JP7303970B2 - ロール装置、及び、シート状被加工物の加工方法 - Google Patents

ロール装置、及び、シート状被加工物の加工方法 Download PDF

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本発明は、被加工物を所定形状に、切断、切抜、エンボス加工、凹凸加工、又は、箔押加工、等の所定の形状に加工するためのロール装置に関する。
シート状の被加工物を所定形状に加工するロール装置としては種々の構成を備えたロール装置が使用されている。シート状の被加工物を所定形状に加工する従来のロール装置の一例を説明する概略模式図を図18に示す。図18の(A)に示されるように、従来のロール装置において、互いに押圧回転する主ロール102と対ロール103との間にシート状被加工物9を通過させることにより、シート状被加工物9が所定形状に加工される。
例えば、図18の(B)に示されるように、主ロール102の周面に所定凹及び/又は凸等の凹凸形状で形成された主ロール凹凸部102bが形成され、対ロール103の周面は、凹凸のない無凹凸表面102aを有し、互いに対向する主ロール102と対ロール103との間にシート状被加工物9を通過させることにより、シート状被加工物9が主ロール凹凸部102bと対ロール103との形状に一致する所定形状に加工形成される。なお、図18の(B)において、主ロール102の周面に形成された主ロール凹凸部102bとしては、主ロール切断刃が形成され、シート状被加工物9は所定の形状に切断又は切抜される。
また、図18の(C)に示されるように、主ロール102の周面に所定凹及び/又は凸等の凹凸形状で形成された主ロール凹凸部102bが形成され、対ロール103の周面に所定凹及び/又は凸等の凹凸形状で形成された対ロール凹凸部103bが形成され、互いに対向する主ロール102と対ロール103との間にシート状被加工物9を通過させることにより、シート状被加工物9が主ロール凹凸部102bと対ロール凹凸部103bとの形状に一致する所定形状に加工形成される。なお、図18の(C)において、主ロール102の周面に形成された主ロール凹凸部102bとしては、主ロール切断刃が形成され、対ロール103の周面に形成された対ロール凹凸部103bとしては、対ロール凹凸部103bに係合可能な形状を有する対ロール切断刃が形成され、シート状被加工物9が主ロール凹凸部102bと対ロール凹凸部103bとの形状に一致する所定形状に切断又は切抜加工される。
また、図18において、切断刃に替えて、凹凸形状又はエンボス形状に加工形成するための型押部、又は、箔押し形成するための箔押部を形成したロール装置が実施されている。
上記のようなロール装置により加工されるシート状被加工物としては、紙製・プラスチック製・皮革製・布製・金属製などの各種材料製であって、シート状不織布、シート状織布、シート状紙類、シート状プラスチック材料、シート状ゴム、シート状皮革、シート状金属などの種々のシート状被加工物が使用される。
例えば、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、おむつ、生理用品、等の切断、切抜、エンボス製品の微細凹凸のエンボス図柄・模様を形成するための装置として利用されている。
所定凹及び/又は凸形状で形成された主ロール凹凸部及び/又は対ロール凹凸部としては、所望の点・円・多角形・直線・曲線・万線等の形状で形成された紋様・図柄・絵柄などの任意のパターン形状で形成されている。
シート状被加工物を切断又は切抜加工加工するロール装置としては、例えば、下記の技術が開示されている。
特開平11-188699号公報には、切断すべき製品の形状に合わせて形成した製品用凸状押切刃を回転駆動ロールの表面に設けたダイカッターとアンビルロールの組み合わせとからなるダイカットロールにおいて、少なくとも、前記ダイカッターの製品用凸状押切刃の回転駆動ロール周方向の不連続箇所を補って、製品切断には直接機能しない凸状押切刃を設けたことを特徴とするダイカットロールであって、これにより、製品形状への切断にあたっての凸状押切刃への応力集中を低減する効果が得られることが開示されている。
特開平11-188700号公報には、切断すべき製品の形状に合わせて形成した切刃を表面に設けたダイカッターとアンビルロールの組み合わせとからなり、ダイカッターの切刃の少なくとも先端側とアンビルロールのうち少なくともロール表面とに硬度差を設けたダイカットロールにおいて、その駆動方式ごとに前記硬度差を異にしたダイカットロールであって、これにより、駆動方式の違いによる摩耗形態の違いに対応してダイカットロールの長寿命化と信頼性向上が得られることが開示されている。
特開2002-28898号公報には、切断すべき製品の形状に合わせて形成した切刃を外周表面に設けたスリーブ状のダイカッターと、平滑な外周表面を持つスリーブ状のアンビルロールの組み合わせとからなり、回転するアンビルロール上を移動するワーク材上にダイカッターを回転押圧してワーク材を切断加工するダイカットロールにおいて、
ダイカッター切刃部分およびアンビルロールの表面のうち、少なくともダイカッターの切刃部分を、硬質相の平均結晶粒子径が0.5μm以下のWCを主成分とし、IVb、Vb、VIb属金属炭化物の中のいずれか一つ以上を有する超硬合金から形成したダイカットロールであって、これにより、靭性およびヤング率を維持しながら硬度と強度を増加させ、異常摩耗やチッピングのない、安価で、長寿命で、高い信頼性を有するダイカットロールが得られることが開示されている。
特開2001-9795号公報には、スリーブ形状で切断すべき製品の形状に合わせて形成した切刃を外周表面に設けたダイカッターと、スリーブ形状で平滑な外周表面をもつアンビルロールの組み合わせとからなり、回転するアンビルロール上を移動するワーク材上にダイカッターを回転押圧してワーク材を切断加工するダイカットロールにおいて、ワーク材が金属または金属化合物、あるいはそれらを含むシート状複合材であることを特徴とするダイカットロールであって、加工寿命が改善される効果が得られることが開示されている。
シート状被加工物をエンボス加工するロール装置としては、例えば、下記の技術が開示されている。
特開2013-10207号公報には、凸型を形成した上ロールと凹型を形成したロールとの間にアルミラミネートフィルム製のシート状被加工物を挟み込んで押圧することにより、凹及び/又は凸形状でエンボス加工するエンボス加工方法及びエンボス加工装置が開示されている。
特表2009-528928号公報には、多数のエンボス点を有する二つのエンボスロールの間にウエブ(シート状被加工)を通すことにより、マイクロエンボス模様を形成したトイレットペーパー、ティッシュペーパー、バスタオルなどを製造するためのエンボス装置が開示されている。
特開平6-344649号公報には、紙とアルミ箔を貼り合わせた貼合紙に印刷ユニットにて絵柄等の印刷を施し、続いて、グラビアシリンダーの表面に微細な凸部を設けてなるエンボスロールを備えたエンボス加工ユニットにて貼合紙にエンボス加工を施して、印刷絵柄とエンボス加工の見当合わせが正確に行われた深いエンボスを持つ立体感に富むラベル紙の製造方法が開示されている。
特開平9-234221号公報には、互いに噛み合うことが可能な一対のエンボスロール(断面V字型の谷部と逆V字型の山部を有する)を使用して、生理用ナプキン等の吸収性物品の製造方法が開示されている。
特開平1-271242号公報には、表面に所要の凹凸模様を付設した上ロールと下ロールを固定して形成したエンボスロールを、前記凹凸模様が一致重合し、すべることなく同調して回転するように、ロールをフレームに軸架したエンボス加工ロール装置が開示されている。被加工物としては薄い帯状の金属板が使用され、木目調、スタッコ等の凹凸模様を施す技術が開示されている。
特開2005-263494号公報には、2本の同期するロールを備えた打抜き装置または箔押し装置が開示されている。
特開2002-127686号公報には、凸版を備えた版ロールとこの版ロールに対向する受ロールとの間に原紙シートと転着シート(箔シート)とを通過させる箔押し方法及び箔押し装置が開示されている。
特開平11-188699号公報 特開平11-188700号公報 特開2002-28898号公報 特開2001-9795号公報 特開2013-10207号公報 特表2009-528928号公報 特開平9-234221号公報 特開平6-344649号公報 特開平1-271242号公報 特開2005-263494号公報 特開2002-127686号公報
上記の図18に示される従来のロール装置において、対ロール103と少なくとも周面に凹凸形状で形成された主ロール凹凸部102bを有する主ロールとの間にシート状被加工物を通過させることにより、シート状被加工物9が主ロール凹凸部102bと対ロール103との形状に一致する所定形状に加工形成されるロール装置において、シート状被加工物の成形加工を繰返し成型加工しているうちに、主ロール102bと対ロール103のうちのいずれか一方のロールが、傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなる傾向があり、この場合に、その傷付き破損、摩耗等が生じた主ロール102bと対ロール103のうちのいずれか一方のロールを取り外し、そして、予備の他の正常な表面状態を有するロールを取付け、このようにして、傷付き破損、摩耗等が生じたロールを正常なロールと取り換えて交換する必要があり、このロールの交換作業のために長時間を必要としていた。
特に、主ロール凹凸部として切断刃を形成した主ロール(ダイカットロール)と、対ロールとして凹凸のない無凹凸表面を有する対ロールとしてのアンビルロールとを備えたシート状被加工物を切断又は切抜くダイカット用ロール装置において、凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール(アンビルロール)が切断刃を形成した主ロールよりも、傷付き破損、摩耗等が生じやすく、この破損又は摩耗した対ロール(アンビルロール)を正常な表面を有する予備の他の対ロールと取り換えて交換する必要がある。この破損又は摩耗した対ロール(アンビルロール)の交換作業のために長時間を必要としていた。
また、主ロール凹凸部として型押部を形成した主ロールと、対ロールとして凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール又は主ロール凹凸部に対応する凹凸部を形成した対ロールを備えたロール装置において、主ロールと対ロールのうちの傷付き破損又は摩耗したロールを正常な表面を有する予備の他の対ロールと取り換えて交換する必要がある。この傷付き破損又は摩耗したロールの交換作業のために長時間を必要としていた。
本発明は、主ロールと対ロールとを備えたロール装置において、傷付き破損又は摩耗したロールを正常な表面を有する予備の他のロールと取り換えて交換する際における交換時間を従来よりも短くできるロール装置を提供する。
本発明のロール装置は、下記の構成を備える。
(A)対ロールユニット3と(B)主ロールユニット2とを備える。
(A)前記対ロールユニット3は、(A-a)対ロール回転軸302と、該対ロール回転軸を中心として回転自在な対ロール円柱301とを有する対ロール30を有し、又は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有する。
前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロールは、それぞれの対ロール回転軸と、該それぞれの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体311、321、331を有し、該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は前記対ロールユニット移動軸300に平行に配設され、前記対ロール円柱体301、311、321、331の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する。
(B)前記主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱201とを有する主ロール20を有し、又は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール21、22、23を有する。
前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロールは、それぞれの主ロール回転軸と、該それぞれの主ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの主ロール円柱体211、221、231を有し、該それぞれの主ロール円柱体211、221、231は前記主ロールユニット移動軸200に平行に配設され、前記主ロール円柱体201、211、221、231の周面は、(b)所定形状の凹凸部を有する主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する。
少なくとも、前記(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3、及び/又は、前記(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2、を備える。
前記主ロール回転軸202、前記主ロールユニット移動軸200、対ロール回転軸302、及び/又は、前記対ロールユニット移動軸300を回動して、前記対ロールユニットのうちの所望の一つの対ロールの所望の一つの対ロール円柱体と前記主ロールユニットのうちの所望の一つの主ロールの所望の一つの主ロール円柱体とが互いに対向する位置に位置するように設定し、この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロール円柱体と前記所望の一つの主ロール円柱体との間にシート状被加工物9を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール円柱体と前記所望の一つの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物9が所定形状に加工形成可能に構成されてなる、ことを特徴とする。
特に好ましくは、本発明のロール装置は、上記ロール装置において、下記の構成を備える。
(A)前記対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有し、前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロールは、それぞれの対ロール回転軸312、322、332と、該それぞれの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体(311、321、331)を有し、該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は前記対ロールユニット移動軸300に平行に配設されてなる。
(B)前記主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201とを有する主ロール20を有し、該主ロール円柱体の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が前記主ロール円柱体201に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール31、32、33が前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成され、これにより、前記対ロールユニット移動軸300を中心として前記複数個の対ロール31、32、33を回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が前記主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロール円柱体311と前記主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と前記主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、前記シート状被加工物9が前記所望の一つの対ロール円柱体311と前記主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
又は、(B)前記主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニッ移動軸200と、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール21、22、23を有し、前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロールは、それぞれの主ロール回転軸212、222、232と、該それぞれの主ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの主ロール円柱体211、221、231を有し、該それぞれの主ロール円柱体211、221、231は前記主ロールユニット移動軸200に平行に配設され、該それぞれの主ロール円柱体の周面は、凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が前記複数個の主ロールの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール31、32、33が前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成され、前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が前記複数個の対ロールの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311に対向する位置になるように、前記複数個の主ロール21、22、23が前記主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成されてなる。
これにより、前記対ロールユニット移動軸300を中心として前記複数個の対ロール31、32、33を回動するとともに、前記主ロールユニット移動軸200を中心として前記複数個の主ロール21、22、23を回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの所望の一つの対ロール円柱体311と前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの所望の一つの主ロール円柱体211とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロール円柱体311と前記所望の一つの主ロール円柱体211との間にシート状被加工物9を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール円柱体311と前記所望の一つの主ロール円柱体211とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物9が前記所望の一つの対ロール円柱体311と前記主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる、ことを特徴とする。
本発明のシート状被加工物の加工方法は、「上記の複数個の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3と、主ロール20を有する主ロールユニット2とを備えたロール装置を使用して、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、下記の工程の構成を備えてなることを特徴とする。
(イ)複数個の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3と、主ロール20を有する主ロールユニット2とを備えたロール装置を準備する工程.
(ロ)複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、前記複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を前記主ロール20の主ロール円柱体201に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ハ)回転する前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と前記主ロール円柱体201の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、前記シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
(ニ)前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の対ロールに交換したい場合に、前記複数個の対ロール31、32、33を、前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、前記複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を前記主ロール円柱体201に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール32に交換する工程.
(ホ)回転する前記所望の他の対ロール32の対ロール円柱体321と前記主ロール円柱体201の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、前記シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
本発明他のシート状被加工物の加工方法は、「上記の複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と複数個の主ロールを有する主ロールユニット2を備えたロール装置を使用して、シート状被加工物(9)を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、下記の工程の構成を備えてなることを特徴とする。
(イ-b)複数個の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3と、複数個の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2とを備えたロール装置を準備する工程.
(ロ-b)前記複数個の主ロール21、22、23を、前記主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、前記複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を前記対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ハ-b)前記複数個の対ロール31、32、33を、前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、前記複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、前記所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定/固定解除可能に固定する工程.
(ニ-b)回転する前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と前記所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、前記シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
(ホ-b)前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合に、前記複数個の対ロール31、32、33を、前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、前記複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を前記所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール3に交換する工程.
(ト-b)回転する前記所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321と前記所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、前記シート状被加工物)を所望の形状に加工形成する工程.
従来の一つの主ロールと一つの対ロールとを備えたロール装置と比較して、本発明の複数個の対ロール及び/又は複数個の主ロールを備えたロール装置及びシート状被加工物の加工方法により、対ロールユニット3の対ロールユニット移動軸300及び/又は主ロールユニット2の主ロールユニット移動軸200を回動して所定の位置に位置することが可能であり、これにより、複数個の対ロール及び/又は複数個の主ロールのうちの所望の一つのロールを、所望の他のロールに取り換えて設置する作業に要する取り換え交換時間が、著しく短縮されることが可能になる。
その結果、(v)傷付き破損又は摩耗等が生じたロールを他の正常なロールに取換交換して設置する作業に要する時間が著しく短縮され、又は、(w)シート状被加工物を所定形状から他の所定形状に加工形成する場合において、所望の凹凸部を形成した所望のロールを所望の他の凹凸部を形成した他のロールに取り換えて設置する作業に要する取換交換時間が著しく短縮され、又は、ロールの分解、組立設置等のロール取替交換作業における位置精度不良を最小限に留めることが可能になり、又は、(x)ロール装置から対ロールユニット及び/又は主ロールユニットを脱着する必要がなく、簡単なユニット移動軸を回動する作業により、所望のロールを取り換え交換設置可能であり、これにより、ロール取替交換作業におけるロールの設置位置の位置精度を容易に正確な位置に設置することが可能となり、ロール位置設置精度不良を最小限に留めることが可能になり、更に、ロールの取替交換設置作業に要する取換交換時間が著しく短縮される、等の多量の被加工物を加工する際においてコスト的及び/又は製品品質に有利になる効果が得られる。
本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置に構成される主要部の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置に構成される対ロールユニットの構成を説明するための模式的斜視図。 本発明の一実施例のロール装置に構成される主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置に構成される主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置に構成される主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置に構成される主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図。 本発明の他の実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の他の実施例のロール装置に構成される主要部の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の他の実施例のロール装置に構成される主ロールユニットの構成を説明するための模式的斜視図。 本発明の他の実施例のロール装置に構成される主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図。 本発明の他の実施例のロール装置に構成される複数個の対ロール又は複数個の主ロールを有する対ロールユニット又は主ロールユニットの構成を説明するための模式的概略図。かっこ内の符号は複数個の主ロールを示す。 本発明の一実施例のロール装置に構成される対ロールを位置決めして固定する固定部材の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図。 本発明の他の実施例のロール装置に構成される主要部の構成を説明するための模式的概略図。 従来のロール装置を使用して被加工物を所定形状に加工形成する状態を説明するための模式的概略図。
以下に本発明のロール装置について、図面を示しながら説明する。図面において、それぞれの構成要素等の形状・大きさ・寸法等は正確に示すものではなく、形状、構成、システム、作用効果、等の特徴を説明するための模式的概略を示すものである。
本発明のロール装置は、下記の構成要素を備える。
(A)対ロールユニット3と(B)主ロールユニット2とを備える。
(A)対ロールユニット3は、(A-a)対ロール回転軸302と、該対ロール回転軸を中心として回転自在な対ロール円柱301とを有する対ロール30を有してなる。
又は、対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有し、複数個の対ロールのそれぞれの対ロールは、それぞれの対ロール回転軸と、該それぞれの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体311、321、331を有し、該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は対ロールユニット移動軸300に平行に配設されてなる。
対ロール円柱体301、311、321、331の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有してなる。
(B)前記主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱201とを有する主ロール20を備えてなる。
又は、(B)前記主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール21、22、23を有し、前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロールは、それぞれの主ロール回転軸と、該それぞれの主ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの主ロール円柱体211、221、231を有し、該それぞれの主ロール円柱体211、221、231は前記主ロールユニット移動軸200に平行に配設されてなる。
前記主ロール円柱体201、211、221、231の周面は、(b)所定形状の凹凸部を有する主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有してなる。
少なくとも、前記(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3、及び/又は、前記(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2、を備えてなる。
すなわち、前記(A)対ロールユニット3と前記(B)主ロールユニット2とのうちの少なくとも一つのロールユニットは、複数個のロールを備えてなる。
前記主ロール回転軸202、前記主ロールユニット移動軸200、対ロール回転軸302、及び/又は、前記対ロールユニット移動軸300を回動して、前記対ロールユニットのうちの所望の一つの対ロールの所望の一つの対ロール円柱体と前記主ロールユニットのうちの所望の一つの主ロールの所望の一つの主ロール円柱体とが互いに対向する位置に位置するように設定し、この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロール円柱体と前記所望の一つの主ロール円柱体との間にシート状被加工物9を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール円柱体と前記所望の一つの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物9が所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
図1は本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図であり、図2は本発明の一実施例のロール装置に構成される主要部の構成を説明するための模式的概略図であり、図3は本発明の一実施例のロール装置に構成される対ロールユニットの構成を説明するための模式的斜視図である。
図12は本発明の他の実施例のロール装置に構成される複数個の対ロール(又は複数個の主ロール)を有する対ロールユニット(又は主ロールユニット)の構成を説明するための模式的概略図である。
但し、図12において、かっこ内の符号は複数個の主ロールを示す。
Figure 0007303970000001
ロール装置は、(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2と、を備える。
(A)対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有し、複数個の対ロールのそれぞれの対ロールは、それぞれの対ロール回転軸312、322、332と、該それぞれの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体311、321、331を有し、該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は対ロールユニット移動軸300に平行に配設されてなる。
(B)主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201とを有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成され、これにより、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動することにより、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
このように、ロール装置が構成される。
なお、対ロールユニット3として、図1、図2、図3には3個の対ロール31、32、33を示しているが、これに限定されることなく、図12の(A)に示されるような2個の対ロール31、32、(B)に示されるような4個の対ロール31、32、33、34、(C)に示されるような5個の対ロール31、32、33、34、35、(D)に示されるような6個の対ロール31、32、33、34、35、36、等の任意の所望の複数個の対ロールを有する対ロールユニットが実施可能である。
上記の本発明のロール装置により、前述の[発明の効果]欄に記載したような種々の効果を有するロール装置が得られる。
<主ロールが主ロール円柱体切刃部を有するダイカット用のロール装置について>
上記のロール装置において、望ましくは下記の構成を有するダイカット用のロール装置が実施可能である。図4は、本発明の一実施例のロール装置に構成され主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図であり、図4(A)は主ロール20の主ロール円柱体201の周面の状態を示す模式的平面図であり、図4(B)、(C)は、図4(A)の主ロール20のA-A線における断面と、その主ロール20に対抗する一の所望の対ロール311(又は、所望の対ロール321、又は、所望の対ロール331)と、シート状被加工物9の状態を示す模式的断面図である。
図1、図2、図3、図4において、(A)対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有し、複数個の対ロールのそれぞれの対ロールは、それぞれの対ロール回転軸と、該それぞれの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体311、321、331を有し、該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は対ロールユニット移動軸300に平行に配設され、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する。
(B)前記主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体201の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、該主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
これにより、(i)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動することにより、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成可能に構成されてなる。
この作動している所望の一つの対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、下記(ii)のように、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
(ii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体321が主ロール円柱体20に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより記他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成可能に構成されてなる。
このようにして、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
なお、この場合、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール(33)に換えて交換して作動可能にする構成も実施可能である。
