JP2020204901A - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、場所を利用する者として予約されている予約者が予約された場所で実際に行動した内容を、予約者自身が後で思い出して勤怠情報として記録する場合と比較して、予約された場所における予約者の勤怠情報の記録がより容易に行われるようにすることにある。
請求項2に記載の発明は、前記予約者情報取得手段は、前記予約者の生体情報を取得し、前記利用者情報取得手段は、前記利用者の生体情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記予約者情報取得手段は、前記予約者の生体情報として、当該予約者の顔の情報を取得し、前記利用者情報取得手段は、前記場所に備え付けられた撮影手段によって得られた画像により、前記利用者の生体情報として、当該利用者の顔の情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記出力手段は、前記予約者と前記利用者とが一致しない場合に、予め定められた出力先に対して通知を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記予め定められた出力先は、前記予約者と前記利用者との関係に応じて異なることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記出力手段は、前記場所に複数の利用者が来た場合に、当該複数の利用者に前記予約者が含まれる場合には、前記予め定められた出力先に対して前記通知を出力しないことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記出力手段は、前記複数の利用者に前記予約者が含まれる場合であっても、前記場所が予め定められた条件を満たす場合には、前記予め定められた出力先に対して前記通知を出力することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記出力手段は、前記場所に複数の利用者が来た場合に、当該複数の利用者に前記予約者が含まれる場合には、当該予約者である利用者の勤怠情報を記録する指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記出力手段は、前記複数の利用者のうちの前記予約者ではない利用者の勤怠情報を記録する指示を出力することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記出力手段は、前記予約者と前記利用者とが一致しない場合であっても、当該予約者と当該利用者とが予め定められた関係にある場合には、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記予め定められた関係は、前記予約者と前記利用者とが同一の組織に所属するという関係であることを特徴とする請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記予め定められた関係は、前記利用者が前記場所の利用について前記予約者から承諾を得たという関係であることを特徴とする請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、前記出力手段は、前記利用者が前記場所に入場した時の時刻を当該場所での出勤時刻、当該利用者が当該場所から退場した時の時刻を当該場所での退勤時刻として、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、前記出力手段は、前記利用者が、前記場所を利用する時間として予約されている時間の開始前に当該場所に入場した場合には、当該時間の開始時刻を当該場所での出勤時刻とし、当該時間の終了後に当該場所から退場した場合には、当該時間の終了時刻を当該場所での退勤時刻とすることを特徴とする請求項13に記載の情報処理システムである。
請求項15に記載の発明は、前記出力手段は、前記場所を利用する時間として予約されている時間内に、前記利用者が当該場所から退場して再度入場した場合には、当該利用者が当該場所を退場してから再度入場するまでの時間を基に、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項16に記載の発明は、前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場してから再度入場するまでの時間を休憩時間として、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力することを特徴とする請求項15に記載の情報処理システムである。
請求項17に記載の発明は、前記利用者に対して、当該利用者が前記場所を退場してから再度入場するまでの時間に行われた行動の情報を入力するように促すことを特徴とする請求項15に記載の情報処理システムである。
