JP7301878B2 - エレベーター - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターに関し、特にエレベーターの三方枠に関する。
エレベーターには、乗り場の壁に、乗りかごの出入口である開口部を囲む三方枠が設けられている。一般に、三方枠は、上枠と一対の縦枠とを略コの字形に連結して構成される。従来、上枠と縦枠との連結は、ボルト及びナット等を用いて行われており、上枠と縦枠との連結部には、折り曲げ成形を施した締結用のフランジまたはブラケットが用いられている。
エレベーターの三方枠は、用途上、意匠性が重視される。三方枠を構成する上枠と縦枠の面自体の意匠性が重要であるのに加えて、上枠と縦枠が互いに連結する部位においても隙間の発生や上枠と縦枠の繋ぎ目のずれが許容されないこともある。このため、三方枠の組み立てには、意匠性を得るための連結・調整作業に多大な時間がかかっている。
組み立てが容易なエレベーターの三方枠の例として、特許文献1には、上枠に設けられた係合孔と、縦枠に設けられ、上枠の係合孔に挿入された位置で塑性変形されて、縦枠と上枠とを互いに固定する係合片とを備えた三方枠が開示されている。
特開2011‐26024号公報
エレベーターの三方枠の組み立てにおいて、縦枠と上枠とをボルトとナットを用いて締結すると、締結時に縦枠と上枠の間に隙間ができたり縦枠が回転したりして、縦枠と上枠の固定位置の決定や微調整が難しい。このため、従来のエレベーターでは、三方枠の組み立て作業が難しく、三方枠の組み立てに多大な時間がかかるという課題がある。
特許文献1に記載されたエレベーターの三方枠は、縦枠と上枠との連結にボルト類を使わない。しかし、特許文献1に記載の三方枠は、縦枠と上枠とを互いに固定するために、意匠面から延伸した係合片が折り曲げられたり捻られたりしているので、意匠面に歪みが生じ、意匠性の低下を招くおそれがある。
本発明の目的は、意匠性の低下を招くことなく容易に組み立てられる三方枠を備えるエレベーターを提供することである。
本発明によるエレベーターは、昇降路を昇降する乗りかごと、乗場戸に開閉される開口部を囲むように乗り場に設けられた三方枠とを備え、前記乗場戸の開閉方向を幅方向とし、前記乗り場から前記昇降路に向かう方向を奥行方向とする。前記三方枠は、上下方向に延伸する一対の縦枠と、前記幅方向に延伸し、一対の前記縦枠の上部で前記縦枠に固定された上枠とを備える。一対の前記縦枠のそれぞれは、前記開口部を向いて前記幅方向に直交する第1の主面と、前記第1の主面の前記奥行方向の一端に接続して前記幅方向に平行な第1の側面と、前記第1の主面の前記奥行方向の他端に接続して前記幅方向に平行な第2の側面と、前記第1の側面に接続して前記幅方向に直交する第1の折返面と、前記第2の側面に接続して前記幅方向に直交する第2の折返面と、上下方向に直交する上面と、前記第1の折返面の上端部に設けられた、上方向に延伸する第1の突起と、前記第2の折返面の上端部に設けられた、上方向に延伸する第2の突起とを備える。前記上枠は、上下方向に直交する第2の主面を備え、前記幅方向の両端部のそれぞれに、前記第2の主面の前記奥行方向の一端部に設けられ、前記幅方向に凹んだ凹部であり、前記第1の突起が嵌合された第1の切欠きと、前記第2の主面の前記奥行方向の他端部に設けられ、前記幅方向に凹んだ凹部であり、前記第2の突起が嵌合された第2の切欠きと、を備える。前記第2の切欠きの前記幅方向の凹み長さは、前記第1の切欠きの前記幅方向の凹み長さよりも大きい。
本発明によると、意匠性の低下を招くことなく容易に組み立てられる三方枠を備えるエレベーターを提供することができる。
本発明の実施例によるエレベーターの三方枠の概略を示す模式図である。 本発明の実施例によるエレベーターの三方枠の縦枠を模式的に示す正面図である。 本発明の実施例によるエレベーターの三方枠の縦枠を模式的に示す上面図である。 本発明の実施例によるエレベーターの三方枠の上枠を模式的に示す上面図である。 本発明の実施例によるエレベーターの三方枠の縦枠と上枠との接合部を展開して模式的に示す図である。 本発明の実施例によるエレベーターの概略を示す模式図である。
