JP2020172307A - 超音波ビール泡立て容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波でビールを発泡させる際のエネルギー損失を低減するとともに、ビールの発泡効果を良好にする。【解決手段】底部に貫通孔11を形成したジョッキ本体1と、ジョッキ本体1の底部に着脱可能で、上端部に超音波振動子5を設け、内側に形成されたキャビティ15に超音波振動子5を制御するための回路基板4を設けた台座2と、を備えた超音波ビール泡立て容器において、超音波振動子5を貫通孔11に嵌通させ、その全部又は一部をジョッキ本体1の内側に突出させたことにより、超音波振動子5がジョッキ本体1内のビールに直接に接触した状態でジョッキ本体1内のビールに向けて超音波を発してビールを直接的に振動させ、気泡を発生させる。【選択図】図1

Description

本考案は、超音波ビール泡立て容器に関する。
従来の超音波泡立て装置は、ビール容器から分離した単独の装置を使用することにより、ジョッキ内のビールを発泡させるものである。
例えば、超音波を発生させるユニットにビール容器を載置し、そのユニットから発生する超音波の振動をビール容器に伝達することにより、ビール容器内のビールに泡を発生させる発明が開示されている(特許文献1及び2)。
また、超音波振動子の超音波の振動を、水などの振動媒体を介してビール容器に伝達することにより、ビール容器内のビールに泡を発生させる発明が開示されている(特許文献3及び4)。
特開平8−098675号公報 特開平9−266844号公報 特開平4−253691号公報 特開2015−008640号公報
しかしながら、上記の超音波泡立て装置の発明では、ビール容器に注がれたビールを泡立たせるのにビール容器を装置に戻す必要があるため、装置が自由に移動させることができなかったり、液体媒介の添加プログラムが煩雑になると、ユーザの体験感が良くない。
そこで、関連技術によって超音波発生装置とビール容器とを組み合わせたジョッキを考案し、液体媒介の添加プログラムが煩雑になるという問題を克服した。
しかし、超音波発生装置とビール容器とを組み合わせたジョッキは、超音波発生装置とビール容器との接続部において、液体媒介を発振させる時のエネルギーロスが大きく、発泡効果が良くない。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、エネルギーロスが小さく、発泡効果が良好な超音波ビール泡立て容器を提供することを目的とする。
本発明に係る超音波ビール泡立て容器は、上述の課題を解決するため、少なくとも、
底部に貫通孔を形成したジョッキ本体と、
前記ジョッキ本体の底部に着脱可能であって、上端部に超音波振動子を設け、内側に形成されたキャビティに当該超音波振動子を制御するための回路基板を設けた台座と、
を備えた超音波ビール泡立て容器であって、
前記超音波振動子が前記貫通孔を嵌通し、全部又は一部が前記ジョッキ本体の内側に突出することにより、前記ジョッキ本体と前記台座とが一体的な構成をなすこと、
を特徴とする。
本発明に係る超音波ビール泡立て容器によれば、ビールの発泡効果を良好にし、ビ−ルの食感を向上させることができる。
図1は、超音波ビール泡立て容器の斜視説明図である。 図2は、超音波ビール泡立て容器の断面模式図である。 図3は、台座の断面模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本発明の技術特徴、目的及び効果は、添付図面及び各実施形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
図1は超音波ビール泡立て容器の斜視説明図、図2は超音波ビール泡立て容器の断面模式図、図3は台座の断面模式図である。図1及び図2に示す超音波ビール泡立て容器は、ジョッキ本体1、台座2及びハンドル3を有している。
ジョッキ本体1は、ビールを収容する容器である。ジョッキ本体1の底部には貫通孔11が設けられている。また、ジョッキ本体1の下端部には雄部9が設けられている。また、ジョッキ本体1の側部には、ジョッキを把持するためのハンドル3が形成されている。台座2は、上端部に雌部10が凹設されており、ジョッキ本体1の下端部の雄部9を嵌合又は螺合させることにより、ジョッキ本体1の底部に着脱可能に取り付けられている。また、台座2の上端部には、超音波の振動を発生させる超音波振動子5が設けられている。超音波振動子5は、ジョッキ本体1の貫通孔11を嵌通し、全部又は一部がジョッキ本体1の内側に突出している。
超音波振動子5は、超音波トランスデューサと超音波ホーンを有する。超音波トランスデューサは、高周波電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換する装置である。超音波ホーンは受動素子であり、それ自体に発振できず、超音波トランスデューサから入力された振動の振幅を変更してから再度伝送することにより、インピーダンス変換を完了する。
なお、ジョッキ本体1の貫通孔11は、超音波振動子5の形状に合わせ、具体的には、丸穴であることが好ましく、内径は超音波振動子5の外径よりも大きい。
また、ジョッキ本体1の貫通孔11には、シールリング材13が取り付けられている。シールリング材13は、超音波振動子5と貫通孔11との間の隙間を密封するためのものであり、ビールが台座2に浸み込んで、台座2に内蔵した回路が短絡することを防ぎ、安全性を向上させることができる。
また、台座2の内側にはキャビティが形成されている。以下では、上側に形成されたものを上側キャビティ15、下側に形成されたものを下側キャビティ16という。
上側キャビティ15には、離隔シート12が設けられている。離隔シート12の下面又はそれよりも下側に、超音波振動子を制御するための集積回路その他の周辺回路を配置した回路基板4が取り付けられている。回路基板4の信号出力端は、超音波振動子5に接続され、制御信号を出力する。
