JP7305403B2 - 射出成形機、制御盤及び冷却ユニット - Google Patents

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Description

本開示は、射出成形機、制御盤及び冷却ユニットに関する。
特許文献1は、筐体内にヒートシンクと冷却ファンを設けることを開示する。冷却ファンの作動により生じた空気流は、ヒートシンクの放熱フィンの間の流路に流れ、筐体の窓から筐体外に流出する。
特許第4100660号公報
特許文献1に開示のように筐体内にヒートシンクとファンを設ける場合、ファンの作動に伴って筐体内で空気流が生じる。これにより筐体内のIPM(Intelligent Power Module)以外の発熱素子(例えば、CPU)の冷却が促進される。しかしながら、筐体は、複数の筐体板から構築され、また配線取出口等が設けられる。従って、筐体の隙間を介して、埃、粉塵、PM(Particulate Matter)といったダストが筐体内に取り込まれてしまう。ダストは、意図しない電気部品間の短絡を生じさせ、或いは、意図しない電気部品の蓄熱を生じさせ、筐体内に格納された制御システムの動作を不安定にするおそれがある。従って、IPMといったモータ駆動用素子の効率的な冷却と、制御盤の筐体内におけるダスト蓄積の抑制を両立することが望まれる。
本開示の一態様に係る射出成形機の制御盤は、射出成形機の制御盤であって、
制御盤筐体の内部空間に配置されるモータ駆動用素子と、
前記モータ駆動用素子を冷却するための冷却ユニットを備え、
前記冷却ユニットは、
前記モータ駆動用素子に熱的に接続されたヒートシンクを含む流路部材と、
少なくとも前記流路部材と共に流路を構成し、前記流路を通じて流れる第1空気流を生成するように構成された少なくとも一つの第1ファンを含み、
前記流路は、前記制御盤筐体の第1側面部分に流入口を有し、前記制御盤筐体の第2側面部分に流出口を有し、また、前記第1ファンの作動により前記流路に流れる前記第1空気流が前記制御盤筐体の内部空間に流出しないように構成される。
本開示の一態様に係る冷却ユニットは、射出成形機の発熱素子を冷却するための冷却ユニットであって、
モータ駆動用素子に熱的に接続されるべきヒートシンクを含む流路部材と、
少なくとも前記流路部材と共に流路を構成し、前記流路を通じて流れる空気流を生成するように構成された少なくとも一つのファンを備え、
前記流路は、前記射出成形機の制御盤筐体の第1側面部分に流入口を有し、前記制御盤筐体の第2側面部分に流出口を有し、また、前記少なくとも一つのファンの作動により前記流路に生じる前記空気流が前記制御盤筐体の内部空間に流出しないように構成される。
本開示の一態様に係る射出成形機の制御盤は、
制御盤筐体の内部空間に配置されるモータ駆動用素子と、
前記制御盤筐体の内部空間に配置される射出成形機制御用のCPUと、
前記モータ駆動用素子を冷却するための冷却ユニットにして、前記モータ駆動用素子に熱的に接続されたヒートシンクを含む流路部材と、少なくとも前記流路部材と共に流路を構成し、前記流路を通じて流れる第1空気流を生成するように構成された少なくとも一つの第1ファンを備える、冷却ユニットと、
前記制御盤筐体の外部空間から内部空間へ空気を引き込んで前記制御盤筐体の内部空間に第2空気流を生成する第2ファンを備え、
前記冷却ユニットの前記流路は、前記制御盤筐体の第1側面部分に流入口を有し、前記制御盤筐体の第2側面部分に流出口を有し、また、前記第1ファンの作動により前記流路に流れる前記第1空気流が前記制御盤筐体の内部空間に流出しないように構成される。
本開示の一態様によれば、モータ駆動用素子の効率的な冷却と、制御盤筐体内におけるダスト蓄積の抑制を両立することができる。
本開示の一態様に係る射出成形機の概略的な構成を示す図である。 本開示の一態様に係る射出成形機の制御システムの一部の概略的なブロック図である。 本開示の一態様に係る射出成形機の制御盤の概略的な構成を示す図であり、制御盤筐体の内部空間における空気流が破線矢印により示される。 本開示の一態様に係る冷却ユニットの概略的な分解斜視図である。 本開示の一態様に係る冷却ユニットの側面図である。
以下、図1乃至図5を参照しつつ、本発明の非限定の実施形態及び特徴について説明する。当業者は、過剰説明を要せず、各実施形態及び/又は各特徴を組み合わせることができ、この組み合わせによる相乗効果も理解可能である。実施形態間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明の記述を主たる目的とするものであり、作図の便宜のために簡略化されている。各特徴は、本明細書に開示された射出成形機にのみ有効であるものではなく、本明細書に開示されていない他の様々な射出成形機にも通用する普遍的な特徴として理解される。
図1に示すように、射出成形機1は、共通又は異なるベース4上に実装された型締装置2及び射出装置3を有する。射出成形機1は、型締装置2と射出装置3の協調的な動作に基づいて成形品を連続的に製造する。型締装置2は、型閉、型締、及び型開のループを繰り返すように構成される。射出装置3は、可塑化・計量工程、充填工程、及び保圧工程のループを繰り返すように構成される。型締装置2に対して金型装置5が取り付けられる。金型装置5の具体的な構成は、射出成形品の形状、大きさ、及び個数によって決定される。金型装置5は、2プレート式又は3プレート式であり得る。幾つかの形態では、金型装置5は、1以上の固定型51及び1以上の可動型52を有する。