以下、本発明の実施例によるエレベーターを、図面を参照して説明する。なお、本明細書で用いる図面において、同一のまたは対応する構成要素には同一の符号を付け、これらの構成要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
図6は、本発明の実施例によるエレベーターの概略を示す模式図である。エレベーター50は、建屋に設けられた昇降路40を昇降する乗りかご30と、一端が乗りかご30に接続された主ロープ32と、主ロープ32を駆動して乗りかご30を昇降させる巻上機31と、主ロープ32の他端に接続された釣合おもり33とを備える。乗りかご30は、かご戸34を備える。エレベーター50は、乗り場35に、乗りかご30の出入口である開口部を開閉する乗場戸3と、この開口部を囲む三方枠20を備える。
エレベーター50の三方枠20について説明する。以下では、乗場戸3の開閉方向を幅方向とし、乗り場35から昇降路40に向かう方向を奥行方向とする。幅方向と奥行方向は、互いに直交する。乗りかご30の昇降方向は、上下方向である。
図1は、本発明の実施例によるエレベーター50の三方枠20の概略を示す模式図である。三方枠20は、建屋の乗場床1(乗り場35の床)と壁2に取り付けられ、乗場戸3に開閉される開口部21を囲む門型の構造体である。三方枠20は、一対の平行な縦枠4と、上枠5とを備える。縦枠4は、上下方向に延伸する。上枠5は、幅方向に延伸し、一対の縦枠4の上部を連結するように、縦枠4に固定されている。縦枠4と上枠5は、ともに板金の折り曲げ加工によって形成された部材である。
図2は、三方枠20の縦枠4を模式的に示す正面図である。図3は、三方枠20の縦枠4を模式的に示す上面図である。図2と図3に示すように、縦枠4は、主面6、側面7a、7b、折返面8a、8b、及び上面9(フランジ9)を備える。上面9は、固定用穴10を備える。
主面6は、上下方向に延伸し、開口部21を向き、幅方向に直交する面(すなわち、奥行方向に平行な面)である。側面7a、7bは、上下方向に延伸し、幅方向に平行な面である。側面7aは、主面6の奥行方向の一端に接続し、側面7bは、主面6の奥行方向の他端に接続する。折返面8a、8bは、上下方向に延伸し、幅方向に直交する面(すなわち、主面6に平行な面)である。折返面8aは、側面7aに接続し、折返面8bは、側面7bに接続する。上面9は、乗場床1に平行な面(すなわち、上下方向に直交する面)であり、図3に示すように、主面6と側面7a、7bと折返面8bとに接続する。側面7aの幅(幅方向の長さ)W1は、側面7bの幅W2よりも大きい(W1>W2)。
なお、側面7aと折返面8aの組と側面7bと折返面8bの組のうち、一方の組が乗り場35側に位置し、他方の組が昇降路40側に位置するが、どちらの組が乗り場35側に位置してもよい。側面7aと折返面8aの組が乗り場35側に位置すると、側面7bよりも幅の広い側面7aが乗り場35側に位置し、縦枠4が壁2に取り付けやすくなるので好ましい。
図2に示すように、折返面8aは、その上端部に、上端部から縦枠4の長手方向(上方向)に延伸する位置決め用突起8a1を備える。折返面8bは、その上端部に、上端部から縦枠4の長手方向に延伸する回転止め用突起8b1を備える。
位置決め用突起8a1と回転止め用突起8b1は、例えば2つの方法で、それぞれ折返面8aと折返面8bに設けることができる。1番目の方法は、突起8a1、8b1を縦枠4と別に製造し、製造した突起8a1、8b1をそれぞれ折返面8a、8bに取り付ける方法である。2番目の方法は、縦枠4の製造時に折返面8a、8bの上端部の少なくとも一部が上方向に延長するように折返面8a、8bを成型(加工)することで、突起8a1、8b1を設ける方法である。2番目の方法で設けられた突起8a1、8b1は、それぞれ折返面8a、8bの上端部の少なくとも一部が上方向に延長した凸部である。2番目の方法で突起8a1、8b1を折返面8a、8bに設けると、別の工程で製造した突起8a1、8b1を折返面8a、8bに取り付けず、突起8a1、8b1を縦枠4と一体に製造できる。このため、2番目の方法で突起8a1、8b1を設けると、縦枠4を精度良く製造でき、三方枠20を精度良く組み立てることができる。
