JP7307590B2 - 二重折板屋根構造、屋根改修構造 - Google Patents

二重折板屋根構造、屋根改修構造 Download PDF

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Description

本開示は、二重折板屋根構造、屋根改修構造に関する。より詳細には、下折板屋根材の上方に上折板屋根材を取り付けるための取付具を備えた二重折板屋根構造、屋根改修構造に関する。
特許文献1には、二重折板屋根が記載されている。この二重折板屋根は、上下に対向配置された折板の間にフレーム部材を備えている。フレーム部材には、上側の折板の係止部に係止される被係止部が設けられている。またフレーム部材の下端には、下側の折板の係止部に係止される係着部が設けられている。
そして、下側の折板の係止部に係着部を引っ掛けることにより、フレーム部材を下側の折板の上方に配置した後、このフレーム部材の被係止部に上側の折板の係止部を係止することによって、下側の折板の上方に上側の折板を配置し、二重折板屋根を形成している。
特開2010-248807号公報
しかし、特許文献1の二重折板屋根では、フレーム部材の係着部を下側の折板の係止部に引っ掛けることにより、下側の折板にフレーム部材を取り付けている。このため、下側の折板は係着部を引っ掛ける係止部を備えたものでなければならず、使用可能な折板が制限されていた。
本開示は、上記事由に鑑みてなされており、使用可能な折板の制限が少ない取付具を使用した二重折板屋根構造及び屋根改修構造を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る取付具は、下折板屋根材の上方に上折板屋根材を取り付けるための取付具である。前記下折板屋根材の山部の上面以外の外面に配置される固定部と、前記山部の側方から上方にわたって配置される上タイトフレームが引っ掛けられる引掛け部と、を備える。
本開示の一態様に係る連結具は、前記取付具と、前記上タイトフレームと、複数の前記上タイトフレームをつなぐ継ぎ具と、を備える。
本開示の一態様に係る二重折板屋根構造は、前記連結具を用いた二重折板屋根構造である。前記取付具は、前記下折板屋根材の前記山部の前記上面以外の外面に前記固定部を配置することによって、前記下折板屋根材の外面に設けられている。前記上タイトフレームは、前記下折板屋根材の外面に設けた前記取付具の前記引掛け部に引っ掛けられて、前記山部の側方から上方にわたって配置されている。
本開示の一態様に係る屋根改修構造は、前記二重折板屋根構造である。前記下折板屋根材が既存屋根材である。前記上折板屋根材が新規屋根材である。
本開示によれば、下折板屋根材の外面に取付具を取り付け、この取付具に上タイトフレームを引っ掛けて取り付けるため、取付具が取付可能であれば、下折板屋根材の形状や種類は制限されにくい、という利点がある。
図1は、本開示に係る二重折板屋根構造の一実施形態を示す断面図である。 図2は、本開示に係る取付具の一実施形態を示す斜視図である。 図3は、同上の取付具を示す分解斜視図である。 図4は、本開示に係る連結具に使用する上タイトフレームの一例を示す斜視図である。 図5は、本開示に係る連結具に使用する継ぎ具の一例を示す斜視図である。 図6は、本開示に係る二重折板屋根構造の施工途中を示す斜視図である。 図7は、同上の二重折板屋根構造の施工途中を示す一部の斜視図である。 図8は、同上の二重折板屋根構造の施工途中を示す斜視図である。 図9は、同上の二重折板屋根構造の施工途中を示す斜視図である。 図10は、本開示に係る取付具の変形例を示す斜視図である。 図11は、本開示に係る取付具の他の変形例を示す斜視図である。 図12は、本開示に係る二重折板屋根構造の変形例を示す断面図である。 図13は、本開示に係る二重折板屋根構造の他の変形例を示す断面図である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る二重折板屋根構造8を示している。二重折板屋根構造8は、上折板屋根材3と、下折板屋根材2と、連結具6と、下タイトフレーム10と、を備えている。連結具6は、取付具1と、上タイトフレーム5と、継ぎ具7と、を備えている。連結具6は、下タイトフレーム10に上折板屋根材3を連結するために使用される。
なお、本開示において、第2方向とは、二重折板屋根構造8の勾配方向であって、水流れ方向である。第1方向とは、第2方向と直交する方向である。
<取付具>
取付具1は、下折板屋根材2の上方に上折板屋根材3を取り付けるために使用される部材である。つまり、上折板屋根材3は取付具1により下折板屋根材2の上方に配置される。取付具1は金属板を曲げ加工等することで形成されている。この金属板は、例えば、鉄板、鋼板、亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板、又は、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板などである。図2に示すように、取付具1は、固定部11と、引掛け部12とを備えている。固定部11は、下折板屋根材2の外面4に配置される部分である。引掛け部12は、上タイトフレーム5が引っ掛けられる部分である。
