JP4575221B2 - オープンカー用ウェザーストリップ - Google Patents
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Description
一方、幌30の前端及び側端に沿った部分には、ルーフ側ウェザーストリップ40が取り付けられている。このルーフ側ウェザーストリップ40のうち幌30の前端と側端が交差するコーナー部Xに対応する位置には、コーナー部型成形部41が形成されており、幌30を閉鎖したときにボディ側ウェザーストリップ20のコーナー部型成形部21と弾接するようになっている。
幌30の閉鎖時には、図5に示すように、ボディ側ウェザーストリップ20のコーナー部型成形部21の上から、ルーフ側ウェザーストリップ40のコーナー部型成形部41が覆いかぶさるように弾接して、幌30とボディとの間をシールするようになっている。
ボディ側ウェザーストリップ20は主として、ヘッダ80のリテーナ7に嵌着される取付基部6と、車両前方側に位置する中空シール部4、車両後方側に位置する中空シール部5から構成されている。一方、ルーフ側ウェザーストリップ40には、幌30の裏面に取り付けられる台座部3が形成されて幌30を裏面から支えるようになっている。
幌30の閉鎖時には、幌30の前端が中空シール部4と弾接するとともに、台座部3の前端が中空シール部5と弾接して、幌30とボディとの間をシールするようになっている。
ルーフ側ウェザーストリップ40は、ルーフレール9に取り付けられ、車外側に中空シール部12,12が形成されている。そして、昇降するドアガラス50と中空シール部12,12が弾接して、ルーフレール9とドアガラス50の間をシールするようになっている。
また、中空シール部12,12の上方には、背面リップ1が形成されて幌30の側端側裏面と弾接するようになっている。
また、オープンカー用ウェザーストリップのうち、非固定式ルーフの側端に沿った位置には背面リップが形成されているので、背面リップを非固定式ルーフの側端側裏面と弾接させて、非固定式ルーフとルーフレールの間をシールすることができる。
さらに、コーナー部型成形部における背面リップをコーナー部に沿って延設しているので、背面リップを非固定式ルーフの側端側裏面から前端側裏面にかけて連続的に弾接させることができる。従って、非固定式ルーフの裏面とコーナー部型成形部の表面の間に隙間が生じても、車両前方側から侵入してくる水や風を防ぐことができる。
また、背面リップの延設は、型成形により一体成形して行うことができるので、従来のように別個のシーリング材を用意する必要はなく、部品点数の増加や工数増大を招くことなくコスト上昇を抑制することができる。
さらに、背面リップを中空シール部に当接する位置まで延設しているので、非固定式ルーフの裏面とコーナー部型成形部の表面の間に生じる隙間を、もれなく確実にシールすることができる。
図1は、本実施形態に係るオープンカー用ウェザーストリップであるルーフ側ウェザーストリップ10を示す斜視図であり、図2は図1のA−A拡大断面図、図3は図1のB−B拡大断面図である。また図4は、車両の外観を示す斜視図である。
ルーフ側ウェザーストリップ10は、従来例と同様に図4に示すオープンカー100の幌30の前端及び側端に沿った部分に取り付けられるものである。
一方、幌30の前端及び側端に沿った部分には、ルーフ側ウェザーストリップ10が取り付けられている。このルーフ側ウェザーストリップ10のうち幌30の前端と側端が交差するコーナー部Xに対応する位置には、コーナー部型成形部11が形成されており、幌30を閉鎖したときにボディ側ウェザーストリップ20のコーナー部型成形部21と弾接するようになっている。
幌30の閉鎖時には、図1に示すように、ボディ側ウェザーストリップ20のコーナー部型成形部21の上から、ルーフ側ウェザーストリップ10のコーナー部型成形部11が覆いかぶさるように弾接して、幌30とボディとの間をシールするようになっている。
即ち、従来例における背面リップ1は、図5に示すように、幌30の側端側のみに設けられているのに対して、本実施形態における背面リップ1は、図1に示すように、幌30の側端に沿って車両後方側から車両前方側に向けて延びた後、コーナー部Xにおいて湾曲しながらほぼ90度向きを変えて、車両中央方向に延びボディ側ウェザーストリップ20の中空シール部5と当接する位置まで延設されている。
なお、ルーフ側ウェザーストリップ10の幌30の側端側の断面構造は、従来例を示す図7と同様である。
ボディ側ウェザーストリップ20は主として、ヘッダ80のリテーナ7に嵌着される取付基部6と、車両前方側に位置する中空シール部4、車両後方側に位置する中空シール部5から構成されている。一方、ルーフ側ウェザーストリップ10には、幌30の裏面に取り付けられる台座部3が形成されて幌30を裏面から支えるようになっている。
幌30の閉鎖時には、幌30の前端が中空シール部4と弾接するとともに、台座部3の前端が中空シール部5と弾接して、幌30とヘッダ80の間をシールするようになっている。
また、図1におけるA−A断面よりもさらに車両中央側の位置においては、台座部3が存在しないため、幌30の前端側裏面が中空シール部4及び中空シール部5の両方と直接弾接して、二重にシールするようになっている。
なお、ボディ側ウェザーストリップ20の中空シール部の数は2つに限られず、1つあるいは3つ以上の構成であってもよい。
ここで、背面リップ1は、幌30の側端側裏面から前端側裏面にかけて連続的に弾接し、幌30と台座部3の間を連続的にシールしており、コーナー部Xにおいて幌30の裏面と台座部3の表面の間の隙間は背面リップ1により、もれなく塞がれるようになっている。
