JP7298270B2 - 超音波振動付与装具 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡飲料に超音波振動を与えるために、手や腕に装着して用いられる超音波振動付与装具に関する。
従来から、ビール等の発泡飲料に対し、風味の低下を抑えることや口当たりの良さを高めることを目的として、泡を生成する装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の泡立て装置は、発泡飲料が入っている飲料缶の上蓋部分に取り付けられる。この泡立て装置は、発泡飲料を流す流路を装置内に有するとともに、流路を流れる発泡飲料に超音波を印加可能に配置された超音波発生装置を備えている。ユーザーが飲料缶を傾けると、飲料缶の注ぎ口から出た発泡飲料は、泡立て装置内の流路を通って外部に出て、グラス等の杯に注がれる。杯に適量の発泡飲料が注がれたタイミングで、超音波発生装置を作動させることにより、流路を流れる発泡飲料が超音波振動により泡立てられ、この泡が杯に注がれる。その結果、杯内の液状の発泡飲料の上に泡を乗せることができるとしている。
また特許文献2に記載のビールの泡立て装置は、携帯式泡立て装置であって、ケースに保持された超音波振動子と、一端が前記超音波振動子に連結され他端がケースから外部に突出して容器接触面をなす超音波ホーンとを備えたビールの泡立て装置が開示され、グリップ部を片手で把持してビールを注いだジョッキ等の容器の側面に容器接触面を押し当てて超音波振動子を振動させることで、キャビテーションが生じてビールを発泡させることができるとしている。
特開2012-144258号公報 特開2005-000058号公報
ところで、特許文献1に記載の泡立て装置の使用の際には、上述のように、装置内の流路に発泡飲料が流れる。したがって、泡立て装置の管理のためには、使用の度に装置を洗浄する必要があり、それゆえに、泡立て装置の管理に要する負担が大きい。また、泡立て装置が飲料缶の上蓋部分に取り付けられるため、複数の缶飲料から飲料を注出する場合は、缶飲料の本数分の装置を用意するか、または新たな缶から注出するごとに装置を付け替えるなどしなければならなかった。缶飲料の本数分の装置を用意するのは負担が大きく、装置を付け替えるのは面倒であった。
また、特許文献2に記載のビールの泡立て装置は、ジョッキ等の容器の外面から装置を押し付けるだけであるため、1台の装置で多数の飲料容器に適用できるものの、円筒形の容器側面に細い棒状であるホーン先端を確実に接触させることは困難である。また、飲料容器の材質や肉厚によってその効果が十分得られない場合もあり、さらに容器内の飲料からの発泡を促進するだけであるので発泡そのものの質を高める効果などは得られなかった。
本発明は以上のような従来技術に鑑み、管理や利用に要する負荷が少なく、ビール等の発泡飲料に適用したときに、単に発泡するだけでなく、より細かなクリーミーな泡立てを簡単に行うことができる超音波振動付与装具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の超音波振動付与装置は、
超音波発生素子と、
該超音波発生素子を親指及び/または人差し指の指先に固定し、超音波発生素子の超音波振動面を飲料容器に当接する指固定部材と、
前記超音波発生素子に電気的に接続して超音波発生素子の駆動を制御し、電力を供給する、手の甲または腕に装着する駆動電力供給部と、
を少なくとも具備することを特徴とする超音波振動付与装具である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、
前記指固定部材が、指先に嵌着される大きさの指挿入口を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波振動付与装具である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、
前記指固定部材の、超音波発生素子と指先の間となる部位に、前記駆動電力供給部と電気的に接続された圧電素子が設けられていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の超音波振動付与装具である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、
