JP7297145B2 - Psi計画作成支援装置、psi計画作成支援方法およびプログラム - Google Patents

Psi計画作成支援装置、psi計画作成支援方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、PSI計画作成支援装置、PSI計画作成支援方法およびプログラムに関する。
物資の生産において、生産計画、販売計画および在庫計画を連動させて行なっていくことで、適正な在庫維持を効率的に行うPSI(Production Sales Inventory)計画という考え方がある。
例えば、特許文献1には、PSI値とリードタイムを参照して、PSI計画編集表を作成し、セルに計画値を個別入力または一括入力することができる機能を有し、PSI計画の編集作業を容易にする在庫管理装置が開示されている。
特開2016-184378号公報
しかしながら、特許文献1に記載の在庫管理装置では、単一の拠点におけるPSI計画の作成を支援することはできるが、サプライチェーンを有する企業の複数の拠点のPSI計画を関連づけることはできない。従って、サプライチェーン上の複数の拠点を含む企業全体のPSI計画の状況を横断的に捉えることはできない。このため、サプライチェーンを有する企業の複数の拠点を連結したPSI計画を作成するには、各拠点のPSI計画を収集して合計し、企業全体を連結した観点でのPSI計画を作成し直し、さらに、各拠点へPSI計画の修正を展開する必要があり、非効率であった。
本開示は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、サプライチェーンを有する企業の複数の拠点を連結したPSI計画の効率的な作成を支援することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係るPSI計画作成支援装置は、サプライチェーンを有する企業の複数の拠点を連結したPSI計画の作成を支援する。PSI計画作成支援装置は、終点拠点情報管理部と、中間拠点情報管理部と、始点拠点情報管理部と、連結PSI計画出力部とを備える。終点拠点情報管理部は、サプライチェーンの終点である終点拠点への納品実績または終点拠点の調達実績を含む終点拠点実績データに基づいて、終点拠点の調達計画を作成する。中間拠点情報管理部は、終点拠点とサプライチェーンの始点である始点拠点との間に存在する中間拠点の次の拠点の調達計画と、中間拠点の調達実績、販売実績および在庫実績を含む中間拠点実績データとに基づいて、中間拠点のPSI計画を作成する。始点拠点情報管理部は、始点拠点の次の拠点の調達計画と、始点拠点の生産実績、出荷実績および在庫実績を含む始点拠点実績データとに基づいて、始点拠点のPSI計画を作成する。連結PSI計画出力部は、中間拠点のPSI計画および始点拠点のPSI計画を含む連結PSI計画を出力する。
本開示によれば、終点拠点実績データに基づいて、終点拠点の調達計画を作成し、中間拠点実績データおよび中間拠点の次の拠点の調達計画に基づいて、中間拠点のPSI計画を作成し、始点拠点実績データおよび始点拠点の次の拠点の調達計画に基づいて、始点拠点のPSI計画を作成することで、サプライチェーンを有する企業の複数の拠点を連結したPSI計画の効率的な作成を支援することができる。
実施の形態に係る各拠点のSと次の拠点のPとの関係を説明する図 実施の形態に係る製造拠点の生産リードタイムについて説明する図 実施の形態に係るPSI計画作成支援装置の機能構成例を示す図 実施の形態に係る管理データベースの構成例を示す図 実施の形態に係る取引先情報管理部の機能構成例を示す図 実施の形態に係る取引先の調達計画を時系列で表した図 実施の形態に係る取引先の調達計画の個別修正画面の一例を示す図 実施の形態に係る販売拠点情報管理部の機能構成例を示す図 実施の形態に係る取引先の調達計画と販売拠点のPSI計画とを時系列で表した図 実施の形態に係る販売拠点の販売計画、在庫計画および調達計画の計画値を時系列で表した図 実施の形態に係る製造拠点情報管理部の機能構成例を示す図 実施の形態に係る販売拠点のPSI計画と製造拠点のPSI計画とを時系列で表した図 実施の形態に係る製造拠点の製造計画、在庫計画および調達計画の計画値を時系列で表した図 実施の形態に係るPSI計画作成支援処理を示すフローチャート 実施の形態に係る取引先調達計画作成処理を示すフローチャート 実施の形態に係る販売拠点PSI計画作成処理を示すフローチャート 実施の形態に係る製造拠点PSI計画作成処理を示すフローチャート 実施の形態に係るPSI計画作成支援装置のハードウェア構成の一例を示す図
以下に、本実施の形態に係るPSI計画作成支援装置、PSI計画作成支援方法およびプログラムについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。本実施の形態では、製造拠点、販売拠点および取引先のサプライチェーンを複数有する企業の連結したPSI計画の作成を支援するPSI計画作成支援装置、PSI計画作成支援方法およびプログラムの例について説明する。また、以下の説明では、取引先のPは調達、Sは販売、Iは在庫、販売拠点のPは調達、Sは販売、Iは在庫、製造拠点のPは生産、Sは出荷、Iは在庫である。図中にPSIを表記する場合は、実績を小文字で表記し、計画を含むものは大文字で表記する。
まず、各拠点のSと次の拠点のPとの関係について、図1を用いて説明する。各拠点間には、製品を輸送する所要期間である輸送リードタイムが存在する。図1の例では、製造拠点から販売拠点までの輸送リードタイムおよび販売拠点から取引先までの輸送リードタイムがそれぞれ1ヶ月とする。N月に製造拠点から出荷された製品は(N+1)月に販売拠点に到着する。従って、N月における製造拠点のS(出荷)は、(N+1)月における販売拠点のP(調達)となる。また、(N+1)月に販売拠点で取引先に販売された製品は(N+2)月に取引先に納品される。従って、(N+1)月における販売拠点のS(販売)は、(N+2)月における取引先のP(調達)となる。
輸送リードタイムは、1ヶ月に限らない。製造拠点と販売拠点との間の輸送リードタイムがLTであるとすると、N時点の製造拠点のSは(N+LT)時点の販売拠点のPとなる。販売拠点と得意先との間の輸送リードタイムがLTであるとすると、N時点の販売拠点のSはN+LTの得意先のPとなる。このことから、PSI計画の作成において、サプライチェーン上のある拠点のN時点のPを決定すれば、前の拠点の(N-輸送リードタイム)時点のSを決定することができる。
続いて、製造拠点のPの生産リードタイムについて、図2を用いて説明する。製造拠点では、製造が確定してから製品を出荷するまでの間に、必要な原材料の調達といった準備期間と製造自体の所要時間とを含む生産リードタイムが存在する。図2の例では、製造拠点の生産リードタイムが2ヶ月とする。N月に製造拠点で製造した製品は(N+2)月に生産完了する。(N+1)月に製造拠点で製造した製品は(N+3)月に生産完了する。従って、N月における製造拠点のP(生産)は、(N+2)月の製造拠点でのS(出荷)またはI(在庫)となり、(N+1)月における製造拠点のP(生産)は、(N+3)月の製造拠点でのS(出荷)またはI(在庫)となる。
生産リードタイムは2ヶ月に限らない。生産リードタイムがLTであるとすると、N時点の製造拠点のPは(N+LT)時点の製造拠点のSまたはIとなる。従って、製造拠点のPは、生産リードタイムを考慮して計画する必要がある。そこで、製造拠点のN時点で必要な数量の製品の生産は、製造拠点の(N-生産リードタイム)時点のPとする。
本実施の形態に係るPSI計画作成支援装置は、前述の各拠点間のPとSとの関係および製造拠点での生産リードタイムとPとの関係を用いて、サプライチェーン上の複数の拠点を連結したPSI計画を作成する。PSI計画作成支援装置は、サプライチェーン上の終点である取引先の実績に基づいて、取引先の調達計画を作成する。次に、PSI計画作成支援装置は、販売拠点の実績と取引先の調達計画とに基づいて販売拠点のPSI計画を作成する。次に、PSI計画作成支援装置は、サプライチェーン上の始点である製造拠点の実績と販売拠点の調達計画とに基づいて製造拠点のPSI計画を作成する。PSI計画作成支援装置は、作成した販売拠点のPSI計画および製造拠点のPSI計画を含む連結PSI計画を出力する。取引先は、終点拠点の例である。販売拠点は、中間拠点の例である。製造拠点は、始点拠点の例である。
本実施の形態に係るPSI計画作成支援装置の機能構成について、図3を用いて説明する。図3に示すように、PSI計画作成支援装置1は、各拠点の実績データを取得する実績データ取得部11と、取引先の調達計画を作成する取引先情報管理部12と、販売拠点のPSI計画を作成する販売拠点情報管理部13と、製造拠点のPSI計画を作成する製造拠点情報管理部14とを備える。また、PSI計画作成支援装置1は、各拠点のマスタデータを記憶する管理データベース15と、連結PSI計画を調整する連結PSI計画調整部16と、調整した連結PSI計画を出力する連結PSI計画出力部17とを備える。以下の説明では、各拠点間の輸送リードタイムを1ヶ月とし、生産拠点の生産リードタイムを2ヶ月とする。また、各拠点の実績データの時系列の単位を「日」とし、取引先の調達計画、販売拠点のPSI計画および製造拠点のPSI計画の時系列の単位を「月」とする。
まず、管理データベース15が記憶する各拠点のマスタデータについて、図4を用いて説明する。図4に示すように、管理データベース15は、取引先および取引先が調達する製品に関するマスタデータである取引先製品マスタ151と、販売拠点および販売拠点が販売する製品に関するマスタデータである販売拠点製品マスタ152と、販売拠点から取引先までの輸送リードタイムを示す販売拠点輸送LTマスタ153と、製造拠点および製造拠点が生産する製品に関するマスタデータである製造拠点製品マスタ154と、製造拠点から販売拠点までの輸送リードタイムを示す製造拠点輸送LTマスタ155と、製造拠点の生産リードタイムを示す製造拠点生産LTマスタ156と、を記憶する。
図3に戻り、実績データ取得部11は、ユーザによって連結PSI計画の作成指示が入力されると、各取引先への製品別の時系列の納品実績を示す取引先実績データと、各販売拠点の製品別の時系列の調達実績、販売実績および在庫実績を示す販売拠点実績データと、各製造拠点の製品別の時系列の生産実績、出荷実績および在庫実績を示す製造拠点実績データとを取得する。実績データ取得部11が各取引先の調達実績を示すデータを取得できる場合には、取引先実績データは、各取引先の調達実績を示すデータであってもよい。取引先実績データは、終点拠点実績データの例である。販売拠点実績データは、中間拠点実績データの例である。製造拠点実績データは、始点拠点実績データの例である。
実績データ取得部11は、取得した取引先実績データ、販売拠点実績データおよび製造拠点実績データをそれぞれ、取引先情報管理部12、販売拠点情報管理部13および製造拠点情報管理部14に送る。なお、実績データ取得部11は、取引先実績データ、販売拠点実績データおよび製造拠点実績データを逐次取得して、記憶しておく構成にしてもよい。この場合、実績データ取得部11は、ユーザによって連結PSI計画の作成指示が入力されると、記憶している取引先実績データ、販売拠点実績データおよび製造拠点実績データをそれぞれ、取引先情報管理部12、販売拠点情報管理部13および製造拠点情報管理部14に送る。
取引先情報管理部12は、実績データ取得部11から受け取った取引先実績データに基づいて、取引先の調達計画を作成する。取引先情報管理部12は、ユーザからの取引先の調達計画の修正を受け付ける。取引先情報管理部12は、ユーザが修正した取引先の調達計画を販売拠点情報管理部13に送る。取引先の調達計画の作成方法および修正方法については、後述する。取引先情報管理部12は、終点拠点情報管理部の例である。
販売拠点情報管理部13は、実績データ取得部11から受け取った販売拠点実績データと、取引先情報管理部12から受け取った取引先の調達計画とに基づいて、販売拠点のPSI計画を作成する。販売拠点情報管理部13は、ユーザからの販売拠点のPSI計画の修正を受け付ける。販売拠点情報管理部13は、ユーザが修正した販売拠点のPSI計画を製造拠点情報管理部14に送る。販売拠点のPSI計画の作成方法および修正方法については、後述する。販売拠点情報管理部13は、中間拠点情報管理部の例である。
製造拠点情報管理部14は、実績データ取得部11から受け取った製造拠点実績データと、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点のPSI計画とに基づいて、製造拠点のPSI計画を作成する。製造拠点情報管理部14は、ユーザからの製造拠点のPSI計画の修正を受け付ける。製造拠点情報管理部14は、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点のPSI計画とユーザが修正した製造拠点のPSI計画とを含む連結PSI計画を連結PSI計画調整部16に送る。連結PSI計画には、取引先の調達計画を含んでもよい。製造拠点のPSI計画の作成方法および修正方法については、後述する。製造拠点情報管理部14は、始点拠点情報管理部の例である。
取引先情報管理部12、販売拠点情報管理部13および製造拠点情報管理部14は、上記の処理を企業が有するすべてサプライチェーンについて行う。
連結PSI計画調整部16は、製造拠点情報管理部14から受け取ったすべてのサプライチェーンの連結PSI計画を、企業全体の目標金額に合わせて調整する。連結PSI計画の調整方法については、後述する。
連結PSI計画出力部17は、連結PSI計画調整部16が調整した連結PSI計画を出力する。
まず、取引先情報管理部12の機能構成について、図5を用いて説明する。取引先情報管理部12は、実績データ取得部11から受け取った取引先実績データを記憶する取引先実績記憶部121と、取引先の調達計画を作成する調達計画作成部122と、取引先の調達計画の修正を受け付ける調達計画修正部123とを備える。
調達計画作成部122が作成する取引先の調達計画について、図6を用いて説明する。図6は、取引先の調達計画を時系列で表した図である。取引先実績記憶部121は、N月の現時点以前の日単位の取引先への製品別の納品実績を含む取引先実績データを記憶している。
調達計画作成部122は、取引先実績記憶部121が記憶する取引先実績データに基づいて、N月以降の月単位の取引先の調達の計画値を算出する。具体的には、調達計画作成部122は、現時点以前の取引先実績データに基づいて、移動平均法、指数平滑法、重回帰分析などの手法を用いて、現時点より後に取引先に納品する日単位の製品の数量を予測する。
調達計画作成部122は、取引先実績データが示すN月の現時点以前に取引先に納品した製品の数量に、N月の現時点より後に取引先に納品すると予測した製品の数量を加算した値を、N月の取引先のP(調達)の計画値とする。調達計画作成部122は、(N+1)月以降の各月に取引先に納品すると予測した製品の数量を算出し、(N+1)月以降の取引先のP(調達)の計画値とする。現時点より後に取引先に納品する製品の数量の予測に用いる手法は、製品別、製品群別、拠点別などの分類によって変えてもよい。
なお、N月の取引先のP(調達)の計画値については、N-1月の販売拠点のS(販売)はN月の取引先のP(調達)であることを用いて、販売拠点実績データが示すN-1月の日単位の販売実績を合算した値をN月の取引先のP(調達)の計画値としてもよい。この場合、実績データ取得部11は、取引先実績データと共に販売拠点実績データを取引先情報管理部12に送る。取引先実績記憶部121は、実績データ取得部11から受け取った取引先実績データと販売拠点実績データとを記憶する。
調達計画作成部122は、N月より前の取引先実績データが示す日単位の納品実績を月ごとに合算して、月単位のP(調達)の実績値を算出する。調達計画作成部122は、N月より前の月単位のP(調達)の実績値とN月以降の月単位のP(調達)の計画値を示す取引先の調達計画を作成する。調達計画作成部122は、調達計画作成部の例である。
図5に戻り、調達計画作成部122は、作成した取引先の調達計画を調達計画修正部123に送る。ユーザは、調達計画修正部123を介して、調達計画作成部122によって作成された取引先の調達計画を修正する。取引先の調達計画の修正には、調達計画を個別に修正する方法と、グループ化された調達計画を一括で修正する方法がある。ユーザは個別に修正するか一括で修正するかを選択して、調達計画修正部123に入力する。