以下、型締装置2及び射出装置3の構成及び動作についてより詳しく述べる。型締装置2は、固定盤21、可動盤22、トグル機構23、トグルサポート24、複数のタイバー25、型締モータ26、及び型厚調整機構27を有する。型締モータ26で生成される駆動力がトグル機構23に伝達し、タイバー25に沿って可動盤22が動かされる。これにより、固定盤21の対向面と可動盤22の対向面の間隔が変更可能である。固定盤21と可動盤22の間隔が大きい時、固定盤21と可動盤22の間の空間に金型装置5を導入することができる。固定盤21と可動盤22の間の空間に金型装置5が導入された状態で、固定型51を固定盤21に取り付け、また可動型52を可動盤22に取り付けることができる。固定型51を固定盤21に取り付けた後、可動型52を可動盤22に取り付けても良く、反対に、可動型52を可動盤22に取り付けた後、固定型51を固定盤21に取り付けても良い。
型締装置2に対して金型装置5が取り付けられた状態において、上述と同様に可動盤22が動かされ、これにより、金型装置5の型閉、型締、及び型開が行われる。型閉は、固定型51の対向面と可動型52の対向面が接触して固定型51のキャビティー部分と可動型52のキャビティー部分が空間的に連通した状態である。型締は、射出装置3から材料の射出圧に耐えるべく、可動型52が固定型51により強く押し付けられた状態である。型開は、固定型51の対向面と可動型52の対向面が接触せず、両者の間に間隔が空けられた状態である。
型締装置2は、金型装置5から成形品を排出するためのエジェクタ装置28を含む。エジェクタ装置28は、例えば、可動盤22の後方に取り付けられる。エジェクタ装置28は、エジェクタロッドと、エジェクタロッドに対して動力を供給するエジェクタモータを含む。エジェクタモータで生成される回転トルクがボールねじにより直線力に変換され、エジェクタロッドに伝達する。エジェクタロッドを前進させると、これにより金型装置5のエジェクタプレートが押される。エジェクタピンにより固定型51の成形品が押され、金型装置5から排出される。射出成形機1は、型開に同調してエジェクタ装置を作動させる。
トグル機構23は、型締モータ26からの駆動力を受けるクロスヘッド23a、トグルサポート24と可動盤22の間で回転自在に結合した第1及び第2リンク23b,23c、クロスヘッド23aと第1リンク23bの間を結合する第3リンク23dを有する。型締モータ26で生成される回転力は、ボールねじといった変換装置によって直線力に変換され、クロスヘッド23aに付与される。例えば、型締モータ26の出力軸の正回転に応じてクロスヘッド23aが固定盤21に向けて直進し、第1リンク23bと第2リンク23cのなす角が大きくなり、可動盤22が固定盤21に向けて直進する。可動盤22に対して可動型52が取り付けられていれば可動型52も直進する。型締モータ26の出力軸の逆回転に応じてクロスヘッド23aが固定盤21から離間する方向に動かされ、第1リンク23bと第2リンク23cのなす角が小さくなり、可動盤22が固定盤21から離れる方向に直進する。可動盤22に対して可動型52が取り付けられていれば可動型52も同方向に直進する。なお、型締装置2において可動盤22及びそこに取り付けられた可動型52が固定盤21及びそこに取り付けられた固定型51に向けて移動する方向を前方と定義し、この反対方向を後方と定義することもできる。
トグル機構23は、型締モータ26の駆動力を増幅して可動盤22に伝達する。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク23bと第2リンク23cとのなす角に応じて変化する。なす角とクロスヘッド23aの位置が相関する。従って、なす角をクロスヘッド23aの位置から求めることができる。なす角が180°のとき、トグル倍率が最大になる。トグル機構23を採用せず、可動盤22の移動のために油圧シリンダーを採用する形態も想定される。
型厚調整機構27は、固定盤21に対するトグルサポート24の位置(両者の前後間隔、言わば、型厚)を調整するように構成される。型厚調整機構27は、型厚調整モータ27aを含む。型厚調整モータ27aで生成される回転力が、タイバー25の後端部のネジ軸に螺合したナットに伝達し、タイバー25沿いのトグルサポート24の位置が変更され、固定盤21に対するトグルサポート24の位置(即ち、両者の間隔)が変更される。型厚調整モータ27aの回転力は、ベルト及び歯車といった伝達要素を介して(又は直接的に)ナットに伝達される。
射出装置3は、型締装置2に取り付けられた金型装置5に対して溶融プラスチック材料を供給する。射出装置は、インラインスクリュー式又はプリプラ式であり得る。本明細書では、射出装置がインラインスクリュー式であるものとして説明するが、これに限られるべきものではない。射出装置3は、シリンダー31、スクリュー32、ヒーター33、計量モータ34、射出モータ35、移動モータ36、ガイドレール37、第1可動サポート38、及び第2可動サポート39を有する。
シリンダー31は、スクリュー32を収容する金属製の筒材であり、シリンダー胴部31aとノズル部31bを有する。シリンダー胴部31aは、スクリュー32を収容する。ノズル部31bは、シリンダー胴部31aの流路径に比べて小さい流路径を持つ直線流路を有し、またシリンダー胴部31aから供給される溶融プラスチック材料を吐出する吐出口を有する。シリンダー胴部31aは、ホッパー31fから供給されるプラスチック材料、例えば、ペレットを受け入れる材料供給口31cを有する。ペレットは、シリンダー胴部31aを介してヒーター33から伝達する熱に応じて溶融し、またスクリュー32の回転に応じて前側、即ち、ノズル部31bに向けて搬送される。なお、後述の説明から分かるように、充填時のスクリュー32の移動方向が前側であり、計量時のスクリュー32の移動方向が後側である。