前記駆動電力供給部が、互いに電気的に接続された、超音波発生素子の駆動信号を発生する駆動部、電源を有する電力供給部、および超音波発生素子の駆動を入切りするスイッチを有する操作部、を有することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波振動付与装具である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、
前記操作部が、前記駆動部、前記電力供給部と電気的に接続された別体となっていることを特徴とする請求項4に記載の超音波振動付与装具である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、
前記操作部を指先に固定する操作部固定部材を有することを特徴とする請求項4または5に記載の超音波振動付与装具である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、
請求項1から6のいずれかに記載の超音波振動付与装具の超音波発生素子を、発泡飲料容器の注出口近傍に押し当て、超音波を発生させながら発泡飲料を注出することを特徴とする発泡飲料の注出方法である。
本発明の超音波振動付与装具によれば、超音波発生素子を指固定部材により指先に固定し、ビール等の発泡飲料を注出する際に、駆動電力供給部から駆動を制御する信号と駆動のための電力を超音波発生素子に供給して超音波を発生させながら発泡飲料を注出することができる。超音波発生素子を飲料容器の側面の注出口の近傍に押し当てながら注出する
ことで、超音波発生素子の発した超音波は、飲料容器の側面から容器内の飲料に伝わる。そのため、発泡飲料は超音波振動付与装具に直接触れることなく容器内にて泡立てられて、注出口から出る。超音波の効果により、注出時に発生する泡をより細かくクリーミーなものにすることができるため、ビール等の発泡飲料を口当たりが良くおいしいものとすることができる。
またその際に超音波振動付与装具は手指に装着された態様とすることができ、発泡飲料が超音波振動付与装具に直接触れることがないため、発泡飲料が付着する恐れは少なく、使用するたびに洗浄するなどする必要はなく手間がかからず使いやすい。また、複数の飲料容器から続けて注出を行う場合でも、いちいち容器から取り外す必要がなく続けて注出が行え、利便性が高い。また指固定部材を取り付ける指は特に限定されないので、使用者の利き手、飲料容器の持ち方や注ぎ方に応じて、注出口の近くに来る指に取り付けることができ、適用性が広い。さらに中指でしっかりと容器を保持できるので、超音波振動を確実に容器に伝えることができる。
この様に本発明は、管理や利用に要する負荷が少なく、ビール等の発泡飲料に適用したときに、単に発泡するだけでなく、より細かなクリーミーな泡立てを容易に行うことができる超音波振動付与装具を提供できる。
また駆動電力供給部を、手または腕に固定する駆動電力供給部固定部材を有するようにしても良い。これにより、発泡飲料を注出するときに駆動電力供給部の位置が安定して注出の邪魔になることがない。
また指固定部材は、指先に嵌着される大きさの指挿入口を有するものとしても良い。これにより、指先に容易に嵌め込むことができて使いやすい。なお指挿入口の大きさは、親指、人差し指といった各指の太さに合わせたものとしても良く、また指固定部材をゴム等の伸縮性のある部材で構成して、伸縮させることでどの指でも挿入することができるようなサイズとしても良い。
また指固定部材を複数有するものとしても良い。指固定部材を複数有することで、例えば親指と人差し指の両方に装着することができ、飲料容器から発泡飲料を注出するために飲料容器を傾けるときに、親指が注出口近傍に来たり、人差し指が注出口近傍に来たりしても、一々指固定部材を装着しなおす必要がなく、利便性が高い。
また指固定部材の、超音波発生素子と指先の間となる部位に、前記駆動電力供給部と電気的に接続された圧電素子が設けられたものとしても良い。圧電素子の出力を超音波発生素子の駆動の入切りの信号に使用すると、発泡飲料の注出時に超音波発生素子を飲料容器の側面に押し付ける動作と一連の動作で圧電素子に圧力を加えて超音波発生素子を駆動させ、超音波を発生するようにすることができる。指に装着する部材が少なくて済み、操作が単純で分かりやすい。