固定部11は、板部111と、補強部112とを備えている。板部111は四角形の板状に形成されている。板部111は傾斜している。板部111には複数の固定孔113が厚み方向で貫通して形成されている。複数の固定孔113は略上下方向に並んで設けられている。補強部112は板部111の前端部と後端部にそれぞれ設けられている。各補強部112は板部111の厚み方向の一面側に突出して形成されている。すなわち、2つの補強部112が前後方向に並んで対向配置されている。なお、前後方向とは、取付具1を取り付けた際に、第2方向と平行となる方向である。ここで、本開示において、平行とは厳密な意味での平行だけでなく、略平行も含む概念である。
引掛け部12は2つの補強部112の間に架け渡されて設けられている。すなわち、引掛け部12は前後方向に延びるように形成されている。引掛け部12はボルト121及びナット122で構成されている。すなわち、2つの補強部112を貫通するようにボルト121を配置し、ボルト121の先端にナット122を締め付けるようにしている。引掛け部12は固定孔113よりも略下方に設けられている。
取付具1は固定部11及び引掛け部12を複数有している。図2に示す取付具1では、2つの固定部11及び2つの引掛け部12を有している。すなわち、取付具1は左右一対の固定部11を有し、各固定部11に引掛け部12がそれぞれ設けられている。2つの板部111は互いに対向しているが、2つの板部111の下端の間隔よりも上端の間隔のほうが広くなるように形成されている。すなわち、各板部111は下端から上端に向かって外方に向かって傾斜している。取付具1は複数の固定部11をつなぐ接続部13を備えている。図2に示す取付具1では、2つの固定部11が接続部13によりつながれている。接続部13は各補強部112の下部に一体に設けられている。接続部13は左右方向で対向する補強部112をつないでいる。なお、左右方向とは、取付具1を取り付けた際に、第1方向と平行となる方向である。
図2に示す取付具1は、2つの取付具半体1a、1bを組み合わせて形成されている。図3に示しように、取付具半体1a、1bは同形状であって、平面視で点対称となるように配置して組み合わされる。各取付具半体1a、1bは、左右両端にそれぞれ板部111を有している。各板部111の片側には補強部112が突設されている。各取付具半体1a、1bの各々の2つ補強部112は接続部13により下端部が接続されている。また各補強部112には前後方向に貫通する結合孔114が設けられている。そして、取付具半体1a、1bは接続部13が前後方向で対向するように配置される。また取付具半体1a、1bは補強部112が前後方向で対向するように配置される。また取付具半体1a、1bは左右両端の各々において、板部111が左右方向で重なるように配置される。さらに取付具半体1a、1bは左右両端の各々において、結合孔114が前後方向で対向するように配置される。そして、取付具半体1a、1bは左右両端の各々において、前後方向で対向する結合孔114にボルト121を通し、ボルト121の先端にナット122を締め付ける。このようにしてボルト121及びナット122で取付具半体1a、1bを組み付けて結合することにより、取付具1が形成される。ボルト121及びナット122は取付具半体1a、1bを結合する作用に加えて、上タイトフレーム5を引っ掛けて取り付ける引掛け部12としても作用する。すなわち、ボルト121及びナット122は結合部材と引掛け部12とを兼用する。
<上タイトフレーム>
上タイトフレーム5は逆U字状に形成されている。上タイトフレーム5は、一枚の帯状の金属板を曲げ加工等することで形成されている。この金属板は、例えば、鉄板、鋼板、亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板、又は、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板などである。上タイトフレーム5は、取付具1の引掛け部12に引っ掛けられる一対の屈曲部50と、これら一対の屈曲部50に繋がり、上折板屋根材3が固定される固定部51とを備えている。図4に示すように、一対の屈曲部50は、逆U字状の固定部51の左右方向における両側の下端部にそれぞれ形成されている。なお、左右方向とは、上タイトフレーム5を施工した際に、第1方向と平行となる方向である。
屈曲部50は左右方向の断面形状が「く」字状であり、上下方向の中間部が内側に向かって突出するように屈曲している。各屈曲部50は、正面視において、左右方向と平行な突出部52と、突出部52の内側端部から外側斜め下方に突出した沿片部53とを備えている。沿片部53の先端(外側端)は自由端となっている。
上タイトフレーム5の一対の屈曲部50には、それぞれ、断熱体54が取り付けられている。断熱体54は、屈曲部50の内側の面に沿うように形成されており、突出部52から沿片部53にまでわたって形成されている。断熱体54は、金属よりも熱伝導性が低い材料から形成される。断熱体54は、例えば、ナイロン樹脂、又はABS樹脂により成形されたプラスチック成形品、ゴム成形品、あるいはゴム製のテープが用いられる。断熱体54は、例えば嵌合、接着又はかしめにより、屈曲部50に取り付けられる。
