JP7302352B2 - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明の目的は、特定の時間帯の予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザに対して、特定の場所に関する料金について、予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金することを可能にすることにある。
請求項2に記載の発明は、前記課金手段は、前記複数のユーザの中に、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザと前記来なかったユーザとが存在する場合、当該特定の場所に関する料金について、当該来なかったユーザに対して、当該来たユーザよりも多く課金することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記課金手段は、前記来なかったユーザが存在する場合、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザに対して、当該特定の場所に関する料金について、当該来なかったユーザが存在しない場合よりも安くなるように課金することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記課金手段は、前記来なかったユーザが前記予め定められた時刻の後の時刻であって前記特定の時間内の時刻に前記特定の場所に来た場合には、当該来なかったユーザに対して、当該特定の場所に来た時刻に応じて課金することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記課金手段は、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザに対して、当該特定の場所に関する料金について、前記来なかったユーザが当該特定の場所に来た時刻に応じて課金することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記課金手段は、前記複数のユーザの中に、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザと前記来なかったユーザとが存在する場合に、当該来たユーザと当該来なかったユーザとが次に会う予約がある場合には、当該来なかったユーザに対して、次の予約の場所に関する料金について、当該予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記特定の場所に関する料金と次の予約の場所に関する料金との合計について、前記来たユーザよりも多く課金することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記課金手段は、前記来なかったユーザが、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来ない旨を特定の時刻より前に通知した場合、当該来なかったユーザに対して、当該予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記課金手段は、更に、前記特定の場所で有料の役務が提供される場合には、前記来なかったユーザに対して、当該役務の料金について、前記予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記役務の料金について、当該役務の種類に応じて課金することを特徴とする請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記特定の場所に関する料金について、前記複数のユーザの関係性に応じて課金することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記特定の場所に関する料金について、前記複数のユーザが当該特定の場所を利用する目的に応じて課金することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、ユーザが特定の時間帯に特定の場所を利用する予約についての情報を取得する取得手段と、前記取得手段から取得した情報を基に前記特定の場所に関する料金を前記ユーザに課金し、当該情報において複数のユーザが当該特定の場所を利用することが予約されている場合には、当該複数のユーザの各々が前記特定の時間帯に当該特定の場所に来たか否か、及び、当該複数のユーザの各々が当該特定の場所に来た時刻の少なくとも何れか一方の情報を用いて、当該複数のユーザの各々に課金する課金手段とを備える情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、コンピュータに、複数のユーザが特定の時間帯に特定の場所を利用する予約についての情報を取得する機能と、前記複数のユーザの中に、前記特定の時間帯の予め定められた時刻までに前記特定の場所に来なかったユーザが存在する場合、当該来なかったユーザに対して、当該特定の場所に関する料金について、当該予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、特定の場所に関する料金について、予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザに対して、予め定められた時刻までに特定の場所に来たユーザよりも多く課金することが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザが存在する場合、予め定められた時刻までに特定の場所に来たユーザに対して課金する料金を、当該来なかったユーザが存在しない場合よりも安くすることができる。