調達計画修正部123は、取引先の調達計画の個別の修正を受け付ける調達計画個別修正部1231と、グループ化された取引先の調達計画の一括の修正を受け付ける調達計画一括修正部1232と、取引先の調達計画を小さい時系列の単位に分解する調達計画按分部1233とを備える。調達計画修正部123は、調達計画修正部の例である。調達計画個別修正部1231は、調達計画個別修正部の例である。調達計画一括修正部1232は、調達計画一括修正部の例である。
ユーザが取引先の調達計画の個別の修正を選択した場合、調達計画個別修正部1231は、取引先実績データおよび取引先の調達計画を可視化し、取引先の調達計画の個別の修正を入力可能な個別修正画面を生成して表示する。調達計画個別修正部1231が生成する個別修正画面は、調達計画個別修正画面の例である。修正の入力方法は、例えば、個別修正画面に、時系列の単位ごとに修正後の値を入力してもよいし、調達計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力してもよい。
個別修正画面について、図7を用いて説明する。図7に、取引先A社における製品Xの調達計画の個別修正画面の例を示す。図7の例では、個別修正画面200は、「前年度実績」と、「N-1時点計画」と、「N時点計画」と、「修正後計画」との項目を可視化したグラフ201および表202を表示している。「前年度実績」は、A社が調達する月単位の製品Xの数量の前年度の実績値である。「N-1時点計画」は、A社が調達する月単位の製品Xの数量の(N-1)時点の計画値である。「N時点計画」は、A社が調達する月単位の製品Xの数量のN時点の計画値である。「修正後計画」は、A社が調達する月単位の製品Xの数量の修正後の計画値である。「N時点計画」が修正対象の調達計画である。グラフ201の横軸はA社における製品Xの調達計画の時系列の単位である「月」、縦軸はA社が調達する月単位の製品Xの「数量」である。表202には、A社が調達する月単位の製品Xの数量が項目別に記載されている。
図7の例では、N月は6月である。6月の「前年度実績」は、110(個)である。つまり、前年度の6月にA社へ納品した製品Xの数量は、110(個)である。「今年度実績」には、今年度の現時点でのA社への製品Xの納品実績である65(個)が括弧書きで記載されている。6月の「N-1時点計画」は、115(個)である。つまり、今年度の5月に算出した6月にA社へ納品する製品Xの数量は、115(個)である。「N時点計画」には、調達計画作成部122が算出した取引先の調達計画において6月にA社へ納品する製品Xの数量115(個)が記載されており、6月の現時点より後にA社に納品する予定の製品Xの数量50(個)が括弧書きで記載されている。6月の「修正後計画」の値は、「N時点計画」の値と同じである。つまり、ユーザは6月の計画値を修正していない。
ここで、グラフ201および表202の時系列の単位について説明する。調達計画個別修正部1231は、調達計画作成部122から受け取った取引先の調達計画の時系列の単位が「月」であるので、例えば、初期設定の個別修正画面200に月単位のグラフ201および表202を表示する。調達計画個別修正部1231は、個別修正画面200に表示するグラフ201および表202の時系列の単位を変更することができる。グラフ201および表202の時系列の最小単位は、取引先実績データの時系列の単位とする。したがって、本実施の形態では、グラフ201および表202の時系列の最小単位は、「日」である。図7の例では、グラフ201の横軸の時系列の単位をプルダウン203で指定可能になっている。
ユーザがグラフ201の横軸の時系列の単位のプルダウン203で「月」よりも大きい時系列の単位を指定した場合、調達計画個別修正部1231は、指定された時系列の単位ごとに実績値および計画値を合計し、指定された時系列の単位のグラフ201および表202を個別修正画面200に表示する。ユーザがグラフ201の横軸の時系列の単位のプルダウン203で「月」よりも小さい時系列の単位を指定した場合、調達計画個別修正部1231は、調達計画按分部1233に当該調達計画を送る。
図5に戻り、調達計画按分部1233は、調達計画個別修正部1231から取引先の調達計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。分解の手法としては、取引先実績データに基づく按分、曜日、年度初め、年度末などの時間帯の特徴に応じた按分、均等按分などがある。例えば、月単位の取引先の調達計画を日単位に分解するとき、調達計画按分部1233は、先月以前の取引先実績データに基づいて、1月~12月までの各日の実績値の平均値を算出。調達計画按分部1233は、取引先の調達計画の計画値に対応する月の各日の実績値の平均値と同じ割合で、計画値を各日に按分して日単位に分解する。このとき、取引先の調達計画の日単位の実績値には、取引先実績データが示す日単位の納品実績を用いる。あるいは、調達計画按分部1233は、調達計画作成部122が現時点以前の取引先実績データに基づいて予測した現時点より後に取引先に納品する日単位の製品の数量を用いて、月単位の取引先の調達計画を日単位に分解してもよい。
調達計画按分部1233は、指定された時系列の単位に分解した取引先の調達計画を調達計画個別修正部1231に送る。調達計画按分部1233は、調達計画按分部の例である。調達計画個別修正部1231は、調達計画按分部1233から受け取った取引先の調達計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフ201および表202を個別修正画面200に表示する。
続いて、個別修正画面200におけるグラフ201および表202の実績値および計画値の種別について説明する。調達計画個別修正部1231は、調達計画作成部122から受け取った取引先の調達計画における実績値および計画値が製品の数量であるので、例えば、初期設定の個別修正画面200には、実績値および計画値が製品の数量であるグラフ201および表202を表示する。調達計画個別修正部1231は、実績値および計画値が製品の合計金額であるグラフ201および表202を表示することもできる。図7の例では、グラフ201の縦軸の実績値および計画値の種別をプルダウン204で指定可能になっている。
ユーザがグラフ201の縦軸の実績値および計画値の種別のプルダウン204で製品の合計金額を指定した場合、調達計画個別修正部1231は、取引先製品マスタ151に含まれる取引先が取り扱う製品別の買価を参照し、調達計画の月ごとの実績値または計画値に製品Xの買価を乗算して、月ごとに製品Xの合計金額を算出する。調達計画個別修正部1231は、実績値および計画値の種別が製品の合計金額であるグラフ201および表202を個別修正画面200に表示する。
図7の例では、個別修正画面200に「前年度実績」、「今年度実績」、「N-1時点計画」、「N時点計画」、および、「修正後計画」の項目をすべて表示しているが、これに限らず、個別修正画面200に表示する項目は、「N時点計画」および「修正後計画」を含めばよい。ユーザが個別修正画面200上で、グラフ201および表202の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更可能にすることで、ユーザが取引先の調達計画の修正すべき計画値を見つけることが容易になる。
続いて、ユーザが個別修正画面200で取引先の調達計画をどのように修正するかについて説明する。時系列の単位ごとに修正後の値を入力して取引先の調達計画を修正する場合、例えば、ユーザは、個別修正画面200の表202の「修正後計画」の修正したい月の欄に修正後の値を入力する。調達計画個別修正部1231は、「修正後計画」の修正後の値が入力されなかった欄には、N時点計画の対応する月と同じ値を入力する。調達計画個別修正部1231は、「修正後計画」の値に基づいて、個別修正画面200に修正後計画のグラフ201を追加する。
調達計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力して取引先の調達計画を修正する場合、例えば、ユーザは、個別修正画面200の表202の「N時点計画」の欄から加算または減算したい部分を選択し、図示していない入力欄に加算、減算、乗算または除算したい値を入力する。調達計画個別修正部1231は、N時点計画の選択された部分の各値にユーザが入力した値を加算、減算、乗算または除算した修正後の値を算出し、「修正後計画」のN時点計画の選択された部分に対応する欄に入力する。調達計画個別修正部1231は、「修正後計画」の修正後の値が入力されなかった欄には、N時点計画の対応する月と同じ値を入力する。調達計画個別修正部1231は、「修正後計画」の値に基づいて、個別修正画面200に修正後計画のグラフ201を追加する。
ユーザは、修正後計画のグラフ201を参照して、修正された取引先の調達計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。修正が完了したか否かの判定は、例えば、個別修正画面200に設けられた完了ボタンが押下されたか否かで判定してもよいし、個別修正画面200が閉じられたか否かで判定してもよい。
図5に戻り、ユーザが取引先の調達計画の一括の修正を選択した場合、調達計画一括修正部1232は、調達計画作成部122が作成した取引先の調達計画と、取引先実績データとを可視化し、取引先の調達計画の一括の修正を入力可能な一括修正画面を生成して表示する。調達計画一括修正部1232が生成する一括修正画面は、調達計画一括修正画面の例である。修正の入力方法は、例えば、一括修正画面に、時系列の単位ごとに修正後の値を入力してもよいし、調達計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力してもよい。
調達計画一括修正部1232は、まず、調達計画作成部122から受け取った取引先の調達計画を、取引先製品マスタ151に基づいて、事業内容、規模、調達数量、季節性、実績伸長率の高低などの取引先または製品の特徴によってグループ化する。ユーザは、一括修正画面上で、グループ化された調達計画を一括で修正する。なお、調達計画のグループ化はユーザが行ってもよいし、予め定められたグループ化の方法をユーザが選択してもよい。
図7に示した個別修正画面200では、A社の製品Xの調達計画が表示されていたが、一括修正画面には、例えば、グループを代表する調達計画を表示される。調達計画一括修正部1232は、一括修正画面に代表して表示された調達計画にユーザが入力した修正を、グループ内のすべての調達計画に反映する。あるいは、一括修正画面にグループ内のすべての調達計画を表示してもよい。この場合、調達計画一括修正部1232は、一括修正画面に表示された調達計画のうち、いずれかの調達計画にユーザが入力した修正を、グループ内のすべての調達計画に反映する。
なお、個別修正画面と同様に、ユーザは、一括修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更可能である。
ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された取引先の調達計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。修正が完了したか否かの判定は、例えば、一括修正画面に設けられた完了ボタンが押下されたか否かで判定してもよいし、一括修正画面が閉じられたか否かで判定してもよい。取引先の調達計画の修正が完了すると、調達計画修正部123は、修正された取引先の調達計画を販売拠点情報管理部13に送る。
販売拠点情報管理部13の機能構成について、図8を用いて説明する。販売拠点情報管理部13は、実績データ取得部11から受け取った販売拠点実績データを記憶する販売拠点実績記憶部131と、販売拠点のPSI計画を作成する販売拠点PSI計画作成部132と、販売拠点のPSI計画の個別の修正を受け付ける販売拠点PSI計画修正部133と、販売拠点のPSI計画を調整する販売拠点PSI計画調整部134とを備える。販売拠点PSI計画修正部133は、販売拠点PSI計画修正部の例である。販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点PSI計画個別修正部の例である。販売拠点PSI計画一括修正部1332は、販売拠点PSI計画一括修正部の例である。
販売拠点PSI計画作成部132が作成する販売拠点のPSI計画について、図9を用いて説明する。図9は、取引先の調達計画と販売拠点のPSI計画とを時系列で表した図である。販売拠点実績記憶部131は、N月の現時点以前の日単位の販売拠点の製品別の調達実績、販売実績および在庫実績を示す販売拠点実績データを記憶している。
前述の通り、PSI計画の作成において、サプライチェーン上のある拠点の(N+輸送リードタイム)時点のPを決定すれば、前の拠点のN時点のSを決定することができる。この関係を用いて、販売拠点PSI計画作成部132は、販売拠点輸送LTマスタ153が示す販売拠点と取引先との間の輸送リードタイムを参照し、取引先情報管理部12から受け取った取引先の調達計画が示す取引先のN+1月のP(調達)の値を販売拠点のN月のS(販売)の計画値とする。同様に、販売拠点PSI計画作成部132は、取引先の調達計画が示す取引先のN+2月のP(調達)の値を販売拠点のN+1月のS(販売)の計画値とする。
販売拠点PSI計画作成部132は、取引先の調達計画の最後の月まで販売拠点のS(販売)の計画値の算出を繰り返す。販売拠点PSI計画作成部132は、N月より前の販売拠点実績データが示す日単位の販売実績を月ごとに合算して、月単位のS(販売)の実績値を算出する。販売拠点PSI計画作成部132は、N月より前の月単位のS(販売)の実績値とN月以降の月単位のS(販売)の計画値を示す販売拠点の販売計画を作成する。次に、販売拠点PSI計画作成部132は、販売拠点実績データと販売拠点の販売計画と予め設定された在庫指数とに基づいて、販売拠点の在庫計画を作成する。
販売拠点の在庫計画を作成する方法を、図10を用いて説明する。図10は、販売拠点の販売計画、在庫計画および調達計画の計画値を時系列で表した図である。図10の例では、在庫指数は、次月以降のS(販売)の計画値の累計に対する指数である。販売拠点PSI計画作成部132は、N+1月およびN+2月のS(販売)の計画値を合計した値220をN月のI(在庫)の計画値とする。販売拠点PSI計画作成部132は、N+2月とN+3月とのS(販売)の計画値を合計した値250をN+1月のI(在庫)の計画値とする。つまり、販売拠点PSI計画作成部132は、N月以降の各月に設定された在庫指数を満たす値を算出し、I(在庫)の計画値とする。この場合の在庫指数2.0は、次月以降の2.0月分の販売量に相当する在庫量を示す指数である。
なお、在庫指数は、次月以降の決められた期間のS(販売)の計画値の平均に対する指数であってもよい。例えば、決められた期間を3ヶ月、在庫指数を2.0とすると、販売拠点PSI計画作成部132は、(N+1)月~(N+3)月のS(販売)の計画値の平均の2.0倍をN月のI(在庫)の計画値とする。(N+2)月~(N+4月)のS(販売)の計画値の平均の2.0倍をN+1月のI(在庫)の計画値とする。つまり、この場合の在庫指数2.0は、次月以降の3ヶ月分の販売量の平均の2.0倍に相当する在庫量を示す指数である。
販売拠点PSI計画作成部132は、取引先の調達計画の最後の月まで販売拠点のI(在庫)の計画値の算出を繰り返す。販売拠点PSI計画作成部132は、N月より前の販売拠点実績データが示す日単位の在庫実績を月ごとに合算して、月単位のI(在庫)の実績値を算出する。販売拠点PSI計画作成部132は、N月より前の月単位のI(在庫)の実績値とN月以降の月単位のI(在庫)の計画値を示す販売拠点の在庫計画を作成する。次に、販売拠点PSI計画作成部132は、販売拠点実績データと販売拠点の販売計画および在庫計画とに基づいて、販売拠点の調達計画を作成する。
販売拠点の調達計画を作成する方法を、図10を用いて説明する。販売拠点PSI計画作成部132は、N月のS(販売)の計画値90とI(在庫)の計画値220とを合算した値310からN-1月のI(在庫)の実績値200を減算した値110を、N月のP(調達)の計画値とする。N-1月のI(在庫)の実績値200は図示していない。販売拠点PSI計画作成部132は、N+1月のS(販売)の計画値100とI(在庫)の計画値250とを合算した値350からN月のI(在庫)の計画値220を減算した値130を、N+1月のP(調達)の計画値とする。つまり、販売拠点PSI計画作成部132は、当月のS(販売)の計画値とI(在庫)の計画値とを合算した値から前月のI(在庫)の計画値を減算した値を当月のP(調達)の計画値とする。