図4に示すように、一対の屈曲部50は、固定部51を介して繋がっている。固定部51は、前後方向に見て下方に開口した逆U字状に形成されており、下折板屋根材2の山部21の上方に配置される。固定部51は、左右方向に離間して配置された一対の脚片部55と、一対の脚片部55の上端部同士を繋いだ頂片部56とを備えている。脚片部55は、頂片部56から外側斜め下方に向かって突出した傾斜板部57と、傾斜板部57の下端部から下方に向かって突出した縦板部58とを備えている。固定部51の左右方向の両側の下端部は、一対の縦板部58によってそれぞれ構成されている。屈曲部50の突出部52は、縦板部58の下端部から内側に向かって突出している。
傾斜板部57には、上下方向に間隔をあけて複数(2つ)の係合部59が形成されている。係合部59は、傾斜板部57の表面側に向かって突出しており、例えば、傾斜板部57の一部を切り起こして形成される。固定部51は、継ぎ具7が固着される連結部581を備えている。固定部51は、一対の縦板部58にそれぞれ形成された一対の連結部581を備えている。
各連結部581は、縦板部58から左右方向に沿って外側に突出した連結片部582と、連結片部582から上方に突出したねじ軸583とを備えている。連結片部582は、厚み方向が上下方向と平行であり、平面視矩形の板状に形成されている。連結片部582は、縦板部58の一部を切り起こすことで形成されている。連結片部582には、ねじ軸583の下端部が接続されており、ねじ軸583は連結片部582から上方に突出している。縦板部58には、左右方向に貫通した矩形状の貫通孔584が形成されている。貫通孔584は、連結片部582を形成するにあたって、縦板部58の一部を切り起こすことで形成された孔であり、連結片部582の上方に位置している。連結片部582は貫通孔584の下縁部から外側に向かって突出している。
<継ぎ具>
継ぎ具7は、2つの上タイトフレーム5をつなぐために使用される。継ぎ具7は、一枚の金属板を曲げ加工等することで形成されている。この金属板は、例えば、鉄板、鋼板、亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板、又は、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板などである。図5に示すように、継ぎ具7は、横片部70と、縦片部71と、規制片部72とを備えている。横片部70は、隣り合う上タイトフレーム5の間に配置され、左右方向における両端部が一対の上タイトフレーム5にそれぞれ連結可能である。縦片部71は、横片部70の端部から下方に突出しており、左右方向に延びた板状に形成されている。規制片部72は、各縦片部71から前方向又は後方向に沿って突出しており、左右方向に対して直交した板状に形成されている。なお、左右方向とは、継ぎ具7を取り付けた際に、第1方向と平行なる方向である。
図5に示すように、横片部70は、左右方向に延びた矩形板状に形成されている。横片部70の左右方向の両端部の各々には、上下方向に貫通した挿通孔74が形成されている。横片部70の左右方向に沿った両端部には、下方に向かって突出した縦片部71が形成されている。すなわち、継ぎ具7は、一対の縦片部71を備えている。縦片部71は、左右方向に延びる板状に形成されている。縦片部71は横片部70の左右方向における全長に亘って形成されており、一対の縦片部71と横片部70とで、継ぎ具7の主体が構成されている。
各縦片部71の左右方向の両端部には、規制片部72がそれぞれ設けられている。すなわち、継ぎ具7は、各縦片部71の左右方向の両端部の各々に、一対ずつ規制片部72が設けられており、計二対の規制片部72を備えている。規制片部72は、縦片部71の左右方向の端部から他方の縦片部71とは反対側に向かって突出している。すなわち、対をなす規制片部72は、一対の縦片部71から前後方向に沿ってそれぞれ互いに離れる方向に突出している。
<二重折板屋根構造>
本実施形態における二重折板屋根構造8は、折板が上下方向で対向して二重に配置されている屋根である。すなわち、下折板屋根材2の上方に上折板屋根材3が配置されて二重折板屋根構造8が形成されている。また二重折板屋根構造8として屋根改修構造9である場合を説明する。すなわち、下折板屋根材2が既存屋根材であって、施工してから数ヶ月以上経っており、劣化したりデザインが古くなっていたりした場合に、新規屋根材である上折板屋根材3を施工して、下折板屋根材2をカバーする場合について説明する。
<下折板屋根材の設置>
下折板屋根材2は屋根下地81の上に複数配置されている。屋根下地81は、母屋等の既存の屋根下地材であり、例えば、H型綱やC型綱やリップ溝型綱などにより構成されている。複数の下折板屋根材2は左右方向(第1方向)に並べて配置されており、下タイトフレーム10により、屋根下地81に取り付けられている。
下タイトフレーム10は、屋根下地81の上に載設され下折板屋根材2を固定するための部材である。下タイトフレーム10は帯状の金属板を曲げ加工することにより形成される。下タイトフレーム10は正面視で略逆U字状の山部101と、山部101の両方の下端から側方(山部101と反対側)に突出する固定部102とを有している。下タイトフレーム10は複数の山部101と複数の固定部102とを有しており、山部101と固定部102とは、左右方向に交互に繰り返し並んで形成されている。