また駆動電力供給部が、超音波発生素子を駆動する信号を発生する駆動部、電源を有して駆動のための電力を供給する電力供給部、および超音波発生素子の駆動を入切りするスイッチを有する操作部を有するものとしても良い。操作部のスイッチで必要なときのみに超音波発生素子を駆動して超音波を発生させるようにすることで効率的な駆動が行える。
また操作部が、駆動部、電力供給部と電気的に接続された別体となっていても良い。別体とすることで操作部をより操作をしやすい位置に配置することができ、例えば右手で発泡飲料の容器を保持して注出を行う際に、左手での操作を行いやすい位置に操作部を配置することができ、操作をより容易なものとすることができる。
また操作部を指先に固定する操作部固定部材を有するものとしても良い。指固定部材を装着していない指に操作部固定部材を装着し、飲料容器から発泡飲料を注出するときに、操作部固定部材を装着した指で飲料容器の側面を押すなどしてスイッチを入れることができ、超音波発生素子を駆動して超音波を発生させる操作が容易に行える。
また本発明の発泡飲料の注出方法によれば、飲料容器の注出口から発泡飲料を注出する際に超音波を発生させながら注出するので、少ないエネルギーで効率的に超音波の効果を発泡飲料に伝えることができ、細かくクリーミーな泡を効率的に発生させることができる。
超音波振動付与装具の第1実施形態を装着した図である。 超音波振動付与装具の第1実施形態を装着した図である。 指固定部材を人差し指に装着した例を示す模式図である。 指固定部材の例の断面模式図である。 本発明の超音波振動付与装具のブロック構成図である。 超音波振動付与装具の第1実施形態を装着して飲料容器を把持した図である。 超音波振動付与装具の第1実施形態を装着して飲料容器から発泡飲料を注出する態様を示す図である。 超音波振動付与装具の第1実施形態を装着して飲料容器から発泡飲料を注出する態様を示す図である。 指固定部材を複数設けた実施形態の斜視図である。 操作部を別体とした実施形態を手に装着した図である。 操作部固定部材を有する実施形態を手に装着した図である。 操作部固定部材を有する実施形態を装着して飲料容器から発泡飲料を注出する態様を示す図である。 超音波振動付与装具を手袋状に形成した実施形態を装着した図である。 指固定部材に圧電スイッチが設けられた実施形態の断面模式図である。 指固定部材に圧電スイッチが設けられた実施形態を装着して飲料容器から発泡飲料を注出する態様を示す図である。 駆動電力供給部を駆動電力供給部固定部材で覆った実施形態の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また、以下において同等の部材等には同じ符号を付して説明を省略することがある。
図1は、本発明の超音波振動付与装具の第1実施形態を手に装着した図であり、手のひら側から見た図である。また図2は、手の甲側から見た図である。超音波振動付与装具1は、シリコーンゴム等の伸縮性の素材からなるサック状の指固定部材11に超音波発生素子12が組み込まれている。超音波発生素子12は、圧電素子等からなる超音波振動子を含み、駆動部14aから入力される駆動信号に応じて振動することにより、超音波を発生する。また超音波振動子は超音波振動面12aが外部を向いた態様となっている。超音波発生素子12は導線13により、駆動電力供給部14に電気的に接続されている。
超音波発生素子12としては、例えば、円形の防水型超音波センサーが用いられる。超音波発生素子12の動作周波数は、例えば、20KHz以上40KHz以下の範囲から選択される。超音波の伝播過程での減衰を考慮すると、超音波発生素子12の動作周波数は高い方が好ましい。ただし、発泡飲料を泡立てることの可能な周波数の超音波を出力可能
であれば、超音波発生素子12の内部構成や外形や動作周波数は限定されない。