請求項18に記載の発明は、前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場した後に他の場所に入場した場合、当該利用者が当該場所を退場してから当該他の場所に入場するまでの時間を勤務時間として、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項19に記載の発明は、前記利用者の位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場してから前記他の場所に入場するまでの当該利用者の位置情報により、当該利用者が移動していない時間を前記勤務時間に含めないことを特徴とする請求項18に記載の情報処理システムである。
請求項20に記載の発明は、前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場してから前記他の場所に入場するまでの時間が予め定められた時間を超過した場合、超過分の時間を前記勤務時間に含めないことを特徴とする請求項18に記載の情報処理システムである。
請求項21に記載の発明は、前記利用者が前記場所で行った活動の情報を取得する活動情報取得手段を更に備え、前記出力手段は、前記場所における勤怠情報に対応する情報として、前記活動の情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項22に記載の発明は、前記出力手段は、前記活動の情報に対応する情報として、前記場所の環境についての情報を出力することを特徴とする請求項21に記載の情報処理システムである。
請求項23に記載の発明は、場所を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する予約者情報取得手段と、前記場所に来た利用者の情報を取得する利用者情報取得手段と、取得された前記予約者の情報と前記利用者の情報とにより、当該予約者と当該利用者とが一致する場合に、当該利用者の勤怠情報を記録する記録手段とを備える情報処理システムである。
請求項24に記載の発明は、前記利用者が前記場所で行った活動の情報を取得する活動情報取得手段を更に備え、前記記録手段は、前記活動の情報と前記場所における勤怠情報とを対応付けて記録することを特徴とする請求項23に記載の情報処理システムである。
請求項25に記載の発明は、前記記録手段は、前記活動の情報と前記利用者が前記場所を退場した後に行った活動の情報とを対応付けて記録することを特徴とする請求項24に記載の情報処理システムである。
請求項26に記載の発明は、前記記録手段は、前記活動の情報に対して、更に、前記場所の環境についての情報を対応付けて記録することを特徴とする請求項25に記載の情報処理システムである。
請求項27に記載の発明は、前記場所の環境についての情報は、前記利用者が当該場所で行った前記活動の際に当該場所で検出された情報であることを特徴とする請求項26に記載の情報処理システムである。
請求項28に記載の発明は、コンピュータに、場所を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する機能と、前記場所に来た利用者の情報を取得する機能と、取得された前記予約者の情報と前記利用者の情報とにより、当該予約者と当該利用者とが一致する場合に、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項29に記載の発明は、コンピュータに、場所を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する機能と、前記場所に来た利用者の情報を取得する機能と、取得された前記予約者の情報と前記利用者の情報とにより、当該予約者と当該利用者とが一致する場合に、当該利用者の勤怠情報を記録する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、例えば他人に貸し借り可能なIDカード等から得られる情報を用いる場合と比較して、勤怠情報の記録がより正しく行われるようになる。
請求項3記載の発明によれば、より確実に、勤怠情報の記録が行われるようになる。
請求項4記載の発明によれば、予約者と利用者とが一致しない旨を知らせることができる。
請求項5記載の発明によれば、予約者と利用者との関係に応じた出力先に対して、予約者と利用者とが一致しない旨を知らせることができる。
請求項6記載の発明によれば、複数の利用者の中に予約者が含まれるか否かによって、通知の有無を決定することができる。
請求項7記載の発明によれば、複数の利用者の中に予約者が含まれる場合であっても、予約者と利用者とが一致しない旨を知らせることができる。
請求項8記載の発明によれば、予約者ではない利用者が来た場合であっても、予約者の勤怠情報を記録することができる。
請求項9記載の発明によれば、予約者ではない利用者が来た場合に、利用者の勤怠情報を記録することができる。
請求項10記載の発明によれば、予約者と利用者とが一致しない場合であっても、利用者の勤怠情報を記録することができる。
請求項11記載の発明によれば、予約者と同一の組織に所属する利用者の勤怠情報を記録することができる。
請求項12記載の発明によれば、予約者から承諾を得た利用者の勤怠情報を記録することができる。
請求項13記載の発明によれば、より確実に、勤怠情報の記録が行われるようになる。
請求項14記載の発明によれば、場所を利用する時間として予約されている時間の開始前に入場した場合や当該時間の終了後に退場した場合であっても、予約されている時間通りに勤怠情報を記録することができる。