スクリュー32は、軸部と軸部の外周に螺旋状に設けられたフライトを有し、その回転に応じて固体及び溶融状態のプラスチック材料をシリンダー31の前側に搬送する。スクリュー32は、計量モータ34からの回転力を受けて回転することができる。例えば、計量モータ34の出力軸とスクリュー32がベルトを介して機械的に連結される。また、スクリュー32は、射出モータ35からの駆動力を受けて静止中のシリンダー31内において前側(ノズル部31bに接近する側)及び後側(ノズル部31bから離れる側)に動くことができる。例えば、射出モータ35の出力軸がボールねじのねじ軸にベルトを介して連結される。ボールねじのナットに対して第1可動サポート38が固定される。第1可動サポート38に対してスクリュー32が回転可能に取り付けられる。同様、第1可動サポート38に対して計量モータ34の本体部に固定される。射出モータ35の作動に応じて第1可動サポート38が移動し、スクリュー32及び計量モータ34が移動する。第1可動サポート38は、ベース4に固定されたガイドレール37上に移動可能に実装される。型締装置2に向かう方向を前方とし、型締装置2から離れる方向を後方と呼ぶことができる。
シリンダー31は、移動モータ36からの駆動力を受けて型締装置2に向けて前進し、また型締装置2から離れるように後退する。例えば、移動モータ36の出力軸がボールねじのねじ軸に連結される。ボールねじのナットに対して弾性部材(例えば、ばね)を介して第2可動サポート39が結合される。第2可動サポート39に対してシリンダー31がその後端部で固定される。移動モータ36の作動に応じて第2可動サポート39及びシリンダー31が移動する。第2可動サポート39は、ベース4に固定されたガイドレール37上に移動可能に実装される。なお、各モータにはエンコーダといった計器が組み込まれ得る。エンコーダの出力信号に基づいてモータがフィードバック制御される。
スクリュー32の先端(前端)には逆流防止リング(不図示)が取り付けられる。逆流防止リングは、スクリュー32がシリンダー31内においてノズル部31b側に動かされる時、貯留空間31eに貯留した溶融プラスチック材料が逆流することを抑制する。
ヒーター33は、シリンダー31の外周に取り付けられ、例えば、フィードバック制御された通電により発熱する。ヒーター33は、シリンダー胴部31a及び/又はノズル部31bの外周に任意の態様で取り付けられる。
射出装置3の動作の概要について述べれば、ヒーター33からシリンダー31に対して熱を与え、ホッパー31fを介してシリンダー胴部31a内に供給されるペレットが溶融される。計量モータ34からの回転力に応じてシリンダー胴部31a内でスクリュー32が回転し、スクリュー32の螺旋状の溝に沿ってプラスチック材料が前側に送られ、この過程でプラスチック材料が徐々に溶融される。スクリュー32の前側に溶融プラスチック材料が供給されるに応じてスクリュー32が後退され、溶融プラスチック材料が貯留空間31eに貯留される(「可塑化・計量工程」と呼ばれる)。スクリュー32の回転数は、計量モータ34のエンコーダを用いて検出する。計量工程では、スクリュー32の急激な後退を制限すべく、射出モータ35を駆動してスクリュー32に対して設定背圧を加えてよい。スクリュー32に対する背圧は、例えば圧力検出器を用いて検出する。スクリュー32が計量完了位置まで後退し、スクリュー32の前方の貯留空間31eに所定量の溶融プラスチック材料が蓄積され、計量工程が完了する。
可塑化・計量工程に続いて、射出モータ35からの駆動力に応じてスクリュー32がノズル部31bに向けて充填開始位置から充填完了位置まで動き、貯留空間31eに貯留された溶融プラスチック材料がノズル部31bの吐出口を介して金型装置5内に供給される(「充填工程」と呼ばれる)。スクリュー32の位置や速度は、例えば射出モータ35のエンコーダを用いて検出する。スクリュー32の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切替(所謂、V/P切替)が行われる。V/P切替が行われる位置をV/P切替位置とも呼ぶ。スクリュー32の設定速度は、スクリュー32の位置や時間などに応じて変更されてもよい。
充填工程においてスクリュー32の位置が設定位置に達した時、その設定位置にスクリュー32を一時停止させ、その後にV/P切替を行ってもよい。V/P切替の直前において、スクリュー32の停止の代わりに、スクリュー32の微速前進または微速後退が行われてもよい。また、スクリュー32の位置を検出するスクリュー位置検出器、およびスクリュー32の速度を検出するスクリュー速度検出器は、射出モータ35のエンコーダに限定されず、他の種類の検出器を使用できる。
充填工程に続いて、スクリュー32の前側移動に応じてスクリュー32の前方のプラスチック材料の保持圧が設定圧に維持され、残存するプラスチック材料が金型装置5に押し出される(「保圧工程」と呼ばれる)。金型装置5内での冷却収縮による不足分のプラスチック材料を補充できる。保持圧は、例えば圧力検出器を用いて検出する。保持圧の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間に応じて変更されてもよい。保圧工程では金型装置5内のキャビティーのプラスチック材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティーの入口が固化したプラスチック材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティーからのプラスチック材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティーのプラスチック材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮のため、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
