JP7295724B2 - 油圧供給装置及び油圧供給装置付き車両 - Google Patents
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Description
前記故障判定部は、前記故障前提条件が成立したら、前記電動オイルポンプに所定の低回転速度で正回転させる作動指令を出力して、前記作動指令に対する前記電動オイルポンプのモニタ電流値が基準電流値以上の場合に、前記第1の弁が開故障状態であると判定することが好ましい。
前記故障判定部は、前記故障前提条件が成立したら、前記作動指令を出力して前記電動オイルポンプが所定の低回転速度で正回転しているときに、前記圧力調整弁を制御して前記ライン圧を上昇させて、このライン圧上昇に応答して前記電動オイルポンプのモニタ電流値が上昇した場合に、前記第1の弁が開故障状態であると判定することが好ましい。
前記圧力調整弁の下流側に配設されて前記ライン圧を検出するライン圧センサと、前記ライン圧センサで検出されたライン圧検出値に基づいて油振の発生を判定する油振判定部と、を備え、前記故障前提条件は、前記油振判定部が油振の発生を判定したことを含むことが好ましい。
本発明の車両は、前記の油圧供給装置と、前記油圧供給装置によって油圧を供給されるベルト式無段変速機と、前記駆動源を制御する駆動制御装置と、を備えた車両であって、前記駆動制御装置は、前記ライン圧制御部がライン圧を低下させるのに伴って前記ベルト式無段変速機に入力される前記駆動源の出力トルクを低下させることを特徴としている。
〔油圧供給装置の構成〕
図1に示すように、油圧供給装置100は、車両に装備されたベルト式無段変速機4のプーリ(プライマリプーリやセカンダリプーリ)の油室(プーリ油室)41に作動油としてオイルを供給するもので、機械式オイルポンプ(メカオイルポンプ、略してMOPともいう)1と、電動オイルポンプ(略してEOPともいう)2とを備えている。
第2供給モードでは、図4(b)に示すように、MOP1が停止しEOP2が作動するため、MOPフラッパ弁3Aは閉鎖しEOPフラッパ弁3Bは開放して、EOP2から吐出されるオイルのMOP1側への逆流が防止される。
停止モードでは、図4(d)に示すように、MOP1及びEOP2が共に停止するため、MOP1からもEOP2からも吐出圧はなくなるため、リターンスプリング33によって各フラッパ弁3A,3Bは何れも閉鎖する。
ところで、MOPフラッパ弁3AやEOPフラッパ弁3Bに故障が発生すると油圧供給装置の作動に支障を来す。特に、EOPフラッパ弁3Bが開状態で閉鎖しない故障(以下、開故障という)が発生すると、EOP2の故障やEOP2の上流の油落ち防止の逆止弁(第2の弁)12の損傷を招くおそれがあるので、こうした故障が発生したら速やかに検知したい。そこで、本油圧供給装置100には、このようなEOPフラッパ弁3Bの開故障を検知するための構成が装備されている。
つまり、正常時における第1供給モード時にはEOPフラッパ弁3は閉鎖しており、MOP1から吐出されたオイルがEOP2の内部に逆流することはない。しかし、EOPフラッパ弁3Bに開故障が発生すると、MOP1から吐出されたオイルの一部がEOP2の吐出口からEOP2の内部に逆流するため、第1供給モード時であってもEOP2の逆回転が発生する。逆回転検知部63では、この逆回転を電動モータ20の回転数情報から検知する。
探り制御は、EOP2に対して所定の正回転をするように作動指令を出力して、この作動指令に対するEOP2の反応からEOPフラッパ弁3Bが開故障であるか否かを探る制御である。EOP2に出力する作動指令には、複数の指令態様があり、着目するEOP2の反応も指令態様に応じて種々のものがある。
本実施形態にかかる油圧制御装置100は、上記のように構成されており、故障判定部65は、逆回転検知部63による検知又は油振判定部64による判定によって、EOPフラッパ弁3Bの開故障が発生したと推測される故障前提条件が成立したら、EOPフラッパ弁3Bの開故障を積極的に確認する探り制御を実施してその結果からEOP2が開故障状態であるか否かを判定するので、EOP2の開故障を精度良く判定することができる。このため、誤判定によりライン圧を低下させ、走行性を低下させてしまうのを防止することができる。
また、このとき、油圧制御部61は駆動制御装置7にトルクダウン信号を出力するので、このライン圧PLを低下させてもベルト式無段変速機4にベルト滑りが発生しないようにすることができる。
第2実施形態の探り制御は、第1供給モードにおいて、EOP2に所定の低速回転速度(ごく低速の一定速度)で作動するように作動指令を出力してEOP2を所定の低速回転速度で正回転させつつ、レギュレータ弁13を制御してライン圧PLを時間経過とともに上昇させていく。そして、故障判定部65では、このライン圧上昇に応答してEOP2のモニタ電流値が上昇していった場合に、EOPフラッパ弁3Bが開故障状態であると判定し、そうでない場合には、EOPフラッパ弁3Bが開故障していないと判定する。
第3実施形態の探り制御は、第1供給モードにおいて、EOP2に所定の指示電流値(ごく低速で回転するように一定以下の低い指示電流値)で正回転させる作動指令を出力する。故障判定部65では、この後、EOP2の回転速度をモニタし、電力供給に対してEOP2の回転が応答するまでの所定時間後にEOP2の回転速度が所定回転速度以下の場合に、EOP2が開故障状態であると判定し、EOP2の回転速度が所定回転速度よりも大きい場合には、EOPフラッパ弁3Bが開故障していないと判定する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態を適宜変形して実施することができることは言うまでもない。
