JP7304312B2 - 車両用構造部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用構造部材およびその製造方法に関する。
特許文献1には、管体と、貫通孔が設けられた壁面体との結合方法が開示されている。当該方法は、いわゆるゴムバルジ結合である。具体的には、管体を壁面体の貫通孔に挿入し、弾性体を管体の内側に挿入する。そして、弾性体を挟み込むように加圧することにより、管体が弾性体によって径方向外側へ拡管され、壁面体の貫通孔の内壁に圧接される。
特開昭51-133170号公報
特許文献1のゴムバルジ結合では、被拡管部において、結合された構造部材の曲げ剛性および制振特性が悪化するおそれがある。特に、車両用構造部材においてゴムバルジ結合を適用すると、構造部材の曲げ剛性および制振特性の悪化は大きな問題となり得る。
本発明は、車両用構造部材製造方法において、被拡管部における曲げ剛性および制振特性を向上させることを課題とする。
本発明の第1の態様は、部分的に拡管された被拡管部を有する管体と、第1貫通孔が設けられた第1壁、第2貫通孔が設けられた第2壁、および前記第1壁と前記第2壁とを連結する連結壁を有する壁面体とを備え、前記管体は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通されるとともに、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に圧接されることにより前記壁面体と接合されており、前記被拡管部は、前記第1壁と前記第2壁との間にのみ設けられている、車両用構造部材を提供する。
この構成によれば、被拡管部が第1壁と第2壁との間にのみ設けられているため、被拡管部が壁面体の内部に配置される。従って、被拡管部のみに曲げ力や振動が付加されることを防止でき、曲げ剛性および制振特性が悪化するおそれのある被拡管部を壁面体によって保護できる。これにより、車両用構造部材において、被拡管部における曲げ剛性および制振特性を向上させることができる。
前記被拡管部は、第1被拡管部と、第2被拡管部とを含み、前記第1被拡管部は、前記第1壁と近接し、前記第2被拡管部は、前記第2壁と近接していてもよい。
この構成によれば、拡管箇所を複数設けることで管体と壁面体との接合強度を向上させることができる。特に、第1被拡管部を第1壁と近接させるとともに第2被拡管部を第2壁と近接させることで、管体と壁面体との密着性を向上させることができる。従って、被拡管部における曲げ剛性および制振特性を一層向上させることができる。
本発明の第2の態様は、管体と、第1貫通孔が設けられた第1壁、第2貫通孔が設けられた第2壁、および前記第1壁と前記第2壁とを連結する連結壁を有する壁面体と、前記管体内に挿入可能な弾性体と、規制部材とを準備し、前記管体内に前記弾性体を挿入し、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に前記管体を挿通し、前記第1壁および前記第2壁の外側において前記管体の変形を規制するように前記規制部材を配置し、前記弾性体を前記管体の管軸方向に圧縮して径方向外側へ膨出させ、それにより前記管体を拡管し、前記拡管において前記規制部材で前記第1壁および前記第2壁の外側における拡管を防止しながら前記第1壁と前記第2壁との間にのみ被拡管部を形成するとともに、前記管体を前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に圧接して前記壁面体と接合することを含む、車両用構造部材の製造方法を提供する。
この方法によれば、被拡管部が第1壁と第2壁との間にのみ設けられるため、被拡管部が壁面体に保護される。従って、被拡管部における曲げ剛性および制振特性を向上させることができる。特に、規制部材を使用しているため、被拡管部を正確に第1壁と第2壁との間にのみ設けることができる。
本発明の第3の態様は、管体と、第1貫通孔が設けられた第1壁、第2貫通孔が設けられた第2壁、および前記第1壁と前記第2壁とを連結する連結壁を有する壁面体と、前記管体内に挿入可能な弾性体とを準備し、前記管体内に前記弾性体を挿入し、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に前記管体を挿通し、前記弾性体を前記管体の管軸方向に圧縮して径方向外側へ膨出させ、それにより前記管体を拡管し、前記拡管において前記弾性体を前記第1壁と前記第2壁との間にのみ配置し、前記第1壁と前記第2壁との間にのみ被拡管部を形成するとともに、前記管体を前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に圧接して前記壁面体と接合することを含む、車両用構造部材の製造方法を提供する。