請求項4記載の発明によれば、予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザに対して、当該ユーザの遅刻の時間の長さに応じて課金することが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、予め定められた時刻までに特定の場所に来たユーザに対して、他のユーザの遅刻の時間の長さに応じて課金することが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、予め定められた時刻までに特定の場所に来たユーザと来なかったユーザとが存在する場合、次に会う予約の場所に関する料金について、予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金することが可能になる。
請求項7記載の発明によれば、予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザに対して、特定の場所に関する料金と次の予約の場所に関する料金との合計について、予め定められた時刻までに特定の場所に来たユーザよりも多く課金することが可能になる。
請求項8記載の発明によれば、予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザであっても、特定の時刻より前に通知した場合には、予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金が課金されなくなる。
請求項9記載の発明によれば、特定の時間帯の予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザに対して、特定の場所で提供される役務の料金について、予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金することが可能になる。
請求項10記載の発明によれば、役務の種類に応じて課金することが可能になる。
請求項11記載の発明によれば、複数のユーザの関係性に応じて課金することが可能になる。
請求項12記載の発明によれば、特定の場所を利用する目的に応じて課金することが可能になる。
請求項13記載の発明によれば、特定の時間帯の予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザに対して、特定の場所に関する料金について、予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金することが可能になる。
請求項14記載の発明によれば、特定の時間帯の予め定められた時刻までに特定の場所に来なかったユーザに対して、特定の場所に関する料金について、予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金する機能を、コンピュータにより実現できる。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム1の全体構成の例を概略的に示す図である。本実施の形態に係る情報処理システム1は、クラウドネットワーク3に接続された各種の装置、空間2で構成されている。
また、本実施の形態における空間2には、管理上の名称や番号等が付与されている。なお、空間2の予約は、有料でも無料でもよい。
本実施の形態では、特定の場所の一例として、複数の空間2が設けられている。
ここで、マッチングとは、ユーザ同士を結びつけることをいう。例えば、ユーザが、特定の目的に合致する人を募集し、他のユーザがその募集に対して応募することにより、ユーザ同士がマッチングする。マッチングの目的としては、ビジネスの事業者同士を結びつけるビジネス目的、英会話の講師と生徒とを結びつける英会話目的、結婚のパートナーの候補同士を結びつける結婚活動(以下、結婚活動を「婚活」と称する)目的などが例示される。なお、マッチングするユーザの人数は2人に限定されるものではなく、3人以上のユーザがマッチングしてもよい。
しかし、1つの目的又は機能に対して、複数台のサーバを用意してもよいし、1台のサーバで複数の目的又は機能を分担してもよい。例えば、マッチング管理サーバ5にて課金管理サーバ7の一部又は全部の機能を実現してもよいし、空間管理サーバ6にて課金管理サーバ7の一部又は全部の機能を実現してもよい。
更に、前述したように、予約の対象として管理される空間2は、同種である必要もない。例えば空間2の一部はブースであり、空間2の一部は飲食店等の座席やテーブルでもよい。
また、1つの目的又は機能についての管理を、複数の事業者が協働で提供してもよい。
例えば、ユーザが、ユーザ端末4において、空間2の予約に使用するアプリケーションやグループウェア等を起動して、マッチングした相手と面会するために空間2を利用する予約を行うことにより、空間2の予約に関連する各種の情報が空間管理サーバ6に記憶される。なお、マッチングサイト上で空間2の予約を行うこととしてもよい。
また、例えば、後述する撮影装置24、人感センサ25、情報取得装置(不図示)等の装置により、空間2の利用に関連する各種の情報が取得され、取得された情報が空間管理サーバ6へ順次出力され、この情報が空間管理サーバ6に記憶される。
