以下、本発明の一実施形態に係る屋外構築物について図面を参照して説明する。
本実施形態では、屋外構築物の一例として、図1に示すような、建物2に併設され、屋根3を備える、例えば、テラス4などに設けられるテラス囲い1を例に挙げて説明する。
以下の説明においては、建物2の外壁2aに沿わせて構築されたテラス囲い1を建物2に向かって見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。テラス囲い1の各部位であっても、また、テラス囲い1を構成する各部材については単体の状態であっても、構築された状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
図1に示すように、テラス囲い1は、外壁2aとともに区画された空間Sを形成する囲い本体5と、外壁2aの屋外側に当該外壁2aと間隔を空けて立設され囲い本体5を外壁2a側で支持する枠体6と、外壁と2aとの間を閉塞する閉塞材7と、を有している。
本実施形態の囲い本体5は、骨格をなすフレーム50と、フレーム50に支持されてテラス囲い1の屋外側の壁部、及び、テラス囲い1の左右の壁部をなす引き違いタイプの建具51と、左右の建具51の上部にてフレーム50に取り付けられる一対の側壁面材52と、三方に設けられた建具51と外壁2aとに囲まれる空間Sの上方に設けられる屋根材53と、テラス囲い1の床をなす床材54と、を有している。
フレーム50は、屋外側の建具51を支持する左右の一対の囲い柱50aと、左右の囲い柱50aと各々間隔を空けて対向し各囲い柱50aの外壁2a側に配置される縦枠50bと、左右の囲い柱50aの上端部間を繋ぐ前枠55と、各囲い柱50aの上端から各々見込み方向に延出されて縦枠50bと繋がる腕木50cと、前枠55の両端の各々に取り付けられて見込み方向に延びる妻垂木50dと、左右の妻垂木50dの建物2側の端部間を繋ぐ後枠56と、左右の妻垂木50dの間にて前枠55と後枠56のとの間に掛け渡される垂木50eと、を有している。本実施形態においてフレーム50を構成する各部材は、いずれも押出成形材である。
図2に示すように、縦枠50bは、腕木50cよりも上方に突出しており、前枠55に取り付けられた妻垂木50dは、縦枠50bの上端に載置された状態で縦枠50bよりも建物2側に突出している。このため、後枠56は縦枠50bよりも建物2側に配置され、妻垂木50d、及び、垂木50eは、後枠56側が前枠55側よりも高くなる傾斜をなしている。
左右の囲い柱50aの間、及び、各囲い柱50aと見込み方向に対向する各縦枠50bとの間にはそれぞれ、2枚の障子51aと2枚の障子51aをスライド移動可能に支持する建具枠51bとを備えた引き違いタイプの建具51が設けられている。建具51の建具枠51bの上端は前枠55または腕木50cに取り付けられている。また、各建具枠51bが有する各建具下枠51cの高さに床材54(図1)が設けられている。
各囲い柱50aと見込み方向に対向する各縦枠50bとの間における腕木50cと妻垂木50dとの間には各々、側壁面材52が取り付けられている。側壁面材52は、縦枠50b、腕木50c、及び、妻垂木50dにそれぞれ設けられた溝部に、側壁面材52の外周部がテラス囲い1の内側から収容され、ビード(不図示)が嵌め込まれて取り付けられている。
前枠55は、図3に示すように、上部に妻垂木50d及び垂木50eの室外側の小口が当接される垂木当接部55aと、垂木当接部55aの屋外側に屋根材53の前端部が収容される屋根材前端収容部55bと、屋根材前端収容部55bの屋外側に樋部55cと、が設けられている。
後枠56は、図4に示すように、妻垂木50d及び垂木50eが取り付けられる垂木掛け57と、垂木掛け57が屋外側に取り付けられる垂木掛け固定材58と、有している。
垂木掛け固定材58は、ほぼ矩形所の中空部58aを有する固定材本体58bと、固定材本体58bにて中空部58aの建物2側の壁部58cが上方に延出されてシール材56aが取り付けられる上シール材取付部58dが設けられている。