本構成において、上記のように、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する。
図4(B)に、主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bが切断可能な刃先形状を有する主ロール円柱体切刃部201baを有するととも、対ロール円柱体311、321、331の周面が(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを有する構成が示される。
図4(C)に、主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bが切断可能な刃先を形成した刃先形状を有するととも、対ロール円柱体311、321、331の周面が(b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する構成が示され、所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bは刃先形状を有する主ロール円柱体切刃部201baに契合可能な凹凸形状を有する。
図4(B)、(C)において、、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体切刃部201ba)との形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成される。
そして、この作動している所望の一つの対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体321が主ロール円柱体20に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体切刃部201ba)との形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成される。
更に、この作動している所望の一つの対ロール32が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体331が主ロール円柱体20に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの対ロール33の他の一つの対ロール円柱体331と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体切刃部201ba)とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体331と主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体切刃部201ba)との形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成される。
図4(B)のような対ロール円柱体311の表面が、凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aである場合には、主ロールと対ロールとのそれぞれの互いの対向位置が、回転毎に同じ位置に位置することなく互いに異なる位置が対向するようになる構成が望ましい。例えば、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の直径が互いに異なる構成、及び/又は、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の回転数が互いに異なる構成が好ましい。この構成により、対ロール円柱体311、321、331の表面における同一領域の摩耗や破損が著しく減少し、その結果、対ロールの破損に対する寿命が延びて、一つの対ロールが多くの被加工物を正常に加工する枚数が著しく向上し、その結果、生産効率が向上する効果が得られる。
図4(C)のような対ロール円柱体311の表面が、所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bである場合には、主ロールと対ロールとのそれぞれの互いの凹凸形状が互いに契合して対向するようになる構成が望ましい。
例えば、図14に示されるように、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の直径が互いに同じ構成、及び/又は、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の回転数が同じ構成が好ましい。なお、図14のロール装置に示される符号は、図1のロール装置に示される符号と同じである。
なお、対ロールユニット3として、図1、図2、図3には3個の対ロール31、32、33を示しているが、これに限定されることなく、図12の(A)に示されるような2個の対ロール31、32、(B)に示されるような4個の対ロール31、32、33、34、(C)に示されるような5個の対ロール31、32、33、34、35、(D)に示されるような6個の対ロール31、32、33、34、35、36、等の任意の所望の複数個の対ロールを有する対ロールユニットが実施可能である。
<主ロールが主ロール円柱体凹凸部を有するエンボス形成用のロール装置について>
上記のロール装置において、望ましくは下記の構成を有するエンボスロール装置が実施可能である。
図5は、本発明の一実施例のロール装置に構成され主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図であり、図5(A)は主ロール20の主ロール円柱体201の周面の状態を示す模式的平面図であり、図5(B)、(C)は、図5(A)の主ロール20のA-A線における断面と、その主ロール20に対抗する一の所望の対ロール311(又は、所望の対ロール321、又は、所望の対ロール331と、シート状被加工物9の状態を示す模式的断面図である。
図1、図2、図3、図5において、(A)前記対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有し、複数個の対ロールのそれぞれの対ロール31、32、33は、それぞれの対ロール回転軸と、該それぞれの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体311、321、331を有し、該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は対ロールユニット移動軸300に平行に配設され、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のない無凹凸表面311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の対凹凸型押部311b、321b、331bを有する。
(B)前記主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、該主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部201bbを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール311、321、331が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
これにより、(i)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動することにより、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成可能に構成されてなる。
この作動している所望の一つの対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、下記(ii)のように、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
(ii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321が前記主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記主ロール円柱体201と他の一つの対ロール円柱体321との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する凹凸エンボス形状加工形成可能に構成されてなる。
このようにして、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
なお、この場合、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール33に換えて交換して作動可能にする構成も実施可能である。
本構成において、上記のように、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のない無凹凸表面311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する。
図5(B)に、主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bが型押し又はエンボス加工可能な形状を有する主ロール円柱体型押部201bbを有するとともに、対ロール円柱体311、321、331の周面が(a)凹凸のない無凹凸表面311a、321a、331aを有する構成が示される。
図5(C)に、主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bが型押し又はエンボス加工可能な形状を有する主ロール円柱体型押部201bbを有するとともに、対ロール円柱体311、321、331の周面が(b)所定形状の対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する構成が示され、所定形状の対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bは主ロール円柱体型押部(201bb)に契合可能な凹凸形状を有する。
図5(B)、(C)において、、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体型押部201bb)との形状に一致する所定形状に型押し又はエンボスされて加工形成される。
そして、この作動している所望の一つの対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体321が主ロール円柱体20に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体型押部201bb)との形状に一致する所定形状に型押し又はエンボスされて加工形成される。
更に、この作動している所望の一つの対ロール32が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体331が主ロール円柱体20に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの対ロール33の他の一つの対ロール円柱体331と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体型押部201bb)とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体331と主ロール円柱体凹凸部201b(主ロール円柱体型押部201bb)との形状に一致する所定形状に型押し又はエンボスされて加工形成される。
図5(B)のような対ロール円柱体311の表面が、凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aである場合には、主ロールと対ロールとのそれぞれの互いの対向位置が、回転毎に同じ位置に位置することなく互いに異なる位置が対向するようになる構成が望ましい。例えば、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の直径が互いに異なる構成、及び/又は、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の回転数が互いに異なる構成が好ましい。この構成により、対ロール円柱体311、321、331の表面における同一領域の摩耗や破損が著しく減少し、その結果、対ロールの破損に対する寿命が延びて、一つの対ロールが多くの被加工物を正常に加工する枚数が著しく向上し、その結果、生産効率が向上する効果が得られる。
図5(C)のような対ロール円柱体311の表面が、所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bである場合には、主ロールと対ロールとのそれぞれの互いの凹凸形状が互いに契合して対向するようになる構成が望ましい。
例えば、図14に示されるように、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の直径が互いに同じ構成、及び/又は、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の回転数が同じ構成が好ましい。なお、図14のロール装置に示される符号は、図1のロール装置に示される符号と同じである。
なお、対ロールユニット3として、図1、図2、図3には3個の対ロール31、32、33を示しているが、これに限定されることなく、図12の(A)に示されるような2個の対ロール31、32、(B)に示されるような4個の対ロール31、32、33、34、(C)に示されるような5個の対ロール31、32、33、34、35、(D)に示されるような6個の対ロール31、32、33、34、35、36、等の任意の所望の複数個の対ロールを有する対ロールユニットが実施可能である。
<主ロールが主ロール円柱体凹凸部を有する箔押用のロール装置について>
上記のロール装置において、望ましくは下記の構成を有する箔押用のロール装置が実施可能である。
図6は、本発明の一実施例のロール装置に構成され主ロールと対ロールにより被加工物が所定形状に加工される状態を説明するための模式的概略図であり、図6(A)は主ロール20の主ロール円柱体201の周面の状態を示す模式的平面図であり、図6(B)、(C)は、図6(A)の主ロール20のA-A線における断面と、その主ロール20に対向する一の所望の対ロール311(又は、所望の対ロール321、又は、所望の対ロール331)と、シート状被加工物9の状態を示す模式的断面図である。
図1、図2、図3、図6において、(A)対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有し、複数個の対ロールのそれぞれの対ロール31、32、33は、それぞれの対ロール回転軸と、該それぞれの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体311、321、331を有し、該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は対ロールユニット移動軸300に平行に配設され、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のない無凹凸表面311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の対凹凸型押部311b、321b、331bを有する。
(B)主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体201の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、該主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部201bcを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
これにより、(i)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動することにより、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する主ロール円柱体201と所望の一つの対ロール円柱体311との間にシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bを通過させることにより、所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体箔押部201bcとが互いに押圧されて、シート状被加工物基材9aが所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体箔押部201bcとの形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成されるとともに、シート状被加工物9aの表面にシート状箔材料9bが転写形成可能に構成されてなる。
この作動している所望の一つの対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、下記(ii)のように、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
(ii)前記対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する主ロール円柱体201と他の一つの対ロール円柱体321との間にシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bを通過させることにより、他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体箔押部201bcとが互いに押圧されて、シート状被加工物基材9aが他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体箔押部201bcとの形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成されるとともに、シート状被加工物基材9aの表面にシート状箔材料9bが転写形成可能に構成されてなる。
このようにして、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
なお、この場合、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の対ロール33に換えて交換して作動可能にする構成も実施可能である。
本構成において、上記のように、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のない無凹凸表面311a、321a、331a、又は、(b)所定形状の対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する。
図6(B)に、主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bが箔押加工可能な形状を有する主ロール円柱体箔押部201bcを有するとともに、対ロール円柱体311、321、331の周面が(a)凹凸のない無凹凸表面311a、321a、331aを有する構成が示される。
図6(C)に、主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bが箔押加工可能な形状を有する主ロール円柱体箔押部201bcを有するとともに、対ロール円柱体311、321、331の周面が(b)所定形状の対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する構成が示され、所定形状の対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bは主ロール円柱体箔押部201bcに契合可能な凹凸形状を有する。
図6(B)、(C)において、、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bを通過させることにより、所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体(311)と主ロール20の主ロール円柱体箔押部201bcとが互いに押圧されて、シート状被加工物基材9aが所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体箔押部201bcとの形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成されるとともに、シート状被加工物9aの表面に前記シート状箔材料9bが転写形成される。
そして、この作動している所望の一つの対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体321が主ロール円柱体20に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bを通過させることにより、他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体箔押部201bcとが互いに押圧されて、シート状被加工物基材9aが他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体箔押部201bcとの形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成されるとともに、シート状被加工物9aの表面に前記シート状箔材料9bが転写形成される。
更に、この作動している所望の一つの対ロール32が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体331が主ロール円柱体20に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bを通過させることにより、他の一つの対ロール33の他の一つの対ロール円柱体331と主ロール円柱体箔押部201bcとが互いに押圧されて、シート状被加工物基材9aが他の一つの対ロール円柱体331と主ロール円柱体箔押部201bcとの形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成されるとともに、シート状被加工物9aの表面にシート状箔材料9bが転写形成される。
なお、対ロールユニット3として、図1、図2、図3には3個の対ロール31、32、33を示しているが、これに限定されることなく、図12の(A)に示されるような2個の対ロール31、32、(B)に示されるような4個の対ロール31、32、33、34、(C)に示されるような5個の対ロール31、32、33、34、35、(D)に示されるような6個の対ロール31、32、33、34、35、36、等の任意の所望の複数個の対ロールを有する対ロールユニットが実施可能である。
図6(B)のような対ロール円柱体311の表面が、凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aである場合には、主ロールと対ロールとのそれぞれの互いの対向位置が、回転毎に同じ位置に位置することなく互いに異なる位置が対向するようになる構成が望ましい。例えば、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の直径が互いに異なる構成、及び/又は、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の回転数が互いに異なる構成が好ましい。この構成により、対ロール円柱体311、321、331の表面における同一領域の摩耗や破損が著しく減少し、その結果、対ロールの破損に対する寿命が延びて、一つの対ロールが多くの被加工物を正常に加工する枚数が著しく向上し、その結果、生産効率が向上する効果が得られる。
図6(C)のような対ロール円柱体311の表面が、所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bである場合には、主ロールと対ロールとのそれぞれの互いの凹凸形状が互いに契合して対向するようになる構成が望ましい。
例えば、図14に示されるように、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の直径が互いに同じ構成、及び/又は、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の回転数が同じ構成が好ましい。なお、図14のロール装置に示される符号は、図1のロール装置に示される符号と同じである。
なお、対ロールユニット3として、図1、図2、図3には3個の対ロール31、32、33を示しているが、これに限定されることなく、図12の(A)に示されるような2個の対ロール31、32、(B)に示されるような4個の対ロール31、32、33、34、(C)に示されるような5個の対ロール31、32、33、34、35、(D)に示されるような6個の対ロール31、32、33、34、35、36、等の任意の所望の複数個の対ロールを有する対ロールユニットが実施可能である。
<3個の対ロールを有する対ロールユニットを備えたロール装置について>
上記のダイカット用のロール装置、エンボス形成用のロール装置、及び、箔押用のロール装置において、望ましくは下記の構成を有するロール装置が実施可能である。
本ロール装置は、(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2と、を備え、主ロールユニット2が主ロール円柱体切刃部201baを有するダイカット用のロール装置、主ロールユニット2が主ロール円柱体型押部201bbを有するエンボス形成用のロール装置、又は、主ロールユニット2が主ロール円柱体箔押部201bcを有する箔押用のロール装置であって、それそれのロール装置において、対ロールユニット3が3個の対ロールを備えた構成である。
ダイカット用のロール装置の(B)主ロールユニット2は下記の構成を備える。
(B-a)主ロールユニット2は、主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体201の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、該主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
エンボス形成用のロール装置の(B)主ロールユニット2は下記の構成を備える。
(B-a)前記主ロールユニット2は、主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、該主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部201bbを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、複数個の対ロール311、321、331が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
箔押用のロール装置の主ロールユニット2は下記の構成を備える。
(B)前記主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体201の周面に、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bが形成され、該主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部201bcを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
本ロール装置において、対ロールユニット3は下記の構成を備える。
(A-b)前記対ロールユニット3は対ロールユニット移動軸300と複数個の対ロールを有し、複数個の対ロールは第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33を有し、第一対ロール31は第一対ロール回転軸312と該第一対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体311を有し、第二対ロール32は第二対ロール回転軸322と該第二対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体321を有し、第三対ロール33は第三対ロール回転軸332と該第三対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体331を有し、第一対ロール31が対ロールユニット移動軸300を中心として回動して主ロール円柱体21に対向する位置に回動可能に、対ロールユニット3は構成されてなる。
これにより、上記のダイカット用のロール装置、エンボス形成用のロール装置、又は、箔押用のロール装置において、(i)前記対ロールユニット移動軸300を中心として前記複数個の対ロール31、32、33を回動することにより、複数個の対ロール31、32、33のうちの第一対ロール31の第一対ロール円柱体311が主ロール円柱体21に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第一対ロール円柱体311と主ロール2の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
この作動している第一対ロール3が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、下記(ii)のように、傷付き破損、摩耗等が生じた第一対ロール31を、正常な表面状態を有する他の第二対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
(ii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの第二対ロール32の第二対ロール円柱体321が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する第二対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第二対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第二対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
更に、この作動している第二対ロール32が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、下記(iii)のように、傷付き破損、摩耗等が生じた第二対ロール32を、正常な表面状態を有する他の第三対ロール33に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
(iii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの第三対ロール33の第三対ロール円柱体331が前記主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する第三対ロール円柱体331と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第三対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第三対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
このようにして、傷付き破損、摩耗等が生じた第一対ロール31を、正常な表面状態を有する他の第二対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
なお、この場合、傷付き破損、摩耗等が生じた対ロール31を、正常な表面状態を有する他の第三対ロール33に換えて交換して作動可能にする構成も実施可能である。
<対ロールユニットの詳細構成について>
上記の本発明のロール装置において、下記の構成を備えたロール装置が好ましく実施可能である。
図2及び図3に示されるように、本発明のロール装置において、ロール装置は、更に、ロール装置支持枠体8を備える。
(A)対ロールユニット3において、(A-b)複数個の対ロール31、32、33に加えて、更に、対ロールユニット架台38、及び、対ロールユニット位置決め固定部材39を備え、複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸312、322、332の両端が、対ロールユニット架台38に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受37により支持され、対ロールユニット架台38は、対ロールユニット位置決め固定部材39により、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
(B)主ロールユニット2において、(B-a)主ロールのロール回転軸202の両端が、ロール装置支持枠体8に設置された主ロール軸受(207)により支持されてなる構成を備えてなる。
上記のロール装置支持枠体8を備えたロール装置において、下記の構成を備えたロール装置が好ましく実施可能である。
図2及び図3に示されるように、(A-b)対ロールユニット3において、対ロールユニット架台38は、対ロールユニット右プレート381と、対ロールユニット左プレート382と、対ロールユニット右プレートと対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒383を備える。
対ロールユニット右プレート381の中心領域において対ロールユニット移動軸300の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部384aが形成されるとともに、対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受37aが配設されてなる。
対ロールユニット左プレート382の中心領域において対ロールユニット移動軸300の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部384bが形成されるとともに、対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受37bが配設されてなる。
右貫通孔保持部と前記左貫通孔保持部に対ロールユニット移動軸300の両端領域が設置されてなる。
それぞれの右対ロール軸受37aとそれぞれの左対ロール軸受37bにそれぞれの対ロール回転軸312、322、332が回転可能に設置されてなる。
対ロールユニット複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒383は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設されてなる。
(イ)対ロールユニット位置決め固定部材39が、対ロールユニット連結棒383と対ロールユニット架台38とを固定及び固定解除に固定してなり、これにより、複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が主ロール20の主ロール円柱体201に対向する位置に回動可能に固定されてなる。及び/又は、(ロ)対ロールユニット位置決め固定部材39が、対ロールユニット右プレート381と対ロールユニット左プレート382のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、対ロールユニット架台38とを及び固定解除に固定固定してなる。
これにより、複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール20の主ロール円柱体201に対向する位置に回動可能に固定されてなる。
上記対ロールユニット位置決め固定部材39において、好ましくは下記の構成を備えたロール装置が実施可能である。図13は本発明の一実施例のロール装置に構成される対ロールを位置決めして固定する固定部材の構成を説明するための模式的概略図である。
対ロールユニット位置決め固定部材39は、対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aと、ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bとを有する。
対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aは、対ロールユニット連結棒383及び/又は対ロールユニット右プレート381及び/又は対ロールユニット左プレート382に固定されるとともに、契合凹部又は契合孔を有する。
ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bは、ロール装置支持枠体8に固定された枠固定案内孔39eと、該枠固定案内孔39eの中を差込引出通過が可能に形成された契合凸部又は契合ピン39fを有する。
対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aの契合凹部又は契合孔と、ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bの契合凸部又は契合ピン39fとが、互いに契合及び/又は勘合して、対ロールユニットがロール装置支持枠体8に位置決めして固定可能に構成されてなる。
例えば、ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bは、枠固定案内孔39eと、該枠固定案内孔39eの中を通過可能に形成された契合凸部又は契合ピン39fとを有し、枠固定案内孔39eがロール装置支持枠体8に固定され、契合凸部又は契合ピン39fは枠固定案内孔39e)の中を差込引出して通過駆動が可能に形成されてなる。
契合凸部又は契合ピン39fが枠固定案内孔39eの中に差し込まれて、契合凸部又は契合ピン39fと枠固定案内孔39eとが互いに契合することにより、対ロールユニット3がロール装置支持枠体8に位置決めして固定される。この場合、契合凸部又は契合ピン39fが枠固定案内孔39eの中に差し込まれたときに、対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aの契合凹部又は契合孔は、エアーチャック機構により、差し込まれた契合凸部又は契合ピン39fを加圧して、その契合凸部又は契合ピン39fを密着固定する機構を有する。