販売拠点PSI計画作成部132は、取引先の調達計画の最後の月まで販売拠点のP(調達)の計画値の算出を繰り返す。販売拠点PSI計画作成部132は、N月より前の販売拠点実績データが示す日単位の調達実績を月ごとに合算して、月単位のP(調達)の実績値を算出する。販売拠点PSI計画作成部132は、N月より前の月単位のP(調達)の実績値とN月以降の月単位のP(調達)の計画値を示す販売拠点の調達計画を作成する。販売拠点PSI計画作成部132は、中間拠点PSI計画作成部の例である。
図8に戻り、販売拠点PSI計画作成部132は、作成した販売拠点の調達計画、販売計画および在庫計画を販売拠点PSI計画修正部133に送る。以下、販売拠点の調達計画、販売計画および在庫計画を販売拠点PSI計画という。ユーザは、販売拠点PSI計画修正部133を介して、販売拠点PSI計画作成部132によって作成された販売拠点PSI計画を修正する。販売拠点PSI計画の修正には、前述の取引先の調達計画の修正方法と同様に、販売拠点PSI計画を個別に修正する方法と、グループ化された販売拠点PSI計画を一括で修正する方法がある。ユーザは個別に修正するか一括で修正するかを選択して、販売拠点PSI計画修正部133に入力する。
販売拠点PSI計画修正部133は、販売拠点PSI計画の個別の修正を受け付ける販売拠点PSI計画個別修正部1331と、グループ化された販売拠点PSI計画の一括の修正を受け付ける販売拠点PSI計画一括修正部1332と、販売拠点PSI計画を小さい時系列の単位に分解する販売拠点PSI計画按分部1333とを備える。販売拠点PSI計画修正部133は、中間拠点PSI計画修正部の例である。販売拠点PSI計画個別修正部1331は、中間拠点PSI計画個別修正部の例である。販売拠点PSI計画一括修正部1332は、中間拠点PSI計画一括修正部の例である。
ユーザが販売拠点PSI計画の個別の修正を選択した場合、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点実績データおよび販売拠点PSI計画を可視化し、販売拠点PSI計画の個別の修正を入力可能な個別修正画面を生成して表示する。販売拠点PSI計画個別修正部1331が生成する個別修正画面は、中間拠点PSI計画個別修正画面の例である。修正の入力方法は、例えば、個別修正画面に、時系列の単位ごとに修正後の値を入力してもよいし、販売拠点PSI計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力してもよい。
販売拠点PSI計画の個別修正画面は、基本的に図7に示した取引先の調達計画の個別修正画面と同様である。販売拠点PSI計画の個別修正画面には、販売拠点PSI計画を可視化したグラフおよび表が表示される。
取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、販売拠点PSI計画の個別修正画面では、表示するグラフおよび表の時系列の単位を変更することができる。ユーザがグラフおよび表の時系列の単位で「月」よりも小さい時系列の単位を指定した場合、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点PSI計画按分部1333に、当該販売拠点PSI計画を送る。
図8に戻り、販売拠点PSI計画按分部1333は、販売拠点PSI計画個別修正部1331から販売拠点PSI計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。分解の手法としては、販売拠点実績データに基づく按分、曜日、年度初め、年度末などの時間帯の特徴に応じた按分、均等按分などがある。例えば、月単位の販売拠点PSIを日単位に分解するとき、販売拠点PSI計画按分部1333は、先月以前の販売拠点実績データに基づいて、1月~12月までの各日の実績値の平均値を算出する。販売拠点PSI計画按分部1333は、販売拠点PSI計画の計画値に対応する月の各日の実績値の平均値と同じ割合で、計画値を各日に按分して日単位に分解する。販売拠点PSI計画の日単位の実績値には、販売拠点実績データが示す日単位の調達実績、販売実績および在庫実績を用いる。分解の手法は、予め決められていてもよいし、ユーザが選択してもよい。
販売拠点PSI計画按分部1333は、指定された時系列の単位に分解した販売拠点PSI計画を販売拠点PSI計画個別修正部1331に送る。販売拠点PSI計画按分部1333は、中間拠点PSI計画按分部の例である。販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点PSI計画按分部1333から受け取った販売拠点PSI計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、販売拠点PSI計画の個別修正画面では、実績値および計画値の種別を変更することができる。
ユーザが調達計画または在庫計画を修正可能な個別修正画面で、実績値および計画値の種別として製品の合計金額を指定した場合、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点製品マスタ152に含まれる販売拠点が取り扱う製品別の単価を参照し、販売拠点の調達計画または在庫計画の月ごとの実績値または計画値に製品Xの単価を乗算して、月ごとの製品Xの合計金額を算出する。販売拠点PSI計画個別修正部1331は、実績値および計画値の種別が製品の合計金額であるグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
ユーザが販売計画を修正可能な個別修正画面で、実績値および計画値の種別として製品の合計金額を指定した場合、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点製品マスタ152に含まれる販売拠点が取り扱う製品別の売価を参照し、販売拠点の調達計画の月ごとの実績値または計画値に製品Xの売価を乗算して、月ごとに販売する製品Xの合計金額を算出する。販売拠点PSI計画個別修正部1331は、実績値および計画値の種別が製品の合計金額であるグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、ユーザは、販売拠点PSI計画の個別修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更できる。これにより、ユーザが販売拠点PSI計画の修正すべき計画値を見つけることが容易になる。
ユーザが販売拠点PSI計画の個別修正画面上で調達計画、販売計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の個別修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、販売拠点PSI計画の個別修正画面上でユーザが販売拠点の調達計画、販売計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、他の計画に修正を反映する。
例えば、ユーザが販売拠点の調達計画の計画値を修正して、「修正後計画」に修正後の値が入力されると、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、前月の在庫計画の「N時点計画」の値に当月の調達計画の「修正後計画」の値を加算して、当月の販売計画の「N時点計画」の値を減算した値を、当月の在庫計画の「修正後計画」に修正後の値として入力する。このとき、当月の在庫計画の修正後の値が在庫指数を満たさない場合は、エラーが表示される構成にしてもよい。エラーの表示は、例えば、在庫指数を満たさない計画値を強調表示する。
ユーザが、販売拠点の販売計画の計画値を修正して「修正後計画」に修正後の値が入力されると、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、前月の在庫計画の「N時点計画」の値に当月の調達計画の「N時点計画」の値を加算して、当月の販売計画の「修正後計画」の値を減算した値を、当月の在庫計画の「修正後計画」に修正後の値として入力する。このとき、当月の在庫計画の修正後の値が在庫指数を満たさない場合は、エラーが表示される構成にしてもよい。
ユーザが、販売拠点の在庫計画の計画値を修正して「修正後計画」に修正後の値が入力されると、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、当月の在庫計画の「修正後計画」の値に連動して、次月以降の在庫計画の「修正後計画」に修正後の値を入力する。このとき、当月以降の在庫計画の修正後の値で在庫指数を満たさない値がある場合には、エラーが表示される構成にしてもよい。
販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点PSI計画の「修正後計画」の値に基づいて、個別修正画面に修正後計画のグラフを追加する。
図8に戻り、ユーザが販売拠点PSI計画の一括の修正を選択した場合、販売拠点PSI計画一括修正部1332は、販売拠点PSI計画作成部132が作成した販売拠点PSI計画と、販売拠点実績データとを可視化し、販売拠点PSI計画の一括の修正を入力可能な一括修正画面を生成して表示する。販売拠点PSI計画一括修正部1332が生成する一括修正画面は、中間拠点PSI計画一括修正画面の例である。修正の入力方法は、例えば、一括修正画面に、時系列の単位ごとに修正後の値を入力してもよいし、販売拠点PSI計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力してもよい。
販売拠点PSI計画一括修正部1332は、まず、販売拠点PSI計画作成部132から受け取った販売拠点PSI計画を、販売拠点製品マスタ152に基づいて、事業内容、規模、調達数量、季節性、実績伸長率の高低などの販売拠点または製品の特徴によってグループ化する。ユーザは、一括修正画面上で、グループ化された調達計画、販売計画または在庫計画を一括で修正する。なお、調達計画、販売計画または在庫計画のグループ化は、ユーザが行ってもよいし、グループ化の方法をユーザが選択してもよい。
販売拠点PSI計画の一括修正画面は、基本的に取引先の調達計画の一括修正画面と同様である。販売拠点PSI計画の一括修正画面には、例えば、グループを代表する販売拠点PSI計画またはグループ内のすべての販売拠点PSI計画が表示される。取引先の調達計画の一括修正画面と同様に、ユーザは、販売拠点PSI計画の一括修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更可能である。これにより、ユーザが販売拠点PSI計画の修正すべき計画値を見つけることが容易になる。
ユーザが販売拠点PSI計画の一括修正画面上で調達計画、販売計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の一括修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、販売拠点PSI計画の一括修正画面上でユーザが販売拠点の調達計画、販売計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると、販売拠点PSI計画一括修正部1332は、他の計画に修正を反映する。また、個別修正画面同様に、在庫計画の修正後の値が在庫指数を満たさない場合はエラーが表示される構成にしてもよい。
なお、販売拠点の在庫計画の計画値に閾値を設定してもよい。個別修正画面および一括修正画面において、在庫計画の計画値が閾値を超えた場合に、当該計画値を強調表示する。ユーザは、計画値または在庫指数を修正する。これにより、ユーザが販売拠点の在庫計画の修正すべき計画値を見つけることが容易になる。
ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された販売拠点PSI計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。修正が完了したか否かの判定は、例えば、一括修正画面に設けられた完了ボタンが押下されたか否かで判定してもよいし、一括修正画面が閉じられたか否かで判定してもよい。販売拠点PSI計画のすべての修正が完了すると、販売拠点PSI計画修正部133は、修正された販売拠点PSI計画を販売拠点PSI計画調整部134に送る。
販売拠点PSI計画調整部134は、各販売拠点のP(調達)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額を示す販売拠点目標金額データを記憶している。販売拠点目標金額データは、例えば、販売拠点PSI計画調整部134が販売拠点の営業部門から取得してもよいし、ユーザが販売拠点PSI計画調整部134に入力してもよい。販売拠点PSI計画調整部134は、各販売拠点のP(調達)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額に合わせて、販売拠点PSI計画修正部133から受け取った販売拠点PSI計画を調整する。以下の説明では、販売拠点のP(調達)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額をそれぞれ、調達目標金額、販売目標金額および販売拠点在庫目標金額という。
販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点PSI計画修正部133から販売拠点PSI計画を受け取ると、販売拠点製品マスタ152に含まれる当該販売拠点の製品別の売価を参照し、販売拠点の販売計画が示す各製品の販売数量に当該製品の売価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製品別販売金額という。販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点の販売計画が示す全ての製品の製品別販売金額を合計した値を算出する。以下、この値を販売見込金額という。
販売見込金額と当該販売拠点の販売目標金額とが一致しない場合、販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点の販売計画の計画値を変更し、販売見込金額を当該販売拠点の販売目標金額に一致させる調整を行う。以下、金額が一致するか否かは、完全一致するか否かで判定してもよいし、差分が閾値以下であるか否かで判定してもよい。
具体的には、販売拠点PSI計画調整部134は、販売見込金額と当該販売拠点の販売目標金額とが一致しない場合、販売見込金額における製品別販売金額の構成比によって、当該販売拠点の販売目標金額を各製品に按分する。あるいは、販売拠点PSI計画調整部134は、特定の製品に販売見込金額と当該販売拠点の販売目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、販売目標金額を各製品に割り当てた金額を製品別販売目標金額という。
販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点の販売計画の先月以前の実績値に当該製品の売価を乗算した値を製品別販売済金額として算出する。製品別販売目標金額から製品別販売済金額を減算した値を製品別販売目標残高として算出する。販売拠点PSI計画調整部134は、製品別販売目標残高に対応する製品の数量を算出する。販売拠点の販売計画における各月の計画値の割合によって、当該製品の製品別販売予定目標残高に対応する製品の数量を各月に按分して、計画値を変更する。
販売拠点PSI計画調整部134は、同様に、販売拠点PSI計画修正部133から販売拠点PSI計画を受け取ると、販売拠点製品マスタ152に含まれる当該販売拠点の製品別の単価を参照し、販売拠点の調達計画が示す各製品の調達数量に当該製品の単価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製品別調達金額という。販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点の調達計画が示す全ての製品の製品別調達金額を合計した値を算出する。以下、この値を調達見込金額という。
調達見込金額と当該販売拠点の調達目標金額とが一致しない場合、販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点の調達計画の計画値を変更し、調達見込金額を当該販売拠点の調達目標金額に一致させる調整を行う。