なお、予め定められた時刻とは、遅刻の基準となる時刻であり、例えば、特定の時間帯の開始時刻や、開始時刻から5分後の時刻である。以下では、この予め定められた時刻を「遅刻基準時刻」と称する。遅刻基準時刻は、空間2を予約するシステムや個々の空間2に応じて予め定められたり、空間2を利用するユーザによって決められたりする。
図2は、ブース型の空間2の外観構成例を説明する図である。
図2に示すブース型の空間2は、例えば駅の構内、空港、オフィスビル、飲食店やデパート等の商業施設、銀行、図書館、美術館、博物館、公共機関や施設、連絡通路、公園等、室内外を問わずに配置される。
図2に示すブース型の空間2は、天井が取り付けられている閉鎖型のブースである。ただし、閉鎖型とは、密閉の意味ではなく、実用的な防音性能を備えていればよい。このため、通気口や小窓等の開口や隙間が、空間2を構成する躯体の一部分に設けられていてもよい。また、窓は開閉が可能でもよい。
天井20Aには、換気口23が設けられている。換気口23には、開口面積の調整が可能なルーバ23Aが取り付けられている。図2のルーバ23Aは、全開状態にある。
本実施の形態の場合、扉22は、壁面20Cに沿って移動が可能な引き戸を想定する。図2の場合、扉22は、一方向にスライドされる片引き扉であるが、2枚以上の部材を行き違わせて開閉する引き違い扉でも、2枚の部材を左右にスライドする引き分け扉でもよい。
また、扉22は、蝶番で連結された2枚1組の扉部材を折り畳むように開く折れ戸でもよい。折れ戸にも、片方にのみ開くタイプと、両方向に開くタイプがある。
また、特殊なタイプとして、収納時に扉22が壁の中に引き込まれる引き込み戸や間仕切り戸であってもよい。
なお、扉22は内開きでも外開きでも構わない。また、扉22には、開閉時にユーザが掴む取手22Aが取り付けられている。
また、視認性を低下させる加工には、例えば光が散乱するように部材の表面に細かい傷を付けることを含む。
なお、当該加工は、部材22Bの一部に施されていてもよい。例えば床面や天井の付近は透明であるが、作業中のモニタを覗き込める範囲は、加工によって視認性が低下される構造でもよい。
この他、扉22には、電子鍵による解錠が可能な電子錠22Cが取り付けられている。
もっとも、秘匿性と防犯性を考慮した加工は、扉22以外の部材にも施されることを妨げない。例えば壁面20D、20E、20Fの少なくとも一部に秘匿性と防犯性を考慮した加工が施されていてもよい。
空間2を構成する躯体の形状や構造、提供される設備や性能は任意である。例えば天井20Aを取り除いた構成も可能である。
また、躯体の内部には、躯体の内部の撮影を行うカメラなどにより構成される撮影装置24、躯体の内部のユーザを検出する人感センサ25が設けられている。更に、躯体の外表面には、空間2を利用するユーザの個々の情報を取得するための情報取得装置(不図示)が設けられることもある。この情報取得装置は、例えば、ユーザに翳されるIDカードを読み取るリーダにより構成される。また、その他に、情報取得装置は、ユーザの指紋や静脈の配置などを読み取るリーダなどであってもよい。
図3は、本実施の形態で使用する管理サーバのハードウェア構成の一例を説明する図である。本実施の形態における管理サーバは、マッチング管理サーバ5(図1参照)、空間管理サーバ6(図1参照)、課金管理サーバ7(図1参照)である。
管理サーバは、装置全体の動作を制御する制御ユニット101と、管理データ等を記憶するハードディスクドライブ102と、LAN(Local Area Network)ケーブル等を介した通信を実現するネットワークインターフェース103とを有している。
この他、管理サーバは、必要に応じ、キーボード、マウス等の入力デバイス、液晶ディスプレイ等の表示デバイスも備える。
制御ユニット101と、ハードディスクドライブ102と、ネットワークインターフェース103とは、バス104や不図示の信号線を通じて接続されている。
ユーザ端末4は、装置全体の動作を制御する制御ユニット201と、各種のデータを記憶するメモリカード202と、無線通信の規格に準拠する各種の通信インターフェース203と、タッチセンサ等の入力デバイス204と、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイス205と、GPS(Global Positioning System)センサ206と、各部を接続するバス207とを有している。
GPSセンサ206は、GPS衛星からの電波を受信してユーザ端末4の位置を測定するセンサである。GPSセンサ206から出力される緯度、経度、高度の情報は、ユーザ端末4の現在位置を与える。なお、GPSセンサ206は、屋内用の測位システムに対応してもよい。
図5は、課金管理サーバ7の機能構成の例を説明する図である。課金管理サーバ7は、予約情報取得部71、利用情報取得部72、出席状況把握部73、課金部74を備える。
例えば、出席状況把握部73は、予約情報取得部71が取得した情報から、複数のユーザが特定の時間帯に特定の空間2を利用する予約がされていることを把握する。また、出席状況把握部73は、利用情報取得部72が取得した情報から、複数のユーザの各々が特定の空間2に来たか否か、特定の空間2に来た場合には特定の空間2に来た時刻を把握する。そして、複数のユーザの中に、特定の時間帯の遅刻基準時刻までに特定の空間2に来なかったユーザが存在する場合、そのユーザは欠席又は遅刻したものと判断する。
例えば、課金部74は、ユーザが特定の時間帯に特定の空間2を利用する予約がされている場合、ユーザに対して、特定の空間2に関する料金を課金する。ここで、詳細は後述するが、複数のユーザが特定の時間帯に特定の空間2を利用する予約がされている場合に、複数のユーザの中に、特定の時間帯の遅刻基準時刻までに特定の空間2に来なかったユーザが存在する場合、課金部74は、当該来なかったユーザに対して、特定の空間2に関する料金について、遅刻基準時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金する。