また、エアーチャック機構のエアー圧を緩めることにより、契合凸部又は契合ピン39fを枠固定案内孔39eの中から引き出して、契合凸部又は契合ピン39fと枠固定案内孔39eとが互いに分離することにより、対ロールユニット3は回動可能になる。
契合凸部又は契合ピン39fを枠固定案内孔39eの中を差込引出して通過駆動が可能な構成としては、例えば、空気加圧又は油圧加圧による加圧機構により契合凸部又は契合ピン39fを差込引出して駆動可能な駆動装置が実施可能である。
この構成により、対ロールユニットの所望の対ロールが主ロールに対向する位置になるように設定し、ロール装置支持枠体8に固定して位置合わせ設定して固定することが著しく容易になる効果が得られる。
なお、上記の対ロールユニットの詳細構成において、対ロールユニット3として、図1、図2、図3には3個の対ロール31、32、33を示しているが、これに限定されることなく、図12の(A)に示されるような2個の対ロール31、32、(B)に示されるような4個の対ロール31、32、33、34、(C)に示されるような5個の対ロール31、32、33、34、35、(D)に示されるような6個の対ロール31、32、33、34、35、36、等の任意の所望の複数個の対ロールを有する対ロールユニットが実施可能である。
本発明のロール装置において、下記の構成を備えたロール装置が好ましく実施可能である。
図1、図2、図3、図4(A)に示されるように、ロール装置は、(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2と、を備え、更に、ロール装置支持枠体(8)を備える。
(A)対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33とロール装置支持枠体8と対ロールユニット位置決め固定部材39を備え、第一対ロール31は第一対ロール軸312と該第一対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体311を有し、第二対ロール32は第二対ロール軸322と該第二対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体321を有し、第三対ロール33は第三対ロール軸332と該第三対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体331を有し、第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一対ロール軸312と第二対ロール軸322と第三対ロール軸332が対ロールユニット移動軸300を中心として角度120度である形態に構成されてなり、該それぞれの対ロール円柱体は前記対ロールユニット移動軸に平行に配設され、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを有してなる。
(B)主ロールユニット2は、(B-a)主ロール回転軸202と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備え、該主ロール円柱体20の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、該主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baを有し、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
複数個の対ロールの第一対ロール軸312と第二対ロール軸322と第三対ロール軸332のそれぞれの両端が、対ロールユニット架台38に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受37により支持され、対ロールユニット架台38は、対ロールユニット位置決め固定部材39により、複数個の対ロールが前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなり、主ロールのロール回転軸202の両端が、前記ロール装置支持枠体8に設置された主ロール軸受27により支持されてなる。
前記複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の表面は、前記主ロール円柱体201の表面よりも柔らかい硬度を有する。
これにより、(i)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動することにより、複数個の対ロールのうちの所望の第一対ロール31の所望の第一対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第一対ロール31の第一対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成可能に構成されてなる。
この作動している所望の第一対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、下記(ii)のように、傷付き破損、摩耗等が生じた第一対ロール31を、正常な表面状態を有する他の所望の第二対ロール32に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
(ii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動して、複数個の対ロールのうちの他の第二対ロール32の第二対ロール円柱体321が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する第二対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第二対ロール32の第二対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第二対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成可能に構成されてなる。
更に、この作動している所望の第二対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、下記(iii)のように、傷付き破損、摩耗等が生じた第二対ロール32を、正常な表面状態を有する他の所望の第三対ロール33に換えて交換して作動可能に構成されてなる。
(iii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動して、複数個の対ロールのうちの他の第三対ロール32の第三対ロール円柱体331が主ロール円柱体201に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する第三対ロール円柱体331と主ロール円柱体201との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第三対ロール33の第三対ロール円柱体331と前記主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第三対ロール円柱体331と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成可能に構成されてなる。
本構成のロール装置は、主ロールユニット2は主ロール円柱体切刃部201baを形成したダイカット用の主ロールであり、対ロールユニット3は3個の対ロールを有し、それぞれの対ロールは凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部を有する対ロール円柱体を有するアンビルロールである。
本装置の凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部を有する3本のアンビルロールと主ロール円柱体201を備えたロール装置において、主ロールと対ロールとのそれぞれの互いの対向位置が、回転毎に同じ位置に位置することなく互いに異なる位置が対向するようになる構成が望ましい。例えば、主ロール円柱体201と対ロール円柱体311、321、331の直径が互いに異なる構成が好ましい。この構成により、対ロール円柱体311、321、331の表面における同一領域の摩耗や破損が著しく減少し、その結果、対ロールの破損に対する寿命が延びて、一つの対ロールが、より多くの被加工物を正常に加工する枚数が著しく向上し、その結果、生産効率が著しく向上する効果が得られる。
ロールに使用される鋼材としては、超硬合金(GM MF)、粉末ハイス鋼(YXM)、ハイス鋼(高速度鋼、SKH、HSS)、ダイス鋼(SKD)、合金工具鋼(SKT、SKS)、炭素工具鋼(SK)、等の鋼材が使用可能である。
超硬合金は、硬い性質を有し、特に限定されないが、例えば、耐摩耗周期律表IVa、Va、VIa族金属の炭化物(例えば、炭化タングステン、WC)をFe、Co、Niなどの鉄系金属で焼結した複合材料であり、機械的特性に優れ、破損や傷付き発生が最も少ない鋼材であり、WC-Co、WC-TiC-Co、WC-TaC-Co、WC-TiC-TaC-Co、WC-Ni、WC-Ni-Cr等の超硬合金が使用できる。超硬合金としては、例えば、GM30(硬度HRA90)、MF20(硬度HRA91)が使用できる。また、このように、硬度HRA90以上、又は、硬度HRC70以上を有する超硬合金が使用できる。
ハイス鋼は、粘りがあり、優れた靭性、高抗力、高耐熱性等を有し、モリブデン系成分を3~10%を含有し、例えば、SKH51(硬度HRC62~64)、DC53(硬度HRC59~61)、SKD(硬度HRC59~61)の鋼材が使用できる。
粉末ハイス鋼は、強い靭性、耐摩耗性、ハイス鋼よりも硬い硬度を有し、モリブデン系成分を4.7~5.3%を含有し、例えば、YXM1、等であって、硬度がHRC64~67の鋼材が使用できる。
ダイス鋼は、熱や物理的インパクトに耐性を有し、SKD11、KD21、KD11、DC53、D2、等であって、硬度が、HRC59~61の鋼材が使用できる。
このように、超硬合金は、ハイス鋼、ダイス鋼、合金工具鋼、炭素工具鋼よりも硬い硬度を有する。これらの鋼材の種類及びその性質については、日本工業規格JISに記載されている鋼材を、所望に選択して実施可能である。硬度記号のHRA、HRC等は、日本工業規格JISのロックウェル硬さを示す。
ロール装置においては、これらの鋼材が所望に選択されて使用される。
複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の表面は、前記主ロール円柱体201の表面よりも柔らかい硬度を有する構成が好ましい。
例えば、主ロール円柱体201の表面は超硬合金であり、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の表面は、主ロール円柱体201の表面硬度よりも柔らかい硬度を有するハイス鋼又はダイス鋼である構成が、特に、好ましく実施できる。
この構成により、主ロール円柱体切刃部201baを形成した主ロールの破損や摩耗が著しく抑制される。すなわち、主ロール円柱体切刃部201baを形成した主ロールを修理又は交換するための費用は、凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体の対ロールよりも高い費用を要するが、修理や交換する頻度が著しく少なくなり、量産において安価に製造可能になる利点が得られる。
一方、凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体の対ロール(アンビルロール)は、摩耗や破損により交換が必要となった場合には、対ロールユニットの他のロールに容易に交換可能であり、この対ロールの交換は、単に、対ロールユニット移動軸300を中心として回動するだけの操作により、他の対ロールに交換でき、対ロールの交換のための時間が著しく少なくなり、生産効率が向上する効果が得られる。
主ロールが主ロール円柱体切刃部を形成したダイカット用主ロールであり、対ロールが凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体を有するアンビルロールであるロール装置において、一般に、主ロールと対ロールが回転して互いに対応して被加工物を切断及び/又は切抜する度に、主ロールと対ロールのいずれか一方のロール表面に多少の損傷が生じる傾向がある。主ロールが対ロール(アンビルロール)よりも硬い硬度を有する構成においては、対ロール(アンビルロール)が主ロールよりも多くの損傷が生じる。この場合に、主ロールと対ロールが回転して互いに対応する毎に、主ロールと対ロールの互いの接触する位置領域が異なるように、主ロールの直径と対ロールの直径とが互いに異なるように形成したロール装置が好ましく、これにより、主ロールと対ロールが回転して互いに対応する毎に、対ロールの接点位置が1回転毎に変わり、互いの接触する位置領域が順次ずれていき、対ロールが同じ位置で損傷や圧痕跡が生じなく、対ロールの全周表面を使用することが可能となり、対ロールの寿命が永くなる。
なお、(b)複数個の対ロール円柱体の表面が前記主ロール円柱体の表面と同じ硬度を有する構成も実施可能である。この場合、上記の対ロールの硬度が主ロールの硬度よりも柔らかい硬度を有する構成と比べて、主ロールの破損や摩耗傷つきの度合いがやや多くなり、主ロールの交換の頻度がやや多くなる傾向があり、生産効率向上効果に若干に劣る傾向がある。
主ロールが主ロール円柱体切刃部を形成したダイカット用主ロールであり、対ロールが凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体を有するアンビルロールであるロール装置において、それぞれのロールの大きさは特に限定されないが、例えば、主ロールの直径が120~400mmであり、対ロール(アンビルロール)の直径が140~250mmであるロール装置が好ましく実施できる。また、対ロール(アンビルロール)の対ロール円柱体の表面の硬度が、主ロールの主ロール円柱体の表面の硬度よりも柔らかい硬度を有するロール装置が好ましく実施できる。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットと、複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置について>
本発明のロール装置において、下記の構成を備えたロール装置が好ましく実施可能である。図3は本発明の一実施例のロール装置に構成される対ロールユニットの構成を説明するための模式的斜視図であり、図8は本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図であり、図9は本発明の一実施例のロール装置に構成される主要部の構成を説明するための模式的概略図であり、図10は本発明の一実施例のロール装置に構成される主ロールユニットの構成を説明するための模式的斜視図であり、図12は本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図である。
ロール装置は、(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2と、を備える。
図8、図9、等に示されるように、(A)対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール31、32、33を有する。
複数個の対ロールのそれぞれの対ロール31、32、33は、それぞれの対ロール軸312、322、332と、該それぞれの対ロール軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロール円柱体311、321、331を有する。
該それぞれの対ロール円柱体311、321、331は対ロールユニット移動軸300に平行に配設されてなる。
複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の周面は、(a)凹凸のないそれぞれの対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331a、又は、(b)凹凸形状で形成されたそれぞれの対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331b、を有する。
図8、図9、等に示されるように、(B)前記主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール21、22、23を有する。
複数個の主ロールのそれぞれの主ロール21、22、23は、それぞれの主ロール軸212、222、232と、該それぞれの主ロール軸を中心として回転自在なそれぞれの主ロール円柱体211、221、231を有する。
該それぞれの主ロール円柱体211、221、231は主ロールユニット移動軸200に平行に配設され、該それぞれの主ロール円柱体211、221、231の周面は、凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する。
複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が複数個の主ロールの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211に対向する位置になるように、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成され、複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が複数個の対ロールの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311に対向する位置になるように、複数個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成される。
これにより、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動するとともに、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロールを回動することにより、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体21との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール円柱体と所望の一つの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
このように、ロール装置が構成される。
<3個の対ロールを有する対ロールユニットと、3個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置について>
図8と図9に示されるように、(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置の一実施例として、対ロールユニットが複数個の対ロールを有し、主ロールユニットが複数個の対主ロールを有する構成であって、例えば、対ロールユニットが3個の対ロールを有し、主ロールユニットが3個の対主ロールを有する下記の構成を備えたロール装置が実施可能である。
(A)前記対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33を有し、第一対ロール31は第一対ロール回転軸312と該第一対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体311を有し、第二対ロール32は第二対ロール回転軸322と該第二対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体321を有し、第三対ロール33は第三対ロール回転軸332と該第三対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体331を有し、第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一対ロール回転軸312と第二対ロール回転軸322と第三対ロール回転軸332が対ロールユニット移動軸300を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面は、(a)凹凸のないそれぞれの対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331a、又は、(b)凹凸形状で形成されたそれぞれの対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331b、を有する。
(B)主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23を有し、第一主ロール21は第一主ロール軸212と該第一主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体211を有し、第二主ロール22は第二主ロール軸222と該第二主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体221を有し、第三主ロール23は第三主ロール軸232と該第三主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体231を有し、第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一主ロール軸212と第二主ロール軸222と第三主ロール軸232が前ロールユニット移動軸200を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
複数個の主ロールのそれぞれ主ロールのそれぞれの主ロール円柱体の周面は、(b)所定形状の凹凸で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211bは、(b-a)所定形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、又は、(b-b)所定形状で形成された主ロール円柱体型押部211bb、又は、(b-c)所定形状で形成された主ロール円柱体型箔押部211bc、を有する。
複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211に対向する位置になるように、複数個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が複数個の対ロールの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311に対向する位置になるように、複数個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成されてなる。
これにより、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動するとともに、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロールを回動することにより、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール2の所望の一つの主ロール円柱体211とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体21との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール円柱体と所望の一つの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
更に、上記の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、好ましくは、(B-b)主ロールユニット2における複数個の主ロールのそれぞれ主ロール21、22、23のそれぞれの主ロール円柱体211、221、231の周面は、下記の構成を備える。
・(b-e)互いに同じ凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する構成。
・(b-f)互いに異なる凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する構成。
<複数個の主ロールを有する主ロールユニットの主ロール円柱体について>
上記の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、好ましくは、(B-b)主ロールユニット2における複数個の主ロールのそれぞれ主ロール21、22、23のそれぞれの主ロール円柱体211、221、231の周面は、下記の(b-a)、(b-b)、又は、(b-c)の構成を有する。
・(b-a)図4の(B)、(C)、図11の(C)に示されるような、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、221ba、231baを有する構成。
・(b-b)図5の(B)、(C)、図11の(A)に示されるような、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部211bb、221bb、231bbを有する構成。
・(b-c)図6の(B)、(C)、図11の(B)に示されるような、(b-c)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部211bc、221bc、231bcを有する構成。
例えば、(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3、又は、(A-a)1個の対ロールと、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、主ロールユニット2が下記のいずれかの構成を備えたロール装置が実施可能である。
・(b-ae)複数個の主ロールのそれぞれ主ロール21、22、23のそれぞれの主ロール円柱体211、221、231の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、221ba、231baを有するとともに、互いに同じ凹凸形状で形成されたそれぞれの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、221ba、231baを有する構成。
・(b-af)複数個の主ロールのそれぞれ主ロール21、22、23のそれぞれの主ロール円柱体211、221、231の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、221ba、231baを有するとともに、互いに異なる凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する構成。
・(b-be)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部211bb、221bb、231bbを有するとともに、互いに同じ凹凸形状で形成されたそれぞれの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、221ba、231baを有する構成。
・(b-bf)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部211bb、221bb、231bbを有するとともに、互いに異なる凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する構成。
・(b-ce)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部211bc、221bc、231bcを有するとともに、互いに同じ凹凸形状で形成されたそれぞれの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、221ba、231baを有する構成。
・(b-cf)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部211bc、221bc、231bcを有するとともに、互いに異なる凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する構成。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットについて>
上記の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、好ましくは、対ロールユニット3は下記の構成を備える。
複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面は、図4の(B)、図5の(B)、図6の(B)に示されるような、(a-a)凹凸のないそれぞれの対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを有する。又は、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面は、図4の(C)、図5の(C)、図6の(C)に示されるような、(a-b)凹凸形状で形成されたそれぞれの対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する。
例えば、(A)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と(B)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、主ロールユニット2が、上記の(b-ae)、(b-af)、(b-be)、(b-bf)、(b-ce)、又は、(b-cf)を備えた構成において、対ロールユニット2が下記のいずれかの構成を備えたロール装置が実施可能である。
・(a-a)複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面が、凹凸のないそれぞれの対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを有する構成。すなわち、主ロール円柱体凹凸部を形成した主ロールに対するアンビルロールである構成。
・(a-b)複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面が、凹凸形状で形成されたそれぞれの対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する構成。すなわち、主ロール円柱体凹凸部を形成した主ロールに対応して勘合する対ロール円柱体凹凸部を有する構成。
このように、(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、複数個の主ロールのうちの所望の主ロールと、複数個の対ロールのうちの所望の対ロールとが所望に選択されて、互いに対向する位置に位置して、ロール装置支持枠体8に取付取外し固定可能に構成されてなるロール装置が実施可能である。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置における構成例について>
このようなロール装置において、例えば、主ロールセット2が、第一凹凸形状で形成された第一主ロール円柱体凹凸部211bと、第二凹凸形状で形成された第二主ロール円柱体凹凸部221bと、第三凹凸形状で形成された第三主ロール円柱体凹凸部231bを有し、また、対ロールセット3が、前記の第一凹凸形状に勘合する第一凹凸形状で形成された第一対ロール円柱体凹凸部311bと、前記の第二凹凸形状に勘合する第二凹凸形状で形成された第二対ロール円柱体凹凸部321bと、前記の第三凹凸形状に勘合する第三凹凸形状で形成された第三対ロール円柱体凹凸部331bを有する、ロール装置が実施可能である。
例えば、(i)第一主ロール21が凹凸で形成された第一主ロール円柱体凹凸部211bを有し、第一対ロール31が第一主ロール円柱体凹凸部211bの凹凸に契合する凹凸で形成された第一対ロール円柱体凹凸部311bを有し、第一主ロール21と第一対ロール31とを互いに対向して設定して使用する場合、対ロールユニット移動軸300を中心として前記複数個の対ロール31、32、33を回動することにより、複数個の対ロール31、32、33のうちの第一対ロール31の第一対ロール円柱体311が第一主ロール円柱体211に対向する位置に位置するように設定し、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロール21、22、23を回動することにより、複数個の主ロール21、22、23のうちの第一主ロール21の第一主ロール円柱体211が第一対ロール円柱体311に対向する位置に位置するように設定し、この状態で、互いに対向する第一対ロール円柱体311と第一主ロール円柱体211との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第一対ロール円柱体311の第一対ロール円柱体凹凸部311bと第一主ロールの第一主ロール円柱体凹凸部211bとが互いに押圧されて、前記シート状被加工物9が第一対ロール円柱体凹凸部311bと第一主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
また、例えば、(ii)第二主ロール22が凹凸で形成された第二主ロール円柱体凹凸部221bを有し、第二対ロール32が第二主ロール円柱体凹凸部221bの凹凸に契合する凹凸で形成された第二対ロール円柱体凹凸部321bを有し、第二主ロール22と第二対ロール32とを互いに対向して設定して使用する場合、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動することにより、複数個の対ロール31、32、33のうちの第二対ロール32の第二対ロール円柱体321が第二主ロール円柱体221に対向する位置に位置するように設定し、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロール21、22、23を回動することにより、前記複数個の主ロール21、22、23のうちの第二主ロール22の第二主ロール円柱体221が第二対ロール円柱体321に対向する位置に位置するように設定し、この状態で、互いに対向する第二対ロール円柱体321と第二主ロール円柱体221との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第二対ロール円柱体321と第二主ロールの第二主ロール円柱体凹凸部221bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第二対ロール円柱体凹凸部321bと第二主ロール円柱体凹凸部221bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
また、例えば、(iii)第三主ロール23が凹凸で形成された第三主ロール円柱体凹凸部231bを有し、第三対ロール33が第三主ロール円柱体凹凸部231bの凹凸に契合する凹凸で形成された第三対ロール円柱体凹凸部331bを有し、第三主ロール23と第三対ロール33とを互いに対向して設定して使用する場合、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動することにより、複数個の対ロール31、32、33のうちの第三対ロール33の第三対ロール円柱体331が第三主ロール円柱体231に対向する位置に位置するように設定し、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロール21、22、23を回動することにより、複数個の主ロール21、22、23のうちの第三主ロール23の第三主ロール円柱体231が第三対ロール円柱体331に対向する位置に位置するように設定し、この状態で、互いに対向する第三対ロール円柱体331と第三主ロール円柱体231との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第三対ロール円柱体331と第三主ロールの第三主ロール円柱体凹凸部231bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第三主ロール円柱体凹凸部231bと第三主ロール円柱体凹凸部231bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
また、例えば、(iv)第一主ロール21と第三対ロール33とを互いに対向して設定して使用する場合、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動することにより、複数個の対ロール31、32、33のうちの第三対ロール33の第三対ロール円柱体331が第一主ロール円柱体211に対向する位置に位置するように設定し、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロール21、22、23を回動することにより、複数個の主ロール21、22、23のうちの第一主ロール21の第一主ロール円柱体211が第三対ロール円柱体331に対向する位置に位置するように設定し、この状態で、互いに対向する第三対ロール円柱体331と第一主ロール円柱体211との間にシート状被加工物9を通過させることにより、第三対ロール円柱体331と第一主ロールの第一主ロール円柱体凹凸部211bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第三対ロール円柱体331と第一主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
また、上記設定以外に、例えば、(v)第一主ロール21と第二対ロール32とを互いに対向して設定、(vi)第二主ロール22と第一対ロール31とを互いに対向して設定、又は、(vi)第二主ロール22と第三対ロール33とを互いに対向して設定、又は、(vii)第三主ロール23と第一対ロール31とを互いに対向して設定、又は、(vii)第三主ロール23と第二対ロール32とを互いに対向して設定、などの所望の主ロールと所望の対ロールとを選択して設定して使用可能に構成されてなる。
