JP7303141B2 - ドアウェザストリップ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアのコーナー部において、ドアと、ドアウェザストリップのヒレ部との間に浸入する水を効率的に排水するためのドアウェザストリップに関する。
自動車のドアと車体開口縁部との間のシールは、ドアの外周部に設けられたドアフレームに取付けられるドアウェザストリップ及び/又は、車体開口縁部のフランジに取付けられるオープニングウェザストリップによりなされる。
特許文献1には、自動車のドアのドアフレーム110とドアウェザストリップ200との間に浸入する水の排水に関し、以下の技術が開示されている。図10と図11に示すドアウェザストリップ200は、自動車の左側フロンドアのドアフレーム110のコーナー部に取付けられるものであり、胴部220、中空シール部230、背面リブ240、止水ビード250を備える。
背面リブ240は、胴部220の車外側に位置し、ドアフレーム110に弾接する。止水ビード250は、胴部220の車外側側面に連設され、取付用底面部210と背面リブ240との間に位置し、ドアフレーム110の背面リブ240が弾接する部分より内周側に弾接する。又、このドアウェザストリップ200は、ルーフ側において、車体パネルのドア開口縁部に弾接するシールリップ260を備えている。
そして、ドアフレーム110のリヤ側のコーナー部に取付けられるドアウェザストリップ200のヒレ部300の取付面(ドアフレーム110に対向する面)において、その角部270の内周側(前方側)に壁部280を一体成形によって設けている。この壁部280 は、ドアフレーム110に弾接する突出高さを有し、又、ヒレ部300において略逆L字状をした背面リブ240の水平部から連続して垂下して、下端部が止水ビード250に近接し、止水ビード250との間に排出凹部291を形成する長さを有する。
これにより、ドアフレーム110のコーナー部とドアウェザストリップ200のヒレ部300との間から浸入した浸入水Bの殆どを、略逆L字状をした背面リブ240の垂直部と壁部280との間を通過させて排出溝部290から車外へ排出する。又、高水圧洗車時に発生する壁部280を乗り越えた僅かな浸入水Bは、止水ビード250に沿って流下させ、止水ビード250と壁部280の下端部との間に形成した排出凹部291から車外へ排出する。
特開2009-220750号公報
ところで、近年、デザインの多様性を反映し、自動車のリヤドアにおいて、ベルトラインが車両後方で上方に大きく立ち上がる形状を有する、又は、ベルトラインが車両後方で上方に立ち上がるとともに、リヤドアの上辺部が車両後方に、弧状に下がる車両が増加している。
このタイプの車両においては、リヤドアのベルトラインより後方における車内側の部材、例えば、パネル、ドアフレームやフレームモールは、ベルトラインを挟んで上下に分割され、溶接や接着によって接続される接続部が、ベルトライン近傍に形成されるドアのコーナー部近傍になる場合がある。又、コーナー部近傍において、リヤドアに装着されるドアウェザストリップは大きく湾曲するので、ドアウェザストリップにおけるヒレ部もコーナー部近傍に形成される。したがって、ヒレ部は、上記の接続部を跨ぐように覆って形成されることになる。
リヤドアにおけるベルトラインの上下における車内側の部材の溶接や接着による接続部は段差を有しているので、高圧洗車時等により、リヤドアのコーナー部とドアウェザストリップのヒレ部との間から水が浸入した時、この接続部の段差とヒレ部との間から水が車内側に入り込むのを防止する必要がある。しかし、上記の特許文献1の技術では、この接続部については、記載も示唆もない。したがって、リヤドアのコーナー部とドアウェザストリップのヒレ部との間からの浸入した水が、この接続部の段差とヒレ部との間から車内側に入り込むのを防止する手段を新たに講じる必要がある。
ここで、ドアウェザストリップのヒレ部内にコーキングスポンジを設定し、コーナー部とヒレ部との間から浸入した浸入水への対策を行うことが考えられるが、これはコストアップになる。
上記課題を解決するために、請求項1の本発明は、自動車のドアのドアフレームに弾接して取付けられ、ドアのコーナー部を覆うヒレ部を有するドアウェザストリップであって、ヒレ部の取付面側には、ドアフレームに弾接するとともに、ドアとドアウェザストリップのヒレ部との間から浸入した水を、コーナー部に接続部を有するドアフレームの接続部より上方に形成された排水口に誘導するための水誘導部が車外側に突出して形成されていることを特徴とするドアウェザストリップである。