保圧工程に続いて、上述の可塑化・計量工程が行われる。
射出成形機1は、型締装置2及び/又は射出装置3を制御するための制御システムが格納された制御盤7(図1参照)を有する。制御盤7に格納される制御システムは、型締モータ26、エジェクタモータ、計量モータ34、及び射出モータ35をシーケンス制御する。制御システムは、型締モータ26の制御に基づいて、型閉、型締、及び型開を行う。制御システムは、計量モータ34及び射出モータ35の制御に基づいて、可塑化・計量、充填、保圧を行う。制御システムは、エジェクタモータの制御に基づいて金型装置5の可動型52から成形品を突き出すことができる。制御システムは、移動モータ36の制御に基づいてシリンダー31を適切な位置に位置付けることができる。制御システムは、上述の制御に加えて、ヒーター33及び金型装置5の温調も制御することができる。
例えば、一回の成形サイクルにおいて、計量工程、型閉工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、型開工程、および突き出し工程過がこの順で行われる。ここで述べた順番は、各工程の開始時間の順番である。充填工程、保圧工程、および冷却工程は、型締工程の開始から型締工程の終了までの間に行われる。型締工程の終了は型開工程の開始と一致する。尚、成形サイクル時間の短縮のため、同時に複数の工程を行ってもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われることとしてもよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。
図2に示すように、制御システムは、複数のモータM(例えば、図示のモータM0~モータM3)を制御するように構成される。各モータMは、上述の型締モータ26、型厚調整モータ27a、エジェクタモータ、計量モータ34、射出モータ35、及び移動モータ36から成る群から選択された一つある。説明の簡素化のため、合計4つのモータM0~モータM3が図示されるが、制御されるモータの個数に限定はない。モータMは、例えば、かご型3相誘導モータであり、U-V-W相の入力電圧に応じて作動する。必ずしも3相誘導モータに限らず、2相誘導モータ又はDCモータを用いることもできる。
制御システムは、交流電源(例えば、3相交流電源)61と、交流を直流に変換するコンバータ62、コンバータ62の出力電圧を平滑化する平滑化回路63、コンバータ62とモータMの間に接続されるインバータ64、インバータ64に対してスイッチング信号を供給するサーボコントローラ65、サーボコントローラ65に対して制御指令を提供するCPU66を有する。交流電源61には複数のファンFが接続される。ファンFの設置場所及び機能については後述する。なお、ファンFは、コンバータ62とは異なる電源に接続されても良い。ファンFのオン・オフのためのスイッチを設けても良い。
コンバータ62は、出力配線として、電源配線L1とグランド配線L2を有する。平滑化回路63は、電源配線L1とグランド配線L2の間に接続された平滑化コンデンサを含む。インバータ64は、電源配線L1とグランド配線L2の間に接続された第1及び第2トランジスタTr1,Tr2、電源配線L1とグランド配線L2の間に接続された第3及び第4トランジスタTr3,Tr4、電源配線L1とグランド配線L2の間に接続された第5及び第6トランジスタTr5,Tr6、第1~第6トランジスタTr1~Tr6に対して個別に並列に接続された第1~第6環流ダイオードD1~D6を有する。第1及び第2トランジスタTr1,Tr2の間の接点とモータMの第1端子(例えば、U端子)が接続される。第3及び第4トランジスタTr3,Tr4の間の接点とモータMの第2端子(例えば、V端子)が接続される。第5及び第6トランジスタTr5,Tr6の間の接点とモータMの第3端子(例えば、W端子)が接続される。
第1乃至第6トランジスタTr1~Tr6は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)である。各トランジスタは、サーボコントローラ65から供給されるスイッチング信号に応じてオン・オフされる。サーボコントローラ65は、第1及び第2トランジスタTr1,Tr2に対して第1スイッチング信号を提供し、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4に対して第2スイッチング信号を提供し、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6に対して第3スイッチング信号を提供する。各スイッチング信号は、HレベルとLレベルを有する2値信号である。例えば、第1スイッチング信号がHレベルの時、第1トランジスタTr1がターンオンし、第2トランジスタTr2がターンオフする。第2スイッチング信号がLレベルの時、第1トランジスタTr1がターンオフし、第2トランジスタTr2がターンオンする。第2及び第3スイッチング信号についても同様である。第1スイッチング信号、第2スイッチング信号、及び第3スイッチング信号は、この順で120°位相シフトされている。このようにして、インバータ64から3相電圧波形(即ち、R相、S相、T相)がモータMに供給される。インバータ64とモータMの間にフィルタ回路を挿入することもできる。
