JP7303950B2 - 窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物に関する。
パワーデバイス、トランジスタ、サイリスタ、CPU等の電子部品においては、使用時に発生する熱を効率的に放熱することが課題となっている。この課題に対して、従来、電子部品を実装するプリント配線板の絶縁層の高熱伝導化や、電子部品又はプリント配線板を電気絶縁性の熱インターフェース材を介してヒートシンクに取り付けることが行われてきた。このような絶縁層及び熱インターフェース材には、熱伝導率が高いセラミックス粉末が用いられる。
セラミックス粉末としては、高熱伝導率、高絶縁性、低比誘電率等の特性を有している窒化ホウ素粉末が注目されている。例えば、特許文献1には、凝集体の形状を一層球状化して充填性を高めると共に、粉末強度の向上を図り、さらには高純度化により、当該粉末を充填した伝熱シート等の絶縁性の向上および耐電圧の安定化を達成した六方晶窒化ホウ素粉末として、一次粒子の長径と厚みの比が平均で5~10で、一次粒子の凝集体の大きさが平均粒径(D50)で2μm以上200μm以下で、嵩密度が0.5~1.0g/cmであることを特徴とする六方晶窒化ホウ素粉末が開示されている。
特開2011-98882号公報
ところで、近年、電子部品内の回路の高速化及び高集積化や、電子部品のプリント配線板への実装密度の増加に伴って、放熱の重要性が更に高まっている。そのため、従来にも増して高い熱伝導率を有する放熱材が求められている。
そこで、本発明の主な目的は、優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる窒化ホウ素粉末を提供することである。
本発明の一側面は、窒化ホウ素粒子の集合体である窒化ホウ素粉末であって、窒化ホウ素粉末から選ばれる20個の窒化ホウ素粒子Aのそれぞれについて、任意の方向に0.7mN/秒の負荷速度で徐々に負荷をかけて圧壊させたときに、負荷をかける前の窒化ホウ素粉末の平均粒子径X(μm)に対する、圧壊するまでの窒化ホウ素粒子Aの当該方向における変位量の平均値Y(μm)の比が0.20以上である、窒化ホウ素粉末である。
上記変位量の平均値Yは、14μm以上であってよい。
上記窒化ホウ素粉末において、圧壊強度の平均値が8MPa以上であってよい。
上記窒化ホウ素粒子は、複数の窒化ホウ素片により構成されており、上記複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合していてよい。
本発明の他の一側面は、上記窒化ホウ素粉末と、樹脂とを含む、樹脂組成物である。
本発明によれば、優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる窒化ホウ素粉末を提供することができる。
実施例1の窒化ホウ素粉末中の窒化ホウ素粒子の断面のSEM画像である。 実施例1の窒化ホウ素粉末中の窒化ホウ素粒子の表面のSEM画像である。 比較例1の窒化ホウ素粉末中の窒化ホウ素粒子の表面のSEM画像である。 実施例1の窒化ホウ素粉末を用いて作製したシートの断面のSEM画像である。 比較例1の窒化ホウ素粉末を用いて作製したシートの断面のSEM画像である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の一実施形態は、窒化ホウ素粒子の集合体(複数の窒化ホウ素粒子で構成される粉体)である窒化ホウ素粉末であって、窒化ホウ素粉末から選ばれる20個の窒化ホウ素粒子Aのそれぞれについて、任意の方向に0.7mN/秒の負荷速度で徐々に負荷をかけて圧壊させたときに、負荷をかける前の窒化ホウ素粉末の平均粒子径X(μm)に対する、圧壊するまでの窒化ホウ素粒子Aの当該方向における変位量の平均値Y(μm)の比が0.20以上である、窒化ホウ素粉末である。
窒化ホウ素粒子は、窒化ホウ素により形成される複数の窒化ホウ素片により構成されていてよく、窒化ホウ素片は、例えば鱗片状の形状を有するものであってよい。この場合、窒化ホウ素片の長手方向の長さは、例えば、1μm以上であってよく、10μm以下であってよい。
窒化ホウ素粒子においては、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合していてよい。複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合していることは、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、窒化ホウ素片同士の結合部分に窒化ホウ素片間の境界が観察されないことにより確認できる。