そして、固定部102が屋根下地81の上に固定され、下タイトフレーム10が屋根下地81の上に設置されている。すなわち、山部101は屋根下地81の上面よりも上方に突出している。また各山部101の頂部には吊子103が設けられている。下タイトフレーム10は、屋根下地81の長手方向(左右方向)に沿って略直線状に載設される。また下タイトフレーム10は、前後方向に並ぶ複数の屋根下地81毎に設けられている。したがって、下タイトフレーム10は、前後方向(第2方向)において屋根下地81と略同じピッチで配置され、且つその長手方向が屋根下地81と平行となるようにして配置される。
下折板屋根材2は、前後方向に沿って延びて形成されている。また複数の下折板屋根材2が左右方向(流れ方向とは直角な方向であって、第1方向)に並ぶように配置されている。隣接する下折板屋根材2は隣接する端部同士が連結されている。各下折板屋根材2は、帯状の鋼板を断面略U字形状に曲げ加工することで形成される。各下折板屋根材2は、下タイトフレーム10の固定部102の上方に配置される底面部22と、この底面部22における左右方向の両端から上方に向けて連設された一対の山部21と、この山部21の上端縁から延設されたはぜ継ぎ部23とを備えている。下折板屋根材2の一対の山部21は、上方ほど対向間の距離が大きくなるよう傾斜しており、下タイトフレーム10の山部101の外側面に沿って配置される。このような下折板屋根材2は、底面部22と山部21とはぜ継ぎ部23とが、曲げ加工により一体に形成されている。
下折板屋根材2は、例えば、次のようにして施工されている。
下タイトフレーム10はその長手方向と屋根下地81の長手方向とを同一方向に向けた状態で、略一直線状に設置されている。これにより、下タイトフレーム10は、屋根下地81の長手方向に直角な方向に離設され、下タイトフレーム10の長手方向が、隔設された別の下タイトフレーム10と平行となる。なお、下タイトフレーム10が離間して並ぶ方向(すなわち、下タイトフレーム10の並設方向)は、屋根勾配方向(第2方向)と同方向となる。
略U字状の下折板屋根材2は、離設された下タイトフレーム10間を架け渡すようにして、下タイトフレーム10の隣り合う山部101の間で、固定部102の上方に配置される。このとき、下折板屋根材2は、その長さ方向が、下タイトフレーム10の並設方向と同じ方向となるよう配置される。このように設置した下折板屋根材2に対し、下タイトフレーム10の長手方向に並ぶよう別の下折板屋根材2を配置する。この後、隣接配置された両方の下折板屋根材2を、はぜ継ぎ部23を介してはぜ継ぎ固定する。このとき、下タイトフレーム10の山部101に取り付けられた吊子103も共にはぜ締めすることで、吊子103を介して下折板屋根材2と下タイトフレーム10とを固定する。このようにして、複数の下折板屋根材2を下タイトフレーム10に固定することにより下折板屋根が形成される。
<取付具の設置>
取付具1は、下折板屋根材2の山部21の上面41以外の外面4に固定部11を配置することによって、下折板屋根材2の外面4に設けられる。すなわち、取付具1の固定部11は下折板屋根材2の外面41に接触して配置されるが、この外面4は山部21の上面41以外である。本実施形態において、山部21の上面4は、はぜ継ぎ部23で構成されている。このため、はぜ継ぎ部23よりも下側の部分、すなわち、山部21の外側(下タイトフレーム10と反対側)を向く面、または底面部22の外側(下タイトフレーム10と反対側)を向く面に沿って固定部11が配置される。本実施形態においては、山部21の外側(下タイトフレーム10と反対側)を向く面に沿って固定部11が配置される。ここで、固定部11は山部21の下部211の外面42に沿って配置されるのが好ましい。下部211は山部21の上下方向の中央部よりも下側の部分である。下部211は上部よりも底面部22に近い。このため、取付具1を外面42と底面部22とに沿わせてガイドしながら取付具1を施工することができ、山部21の上部に取付具1を配置する場合に比べて、取付具1の施工が行いやすい。また上折板屋根材3に正圧がかかった場合に、その圧力が上タイトフレーム5から取付具1に伝わって山部21が下方に向かって変形しても、取付具1が底面部22に達して支えられることがあり、上折板屋根材5の正圧に対する強度を向上させることができる。また意匠性も向上させることができる。例えば、パラペット形状の場合、壁と屋根の高さに制限がある場合がある。こういった場合、山部21の下部211に取付具1を設置することで上折板屋根の高さを低く施工でき、壁の高さより高くならないようにすることができる。
固定部11は、取付具1を下折板屋根材2の底面部22の上方に配置した後、下折板屋根材2を取り付けた下タイトフレーム10に固定される。すなわち、取付具1は下折板屋根材2の対向する一対の山部21の間に配置される。このとき、取付具1は下折板屋根材2の底面部22の上に載置される。また固定部11は、下タイトフレーム10に対応する位置において、下折板屋根材2の外面4(42)に接触して配置し、ビスなどの固定具14で下タイトフレーム10に固定される。固定具14は、板部111に設けた固定孔113に外方(下折板屋根材2と反対側)から差し込まれ、下折板屋根材2及び下タイトフレーム10を貫通してねじ込まれる。
