JP7300143B2 - テント構造物用立体縫製物の折り畳み方法、並びその折り畳み物 - Google Patents
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Description
1)織物複合熱可塑性樹脂シート
ポリエステル繊維平織物(経糸1111dtexマルチフィラメント糸条:糸密度22本/2.54cm×緯糸1111dtexマルチフィラメント糸条:糸密度24本/2.54cm:空隙率21%:質量165g/m2)を基材として、その両面に下記軟質塩化ビニル樹脂組成物からなる厚さ0.2mmのカレンダー成型フィルムを熱圧着によるブリッジ溶融ラミネートにより、厚さ0.65mm、幅3.04m、質量680g/m2の織物複合熱可塑性樹脂シート(ターポリン)を得た。
〈軟質塩化ビニル樹脂組成物〉
塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
フタル酸ジイソノニル(DINP:可塑剤) 50質量部
リン酸トリクレジル(TCP:防炎可塑剤) 10質量部
エポキシ化大豆油(安定剤兼可塑剤) 5質量部
バリウム/亜鉛複合安定剤 2質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
ルチル型酸化チタン(白顔料) 5質量部
ベンゾトリアゾール系化合物(紫外線吸収剤) 0.3質量部
上記の織物複合熱可塑性樹脂シート(白色ターポリン)の裏面に、下記アクリル樹脂塗膜層用の塗工液(固形分濃度16.7質量%)を用い、80メッシュのグラビアロール塗工、及び乾燥により、質量4g/m2のアクリル樹脂塗膜層(透明)を形成した。
〈アクリル樹脂塗膜層用溶液〉
メタクリル酸メチル樹脂(アクリル樹脂) 100質量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 250質量部
トルエン(希釈溶剤) 250質量部
次に、得られた織物複合熱可塑性樹脂シートの表面(アクリル樹脂塗膜層形成面ではない)に下記アミノエチル化アクリル樹脂エポキシ組成物の溶液を80メッシュのグラビアロール塗工、及び乾燥により、質量4g/m2のアミノエチル化アクリル樹脂エポキシ組成物層(半硬化状態かつ透明)を形成した。
〈アミノエチル化アクリル樹脂エポキシ組成物〉
一級アミノ基含有アクリル系樹脂 100質量部
※メタクリル酸アルキルエステル・アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸共重合
物のカルボキシル基にポリエチレンイミンがグラフトし、側鎖が-COO(CH2C
H2NH)nHの化学式で示されるアミン価(固形分1gに含むアミンmmol数)0.
7~1.3mmol/g
エポキシ樹脂(エポキシ当量260g/eqのビスフェノールA骨格含有3官能エポキシ
樹脂) 20質量部
メチルエチルケトン(MEK希釈剤) 150質量部
トルエン(希釈剤) 150質量部
2)フッ素系樹脂層を片表面に有する織物複合熱可塑性樹脂シート
次に、織物複合熱可塑性樹脂シートのアミノエチル化アクリル樹脂エポキシ組成物層(半硬化状態)側に厚さ25μmのポリビニリデンフルオライド(透明)フィルム(コロナ処理あり)を160℃の熱ロール条件のラミネーターを通過させ、熱圧着して、フッ素系樹脂/アミノエチル化アクリル樹脂エポキシ硬化物(接着層)からなるフッ素系樹脂層を形成し、厚さが0.69mm、幅3.04m、質量730g/m2のフッ素系樹脂層を片表面に有する織物複合熱可塑性樹脂シート(白色)を得た。
3)立体縫製物
厚さ0.69mm、幅3.04m、質量730g/m2のフッ素系樹脂層を片表面に有する織物複合熱可塑性樹脂シート(白色)を用い、天蓋部:3m幅×4m長(長方形)、正面及び裏面の側壁部:4m長×3m高(長方形)、両サイド側壁部:3m幅×3m高(正方形)の箱型の立体縫製物(フッ素系樹脂層を外面とする)を下記条件で作成した。
高周波溶着機:山本ビニター株式会社(YTO-8A)
シートの縫製:シート端部4cm幅をのりしろとする積重接合
ウエルダーバー:4cm幅×50cm長(平刃)
陽極電流:0.8A×通電時間5秒×冷却時間3秒
1)箱型の立体縫製物(フッ素系樹脂層を外面とする)の表裏を反転し、フッ素系樹脂層を内側とした。