垂木掛け57は、固定材本体58bにて中空部58aの屋外側の壁部58eと対面する状態で当接されてビス止めされる垂木掛け固定部57aと、垂木掛け固定部57aの上端から屋外側に延出されて妻垂木50d及び垂木50eの端部と係合する垂木掛け上係合片57bと、垂木掛け固定部57aの下端から屋外側に延出されて妻垂木50d及び垂木50eと係合する垂木掛け下係合片57cと、垂木掛け固定部57aから上方に延出された上方延出部57dと、上方延出部57dから屋外側に延出された屋外延出部57eと、を有している。
屋外延出部57eの下面側には垂木掛け上係合片57bと対向する部位にシール材57fが長手方向に沿って全長にわたり取り付けられている。垂木掛け57は、垂木掛け上係合片57bと、上方延出部57dと、屋外延出部57eとが、建物2側に窪み屋根材53の後端部が収容される屋根材後端収容部57gをなしている。また、上方延出部57dの上端は、垂木掛け57が垂木掛け固定材58に取り付けられたときに、中空部58aの屋外側の壁部58eとともに、上方が開放された溝57hを形成し、当該溝57hにシーリング材74が充填される。
屋根材53は、例えば、透光性を有する平板材であり、前端部が前枠55の屋根材前端収容部55bに収容され、後端部が垂木掛け57の屋根材後端収容部57gに収容されて、妻垂木50dと垂木50eとの間にわたるように配置される。屋根材53の前端側は、垂木当接部55aの上端と屋根材53との間にビード50fが挿入されて屋根材53が支持されている。屋根材53の後端側は、屋外延出部57eに設けられているシール材57fと対向する位置にて垂木掛け上係合片57bと屋根材53との間にビード50fが挿入され、屋根材53はシール材57fとビード50fとの間に挟持される。
屋根材53の妻垂木50d上に配置された端部は、妻垂木50dのほぼ全長にわたって設けられる屋根材押え材50gが、屋根材53上と妻垂木50d上とに亘るように配置され妻垂木50dにビス止めされている。垂木50e上には、左右の両側から屋根材53の端部が配置されているので、左右方向に間隔を空けて配置された2枚の屋根材53にわたるように屋根材押え材50gが配置されて垂木50eにビス止めされている。
本実施形態においては、前枠55、後枠56、左右の妻垂木50d、垂木50eに、屋根材押え材50g、シール材57f、ビード50fにより、屋根材53が取り付けられて屋根3をなしている。
枠体6は、図1に示すように、左右方向に間隔を空けて立設された一対の枠体柱60と、2本の枠体柱60の上にわたって設けられ枠体柱60の上端に載置されて接合された横材61と、横材61の端に固定されて小口を塞ぐ枠体キャップ61cと、を有している。2本の枠体柱60は各々、断面がほぼ正方形状をなす中空の部材であり、図2に示すように、テラス4の下に設けられた基礎62から独立して立設されている。このため、枠体柱60の基礎62のかぶり厚を枠体柱60の幅以上としつつ、枠体柱60の基礎62が建物2の基礎2bと干渉しないように、枠体柱60は建物2との間隔が空けられている。
図5、図6に示すように、ほぼ正方形状をなす枠体柱60の一辺は、その幅がほぼ同一の囲い柱50a及び縦枠50bよりも広く形成されており、枠体柱60、囲い柱50a、縦枠50bの、空間Sの内側に臨む面がほぼ面一をなして配置されているので、枠体柱60は、囲い柱50a、縦枠50bよりも左右方向に突出している。すなわち、枠体6は、左右方向の幅が屋根3の幅よりも広く、囲い本体5の左右にそれぞれ突出している。
各枠体柱60には、囲い本体5の縦枠50bが接合されており、横材61の上に屋根3の建物2側の部位が載置されている。本実施形態においては、枠体柱60が、建物の外壁と間隔を空けて設けられた柱に相当し、枠体柱60を有する枠体6と、屋根3を有する囲い本体5とが、建物の外壁と間隔を空けて設けられた柱、及び、柱により外壁側の部位が支持される屋根を有する構造体に相当する。
