JP5643502B2 - 複数工場の生産スケジュール作成方法 - Google Patents
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Description
(a)サプライヤ(Supplier)から原材料/部品を購入(Purchasing)し、複数工場を経て製品を生産し(Production)、製品を顧客(Customer)に配送する(Distribution)までのサプライチェーン全体のスケジュールを見える化(Visualization)、すなわちコンピュータシステム上でグラフィカルに表示させたい、
(b)サプライチェーン全体のリードタイムを短縮したい、
(c)サプライチェーン全体の在庫を削減したい、
(d)サプライチェーン全体を高速にMRP(Material Requirements Planning:所要量計算)したい、
(e)各工場の負荷、配送時間、及びコストを考慮したうえで、複数工場間で生産配分したい、
という要望が高まっている。
(2)各工場での詳細スケジュールの結果を、大日程計画に反映させることができない。大日程計画では、複数工場のMRPを計算した結果として、各工場の製造オーダが決定され、各工場では、その製造オーダを元にして詳細スケジュールする。しかしながら、例えば、詳細スケジュール結果から、負荷オーバであることが判明しても、それを複数工場のMRPに返して再計算させることができない。かかる反映作業は、大日程計画の作成担当者と各工場の担当者とのコミュニケーションを通じて、手作業で行う必要がある。
(3)詳細スケジュール結果を、工場間で互いに連携させることができない。上記の通り、大日程計画では、複数工場のMRPを計算した結果として、各工場の製造オーダが決定され、各工場では、その製造オーダを元にして詳細スケジュールする。しかしながら、例えば、詳細スケジュール結果から、納期遅れであることが判明しても、それを他の工場に連絡し、その納期遅れを解消させるよう工場間で互いに連携させることができない。かかる作業も、各工場の担当者同士のコミュニケーションを通じて、手作業で行う必要がある。
(4)大日程計画を固定リードタイムで計算するため、サプライチェーン全体のリードタイムを短縮することができない。
前記対象物及び原材料または部品(Xi,Yj)の購買オーダ及び/または需要予測、並びに在庫実績の情報を、入力装置を介して入力するステップと、
前記対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測について、前記対象物(Xi)を顧客(Cl)に供給する供給元の第1の工場と配送資源を決定し、前記対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測を、前記配送資源に割付ける、第1の購買オーダ割付ステップと、
前記第1の購買オーダ割付ステップの結果、前記第1の工場における前記対象物(Xi)の在庫実績が不足するとき、前記対象物(Xi)の製造オーダを生成し、当該製造オーダを前記第1の工場の生産資源に割付ける、製造オーダ割付ステップと、
前記製造オーダ割付ステップの結果、前記第1の工場における前記原材料または部品(Yj)の在庫実績が不足するとき、前記第1の工場を顧客とする前記原材料または部品(Yj)の購買オーダを生成する、第1の購買オーダ生成ステップと、
前記第1の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(Yj)の購買オーダについて、前記原材料または部品(Yj)を前記第1の工場に供給する供給者及び配送資源を決定し、前記原材料または部品(Yj)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第2の購買オーダ割付ステップと、
記憶装置に互いに関係付けて格納した、前記配送資源に割付けた購買オーダ及び/または需要予測、及び前記生産資源に割付けた製造オーダの開始日時及び終了日時の情報を、前記記憶装置から読み出して、サプライチェーンのスケジュール結果を出力装置に出力するステップと
を含み、
前記第1及び第2の購買オーダ割付ステップは、それぞれ、供給先と供給元との組み合わせごと、及び選択可能な配送資源ごとに設定された、購買BOMの設定情報を用いる演算処理により、対象物の供給元と配送資源を決定し、当該決定した配送資源に購買オーダを割付けること
を特徴とする。
前記第1及び第2の対象物及び原材料または部品(Xi,Yj,Zk)の購買オーダ及び/または需要予測、並びに在庫実績の情報を、入力装置を介して入力するステップと、
前記第1の対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測について、前記第1の対象物(Xi)を顧客に配送する第1の工場と配送資源を決定し、前記第1の対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測を、前記配送資源に割付ける、第1の購買オーダ割付ステップと、
前記第1の購買オーダ割付ステップの結果、前記第1の工場における前記第1の対象物(Xi)の在庫実績が不足するとき、前記第1の対象物(Xi)の製造オーダを生成し、当該製造オーダを前記第1の工場の生産資源に割付ける、第1の製造オーダ割付ステップと、
前記第1の製造オーダ割付ステップの結果、前記第1の対象物(Xi)の原材料または部品であって、前記第1の工場が保有する第2の対象物(Yj)の在庫実績が不足するとき、前記第1の工場を顧客とする当該第2の対象物(Yj)の購買オーダを生成する、第1の購買オーダ生成ステップと、
