JP7296902B2 - 油回収システムおよび油の回収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、油回収システムおよび油の回収方法に関するものである。
油類や廃棄物などの貯蔵施設や工場などの敷地では、油や汚染物が地盤へ浸透し、地下水面上を移動して公共水域等へ拡散していくリスクがある。
廃棄物の貯蔵施設では、敷地境界近傍に揚水井戸を設置しておき、貯留槽の漏水を検知した後、揚水井戸から汚染物質を含む地下水を揚水することにより、敷地境界外への汚染物の拡散を防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許公報第6484139号
しかしながら、従来の方法では、揚水井戸で回収しきれなかった汚染物が、揚水井戸同士の間の地盤から境界外へ流出する可能性がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、油類を含む流体の敷地境界外への流出を防止できる油回収システムおよび油の回収方法を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、施設の敷地境界の内側に、地盤の地下水位変動範囲付近において水平方向に延伸するように設置されたドレーン材と、一端が前記ドレーン材に連結され、他端が延伸している吸引ホースと、前記吸引ホースの他端に連結された真空吸引部と、を具備し、前記ドレーン材は、一方の面から他方の面に流体を透過させず、前記他方の面が前記敷地境界側となるように設置され、前記ドレーン材は、板状の芯材と、前記芯材の両面を被覆する不織布部と、前記芯材の片面の前記不織布部に重ねて設けられたフィルム状の遮蔽材からなり、前記ドレーン材の内部には前記芯材と前記不織布部とに囲まれた複数の空間が形成されることを特徴とする油回収システムである。
第1の発明によれば、施設の敷地境界の内側に水平方向に延伸するように設置されたドレーン材が、一方の面から他方の面に流体を透過させないので、ドレーン材付近へ移動してきた油類を含む流体の敷地境界外への流出を防止することができる。また、真空吸引部で吸引することにより、油類を含む流体をドレーン材で吸引して回収することができる。
単体の前記ドレーン材が上下に複数段に区分され、各段に前記吸引ホースの一端が連結されてもよい。
また、複数の前記ドレーン材が上下方向に併設され、それぞれの前記ドレーン材に前記吸引ホースの一端が連結されてもよい。
このようなドレーン材を用いれば、地盤の地下水位の変動に伴って油層の位置が上下した場合に、ドレーン材のうち油層のある部分のみを限定して吸引を実施することができるので、余分な空気や水の吸引量が減り、効率的に油類を回収できる。
前記施設は例えば油貯蔵施設であり、前記ドレーン材が平面視で前記油貯蔵施設を囲むように設置される。
これにより、油貯蔵施設が地震や事故等に見舞われた場合の敷地外への油の流出リスクを、遮水壁で囲む場合よりも少ない費用で低減できる。
前記他方の面に遮蔽材が設けられることが望ましい。
これにより、遮蔽材が設けられた他方の面からドレーン材に流体が流れ込まないので、ドレーン材の敷地境界側の地盤からの水や空気の吸引を防止できる。
第2の発明は、施設の敷地境界の内側に、一方の面から他方の面に流体を透過させないドレーン材を、地盤の地下水位変動範囲付近において水平方向に延伸し、前記他方の面が前記敷地境界側となるように設置する工程aと、一端が前記ドレーン材に連結された吸引ホースの他端を真空吸引部に連結する工程bと、前記真空吸引部を作動させて前記ドレーン材から油を吸引する工程cと、を具備し、前記ドレーン材は、板状の芯材と、前記芯材の両面を被覆する不織布部と、前記芯材の片面の前記不織布部に重ねて設けられたフィルム状の遮蔽材からなり、前記ドレーン材の内部には前記芯材と前記不織布部とに囲まれた複数の空間が形成されることを特徴とする油の回収方法である。
第2の発明によれば、施設の敷地境界の内側にドレーン材を水平方向に延伸するように設置するので、ドレーン材付近へ移動してきた油類を含む流体が敷地境界外に流出するのを防止できる。また、真空吸引部で吸引することにより、油類を含む流体をドレーン材で吸引して回収することができる。