超音波発生素子12はまた、超音波を効率よく伝えるためにシート状などの超音波伝播部材(図示せず)を備えていても良い。超音波伝播部材は飲料容器30の側面に接し、超音波発生素子12と飲料容器30の側面とに挟まれる。超音波発生素子12が発した超音波を超音波伝播部材に伝え、さらに、超音波伝播部材から飲料容器30に伝わるようにしても良い。超音波伝播部材は、例えば超音波発生素子12と飲料容器30とに密着して超音波振動を伝達可能な柔軟性を有する材料から構成される。超音波伝播部材は、例えば、シリコーンゴムから構成される。サック状の指固定部材11には指先を挿入できる指挿入口を有しており、この例では親指に装着されているが、他の指に装着することもできる。
駆動電力供給部14は、互いに電気的に接続された、超音波発生素子12の駆動信号を発生する駆動部14a、電源を有する電力供給部14b、および超音波発生素子12の駆動のオンとオフとを切り替えるための操作部14cからなっており、さらに全体を手や腕などに固定するための駆動電力供給部固定部材14dを有している。
駆動部14aは、超音波発生素子12への駆動信号の出力の制御や、当該駆動信号である交流信号の周波数の設定を行う制御回路、制御回路からの信号に基づき直流の入力電圧を交流に変換して出力するDC/ACコンバーター、および、出力側と入力側とのインピーダンスを整合させる整合回路等を含む。
電力供給部14bは、駆動部14aを含む超音波振動付与装具1の各部の駆動に要する電力を供給する。電力供給部14bが供給する電力は、一次電池によって生成されてもよいし、二次電池によって生成されてもよい。電力供給部14bは、例えば、一次電池である乾電池やボタン電池を収容し、乾電池やボタン電池から放電された電力を各部へ供給する。電力供給部14bには、開閉可能な蓋を設けるなどして電池を交換可能とすると好ましい。
操作部14cは超音波発生素子12の駆動のオンとオフとを切り替えるためのスイッチを有していてよく、該スイッチは特に限定するものではないが、公知のプッシュ式スイッチ、トグルスイッチ、タッチセンサ式スイッチなどを適宜選択して適用できる。駆動電力供給部固定部材14dは手や腕などに嵌めて固定するための適度な伸縮性のある公知のゴムやプラスチック樹脂等の素材や、織物、編物などから適宜選択して適用できる。
駆動部14a、電力供給部14b、および操作部14cの物理的な位置関係、形状や大きさは設計仕様に合わせて適宜変更できるものであり、図1はその一例を示すに過ぎない。
図1、図2では、駆動電力供給部固定部材14dを手先1aから装着し、駆動電力供給部14が手の甲の上に来るように装着した状態であり、指固定部材11を嵌めた親指や、その他の指が自由に動かせるため、飲料容器を持って中身の飲料を注出する通常の動作に支障がない。
指固定部材11に組み込まれた超音波発生素子12は、超音波振動面12aが外部側となっており、飲料容器を持ったときに飲料容器の側面などに直接、または超音波伝播部材を介して、超音波振動面12aを当接できるようになっている。
図3は、指固定部材21を人差し指に装着した態様を示している。この例では指固定部材21は環状となっており、指先に固定されている。指固定部材21はあらかじめ環状に成形されていても良いが、帯状の部材を丸めてマジックテープ(登録商標)等で係止して環状とする態
様とすれば、指の太さに合わせて固定することができ好ましい。
図4は、指固定部材の例の断面模式図である。図4(a)に示すサック状の指固定部材11は、シリコーンゴム等の伸縮性の素材で構成すると好ましく、一端が指1bを挿入する指挿入口11aとなって指1bが挿入され、他端側に超音波発生素子12である超音波振動子が装着されている。このとき超音波振動面12aが外部を向く様に装着されることで、飲料容器を持ったときに飲料容器の側面などに超音波振動面12aを容易に当接できる。導線13は超音波発生素子12から外部に延び、駆動電力供給部14に接続されている。
図4(b)は環状の指固定部材21の断面図であり、右側の図は、左側の図を矢印Aの方向から見込んだ図である。超音波発生素子12は指固定部材21と指1bの間に挟持されるような構成で装着される。実際に使用したときに外部側を向いた超音波振動面12aが飲料容器の側面などに確実に当接しているか、より直接的に指で感得できるため好ましい。
図5は、本発明の超音波振動付与装具のブロック構成図である。図5(a)は、駆動部、電力供給部、操作部を有する駆動電力供給部と、超音波発生素子が導線で電気的に接続されている構成であり、図1などに例示した構成である。図5(b)は、操作部が駆動部、電力供給部とは別体となった構成であり、その具体的な構成例は後述する。