前記第1の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記第2の対象物(Yj)の購買オーダについて、前記第2の対象物(Yj)を前記第1の工場に供給する第2の工場と配送資源を決定し、前記第2の対象物(Yj)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第2の購買オーダ割付ステップと、
前記第2の購買オーダ割付ステップの結果、前記第2の工場における第2の対象物(Yj)の在庫実績が不足するとき、前記第2の対象物(Yj)の製造オーダを生成し、前記第2の工場の生産資源に、当該製造オーダを割付ける、第2の製造オーダ割付ステップと、
前記第2の製造オーダ割付ステップの結果、前記第2の対象物(Yj)の原材料または部品であって、前記第2の工場が保有する原材料または部品(Zk)の在庫実績が不足するとき、前記第2の工場を顧客とする当該原材料または部品(Zk)の購買オーダを生成する、第2の購買オーダ生成ステップと、
前記第2の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(Zk)の購買オーダについて、前記原材料または部品(Zk)を前記第2の工場に供給する供給者と配送資源を決定し、前記原材料または部品(Zk)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第3の購買オーダ割付ステップと、
記憶装置に互いに関係付けて格納した、前記配送資源に割付けた購買オーダ及び/または需要予測、及び前記生産資源に割付けた製造オーダの開始日時及び終了日時の情報を、前記記憶装置から読み出して、サプライチェーンのスケジュール結果を出力装置に出力するステップと
を含み、
前記第1,第2,及び第3の購買オーダ割付ステップは、それぞれ、供給先と供給元との組み合わせごと、及び選択可能な配送資源ごとに設定された、購買BOMの設定情報を用いる演算処理により、対象物の供給元と配送資源を決定し、当該決定した配送資源に購買オーダを割付けること
を特徴とする。
前記第3の購買オーダ割付ステップの結果、前記第3の工場における第3の対象物(Zk)の在庫実績が不足するとき、前記第3の対象物(Zk)の製造オーダを生成し、前記第3の工場の生産資源に、当該製造オーダを割付ける、第3の製造オーダ割付ステップと、
前記第3の製造オーダ割付ステップの結果、前記第3の対象物(Zk)の原材料または部品であって、前記第3の工場が保有する原材料または部品(At)の在庫実績が不足するとき、前記第3の工場を顧客とする当該原材料または部品(At)の購買オーダを生成する、第3の購買オーダ生成ステップと、
前記第3の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(At)の購買オーダについて、前記原材料または部品(At)を前記第3の工場に供給する第2の供給者と配送資源を決定し、前記原材料または部品(At)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第4の購買オーダ割付ステップと、
をさらに含み、
以下同様に、第(p+2)の購買オーダ割付ステップにより、第(p+1)の工場を顧客とする原材料または部品(At)の購買オーダを割付けた供給者を、第(p−1)の供給者としたとき、第pの供給者が、前記原材料または部品(At)を自ら生産する、前記第(p+1)の工場より上流側の第(p+2)の工場であり、かつ、前記第pの供給者を兼ねる第(p+2)の工場が生産する原材料又は部品(At)を第(p+2)の対象物としたとき、前記第(p+2)の対象物の原材料または部品(Bu)を供給する少なくとも1つの第(p+1)の供給者がいる場合(ここで、p=2,3,・・・)、
前記第(p+2)の購買オーダ割付ステップの結果、前記第(p+2)の工場における第(p+2)の対象物(At)の在庫実績が不足するとき、前記第(p+2)の対象物(At)の製造オーダを生成し、前記第(p+2)の工場の生産資源に、当該製造オーダを割付ける、第(p+2)の製造オーダ割付ステップと、
前記第(p+2)の製造オーダ割付ステップの結果、前記第(p+2)の対象物(At)の原材料または部品であって、前記(p+2)の工場が保有する原材料または部品(Bu)の在庫実績が不足するとき、前記第(p+2)の工場を顧客とする当該原材料または部品(Bu)の購買オーダを生成する、第(p+2)の購買オーダ生成ステップと、
前記第(p+2)の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(Bu)の購買オーダについて、前記原材料または部品(Bu)を前記第(p+2)の工場に供給する第(p+1)の供給者と配送資源を決定し、前記原材料または部品(Bu)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第(p+3)の購買オーダ割付ステップと、
をさらに含み、
前記購買オーダ割付ステップは、それぞれ、供給先と供給元との組み合わせごと、及び選択可能な配送資源ごとに設定された、購買BOMの設定情報を用いる演算処理により、対象物の供給元と配送資源を決定し、当該決定した配送資源に購買オーダを割付けること
を特徴とする。
前記製造オーダ割付ステップが、
前記生産資源に割付け可能な複数の製造オーダをバックワード及び/またはフォワードに割付けて山積みし、次いで山崩しする有限能力ラフスケジューリングにより、製造オーダを割付けるステップ
を含むことを特徴とする。