地下水位変動範囲が地盤の浅い部分に位置する場合には、前記工程aで、前記地下水位変動範囲より深い位置まで溝を掘削し、前記溝に前記ドレーン材を設置し、前記溝を埋め戻すことが望ましい。
この方法でドレーン材を設置する場合、単体の前記ドレーン材が上下に複数段に区分され、各段に前記吸引ホースの一端が連結されてもよい。
地下水位変動範囲が地盤の浅い部分に位置する場合、溝を掘削することによってドレーン材を容易に設置することができる。また、単体のドレーン材を上下に複数段に区分して吸引ホースを連結すれば、ドレーン材の一部の区画のみから吸引できる。
地下水位変動範囲が地盤の深い部分に位置する場合には、例えば、前記工程aで、前記敷地境界の内側に鉛直方向の基幹ボーリング孔を削孔し、前記基幹ボーリング孔から前記地下水位変動範囲付近に削孔した複数段の水平方向のボーリング孔内に前記ドレーン材をそれぞれ設置し、各段の前記ドレーン材に前記吸引ホースが連結される。
または、前記工程aで、前記敷地境界の内側に前記地下水位変動範囲付近に向けて曲がりボーリング孔を削孔し、前記曲がりボーリング孔に連続して前記地下水位変動範囲付近に削孔した複数段の水平方向のボーリング孔に前記ドレーン材をそれぞれ設置し、各段の前記ドレーン材に前記吸引ホースが連結されてもよい。
地下水位変動範囲が地盤の深い部分に位置する場合、基幹ボーリング孔や曲がりボーリング孔から水平方向のボーリング孔を掘削することによって、ドレーン材を地下水位変動範囲付近に容易に設置することができる。また、複数段の水平方向のボーリング孔内にドレーン材をそれぞれ設置して吸引ホースを連結すれば、一部のドレーン材のみから吸引できる。
ドレーン材を上下に複数段に区分した場合や、複数段の水平方向のボーリング孔にドレーン材を設置した場合には、前記工程cで、前記各段のうち、油層の存在する段に設置された前記ドレーン材から油を回収することが望ましい。
これにより、地盤の地下水位の変動に伴って油層の位置が上下した場合に、ドレーン材のうち油層のある部分のみを限定して吸引を実施することができる。
本発明によれば、油類を含む流体の敷地境界外への流出を防止できる油回収システムおよび油の回収方法を提供できる。
油回収システム33を示す図。 ドレーン材4を示す図。 ドレーン材4を設置する方法を示す図。 ドレーン材4が上下2段に区分された例を示す図。 壁13の間にドレーン材4を設置した例を示す図。 油回収システム33aを示す図。 油回収システム33aの構築方法を示す図。 ドレーン材16の延伸方向に直交する断面を示す図。 油回収システム33bを示す図。 油回収システム33bの構築方法を示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係る油回収システム33を示す図である。図1(a)は、油回収システム33の鉛直方向の断面図、図1(b)は、図1(a)に示す線A-Aによる断面図である。図2は、ドレーン材4を示す図である。図2(a)は、図1(b)に示す線B-Bによる断面図、図2(b)は、図1(b)に示すドレーン材4を敷地の中心側から見た図である。
図1に示すように、油回収システム33は、ドレーン材4、吸引ホース5、真空吸引部6等からなる。
図1(a)に示すように、ドレーン材4は、油貯蔵施設2の敷地境界3の内側の地盤1に、地下水位変動範囲31の全高に亘って設置される。ドレーン材4は、幅方向が略鉛直方向に沿い、水平方向に延伸するように設置される。図1(b)に示すように、ドレーン材4は油貯蔵施設2の全体の外周を覆うように複数枚を並べて配置され、隣り合うドレーン材4同士は端部を重ね合わせたり接合したりして隙間なく配置される。吸引ホース5は、一端がドレーン材4に連結され、他端が地上に延伸して真空吸引部6に連結される。