請求項15記載の発明によれば、利用者が場所を退場してから再度入場するまでの時間の情報を基に、勤怠情報を記録することができる。
請求項16記載の発明によれば、利用者が場所を退場してから再度入場するまでの時間を休憩時間として勤怠情報に記録することができる。
請求項17記載の発明によれば、利用者が場所を退場して再度入場した場合の利用者の行動を把握し易くなる。
請求項18記載の発明によれば、利用者が場所を退場してから他の場所に入場するまでの時間を勤務時間として勤怠情報に記録することができる。
請求項19記載の発明によれば、利用者の位置情報によらず、利用者が場所を退場してから他の場所に入場するまでの時間を勤務時間とする構成と比較して、利用者が勤務とは関係ないことをしている時間を勤務時間から除外し易くなる。
請求項20記載の発明によれば、利用者が場所を退場してから他の場所に入場するまでの時間の全てを勤務時間とする構成と比較して、利用者が勤務とは関係ないことをしている時間を勤務時間から除外し易くなる。
請求項21記載の発明によれば、場所で行った活動の情報と勤怠情報とを対応付けて記録することができる。
請求項22記載の発明によれば、利用者が活動した際の環境を把握することができる。
請求項23記載の発明によれば、場所を利用する者として予約されている予約者が予約された場所で実際に行動した内容を、予約者自身が後で思い出して勤怠情報として記録する場合と比較して、予約された場所における予約者の勤怠情報の記録がより容易に行われるようになる。
請求項24記載の発明によれば、利用者が場所で行った活動の情報と勤怠情報とを対応付けて記録することができる。
請求項25記載の発明によれば、利用者が場所で行った活動の情報を業務改善の情報として利用することができる。
請求項26記載の発明によれば、利用者が活動した際の環境を把握することができる。
請求項27記載の発明によれば、より確実に、利用者が活動した際の環境を把握することができる。
請求項28記載の発明によれば、場所を利用する者として予約されている予約者が予約された場所で実際に行動した内容を、予約者自身が後で思い出して勤怠情報として記録する場合と比較して、予約された場所における予約者の勤怠情報の記録がより容易に行われるようにする機能を、コンピュータにより実現できる。
請求項29記載の発明によれば、場所を利用する者として予約されている予約者が予約された場所で実際に行動した内容を、予約者自身が後で思い出して勤怠情報として記録する場合と比較して、予約された場所における予約者の勤怠情報の記録がより容易に行われるようにする機能を、コンピュータにより実現できる。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム1の全体構成の例を概略的に示す図である。本実施の形態に係る情報処理システム1は、クラウドネットワーク3に接続された各種の装置、空間2で構成されている。
さらに、本実施の形態における空間2には、管理上の名称や番号等が付与されている。なお、空間2の予約は、有料でも無料でもよい。
また、空間2の扉に電子錠が取り付けられている場合、空間2の利用は、事前に配布された電子鍵を有することが利用の条件になる。また、扉を有しない空間2の場合には、例えば、事前に配布された認証コードを用いて予約者を認証する方法、空間2の管理者が予約者の氏名を確認する方法等が利用の条件になる。
本実施の形態では、予約される場所の一例として、複数の空間2が設けられている。
図1の場合、目的別又は機能別に1台のサーバが用意されている。即ち、空間管理サーバ5、勤怠管理サーバ6がそれぞれ1台ずつ用意されている。
しかし、1つの目的又は機能に対して、複数台のサーバを用意してもよいし、1台のサーバで複数の目的又は機能を分担してもよい。
また、前述したように、予約の対象として管理される空間2は、同種である必要もない。例えば空間2の一部はブースであり、空間2の一部は飲食店等の座席やテーブルでもよい。
また、1つの目的又は機能についての管理を、複数の事業者が協働で提供してもよい。
例えば、ユーザが、ユーザ端末4において、空間2の予約に使用するアプリケーションやグループウェア等を起動して情報を入力し、空間管理サーバ5とやり取りすることにより、空間2の予約に関連する各種の情報が空間管理サーバ5に記憶される。
また、例えば、後述する撮影装置24、人感センサ25、情報取得装置(不図示)等の装置により、空間2の利用に関連する各種の情報が取得され、取得された情報が空間管理サーバ5へ順次出力され、この情報が空間管理サーバ5に記憶される。
図2は、ブース型の空間2の例を説明する図である。
図2に示すブース型の空間2は、例えば駅の構内、空港、オフィスビル、飲食店やデパート等の商業施設、銀行、図書館、美術館、博物館、公共機関や施設、連絡通路、公園等、室内外を問わずに配置される。
図2に示すブース型の空間2は、天井が取り付けられている閉鎖型のブースである。ただし、閉鎖型とは、密閉の意味ではなく、実用的な防音性能を備えていればよい。このため、通気口や小窓等の開口や隙間が、空間2を構成する躯体の一部分に設けられていてもよい。また、窓は開閉が可能でもよい。