前記対象物及び原材料または部品の購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダのうち、前記複数の工場(Fn)の各工場で対象物を生産する詳細スケジュールを作成するために必要なオーダの情報を入力し、工程ごとに設定された製造BOMの設定情報を用いて、有限能力スケジューリングにより、工場ごとに、詳細スケジュールを作成する、詳細スケジュール作成ステップと、
前記詳細スケジュール作成ステップにより作成した、購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダの詳細開始日時及び詳細終了日時を、詳細スケジュール結果として、前記記憶装置に格納する、格納ステップと
をさらに含むことを特徴とする。
前記購買オーダにしたがった実際の配送開始日時及び配送終了日時の情報を、購買オーダごとに、配送実績として入力するステップと、
前記配送実績入力ステップにより入力された複数の配送実績の情報から、配送の所要時間を解析し、解析結果に応じて対応する購買BOMの設定情報を変更することの示唆を出力するステップと、
前記購買BOM変更示唆ステップにより示唆された変更を承認する信号の入力に応じて、前記対応する購買BOMを変更するステップと
をさらに含むことを特徴とする。
前記詳細スケジュール作成に用いられる前記製造BOMの情報のうち、工場内の各工程に使用する資源の使用を指す情報を取り去る処理により、修正された製造BOMの情報を、工場ごとに生成するステップ
をさらに含み、
前記製造オーダ割付ステップ、または前記第1の製造オーダ割付ステップ及び第2の製造オーダ割付ステップにおいて、前記各工場の修正された製造BOMの設定情報を参照し、各工場の生産資源に製造オーダを割付けること
を特徴とする。
前記製造オーダにしたがった実際の作業の実績開始日時及び実績終了日時の情報を、製造オーダごとに、作業実績として入力するステップと、
前記作業実績入力ステップにより入力された複数の作業実績の情報から、作業の所要時間を解析し、解析結果に応じて対応する製造BOMの設定情報を変更することの示唆を出力するステップと、
前記製造BOM変更示唆ステップにより示唆された変更を承認する信号の入力に応じて、前記対応する製造BOMを変更するステップと
をさらに含むことを特徴とする。
前記詳細スケジュール作成ステップにより作成した詳細スケジュール結果のうち、各工場の工程の作業情報をもとに、オーダ同士の関係付けを表す情報を生成するステップと、
前記関係付け情報生成ステップにより生成した、オーダ同士の関係付けを表す情報を、前記記憶装置に格納する、格納ステップと、
をさらに含むことを特徴とする。
前記詳細スケジュール格納ステップにより前記記憶装置に格納した、購買オーダ及び/または需要予測、または製造オーダの詳細開始日時及び詳細終了日時を取得し、前記詳細スケジュール作成ステップより前に作成されたサプライチェーンのスケジュール結果を、前記取得した詳細開始日時及び詳細終了日時をもとに修正するステップをさらに含むこと
を特徴とする。
110 複数工場ラフスケジューリング(MPRS)
130 データホスト(DH)
151〜154 詳細スケジューリング(DS)
MPRS110は、複数工場を含むサプライチェーン全体のラフスケジュールを作成する。このラフスケジュールは、受注と購買を含めた、生産計画(Planning)の作成を含む。DS(F1)151,DS(F2)152,DS(F3)153,DS(F4)154は、それぞれ、工場F1,F2,F3,F4の詳細スケジュールを作成する。MPRS110、DS(F1)151,DS(F2)152,DS(F3)153,DS(F4)154は、それぞれ、メモリ上で稼働するプログラムあるいはプログラムモジュールとして、コンピュータに実装されていればよい。
FOは、FOのプロパティ「開始日時」、「期間」によって表わされる期間の「予測数量」を表わす。
図4は、FPA123に入力されたFOとPOから、FPA123により生成される、調整されたFOの例を示す。調整されたFO,POの数量は、DH130の中の、オーダに関する記憶領域の、FO,POに書き込まれる。具体的には、FOのプロパティ「数量」が、調整されたFOの数量を表わす。また、POのプロパティ「数量」が、POの数量を表わす。
MPRS110は、調整されたFO,POから、購買BOM(PB)を参照して、当該調整されたFO,POのオーダを配送する配送資源を選択し、オーダを割付ける。すなわち、MPRS110は、まず、サプライヤ(購買先)と顧客(購買元)の組み合わせごと、及び配送資源(例えば、トラック、船、航空機等)ごとに設定されたPBの設定情報(所要時間、優先度、またはコスト、あるいはこれらの組み合わせ)をもとに、所定の計算式により評価値を求める。この評価値をもとに、適切なサプライヤと配送資源を決定し、オーダをその配送資源に割付ける。
表2に、PBのプロパティの例を示す。なお、表2は、PBのデータの主プロパティを例示する一例であって、本発明はこれに限定しない。
ステップS10のPO割付けによって、サプライヤ、配送開始日時、配送終了日時が決定されることにより、POのプロパティ「ラフサプライヤ」、「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定される。なお、ここでのサプライヤとは、そのオーダの製品(部品)を製造する工場、または製品(部品、原材料)を顧客が購入するときの当該製品を供給するサプライヤに相当する。
次に、MPRS110は、FO,POを、サプライヤの製品在庫INVにひも付けする。INVが不足する場合、MPRS110は、あらかじめ設定された製造ロットサイズの指定に従い、製造オーダMOを自動生成する。INVが不足しない場合、MOを生成しない。
