するための切削加工の工数を削減することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図5を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
(補強構造)
第1実施形態では、補強対象である木質部材が木質梁12とされていたのに対し、本実施形態の木質部材の補強構造70では、図5に示すように、木質部材が木質スラブ72とされている。木質スラブ72は、第1実施形態の木質梁12と同様に、例えば図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層した集成材からなる。
また、木質スラブ72には、複数(本実施形態では3つ)の断面円形状の貫通孔74が形成されている。貫通孔74は、木質スラブ72を厚さ方向(高さ方向)に貫通しており、木質スラブ72の上下面にそれぞれ開口している。なお、貫通孔74の数は3つに限らず、貫通孔74は木質スラブ72に少なくとも1つ形成されていればよい。
さらに、木質スラブ72の端面72Aにおける貫通孔74に対応する位置には、スリット76が部分的に形成されている。スリット76は、木質スラブ72の端面72Aから少なくとも複数の貫通孔74の各々まで達しており、平面視(木質スラブ72の上面側から見た場合)において、複数の貫通孔74全体が木質スラブ72のスリット76が形成された範囲内に位置している。
また、スリット76には、補強部材としての鋼板78が挿入される。鋼板78は、木質スラブの72の複数の貫通孔74に対応する位置に、厚さ方向に貫通する複数(本実施形態では3つ)の貫通部80をそれぞれ備えており、貫通部80と貫通孔74とが通じるようにスリット76に挿入される。
また、鋼板78とスリット76との間には、図示しない充填材が充填される。充填材は、第1実施形態と同様に、例えば接着剤からなり、この充填材によって鋼板78と木質スラブ72とが一体化される。
(補強方法)
鋼板78によって木質スラブ72の貫通孔74の周囲を補強する場合には、第1実施形態と同様に、木質スラブ72に貫通孔74及びスリット76をそれぞれ形成し、スリット76に鋼板78を挿入する。
このとき、鋼板78の複数の貫通部80と木質スラブ72の複数の貫通孔74とがそれぞれ通じるように、スリット76内において鋼板78を位置決めする。そして、スリット76と鋼板78との間に図示しない充填材を充填することにより、鋼板78を木質スラブ72に一体化させる。
(作用効果)
本実施形態によれば、貫通孔74が形成された木質スラブ72において、貫通孔74に達するスリット76を形成し、貫通部80を備える鋼板78をスリット76に挿入して木質スラブ72と一体化させている。これにより、鋼板78によって木質スラブ72の貫通孔74の周囲を補強することができる。
ここで、木質スラブ72の端面72Aに部分的に形成されたスリット76に鋼板78を挿入するため、鋼板78が木質スラブ72の外側に露出し難く、木質スラブ72の美観が損なわれることを抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明について第1~第4実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、第1実施形態では、鋼板18の本体部18Aに貫通部20のみが形成されていたが、図6(A)、図6(B)に第1変形例として示すように、鋼板18の本体部18Aに、貫通部20とともに複数の連通孔82を形成する構成としてもよい。
図6(A)に示すように、複数の連通孔82は、径が貫通部20の径より小さくされており、鋼板18を厚さ方向に貫通している。また、複数の連通孔82は、貫通部20の周囲において貫通部20に干渉しない位置にそれぞれ形成されている。
第1変形例のように、鋼板18の本体部18Aに複数の連通孔82を形成することで、図6(B)に示すように、スリット16と鋼板18の間に充填材としての接着剤22を充填した際に、接着剤22が鋼板18の連通孔82にそれぞれ入り込む。これにより、鋼板18と木質梁12の接着強度をより高めることができ、鋼板18と木質梁12との間の接着剤22を介した応力の伝達効率を高めることができる。
また、第1実施形態では、充填材として接着剤22を用いていたが、図7(A)、図7(B)に第2変形例として示すように、充填材としてモルタル84を用いる構成としてもよい。この場合、鋼板18の表面及びスリット16の内壁面に凸形状のコッター86、88をそれぞれ形成することが好ましい。