前述の(A)複数個 の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、上記の3個の対ロールと3個の主ロールとを有するロール装置と類似して、複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールを選択し、複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールを選択し、これらの選択した主ロールと対ロールとが互いに対向する位置に位置して、前記ロール装置支持枠体8に取付取外し固定可能に構成されてなるロール装置が実施可能である。
本発明の、対ロールユニット3が所定の複数個の複数個の対ロール31、32、33を有し、主ロールユニット2が所定の複数個の複数個の主ロール21、22、23を有する本実施例のロール装置において、例えば、下記のように構成される。
複数個の複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の対ロール31と複数個の複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の主ロール21とが互いに対向して設置されて作動可能に構成されたロール装置において、対ロールユニット3において、作動している所望の一つの対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体321が主ロール円柱体211に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体211との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの対ロール32の他の一つの対ロール円柱体321と主ロール21の主ロール円柱体凹凸部211bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成される。
更に、作動している所望の一つの対ロール32が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロール31、32、33を回動して、複数個の対ロールのうちの他の一つの対ロールの他の一つの対ロール円柱体331が主ロール円柱体211に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの対ロール円柱体331と主ロール円柱体211との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの対ロール33の他の一つの対ロール円柱体331と主ロール21の主ロール円柱体凹凸部211bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体331と主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成される。
そして、他方、本実施例のロール装置の主ロールユニット2において、作動している所望の一つの主ロール21が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロール21、22、23を回動して、複数個の主ロールのうちの他の一つの主ロールの他の一つの主ロール円柱体221が対ロール円柱体33に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの主ロール円柱体221と対ロール円柱体331との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの主ロール22の他の一つの主ロール円柱体221と対ロール33の対ロール円柱体331とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体321と主ロール円柱体331との形状に一致する所定形状に加工形成される。
更に、作動している所望の一つの主ロール32が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合に、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロール21、22、23を回動して、複数個の主ロールのうちの他の一つの主ロールの他の一つの主ロール円柱体231が対ロール円柱体331に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する他の一つの主ロール円柱体221と対ロール円柱体331との間にシート状被加工物9を通過させることにより、他の一つの主ロール23の他の一つの主ロール円柱体231と対ロール33の対ロール円柱体331とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が他の一つの対ロール円柱体331と主ロール円柱体331との形状に一致する所定形状に加工形成される。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットと、複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置における対ロールユニットと主ロールユニットの詳細構成について>
上記の複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、複数個の主ロールを有する主ロールユニット2を備えたロール装置において、好ましくは、対ロールユニット3と主ロールユニット2は下記の構成を備える。
図3は本発明の一実施例のロール装置に構成される対ロールユニットの構成を説明するための模式的斜視図である。図10は本発明の一実施例のロール装置に構成される主ロールユニットの構成を説明するための模式的斜視図である
図9、図3に示されるように、(A-b)複数個の対ロールを有する前記対ロールユニット3において、前記対ロールユニット架台38は、対ロールユニット右プレート381と、対ロールユニット左プレート382と、対ロールユニット右プレートと対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒383を備える。
対ロールユニット右プレート381の中心領域において対ロールユニット移動軸300の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部384aが形成されるとともに、対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受37aが配設されてなる。
対ロールユニット左プレート382の中心領域において対ロールユニット移動軸300の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部384bが形成されるとともに、対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受37bが配設されてなる。
右貫通孔保持部と左貫通孔保持部に対ロールユニット移動軸300の両端領域が設置され、それぞれの右対ロール軸受37aとそれぞれの左対ロール軸受37bにそれぞれの対ロール回転軸312、322、332が回転可能に設置されてなる。
複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒383は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設されてなる。
(イ)対ロールユニット位置決め固定部材39が、対ロールユニット連結棒383と対ロールユニット架台38とを固定してなり、これにより、複数個の対ロールのうちの所望の対ロールが所望の主ロールに対向する位置に回動可能に固定されてなる。
(ロ)対ロールユニット位置決め固定部材39が、対ロールユニット右プレート381と対ロールユニット左プレート382のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、対ロールユニット架台38とを固定してなり、これにより、複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が所望の主ロールの主ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなる。
図9、図10に示されるように、(B-b)複数個の主ロールを有する前記主ロールユニット2において、主ロールユニット架台28は、主ロールユニット右プレート281と、主ロールユニット左プレート282と、主ロールユニット右プレートと主ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の主ロールユニット連結棒283を備える。
主ロールユニット右プレート281の中心領域において主ロールユニット移動軸200の右領域を保持する主ロールユニット右貫通孔保持部284aが形成されるとともに、主ロールユニット右プレートに複数個の右主ロール軸受27aが配設されてなる。
主ロールユニット左プレート282の中心領域において主ロールユニット移動軸200の左領域を保持する主ロールユニット左貫通孔保持部284bが形成されるとともに、主ロールユニット左プレートに複数個の左主ロール軸受27bが配設されてなる。
主ロールユニット右貫通孔保持部と主ロールユニット左貫通孔保持部に主ロールユニット移動軸200の両端領域が設置されてなる。
それぞれの右主ロール軸受27aとそれぞれの左主ロール軸受27bにそれぞれの主ロール回転軸212、222、232が回転可能に設置されてなる。
複数個の主ロールユニット連結棒のそれぞれの主ロールユニット連結棒283は、それぞれの主ロール円柱体の間に配設されてなる。
(ホ)主ロールユニット位置決め固定部材29が、主ロールユニット連結棒283と主ロールユニット架台28とを固定してなり、これにより、複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が所望の対ロールの所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなる。及び/又は、(ヘ)主ロールユニット位置決め固定部材29が、主ロールユニット右プレート281と主ロールユニット左プレート282のうちの少なくとも一つの主ロールユニットプレートと、主ロールユニット架台28とを固定してなり、これにより、複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が所望の対ロールの所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなる。
このような構成において、対ロールユニット3と主ロールユニット2との構成により、対ロールユニット3のうちの所望の対ロールと、主ロールユニット2のうちの所望の主ロールとが、互いに対向する位置になるように設定し、固定することができる。
なお、主ロールユニット2の詳細な構成は、前述の対ロールユニット3の構成と類似の構成が実施可能である。
上記の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、下記の構成を備えたロール装置が実施可能である。
図9などに示されるように、更に、ロール装置支持枠体8を備える。
図3などに示されるように、(A)対ロールユニットにおいて、(A-b)対ロールユニット3は、前記複数個の対ロール31、32、33に加えて、更に、対ロールユニット架台38、及び、対ロールユニット位置決め固定部材39を備え、複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸312、322、332の両端が、対ロールユニット架台38に所望の間隔で設置されたそれぞれのロール軸受37により支持されてなる。
対ロールユニット架台38は、対ロールユニット位置決め固定部材39により、複数個の対ロールが前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
図10などに示されるように、(B)主ロールユニットにおいて、(B-b)主ロールユニットは、複数個の主ロール21、22、23に加えて、更に、主ロールユニット架台28、及び、主ロールユニット位置決め固定部材29を備え、複数個の主ロールのそれぞれの主ロール回転軸212、222、232の両端が、主ロールユニット架台28に所望の間隔で設置されたそれぞれの主ロール軸受27により支持されてなる。
主ロールユニット架台28は、主ロールユニット位置決め固定部材29により、複数個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
なお、対ロールユニット3として、図8、図9、図3、図10には3個の対ロール31、32、33を示しているが、これに限定されることなく、図12の(A)に示されるような2個の対ロール31、32又は2個の主ロール21、22、23、(B)に示されるような4個の対ロール31、32、33、34、又は、4個の主ロール21、22、23、24、(C)に示されるような5個の対ロール31、32、33、34、35、又は、5個の主ロール21、22、23、24、25、(D)に示されるような6個の対ロール31、32、33、34、35、36、又は、6個の主ロール21、22、23、24、25、26等の任意の所望の複数個の対ロールを有する対ロールユニット、及び、任意の所望の複数個の主ロールを有する主ロールユニットが実施可能である。
複数個の対ロール数と複数個の主ロール数との数は、互いに同じ数、又は、互いに異なる数のいずれの構成も実施可能である。
このような(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニット3と、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置において、複数個の主ロールのうちの所望の主ロールと、複数個の対ロールのうちの所望の対ロールとが所望に選択されて、互いに対向する位置に位置して、前記ロール装置支持枠体8に取付取外し固定可能に構成されてなる。
<1個の対ロールを有する対ロールユニットと、複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置について>
本発明のロール装置において、1個の対ロールを有する対ロールユニット3と、複数個の主ロールを有する主ロールユニット2を備えたロール装置が実施可能である。
図16及び図17は、本発明の一実施例のロール装置の主要部の構成を説明するための模式的概略図である。図16と図17において、(A)対ロールユニット3は、(A-a)対ロール回転軸302と、該対ロール回転軸を中心として回転自在な対ロール円柱301とを有する対ロール30を備え、対ロール円柱体301の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部301a、又は、(b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部301bを有する。
(B)主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール21、22、23を有し、複数個の主ロールのそれぞれの主ロールは、それぞれの主ロール回転軸と、該それぞれの主ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの主ロール円柱体211、221、231を有し、それぞれの主ロール円柱体211、221、231は主ロールユニット移動軸200に平行に配設されてなる。
主ロール円柱体201、211、221、231の周面は、(b)所定形状の凹凸部を有する主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する。
複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が対ロールの対ロール円柱体301に対向する位置になるように、複数個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成されてなる。
これにより、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個の主ロールを回動することにより、対ロール円柱体301と複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する対ロール円柱体301と所望の一つの主ロール円柱体21との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール円柱体と所望の一つの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
上記の1個の対ロールを有する対ロールユニット3と、複数個の主ロールを有する主ロールユニット2を備えたロール装置において、下記の構成を備えたロール装置が好ましく実施可能である。
図10、図17に示されるように、更に、ロール装置支持枠体8を備え、(B-b)主ロールユニット2は、複数個の主ロール21、22、2に加えて、更に、主ロールユニット架台28、及び、主ロールユニット位置決め固定部材29を備えてなる。
複数個の主ロールのそれぞれの主ロール回転軸212、222、232の両端が、主ロールユニット架台28に所望の間隔で設置されたそれぞれの主ロール軸受27により支持され、主ロールユニット架台28は、主ロールユニット位置決め固定部材29により、複数個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
(A-a)前記対ロールユニット3において、対ロールのロール回転軸302の両端が、ロール装置支持枠体8に設置された対ロール軸受307により支持されてなる。
<複数個の主ロールを有する主ロールユニットの主ロール円柱体について>
上記の(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2を備えたロール装置において、好ましくは、(B-b)主ロールユニット2における複数個の主ロールのそれぞれ主ロール21、22、23のそれぞれの主ロール円柱体211、221、231の周面は、下記の(b-a)、(b-b)、又は、(b-c)の構成を有する。
・(b-a)図4の(B)、(C)、図11の(C)に示されるような、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部211ba、221ba、231baを有する構成。
・(b-b)図5の(B)、(C)、図11の(A)に示されるような、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部211bb、221bb、231bbを有する構成。
・(b-c)図6の(B)、(C)、図11の(B)に示されるような、(b-c)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、該主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部211bc、221bc、231bcを有する構成。
更に、(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニット2を備えたロール装置において、好ましくは、(B-b)主ロールユニット2における複数個の主ロールのそれぞれ主ロール21、22、23のそれぞれの主ロール円柱体211、221、231の周面は、下記の構成を備える。
・(b-e)互いに同じ凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する構成。
・(b-f)互いに異なる凹凸形状で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する構成。
<対ロールユニット3と主ロールユニット2の材質の硬度について>
上記に説明した本発明の(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2とを備えたロール装置において、(a)前記対ロール円柱体の表面は、前記主ロール円柱体の表面よりも柔らかい硬度を有するロール装置、又は、(b)前記対ロール円柱体の表面は、前記主ロール円柱体の表面と同じ硬度を有するロール装置が、好ましく実施可能である。
これらのロールに使用される鋼材としては、前述に詳細に説明したように、超硬合金(GM MF)、粉末ハイス鋼(YXM)、ハイス鋼(高速度鋼、SKH、HSS)、ダイス鋼(SKD)、合金工具鋼(SKT、SKS)、炭素工具鋼(SK)、等の鋼材が使用可能であり、これらの鋼材が所望に選択されて使用される。
一般に、主ロールが凹凸を形成した主ロール円柱体凹凸部201bを構成し、対ロールが凹凸を有しない凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを構成するロール装置において、主ロール円柱体凹凸部201bを製作する費用は、その凹凸を形成する費用が必要であるために、凹凸を形成する必要がない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを製作する費用と比べて著しく高くなる。
従って、主ロール円柱体凹凸部201bと対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを構成するロール装置の稼働中においては、主ロール円柱体凹凸部201bの修理及び/又は交換の頻度が、対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aの修理及び/又は交換の頻度よりも少なくなるような生産方式が被加工物を加工して生産する被加工物生産費用の観点において安価になる。
すなわち、主ロールが凹凸を形成した主ロール円柱体凹凸部201bを構成し、対ロールが凹凸を有しない凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを構成するロール装置においては、(a)前記複数個の対ロール円柱体の表面が前記主ロール円柱体の表面よりも柔らかい硬度を有するロール装置が、被加工物生産費用をより安価にすることができる。
対ロールユニット3と主ロールユニット2の材質の硬度において、対ロールユニット3が複数個の対ロールを有するとともに主ロールユニット2が一つの主ロールを備えたロール装置、及び、対ロールユニット3が複数個の対ロールを有するとともに主ロールユニット2が一つの複数個の主ロールを備えたロール装置に適用できる。
また、この構成は、主ロール円柱体凹凸部201b)が、主ロール円柱体切刃部201ba、主ロール円柱体型押部201bb又は主ロール円柱体箔押部201bcのいずれの構成である場合にも適用できる。
特に、図4(B)に示されるような、主ロール円柱体凹凸部201bが主ロール円柱体切刃部201baであり、対ロールが凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを構成したロール装置においては、対ロールがより傷付き摩耗が著しく頻繁に生じるために、(a)複数個の対ロール円柱体の表面が前記主ロール円柱体の表面よりも柔らかい硬度を有するロール装置が特に望ましく、上記の「被加工物生産費用の観点において安価になる」効果が、他のロール構成と比べて著しく発揮できる。
主ロール円柱体201の表面が超硬合金であり、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の表面は、主ロール円柱体201の表面硬度よりも柔らかい硬度を有するハイス鋼、粉末ハイス鋼、又は、ダイス鋼である構成が、特に、好ましく実施できる。
この構成により、主ロール円柱体切刃部201baを形成した主ロールの破損や摩耗が著しく抑制される。すなわち、主ロール円柱体切刃部201baを形成した主ロールを修理又は交換するための費用は、凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体の対ロールよりも高い費用を要するが、修理や交換する頻度が著しく少なくなり、量産において安価に製造可能になる利点が得られる。
一方、凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体の対ロール(アンビルロール)は、摩耗や破損により交換が必要となった場合には、対ロールユニットの他のロールに容易に交換可能であり、この対ロールの交換は、単に、対ロールユニット移動軸300を中心として回動するだけの操作により、他の対ロールに交換でき、対ロールの交換のための時間が著しく少なくなり、生産効率が向上する効果が得られる。
上記に説明した本発明の(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2とを備えたロール装置において、(b)複数個の対ロール円柱体の表面が主ロール円柱体の表面と同じ硬度を有する構成も実施可能である。
例えば、図8と図9に示されるような対ロールユニットが複数個の対ロールを有するとともに主ロールユニットが複数個の主ロールを有するロール装置であって、図4(C)、図5(C)、図6(C)、図11(A)~(D)に示されるような対ロールが所定形状の対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有するとともに主ロールが主ロール円柱体凹凸部201bを有するロール装置であって、更に、対ロールユニットが同じ形状の複数個の対ロールを有するとともに主ロールユニットが同じ形状の複数個の主ロールを有するロール装置において、稼働している対ロールと主ロールのうちのいずれか一方のロールが破損や摩耗傷つきした場合に、その破損や摩耗傷つきしたロールのみを他の同じ形状のロールに短時間に容易に交換でき、生産効率が向上する。
また、(b)複数個の対ロール円柱体の表面が主ロール円柱体の表面と同じ硬度を有するロール装置において、対ロールユニットが互いに異なる対ロール円柱体凹凸部を有する複数個の対ロールを有するとともに主ロールユニットが互いに異なる主ロール円柱体凹凸部201bを有する複数個の主ロールを有するロール装置において、所望の対ロールと所望の主ロールとを選択して、互いに対向する位置になるように設定することが可能であり、被加工物に異なる形状の加工を施す場合に、短時間にロールを所望のロールを選択して、交換して設置することが可能になり、生産効率が向上する。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットを備えたロールを備えたロール装置を使用したシート状被加工物の加工方法について>
以下に本発明のロール装置を使用したシート状被加工物の加工方法を説明する。
前述の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニットと、(B-a)1個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を使用して、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、下記の工程を備える。
(イ)前述の複数個の対ロールを有する対ロールユニットと1個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を準備する工程.
(ロ)複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、前記複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を主ロール円柱体201に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ハ)回転する前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
(ニ)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の対ロールに交換したい場合に、複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を主ロール円柱体201に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、これにより、所望の一つの対ロール(31)を、所望の他の対ロール(32)に交換する工程.
(ホ)回転する所望の他の対ロール32の対ロール円柱体321と主ロール円柱体201の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
このシート状被加工物の加工方法は、例えば、図1、図2、図3に示されるような複数個の対ロールを有する対ロールユニットと1個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置において、少なくとも、互いの押圧状態で回転する主ロール円柱体201を有する主ロール20と所望の対ロール円柱体311を有する対ロール31との間にシート状被加工物9を通過させることにより、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法に適用される。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置において、対ロールを交換するシート状被加工物の加工方法について>
以下に本発明の他のシート状被加工物の加工方法を説明する。
本発明のシート状被加工物の加工方法は、前述の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニットと(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を使用して、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、下記の工程を備える。
(イ-b)前述の複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を準備する工程.
(ロ-b)複数個の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ハ-b)複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定/固定解除可能に固定する工程.
(ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
(ホ-b)前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合に、複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール32に交換する工程.
(ト-b)回転する所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
すなわち、本発明のシート状被加工物の加工方法は、複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置において、所望の対ロールを選択して固定解除/固定可能に固定したロール装置を使用してシート状被加工物9を所望の形状に加工形成する方法である。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置において、主ロールを交換するシート状被加工物の加工方法について>
本発明の他のシート状被加工物の加工方法は、前述の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニットと(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を使用して、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、下記の工程を備える。シート状被加工物の加工方法は、主ロールを交換してシート状被加工物を加工する方法である。
(イ-b)前述の複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を準備する工程.
(ロ-b)複数個の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ハ-b)複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
(ヘ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体221に交換したい場合に、複数個の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール22の所望の他の主ロール円柱体221を所望の一つの対ロール円柱体311に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの主ロール21を、所望の他の主ロール22に交換する工程.
(ト-b)回転する所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
すなわち、本発明のシート状被加工物の加工方法は、複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置において、所望の主ロールを選択して固定解除/固定可能に固定したロール装置を使用してシート状被加工物9を所望の形状に加工形成する方法である。
<複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置において、主ロールと対ロールを交換するシート状被加工物の加工方法について>
本発明の他のシート状被加工物の加工方法は、前述の(A-b)複数個の対ロールを有する対ロールユニットと(B-b)複数個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を使用して、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、下記の工程を備える。シート状被加工物の加工方法は、対ロールと主ロールを交換してシート状被加工物を加工する方法である。
(イ-b)前述の複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を準備する工程.
(ロ-b)複数個の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ハ-b)複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、所望の一つの主ロール円柱体に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程.
(ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
(ホ-b)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合に、複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール32に交換する工程.
(ヘ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体221に交換したい場合に、複数個の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール22の所望の他の主ロール円柱体221を所望の一つの対ロール円柱体321に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、これにより、所望の一つの主ロール21を、所望の他の主ロール22に交換する工程.
(ト-b)回転する所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321と所望の他の主ロール円柱体21の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成する工程.
すなわち、本発明のシート状被加工物の加工方法は、複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットを備えたロール装置において、所望の主ロールと所望の対ロールとの双方のロールを選択して固定解除/固定可能に固定したロール装置を使用してシート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する方法である。
これらのシート状被加工物の加工方法は、例えば、図8、図9、図10に示されるような複数個の対ロールを有する対ロールユニットと複数個の主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置において、少なくとも、所望の主ロール20と所望の対ロール31との間にシート状被加工物9を通過させることにより、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法に適用される。
複数個の対ロール、及び、複数個の主ロールを備えたロール装置としては、図4、図11(C)に示されるような切断及び/又は切り抜き用のロール、図5、図11(A)に示されるような型押し及び/又はエンボス形成用のロール、図6に示されるような箔押し用のロール装置、図7(B)に示される切断と型押しを同時行うロール装置、図7(C)、図11(C)に示されるような箔押しと切断を同時行うロール装置が実施可能である。
<シート状被加工物の加工方法において使用されるロール装置に構成される対ロールユニット3と主ロールユニット2の材質の硬度について>
上記に説明した本発明の(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2とを備えたロール装置を使用したシート状被加工物の加工方法において、下記の(a)、又は、(b)の構成を有するシート状被加工物の加工方法が、好ましく実施可能である。
・(a)ロール装置に構成される前記対ロール円柱体の表面は、前記主ロール円柱体の表面よりも柔らかい硬度を有する構成.
・(b)ロール装置に構成される前記対ロール円柱体の表面は、前記主ロール円柱体の表面と同じ硬度を有する構成.