請求項1の本発明では、ドアウェザストリップのヒレ部の取付面側には、ドアフレームに弾接するとともに、ドアとドアウェザストリップのヒレ部との間から浸入した水を、コーナー部に接続部を有するドアフレームの接続部より上方に形成された排水口に誘導するための水誘導部が車外側に突出して形成されているので、ドアと、ドアウェザストリップのヒレ部の間から浸入した水が段差を有するドアフレームの接続部に到達する前に、水誘導部によってドア側に形成された排水口に誘導して排水することができる。その結果、浸入した水が車内側に入り込むことを防止することができる。
請求項2の本発明は、ヒレ部のドアフレームへの弾接は、ヒレ部の下方に形成されたリップによって行われ、水誘導部は、リップが車外側に張り出して突出することにより形成されるドアウェザストリップである。
請求項2の本発明では、ヒレ部のドアフレームへの弾接は、ヒレ部の下方に形成されたリップによって行われるので、リップの撓む性質により、リップとドアフレームとの間がシールされる。
又、水誘導部は、リップが車外側に張り出して突出することにより形成されるので、ヒレ部における水誘導部の存在しない部分から水誘導部へリップを連続して形成することができる。その結果、ヒレ部とドアフレームとの間から水が車内側に入り込むのを防止することができる。
請求項3の本発明は、水誘導部は、車両前方から車両後方に、徐々に車外側への突出の度合いを増加させた突出増加部を有しているドアウェザストリップである。
請求項3の本発明では、水誘導部は、車両前方から後方に向けて徐々に車外側に突出度合いを増加させた突出増加部を有しているので、リップを車外側に、スムーズに張り出し、突出させて水誘導部を形成することができる。又、車両前方から車両後方に向けて徐々に車外側に突出する度合いを増加させた突出増加部の形状に沿って水をドア側に形成された排水口に誘導して排水することができる。その結果、ヒレ部とドアフレームとの間から水が車内側に入り込むのを防止することができる。
なお、上記の突出における「徐々に増加」とは、直線的に増加させること、急峻度が大きくなるように変化させ弧状となること、及びその両方を含む。
請求項4の本発明は、水誘導部の突出増加部は、第1突出増加部と第2突出増加部を有し、第2突出増加部の下方先端部は、排水口内に達しているドアウェザストリップである。
請求項4の本発明では、水誘導部の突出増加部は、水誘導部の突出増加部は、第1突出増加部と第2突出増加部を有しているので、排水口のサイズ(長さや幅)に応じて、誘導する水の勢いに緩急を付け、確実に誘導することができる。又、第2突出増加部の下方先端部は、排水口内に達しているので、浸入した水を排水口内に確実に誘導することができる。
請求項5の本発明は、水誘導部の第2突出増加部の突出急峻度は、第1突出増加部の突出急峻度以上であり、第1突出増加部と第2突出増加部の間には、突出急峻度が第1突出増加部より小さい突出緩和部が形成され、突出緩和部の突出急峻度は、第1突出増加部の突出急峻度より小さく、突出緩和部とドアフレームとの間には、空隙が形成されているドアウェザストリップである。
請求項5の本発明では、第1突出増加部と第2突出増加部を有し、第2突出増加部の突出急峻度は、第1突出増加部の突出急峻度以上であり、第1突出増加部と第2突出増加部の間には、突出急峻度が第1突出増加部より小さい突出緩和部が形成されている、すなわち、突出の急峻度は、突出緩和部<第1突出増加部≦第2突出増加部となっている。
ここで、突出の急峻度とは、水誘導部の車外側への突出における傾斜の度合いをいい、急峻度が大きいとは、傾斜の度合い、すなわち、ヒレ部の取付面から車外側へ張り出す傾斜角が大きいことをいう。
そのため、水を突出緩和部の車両の長手方向の幅によりドア側に形成された排水口に確実に誘導することができる。つまり、第1突出増加部に沿って流れる水は、第1突出増加部の終点部分でドア側に形成された排水口に流れ込むものと、第1突出増加部の終点部分を通過して突出緩和部に沿って流れるものに分かれる。そして、突出緩和部に沿って流れる水は、突出急峻度が大きい第2突出増加部によって一気に排水口に流れ込ませることができるので、水を排水口に確実に誘導することができる。その結果、ヒレ部とドアフレームとの間から水が車内側に入り込むのを防止することができる。