販売拠点PSI計画調整部134は、同様に、販売拠点PSI計画修正部133から販売拠点PSI計画を受け取ると、販売拠点製品マスタ152に含まれる当該販売拠点の製品別の単価を参照し、販売拠点の在庫計画が示す各製品の在庫数量に当該製品の単価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を販売拠点製品別在庫金額という。販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点の在庫計画が示す全ての製品の販売拠点製品別在庫金額を合計した値を算出する。以下、この値を販売拠点在庫見込金額という。
販売拠点在庫見込金額と販売拠点在庫目標金額とが一致しない場合、販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点の在庫計画の計画値を変更し、販売拠点在庫見込金額を販売拠点在庫目標金額に一致させる調整を行う。
販売拠点PSI計画調整部134は、調整した販売拠点PSI計画を製造拠点情報管理部14に送る。販売見込金額、調達見込金額および販売拠点在庫見込金額がそれぞれ販売目標金額、調達目標金額および販売拠点在庫目標金額とすべて一致する場合は、販売拠点PSI計画調整部134は、販売拠点PSI計画修正部133から受け取った販売拠点PSI計画を製造拠点情報管理部14に送る。販売拠点PSI計画調整部134は、中間拠点PSI計画調整部の例である。
製造拠点情報管理部14の機能構成について、図11を用いて説明する。製造拠点情報管理部14は、実績データ取得部11から受け取った製造拠点実績データを記憶する製造拠点実績記憶部141と、製造拠点のPSI計画を作成する製造拠点PSI計画作成部142と、製造拠点のPSI計画の個別の修正を受け付ける製造拠点PSI計画修正部143と、製造拠点のPSI計画を調整する製造拠点PSI計画調整部144とを備える。
製造拠点PSI計画作成部142が作成する製造拠点のPSI計画について、図12を用いて説明する。図12は、販売拠点PSI計画と製造拠点のPSI計画とを時系列で表した図である。製造拠点実績記憶部141は、N月の現時点以前の日単位の製造拠点の製品別の生産実績、出荷実績および在庫実績を示す製造拠点実績データを記憶している。
前述の通り、PSI計画の作成において、サプライチェーン上のある拠点の(N+輸送リードタイム)時点のPを決定すれば、前の拠点のN時点のSを決定することができる。この関係を用いて、製造拠点PSI計画作成部142は、製造拠点輸送LTマスタ155が示す販売拠点と製造拠点との間の輸送リードタイムを参照し、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点PSI計画が示す販売拠点のN+1月のP(調達)の値を製造拠点のN月のS(出荷)の計画値とする。同様に、製造拠点PSI計画作成部142は、販売拠点PSI計画が示す販売拠点のN+2月のP(調達)の値を製造拠点のN+1月のS(出荷)の計画値とする。
製造拠点PSI計画作成部142は、販売拠点PSI計画の最後の月まで製造拠点のS(出荷)の計画値の算出を繰り返す。製造拠点PSI計画作成部142は、N月より前の製造拠点実績データが示す日単位の出荷実績を月ごとに合算して、月単位のS(出荷)の実績値を算出する。製造拠点PSI計画作成部142は、N月より前の月単位のS(出荷)の実績値とN月以降の月単位のS(出荷)の計画値を示す製造拠点の出荷計画を作成する。次に、製造拠点PSI計画作成部142は、製造拠点実績データと製造拠点の出荷計画と予め設定された在庫指数とに基づいて、製造拠点の在庫計画を作成する。
製造拠点の在庫計画を作成する方法を、図13を用いて説明する。図13は、製造拠点の出荷計画、在庫計画および生産計画の計画値を時系列で表した図である。図13の例では、在庫指数は、次月以降のS(出荷)の計画値の累計に対する指数である。製造拠点PSI計画作成部142は、N+1月およびN+2月のS(出荷)の計画値を合計した値220をN1月のI(在庫)の計画値とする。製造拠点PSI計画作成部142は、N+2月とN+3月とのS(出荷)の計画値を合計した値250をN+1月のI(在庫)の計画値とする。つまり、製造拠点PSI計画作成部142は、N+1月以降の各月に設定された在庫指数を満たす値を算出し、I(在庫)の計画値とする。この場合の在庫指数2.0は、次月以降の2.0月分の販売量に相当する在庫量を示す指数である。
なお、在庫指数は、次月以降の決められた期間のS(出荷)の計画値の平均に対する指数であってもよい。例えば、決められた期間を3ヶ月、在庫指数を2.0とすると、製造拠点PSI計画作成部142は、N+2月~~N+4月のS(出荷)の計画値の平均の2.0倍をN+1月のI(在庫)の計画値とする。製造拠点PSI計画作成部142は、N+3月~~N+5月のS(出荷)の計画値の平均の2.0倍をN+2月のI(在庫)の計画値とする。つまり、この場合の在庫指数2.0は、次月以降の3ヶ月分の販売量の平均の2.0倍に相当する在庫量を示す指数である。
製造拠点PSI計画作成部142は、販売拠点PSI計画の最後の月まで製造拠点のI(在庫)の計画値の算出を繰り返す。製造拠点PSI計画作成部142は、N月より前の製造拠点実績データが示す日単位の在庫実績を月ごとに合算して、月単位のI(在庫)の実績値を算出する。製造拠点PSI計画作成部142は、N月より前の月単位のI(在庫)の実績値とN月以降の月単位のI(在庫)の計画値を示す製造拠点の在庫計画を作成する。次に、製造拠点PSI計画作成部142は、製造拠点実績データと製造拠点の出荷計画および在庫計画とに基づいて、製造拠点の生産計画を作成する。
製造拠点の生産計画を作成する方法を、図13を用いて説明する。前述の通り、製造拠点の生産計画の作成において、N時点で必要な数量の製品の生産は、製造拠点の(N-生産リードタイム)時点のPとする。製造拠点PSI計画作成部142は、製造拠点生産LTマスタ156が示す生産リードタイムを参照し、(N+2)月のS(出荷)の計画値120とI(在庫)の計画値260とを合算した値380から(N+1)月のI(在庫)の実績値250を減算した値130を、N月のP(生産)の計画値とする。製造拠点PSI計画作成部142は、(N+3)月のS(出荷)の計画値130とI(在庫)の計画値260とを合算した値390から(N+2)月のI(在庫)の実績値260を減算した値130を、(N+1)月のP(生産)の計画値とする。つまり、製造拠点PSI計画作成部142は、当月のS(出荷)の計画値とI(在庫)の計画値とを合算した値から前月のI(在庫)の計画値を減算した値を2ヶ月前のP(生産)の計画値とする。
製造拠点PSI計画作成部142は、販売拠点PSI計画の最後の月まで製造拠点のP(生産)の計画値の算出を繰り返す。製造拠点PSI計画作成部142は、N月より前の製造拠点実績データが示す日単位の生産実績を月ごとに合算して、月単位のP(生産)の実績値を算出する。製造拠点PSI計画作成部142は、N月より前の月単位のP(生産)の実績値とN月以降の月単位のP(生産)の計画値を示す製造拠点の生産計画を作成する。製造拠点PSI計画作成部142は、始点拠点PSI計画作成部の例である。
図11に戻り、製造拠点PSI計画作成部142は、作成した製造拠点の生産計画、出荷計画および在庫計画を製造拠点PSI計画修正部143に送る。以下、製造拠点の生産計画、出荷計画および在庫計画を製造拠点PSI計画という。ユーザは、製造拠点PSI計画修正部143を介して、製造拠点PSI計画作成部142によって作成された製造拠点PSI計画を修正する。製造拠点PSI計画の修正には、前述の取引先の調達計画の修正方法と同様に、製造拠点PSI計画を個別に修正する方法と、グループ化された製造拠点PSI計画を一括で修正する方法がある。ユーザは個別に修正するか一括で修正するかを選択して、製造拠点PSI計画修正部143に入力する。
製造拠点PSI計画修正部143は、製造拠点PSI計画の個別の修正を受け付ける製造拠点PSI計画個別修正部1431と、グループ化された製造拠点PSI計画の一括の修正を受け付ける製造拠点PSI計画一括修正部1432と、製造拠点PSI計画を小さい時系列の単位に分解する製造拠点PSI計画按分部1433とを備える。製造拠点PSI計画修正部143は、始点拠点PSI計画修正部の例である。製造拠点PSI計画個別修正部1431は、始点拠点PSI計画個別修正部の例である。製造拠点PSI計画一括修正部1432は、始点拠点PSI計画一括修正部の例である。
ユーザが製造拠点PSI計画の個別の修正を選択した場合、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点実績データおよび製造拠点PSI計画を可視化し、製造拠点PSI計画の個別の修正を入力可能な個別修正画面を生成して表示する。製造拠点PSI計画個別修正部1431が生成する個別修正画面は、始点拠点PSI計画個別修正画面の例である。修正の入力方法は、例えば、個別修正画面に、時系列の単位ごとに修正後の値を入力してもよいし、製造拠点PSI計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力してもよい。
製造拠点PSI計画の個別修正画面は、基本的に図7に示した取引先の調達計画の個別修正画面と同様である。製造拠点PSI計画の個別修正画面には、製造拠点PSI計画を可視化したグラフおよび表を表示している。
取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、製造拠点PSI計画の個別修正画面では、表示するグラフおよび表の時系列の単位を変更することができる。ユーザがグラフおよび表の時系列の単位で「月」よりも小さい時系列の単位を指定した場合、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点PSI計画按分部1433に、当該製造拠点PSI計画を送る。
図11に戻り、製造拠点PSI計画按分部1433は、製造拠点PSI計画個別修正部1431から製造拠点PSI計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。分解の手法としては、製造拠点実績データに基づく按分、曜日、年度初め、年度末などの時間帯の特徴に応じた按分、均等按分などがある。例えば、月単位の製造拠点PSIを日単位に分解するとき、製造拠点PSI計画按分部1433は、先月以前の製造拠点実績データに基づいて、1月~12月までの各日の実績値の平均値を算出する。製造拠点PSI計画按分部1433は、製造拠点PSI計画の計画値に対応する月の各日の実績値の平均値と同じ割合で、計画値を各日に按分して日単位に分解する。製造拠点PSI計画の日単位の実績値には、製造拠点実績データが示す日単位の生産実績、出荷実績および在庫実績を用いる。分解の手法は、予め決められていてもよいし、ユーザが選択してもよい。
製造拠点PSI計画按分部1433は、指定された時系列の単位に分解した製造拠点PSI計画を製造拠点PSI計画個別修正部1431に送る。製造拠点PSI計画按分部1433は、始点拠点PSI計画按分部の例である。製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点PSI計画按分部1433から受け取った製造拠点PSI計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、製造拠点PSI計画の個別修正画面では、実績値および計画値の種別を変更することができる。ユーザが生産計画または在庫計画を修正可能な個別修正画面で、実績値および計画値の種別として製品の合計金額を指定した場合、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点製品マスタ154に含まれる製造拠点が取り扱う製品別の単価を参照し、製造拠点の生産計画または在庫計画の月ごとの実績値または計画値に製品Xの単価を乗算して、月ごとの製品Xの合計金額を算出する。製造拠点PSI計画個別修正部1431は、実績値および計画値の種別が製品の合計金額であるグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
ユーザが出荷計画を修正可能な個別修正画面で、実績値および計画値の種別として製品の合計金額を指定した場合、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点製品マスタ154に含まれる製造拠点が取り扱う製品別の売価を参照し、製造拠点の生産計画の月ごとの実績値または計画値に製品Xの売価を乗算して、月ごとに販売する製品Xの合計金額を算出する。製造拠点PSI計画個別修正部1431は、実績値および計画値の種別が製品の合計金額であるグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、ユーザは、製造拠点PSI計画の個別修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更できる。これにより、ユーザが製造拠点PSI計画の修正すべき点を見つけることが容易になる。
ユーザが製造拠点PSI計画の個別修正画面上で生産計画、出荷計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の個別修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、製造拠点PSI計画の個別修正画面上でユーザが製造拠点の生産計画、出荷計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、他の計画に修正を反映する。
例えば、ユーザが製造拠点の生産計画の計画値を修正して、「修正後計画」に修正後の値が入力されると、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、前月の在庫計画の「N時点計画」の値に当月の生産計画の「修正後計画」の値を加算して、当月の出荷計画の「N時点計画」の値を減算した値を、当月の在庫計画の「修正後計画」に修正後の値として入力する。このとき、当月の在庫計画の修正後の値が在庫指数を満たさない場合は、エラーが表示される構成にしてもよい。エラーの表示は、例えば、在庫指数を満たさない計画値を強調表示する。
ユーザが、製造拠点の出荷計画の計画値を修正して「修正後計画」に修正後の値が入力されると、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、前月の在庫計画の「N時点計画」の値に当月の生産計画の「N時点計画」の値を加算して、当月の出荷計画の「修正後計画」の値を減算した値を、当月の在庫計画の「修正後計画」に修正後の値として入力する。このとき、当月の在庫計画の修正後の値が在庫指数を満たさない場合は、エラーが表示される構成にしてもよい。
ユーザが、製造拠点の在庫計画の計画値を修正して「修正後計画」に修正後の値が入力されると、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、当月の在庫計画の「修正後計画」の値に連動して、次月以降の在庫計画の「修正後計画」に修正後の値を入力する。このとき、当月以降の在庫計画の修正後の値で在庫指数を満たさない値がある場合には、エラーが表示される構成にしてもよい。
製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点PSI計画の「修正後計画」の値に基づいて、個別修正画面に修正後計画のグラフを追加する。
図11に戻り、ユーザが製造拠点PSI計画の一括の修正を選択した場合、製造拠点PSI計画一括修正部1432は、製造拠点PSI計画作成部142が作成した製造拠点PSI計画と、製造拠点実績データとを可視化し、製造拠点PSI計画の一括の修正を入力可能な一括修正画面を生成して表示する。製造拠点PSI計画修正部143が生成する一括修正画面は、始点拠点PSI計画一括修正画面の例である。修正の入力方法は、例えば、一括修正画面に、時系列の単位ごとに修正後の値を入力してもよいし、製造拠点PSI計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力してもよい。