図6は、本発明の超音波振動付与装具の第1実施形態を右手に装着して飲料容器30を把持した図である。飲料容器30は、例えば、プルタブ式もしくはステイオンタブ式の缶蓋を有する飲料缶である。飲料容器30は、アルミニウムやスチール等の金属板から主に構成され、円筒状の本体部と、本体部が有する2つの筒端の一方を塞ぐ下蓋部と、上記筒端の他方を塞ぐ上蓋部とを備える。上蓋部は、タブを引き上げることにより開口される1つの注出口31を有している。
飲料容器30の内容物である発泡飲料は、炭酸を含んだ飲料であって、泡の生成が好まれる飲料であればその種類は限定されない。具体的には、発泡飲料は、数%の二酸化炭素が圧入された発泡性の飲料であって、例えば、ビールやノンアルコールビール等である。
飲料容器30を把持するときは、指固定部材11の超音波発生素子12が注出口31の近傍の側面に当接できるように把持する。図6の例では、指固定部材11を装着した親指が注出口31の近傍となるように把持し、超音波発生素子12を容器側面に当接させている。
この状態から、飲料容器30から発泡飲料を注出するには、図7に示すように注出口31が下側となる様に飲料容器を傾け、飲料容器30内の発泡飲料を注出口31から流出させてグラス等の杯33に注ぐ。このとき、超音波発生素子12はオフにされている。これにより、杯33に主として液状の発泡飲料34が注がれ、通常の泡35も若干形成される。
図7が示すように、杯33に適量の発泡飲料34が注がれたタイミングで、ユーザーは、発泡飲料を注ぎ続けながら、操作部14cを操作して、超音波発生素子12をオンに切り替える。例えば、ユーザーは左手で操作部14cを操作しスイッチを押すなどの動作を行うことで、超音波発生素子12をオフからオンへ容易に切り替えることができる。
操作部14cからの信号の入力に基づき、駆動部14aから超音波発生素子12へ駆動信号が出力され、これによって、超音波発生素子12が超音波を発する。超音波は超音波
伝播部材を介するなどして飲料容器30の側面に伝わり、さらに、飲料容器30内の発泡飲料に伝わる。
この時点で飲料容器30内に残されている発泡飲料は、飲料容器30に最初に充填されていた発泡飲料の一部である。この飲料容器30内に残されている発泡飲料は、飲料容器30が傾けられていることにより、飲料容器30内の注出口31付近に溜まっている。図7の様に指固定部材21を装着した親指が注出口31の下方で飲料容器30の側面を把持する態様であれば、発泡飲料が注出口31から注がれるように飲料容器30が傾けられているとき、超音波発生素子12は注出口31の下側に位置し、すなわち、飲料容器30内にて発泡飲料が溜まっている部分の付近に位置する。それゆえ、超音波発生素子12から発せられた超音波は、飲料容器30内の発泡飲料に的確に伝わる。
また、超音波発生素子12の発した超音波が、超音波発生素子12と飲料容器30の側面とに密着した超音波伝播部材を介して飲料容器30に伝えられるようにすると、伝播過程での超音波振動の損失が抑えられ、超音波の伝達効率が高められる。
超音波振動により、飲料容器30内の発泡飲料の泡がさらに細かくクリーミーなものに泡立てられ、この細かい泡32が注出口31から出て、杯33に注がれる。これにより、杯33内において液状の発泡飲料34の上に若干の通常の泡35が乗り、さらに細かい泡32が乗るように、飲料容器30内の発泡飲料を杯33に移すことができる。ここで通常の泡35と細かい泡32の概略の比率を、超音波発生素子12をオフからオンに切り替えるタイミングを適宜調整することでユーザーの好みに応じて調整することができる。
本発明の超音波振動付与装具では、超音波が、飲料容器30の側面から飲料容器30内の発泡飲料へ伝えられる。そのため、発泡飲料は、超音波振動付与装具1に直接触れることなく泡立てられて、杯33に注がれる。したがって、使用の度に超音波振動付与装具1を洗浄する必要がないため、超音波振動付与装具1の管理に要する負担を軽減することができる。
また、図7に示す態様で、杯33に注出する代わりに、注出口31に直接、口をつけて飲む、いわゆる直飲みすることも可能である。その場合でも上述の場合と同様の手順で、細かい泡を発生させながら飲むことができるのは言うまでもない。