前述の「対ロールユニット3と主ロールユニット2の材質の硬度について」の項において説明したように、これらのロールに使用される鋼材としては、前述の、超硬合金(GM MF)、粉末ハイス鋼(YXM)、ハイス鋼(高速度鋼、SKH、HSS)、ダイス鋼(SKD)、合金工具鋼(SKT、SKS)、炭素工具鋼(SK)、等の鋼材が使用可能であり、これらの鋼材が所望に選択されて使用される。
主ロール円柱体201の表面が超硬合金であり、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の表面は、複数個の主ロール円柱体211、221、231の表面硬度よりも柔らかい硬度を有するハイス鋼、粉末ハイス鋼、又は、ダイス鋼である構成が、特に、好ましく実施できる。
この構成により、主ロール円柱体切刃部を形成した主ロールの破損や摩耗が著しく抑制される。すなわち、主ロール円柱体切刃部を形成した主ロールを修理又は交換するための費用は、凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体の対ロールよりも高い費用を要するが、修理や交換する頻度が著しく少なくなり、量産において安価に製造可能になる利点が得られる。
一方、凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体の対ロール(アンビルロール)は、摩耗や破損により交換が必要となった場合には、対ロールユニットの他のロールに容易に交換可能であり、この対ロールの交換は、単に、対ロールユニット移動軸300を中心として回動するだけの操作により、他の対ロールに交換でき、対ロールの交換のための時間が著しく少なくなり、生産効率が向上する効果が得られる。
以下に本発明のロール装置について、図面を使用して典型的実施例を説明する。図面において、構成要素の形状・大きさ・寸法等は正確に示すものではなく形状、構成、作用効果等の特徴を説明するための概略を示すものである。
本発明のロール装置の一実施例を説明するための図が図1、図2、図3、図4(A)、図4(B)に示される。本構成のロール装置は、主ロールユニット2は主ロール円柱体切刃部201baを形成した1個のダイカット用の主ロール20であり、対ロールユニット3は3個の対ロール31、32、33を有し、それぞれの対ロールは凹凸のない無凹凸表面を有する対ロール円柱体311、321、331を有するアンビルロールである。
ロール装置は、(A)対ロールユニット3と、(B)主ロールユニット2と、更に、ロール装置支持枠体8を備える。
(A)対ロールユニット3は、対ロールユニット移動軸300と第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33とロール装置支持枠体8と対ロールユニット位置決め固定部材39を備える。
第一対ロール31は第一対ロール軸312と該第一対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体311を有し、第二対ロール32は第二対ロール軸322と該第二対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体321を有し、第三対ロール33は第三対ロール軸332と該第三対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体331を有する。
第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一対ロール軸312と第二対ロール軸322と第三対ロール軸332が対ロールユニット移動軸300を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
それぞれの対ロール円柱体は対ロールユニット移動軸に平行に配設され、複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体は凹凸のない無凹凸表面を有してなる。
(B-a)主ロールユニット2は、主ロール回転軸202と、主ロール軸を中心として回転自在な主ロール円柱体201を有する主ロール20を備える。
主ロール円柱体201の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部201bを有し、主ロール円柱体凹凸部201bは、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baを有する。
本実施例において、主ロール円柱体切刃部201baは、図4(A)と図4(B)に示されるような、厚紙のシート状被加工物を、三角形状に切抜き切断するための凸状に突出した切刃を形成してなる。
3個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置になるように、3個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成されてなる。
3個の対ロールの第一対ロール軸312と第二対ロール軸322と第三対ロール軸332のそれぞれの両端が、対ロールユニット架台38に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受37により支持されてなる。
対ロールユニット架台38は、対ロールユニット位置決め固定部材39により、複数個の対ロールが前記対ロールユニット移動軸300を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
主ロールのロール回転軸202の両端が、ロール装置支持枠体8に設置された主ロール軸受27により支持されてなる。
ロール装置支持枠体8は、断面が略直方系の棒状鋼鉄製を使用して、横幅300mm、縦幅420mm、高さ800mmの枠体形状を有する。
複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の表面は、主ロール円柱体201の表面よりも柔らかい硬度を有する。
第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33の3個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体321、322、323の直径は140mmであり、それぞれの対ロール円柱体321、322、323は、ハイス鋼により製造され、具体的にはモリブデン(Mo)を含む鋼材であって、HRC63の硬度を有するハイス鋼製の対ロールを構成した。
主ロールの主ロール円柱体201の直径は175mmであり、主ロール円柱体201は超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
図2に示されるように、(A)対ロールユニット3において、対ロールユニット3は、3個の対ロール31、32、33に加えて、更に、対ロールユニット架台38、及び、対ロールユニット位置決め固定部材39を備えてなる。
3個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸312、322、332の両端が、対ロールユニット架台38に等間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受37により支持されてなる。対ロールユニット架台38は、対ロールユニット位置決め固定部材39により、3個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
(B-a)主ロールユニット2において、主ロールのロール回転軸202の両端が、ロール装置支持枠体8に設置された主ロール軸受207により支持されてなる。
図3に示されるように、対ロールユニット架台38において、対ロールユニット右プレート381と対ロールユニット左プレート382は、1辺の長さが約280mmの略正三角形の形状であって、対ロールユニット連結棒383の長さが280mmを有する。
図2と図3に示されるように、(A)対ロールユニット架台38は、対ロールユニット右プレート381と、対ロールユニット左プレート382と、対ロールユニット右プレートと対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる3個の対ロールユニット連結棒383を備えてなる。
対ロールユニット右プレート381の中心領域において前記対ロールユニット移動軸300の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部384aが形成されるとともに、対ロールユニット右プレートに3個の右対ロール軸受37aが配設され、対ロールユニット左プレート382の中心領域において対ロールユニット移動軸300の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部384bが形成されるとともに、対ロールユニット左プレートに3個の左対ロール軸受37bが配設されてなる。
右貫通孔保持部と左貫通孔保持部に対ロールユニット移動軸300の両端領域が設置され、それぞれの右対ロール軸受37aとそれぞれの左対ロール軸受37bにそれぞれの対ロール回転軸312、322、332が回転可能に設置されてなる。
対ロールユニットの3個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒383は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設されてなる。
図2に示されるように、(イ)対ロールユニット位置決め固定部材39はロール装置支持枠体8の上枠に配設され、対ロールユニット位置決め固定部材39が、対ロールユニット連結棒383と対ロールユニット架台38とを固定及び固定解除可能に固定してなり、これにより、3個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール20の主ロール円柱体201に対向する位置に回動可能に固定されてなるとともに、更に、(ロ)対ロールユニット位置決め固定部材39はロール装置支持枠体8の右横枠と左横枠に配設され、対ロールユニット位置決め固定部材39が、対ロールユニット右プレート381と対ロールユニット左プレート382の双方の対ロールユニットプレートと、対ロールユニット架台38とを固定及び固定解除に固定してなる。これにより、3個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が主ロール20の主ロール円柱体201に対向する位置に回動可能に固定されてなる。
図13に示されるように、それぞれの対ロールユニット位置決め固定部材39は、ロール装置支持枠体8に設置された複数個の対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aと、対ロールユニットに設置された複数個のロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bとを有する。
複数個の対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aのうちの一つの対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aは対ロールユニット連結棒383に固定され、他の一つの対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aは対ロールユニット右プレート381に固定され、他の一つの対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aは対ロールユニット左プレート382に固定されるとともに、それぞれの対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aは契合凹部又は契合孔を有する。
複数個のロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bのそれぞれのロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bは、ロール装置支持枠体8に固定された枠固定案内孔39eと、枠固定案内孔39eの中を通過可能に形成された契合ピン39fを有する。
それぞれの対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39aの契合凹部又は契合孔と、それぞれのロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bの契合凸部又は契合ピン39fとが、互いに契合及び/又は勘合して、対ロールユニットがロール装置支持枠体8に位置決めして固定可能に構成されてなる。
それぞれのロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材39bの契合ピン39fは、前後に稼働する前後駆動シリンダーに連結され、その前後駆動シリンダーの前後駆動により、それぞれの筒状の対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材39a(ロータリーエアー空気圧クランプ用ステーションタレット・エアーチャック)の中に挿入されて、エアーチャックにその穴からより固定され、そして、エアーチャックの解除により、契合ピン39fが脱挿されて、固定が解除されるように構成されてなる。いわゆるエアーチャククランプ方式による固定を構成する。
このようなロール装置において、(i)対ロールユニット移動軸300を中心として3個の対ロールを回動することにより、3個の対ロールのうちの所望の第一対ロール31の所望の第一対ロール円柱体311が主ロール円柱体201に対向する位置に位置して設定した。
この状態で、互いに対向する第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間に厚さが約1mmの紙製のシート状被加工物9を通過させた。これにより、第一対ロール31の第一対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断切抜されて加工形成された、シート状被加工物を製造した。
すなわち、このようなロール装置を使用して、シート状被加工物9を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法を以下に説明する。
(イ)上記の複数個の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3と一つの主ロールを有する主ロールユニットとを備えたロール装置を準備した。
(ロ)複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を主ロール20の主ロール円柱体201に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ハ)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と主ロール円柱体201の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(ニ)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した又は、所望の対ロールに交換したい場合を仮定して、複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を主ロール円柱体201に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール32に交換した。
(ホ)回転する所望の他の対ロール32の対ロール円柱体321と主ロール円柱体201の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。このようにして、シート状被加工物9を所定形状に加工形成した。
(ヘ)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体312が摩耗及び/又は破損した又は、所望の対ロールに交換したい場合を仮定して、複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール33の所望の他の対ロール円柱体331を主ロール円柱体201に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。これにより、所望の一つの対ロール32を、所望の他の対ロール33に交換した。
(ホ)回転する所望の他の対ロール33の対ロール円柱体331と主ロール円柱体201の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。このようにして、シート状被加工物9を所定形状に加工形成した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールの損傷個所の範囲、及び、損傷深さ等を観察し、その観察結果に基づき、1本の対ロールの損傷による寿命を算出予測した結果、約3500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることを確認した。
また、約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、主ロールの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baの破損状態を観察したが、殆ど、損傷は認められなかった。
更に、この作動していた所望の第一対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合を仮定して、下記(ii)のように、対ロールユニット移動軸300を中心として3個の対ロールを回動することにより、第一対ロール31を正常な表面状態を有する他の所望の第二対ロール32に換えて交換して作動可能に構成した。すなわち、(ii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動して、複数個の対ロールのうちの他の第二対ロール32の第二対ロール円柱体321が主ロール円柱体201に対向する位置に位置して設定した。
この対ロールの回動による交換に要した時間は約5分間であった。
この状態で、互いに対向する第二対ロール円柱体321と主ロール円柱体201との間に厚さが約1mmの紙製のシート状被加工物9を通過させた。これにより、第二対ロール32の第二対ロール円柱体321と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第二対ロール円柱体321と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断切抜されて加工形成された、シート状被加工物を製造した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールの損傷個所の範囲、及び、損傷深さ等を観察し、その観察結果に基づき、1本の対ロールの損傷による寿命を算出予測した結果、約3500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることを確認した。
また、約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、主ロールの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baの破損状態を観察したが、殆ど、損傷は認められなかった。すなわち、前回と合わせて合計約2万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、主ロールの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baの破損状態を観察した結果、殆ど、損傷は認められなかった。
更に、この作動している所望の第二対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合を仮定して、下記(iii)のように、対ロールユニット移動軸300を中心として3個の対ロールを回動することにより、第二対ロール32を正常な表面状態を有する他の所望の第三対ロール33に換えて交換して作動可能に設定した。
この対ロールの回動による交換に要した時間は約5分間であった。
(iii)対ロールユニット移動軸300を中心として複数個の対ロールを回動して、複数個の対ロールのうちの他の第三対ロール32の第三対ロール円柱体331が主ロール円柱体201に対向する位置に位置して設定した。この状態で、互いに対向する第三対ロール円柱体331と主ロール円柱体201との間に厚さが約1mmの紙製のシート状被加工物9を通過させた。これにより、第三対ロール33の第三対ロール円柱体331と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第三対ロール円柱体331と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断切抜されて加工形成されたシート状被加工物を製造した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールの損傷個所の範囲、及び、損傷深さ等を観察し、その観察結果に基づき、1本の対ロールの損傷による寿命を算出予測した。その結果、1本の対ロールにより約3500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることを確認した。
また、約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、主ロールの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部201baの破損状態を観察したが、殆ど、損傷は認められなかった。
すなわち、1個目と2個目と3個目の対ロール交換と合わせて合計約3万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、主ロールの主ロール円柱体切刃部201baの破損状態を観察した結果、若干の刃先の損傷が確認されたが、更に、正常な切断切抜加工が可能な範囲の損傷であり、主ロールの交換に若干の余力があった。
すなわち、主ロール円柱体切刃部201baを形成した1個の主ロールと、3個の対ロールを備えた対ロールユニットを構成したロール装置において、少なくとも、3500万枚×3個=1億500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることが予測確認できた。
また、3個の対ロールを交換して、合計約3万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の主ロールの破損状態を観察したが、更に、正常な切断切抜加工が可能な範囲の損傷であり、更に、約1億500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることが予測確認できた。
すなわち、本実施例1のロール装置において、少なくとも、約1億500万枚以上のシート状被加工物(9)を切断切抜可能であり、約1億500万枚以上のシート状被加工物9を切断切抜加工した後、対ロールユニットと主ロールとを取り外して、3個の対ロールを再研磨して再使用して、ロール装置に設置して使用される。なお、この場合、主ロールの主ロール円柱体切刃部201baは、再修正することなく、さらに継続して、使用できる。
そして、主ロールは修正加工することなしに継続設置された状態であるとともに、新たに再研磨して再使用して修正した3個の対ロールを有する対ロールユニットを設置して、上記と同じ加工方法により約1億500万枚以上のシート状被加工物9を切断切抜加工することが可能である。すなわち、1個の主ロールは、少なくとも、約1億500万枚×2=約3億枚のシート状被加工物9を切断切抜可能である。
<比較例1>
図18に示されるような、1個の対ロール103と1個の主ロール102を構成したロール装置を製作した。
対ロール103の材質及び主ロール102の材質及びそれぞれのロールの大きさ形状は、前記の「実施例1」と同じであり、対ロールとして、1個の対ロールを構成した点が、実施例1と異なる。
対ロール103の対ロール円柱体の直径は140mmであり、対ロール円柱体は、ハイス鋼により製造され、具体的にはモリブデン(Mo)を含む鋼材であって、HRC63の硬度を有するハイス鋼製の対ロールを構成した。
主ロール102の主ロール円柱体の直径は175mmであり、主ロール円柱体102は超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
すなわち、対ロールの対ロール円柱体の表面は、主ロール円柱体の表面よりも柔らかい硬度を有する。
1個の対ロールと1個の主ロールとが互いに対向する状態で、対ロール103と主ロール102との間に厚さが約1mmの紙製のシート状被加工物9を通過させた。これにより、対ロール103と主ロール102とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が対ロール103と主ロール102との形状に一致する所定形状に切断切抜されて加工形成されたシート状被加工物を製造した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールの損傷個所の範囲、及び、損傷深さ等を観察し、その観察結果に基づき、1本の対ロールの損傷による寿命を算出予測した。
その結果、約3500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることを確認した。
また、約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、主ロールの凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部102bの破損状態を観察したが、刃先に微少摩耗が止められたが、大きな損傷は認められなかった。
なお、このロール装置において、ロール装置支持枠体8から破損した対ロールを取り外して、新たな対ロールを設置して交換設置する作業に要する時間は、約50分間を要した。
すなわち、本比較例1の1個の対ロールと1個の主ロールとを備えたロール装置は、約3500万枚のシート状被加工物9を切断切抜加工した場合に、対ロールを交換する必要が予測され、その対ロールの交換設置に要する時間に長時間が必要であり、その分の生産能率が低下することが予測される。
前述の実施例1における対ロールの回動による交換に要する時間は約5分間であり、本比較例1のロール装置は実施例1のロール装置と比べて、約10倍の対ロール交換時間を要し、その間、生産を中断することになり、生産効率が著しく劣る。
実施例1と同じ形状大きさを備えたロール装置であって、複数個の対ロールの材質が主ロールと同じ材質の超硬合金製の対ロールを備え、その他の構成が上記の実施例1と同じ構成を備えたロール装置を作成した。
すなわち、3個の対ロールを有する対ロールユニットと、1個の主ロールとを備えたロール装置であって、第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33の3個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体321、322、323の直径は140mmであり、それぞれの対ロール円柱体321、322、323は、超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の対ロールを構成した。
主ロールの主ロール円柱体201の直径は175mmであり、主ロール円柱体201は超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
その他の構成は、実施例1と同じ構成を備えるロール装置を作製した。
実施例1と同じ加工方法により、互いに対向する第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間に厚さが約1mmの紙製のシート状被加工物9を通過させた。これにより、第一対ロール31の第一対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断切抜されて加工形成されたシート状被加工物を製造した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールと主ロールの双方のロールの損傷個所の範囲、及び、損傷深さ等を観察した。その結果、対ロールの表面に破損が認められるとともに、主ロールの主ロール円柱体切刃部201baの刃先に破損が認められた。
その観察結果に基づき、対ロールと主ロールの双方のロールの損傷による寿命を算出予測した。
その観察結果、約4000万枚のシート状被加工物9の切断切抜が可能であるが、対ロールを再研磨するとともに、主ロールの主ロール円柱体切刃部201baも再修正加工する必要があり、対ロールと主ロールの双方のロールの再研磨や再修正加工が必要であった。
本実施例2の対ロールの硬度が主ロールの硬度よりも柔らかい硬度を有するロール装置は、実施例1の対ロールの硬度が主ロールの硬度よりも柔らかい硬度を有するロール装置と比べて、主ロールの破損や摩耗傷つきの度合いが、上記実施例1と比べて、やや傷つきやすい傾向があるが、但し、3本の対ロールを交換して使用する間において、主ロールを交換する必要がない程度の傷付き状態である。
<比較例2>
図18に示されるような、1個の対ロールと1個の主ロールを構成したロール装置を製作した。
対ロールの材質及び主ロールの材質及びそれぞれのロールの大きさ形状は、前記の「実施例2」と同じであり、対ロールとして、1個の対ロールを構成した点が、実施例2と異なる。
対ロール103の対ロール円柱体の直径は140mmであり、対ロール円柱体は、超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
主ロール102の主ロール円柱体の直径は175mmであり、主ロール円柱体102は超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
すなわち、対ロールの対ロール円柱体の表面は、主ロール円柱体の表面と互いに同じ硬度を有する。
1個の対ロールと1個の主ロールとが互いに対向する状態で、対ロール103と主ロール102との間に厚さが約1mmの紙製のシート状被加工物9を通過させた。これにより、対ロール103と主ロール102とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が対ロール103と主ロール102との形状に一致する所定形状に切断切抜されて加工形成されたシート状被加工物を製造した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールと主ロールの双方のロールの損傷個所の範囲、及び、損傷深さ等を観察し、その観察結果に基づき、対ロールと主ロールの双方のロールの損傷による寿命を算出予測した。
その観察結果、約4000万枚のシート状被加工物9の切断切抜が可能であるが、対ロールを再研磨するとともに、主ロールの主ロール円柱体切刃部102bも再修正加工する必要があり、対ロールと主ロールの双方のロールを取り外して再研磨や再修正加工が必要であった。また、取り外しと再取り付けにするために、約60分の時間を必要とした。
すなわち、実施例2の3個の対ロールを有する対ロールユニットを備えるとともに1個の主ロールを備えたロール装置と比べて、対ロールと主ロールの双方のロールを、ロール装置から取り外して、再修正して、新たな対ロールと主ロールの双方のロールを、取り付けて設置する必要があり、対ロールと主ロールの双方のロールの再加工や再修正加工に余分の費用を必要があり、更に、その再加工や再修正加工の間の生産を中断するなどの生産効率が著しく劣ることが予測される。
前述の「実施例1」のロール装置において、3個の対ロールを有する対ロールユニット3に替えて、5個の対ロールを有する対ロールユニット3を備え、他の構成要素は「実施例1」と同じ構成要素を備えたロール装置を作製した。
すなわち、対ロールユニット3としては、図12の(C)の構成を有する、対ロールユニット3を構成した。この場合、図3に示される対ロールユニット3において、対ロールユニット架台38において、対ロールユニット右プレート381と対ロールユニット左プレート382の形状は略5角形の板状であり、対ロールユニット連結棒383はそれぞれの対ロールの間に設置された構成を有する。
実施例1と同じ加工方法により、互いに対向する第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体201との間に厚さが約1mmの紙製のシート状被加工物9を通過させた。これにより、第一対ロール31の第一対ロール円柱体311と主ロール20の主ロール円柱体凹凸部201bとが互いに押圧されて、シート状被加工物9が第一対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部201bとの形状に一致する所定形状に切断切抜されて加工形成されたシート状被加工物を製造した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールの損傷個所の範囲、及び、損傷深さ等を観察し、その観察結果に基づき、1本の対ロールの損傷による寿命を算出予測した。その結果、1本の対ロールにより約3500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることを確認した。
この作動していた所望の第一対ロール31が傷付き破損、摩耗、等により初期の表面状態を維持できなくなった場合を仮定して、対ロールユニット移動軸300を中心として3個の対ロールを回動することにより、第一対ロール31を正常な表面状態を有する他の所望の第二対ロール32に換えて交換して作動可能に構成した。
この作業を、順次、4回繰り返して、5個の対ロールを使用した。
この間、主ロールは、交換することなく、同じ主ロールを構成した状態で、シート状被加工物9を切断切抜した。
約1万枚のシート状被加工物9を切断切抜した後の、対ロールと主ロールの双方の損傷個所の範囲、等を勘案して、5個の対ロールを備えた対ロールユニットを構成したロール装置において、少なくとも、3500万枚×5個=1億7500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることが予測確認できた。
なお、主ロールは若干の刃先の損傷が確認されたが、更に、約1000万枚以上の正常な切断切抜加工が可能な範囲の損傷であるが、主ロール損傷の度合いによっては、主ロールの交換が好ましい。。
すなわち、主ロール円柱体切刃部201baを形成した1個の主ロールと、5個の対ロールを備えた対ロールユニットを構成したロール装置において、少なくとも、3500万枚×5個=1億7500万枚のシート状被加工物9を切断切抜可能であることが予測確認できた。
すなわち、本実施例1のロール装置において、少なくとも、約1億7500万枚以上のシート状被加工物9を切断切抜可能であり、約1億7500万枚以上のシート状被加工物9を切断切抜加工した後、対ロールユニットと主ロールとを取り外して、3個の対ロールを再研磨して再使用して、ロール装置に設置して使用される。
本装置により、前述の比較例1の1個の対ロールを有するロール装置と比べて、約十分の一の時間で稼働する対ロールを交換可能になる。
前述の「実施例1」のロール装置に替えて、主ロール円柱体凹凸部201bが凸形状で形成された主ロール円柱体型押部201bbであって、その主ロール円柱体凹凸部201bは図5(B)に示されるような、凸形状で形成された主ロール円柱体型押部201bbを有し、他の構成要素が前述の実施例1と同じ構成要素を備え、紙製のシート状被加工物9に凹凸エンボス形状を加工形成するロール装置を作製した。
すなわち、主ロール2は、図5(B)に図示されるような、主ロール円柱体凹凸部201bが超硬合金製であって、凸形状で形成された主ロール円柱体型押部201bbを有し、対ロールユニットは対ロール円柱体がハイス鋼製であって、凹凸のない無凹凸表面を有する3個の対ロールを備えたロール装置である。その他の構成要素は、前述の実施例1の構成要素と同じ構成要素を備える。
本実施例4のロール装置を使用して、実施例1と同じように操作して、約1mm厚の紙製のシート状被加工物9に凹凸エンボス形状を加工形成した。すなわち、主ロールと第一対ロールとによりにシート状被加工物9に凹凸エンボス形状を加工形成し、その後、第一対ロールを第二対ロールに交換して、約1mm厚の紙製のシート状被加工物9に凹凸エンボス形状を加工形成し、その後、、第二対ロールを第三対ロールに交換して、約1mm厚の紙製のシート状被加工物9に凹凸エンボス形状を加工形成する操作を行った。
本装置において、主ロールと第一対ロールとによりにシート状被加工物9に凹凸エンボス形状を加工形成する操作を、1000回、繰り返し行った後の、主ロールと第一対ロールの双方の破損状態を確認した。
その結果、主ロールと第一対ロールの双方のロールに摩耗や破損等は認められなかった。拡大鏡でこれらの表面を観察した結果、双方のロールに僅かな損傷が認められた。これらから勘案して、1個の対ロールの使用において、約5000万枚以上のエンボス加工が可能であり、3個の対ロールにより、約1億5000万枚以上のエンボス加工が可能である。
そして、1個の対ロール装置を備えたロール装置と比較して、対ロールの交換に要する作業時間が、前述の実施例1と同じように、約十分の一の短い時間で交換可能であり、対ロールの交換に要する作業時間が著しく短縮される効果が予測できる。
前述の「実施例1」のロール装置に替えて、主ロール円柱体凹凸部201bが凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部201bcであって、その主ロール円柱体凹凸部201bは図6(B)に示されるような、凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部201bcを有し、他の構成要素が前述の実施例1と同じ構成要素を備え、紙製のシート状被加工物9に凹凸エンボス形状を加工形成するロール装置を作製した。
すなわち、主ロール2は、図6(B)に図示されるような、主ロール円柱体凹凸部201bが凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部201bcを有し、対ロールユニットは対ロール円柱体が凹凸のない無凹凸表面を有する3個の対ロールを備えたロール装置である。なお、主ロール2の内部にはロール表面を所定の温度に設定するための熱源装置が設置されている。その他の構成要素は、前述の実施例1の構成要素と同じ構成要素を備える。
本実施例のロール装置を使用して、実施例1と同じように操作して、約1mm厚の紙製のシート状被加工物基材9aに箔押し加工形成した。すなわち、主ロールと第一対ロールとの間に紙製のシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bとを重ねた状態で互いに押圧し、これによりシート状被加工物基材に所定形状の箔押し加工を施した。その後、第一対ロールを第二対ロールに交換して、約1mm厚の紙製のシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bとを重ねた状態で互いに押圧し、これによりシート状被加工物基材に所定形状の箔押し加工を施した。その後、、第二対ロールを第三対ロールに交換して、紙製のシート状被加工物基材9aとシート状箔材料9bとを重ねた状態で互いに押圧し、これによりシート状被加工物基材に所定形状の箔押し加工を施した。
本装置において、主ロールと第一対ロールとによりにシート状被加工物基材9aに箔材料9bを箔押し加工形成する操作を、500回、繰り返し行った後の、主ロールと第一対ロールの双方の破損状態を確認した。
その結果、主ロールと第一対ロールの双方のロールに摩耗や破損等は認められなかった。拡大鏡でこれらの表面を観察した結果、双方のロールに僅かな損傷が認められた。これらから勘案して、1個の対ロールの使用において、約3000万枚以上のエンボス加工が可能であり、3個の対ロールにより、約9000万枚以上のエンボス加工が可能である。