例えば上記実施形態では、EOPフラッパ弁3Bの開故障が発生したと推測される条件である故障前提条件を、逆回転検知部63によるEOP2の逆回転の検知、及び、油振判定部64による油振判定の少なくともいずれかが成立したこととしているが、故障前提条件を、逆回転検知部63によるEOP2の逆回転の検知のみとしてもよく、逆回転の検知及び油振判定の何れもが成立したこととしてもよい。
また、本発明は、故障判定部65によってEOPフラッパ弁3Bが開故障していると判定した場合に、レギュレータ弁13を制御してライン圧PLを低下させることが重要であり、故障判定部65によるEOPフラッパ弁3Bが開故障の判定手法は限定されない。
2 電動オイルポンプ(EOP)
3A 逆止弁(MOPフラッパ弁)
3B 逆止弁(第1の弁,EOPフラッパ弁)
4 ベルト式無段変速機
6 制御装置
7 駆動制御装置
10 駆動源(エンジン)
11 ストレーナ
12 逆止弁(第2の弁)
13 レギュレータ弁(圧力調整弁)
14 コントロール弁
20 電動モータ
31 弁部
31a 第1受圧面
31b 第2受圧面
32 軸部
33 リターンスプリング(付勢部材)
34 弁座面
35 支持穴
41 プーリ油室(プライマリプーリ油室又はセカンダリプーリ油室)
51 ライン圧センサ
52 プーリ圧センサ
61 油圧制御部
61a ライン圧制御部
62 モータ制御部
63 逆回転検知部
64 油振判定部
65 故障判定部
100 油圧供給装置
101,102 流路
200 油圧回路
Claims (7)
- 車両の駆動源により駆動される機械式オイルポンプと、
前記駆動源と異なるモータによって駆動される電動オイルポンプと、
前記機械式オイルポンプと前記電動オイルポンプとからの吐出によってオイルが供給される油圧回路と、
前記機械式オイルポンプの吐出口から前記油圧回路に至る油路と前記電動オイルポンプの吐出口との間に設けられ、前記機械式オイルポンプから供給されたオイルが前記電動オイルポンプの吐出口に流入するのを防止する第1の弁と、
前記電動オイルポンプから前記電動オイルポンプの上流側へオイルが流出するのを防止する第2の弁と、
前記油圧回路に至る前記油路に介装され元圧であるライン圧を調整する圧力調整弁と、
を備え、
前記第1の弁が開故障状態であるか否かを判定する故障判定部と、
前記故障判定部が前記第1の弁が開故障状態であると判定した場合、前記圧力調整弁を制御してライン圧を低下させるライン圧制御部を備えている
ことを特徴とする油圧供給装置。 - 前記電動オイルポンプの逆回転を検知する逆回転検知部をさらに備え、
前記故障判定部は、前記電動オイルポンプが非作動で前記機械式オイルポンプが作動している時に前記逆回転検知部が前記電動オイルポンプの逆回転を検知したことを含む故障前提条件が成立したら、前記電動オイルポンプに正回転させる作動指令を出力して、前記作動指令に対する前記電動オイルポンプの反応から前記第1の弁が開故障状態であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載された油圧供給装置。 - 前記故障判定部は、前記故障前提条件が成立したら、前記電動オイルポンプに所定の低回転速度で正回転させる作動指令を出力して、前記作動指令に対する前記電動オイルポンプのモニタ電流値が基準電流値以上の場合に、前記第1の弁が開故障状態であると判定する
ことを特徴とする請求項2に記載された油圧供給装置。 - 前記故障判定部は、前記故障前提条件が成立したら、前記作動指令を出力して前記電動オイルポンプが所定の低回転速度で正回転しているときに、前記圧力調整弁を制御して前記ライン圧を上昇させて、このライン圧上昇に応答して前記電動オイルポンプのモニタ電流値が上昇した場合に、前記第1の弁が開故障状態であると判定する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載された油圧供給装置。 - 前記故障判定部は、前記故障前提条件が成立したら、前記電動オイルポンプに所定の指示電流値で正回転させる作動指令を出力して、前記作動指令に対して前記電動オイルポンプの回転速度が所定回転速度以下の場合に、前記第1の弁が開故障状態であると判定することを特徴とする請求項2に記載された油圧供給装置。
- 前記圧力調整弁の下流側に配設されて前記ライン圧を検出するライン圧センサと、
前記ライン圧センサで検出されたライン圧検出値に基づいて油振の発生を判定する油振判定部と、を備え、
前記故障前提条件は、前記油振判定部が油振の発生を判定したことを含む
ことを特徴とする請求項2~5の何れか1項に記載された油圧供給装置。 - 請求項1~6の何れか1項に記載された油圧供給装置と、
前記油圧供給装置によって油圧を供給されるベルト式無段変速機と、
前記駆動源を制御する駆動制御装置と、を備えた車両であって、
前記駆動制御装置は、前記ライン圧制御部がライン圧を低下させるのに伴って前記ベルト式無段変速機に入力される前記駆動源の出力トルクを低下させる
ことを特徴とする油圧供給装置付き車両。
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JP2019127191A JP7295724B2 (ja) | 2019-07-08 | 2019-07-08 | 油圧供給装置及び油圧供給装置付き車両 |
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