なお、突出緩和部は、突出急峻度がゼロの場合、すなわち、第1突出増加部の終点部分を維持しながら形成され、第2突出増加部に接続される場合を含んでいる。さらに、突出緩和部と第2突出増加部は、急峻度が大きくなるように変化させ弧状に連続して形成してもよい。
加えて、突出緩和部の下方であって、ドアフレームとの間には、空隙が形成されている。第1突出増加部と第2突出増加部は、ドアフレーム内の異なる場所において排水を行っているので、第1突出増加部と第2突出増加部の間に突出緩和部を形成し、さらに突出緩和部とドアフレームとの間に空隙を形成することにより、例えば、第1突出増加部が外力を受けて変形した時に、第2突出増加部には第1突出増加部の変形が伝わり難くなり、第2突出増加部における排水を妨げることなく、水を排水口に確実に誘導できる。逆も同様である。
特に、ドアフレームに段差があったり、ドアフレームの第1突出増加部に弾接する部分と第2突出増加部に弾接する部分とが別体で形成されているなど、ドアフレーム内に不連続な部分が存在する場合には、不連続な部分において、ドアフレームに弾接しない方が好ましい。これは、ドアフレームの不連続な部分で突出増加部が弾接すると、突出緩和部を介して第1突出増加部と第2突出増加部とに異常な外力が伝わり、第1突出増加部と第2突出増加部が本来弾接すべき方向と異なる方向に変形し、排水性が低下するからである。したがって、空隙を形成することにより、上記の第1突出増加部と第2突出増加部が本来弾接すべき方向と異なる方向に変形することを防止することができる。
請求項6の本発明は、リップは、複数本形成されているドアウェザストリップである。請求項6の本発明では、リップは、複数本形成されているので、複数のリップにより、ヒレ部をドアフレーム上にしっかり立脚させることができる。
請求項7の本発明は、ヒレ部の水誘導部の上方には、車両前方から車両後方に、さらに下方に向かって直線状、又は上に凸の弧状に延設され、ヒレ部の後端リブとの間に隙間を有する排水リップが形成され、後端リブとドアフレームとの間には排水隙間が形成されているドアウェザストリップである。
上記の通り、ドアとドアウェザストリップのヒレ部の間から浸入した水を、水誘導部によってドア側に形成された排水口に誘導して排水することができる。しかしながら、ドア側に形成された排水口の配置によっては、排水口の後方の位置におけるドアと、ドアウェザストリップのヒレ部の間から浸入した水への対応が必要となる場合があり、この水を効率的に排水することが求められる。
請求項7の本発明では、ヒレ部の水誘導部の上方には、車両前方から車両後方に、さらに下方に向かって直線状、又は上に凸の弧状に延設され、ヒレ部の後端リブとの間に隙間を有する排水リップが形成され、後端リブとドアフレームとの間には排水隙間が形成されているので、排水口の後方の位置におけるドアと、ドアウェザストリップのヒレ部の間から浸入した水を排水リップによって誘導し、ヒレ部の後端リブとの間の隙間を介して、ドアフレームとの間に形成された排水隙間から排水させることができる。
ドアウェザストリップのヒレ部の取付面側には、車外側に突出して形成され、ドアフレームに弾接するとともに、ドアとドアウェザストリップのヒレ部との間から浸入した水をドアフレームの接続部より上方に形成された排水口に誘導するための水誘導部が車外側に突出して形成されているので、ドアとドアウェザストリップのヒレ部の間から浸入した水がドアフレームの接続部、すなわち、段差に到達する前に、水誘導部によってドア側に形成された排水口に誘導して排水することができる。その結果、浸入した水が車内側に入り込むことを防止することができる。
自動車の右側のリヤドアを車外側から見た正面図である。 図1を車内側から見た正面図であり、リヤドアとドアウェザストリップとの位置関係を説明する図である。 図2のA方向から見たドアウェザストリップを装着する前のボディ側の斜視図である。 図2のB方向から見たドアウェザストリップを装着した時の斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるドアウェザストリップのヒレ部を取付面側から見た外観図である。 図5におけるX-X断面図である。 図5におけるY-Y断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるドアウェザストリップのヒレ部を取付面側から見た外観図である。 図8におけるX-X断面図である。 従来のドアウェザストリップのヒレ部を取付面側から見た外観図である(特許文献1)。 従来のドアウェザストリップとドアフレームとの組付けを示す断面図である(特許文献1)。