図2(a)に示すように、ドレーン材4は、板状の芯材8と、芯材8の両面を被覆する不織布部9と、芯材8の片面の不織布部9に重ねて設けられたフィルム状の遮蔽材32からなる。芯材8は樹脂製であり、ドレーン材4の両面の不織布部9同士を繋ぐ帯状材8aと、帯状材8a同士を繋ぐ帯状材8bとからなる。不織布部9、遮蔽材32は例えばポリエステル製である。遮蔽材32は例えばドレーン材4の製造時に貼付される。ドレーン材4は、地盤1中に、遮蔽材32が設けられた面が敷地境界3側となるように設置される。
ドレーン材4の内部には芯材8と不織布部9とに囲まれた複数の空間10が形成される。ドレーン材4では、遮蔽材32が設けられた面から空間10bには流体が流れ込まない。また、図2(a)に示す左側の空間10aと右側の空間10bとの間に帯状材8bが存在するため、左面から空間10aに流れ込んだ流体は右面側に透過しない。
ドレーン材4は流体の流路である空間10が水平方向に延伸するように設置され、図2(b)に示すように、ドレーン材4の一方の端部には吸引パイプ12が接続される。ドレーン材4と吸引パイプ12との接続部には、隙間からの空気等の流入を防ぐためのシール材7aが設けられる。ドレーン材4の他方の端部には、空気等の流入を防ぐためのシール材7bが設けられる。吸引パイプ12には吸引ホース5が連結される。
図3は、ドレーン材4を設置する方法を示す図である。図3(a)は地盤1に溝11を掘削する工程を示す図、図3(b)は溝11にドレーン材4を設置する工程を示す図である。
図1に示す油回収システム33を構築する際には、まず、図3(a)に示すように、油貯蔵施設2の敷地境界3の内側の地盤1に筒状の溝11を地下水位変動範囲31より深い位置まで掘削する。溝11は例えばバックホウなどを用いて掘削される。そして、ドレーン材4を地上から溝11内に吊り降ろして、図3(b)に示すようにドレーン材4およびドレーン材4に連結された吸引ホース5を溝11内に設置する。次に、溝11を埋戻す。このとき、ドレーン材4を地上から吊り下げて支持した状態のまま溝11に土砂を投入すれば、土砂によってドレーン材4が潰れることがない。溝11を埋め戻したら、吸引ホース5の地上側の端部を地上に設けられた真空吸引部6に連結する。
なお、真空吸引部6は、地上に常時設置してもよいし、事故発生時に設置してもよい。真空吸引部6を常時設置して定期的に吸引を実施し、揚液の有無や揚液中の油分の含有量を確認すれば、油の漏洩を検知することができる。また、油の漏洩を検知したら連続吸引に切り替えることで、迅速に油を回収できる。
図1に示すように事故等によって油貯蔵施設2から油34が漏洩すると、油34が地盤1に浸透して地下水面に到達して油層35が形成される。油層35は地下水とともに流れてドレーン材4付近に到達する。ドレーン材4は上記したように図2(a)に示す左面から右面に流体を透過させないので、筒状のドレーン材4の内側に到達した油層35は、ドレーン材4の外側に透過せず、図1(b)に示すようにドレーン材4に沿ってゆっくり広がる。
油回収システム33では、真空吸引部6を作動させると、吸引ホース5および吸引パイプ12を介してドレーン材4中の空気が図1(b)や図2(b)の白矢印に示す方向に引かれる。すると、筒状のドレーン材4の内側の地盤1の油層35を含む流体がドレーン材4内に流入し、図1(b)の白矢印に示す方向に移動して吸引パイプ12および吸引ホース5を介して地上に回収される。
なお、ドレーン材4は、上記したように図2(a)に示す遮蔽材32側が敷地境界3側となるように地盤1中に設置されている。そのため、真空吸引部6を作動させた時にドレーン材4の敷地境界3側から空気や水が吸引されることはない。
このように、第1の実施形態の油回収システム33によれば、施設の敷地境界3の内側に水平方向に延伸するように筒状に設置されたドレーン材4が、油層35を含む流体を外側に透過させないので、油の敷地境界3外への流出を防止することができる。また、真空吸引部6で吸引することにより、油層35を含む流体をドレーン材4で吸引して回収することができる。
第1の実施形態では、ドレーン材4を平面視で油貯蔵施設2を囲むように設置することにより、遮水壁で囲む場合よりも少ない費用で敷地境界3の外側への油34の流出リスクを低減できる。
また、地盤1に溝11を掘削することにより、地下水位変動範囲31が地盤1の比較的浅い部分に位置する場合に、ドレーン材4を容易に設置できる。