回路基板4は、超音波振動子5の超音波トランスデューサへ特定周波数の制御信号を出力する。超音波振動子5の超音波トランスデューサから超音波振動子5の超音波ホーンへ制御信号が出力された後、制御信号の周波数を機械振動に変換し、超音波エネルギーをジョッキ本体1内の底部の局所的な面積部分に集中させて、機械振動する粒子の変位や速度を拡大させ、ジョッキ本体1内の底部のビールに気泡を発生させる。なお、制御信号は正弦波信号であってもパルス信号であってもよい。また、周波数は超音波トランスデューサの作動周波数であり、例えば、20kHz以上とすることができる。
離隔シート12は、シールリング材13が破損した場合に、貫通孔11から台座2に液体が浸み込むのを防ぐためのものであり、回路基板4が短絡して超音波振動子5の正常な動作に影響を及ぼさないようにするものである。
下側キャビティ16には、回路基板4に電気的に接続したバッテリー7を配置することができる。バッテリー7はエネルギー吸蔵機能を有しており、ジョッキ本体1が商用電源に接続されていない場合には、バッテリー7によって回路基板4に電力を持続的に供給し、超音波振動子5が高周波の超音波を発生することができることを保証する。すなわち、ジョッキ本体1内のビールに対して無制限・リアルタイムに泡を発生させることができる。
また、台座2の側部には、超音波振動子5の稼動や停止を操作可能なタッチスイッチ14が設置される。
また、台座2の側部には、充電インターフェース8が設置される。充電インターフェース8は、回路基板4及びバッテリー7に共通接続される。
また、台座2の底部には、下側キャビティ16をカバーするための底部カバープレート6が設けられており、台座2は全体が閉じた構成となっている。
また、ジョッキ本体1は、通常、ガラス材料で作られたものが望ましいが、ジョッキ本体1内のビールの泡の発生状況を直感的に観察することができるものであれば、ガラス材料以外の材料であってもよい。また、台座2は、通常、プラスチック材料で作られたものが望ましいが、絶縁性、熱伝導性、耐衝撃性に優れているものであれば、プラスチック材料以外の材料であってもよい。
したがって、上述の構成により、ジョッキ本体1の内側に突出している超音波振動子5がジョッキ本体1内のビールに直接に接触した状態でジョッキ本体1内のビールに向けて超音波を発してビールを直接的に振動し、気泡を発生させることができるので、エネルギー損失を低減するとともに、ビールの発泡効果を良好にし、ビ−ルの食感を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明したが、上述した実施の形態は単なる例示であって、本発明が上述した実施の形態のみに限定されるわけではなく、これ以外の実施の形態にも適用されるものである。本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、様々の変形態様を採り得ることは自明である。さらに、特許請求の範囲の均等の範囲に属する変形や変更は、全て本発明の技術的範囲に属するものである。
以下、本発明の特徴を付記する。
(付記1)
付記1は、
底部に貫通孔11を形成したジョッキ本体1と、
前記ジョッキ本体1の底部に着脱可能であって、上端部に超音波振動子5を設け、内側に形成されたキャビティ15に当該超音波振動子5を制御するための回路基板4を設けた台座2と、
を備えた超音波ビール泡立て容器であって、
前記超音波振動子5が前記貫通孔11を嵌通し、全部又は一部が前記ジョッキ本体1の内側に突出することにより、前記ジョッキ本体1と前記台座2とが一体的な構成をなすこと、
を特徴とする超音波ビール泡立て容器である。
(付記2)
付記2は、
前記貫通孔11は、前記超音波振動子5との隙間をシールリング材13で密封したこと、
を特徴とする付記1に記載の超音波ビール泡立て容器である。
(付記3)
付記3は、
前記ジョッキ本体1の下端部に設けられた雄部9と、前記台座2の上端部に凹設された雌部10とを嵌合又は螺合させることにより、前記ジョッキ本体1と前記台座2とが一体的な構成をなすこと、
を特徴とする付記1に記載の超音波ビール泡立て容器である。
(付記4)
付記4は、
前記台座2の内側に形成されたキャビティ15に離隔シート12を設け、当該離隔シート12の下面又はそれよりも下側に回路基板4を配置したこと、
を特徴とする付記1に記載の超音波ビール泡立て容器である。
(付記5)
付記5は、
前記台座2の内側に形成されたキャビティ16は、前記回路基板4に電気的に接続したバッテリー7を配置可能としたこと、
を特徴とする付記4に記載の超音波ビール泡立て容器である。
(付記6)
付記6は、
前記台座2の底部に底部カバープレート6を設けたこと、
を特徴とする付記5に記載の超音波ビール泡立て容器である。
(付記7)
付記7は、
前記台座2の側部に前記超音波振動子5の稼動や停止を操作可能なタッチスイッチ14を設けたこと、
を特徴とする付記4に記載の超音波ビール泡立て容器である。
(付記8)
付記8は、
前記台座2の他方の側部に、前記回路基板4に接続された充電インターフェース8を設けたこと、
を特徴とする付記4に記載の超音波ビール泡立て容器である。
(付記9)
付記9は、
前記ジョッキ本体1をガラス材料で形成し、前記台座2をプラスチック材料で形成したこと、
を特徴とする付記1に記載の超音波ビール泡立て容器である。
1 ジョッキ本体
2 台座
3 ハンドル
4 回路基板
5 超音波振動子
6 底部カバープレート
7 バッテリー
8 充電インターフェース
9 雄部
10 雌部
11 貫通孔
12 離隔シート
13 シーリング材
14 タッチスイッチ
15 上側キャビティ
16 下側キャビティ