ここで、取付具1は左右両端のそれぞれに固定部11を有しているので、各固定部11がそれぞれ下タイトフレーム10に固定される。すなわち、一方の固定部11は、対向する一対の山部21のうちの一方の山部21の外面4に沿って配置される。他方の固定部11は、対向する一対の山部21のうちの他方の山部21の外面4に沿って配置される。そして、上記のようにして、取付具1を対向する一対の山部21の間に配置することで、山部21の下部211の側方に上タイトフレーム5が引っ掛けられる引掛け部12が配置される。
取付具1は、略全ての対向する山部21の間に配置される。また、取付具1は略全ての下タイトフレーム10に対応する位置に配置される。なお、下折板屋根材2の底面部22の幅(第1方向の寸法)が、取付具1の幅(第1方向の寸法)よりも広い場合は、固定部11と下折板屋根材2の外面4(42)との間にスペーサを入れて固定具14で固定することができる。すなわち、隣り合う山部21の対向する外面4の間の寸法が、取付具1の対向する固定部11の間の寸法よりも大きい場合がある。この場合、固定部11と下折板屋根材2の外面4(42)との間にスペーサを入れて、固定部11と外面4との間に空間が生じにくくした状態で、固定部11と下タイトフレーム10とを固定具14で固定する。下折板屋根材2の種類などに起因して、下折板屋根材2の底面部22の幅と取付具1の幅が対応しない場合が想定される。下折板屋根材2の底面部22の幅が取付具1の幅よりも狭い場合は、取付具1を下折板屋根材2の山部21の少し上方に配置すれば対応できる。一方、下折板屋根材2の底面部22の幅が取付具1の幅よりも広い場合は、下折板屋根材2と取付具1の固定部11との間に隙間(2mm~5mm程度)が生じることがあり、このような隙間に合うスペーサを固定部11と外面4との間に入れて固定することができる。スペーサは、両方の固定部11と、各固定部11と対向する外面4との間に、それぞれ設けることが好ましく、これにより、取付具1をバランスよく配置することができる。
<上タイトフレームの設置>
上タイトフレーム5は、下折板屋根材2の外面4に設けた取付具1の引掛け部12に引っ掛けられて、山部21の側方から上方にわたって配置されている。ここで、上タイトフレーム5は、左右両端のそれぞれに屈曲部50を有するが、各屈曲部50が、各々、別々の引掛け部12に引っ掛けられる。図7に示すように、屈曲部50は引掛け部12の下側に引っ掛けられ、これにより、上タイトフレーム5は上方への移動が規制される。
本実施形態の屈曲部50は、断熱体54を介して引掛け部12に引っ掛けられる。このため、上タイトフレーム5と取付具1及び下折板屋根材2との間で熱が伝わり難くなり、ひいては、下折板屋根材2と上折板屋根材3とのヒートブリッジが抑制されて二重折板屋根の断熱性能が向上する。また屈曲部50が引掛け部12に引っ掛けられている状態において、沿片部53の先端と、下折板屋根材2の底面部22との間に隙間24が形成される。隙間24は、沿片部53が移動可能なスペースとして利用される。すなわち、作業者は、一方の屈曲部50を引掛け部12に係止したまま、他方の屈曲部50を山部21の外面4に沿って下方にスライドすることができ、これにより、上タイトフレーム5を簡単に傾けることができて作業性が向上する。
上タイトフレーム5は、下折板屋根材2の山部21の側方から上方にわたって配置される。すなわち、上タイトフレーム5は、下折板屋根材2の山部21に被さるように配置され、各屈曲部50が対応する引掛け部12に引っ掛けられることで、取付具1に取り付けられる。ここで、上タイトフレーム5は、隣接する2つの下折板屋根材2の両方の山部21の側方から上方にわたって配置される。すなわち、隣接する2つの下折板屋根材2は、はぜ継ぎ部23により、隣接する山部21同士が接続されているが、このはぜ継ぎ部23接続された両方の山部21を跨ぐようにして上タイトフレーム5が配置される。したがって、上タイトフレーム5の一方の屈曲部50が引っ掛かる引掛け部12と、他方の屈曲部50が引っ掛かる引掛け部12とは、別々の取付具1に設けられている。
このようにして複数の上タイトフレーム5は、左右方向に並べて設けられる。またほぼ全ての取付具1と上タイトフレーム5とが引っ掛けられる。
<継ぎ具の設置>
上記のようにして、取付具1に取り付けられた上タイトフレーム5は、継ぎ具7を介して左右方向で隣り合う別の上タイトフレーム5に連結される。すなわち、継ぎ具7により、上タイトフレーム5の屈曲部50は取付具1の引掛け部12から外れにくくなる。
図8に示すように、継ぎ具7は、隣り合う上タイトフレーム5の間に上方から配置される。継ぎ具7の横片部70における左右方向の両端部の各々は、対応する上タイトフレーム5の連結片部582の上に載置される。また横片部70に設けた各挿通孔74には、対応する上タイトフレーム5のねじ軸583が下方から挿通される。各挿通孔74に挿通されたねじ軸583は、横片部70の上方に突出し、この突出部分には、ナット585が締め付けられる。したがって、横片部70の左右方向の両端部の各々は、対応する連結片部582とナット585とで上下に挟まれる。これにより、横片部70の左右方向の両端部の各々は、対応する連結部581に連結され、隣り合う上タイトフレーム5が継ぎ具7を介して連結される。このようにして、複数の継ぎ具7の各々が、隣り合う略全ての上タイトフレーム5の間に配置される。