なお、第1の実施形態ではドレーン材4の全幅を用いて吸引を実施したが、ドレーン材4を上下に複数段に区分してもよい。図4は、単体のドレーン材4が上下2段に区分された例を示す図である。
図4に示すドレーン材4は、上段4aと下段4bとに区分される。上段4aではドレーン材4の一方の端部に設けられた吸引パイプ12aに吸引ホース5aが連結され、下段4bではドレーン材4の他方の端部に設けられた吸引パイプ12bに吸引ホース5bが連結される。上段4aでは、シール材7aが吸引パイプ12aと上段4aとの接続部からの空気等の流入を防ぎ、シール材7bが上段4aの端部からの空気等の流入を防ぐ。下段4bでは、シール材7aが下段4bの端部からの空気等の流入を防ぎ、シール材7bが吸引パイプ12bと下段4bとの接続部からの空気等の流入を防ぐ。
図4に示す例では、地盤1の地下水位の変動に伴って油層35の位置が上下した場合に、上段4aと下段4bのうち油層35のある段のみを限定して吸引することができる。そのため、余分な空気や水の吸引量が減り、効率的に油類を回収できる。
また、第1の実施形態ではドレーン材4を溝11内に直接設置して埋め戻したが、溝11に壁を設けてドレーン材4を設置してもよい。図5は、壁13の間にドレーン材4を設置した例を示す図である。
図5に示す例では、地盤1に掘削した溝11内に2枚の壁13を設置し、壁13の間にドレーン材4を設置する。筒状のドレーン材4の内側の壁13aにはドレーン材4と略同等の高さのスリット14が設けられ、真空吸引部を作動させると油層35を含む流体がスリット14を介してドレーン材4に流入する。図5に示す例では、壁13の間に土が充填されないので、壁13の間からドレーン材4を引き上げることによりドレーン材4を容易に交換することができる。また、ドレーン材4の深さ方向の位置調整が容易にできるため、油層の位置に合わせて、ドレーン材4の設置深さを調整することで、効率的に油を吸引することができる。
ドレーン材4の構成は、図2(a)に示すものに限らない。ドレーン材4は、一方の面から他方の面に流体が透過せず、他方の面から流体が流れ込まないものであればよく、流体が流れ込まない側の面が敷地境界3側となるように設置される。
以下、本発明の別の例について、第2、第3の実施形態として説明する。各実施形態では、第1の実施形態と異なる点について説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
[第2の実施形態]
図6は本発明の第2の実施形態に係る油回収システム33aを示す図である。図7は、油回収システム33aの構築方法を示す図である。図7(a)は地盤1にボーリング孔17を削孔する工程を示す図であり、図6に示す線C1-C1による断面に対応している。図7(b)はボーリング孔17にドレーン材16を設置する工程を示す図であり、図6に示す線C2-C2による断面に対応している。図8は、ドレーン材16の延伸方向に直交する断面を示す図である。
図6、図7に示すように、油回収システム33aは、ドレーン材16、吸引ホース21、真空吸引部6等からなる。
図6に示す地盤1では地下水が矢印Dに示すように図の左から右に向かって流れている。このとき、ドレーン材16は地盤1の地下水の流れの下流側の敷地境界3の内側に水平方向に延伸するように設置される。図7(b)に示すように、ドレーン材16は、地盤1の地下水位変動範囲31付近に複数段に設置される。吸引ホース21は、一端がドレーン材16に連結され、他端が地上に延伸して真空吸引部6に連結される。
ドレーン材16は、例えば図2(a)に示すドレーン材4と同様の構成であり、一方の面から他方の面に流体が透過せず、他方の面から流体が流れ込まない。また、ドレーン材16の幅方向の断面は、図8(a)(b)に示すように直線状や円弧状であり、流体が流れ込まない面が敷地境界3側となるように配置される。
