JP2021104780A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御装置間の通信の異常時に、電気機器のリセットの発生を抑制しながら、エンジンのスタータモータおよび電動パーキングブレーキのモータを駆動させることができる、車両用制御装置を提供する。【解決手段】エンジン/TM/IDSECUとブレーキECUとは、CAN通信可能に接続されている。エンジン/TM/IDSECUとブレーキECUと間でのCAN通信に異常が発生していないときには(S23:YES)、スタータモータの駆動の制御と電動パーキングブレーキのモータの駆動の制御との並行が禁止される(S24)。一方、エンジン/TM/IDSECUとブレーキECUと間でのCAN通信に異常が発生しているときには(S23:NO)、バッテリ状態に関する所定の条件が成立していれば(S25:YES)スタータモータの駆動の制御と電動パーキングブレーキのモータの駆動の制御との並行が許容される(S22)。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
近年、エンジンを走行用の駆動源として搭載する車両には、燃費の向上などの目的で、エンジンを不要時に停止させるIDS制御が多く採用されている。IDS制御では、たとえば、車両の走行中に運転者によるブレーキ操作(ブレーキペダルの踏操作)がなされて、車速が所定速度以下に低下すると、エンジンが自動的に停止され、そのエンジンの停止中にブレーキ操作が解除されると、エンジンが自動的に再始動される。
また、最近の車両には、モータによりパーキングブレーキを作動させる電動パーキングブレーキ(EPB)を搭載したものがある。この電動パーキングブレーキを搭載した車両には、電動パーキングブレーキの作動/非作動を切り替えるEPBスイッチが設けられている。電動パーキングブレーキの作動中は、停車時にブレーキ操作が解除されても、車両が停車し続ける。そのため、電動パーキングブレーキの作動中は、エンジンの動力が不要であるので、燃費の向上のために、IDS制御によるエンジンの停止状態を継続させることが好ましい。
特開2017−122426号公報
車両には、複数のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が搭載されている。たとえば、IDSECUによりIDS制御が実行され、ブレーキECUにより電動パーキングブレーキが制御される構成では、IDSECUおよびブレーキECUは、CAN(Controller Area Network)通信により、エンジンのスタータモータおよび電動パーキングブレーキのモータの各駆動状態を相互に監視している。そして、IDSECUおよびブレーキECUは、一方のモータの駆動中は他方のモータの駆動を禁止することにより、それらのモータの同時駆動を回避して、バッテリ電圧の低下によるECUやナビゲーションシステムなどの電気機器のリセットの発生を防止している。
ところが、かかる処理には、IDSECUとブレーキECUとの間でのCAN通信に異常が発生し、IDSECUおよびブレーキECUの一方からの出力信号がモータの駆動状態を示す信号で固着した場合、他方によるモータの駆動ができなくなるという問題がある。
本発明の目的は、制御装置間の通信の異常時に、電気機器のリセットの発生を抑制しながら、エンジンのスタータモータおよび電動パーキングブレーキのモータを駆動させることができる、車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、バッテリと、エンジンと、エンジンの始動のためのスタータモータと、モータの駆動による制動力を車輪に作用させる電動パーキングブレーキと、を搭載した車両に用いられる制御装置であって、バッテリの電力で動作し、所定のエンジン停止条件の成立によりエンジンの自動停止を行い、所定のエンジン再始動条件の成立によりスタータモータの駆動を制御してエンジンの自動再始動を行うIDS制御装置と、バッテリの電力で動作し、電動パーキングブレーキのモータの駆動を制御するEPB制御装置と、IDS制御装置とEPB制御装置とを通信可能に接続する通信回線とを備え、通信回線は、IDS制御装置およびEPB制御装置の少なくとも一方からの情報を他方が受信可能に構成され、IDS制御装置およびEPB制御装置の他方は、通信回線による通信の異常を判定する異常判定手段と、異常判定手段により異常が判定されていないときには、IDS制御装置によるスタータモータの駆動の制御とEPB制御装置によるモータの駆動の制御との並行を禁止し、異常判定手段により異常が判定されているときには、バッテリの状態に関する所定の条件が成立していることを条件に、IDS制御装置によるスタータモータの駆動の制御とEPB制御装置によるモータの駆動の制御との並行を許容する並行制御許否手段とを含む。
この構成によれば、IDS制御装置とEPB制御装置とは、通信回線により、それらの少なくとも一方からの情報を他方が受信可能に接続されている。