本発明の第1の実施形態について図1から図7に基づいて説明する。図1は、自動車の右側のリヤドア10を車外側から見た正面図である。又、図2は、図1を車内側から見た正面図であり、特にドアウェザストリップ20との位置関係を説明するものである。なお、本発明は、左側のリヤドアにも適用できる。
図1のリヤドア10は、ベルトライン11が車両後方で、上方に立ち上がる形状を有し、加えて、ドアの上辺部12が車両後方に向かい、なだらかに上に凸の弧状を有して下がる形状を有している。その結果、リヤドア10のコーナー部13は、ベルトライン11近傍に形成される。そして、図2に示すように、ドアウェザストリップ20のヒレ部24は、リヤドア10の後方のコーナー部13に形成される。
図2において、このドアウェザストリップ20に形成されるヒレ部24は型成形で形成し、ヒレ部24の前後(図2では、上下)部分は、押出成形で形成されている。図2において示す三角印は、白抜き側が押出成形部、黒く塗り潰した側が型成形部を示している。
図3に示すように、ドアウェザストリップ20のヒレ部24が取付けられるドア側は、ドアフレーム14、リテーナ15、フレームモール16、組付パネル17を有している。なお、フレームモール16と組付パネル17は一体に形成してもよい。組付パネル17には、ドアウェザストリップ20のヒレ部24に取付けられたクリップ45(図5)を嵌め込むための孔部18が形成されている。又、ドアフレーム14は、ベルトライン11近傍で分割されており、上方が14a、下方が14bであり、下方のドアフレーム14bが上方のドアフレーム14aに被さって接続され、接続部14cが形成されている。その結果、ドアフレーム14a、14bの接続部14cには段差が発生している。なお、以後の記載に関し、ドアフレームを分割して説明する必要があるときは、ドアフレーム14a、ドアフレーム14bと記載し、共通に適用されるなど分割して説明する必要のないときは、ドアフレーム14と記載する。
ドアフレーム14a、14bの接続部14cの上方には、組付パネル17との間に排水口19が形成されている。この排水口19は、リテーナ15をドアフレーム14a、14bの接続部14cの上方(車両前方側)で消失させることにより、それによって発生したドアフレーム14と組付パネル17との間の隙間を利用して形成する。図3において、リテーナ15は斜めに切り欠かれて消失しているが、この斜めの切り欠きは、後述するドアウェザストリップ20のヒレ部24に形成される水誘導部32の突出増加部33(第1突出増加部34)の形状に対応したものである。
図4に示すように、ドアウェザストリップ20のヒレ部24は、ドアフレーム14a、14bの接続部14c、組付パネル17、フレームモール16を跨いで覆うように取付けられる。
図5から図7に示すように、ドアウェザストリップ20は、所謂、ヒドンタイプであり、ヒレ部24が形成されている部分では、取付基部21、中空シール部22、連結部23、ヒレ部24を備えており、後述するヒレ部24のリブ26をEPDMのソリッド材を使用する以外の部位は、EPDMのスポンジ材を用いて成形した。ヒレ部24には、形状保持性を向上させるために樹脂インサート25が挿入されている。なお、インサートは金属性でもよいが、軽量化の観点からは、樹脂の方が望ましい。又、図5においては、図3と図4示したドアフレーム14bは省略されている。図6は、後述する水誘導部32が形成されていない部分のヒレ部24の断面図であり、図7は、水誘導部32(第2突出増加部35)が形成されている部分のヒレ部24の断面図である。さらに、図7においては、クリップ45とそれに関する部分を省略して示した。
ヒレ部24の上方の先端部は、車外側に折れ曲がり、その先端が2つに割れた形状のリブ26が形成されている。さらに、ヒレ部24の上方の先端部には、シールリップ27が形成されている。