窒化ホウ素片の平均厚さは、0.30μm以下、0.25μm以下、0.25μm未満、0.20μm以下又は0.15μm以下であってよく、0.05μm以上又は0.10μm以上であってよい。窒化ホウ素片の平均厚さは、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、倍率10000倍で窒化ホウ素粒子の表面を観察したSEM画像を画像解析ソフトウェア(例えば、株式会社マウンテック製の「Mac-view」)に取り込み、当該SEM画像において測定される40個の窒化ホウ素片の厚さの平均値として定義される。
窒化ホウ素片の平均長径は、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、0.5μm以上、1.0μm以上又は1.5μm以上であってよく、4.0μm以下、3.5μm以下又は3.0μm以下であってよい。長径とは、厚さ方向に対して垂直方向の最大長さを意味する。窒化ホウ素片の平均長径は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、倍率10000倍で窒化ホウ素粒子の表面を観察したSEM画像を画像解析ソフトウェア(例えば、株式会社マウンテック製の「Mac-view」)に取り込み、当該SEM画像において測定される40個の窒化ホウ素片の長径の平均値として定義される。
窒化ホウ素片の平均アスペクト比は、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、7.0以上、8.0以上、9.0以上、9.5以上、10.0以上又は10.5以上であってよい。窒化ホウ素片の平均アスペクト比は、20.0以下、17.0以下又は15.0以下であってよい。窒化ホウ素片の平均アスペクト比は、40個の窒化ホウ素片について、各窒化ホウ素片の長径と厚さから算出されるアスペクト比(長径/厚さ)の平均値として定義される。
窒化ホウ素粒子は、実質的に窒化ホウ素のみからなってよい。窒化ホウ素粒子が実質的に窒化ホウ素のみからなることは、X線回折測定において、窒化ホウ素に由来するピークのみが検出されることにより確認できる。
窒化ホウ素粉末の平均粒子径Xは、例えば、20μm以上、40μm以上、50μm以上、60μm以上、70μm以上又は80μm以上であってよく、150μm以下、120μm以下、110μm以下又は100μm以下であってよい。窒化ホウ素粉末の平均粒子径Xは、レーザー回折散乱法により測定することができる。窒化ホウ素粉末の平均粒子径Xを窒化ホウ素粉末から選ばれる20個の窒化ホウ素粒子Aの平均粒子径とみなしてよい。
窒化ホウ素粒子の圧壊は、窒化ホウ素粉末から選ばれる20個の窒化ホウ素粒子Aのそれぞれについて、JIS R1639-5:2007に準拠して、微小圧縮試験機(例えば、島津製作所社製の「MCT-211」)を用いて行う。具体的には、試料台に窒化ホウ素粒子Aを設置し、微小圧縮試験機(例えば、株式会社島津製作所製、MCT-211)の圧子(例えば圧子径200μm)を、試料台上の窒化ホウ素粒子Aのそれぞれに向けて降下させて、0.7mN/秒の負荷速度で、窒化ホウ素粒子Aに徐々に負荷をかけて圧壊させる。このとき、圧壊するまでの窒化ホウ素粒子Aの負荷方向の変位量(単位:μm。負荷方向の粒子径と圧壊する直前の負荷方向の粒子径との差の絶対値)が測定される。
窒化ホウ素粒子Aの変位量は、例えば、微小圧縮試験機(例えば、株式会社島津製作所製、MCT-211)に付属の顕微鏡を用いて窒化ホウ素粒子Aを観察し、観察画像を画像解析ソフトウェア(例えば、微小圧縮試験機に付属のソフトウェア)に取り込んで測定することができる。
窒化ホウ素粒子Aの変位量の平均値Yは、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、14μm以上、17μm以上、20μm以上又は23μm以上であってよい。窒化ホウ素粒子Aの変位量の平均値Yは、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、40μm以下、30μm以下又は27μm以下であってよい。
窒化ホウ素粉末の平均粒子径Xと、窒化ホウ素粒子Aの変位量の平均値YからY/Xを算出し、20個の窒化ホウ素粒子AのY/Xが算出される。窒化ホウ素粒子AのY/Xは、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、0.20以上、0.22以上、0.24以上、0.25以上、0.26以上、0.28以上又は0.29以上であってよい。窒化ホウ素粒子AのY/Xは、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、0.50以下、0.40以下又は0.30以下であってよい。