IDS制御装置とEPB制御装置と間での通信に異常が発生していないときには、IDS制御装置によるスタータモータの駆動の制御とEPB制御装置によるモータの駆動の制御との並行が禁止される。これにより、スタータモータと電動パーキングブレーキのモータとが同時に駆動されることを抑制でき、それらの同時駆動によるバッテリ電圧の低下を抑制できる。その結果、バッテリ電圧の低下によるIDS制御装置やEPB制御装置などの電気機器のリセットの発生を抑制できる。
一方、IDS制御装置とEPB制御装置と間での通信に異常が発生しているときには、IDS制御装置によるスタータモータの駆動の制御とEPB制御装置によるモータの駆動の制御との並行が許容される(並行が禁止されない)。これにより、IDS制御装置およびEPB制御装置の一方からの出力信号がスタータモータまたは電動パーキングブレーキのモータの駆動状態を示す信号で固着した場合にも、スタータモータおよび電動パーキングブレーキのモータを駆動させることができる。
IDS制御装置は、並行制御許否手段により並行が許容された状態で、スタータモータの駆動の制御を行った場合、次にエンジン停止条件が成立してもエンジンの自動停止を行わないことが好ましい。
この構成では、IDS制御装置とEPB制御装置と間での通信に異常が発生しているときに、電動パーキングブレーキのモータの駆動に並行して、エンジンの自動再始動のためのスタータモータの駆動が行われることを抑制でき、バッテリ電圧の低下によるIDS制御装置やEPB制御装置などの電気機器のリセットの発生を良好に抑制できる。
IDS制御装置は、並行制御許否手段により並行が許容された状態で、スタータモータの駆動の制御を行った後、所定期間以上、異常判定手段による異常が判定されない場合、次のエンジン停止条件の成立によりエンジンの自動停止を行うことが好ましい。
この構成では、通信回線などにノイズが偶然に混入したために通信の異常が判定されても、その後、通信の異常が所定期間以上判定されない場合には、次のエンジン停止条件の成立によりエンジンの自動停止を行うことができ、エンジンの自動停止による燃費の向上を図ることができる。
本発明によれば、IDS制御装置とEPB制御装置との間の通信の異常時に、電気機器のリセットの発生を抑制しながら、エンジンのスタータモータおよび電動パーキングブレーキのモータを駆動させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用制御装置が適用された車両の要部の構成を示すブロック図である。 IDS処理の流れを示すフローチャートである。 エンジン/TM/IDSECUにより実行される同時駆動回避処理の流れを示すフローチャートである。 ブレーキECUにより実行される同時駆動回避処理の流れを示すフローチャートである。 IDS許否処理の流れを示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の要部構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用制御装置が適用された車両1の要部の構成を示すブロック図である。
車両1は、エンジン2を駆動源とする自動車である。エンジン2は、たとえば、ガソリンエンジンであり、エンジン2の燃焼室への吸入空気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどが設けられている。
エンジン2の動力は、変速機3を介して、左右の駆動輪に伝達される。変速機3は、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)であってもよいし、有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)であってもよい。
車両1には、エンジン2のクランキングのためのスタータモータ4と、エンジン2の回転によって発電するオルタネータ5とが設けられている。また、車両1には、12V(ボルト)の鉛電池からなるバッテリ6が搭載されている。
バッテリ6からスタータモータ4への給電経路上には、スタータリレー7が設けられている。スタータリレー7がオンにされて、バッテリ6からスタータモータ4に電圧が供給されると、スタータモータ4によりエンジン2がクランキングされる。そして、エンジン2がクランキングされながら、エンジン2の点火プラグがスパークされることにより、エンジン2が始動する。
オルタネータ5の回転軸には、エンジン2の出力軸の回転が伝達される。オルタネータ5の回転軸が回転すると、その回転が電力に変換されて、オルタネータ5から電力が出力される。オルタネータ5から出力される電力がバッテリ6に供給されることにより、バッテリ6が充電される。
また、車両1の車室内には、運転席の足下に、車両1の加減速のために操作されるアクセルペダルと、車両1の制動のために操作されるブレーキペダルとが設けられている。アクセルペダルおよびブレーキペダルは、運転席に着座した運転者の右足での足踏み操作が便利な位置に配置されている。