横材61の上には、屋根3の後枠56、及び、後枠56と繋がっている妻垂木50d及び垂木50eの建物2側の部位が載置されており、妻垂木50d及び垂木50eに上方からビス止めされている。このため、横材61の上面は、後枠56の下面が載置される水平面61aと、妻垂木50d及び垂木50eの下面が載置される傾斜面61bとを有している。横材61上に屋根3が取り付けられた状態で、後枠56の建物2側の壁部58cと、枠体柱60及び横材61の建物2側の壁部60a、61cとは、ほぼ同一面をなしている。
閉塞材7は、図4に示すように、外壁2aと屋根3との間を閉塞する上閉塞材70と、囲い本体5とともに構造体をなす枠体6の枠体柱60と外壁2aとの間を塞ぐ側閉塞材75と、を有している。
上閉塞材70は、外壁2aに沿って設けられ、屋根3の左右方向の幅とほぼ同じ幅を有している。上閉塞材70は、左右方向に貫通する中空部70aを有する押出成形材でなる上閉塞材本体71と、上閉塞材本体71の全長にわたって取り付けられ弾性変形可能な閉塞シール材72と、を有している。
上閉塞材本体71は、中空部70a形成する外壁対向部71a、屋外壁部71b、底部71c、及び、傾斜天部71dと、上固定部71eと、上シーリング材充填部71fと、上シール材嵌合部71gと、を有している。
外壁対向部71aは、外壁2aと対面し、屋外壁部71bは外壁対向部71aの屋外側に間隔を空けて設けられており、外壁対向部71aの下端と屋外壁部71bの下端とが水平な面をなす底部71cにより繋がっており、外壁対向部71aの上端と屋外壁部71bの上端とは、屋外側に向かって高さが低くなる傾斜面をなす傾斜天部71dで繋がっている。また、外壁対向部71aと屋外壁部71bとの間の中間部には、底部71cと傾斜天部71dを繋ぐリブ71hが設けられている。
外壁対向部71aは上方に延出されており、延出された部位が上固定部71eをなし、上固定部71eの上に、上シーリング材充填部71fが設けられている。上閉塞材70は、建物2の外壁2aを形成する外壁材20に、見込み方向に進入するビス73により固定されるので、上固定部71eとなる、上閉塞材本体71と上シーリング材充填部71fとの間隔は、ビス73の頭部よりも僅かに広く形成されている。上閉塞材70を外壁材20に固定するビス73は、外壁材20に螺合されている。
上シーリング材充填部71fは、断面がL字状をなし、上閉塞材70が外壁2aに取り付けられたときに外壁2aとともに外壁2aに沿った溝を形成する。この溝にシーリング材74が充填されて、上閉塞材70と外壁2aとの間が止水される。
上閉塞材70の屋外側の先端部となる屋外側の部位は、傾斜天部71dが屋外側に延出されており、延出された部位の下に閉塞シール材72が嵌合される上シール材嵌合部71gが設けられている。上シール材嵌合部71gは、傾斜天部71dが延出された部位の先端に垂設され屋外壁部71bと間隔を空けて対向する先端垂壁部71iが設けられており、先端垂壁部71iの下端と、屋外壁部71bとから互いに対向する側に突出する突片71jが設けられ、対向する突片71jの間が開放されたスリットをなし、その上方に閉塞シール材72が嵌合される空隙が設けられている。
閉塞シール材72は、上シール材嵌合部71gに嵌合される被嵌合部72aと、被嵌合部72aと繋がって上シール材嵌合部71gの外に配置されるシール材基端部72bと、シール材基端部72bから延出され、見込み方向に間隔を空けて対向する2枚のシール片72cと、を有している。閉塞シール材72は、軟質の合成樹脂製であり、被嵌合部72aが上方に位置する、上閉塞材70に取り付けられた状態では、シール片72cはほぼ平面をなしており、他の部材と接触するなどして押圧されることにより屈曲する。
本実施形態の側閉塞材75は、図6に示すように、枠体柱60と外壁2aとの間であって、上閉塞材70とテラス4との間を閉塞する。側閉塞材75は、外壁2a側に配置される外壁側閉塞材76と、外壁側閉塞材76の屋外側に配置される屋外側閉塞材77と、外壁側閉塞材76の全長にわたって取り付けられる閉塞シール材72と、を有している。