MPRS110は、ステップS20において生成したMOを工場の生産資源に割付ける。この割付けのために、MPRS110は、後述するラフスケジュール用の製造BOM(MBR:MB for Rough Scheduling)を、DH130から読み出す。MBのラフ変換(MBRT:MB Rough Transformation)の結果であるMBRを用いると、各工場における詳細スケジュールが複数工程を含む場合でも、MPRS110での処理では工場全体を1工程として、MOを工場の生産資源に割付けることができる。このときの割り付け方は、無限能力スケジューリング(Infinite Capacity Scheduling 「無限山積み」ともいう。)、有限能力ラフスケジューリング(Finite Capacity Rough Scheduling)、または、有限能力スケジューリング(Finite Capacity Scheduling)のいずれかによることができるが、有限能力ラフスケジューリングによることが好ましい。
無限能力スケジューリングは、複数のオーダによる工程の干渉を無視して、MRPの固定リードタイムによりスケジュールを立てる方法であり、一般に生産リードタイムの短縮につながらない。これに対し、有限能力スケジューリングは、資源の負荷を考慮して、オーダの納期から、さかのぼって工程の最適な投入タイミングを計算し、あるいは、オーダの着手日時から、工程の完了タイミングを計算する。かかる計算は、分・秒の単位で行われる。前者は、「有限能力バックワードスケジューリング」、後者は、「有限能力フォワードスケジューリング」とも呼ばれている。有限能力スケジューリングによると、複数のオーダによる工程の干渉を考慮した、現実的なスケジューリングが可能であり、しかも、無限能力スケジューリングに比べて、生産リードタイムを大幅に短縮することができる。
図8を参照して、まず、各MOをバックワード及び/又はフォワードに山積みで割付ける(ステップS301)。次いで、負荷超過があるか調べる(ステップS302)。負荷超過となっている時間帯(超過時間帯)を特定する(ステップS303)。負荷超過がある場合、超過時間帯に関わる各MOに対して、そのMOが割り付いている時間帯における負荷超過の平均値を算出し(ステップS304)、その平均値に定数(定数は通常 1.0以上の値)を掛けることにより、Expansion Rate(引き延ばし率)を計算する(ステップS305)。次いで、そのMOの占有時間を、Expansion Rateを掛けて引き延ばす(ステップS306)。これにより、そのMOの負荷量をExpansion Rateで割って小さくする。次いで、ステップS101に戻り、もう一度山積みする。そして、資源毎に負荷超過があるか調べ、負荷超過があればステップS303〜S306、及びS301を繰り返す。負荷超過がなければ終了する(ステップS302)。以上の処理は、バックワード及び/又はフォワードに山積みされた状態から、割付け方向とは逆の時間軸方向に、連続的に山崩しする処理に相当する。
ステップS30のMO割付けにより、工場における、製造開始日時、製造終了日時が決定されることによって、MOのプロパティ「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定される。
MPRS110は、MBR(MB for Rough Scheduling)を用いて、MOに対する原材料の所要量を計算し、必要な原材料をINVにひも付けする。INVが不足する場合、MPRS110は、あらかじめ設定された購買ロットサイズの指定に従い、POを自動生成する。そして、ステップS10のPO割付けに戻る。
以上のステップS10からステップS40までの処理を、割付けるPOがなくなるまで繰り返す(ステップS50)。
そして、MPRS110は、ラフスケジュール結果を、DH130の中の、オーダに関する記憶領域のPO(及び/またはFO)、MOに書き込む。
次のステップS20のMO生成において、「配送資源1」に割付けられた製品X1のPOを、工場F2における「F2:製品在庫」の製品X1のINVにひも付ける。ただし、工場F2において、製品X1のINVが不足するため、製品X1のMOを生成する。これは、本発明における第1の製造オーダ生成ステップに相当する。
次のステップS30のMO割付けにより、工場F2の生産資源「F2:製造工程」に、製品X1のMOを割付ける。このとき、工場F2の、製品X1に係るMOのプロパティ「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定される。これは、本発明における第1の製造オーダ割付ステップに相当する。
次のステップS40のPO生成において、生産資源「F2:製造工程」に割付けられた製品X1のMOを、「F2:原料在庫」の部品Y1のINVにひも付ける。ただし、部品Y1のINVが不足するため、部品Y1のPOを生成する。これは、本発明における第1の購買オーダ生成ステップに相当する。
次のステップS20のMO生成において、「配送資源2」に割付けられた部品Y1のPOを、工場F4における「F4:製品在庫」の部品Y1のINVにひも付ける。ただし、工場F4において、部品Y1のINVが不足するため、部品Y1のMOを生成する。これは、本発明における第2の製造オーダ生成ステップに相当する。
次のステップS30のMO割付けにより、工場F4の生産資源「F4:製造工程」に、部品Y1のMOを割付ける。このとき、工場F4の、部品Y1に係るMOのプロパティ「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定される。これは、本発明における第2の製造オーダ割付ステップに相当する。