車両1には、油圧ブレーキが搭載されている。油圧ブレーキは、ブレーキブースタ、マスタシリンダおよびブレーキアクチュエータを備えている。ブレーキペダルが踏まれると、そのブレーキペダルに入力された踏力がブレーキブースタに伝達される。ブレーキブースタには、エンジン2の駆動により生じる負圧が供給される。ブレーキブースタに伝達された踏力は、ブレーキブースタの負圧によって増幅(倍力)され、ブレーキブースタからマスタシリンダに入力される。マスタシリンダでは、ブレーキブースタから入力される力に応じた油圧が発生する。マスタシリンダの発生油圧は、ブレーキアクチュエータに伝達される。そして、ブレーキアクチュエータの機能により、各車輪に設けられたブレーキのホイールシリンダに油圧が分配され、その油圧により各ブレーキから駆動輪を含む車輪に制動力が付与される。
また、車両1には、左右の各後輪に対応づけて、電動パーキングブレーキ(EPB)8が設けられている。電動パーキングブレーキ8は、モータ9の駆動による制動力を車輪に作用させる。
車両1には、マイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が備えられている。マイコンには、たとえば、CPU、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリおよびDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリが内蔵されている。車両1には、各部を制御するため、複数のECUが搭載されている。その複数のECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信(以下、「CAN通信」という。)が可能に接続されている。複数のECUには、エンジン/TM/IDSECU11およびブレーキECU12が含まれている。
エンジン/TM/IDSECU11は、エンジン2の始動、停止および出力調整の制御、変速機3の変速比の制御、ならびにIDS制御を実行する制御部である。エンジン/TM/IDSECU11には、たとえば、エンジン2の冷却水の水温に応じた検出信号を出力する水温センサ21と、バッテリ6に対して充放電される電流に応じた検出信号を出力するバッテリ電圧センサ22と、車両1の車速に応じた検出信号を出力する車速センサ23とが接続されている。
ブレーキECU12は、油圧ブレーキのブレーキアクチュエータおよび電動パーキングブレーキ8のモータ9を制御する制御部である。ブレーキECU12による制御には、たとえば、車両1の車輪のロックを防止すべく当該車輪を断続的に制動するABS(Antilock Brake System)制御、車両1の制動時や旋回時に車両1の姿勢を安定に保つ姿勢制御、および車両1の停車状態でブレーキペダルから足が離されても制動状態(停車状態)を保持するブレーキホールド制御が含まれる。ブレーキECU12には、たとえば、ブレーキペダルの操作量に応じた信号を検出信号として出力するブレーキセンサ24と、電動パーキングブレーキの作動/非作動(解除)を切り替えるために押操作されるEPBスイッチ25とが接続されている。EPBスイッチ25は、押操作のたびにオン/オフが切り替わり、EPBスイッチ25のオンにより、ブレーキホールド制御が有効になり、EPBスイッチ25のオフにより、ブレーキホールド制御が無効になる。
<IDS処理>
図2は、IDS処理の流れを示すフローチャートである。
車両1の走行中は、エンジン/TM/IDSECU11により、図2に示されるIDS処理が実行される。
IDS処理は、IDS制御のための処理であり、IDS処理では、まず、エンジン停止条件が成立したか否かが判断される(ステップS11)。エンジン停止条件は、車両1の状態が停車に向かっているためにエンジン2の動力が不要であると判断される条件である。エンジン停止条件には、たとえば、ブレーキ操作が一定時間以上継続しているというブレーキ条件と、車速が0km/hよりも大きいIDS開始車速(たとえば、10km/h)以下であるという車速条件と、バッテリ6の残容量がIDS許可容量以上であるバッテリ条件とが含まれ、ブレーキ条件、車速条件およびバッテリ条件のすべてが成立した場合に、エンジン停止条件の成立とされる。
なお、バッテリ6の残容量は、エンジン/TM/IDSECU11により、バッテリ電圧センサ22の検出信号から求められる電流値の積算により計算される。
エンジン停止条件が成立した場合(ステップS11のYES)、エンジン2が自動停止(アイドリングストップ)される(ステップS12)。エンジン2の停止後は、エンジン再始動条件が成立したか否かが判断される(ステップS13)。エンジン再始動条件は、エンジン2の動力が必要と判断される条件である。エンジン再始動条件には、たとえば、ブレーキ操作が解除されるというブレーキ解除条件と、ブレーキブースタの負圧が閾値未満であるというブレーキ負圧条件とが含まれ、ブレーキ解除条件またはブレーキ負圧条件の一方が成立した場合に、エンジン再始動条件の成立とされる。