窒化ホウ素粉末の圧壊強度の平均値は、窒化ホウ素粉末(窒化ホウ素粒子)を樹脂と混合する際に、窒化ホウ素粒子が崩れにくくなることで、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、8MPa以上、9MPa以上、10MPa以上又は12MPa以上であってよい。窒化ホウ素粉末の圧壊強度の平均値は、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、17MPa以下、15MPa以下又は13MPa以下であってよい。窒化ホウ素粉末の圧壊強度の平均値は、窒化ホウ素粉末中の20個の窒化ホウ素粒子について、JIS R1639-5:2007に準拠して、微小圧縮試験機(例えば、島津製作所社製の「MCT-211」)を用いて圧壊強度を測定したときの平均値である。
窒化ホウ素粉末の窒素欠陥量は、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、1.0×1014個/g以上であってよく、1.0×1018個/g以下であってよい。窒化ホウ素の熱伝導率は欠陥により低下するため、窒素欠陥量を少なくすることにより、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できると考えられる。窒化ホウ素粉末の窒素欠陥量は、窒化ホウ素粉末60mgを石英ガラス製試料管に充填し、日本電子社製の「JEM FA-200型電子スピン共鳴装置」を使用した電子スピン共鳴(ESR)測定により測定される。より具体的には、下記の測定条件によるESR測定において、g値を求めた上で、g=2.00±0.04に確認できるESRシグナルの積分強度を窒素欠陥量として定義する。
[測定条件]
磁場掃引範囲:0~3290gauss(0~329mT)
磁場変調:5gauss(0.5mT)
時定数:0.3s
照射電磁波:0.5mW、約9.16GHz(照射電磁波の周波数は、共鳴周波数となるように測定ごとに微調整する)
掃引時間:15min
アンプゲイン:200
Mnマーカー:750
測定環境:室温(25℃)
標準試料:日本電子社製Coal標準試料(スピン量:3.56×1013個/g)
以上説明した窒化ホウ素粉末を用いることで、優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる理由について、本発明者らは次のように推察する。すなわち、窒化ホウ素粉末中の窒化ホウ素粒子Aの上記Y/Xが大きいことにより、窒化ホウ素粒子Aに負荷がかけられた際に、窒化ホウ素粒子Aが圧壊するまでにその負荷方向に変形しやすいといえる。そのため、窒化ホウ素粒子Aに外力が加えられたとしても、窒化ホウ素粒子Aが変形することで、圧壊しにくくなると考えられる。このような窒化ホウ素粒子Aを含む窒化ホウ素粉末(窒化ホウ素粒子)と樹脂を混合して放熱材を成形することで、窒化ホウ素粉末中の窒化ホウ素粒子が崩れにくく、加えて適度に変形し粒子同士のパーコレーションが面で形成されることから、放熱材において窒化ホウ素粒子による効率的な伝熱経路を形成・維持しやすいと考えられるため、放熱材は優れた熱伝導率を有すると推察される。但し、優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる理由は、上記理由に限定されない。
上記の窒化ホウ素粉末は、例えば、炭化ホウ素を含む粒子(以下「炭化ホウ素粒子」という場合がある)を窒化して、炭窒化ホウ素を含む粒子(以下「炭窒化ホウ素粒子」という場合がある)を得る窒化工程と、炭窒化ホウ素を含む粒子と、ホウ酸及び酸化ホウ素からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むホウ素源と、を含有する混合物を容器に充填する充填工程と、容器内の気密性を高めた状態で混合物を加圧及び加熱することにより炭窒化ホウ素を含む粒子を脱炭する脱炭工程と、を備え、充填工程における混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、ホウ素源のホウ素原子の量が1.0~2.2molである、製造方法により製造することができる。すなわち、本発明の他の一実施形態は、上記の窒化ホウ素粉末の製造方法である。
