JP6945330B2 - 発泡性飲料泡立て装置 - Google Patents

発泡性飲料泡立て装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6945330B2
JP6945330B2 JP2017077773A JP2017077773A JP6945330B2 JP 6945330 B2 JP6945330 B2 JP 6945330B2 JP 2017077773 A JP2017077773 A JP 2017077773A JP 2017077773 A JP2017077773 A JP 2017077773A JP 6945330 B2 JP6945330 B2 JP 6945330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
effervescent beverage
whipping device
cycles
beverage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017077773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018174773A (ja
Inventor
啓次郎 斎藤
啓次郎 斎藤
中谷 正樹
正樹 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Holdings Co Ltd
Original Assignee
Kirin Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Holdings Co Ltd filed Critical Kirin Holdings Co Ltd
Priority to JP2017077773A priority Critical patent/JP6945330B2/ja
Publication of JP2018174773A publication Critical patent/JP2018174773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6945330B2 publication Critical patent/JP6945330B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

本発明は、発泡性飲料を泡立てるために用いられる装置に関する。
ビール、発泡酒、ノンアルコールビール等の穀類分解物含有発泡性飲料(以下単に「発泡性飲料」という場合がある。)をグラス等に注ぐ場合、グラス等に注がれた発泡性飲料の上部にきめの細かい泡を形成することが、当該発泡性飲料の美味しさを引き立たせる上で重要となる。きめの細かい泡のクリーミーな舌触りにより発泡性飲料の美味しさが感じられ、また、きめの細かい泡が蓋となり、発泡性飲料から炭酸ガスや香りが抜けてしまうのが抑制される。
飲料店等で用いられているビールサーバー等においては、注出タップがビール供給用経路と泡形成用経路とを備えることで、ビール供給用経路を介してグラス等にビールを注いだ後、泡形成用経路を介してグラス等の上部にきめの細かいクリーミーな泡の蓋をすることができる。一方、缶容器等に充填された発泡性飲料をグラス等に注ぐことで泡を発生させることができるものの、きめの細かいクリーミーな泡を発生させるのは極めて困難である。そこで、従来、グラス等に注がれた発泡性飲料に超音波を照射することで、きめの細かい泡を発生させる泡立て装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
特開2015−47075号公報 特開2013−121846号公報
特許文献1に開示されている泡立て装置は、発泡性飲料が注がれたグラスを超音波発振部の上に載置し、グラス内の発泡性飲料に対しグラスの底面を介して超音波を照射することで泡を発生させるものである。しかしながら、この泡立て装置においては、発泡性飲料の液種や液温によっては泡を発生させ難いという問題がある。また、グラスの底面を介して超音波を発泡性飲料に照射するため、グラスの底面が厚すぎると泡を発生させ難いという問題もある。
特許文献2に開示されている泡立て装置は、柄部の先端に取り付けられた、超音波発振部を備えるヘッド部をグラス等の容器に注がれた発泡性飲料に差し入れることで、発泡性飲料に超音波発振部から直接的に超音波を照射し、泡を発生させる。この泡立て装置によれば、発泡性飲料に対し直接的に超音波が照射されるため、グラス底面が厚すぎることにより泡立ち難いといった特許文献1に開示の泡立て装置における課題は解決可能である。しかしながら、発生する泡のきめ細かさが不十分である、十分な量の泡を発生させるために必要な時間が長いという課題がある。また、発生した泡が消失しやすい(泡が消失するまでの時間が短い)という課題もある。