メイン又はサブCPU66は、ユーザー入力指令及び/又はモータMの回転子の回転速度を計測するエンコーダの出力信号に応じて制御指令を生成し、この制御指令が、サーボコントローラ65に伝送される。サーボコントローラ65は、CPU66から伝送される制御指令に基づいてインバータ64のスイッチング制御を実行する。例えば、サーボコントローラ65は、スイッチング信号のパルス幅制御(PWM)を行う。これにより、インバータ64から出力される上述の3相電圧波形が高度に制御される。
なお、モータM0~モータM3は、同期又は非同期で作動する。インバータ64_0~64_3についても同様である。複数のインバータ64_0~64_3に対して個別に別々のサーボコントローラが設けられる形態も想定される。環流ダイオードD1~D6を省略することもできる。
図3乃至図5を参照して制御盤7の構成及び動作について説明する。射出成形機1及び制御盤7に関して、次のように方向が定義される。操作側は、射出成形機1の操作用の入力装置、例えば、タッチパネルが配置される側である。反操作側は、操作側の反対側である。典型的には、制御盤7の反操作側から電源線、信号線、制御線といった様々なケーブルが引き出される。天側は、射出成形機1から天井又は空に向かう方向であり、鉛直方向上方に等しい。地側は、天側の反対側であり、天井又は空から射出成形機1に向かう方向であり、鉛直方向下方に等しい。
制御盤7は、制御盤筐体71を有する。制御盤筐体71は、操作側の側板71a、反操作側の側板71b、操作側の側板71aと反操作側の側板71bを接続する側板71c,71d、地側の側板(下側板)71e、及び天側の側板(上側板)といった複数の側板から構築される。これらの側板によって制御盤筐体71の内部空間が画定される。なお、制御盤筐体71の構築のためブラケット及び締結具(ボルトとナット、ネジ等)及びシール材(例えば、シリコーンシーラント)が用いられる。
制御盤筐体71の内部空間には、第1電装品配置部101、第2電装品配置部102、第3電装品配置部103、及び第4電装品配置部104が配置される。第1電装品配置部101には、例えば、ブレーカー類が配置される。第2電装品配置部102には、インバータ64といったモータ駆動用素子9が配置される。第3電装品配置部103には、CPU66が実装されたマザーボードといったコンピューターハードウェアが配置される。第4電装品配置部104には、ヒーター33のシーケンス制御用のリレーが配置される。尚、CPU66のチップ上には不図示の空冷ヒートシンクが実装されている。制御盤筐体71の内部空間における電装品配置部の数及び占有体積は、射出成形機の種類に応じて大きく異なり得る。従って、図示の電装品の配置は、単なる非限定の例として理解される。
制御盤7の制御盤筐体71内には、モータ駆動用素子9、モータ駆動用素子9を冷却するための冷却ユニット8、筐体射出成形機制御用のCPU66、制御盤筐体71の外部空間から内部空間へ空気を引き込み、制御盤筐体71の内部空間に空気流(第2空気流)を生成するファン(第2ファン)F2、ファンF2の作動により制御盤筐体71の内部空間に生じた空気流(第2空気流)がCPU66まで到達することを促進するファン(第3ファン)F3が設けられる。なお、モータ駆動用素子9は、例えば、上述のインバータ64を含む表面実装素子又は回路チップであるか、この表面実装素子又は回路チップが実装された基板である。周知のように、インバータ64は、高速スイッチング動作に応じて発熱する。冷却ユニット8の詳細な構成について後述する。
制御盤筐体71におけるレイアウト制約から、ファンF2と冷却対象であるCPU66がお互いに離れて位置する場合、ファンF2単独ではCPU66まで十分に空気流を供給することができない。従って、このような場合、ファンF2に加えてファンF3を設けることが有利である。ファンF3は、ファンF2とは異なり、制御盤筐体71の外部空間から内部空間に空気を引き込むものではなく、従って、ファンF3を追加しても、それ自体によってダストの流入が顕著にはならない。なお、ファンF2に関しては、その作動に応じて制御盤筐体71の外部空間から内部空間にダストが流入することを防ぐため、制御盤筐体71の外側でファンF2を覆う集塵フィルタ(第2集塵フィルタ)200が設けられる。集塵フィルタ200は、後述の集塵フィルタ(第1集塵フィルタ)85よりも高いフィルタ性能を有し、端的には、より微細なメッシュ構造を有する。
ファンF2が反操作側に設けられ、ファンF3が操作側に設けられ、制御盤筐体71の内部空間においてより十分に空気流が行き渡ることが促進される。同様、ファンF2が制御盤筐体71の第1角部7mの近傍に設けられ、ファンF3が制御盤筐体71の第1角部7mの対角に位置する第2角部7nの近傍に設けられ、制御盤筐体71の内部空間においてより十分に空気流が行き渡ることが促進される。なお、ファンF2は、側板71bの開口部に取り付けられ、ファンF3は、側板71aの近傍に配置される。ファンF3は、制御盤筐体71の側板71a及び側板71dから離れて配置される。ファンF3は、制御盤筐体71の地側の側板71eの直上に配置され、又は、その側板71eから上方に離間して配置される。
幾つかの形態では、制御盤筐体71に設けられるファンFの中でファンF2の送風能力が最も高い。端的には、ファンF2は、ファンF3よりも高い送風能力を有し、後述のファン(第1ファン)F0、F1により高い送風能力を有する。送風能力は、単位時間当たりに得られる最大風量(m3/h)により表され、又は、単位時間当たりのファン羽根の最大回転数(rpm)により表される。なお、ファンF3は、後述のファンF0、F1よりも低い送風能力を有し、送風能力に関して、ファンF2>ファンF0、F1>ファンF3の関係が成立する。