図2の場合、天井20Aには、換気口23が設けられている。換気口23には、開口面積の調整が可能なルーバ23Aが取り付けられている。図2のルーバ23Aは、全開状態にある。
本実施の形態の場合、扉22は、壁面20Cに沿って移動が可能な引き戸を想定する。図2の場合、扉22は、一方向にスライドされる片引き扉であるが、2枚以上の部材を行き違わせて開閉する引き違い扉でも、2枚の部材を左右にスライドする引き分け扉でもよい。
また、扉22は、蝶番で連結された2枚1組の扉部材を折り畳むように開く折れ戸でもよい。折れ戸にも、片方にのみ開くタイプと、両方向に開くタイプがある。
また、特殊なタイプとして、収納時に扉22が壁の中に引き込まれる引き込み戸や間仕切り戸であってもよい。
なお、扉22は内開きでも外開きでも構わない。
本実施の形態の場合、扉22には、開閉時にユーザが掴む取手22Aが取り付けられている。
また、視認性を低下させる加工には、例えば光が散乱するように部材の表面に細かい傷を付けることを含む。
なお、当該加工は、部材22Bの一部に施されていてもよい。例えば床面や天井の付近は透明であるが、作業中のモニタを覗き込める範囲は、加工によって視認性が低下される構造でもよい。
この他、扉22には、電子鍵による解錠が可能な電子錠22Cが取り付けられている。
もっとも、秘匿性と防犯性を考慮した加工は、扉22以外の部材にも施されることを妨げない。例えば壁面20D、20E、20Fの少なくとも一部に秘匿性と防犯性を考慮した加工が施されていてもよい。
なお、個室型とは1人しか利用できない意味ではなく、少人数、例えば2〜3人の利用が可能な意味で使用する。
空間2を構成する躯体の形状や構造、提供される設備や性能は任意である。例えば天井20Aを取り除いた構成も可能である。
また、躯体の内部には、躯体の内部の撮影を行うカメラなどにより構成される撮影装置24、躯体の内部の利用者を検出する人感センサ25が設けられている。さらに、躯体の外表面には、空間2を利用する利用者の個々の情報を取得するための情報取得装置(不図示)が設けられることもある。この情報取得装置は、例えば、翳されるIDカードを読み取るリーダにより構成される。また、その他に、情報取得装置は、利用者の指紋や静脈の配置などを読み取るリーダなどであってもよい。
なお、本実施の形態において、撮影装置24は、撮影手段の一例として用いられる。
図3は、本実施の形態で使用する管理サーバのハードウェア構成の一例を説明する図である。本実施の形態における管理サーバは、空間管理サーバ5(図1参照)、勤怠管理サーバ6(図1参照)である。
管理サーバは、装置全体の動作を制御する制御ユニット101と、管理データ等を記憶するハードディスクドライブ102と、LAN(Local Area Network)ケーブル等を介した通信を実現するネットワークインターフェース103とを有している。
この他、管理サーバは、必要に応じ、キーボード、マウス等の入力デバイス、液晶ディスプレイ等の表示デバイスも備える。
制御ユニット101と、ハードディスクドライブ102と、ネットワークインターフェース103は、バス104や不図示の信号線を通じて接続されている。
ユーザ端末4は、装置全体の動作を制御する制御ユニット201と、各種のデータを記憶するメモリカード202と、無線通信の規格に準拠する各種の通信インターフェース203と、タッチセンサ等の入力デバイス204と、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイス205と、GPS(Global Positioning System)センサ206と、各部を接続するバス207とを有している。
GPSセンサ206は、GPS衛生からの電波を受信してユーザ端末4の位置を測定するセンサである。GPSセンサ206から出力される緯度、経度、高度の情報は、ユーザ端末4の現在位置を与える。なお、GPSセンサ206は、屋内用の測位システムに対応してもよい。
図5は、空間管理サーバ5の機能構成の例を説明する図である。空間管理サーバ5は、予約状況取得部51、予約状況記憶部52、利用状況取得部53、利用状況記憶部54、利用者一致判定部55、勤怠情報記録指示部56、位置情報記憶部57、位置情報取得部58を備える。
例えば、利用者一致判定部55は、空間2に利用者が来たことによって利用状況記憶部54に情報が記憶されると、利用状況記憶部54から、空間2に来た利用者の情報を取得する。また、利用者一致判定部55は、予約状況記憶部52から、利用者が空間2に来た時刻において、その空間2を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する。そして、利用者一致判定部55は、予約者の情報と利用者の情報とを比較して、予約者と利用者とが一致するか否かを判定する。
図6は、空間管理サーバ5にて実施される処理の手順の一例を示したフローチャートである。なお、以下では、処理のステップを記号の「S」と表記する場合がある。
S103で肯定の判断(YES)がされた場合、勤怠情報記録指示部56は、勤怠管理サーバ6に対して、利用者の勤怠情報を記録する指示を出力する(S104)。ここで、勤怠情報記録指示部56は、予約者であるユーザが空間2を正常に利用した旨の通知を出力してもよい。具体的には、例えば、勤怠情報記録指示部56は、予約者であるユーザの勤務を管理する管理者等の予め定められた出力先に対して、予約者であるユーザが空間2を正常に利用した旨の通知メールを送信する。そして、本処理フローは終了する。