外壁側閉塞材76は、外壁材20にビス止めされる固定閉塞材761と、固定閉塞材761との相対位置を変更して取り付け可能な移動閉塞材762と、を有し、固定閉塞材761と移動閉塞材762とはいずれも、上閉塞材70とテラス4との間に全長にわたって設けられている。テラス囲い1の左側に設けられる側閉塞材75と右側に設けられる側閉塞材75とは、同一の部材であり、テラス囲い1の左側と右側とでは、テラス囲い1の内側と外側とが反対になるため、同一の側閉塞材75を左右が反転するように配置して用いられる。
固定閉塞材761は、断面が、見込み方向にほぼ長方形形状をなし、上下方向に貫通する中空部761aを有する押出成形部材であり、テラス囲い1の外側となり外壁2a対向する部位に、中空部761aの内側に窪む凹部でなる側シーリング材充填部761bが設けられている。
固定閉塞材761は、中空部761aを形成する、外壁対面部761c、閉塞材対向部761d、2つの閉塞材側壁部761e、761f、及び、側シーリング材充填部761bと、ビス固定部761gと、を有している。
外壁対面部761cは、外壁2aと対面しており、閉塞材対向部761dは、外壁対面部761cと見込み方向に間隔を空けて屋外側にて対向している。2つの閉塞材側壁部761e、761fのうちの一方の閉塞材側壁部761eは、外壁対面部761cと閉塞材対向部761dにおいてテラス囲い1の内側に位置する端部同士を連結している。他方の閉塞材側壁部761fは、外壁対面部761cにおいてテラス囲い1の外側に位置する部位に設けられた側シーリング材充填部761bと閉塞材対向部761dの外側の端部とを連結している。
側シーリング材充填部761bは、断面がL字状をなし、側閉塞材75が外壁2aに取り付けられたときに外壁2aとともに外壁2aに沿った溝を形成する。この溝にシーリング材74が充填されて、側閉塞材75と外壁2aとの間が止水される。
ビス固定部761gは、外壁対面部761cがテラス囲い1の内側に延出されて形成されている。側閉塞材75を外壁材20に固定するビス73は、外壁材20に螺合されている。
移動閉塞材762は、外壁側閉塞材76の2つの閉塞材側壁部761e、761fの外側に沿わされる一対の移動対向壁部762aと、一対の移動対向壁部762aの屋外側の端部間を繋いで設けられる移動屋外壁部762bと、を有している。一対の移動対向壁部762aの内側の間隔は、2つの閉塞材側壁部761e、761fの外側の幅よりも僅かに大きく形成されている。
移動屋外壁部762bには、閉塞シール材72が屋外側に突出するように嵌合される側シール材嵌合部762cが設けられている。側シール材嵌合部762cは、移動屋外壁部762bの左右方向における中央に上下方向に沿って全長にわたりスリットが形成されており、その外壁2a側に閉塞シール材72の被嵌合部72aが嵌合される空隙が設けられている。閉塞シール材72は、被嵌合部72aが側シール材嵌合部762cに嵌合されて2枚のシール片72cが左右方向に間隔を空けて屋外側に突出するように取り付けられる。
移動閉塞材762は、外壁側閉塞材76に屋外側から被せるように係合され、所望の位置にて外壁側閉塞材76にビス止めされる。このため、外壁側閉塞材76は、移動屋外壁部762bの側シール材嵌合部762cが外壁側閉塞材76の閉塞材対向部761dに当接される位置から、屋外側に引き出してビス止め可能な位置までのいずれの位置でも、移動閉塞材762を固定閉塞材761にビス止めして使用することが可能である。
屋外側閉塞材77は、断面が矩形状をなし、上下方向に貫通する中空部77aを有する屋外側閉塞材本体部77bと、屋外側閉塞材本体部77bから屋外側に延出された側閉塞材延出部77cと、外壁2a側に延出された閉塞材延出壁部77dと、を有している。
側閉塞材延出部77cは、屋外側閉塞材本体部77bの中空部77aを形成する内側及び外側の壁部77e、77fが屋外側に延出されて設けられている。2つの側閉塞材延出部77cは各々、先端に直交する方向に延出された直交延出部77gを有しており、内側に位置する側閉塞材延出部77cの直交延出部77gが枠体柱60にビス止めされる。