第4変形例によれば、コッター86が形成された鋼板18の表面と、コッター88が形成されたスリット16の内壁面との間に、モルタル84が充填される。これにより、コッター86、88によってモルタル84の付着力を高めることができ、鋼板18のスリット16に対する引き抜き耐力を高めることができる。
さらに、第1実施形態において、図8(A)~図8(C)に第3変形例として示すように、図示しない充填材をスリット16に充填するための充填部を鋼板18の蓋部18Bに形成する構成としてもよい。
例えば、図8(A)では、充填部としての複数の切欠90が鋼板18の蓋部18Bに形成されており、鋼板18をスリット16に挿入した際に、切欠90とスリット16とがそれぞれ連通する。また、図8(B)では、充填部としての複数の穴92が鋼板18の蓋部18Bに形成されており、鋼板18をスリット16に挿入した際に、穴92とスリット16とがそれぞれ連通する。
さらに、図8(C)では、充填部としての複数の間隙94が鋼板18の蓋部18Bに形成されており、鋼板18をスリット16に挿入した際に、間隙94とスリット16とがそれぞれ連通する。
第3変形例のように、鋼板18の蓋部18Bに充填部(切欠90、穴92、間隙94)を形成することで、鋼板18をスリット16に挿入した後に、充填部を介してスリット16内に容易かつ効率良く充填材を充填することができる。
また、第2実施形態では、ドリフトピン48によって鋼板40と木質梁32とを一体化させていた。しかし、図9に第4変形例として示すように、鋼板40とスリット36との間に充填された充填材としての接着剤96によって、鋼板40と木質梁32とを一体化させる構成としてもよい。
この場合、鋼板40とともに例えばカットTからなる支持材98を柱42に接合し、支持材98上に木質梁32の材軸方向一端部を載置した上で鋼板40をスリット36に挿入し、接着剤96によって鋼板40と木質梁32とを一体化することが好ましい。
第4変形例によれば、支持材98を木質梁32に作用するせん断力に抵抗させることができるため、鋼板40をせん断力に抵抗させる必要がなく、鋼板40と木質梁32とを接着剤96のみによって一体化させることが可能となる。
また、第3実施形態では、鉄筋を曲げ加工した補強筋58を補強部材として用いていたが、これに代えて、図10に第5変形例として示すように、貫通部100が形成された金網102を補強部材として用いる構成としてもよい。第5変形例によれば、金網102に貫通部100を形成するだけで、容易に補強部材を形成することができる。
その他、第1~第4実施形態では、木質梁12、32、52又は木質スラブ72が集成材で構成されていた。しかし、木質梁又は木質スラブは集成材に限らず、複数のラミナ材を繊維方向が直交するように積層接着したCLT(Cross Laminated Timber)や、ラミナ材の繊維方向を揃えて積層接着したLVL(Laminated Veneer Lumber)、単層の無垢材等で構成されていてもよい。
また、第1~第4実施形態において、補強部材として鋼板18、40、78又は補強筋58を例示したが、補強部材は、少なくとも木質部材より剛性の高い材料で構成されていればよく、例えば炭素繊維やアラミド繊維、プラスチック等の材料によって構成されていてもよい。
また、第1実施形態では、木質梁12の上面12Aにスリット16が形成されていたが、木質梁12の下面にスリットを形成する構成としてもよく、木質梁12の上面12Aから下面へと貫通するスリットを木質梁12に形成する構成としてもよい。同様に、第2実施形態において、木質梁32の材軸方向の一端面32Aから上面に亘って延びるスリット、又は木質梁32の材軸方向の一端面32Aから下面に亘って延びるスリットを形成する構成としてもよい。
また、例えば第1実施形態では、鋼板18とスリット16との間に充填材としての接着剤22を充填し、この接着剤22によって鋼板18と木質梁12とを一体化していた。しかし、充填材を用いずに、鋼板18をスリット16に圧入することによって鋼板18と木質梁12とを一体化する構成としてもよい。
また、第1実施形態において、鋼板18が本体部18Aと蓋部18Bとで構成されていたが、蓋部18Bは必ずしも必要ではなく、鋼板18が本体部18Aのみによって構成されていてもよい。この場合、スリット16の拡幅部16Aも不要である。
さらに、第1実施形態において、鋼材からなる本体部に木質の蓋部を接合することによって補強部材を構成してもよい。スリット16の上端部(開口端部)に露出する補強部材の蓋部を木質とすることで、木質梁12の美観が損なわれることをより抑制することができる。
また、第1~第4実施形態において、木質部材として木質梁12、32、52又は木質スラブ72を例示したが、本発明は、木質梁又は木質スラブ以外の貫通孔が形成される様々な木質部材に適用することが可能である。