また、利用者の顔の情報などの個人情報は、取り扱いに注意すべき情報であるため、通知しないこととしてもよい。
図7は、空間管理サーバ5の処理の具体例を説明するための図である。なお、以下に示すステップ(即ち、記号の「S」)は、図6の各ステップに対応する。
なお、図7(A)に示す情報は、予約毎に記憶されている。例えば、空間2Aでは、10時〜12時以外の時間帯には他の予約がなされており、他の予約の情報も予約状況記憶部52に記憶されている。また、空間2A以外の空間2の予約の情報も、予約状況記憶部52に記憶されている。
なお、利用者が空間2Aから退場したことは、例えば、撮影装置24で利用者が撮影されなくなったり、人感センサ25によって利用者が検出されなくなったりすることによって把握される。また、退場の際に利用者がIDカードを翳すことにより、利用者が退場したことを把握してもよい。
例えば、勤怠情報記録指示部56は、ユーザAが空間2Aを退場してから再度入場するまでの時間を、勤務時間ではなく、休憩時間としてもよい。この場合、勤怠情報記録指示部56は、勤怠管理サーバ6に対して、休憩時間の長さを通知したり、休憩時間を差し引いた残りの時間を勤務時間として通知したりしてもよい。
ここで、ユーザAが、空間2Aを退場してから再度入場するまでの時間を勤務時間にするか否か(又は、休憩時間にするか否か)を選択してもよい。また、勤怠情報記録指示部56が、ユーザAが入力した情報に応じて、勤務時間か否か(又は、休憩時間か否か)を判定してもよい。具体的には、例えば、ユーザAが、空間2Aを退場してから再度入場するまでの時間に食事をしたことを入力した場合、勤怠情報記録指示部56は、その時間を勤務時間ではなく休憩時間と判定する。一方、例えば、ユーザAが、空間2Aを退場してから再度入場するまでの時間に事務用品を購入したことを入力した場合、勤怠情報記録指示部56は、その時間を勤務時間と判定する。
ここで、利用者一致判定部55は、利用者の情報と予約者の情報とを比較して、利用者と予約者とが一致するか否かを判定する(S103)。この例では、撮影装置24で撮影して得られたユーザAの顔の情報と、図7(C)に示す顔の情報とが比較される。そして、利用者と予約者とが一致しないと判定される(S103でNO)。よって、ユーザA及びユーザCの勤怠情報は記録されない。また、勤怠情報記録指示部56は、予め定められた出力先に対して通知を出力する(S105)。この例では、予約者であるユーザCと利用者であるユーザAとは所属先がB社で共通する。そこで、勤怠情報記録指示部56は、例えば、B社の人事部に対して、予約者であるユーザCとは異なるユーザAが空間2Aを利用している旨の通知メールを送信する。
ただし、予め定められた関係はこれらの例に限られない。例えば、予約者と予め定められた関係にあるユーザとして、予約者の代わりに利用可能なユーザを事前に登録しておいてもよい。
空間2に複数のユーザが来た場合、複数のユーザ全員が予約者として予約状況記憶部52に記憶されていれば、利用者と予約者とが一致する。この場合、勤怠情報記録指示部56は、勤怠管理サーバ6に対して、各ユーザの勤怠情報を記録する指示を出力する。一方、複数のユーザのうち予約者として記憶されていないユーザが存在する場合、利用者と予約者とが一致しない。この場合、勤怠情報記録指示部56は、予め定められた出力先に対して通知を出力する。
ただし、複数のユーザのうち、予約者として記憶されていないユーザが存在する場合であっても、複数のユーザの中に予約者が含まれる場合には、利用者と予約者とが一致するものとしてもよい。
ユーザが空間2を退場した後、他の空間2に入場する場合も考えられる。この場合、ユーザが空間2を退場してから他の空間2へ入場するまでの時間を勤務時間としてもよい。言い換えると、空間2から他の空間2への移動時間を勤務時間としてもよい。
この例では、ユーザAは、空間2Aを利用して退場した後、空間2Bに入場する。具体的には、ユーザAは、空間2Aに9時に入場して11時に退場する。その後、ユーザAは、空間2Aから空間2Bに移動する。そして、ユーザAは、空間2Bに13時に入場して16時に退場する。なお、ユーザAは、空間2Aを利用する前に、9時〜11時に空間2Aを利用する旨を予約している。同様に、ユーザAは、空間2Bを利用する前に、13時〜16時に空間2Bを利用する旨を予約している。
図8に示す例の場合、空間2Aを退場してから空間2Bへ入場するまでの時間は2時間である。ここで、通常、空間2Aから空間2Bへ移動するのに要する時間が1時間30分であるとする。この場合、ユーザAは、1時間30分を超過した30分間、どこかで勤務とは関係ないことをしている可能性がある。そこで、超過分の30分間を勤務時間に含めない。勤怠情報記録指示部56は、超過分の30分を除く残りの1時間30分を、移動によるユーザAの勤務時間として勤怠管理サーバ6に通知する。
本実施の形態において、利用状況取得部53は、ユーザが空間2で行った活動の情報(以下、活動の情報を「活動情報」と称する)を取得してもよい。この場合、勤怠情報記録指示部56は、勤怠管理サーバ6に対して、ユーザの空間2での勤怠情報に対応する情報として、利用状況取得部53が取得した活動情報を出力する。