上記の製造方法において、窒化工程における炭化ホウ素粒子は、例えば粉末状(炭化ホウ素粉末)であってよい。炭化ホウ素粉末は、公知の製造方法により製造することができる。炭化ホウ素粒子(炭化ホウ素粉末)の製造方法としては、例えば、ホウ酸とアセチレンブラックとを混合した後、不活性ガス(例えば、窒素ガス又はアルゴンガス)雰囲気中で、1800~2400℃にて、1~10時間加熱し、塊状の炭化ホウ素粒子を得る方法が挙げられる。この方法により得られた塊状の炭化ホウ素粒子を、粉砕、篩分け、洗浄、不純物除去、乾燥等を適宜行うことで炭化ホウ素粉末を得ることができる。
塊状の炭素ホウ素粒子の粉砕時間を調整することによって、炭化ホウ素粉末の平均粒子径を調整することができる。炭化ホウ素粉末の平均粒子径は、5μm以上、7μm以上又は10μm以上であってよく、100μm以下、90μm以下、80μm以下又は70μm以下であってよい。炭化ホウ素粉末の平均粒子径は、レーザー回折散乱法により測定することができる。
窒化工程では、炭化ホウ素粒子を容器(例えば、カーボンルツボ)に充填し、窒化反応を進行させる雰囲気にした状態で加圧及び加熱することにより、炭化ホウ素粒子を窒化させて、炭窒化ホウ素粒子を得ることができる。
窒化工程における窒化反応を進行させる雰囲気は、炭化ホウ素粒子を窒化する窒化ガス雰囲気であってよい。窒化ガスとしては、窒素ガス、アンモニアガス等であってよく、炭化ホウ素粒子を窒化しやすい観点及びコストの観点から、窒素ガスであってよい。窒化ガスは、1種単独又は2種以上を組合せて用いてよく、窒化ガス中の窒素ガスの割合は、95.0体積%以上、99.0体積%以上又は99.9体積%以上であってよい。
窒化工程における圧力は、炭化ホウ素粒子を充分に窒化させる観点から、0.6MPa以上又は0.7MPa以上であってよい。窒化工程における圧力は、1.0MPa以下又は0.9MPa以下であってよい。
窒化工程における加熱温度は、炭化ホウ素粒子を充分に窒化させる観点から、1800℃以上又は1900℃以上であってよい。窒化工程における加熱温度は、2400℃以下又は2200℃以下であってよい。
窒化工程における加圧及び加熱を行う時間は、炭化ホウ素粒子を充分に窒化させる観点から、3時間以上、5時間以上又は8時間以上であってよい。窒化工程における加圧及び加熱を行う時間は、30時間以下、20時間以下又は10時間以下であってよい。
充填工程では、窒化工程において得られた炭窒化ホウ素粒子と、ホウ酸及び酸化ホウ素からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むホウ素源と、を含有する混合物を容器に充填する。
充填工程における容器は、例えば、窒化ホウ素ルツボであってよい。充填工程では、例えば、混合物を容器内の底部に充填してよい。充填工程では、容器の気密性を高める観点から、容器の開口部に蓋をしてよく、容器と蓋との隙間の一部又は全てに樹脂を充填してもよい。充填する樹脂は、例えば、エポキシ樹脂であってよく、樹脂は硬化剤を含んでもよい。充填する樹脂は、樹脂が流動するのを抑制する観点から、粘度が大きい樹脂であってよい。
充填工程における混合物中のホウ素源のホウ素原子の量は、混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、1.0~2.2molであってよい。ホウ素原子の量は、得られる窒化ホウ素粉末によってより優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、2.0mol以下、1.9mol以下、1.8mol以下、1.7mol以下、1.6mol以下、1.5mol以下、1.4mol以下又は1.3mol以下であってよい。ホウ素原子の量は、窒化ホウ素片の平均厚さを大きくする観点から、混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、1.1mol以上又は1.2mol以上であってもよい。
脱炭工程では、炭窒化ホウ素粒子とホウ素源とを含有する混合物を常圧以上の雰囲気で、加熱をすることで、炭窒化ホウ素粒子を脱炭し、窒化ホウ素粒子(窒化ホウ素粉末)を得ることができる。
脱炭工程における雰囲気は、窒素ガス雰囲気であってよく、常圧(大気圧)又は加圧された窒素ガス雰囲気であってよい。脱炭工程における圧力は、炭窒化ホウ素粒子を充分に脱炭させる観点から、0.5MPa以下又は0.3MPa以下であってよい。
脱炭工程における加熱は、例えば、所定の温度(脱炭開始温度)まで昇温した後に、所定の昇温速度で所定の温度(保持温度)まで更に昇温して行ってよい。脱炭開始温度から保持温度まで昇温する際の昇温速度は、例えば、5℃/分以下、3℃/分以下又は2℃/分以下であってよい。
脱炭開始温度は、炭窒化ホウ素粒子を充分に脱炭させる観点から、1000℃以上又は1100℃以上であってよい。脱炭開始温度は、1500℃以下又は1400℃以下であってよい。