2)この表裏反転立体縫製物を下記のように平坦に潰し畳んだ。まず潰し畳み時の嵩張り部分となる天蓋部の長方形(3m幅×4m長)を、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)の長さ方向と平行に谷折りで2つ折りし、また平坦に潰し畳む際の嵩張り部分となる両サイド側壁部の長方形(3m幅×3m高)を谷折りで2つ折りし、嵩張り部分を正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)の左右端部に折り込んで覆い隠した状態の平坦な潰し畳み体(約4m長×約3m幅)とした。
3)この平坦に潰し畳まれた表裏反転立体縫製物(約4m長×約3m幅)の長さ方向と略平行にW状の見掛け形状の折り畳み断面となるように約0.75m毎に3回折り畳み、長さ約4m×幅約0.75mの表裏反転立体縫製物の折り畳み物(中間状態)とした。(この折り畳みで生じる3ケ所の山折り襞の稜線断面は2層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)
4)この表裏反転立体縫製物(長さ約4m×幅約0.75m)の長さ方向に対して略垂直に、W状の見掛け形状の折り畳み断面となるように約1m毎に3回折り畳み、長さ約1m×幅約0.75m×高さ約8~10cmの表裏反転立体縫製物の折り畳み物(最終状態)とした。(この折り畳みで生じる3ケ所の山折り襞の稜線断面は8層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)
〈フッ素系樹脂層のダメージ評価〉
「1)→2)→3)→4)」の折り畳み(24時間静置)と、「4)→3)→2)→1)」展開を1セットとし、10セット実施した。
10セット終了後に展開し、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)における十字の折り曲げ部18ケ所(9ケ所×正面及び裏面の側壁部)のフッ素系樹脂層のダメージを評価したところ、18ケ所全てが軽微なシワで済み、この折れシワは立体縫製物の展張施工により経時的に回復し、1ケ月後には目立たないものとなっていた。
実施例1の箱型の立体縫製物の折り畳み工程1)~4)の工程のうち、工程4)を、下記の工程4a)に変更した以外は実施例1と同様とした。
4a)この表裏反転立体縫製物(長さ約4m×幅約0.75m)の長さ方向に対して略垂直に、渦巻状の見掛け形状の折り畳み断面となるように4回半巻き(最初の1巻きに3ケ所の折れ曲がり部を伴う)、高さ約0.3m×幅約0.3m×長さ約0.75mの表裏反転立体縫製物の折り畳み巻物(最終状態)とした。
〈フッ素系樹脂層のダメージ評価〉
「1)→2)→3)→4a)」の折り畳み(24時間静置)と、「4a)→3)→2)→1)」展開を1セットとし、10セット実施した。
10セット終了後に展開し、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)における山折り部6ケ所(3ケ所×正面及び裏面の側壁部)のフッ素系樹脂層のダメージを評価したところ、6ケ所全てが軽微なシワで済み、この折れシワは立体縫製物の展張施工により経時的に回復し、1ケ月後には目立たないものとなっていた。
箱型の立体縫製物(フッ素系樹脂層を片面に有する)において、潰し畳み時の嵩張り部分となる天蓋部の長方形(3m幅×4m長)を、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)の長さ方向と平行に谷折りで2つ折りし、また平坦に潰し畳む際の嵩張り部分となる両サイド側壁部の長方形(3m幅×3m高)を谷折りで2つ折りし、嵩張り部分を正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)の左右端部に折り込んで覆い隠した状態な平坦に潰し畳み体(約4m長×約3m幅)とし、この平坦に潰し畳まれた立体縫製物(約4m長×約3m幅)の長さ方向と略平行にW状の見掛け形状の折り畳み断面となるように約0.75m毎に3回折り畳んで、長さ約4m×幅約0.75mの立体縫製物の折り畳み物(中間状態)として、この立体縫製物(長さ約4m×幅約0.75m)の長さ方向に対して略垂直に、W状の見掛け形状の折り畳み断面となるように約1m毎に3回折り畳んで得られた、長さ約1m×幅約0.75m×高さ約8~10cmの立体縫製物の折り畳み物(最終状態)は、