次のステップS40のPO生成において、生産資源「F4:製造工程」に割り付けられたMOを、「F4:原料在庫」の原材料Z1のINVにひも付ける。ただし、原材料Z1のINVが不足するため、原材料Z1のPOを生成する。これは、本発明における第2の購買オーダ生成ステップに相当する。
ステップS10に戻り、PO割付けにより、原材料Z1を顧客F4に供給できるサプライヤS1、S2のうち、最適なサプライヤと配送資源を求め(この結果、サプライヤS1と配送資源3が決まる)、原材料Z1を、サプライヤS1から顧客F4に配送する「配送資源3」に、原材料Z1のPOを割付ける。このとき、原材料Z1に係るPOのプロパティ「ラフサプライヤ」(=S1)、「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定される。これは、本発明における第3の購買オーダ割付ステップに相当する。
(b)MOのうち必要なものを入力する。必要なものとは、MOのプロパティ「顧客」が、自工場となっているオーダ、つまり自工場で生産するオーダである。
(c)PBのうち必要なものを参照する。必要なものとは、PBのプロパティ「顧客」または「サプライヤ」が、自工場となっているPBである。
(d)入力したデータをもとに、詳細スケジュールする。この詳細スケジュールは、好ましくは有限能力スケジューリングによる。
表3に、ROPのプロパティの例を示す。なお、表3は、ROPのデータの主プロパティを例示する一例であって、本発明はこれに限定しない。
表4に、MBのプロパティの例を示す。なお、表4は、MBのデータの主プロパティを例示する一例であって、本発明はこれに限定しない。
OPは、ある品目についての、ある作業工程において、どの資源を用いて、どのタスク(前段取り、製造、後段取り)を、いつ開始・終了するかの情報を含んでいる。OPの情報は、作業指示として作業者に提示され、作業者は、その作業指示にしたがって作業を行う。そして、作業者による作業開始時、作業完了時に、OPRが入力される。原材料/部品/製品にRFID(Radio Frequency Identification)、バーコード等の識別タグが付されている場合、製造工程においてこれを読み取ることにより、OPRを自動的に記録してもよい。DH130は、外部から入力されるOPRを、随時に格納する。
表5に、OPRのプロパティの例を示す。なお、表5は、OPRのデータの主プロパティを例示する一例であって、本発明はこれに限定しない。
各工場のOPRE165は、DH130から読み出した複数のOPRと、自工場のMBを用いて、(a)統計処理により、複数のOPRから、工場・品目・工程・資源・タスクにおける所要時間の発生分布を求めて、所要時間の平均値、最小値、最大値、標準偏差、確率分布のグラフを出力し、そして、(b)現在のMBの設定値との偏差を出力するとともに、偏差が大きいランキングを出力する。また、各工場のOPRE165が、(c)いままで発生したことのない作業実績(例えば、現在のMBで指定されていない資源(例えば機械)を例外的に使用した場合等)をリストするよう構成することができる。これは、現在のMBに、新たな使用指図(作業員、機械の使用)や入力指図(原材料、部品の入力)、出力指図(生産物、副産物の出力)を追加しなければならない可能性を示す。
TRRは、あるサプライヤから、ある顧客に向けて、ある品目を、ある配送資源で配送したとき、いつ開始・終了し、その所要時間はどれだけかかったかの情報である。POの配送開始時、配送完了時に、TRRが入力される。原材料/部品/製品にRFID、バーコード等の識別タグが付されている場合、配送工程においてこれを読み取ることにより、TRRを自動的に記録してもよい。DH130は、外部から入力されるTRRを、随時に格納する。
表6に、TRRのプロパティの例を示す。なお、表6は、TRRのデータの主プロパティを例示する一例であって、本発明はこれに限定しない。
TRRE125は、DH130から読み出した複数のTRRと、PBを用いて、(a)統計処理により、複数のTRRから、サプライヤ・顧客・品目・配送資源における所要時間の発生分布を求めて、所要時間の平均値、最小値、最大値、標準偏差、確率分布のグラフを出力し、そして、(b)現在のPBの設定値との偏差を出力するとともに、偏差が大きいランキングを出力する。また、TRRE125が、(c)いままで発生したことのない配送実績もリストするよう構成することができる。これは、現在のPBに新たなPBを追加しなければならない可能性を示す。
第3の工場、その下流側の第2の工場、さらに下流側の第1の工場、及び需要者のサプライチェーンのラフスケジューリングが生成される処理は、第3の工場を、原材料Z1を自ら生産してその下流側の第2の工場に供給する「(第1の)供給者」とみなしたときの、図6に示すサプライチェーンのラフスケジューリングが生成される処理(第1の購買オーダ割付ステップから第3の購買オーダ割付ステップまで)と同様であるので、ここでの詳しい説明を省略する。なお、第3の購買オーダ割付ステップに相当するステップS10のPO割付けの結果、原材料Z1に係るPOのプロパティ「ラフサプライヤ」(=F5)、「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定されているものとする。
次のステップS30のMO割付けにより、工場F5の生産資源「F5:製造工程」に、部品Z1のMOを割付ける。このとき、工場F5の、部品Z1に係るMOのプロパティ「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定される。これは、本発明における第3の製造オーダ割付ステップに相当する。