ファンF0、F1とファンF2、F3に非同期に電力が供給される。ファンF0、F1は、後述のモータ駆動用素子9により駆動されるモータの電源のオン・オフに同期して駆動される。モータ電源がオンされるとファンF0、F1が回転を開始する。モータ電源がオフされるとファンF0、F1が回転を停止する。ファンF2、F3は、制御電源(制御盤7内の制御システムの電源)のオン・オフに同期して駆動される。制御電源がオンされるとファンF2、F3が回転を開始する。制御電源がオフされるとファンF2、F3が回転を停止する。
ファンF0~ファンF3は、軸流ファン、遠心ファン、及びブロアファンといった電動ファンである。例えば、ファンが軸流ファンの場合、ファンは、ファンモータ(例えば、DCモータ)と、ファン枠と、ファン枠内に設けられた羽根を有する。羽根は、ファンモータの回転軸に取り付けられ、モータの作動に応じて回転する。これによりファン枠を通じて流れる空気流が生成される。
後述の説明から分かるように、冷却ユニット8は、モータ駆動用素子9の冷却のために用いられ、CPU66の冷却のために用いられない。冷却ユニット8をモータ駆動用素子9の冷却のために専用に用いることに伴ってCPU66の冷却が不十分になるおそれがあるが、ファンF2,F3の使用により回避される。
ファンF2の作動に応じて制御盤筐体71の外部空間から内部空間に空気が流入する。ファンF2の作動に応じて、制御盤筐体71内には破線矢印により示されるような、反操作側の側板71bから操作側の側板71aに向けて第1電装品配置部101と第2電装品配置部102の間の空間を流れる空気流と、反操作側の側板71bと第2電装品配置部102の間の空間を側板71bに沿って流れる空気流が生じる。
第1電装品配置部101と第2電装品配置部102の間の空間を流れた空気流は、ファンF3の作動に応じて第2電装品配置部102と側板71aの間の空間を側板71aに沿って流れ、続いて、第3電装品配置部103と側板71aの間の空間を側板71aに沿って流れ、ファンF3に到達する。側板71bに沿って流れる空気流は、ファンF3の作動に応じて、第2電装品配置部102と第4電装品配置部104の間の空間、続いて第2電装品配置部102と第3電装品配置部103の間の空間を操作側の側板71aに向けて流れ、続いて第3電装品配置部103と側板71aの間の空間を側板71aに沿って流れ、ファンF3に到達する。このように、ファンF2とファンF3の協調に応じて制御盤筐体71の外部空間から内部空間に流入した空気流が第3電装品配置部103に流れ、CPU用空冷ヒートシンク及びCPU66が冷却される。
好適には、ファンF3は、CPU66の冷却のための空気流の流れ方向においてCPU66よりも下流側に設けられる。CPU66の上流側にファンF3を配置する場合、ファンF3の作動に応じてダストがCPU66に強く吹き付けられてしまうおそれがある。ファンF3を通過した空気流は、第4電装品配置部104と側板71dの間の空間を側板71dに沿って流れ、続いて、第4電装品配置部104と側板71bの間の空間を側板71bに沿って流れる。
図3乃至図5に示すように、冷却ユニット8は、流路部材81、ファンF(例えば、ファンF0、F1)、1以上のダクト83と、1以上のシール材84、1以上の集塵フィルタ85、及び1以上の保護板86を有する。流路部材81は、モータ駆動用素子9に熱的に接続されたヒートシンクを含む。ファンFは、少なくとも流路部材81と共に流路82を構成し、流路82を通じて流れる第1空気流を生成するように構成される。ファンFは、一緒に流路82(又はその一部)を形成するべく流路部材81に対して流体接続される。ファンFの作動により生じる空気流が流路部材81の内部空間を流れ、これにより流路部材81のヒートシンクが冷却され、続いてモータ駆動用素子9が冷却される。ダクト83は、オプションパーツであり、流路部材81及びファンFと共に流路82を構成する。ダクト83は、一緒に流路82(又はその一部)を形成するべく流路部材81及び/又はファンFに対して流体接続される。シール材84は、制御盤筐体71の内部空間から流路82に空気が流入することを阻止するために用いられる。シール材84は、例えば、ダクト83と制御盤筐体71の側板の間に設けられる。
幾つかの形態では、流路部材81及びファンF0、F1によって流路82(図5参照)が構築される。別形態では、流路部材81、ファンF0、F1、及びダクト83によって流路82(図5参照)が構築される。流路82は、ファンF0、F1の作動により流路82に生じる空気流が制御盤筐体71の内部空間に流出しないように構成される(空気流は、図4において一点鎖線矢印により模式的に示される)。流路82は、側板71b(第1側面部分)に流入口82aを有し、側板71e(第2側面部分)に流出口82bを有し、更に、流入口82aと流出口82bの間を延びる隔離流路82cを有する。隔離流路82cは、制御盤筐体71の内部空間から隔離されており、制御盤筐体71の内部空間と流体接続されていない。制御盤筐体71の内部空間と流路82の隔離の程度は、ファンF0、F1の作動により流路82に生じる空気流が制御盤筐体71の内部空間に流出しない程度のものであり、例えば、高度な気密封止又は液密封止を要求しない。空気流が隔離流路82cから制御盤筐体71の内部空間に流出しないことは、流体解析ソフトウェアを用いて分析することができる。なお、流入口82aと流出口82bを異なる側板に設けることは必須ではなく、これらが同一の側板、例えば、反操作側の側板71bに形成される形態も想定される。
