JP7301273B2 - ガス管閉鎖装置 - Google Patents
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Description
また、ガス管に固定されると共に接続バルブが接続され、ガス管に外筒を挿入するための開口部を形成する穿孔機をさらに有することができる。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るガス管閉鎖装置の構成を示す。このガス管閉鎖装置は、ガス管Pに取り付けられた穿孔機1を有し、この穿孔機1に接続バルブ2、アダプタ3、外筒4および一対の操作部5aおよび5bが順次取り付けられている。また、ガス管P内には一対のガスバッグ6aおよび6bが配置され、このガスバッグ6aおよび6bに一対の空気給排部7aおよび7bが接続されている。
接続バルブ2は、ガス管Pに対して直交する方向に延びる管形状を有し、一端部が穿孔機1の接続部に接続されると共に他端部がアダプタ3に接続されている。接続バルブ2の内部には、外筒4を挿入するための挿入路が他端部から一端部に向かって延びるように形成されている。また、接続バルブ2の側部には、挿入路を開閉するための開閉部2aが配置されている。
さらに、外筒4の基端部近傍には、移動路Tに連通して移動路T内のガスを排出するための排出バルブ8が配置されている。
空気給排部7aおよび7bは、操作部5aおよび5bの基端部から先端部に延びるチューブ形状を有し、その先端部にガスバッグ6aおよび6bが接続されている。これにより、操作部5aおよび5bの先端部近傍に、空気給排部7aおよび7bを介してガスバッグ6aおよび6bがそれぞれ接続されることになる。また、空気給排部7aおよび7bの基端部には、ガスバッグ6aおよび6b内に空気を供給および排出する手動のポンプ部が配置されている。
例えば、図2に示すように、ガス管Pの損傷個所Fからガス漏れが生じた場合に、ガスの流通方向に対して損傷個所Fの上流側、例えば取付箇所Sにガス管閉鎖装置が取り付けられる。ここで、図2は、マンションなどの建物内にガスを引き込むガス管Pに対して4系統のガス管Pに分岐されており、そのうち1系統のガス管Pに損傷個所Fが生じたものとする。
このとき、外筒4には、操作部5aおよび5bが空気給排部7aおよび7bと共に予め取り付けられている。また、操作部5aおよび5bの先端部には、ガスバッグ6aおよび6bが折り畳まれた状態で保持されている。
このようにして、外筒4の先端部が、ガス管Pの開口部H内に位置するまで挿入される。ここで、外筒4の基端部は、先端部が開口部H内に位置するまで押し下げられたときに、アダプタ3の上縁部に当接するように幅広に形成されている。これにより、作業者は、外筒4の挿入位置を容易に把握することができ、外筒4の先端部を開口部H内に確実に位置させることができる。
例えば、図2に示すように、複数系統に分岐されたガス管Pをガスバッグで閉鎖する場合には、ガス管Pが分岐する手前でガスを停止、例えば建物の外に設けられた元バルブVを閉じて、建物に引き込まれる全てのガスを停止する場合があった。本発明では、一連の作業を通してガス漏れが強固に抑制されているため、1系統のガス管Pに設けられた系統バルブV1のみを閉じるだけでよく、ガスを停止する範囲を最小限に留めることができる。
このように、一対のガスバッグ6aおよび6bでガス管Pを閉鎖するため、ガスバッグ6aおよび6bの下流側へのガスの流出を確実に抑制することができる。
本発明では、操作部5aおよび5bを個別に進退可能に形成することで、一対のガスバッグ6aおよび6bをガス管P内から容易に取り出すことができる。また、膨張前のガスバッグ6aおよび6bがガス管P内に移動可能な大きさの開口部Hであれば収縮させたガスバッグ6aおよび6bをガス管P内から取り出すことができるため、開口部Hを最小限の大きさで形成することができる。
上記の実施の形態1では、操作部5aおよび5bは、ガスバッグ6aおよび6bが外筒4内に順次収容されるようにその両者が操作されたが、外筒4内を個別に進退可能に配置されていればよく、これに限られるものではない。
例えば、図7に示すように、実施の形態1において後退用連結部21aおよび21bを新たに配置することができる。
後退用連結部21aは、操作部5aにおいて長手方向の中間部に固定され、操作部5aの外面から径方向に突出する直方体状に形成されている。
後退用連結部21bは、後退用連結部21aの後方、すなわち操作部5bの基端部側に所定の距離だけ離れた位置で操作部5bに固定され、操作部5bの外面から径方向に突出するように形成されている。ここで、後退用連結部21bの後部は、前部より径方向に大きく突出するように形成されている。具体的には、後退用連結部21bの後部は、操作部5aおよび5bの長手方向に後退用連結部21aと重なる位置まで突出するように形成されている。なお、後退用連結部21bは、操作部5aと重なる位置に孔が形成されており、その孔に操作部5aが進退可能に挿入されている。ここで、後退用連結部21aと後退用連結部21bとの間の所定の距離は、操作部5aのみを後退させて、収縮させたガスバッグ6aが外筒4内に収容されたときに後退用連結部21aが後退用連結部21bに当接するように設定されている。