保持温度は、炭窒化ホウ素粒子を充分に脱炭させる観点から、1800℃以上又は2000℃以上であってよい。保持温度は、2200℃以下又は2100℃以下であってよい。
保持温度で加熱する時間は、炭窒化ホウ素粒子を充分に脱炭させる観点から、0.5時間以上、1時間以上、3時間以上、5時間以上又は10時間以上であってよい。保持温度で加熱する時間は、40時間以下、30時間以下又は20時間以下であってよい。
以上のようにして得られる窒化ホウ素粉末に対して、篩によって所望の粒子径を有する窒化ホウ素粉末を分級する工程(分級工程)を実施してもよい。
以上のようにして得られる窒化ホウ素粉末は、例えば、樹脂と混合して樹脂組成物として用いることができる。すなわち、本発明の他の一実施形態は、上記の窒化ホウ素粉末と、樹脂と、を含有する樹脂組成物である。
樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アクリル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル、フッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、全芳香族ポリエステル、ポリスルホン、液晶ポリマー、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、マレイミド変性樹脂、ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン)樹脂、AAS(アクリロニトリル-アクリルゴム・スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリル・エチレン・プロピレン・ジエンゴム-スチレン)樹脂を用いることができる。
窒化ホウ素粉末の含有量は、より優れた熱伝導率を有する放熱材を実現できる観点から、樹脂組成物の全体積を基準として、30体積%以上、40体積%以上、50体積%以上又は60体積%以上であってよい。窒化ホウ素粉末の含有量は、放熱材の成形するときに空隙が発生することを抑制し、放熱材の絶縁性及び機械強度の低下を抑制できる観点から、樹脂組成物の全体積を基準として、85体積%以下又は80体積%以下であってよい。
樹脂の含有量は、樹脂組成物の用途、要求特性などに応じて適宜調整してよい。樹脂の含有量は、樹脂組成物の全体積を基準として、15体積%以上、20体積%以上、30体積%以上又は40体積%以上であってよく、70体積%以下、60体積%以下又は50体積%以下であってよい。
樹脂組成物は、樹脂を硬化させる硬化剤を更に含有していてよい。硬化剤は、樹脂の種類によって適宜選択される。エポキシ樹脂と共に用いられる硬化剤としては、フェノールノボラック化合物、酸無水物、アミノ化合物、イミダゾール化合物等が挙げられる。硬化剤の含有量は、樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上又は1.0質量部以上であってよく、15質量部以下又は10質量部以下であってよい。
樹脂組成物は、その他の成分を更に含有してもよい。その他の成分は、例えば、硬化促進剤(硬化触媒)、カップリング剤、湿潤分散剤、表面調整剤であってよい。
硬化促進剤(硬化触媒)としては、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート、トリフェニルフォスフェイト等のリン系硬化促進剤、2-フェニル-4,5-ジヒドロキシメチルイミダゾール等のイミダゾール系硬化促進剤、三フッ化ホウ素モノエチルアミン等のアミン系硬化促進剤などが挙げられる。
カップリング剤としては、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤等が挙げられる。これらのカップリング剤に含まれる化学結合基としては、ビニル基、エポキシ基、アミノ基、メタクリル基、メルカプト基等が挙げられる。
湿潤分散剤としては、リン酸エステル塩、カルボン酸エステル、ポリエステル、アクリル共重合物、ブロック共重合物等が挙げられる。
表面調整剤としては、アクリル系表面調整剤、シリコーン系表面調整剤、ビニル系調整剤、フッ素系表面調整剤等が挙げられる。
樹脂組成物は、例えば、一実施形態に係る窒化ホウ素粉末を用意する工程(用意工程)と、窒化ホウ素粉末を樹脂と混合する工程(混合工程)と、を備える、樹脂組成物の製造方法により製造することができる。すなわち、本発明の他の一実施形態は、上記の樹脂組成物の製造方法である。混合工程では、窒化ホウ素粉末及び樹脂に加えて、上述した硬化剤やその他の成分を更に混合してもよい。