この例では、ユーザAは13時〜16時に空間2Aを利用して退場した後、営業訪問先であるD社を訪問する。ユーザAは、空間2Aの利用中やD社を訪問した後、空間2Aで行った活動の情報を入力する。そして、利用状況取得部53は、入力された活動情報を取得する。また、勤怠情報記録指示部56は、勤怠管理サーバ6に対して、ユーザAの空間2Aでの勤怠情報に対応する情報として、利用状況取得部53が取得した活動情報を出力する。
また、ユーザAは、D社を訪問した後、D社で行った活動の情報も入力する。この活動情報も、利用状況取得部53が取得する。そして、勤怠情報記録指示部56は、勤怠管理サーバ6に対して、ユーザAの空間2Aでの活動情報又は勤怠情報に対応する情報として、D社での活動情報を出力する。
また、図9に示す例では、勤怠情報記録指示部56は、勤怠管理サーバ6に対して、空間2Aでの活動情報と空間2の環境についての情報の両方を出力しているが、何れか一方の情報を出力してもよい。
さらに、本実施の形態では、勤怠情報記録指示部56が勤怠管理サーバ6に対して活動情報を出力するのではなく、ユーザがユーザ端末4等から、直接、勤怠管理サーバ6に対して活動情報を入力してもよい。
本実施の形態では、勤怠管理サーバ6が、空間管理サーバ5の機能の一部又は全部を実行してもよい。例えば、勤怠管理サーバ6が利用者一致判定部55の処理を行ってもよい。この場合、勤怠管理サーバ6は、空間管理サーバ5から、空間2の予約に関連する各種の情報、空間2の利用に関連する各種の情報を取得する。そして、勤怠管理サーバ6は、予約者の情報と利用者の情報とを比較して、予約者と利用者とが一致するか否かを判定する。勤怠管理サーバ6は、予約者と利用者とが一致すると判定した場合、利用者の勤怠情報を記録する。この場合、勤怠管理サーバ6は、予約情報取得手段、利用者情報取得手段、記録手段を備えるものとして捉えることができる。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
Claims (29)
- 場所を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する予約者情報取得手段と、
前記場所に来た利用者の情報を取得する利用者情報取得手段と、
取得された前記予約者の情報と前記利用者の情報とにより、当該予約者と当該利用者とが一致する場合に、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力する出力手段と
を備える情報処理システム。 - 前記予約者情報取得手段は、前記予約者の生体情報を取得し、
前記利用者情報取得手段は、前記利用者の生体情報を取得すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記予約者情報取得手段は、前記予約者の生体情報として、当該予約者の顔の情報を取得し、
前記利用者情報取得手段は、前記場所に備え付けられた撮影手段によって得られた画像により、前記利用者の生体情報として、当該利用者の顔の情報を取得すること
を特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記予約者と前記利用者とが一致しない場合に、予め定められた出力先に対して通知を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記予め定められた出力先は、前記予約者と前記利用者との関係に応じて異なること
を特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記場所に複数の利用者が来た場合に、当該複数の利用者に前記予約者が含まれる場合には、前記予め定められた出力先に対して前記通知を出力しないこと
を特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記複数の利用者に前記予約者が含まれる場合であっても、前記場所が予め定められた条件を満たす場合には、前記予め定められた出力先に対して前記通知を出力すること
を特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記場所に複数の利用者が来た場合に、当該複数の利用者に前記予約者が含まれる場合には、当該予約者である利用者の勤怠情報を記録する指示を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記複数の利用者のうちの前記予約者ではない利用者の勤怠情報を記録する指示を出力すること
を特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記予約者と前記利用者とが一致しない場合であっても、当該予約者と当該利用者とが予め定められた関係にある場合には、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記予め定められた関係は、前記予約者と前記利用者とが同一の組織に所属するという関係であること
を特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。 - 前記予め定められた関係は、前記利用者が前記場所の利用について前記予約者から承諾を得たという関係であること