なお、後退用連結部21aおよび21bは、ガスバッグ6aが外筒4内に収容された後に当接したが、ガスバッグ6aおよび6bを外筒4内に順次収容することができればよく、これに限られるものではない。
上記の実施の形態1および2では、操作部5aおよび5bは、膨張前のガスバッグ6aおよび6bが共に外筒4からガス管P内に移動されるようにその両者が操作されたが、外筒4内を個別に進退可能に配置されていればよく、これに限られるものではない。
例えば、図9(a)に示すように、実施の形態1において前進用連結部31aおよび31bを新たに配置することができる。
前進用連結部31aは、操作部5aの基端部に固定され、操作部5aの外面から径方向に突出する直方体状に形成されている。
前進用連結部31bは、操作部5bの基端部に固定され、操作部5bの外面から径方向に突出するように形成されている。ここで、前進用連結部31bの前部は、後部より径方向に大きく突出するように形成されている。具体的には、前進用連結部31bの前部は、操作部5aおよび5bの長手方向に前進用連結部31aと重なる位置まで突出するように形成されている。なお、前進用連結部31bは、操作部5aと重なる位置に孔が形成されており、その孔に操作部5aが進退可能に挿入されている。
上記の実施の形態1~3では、ガス管Pに対して1つのガス管閉鎖装置が取り付けられたが、複数のガス管閉鎖装置を取り付けることもできる。
例えば、図10に示すように、ガス管Pの損傷個所Fを挟むようにガス管閉鎖装置41とガス管閉鎖装置42を配置することができる。
また、損傷個所Fの修復後に、ガス管閉鎖装置41による閉鎖を開放して、ガス管閉鎖装置41の下流側に配置されたガス管閉鎖装置42の排出バルブ8を開くことにより、修復後のガス管Pをガスで容易にパージすることができる。
例えば、操作部5aを前進させてガスバッグ6aをガス管P内に移動させた後に、操作部5bを前進させてガスバッグ6bをガス管P内に移動させることができる。このとき、実施の形態3の前進用連結部31bは、操作部5bにおいて前進用連結部31aから前方に離れた位置に配置されることになる。
すなわち、操作部5bを後退させてガスバッグ6bを外筒4内に収容した後に、操作部5aを後退させてガスバッグ6aを外筒4内に収容することができる。このとき、実施の形態3において、後退用連結部21aが操作部5bに配置されると共に後退用連結部21bが操作部5aに配置されることになる。
2 接続バルブ
2a 開閉部
3 アダプタ
3a シール部
4 外筒
4a シール部
5a,5b 操作部
6a,6b ガスバッグ
7a,7b 空気給排部
8 排出バルブ
21a,21b 後退用連結部
31a,31b 前進用連結部
41,42 ガス管閉鎖装置
P ガス管
H 開口部
T 移動路
F 損傷個所
S 取付箇所
V 元バルブ
V1 系統バルブ
Claims (6)
- 筒形状を有し、ガス管に形成された開口部に向かって延びるように配置される外筒と、
前記ガス管内において前記開口部を挟む両側でそれぞれ膨張して前記ガス管を閉鎖する一対のガスバッグと、
前記外筒内をそれぞれ延びるように配置され、先端部近傍に前記一対のガスバッグがそれぞれ接続された一対の操作部と
を備え、
前記一対の操作部は、前記外筒内を個別に進退可能に配置され、一方の操作部を後退させた後に他方の操作部を後退させることにより、収縮させた前記一対のガスバッグを前記外筒内に順次収容し、
収縮させた前記一対のガスバッグが前記一方の操作部の後退に伴って前記外筒内に順次収容されるように、所定の距離だけ後退した前記一方の操作部に対して前記他方の操作部を連結させる後退用連結部をさらに有するガス管閉鎖装置。 - 筒形状を有し、ガス管に形成された開口部に向かって延びるように配置される外筒と、
前記ガス管内において前記開口部を挟む両側でそれぞれ膨張して前記ガス管を閉鎖する一対のガスバッグと、
前記外筒内をそれぞれ延びるように配置され、先端部近傍に前記一対のガスバッグがそれぞれ接続された一対の操作部と
を備え、
前記一対の操作部は、前記外筒内を個別に進退可能に配置され、一方の操作部を後退させた後に他方の操作部を後退させることにより、収縮させた前記一対のガスバッグを前記外筒内に順次収容し、
前記一方の操作部の前進に伴って膨張前の前記一対のガスバッグを共に前記外筒から前記ガス管内に移動させるように、前進する一方の操作部に対して他方の操作部を連結させる前進用連結部をさらに有するガス管閉鎖装置。 - 前記外筒は、前記一対の操作部が進退可能に前記一対の操作部との間をシールするシール部を有する請求項1または2に記載のガス管閉鎖装置。
- 前記ガス管に接続され、前記外筒が挿入される挿入路が前記開口部に向かって延びると共に前記挿入路が開閉可能に形成された接続バルブをさらに有する請求項1~3のいずれか一項に記載のガス管閉鎖装置。
- 前記ガス管に固定されると共に前記接続バルブが接続され、前記ガス管に前記外筒を挿入するための開口部を形成する穿孔機をさらに有する請求項4に記載のガス管閉鎖装置。
- 前記外筒は、内部のガスを排出するための排出バルブを有する請求項1~5のいずれか一項に記載のガス管閉鎖装置。
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