「長さ約1m×幅約0.75m×高さ約8~10cmの最終的な折り畳み物で、長さ方向と略平行略平行に幅約0.75m毎に3回折り畳まれたW状の見掛け形状の折り畳み断面を成すもので(この折り畳みで生じた3ケ所の山折り襞の稜線断面は8層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)最終的な折り畳み物を展開したものは、長さ約4m×幅約0.75mの折り畳み物中間体で、長さ方向と略平行略平行に幅約0.75m毎に3回折り畳まれたW状の見掛け形状の折り畳み断面を成すもので(この折り畳みで生じた3ケ所の山折り襞の稜線断面は2層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)、さらにこの折り畳み物中間体(長さ約4m×幅約0.75m)を展開したものは、長さ約4m×幅約3mの平坦に潰し畳まれた立体縫製物であり、この立体縫製物は実施例1で使用したものと同一である。」
〈フッ素系樹脂層のダメージ評価〉
立体縫製物の折り畳みと、その展開(1セット)を10セット実施した。
10セット終了後に展開し、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)における十字の折り曲げ部18ケ所(9ケ所×正面及び裏面の側壁部)のフッ素系樹脂層のダメージを評価したところ、18ケ所全てが軽微なシワで済み、この折れシワは立体縫製物の展張施工により経時的に回復し、1ケ月後には目立たないものとなっていた。
実施例3において、最終状態の立体縫製物の折り畳み物とした、W状の見掛け形状の折り畳み断面となるような約1m毎の3回折り畳みを、立体縫製物(長さ約4m×幅約0.75m)の長さ方向に対して略垂直に、渦巻状の見掛け形状の折り畳み断面となるような4回半巻き(最初の1巻きに3ケ所の折れ曲がり部を伴う)に変更した以外は実施例3と同様として得た、高さ約0.3m×幅約0.3m×長さ約0.75mの立体縫製物の折り畳み巻物(最終状態)は、
「高さ約0.3m×幅約0.3m×長さ約0.75mの最終的な立体縫製物の折り畳み巻物で、長さ方向に渦巻状の見掛け形状の断面で4回半巻き(最初の1巻きに3ケ所の折れ曲がり部を伴う)で折り畳まれたもので、最終的な折り畳み巻物を展開したものは、長さ4m×幅約0.75mの折り畳み物中間体で、長さ方向と略平行略平行に幅約0.75m毎に3回折り畳まれたW状の見掛け形状の折り畳み断面を成すもので(この折り畳みで生じた3ケ所の山折り襞の稜線断面は2層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)、さらにこの折り畳み物中間体(長さ約4m×幅約0.75m)を展開したものは、長さ約4m×幅約3mの平坦に潰し畳まれた立体縫製物であり、この立体縫製物は実施例1で使用したものと同一である。」
〈フッ素系樹脂層のダメージ評価〉
立体縫製物の折り畳みと、その展開(1セット)を10セット実施した。
10セット終了後に展開し、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)における山折り部6ケ所(3ケ所×正面及び裏面の側壁部)のフッ素系樹脂層のダメージを評価したところ、6ケ所全てが軽微なシワで済み、この折れシワは立体縫製物の展張施工により経時的に回復し、1ケ月後には目立たないものとなっていた。
実施例1の折り畳み工程3)及び4)を工程3b)及び4b)に変更した。
3b)まず潰し畳まれた表裏反転立体縫製物(約4m長×約3m幅)の長さ方向と略平行に2つ折りして表裏反転立体縫製物(約4m長×約1.5m幅)とし、さらに表裏反転立体縫製物(約4m長×約1.5m幅)の長さ方向と略平行に2つ折りして表裏反転立体縫製物(約4m長×約0.75m幅)の折り畳み物の中間状態(V字に折ったものを、さらにV字に折ったもの)とした。
4b)この表裏反転立体縫製物(長さ約4m×幅約0.75m)の長さ方向に対して略垂直に、2つ折りして表裏反転立体縫製物(長さ約2m×幅約0.75m)とし、さらに表裏反転立体縫製物(長さ約2m×幅約0.75m)の長さ方向と略平行に2つ折りして得られた表裏反転立体縫製物(約1m長×約0.75m幅)の折り畳み物の最終状態(V字に折ったものを、さらにV字に折ったもの)は、