この方法によれば、被拡管部が第1壁と第2壁との間にのみ設けられるため、被拡管部が壁面体に保護される。従って、被拡管部における曲げ剛性および制振特性を向上させることができる。特に、弾性体の位置を規定しているため、被拡管部を正確に第1壁と第2壁との間にのみ設けることができる。
本発明によれば、車両用構造部材製造方法において、被拡管部が第1壁と第2壁との間にのみ設けられるため、被拡管部が壁面体に保護され、被拡管部における曲げ剛性および制振特性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用構造部材の斜視図。 図1の破線円IIの部分の断面図。 第1実施形態に係る車両用構造部材の製造方法を示す第1断面図。 第1実施形態に係る車両用構造部材の製造方法を示す第2断面図。 第1実施形態に係る車両用構造部材の製造方法を示す第3断面図。 第1実施形態に係る車両用構造部材の製造方法を示す第4断面図。 第1実施形態に係る車両用構造部材の製造方法を示す第5断面図。 第1実施形態の変形例に係る車両用構造部材の製造方法を示す第1断面図。 第1実施形態の変形例に係る車両用構造部材の製造方法を示す第2断面図。 変形例に係る車両用構造部材の製造方法を示す第3断面図。 第2実施形態に係る車両用構造部材の断面図。 第2実施形態に係る車両用構造部材の製造方法を示す第1断面図。 第2実施形態に係る車両用構造部材の製造方法を示す第2断面図。 第2実施形態の変形例に係る車両用構造部材の製造方法を示す第1断面図。 第2実施形態の変形例に係る車両用構造部材の製造方法を示す第2断面図。 第2実施形態の変形例に係る車両用構造部材の製造方法を示す第3断面図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、車両用構造部材の一例であるステアリングサポート1の斜視図を示している。
ステアリングサポート1は、車両のステアリングを支持するための部材である。ステアリングサポート1は、車室前方において車幅方向に延びるように配置される。ステアリングサポート1は、管体10に複数のブラケット20,30,40が接続されて構成されている。
管体10は、管軸L方向に延びる円管状の部材である。管体10の内部には、内部空間が画定されている。本実施形態では、管体10は、運転席側部分が相対的に太く、助手席側部分が相対的に細く形成されている。管体10の両端は、車両ボディ(図示せず)の一部であるボディプレート51,52に取り付けられている。また、管体10は、鋼鉄またはアルミニウム合金などの金属製である。
ブラケット20,30,40は、管体10を挿通する貫通孔21,31,41がそれぞれ設けられた挿通部22,32,42と、挿通部22,32,42から延びた延出部23,33,43とをそれぞれ有している。ブラケット20,30,40は、挿通部22,32,42において管体10と接合されている。詳細には、挿通部22,32,42において管体10を拡管することにより、管体10の外周面をブラケット20,30,40の貫通孔21,31,41の縁部に対してそれぞれ圧接している。また、ブラケット20,30,40は、延出部23,33,43においてその他の部材と接合される。
図2は、図1の破線円IIの部分の断面図を示している。図2では、図示を明確にするため、管体10のみがハッチングを付されて断面として示されている。以降の図でも同様に、一部の部材のみがハッチングを付されて断面として図示される場合がある。また、以下では、ステアリングサポート1を車両用構造部材1と称し、ブラケット20を壁面体20と称する。
本実施形態の車両用構造部材1では、壁面体20は、第1貫通孔21a(図1を併せて参照)が設けられた第1壁22aと、第2貫通孔21b(図1を併せて参照)が設けられた第2壁22bと、第1壁22aおよび第2壁22bを連結する連結壁22cとを有している。第1壁22aおよび第2壁22bは、平行に配置されている。連結壁22cは、第1壁22aおよび第2壁22bに対して垂直に配置されている。第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bは、管軸L方向から見て同じ大きさの円形である。第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bは、中心軸として管軸Lを共有している。