Claims (9)

  1. 底部に貫通孔を形成したジョッキ本体と、
    前記ジョッキ本体の底部に着脱可能であって、上端部に超音波振動子を設け、内側に形成されたキャビティに当該超音波振動子を制御するための回路基板を設けた台座と、
    を備えた超音波ビール泡立て容器であって、
    前記超音波振動子が前記貫通孔を嵌通し、全部又は一部が前記ジョッキ本体の内側に突出することにより、前記ジョッキ本体と前記台座とが一体的な構成をなすこと、
    を特徴とする超音波ビール泡立て容器。
  2. 前記貫通孔は、前記超音波振動子との隙間をシールリング材で密封したこと、
    を特徴とする請求項1に記載の超音波ビール泡立て容器。
  3. 前記ジョッキ本体の下端部に設けられた雄部と、前記台座の上端部に凹設された雌部とを嵌合又は螺合させることにより、前記ジョッキ本体と前記台座とが一体的な構成をなすこと、
    を特徴とする請求項1に記載の超音波ビール泡立て容器。
  4. 前記台座の内側に形成されたキャビティに離隔シートを設け、当該離隔シートの下面又はそれよりも下側に回路基板を配置したこと、
    を特徴とする請求項1に記載の超音波ビール泡立て容器。
  5. 前記台座の内側に形成されたキャビティは、前記回路基板に電気的に接続したバッテリーを配置可能としたこと、
    を特徴とする請求項4に記載の超音波ビール泡立て容器。
  6. 前記台座の底部に底部カバープレートを設けたこと、
    を特徴とする請求項5に記載の超音波ビール泡立て容器。
  7. 前記台座の側部に前記超音波振動子の稼動や停止を操作可能なタッチスイッチを設けたこと、
    を特徴とする請求項4に記載の超音波ビール泡立て容器。
  8. 前記台座の他方の側部に、前記回路基板に接続された充電インターフェースを設けたこと、
    を特徴とする請求項4に記載の超音波ビール泡立て容器。
  9. 前記ジョッキ本体をガラス材料で形成し、前記台座をプラスチック材料で形成したこと、
    を特徴とする請求項1に記載の超音波ビール泡立て容器。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113455935A (zh) * 2021-08-10 2021-10-01 宿秀宏 祝酒器

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