製造拠点PSI計画一括修正部1432は、まず、製造拠点PSI計画作成部142から受け取った製造拠点PSI計画を、製造拠点製品マスタ154に基づいて、事業内容、規模、生産数量、季節性、実績伸長率の高低などの製造拠点または製品の特徴によってグループ化する。ユーザは、一括修正画面上で、グループ化された生産計画、出荷計画または在庫計画を一括で修正する。なお、生産計画、出荷計画または在庫計画のグループ化は、ユーザが行ってもよいし、グループ化の方法をユーザが選択してもよい。
製造拠点PSI計画の一括修正画面は、基本的に取引先の調達計画の一括修正画面と同様である。製造拠点PSI計画の一括修正画面には、例えば、グループを代表する製造拠点PSI計画またはグループ内のすべての製造拠点PSI計画が表示される。取引先の調達計画の一括修正画面と同様に、ユーザは、製造拠点PSI計画の一括修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更可能である。これにより、ユーザが製造拠点PSI計画の修正すべき計画値を見つけることが容易になる。
ユーザが製造拠点PSI計画の一括修正画面上で調達計画、販売計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の一括修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、製造拠点PSI計画の一括修正画面上でユーザが製造拠点の生産計画、出荷計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると製造拠点PSI計画一括修正部1432は、他の計画に修正を反映する。また、個別修正画面同様に、在庫計画の修正後の値が在庫指数を満たさない場合はエラーが表示される構成にしてもよい。
なお、製造拠点の在庫計画の計画値に閾値を設定してもよい。個別修正画面および一括修正画面において、在庫計画の計画値が閾値を超えた場合に、当該計画値を強調表示する。ユーザは、計画値または在庫指数を修正する。これにより、ユーザが製造拠点の在庫計画の修正すべき計画値を見つけることが容易になる。
ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された製造拠点PSI計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。修正が完了したか否かの判定は、例えば、一括修正画面に設けられた完了ボタンが押下されたか否かで判定してもよいし、一括修正画面が閉じられたか否かで判定してもよい。製造拠点PSI計画のすべての修正が完了すると、製造拠点PSI計画修正部143は、修正された製造拠点PSI計画を製造拠点PSI計画調整部144に送る。
製造拠点PSI計画調整部144は、各製造拠点のP(生産)、S(出荷)およびI(在庫)の目標金額を示す製造拠点目標金額データを記憶している。製造拠点目標金額データは、例えば、製造拠点PSI計画調整部144が製造拠点の営業部門から取得してもよいし、ユーザが製造拠点PSI計画調整部144に入力してもよい。製造拠点PSI計画調整部144は、各製造拠点のP(生産)、S(出荷)およびI(在庫)の目標金額に合わせて、製造拠点PSI計画修正部143から受け取った製造拠点PSI計画を調整する。以下の説明では、製造拠点のP(生産)、S(出荷)およびI(在庫)の目標金額をそれぞれ、生産目標金額、出荷目標金額および製造拠点在庫目標金額という。
例えば、製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点PSI計画修正部143から製造拠点PSI計画を受け取ると、製造拠点製品マスタ154に含まれる当該製造拠点の製品別の単価を参照し、製造拠点の出荷計画が示す各製品の販売数量に当該製品の売価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製品別出荷金額という。製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点の出荷計画が示す全ての製品の製品別出荷金額を合計した値を算出する。以下、この値を出荷見込金額という。
出荷見込金額と当該製造拠点の出荷目標金額とが一致しない場合、製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点の出荷計画の計画値を変更し、出荷見込金額を当該製造拠点の出荷目標金額に一致させる調整を行う。
具体的には、製造拠点PSI計画調整部144は、出荷見込金額と当該製造拠点の出荷目標金額とが一致しない場合、出荷見込金額における製品別出荷金額の構成比によって、当該製造拠点の出荷目標金額を各製品に按分する。あるいは、製造拠点PSI計画調整部144は、特定の製品に出荷見込金額と当該製造拠点の出荷目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、出荷目標金額を各製品に割り当てた金額を製品別出荷目標金額という。
製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点の出荷計画の先月以前の実績値に当該製品の売価を乗算した値を製品別販売済金額として算出する。製品別出荷目標金額から製品別販売済金額を減算した値を製品別販売目標残高として算出する。製造拠点PSI計画調整部144は、製品別販売目標残高に対応する製品の数量を算出する。製造拠点の出荷計画における各月の計画値の割合によって、当該製品の製品別販売予定目標残高に対応する製品の数量を各月に按分して、計画値を変更する。
製造拠点PSI計画調整部144は、同様に、製造拠点PSI計画修正部143から製造拠点PSI計画を受け取ると、製造拠点製品マスタ154に含まれる当該製造拠点の製品別の単価を参照し、製造拠点の生産計画が示す各製品の生産数量に当該製品の単価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製品別生産金額という。製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点の生産計画が示す全ての製品の製品別生産金額を合計した値を算出する。以下、この値を生産見込金額という。
生産見込金額と当該製造拠点の生産目標金額とが一致しない場合、製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点の生産計画の計画値を変更し、生産見込金額を当該製造拠点の生産目標金額に一致させる調整を行う。
製造拠点PSI計画調整部144は、同様に、製造拠点PSI計画修正部143から製造拠点PSI計画を受け取ると、製造拠点製品マスタ154に含まれる当該製造拠点の製品別の単価を参照し、製造拠点の在庫計画が示す各製品の在庫数量に当該製品の単価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製造拠点製品別在庫金額という。製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点の在庫計画が示す全ての製品の製造拠点製品別在庫金額を合計した値を算出する。以下、この値を製造拠点在庫見込金額という。
製造拠点在庫見込金額と製造拠点在庫目標金額とが一致しない場合、製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点の在庫計画の計画値を変更し、製造拠点在庫見込金額を製造拠点在庫目標金額に一致させる調整を行う。
製造拠点PSI計画調整部144は、調整した製造拠点PSI計画を、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点PSI計画と共に連結PSI計画調整部16に送る。出荷見込金額、生産見込金額および製造拠点在庫見込金額がそれぞれ出荷目標金額、生産目標金額および製造拠点在庫目標金額とすべて一致する場合は、製造拠点PSI計画調整部144は、製造拠点PSI計画修正部143から受け取った製造拠点PSI計画と、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点PSI計画とを含む連結PSI計画を連結PSI計画調整部16に送る。連結PSI計画には、取引先の調達計画を含んでもよい。製造拠点PSI計画調整部144は、始点拠点PSI計画調整部の例である。
連結PSI計画調整部16は、販売拠点および製造拠点を連結した企業全体のP(生産)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額を示す連結目標金額データを記憶している。連結目標金額データは、例えば、連結PSI計画調整部16が企業の営業部門から取得してもよいし、ユーザが連結PSI計画調整部16に入力してもよい。連結PSI計画調整部16は、企業全体のP(生産)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額に合わせて、製造拠点情報管理部14から受け取ったすべてのサプライチェーンの連結PSI計画を調整する。以下の説明では、販売拠点および製造拠点を連結したP(生産)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額をそれぞれ、連結生産目標金額、連結販売目標金額および連結在庫目標金額という。
連結PSI計画調整部16は、製造拠点情報管理部14から受け取った各販売拠点の販売拠点PSI計画について、販売拠点ごとに、販売拠点製品マスタ152に含まれる当該販売拠点の製品別の売価を参照し、販売拠点の販売計画が示す各製品の販売数量に当該製品の売価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製品別販売金額という。連結PSI計画調整部16は、販売拠点ごとに、販売計画が示す全ての製品の製品別販売金額を合計した値を算出する。以下、この値を拠点別販売見込金額という。
連結PSI計画調整部16は、すべての販売拠点の拠点別販売見込金額を合計し、合計販売見込金額を算出する。合計販売見込金額と連結販売目標金額とが一致しない場合、連結PSI計画調整部16は、販売拠点の販売計画の計画値を変更し、合計販売見込金額を連結販売目標金額に一致させる調整を行う。
具体的には、連結PSI計画調整部16は、合計販売見込金額と連結販売目標金額とが一致しない場合、合計販売見込金額における拠点別販売見込金額の構成比によって、連結販売目標金額を各販売拠点に按分する。あるいは、連結PSI計画調整部16は、特定の販売拠点に合計販売見込金額と連結販売目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、販売目標金額を各販売拠点に割り当てた金額を拠点別販売目標金額という。
連結PSI計画調整部16は、拠点別販売目標金額と拠点別販売見込金額とが一致しない販売拠点について、販売計画の計画値を変更し、拠点別販売見込金額を拠点別販売目標金額に一致させる調整を行う。
まず、連結PSI計画調整部16は、拠点別販売見込金額における製品別販売金額の構成比によって、拠点別販売目標金額を各製品に按分する。あるいは、連結PSI計画調整部16は、特定の製品に拠点別販売見込金額と拠点別販売目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、拠点別販売目標金額を各製品に割り当てた金額を製品別販売目標金額という。
連結PSI計画調整部16は、販売拠点の販売計画の先月以前の実績値に当該製品の売価を乗算した値を製品別販売済金額として算出する。製品別販売目標金額から製品別販売済金額を減算した値を製品別販売目標残高として算出する。連結PSI計画調整部16は、製品別販売目標残高に対応する製品の数量を算出する。販売拠点の販売計画における各月の計画値の割合によって、当該製品の製品別販売予定目標残高に対応する製品の数量を各月に按分して、計画値を変更する。
連結PSI計画調整部16は、製造拠点情報管理部14から受け取った各製造拠点の製造拠点PSI計画について、製造拠点ごとに、製造拠点製品マスタ154に含まれる当該製造拠点の製品別の単価を参照し、製造拠点の生産計画が示す各製品の生産数量に当該製品の単価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製品別生産金額という。連結PSI計画調整部16は、製造拠点ごとに、生産計画が示す全ての製品の製品別生産金額を合計した値を算出する。以下、この値を拠点別生産見込金額という。
連結PSI計画調整部16は、すべての製造拠点の拠点別生産見込金額を合計し、合計生産見込金額を算出する。合計生産見込金額と連結生産目標金額とが一致しない場合、連結PSI計画調整部16は、製造拠点の生産計画の計画値を変更し、合計生産見込金額を連結生産目標金額に一致させる調整を行う。
具体的には、連結PSI計画調整部16は、合計生産見込金額と連結生産目標金額とが一致しない場合、合計生産見込金額における拠点別生産見込金額の構成比によって、連結生産目標金額を各製造拠点に按分する。あるいは、連結PSI計画調整部16は、特定の製造拠点に合計生産見込金額と連結生産目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、連結生産目標金額を各製造拠点に割り当てた金額を拠点別生産目標金額という。
連結PSI計画調整部16は、拠点別生産目標金額と拠点別生産見込金額とが一致しない製造拠点について、生産計画の計画値を変更し、拠点別生産見込金額を拠点別生産目標金額に一致させる調整を行う。
まず、連結PSI計画調整部16は、拠点別生産見込金額における製品別生産金額の構成比によって、拠点別生産目標金額を各製品に按分する。あるいは、連結PSI計画調整部16は、特定の製品に拠点別生産見込金額と拠点別生産目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、拠点別生産目標金額を各製品に割り当てた金額を製品別生産目標金額という。
連結PSI計画調整部16は、製造拠点の生産計画の先月以前の実績値に当該製品の単価を乗算した値を製品別生産済金額として算出する。製品別生産目標金額から製品別生産済金額を減算した値を製品別生産目標残高として算出する。連結PSI計画調整部16は、製品別生産目標残高に対応する製品の数量を算出する。製造拠点の生産計画における各月の計画値の割合によって、当該製品の製品別生産予定目標残高に対応する製品の数量を各月に按分して、計画値を変更する。
続いて、連結PSI計画調整部16は、すべてのサプライチェーンの各販売拠点の販売拠点PSI計画について、販売拠点ごとに、販売拠点製品マスタ152に含まれる各販売拠点の製品別の単価を参照し、販売拠点の在庫計画が示す各製品の在庫数量に当該製品の単価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を販売拠点製品別在庫金額という。連結PSI計画調整部16は、販売拠点ごとに、販売拠点の在庫計画が示す全ての製品の販売拠点製品別在庫金額を合計した値を算出する。以下、この値を販売拠点別在庫見込金額という。
同様に、連結PSI計画調整部16は、製造拠点ごとに、製造拠点製品マスタ154に含まれる各製造拠点の製品別の単価を参照し、製造拠点の在庫計画が示す各製品の在庫数量に当該製品の単価を乗算してすべて合計した値を算出する。以下、この値を製造拠点製品別在庫金額という。連結PSI計画調整部16は、販売拠点ごとに、製造拠点の在庫計画が示す全ての製品の製造拠点製品別在庫金額を合計した値を算出する。以下、この値を製造拠点別在庫見込金額という。
連結PSI計画調整部16は、すべての販売拠点の販売拠点別在庫見込金額と、すべての製造拠点の製造拠点別在庫見込金額とを合計し、合計在庫見込金額を算出する。合計在庫見込金額と連結在庫目標金額とが一致しない場合、連結PSI計画調整部16は、販売拠点および製造拠点の在庫計画の計画値を変更し、合計在庫見込金額を連結在庫目標金額に一致させる調整を行う。
具体的には、連結PSI計画調整部16は、合計在庫見込金額と連結在庫目標金額とが一致しない場合、合計在庫見込金額における販売拠点別在庫見込金額および製造拠点別在庫見込金額の構成比によって、連結在庫目標金額を各販売拠点および各製造拠点に按分する。あるいは、連結PSI計画調整部16は、特定の販売拠点または製造拠点に合計在庫見込金額と連結在庫目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、連結在庫目標金額を各販売拠点および各製造拠点に割り当てた金額を拠点別在庫目標金額という。