上記課題に鑑みて、本発明は、きめが細かくクリーミーであって、消失し難い泡を極めて短時間で発生させることのできる発泡性飲料泡立て装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、容器に注がれた発泡性飲料を泡立てるために用いられる装置であって、シャフト部と、前記シャフト部の軸方向一端部に連続し、超音波振動子が設けられてなる超音波発振部と、前記超音波振動子から所定の周波数で超音波を発振させるために当該超音波振動子の駆動を制御する制御部とを備え、前記制御部は、15000〜40000サイクルの間は前記超音波振動子から39〜41kHzの周波数で超音波を発振させ、その後の500〜3000サイクルの間は前記超音波振動子から超音波を発振させないように前記超音波振動子の駆動を制御することを特徴とする発泡性飲料泡立て装置を提供する。
上記発泡性飲料泡立て装置において、前記制御部は、好ましくは、20000〜30000サイクルの間は前記超音波振動子から超音波を発振させように、より好ましくは、000〜1500サイクルの間は前記超音波振動子から超音波を発振させないように前記超音波振動子を制御するのがより好ましい。
上記発泡性飲料泡立て装置において、前記超音波振動子は、前記超音波振動子の振動面を前記シャフト部の軸方向に略直交する方向に向けて前記超音波発振部から露出させるように前記超音波発振部に設けられているのが好ましく、前記シャフト部の軸方向他端部に連続する把持部をさらに備え、前記把持部は、前記超音波振動子を駆動させるための駆動電流を前記超音波発振部に供給するための電池を収容する電池収容部を有することができ、前記把持部は、前記シャフト部との連続部に対向する位置に設けられてなる操作スイッチを有することができ、前記発泡性飲料は、穀類分解物含有発泡性飲料であるのが好ましい。
本発明によれば、きめが細かくクリーミーであって、消失し難い泡を極めて短時間で発生させることのできる発泡性飲料泡立て装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置の概略構成を示す側面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置の概略構成を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態における把持部の概略構成を示す部分拡大切断端面図である。 図4は、本発明の一実施形態における超音波発振部の概略構成を示す部分拡大切断端面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置の使用方法を概略的に示す側面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置の他の態様の概略構成を示す側面図である。 図7は、試験例1の結果を示すグラフである。 図8は、試験例2の結果を示すグラフである。 図9は、試験例3の結果を示すグラフである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置の概略構成を示す側面図であり、図2は、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置の概略構成を示す斜視図であり、図3は、本実施形態における把持部の概略構成を示す部分拡大切断端面図であり、図4は、本実施形態における超音波発振部の概略構成を示す部分拡大切断端面図であり、図5は、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置の使用方法を概略的に示す側面図である。
本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1は、グラス、ジョッキ等の容器5(図5参照)に注がれた発泡性飲料6(図5参照)を泡立てるために用いられる装置であって、シャフト部3と、シャフト部3の軸方向(長手方向)の一端部に連続する超音波発振部4と、シャフト部3の軸方向の他端部に連続する把持部2とを備える。