管体10は、拡管された被拡管部11と、拡管成形を受けておらず元の管状を維持した管状部12とを有している。管体10は、第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bを貫通するとともに、被拡管部11によって第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bに圧接されることにより壁面体20と接合されている。
被拡管部11は、第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ設けられている。換言すれば、管軸L方向において第1壁22aと第2壁22bの外側には被拡管部11は設けられていない。また、被拡管部11は、管軸L方向において第1壁22aと第2壁22bとの間の中央にて最も径が大きくし、第1壁22aと第2壁22bとに向かって径が小さくなるように形成されている。管軸L方向において第1壁22aと第2壁22bとの間では、拡管されていない部分が存在せず、被拡管部11が第1壁22aと第2壁22bとの間の全領域にわたって形成されている。
上記構成の車両用構造部材1の製造方法では、図3~7に示す工程を順に実行することにより、管体10と壁面体20とを接合する。
図3を参照して、位置が固定された固定治具60を準備する。固定治具60は、例えばプレス機(図示せず)にセットされて動かないようにされている。固定治具60は、例えば円柱状であり、後述する押圧力を受けるための平坦面61を有している。平坦面61は、管軸Lに垂直かつ平坦な面である。
図4を参照して、管体10を固定治具60にセットする。特に、管体10において被拡管部11を形成する部分に平坦面61を合わせて配置する。このとき、管体10には、被拡管部11(図2参照)がまだ形成されていない。
図5を参照して、管体10が第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bを貫通するように壁面体20を配置する。このとき、管軸L方向において、壁面体20の端面20aと、固定治具60の平坦面61とを揃える。
図6を参照して、管体10の内部に弾性体70を配置する。弾性体70は、例えば、管体10の内径よりわずかに小さな径を有する円柱状である。管軸L方向において、弾性体70は、自然状態では壁面体20の長さよりもわずかに長いが、後述する図7のように管軸L方向に圧縮された際には壁面体20内に収まる長さを有している。即ち、弾性体70は、圧縮された状態では壁面体20の第1壁22aと第2壁22bとの間隔よりも短くなる程度の長さを有している。弾性体70の材質は、例えば、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、CNRゴム(クロロプレンゴムおよびニトリルゴム)、またはシリコンゴムであり得る。好ましくは、弾性体70の硬度は、ショアAで30以上である。
図7を参照して、弾性体70に押圧力を付加するための平坦面81を有する移動治具80を準備する。平坦面81は、管軸Lに垂直かつ平坦な面である。そして、移動治具80によって弾性体70を固定治具60に向かって押圧する。即ち、管軸L方向において、弾性体70は、移動治具80の平坦面81と固定治具60の平坦面61とによって挟まれるように押圧される。当該押圧は、プレス機によってなされてもよい。当該押圧によって、弾性体70は、管軸L方向に圧縮されるとともに、径方向外側へ膨出する。これにより、管体10が拡管成形されて被拡管部11(図2参照)が形成される。当該拡管成形においては、弾性体70を第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ配置し、第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ被拡管部11を形成する。同時に、管体10の外周面を第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bの縁部に圧接して壁面体20と接合する。このような弾性体70を利用した成形方法は、ゴムバルジ成形と称される。
再び図2を参照して、上記拡管成形の完了後、押圧力が解除された弾性体70(図7参照)は、自身の弾性力により元の形状に復元するため、容易に取り除くことができる。このようにして、車両用構造部材1が製造される。
上記の車両用構造部材1の製造方法は、一例であり、これに限定されるものではない。例えば、図5,6の工程の順序は入れ替えられてもよく、図6,7の工程は同時に実行されてもよい。