なお、本発明は、建物の新築時に建物を構成する木質部材(木質梁又は木質スラブ)に適用することができる他、建物の改修時においても、建物を構成する木質部材(木質梁又は木質スラブ)に適用することが可能である。
さらに、第1~第4実施形態、及び第1~第5変形例の構成は、適宜組み合わせることが可能である。例えば、第1~第3実施形態では木質部材が木質梁12、32、52とされ、第4実施形態では木質部材が木質スラブ72とされていたが、第1~第3実施形態の構成を木質スラブに適用してもよく、第4実施形態の構成を木質梁に適用してもよい。
10、30、50、70 木質部材の補強構造
12、32、52 木質梁(木質部材の一例)
12A、52A 上面
14、34、54、74 貫通孔
16、36、56、76 スリット
18、40、78 鋼板(補強部材の一例)
20、44、60、80、100 貫通部
22、96 接着剤(充填材の一例)
32A 一端面(端面)
58 補強筋(補強部材の一例)
72 木質スラブ(木質部材の一例)
72A 端面
102 金網(補強部材の一例)

Claims (11)

  1. 設備配管が挿通する貫通孔が形成された木質部材と、
    前記木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成され、少なくとも前記貫通孔に達するスリットと、
    前記貫通孔と同じ大きさの貫通部を備え、前記貫通部が前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入されて前記木質部材に一体化された鋼板と、
    を有する木質部材の補強構造。
  2. 前記木質部材は、木質梁とされ、
    前記スリットは、前記木質梁の上面に部分的に形成されていると共に上端部に拡幅部が設けられ、
    前記鋼板は、前記貫通部が形成され前記スリットに挿入される本体部と、前記本体部の上端に設けられ前記拡幅部に収納される蓋部と、を備え、
    前記スリットと前記本体部との間には充填材が充填されている、
    請求項1に記載の木質部材の補強構造。
  3. 前記鋼板の前記本体部には、前記充填材が入り込む複数の連通孔が形成されている、
    請求項2に記載の木質部材の補強構造。
  4. 前記鋼板の前記蓋部には、前記充填材を前記スリットに充填するための充填部が形成されている、
    請求項2又は請求項3に記載の木質部材の補強構造。
  5. 前記充填部は、前記蓋部に形成され前記スリットに連通する複数の切欠である、
    請求項4に記載の木質梁の補強構造。
  6. 前記充填部は、前記蓋部に形成され前記スリットに連通する複数の穴である、
    請求項4に記載の木質梁の補強構造。
  7. 前記充填部は、前記蓋部に形成され前記スリットに連通する複数の間隙である、
    請求項4に記載の木質梁の補強構造。
  8. 前記充填材は、モルタルとされ、
    前記鋼板は、表面に凸状の鋼板側コッターが形成され、
    前記スリットは、内壁面に凹状のスリット側コッターが形成されている、
    請求項2に記載の木質部材の補強構造。
  9. 前記木質部材は、木質梁とされ、
    前記スリットは、前記木質梁の材軸方向の端面に部分的に形成され、
    前記鋼板は、柱の側面に接合され、前記柱に前記木質梁を接合するガセットプレートである、
    請求項1に記載の木質部材の補強構造。
  10. 前記木質部材は、複数の前記貫通孔が形成された木質スラブとされ、
    前記スリットは、前記木質スラブの端面に部分的に形成され、複数の前記貫通孔に達し、
    前記鋼板は、複数の貫通部が形成され、複数の前記貫通部がそれぞれ前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入されている、
    請求項1に記載の木質部材の補強構造。
  11. 設備配管が挿通する貫通孔を木質部材に形成し、
    少なくとも前記貫通孔に達するスリットを、前記木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成し、
    前記貫通孔と同じ大きさの貫通部を備える鋼板を前記貫通部が前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入し、前記木質部材に一体化させる、
    木質部材の補強方法。
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