エンジン再始動条件が成立した場合(ステップS13のYES)、エンジン2が自動再始動されて(ステップS14)、IDS処理が終了される。
<同時駆動回避処理>
図3は、エンジン/TM/IDSECU11により実行される同時駆動回避処理の流れを示すフローチャートである。
車両1のイグニッションスイッチがオンである間、エンジン/TM/IDSECU11により、図3に示される同時駆動回避処理が実行される。
同時駆動回避処理では、まず、電動パーキングブレーキ8のモータ9が駆動中であるか否かが判断される(ステップS21)。
エンジン/TM/IDSECU11とブレーキECU12とは、CAN通信により、スタータモータ4および電動パーキングブレーキ8のモータ9の各駆動状態を相互に通知している。すなわち、ブレーキECU12は、モータ9の駆動状態を示す駆動状態信号を送信し、その信号をエンジン/TM/IDSECU11が受信している。また、エンジン/TM/IDSECU11は、スタータモータ4の駆動状態を示す駆動状態信号を送信し、その信号をブレーキECU12が受信している。そのため、エンジン/TM/IDSECU11は、CAN通信により受信する駆動状態信号からモータ9の駆動状態を判定することができる。
エンジン/TM/IDSECU11により、モータ9が駆動中でないと判断された場合(ステップS21のNO)、スタータモータ4の駆動が許可されて(ステップS22)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、IDS処理でエンジン再始動条件が成立したと判断されると、エンジン2が自動再始動される。
エンジン/TM/IDSECU11により、モータ9が駆動中であると判断された場合(ステップS21のYES)、CAN通信が正常であるか否かが判定される(ステップS23)。
CAN通信が正常であると判定された場合には(ステップS23のYES)、スタータモータ4の駆動が禁止されて(ステップS24)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、IDS処理でエンジン再始動条件が成立したと判断されても、スタータモータ4が駆動されず、エンジン2が自動再始動されない。
CAN通信が異常であると判定された場合には(ステップS23のNO)、バッテリ6の状態に関する所定の条件が成立しているか否かが判断される(ステップS25)。バッテリ6の状態に関する所定の条件には、たとえば、次の1〜4の4つの条件が含まれ、その4つの条件がすべて成立している場合に、バッテリ6の状態に関する所定の条件が成立と判断される。
1.イグニッションスイッチのオン後にバッテリ6が満充電された履歴がある。
2.バッテリ6の残容量がIDS許可容量よりも高い。
3.バッテリ6の劣化度合いが低い。
4.水温センサ21の検出信号から求められるエンジン水温が所定以上である。
なお、バッテリ6の劣化度合いは、たとえば、バッテリ6の容量に対する満充電量の割合から判断することができる。
バッテリ6の状態に関する所定の条件が成立していると判断された場合には(ステップS25のYES)、スタータモータ4の駆動が許可されて(ステップS22)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、IDS処理でエンジン再始動条件が成立したと判断されると、エンジン2が自動再始動される。
バッテリ6の状態に関する所定の条件が成立していないと判断された場合には(ステップS25のNO)、スタータモータ4の駆動が禁止されて(ステップS24)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、IDS処理でエンジン再始動条件が成立したと判断されても、スタータモータ4が駆動されず、エンジン2が自動再始動されない。
図4は、ブレーキECU12により実行される同時駆動回避処理の流れを示すフローチャートである。
車両1のイグニッションスイッチがオンである間、ブレーキECU12により、図4に示される同時駆動回避処理が実行される。
図4に示される同時駆動回避処理では、まず、スタータモータ4が駆動中であるか否かが判断される(ステップS31)。
ブレーキECU12により、スタータモータ4が駆動中でないと判断された場合(ステップS31のNO)、電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動が許可されて(ステップS22:EPB駆動許可)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、EPBスイッチ25がオンされると、モータ9が駆動されて、電動パーキングブレーキ8が作動する。
