JP7305432B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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本発明は、IDS(アイドリングストップ、アイドルストップ)制御を採用した車両に用いられる制御装置に関する。
4WD(four-wheel-drive:四輪駆動)式の車両では、エンジンの動力がトランスミッションを介してトランスファに入力され、その入力された動力がトランスファにより前輪と後輪とに配分される。
4WD式の車両には、トランスファに、前後輪間の差動を許容するセンタデフを採用したものがある。センタデフの採用により、大きい舵角で旋回するときに後輪が前輪の抵抗となる現象、いわゆるタイトコーナーブレーキング現象の発生が抑制される。ところが、悪路走行中に、1つの車輪が泥濘にはまるなどにより空転すると、すべての車輪の伝達トルクが0となり、車両の走行が不能になる。そこで、センタデフには、デフロックスイッチのオン/オフに応じて作動/非作動が切り替わるデフロック機構が設けられており、デフロック機構の作動により、前輪および後輪へのトルク(動力)の配分が50:50になる。
ところで、近年、エンジンを走行用の駆動源として搭載する車両には、燃費の向上などの目的で、エンジンを不要時に停止させるIDS制御が多く採用されている。IDS制御では、たとえば、車両の走行中に運転者によるブレーキ操作がなされて、車速が所定速度以下に低下すると、エンジンが自動的に停止され、そのエンジンの停止中にブレーキ操作が解除されると、エンジンが自動的に再始動される。
特開2015-105595号公報 特開2015-218657号公報
IDS制御は、前輪または後輪が駆動輪となる2WD(two-wheel-drive:二輪駆動)式の車両に限らず、4WD式の車両にも採用されることがある。4WD式の車両の悪路走行中は、路面状況に応じて車両の停止および発進が繰り返されることが多い。この場合に、車両の停止および発進の都度、IDS制御によるエンジンの停止と再始動とが繰り返されるのは、運転者にとって煩わしいうえ、悪路走破性の低下を招くおそれがある。
本発明の目的は、車両の悪路走行中にIDS制御によりエンジンが停止および再始動されるのを抑制できる、車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、エンジンの動力を前輪と後輪とに差動を許容しつつ配分するセンタデフと、デフロックスイッチのオン/オフに応じて作動/非作動が切り替わり、作動によりセンタデフを差動を許容しない状態にするデフロック機構とを搭載した車両に用いられる制御装置であって、所定のIDS開始条件が成立したことに応じてエンジンを停止させ、その停止中に所定のIDS復帰条件が成立したことに応じてエンジンを再始動させるIDS制御を実行するIDS制御手段と、デフロックスイッチのオフからオンへの切り替えに応じてIDS制御手段によるIDS制御の実行を禁止し、デフロックスイッチのオンからオフへの切り替え以後、車両が悪路から脱したと判定可能な条件が成立するまで、IDS制御の実行の禁止を継続するIDS制御禁止手段とを含む。
この構成によれば、IDS制御では、IDS開始条件が成立したことに応じて、エンジンが停止され、そのエンジンの停止中にIDS復帰条件が成立したことに応じて、エンジンが再始動される。
車両が悪路を走行する際、デフロックスイッチがオンにされることがある。デフロックスイッチがオフの状態では、センタデフにより、エンジンの動力が前輪と後輪とに差動が許容されつつ分配される。デフロックスイッチがオフからオンに切り替えられると、デフロック機構が作動して、センタデフが差動を許容しない状態になり、前輪および後輪への動力の配分が50:50になる。デフロックスイッチがオンの状態では、IDS制御の実行が禁止される。これにより、デフロック機構が作動した状態での車両の悪路走行中に、IDS制御によるエンジンの停止および再始動が抑制される。
運転者は、デフロック機構の作動の必要がなくなったと判断すると、デフロックスイッチをオフにする。したがって、デフロックスイッチがオンであるとき、車両が悪路を走行している可能性が高い。そこで、デフロックスイッチがオンからオフに切り替えられた場合、IDS制御の実行の禁止を解除、つまりIDS制御の実行を許可する構成が考えられる。しかしながら、デフロックスイッチがオフにされても、車両が悪路から脱したとは限らず、車両の悪路走行が継続している場合があり、この場合、IDSの実行が許可されると、IDS制御によるエンジンの停止と再始動とが繰り返されるおそれがある。