図8は、第1実施形態の超音波振動付与装具の指固定部材11を人差し指に装着して飲料容器から発泡飲料を注出する態様を示す図である。この場合は、指固定部材11を装着した人差し指が注出口31の近傍となるように把持し、超音波発生素子12を容器側面に当接させている。この場合でも、図7に示した例と同様に、クリーミーで細かい泡32を発生させることができ、ユーザーの好みに応じて注出することができる。
このように、指固定部材11を装着し直すことで親指が下方となる注ぎ方でも、人差し指が下方となる注ぎ方でも対応可能である。また、複数の飲料容器から注出する場合でも、超音波振動付与装具1自体を装着し直すなどの動作は不要で、そのまま続けて注出が行える。
図9は、指固定部材を複数設けた実施形態の斜視図である。前述の様に、指固定部材21を装着し直すことで種々の注ぎ方で発泡飲料を注出することができるが、図9に示す実施形態の様に複数の指固定部材11a、11bを備え、例えば親指と人差し指の両方に同時に装着できる様にしても良い。注ぎ方によって指固定部材を装着し直す必要がなく、利便性が高い。また操作部として複数のスイッチ14c1、14c2を設けても良い。
図9ではまた、電力供給部14bの形態を例示する。電力供給部14bには開閉自在な蓋14fが設けられ、内部に乾電池14eが収納される。そのため消費した乾電池14eは蓋14fを開けることで容易に新しいものと交換できる。図9ではまた、駆動電力供給部固定部材14dの形態例を説明する。駆動電力供給部固定部材14dは、ベルト状の部材をマジックテープ(登録商標)14gで固定することで手や腕などに嵌めて固定することができ、取り外すことも容易である。
図10は、操作部を別体とした実施形態を手に装着した図である。操作部は前述の各実施形態の様に駆動部、電力供給部と同体となっていても良いが、実際に操作するときに、飲料容器から発泡飲料を注出しながらでは操作部の操作がし難かったり、スイッチを押す際に飲料容器を持った手が揺れるなどして発泡飲料をこぼしてしまったりする恐れがある。
そこで、操作部14hを別体に設け、導線13bで駆動部に接続し、これを超音波振動付与装具を装着していない手、図10で言えば左手で操作しやすい位置に置くことができる。あるいは、別体とした操作部14hを左手で保持しながら、右手で注出を行う、といった使用法が可能である。このとき指固定部材11は親指以外の指に装着されても良いことは言うまでもない。また本実施形態に限らず、駆動電力供給部14は手の甲でなく図10の様に腕に装着されても良い。
また操作部14hをプッシュ式またはタッチセンサ式のスイッチとして、図11に示すように、操作部固定部材15に取り付けて指先に固定できるようにしても良い。このような形態とすると、例えば図12に示すように、飲料容器30から注出する際に、指固定部材11を装着した親指が注出口31の近傍となるように把持し、超音波発生素子12を容器側面に当接させ、操作部固定部材15を装着した人差し指を反対側の容器側面に当接させ、超音波を発生させるタイミングで人差し指を容器側面に押し付けてスイッチを入れることで、超音波発生素子12をオフからオンへ、オンからオフへ、容易に切り替えることができる。超音波発生素子12と操作部14hをそれぞれどの指に固定するかは任意であり、図8に例示したように人差し指に超音波発生素子12を装着しても良い。また操作部固定部材15を中指や薬指に装着することもできる。
すなわち、飲料容器から発泡飲料を注出する動作と、超音波発生素子12のオフ/オンを切り替える動作を片手で容易に行うことができる。片手で行うことができるため、図12の例で言えば左手が自由になるため、左手で杯33を保持しながら注出を行うこともできる。
図13は、超音波振動付与装具を手袋状に形成した実施形態を装着した図である。すなわち駆動電力供給部25、超音波発生素子12、導線13を手袋16の内部に収納されるように装着したものである。手袋16には、電池交換を容易にするため蓋部16aを設けて駆動電力供給部25を取り出せるようにしても良い。超音波発生素子12はどの指の部分に装着しても良い。