射出成形機1の動作(型閉、型締、型開、可塑化・計量、充填、及び保圧)においてはモータが連続的に駆動され、従って、インバータ64も連続的に発熱する。インバータ64の過加熱を回避するため、インバータ64の熱を効率的に除去することが望ましい。本実施形態では、流路82は、ファンF0、F1の作動により流路82に生じる空気流が制御盤筐体71の内部空間に流出しないように構成される。従って、仮にファンF0、F1の羽根を高速回転させたとしても、ファンF0、F1の作動に伴って集塵フィルタ85を通過してダストが流路82に流入することはあっても制御盤筐体71の内部空間には流入しない。インバータ64の効率的な冷却と、制御盤筐体71内におけるダスト蓄積の抑制を両立することができる。
流路82が、内部空間から隔離されているため、ファンF0、F1の作動によって制御盤筐体71の内部空間に空気流が生じず、モータ駆動用素子9以外の発熱素子、例えば、CPU66を空冷することができなくなってしまう。しかしながら、これは、制御盤筐体71に別のファンF(例えば、ファンF2,F3)を追加することにより回避可能である。
流路部材81は、少なくとも一つの流入口81aと、少なくとも一つの流出口81bを有する。幾つかの形態では、流路部材81の流入口81aが、流路82の流入口82aに一致し、又は異なる。同様、流路部材81の流出口81bが、流路82の流出口82bに一致し、又は異なる。流路部材81は、ファンFの作動により流路82に流れる空気流が流路部材81の流入口81aと流出口81bの間で制御盤筐体71の内部空間に流出しないように構成される。
流路部材81は、モータ駆動用素子9に熱的に接続されたヒートシンク81cを含む。ヒートシンク81cは、複数の放熱フィン81c1と、複数の放熱フィン81c1が結合したベースプレート81c2を含む。各放熱フィン81c1は、流路82において空気流を妨げないように空気流の流れ方向に沿って延びる平板部である。隣接する放熱フィン81c1の間で流路82の一部分が画定される。なお、ヒートシンクの形状は、図示のものに限られない。ドット状又は渦巻き状に放熱部が配置されたヒートシンクも採用可能である。
流路部材81は、ヒートシンク81cに取り付けられるカバー81dを有する。カバー81dとヒートシンク81cの間で流路82の一部が画定される。溶接、締結、又は嵌合といった任意の方法でヒートシンク81cに対してカバー81dが取り付けられる。ヒートシンク81c同様、カバー81dは、金属製であり得る。なお、図4の模式図では、ヒートシンク81cの構造を図示するため、カバー81dが部分的に除去されている。
ファンF0、F1は、制御盤筐体71の側板71bと流路部材81の間に設けられ、側板71bの開口部71b1,71b2と流路部材81を流体接続する。ファンF0、F1の作動に応じて制御盤筐体71の外部空間から流路82の流入口82aを介して空気が流入し、隔離流路82cを流れ、流出口82bを介して流出する。ファンF0、F1の個数の増加によって、広範囲で空気流を生じさせることができ、及び/又は、空気流の単位時間当たりの流量を増加することができる。ファンFが、制御盤筐体71の側板71eと流路部材81の間に設けられ、側板71eの開口部と流路部材81を流体接続する形態も想定される。
ファンF0、F1は、ファンF2、F3と同様、軸流ファン、遠心ファン、及びブロアファンといった電動ファンである。幾つかの場合、ファンF0、F1が放熱フィン81c1の配置方向に沿って配置され、小サイズの電動ファンを用いてより広い面積を冷却することができる。制御盤筐体71の側板71bの開口部71b1,71b2を被覆するように集塵フィルタ85が設けられる。従って、ファンF0、F1の作動に伴って制御盤筐体71の外部空間から流路82へダストが流入してしまうことが抑制される。集塵フィルタ85は、上述の集塵フィルタ200よりも低いフィルタ性能を有する。
ファンF0、F1の配置位置は様々であり得る。幾つかの形態では、ファンF0、F1は、流路部材81に対して取り付けられるが、必ずしもこの限りではない。ファンF0、F1が側板71b,71eに取り付けられる形態、ダクト83に取り付けられる形態も想定される。流路部材81に対するファンF0、F1の取り付け位置は様々であり得る。図示例では、ファンF0、F1は、制御盤筐体71の側板71bを臨むカバー81dの反操作側の側面81d1に設けられる。別形態では、ファンF0、F1は、カバー81dの天側の側面81d2に設けられる。
ダクト83は、ファンF0、F1を周囲する態様で流路部材81に対して取り付けられる。ダクト83は、直線状ダクト、湾曲ダクト、L字形ダクトといった様々な形状を有することができる。図示例では、ダクト83は、断面矩形状の直線状ダクトであり、制御盤筐体71の側板71bと流路部材81の間に設けられる。ダクト83と制御盤筐体71の側板71bの間にシール材84が設けられ、ファンFの作動によってダクト83と制御盤筐体71の間の隙間から制御盤筐体71の内部空間の空気が流路82内に流入してしまうことが回避される。必要に応じて流路部材81とダクト83の間にシール材84を設けても良い。
上述の開示を踏まえ、当業者は、各実施形態及び各特徴に対して様々な変更を加えることができる。
1 :射出成形機
2 :型締装置
3 :射出装置

7 :制御盤
8 :冷却ユニット
9 :モータ駆動用素子

61 :交流電源
62 :コンバータ
63 :平滑化回路
64 :インバータ
65 :サーボコントローラ
66 :CPU

71 :制御盤筐体
81 :流路部材
81c :ヒートシンク
82 :流路
83 :ダクト
84 :シール材
85 :集塵フィルタ

101 :第1電装品配置部
102 :第2電装品配置部
103 :第3電装品配置部
104 :第4電装品配置部

200 :集塵フィルタ

F :ファン
M :モータ

Claims (14)

  1. 射出成形機の制御盤であって、