幌30の閉鎖時において、ルーフ側ウェザーストリップ10の台座部3の端部裏面が、ボディ側ウェザーストリップ20の中空シール部5の端部表面と弾接している。そして、台座部3に一体成形された背面リップ1が中空シール部5の方向に延設されて、中空シール部5と当接するようになっている。
背面リップ1の延設された部分は、中空シール部5の長手方向かつ車両中央側(図3における右方向)に向けてテーパー状に薄肉形成されており、シール片2となるように形成されている。すなわち、背面リップ1の延設側端部は、中空シール部5に向けて徐々に薄肉となりながら当接するように形成され、最終的に幌30の裏面に収束するようになっている。
従って、台座部3と中空シール部5との境界部分において、幌30の裏面と台座部3との隙間、及び幌30の裏面と中空シール部5との隙間が、シール片2により連続的に塞がれた状態となっている。
また、ルーフ側ウェザーストリップ10のうち、幌30の側端に沿った位置には背面リップ1が形成されているので、背面リップ1を幌30の側端側裏面と弾接させて、幌30とルーフレール9の間をシールすることができる。
また、背面リップ1の延設は、型成形により一体成形して行うことができるので、従来のように別個のシーリング材を用意する必要はなく、部品点数の増加や工数増大を招くことなくコスト上昇を抑制することができる。
さらに、背面リップ1を中空シール部5に当接する位置まで延設しているので、幌30の裏面とコーナー部型成形部11の台座部3の表面の間に生じる隙間を、もれなく確実にシールすることができる。
例えば、背面リップ1が中空シール部5と当接していない場合であっても、幌30の前端側裏面まで弾接するように延設すれば、少なくとも延設した部分についてコーナー部からの水や風の侵入を効果的に防止することが可能である。
2 シール片
3 台座部
4 中空シール部
5 中空シール部
6 取付基部
7 リテーナ
8 エプトシーラ
9 ルーフレール
10 ルーフ側ウェザーストリップ
11 コーナー部型成形部
12 中空シール部
20 ボディ側ウェザーストリップ
21 コーナー部型成形部
30 幌
40 ルーフ側ウェザーストリップ
41 コーナー部型成形部
50 ドアガラス
60 フロントガラス
70 フロントピラー
80 ヘッダ
100 オープンカー
Claims (3)
- 可動または取外し自在な非固定式ルーフを有する車両の前記非固定式ルーフの前端及び側端に沿って取り付けられ、
前記非固定式ルーフの前端と側端が交差するコーナー部に対応する位置には、前記非固定式ルーフの閉鎖時に、前記車両のフロントピラー上端部からフロントガラス上端を固定するヘッダに沿って取り付けられたボディ側ウェザーストリップと弾接し、前記非固定式ルーフとボディとの間をシールするコーナー部型成形部が形成されるとともに、
前記コーナー部型成形部として形成された台座部が前記非固定式ルーフの裏側に取付けられ、
前記非固定式ルーフの側端に沿った位置には、前記非固定式ルーフの側端側裏面と弾接する背面リップが前記コーナー部型成形部の表面側に形成されてなるオープンカー用ウェザーストリップにおいて、
前記コーナー部型成形部における前記背面リップを前記台座部の縁に沿って湾曲させながらほぼ90度向きを変えて車両中央方向に延設して、前記非固定式ルーフの側端側裏面から前端側裏面にかけて連続的に弾接させたことを特徴とするオープンカー用ウェザーストリップ。 - 可動または取外し自在な非固定式ルーフを有する車両の前記非固定式ルーフの前端及び側端に沿って取り付けられ、
前記非固定式ルーフの前端と側端が交差するコーナー部に対応する位置には、前記非固定式ルーフの閉鎖時に、前記車両のフロントピラー上端部からフロントガラス上端を固定するヘッダに沿って取り付けられたボディ側ウェザーストリップと弾接し、前記非固定式ルーフとボディとの間をシールするコーナー部型成形部が形成されるとともに、
前記非固定式ルーフの側端に沿った位置には、前記非固定式ルーフの側端側裏面と弾接する背面リップが前記コーナー部型成形部の表面側に形成されてなるオープンカー用ウェザーストリップにおいて、
前記ボディ側ウェザーストリップには、前記非固定式ルーフの閉鎖時に前記非固定式ルーフの前端側裏面と弾接する中空シール部が形成されるとともに、
前記コーナー部型成形部における前記背面リップを前記コーナー部に沿って湾曲させながらほぼ90度向きを変えて車両中央方向に延設して、前記非固定式ルーフの側端側裏面から前端側裏面にかけて連続的に弾接させ、前記非固定式ルーフの閉鎖時に、前記コーナー部型成形部の裏面を前記中空シール部の表面に弾接させるとともに、前記背面リップの延設した部位を前記中空シール部に当接させて、
前記コーナー部型成形部と前記中空シール部との境界部分において、前記非固定式ルーフの裏面と前記コーナー部型成形部との隙間、及び前記非固定式ルーフの閉鎖時に、前記非固定式ルーフの裏面と前記中空シール部との隙間を、前記背面リップにより連続的に塞いだことを特徴とするオープンカー用ウェザーストリップ。 - 前記背面リップの前記中空シール部と当接する延設側端部を、前記中空シール部の長手方向かつ車両中央側に向けてテーパー状に薄肉形成してシール片としたことを特徴とする請求項2に記載のオープンカー用ウェザーストリップ。
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JPH0717335A (ja) * | 1993-07-06 | 1995-01-20 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ウエザストリップ |
JPH1071860A (ja) * | 1996-09-02 | 1998-03-17 | Nishikawa Rubber Co Ltd | ウェザストリップの型成形部 |
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