次のステップS40のPO生成において、生産資源「F5:製造工程」に割り付けられたMOを、「F5:原料在庫」の原材料A1のINVにひも付ける。ただし、原材料A1のINVが不足するため、原材料A1のPOを生成する。これは、本発明における第3の購買オーダ生成ステップに相当する。
ステップS10に戻り、PO割付けにより、原材料A1を顧客F5に供給できるサプライヤS1、S2のうち、最適なサプライヤと配送資源を求め(この結果、サプライヤS1と配送資源4が決まる)、原材料A1を、サプライヤS1から顧客F5に配送する「配送資源4」に、原材料A1のPOを割付ける。このとき、原材料A1に係るPOのプロパティ「ラフサプライヤ」(=S1、本発明における第2の供給者に相当する)、「ラフ開始日時」、「ラフ終了日時」が設定される。これは、本発明における第4の購買オーダ割付ステップに相当する。
Claims (9)
- 複数の工場(Fn)で生産する少なくとも1つの対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダを時間軸方向に割付けることにより、対象物(Xi)の原材料または部品(Yj)を供給する少なくとも1つの供給者(Sm)、複数の工場(Fn)、及び少なくとも1つの顧客(Cl)を含むサプライチェーンの生産計画を生成する、複数工場の生産スケジュール作成方法において、
前記対象物及び原材料または部品(Xi,Yj)の購買オーダ及び/または需要予測、並びに在庫実績の情報を、入力装置を介して入力するステップと、
前記対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測について、前記対象物(Xi)を顧客(Cl)に供給する供給元の第1の工場と配送資源を決定し、前記対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測を、前記配送資源に割付ける、第1の購買オーダ割付ステップと、
前記第1の購買オーダ割付ステップの結果、前記第1の工場における前記対象物(Xi)の在庫実績が不足するとき、前記対象物(Xi)の製造オーダを生成し、当該製造オーダを前記第1の工場の生産資源に割付ける、製造オーダ割付ステップと、
前記製造オーダ割付ステップの結果、前記第1の工場における前記原材料または部品(Yj)の在庫実績が不足するとき、前記第1の工場を顧客とする前記原材料または部品(Yj)の購買オーダを生成する、第1の購買オーダ生成ステップと、
前記第1の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(Yj)の購買オーダについて、前記原材料または部品(Yj)を前記第1の工場に供給する供給者及び配送資源を決定し、前記原材料または部品(Yj)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第2の購買オーダ割付ステップと、
前記配送資源に割付けた購買オーダ及び/または需要予測、及び前記生産資源に割付けた製造オーダの開始日時及び終了日時の情報を、サプライチェーンのスケジュール結果として、互いに関係付けて記憶装置に格納する、ラフスケジュール格納ステップと、
前記対象物及び原材料または部品の購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダのうち、前記複数の工場(Fn)の各工場で対象物を生産する詳細スケジュールを作成するために必要なオーダの情報を入力し、工程ごとに設定された製造BOMの設定情報を用いて、有限能力スケジューリングにより、工場ごとに、詳細スケジュールを作成する、詳細スケジュール作成ステップと、
前記詳細スケジュール作成ステップにより作成した、購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダの詳細開始日時及び詳細終了日時を、詳細スケジュール結果として、記憶装置に格納する、詳細スケジュール格納ステップと、
前記詳細スケジュール格納ステップにより前記記憶装置に格納した前記詳細スケジュール結果を参照し、前記詳細スケジュール作成ステップより前に作成された前記サプライチェーンのスケジュール結果を、前記詳細スケジュール結果をもとに更新し、更新されたサプライチェーンのスケジュール結果を出力装置に出力するステップと
を含み、
前記第1及び第2の購買オーダ割付ステップは、それぞれ、供給先と供給元との組み合わせごと、及び選択可能な配送資源ごとに設定された、購買BOMの設定情報を用いる演算処理により、対象物の供給元と配送資源を決定し、当該決定した配送資源に購買オーダを割付けること
を特徴とする複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 複数の工場(Fn)のうちの下流側の第1の工場で生産する第1の対象物(Xi)、及び上流側の第2の工場で生産する第2の対象物(Yj)の購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダを時間軸方向に割付けることにより、第2の対象物(Yj)の原材料または部品(Zk)を供給する少なくとも1つの供給者(Sm)、複数の工場(Fn)、及び少なくとも1つの顧客(Cl)を含むサプライチェーンの生産計画を生成する、複数工場の生産スケジュール作成方法において、
前記第1及び第2の対象物及び原材料または部品(Xi,Yj,Zk)の購買オーダ及び/または需要予測、並びに在庫実績の情報を、入力装置を介して入力するステップと、
前記第1の対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測について、前記第1の対象物(Xi)を顧客に配送する第1の工場と配送資源を決定し、前記第1の対象物(Xi)の購買オーダ及び/または需要予測を、前記配送資源に割付ける、第1の購買オーダ割付ステップと、