閉塞材延出壁部77dは、中空部77aを形成する内側の壁部77eが外壁2a側に延出されて設けられ、先端にテラス囲い1の外側に延出された延出片77hを有している。
屋外側閉塞材77の左右方向の幅は、外壁側閉塞材76の左右方向の幅よりも広く形成されている。側閉塞材75は、屋外側閉塞材77が枠体柱60の内側の面のほぼ延長線状に、屋外側閉塞材本体部77bの内側の壁部77eが位置するように枠体柱60に固定され、外壁側閉塞材76は、外側の移動対向壁部762aが、枠体柱60の内側の面のほぼ延長線状に位置するように外壁材20に固定される。このため、閉塞材延出壁部77dと外壁側閉塞材76の内側の移動対向壁部762aとは左右方向に間隔が空けられている。
また、屋外側閉塞材77が枠体柱60に固定され、外壁側閉塞材76が外壁材20に固定された状態では、移動屋外壁部762bと屋外側閉塞材本体部77bの中空部77aを形成する外壁2a側の壁部77iとは間隔が空けられており、移動屋外壁部762bに設けられている閉塞シール材72は、2枚のシール片72cが屋外側閉塞材本体部77bの外壁2a側の壁部77iに当接されて屈曲し、2枚のシール片72cの一方が他方に重なっている。ここで、閉塞シール材72の2枚のシール片72cが当接される屋外側閉塞材77がシール材当接材に相当する。
本実施形態のテラス囲い1の施工は、まず、側閉塞材75を取り付ける。具体的には、移動閉塞材762が仮止めされた固定閉塞材761を、例えばサイディング材などの外壁材20に固定し、固定閉塞材761の側シーリング材充填部761bと外壁2aとの間に形成された溝にシーリング材74を充填する。また、屋外側閉塞材77は、枠体柱60の建物2側となる壁部60aに当接させてビス止めしておく。ここで、固定閉塞材761の外壁材20への固定は、ビス、両面テープ、接着剤、シーリング材など、固定可能であれば構わない。
次に、建物2の外壁2aと間隔を空けて、横材61が接合され枠体キャップ61cが取り付けられた枠体柱60及び囲い柱50aをテラス4の下に設けた基礎62に各々独立させて立設する。このとき枠体柱60の基礎62のかぶり厚を枠体柱60の幅以上とし、枠体柱60の基礎62が建物2の基礎2bと干渉しないように配置する。
次に、囲い柱50aの位置に基づき囲い本体5を組み立てる。このとき、屋根3の妻垂木50d及び垂木50eを枠体6の横材61上に載置し当該横材61に固定し、縦枠50bを枠体柱60にビス止めする。また、囲い本体5と枠体6との接合部分にシーリング材74を施し、垂木掛け57の上方延出部57dと垂木掛け固定材58により形成される溝57hにシーリング材74を充填する。
次に、移動閉塞材762の仮止めを解除して屋外側に移動し、閉塞シール材72の2枚のシール片72cが屋外側閉塞材本体部77bの外壁2a側の壁部77iに当接されて屈曲する所望の位置にて移動閉塞材762を固定閉塞材761にビス止めする。尚、移動閉塞材762は、枠体6を立設した後であれば、いつでも移動して固定することが可能である。
次に、上閉塞材70を取り付ける。上閉塞材70を取り付ける際には、予め、上閉塞材本体71に小口を塞ぐ上閉塞材キャップ70bを固定しておく。そして、上閉塞材本体71の両端部における底部71cの下面にシート状の発泡性合成樹脂78を貼り付け、屋外側を屋根3の上に載置し、上固定部71e及び外壁対向部71aを外壁に当接させ上固定部71eを外壁材20に固定する。ここで、上固定部71eの外壁材20への固定は、ビス、両面テープ、接着剤、シーリング材など、固定可能であれば構わない。
このとき、閉塞シール材72の2枚のシール片72cが屋根3に当接されて屈曲し、後枠56の垂木掛け固定材58に設けられたシール材56aを上閉塞材本体71の底部71cが上方から押圧する。また、上閉塞材70の左右方向における両端部では、外壁側閉塞材76及び屋外側閉塞材77の上端の小口に発泡性合成樹脂78を上閉塞材本体71の底部71cが圧縮している。また、上閉塞材70を取り付けることにより、上閉塞材本体71の上シーリング材充填部71fと外壁2aとにより形成される溝にシーリング材74を充填する。