そして、1個の対ロール装置を備えたロール装置と比較して、対ロールの交換に要する作業時間が、前述の実施例1と同じように、約十分の一の短い時間で交換可能であり、対ロールの交換に要する作業時間が著しく短縮される効果が予測できる。
複数個(3個)の対ロールを有する対ロールユニット3と、複数個(3個)の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置を作製した。
対ロールユニット3の概略図が図3に示され、主ロールユニットの概略図が図10に示され、ロール装置全体の概略図が図8と図9に示される。
ロール装置は、ロール装置支持枠体8の所定位置に設置された対ロールユニット3と主ロールユニット2とを備える。
(A)対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33を有する。第一対ロール31は第一対ロール回転軸312と第一対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体311を有し、第二対ロール32は第二対ロール回転軸322と第二対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体321を有し、第三対ロール33は第三対ロール回転軸33と第三対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体331を有する。
第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一対ロール回転軸312と第二対ロール回転軸322と第三対ロール回転軸332が対ロールユニット移動軸300を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
3個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面は、(a)凹凸のないそれぞれの対ロール円柱体無凹凸表面部を有する。
(B)主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23を有する。第一主ロール21は第一主ロール軸212と第一主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体211を有し、第二主ロール22は第二主ロール軸222と第二主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体221を有し、第三主ロール23は第三主ロール軸232と第三主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体231を有する。
第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一主ロール軸212と第二主ロール軸222と第三主ロール軸232が主ロールユニット移動軸200を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
複数個(3個)の主ロールのそれぞれ主ロールのそれぞれの主ロール円柱体の周面は、(b)所定形状の凹凸で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有し、複数個の主ロールのそれぞれ主ロールは互いに異なる形状の主ロール円柱体凹凸部を形成してなる。
それぞれの主ロール円柱体凹凸部は、(b-a)所定形状で形成された主ロール円柱体切刃部を有し、それぞれの主ロールの主ロール円柱体凹凸部は所望の形状に形成された主ロール円柱体切刃部を有する。
本実施例においては、それぞれの主ロールの主ロール円柱体凹凸部は同じ形状で形成された主ロール円柱体切刃部を有する構成を実施したが、所望に応じて、それぞれの主ロールの主ロール円柱体凹凸部は互いに異なる形状に形成された主ロール円柱体切刃部を有する構成を実施することが可能である。例えば、第一主ロール21の円柱体切刃部は「三角形を切り抜くX形状」を有し、第二主ロール22の円柱体切刃部は「円形を切り抜くY形状」を有し、第三主ロール23の円柱体切刃部は「四角形を切り抜くZ形状」を有し、シート状被加工物から切り抜いてそれぞれ形状に加工形成を有する被加工物を得ることができる。
複数個(3個)の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が3個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211に対向する位置になるように、3個の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成され、3個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が3個の対ロールの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体31に対向する位置になるように、3個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成されてなる。
対ロールユニット移動軸300を中心として3個の対ロールを回動するとともに、主ロールユニット移動軸200を中心として3個の主ロールを回動することにより、3個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と3個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体11と所望の一つの主ロール円柱体21との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール円柱体と所望の一つの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
複数個(3個)の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面は(a)凹凸のないそれぞれの対ロール円柱体無凹凸表面部311a、321a、331aを有するアンビルロールである。
上記ロール装置において、更に、ロール装置支持枠体8を備える。
図3の対ロールユニット3と同じように、(A)対ロールユニットにおいて、(A-b)対ロールユニット3は、3個の対ロール31、32、33に加えて、更に、対ロールユニット架台38、及び、対ロールユニット位置決め固定部材39を備える。
対ロールユニット3は、前述の実施例1において説明した類似の対ロールユニット3であって、その対ロールユニット3がロール装置支持枠体8の所定位置に設置されてなる。対ロールユニット3の構成は前述の実施例1において説明した構成と類似である。
図9に示されるように、複数個(3個)の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸312、322、332の両端が、対ロールユニット架台38に所望の間隔で設置されたそれぞれのロール軸受37により支持され、対ロールユニット架台38は、対ロールユニット位置決め固定部材39により、3個の対ロールが対ロールユニット移動軸300を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
対ロールユニットのその他の詳細な構成は、前述の実施例1と類似の構成を備える。
図9、図10に示されるように、(B)主ロールユニットにおいて、(B-b)主ロールユニットは、複数個(3個)の主ロール21、22、23に加えて、更に、主ロールユニット架台28、及び、主ロールユニット位置決め固定部材29を備える。複数個(3個)の主ロールのそれぞれの主ロール回転軸212、222、232の両端が、主ロールユニット架台28に所望の間隔で設置されたそれぞれの主ロール軸受27により支持されてなる。主ロールユニット架台28は、主ロールユニット位置決め固定部材29により、3個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
すなわち、(B-b)複数個(3個)の主ロールを有する前記主ロールユニット2において、主ロールユニット架台28は、主ロールユニット右プレート281と、主ロールユニット左プレート282と、主ロールユニット右プレートと主ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる3個の主ロールユニット連結棒283を備える。主ロールユニット右プレート281の中心領域において主ロールユニット移動軸200の右領域を保持する主ロールユニット右貫通孔保持部284aが形成されるとともに、主ロールユニット右プレートに複数個の右主ロール軸受27aが配設されてなる。
主ロールユニット左プレート282の中心領域において主ロールユニット移動軸200の左領域を保持する主ロールユニット左貫通孔保持部284bが形成されるとともに、主ロールユニット左プレートに複数個の左主ロール軸受27bが配設されてなる。
主ロールユニット右貫通孔保持部と主ロールユニット左貫通孔保持部に主ロールユニット移動軸200の両端領域が設置されてなる。
それぞれの右主ロール軸受27aとそれぞれの左主ロール軸受27bにそれぞれの主ロール回転軸212、222、232が回転可能に設置されてなる。
複数個の主ロールユニット連結棒のそれぞれの主ロールユニット連結棒283は、それぞれの主ロール円柱体の間に配設されてなる。
(ヘ)主ロールユニット位置決め固定部材29が、主ロールユニット右プレート281と主ロールユニット左プレート282のそれぞれの主ロールユニットプレートと、主ロールユニット架台28とを固定してなり、これにより、複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が所望の対ロールの所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなる。
このような構成において、対ロールユニット3と主ロールユニット2との構成により、対ロールユニット3のうちの所望の対ロールと、主ロールユニット2のうちの所望の主ロールとが、互いに対向する位置になるように設定し、固定することができる。
なお、主ロールユニット2のその他の詳細な構成は、前述の対ロールユニット3の構成と類似の構成が実施可能である。
第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33の3個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体321、322、323の直径は140mmであり、それぞれの対ロール円柱体321、322、323は、ハイス鋼により製造され、具体的にはモリブデン(Mo)を含む鋼材であって、HRC63の硬度を有するハイス鋼製の対ロールを構成した。
3個の主ロールのそれぞれの主ロール円柱体211、221、231の直径は175mmであり、タングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
すなわち、3個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331の表面は、3個の主ロール円柱体211、221、231の表面よりも柔らかい硬度を有する。
上記の「実施例6」のような複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と複数個(3個)の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を使用して、対ロールのみを交換する以下の加工方法により、シート状被加工物9を所定形状に加工形成した。
(イ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と3個の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を準備した。
(ロ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ハ-b)複数個(3個)の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個(3個)の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定/固定解除可能に固定した。
(ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(ホ-b)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した場合、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合を仮定して、複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール32に交換した。
(ト-b)回転する所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(チ-b)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体321が摩耗及び/又は破損した場合、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体331に交換したい場合を仮定して、複数個の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール33の所望の他の対ロール円柱体331を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール32を、所望の他の対ロール33に交換した。
(リ-b)回転する所望の他の対ロール33の所望の他の対ロール円柱体331と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
このようにして、シート状被加工物から所定形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
すなわち、所望の一つの主ロール21を使用して、複数個(3個)の対ロールを交換して、シート状被加工物から所定形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
本実施例の複数個(3個)の対ロールと複数個(3個)の主ロールを備えたロール装置は、1個の対ロールと1個の主ロールを備えたロール装置と比較して、対ロールの交換に要する作業時間が、著しく短縮された短い時間で交換可能である。
上記の「実施例6」の複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と複数個(3個)の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を使用して、主ロールのみを交換する以下の加工方法により、シート状被加工物9を所定形状に加工形成した。
(イ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と複数個(3個)の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を準備した。
(ロ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ハ-b)複数個(3個)の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個(3個)の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体31と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(ヘ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体221に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール22の所望の他の主ロール円柱体221を所望の一つの対ロール円柱体311に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの主ロール21を、所望の他の主ロール22に交換した。
(ト-b)回転する所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(チ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体221が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体231に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール23の所望の他の主ロール円柱体231を所望の一つの対ロール円柱体311に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの主ロール22を、所望の他の主ロール23に交換した。
(リ-b)回転する所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と所望の他の主ロール円柱体231の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
このようにして、シート状被加工物から所定形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
すなわち、所望の一つの対ロール31を使用して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を交換して、シート状被加工物から、所望形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
本実施例の複数個(3個)の対ロールと複数個(3個)の主ロールを備えたロール装置は、1個の対ロールと1個の主ロールを備えたロール装置と比較して、主ロールの交換に要する作業時間が、著しく短縮された短い時間で交換可能であり、主ロールの交換に要する作業時間が著しく短縮される効果が予測できる。
上記の「実施例6」のような複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と複数個(3個)の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を使用して、主ロールと対ロールの双方のロールを交換する以下の加工方法により、シート状被加工物9を所定形状に加工形成した。
(イ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と複数個(3個)の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を準備した。
(ロ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ハ-b)複数個の(3個)対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個(3個)の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(ホ-b)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール32に交換した。
(ヘ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体221に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール22の所望の他の主ロール円柱体221を所望の一つの対ロール円柱体321に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。これにより、所望の一つの主ロール21を、所望の他の主ロール22に交換した。
(ト-b)回転する所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(チ-b)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体321が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個(3個)の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール33の所望の他の対ロール円柱体331を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール32を、所望の他の対ロール33に交換した。
(リ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体221が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体231に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール23の所望の他の主ロール円柱体231を所望の一つの対ロール円柱体331に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。これにより、所望の一つの主ロール22を、所望の他の主ロール23に交換した。
(ヌ-b)回転する所望の他の対ロール33の所望の他の対ロール円柱体331と所望の他の主ロール円柱体231の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
このようにして、シート状被加工物から所定形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
すなわち、複数個(3個)の対ロール31、32、33を交換使用するとともに、複数個(3個)の主ロール21、22、23を交換使用して、シート状被加工物から、互いに異なる所定形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
本実施例の複数個(3個)の対ロールと複数個(3個)の主ロールを備えたロール装置は、1個の対ロールと1個の主ロールを備えたロール装置と比較して、主ロールの交換と対ロールの交換に要する作業時間が、著しく短縮された短い時間で交換可能であり、主ロールの交換と対ロールの交換に要する作業時間が著しく短縮される効果が予測できる。
複数個(3個)の対ロールを有する対ロールユニット3と、複数個(3個)の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置を作製した。
対ロールユニット3の概略図が図3に示され、主ロールユニットの概略図が図10に示され、ロール装置全体の概略図が図8と図9に示される。なお、図8において、主ロール円柱体と対ロール円柱体のそれぞれのロールの大きさが異なる形状で図示されているが、本実施例においては、主ロール円柱体と対ロール円柱体のそれぞれのロールの大きさは同じ直径大きさを有する。
ロール装置は、ロール装置支持枠体8の所定位置に設置された対ロールユニット3と主ロールユニット2とを備える。
(A)対ロールユニット3は、(A-b)対ロールユニット移動軸300と第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33を有する。第一対ロール31は第一対ロール回転軸312と第一対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体311を有し、第二対ロール32は第二対ロール回転軸322と第二対ロール軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体321を有し、第三対ロール33は第三対ロール回転軸33と第三対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体331を有する。
第一対ロール31と第二対ロール32と第三対ロール33は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一対ロール回転軸312と第二対ロール回転軸322と第三対ロール回転軸332が対ロールユニット移動軸300を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面は、(b)凹凸形状で形成されたそれぞれの対ロール円柱体凹凸部311b、321b、331bを有する。
(B)前記主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23を有する。第一主ロール21は第一主ロール軸212と第一主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体211を有し、第二主ロール22は第二主ロール軸222と第二主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体221を有し、第三主ロール23は第三主ロール軸232と第三主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体231を有する。
第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一主ロール軸212と第二主ロール軸222と第三主ロール軸232が主ロールユニット移動軸200を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
複数個(3個)の主ロールのそれぞれの主ロールのそれぞれの主ロール円柱体の周面は、(b)所定形状の凹凸で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する。
本実施例においては、複数個(3個)の主ロールのそれぞれ主ロール21、22、23は、図5(C)に示されるようなエンボス画像を形成するための主ロール円柱体凹凸部を形成してなるが、主ロール円柱体凹凸部は、(b-b)所定形状で形成された主ロール円柱体型押部を有し、それぞれの主ロールの主ロール円柱体凹凸部は互いに異なる形状に形成された主ロール円柱体型押部を有する構成も実施可能であり、例えば、第一主ロール21の円柱体型押部は「三角形状をエンボス型押しするX形状」を有し、第二主ロール22の円柱体型押部は「円形状をエンボス型押しするY形状」を有し、第三主ロール23の円柱体型押部は「四角形状をエンボス型押しするZ形状」を有し、シート状被加工物にそれぞれ形状にエンボス型押し加工形成を有した被加工物を得ることができる。
複数個(3個)の対ロールのそれぞれの対ロールのそれぞれの対ロール円柱体の周面において、(b)所定形状の凹凸で形成された第一対ロール円柱体凹凸部311bは上記第一主ロール円柱体型押部に勘合する凹凸形状を有し、第二対ロール円柱体凹凸部321bは上記第二主ロール円柱体型押部に勘合する凹凸形状を有し、第三対ロール円柱体凹凸部331bは上記第三主ロール円柱体型押部に勘合する凹凸形状を有する。
本実施例においては、複数個(3個)の対ロールのそれぞれ対ロール31、32、33は、図5(C)に示されるようなエンボス画像を形成するための対ロール円柱体凹凸部を形成してなるが、対ロール円柱体凹凸部は、所定形状で形成された対ロール円柱体型押部を有し、それぞれの対ロールの主ロール円柱体凹凸部は互いに異なる形状に形成された対ロール円柱体型押部を有する構成も実施可能であり、例えば、第一対ロール31の円柱体型押部は第一主ロールの「三角形状をエンボス型押しするX形状」に勘合する凹凸形状を有し、第二対ロール32の円柱体型押部は第二主ロールの「円形状をエンボス型押しするY形状」に勘合する凹凸形状を有し、第三対ロール33の円柱体型押部は第一主ロールの「四角形状をエンボス型押しするZ形状」に勘合する凹凸形状を有し、シート状被加工物にそれぞれ形状にエンボス型押し加工形成を有した被加工物を得ることができる。
複数個(3個)の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311が複数個(3個)の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211に対向する位置になるように、複数個(3個)の対ロール31、32、33が対ロールユニット移動軸300を中心として回動可能に構成され、複数個(3個)の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が複数個(3個)の対ロールの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体31に対向する位置になるように、複数個(3個)の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成されてなる。
対ロールユニット3は上記の実施例6と類似の構成を備え、主ロールユニット2は上記の実施例6と類似の構成を備える。
対ロールユニット移動軸300を中心として複数個(3個)の対ロールを回動するとともに、主ロールユニット移動軸200を中心として複数個(3個)の主ロールを回動することにより、複数個(3個)の対ロールのうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311と複数個(3個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する所望の一つの対ロール円柱体11と所望の一つの主ロール円柱体21との間にシート状被加工物9を通過させることにより、所望の一つの対ロール円柱体と所望の一つの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、シート状被加工物9が所望の一つの対ロール円柱体311と主ロール円柱体凹凸部211bとの形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる。
第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23のそれぞれの主ロールの主ロール円柱体の直径は175mmであり、それぞれの主ロール円柱体は超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
第一対ロール3と第二対ロール32と第三対ロール33のそれぞれの対ロール円柱体321、322、323の直径は175mmであり、それぞれの対ロール円柱体321、322、323は、タングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する製の主ロールを構成した。
すなわち、それぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331はそれぞれ主ロールのそれぞれの主ロール円柱体と同じ直径大きさを有し、また、それぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体311、321、331はそれぞれ主ロールのそれぞれの主ロール円柱体と同じ硬度を有する超硬合金により作製した。
上記の「実施例7」の複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と複数個(3個)の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を使用して、主ロールと対ロールの双方のロールを交換する以下の加工方法により、シート状被加工物9を所定形状に加工形成した。
(イ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と複数個(3個)の対ロール31、32、33を有する対ロールユニット3を備えたロール装置を準備した。
(ロ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロールユニット3に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ハ-b)複数個(3個)の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個(3個)の対ロール31、32、33のうちの所望の一つの対ロール31の所望の一つの対ロール円柱体311を、所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体311と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(ホ-b)所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個の(3個)対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール31を、所望の他の対ロール32に交換した。
(ヘ-b)所望の他の主ロールの主ロール円柱体221に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール22の所望の他の主ロール円柱体221を所望の一つの対ロール円柱体321に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。これにより、所望の一つの主ロール21を、所望の他の主ロール22に交換した。
(ト-b)回転する所望の他の対ロール32の所望の他の対ロール円柱体321と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(チ-b)所望の他の対ロールの対ロール円柱体321に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の対ロール31、32、33を、対ロールユニット移動軸300を中心として回動して、複数個(3個)の対ロール31、32、33のうちの所望の他の対ロール33の所望の他の対ロール円柱体331を所望の一つの主ロール円柱体211に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール32を、所望の他の対ロール33に交換した。
(リ-b)所望の他の主ロールの主ロール円柱体231に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール23の所望の他の主ロール円柱体231を所望の一つの対ロール円柱体331に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。これにより、所望の一つの主ロール22を、所望の他の主ロール23に交換した。
(ヌ-b)回転する所望の他の対ロール33の所望の他の対ロール円柱体331と所望の他の主ロール円柱体231の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
このようにして、シート状被加工物から所定形状にエンボス型押し加工形成された被加工物を調製した。
すなわち、複数個(3個)の対ロール31、32、33を交換使用するとともに、複数個(3個)の主ロール21、22、23を交換使用して、シート状被加工物から、所望の所定形状にエンボス型押し加工形成された被加工物を調製した。
本実施例の複数個(3個)の対ロールと複数個の主ロールを備えたのロール装置は、個の対ロールと1個の主ロールを備えたロール装置と比較して、主ロールの交換と対ロールの交換に要する作業時間が、著しく短縮された短い時間で交換可能であり、主ロールの交換と対ロールの交換に要する作業時間が著しく短縮される効果が予測できる。
1個の対ロールを有する対ロールユニット3と、複数個(3個)の主ロールを有する主ロールユニット2とを備えたロール装置を作製した。
図16、図17に示されるように、ロール装置は、1個の対ロールを有する対ロールユニット3と、複数個(3個)の主ロールを有する主ロールユニット2とを備える。主ロールユニットの概略図が図10に示される。
ロール装置は、ロール装置支持枠体8の所定位置に設置された対ロールユニット3と主ロールユニット2とを備える。
(A)対ロールユニット3は、(A-a)対ロール回転軸302と、該対ロール回転軸を中心として回転自在な対ロール円柱301とを有する対ロール30を備え、対ロール円柱体301の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部301aを有する。
(B)主ロールユニット2は、(B-b)主ロールユニット移動軸200と第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23を有する。第一主ロール21は第一主ロール軸212と第一主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体211を有し、第二主ロール22は第二主ロール軸222と第二主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体221を有し、第三主ロール23は第三主ロール軸232と第三主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体231を有する。
第一主ロール21と第二主ロール22と第三主ロール23は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、第一主ロール軸212と第二主ロール軸222と第三主ロール軸232が主ロールユニット移動軸200を中心として角度120度である形態に構成されてなる。
複数個(3個)の主ロールのそれぞれ主ロールのそれぞれの主ロール円柱体の周面は、(b-a)所定形状の凹凸で形成されたそれぞれの主ロール円柱体凹凸部211b、221b、231bを有する。
本実施例においては、それぞれの主ロールの主ロール円柱体凹凸部は同じ形状で形成された主ロール円柱体切刃部を有する構成を実施したが、所望に応じて、それぞれの主ロールの主ロール円柱体凹凸部は互いに異なる形状に形成された主ロール円柱体切刃部を有する構成を実施することが可能である。例えば、第一主ロール21の円柱体切刃部は「三角形を切り抜くX形状」を有し、第二主ロール22の円柱体切刃部は「円形を切り抜くY形状」を有し、第三主ロール23の円柱体切刃部は「四角形を切り抜くZ形状」を有し、シート状被加工物から切り抜いてそれぞれ形状に加工形成を有する被加工物を得ることができる。
図10、図16、図17、に示されるように、(B)主ロールユニットにおいて、(B-b)主ロールユニットは、複数個(3個)の主ロール21、22、23に加えて、更に、主ロールユニット架台28、及び、主ロールユニット位置決め固定部材29を備える。複数個(3個)の主ロールのそれぞれの主ロール回転軸212、222、232の両端が、主ロールユニット架台28に所望の間隔で設置されたそれぞれの主ロール軸受27により支持されてなる。主ロールユニット架台28は、主ロールユニット位置決め固定部材29により、複数個(3個)の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動及び位置決め固定可能に、ロール装置支持枠体8に取付取外し可能に固定されてなる。
すなわち、(B-b)複数個(3個)の主ロールを有する前記主ロールユニット2において、主ロールユニット架台28は、主ロールユニット右プレート281と、主ロールユニット左プレート282と、主ロールユニット右プレートと主ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の主ロールユニット連結棒283を備える。主ロールユニット右プレート281の中心領域において主ロールユニット移動軸200の右領域を保持する主ロールユニット右貫通孔保持部284aが形成されるとともに、主ロールユニット右プレートに複数個の右主ロール軸受27aが配設されてなる。
主ロールユニット左プレート282の中心領域において主ロールユニット移動軸200の左領域を保持する主ロールユニット左貫通孔保持部284bが形成されるとともに、主ロールユニット左プレートに複数個の左主ロール軸受27bが配設されてなる。
主ロールユニット右貫通孔保持部と主ロールユニット左貫通孔保持部に主ロールユニット移動軸200の両端領域が設置されてなる。
それぞれの右主ロール軸受27aとそれぞれの左主ロール軸受27bにそれぞれの主ロール回転軸212、222、232が回転可能に設置されてなる。