図4は、三方枠20の上枠5を模式的に示す上面図である。図4に示すように、上枠5は、主面11、及び側面12a、12bを備える。主面11は、幅方向に延伸し、乗場床1に平行な面(すなわち、上下方向に直交する面)である。側面12a、12bは、幅方向に延伸し、主面11に接続し、上下方向に平行な面(すなわち、乗場床1に直交する面)である。側面12aは、主面11の奥行方向の一端に接続し、側面12bは、主面11の奥行方向の他端に接続する。
主面11は、幅方向の両端部のそれぞれに、位置決め用切欠き13、回転止め用切欠き14、及び固定用穴15を備える。位置決め用切欠き13は、主面11の奥行方向の一端部に設けられ、幅方向に凹んだ凹部であり、縦枠4の位置決め用突起8a1が嵌合されている。回転止め用切欠き14は、主面11の奥行方向の他端部に設けられ、幅方向に凹んだ凹部であり、縦枠4の回転止め用突起8b1が嵌合されている。固定用穴15は、縦枠4の固定用穴10(図3)に上下方向で対向する位置に設けられている。上枠5の固定用穴15と縦枠4の固定用穴10には、上枠5と縦枠4との締結のためにボルトが挿通される。
位置決め用切欠き13には、縦枠4の位置決め用突起8a1が嵌合されている。従って、位置決め用切欠き13は、縦枠4の折返面8aが乗り場35側に位置していると、主面11の乗り場35側の端部に位置し、縦枠4の折返面8aが昇降路40側に位置していると、主面11の昇降路40側の端部に位置する。
回転止め用切欠き14には、縦枠4の回転止め用突起8b1が嵌合されている。従って、回転止め用切欠き14は、縦枠4の折返面8bが乗り場35側に位置していると、主面11の乗り場35側の端部に位置し、縦枠4の折返面8bが昇降路40側に位置していると、主面11の昇降路40側の端部に位置する。
位置決め用切欠き13の切欠きの深さ(幅方向の凹み長さ)をD1で表し、回転止め用切欠き14の切欠きの深さをD2で表す。回転止め用切欠き14の切欠きの深さD2は、位置決め用切欠き13の切欠きの深さD1よりも大きい(D2>D1)。
本実施例によるエレベーター50では、三方枠20の縦枠4の位置決め用突起8a1と回転止め用突起8b1は、上枠5の位置決め用切欠き13と回転止め用切欠き14に、それぞれ嵌合している。上枠5は、突起8a1、8b1が嵌合するために、穴ではなく、切欠き13、14を備える。上枠5が突起8a1、8b1が嵌合する穴を備えるとすると、突起8a1、8b1の製造上の寸法誤差を考慮してこの穴を大きく開けなければならないうえに、この穴の大きさを考慮して縦枠4と上枠5とを組み合わせなければならない。本実施例では、上枠5が切欠き13、14を備え、縦枠4の突起8a1、8b1が切欠き13、14に嵌合するので、突起8a1、8b1の寸法誤差を考慮せずに、縦枠4と上枠5を組み合わせることができる。
図5は、エレベーター50の三方枠20の縦枠4と上枠5との接合部を展開して模式的に示す図である。
三方枠20において、縦枠4の位置決め用突起8a1の幅方向の位置は、縦枠4の幅方向の位置と側面7aの幅W1により決定され、回転止め用突起8b1の幅方向の位置は、縦枠4の幅方向の位置と側面7bの幅W2により決定される。幅W1と幅W2の大きさは、縦枠4に要求される強度を基に、W1>W2の関係を満たすように決定される。側面7aと側面7bのうち、乗り場35側に位置する側面の幅は、意匠についての要求に基づいて決定されることもある。