規制片部72は、上タイトフレーム5の縦板部58の外側の面に沿って配置される。この状態において、規制片部72は、縦板部58よりも下方に突出し、縦板部58の下方に位置する屈曲部50に対向する。このため、上タイトフレーム5の屈曲部50が、外側(固定部51と反対側)に移動しようとしたときには、この移動が規制片部72によって規制される。従って、屈曲部50は引掛け部12から外れ難くなる。
本実施形態の規制片部72の下端部は、沿片部53の先端部(下端部)と同じ高さに配置され、当該先端部に対向する。このため、例えば上折板屋根材3の上方において負圧が発生して上タイトフレーム5に上向きの力が加わり、引掛け部12に引っ掛けられた屈曲部50が縦板部58との接続部分を支点にして外側に回転しようとした場合には、沿片部53の先端部が外側に移動することが、規制片部72によって規制される。このため、屈曲部50は引掛け部12から一層外れ難くなる。
<上折板屋根材の設置>
継ぎ具7を配置した後、上折板屋根材3が設置される。上折板屋根材3は図9に示すように、隣り合う上タイトフレーム5の間に配置される。
上折板屋根材3は一枚の金属板を曲げ加工等することで形成されている。この金属板は、例えば、鉄板、鋼板、亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板、又は、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板などである。上折板屋根材3は、屋根の傾斜方向(流れ方向)に長尺に形成されている。また、上折板屋根材3は断面略U字状に形成されており、谷部31と、その両方の側端部から斜め上方に向かって突出する山部32とを備えて形成されている。谷部31には一対の段部311が折り曲げ加工により上折板屋根材3の長手方向の略全長にわたって形成されている。
一方の山部32は、傾斜部321と、頂部323と、嵌合部324を備えている。傾斜部321は、谷部31の一方の側端から外側方(谷部31と反対側)の斜め上方に向かって突出する。頂部323は、傾斜部321の上端から外側方(谷部31と反対側)に向かって略水平に突出する。嵌合部324は、頂部323の端部から上方に向かって突出する断面略逆U字状に構成されている。
他方の山部32は、傾斜部321と、頂部323と、被嵌合部325を備えている。傾斜部321は、谷部31の一方の側端から外側方(谷部31と反対側)の斜め上方に向かって突出する。頂部323は、傾斜部321の上端から外側方(谷部31と反対側)に向かって略水平に突出する。被嵌合部325は、頂部323の端部から上方に向かって突出する断面略倒L字状に構成されている。
そして、山部32の傾斜部321には被係止部34、35が設けられている。被係止部34、35は傾斜部321の一部を段状に折り曲げてその裏面側に突出するように形成されている。また、一方の被係止部34は傾斜部321の上下方向の中央部よりも上側に形成され、他方の被係止部35は傾斜部321の上下方向の中央部よりも下側に形成されている。また、被係止部34、35は上折板屋根材3の長尺方向の全長にわたって形成されている。
上折板屋根材3は、屋根の傾斜方向に並設された複数本の屋根下地81の上に架け渡されて配置される。このとき、屋根下地81に取り付けた上タイトフレーム5に上折板屋根材3を上側から被せるように配置する。また左右方向(第1方向)で隣り合う上タイトフレーム5の対向する固定部51の間に上折板屋根材3の谷部31を位置させて上タイトフレーム5の固定部51の上に載置する。また上折板屋根材3の谷部31は継ぎ具7の上方に位置している。
上折板屋根材3の一方の山部32はこれに近接する一方の固定部51と連結され、他方の山部32はこれに近接する他方の固定部51と連結される。この場合、山部32に設けた上側の被係止部34を固定部51に設けた上側の係合部59の先端(下端)に係止すると共に山部32に設けた下側の被係止部35を固定部51に設けた下側の係合部59の先端(下端)に係止する。このようにして上折板屋根材3の両側の山部32のそれぞれを、左右方向に隣り合う別々の上タイトフレーム5に引っ掛けて取り付ける。また、上折板屋根材3の被嵌合部325を設けた方の山部32の頂部323は上タイトフレーム5の頂片部56の上側に配置する。
次に、上記とは別の上折板屋根材3を屋根の傾斜方向に並設された複数本の屋根下地81の上に架け渡して配置する。この別の上折板屋根材3は上記既設の上折板屋根材3に隣接して配置する。これにより、上タイトフレーム5を挟んで上折板屋根材3が左右方向で隣り合う状態となる。また、上記別の上折板屋根材3も、上記の既設した上折板屋根材3と同様に、上タイトフレーム5に上側から被せるように配置する。そして、上タイトフレーム5の隣り合う固定部51の間に谷部31を位置させると共に係合部59への被係止部34、35の引っ掛けにより両側の山部32を上タイトフレーム5に引っ掛けて取り付ける。
また左右方向で隣接させた上折板屋根材3の嵌合部324と被嵌合部325とを嵌合し、嵌合部324を折り曲げて被嵌合部325の下側に引っ掛ける。このようにして隣接する上折板屋根材3の山部32同士をはぜ締めにより接合することによって、隣接する山部32を接続する。また、上記のはぜ締めにより、山部32が固定部51の方に近づくように若干傾くために、被係止部34、35が係合部59にさらに深く確実に係止されることになる。そして、このようにして複数枚の上折板屋根材3を順次接続しながら左右方向に配置していくことにより、山部32と谷部31とが交互に連続して連なった上折板屋根を形成することができる。