本実施形態によれば、被拡管部11が第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ設けられているため、被拡管部11が壁面体20の内部に配置される。従って、被拡管部11のみに曲げ力や振動が付加されることを防止でき、曲げ剛性および制振特性が悪化するおそれのある被拡管部11を壁面体20によって保護できる。これにより、車両用構造部材1において、被拡管部11における曲げ剛性および制振特性を向上させることができる。
(変形例)
図8~10を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。
本変形例の車両用構造部材1は、上記第1実施形態(図2参照)と同じであるが、その製造方法が部分的に異なる。
本変形例では、上記実施形態と同じ図3~5の工程を実行する。
次いで、図8を参照して、管体10の内部に弾性体71を配置する。弾性体71は、例えば、管体10の内径よりわずかに小さな径を有する円柱状である。管軸L方向において、弾性体71は、自然状態では壁面体20の長さよりも長く、後述する図10のように管軸L方向に圧縮された際にも壁面体20内に収まらない長さを有している。即ち、弾性体71は、圧縮された状態でも壁面体20の第1壁22aと第2壁22bとの間隔よりも長い長さを有している。弾性体71の材質は、上記実施形態と同じである。
図9を参照して、管軸L方向において、壁面体20に対して固定治具60と反対側に規制部材91を配置し、管体10の一部を規制部材91に挿入した状態とする。規制部材91は、管体10の外径と同程度の大きさの内径を有する円管状である。このとき、管軸L方向において、規制部材91の端面91aと、壁面体20の端面20aとを揃える。また、規制部材91は、後述する図10に示す拡管成形を行った際にも変形しない剛性を有している。
図10を参照して、弾性体71に押圧力を付加するための平坦面81を有する移動治具80を準備する。平坦面81は、管軸Lに垂直かつ平坦な面である。そして、移動治具80によって弾性体71を固定治具60に向かって押圧する。即ち、管軸L方向において、弾性体71は、移動治具80の平坦面81と固定治具60の平坦面61とによって挟まれるように押圧される。当該押圧は、プレス機によってなされてもよい。当該押圧によって、弾性体71は、管軸L方向に圧縮されるとともに、径方向外側へ膨出する。このとき、弾性体71は、管軸L方向に圧縮された場合でも壁面体20内に収まらない。そのため、壁面体20の外側(図10において第1壁22aの左側)において、弾性体71から管体10に拡管力が作用する。しかし、この拡管力が作用する部分の周囲には規制部材91が配置されているため、壁面体20の外側(図10において第1壁22aの左側)では、管体10は拡管されない。従って、当該拡管成形によって、第1壁22aおよび第2壁22bの外側における拡管を防止しながら第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ被拡管部11(図2参照)が形成される。同時に、管体10の外周面を第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bの縁部に圧接して壁面体20と接合する。
再び図2を参照して、上記拡管成形の完了後、押圧力が解除された弾性体71(図10参照)は、自身の弾性力により元の形状に復元するため、容易に取り除くことができる。また、規制部材91も取り除くことで、車両用構造部材1が製造される。なお、規制部材91については、容易に取り除くため、規制部材91の管状を開くことができる構成としてもよい。
本変形例によれば、被拡管部11が第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ設けられるため、被拡管部11が壁面体20に保護される。従って、被拡管部11における曲げ剛性および制振特性を向上させることができる。特に、規制部材91を使用しているため、被拡管部11を正確に第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ設けることができる。
(第2実施形態)
図11に示す第2実施形態の車両用構造部材1は、被拡管部11の形状が第1実施形態と異なる。これに関する構成以外は、第1実施形態の車両用構造部材1と実質的に同じである。従って、第1実施形態にて示した部分と同じ部分については説明を省略する場合がある。
本実施形態の車両用構造部材1では、管体10が2か所において拡管されている。即ち、被拡管部11は、第1被拡管部11aと、第2被拡管部11bとを含んでいる。第1被拡管部11aは、第1壁22aと近接している。第2被拡管部11bは、第2壁22bと近接している。第1被拡管部11aと第2被拡管部11bとの間には、拡管されていない管状部13が設けられている。