本実施形態のテラス囲い1によれば、側閉塞材75が、外壁2aに固定される固定閉塞材761と、固定閉塞材761に対して相対移動可能かつ固定閉塞材761に固定可能な移動閉塞材762とを有しているので、外壁2aに対する枠体6における枠体柱60の位置を変更しても枠体柱60と外壁2aとの間を閉塞することが可能である。このため、枠体柱60の基礎62のかぶり厚を十分に確保しつつも建物2の基礎2bと干渉しない位置に枠体柱60を配置しつつも外壁2aと枠体柱60との間を閉塞可能な汎用性に優れたテラス囲い1を提供することが可能である。
また、移動閉塞材762が有する弾性変形可能な閉塞シール材72が、枠体柱60側に押圧されるので、外壁2aと枠体柱60との間をより確実に止水することが可能である。
また、枠体柱60には、閉塞シール材72が当接される屋外側閉塞材77が設けられているので、閉塞シール材72が確実に押圧される部位を、枠体柱60側に設けることが可能である。このため、より確実に止水することが可能である。
また、屋根3と外壁2aのとの間隔を一定に保ちつつも枠体柱60の位置を変更することは可能なので、屋根3を、上閉塞材70の外壁2aからの突出量に合わせて配置しても、枠体柱60を建物2の基礎2bと干渉しない位置に配置することが可能である。このため、上閉塞材70には外壁2aからの突出量を変更可能な構成とする必要がないので、上閉塞材70を簡単な構成としてコストを抑えることが可能である。
上記実施形態においては、側閉塞材75を、外壁2a側に配置される外壁側閉塞材76と、閉塞シール材72が設けられ外壁側閉塞材76の屋外側に配置される屋外側閉塞材77と、で構成する例について説明したが、これに限るものではない。例えば、閉塞シール材72は屋外側閉塞材77に設けられていても構わない。また、外壁側閉塞材76が枠体柱60または縦枠50b側に設けられ、屋外側閉塞材77が外壁2a側に設けられていても構わない。また、側閉塞材75を、外壁側閉塞材76のみにて構成しても、枠体柱60と外壁2aとの間隔、または、縦枠50bと外壁2aとの間隔に合わせて、移動閉塞材762を固定閉塞材761に対して屋外側に移動させることにより止水することが可能である。この場合には、枠体柱60、または、縦枠50bに、閉塞材延出壁部77dに相当する壁部を設けておくことが望ましい。
上記実施形態においては、枠体6の横材61の上に、後枠56、妻垂木50d、垂木50eが載置される例について説明したがこれに限るものではない。例えば、枠体6の基礎62と建物2の基礎2bとの干渉を避けるために、枠体6をより屋外側に設けて、妻垂木50d及び垂木50eが枠体6に支持される構成であっても構わない。この場合には、建具として間口が狭い建具を用いる、或いは、側壁面材52と同様に、適宜サイズの板材をフレームに取り付けるなどして構成する。
また、上記実施形態においては、枠体6を囲い本体5の外壁2a側に配置した例について説明したが、枠体6は必ずしも囲い本体5の外壁2a側に配置しなくとも構わない。例えば、図7、図8に示すように、枠体6を囲い本体5の内側、すなわち、一対の囲い柱50a及び一対の縦枠50bの位置が四隅となる領域R内に配置される形態でも構わない。この場合には、囲い本体5の屋根3と外壁2aとの間が上閉塞材70により止水され、枠体6とともに構造体をなす囲い本体5の縦枠50bと外壁2aとの間が側閉塞材75により止水される。
この場合には、囲い本体5の左右に設けられている、囲い柱50a、縦枠50b、及び、建具51の間、すなわち、囲い本体5が形成する空間内に配置されるので、枠体6と外壁2a及び囲い本体5との間を止水する必要がない。このため、より止水性に優れたテラス囲い1を提供することが可能である。