ヒレ部24の後端、すなわち、図5における左側のC部では、ヒレ部24の上方において、リブ26が消失し(同時に、フレームモール16も消失する)、ヒレ部24がリヤドア10に当接するシール構成に変わる。又、D部においては、ヒレ部24に形成された後端リブ42がドアフレーム14bに当接する。
図6に示すように、ヒレ部24の下方の先端部(リテーナ15側(ドアフレーム14a側でもある))では、樹脂インサート25が車外側に屈曲し、それによって車外側に突出する突出部28が形成されている。又、突出部28の下方には、2重のリップ29(車内側の第1リップ30、車外側の第2リップ31)が形成されている。このリップ29を2重にするのは、リップ29の撓む性質を利用して、ヒレ部24、フレームモール16の先端部とドアフレーム14aとの間の寸法の誤差に起因する位置ズレを吸収し、ヒレ部24をフレームモール16とドアフレーム14との間のシールを確保するとともに、ヒレ部24を第1リップ30と第2リップ31によってリテーナ15とドアフレーム14a上にしっかり立脚させるためである。
図5に示すように、ヒレ部24の取付面44側には、取付面44側に突出し、リヤドア10のドアフレーム14に弾接する水誘導部32が形成されている。水誘導部32は、第2リップ31を車外側に張り出して突出させることにより形成した。
水誘導部32は、前方から斜め後方に向けて徐々に車外側に突出させる第1突出増加部34と、第1突出増加部34に連結する突出緩和部38と、突出緩和部38に連結する第2突出増加部35を有している。又、水誘導部32の後方は、第2突出増加部35に連結する突出減少部36が形成されている。
図5においては、第1突出増加部34と突出緩和部38の連結部分と、第2突出増加部35と突出減少部36の連結部分との前後方向の幅の車外側に、リヤドア10側に形成された排水口19が位置する。
ここで、突出の急峻度は、突出緩和部38<第1突出増加部34≦第2突出増加部35である。なお、突出緩和部38については、第2突出増加部35に向けて、突出の度合いを増加させてもよく、第1突出増加部34の突出緩和部38との連結部の突出高さを維持してもよい。本発明では、第1突出増加部34、突出緩和部38と第2突出増加部35を突出増加部33という。又、突出減少部36は、後方に徐々に元の位置(水誘導部32を形成しない場合の位置)に戻るように形成する。
上記の突出を徐々に増加、又は減少させるのは、第2リップ31とリテーナ15、第2リップ31とドアフレーム14aとの間のシール性を確保しつつ第2リップ31を車外側に突出するように張り出させるためである。又、突出の急峻度に関し、第1突出増加部34≦第2突出増加部35とするのは、後方に弧状に下がるドアフレーム14の形状を利用して、浸入した水をスムーズに、滞留することなく排水口19内に確実に誘導するためである。
さらに、突出緩和部38とドアフレーム14との間には、空隙39が形成されているので、この空隙39により、例えば、第1突出増加部34が外力を受けて変形した時に、第2突出増加部35には第1突出増加部34の変形が伝わり難くなり、第2突出増加部35における排水を妨げることなく、水を排水口19内に確実に誘導できる。逆の場合、すなわち、第2突出増加部35が外力を受けて変形した時も同様である。
又、第1突出増加部34はリテーナ15に弾接し、第2突出増加部35はドアフレーム14aに弾接する。したがって、この空隙39により、突出緩和部38を介して第1突出増加部34と第2突出増加部35とに異常な外力が伝わり、第1突出増加部34と第2突出増加部35が本来弾接すべき方向と異なる方向に変形することを防止することができる。
図7(水誘導部32(第2突出増加部35)が形成されているヒレ部24の断面図)に示すように、ヒレ部24の下方の先端部(ドアフレーム14a側)では、樹脂インサート25の車外側への突出量が増加し、突出部28が大きくなった第2突出増加部35が形成されている。又、リテーナ15は消失している。その結果、水誘導部32と組付パネル17との間の下方の空間が開放され、排水口19への排水が可能となる。
さらに、図5と図7に示すように、第2突出増加部35において、第2リップ31の下方先端部37がドアフレーム14内に達しているので、浸入した水を排水口19内に確実に誘導することができる。