上記構成の車両用構造部材1の製造方法では、図3~5の工程および図12,13の工程を順に実行することにより、管体10と壁面体20とを接合する。
本実施形態では、第1実施形態と同じ図3~5の工程を実行する。
次いで、図12を参照して、弾性体72、中子92、および弾性体73をこの順に管体10に挿入する。中子92は、例えば、管体10の内径よりわずかに小さな径を有する円柱状である。中子92は、管軸Lに垂直な平坦面92a,92bを有している。管軸L方向において、中子92は、第1壁22aと第2壁22bとの間隔よりも短く、中央の管状部13(図11参照)と実質的に同じ長さを有している。2つの弾性体72,73は、同じ形状を有し、例えば、管体10の内径よりわずかに小さな径を有する円柱状である。弾性体72,73および中子92の管軸L方向の合計長さは、自然状態では壁面体20の長さよりもわずかに長いが、後述する図13のように管軸L方向に弾性体72,73が圧縮された際には壁面体20内に収まる長さである。即ち、弾性体72,73および中子92は、圧縮された状態では壁面体20の第1壁22aと第2壁22bとの間隔よりも短くなる程度の長さを有している。弾性体72,73の材質は、第1実施形態と同じである。
図13を参照して、弾性体72,73に押圧力を付加するための平坦面81を有する移動治具80を準備する。平坦面81は、管軸Lに垂直かつ平坦な面である。そして、移動治具80によって弾性体72,73を固定治具60に向かって押圧する。即ち、管軸L方向において、弾性体73は移動治具80の平坦面81と中子92の平坦面92aとによって挟まれるように押圧され、弾性体72は中子92の平坦面92bと、固定治具60の平坦面61とによって挟まれるように押圧される。当該押圧は、プレス機によってなされてもよい。当該押圧によって、弾性体72,73は、管軸L方向に圧縮されるとともに、径方向外側へ膨出する。これにより、管体10が拡管成形されて第1被拡管部11aおよび第2被拡管部11bが形成される。当該拡管成形においては、弾性体72,73を第1壁22aと第2壁22bとの間であって第1壁22aおよび第2壁22bの近傍にのみ配置し、第1壁22aと第2壁22bとの間であって第1壁22aおよび第2壁22bの近傍にのみ被拡管部11を形成する。同時に、管体10の外周面を第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bの縁部に圧接して壁面体20と接合する。
再び図11を参照して、上記拡管成形の完了後、押圧力が解除された弾性体72,73は、自身の弾性力により元の形状に復元するため、容易に取り除くことができる。また、中子92についても取り除く。このようにして、車両用構造部材1が製造される。
本実施形態によれば、拡管箇所を複数設けることで管体10と壁面体20との接合強度を向上させることができる。特に、第1被拡管部11aを第1壁22aと近接させるとともに第2被拡管部11bを第2壁22bと近接させることで、管体10と壁面体20との密着性を向上させることができる。従って、被拡管部11における曲げ剛性および制振特性を一層向上させることができる。
(変形例)
図14,15を参照して、第2実施形態の変形例について説明する。
本変形例では、車両用構造部材1は、上記第2実施形態(図11参照)と同じであるが、その製造方法が部分的に異なる。
本変形例では、第1実施形態と同じ図3~5の工程を実行する。
次いで、図14を参照して、管体10の内部に弾性体74を配置する。弾性体74は、例えば、管体10の内径よりわずかに小さな径を有する円柱状である。管軸L方向において、弾性体74は、自然状態では壁面体20の長さよりも長く、後述する図16のように管軸L方向に圧縮された際にも壁面体20内に収まらない長さである。即ち、弾性体74は、圧縮された状態でも壁面体20の第1壁22aと第2壁22bとの間隔よりも長い長さを有している。弾性体74の材質は、第1実施形態と同じである。
図15を参照して、管軸L方向において、壁面体20に対して固定治具60と反対側に規制部材93を配置し、管体10の一部を規制部材93に挿入した状態とする。また、管軸L方向において、第1壁22aと第2壁22bとの間の中央部に規制部材94を配置し、管体10を規制部材94に挿通した状態とする。規制部材93,94は、管体10の外径と同程度の大きさの内径を有する円管状である。このとき、管軸L方向において、規制部材93の端面93aと、壁面体20の端面20aとを揃える。また、規制部材93,94は、後述する図16に示す拡管成形を行った際にも変形しない剛性を有している。