そのため、IDS制御の実行の禁止は、デフロックスイッチがオフからオンに切り替えられた以後も、車両が悪路から脱したと判定可能な条件が成立するまで継続される。これにより、デフロックスイッチがオフにされて、デフロック機構の作動が解除されても、車両が悪路走行中である間は、IDS制御によるエンジンの停止および再始動が抑制される。
よって、車両の悪路走行中に、運転者がエンジンの停止と再始動との繰り返しによる煩わしさを感じることを抑制できる。また、エンジンの停止と再始動との繰り返しによる悪路走破性の低下を抑制できる。
車両が悪路から脱したと判定可能な条件は、たとえば、前輪および後輪に配分されるトルク差(N・m)が所定値以下であるという条件であってもよい。所定値は、0または0にトルク検出の誤差分を加えた値であってもよい。トルク差が所定値以下である状態は、デフロック機構が作動していなくても、前輪および後輪にトルクが等配分されている状態であり、前輪および後輪にスリップや空転が生じておらず、車両が悪路ではない舗装路などを走行中であると考えられる。
本発明によれば、車両の悪路走行中に、運転者がエンジンの停止と再始動との繰り返しによる煩わしさを感じることを抑制できる。また、エンジンの停止と再始動との繰り返しによる悪路走破性の低下を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る車両用制御装置が搭載される車両1の駆動系の要部の構成を図解的に示す平面図である。 車両の制御系の要部の構成を示すブロック図である。 IDS制御禁止処理の流れを示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の駆動系>
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用制御装置が搭載される車両1の駆動系の要部の構成を図解的に示す平面図である。
車両1は、センタデフ式フルタイム4WDシステムを採用している。車両1には、エンジン2、トランスミッション3、センタデフ4、フロントプロペラシャフト5、リヤプロペラシャフト6、フロントデフ7およびリヤデフ8が含まれる。
エンジン2は、たとえば、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンである。エンジン2は、たとえば、クランクシャフトが車両1の前後方向に延びるように、車両1の前部に縦置きで搭載(マウント)されている。
トランスミッション3は、たとえば、有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)であってもよいし、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)であってもよい。また、トランスミッション3は、自動変速機に限らず、手動変速機(MT:Manual Transmission)であってもよい。
エンジン2の動力は、トランスミッション3により車両1の走行状況に応じた変速比で変速される。トランスミッション3から出力される動力は、ギヤ伝達機構11を介してセンタデフ4に入力され、センタデフ4により、フロントプロペラシャフト5およびリヤプロペラシャフト6に配分される。
フロントプロペラシャフト5は、センタデフ4から前方に延び、フロントデフ7に接続されている。フロントプロペラシャフト5の動力(回転)は、フロントデフ7に入力され、フロントデフ7により、フロントデフ7からそれぞれ左右に延びるフロントドライブシャフト12L,12Rに配分される。これにより、フロントドライブシャフト12L,12Rが回転し、そのフロントドライブシャフト12L,12Rの回転に伴って、それぞれ左右の前輪13L,13Rが回転する。
一方、リヤプロペラシャフト6は、センタデフ4から後方に延び、リヤデフ8に接続されている。リヤプロペラシャフト6の動力(回転)は、リヤデフ8に入力され、リヤデフ8により、リヤデフ8からそれぞれ左右に延びるリヤドライブシャフト14L,14Rに配分される。これにより、リヤドライブシャフト14L,14Rが回転し、そのリヤドライブシャフト14L,14Rの回転に伴って、それぞれ左右の後輪15L,15Rが回転する。