エンジン/TM/IDSECU11により、スタータモータ4が駆動中であると判断された場合(ステップS31のYES)、CAN通信が正常であるか否かが判定される(ステップS33)。
CAN通信が正常であると判定された場合には(ステップS33のYES)、電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動が禁止されて(ステップS34:EPB駆動禁止)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、EPBスイッチ25がオンされても、電動パーキングブレーキ8のモータ9が駆動されず、電動パーキングブレーキ8が作動しない。
CAN通信が異常であると判定された場合には(ステップS33のNO)、バッテリ6の状態に関する所定の条件が成立しているか否かが判断される(ステップS35)。バッテリ6の状態に関する所定の条件は、前述したとおりである。
バッテリ6の状態に関する所定の条件が成立していると判断された場合には(ステップS35のYES)、電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動が許可されて(ステップS32)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、EPBスイッチ25がオンされると、モータ9が駆動されて、電動パーキングブレーキ8が作動する。
バッテリ6の状態に関する所定の条件が成立していないと判断された場合には(ステップS35のNO)、電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動が禁止されて(ステップS34)、同時駆動回避処理が終了される。この場合、EPBスイッチ25がオンされても、電動パーキングブレーキ8のモータ9が駆動されず、電動パーキングブレーキ8が作動しない。
<作用効果>
以上のように、エンジン/TM/IDSECU11とブレーキECU12とは、CAN通信可能に接続されている。
エンジン/TM/IDSECU11とブレーキECU12と間でのCAN通信に異常が発生していないときには、エンジン/TM/IDSECU11によるスタータモータ4の駆動の制御とブレーキECU12による電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動の制御との並行が禁止される。これにより、スタータモータ4と電動パーキングブレーキ8のモータ9とが同時に駆動されることを抑制でき、それらの同時駆動によるバッテリ電圧の低下を抑制できる。その結果、バッテリ電圧の低下によるエンジン/TM/IDSECU11やブレーキECU12などの電気機器のリセットの発生を抑制できる。
一方、エンジン/TM/IDSECU11とブレーキECU12と間でのCAN通信に異常が発生しているときには、エンジン/TM/IDSECU11によるスタータモータ4の駆動の制御とブレーキECU12による電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動の制御との並行が許容される(並行が禁止されない)。これにより、ブレーキECU12からの駆動状態信号が電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動状態を示す信号で固着した場合にも、スタータモータ4および電動パーキングブレーキ8のモータ9を駆動させることができる。また、エンジン/TM/IDSECU11からの駆動状態信号がスタータモータ4の駆動状態を示す信号で固着した場合にも、スタータモータ4および電動パーキングブレーキ8のモータ9を駆動させることができる。
<IDS許否処理>
図5は、IDS許否処理の流れを示すフローチャートである。
IDS許否処理は、たとえば、エンジン/TM/IDSECU11により実行される。
IDS許否処理では、電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動(EPB駆動)と並行してスタータモータ4が駆動されたか否かが判断される(ステップS41)。
電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動と並行してスタータモータ4が駆動された場合(ステップS41のYES)、IDS制御の実行が禁止される(ステップS42)。この場合、IDS処理でエンジン始動条件が成立したと判断されても、エンジン2が自動停止されない。
電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動と並行してスタータモータ4が駆動されるのは、同時駆動回避処理でCAN通信の異常が判定された場合である。電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動と並行してスタータモータ4が駆動された後、さらなるCAN通信の異常が判定されたか否かが判断される。そして、CAN通信の異常が判定されない期間が所定期間以上続くと(ステップS43のYES)、IDS制御の実行が許可されて(ステップS44)、IDS許否処理が終了される。