前記第1の購買オーダ割付ステップの結果、前記第1の工場における前記第1の対象物(Xi)の在庫実績が不足するとき、前記第1の対象物(Xi)の製造オーダを生成し、当該製造オーダを前記第1の工場の生産資源に割付ける、第1の製造オーダ割付ステップと、
前記第1の製造オーダ割付ステップの結果、前記第1の対象物(Xi)の原材料または部品であって、前記第1の工場が保有する第2の対象物(Yj)の在庫実績が不足するとき、前記第1の工場を顧客とする当該第2の対象物(Yj)の購買オーダを生成する、第1の購買オーダ生成ステップと、
前記第1の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記第2の対象物(Yj)の購買オーダについて、前記第2の対象物(Yj)を前記第1の工場に供給する第2の工場と配送資源を決定し、前記第2の対象物(Yj)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第2の購買オーダ割付ステップと、
前記第2の購買オーダ割付ステップの結果、前記第2の工場における第2の対象物(Yj)の在庫実績が不足するとき、前記第2の対象物(Yj)の製造オーダを生成し、前記第2の工場の生産資源に、当該製造オーダを割付ける、第2の製造オーダ割付ステップと、
前記第2の製造オーダ割付ステップの結果、前記第2の対象物(Yj)の原材料または部品であって、前記第2の工場が保有する原材料または部品(Zk)の在庫実績が不足するとき、前記第2の工場を顧客とする当該原材料または部品(Zk)の購買オーダを生成する、第2の購買オーダ生成ステップと、
前記第2の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(Zk)の購買オーダについて、前記原材料または部品(Zk)を前記第2の工場に供給する供給者と配送資源を決定し、前記原材料または部品(Zk)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第3の購買オーダ割付ステップと、
前記配送資源に割付けた購買オーダ及び/または需要予測、及び前記生産資源に割付けた製造オーダの開始日時及び終了日時の情報を、サプライチェーンのスケジュール結果として、互いに関係付けて記憶装置に格納する、ラフスケジュール格納ステップと、
前記対象物及び原材料または部品の購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダのうち、前記複数の工場(Fn)の各工場で対象物を生産する詳細スケジュールを作成するために必要なオーダの情報を入力し、工程ごとに設定された製造BOMの設定情報を用いて、有限能力スケジューリングにより、工場ごとに、詳細スケジュールを作成する、詳細スケジュール作成ステップと、
前記詳細スケジュール作成ステップにより作成した、購買オーダ及び/または需要予測、及び製造オーダの詳細開始日時及び詳細終了日時を、詳細スケジュール結果として、記憶装置に格納する、詳細スケジュール格納ステップと、
前記詳細スケジュール格納ステップにより前記記憶装置に格納した前記詳細スケジュール結果を参照し、前記詳細スケジュール作成ステップより前に作成された前記サプライチェーンのスケジュール結果を、前記詳細スケジュール結果をもとに更新し、更新されたサプライチェーンのスケジュール結果を出力装置に出力するステップと
を含み、
前記第1,第2,及び第3の購買オーダ割付ステップは、それぞれ、供給先と供給元との組み合わせごと、及び選択可能な配送資源ごとに設定された、購買BOMの設定情報を用いる演算処理により、対象物の供給元と配送資源を決定し、当該決定した配送資源に購買オーダを割付けること
を特徴とする複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 前記第3の購買オーダ割付ステップにより、前記第2の工場を顧客とする前記原材料または部品(Zk)の購買オーダを割付けた前記供給者を、第1の供給者としたとき、当該第1の供給者が、前記原材料または部品(Zk)を自ら生産する、前記第2の工場より上流側の第3の工場であり、かつ、前記第1の供給者を兼ねる第3の工場が生産する前記原材料又は部品(Zk)を第3の対象物としたとき、当該第3の対象物(Zk)の原材料または部品(At)を供給する少なくとも1つの第2の供給者がいる場合、
前記第3の購買オーダ割付ステップの結果、前記第3の工場における第3の対象物(Zk)の在庫実績が不足するとき、前記第3の対象物(Zk)の製造オーダを生成し、前記第3の工場の生産資源に、当該製造オーダを割付ける、第3の製造オーダ割付ステップと、
前記第3の製造オーダ割付ステップの結果、前記第3の対象物(Zk)の原材料または部品であって、前記第3の工場が保有する原材料または部品(At)の在庫実績が不足するとき、前記第3の工場を顧客とする当該原材料または部品(At)の購買オーダを生成する、第3の購買オーダ生成ステップと、
前記第3の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(At)の購買オーダについて、前記原材料または部品(At)を前記第3の工場に供給する第2の供給者と配送資源を決定し、前記原材料または部品(At)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第4の購買オーダ割付ステップと、
をさらに含み、