一実施形態に係る樹脂組成物の製造方法は、窒化ホウ素粉末を粉砕する工程(粉砕工程)を更に備えてよい。粉砕工程は、用意工程と混合工程との間に行われてよく、混合工程と同時に行われてもよい(窒化ホウ素粉末を樹脂と混合すると同時に、窒化ホウ素粉末を粉砕してもよい)。
上記の樹脂組成物は、例えば、放熱材として用いることができる。放熱材は、例えば、樹脂組成物を硬化させることにより製造することができる。樹脂組成物を硬化させる方法は、樹脂組成物が含有する樹脂(及び必要に応じて用いられる硬化剤)の種類に応じて適宜選択される。例えば、樹脂がエポキシ樹脂であり、上述した硬化剤が共に用いられる場合、加熱により樹脂を硬化させることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。但し、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
平均粒子径55μmの炭化ホウ素粒子をカーボンルツボに充填し、カーボンルツボを窒素ガス雰囲気下で、2000℃、0.8MPaの条件で20時間加熱することにより炭窒化ホウ素粒子を得た。得られた炭窒化ホウ素粒子100質量部と、ホウ酸66.7質量部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、ホウ素源のホウ素原子の量が1.2molである混合物を得た。得られた混合物を窒化ホウ素ルツボに充填し、ルツボに蓋をして、ルツボと蓋との隙間の全てにエポキシ樹脂を充填した。混合物を充填した窒化ホウ素ルツボを抵抗加熱炉内に配置したカーボンケース内で、常圧、窒素ガス雰囲気下、保持温度2000℃の条件で10時間加熱することにより、粗大な窒化ホウ素粒子を得た。得られた粗大な窒化ホウ素粒子を乳鉢により10分間解砕し、篩目109μmのナイロン篩にて分級を行って、窒化ホウ素粒子(窒化ホウ素粉末)を得た。
得られた窒化ホウ素粒子の断面のSEM画像を図1に示す。図1から分かるとおり、窒化ホウ素粒子においては、複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合していた。
(実施例2)
混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、ホウ素源のホウ素原子の量が1.4molとなるようにホウ酸の量を変更した以外は、実施例1と同様の条件で窒化ホウ素粒子(窒化ホウ素粉末)を得た。得られた窒化ホウ素粒子の断面をSEMで確認したところ、複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合していることが確認された。
(実施例3)
混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、ホウ素源のホウ素原子の量が1.6molとなるようにホウ酸の量を変更した以外は、実施例1と同様の条件で窒化ホウ素粒子(窒化ホウ素粉末)を得た。得られた窒化ホウ素粒子の断面をSEMで確認したところ、複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合していることが確認された。
(実施例4)
混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、ホウ素源のホウ素原子の量が1.8molとなるようにホウ酸の量を変更した以外は、実施例1と同様の条件で窒化ホウ素粒子(窒化ホウ素粉末)を得た。得られた窒化ホウ素粒子の断面をSEMで確認したところ、複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合していることが確認された。
(実施例5)
混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、ホウ素源のホウ素原子の量が1.1molとなるようにホウ酸の量を変更した以外は、実施例1と同様の条件で窒化ホウ素粒子(窒化ホウ素粉末)を得た。
(比較例1)
混合物中の炭窒化ホウ素1molに対して、ホウ素源のホウ素原子の量が2.7molとなるようにホウ酸の量を変更した以外は、実施例1と同様の条件で窒化ホウ素粒子(窒化ホウ素粉末)を得た。
[平均粒子径Xの測定]
ベックマンコールター製レーザー回折散乱法粒度分布測定装置(LS-13 320)を用いて、窒化ホウ素粉末の平均粒子径Xを測定した。平均粒子径Xの測定結果を表1に示す。
[変位量の平均値Y及びY/Xの測定]