ドアウェザストリップ20のヒレ部24のリヤドア10への取付けは、取付基部21をドアフレーム14の取付溝50に嵌め込み、第1リップ30と第2リップ31をドアフレーム14に弾接させる。そして、クリップ45によって、組付パネル17に嵌め込み、リブ26の2つに割れた部分をフレームモール16の先端部に挿入し、同時に2つに割れたリブ26の下方側が組付パネル17の上方先端部に当接することにより、リヤドア10のコーナー部13に取付けられる。
そして、リヤドア10が閉められた時には、車体開口縁部(図6、図7における二点鎖線)とは、中空シール部22とシールリップ27が弾接して、リヤドア10と車体開口縁部がシールされる。したがって、ヒレ部24における外部からの水の浸入に対しては、リブ26とフレームモール16の先端部、リブ26と組付パネル17の上方先端部との間におけるシールが障壁になる。
高圧洗車によって、又は、経年劣化によってなど、水がリブ26とフレームモール16の先端部、リブ26と組付パネル17の上方先端部との間から浸入した場合(図7の上方の矢印)、水は、ヒレ部24の取付面44に沿って、又は、リブ26と組付パネル17の上方先端部との間から垂下して、ドアフレーム14a上のリテーナ15に向かう(図7の上方の矢印)。
この時、ドアフレーム14a上のリテーナ15は、第2リップ31の弾接によって、その間がシールされているので、水は、第2リップ31で堰き止められる。一方、第2リップ31をつたって水誘導部32に到達した水、又は、上方から水誘導部32に到達した水は、水誘導部32の先に開口している排水口19に流れる(図7の下方の矢印)。
その結果、ドアフレーム14aとドアフレーム14bとの接続部14c、すなわち、段差に到達する前に、水誘導部32によってリヤドア10側に形成された排水口19に誘導して排水することができるので、浸入した水が車内側に入り込むことを防止することができる。
なお、排水口19に流れた水については、リヤドア10の下方に排水路を形成して排水してもよく、排水口19の下方に、例えば、スポンジ等を配設して吸収してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について、図7と図8に基づいて説明する。本第2の実施形態と上記の第1の実施形態の相違点は、本第2の実施形態において、ドアウェザストリップ20のヒレ部24において、水誘導部32の上方に、前方から後方に向かい、さらに下方に向かって上に凸の弧状に延設され、後端リブ42との間に隙間を有する2本の排水リップ(第1排水リップ40、第2排水リップ41)が形成され、さらに、ヒレ部24とドアフレーム14bとの間に排水隙間43が形成されている点にある。
第2排水リップ41の突出長さは、第1排水リップ40より長く形成されている。これは、第2排水リップ41は、第1排水リップ40を越えた水が垂下することを考慮しているためである。
又、第1排水リップ40と第2排水リップ41は、共にリヤドア10にヒレ部24が装着された時に、付根部より先端部が上方になるように角度が付けられている。これは、第1排水リップ40と第2排水リップ41において、水を後方の後端リブ42方向に向けてスムーズに、確実に流すためである。さらに、樹脂インサート25においても、第1排水リップ40、第2排水リップ41の形成部に車外側に突出する形状にした。
なお、第2排水リップ41は、第1排水リップ40のバックアップのために形成されるものであるので、排水リップは、第1排水リップ40のみでもよい。
上記の通り、ヒレ部24の後端、すなわち、図5における左側のC部においては、ヒレ部24の上方において、リブ26が消失し、ヒレ部24がリヤドア10に当接するシールに変わる。又、D部においては、ヒレ部24に形成された後端リブ42とドアフレーム14が当接する。
高圧洗車等により、C部やD部から浸入した水は、水は、ヒレ部24の車外側面に沿って、又は、ヒレ部24から垂下する。この時、水誘導部32の上方に、車両前方から後方に向かい、さらに下方に向かって延設され、後端リブ42との間に隙間を有する2本の排水リップ(第1排水リップ40、第2排水リップ41)が形成され、さらに、ヒレ部24とドアフレーム14bとの間に排水隙間43が形成されているので、ヒレ部24の車外側面に沿う水は、第1排水リップ40によって誘導され、後端リブ42との間の隙間からドアフレーム14bに達し、ヒレ部24とドアフレーム14bとの間に排水隙間43から排水される。そして、ドアフレーム14bをつたって車外に排水される。なお、この排水は、車外側への排水になるので、問題にはならない。