上枠5(図4)の位置決め用切欠き13の切欠きの深さD1と回転止め用切欠き14の切欠きの深さD2は、縦枠4(図3)の位置決め用突起8a1が位置決め用切欠き13に嵌合し、縦枠4の回転止め用突起8b1が回転止め用切欠き14に嵌合するように決定される。位置決め用切欠き13の切欠きの深さD1は、縦枠4の折返面8aの厚さ(幅方向の長さ)と略同一にすることができる。
位置決め用切欠き13の奥行方向の長さは、縦枠4の位置決め用突起8a1の奥行方向の長さと略同一とする(図3、図4)。回転止め用切欠き14の奥行方向の長さは、縦枠4の回転止め用突起8b1の奥行方向の長さと略同一とする。
図4に示すように、回転止め用切欠き14の切欠きの深さD2は、位置決め用切欠き13の切欠きの深さD1よりも大きい。このため、縦枠4と上枠5とを締結するときに縦枠4に上下方向を軸方向とする回転力が加わっても、縦枠4の回転止め用突起8b1が回転止め用切欠き14から抜けることなく回転止め用切欠き14に嵌合するので、縦枠4が回転するのを防止できるとともに、縦枠4と上枠5との固定強度を高くすることができる。
回転止め用切欠き14の切欠きの深さD2が位置決め用切欠き13の切欠きの深さD1よりも大きい(D2>D1)ので、図3に示すように、折返面8bに接続する側面7bの幅W2は、折返面8aに接続する側面7aの幅W1よりも小さい(W1>W2)。このような構成により、位置決め用突起8a1が位置決め用切欠き13に嵌合し、回転止め用突起8b1が回転止め用切欠き14に嵌合する。従って、回転止め用突起8b1が回転止め用切欠き14に嵌合する位置は、位置決め用突起8a1が位置決め用切欠き13に嵌合する位置よりも、幅方向において開口部21に近い。
縦枠4と上枠5をこのような構成にすることにより、縦枠4と上枠5を互いに組み合わせるときに、位置決め用突起8a1が位置決め用切欠き13から外れることを防止でき、縦枠4と上枠5とを締結するときに縦枠4に上下方向を軸方向とする回転力が加わっても縦枠4が回転するのを防止できる。このため、本実施例によるエレベーター50では、三方枠20を容易に組み立てることができ、三方枠20の組み立てにかかる時間を短縮できる。
なお、位置決め用突起8a1と位置決め用切欠き13との嵌合は、組み立て時の縦枠4の幅方向の位置の決定を主な目的とし、回転止め用突起8b1と回転止め用切欠き14との嵌合は、組み立て時の縦枠4の回転の防止を主な目的としている。このため、回転止め用突起8b1と回転止め用切欠き14は、縦枠4の幅方向の位置が反映される位置決め用突起8a1と位置決め用切欠き13と異なり、大きさと形状を厳密に定めなくてもよい。
上枠5の主面11に設けられた固定用穴15(図4)は、奥行方向の位置が、主面11の奥行方向の中心よりも奥行方向の一端部(位置決め用切欠き13が設けられている端部)に近い位置にあるのが好ましく、次のような範囲内にあるのがより好ましい。すなわち、固定用穴15は、少なくとも一部が、位置決め用切欠き13の存在範囲を幅方向に延長した範囲Ra内に位置するのがより好ましい(図4)。
縦枠4の上面9に設けられた固定用穴10(図3)は、上枠5の固定用穴15に上下方向で対向する位置に設けられる。従って、固定用穴10は、奥行方向の位置が上面9の奥行方向の中心よりも側面7aに近い位置にあるのが好ましく、少なくとも一部が、位置決め用突起8a1の存在範囲を幅方向に延長した範囲Rb内に位置するのがより好ましい(図3)。
固定用穴15と固定用穴10は、上枠5と縦枠4との締結のためにボルトが挿通され、締結時に縦枠4が回転するときの軸の位置である。このため、固定用穴15と固定用穴10は、回転止め用切欠き14と回転止め用突起8b1から離れた位置にあるのが好ましい。締結時の強度や穿孔作業などを考慮すると、固定用穴15と固定用穴10は、それぞれ、位置決め用切欠き13と位置決め用突起8a1の存在範囲を幅方向に延長した範囲Ra、Rb内に、少なくとも一部が位置するのがより好ましい。