本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1により泡立て可能な発泡性飲料としては、特に限定されるものではないが、例えば、穀類分解物含有発泡性飲料等の炭酸飲料等が挙げられる。本実施形態における「穀類分解物含有発泡性飲料」としては、穀類の分解物を含む発泡性飲料であれば特に限定されるものではないが、好ましくは、麦芽、大麦の分解物を含む飲料を例示することができる。本実施形態において、「穀類」とは、穀物であれば特に限定されるものではなく、例えば、大麦、小麦、大豆、エンドウ豆等が挙げられ、好ましくは大麦が挙げられる。穀類の分解物の具体的な態様としては、麦芽、大麦、小麦、大豆、エンドウ豆、トウモロコシの分解物であり、例えば、大豆タンパク、大豆ペプチド、エンドウ豆タンパク、コーンタンパク分解物が挙げられる。
本実施形態における「穀類分解物含有発泡性飲料」の具体例としては、好ましくは麦芽分解物含有発泡性飲料であり、より好ましくはビール系飲料である。ビール系飲料とは、通常、ビールを製造した場合(酵母等による発酵に基づいてビールを製造した場合)に得られるビール特有の味わい、香りを有する飲料を意味し、例えば、ビール、発泡酒、リキュール等の発酵麦芽飲料や、その他の醸造酒、若しくは完全無アルコール麦芽飲料(非アルコール麦芽飲料)等の非発酵麦芽飲料が挙げられる。また、ビール系飲料としては、麦芽飲料のみならず、麦や麦芽を使用しない非麦飲料であってもよい。かかる非麦飲料としては、エンドウ豆、大豆、トウモロコシ等を用いた、ビール風の発泡性アルコール含有飲料、完全無アルコール飲料等が挙げられる。
把持部2は、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1を使用して発泡性飲料6を泡立てるときに、ユーザが把持する部分であり、把持部本体21と把持部本体21の端部に螺合される蓋部22とを有する。なお、蓋部22は、把持部本体21の端部に取り付けられていればよく、当該把持部本体21の端部に螺合される態様に限定されるものではない。
把持部本体21の側面には、透明(例えば、可視光(波長400〜800nm程度)の透過率が80%以上程度)なゴム等により構成され得る表示窓部23が設けられている。表示窓部23に対向する、把持部2の内部における位置に、発泡性飲料泡立て装置1が動作中に点灯する発光素子(LED素子等)等が設けられており、表示窓部23を介して発泡性飲料泡立て装置1が動作中であるか否かを判断することができる。なお、表示窓部23は、発泡性飲料泡立て装置1が動作中であるか否かを確認可能な態様であればよく、ゴム等により構成されていなくてもよい。
把持部2の外径は、ユーザが把持しやすい程度であればよく、例えば30mm程度であればよい。把持部2の軸方向(長手方向)の長さは、例えば120mm程度であればよい。
把持部2内には、2個の単3電池を直列接続させるように収容可能な電池収容部24と、電池収容部24に収容された電池を電源とし、昇圧した駆動電流を超音波発振回路に供給するための電源回路、超音波振動子43から超音波を発振させるための発振信号を出力する超音波発振回路、並びに電源回路及び超音波発振回路を制御する制御部が実装されてなる回路基板25とが設けられている。電源回路からの出力電力は、きめが細かくクリーミーであって、消失し難い泡を極めて短時間で発生させ得る範囲で適宜設定されればよく、例えば、1〜6W程度であればよく、4〜6W程度であるのが好ましい。なお、本実施形態において、電池収容部24に収容された電池(単3電池)を電源としているが、この態様に限定されるものではない。
把持部2の端部に螺合される蓋部22の天面221の略中心には貫通孔が形成されており、発泡性飲料泡立て装置1を動作させるための操作ボタン222が当該貫通孔に取り付けられている。操作ボタン222は、バネ等の付勢部材により蓋部22の外側(図3における右側)に向かって付勢されている。本実施形態における操作ボタン222は、発泡性飲料泡立て装置1の軸方向(長手方向)に沿って押圧されることで弾性変形可能なゴム等の弾性部材により構成されている。操作ボタン222の裏面側(蓋部22内に位置する側)にはスイッチ端子223が固定されており、蓋部22内には、回路基板25の入力端子251に電気的に接続される第1電源端子261と、電池収容部24に収容される電池の端子に電気的に接続可能な第2電源端子262とが設けられている。スイッチ端子223は、操作ボタン222の押圧により第1電源端子261及び第2電源端子262のそれぞれに電気的に接続される。ユーザが、操作ボタン222を発泡性飲料泡立て装置1の軸方向に沿って押圧すると、操作ボタン222の弾性変形に伴ってスイッチ端子223が押圧方向に移動し、スイッチ端子223と、第1電源端子261及び第2電源のそれぞれとが電気的に接続される。一方、ユーザが操作ボタン222を離すと、弾性変形した操作ボタン222が復元するとともに、付勢部材の付勢力によりスイッチ端子223が第1電源端子261及び第2電源端子262から離れる。このように、ユーザが操作ボタン222を押圧している間は、電源回路から超音波発振回路に駆動電流が供給され、超音波発振回路から発振信号が出力される。一方、ユーザが操作ボタン222の押圧を解除すると、超音波発振回路への駆動電流の供給が休止され、超音波発振回路からの発振信号の出力も休止される。