連結PSI計画調整部16は、拠点別在庫目標金額と販売拠点別在庫見込金額とが一致しない販売拠点について、在庫計画の計画値を変更し、販売拠点別在庫見込金額を拠点別在庫目標金額に一致させる調整を行う。同様に、連結PSI計画調整部16は、拠点別在庫目標金額と製造拠点別在庫見込金額とが一致しない製造拠点について、在庫計画の計画値を変更し、製造拠点別在庫見込金額を拠点別在庫目標金額に一致させる調整を行う。
まず、連結PSI計画調整部16は、拠点別在庫目標金額と販売拠点別在庫見込金額とが一致しない販売拠点について、販売拠点別在庫見込金額における販売拠点製品別在庫金額の構成比によって、拠点別在庫目標金額を各製品に按分する。あるいは、連結PSI計画調整部16は、特定の製品に販売拠点別在庫見込金額と拠点別在庫目標金額との差分を割り当ててもよい。以下、拠点別在庫目標金額を各製品に割り当てた金額を販売拠点製品別在庫目標金額という。
連結PSI計画調整部16は、販売拠点の在庫計画の先月以前の実績値に当該製品の単価を乗算した値を算出する。以下、この値を販売拠点製品別在庫済金額という。販売拠点製品別在庫目標金額から販売拠点製品別在庫済金額を減算した値を算出する。以下、この値を販売拠点製品別在庫目標残高という。連結PSI計画調整部16は、販売拠点製品別在庫目標残高に対応する製品の数量を算出する。販売拠点の在庫計画における各月の計画値の割合によって、当該製品の販売拠点製品別在庫目標残高に対応する製品の数量を各月に按分して、計画値を変更する。
連結PSI計画調整部16は、拠点別在庫目標金額と製造拠点別在庫見込金額とが一致しない製造拠点についても同様の処理を行って、在庫計画の計画値を変更して製造拠点別在庫見込金額を拠点別在庫目標金額に一致させる。
連結PSI計画出力部17は、連結PSI計画調整部16が企業全体の目標金額に合わせて調整した連結PSI計画を出力する。連結PSI計画の出力方法は、例えば、画面表示でもよいし、ユーザが使用する端末に送信してもよい。
ここで、PSI計画作成支援装置1が実行する処理の流れについて、図14、図15、図16および図17を用いて説明する。図14に示すPSI計画作成支援処理は、PSI計画作成支援装置1の電源が投入されたときに開始する。PSI計画作成支援装置1の実績データ取得部11は、連結PSI計画の作成指示が入力されたか否かを判定する(ステップS11)。連結PSI計画の作成指示が入力されていない場合(ステップS11;NO)、実績データ取得部11は、ステップS11を繰り返してパラメータを連結PSI計画の作成指示の入力を待機する。
連結PSI計画の作成指示が入力された場合(ステップS11;YES)、実績データ取得部11は、取引先実績データと、販売拠点実績データと、製造拠点実績データとを取得する(ステップS12)。実績データ取得部11は、取得した取引先実績データ、販売拠点実績データおよび製造拠点実績データをそれぞれ、取引先情報管理部12、販売拠点情報管理部13および製造拠点情報管理部14に送る。実績データ取得部11が取引先実績データ、販売拠点実績データおよび製造拠点実績データを逐次取得して、記憶しておく構成の場合は、ステップS12で実績データ取得部11は、記憶している取引先実績データ、販売拠点実績データおよび製造拠点実績データをそれぞれ、取引先情報管理部12、販売拠点情報管理部13および製造拠点情報管理部14に送る。
取引先情報管理部12は、実績データ取得部11から受け取った取引先実績データに基づいて、取引先の調達計画を作成する取引先調達計画作成処理を実行する(ステップS13)。取引先情報管理部12は、作成した取引先の調達計画を販売拠点情報管理部13に送る。
販売拠点情報管理部13は、実績データ取得部11から受け取った販売拠点実績データと、取引先情報管理部12から受け取った取引先の調達計画とに基づいて、販売拠点PSI計画を作成する販売拠点PSI計画作成処理を実行する(ステップS14)。販売拠点情報管理部13は、作成した販売拠点PSI計画を製造拠点情報管理部14に送る。
製造拠点情報管理部14は、実績データ取得部11から受け取った製造拠点実績データと、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点PSI計画とに基づいて、製造拠点PSI計画を作成する製造拠点PSI計画作成処理を実行する(ステップS15)。製造拠点情報管理部14は、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点PSI計画と作成した製造拠点PSI計画とを、連結PSI計画として連結PSI計画調整部16に送る。
連結PSI計画調整部16は、製造拠点情報管理部14から受け取ったすべてのサプライチェーンの連結PSI計画を、企業全体の目標金額に合わせて調整する(ステップS16)。連結PSI計画出力部17は、連結PSI計画調整部16が調整した連結PSI計画を出力する(ステップS17)。PSI計画作成支援装置1の電源がOFFになっていない場合(ステップS18;NO)、処理はステップS11に戻り、ステップS11~ステップS18を繰り返す。PSI計画作成支援装置1の電源がOFFになると(ステップS18;YES)、処理を終了する。
続いて、ステップS13で取引先情報管理部12が実行する取引先の調達計画作成処理の流れについて、図15を用いて説明する。まず、取引先情報管理部12の調達計画作成部122は、取引先実績記憶部121が記憶する取引先実績データに基づいて、取引先の調達計画を作成する(ステップS21)。
取引先情報管理部12は、ユーザが個別の修正を選択したか否かを判定する(ステップS22)。ユーザが個別の修正を選択した場合(ステップS22;YES)、調達計画修正部123の調達計画個別修正部1231は、取引先の調達計画の個別修正画面を表示し(ステップS23)、ユーザからの取引先の調達計画の個別の修正を受け付ける。
図7に示した個別修正画面200は、取引先A社における製品Xの調達計画の個別修正画面の例である。個別修正画面200は、A社が調達する月単位の製品Xの数量の、前年度の実績値である「前年度実績」と、今年度の実績値である「今年度実績」と、(N-1)時点の計画値である「N-1時点計画」と、N時点の計画値である「N時点計画」と、修正後の計画値である「修正後計画」との項目を可視化したグラフ201および表202を表示している。「N時点計画」が修正対象の調達計画である。
グラフ201の横軸はA社における製品Xの調達計画の時系列の単位である「月」、縦軸はA社が調達する月単位の製品Xの「数量」である。表202には、A社が調達する月単位の製品Xの数量が項目別に記載されている。ユーザは、個別修正画面200上で、グラフ201および表202の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更できる。
図15に戻り、ユーザが個別修正画面の表示を変更した場合(ステップS24;YES)、調達計画個別修正部1231は、個別修正画面にこれらの変更を反映し(ステップS25)、ステップS23に戻る。ユーザが個別修正画面の表示を変更しなかった場合(ステップS24;NO)、処理はステップS26に移行する。
ステップS24で、ユーザが、調達計画作成部122が作成した取引先の調達計画の時系列の単位よりも小さい時系列の単位を指定した場合、調達計画個別修正部1231は、調達計画按分部1233に、当該取引先の調達計画を送る。調達計画按分部1233は、調達計画個別修正部1231から取引先の調達計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。調達計画按分部1233は、指定された時系列の単位に分解した取引先の調達計画を調達計画個別修正部1231に送る。ステップS25およびステップS23で、調達計画個別修正部1231は、調達計画按分部1233から受け取った取引先の調達計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
図7に示した個別修正画面200上で、時系列の単位ごとに修正後の値を入力して取引先の調達計画を修正する場合、例えば、ユーザは、個別修正画面200の表202の「修正後計画」の修正したい月の欄に修正後の値を入力する。調達計画個別修正部1231は、「修正後計画」の値に基づいて、個別修正画面200に修正後計画のグラフ201を追加する。
調達計画の一部または全部に加算、減算、乗算または除算する値を入力して取引先の調達計画を修正する場合、例えば、ユーザは、個別修正画面200の表202の「N時点計画」の欄から加算または減算したい部分を選択し、図示していない入力欄に加算、減算、乗算または除算したい値を入力する。調達計画個別修正部1231は、N時点計画の選択された部分の各値にユーザが入力した値を加算、減算、乗算または除算した修正後の値を算出し、「修正後計画」のN時点計画の選択された部分に対応する欄に入力する。調達計画個別修正部1231は、「修正後計画」の修正後の値が入力されなかった欄には、N時点計画の対応する月と同じ値を入力する。調達計画個別修正部1231は、「修正後計画」の値に基づいて、個別修正画面200に修正後計画のグラフ201を追加する。
ユーザは、修正後計画のグラフ201を参照して、修正された取引先の調達計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。
図15に戻り、修正が完了していない場合(ステップS26;NO)、処理はステップS23に戻り、ステップS23~ステップS26を繰り返す。修正が完了すると(ステップS26;YES)、処理を終了する。
一方、ユーザが個別の修正を選択しなかった場合(ステップS22;NO)、取引先情報管理部12は、ユーザが一括の修正を選択したか否かを判定する(ステップS27)。ユーザが一括の修正を選択しなかった場合(ステップS27;NO)、取引先情報管理部12は処理を終了する。ユーザが一括の修正を選択した場合(ステップS27;YES)、調達計画修正部123の調達計画一括修正部1232は、一括修正画面を表示し(ステップS28)、グループ化された取引先の調達計画の一括の修正を受け付ける。
取引先の調達計画の一括修正画面には、例えば、グループを代表する調達計画を表示される。調達計画一括修正部1232は、一括修正画面に代表して表示された調達計画にユーザが入力した修正を、グループ内のすべての調達計画に反映する。あるいは、一括修正画面にグループ内のすべての調達計画を表示してもよい。この場合、調達計画一括修正部1232は、一括修正画面に表示された調達計画のうち、いずれかの調達計画にユーザが入力した修正を、グループ内のすべての調達計画に反映する。なお、個別修正画面200と同様に、ユーザは、一括修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更可能である。
ユーザが一括修正画面の表示を変更した場合(ステップS29;YES)、調達計画一括修正部1232は、一括修正画面にこれらの変更を反映し(ステップS30)、ステップS28に戻る。ユーザが一括修正画面の表示を変更しなかった場合(ステップS29;NO)、処理はステップS31に移行する。
ステップS29で、ユーザが、調達計画作成部122が作成した取引先の調達計画の時系列の単位よりも小さい時系列の単位を指定した場合、調達計画一括修正部1232は、調達計画按分部1233に、当該取引先の調達計画を送る。調達計画按分部1233は、調達計画一括修正部1232から取引先の調達計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。調達計画按分部1233は、指定された時系列の単位に分解した取引先の調達計画を調達計画一括修正部1232に送る。ステップS30およびステップS28で、調達計画一括修正部1232は、調達計画按分部1233から受け取った取引先の調達計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を一括修正画面に表示する。
調達計画の一括修正画面には、例えば、グループを代表する調達計画が表示される。調達計画一括修正部1232は、一括修正画面に代表して表示された調達計画にユーザが入力した修正を、グループ内のすべての調達計画に反映する。あるいは、一括修正画面にグループ内のすべての調達計画を表示してもよい。この場合、調達計画一括修正部1232は、一括修正画面に表示された調達計画のうち、いずれかの調達計画にユーザが入力した修正を、グループ内のすべての調達計画に反映する。
ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された取引先の調達計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。
修正が完了していない場合(ステップS31;NO)、処理はステップS28に戻り、ステップS28~ステップS31を繰り返す。修正が完了すると(ステップS31;YES)、処理を終了する。
続いて、ステップS14で販売拠点情報管理部13が実行する販売拠点PSI計画作成処理の流れについて、図16を用いて説明する。まず、販売拠点情報管理部13の販売拠点PSI計画作成部132は、販売拠点実績記憶部131が記憶する販売拠点実績データと、取引先情報管理部12から受け取った取引先の調達計画とに基づいて、販売拠点PSI計画を作成する(ステップS41)。
販売拠点情報管理部13は、ユーザが個別の修正を選択したか否かを判定する(ステップS42)。ユーザが個別の修正を選択した場合(ステップS42;YES)、販売拠点PSI計画修正部133の販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点PSI計画の個別修正画面を表示し(ステップS43)、ユーザからの販売拠点PSI計画の個別の修正を受け付ける。
販売拠点PSI計画の個別修正画面には、販売拠点PSI計画を可視化したグラフおよび表を表示する。取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、ユーザは、販売拠点PSI計画の個別修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更できる。
ユーザが個別修正画面の表示を変更した場合(ステップS44;YES)、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、個別修正画面にこれらの変更を反映し(ステップS45)、ステップS43に戻る。ユーザが個別修正画面の表示を変更しなかった場合(ステップS44;NO)、処理はステップS46に移行する。
ステップS44で、ユーザが、販売拠点PSI計画作成部132が作成した販売拠点PSI計画の時系列の単位よりも小さい時系列の単位を指定した場合、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点PSI計画按分部1333に、当該販売拠点PSI計画を送る。販売拠点PSI計画按分部1333は、販売拠点PSI計画個別修正部1331から販売拠点PSI計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。販売拠点PSI計画按分部1333は、指定された時系列の単位に分解した販売拠点PSI計画を販売拠点PSI計画個別修正部1331に送る。ステップS45およびステップS43で、販売拠点PSI計画個別修正部1331は、販売拠点PSI計画按分部1333から受け取った販売拠点PSI計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
ユーザが販売拠点PSI計画の個別修正画面上で調達計画、販売計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の個別修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、販売拠点PSI計画の個別修正画面上でユーザが販売拠点の調達計画、販売計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると、販売拠点PSI計画一括修正部1332は、他の計画に修正を反映する。ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された販売拠点PSI計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。
修正が完了していない場合(ステップS46;NO)、処理はステップS43に戻り、ステップS43~ステップS46を繰り返す。修正が完了すると(ステップS46;YES)、販売拠点PSI計画修正部133は、修正された販売拠点PSI計画を販売拠点PSI計画調整部134に送り、処理はステップS52に移行する。