なお、1人のユーザが特定の時間帯に特定の空間2を利用する予約がされている場合には、そのユーザが特定の空間2に来たか否かにかかわらず課金してもよい。この場合、空間2を利用する予定のユーザが複数の場合と1人の場合とで異なる情報を用いて課金されることになる。
また、課金は、例えば、事前に登録されたクレジットカードに対して課金の金額を請求することにより行われる。ただし、課金の手法は限定されない。例えば、課金するユーザの住所に請求書を送付してもよい。
図6は、課金管理サーバ7にて実施される処理の手順の一例を示したフローチャートである。図6に示す処理は、例えば、1分毎などの予め定められたタイミング毎に行われる。
なお、以下では、処理のステップを記号の「S」と表記する。
一方、S106で肯定の判断(YES)がされた場合、即ち、出席が予定されていたユーザが複数の場合、出席状況把握部73は、出席が予定されていた複数のユーザの中に、特定の時間帯の遅刻基準時刻までに特定の空間2に来なかったユーザが存在するか否かを判定する(S108)。
一方、S108で肯定の判断(YES)がされた場合、課金部74は、出席が予定されていた複数のユーザのうち、遅刻基準時刻までに来なかったユーザに対して、特定の空間2に関する料金について、遅刻基準時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金する(S110)。なお、遅刻基準時刻までに来たユーザに対しては、遅刻基準時刻までに来たことに応ずる料金が課金される。そして、後述するS111に移行する。
次に、課金管理サーバ7の処理の具体例について説明する。図7は、課金管理サーバ7の処理の具体例を説明するための図である。
この例では、マッチングサイトにより、ユーザAとユーザBとがマッチングしたものとする。そして、ユーザAとユーザBとが面会の調整を行い、空間2Cを予約したとする。具体的には、図7に示すように、ユーザA及びユーザBが、2019年7月1日の10時~11時に空間2Cを利用する予約がされている。また、空間2Cの利用料金は、1時間で600円である。更に、遅刻基準時刻が、2019年7月1日の10時5分と定められている。
付言すると、通常の場合(即ち、ユーザA及びユーザBが共に遅刻せずに出席した場合)、ユーザA及びユーザBにはそれぞれ300円課金される。一方、ユーザBが欠席した場合、ユーザAに課金される金額は0円である。よって、この例では、ユーザBが欠席した場合、ユーザAに対して、通常の場合よりも安くなるように課金される。また、ユーザBが欠席した場合、ユーザBに課金される金額は600円である。よって、この例では、ユーザBが欠席した場合、ユーザBに対して、通常の場合よりも高くなるように課金される。
例えば、出席したユーザと欠席したユーザとの課金の割合を1:5にする場合、ユーザAに対して100円課金され、ユーザBに対して500円課金される。
また、例えば、出席したユーザと欠席したユーザとで均一に課金した上で、欠席したユーザに対してペナルティとしてさらに課金してもよい。例えば、ユーザAには通常の場合と同様に300円課金され、ユーザBには、通常の場合の300円に加えて、ペナルティの100円が加算され、合計400円課金される。
更に、出席したユーザの交通費を欠席したユーザが払うようにしてもよい。この場合、欠席したユーザには、出席したユーザの交通費が課金される。
付言すると、通常の場合(即ち、ユーザA及びユーザBが共に遅刻せずに出席した場合)、ユーザA及びユーザBにはそれぞれ300円課金される。一方、ユーザBが遅刻した場合、ユーザAに課金される金額は200円である。よって、この例では、ユーザBが遅刻した場合、ユーザAに対して、通常の場合よりも安くなるように課金される。また、ユーザBが遅刻した場合、ユーザBに課金される金額は400円である。よって、この例では、ユーザBが遅刻した場合、ユーザBに対して、通常の場合よりも高くなるように課金される。
例えば、遅刻しなかったユーザと遅刻したユーザとの課金の割合を1:5にする場合、ユーザAに対して100円課金され、ユーザBに対して500円課金される。
また、ユーザが欠席した場合と同様に、遅刻したユーザに対して、ペナルティを加算した金額を課金したり、遅刻しなかったユーザの交通費を課金したりしてもよい。
例えば、ユーザBは10時20分に来たため、開始時刻から数えると20分遅れたことになる。その結果、ユーザBは、10時20分から終了時刻である11時までの40分間、空間2Cにいたことになる。他方、ユーザAは10時~11時までの60分間、空間2Cにいたことになる。そこで、ユーザAとユーザBとの課金の割合を40:60=2:3として、ユーザAに対して240円課金し、ユーザBに対して360円課金する。
また、この例では、ユーザBが遅刻又は欠席した場合、ユーザAに対して、通常の場合(即ち、ユーザA及びユーザBが共に遅刻せずに出席した場合)よりも安くなるように課金したが、このような例に限られない。例えば、ユーザBが遅刻又は欠席した場合、ユーザAに対して、通常の場合と同じ金額を課金したり、通常の場合よりも高くなるように課金したりしてもよい。
次に、課金管理サーバ7の処理の他の例について説明する。図8は、課金管理サーバ7の処理の他の例を説明するための図である。