制御部は、電源としての電池電圧を昇圧するように電源回路を制御したり、超音波振動子43に発振信号が間欠的に付与されるように超音波発振回路を制御したりする。超音波振動子43への発振信号の付与が間欠的であることで、きめが細かくクリーミーであって、消失し難い泡を短時間(例えば3秒以内程度)で発生させることができる。
例えば、超音波発振回路は、制御部の指示に従い、所定のサイクル数の間、発振信号を超音波振動子43に対して出力した後、所定のサイクル数の間、超音波振動子43への発振信号の出力を休止する。より好ましくは、超音波発振回路は、制御部の指示に従い、15000〜40000サイクルの間、特に好ましくは20000〜30000サイクルの間、発振信号を超音波振動子43に対して出力する一方、500〜3000サイクルの間、特に好ましくは1000〜1500サイクルの間、超音波振動子43への発振信号の出力を休止する。超音波振動子43への発振信号の出力時間が15000サイクル未満又は40000サイクルを超えると、きめが細かくクリーミーな泡を発生させ難くなるおそれがある。また、超音波振動子43への発振信号の出力の休止時間が500サイクル未満又は3000サイクルを超えると、きめが細かくクリーミーな泡を発生させ難くなるおそれがあるとともに、泡を発生させるのに時間がかかってしまうおそれがある。
シャフト部3は、把持部2と超音波発振部4とを連結し、把持部2と超音波発振部4とを所定の距離だけ離間させるためのものである。シャフト部3は、把持部2の端部に連続し、外径が漸次縮径する縮径部31と、縮径部31に連続する同径部32とを含み、全体として筒形状を有する。シャフト部3内には、把持部2に備えられる回路基板25と、超音波発振部4に備えられるプリント基板44とを接続する配線が通っている。
超音波発振部4は、側面視略円形の超音波発振部本体41と、超音波発振部本体41の一方の側面を構成する蓋体42と、超音波発振部本体41内に設けられてなる超音波振動子43及び回路基板25の超音波発振回路から出力された発振信号を当該超音波振動子43に付与するためのプリント基板44とを有する。超音波発振部本体41における蓋体42に対向する側面には、後述する超音波振動子43の振動面431を露出させるための穴部が形成されている。
超音波振動子43は、略円形の振動面431を有しており、振動面431を有する小径部432と小径部432に連続する大径部433とを含む。超音波振動子43は、振動面431を超音波発振部本体41の側面(蓋体42に対向する側面)の穴部から露出させるように超音波発振部本体41内に設けられる。すなわち、超音波振動子43は、振動面431の法線ベクトルを発泡性飲料泡立て装置1の軸方向に略直交させるように超音波発振部本体41内に設けられる。このような構成を有することで、テーブル等に載置された容器5内の発泡性飲料6に発泡性飲料泡立て装置1を差し入れたときに、振動面431を略水平方向に向かせることができるため、きめの細かいクリーミーな泡を短時間で発生させることができる。超音波振動子43は、大径部433における振動面431に対向する面に設けられた電極(図示省略)を有し、当該電極を介してプリント基板44と電気的に接続されている。超音波振動子43の振動面431が、回路基板25に実装されている超音波発振回路からの発振信号に基づいて振動することで、容器5内の発泡性飲料6に所定の周波数(39〜41kHz程度)の超音波を照射することができる。発泡性飲料6に照射される超音波の周波数が39kHz未満又は41kHzを超えると、泡を発生させ難くなるおそれがある。
上述した構成を有する発泡性飲料泡立て装置1の使用方法を説明する。
発泡性飲料6が注がれた容器5をテーブル等に載置し、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1の把持部2を把持して、容器5内の発泡性飲料6に超音波発振部4を差し入れる。望ましくは、超音波発振部4が、容器5の底面近傍に位置するように、発泡性飲料6に超音波発振部4を差し入れる。本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1は、超音波振動子43の振動面431の法線ベクトルが、当該発泡性飲料泡立て装置1の軸方向に略直交するため、超音波発振部4を発泡性飲料6に差し入れることで、振動面431を略水平方向に向かせることができる。