一方、ユーザが個別の修正を選択しなかった場合(ステップS42;NO)、販売拠点情報管理部13は、ユーザが一括の修正を選択したか否かを判定する(ステップS47)。ユーザが一括の修正を選択しなかった場合(ステップS47;NO)、処理はステップS52に移行する。ユーザが一括の修正を選択した場合(ステップS47;YES)、販売拠点PSI計画修正部133の販売拠点PSI計画一括修正部1332は、一括修正画面を表示し(ステップS48)、グループ化された販売拠点PSI計画の一括の修正を受け付ける。
販売拠点PSI計画の一括修正画面には、例えば、グループを代表する販売拠点PSI計画またはグループ内のすべての販売拠点PSI計画が表示される。取引先の調達計画の一括修正画面と同様に、ユーザは、販売拠点PSI計画の一括修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更可能である。
ユーザが一括修正画面の表示を変更した場合(ステップS49;YES)、販売拠点PSI計画一括修正部1332は、一括修正画面にこれらの変更を反映し(ステップS50)、ステップS48に戻る。ユーザが一括修正画面の表示を変更しなかった場合(ステップS49;NO)、処理はステップS51に移行する。
ステップS49で、ユーザが、販売拠点PSI計画作成部132が作成した販売拠点PSI計画の時系列の単位よりも小さい時系列の単位を指定した場合、販売拠点PSI計画一括修正部1332は、販売拠点PSI計画按分部1333に、当該販売拠点PSI計画を送る。販売拠点PSI計画按分部1333は、販売拠点PSI計画一括修正部1332から販売拠点PSI計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。販売拠点PSI計画按分部1333は、指定された時系列の単位に分解した販売拠点PSI計画を販売拠点PSI計画一括修正部1332に送る。ステップS50およびステップS48で、販売拠点PSI計画一括修正部1332は、販売拠点PSI計画按分部1333から受け取った販売拠点PSI計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を一括修正画面に表示する。
ユーザが販売拠点PSI計画の一括修正画面上で調達計画、販売計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の一括修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、販売拠点PSI計画の一括修正画面上でユーザが販売拠点の調達計画、販売計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると、販売拠点PSI計画一括修正部1332は、他の計画に修正を反映する。ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された販売拠点PSI計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。
修正が完了していない場合(ステップS51;NO)、処理はステップS48に戻り、ステップS48~ステップS51を繰り返す。修正が完了すると(ステップS51;YES)、販売拠点PSI計画修正部133は、修正された販売拠点PSI計画を販売拠点PSI計画調整部134に送る。販売拠点PSI計画調整部134は、各販売拠点のP(調達)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額に合わせて、販売拠点PSI計画修正部133から受け取った販売拠点PSI計画を調整し(ステップS52)、処理を終了する。
続いて、ステップS15で製造拠点情報管理部14が実行する製造拠点PSI計画作成処理の流れについて、図17を用いて説明する。まず、製造拠点情報管理部14の製造拠点PSI計画作成部142は、管理データベース15が記憶する製造拠点製品マスタ154、製造拠点輸送LTマスタ155および製造拠点生産LTマスタ156と、製造拠点実績記憶部141が記憶する製造拠点実績データと、販売拠点情報管理部13から受け取った販売拠点PSIとに基づいて、製造拠点PSI計画を作成する(ステップS61)。
製造拠点情報管理部14は、ユーザが個別の修正を選択したか否かを判定する(ステップS62)。ユーザが個別の修正を選択した場合(ステップS62;YES)、製造拠点PSI計画修正部143の製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点PSI計画の個別修正画面を表示し(ステップS63)、ユーザからの製造拠点PSI計画の個別の修正を受け付ける。
製造拠点PSI計画の個別修正画面には、製造拠点PSI計画を可視化したグラフおよび表が表示される。取引先の調達計画の個別修正画面と同様に、ユーザは、製造拠点PSI計画の個別修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更できる。
ユーザが個別修正画面の表示を変更した場合(ステップS64;YES)、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、個別修正画面にこれらの変更を反映し(ステップS65)、ステップS63に戻る。ユーザが個別修正画面の表示を変更しなかった場合(ステップS64;NO)、処理はステップS66に移行する。
ステップS64で、ユーザが、製造拠点PSI計画作成部142が作成した製造拠点PSI計画の時系列の単位よりも小さい時系列の単位を指定した場合、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点PSI計画按分部1433に、当該製造拠点PSI計画を送る。製造拠点PSI計画按分部1433は、製造拠点PSI計画個別修正部1431から製造拠点PSI計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。製造拠点PSI計画按分部1433は、指定された時系列の単位に分解した製造拠点PSI計画を製造拠点PSI計画個別修正部1431に送る。ステップS65およびステップS63で、製造拠点PSI計画個別修正部1431は、製造拠点PSI計画按分部1433から受け取った製造拠点PSI計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を個別修正画面に表示する。
ユーザが製造拠点PSI計画の個別修正画面上で生産計画、出荷計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の個別修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、製造拠点PSI計画の個別修正画面上でユーザが製造拠点の生産計画、出荷計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると、製造拠点PSI計画一括修正部1432は、他の計画に修正を反映する。ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された製造拠点PSI計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。
修正が完了していない場合(ステップS66;NO)、処理はステップS63に戻り、ステップS63~ステップS66を繰り返す。修正が完了すると(ステップS66;YES)、製造拠点PSI計画修正部143は、修正された製造拠点PSI計画を製造拠点PSI計画調整部144に送り、処理はステップS72に移行する。
一方、ユーザが個別の修正を選択しなかった場合(ステップS62;NO)、製造拠点情報管理部14は、ユーザが一括の修正を選択したか否かを判定する(ステップS67)。ユーザが一括の修正を選択しなかった場合(ステップS67;NO)、処理はステップS72に移行する。ユーザが一括の修正を選択した場合(ステップS67;YES)、製造拠点PSI計画修正部143の製造拠点PSI計画一括修正部1432は、一括修正画面を表示し(ステップS68)、グループ化された製造拠点PSI計画の一括の修正を受け付ける。
製造拠点PSI計画の一括修正画面には、例えば、グループを代表する製造拠点PSI計画またはグループ内のすべての製造拠点PSI計画が表示される。取引先の調達計画の一括修正画面と同様に、ユーザは、製造拠点PSI計画の一括修正画面上で、グラフおよび表の時系列の単位、実績値および計画値の種別、表示させる項目を変更可能である。
ユーザが一括修正画面の表示を変更した場合(ステップS69;YES)、製造拠点PSI計画一括修正部1432は、一括修正画面にこれらの変更を反映し(ステップS70)、ステップS68に戻る。ユーザが一括修正画面の表示を変更しなかった場合(ステップS69;NO)、処理はステップS71に移行する。
ステップS69で、ユーザが、製造拠点PSI計画作成部142が作成した製造拠点PSI計画の時系列の単位よりも小さい時系列の単位を指定した場合、製造拠点PSI計画一括修正部1432は、製造拠点PSI計画按分部1433に、当該製造拠点PSI計画を送る。製造拠点PSI計画按分部1433は、製造拠点PSI計画一括修正部1432から製造拠点PSI計画を受け取ると、指定された時系列の単位に分解する。製造拠点PSI計画按分部1433は、指定された時系列の単位に分解した製造拠点PSI計画を製造拠点PSI計画一括修正部1432に送る。ステップS70およびステップS68で、製造拠点PSI計画一括修正部1432は、製造拠点PSI計画按分部1433から受け取った製造拠点PSI計画に基づいて、指定された時系列の単位のグラフおよび表を一括修正画面に表示する。
ユーザが製造拠点PSI計画の一括修正画面上で生産計画、出荷計画または在庫計画を修正する方法は、取引先の調達計画の一括修正画面上で調達計画を修正する方法と同様である。ただし、製造拠点PSI計画の一括修正画面上でユーザが製造拠点の生産計画、出荷計画および在庫計画のいずれかの計画値を修正すると、製造拠点PSI計画一括修正部1432は、他の計画に修正を反映する。ユーザは、修正後計画のグラフを参照して、修正された製造拠点PSI計画の妥当性を確認し、問題なければ修正を完了する。
修正が完了していない場合(ステップS71;NO)、処理はステップS68に戻り、ステップS68~ステップS71を繰り返す。修正が完了すると(ステップS71;YES)、製造拠点PSI計画修正部143は、修正された製造拠点PSI計画を製造拠点PSI計画調整部144に送る。製造拠点PSI計画調整部144は、各製造拠点のP(調達)、S(製造)およびI(在庫)の目標金額に合わせて、製造拠点PSI計画修正部143から受け取った製造拠点PSI計画を調整し(ステップS72)、処理を終了する。
本実施の形態に係るPSI計画作成支援装置1によれば、取引先実績データに基づいて、取引先の調達計画を作成し、販売拠点実績データおよび販売拠点の次の拠点の調達計画に基づいて、販売拠点のPSI計画を作成し、製造拠点実績データおよび製造拠点の次の拠点の調達計画に基づいて、製造拠点のPSI計画を作成することで、サプライチェーンを有する企業の複数の拠点を連結したPSI計画の効率的な作成を支援することができる。
PSI計画作成支援装置1のハードウェア構成について図18を用いて説明する。図18に示すように、PSI計画作成支援装置1は、一時記憶部101、記憶部102、計算部103、入力部104、送受信部105および表示部106を備える。一時記憶部101、記憶部102、入力部104、送受信部105および表示部106はいずれもBUSを介して計算部103に接続されている。
計算部103は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。計算部103は、記憶部102に記憶されている制御プログラムに従って、PSI計画作成支援装置1の取引先情報管理部12、販売拠点情報管理部13、製造拠点情報管理部14、および、連結PSI計画調整部16の各処理を実行する。
一時記憶部101は、例えばRAM(Random-Access Memory)である。一時記憶部101は、記憶部102に記憶されている制御プログラムをロードし、計算部103の作業領域として用いられる。
記憶部102は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD-RAM(Digital Versatile Disc - Random Access Memory)、DVD-RW(Digital Versatile Disc - ReWritable)などの不揮発性メモリである。記憶部102は、PSI計画作成支援装置1の処理を計算部103に行わせるためのプログラムを予め記憶し、また、計算部103の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを計算部103に供給し、計算部103から供給されたデータを記憶する。管理データベース15、取引先実績記憶部121、販売拠点実績記憶部131および製造拠点実績記憶部141は、記憶部102に構成される。
入力部104は、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置と、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置をBUSに接続するインタフェース装置である。入力部104を介して、ユーザが入力した情報が計算部103に供給される。入力部104は、調達計画個別修正部1231、調達計画一括修正部1232、販売拠点PSI計画個別修正部1331、販売拠点PSI計画一括修正部1332、製造拠点PSI計画個別修正部1431、および、製造拠点PSI計画一括修正部1432、として機能する。
送受信部105は、ネットワークに接続する網終端装置または無線通信装置、およびそれらと接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースである。送受信部105は、実績データ取得部11および連結PSI計画出力部17として機能する。
表示部106は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置である。表示部106は、調達計画個別修正部1231、調達計画一括修正部1232、販売拠点PSI計画個別修正部1331、販売拠点PSI計画一括修正部1332、製造拠点PSI計画個別修正部1431、および、製造拠点PSI計画一括修正部1432、として機能する。また、連結PSI計画を画面表示する場合には、表示部106は、連結PSI計画出力部17として機能する。
図3に示すPSI計画作成支援装置1の実績データ取得部11、取引先情報管理部12、販売拠点情報管理部13、製造拠点情報管理部14、管理データベース15、連結PSI計画調整部16、および、連結PSI計画出力部17の処理は、制御プログラムが、一時記憶部101、計算部103、記憶部102、入力部104、送受信部105および表示部106などを資源として用いて処理することによって実行する。
その他、前記のハードウェア構成およびフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。
計算部103、一時記憶部101、記憶部102、入力部104、送受信部105、表示部106などのPSI計画作成支援装置1の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)などのコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行するPSI計画作成支援装置1を構成してもよい。また、インターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードすることでPSI計画作成支援装置1を構成してもよい。
また、PSI計画作成支援装置1の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体、記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して提供することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、通信ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを提供してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できる構成にしてもよい。