図8に示す例では、複数のユーザが特定の時間帯に特定の空間2を利用する予約がされている場合に、特定の時間帯の遅刻基準時刻までに特定の空間2に来たユーザと来なかったユーザとが存在する場合、その状況に基づいて、両者が次に会う予約の料金が課金される。
ここで、例えば、ユーザAは遅刻及び欠席せず、2019年7月1日の10時5分までに来たが、ユーザBは開始時刻10時の直前にキャンセルして欠席した。そこで、改めて、別の日である2019年7月8日の10時~11時にユーザA及びユーザBが空間2Cを利用する予約がされ、ユーザA及びユーザBが共に遅刻及び欠席せずに空間2Cに来たとする。
付言すると、初回の予約の料金と次回の予約の料金の合計は、ユーザAは400円、ユーザBは800円となる。即ち、初回に欠席したユーザBに対して、ユーザAよりも多く課金される。
このように、初回の状況に基づいて、次回の予約の料金が課金される。
更に、この例では、初回と次回で同じ空間2Cを予約したが、初回と次回で異なる空間2を予約する場合も同様の手順で課金してもよい。
そして、この例では、初回の予約が終了した後に次回の予約をすることとしたが、次回の予約をする時期は限定されない。例えば、初回の予約の開始時刻の前に次回の予約をした場合も、同様の手順で課金してもよい。
更に、次回の予約では、初回の状況に基づいて、両者が次に会う場所を決めてもよい。例えば、次回の予約では、初回に遅刻せずに出席したユーザに対して、空間2の場所を決める権限を付与したり、そのユーザの居住地の近くの空間2を予約したりしてもよい。
次に、本実施の形態の他の構成例について説明する。
本実施の形態では、ユーザが、遅刻基準時刻までに空間2に来ない旨を特定の時刻より前に通知した場合、そのユーザに対して、遅刻基準時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金しないこととしてもよい。
なお、特定の時刻は、課金の基準となる時刻であり、例えば、空間2を予約するシステムや個々の空間2に応じて予め定められたり、空間2を利用するユーザによって決められたりする。具体的には、特定の時刻は、例えば、予約された時間帯の開始時刻より1時間前の時刻である。
また、この例では、ユーザBは欠席したが、ユーザBが遅刻した場合も同様に、ユーザBに対して、遅刻基準時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金しなくてもよい。
本実施の形態では、空間2に関する料金について、空間2を利用する複数のユーザの関係性に応じて、各ユーザに課金してもよい。
例えば、ユーザA及びユーザBが空間2Cを利用する予約がされた場合に、ユーザAとユーザBとの過去の面会の回数に応じて課金してもよい。具体的には、例えば、空間2の利用料金を600円とする。ここで、ユーザBが開始時刻の直前にキャンセルして欠席した場合、過去に面会したことがない場合には、ユーザAに0円、ユーザBに600円課金される。一方、過去に1度面会したことがある場合には、ユーザAに100円、ユーザBに500円課金される。
また、例えば、ユーザBが開始時刻の直前にキャンセルして欠席した場合、ユーザAが英会話の講師、ユーザBが英会話の生徒の場合には、英会話の講師と生徒という関係性により、ユーザAに100円、ユーザBに500円課金される。ここで、例えば、ユーザA及びユーザBが婚活で会う場合には、結婚のパートナーの候補同士という関係性により、ユーザAに0円、ユーザBに600円課金される。
このように、複数のユーザの関係性に応じて課金の額が調整される。
本実施の形態では、空間2に関する料金について、複数のユーザが空間2を利用する目的に応じて、各ユーザに課金してもよい。
例えば、ユーザA及びユーザBが空間2Cを利用する予約がされた場合に、ユーザBが開始時刻の直前にキャンセルして欠席したとする。また、空間2Cの利用料金を600円とする。ここで、ユーザAが英会話の講師、ユーザBが英会話の生徒の場合、英会話という目的により、ユーザAに100円、ユーザBに500円課金される。また、例えば、ユーザAとユーザBとが婚活目的で空間2Cを利用する場合、婚活という目的により、ユーザAに0円、ユーザBに600円課金される。
このように、空間を利用する目的に応じて課金の額が調整される。
上述した例では、ユーザに対して、予約された空間2に関する料金を課金した。ここで、空間2で有料のサービスが提供される場合に、このサービスの料金について、上述した例と同様の手順で課金してもよい。空間2で提供されるサービスの料金には、例えば、英会話目的で空間2が利用される場合の英会話のレッスン料、空間2が飲食店の場合の飲食料金等が例示される。ここでは、役務の一例として、サービスが用いられる。
更に、サービスによっては、事前に料金が決まっている場合もあれば、当日現地で決まる場合もある。例えば、空間2が飲食店の場合、当日の注文に応じて料金が決まることになる。そこで、当日現地でサービスの料金が決まる場合には、事前に定めた金額を課金してもよいし、当日の状況に応じて課金してもよい。当日の状況に応じて課金する場合、例えば、遅刻又は欠席したユーザに対して、当日決まった金額のうち、予め定められた割合の金額を課金したり、予め定められた上限の金額を課金したりしてもよい。また、遅刻の時間の長さに応じて課金してもよい。
複数のユーザのうちのあるユーザがキャンセルして欠席した場合、他のユーザは、相手がキャンセルしたことを知って、空間2に行かない場合もあり得る。そこで、他のユーザが空間2に行ったか否かに応じて課金してもよい。