その状態において、把持部2の端部に設けられている操作ボタン222が押圧されると、操作ボタン222の弾性変形に伴ってスイッチ端子223が押圧方向に移動し、スイッチ端子223と第1電源端子261及び第2電源端子262のそれぞれとが電気的に接続される。これにより回路基板25に電池から電流が供給される。回路基板25に電流が供給されると、制御部は、超音波振動子43に対して所定のサイクル数の間、所定周波数の超音波を発振させるように超音波発振回路を制御する。具体的には、超音波発振回路は、制御部の指示に従い、15000〜40000サイクル数の間、39〜41kHzの超音波を超音波振動子43から発振させるように、プリント基板44に対し発振信号を出力する。
プリント基板44に発振信号が出力されると、当該プリント基板44を介して発振信号が超音波振動子43に付与される。発振信号が付与された超音波振動子43においては、当該発振信号に基づいて振動面431が振動し、それに伴って発泡性飲料6に超音波が照射される。この超音波の照射により、発泡性飲料6においてきめの細かいクリーミーな泡が発生する。
超音波振動子43に対し発振信号が連続的に付与されると、徐々に泡が発生し難くなり、所望とする量の泡を発生させるのに時間がかかってしまう。しかし、本実施形態における制御部は、超音波振動子43から間欠的に超音波が発泡性飲料6に照射されるように超音波発振回路を制御する。すなわち、15000〜40000サイクル数の間、超音波振動子43から超音波が発振された後、500〜3000サイクル数の間、超音波振動子43から超音波が発振されない。このように、超音波振動子43から間欠的に超音波が発泡性飲料6に照射されることで、きめの細かいクリーミーな泡を極めて短時間(3秒以内程度)で発生させることができる。
発泡性飲料6においては、きめの細かいクリーミーな泡により、良好な舌触りが呈されるため、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1によれば、発泡性飲料6の呈味を良好にすることができる。また、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1により発生した泡は、消失し難い(消失するまでの時間が長い)。発泡性飲料6の泡は、発泡性飲料の香りや風味等を劣化させ難くする蓋としても機能するため、本実施形態に係る発泡性飲料泡立て装置1によれば、発泡性飲料6の香りや風味等を劣化させ難くするという効果も奏し得る。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態において、把持部2に設けられる回路基板25は、電源回路及び超音波発振回路を実装してなるが、このような態様に限定されるものではない。例えば、超音波発振部4に設けられるプリント基板44が、超音波発振回路を実装してなるものであってもよい。
上記実施形態において、超音波振動子43は、振動面431の法線ベクトルを発泡性飲料泡立て装置1の軸方向に略直交させるようにして超音波発振部本体41に設けられているが、このような態様に限定されるものではない。例えば、超音波振動子43は、振動面431の法線ベクトルを発泡性飲料泡立て装置1の軸方向に略平行とするようにして超音波発振部本体41に設けられていてもよい(図6参照)。この態様の場合、発泡性飲料泡立て装置1を容器5内の発泡性飲料6に差し入れると、振動面431が容器5の底面に向くようになる。後述する実施例からも明らかなように、振動面431が容器5の底面に向いていると、振動面431が略水平方向を向いている場合に比べ、泡の発生速度が遅くなったり、泡の直径が大きくなったり、発生した泡が消失するまでの時間(泡持ち時間)が短くなったりする。したがって、発泡性飲料泡立て装置1において、超音波振動子43は、振動面431の法線ベクトルを発泡性飲料泡立て装置1の軸方向に略直交させるようにして超音波発振部本体41に設けられているのが最も望ましいと考えられる(図1参照)。
以下、実施例、試験例等を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例等により何ら限定されるものではない。
〔試験例1〕
容器5としてのタンブラーグラスに、冷蔵庫で冷却した発酵麦芽飲料(液温:5℃,製品名:キリン一番搾り,キリン社製)をグラスの高さ(深さ)の70%まで注ぎ入れた。図1に示す態様の発泡性飲料泡立て装置1の超音波発振部4を非アルコール麦芽飲料に差し入れて、超音波振動子43から非アルコール麦芽飲料に超音波を照射し、超音波を照射するサイクル数の、超音波の照射により発生する泡の直径(泡径)に対する影響について、複数のサンプルを準備して試験した。この試験において、印加電力を2Wとし、超音波の周波数を40kHzとし、超音波を照射するサイクル数を15000〜50000サイクルとし、超音波の照射を休止するサイクル数を1500サイクル、2500サイクルとし、タンブラーグラスの高さ(深さ)に対する30%の量の泡を発生させた。撮影装置(対物レンズ(モリテックス社製,MP−ZE25−200)を装着したデジタルカメラ(東芝社製,IK−HR2D)。倍率:200倍)を用いて、発生した泡をグラス上方から撮影し、画像解析ソフトウェア(Win ROOF ver.8,三谷商事社製)を用い、撮影装置により取得した画像を解析することで、泡の泡径を算出した。具体的には、画像解析ソフトウェアにおいて画像中の円形の像を泡の輪郭として認識し、認識された輪郭に基づいて泡の泡径を算出した。結果を図7に示す。