また、枠体6は、外壁2a及び囲い本体5との間にて止水する必要がないので、囲い本体5が形成する空間S内のいずれの位置にも配置することが可能である。このため、囲い本体5と外壁2aとの間隔を変更することなく、枠体6の見込み方向の位置を変更することにより、枠体柱60の基礎62が建物2の基礎2bと干渉することなく、枠体柱60の基礎62の所望のかぶり厚を確保することが可能である。このため、様々な施工現場に対応可能な汎用性に優れたテラス囲い1を提供することが可能である。この場合には、側閉塞材75は、移動閉塞材762の位置を、縦枠50bと外壁2aとの間隔に合わせて適宜移動させて固定閉塞材761に固定して、縦枠50bと外壁2aとの間を閉塞する、
また、枠体柱60が、囲い柱50aと外壁2aとの間に配置されているので、左右の建具51の間には枠体柱60が存在しない。このため、枠体柱60と囲い本体5とが繋がるので、意匠性に優れたテラス囲い1を提供することが可能である。
また、上記実施形態においては、屋外構築物の一例としてテラス囲い1を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、サンルームや、上記テラス囲いにて左右に設けられていた建具を有しない屋外構築物でも構わない。
上記実施形態においては、枠体6が2本の枠体柱60を有する例について説明したが、枠体柱は3本以上であっても構わない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態には、少なくとも以下の発明が含まれる。
建物に併設される屋外構築物であって、前記建物の外壁と間隔を空けて設けられた柱、及び、前記柱により前記外壁側の部位が支持される屋根を有する構造体と、前記屋根と前記外壁との間を閉塞する上閉塞材と、前記構造体と前記外壁との間を閉塞する側閉塞材と、
を有し、前記側閉塞材は、前記外壁及び前記構造体のうちのいずれか一方に固定される固定閉塞材と、前記固定閉塞材に対して相対移動可能かつ前記固定閉塞材に固定可能な移動閉塞材とを有していることを特徴とする屋外構築物である。
このような屋外構造物によれば、側閉塞材が、外壁及び構造体のうちのいずれか一方に固定される固定閉塞材と、固定閉塞材に対して相対移動可能かつ固定閉塞材に固定可能な移動閉塞材とを有しているので、外壁に対する柱の位置を変更しても構造体と外壁との間を閉塞することが可能である。このため、外壁と柱との間隔に合わせて調節可能な閉塞材を備えた屋外構築物を提供することが可能である。また、閉塞材は、外壁と柱との間隔に合わせて調節可能なので、例えば、柱の基礎のかぶり厚を十分に確保しつつも建物の基礎と干渉しない位置に柱を配置することが可能である。このため、基礎のかぶり厚を確保して柱を立設しつつも外壁と構造体との間を閉塞可能な汎用性に優れた屋外構築物を提供することが可能である。
かかる屋外構築物であって、前記移動閉塞材は、前記固定閉塞材とは反対側に、弾性変形可能な閉塞シール材を有しており、前記閉塞シール材は、前記外壁及び前記構造体のうちの他方側に押圧されることを特徴とする。
このような屋外構築物によれば、移動閉塞材が有する弾性変形可能な閉塞シール材が、外壁及び構造体のうちの他方側に押圧されるので、外壁と構造体との間をより確実に止水することが可能である。
かかる屋外構築物であって、前記外壁及び前記構造体のうちの前記他方には、前記移動閉塞材と間隔を空けて配置され前記閉塞シール材が当接されるシール材当接材が設けられていることを特徴とする。
このような屋外構築物によれば、外壁及び構造体のうちの他方には、閉塞シール材が当接されるシール材当接材が設けられているので、閉塞シール材が確実に押圧される部位を、外壁及び構造体のうちの他方に設けることが可能である。このため、より確実に止水することが可能である。
かかる屋外構築物であって、前記屋根は、前記柱との相対位置を変更可能であることを特徴とする。
このような屋外構築物によれば、柱の位置を変更しても屋根と外壁のとの間隔を一定に保つことが可能である。このため、屋根の外壁との位置を上閉塞材の外壁からの突出量に合わせて配置しても、柱を建物の基礎と干渉しない位置に配置することが可能である。このため、上閉塞材には外壁からの突出量を変更可能な構成とする必要がないので、コストを抑えることが可能である。