センタデフ4には、デフロック機構16が付随して設けられている。車両1の車室内には、運転席の前方にインストルメントパネルが設けられており、そのインストルメントパネルには、手動操作によりオン/オフに切り替えられるデフロックスイッチ17(図2参照)が配設されている。デフロックスイッチ17がオフの状態では、デフロック機構16が作動せず、フロントデフ7により、フロントプロペラシャフト5とリヤプロペラシャフト6との差動(回転差)が許容され、前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとの差動(回転差)が許容される。デフロックスイッチ17がオンの状態では、デフロック機構16が作動し、フロントデフ7がフロントプロペラシャフト5とリヤプロペラシャフト6との差動を許容しない状態となる。
<車両の制御系>
図2は、車両1の制御系の要部の構成を示すブロック図である。
車両1では、エンジン2に付随して、エンジン2のクランキングのためのスタータ21と、エンジン2の回転によって発電するオルタネータ22とが設けられている。また、車両1には、12V(ボルト)の鉛電池からなるバッテリ23が搭載されている。
バッテリ23からスタータ21への給電経路上には、スタータリレー24が設けられている。スタータリレー24がオンにされて、バッテリ23からスタータ21に電圧が供給されると、スタータ21によりエンジン2がクランキングされる。そして、エンジン2がクランキングされながら、エンジン2の点火プラグがスパークされることにより、エンジン2が始動する。
オルタネータ22の回転軸(ロータ)には、エンジン2の出力軸の回転が伝達される。オルタネータ22の回転軸が回転すると、その回転が電力に変換されて、オルタネータ22から電力が出力される。オルタネータ22から出力される電力がバッテリ23に供給されることにより、バッテリ23が充電される。
車両1には、マイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が搭載されている。マイコンには、たとえば、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリが内蔵されている。車両1の各部を制御するため、車両1には、複数のECUが搭載されている。各ECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
複数のECUには、エンジン/TM/IDSECU31、ブレーキECU32およびコンビネーションメータECU33が含まれる。エンジン/TM/IDSECU31は、エンジン2の始動、停止および出力調整の制御、トランスミッション3の変速比の制御、ならびにIDS制御を実行する。ブレーキECU32は、車両1の制動時や旋回時に、車両1の姿勢が安定に保たれるように、前輪13L,13Rおよび後輪15L,15Rの各車輪に付与される制動力を制御する。また、車両1のインストルメントパネルには、コンビネーションメータが配設されており、コンビネーションメータECU33は、そのコンビネーションメータに装備されている計器類の表示などを制御する。
エンジン/TM/IDSECU31、ブレーキECU32およびコンビネーションメータECU33による各制御に必要な情報は、車両1の各部に配設されたセンサの検出信号から取得されるか、または、ECU間での通信により取得される。
たとえば、エンジン/TM/IDSECU31には、車速センサ34が接続されており、IDS制御に必要な車速の情報は、車速センサ34の検出信号から取得される。車速センサ34は、たとえば、車両1の走行に伴って回転する磁性体からなるロータと、ロータと非接触に設けられた電磁ピックアップとを備えている。ロータが一定角度回転する度に、電磁ピックアップからパルス信号が検出信号として出力される。パルス信号の周波数は、実車速に対応するので、エンジン/TM/IDSECU31は、車速センサ34から入力されるパルス信号の周波数を車速に換算する。また、エンジン/TM/IDSECU31は、IDS制御のために、ブレーキECU32からブレーキ操作がなされているか否かの情報を通信により取得する。コンビネーションメータECU33には、デフロックスイッチ17のオン/オフ信号が入力されるようになっており、エンジン/TM/IDSECU31は、コンビネーションメータECU33からデフロックスイッチ17がオンであるかオフであるかの情報を通信により取得する。
なお、図2には、本発明の一実施形態の説明に必要な一部のセンサのみが示されている。
IDS制御では、車両1の走行中に運転者によるブレーキ操作(たとえば、ブレーキペダルの踏操作)がなされると、エンジン/TM/IDSECU31により、IDS開始条件が成立しているか否かが繰り返し判断される。IDS開始条件には、たとえば、ブレーキ操作が一定時間以上継続しているというブレーキ条件、車速が0km/hよりも大きいIDS開始車速(たとえば、10km/h)以下であるという車速条件が含まれる。IDS開始条件が成立すると、エンジン/TM/IDSECU31により、エンジン2が停止される。