「長さ約1m×幅約0.75m×高さ約22~25cmの最終的な折り畳み物で、表裏反転立体縫製物(約2m長×約0.75m幅)が長さ方向と略平行に2つ折りされた折り畳み物中間体で(この折り畳み物で生じる中央の山折り襞の稜線断面は16層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)、またこの表裏反転立体縫製物(約2m長×約0.75m幅)は、約4m長×約0.75m幅の表裏反転立体縫製物が長さ方向と略平行に2つ折りされた折り畳み物中間体であり、これを展開した長さ約4m×幅約0.75mの折り畳み物中間体は、表裏反転立体縫製物(約4m長×約1.5m幅)の長さ方向と略平行に2つ折りされた折り畳み物中間体で(この折り畳み物で生じる中央の山折り襞の稜線断面は4層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)、これを展開した表裏反転立体縫製物(約4m長×約1.5m幅)は、潰し畳まれた表裏反転立体縫製物(約4m長×約3m幅)の長さ方向と略平行に2つ折りされた折り畳み物中間体で、さらにこの折り畳み物中間体(長さ約4m×幅約1.5m)を展開したものは、長さ約4m×幅約3mの平坦に潰し畳まれた立体縫製物であり、この立体縫製物は実施例1で使用したものと同一である。」
〈フッ素系樹脂層のダメージ評価〉
「1)→2)→3b)→4b)」の折り畳み(24時間静置)と、「4b)→3b)→2)→1)」展開を1セットとし、10セット実施した。
10セット終了後に展開し、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)における十字の折り曲げ部18ケ所(9ケ所×正面及び裏面の側壁部)のフッ素系樹脂層のダメージを評価したところ、16層の織物複合熱可塑性樹脂シートを含む中央の山折り襞の尾根(最外層)に位置する織物複合熱可塑性樹脂シートのフッ素系樹脂層へのダメージが最も大きく、16層の織物複合熱可塑性樹脂シートの厚さを山折りとした時の尾根部の伸びが大きく、反対側の谷部での圧縮歪みが過度となることで6ケ所においてフッ素系樹脂層でのシワが目立ち、この折れシワは立体縫製物の展張施工後1ケ月経っても元に回復できないものであった。
実施例1~4及び比較例1~2では、全て同一規格の立体縫製物を使用して、各々折り畳み工程を異にするものである。この比較例1で得た、長さ約1m×幅約0.75m×高さ約22~25cmの最終的な折り畳み物は、実施例1及び実施例3で得られた最終的な折り畳み物と長さと幅が同一であり、折り畳みの回数、間隔も同一である。
実施例1の折り畳み物が、W字の見掛け形状の断面に折り畳んだ中間体を、方向を90°変えてW字の見掛け形状の断面に折り畳んだもので、山折り襞の稜線断面は8層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成されたものであるのに対し、比較例1の折り畳み物は、V字の見掛け形状の断面に折り畳み、さらにV字の見掛け形状の断面に折り畳んだ中間体を、方向を90°変えてV字の見掛け形状の断面に折り畳み、さらにV字の見掛け形状の断面に折り畳んだもので、山折り襞の稜線断面は16層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成されたものであるため、その折り畳み物は折り曲げ部の反発が大きく折り曲げ部が大きく膨らむことで折り畳み物の高さは実施例1の折り畳み物の高さ約8~10cmに対して、約22~25cmと約2倍以上に嵩むもの、すなわち実施例1の折り畳み物はコンパクトなものであった。
実施例1の折り畳み工程3)及び4)を工程3c)4c)及び3d)4d)に変更した。
3c)まず潰し畳まれた表裏反転立体縫製物(約4m長×約3m幅)の長さ方向と略平行に2つ折り(V字折り)して表裏反転立体縫製物(約4m長×約1.5m幅)とした。
4c)この表裏反転立体縫製物(長さ約4m×幅約1.5m)の長さ方向に対して略垂直に、2つ折り(90°方向を変えてV字折り)して表裏反転立体縫製物(長さ約2m×幅約1.5m)とした。
3d)この表裏反転立体縫製物(長さ約2m×幅約1.5m)の長さ方向と略平行に2つ折り(90°方向を変えてV字折り)して表裏反転立体縫製物(約2m長×約0.75m幅)とした。
4d)この表裏反転立体縫製物(長さ約2m×幅約0.75m)の長さ方向に対して略垂直に、2つ折り(90°方向を変えてV字折り)して表裏反転立体縫製物(長さ約1m×幅約0.75m×高さ約19~22cm)の折り畳み物(最終状態)は、