上記の実施の形態では、実績データ取得部11は、各取引先への製品別の時系列の納品実績を示す取引先実績データを取得するが、実績データ取得部11が、取引先の調達実績、出荷実績および在庫実績を示す取引先実績データを取得可能な場合には、調達計画作成部122は、取引先のPSI計画を作成し、調達計画修正部123は、取引先のPSI計画の修正を受け付けてもよい。
この場合、取引先情報管理部12は、取引先のPSI計画を目標金額に合わせて調整する調達計画調整部を備えてもよい。取引先のPSI計画を目標金額に合わせて調整する方法は、販売拠点PSI計画を目標金額に合わせて調整する方法および製造拠点PSI計画を目標金額に合わせて調整する方法と同様である。
上記の実施の形態では、各拠点の実績データの時系列の単位を「日」とし、取引先の調達計画、販売拠点のPSI計画および製造拠点のPSI計画の時系列の単位を「月」としたが、これに限らない。取引先の調達計画、販売拠点のPSI計画および製造拠点のPSI計画の時系列の単位は、各拠点の実績データの時系列の単位と同じか、各拠点の実績データの時系列の単位より大きい単位であればよい。
上記の実施の形態では、調達計画修正部123、販売拠点PSI計画修正部133および製造拠点PSI計画修正部143はそれぞれ、調達計画按分部1233、販売拠点PSI計画按分部1333および製造拠点PSI計画按分部1433を備える。これに限らず、取引先の調達計画、販売拠点PSI計画および製造拠点PSI計画を、実績データと同じ時系列の単位で作成する場合には、調達計画修正部123、販売拠点PSI計画修正部133および製造拠点PSI計画修正部143はそれぞれ、調達計画按分部1233、販売拠点PSI計画按分部1333および製造拠点PSI計画按分部1433を備えなくてもよい。
上記の実施の形態では、販売拠点情報管理部13は、販売拠点PSI計画調整部134を備えるが、販売拠点の目標金額に合わせて販売拠点PSIを調整する必要がない場合、販売拠点目標金額データが取得できない場合などは、販売拠点PSI計画調整部134を備えなくてもよい。同様に製造拠点情報管理部14は、製造拠点PSI計画調整部144を備えるが、製造拠点の目標金額に合わせて製造拠点PSIを調整する必要がない場合、製造拠点目標金額データが取得できない場合などは、製造拠点PSI計画調整部144を備えなくてもよい。
上記の実施の形態では、連結PSI計画調整部16は、企業全体のP(生産)、S(販売)およびI(在庫)の目標金額に合わせて、製造拠点情報管理部14から受け取ったすべてのサプライチェーンの連結PSI計画を調整するが、これに限らない。例えば、連結PSI計画調整部16は、企業全体の売上と在庫率との目標金額に合わせて、連結PSI計画を調整してもよいし、製品別、製品群別、拠点別などの分類ごとに設定された目標金額に合わせて、連結PSI計画を調整してもよい。
上記の実施の形態では、PSI計画作成支援装置1は、連結PSI計画調整部16を備えるが、企業全体の目標金額に合わせて連結PSIを調整する必要がない場合、連結目標金額データが取得できない場合などは、連結PSI計画調整部16を備えなくてもよい。
上記の実施の形態では、PSI計画作成支援装置1は、連結PSI計画出力部17を備えるが、PSI計画作成支援装置1が連結PSI計画を記憶しておく場合、連結PSI計画を管理する装置にPSI計画作成支援装置1が含まれる場合などは、連結PSI計画出力部17を備えなくてもよい。
上記の実施の形態では、サプライチェーン上の始点拠点は製造拠点であって、中間拠点は販売拠点であって、終点拠点は取引先であるがこれに限らない。サプライチェーン上の始点拠点は物資を生産して出荷する拠点であればよい。中間拠点は、例えば物流拠点であってもよいし、中間拠点が複数あってもよい。終点拠点は、例えば消費者であってもよい。
なお、本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。即ち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
本出願は、2020年3月16日に出願された、日本国特許出願特願2020-45038号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2020-45038号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
1 PSI計画作成支援装置、11 実績データ取得部、12 取引先情報管理部(終点拠点情報管理部)、13 販売拠点情報管理部(中間拠点情報管理部)、14 製造拠点情報管理部(始点拠点情報管理部)、15 管理データベース、16 連結PSI計画調整部、17 連結PSI計画出力部、101 一時記憶部、102 記憶部、103 計算部、104 入力部、105 送受信部、106 表示部、121 取引先実績記憶部、122 調達計画作成部、123 調達計画修正部、131 販売拠点実績記憶部、132 販売拠点PSI計画作成部、133 販売拠点PSI計画修正部、134 販売拠点PSI計画調整部、141 製造拠点実績記憶部、142 製造拠点PSI計画作成部、143 製造拠点PSI計画修正部、144 製造拠点PSI計画調整部、151 取引先製品マスタ、152 販売拠点製品マスタ、153 販売拠点輸送LTマスタ、154 製造拠点製品マスタ、155 製造拠点輸送LTマスタ、156 製造拠点生産LTマスタ、200 個別修正画面、201 グラフ、202 表、203,204 プルダウン、1231 調達計画個別修正部、1232 調達計画一括修正部、1233 調達計画按分部、1331 販売拠点PSI計画個別修正部、1332 販売拠点PSI計画一括修正部、1333 販売拠点PSI計画按分部、1431 製造拠点PSI計画個別修正部、1432 製造拠点PSI計画一括修正部、1433 製造拠点PSI計画按分部。

Claims (10)

  1. サプライチェーンを有する企業の複数の拠点を連結したPSI計画の作成を支援するPSI計画作成支援装置であって、
    前記サプライチェーンの終点である終点拠点への納品実績または前記終点拠点の調達実績を含む終点拠点実績データに基づいて、前記終点拠点の調達計画を作成する終点拠点情報管理部と、
    前記終点拠点と前記サプライチェーンの始点である始点拠点との間に存在する中間拠点の次の拠点の調達計画、ならびに、前記中間拠点の調達実績、販売実績および在庫実績を含む中間拠点実績データに基づいて、前記中間拠点のPSI計画を作成する中間拠点情報管理部と、
    前記始点拠点の次の拠点の調達計画、ならびに、前記始点拠点の生産実績、出荷実績および在庫実績を含む始点拠点実績データに基づいて、前記始点拠点のPSI計画を作成する始点拠点情報管理部と、
    前記中間拠点のPSI計画および前記始点拠点のPSI計画を含む連結PSI計画を出力する連結PSI計画出力部と、
    を備えるPSI計画作成支援装置。
  2. 前記終点拠点情報管理部は、
    前記終点拠点実績データに基づいて、前記終点拠点の調達計画を作成する調達計画作成部と、
    前記終点拠点の調達計画の個別の修正を受け付ける調達計画個別修正部、および、グループ化された前記終点拠点の調達計画の一括の修正を受け付ける調達計画一括修正部を有する調達計画修正部と、
    を備え、
    前記中間拠点情報管理部は、
    前記中間拠点から次の拠点までの輸送リードタイムを減算した前記中間拠点の次の拠点の調達計画を、前記中間拠点の販売計画または出荷計画とし、前記中間拠点の調達実績、販売実績および在庫実績を含む中間拠点実績データに基づいて、前記中間拠点の在庫計画および調達計画を算出して、前記中間拠点のPSI計画を作成する中間拠点PSI計画作成部と、
    前記中間拠点のPSI計画の個別の修正を受け付ける中間拠点PSI計画個別修正部、および、グループ化された前記中間拠点のPSI計画の一括の修正を受け付ける中間拠点PSI計画一括修正部を有する中間拠点PSI計画修正部と、
    を備え、
    前記始点拠点情報管理部は、
    前記始点拠点から次の拠点までの輸送リードタイムを減算した前記始点拠点の次の拠点の調達計画を出荷計画とし、前記始点拠点の生産実績、出荷実績および在庫実績を含む始点拠点実績データに基づいて、前記始点拠点の在庫計画および生産計画を算出して、前記始点拠点のPSI計画を作成する始点拠点PSI計画作成部と、
    前記始点拠点のPSI計画の個別の修正を受け付ける始点拠点PSI計画個別修正部、および、グループ化された前記始点拠点のPSI計画の一括の修正を受け付ける始点拠点PSI計画一括修正部を有する始点拠点PSI計画修正部と、
    を備える、
    請求項1に記載のPSI計画作成支援装置。
  3. 前記中間拠点PSI計画作成部は、
    前記中間拠点実績データと前記中間拠点の販売計画または出荷計画とに基づいて、在庫指数を満たす前記中間拠点の在庫計画を作成し、前記中間拠点実績データと前記中間拠点の販売計画または出荷計画と在庫計画とに基づいて、前記中間拠点の調達計画を作成し、
    前記始点拠点PSI計画作成部は、
    前記始点拠点実績データと前記始点拠点の出荷計画とに基づいて、在庫指数を満たす前記始点拠点の在庫計画を作成し、前記始点拠点実績データと前記始点拠点の出荷計画と在庫計画とに基づいて、前記始点拠点の生産計画を作成する、
    請求項2に記載のPSI計画作成支援装置。
  4. 前記調達計画個別修正部は、
    前記終点拠点の調達計画および前記終点拠点実績データをグラフおよび表で表示し、前記終点拠点の調達計画の個別の修正を受け付ける調達計画個別修正画面を表示し、
    前記調達計画一括修正部は、
    前記終点拠点の調達計画および前記終点拠点実績データをグラフおよび表で表示し、グループ化された前記終点拠点の調達計画の一括の修正を受け付ける調達計画一括修正画面を表示し、
    前記中間拠点PSI計画個別修正部は、
    前記中間拠点のPSI計画および前記中間拠点実績データをグラフおよび表で表示し、前記中間拠点のPSI計画の個別の修正を受け付ける中間拠点PSI計画個別修正画面を表示し、
    前記中間拠点PSI計画一括修正部は、
    前記中間拠点のPSI計画および前記中間拠点実績データをグラフおよび表で表示し、グループ化された前記中間拠点のPSI計画の一括の修正を受け付ける中間拠点PSI計画一括修正画面を表示し、
    前記始点拠点PSI計画個別修正部は、
    前記始点拠点のPSI計画および前記始点拠点実績データをグラフおよび表で表示し、前記始点拠点のPSI計画の個別の修正を受け付ける始点拠点PSI計画個別修正画面を表示し、
    前記始点拠点PSI計画一括修正部は、
    前記始点拠点のPSI計画および前記始点拠点実績データをグラフおよび表で表示し、グループ化された前記始点拠点のPSI計画の一括の修正を受け付ける始点拠点PSI計画一括修正画面を表示する、
    請求項2または3に記載のPSI計画作成支援装置。
  5. 前記中間拠点PSI計画個別修正部は、
    前記中間拠点の在庫計画の計画値が閾値を超えた場合に、前記中間拠点PSI計画個別修正画面上で当該計画値を強調表示し、
    前記中間拠点PSI計画一括修正部は、
    前記中間拠点の在庫計画の計画値が閾値を超えた場合に、前記中間拠点PSI計画一括修正画面上で、当該計画値を強調表示し、
    前記始点拠点PSI計画個別修正部は、
    前記始点拠点の在庫計画の計画値が閾値を超えた場合に、前記始点拠点PSI計画個別修正画面上で、当該計画値を強調表示し、
    前記始点拠点PSI計画一括修正部は、
    前記始点拠点の在庫計画の計画値が閾値を超えた場合に、前記始点拠点PSI計画一括修正画面上で、当該計画値を強調表示する、
    請求項4に記載のPSI計画作成支援装置。
  6. 前記調達計画修正部は、
    前記終点拠点の調達計画を小さい時系列の単位に分解する調達計画按分部をさらに有し、
    前記調達計画個別修正部は、
    前記調達計画個別修正画面に、小さい時系列の単位に分解された前記終点拠点の調達計画および前記終点拠点実績データをグラフおよび表で表示し、
    前記調達計画一括修正部は、
    前記調達計画一括修正画面に、小さい時系列の単位に分解された前記終点拠点の調達計画および前記終点拠点実績データをグラフおよび表で表示し、
    前記中間拠点PSI計画修正部は、
    前記中間拠点のPSI計画を小さい時系列の単位に分解する中間拠点PSI計画按分部をさらに有し、
    前記中間拠点PSI計画個別修正部は、
    前記中間拠点PSI計画個別修正画面に、小さい時系列の単位に分解された前記中間拠点のPSI計画および前記中間拠点実績データをグラフおよび表で表示し、
    前記中間拠点PSI計画一括修正部は、
    前記中間拠点PSI計画一括修正画面に、小さい時系列の単位に分解された前記中間拠点のPSI計画および前記中間拠点実績データをグラフおよび表で表示し、
    前記始点拠点PSI計画修正部は、
    前記始点拠点のPSI計画を小さい時系列の単位に分解する始点拠点PSI計画按分部をさらに有し、
    前記始点拠点PSI計画個別修正部は、
    前記始点拠点PSI計画個別修正画面に、小さい時系列の単位に分解された前記始点拠点のPSI計画および前記始点拠点実績データをグラフおよび表で表示し、
    前記始点拠点PSI計画一括修正部は、
    前記始点拠点PSI計画一括修正画面に、小さい時系列の単位に分解された前記始点拠点のPSI計画および前記始点拠点実績データをグラフおよび表で表示する、
    請求項4または5に記載のPSI計画作成支援装置。
  7. 前記中間拠点情報管理部は、
    前記中間拠点PSI計画修正部で修正された前記中間拠点のPSI計画を、前記中間拠点の目標金額に合わせて調整する中間拠点PSI計画調整部をさらに備え、
    前記始点拠点情報管理部は、
    前記始点拠点PSI計画修正部で修正された前記始点拠点のPSI計画を、前記始点拠点の目標金額に合わせて調整する始点拠点PSI計画調整部をさらに備える、
    請求項2から6のいずれか1項に記載のPSI計画作成支援装置。
  8. 前記中間拠点情報管理部が作成した前記中間拠点のPSI計画と前記始点拠点情報管理部が作成した前記始点拠点のPSI計画とを、企業全体の目標金額に合わせて調整する連結PSI計画調整部をさらに備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のPSI計画作成支援装置。
  9. サプライチェーンを有する企業の複数の拠点を連結したPSI計画の作成を支援するPSI計画作成支援装置が実行するPSI計画作成支援方法であって、
    前記サプライチェーンの終点である終点拠点への納品実績または前記終点拠点の調達実績を含む終点拠点実績データに基づいて、前記終点拠点の調達計画を作成するステップと、
    前記終点拠点と前記サプライチェーンの始点である始点拠点との間に存在する中間拠点の次の拠点の調達計画、ならびに、前記中間拠点の調達実績、販売実績および在庫実績を含む中間拠点実績データに基づいて、前記中間拠点のPSI計画を作成するステップと、
    前記始点拠点の次の拠点の調達計画、ならびに、前記始点拠点の生産実績、出荷実績および在庫実績を含む始点拠点実績データに基づいて、前記始点拠点のPSI計画を作成するステップと、
    を備えるPSI計画作成支援方法。
  10. コンピュータを、
    企業が有するサプライチェーンの終点である終点拠点への納品実績または前記終点拠点の調達実績を含む終点拠点実績データに基づいて、前記終点拠点の調達計画を作成する終点拠点情報管理部、
    前記終点拠点と前記サプライチェーンの始点である始点拠点との間に存在する中間拠点の次の拠点の調達計画、ならびに、前記中間拠点の調達実績、販売実績および在庫実績を含む中間拠点実績データに基づいて、前記中間拠点のPSI計画を作成する中間拠点情報管理部、および、
    前記始点拠点の次の拠点の調達計画、ならびに、前記始点拠点の生産実績、出荷実績および在庫実績を含む始点拠点実績データに基づいて、前記始点拠点のPSI計画を作成する始点拠点情報管理部、
    として機能させるプログラム。
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