図5に示すように、三方枠20を組み立てるときには、縦枠4の位置決め用突起8a1を、上枠5の位置決め用切欠き13に嵌合して、縦枠4の幅方向における位置を決めるとともに、縦枠4の回転止め用突起8b1を、上枠5の回転止め用切欠き14に嵌合する。このように縦枠4と上枠5を組み合わせると、縦枠4の上面9に設けられた固定用穴10と上枠5の主面11に設けられた固定用穴15が対向する。
次に、図示しないボルトを固定用穴10と固定用穴15に挿通し、このボルトと図示しないナットで仮締結して縦枠4と上枠5を互いに仮固定する。仮締結とは、完全に締結するのではなく、容易に緩めることができるように締結することであり、仮固定とは、仮締結により固定することである。
縦枠4と上枠5とを仮固定した状態で、縦枠4と上枠5の位置の微調整を行う。次に、ボルトとナットで締結して縦枠4と上枠5を互いに固定する。この締結作業の際、縦枠4に回転力が加わるが、縦枠4の回転止め用突起8b1が上枠5の回転止め用切欠き14に嵌合しているので、縦枠4が回転するのを防止できる。
なお、縦枠4の位置決め用突起8a1を上枠5の位置決め用切欠き13に嵌合させ、縦枠4の回転止め用突起8b1を上枠5の回転止め用切欠き14に嵌合させた状態で、位置決め用突起8a1の上端部が位置決め用切欠き13の上端から突出し、回転止め用突起8b1の上端部が回転止め用切欠き14の上端から突出していれば、位置決め用突起8a1の上端部と回転止め用突起8b1の上端部を折り曲げることもできる。すなわち、位置決め用突起8a1と回転止め用突起8b1が、これらの上端部が折り曲がって、それぞれ位置決め用切欠き13と回転止め用切欠き14に嵌合することで、縦枠4と上枠5を互いに固定することもできる。
本実施例によるエレベーター50では、三方枠20は、基本的に固定用穴10と固定用穴15を通るボルトとナットで締結することで縦枠4と上枠5が互いに固定される。このため、意匠面となる縦枠4の主面6や上枠5の主面11にゆがみが生じ、三方枠20の意匠性の低下を招くことがない。また、位置決め用突起8a1と回転止め用突起8b1が縦枠4の主面6とは異なる面である折返面8a、8bに設けられているので、位置決め用突起8a1と回転止め用突起8b1の上端部を折り曲げる場合でも、主面6にゆがみが生じ、三方枠20の意匠性の低下を招くことがない。
位置決め用切欠き13と回転止め用切欠き14は、三方枠20が乗り場35に設置されると、三方枠20が取り付けられた壁2によって視認できない。このため、位置決め用切欠き13と回転止め用切欠き14は、三方枠20の意匠性を低下させない。
本実施例によるエレベーター50では、三方枠20を組み立てるときに、位置決め用突起8a1を位置決め用切欠き13に嵌合させて縦枠4の幅方向の位置を定め、縦枠4と上枠5を互いに仮固定して縦枠4と上枠5の位置を微調整することができるので、縦枠4と上枠5の位置合わせ(組み立て)の作業が容易である。一般に、縦枠4と上枠5の位置合わせ作業では、位置の微調整が高所で行われるので、作業の容易さが非常に重要である。本実施例によるエレベーター50では、縦枠4と上枠5を互いに仮固定してから位置の微調整を行うので、仮固定をせずに固定する場合に比べて、縦枠4と上枠5の位置の調整が行いやすい。
縦枠4と上枠5をボルトとナットで締結して固定する際には、縦枠4に回転力が加わるが、縦枠4の回転止め用突起8b1が上枠5の回転止め用切欠き14に嵌合しているため、作業者が手で押さえなくても縦枠4の回転を防止することができる。また、縦枠4と上枠5は、幅方向の一端部では1箇所だけをボルトとナットで締結して互いに固定できる。このため、本実施例によるエレベーター50では、三方枠20の縦枠4と上枠5の組み立ての作業性が優れるとともに、組み立てに必要なボルトの本数を減らすことができる。
以上説明したように、本実施例によるエレベーター50では、意匠性の低下を招くことなく、容易に三方枠20を組み立てることができ、三方枠20の組み立てにかかる時間を短縮できる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