IDS開始条件には、その他の条件が含まれてもよく、たとえば、バッテリ23のSOC(State Of Charge)が所定値以上であるというバッテリ条件が含まれてもよい。
IDS制御によるエンジン2の停止中は、所定のIDS復帰条件が成立しているか否かが繰り返し判断される。IDS復帰条件には、たとえば、運転者によるブレーキ操作が解除されるという条件が含まれる。IDS復帰条件が成立すると、エンジン/TM/IDSECU31により、スタータリレー24がオンにされて、エンジン2が再始動される。
<IDS制御禁止処理>
図3は、IDS制御禁止処理の流れを示すフローチャートである。
車両1の走行中は、エンジン/TM/IDSECU31により、IDS制御禁止処理が実行される。
IDS制御禁止処理では、デフロックスイッチ17がオンであるか否かが判断される(ステップS1)。デフロックスイッチ17がオフである場合(ステップS1のNO)、IDS制御禁止処理がその先に進められず、デフロックスイッチ17がオンであるか否かが繰り返し判断される(ステップS1)。
デフロックスイッチ17がオフからオンに切り替えられて、デフロックスイッチ17がオンであると判断されると(ステップS1のYES)、IDS制御の実行が禁止される(ステップS2)。これにより、IDS開始条件が成立しても、エンジン2が停止されない。
IDS制御の実行が禁止されている状態では、デフロックスイッチ17がオフであるか否かが判断される(ステップS3)。デフロックスイッチ17がオンである間は、IDS制御禁止処理がその先に進められず(ステップS3のNO)、デフロックスイッチ17がオンであるか否かが繰り返し判断される(ステップS3)。
デフロックスイッチ17がオンからオフに切り替えられて、デフロックスイッチ17がオフであると判断されると(ステップS3のYES)、リヤデフ8から前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとに配分されるトルクの差(N・m)が所定値以下であるか否かが判断される(ステップS4)。前輪13L,13Rに配分されるトルクは、フロントプロペラシャフト5に加わるトルクに応じた検出信号を出力するトルクセンサを設けることにより検出可能であり、後輪15L,15Rに配分されるトルクは、リヤプロペラシャフト6に加わるトルクに応じた検出信号を出力するトルクセンサを設けることにより検出可能である。所定値は、0または0にトルク検出の誤差分を加えた値に設定されている。
デフロックスイッチ17がオフの状態では、デフロック機構16が作動していないので、フロントデフ7により、前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとの差動(回転差)が許容される。そのため、車両1が悪路ではない舗装路などを走行しており、前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとに回転差がなければ、前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとに配分されるトルクの差が0となる。一方、車両1が悪路を走行しているために、前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとの回転差が生じると、前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとに配分されるトルクに差が生じる。
前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとに配分されるトルクの差が所定値よりも大きい場合(ステップS4のNO)、IDS制御禁止処理がその先に進められず、トルク差が所定値以下であるか否かが繰り返し判断される(ステップS4)。
前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとに配分されるトルクの差が所定値以下である場合(ステップS4のYES)、IDS制御の実行の禁止が解除されて、IDS制御の実行が許可される(ステップS5)。したがって、これ以降は、IDS開始条件が成立すると、IDS制御によりエンジン2が自動で停止される。
<作用効果>
以上のように、IDS制御では、IDS開始条件が成立したことに応じて、エンジン2が停止され、そのエンジン2の停止中にIDS復帰条件が成立したことに応じて、エンジン2が再始動される。