図7は、超音波を照射するサイクル数と、超音波照射により発生した泡の直径(泡径)との関係を示すグラフである。図7に示すグラフにおいて、縦軸の下ほど泡径が小さいことを意味する。図7に示す結果から明らかなように、超音波を照射するサイクル数を15000〜40000サイクル、好ましくは20000〜30000サイクル、特に25000サイクル程度に設定することで、きめの細かい泡を発生させることができた。また、超音波を連続的に照射した場合に比して、超音波の照射を休止する時間を設けることで、よりきめの細かい泡を発生させ得ることが確認された。
〔試験例2〕
超音波の照射を休止するサイクル数の、超音波の照射により発生する泡の直径(泡径)に対する影響について、複数のサンプルを準備して実施例1と同様にして試験した。この試験において、印加電力を2Wとし、超音波の周波数を40kHzとし、超音波を照射するサイクル数を25000サイクルとし、超音波の照射を休止するサイクル数を0〜4000サイクルとした。結果を図8に示す。
図8は、超音波の照射を休止するサイクル数と、超音波照射により発生した泡の直径(泡径)との関係を示すグラフである。図8に示すグラフにおいて、縦軸の下ほど泡径が小さいことを意味する。図8に示す結果から明らかなように、超音波の照射を休止するサイクル数を500〜2500サイクル、特に1000〜1500サイクルとすることで、きめの細かい泡を発生させることができた。また、超音波を連続的に照射した場合に比して、超音波の照射を休止する時間を設けることで、よりきめの細かい泡を発生させ得ることが確認された。
〔試験例3〕
超音波の照射を休止するサイクル数の、泡の発生速度に対する影響について、複数のサンプルを準備して実施例1と同様にして試験した。この試験において、印加電力を2Wとし、超音波の周波数を40kHzとし、超音波を照射するサイクル数を25000サイクルとし、超音波の照射を休止するサイクル数を500〜2500サイクルとした。泡の発生速度は、発泡性飲料泡立て装置1の操作ボタン222を押してから、タンブラーグラスの高さ(深さ)に対する30%の量の泡が発生するまでの時間を測定することにより求めた。結果を図9に示す。
図9は、超音波の照射を休止するサイクル数と、泡の発生速度との関係を示すグラフである。図9に示すグラフにおいて、縦軸の下ほど泡の発生速度が速いことを意味する。図9に示す結果から明らかなように、超音波の照射を休止するサイクル数を500〜3000サイクル、好ましくは500〜2500サイクル、特に1000〜1500サイクルとすることで、きめの細かい泡を短時間で発生させることができた。また、超音波を連続的に照射した場合に比して、超音波の照射を休止する時間を設けることで、より短時間できめの細かい泡を発生させ得ることが確認された。
〔試験例4〕
発泡性飲料泡立て装置1の操作ボタン222を押して、タンブラーグラスの高さ(深さ)に対する30%の量の泡を発生させた後、当該泡が消失するまでの時間(泡持ち時間)を測定した。この試験において、印加電力を2Wとし、超音波の周波数を40kHzとし、超音波を照射するサイクル数を25000サイクルとし、超音波の照射を休止するサイクル数を1500サイクルとした。比較として、缶容器から直接タンブラーグラスに非アルコール麦芽飲料を注ぎ、タンブラーグラスの高さ(深さ)に対する30%の量の泡を発生させたものも、同様にして泡持ち時間を測定した。その結果、発泡性飲料泡立て装置1により発生させた泡の泡持ち時間は、缶容器から直接タンブラーグラスに非アルコール麦芽飲料を注いで発生させた泡の泡持ち時間の2倍以上であった。
〔試験例5〕
超音波振動子43の振動面431の向き及び超音波の間欠的又は連続的照射が、発生する泡の泡径、泡発生速度及び泡持ち時間に対して与える影響について、4つのサンプル(サンプル1〜4)を準備して試験した。この試験において、印加電力を2Wとし、超音波の周波数を40kHzとした。超音波を間欠的に照射したサンプル(サンプル1,3)における超音波を照射するサイクル数を26000サイクルとし、超音波の照射を休止するサイクル数を1000サイクルとした。結果を表1に示す。