1…乗場床、2…壁、3…乗場戸、4…縦枠、5…上枠、6…主面、7a、7b…側面、8a、8b…折返面、8a1…位置決め用突起、8b1…回転止め用突起、9…上面、10…固定用穴、11…主面、12a、12b…側面、13…位置決め用切欠き、14…回転止め用切欠き、15…固定用穴、20…三方枠、21…開口部、30…乗りかご、31…巻上機、32…主ロープ、33…釣合おもり、34…かご戸、35…乗り場、40…昇降路、50…エレベーター。

Claims (4)

  1. 昇降路を昇降する乗りかごと、乗場戸に開閉される開口部を囲むように乗り場に設けられた三方枠と、を備え、
    前記乗場戸の開閉方向を幅方向とし、前記乗り場から前記昇降路に向かう方向を奥行方向とし、
    前記三方枠は、上下方向に延伸する一対の縦枠と、前記幅方向に延伸し、一対の前記縦枠の上部で前記縦枠に固定された上枠と、を備え、
    一対の前記縦枠のそれぞれは、
    前記開口部を向いて前記幅方向に直交する第1の主面と、
    前記第1の主面の前記奥行方向の一端に接続して前記幅方向に平行な第1の側面と、
    前記第1の主面の前記奥行方向の他端に接続して前記幅方向に平行な第2の側面と、
    前記第1の側面に接続して前記幅方向に直交する第1の折返面と、
    前記第2の側面に接続して前記幅方向に直交する第2の折返面と、
    上下方向に直交する上面と、
    前記第1の折返面の上端部に設けられた、上方向に延伸する第1の突起と、
    前記第2の折返面の上端部に設けられた、上方向に延伸する第2の突起と、
    を備え、
    前記上枠は、
    上下方向に直交する第2の主面を備え、
    前記幅方向の両端部のそれぞれに、
    前記第2の主面の前記奥行方向の一端部に設けられ、前記幅方向に凹んだ凹部であり、前記第1の突起が嵌合された第1の切欠きと、
    前記第2の主面の前記奥行方向の他端部に設けられ、前記幅方向に凹んだ凹部であり、前記第2の突起が嵌合された第2の切欠きと、
    を備え、
    前記第1の側面の幅は、前記第2の側面の幅よりも大きく、
    前記第2の切欠きの前記幅方向の凹み長さは、前記第1の切欠きの前記幅方向の凹み長さよりも大きく、
    前記第1の側面と前記第1の折返面の組と前記第2の側面と前記第2の折返面の組のうち、前記第1の側面と前記第1の折返面の組が前記乗り場側に位置し、
    一対の前記縦枠のそれぞれは、前記上面に設けられた第1の穴を備え、
    前記上枠は、前記第2の主面の、前記縦枠の前記第1の穴に対向する位置に設けられた第2の穴を備え、
    前記第2の穴は、少なくとも一部が、前記第1の切欠きの存在範囲を前記幅方向に延長した範囲内に位置する、
    ことを特徴とするエレベーター。
  2. 前記第1の突起は、前記第1の折返面の上端部の少なくとも一部が上方向に延長した凸部であり、
    前記第2の突起は、前記第2の折返面の上端部の少なくとも一部が上方向に延長した凸部である、
    請求項1に記載のエレベーター。
  3. 前記第1の突起と前記第2の突起は、上端部が折り曲がっている、
    請求項1に記載のエレベーター。
  4. 一端が前記乗りかごに接続された主ロープと、前記主ロープを駆動する巻上機と、前記主ロープの他端に接続された釣合おもりと、を備え
    記第1の穴は、少なくとも一部が、前記第1の突起の存在範囲を前記幅方向に延長した範囲内に位置し、
    前記第1の突起は、前記第1の折返面の上端部の少なくとも一部が上方向に延長した凸部であり、
    前記第2の突起は、前記第2の折返面の上端部の少なくとも一部が上方向に延長した凸部である、
    請求項1に記載のエレベーター。
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