例えば、ユーザA及びユーザBが空間2Cを利用する予約がされた場合に、ユーザBが開始時刻の直前にキャンセルして欠席したとする。また、空間2Cの利用料金を600円とする。ここで、ユーザAが空間2に行った場合には、ユーザAに0円、ユーザBに600円課金される。一方、ユーザAが空間2に行かなかった場合には、均等に、ユーザAに300円、ユーザBに300円課金される。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
Claims (14)
- 複数のユーザが特定の時間帯に特定の場所を利用する予約についての情報を取得する取得手段と、
前記複数のユーザの中に、前記特定の時間帯の予め定められた時刻までに前記特定の場所に来なかったユーザが存在する場合、当該来なかったユーザに対して、当該特定の場所に関する料金について、当該予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金する課金手段と
を備える情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記複数のユーザの中に、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザと前記来なかったユーザとが存在する場合、当該特定の場所に関する料金について、当該来なかったユーザに対して、当該来たユーザよりも多く課金すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記来なかったユーザが存在する場合、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザに対して、当該特定の場所に関する料金について、当該来なかったユーザが存在しない場合よりも安くなるように課金すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記来なかったユーザが前記予め定められた時刻の後の時刻であって前記特定の時間内の時刻に前記特定の場所に来た場合には、当該来なかったユーザに対して、当該特定の場所に来た時刻に応じて課金すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザに対して、当該特定の場所に関する料金について、前記来なかったユーザが当該特定の場所に来た時刻に応じて課金すること
を特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記複数のユーザの中に、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来たユーザと前記来なかったユーザとが存在する場合に、当該来たユーザと当該来なかったユーザとが次に会う予約がある場合には、当該来なかったユーザに対して、次の予約の場所に関する料金について、当該予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記特定の場所に関する料金と次の予約の場所に関する料金との合計について、前記来たユーザよりも多く課金すること
を特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記来なかったユーザが、前記予め定められた時刻までに前記特定の場所に来ない旨を特定の時刻より前に通知した場合、当該来なかったユーザに対して、当該予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金しないこと
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、更に、前記特定の場所で有料の役務が提供される場合には、前記来なかったユーザに対して、当該役務の料金について、前記予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記役務の料金について、当該役務の種類に応じて課金すること
を特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記特定の場所に関する料金について、前記複数のユーザの関係性に応じて課金すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記課金手段は、前記来なかったユーザに対して、前記特定の場所に関する料金について、前記複数のユーザが当該特定の場所を利用する目的に応じて課金すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - ユーザが特定の時間帯に特定の場所を利用する予約についての情報を取得する取得手段と、
前記取得手段から取得した情報を基に前記特定の場所に関する料金を前記ユーザに課金し、当該情報において複数のユーザが当該特定の場所を利用することが予約されている場合には、当該複数のユーザの各々が前記特定の時間帯に当該特定の場所に来たか否か、及び、当該複数のユーザの各々が当該特定の場所に来た時刻の少なくとも何れか一方の情報を用いて、当該複数のユーザの各々に課金する課金手段と
を備える情報処理システム。 - コンピュータに、
複数のユーザが特定の時間帯に特定の場所を利用する予約についての情報を取得する機能と、
前記複数のユーザの中に、前記特定の時間帯の予め定められた時刻までに前記特定の場所に来なかったユーザが存在する場合、当該来なかったユーザに対して、当該特定の場所に関する料金について、当該予め定められた時刻までに来なかったことに応ずる料金を課金する機能と
を実現させるためのプログラム。
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