Figure 0006945330
表1における「泡発生速度」、「泡径」及び「泡持ち時間」の各項目における各サンプル(サンプル1〜4)の数値は、当該各サンプルの順位を表す。例えば、泡発生速度の最も速いサンプルが1位、最も遅いサンプルが4位であり、泡径の最も小さいサンプルが1位、最も大きいサンプルが4位であり、泡持ち時間の最も長いサンプルが1位、最も短いサンプルが4位である。
表1に示す結果から、サンプル1,3のように超音波を間欠的に照射することで、サンプル2,4のように連続的に照射するのに比して泡発生速度、泡径、泡持ち時間の各項目において優れていることが確認された。また、超音波振動子43の振動面431の向きを略水平方向にして超音波を照射することで、泡発生速度、泡径、泡持ち時間の各項目において優れた効果が奏されることが確認された。
1…発泡性飲料泡立て装置
2…把持部
3…シャフト部
4…超音波発振部
43…超音波振動子

Claims (7)

  1. 容器に注がれた発泡性飲料を泡立てるために用いられる装置であって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部の軸方向一端部に連続し、超音波振動子が設けられてなる超音波発振部と、
    前記超音波振動子から所定の周波数で超音波を発振させるために当該超音波振動子の駆動を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、15000〜40000サイクルの間は前記超音波振動子から39〜41kHzの周波数で超音波を発振させ、その後の500〜3000サイクルの間は前記超音波振動子から超音波を発振させないように前記超音波振動子の駆動を制御することを特徴とする発泡性飲料泡立て装置。
  2. 前記制御部は、20000〜30000サイクルの間は前記超音波振動子から超音波を発振させように前記超音波振動子の駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の発泡性飲料泡立て装置。
  3. 前記制御部は、000〜1500サイクルの間は前記超音波振動子から超音波を発振させないように前記超音波振動子の駆動を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性飲料泡立て装置。
  4. 前記超音波振動子は、前記超音波振動子の振動面を前記シャフト部の軸方向に略直交する方向に向けて前記超音波発振部から露出させるように前記超音波発振部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性飲料泡立て装置。
  5. 前記シャフト部の軸方向他端部に連続する把持部をさらに備え、
    前記把持部は、前記超音波振動子を駆動させるための駆動電流を前記超音波発振部に供給するための電池を収容する電池収容部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発泡性飲料泡立て装置。
  6. 前記把持部は、前記シャフト部との連続部に対向する位置に設けられてなる操作スイッチを有することを特徴とする請求項5に記載の発泡性飲料泡立て装置。
  7. 前記発泡性飲料が、穀類分解物含有発泡性飲料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の発泡性飲料泡立て装置。
JP2017077773A 2017-04-10 2017-04-10 発泡性飲料泡立て装置 Active JP6945330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077773A JP6945330B2 (ja) 2017-04-10 2017-04-10 発泡性飲料泡立て装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077773A JP6945330B2 (ja) 2017-04-10 2017-04-10 発泡性飲料泡立て装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018174773A JP2018174773A (ja) 2018-11-15
JP6945330B2 true JP6945330B2 (ja) 2021-10-06

Family

