JP7310083B2 - 木質部材の補強構造及び木質部材の補強方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明の第1実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図1、図2を用いて説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の木質部材の補強構造10は、木質部材の一例としての木質梁12を有している。木質梁12は、例えば断面矩形状とされており、図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層して接着した集成材からなる。
次に、鋼板18によって木質梁12の貫通孔14の周囲を補強する際の手順について説明する。
本実施形態によれば、貫通孔14が形成された木質梁12において、貫通孔14に達するスリット16を形成し、貫通部20を備える鋼板18をスリット16に挿入して木質梁12と一体化させている。これにより、鋼板18によって木質梁12の貫通孔14の周囲を補強することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図3を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図3(A)、図3(B)に示すように、本実施形態の木質部材の補強構造30は、木質部材の一例としての木質梁32を有している。第1実施形態の木質梁12と同様に、木質梁32は、例えば断面矩形状とされており、図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層して接着した集成材からなる。
鋼板40によって木質梁32の貫通孔34の周囲を補強する場合には、まず、第1実施形態と同様に、集成材からなる木質梁32を作製しておく。また、鋼板40に貫通部44及び複数のピン孔46を形成し、鋼板40の一端を柱42の側面に接合しておく。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、貫通孔34が形成された木質梁32において、貫通孔34に達するスリット36を形成し、貫通部44を備える鋼板40をスリット36に挿入して木質梁32と一体化させている。これにより、鋼板40によって木質梁32の貫通孔34の周囲を補強することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図4を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の木質部材の補強構造50は、木質部材の一例としての木質梁52を有している。第1実施形態と同様に、木質梁52は、例えば断面矩形状とされており、図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層して接着した集成材からなる。
補強筋58によって木質梁52の貫通孔54の周囲を補強する場合には、第1実施形態と同様に、木質梁52に貫通孔54及びスリット56をそれぞれ形成し、スリット56に補強筋58を挿入する。
本実施形態によれば、貫通孔54が形成された木質梁52において、貫通孔54に達するスリット56を形成し、貫通部60を備える補強筋58をスリット56に挿入して木質梁52と一体化させている。これにより、補強筋58によって木質梁52の貫通孔54の周囲を補強することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る木質部材の補強構造及び補強方法について、図5を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
第1実施形態では、補強対象である木質部材が木質梁12とされていたのに対し、本実施形態の木質部材の補強構造70では、図5に示すように、木質部材が木質スラブ72とされている。木質スラブ72は、第1実施形態の木質梁12と同様に、例えば図示しない複数の木質のラミナ材を互いに積層した集成材からなる。
鋼板78によって木質スラブ72の貫通孔74の周囲を補強する場合には、第1実施形態と同様に、木質スラブ72に貫通孔74及びスリット76をそれぞれ形成し、スリット76に鋼板78を挿入する。
本実施形態によれば、貫通孔74が形成された木質スラブ72において、貫通孔74に達するスリット76を形成し、貫通部80を備える鋼板78をスリット76に挿入して木質スラブ72と一体化させている。これにより、鋼板78によって木質スラブ72の貫通孔74の周囲を補強することができる。
以上、本発明について第1~第4実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
12、32、52 木質梁(木質部材の一例)
12A、52A 上面
14、34、54、74 貫通孔
16、36、56、76 スリット
18、40、78 鋼板(補強部材の一例)
20、44、60、80、100 貫通部
22、96 接着剤(充填材の一例)
32A 一端面(端面)
58 補強筋(補強部材の一例)
72 木質スラブ(木質部材の一例)
72A 端面
102 金網(補強部材の一例)
Claims (11)
- 設備配管が挿通する貫通孔が形成された木質部材と、
前記木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成され、少なくとも前記貫通孔に達するスリットと、
前記貫通孔と同じ大きさの貫通部を備え、前記貫通部が前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入されて前記木質部材に一体化された鋼板と、
を有する木質部材の補強構造。 - 前記木質部材は、木質梁とされ、
前記スリットは、前記木質梁の上面に部分的に形成されていると共に上端部に拡幅部が設けられ、
前記鋼板は、前記貫通部が形成され前記スリットに挿入される本体部と、前記本体部の上端に設けられ前記拡幅部に収納される蓋部と、を備え、
前記スリットと前記本体部との間には充填材が充填されている、
請求項1に記載の木質部材の補強構造。 - 前記鋼板の前記本体部には、前記充填材が入り込む複数の連通孔が形成されている、
請求項2に記載の木質部材の補強構造。 - 前記鋼板の前記蓋部には、前記充填材を前記スリットに充填するための充填部が形成されている、
請求項2又は請求項3に記載の木質部材の補強構造。 - 前記充填部は、前記蓋部に形成され前記スリットに連通する複数の切欠である、
請求項4に記載の木質梁の補強構造。 - 前記充填部は、前記蓋部に形成され前記スリットに連通する複数の穴である、
請求項4に記載の木質梁の補強構造。 - 前記充填部は、前記蓋部に形成され前記スリットに連通する複数の間隙である、
請求項4に記載の木質梁の補強構造。 - 前記充填材は、モルタルとされ、
前記鋼板は、表面に凸状の鋼板側コッターが形成され、
前記スリットは、内壁面に凹状のスリット側コッターが形成されている、
請求項2に記載の木質部材の補強構造。 - 前記木質部材は、木質梁とされ、
前記スリットは、前記木質梁の材軸方向の端面に部分的に形成され、
前記鋼板は、柱の側面に接合され、前記柱に前記木質梁を接合するガセットプレートである、
請求項1に記載の木質部材の補強構造。 - 前記木質部材は、複数の前記貫通孔が形成された木質スラブとされ、
前記スリットは、前記木質スラブの端面に部分的に形成され、複数の前記貫通孔に達し、
前記鋼板は、複数の貫通部が形成され、複数の前記貫通部がそれぞれ前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入されている、
請求項1に記載の木質部材の補強構造。 - 設備配管が挿通する貫通孔を木質部材に形成し、
少なくとも前記貫通孔に達するスリットを、前記木質部材の上面、下面、又は端面に部分的に形成し、
前記貫通孔と同じ大きさの貫通部を備える鋼板を前記貫通部が前記貫通孔に通じるように前記スリットに挿入し、前記木質部材に一体化させる、
木質部材の補強方法。
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