ドレーン材16は流体の流路である空間10(図2(a))が水平方向に延伸するように設置され、図7(b)に示すように、ドレーン材16の一方の端部にはキャップ20が接続される。ドレーン材16とキャップ20との接続部には、隙間からの空気等の流入を防ぐためのシール材19が設けられる。キャップ20には吸引ホース21が連結される。ドレーン材16の他方の端部には、空気等の流入を防ぐための図示しないシール材が設けられる。
図6に示す油回収システム33aを構築する際には、まず、図7(a)に示すように、油貯蔵施設2の敷地境界3の内側の地盤1に鉛直方向の基幹ボーリング孔15を削孔する。基幹ボーリング孔15は、地下水位変動範囲31より深い位置まで掘削される。そして、基幹ボーリング孔15から図示しない掘削機を発進させて地下水位変動範囲31内に水平方向のボーリング孔17-1、…、17-nを削孔し、図7(b)に示すように各ボーリング孔17-1、…、17-nにドレーン材16-1、…、16-nを設置する。ドレーン材16に連結された吸引ホース21は基幹ボーリング孔15を通って地上に達する。ドレーン材16を設置したら、吸引ホース21の地上側の端部を地上に設けられた真空吸引部6に連結する。
なお、ボーリング孔17-1、…、17-nは、上下方向になるべく間隔を空けずに削孔される。ドレーン材16は例えばボーリング孔17の削孔と同時に設置され、掘削機のケーシングを抜くとボーリング孔17の孔壁が崩れてドレーン材16が土砂に埋まる。
図6に示すように事故等によって油貯蔵施設2から油34が漏洩すると、油34が地盤1に浸透して地下水面に到達し、地下水とともに流れてドレーン材16の位置に到達する。上記したようにドレーン材16は一方の面から他方の面に流体を透過させないので、ドレーン材16に到達した油34はドレーン材16の油貯蔵施設2側の面から敷地境界3側の面に透過せず、ドレーン材16に沿ってゆっくり広がる。
油回収システム33aでは、真空吸引部6を作動させると、吸引ホース21およびキャップ20を介してドレーン材16中の空気が図7(b)の白矢印に示す方向に引かれる。すると、ドレーン材16の内側の地盤1の地下水面を浮遊する油34を含む流体がドレーン材16内に流入し、キャップ20および吸引ホース21を介して地上に回収される。
油回収システム33aでは、地盤1の地下水位の変動に伴って油34の層の位置が上下した場合に、複数段のドレーン材16-1、…、16-nのうち油34の層のある段のドレーン材16のみを限定して吸引を実施する。
このように、第2の実施形態の油回収システム33aにおいても、ドレーン材16が油34を含む流体を透過させずに吸引して回収するので、汚染物質の敷地境界3外への流出を防止することができる。また、ドレーン材16を平面視で地下水の下流側の敷地境界3の内側のみに設置することで、ドレーン材16の設置範囲を必要最小限に抑えて敷地外への油の流出リスクを大幅に低減できる。
第2の実施形態では、基幹ボーリング孔15を掘削し、基幹ボーリング孔15から水平方向のボーリング孔17を削孔することにより、地盤1の比較的深い部分に位置する地下水位変動範囲31にドレーン材16を容易に設置できる。
また、地下水位変動範囲31に複数段のドレーン材16を設置することにより、油34の層の位置が上下した場合に油34の層のある段のみを限定して吸引することができる。そのため、余分な空気や水の吸引量が減り、効率的に油類を回収できる。
[第3の実施形態]
図9は本発明の第3の実施形態に係る油回収システム33bを示す図である。図10は、油回収システム33bの構築方法を示す図である。図10(a)は地盤1にボーリング孔24を削孔する工程を示す図、図10(b)はボーリング孔24にドレーン材22を設置する工程を示す図である。図10(a)(b)はいずれも図9に示す線E-Eによる断面に対応しているが、図9の上半部に示すドレーン材22の端部付近の図示を省略している。
図9、図10に示すように、油回収システム33bは、ドレーン材22、吸引ホース28、真空吸引部6等からなる。
図9に示すように、ドレーン材22は複数の油貯蔵施設2が存在する敷地の敷地境界3の内側に水平方向に延伸し、平面視で油貯蔵施設2の群の外側を囲むように設置される。図10(b)に示すように、ドレーン材22は、地盤1の地下水位変動範囲31付近に複数段に設置される。吸引ホース28は、一端がドレーン材22に連結され、他端が地上に延伸して真空吸引部6に連結される。