「長さ約1m×幅約0.75m×高さ約19~22cmの最終的な折り畳み物で、表裏反転立体縫製物(約2m長×約0.75m幅)の長さ方向に対して略垂直に2つ折りされた折り畳み物中間体で(この折り畳み物で生じる中央の山折り襞の稜線断面は16層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)、またこの表裏反転立体縫製物(約2m長×約0.75m幅)は、表裏反転立体縫製物(長さ約2m×幅約1.5m)の長さ方向と略平行に2つ折りされた折り畳み物中間体であり、これを展開した長さ約2m×幅約1.5mの折り畳み物中間体は、表裏反転立体縫製物(長さ約4m×幅約1.5m)の長さ方向に対して略垂直に、2つ折りされた折り畳み物中間体で(この折り畳み物で生じる中央の山折り襞の稜線断面は4層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成される。)、これを展開した表裏反転立体縫製物(約4m長×約1.5m幅)は、潰し畳まれた表裏反転立体縫製物(約4m長×約3m幅)の長さ方向と略平行に2つ折りされた折り畳み物中間体で、さらにこの折り畳み物中間体(長さ約4m×幅約1.5m)を展開したものは、長さ約4m×幅約3mの平坦に潰し畳まれた立体縫製物であり、この立体縫製物は実施例1で使用したものと同一である。」
〈フッ素系樹脂層のダメージ評価〉
「1)→2)→3c)→4c)→3d)→4d)」の折り畳み(24時間静置)と、4d)→3d)→4c)→3c)→2)→1)展開を1セットとし、10セット実施した。
10セット終了後に展開し、正面と裏面の側壁部の長方形(4m長×3m高)における十字の折り曲げ部18ケ所(9ケ所×正面及び裏面の側壁部)のフッ素系樹脂層のダメージを評価したところ、16層の織物複合熱可塑性樹脂シートを含む中央の山折り襞の尾根(最外層)に位置する織物複合熱可塑性樹脂シートのフッ素系樹脂層へのダメージが最も大きく、16層の織物複合熱可塑性樹脂シートの厚さを山折りとした時の尾根部の伸びが大きく、反対側の谷部での圧縮歪みが過度となることで6ケ所においてフッ素系樹脂層でのシワが目立ち、この折れシワは立体縫製物の展張施工後1ケ月経っても元に回復できないものであった。
この比較例2で得た、長さ約1m×幅約0.75m×高さ約19~22cmの最終的な折り畳み物は、実施例1及び実施例3で得られた最終的な折り畳み物と長さと幅が同一であり、折り畳みの回数、間隔も同一である。
実施例1の折り畳み物が、W字の見掛け形状の断面に折り畳んだ中間体を、方向を90°変えてW字の見掛け形状の断面に折り畳んだもので、山折り襞の稜線断面は8層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成されたものであるのに対し、比較例2の折り畳み物は、V字の見掛け形状の断面に折り畳み、さらに方向を90°変えてV字の見掛け形状の断面に折り畳んだ中間体を、方向を元に戻してV字の見掛け形状の断面に折り畳み、さらにまた方向を90°変えてV字の見掛け形状の断面に折り畳んだもので、山折り襞の稜線断面は16層の織物複合熱可塑性樹脂シートで構成されたものであるため、その折り畳み物は折り曲げ部の反発が大きく折り曲げ部が大きく膨らむことで折り畳み物の高さは実施例1の折り畳み物の高さ約8~10cmに対して、約19~22cmと約2倍以上に嵩むもの、すなわち実施例1の折り畳み物はコンパクトなものであった。
Claims (2)
- フッ素系樹脂層を片表面に有する織物複合軟質塩化ビニル樹脂シートによる多数のパーツを溶着接合してなる立体縫製物を折り畳むに際し、1)前記立体縫製物の表裏を反転し、前記フッ素系樹脂層を内側とする工程、2)この表裏反転立体縫製物を平坦に潰し畳む工程、3)この平坦に潰し畳まれた表裏反転立体縫製物の長さ方向と略平行、または幅方向と略平行に折り畳み、V状、N状、N変形状、W状、W変形状、ジグザグ状、の何れかの見掛け形状の断面となるように折り畳む工程、4)この折り畳まれた表裏反転立体縫製物の長さ方向に折り畳み、V状、N状、N変形状、W状、W変形状、ジグザグ状、及び渦巻状、の何れかの見掛け形状の断面となるように折り畳む工程、を含むことを特徴とするテント構造物用立体縫製物の折り畳み方法。
- フッ素系樹脂層を片表面に有する織物複合軟質塩化ビニル樹脂シートによる多数のパーツを溶着接合してなる立体縫製物の折り畳み物であって、前記立体縫製物の表裏を反転させて前記フッ素系樹脂層を内側に平坦に潰し畳まれ、かつ長さ方向と略平行、または幅方向と略平行に折り畳まれ、この折り畳みで生じる山折り襞の稜線断面は2層の前記織物複合軟質塩化ビニル樹脂シートで構成され、さらにこの折り畳み物の長さ方向に折り畳まれ、V状、N状、N変形状、W状、W変形状、ジグザグ状、及び渦巻状、の何れかの見掛け形状の断面で折り畳まれていることを特徴とするテント構造物用立体縫製物の折り畳み物。
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