複数個(3個)の主ロールユニット連結棒のそれぞれの主ロールユニット連結棒283は、それぞれの主ロール円柱体の間に配設されてなる。
(ヘ)主ロールユニット位置決め固定部材29が、主ロールユニット右プレート281と主ロールユニット左プレート282のそれぞれの主ロールユニットプレートと、主ロールユニット架台28とを固定してなり、これにより、複数個(3個)の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が所望の対ロールの所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなる。
このような構成において、対ロールユニット3と主ロールユニット2との構成により、対ロールと、主ロールユニット2のうちの所望の主ロールとが、互いに対向する位置になるように設定し、固定することができる。
なお、主ロールユニット2のその他の詳細な構成は、前述の実施例1の対ロールユニット3の構成と類似の構成が実施可能である。
複数個(3個)の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が対ロール円柱体301に対向する位置になるように、複数個の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成され、対ロールの対ロール円柱体301に対向する位置になるように、複数個(3個)の主ロール21、22、23が主ロールユニット移動軸200を中心として回動可能に構成されてなる。
対ロール103の対ロール円柱体の直径は140mmであり、対ロール円柱体は、超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
それぞれの主ロール21、22、23の主ロール円柱体の直径は175mmであり、それぞれの主ロール円柱体211、221、231は超硬合金により製造され、具体的にはタングステン(W)と炭素(C)とコバルト(Co)とを主成分として焼結されされてなり、HRA90の硬度を有する超硬合金製の主ロールを構成した。
すなわち、対ロールの対ロール円柱体の表面は、それぞれの主ロール円柱体の表面と互いに同じ硬度を有する。
このような複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と1個の対ロール30を備えたロール装置を使用して、主ロールを交換する以下の加工方法により、シート状被加工物9を所定形状に加工形成した。
(イ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を有する主ロールユニット2と1個の対ロール30を備えたロール装置を準備した。
(ロ-b)複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の一つの主ロール21の所望の一つの主ロール円柱体211を対ロール30に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定した。
(ニ-b)回転する対ロールの対ロール円柱体301と所望の一つの主ロール円柱体211の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(ヘ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体211が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体221に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール22の所望の他の主ロール円柱体221を対ロール円柱体301に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの主ロール21を、所望の他の主ロール22に交換した。
(ト-b)回転する対ロール円柱体301と所望の他の主ロール円柱体221の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
(チーb)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体221が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体221に交換したい場合を仮定して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を、主ロールユニット移動軸200を中心として回動して、複数個(3個)の主ロール21、22、23のうちの所望の他の主ロール23の所望の他の主ロール円柱体231を対ロール円柱体301に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの主ロール22を、所望の他の主ロール23に交換した。
(ト-b)回転する対ロール円柱体301と所望の他の主ロール円柱体231の周面との間にシート状被加工物9を通過させ、これにより、シート状被加工物9を所望の形状に加工形成した。
このようにして、シート状被加工物から所定形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
すなわち、所望の一つの対ロール31を使用して、複数個(3個)の主ロール21、22、23を交換して、シート状被加工物から、所望の形状に打ち抜き加工形成された被加工物を調製した。
本実施例の1個の対ロールと複数個(3個)の主ロールを備えたロール装置は、1個の対ロールと1個の主ロールを備えたロール装置と比較して、主ロールの交換に要する作業時間が、著しく短縮された短い時間で交換可能であり、主ロールの交換に要する作業時間が著しく短縮される効果が予測できる。
本発明のロール装置及びシート状被加工物の加工方法により、 従来の一つの主ロールと一つの対ロールとを備えたロール装置と比較して、本発明の複数個の対ロール及び/又は複数個の主ロールを備えたロール装置及びシート状被加工物の加工方法により、対ロールユニット3の対ロールユニット移動軸300及び/又は主ロールユニット2の主ロールユニット移動軸200を回動して所定の位置に位置することが可能であり、これにより、複数個の対ロール及び/又は複数個の主ロールのうちの所望の一つのロールを、所望の他のロールに取り換えて設置する作業に要する取り換え交換時間が、著しく短縮されることが可能になる。その結果、(v)傷付き破損又は摩耗等が生じたロールを他の正常なロールに取換交換して設置する作業に要する時間が著しく短縮され、又は、(w)シート状被加工物を所定形状から他の所定形状に加工形成する場合において、所望の凹凸部を形成した所望のロールを所望の他の凹凸部を形成した他のロールに取り換えて設置する作業に要する取換交換時間が著しく短縮され、又は、ロールの分解、組立設置等のロール取替交換作業における位置精度不良を最小限に留めることが可能になり、又は、(x)ロール装置から対ロールユニット及び/又は主ロールユニットを脱着する必要がなく、簡単なユニット移動軸を回動する作業により、所望のロールを取り換え交換設置可能であり、これにより、ロール取替交換作業におけるロールの設置位置の位置精度を容易に正確な位置に設置することが可能となり、ロール位置設置精度不良を最小限に留めることが可能になり、更に、ロールの取替交換設置作業に要する取換交換時間が著しく短縮される、等の多量の被加工物を加工する際においてコスト的及び/又は製品品質に有利になる効果が得られる。
2 主ロールユニット
20 主ロール
202 主ロール回転軸
201 主ロール円柱体
201b 主ロール円柱体凹凸部
201ba 主ロール円柱体切刃部
201bb 主ロール円柱体型押部
201bc 主ロール円柱体箔押部
207 主ロール軸受
21、22、23、24、25、26 複数個の主ロール、それぞれの主ロール
211、221、231 複数個の主ロール円柱体、それぞれの主ロール円柱体
212、222、232 複数個の主ロール回転軸、それぞれの主ロール回転軸
211b、221b、231b 複数個の主ロール円柱体凹凸部、それぞれの主ロール円柱体凹凸部
200 主ロールユニット移動軸
27 主ロール軸受
27a 右主ロール軸受
27b 左主ロール軸受
28 主ロールユニット架台、
281 主ロールユニット右プレートと、
282 主ロールユニット左プレートと
283 主ロールユニット連結棒
284a 主ロールユニット右貫通孔保持部
284b 主ロールユニット左貫通孔保持部
29 主ロールユニット位置決め固定部材
3 対ロールユニット
302 対ロール回転軸
301 対ロール円柱体
301a 凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部
301b 対ロール円柱体凹凸部
31、32、33、34、35、36 複数個の対ロール、それぞれの対ロール
311、321、331 複数個の対ロール円柱体、それぞれの対ロール円柱体
311a、321a、331a 凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部
311b、321b、331b 所定形状の対ロール円柱体凹凸部
312、322、332 複数個の対ロール回転軸、それぞれの対ロール回転軸
300 対ロールユニット移動軸
37 対ロール軸受
37a 右対ロール軸受
37b 左対ロール軸受
38 対ロールユニット架台
381 対ロールユニット右プレート、
382 対ロールユニット左プレート
383 対ロールユニット連結棒
384a 対ロールユニット右貫通孔保持部
384b 対ロールユニット左貫通孔保持部
39 対ロールユニット位置決め固定部材
39a 対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材
39b ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材
39e 固定された枠固定案内孔
39f 契合凸部又は契合ピン
8 ロール装置支持枠体
9 シート状被加工物
9a シート状被加工物基材
9b シート状箔材料

Claims (17)

  1. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール(31、32、33)を有し、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロールは、それぞれの対ロールの対ロール回転軸(312、322、332)と、それぞれの対ロールの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)を有し、
    それぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)は前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)、
    又は、
    (b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部(311b、321b、331b)を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、
    (B-a)主ロール回転軸(202)と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体(201)とを有する主ロール(20)を有し、
    該主ロール円柱体の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)において、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33) に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸(312、322、332)の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニット(2)において、
    (B-a)前記主ロールの前記主ロール回転軸(202)の両端が、前記ロール装置支持枠体(8)に設置された主ロール軸受(207)により支持されてなり、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記対ロールユニットの複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除可能に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロール(31、32、33)を回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)が前記主ロール(20)の前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、
    この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体に形成された前記主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる
    ことを特徴とするロール装置。
  2. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール(31、32、33)を有し、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロールは、それぞれの対ロールの対ロール回転軸(312、322、332)と、それぞれの対ロールの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)を有し、
    それぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)は前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)、
    又は、
    (b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部(311b、321b、331b)を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、
    (B-a)主ロール回転軸(202)と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール柱体(201)を有する主ロール(20)を備え、
    該主ロール円柱体(201)の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)を有し、
    該主ロール円柱体凹凸部(201b)は、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部(201ba)を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)において、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33)に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸(312、322、332)の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニット(2)において、
    (B-a)前記主ロールの前記主ロール回転軸(202)の両端が、前記ロール装置支 持枠体(8)に設置された主ロール軸受(207)により支持されてなり、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記対ロールユニットの複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除可能に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、
    (i)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成可能に構成され、
    (ii)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロール(31、32、33)を回動して、前記複数個の対ロールのうちの所望の他の一つの対ロール(32)の対ロール円柱体(321)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記所望の他の一つの対ロール(32)の対ロール円柱体(321)と前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記他の一つの対ロール(32)の対ロール円柱体(321)と前記主ロール(20)の前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記所望の他の一つの対ロールの対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体(201)に形成された前記主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に切断又は切抜されて加工形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  3. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール(31、32、33)を有し、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール(31、32、33)は、それぞれの対ロールの対ロール回転軸(312、322、332)と、それぞれの対ロールの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)を有し、
    それぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)は前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記複数個の対ロールのそれぞれ対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)、
    又は、
    (b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部(311b、321b、331b)を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、(B-a)主ロール回転軸(202)と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体(201)を有する主ロール(20)を備え、
    該主ロール円柱体(201)の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)を有し、
    該主ロール円柱体凹凸部(201b)は、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部(201bb)を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)において、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33)に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸(312、322、332)の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニット(2)において、
    (B-a)前記主ロールの前記主ロール回転軸(202)の両端が、前記ロール装置支 持枠体(8)に設置された主ロール軸受(207)により支持されてなり、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記対ロールユニットの複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除可能に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、
    (i)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記所望の一つの対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成可能に構成され、
    (ii)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動して、前記複数個の対ロールのうちの所望の他の一つの対ロール(32)の対ロール円柱体(321)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記主ロール円柱体(201)と所望の他の一つの対ロールの対ロール円柱体(321)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、所望の他の一つの対ロール(32)の対ロール円柱体(321)と前記主ロール(20)の前記主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が所望の他の一つの対ロールの対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  4. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール(31、32、33)を有し、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール(31、32、33)は、それぞれの対ロールの対ロール回転軸(312、322、332)と、それぞれの対ロールの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)を有し、
    それぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)は前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記複数個の対ロールのそれぞれ対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)、
    又は、
    (b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部(311b、321b、331b)を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、(B-a)主ロール回転軸(202)と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体(201)を有する主ロール(20)を備え、
    該主ロール円柱体(201)の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)を有し、
    該主ロール円柱体凹凸部(201b)は、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部(201bc)を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)において、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33)に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸(312、322、332)の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニット(2)において、
    (B-a)前記主ロールの前記主ロール回転軸(202)の両端が、前記ロール装置支持枠体(8)に設置された主ロール軸受(207)により支持されてなり、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記対ロールユニットの複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除可能に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、
    (i)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記主ロール円柱体(201)と前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)との間にシート状被加工物基材(9a)とシート状箔材料(9b)を通過させることにより、前記所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物基材(9a)が前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成されるとともに、前記シート状被加工物(9a)の表面に前記シート状箔材料(9b)が転写形成可能に構成され、
    (ii)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動して、前記複数個の対ロールのうちの所望の他の一つの対ロール(32)の対ロール円柱体(321)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記主ロール円柱体(201)と所望の他の一つの対ロール円柱体(321)との間にシート状被加工物基材(9a)とシート状箔材料(9b)を通過させることにより、所望の他の一つの対ロール(32)の対ロール円柱体(321)と前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物基材(9a)が前記他の一つの対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する凹凸エンボス形状に加工形成されるとともに、前記シート状被加工物基材(9a)の表面に前記シート状箔材料(9b)が転写形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  5. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)前記対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に配設された複数個の対ロールを有し、
    前記複数個の対ロールは第一対ロール(31)と第二対ロール(32)と第三対ロール(33)を有し、
    前記第一対ロール(31)は第一対ロール回転軸(312)と該第一対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体(311)を有し、
    前記第二対ロール(32)は第二対ロール回転軸(322)と該第二対ロール回転軸を中心として回転自在な第二対ロール円柱体(321)を有し、
    前記第三対ロール(33)は第三対ロール回転軸(332)と該第三対ロール回転軸を中心として回転自在な第三対ロール円柱体(331)を有し、
    前記第一対ロール円柱体(311)と前記第二対ロール円柱体(321)と前記第三対ロール円柱体(331)は、前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記第一対ロール円柱体(311)と前記第二対ロール円柱体(321)と前記第三対ロール円柱体(331)のそれぞれの対ロール円柱体の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)、
    又は、
    (b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部(311b、321b、331b)を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、
    (B-a)主ロール回転軸(202)と、該主ロール回転軸を中心として回転自在な主ロール円柱体(201)とを有する主ロール(20)を有し、
    該主ロール円柱体の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)において、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33)に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸(312、322、332)の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット 移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニット(2)において、
    (B-a)前記主ロールの前記主ロール回転軸(202)の両端が、前記ロール装置支持枠体(8)に設置された主ロール軸受(207)により支持されてなり、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記対ロールユニットの複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除可能に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、
    (i)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロール(31、32、33)を回動することにより、前記複数個の対ロール(31、32、33)のうちの第一対ロール(31)の第一対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記第一対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、第一対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記第一対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成され、
    (ii)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロール(31、32、33)を回動して、前記複数個の対ロール(31、32、33)のうちの第二対ロール(32)の第二対ロール円柱体(321)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記第二対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、第二対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記第二対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成され、
    (iii)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロール(31、32、33)を回動して、前記複数個の対ロール(31、32、33)のうちの第三対ロール(33)の第三対ロール円柱体(331)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記第三対ロール円柱体(331)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、第三対ロール円柱体(331)と前記主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記第三対ロール円柱体(331)と前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  6. 前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)は、対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材(39a)と、ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材(39b)とを有し、
    前記対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材(39a)は、前記対ロールユニット連結棒(383)及び/又は前記対ロールユニット右プレート(381)及び/又は対ロールユニット左プレート(382)に固定されるとともに、契合凹部又は契合孔を有し、
    前記ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材(39b)は、前記ロール装置支持枠体(8)に固定された枠固定案内孔(39e)と、該枠固定案内孔(39e)の中を通過可能に形成された契合凸部又は契合ピン(39f)を有し、
    前記対ロールユニット側対ロールユニット位置決め固定部材(39a)の前記契合凹部又は契合孔と、前記ロール装置支持枠体側対ロールユニット位置決め固定部材(39b)の前記契合凸部又は契合ピン(39f)とが、互いに契合及び/又は勘合して、前記対ロールユニットが前記ロール装置支持枠体(8)に位置決めして固定可能に構成されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のロール装置。
  7. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール(31、32、33)を有し
    前記複数個の対ロールは、第一対ロール(31)と第二対ロール(32)と第三対ロール(33)を有し、
    前記第一対ロール(31)は第一対ロール回転軸(312)と該第一対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体(311)を有し、
    前記第二対ロール(32)は第二対ロール回転軸(322)と該第二対ロール回転軸を中心として回転自在な第二対ロール円柱体(321)を有し、
    前記第三対ロール(33)は第三対ロール回転軸(332)と該第三対ロール回転軸を中心として回転自在な第三対ロール円柱体(331)を有し、
    前記第一対ロール(31)と前記第二対ロール(32)と前記第三対ロール(33)は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、前記第一対ロール回転軸(312)と前記第二対ロール回転軸(322)と前記第三対ロール回転軸(332)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として角度120度に位置する形態に構成されてなり、
    前記第一対ロール円柱体(311)と前記第二対ロール円柱体(321)と第三対ロール円柱体(331)は、前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記第一対ロール円柱体(311)と前記第二対ロール円柱体(321)と第三対ロール円柱体(331)のそれぞれの対ロール円柱体の周面は、(a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、
    (B-a)主ロール軸(202)と、該主ロール軸を中心として回転自在な主ロール円柱体(201)を有する主ロール(20)を備え、
    該主ロール円柱体(201)の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)を有し、
    該主ロール円柱体凹凸部(201b)は、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部(201ba)を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)において、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33)に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールの前記第一対ロール回転軸(312)と前記第二対ロール回転軸(322)と第三対ロール回転軸(332)のそれぞれの対ロール回転軸の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれの対ロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロールが前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニット(2)において、
    (B-a)前記主ロールのロール軸(202)の両端が、前記ロール装置支持枠体(8)に設置された主ロール軸受(27)により支持されてなり、
    前記複数個の対ロールのそれぞれ対ロールのそれぞれの対ロール円柱体(311、321、331)の表面は、前記主ロール円柱体(201)の表面よりも柔らかい硬度を有し、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記対ロールユニットの複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除可能に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定及び固定解除に固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、
    (i)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の第一対ロール(31)の第一対ロール円柱体(311)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記第一対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、
    前記第一対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記第一対ロール円柱体(311)と前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に切断及び/又は切抜されて加工形成可能に構成され、及び/又は、
    (ii)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動して、前記複数個の対ロールのうちの第二対ロール(32)の第二対ロール円柱体(321)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記他の第二対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記他の第二対ロール(32)の第二対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記第二対ロール円柱体(321)と前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に切断及び/又は切抜されて加工形成可能に構成され、