を特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記利用者が前記場所に入場した時の時刻を当該場所での出勤時刻、当該利用者が当該場所から退場した時の時刻を当該場所での退勤時刻として、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記利用者が、前記場所を利用する時間として予約されている時間の開始前に当該場所に入場した場合には、当該時間の開始時刻を当該場所での出勤時刻とし、当該時間の終了後に当該場所から退場した場合には、当該時間の終了時刻を当該場所での退勤時刻とすること
を特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記場所を利用する時間として予約されている時間内に、前記利用者が当該場所から退場して再度入場した場合には、当該利用者が当該場所を退場してから再度入場するまでの時間を基に、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場してから再度入場するまでの時間を休憩時間として、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力すること
を特徴とする請求項15に記載の情報処理システム。 - 前記利用者に対して、当該利用者が前記場所を退場してから再度入場するまでの時間に行われた行動の情報を入力するように促すこと
を特徴とする請求項15に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場した後に他の場所に入場した場合、当該利用者が当該場所を退場してから当該他の場所に入場するまでの時間を勤務時間として、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記利用者の位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、
前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場してから前記他の場所に入場するまでの当該利用者の位置情報により、当該利用者が移動していない時間を前記勤務時間に含めないこと
を特徴とする請求項18に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記利用者が前記場所を退場してから前記他の場所に入場するまでの時間が予め定められた時間を超過した場合、超過分の時間を前記勤務時間に含めないこと
を特徴とする請求項18に記載の情報処理システム。 - 前記利用者が前記場所で行った活動の情報を取得する活動情報取得手段を更に備え、
前記出力手段は、前記場所における勤怠情報に対応する情報として、前記活動の情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記活動の情報に対応する情報として、前記場所の環境についての情報を出力すること
を特徴とする請求項21に記載の情報処理システム。 - 場所を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する予約者情報取得手段と、
前記場所に来た利用者の情報を取得する利用者情報取得手段と、
取得された前記予約者の情報と前記利用者の情報とにより、当該予約者と当該利用者とが一致する場合に、当該利用者の勤怠情報を記録する記録手段と
を備える情報処理システム。 - 前記利用者が前記場所で行った活動の情報を取得する活動情報取得手段を更に備え、
前記記録手段は、前記活動の情報と前記場所における勤怠情報とを対応付けて記録すること
を特徴とする請求項23に記載の情報処理システム。 - 前記記録手段は、前記活動の情報と前記利用者が前記場所を退場した後に行った活動の情報とを対応付けて記録すること
を特徴とする請求項24に記載の情報処理システム。 - 前記記録手段は、前記活動の情報に対して、更に、前記場所の環境についての情報を対応付けて記録すること
を特徴とする請求項25に記載の情報処理システム。 - 前記場所の環境についての情報は、前記利用者が当該場所で行った前記活動の際に当該場所で検出された情報であること
を特徴とする請求項26に記載の情報処理システム。 - コンピュータに、
場所を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する機能と、
前記場所に来た利用者の情報を取得する機能と、
取得された前記予約者の情報と前記利用者の情報とにより、当該予約者と当該利用者とが一致する場合に、当該利用者の勤怠情報を記録する指示を出力する機能と
を実現させるためのプログラム。 - コンピュータに、
場所を利用する者として予約されている予約者の情報を取得する機能と、
前記場所に来た利用者の情報を取得する機能と、
取得された前記予約者の情報と前記利用者の情報とにより、当該予約者と当該利用者とが一致する場合に、当該利用者の勤怠情報を記録する機能と
を実現させるためのプログラム。
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