車両1が悪路を走行する際、運転者によりデフロックスイッチ17がオンにされることがある。デフロックスイッチ17がオフの状態では、センタデフ4により、エンジン2の動力が前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとに差動が許容されつつ分配される。デフロックスイッチ17がオフからオンに切り替えられると、デフロック機構16が作動して、センタデフ4が差動を許容しない状態になり、前輪13L,13Rおよび後輪15L,15Rへの動力の配分が50:50になる。デフロックスイッチ17がオンの状態では、IDS制御の実行が禁止される。これにより、デフロック機構16が作動した状態での車両1の悪路走行中に、IDS制御によるエンジン2の停止および再始動が抑制される。
運転者は、デフロック機構16の作動の必要がなくなったと判断すると、デフロックスイッチ17をオフにする。したがって、デフロックスイッチ17がオンであるとき、車両1が悪路を走行している可能性が高い。そこで、デフロックスイッチ17がオンからオフに切り替えられた場合、IDS制御の実行の禁止を解除、つまりIDS制御の実行を許可する構成が考えられる。しかしながら、デフロックスイッチ17がオフにされても、車両1が悪路から脱したとは限らず、車両1の悪路走行が継続している場合があり、この場合、IDSの実行が許可されると、IDS制御によるエンジン2の停止と再始動とが繰り返されるおそれがある。
そのため、IDS制御の実行の禁止は、デフロックスイッチ17がオフからオンに切り替えられた以後も、車両1が悪路から脱したと判定可能な条件、つまり前輪13L,13Rおよび後輪15L,15Rに配分されるトルク差が所定値以下であるという条件が成立するまで継続される。これにより、デフロックスイッチ17がオフにされて、デフロック機構16の作動が解除されても、車両1が悪路走行中である間は、IDS制御によるエンジン2の停止および再始動が抑制される。
よって、車両1の悪路走行中に、運転者がエンジン2の停止と再始動との繰り返しによる煩わしさを感じることを抑制できる。また、エンジン2の停止と再始動との繰り返しによる悪路走破性の低下を抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、車両1が悪路から脱したと判定可能な条件の一例として、前輪13L,13Rおよび後輪15L,15Rに配分されるトルク差が所定値以下であるという条件を取り上げたが、この条件に代えて、前輪13L,13Rと後輪15L,15Rとの回転差が所定以下であるという条件が採用されてもよい。その回転差が所定以下である状態は、デフロック機構16が作動していなくても、前輪13L,13Rおよび後輪15L,15Rにトルクが等配分されている状態であり、前輪13L,13Rおよび後輪15L,15Rにスリップや空転が生じておらず、車両1が悪路ではない舗装路などを走行中であると考えられる。
また、車両1が悪路から脱したと判定可能な条件には、デフロックスイッチ17がオフにされてから所定時間以上が経過したという条件、車速が所定の速度以上であるという条件、トランスミッション3の変速比が所定の変速比以下(変速段が所定段以上)であるという条件などが含まれてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
2:エンジン
4:センタデフ
13L,13R:前輪
15L,15R :後輪
16:デフロック機構
17:デフロックスイッチ
31:エンジン/TM/IDSECU(車両用制御装置、IDS制御手段、IDS制御禁止手段)

Claims (1)

  1. エンジンの動力を前輪と後輪とに差動を許容しつつ配分するセンタデフと、デフロックスイッチのオン/オフに応じて作動/非作動が切り替わり、作動により前記センタデフを差動を許容しない状態にするデフロック機構とを搭載し、センタデフ式フルタイム4WDシステムを採用した車両に用いられる制御装置であって、
    所定のIDS開始条件が成立したことに応じて前記エンジンを停止させ、その停止中に所定のIDS復帰条件が成立したことに応じて前記エンジンを再始動させるIDS制御を実行するIDS制御手段と、
    前記デフロックスイッチのオフからオンへの切り替えに応じて前記IDS制御手段による前記IDS制御の実行を禁止し、前記デフロックスイッチのオンからオフへの切り替え以後、前記前輪と前記後輪との差動が許容された状態で、前記前輪と前記後輪とに配分されるトルクの差が所定値以下であるという条件が成立するまで、前記IDS制御の実行の禁止を継続するIDS制御禁止手段とを含む、車両用制御装置。
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