    (iii)前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動して、前記複数個の対ロールのうちの第三対ロール(33)の第三対ロール円柱体(331)が前記主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記第三対ロール円柱体(331)と前記主ロール円柱体(201)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記第三対ロール(33)の第三対ロール円柱体(331)と前記主ロール円柱体(201)とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記第三対ロール円柱体(331)と前記主ロール円柱体(201)に形成された主ロール円柱体凹凸部(201b)との形状に一致する所定形状に切断及び/又は切抜されて加工形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  8. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール(31、32、33)を有し、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール(31、32、33)は、それぞれの対ロールの対ロール回転軸(312、322、332)と、それぞれの対ロールの対ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)を有し、
    それぞれの対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)は前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記複数個の対ロールのそれぞれ対ロールの対ロール円柱体(311、321、331)の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)、
    又は、
    (b)凹凸形状で形成された対ロール円柱体凹凸部(311b、321b、331b)、を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、
    (B-b)主ロールユニット移動軸(200)と、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール(21、22、23)を有し、
    前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロール(21、22、23)は、それぞれの主ロール回転軸(212、222、232)と、それぞれの主ロールの主ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの主ロールの主ロール円柱体(211、221、231)を有し、
    それぞれの主ロールの主ロール円柱体(211、221、231)は前記主ロールユニット移動軸(200)に平行に配設され、
    それぞれの主ロールの主ロール円柱体(211、221、231)の周面は、凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)が前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)に対向する位置になるように、前記複数個の主ロール(21、22、23)が前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニットにおいて、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33)に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸(312、322、332)の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれのロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット 移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニットにおいて、
    (B-b)前記主ロールユニットは、前記複数個の主ロール(21、22、23)に加えて、更に、主ロールユニット架台(28)、及び、主ロールユニット位置決め固定部材(29)を備え、
    前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロール回転軸(212、222、232)の両端が、前記主ロールユニット架台(28)に所望の間隔で設置されたそれぞれの主ロール軸受(27)により支持され、
    前記主ロールユニット架台(28)は、前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)により、前記複数個の主ロール(21、22、23)が前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (A-b)複数個の対ロールを有する前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールが所望の主ロールに対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記所望の主ロールの主ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    (B-b)複数個の主ロールを有する前記主ロールユニット(2)において、
    前記主ロールユニット架台(28)は、主ロールユニット右プレート(281)と、主ロールユニット左プレート(282)と、前記主ロールユニット右プレートと前記主ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の主ロールユニット連結棒(283)を備え、
    前記主ロールユニット右プレート(281)の中心領域において前記主ロールユニット移動軸(200)の右領域を保持する主ロールユニット右貫通孔保持部(284a) が形成されるとともに、前記主ロールユニット右プレートに複数個の右主ロール軸受(27a)が配設され、
    前記主ロールユニット左プレート(282)の中心領域において前記主ロールユニット移動軸(200)の左領域を保持する主ロールユニット左貫通孔保持部(284b)が形成されるとともに、前記主ロールユニット左プレートに複数個の左主ロール軸受(27b)が配設され、
    前記主ロールユニット右貫通孔保持部と前記主ロールユニット左貫通孔保持部に前記主ロールユニット移動軸(200)の両端領域が設置され、
    それぞれの右主ロール軸受(27a)とそれぞれの左主ロール軸受(27b)に前記それぞれの主ロール回転軸(212、222、232)が回転可能に設置され、
    前記複数個の主ロールユニット連結棒のそれぞれの主ロールユニット連結棒(283)は、それぞれの主ロール円柱体の間に配設され、
    前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)が、
    (ホ)前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)が、前記主ロールユニット連結棒(283)と前記主ロールユニット架台(28)とを固定してなり、これにより、前記複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が所望の対ロールの前記所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ヘ)前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)が、前記主ロールユニット右プレート(281)と前記主ロールユニット左プレート(282)のうちの少なくとも一つの主ロールユニットプレートと、前記主ロールユニット架台(28)とを固定してなり、これにより、前記複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が前記所望の対ロールの所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動するとともに、前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として前記複数個の主ロールを回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)とが互いに対向する位置に位置し、
    この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記所望の一つの対ロール円柱体(311)と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)に形成された主ロール円柱体凹凸部(211b)との形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  9. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-b)対ロールユニット移動軸(300)と、該対ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該対ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の対ロール(31、32、33)を有し
    前記複数個の対ロールは、第一対ロール(31)と第二対ロール(32)と第三対ロール(33)第一対ロール(31)と第二対ロール(32)と第三対ロール(33)を有し、
    前記第一対ロール(31)は第一対ロール回転軸(312)と該第一対ロール回転軸を中心として回転自在な第一対ロール円柱体(311)を有し、
    前記第二対ロール(32)は第二対ロール回転軸(322)と該第二対ロール軸を中心として回転自在な第二対ロール円柱体(321)を有し、
    前記第三対ロール(33)は第三対ロール回転軸(332)と該第三対ロール回転軸を中心として回転自在な第三対ロール円柱体(331)を有し、
    前記第一対ロール(31)と前記第二対ロール(32)と前記第三対ロール(33)は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、前記第一対ロール回転軸(312)と前記第二対ロール回転軸(322)と前記第三対ロール回転軸(332)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として角度120度に位置する形態に構成されてなり、
    前記第一対ロール円柱体(311)と前記第二対ロール円柱体(321)と第三対ロール円柱体(331)は、前記対ロールユニット移動軸(300)に平行に配設され、
    前記第一対ロール円柱体(311)と前記第二対ロール円柱体(321)と第三対ロール円柱体(331)のそれぞれの対ロール円柱体の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(311a、321a、331a)、
    又は、
    (b)凹凸形状で形成された対ロール円柱体凹凸部(311b、321b、331b)、を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、
    (B-b)主ロールユニット移動軸(200)と、、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール(21、22、23)を有し、
    前記複数個の主ロールは、第一主ロール(21)と第二主ロール(22)と第三主ロール(23)を有し、
    前記第一主ロール(21)は第一主ロール軸(212)と該第一主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体(211)を有し、
    前記第二主ロール(22)は第二主ロール軸(222)と該第二主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体(221)を有し、
    前記第三主ロール(23)は第三主ロール軸(232)と該第三主ロール軸を中心として回転自在な第一主ロール円柱体(231)を有し、
    前記第一主ロール(21)と前記第二主ロール(22)と前記第三主ロール(23)は、互いに同じ大きさ形状を有するとともに、前記第一主ロール軸(212)と前記第二主ロール軸(222)と前記第三主ロール軸(232)が前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として角度120度に位置する形態に構成されてなり、
    前記第一主ロール円柱体(211)と前記第二主ロール円柱体(221)と第三主ロール円柱体(231)は、前記主ロールユニット移動軸(200)に平行に配設され、
    前記第一主ロール円柱体(211)と前記第二主ロール円柱体(221)と前記第三主ロール円柱体(231)のそれぞれの主ロール円柱体の周面は、
    (b)所定形状の凹凸で形成された主ロール円柱体凹凸部(211b)を有し、
    該主ロール円柱体凹凸部(211b)は、
    (b-a)所定形状で形成された主ロール円柱体切刃部(211ba)、又は、
    (b-b)所定形状で形成された主ロール円柱体型押部(211bb)、又は、
    (b-c)所定形状で形成された主ロール円柱体型箔押部(211bc)、
    を有し、
    前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)に対向する位置になるように、前記複数個の対ロール(31、32、33)が前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動可能に構成され、
    前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)が前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)に対向する位置になるように、前記複数個の主ロール(21、22、23)が前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (A)前記対ロールユニットにおいて、
    (A-b)前記対ロールユニット(3)は、前記複数個の対ロール(31、32、33)に加えて、更に、対ロールユニット架台(38)、及び、対ロールユニット位置決め固定部材(39)を備え、
    前記複数個の対ロールのそれぞれの対ロール回転軸(312、322、332)の両端が、前記対ロールユニット架台(38)に所望の間隔で設置されたそれぞれのロール軸受(37)により支持され、
    前記対ロールユニット架台(38)は、前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)により、前記複数個の対ロールが前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (B)前記主ロールユニットにおいて、
    (B-b)前記主ロールユニットは、前記複数個の主ロール(21、22、23)に加えて、更に、主ロールユニット架台(28)、及び、主ロールユニット位置決め固定部材(29)を備え、
    前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロール回転軸(212、222、232)の両端が、前記主ロールユニット架台(28)に所望の間隔で設置されたそれぞれの主ロール軸受(27)により支持され、
    前記主ロールユニット架台(28)は、前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)により、前記複数個の主ロール(21、22、23)が前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (A-b)複数個の対ロールを有する前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールユニット架台(38)は、対ロールユニット右プレート(381)と、対ロールユニット左プレート(382)と、前記対ロールユニット右プレートと前記対ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の対ロールユニット連結棒(383)を備え、
    前記対ロールユニット右プレート(381)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の右領域を保持する対ロールユニット右貫通孔保持部(384a)が形成されるとともに、前記対ロールユニット右プレートに複数個の右対ロール軸受(37a)が配設され、
    前記対ロールユニット左プレート(382)の中心領域において前記対ロールユニット移動軸(300)の左領域を保持する対ロールユニット左貫通孔保持部(384b)が形成されるとともに、前記対ロールユニット左プレートに複数個の左対ロール軸受(37b)が配設され、
    前記対ロールユニット右貫通孔保持部と前記対ロールユニット左貫通孔保持部に前記対ロールユニット移動軸(300)の両端領域が設置され、
    それぞれの右対ロール軸受(37a)とそれぞれの左対ロール軸受(37b)に前記それぞれの対ロール回転軸(312、322、332)が回転可能に設置され、
    前記複数個の対ロールユニット連結棒のそれぞれの対ロールユニット連結棒(383)は、それぞれの対ロール円柱体の間に配設され、
    (イ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット連結棒(383)と前記対ロールユニット架台(38)とを固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールが所望の主ロールに対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ロ)前記対ロールユニット位置決め固定部材(39)が、前記対ロールユニット右プレート(381)と前記対ロールユニット左プレート(382)のうちの少なくとも一つの対ロールユニットプレートと、前記対ロールユニット架台(38)とを固定してなり、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の対ロールの対ロール円柱体が前記所望の主ロールの主ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    (B-b)複数個の主ロールを有する前記主ロールユニット(2)において、
    前記主ロールユニット架台(28)は、主ロールユニット右プレート(281)と、主ロールユニット左プレート(282)と、前記主ロールユニット右プレートと前記主ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の主ロールユニット連結棒(283)を備え、
    前記主ロールユニット右プレート(281)の中心領域において前記主ロールユニット移動軸(200)の右領域を保持する主ロールユニット右貫通孔保持部(284a)が形成されるとともに、前記主ロールユニット右プレートに複数個の右主ロール軸受(27a)が配設され、
    前記主ロールユニット左プレート(282)の中心領域において前記主ロールユニット移動軸(200)の左領域を保持する主ロールユニット左貫通孔保持部(284b)が形成されるとともに、前記主ロールユニット左プレートに複数個の左主ロール軸受(27b)が配設され、
    前記主ロールユニット右貫通孔保持部と前記主ロールユニット左貫通孔保持部に前記主ロールユニット移動軸(200)の両端領域が設置され、
    それぞれの右主ロール軸受(27a)とそれぞれの左主ロール軸受(27b)に前記それぞれの主ロール回転軸(212、222、232)が回転可能に設置され、
    前記複数個の主ロールユニット連結棒のそれぞれの主ロールユニット連結棒(283)は、それぞれの主ロール円柱体の間に配設され、
    (ホ)前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)が、前記主ロールユニット連結棒(283)と前記主ロールユニット架台(28)とを固定してなり、これにより、前記複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が所望の対ロールの前記所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ヘ)前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)が、前記主ロールユニット右プレート(281)と前記主ロールユニット左プレート(282)のうちの少なくとも一つの主ロールユニットプレートと、前記主ロールユニット架台(28)とを固定してなり、これにより、前記複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が前記所望の対ロールの所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として前記複数個の対ロールを回動するとともに、前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として前記複数個の主ロールを回動することにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体に形成された主ロール円柱体凹凸部(211b)との形状に一致する所定形状に加工形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  10. (A)対ロールユニット(3)と(B)主ロールユニット(2)とを備え、
    (A)前記対ロールユニット(3)は、
    (A-a)対ロール回転軸(302)と、該対ロール回転軸を中心として回転自在な対ロール円柱(301)とを有する対ロール(30)を備え、
    前記対ロール円柱体(301)の周面は、
    (a)凹凸のない対ロール円柱体無凹凸表面部(301a)、
    又は、
    (b)所定形状の凹凸部を有する対ロール円柱体凹凸部(301b)を有し、
    (B)前記主ロールユニット(2)は、
    (B-b)主ロールユニット移動軸(200)と、該主ロールユニット移動軸の周囲に配設されると共に該主ロールユニット移動軸を中心として回動可能に配設された複数個の主ロール(21、22、23)を有し、
    前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロールは、それぞれの主ロールの主ロール回転軸(212、222、232)と、それぞれの主ロールの主ロール回転軸を中心として回転自在なそれぞれの主ロールの主ロール円柱体(211、221、231)を有し、
    それぞれの主ロールの主ロール円柱体(211、221、231)は前記主ロールユニット移動軸(200)に平行に配設され、
    前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロールの主ロール円柱体(211、221、231)の周面は、(b)所定形状の凹凸部を有する主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)を有し、
    前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)が前記対ロールの対ロール円柱体(301)に対向する位置になるように、前記複数個の主ロール(21、22、23)が前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動可能に構成され、
    更に、ロール装置支持枠体(8)を備え、
    (B-b)前記主ロールユニット(2)は、前記複数個の主ロール(21、22、23)に加えて、更に、主ロールユニット架台(28)、及び、主ロールユニット位置決め固定部材(29)を備え、
    前記複数個の主ロールのそれぞれの主ロール回転軸(212、222、232)の両端が、前記主ロールユニット架台(28)に所望の間隔で設置されたそれぞれの主ロール軸受(27)により支持され、
    前記主ロールユニット架台(28)は、前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)により、前記複数個の主ロール(21、22、23)が前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動及び位置決め固定可能に、前記ロール装置支持枠体(8)に取付取外し可能に固定されてなり、
    (A-a)前記対ロールユニット(3)において、
    前記対ロールの前記対ロール回転軸(302)の両端が、前記ロール装置支持枠体(8)に設置された対ロール軸受(307)により支持されてなり、
    (B-b)複数個の主ロールを有する前記主ロールユニット(2)において、
    前記主ロールユニット架台(28)は、主ロールユニット右プレート(281)と、主ロールユニット左プレート(282)と、前記主ロールユニット右プレートと前記主ロールユニット左プレートとを連結して固定してなる複数個の主ロールユニット連結棒(283)を備え、
    前記主ロールユニット右プレート(281)の中心領域において前記主ロールユニット移動軸(200)の右領域を保持する主ロールユニット右貫通孔保持部(284a)が形成されるとともに、前記主ロールユニット右プレートに複数個の右主ロール軸受(27a)が配設され、
    前記主ロールユニット左プレート(282)の中心領域において前記主ロールユニット移動軸(200)の左領域を保持する主ロールユニット左貫通孔保持部(284b)が形成されるとともに、前記主ロールユニット左プレートに複数個の左主ロール軸受(27b)が配設され、
    前記主ロールユニット右貫通孔保持部と前記主ロールユニット左貫通孔保持部に前記主ロールユニット移動軸(200)の両端領域が設置され、
    それぞれの右主ロール軸受(27a)とそれぞれの左主ロール軸受(27b)に前記それぞれの主ロール回転軸(212、222、232)が回転可能に設置され、
    前記複数個の主ロールユニット連結棒のそれぞれの主ロールユニット連結棒(283)は、それぞれの主ロール円柱体の間に配設され、
    (ホ)前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)が、前記主ロールユニット連結棒(283)と前記主ロールユニット架台(28)とを固定してなり、これにより、前記複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が所望の対ロールの前記所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    及び/又は、
    (ヘ)前記主ロールユニット位置決め固定部材(29)が、前記主ロールユニット右プレート(281)と前記主ロールユニット左プレート(282)のうちの少なくとも一つの主ロールユニットプレートと、前記主ロールユニット架台(28)とを固定してなり、これにより、前記複数個の主ロールのうちの所望の主ロールの主ロール円柱体が前記所望の対ロールの所望の対ロール円柱体に対向する位置に回動可能に固定されてなり、
    これにより、前記主ロールユニット移動軸(200)を中心として前記複数個の主ロールを回動することにより、前記対ロール円柱体(301)と前記複数個の主ロールのうちの所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)とが互いに対向する位置に位置し、この状態で、互いに対向する前記対ロール円柱体(301)と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(21)との間にシート状被加工物(9)を通過させることにより、前記対ロール円柱体と前記所望の一つの主ロールの主ロール円柱体とが互いに押圧されて、前記シート状被加工物(9)が所定形状に加工形成可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするロール装置。
  11. (B-b)前記主ロールユニット(2)において、
    前記複数個の主ロールのそれぞれ主ロール(21、22、23)の主ロール円柱体(211、221、231)の周面は、
    (b-e)互いに同じ凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)を有する、
    又は、
    (b-f)互いに異なる凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)を有する、
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のロール装置。
  12. (B-b)前記主ロールユニット(2)において、
    前記複数個の主ロールのそれぞれ主ロール(21、22、23)の主ロール円柱体(211、221、231)の周面は、
    (b-a)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)を有し、該主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)は、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体切刃部(211ba、221ba、231ba)を有する、
    又は、
    (b-b)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)を有し、該主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)は、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体型押部(211bb、221bb、231bb)を有する、
    又は、
    (b-c)凹凸形状で形成された主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)を有し、該主ロール円柱体凹凸部(211b、221b、231b)は、少なくとも凸形状で形成された主ロール円柱体箔押部(211bc、221bc、231bc)を有する、
    ことを特徴とする請求項8または10に記載のロール装置。
  13. (a)前記対ロール円柱体の表面は、前記主ロール円柱体の表面よりも柔らかい硬度を有する、
    又は、
    (b)前記対ロール円柱体の表面は、前記主ロール円柱体の表面と同じ硬度を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のロール装置。
  14. 請求項1乃至7のいずれかに記載のロール装置を使用して、シート状被加工物(9)を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、
    (イ)請求項1乃至7のいずれかに記載のロール装置を準備する工程、
    (ロ)複数個の対ロール(31、32、33)を、対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動して、複数個の対ロール(31、32、33)のうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)を主ロール(20)の主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、
    (ハ)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と主ロール円柱体(201)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、前記シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    (ニ)所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体(321)に交換したい場合に、前記複数個の対ロール(31、32、33)を、前記対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動して、前記複数個の対ロール(31、32、33)のうちの所望の他の対ロール(32)の対ロール円柱体(321)を主ロール円柱体(201)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、これにより、前記複数個の対ロールのうちの所望の一つの対ロール(31)を、所望の他の対ロール(32)に交換する工程、
    及び、
    (ホ)回転する所望の他の対ロール(32)の対ロール円柱体(321)と主ロール円柱体(201)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、前記シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    を備えてなる、
    ことを特徴とするシート状被加工物の加工方法。
  15. 請求項8または9に記載のロール装置を使用して、シート状被加工物(9)を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、
    (イ-b)請求項8または9に記載のロール装置を準備する工程、
    (ロ-b)複数個の主ロール(21、22、23)を、主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動して、複数個の主ロール(21、22、23)のうちの所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)を対ロールユニット(3)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、
    (ハ-b)複数個の対ロール(31、32、33)を、対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動して、複数個の対ロール(31、32、33)のうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)を、所望の一つの主ロール円柱体(211)に対向する位置に位置合わせして固定/固定解除可能に固定する工程、
    (ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    (ホ-b)前記所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の対ロールの対ロール円柱体(321)に交換したい場合に、複数個の対ロール(31、32、33)を、対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動して、複数個の対ロール(31、32、33)のうちの所望の他の対ロール(32)の対ロール円柱体(321)を所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの対ロール(31)を、所望の他の対ロール(32)に交換する工程、
    及び、
    (ト-b)回転する所望の他の対ロール(32)の対ロール円柱体(321)と所望の他の主ロールの主ロール円柱体(211)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    を備えてなる、ことを特徴とするシート状被加工物の加工方法。
  16. 請求項8または9に記載のロール装置を使用して、シート状被加工物(9)を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、
    (イ-b)請求項8または9に記載のロール装置を準備する工程、
    (ロ-b)複数個の主ロール(21、22、23)を、主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動して、複数個の主ロール(21、22、23)のうちの所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)を対ロールユニット(3)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、
    (ハ-b)複数個の対ロール(31、32、33)を、対ロールユニット移動軸(300)を中心として回動して、複数個の対ロール(31、32、33)のうちの所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)を、所望の一つの主ロール円柱体(211)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、
    (ニ-b)回転する所望の一つの対ロールの対ロール円柱体(311)と所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    (ヘ-b)所望の一つの主ロールの主ロール円柱体(211)が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロールの主ロール円柱体(221)に交換したい場合に、複数個の主ロール(21、22、23)を、主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動して、複数個の主ロール(21、22、23)のうちの所望の他の主ロール(22)の主ロール円柱体(221)を所望の一つの対ロール円柱体(311)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定し、これにより、所望の一つの主ロール(21)を、所望の他の主ロール(22)に交換する工程、
    及び、
    (ト-b)回転する所望の一つの対ロール(31)の対ロール円柱体(311)と所望の他の主ロールの主ロール円柱体(221)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    を備えてなる、ことを特徴とするシート状被加工物の加工方法。
  17. 請求項10に記載のロール装置を使用して、シート状被加工物(9)を所定形状に加工形成するシート状被加工物の加工方法であって、
    (イ-b)請求項10に記載のロール装置を準備する工程、
    (ロ-b)複数個の主ロール(21、22、23)を、主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動して、複数個の主ロール(21、22、23)のうちの所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)を、対ロールユニット(3)の対ロール(30)の対ロール円柱体(301)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、
    (ニ-b)回転す対ロール(30)の対ロール円柱体(301)と所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、前記シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    (ヘ-b)所望の一つの主ロール(21)の主ロール円柱体(211)が摩耗及び/又は破損した場合に、又は、所望の他の主ロール(22)の主ロール円柱体(221)に交換したい場合に、複数個の主ロール(21、22、23)を、主ロールユニット移動軸(200)を中心として回動して、複数個の主ロール(21、22、23)のうちの所望の他の主ロール(22)の主ロール円柱体(221)を対ロール円柱体(301)に対向する位置に位置合わせして固定解除/固定可能に固定する工程、これにより、所望の一つの主ロール(21)を、所望の他の主ロール(22)に交換し、
    及び、
    (ト-b)回転する対ロール(32)の対ロール円柱体(301)と所望の他の主ロール(22)の主ロール円柱体(221)の周面との間にシート状被加工物(9)を通過させ、これにより、前記シート状被加工物(9)を所望の形状に加工形成する工程、
    を備えてなる、ことを特徴とするシート状被加工物の加工方法。
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