また、第1排水リップ40を乗り越えた水は、第1排水リップ40より突出高さが高い第2排水リップ41に誘導され、後端リブ42との間に隙間からドアフレーム14bに達し、ヒレ部24とドアフレーム14bとの間に排水隙間43から排水される。そして、ドアフレーム14bをつたって車外に排水される。
さらに、ヒレ部24から垂下した水は、ドアフレーム14bに達し、ヒレ部24とドアフレーム14との間に排水隙間43から排水される。そして、ドアフレーム14bをつたって車外に排水される。
なお、C部から浸入した水が、車両前方に向かった場合は、第1の実施形態で説明した水誘導部32と排水口19を通じて車外に排水されるので、問題にはならない。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
第1の実施形態において、図5におけるC部とD部から浸入した水について触れなかったが、C部とD部から浸入した水は、突出減少部36から後方に位置するドアフレーム14bをつたって、第2の実施形態で説明した排水隙間43から排水することができる。
本発明の実施形態では、ドアウェザストリップ20は、材料としてEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)を用いて作製したが、例えば、動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)を用いて作製してもよい。
10 リヤドア
14 ドアフレーム
14c 接続部
15 リテーナ
16 フレームモール
17 組付けパネル
19 排水口
20 ドアウェザストリップ
24 ヒレ部
26 リブ
27 シールリップ
30 第1リップ
31 第2リップ
32 水誘導部
34 第1突出増加部
35 第2突出増加部
37 下方先端部
38 突出緩和部
39 空隙
40 第1排水リブ
41 第2排水リブ
42 後端リブ
43 排水隙間
44 取付面

Claims (7)

  1. 自動車のドアのドアフレームに弾接して取付けられ、前記ドアのコーナー部を覆うヒレ部を有するドアウェザストリップであって、
    前記ヒレ部の取付面側には、前記ドアフレームに弾接するとともに、前記ドアと前記ドアウェザストリップの前記ヒレ部との間から浸入した水を、前記コーナー部に接続部を有する前記ドアフレームの前記接続部より上方に形成された排水口に誘導するための水誘導部が車外側に突出して形成されていることを特徴とするドアウェザストリップ。
  2. 前記ヒレ部の前記ドアフレームへの弾接は、前記ヒレ部の下方に形成されたリップによって行われ、
    前記水誘導部は、前記リップが車外側に張り出して突出することにより形成される請求項1に記載のドアウェザストリップ。
  3. 前記水誘導部は、車両前方から車両後方に、徐々に車外側への突出の度合いを増加させた突出増加部を有している請求項1又は請求項2に記載のドアウェザストリップ。
  4. 前記水誘導部の前記突出増加部は、第1突出増加部と第2突出増加部を有し、
    前記第2突出増加部の下方先端部は、前記排水口内に達している請求項3に記載のドアウェザストリップ。
  5. 前記水誘導部の前記第2突出増加部の突出急峻度は、前記第1突出増加部の突出急峻度以上であり、
    前記第1突出増加部と前記第2突出増加部の間には、突出急峻度が前記第1突出増加部より小さい突出緩和部が形成され、
    前記突出緩和部の突出急峻度は、前記第1突出増加部の突出急峻度より小さく、
    前記突出緩和部と前記ドアフレームとの間には、空隙が形成されている請求項4に記載のドアウェザストリップ。
  6. 前記リップは、複数本形成されている請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のドアウェザストリップ。
  7. 前記ヒレ部の前記水誘導部の上方には、車両前方から車両後方に、さらに下方に向かって直線状、又は上に凸の弧状に延設され、前記ヒレ部の後端リブとの間に隙間を有する排水リップが形成され、前記後端リブと前記ドアフレームとの間には排水隙間が形成されている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のドアウェザストリップ。
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