ID=64279734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017077773A Active JP6945330B2 (ja) 2017-04-10 2017-04-10 発泡性飲料泡立て装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6945330B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5515711A (en) * 1978-07-19 1980-02-04 Kaneko Akiomi Method of improving froth of beer
JPH0898675A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Advance Co Ltd ビール泡立て機
JP3095060U (ja) * 2002-12-28 2003-07-18 フネンアクロス株式会社 マドラー
JP4135568B2 (ja) * 2003-06-11 2008-08-20 東洋製罐株式会社 超音波を利用した容器入りビールの泡立て装置及びその装置を利用した容器入りビールの泡立て方法
JP4144669B2 (ja) * 2004-03-05 2008-09-03 独立行政法人産業技術総合研究所 ナノバブルの製造方法
JP5461048B2 (ja) * 2009-04-01 2014-04-02 花王株式会社 超音波洗浄方法
JP2013121846A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Tekkusu Iijii:Kk 発泡飲料泡立て装置
CN202609911U (zh) * 2012-06-08 2012-12-19 杨强 啤酒机
JP5740703B2 (ja) * 2013-08-29 2015-06-24 株式会社テックスイージー 発泡飲料泡立て装置及び方法
EP3329786A4 (en) * 2015-07-31 2019-03-06 Fuji Oil Holdings Inc. PROCESS FOR PREPARING A POLYSACCHARIDE PROTEIN COMPLEX

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018174773A (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1231175C (zh) 脉波检测方法、动脉位置检测方法和脉波检测装置
TW201013814A (en) Substrate processing device and substrate processing method
JP5740703B2 (ja) 発泡飲料泡立て装置及び方法
JP3210007U (ja) 簡易ビール泡立て機
JP6945330B2 (ja) 発泡性飲料泡立て装置
JP2014150727A (ja) 瓶入り発泡飲料用泡立て装置
US8197873B2 (en) Acoustically-treated food and method for flavor enhancement
JPWO2008075708A1 (ja) 超音波処理装置
JPH0898675A (ja) ビール泡立て機
JP4135568B2 (ja) 超音波を利用した容器入りビールの泡立て装置及びその装置を利用した容器入りビールの泡立て方法
KR200478150Y1 (ko) 크림맥주 제조장치
JP3095060U (ja) マドラー
JP3226176U (ja) ビール泡立て装置
JP6328383B2 (ja) 容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造方法
JP2004237268A (ja) 酸素水生成装置
WO2018163429A1 (ja) 泡立て装置
JP7298270B2 (ja) 超音波振動付与装具
JP2006042627A (ja) 超音波熟成装置
JP2003165599A (ja) 発泡促進装置
JP2013121846A (ja) 発泡飲料泡立て装置
JPH09266844A (ja) 泡たて装置及びその装置を装着した家具
JP6792759B2 (ja) 超音波マドラー、及びガス含有飲料の泡立方法
JP2020104901A (ja) ビール泡立て装置
JP2021037278A (ja) 超音波飲料加工装置
JP7310448B2 (ja) 超音波振動付与装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190829

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6945330

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150