なお、IDS許否処理は、ブレーキECU12により実行されて、ブレーキECU12からエンジン/TM/IDSECU11に、IDS制御の実行の許可/禁止の指示が入力されてもよい。
<作用効果>
IDS許否処理の実行により、エンジン/TM/IDSECU11とブレーキECU12と間でのCAN通信に異常が発生しているときに、電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動に並行して、エンジン2の自動再始動のためのスタータモータ4の駆動が行われることを抑制でき、バッテリ電圧の低下によるエンジン/TM/IDSECU11およびブレーキECU12などの電気機器のリセットの発生を良好に抑制できる。
また、電動パーキングブレーキ8のモータ9の駆動と並行してスタータモータ4が駆動された後、CAN通信の異常が判定されない期間が所定期間以上続くと、IDS制御の実行が許可される。これにより、通信回線などにノイズが偶然に混入したためにCAN通信の異常が判定されても、その後、CAN通信の異常が所定期間以上判定されない場合には、IDS制御の実行が許可されるので、次のエンジン停止条件の成立によりエンジン2の自動停止を行うことができ、エンジン2の自動停止による燃費の向上を図ることができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、変速機3は、手動変速機(MT:Manual Transmission)であってもよい。
また、スタータモータの駆動の制御とEPB制御装置によるモータの駆動の制御との並行を許容する場合、スタータモータの駆動の制御によるバッテリ電圧が大きく落ち込んだ所定電圧以下(好ましくは最低電圧値)になっている期間を過ぎた後に並行してEPB制御装置によるモータの駆動の制御を許容(実行開始)してもよい。このようにすることで、上記並行を許容してもバッテリ電圧の低下によるECUやナビゲーションシステムなどの電気機器のリセットの発生をより一層防止できる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
2:エンジン
4:スタータモータ
6:バッテリ
8:電動パーキングブレーキ
9:モータ
11:エンジン/TM/IDSECU(IDS制御装置)
12:ブレーキECU(EPB制御装置)

Claims (3)

  1. バッテリと、エンジンと、前記エンジンの始動のためのスタータモータと、モータの駆動による制動力を車輪に作用させる電動パーキングブレーキと、を搭載した車両に用いられる制御装置であって、
    前記バッテリの電力で動作し、所定のエンジン停止条件の成立により前記エンジンの自動停止を行い、所定のエンジン再始動条件の成立により前記スタータモータの駆動を制御して前記エンジンの自動再始動を行うIDS制御装置と、
    前記バッテリの電力で動作し、前記電動パーキングブレーキの前記モータの駆動を制御するEPB制御装置と、
    前記IDS制御装置と前記EPB制御装置とを通信可能に接続する通信回線と、を備え、
    前記通信回線は、前記IDS制御装置および前記EPB制御装置の少なくとも一方からの情報を他方が受信可能に構成され、
    前記IDS制御装置および前記EPB制御装置の他方は、
    前記通信回線による通信の異常を判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段により異常が判定されていないときには、前記IDS制御装置による前記スタータモータの駆動の制御と前記EPB制御装置による前記モータの駆動の制御との並行を禁止し、前記異常判定手段により異常が判定されているときには、前記バッテリの状態に関する所定の条件が成立していることを条件に、前記IDS制御装置による前記スタータモータの駆動の制御と前記EPB制御装置による前記モータの駆動の制御との並行を許容する並行制御許否手段と、を含む、車両用制御装置。
  2. 前記IDS制御装置は、前記並行制御許否手段により前記並行が許容された状態で、前記スタータモータの駆動の制御を行った場合、次に前記エンジン停止条件が成立しても前記エンジンの自動停止を行わない、請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記IDS制御装置は、前記並行制御許否手段により前記並行が許容された状態で、前記スタータモータの駆動の制御を行った後、所定期間以上、前記異常判定手段による異常が判定されない場合、次のエンジン停止条件の成立により前記エンジンの自動停止を行う、請求項2に記載の車両用制御装置。
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