ドレーン材22は、例えば図2(a)に示すドレーン材4と同様の構成であり、一方の面から他方の面に流体が透過せず、他方の面から流体が流れ込まない。また、ドレーン材22の幅方向の断面は、図8(a)(b)に示すように直線状や円弧状であり、流体が流れ込まない面が敷地境界3側となるように配置される。
ドレーン材22は流体の流路である空間10(図2(a))が水平方向に延伸するように設置され、図10(b)に示すように、ドレーン材22の一方の端部にはキャップ27が接続される。ドレーン材22とキャップ27との接続部には、隙間からの空気等の流入を防ぐためのシール材26が設けられる。キャップ27には吸引ホース28が連結される。ドレーン材22の他方の端部には、空気等の流入を防ぐための図示しないシール材が設けられる。
図9に示す油回収システム33bを構築する際には、図10(a)に示すように、油貯蔵施設2の敷地境界3の内側の地盤1に地表から地下水位変動範囲31に向けて曲がりボーリング孔23を削孔する。そして、曲がりボーリング孔23に連続して地下水位変動範囲31内に水平方向のボーリング孔24を削孔し、図10(b)に示すように各ボーリング孔24にドレーン材22を設置する。ドレーン材22に連結された吸引ホース28は曲がりボーリング孔23を通って地上に達する。ドレーン材22を設置したら、吸引ホース28の地上側の端部を地上に設けられた真空吸引部6に連結する。
なお、ボーリング孔24-1、…、24-nは、上下方向になるべく間隔を空けずに削孔される。ドレーン材22は例えばボーリング孔24の削孔と同時に設置され、掘削機のケーシングを抜くと曲がりボーリング孔23およびボーリング孔24の孔壁が崩れてドレーン材22が土砂に埋まる。
図9に示すように事故等によって油貯蔵施設2から油34が漏洩すると、油34が地盤1に浸透して地下水面に到達し、地下水とともに流れてドレーン材22の位置に到達する。上記したようにドレーン材22は一方の面から他方の面に流体を透過させないので、ドレーン材22の油貯蔵施設2側の面に到達した油34は敷地境界3側の面に透過せず、ドレーン材22に沿ってゆっくり広がる。
油回収システム33bでは、真空吸引部6を作動させると、吸引ホース28およびキャップ27を介してドレーン材22中の空気が図10(b)の白矢印に示す方向に引かれる。すると、ドレーン材22の内側の地下水面を浮遊する油34を含む流体がドレーン材22内に流入し、キャップ27および吸引ホース28を介して地上に回収される。
油回収システム33bでは、地盤1の地下水位の変動に伴って油34の層の位置が上下した場合に、複数段のドレーン材22-1、…、22-nのうち油の層のある段のドレーン材22のみを限定して吸引を実施する。
このように、第3の実施形態の油回収システム33bにおいても、ドレーン材22が油34を含む流体を透過させずに吸引して回収するので、汚染物質の敷地境界3外への流出を防止することができる。また、ドレーン材22を複数の油貯蔵施設2を平面視で囲むように敷地境界3の内側に設置することで、遮水壁で囲む場合よりも少ない費用で敷地外への油の流出リスクを大幅に低減できる。
第3の実施形態では、曲がりボーリング孔23に連続して水平方向のボーリング孔24を削孔することにより、地盤1の比較的深い部分に位置する地下水位変動範囲31にドレーン材22を容易に設置できる。
また、地下水位変動範囲31に複数段のドレーン材22を設置することにより、油層の位置が上下した場合に油層のある段のみを限定して吸引することができる。そのため、余分な空気や水の吸引量が減り、効率的に油類を回収できる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………地盤
2………油貯蔵施設
3………敷地境界
4、16、22………ドレーン材
4a………上段
4b………下段
5、5a、5b、21、28………吸引ホース
6………真空吸引部
7a、7b、19、26………シール材
8………芯材
8a、8b………帯状材
9………不織布部