手袋16の内部に収納されるようにすると、超音波振動付与装具を装着していることが分かりにくくなり、見た目が良いだけでなく、特別な装置を装着していることが他者から分かりにくくなり、発泡飲料に通常よりも細かくクリーミーな泡を注出できることに対して他者に驚きを与えることができる。
図14は、指固定部材に圧電スイッチが設けられた実施形態の断面模式図である。本実施形態では、指固定部材22に超音波発生素子12が組み込まれていると共に、指1bを超音波発生素子12の部位まで差し入れることができる様になっており、超音波発生素子
12と指1bの間に圧電スイッチ23が設けられている。圧電スイッチ23は導線13cにより駆動部に接続されている。このため、図15に示すように、飲料容器30から発泡飲料を注出する際に、泡を発生させるために超音波発生素子12の超音波振動面12aを飲料容器30の側面に押し付けたとき、その圧力で圧電スイッチ23を動作させ、超音波発生素子12のオン/オフの切り替えを行うことができる。すなわち操作部として機能させることができる。
この実施形態によれば、別に操作部を設ける必要がなく、飲料容器から発泡飲料を注出する自然な動作の中で超音波発生素子12のオン/オフを切り替えることができ、超音波発生素子12のオン/オフを切り替えるための特別な動作が不要で操作が容易であり、装置の構成や装着を単純にできる。この構成は、図14の右側の図に例示したような環状の指固定部材にも適用できることは言うまでもない。
図16は、駆動電力供給部を駆動電力供給部固定部材で覆った実施形態の斜視図である。本実施形態では、駆動電力供給部14が駆動電力供給部固定部材24で覆われるため、見た目が良く、また駆動電力供給部14を傷や汚れから防ぐことができる。
1・・・超音波振動付与装具
1b・・・指
11、11a、11b、21・・・指固定部材
12・・・超音波発生素子
12a・・・超音波振動面
13、13b、13c・・・導線
14、25・・・駆動電力供給部
14a・・・駆動部
14b・・・電力供給部
14c、14h・・・操作部
14c1、14c2・・・スイッチ
14d、24・・・駆動電力供給部固定部材
14e・・・乾電池
14f・・・蓋
14g・・・マジックテープ(登録商標)
15・・・操作部固定部材
16・・・手袋
16a・・・蓋部
23・・・圧電スイッチ
30・・・飲料容器
31・・・注出口
32・・・細かい泡
33・・・杯
34・・・発泡飲料
35・・・通常の泡

Claims (7)

  1. 超音波発生素子と、
    該超音波発生素子を親指及び/または人差し指の指先に固定し、超音波発生素子の超音波振動面を飲料容器に当接する指固定部材と、
    前記超音波発生素子に電気的に接続して超音波発生素子の駆動を制御し、電力を供給する、手の甲または腕に装着する駆動電力供給部と、
    を少なくとも具備することを特徴とする超音波振動付与装具。
  2. 前記指固定部材が、指先に嵌着される大きさの指挿入口を有することを特徴とする請求項に記載の超音波振動付与装具。
  3. 前記指固定部材の、超音波発生素子と指先の間となる部位に、前記駆動電力供給部と電気的に接続された圧電素子が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波振動付与装具。
  4. 前記駆動電力供給部が、互いに電気的に接続された、超音波発生素子の駆動信号を発生する駆動部、電源を有する電力供給部、および超音波発生素子の駆動を入切りするスイッチを有する操作部、を有することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の超音波振動付与装具。
  5. 前記操作部が、前記駆動部、前記電力供給部と電気的に接続された別体となっていることを特徴とする請求項に記載の超音波振動付与装具。
  6. 前記操作部を指先に固定する操作部固定部材を有することを特徴とする請求項またはに記載の超音波振動付与装具。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の超音波振動付与装具の超音波発生素子を、発泡飲料容器の注出口近傍に押し当て、超音波を発生させながら発泡飲料を注出することを特徴とする発泡飲料の注出方法。
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