以下同様に、第(p+2)の購買オーダ割付ステップにより、第(p+1)の工場を顧客とする原材料または部品(At)の購買オーダを割付けた供給者を、第(p−1)の供給者としたとき、第pの供給者が、前記原材料または部品(At)を自ら生産する、前記第(p+1)の工場より上流側の第(p+2)の工場であり、かつ、前記第pの供給者を兼ねる第(p+2)の工場が生産する原材料又は部品(At)を第(p+2)の対象物としたとき、前記第(p+2)の対象物の原材料または部品(Bu)を供給する少なくとも1つの第(p+1)の供給者がいる場合(ここで、p=2,3,・・・)、
前記第(p+2)の購買オーダ割付ステップの結果、前記第(p+2)の工場における第(p+2)の対象物(At)の在庫実績が不足するとき、前記第(p+2)の対象物(At)の製造オーダを生成し、前記第(p+2)の工場の生産資源に、当該製造オーダを割付ける、第(p+2)の製造オーダ割付ステップと、
前記第(p+2)の製造オーダ割付ステップの結果、前記第(p+2)の対象物(At)の原材料または部品であって、前記(p+2)の工場が保有する原材料または部品(Bu)の在庫実績が不足するとき、前記第(p+2)の工場を顧客とする当該原材料または部品(Bu)の購買オーダを生成する、第(p+2)の購買オーダ生成ステップと、
前記第(p+2)の購買オーダ生成ステップの結果生成された、前記原材料または部品(Bu)の購買オーダについて、前記原材料または部品(Bu)を前記第(p+2)の工場に供給する第(p+1)の供給者と配送資源を決定し、前記原材料または部品(Bu)の購買オーダを、前記配送資源に割付ける、第(p+3)の購買オーダ割付ステップと、
をさらに含み、
前記第1,第2,第3,第4,以下、第(p+3)まで(ここで、p=2,3,・・・)の購買オーダ割付ステップは、それぞれ、供給先と供給元との組み合わせごと、及び選択可能な配送資源ごとに設定された、購買BOMの設定情報を用いる演算処理により、対象物の供給元と配送資源を決定し、当該決定した配送資源に購買オーダを割付けること
を特徴とする、請求項2に記載の複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 前記製造オーダ割付ステップ、または前記第1及び第2の製造オーダ割付ステップは、
前記生産資源に割付け可能な複数の製造オーダをバックワード及び/またはフォワードに割付けて山積みし、次いで山崩しする有限能力ラフスケジューリングにより、製造オーダを割付けるステップ
を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 前記購買オーダにしたがった実際の配送開始日時及び配送終了日時の情報を、購買オーダごとに、配送実績として入力するステップと、
前記配送実績入力ステップにより入力された複数の配送実績の情報から、配送の所要時間を解析し、解析結果に応じて対応する購買BOMの設定情報を変更することの示唆を出力するステップと、
前記購買BOM変更示唆ステップにより示唆された変更を承認する信号の入力に応じて、前記対応する購買BOMを変更するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 前記詳細スケジュール作成に用いられる前記製造BOMの情報のうち、工場内の各工程に使用する資源の使用を指す情報を取り去る処理により、修正された製造BOMの情報を、工場ごとに生成するステップ
をさらに含み、
前記製造オーダ割付ステップ、または前記第1の製造オーダ割付ステップ及び第2の製造オーダ割付ステップにおいて、前記各工場の修正された製造BOMの設定情報を参照し、各工場の生産資源に製造オーダを割付けること
を特徴とする、請求項1または2に記載の複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 前記製造オーダにしたがった実際の作業の実績開始日時及び実績終了日時の情報を、製造オーダごとに、作業実績として入力するステップと、
前記作業実績入力ステップにより入力された複数の作業実績の情報から、作業の所要時間を解析し、解析結果に応じて対応する製造BOMの設定情報を変更することの示唆を出力するステップと、
前記製造BOM変更示唆ステップにより示唆された変更を承認する信号の入力に応じて、前記対応する製造BOMを変更するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 前記詳細スケジュール作成ステップにより作成した詳細スケジュール結果のうち、各工場の工程の作業情報をもとに、オーダ同士の関係付けを表す情報を生成するステップと、
前記関係付け情報生成ステップにより生成した、オーダ同士の関係付けを表す情報を、前記記憶装置に格納する、格納ステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の複数工場の生産スケジュール作成方法。 - 前記詳細スケジュール格納ステップは、少なくとも、前記詳細スケジュール作成ステップにより作成した、各工場における複数の工程の開始日時及び終了日時のうち、最先の開始日時及び最後の終了日時の情報を取得して、前記製造オーダの詳細開始日時及び詳細終了日時に設定する処理を含み、
前記詳細スケジュール格納ステップにより前記記憶装置に格納した、購買オーダ及び/または需要予測、または製造オーダの詳細開始日時及び詳細終了日時を取得し、前記詳細スケジュール作成ステップより前に作成されたサプライチェーンのスケジュール結果を、前記取得した詳細開始日時及び詳細終了日時をもとに修正するステップをさらに含むこと
を特徴とする、請求項1または2に記載の複数工場の生産スケジュール作成方法。
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