    制御盤筐体の内部空間に配置されるモータ駆動用素子と、
    前記モータ駆動用素子を冷却するための冷却ユニットにして、前記モータ駆動用素子に熱的に接続されたヒートシンクを含む流路部材と、少なくとも前記流路部材と共に流路を構成し、前記流路を通じて流れる第1空気流を生成するように構成された少なくとも一つの第1ファンを含み、前記流路が、前記制御盤筐体の第1側面部分に流入口を有し、前記制御盤筐体の第2側面部分に流出口を有し、また、前記第1ファンの作動により前記流路に流れる前記第1空気流が前記制御盤筐体の内部空間に流出しないように構成された冷却ユニットと、
    前記制御盤筐体の内部空間において前記流路外に射出成形機制御用のCPUが配置された電装品配置部と、
    少なくとも前記CPUを冷却するために前記制御盤筐体の内部空間に第2空気流を生成する手段を有し、
    前記第2空気流は、前記制御盤筐体の天側及び地側の側板以外の第1の側板と前記電装品配置部の間の空間を前記第1の側板に沿って流れこれに続いて前記制御盤筐体の第2の側板に沿って流れ更に続いて前記制御盤筐体の第3の側板に沿って流れ、かつ前記第3の側板から前記第1の側板に向けて流れる、ことを特徴とする制御盤。
  2. 前記冷却ユニットは、前記流路部材及び前記第1ファンと共に前記流路を構成する少なくとも一つのダクトを更に備え、前記ダクトは、前記第1ファンを周囲する態様で前記流路部材に対して取り付けられる、請求項1に記載の制御盤。
  3. 前記冷却ユニットは、前記制御盤筐体と前記ダクトの間に設けられるシール材を更に備える、請求項2に記載の制御盤。
  4. 前記第1側面部分が反操作側に位置付けられ、前記第2側面部分が地側に位置付けられる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御盤。
  5. 前記第2空気流を生成する手段は、前記制御盤筐体の外部空間から内部空間へ空気を引き込み、前記制御盤筐体の内部空間に前記第2空気流を生成する第2ファンと、前記第2ファンの作動により前記制御盤筐体の内部空間に生じた前記第2空気流が前記CPUまで到達することを促進するように設けられた第3ファンを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の制御盤。
  6. 前記制御盤筐体が、操作側の側板、反操作側の側板、操作側の側板と反操作側の側板を接続する2つの側板、地側の側板、及び天側の側板を含み、前記第1の側板は、前記操作側の側板であり、前記第2の側板は、前記2つの側板の一つであり、前記第3の側板は、前記反操作側の側板であることを特徴とする請求項5に記載の制御盤。
  7. 前記反操作側の側板に前記流入口と前記第2ファン用の開口のみが設けられ、前記地側の側板に前記流出口のみが形成され、前記操作側の側板及び前記2つの側板には開口部が形成されないことを特徴とする請求項6に記載の制御盤。
  8. 前記第2ファンが前記第3ファンよりも高い送風能力を有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の制御盤。
  9. 前記第3ファンは、前記第2空気流の流れ方向において前記CPUよりも下流側に設けられる、請求項5乃至8のいずれか一項に記載の制御盤。
  10. 前記第2及び第3ファンは、前記制御盤筐体の対角に位置する第1及び第2角部近傍に設けられる、請求項5乃至9のいずれか一項に記載の制御盤。
  11. 前記流路の流入口を覆う第1集塵フィルタと、
    前記制御盤筐体の外側で前記第2ファンを覆うように設けられた第2集塵フィルタを更に備え、
    前記第2集塵フィルタが前記第1集塵フィルタよりも高いフィルタ性能を有する、請求項5乃至10のいずれか一項に記載の制御盤。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の制御盤を含む射出成形機。
  13. 射出成形機の制御盤であって、
    制御盤筐体の内部空間に配置されるモータ駆動用素子と、
    前記制御盤筐体の内部空間において射出成形機制御用のCPUが配置された電装品配置部と、
    前記モータ駆動用素子を冷却するための冷却ユニットにして、前記モータ駆動用素子に熱的に接続されたヒートシンクを含む流路部材と、少なくとも前記流路部材と共に流路を構成し、前記流路を通じて流れる第1空気流を生成するように構成された少なくとも一つの第1ファンを備える、冷却ユニットと、
    前記制御盤筐体の外部空間から内部空間へ空気を引き込んで前記制御盤筐体の内部空間に第2空気流を生成する第2ファンと、
    前記第2ファンの作動により前記制御盤筐体の内部空間に生じた前記第2空気流が前記CPUまで到達することを促進するように設けられた第3ファンを備え、
    前記冷却ユニットの前記流路は、前記制御盤筐体の第1側面部分に流入口を有し、前記制御盤筐体の第2側面部分に流出口を有し、また、前記第1ファンの作動により前記流路に流れる前記第1空気流が前記制御盤筐体の内部空間に流出しないように構成され、
    前記第2空気流は、前記制御盤筐体の天側及び地側の側板以外の第1の側板と前記電装品配置部の間の空間を前記第1の側板に沿って流れ前記制御盤筐体の第2の側板に沿って流れ、及び前記制御盤筐体の第3の側板に沿って流れ、かつ前記第3の側板から前記第1の側板に向けて流れる、制御盤。
  14. 前記第3ファンは、前記第2空気流の流れ方向において前記CPUよりも下流側に設けられる、請求項13に記載の制御盤。
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