10、10a、10b………空間
11………溝
12、12a、12b………吸引パイプ
13………壁
14………スリット
15………基幹ボーリング孔
17、24………ボーリング孔
20、27………キャップ
23………曲がりボーリング孔
31………地下水位変動範囲
33、33a、33b………油回収システム
34………油
35………油層

Claims (11)

  1. 施設の敷地境界の内側に、地盤の地下水位変動範囲付近において水平方向に延伸するように設置されたドレーン材と、
    一端が前記ドレーン材に連結され、他端が延伸している吸引ホースと、
    前記吸引ホースの他端に連結された真空吸引部と、
    を具備し、
    前記ドレーン材は、一方の面から他方の面に流体を透過させず、前記他方の面が前記敷地境界側となるように設置され
    前記ドレーン材は、板状の芯材と、前記芯材の両面を被覆する不織布部と、前記芯材の片面の前記不織布部に重ねて設けられたフィルム状の遮蔽材からなり、前記ドレーン材の内部には前記芯材と前記不織布部とに囲まれた複数の空間が形成されることを特徴とする油回収システム。
  2. 単体の前記ドレーン材が上下に複数段に区分され、各段に前記吸引ホースの一端が連結されることを特徴とする請求項1記載の油回収システム。
  3. 複数の前記ドレーン材が上下方向に併設され、それぞれの前記ドレーン材に前記吸引ホースの一端が連結されることを特徴とする請求項1記載の油回収システム。
  4. 前記施設が油貯蔵施設であり、前記ドレーン材が平面視で前記油貯蔵施設を囲むように設置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の油回収システム。
  5. 前記他方の面に遮蔽材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の油回収システム。
  6. 施設の敷地境界の内側に、一方の面から他方の面に流体を透過させないドレーン材を、地盤の地下水位変動範囲付近において水平方向に延伸し、前記他方の面が前記敷地境界側となるように設置する工程aと、
    一端が前記ドレーン材に連結された吸引ホースの他端を真空吸引部に連結する工程bと、
    前記真空吸引部を作動させて前記ドレーン材から油を吸引する工程cと、
    を具備し、
    前記ドレーン材は、板状の芯材と、前記芯材の両面を被覆する不織布部と、前記芯材の片面の前記不織布部に重ねて設けられたフィルム状の遮蔽材からなり、前記ドレーン材の内部には前記芯材と前記不織布部とに囲まれた複数の空間が形成されることを特徴とする油の回収方法。
  7. 前記工程aで、前記地下水位変動範囲より深い位置まで溝を掘削し、前記溝に前記ドレーン材を設置し、前記溝を埋め戻すことを特徴とする請求項6記載の油の回収方法。
  8. 単体の前記ドレーン材が上下に複数段に区分され、各段に前記吸引ホースの一端が連結されることを特徴とする請求項7記載の油の回収方法。
  9. 前記工程aで、前記敷地境界の内側に鉛直方向の基幹ボーリング孔を削孔し、前記基幹ボーリング孔から前記地下水位変動範囲付近に削孔した複数段の水平方向のボーリング孔内に前記ドレーン材をそれぞれ設置し、
    各段の前記ドレーン材に前記吸引ホースが連結されることを特徴とする請求項6記載の油の回収方法。
  10. 前記工程aで、前記敷地境界の内側に前記地下水位変動範囲付近に向けて曲がりボーリング孔を削孔し、前記曲がりボーリング孔に連続して前記地下水位変動範囲付近に削孔した複数段の水平方向のボーリング孔に前記ドレーン材をそれぞれ設置し、
    各段の前記ドレーン材に前記吸引ホースが連結されることを特徴とする請求項6記載の油の回収方法。
  11. 前記工程cで、前記各段のうち、油層の存在する段に設置された前記ドレーン材から油を回収することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の油の回収方法。
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