このようにして複数の下折板屋根材2を備える下折板屋根と、複数の上折板屋根材3を備える上折板屋根とを有する二重折板屋根構造が形成される。
(変形例)
実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
図10には、取付具1の変形例を示す。この取付具1は、図2及び図3の取付具1に対して、引掛け部12の構成が異なる。図2及び図3の取付具1は、引掛け部12がボルト121及びナット122で構成されているが、図10の取付具1では金属板で引掛け部12が形成されている。この金属板の引掛け部12は前後方向に対向する一対の補強部112のうち、一方の補強部112と一体に形成されている。そして、引掛け部12は他方の補強部112の方に延ばされて一対の補強部112の間に架け渡されている。
図10に示す取付具1では、ボルト121及びナット122が必要でなく、金属板の折り曲げ加工等で全体を形成することができ、生産性が向上する。
図11には、取付具1の他の変形例を示す。この取付具1は、図2及び図3の取付具1に対して、接続部13の構成が異なる。図2及び図3の取付具1は、2つの固定部11が接続部13によりつながれているが、図11の取付具1では2つの固定部11が接続部13によりつながれていない。すなわち、取付具1は、引掛け部12を設けた2つの固定部11がそれぞれ別体で形成されている。この場合、各固定部11をそれぞれ下折板屋根材2の外面4に接触させて配置し、固定具14で下タイトフレーム10に固定することができる。しかし、各固定部11をそれぞれ個別に固定すると、対向して配置される固定部11の位置がずれてしまうことがあり、これにより、上タイトフレーム5の左右両端部の屈曲部50を引掛け部12に引っ掛けにくくなることがある。
そこで、2つの固定部11を配置する際には、接続治具19を使用する。接続治具19は、2つの固定部11を接続した状態で、下折板屋根材2の対向する山部21の間に配置し、固定部11を固定具14で下タイトフレーム10に固定した後、固定部11から取り外す。すなわち、接続治具19は取付具1の取付時に使用し、取付具1の取付後には使用しない治具である。接続治具19は、一対の支持部91を有し、一対の支持部91は架設部92で結合されている。一対の支持部91は前後方向に対向して配置されており、各支持部91の左右両端のそれぞれに、切欠部93が設けられている。各切欠部93は支持部91の下面に開口している。また接続治具19の左右両端において、一対の切欠部93が前後方向に対向して配置されている。
そして、取付具1を構成する一対の固定部11のそれぞれが、接続治具19の左右両端に保持された状態で下折板屋根材2の外面4に配置される。前後方向で対向して配置された一対の切欠部93は引掛け部12に挿入されており、これにより、接続治具19に固定部11及び引掛け部12が保持される。そして、上記と同様にして、固定部11を固定具14で下タイトフレーム10に固定した後、切欠部93を引掛け部12から引き抜くことで固定部11から接続治具19を取り外すことができる。
上記では、二重折板屋根構造8として屋根改修構造9である場合を説明した。すなわち、下折板屋根材2が既存屋根材であって、施工してから数ヶ月以上経っており、劣化したりデザインが古くなっていたりした場合に、新規屋根材である上折板屋根材3を施工して、下折板屋根材2をカバーする場合について説明した。しかしながら、本開示における二重折板屋根構造8は、下折板屋根材2が新規屋根材である場合にも適用可能である。すなわち、新築の建物の屋根構造を本開示の二重折板屋根構造8とすることができる。
上記では、下折板屋根材2と上折板屋根材3との間を空間で形成したが、これに限られず、下折板屋根材2と上折板屋根材3との間に断熱材を設けても良い。断熱材としては、ロックウール又はグラスウールなどの無機繊維材及びウレタンフォーム又はスチレンフォームなどの樹脂発泡体などが例示される。
上記では、上折板屋根材3として、被係止部34、35を備えるものを使用した。また上タイトフレーム5として、係合部59を備えるものを使用した。しかしながら、これに限定されず、図12に示すように、上折板屋根材3として、被係止部34、35を備えていないものを使用することができる。この場合、下折板屋根材2と上折板屋根材3とは同種のものを使用することができる。また上折板屋根材3に被係止部34、35が無い場合に、上タイトフレーム5として、係合部59が無いものを使用することができる。
下折板屋根材2及び上折板屋根材3において、折板の種類は特に問わない。下折板屋根材2及び上折板屋根材3は、例えば、図12に示すように、はぜ継ぎ接続されるはぜ式折板、嵌合により接続される嵌合式折板、図13に示す下折板屋根材2のように、重ね合わせて接合される重ね式折板などが採用できる。はぜ式折板の場合、はぜ継ぎ部分の形状は角ハゼ形状又は丸ハゼ形状とすることができる。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る取付具(1)は、下折板屋根材(2)の上方に上折板屋根材(3)を取り付けるための取付具(1)である。下折板屋根材(2)の山部(21)の上面(41)以外の外面(4)に配置される固定部(11)と、山部(21)の側方から上方にわたって配置される上タイトフレーム(5)が引っ掛けられる引掛け部(12)と、を備える。