得られた各窒化ホウ素粉末中の20個の窒化ホウ素粒子について、JIS R 1639-5:2007に準拠して、微小圧縮試験機(株式会社島津製作所製、MCT-211)を用いて、20個の窒化ホウ素粒子の各窒化ホウ素粒子に0.7mN/秒の負荷速度で徐々に負荷をかけて圧壊させた。20個の窒化ホウ素粒子の各窒化ホウ素粒子について、負荷をかける前から圧壊するまでの負荷方向の変位量を微小圧縮試験機に付属の顕微鏡及び画像解析ソフトウェアを用いて測定して、変位量の平均値Yを算出し、平均粒子径Xと変位量の平均値YからY/Xを算出した。変位量の平均値Y及びY/Xを表1に示す。
[圧壊強度の測定]
得られた各窒化ホウ素粉末中の20個の窒化ホウ素粒子について、JIS R 1639-5:2007に準拠して圧壊強度を測定した。測定装置としては、微小圧縮試験機(島津製作所社製、「MCT-211」)を用いた。各窒化ホウ素粒子の圧壊強度σ(単位:MPa)は、粒子内の位置によって変化する無次元数α(=2.48)と圧壊試験力P(単位:N)と平均粒子径d(単位:μm)から、σ=α×P/(π×d)の式を用いて算出した。20個の窒化ホウ素粒子について圧壊強度を測定し、その平均値を表1に示す。
[窒化ホウ素片の厚さ、長径及びアスペクト比の測定]
走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社製、JSM-7001F)を用いて、観察倍率10000倍で、得られた窒化ホウ素粉末中の窒化ホウ素粒子の表面を観察した。窒化ホウ素粒子の表面のSEM画像を画像解析ソフトウェア(株式会社マウンテック製、Mac-view)に取り込み、窒化ホウ素粒子の表面に配置されている窒化ホウ素片の厚さ及び長径(厚さ方向に対して垂直方向の最大長さ)を測定した。40個の窒化ホウ素片の厚さ及び長径をそれぞれ測定し、測定した厚さ及び長径から窒化ホウ素粒子を構成する窒化ホウ素片の平均厚さ及び平均長径を算出した。また、測定した厚さ及び長径から各窒化ホウ素片のアスペクト比(長径/厚さ)を算出し、40個の窒化ホウ素片のアスペクト比から平均アスペクト比を算出した。平均厚さ、平均長径及び平均アスペクト比の算出結果を表1に示す。実施例1及び比較例1の窒化ホウ素粒子の表面のSEM画像を図2及び3にそれぞれ示す。
[熱伝導率の測定]
ナフタレン型エポキシ樹脂(DIC社製、HP4032)100質量部と、硬化剤としてイミダゾール化合物(四国化成社製、2E4MZ-CN)10質量部とを混合し、次いで、各実施例及び比較例において得られた窒化ホウ素粉末81質量部を更に混合して樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を、500Paの減圧脱泡を10分間行い、PET製シート上に厚みが1.0mmになるように塗布した。その後、温度150℃、圧力160kg/cm条件で60分間のプレス加熱加圧を行って、0.5mmのシート状の放熱材を作製した。作製した放熱材から10mm×10mmの大きさの測定用試料を切り出し、キセノンフラッシュアナライザ(NETZSCH社製、LFA447NanoFlash)を用いたレーザーフラッシュ法により、測定用試料の熱拡散率A(m/秒)を測定した。また、測定用試料の比重B(kg/m)をアルキメデス法により測定した。また、測定用試料の比熱容量C(J/(kg・K))を、示差走査熱量計(株式会社リガク製、ThermoPlusEvoDSC8230)を用いて測定した。これらの各物性値を用いて、熱伝導率H(W/(m・K))をH=A×B×Cの式から求めた。熱伝導率の測定結果を表1に示す。実施例1及び比較例1の窒化ホウ素粉末を用いて作製した放熱材の断面のSEM画像を図4及び5にそれぞれ示す。
Figure 0007303950000001

Claims (4)

  1. 窒化ホウ素粒子の集合体である窒化ホウ素粉末であって、
    前記窒化ホウ素粒子が複数の窒化ホウ素片により構成されており、前記複数の窒化ホウ素片同士が化学的に結合しており、
    前記窒化ホウ素粉末から選ばれる20個の窒化ホウ素粒子Aのそれぞれについて、任意の方向に0.7mN/秒の負荷速度で徐々に負荷をかけて圧壊させたときに、負荷をかける前の前記窒化ホウ素粉末の平均粒子径X(μm)に対する、圧壊するまでの前記窒化ホウ素粒子Aの前記方向における変位量の平均値Y(μm)の比が0.20以上である、窒化ホウ素粉末。
  2. 前記変位量の平均値Yが、14μm以上である、請求項1に記載の窒化ホウ素粉末。
  3. 圧壊強度の平均値が、8MPa以上である、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素粉末。
  4. 請求項1~のいずれか一項に記載の窒化ホウ素粉末と、樹脂とを含有する、樹脂組成物。
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