図16を参照して、弾性体74に押圧力を付加するための平坦面81を有する移動治具80を準備する。平坦面81は、管軸Lに垂直かつ平坦な面である。そして、移動治具80によって弾性体74を固定治具60に向かって押圧する。即ち、管軸L方向において、弾性体74は、移動治具80の平坦面81と固定治具60の平坦面61とによって挟まれるように押圧される。当該押圧は、プレス機によってなされてもよい。当該押圧によって、弾性体74は、管軸L方向に圧縮されるとともに、径方向外側へ膨出する。このとき、弾性体74は、管軸L方向に圧縮された場合でも壁面体20内に収まらない。そのため、壁面体20の外側(図16において第1壁22aの左側)において、弾性体74から管体10に拡管力が作用する。しかし、この拡管力が作用する部分の周囲には規制部材93が配置されているため、壁面体20の外側(図10において第1壁22aの左側)では、管体10は拡管されない。また、第1壁22aと第2壁22bとの間の中央部にも規制部材94が配置されているため、第1壁22aと第2壁22bとの間の中央部においても管体10は拡管されない。従って、管体10が拡管成形されて第1被拡管部11aおよび第2被拡管部11bが形成される。同時に、管体10の外周面を第1貫通孔21aおよび第2貫通孔21bの縁部に圧接して壁面体20と接合する。
再び図11を参照して、上記拡管成形の完了後、押圧力が解除された弾性体74は、自身の弾性力により元の形状に復元するため、容易に取り除くことができる。また、規制部材93,94も取り除くことで、車両用構造部材1が製造される。なお、規制部材93,94については、管状を開くことができる構成としてもよい。これにより、規制部材93,94を容易に取り除くことができる。
本変形例によれば、第1被拡管部11aおよび第2被拡管部11bが第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ設けられるため、第1被拡管部11aおよび第2被拡管部11bが壁面体に保護される。従って、第1被拡管部11aおよび第2被拡管部11bにおける曲げ剛性および制振特性を向上させることができる。特に、規制部材93,94を使用しているため、第1被拡管部11aおよび第2被拡管部11bを正確に第1壁22aと第2壁22bとの間にのみ設けることができる。
以上より、本発明の具体的な実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、個々の実施形態の内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。また、拡管方法としてゴムバルジ成形を例示しているが、代替的には電磁成形、フレックスフォーミング、およびマンドレル等の機械的成形などの任意の成形方法によって拡管成形を行い得る。
1 ステアリングサポート(車両用構造部材)
10 管体
11 被拡管部
11a 第1被拡管部
11b 第2被拡管部
12,13 管状部
20 ブラケット(壁面体)
20a 端面
21 貫通孔
21a 第1貫通孔
21b 第2貫通孔
22 挿通部
22a 第1壁
22b 第2壁
22c 連結壁
23 延出部
30 ブラケット
31 貫通孔
32 挿通部
33 延出部
40 ブラケット
41 貫通孔
42 挿通部
43 延出部
51,52 ボディプレート
60 固定治具
61 平坦面
70~74 弾性体
80 移動治具
81 平坦面
91 規制部材
91a 端面
92 中子
92a,92b 平坦面
93,94 規制部材
93a 端面

Claims (1)

  1. 管体と、第1貫通孔が設けられた第1壁、第2貫通孔が設けられた第2壁、および前記第1壁と前記第2壁とを連結する連結壁を有する壁面体と、前記管体内に挿入可能な弾性体と、規制部材とを準備し、
    前記管体内に前記弾性体を挿入し、
    前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に前記管体を挿通し、
    前記第1壁および前記第2壁の外側において前記管体の変形を規制するように前記規制部材を配置し、
    前記弾性体を前記管体の管軸方向に圧縮して径方向外側へ膨出させ、それにより前記管体を拡管し、
    前記拡管において前記規制部材で前記第1壁および前記第2壁の外側における拡管を防止しながら前記第1壁と前記第2壁との間にのみ被拡管部を形成するとともに、前記管体を前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に圧接して前記壁面体と接合する
    ことを含む、車両用構造部材の製造方法。
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