この態様によれば、下折板屋根材(2)の山部(21)の上面(41)以外の外面(4)に固定部(11)を配置して取付具(1)を取り付け、この取付具(1)の引掛け部(12)に上タイトフレーム(5)を引っ掛けて配置する。そして、この上タイトフレーム(5)に上折板屋根材(3)を取り付けることができ、下折板屋根材(2)に上タイトフレーム(5)が引っ掛ける部分を設ける必要がなく、取付具(1)が取付可能であれば、下折板屋根材(2)の形状や種類は制限されにくい、という利点がある。
第2の態様に係る取付具(1)は、第1の態様において、外面(4)は、山部(21)の下部(211)の外面(42)を含む。
この態様によれば、山部(21)の上部の外面に取付具(1)を配置する場合に比べて、上タイトフレーム(5)及び上折板屋根材(3)の負圧に対する強度を向上させることができ、耐負圧性能を高くすることができる、という利点がある。
第3の態様に係る取付具(1)は、第1又は2の態様において、固定部(11)は、下折板屋根材(2)を取り付けた下タイトフレーム(10)に固定される。
この態様によれば、取付具(1)は下折板屋根材(2)よりも強度の高い下タイトフレーム(10)に固定することができ、耐負圧性能を高くすることができる、という利点がある。
第4の態様に係る取付具(1)は、第1~3のいずれか1つの態様において、固定部(11)及び引掛け部(12)をそれぞれ複数有する。複数の固定部(11)をつなぐ接続部(13)を備える。
この態様によれば、複数の固定部(11)を少ない作業で取り付けることができ、作業性が向上する、という利点がある。
第5の態様に係る連結具(6)は、第1~4のいずれか1つの態様の取付具(1)と、上タイトフレーム(5)と、複数の上タイトフレーム(5)をつなぐ継ぎ具(7)と、を備える。
この態様によれば、継ぎ具(7)で複数の上タイトフレーム(5)をつなぐことができ、上タイトフレーム(5)の負圧に対する取付強度を高くすることができる、という利点がある。
第6の態様に係る二重折板屋根構造(8)は、第5の態様の連結具(6)を用いた二重折板屋根構造である。取付具(1)は、下折板屋根材(2)の山部(21)の上面(41)以外の外面(4)に固定部(11)を配置することによって、下折板屋根材(2)の外面(4)に設けられている。上タイトフレーム(5)は、下折板屋根材(2)の外面(4)に設けた取付具(1)の引掛け部(12)に引っ掛けられて、山部(21)の側方から上方にわたって配置されている。
この態様によれば、下折板屋根材(2)の外面(4)に取付具(1)を取り付け、この取付具(1)に上タイトフレーム(5)を引っ掛けて取り付けるため、取付具(1)が取付可能であれば、下折板屋根材(2)の形状や種類は制限されにくい、という利点がある。
第7の態様に係る屋根改修構造(9)は、第6の態様の二重折板屋根構造(8)である。下折板屋根材(2)が既存屋根材である。上折板屋根材(3)が新規屋根材である。
この態様によれば、下折板屋根材(2)を上折板屋根材(3)でカバーすることができる、という利点がある。
1 取付具
11 固定部
12 引掛け部
2 下折板屋根材
21 山部
211 下部
3 上折板屋根材
4 外面
41 上面
42 外面
5 上タイトフレーム
6 連結具
7 継ぎ具
8 二重折板屋根構造
9 屋根改修構造
10 下タイトフレーム

Claims (6)

  1. 下折板屋根材の上方に上折板屋根材を備えた二重折板屋根構造であって、
    前記上折板屋根材は、上タイトフレームにより前記下折板屋根材の上方に取り付けられ、
    取付具は、前記下折板屋根材の山部の上面以外の外面に配置される固定部と、前記山部の側方から上方にわたって配置される前記上タイトフレームが引っ掛けられる引掛け部と、を備え、
    前記取付具は、前記下折板屋根材の前記山部の前記上面以外の外面に前記固定部を配置することによって、前記下折板屋根材の外面に設けられており、
    前記上タイトフレームは、前記下折板屋根材の外面に設けた前記取付具の前記引掛け部に引っ掛けられて、前記山部の側方から上方にわたって配置されている、
    二重折板屋根構造。
  2. 前記外面は、前記山部の下部の外面を含む、
    請求項1に記載の二重折板屋根構造
  3. 前記固定部は、前記下折板屋根材を取り付けた下タイトフレームに固定される、
    請求項1又は2に記載の二重折板屋根構造
  4. 前記固定部及び前記引掛け部をそれぞれ複数有し、
    前記複数の固定部をつなぐ接続部を備える、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の二重折板屋根構造
  5. 複数の前記上タイトフレームをつなぐ継ぎ具を更に備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の二重折板屋根構造。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の二重折板屋根構造であって、
    前記下折板屋根材が既存屋根材であり、
    前記上折板屋根材が新規屋根材である、
    屋根改修構造。
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