JP5787796B2 - エンジン自動停止車両及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン自動停止車両及びその制御方法に関する。
特許文献1は、エンジン及び自動変速機を搭載するアイドルストップ車両を開示している。この車両は、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、バッテリから供給される電力によって駆動される電動オイルポンプと、を備える。この車両は、エンジンが運転中にメカオイルポンプを作動させて自動変速機に作動油圧を供給し、エンジンが自動停止中(アイドルストップ中)に電動オイルポンプを作動させて自動変速機に作動油圧を供給する。
特許文献1はさらに、アイドルストップ中に電動オイルポンプを作動させ、その後エンジンの再始動が完了したと判断できた時、電動オイルポンプを停止させることを開示している。
特開2002−371969公報
エンジンの再始動完了は、例えばメカオイルポンプの吐出圧がエンジン始動判断閾値以上であることに基づいて判断することが考えられる。この場合、エンジン始動判断閾値は、メカオイルポンプの吐出圧のバラツキによる判定ミスを避けるため、高めの値に設定しておく必要がある。
これにより、エンジンの再始動完了状態と電動オイルポンプの駆動状態とが重複する領域が生じる。すなわち、実際にはエンジンが完爆して再始動が完了しているのにもかかわらず、電動オイルポンプの停止が判断されずに電動オイルポンプの駆動が続行される領域(時間)が生じる。この領域では、電動オイルポンプの駆動は不要であるので駆動された分の電力消費が無駄になる。
本発明の目的は、アイドルストップ状態からのエンジン再始動時における電動オイルポンプの電力消費量を低減することである。
本発明のある態様によれば、エンジン自動停止車両であって、停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、メカオイルポンプの吐出圧が電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、電動オイルポンプの過負荷状態を検知する過負荷状態検知手段と、エンジンの再始動中に電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、電動オイルポンプへの電流を遮断する電動オイルポンプ制御手段と、を備え、電動オイルポンプ制御手段は、エンジンの自動停止中に要求される油圧に応じて電動オイルポンプへの目標指示電流を設定し、過負荷状態検知手段は、指示電流が目標指示電流より高く設定された過負荷状態検知指示電流以上となった場合、電動オイルポンプが過負荷状態であると検知することを特徴とするエンジン自動停止車両が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、エンジン自動停止車両であって、停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、メカオイルポンプの吐出圧が電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、電動オイルポンプの過負荷状態を検知する過負荷状態検知手段と、エンジンの再始動中に電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、電動オイルポンプへの電流を遮断する電動オイルポンプ制御手段と、を備え、過負荷状態検知手段は、電動オイルポンプの回転が停止した場合、電動オイルポンプが過負荷状態であると検知する、ことを特徴とするエンジン自動停止車両が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、メカオイルポンプの吐出圧が電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、を備えるエンジン自動停止車両の制御方法であって、電動オイルポンプの過負荷状態を検知する検知手順と、エンジンの再始動中に電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、電動オイルポンプへの電流を遮断する遮断手順と、を含む、遮断手順は、エンジンの自動停止中に要求される油圧に応じて電動オイルポンプへの目標指示電流を設定し、検知手順は、指示電流が目標指示電流より高く設定された過負荷状態検知指示電流以上となった場合、電動オイルポンプが過負荷状態であると検知することを特徴とするエンジン自動停止車両の制御方法が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、メカオイルポンプの吐出圧が電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、を備えるエンジン自動停止車両の制御方法であって、電動オイルポンプの過負荷状態を検知する検知手順と、エンジンの再始動中に電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、電動オイルポンプへの電流を遮断する遮断手順と、を含み、検知手順は、電動オイルポンプの回転が停止した場合、電動オイルポンプが過負荷状態であると検知する、ことを特徴とするエンジン自動停止車両の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、エンジンが自動停止状態から再始動する際、電動オイルポンプの過負荷状態が検知されると電動オイルポンプへの電流を遮断するので、エンジンの再始動が完了したと判断されてから電動オイルポンプへの電流を遮断する場合と比べて、より早期に電動オイルポンプへの電力供給を停止させることができる。よって、エンジン再始動時における電動オイルポンプの電力消費量を低減することができる。
本発明の実施形態におけるエンジン自動停止車両の概略構成図である。 メカオイルポンプ及び電動オイルポンプによる油圧の供給について説明した図である。 メカオイルポンプ及び電動オイルポンプによる油圧の供給について説明した図である。 メカオイルポンプ及び電動オイルポンプによる油圧の供給について説明した図である。 コントローラが実行する電動オイルポンプの制御の内容を示したフローチャートである。 逆止弁開閉センサの一例を示す図である。 逆止弁開閉センサの一例を示す図である。 逆止弁開閉センサの一例を示す図である。 本実施形態の作用効果を説明するためのタイムチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、ある変速機構の「変速比」は、当該変速機構の入力回転速度を当該変速機構の出力回転速度で割って得られる値である。
図1は、本実施形態に係るエンジン自動停止車両100を示す概略構成図である。この車両100は、駆動源としてエンジン1を備え、エンジン1の出力回転は、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ2、前後進切換機構3、無段変速機4、歯車組5、及びディファレンシャルギヤ装置6を介して車輪に伝達される。
無段変速機4は、プライマリプーリ41と、セカンダリプーリ42と、両プーリ41、42の間に掛け回されるVベルト43とを備える。プーリ41、42は、それぞれ固定円錐板41a、42aと、この固定円錐板41a、42aに対してシーブ面を対向させた状態で配置され固定円錐板41a、42aとの間にV溝を形成する可動円錐板41b、42bと、この可動円錐板41b、42bの背面に設けられて可動円錐板41b、42bを軸方向に変位させる油圧シリンダ41c、42cとを備える。油圧シリンダ41c、42cに供給される油圧を調整すると、V溝の幅が変化してVベルト43と各プーリ41、42との接触半径が変化し、無段変速機4の変速比が無段階に変化する。
前後進切換機構3は、ダブルピニオン遊星歯車組31を主たる構成要素とする。前後進切換機構3のサンギヤは、トルクコンバータ2を介してエンジン1に連結され、キャリアはプライマリプーリ41に連結される。前後進切換機構3は更に、ダブルピニオン遊星歯車組31のサンギヤ及びキャリア間を直結する前進クラッチ32と、リングギヤを固定する後進ブレーキ33とを備える。
Dレンジ等の前進走行レンジが選択された場合、前進クラッチ32が締結し、エンジン1からトルクコンバータ2を経由した入力回転がプライマリプーリ41に伝達される。Rレンジ等の後進走行レンジが選択された場合、後進ブレーキ33が締結し、エンジン1からトルクコンバータ2を経由した入力回転が逆転してプライマリプーリ41へ伝達される。
車両100はさらに、エンジン1の回転が入力されエンジン1の動力の一部を利用して駆動されるメカオイルポンプ10mと、バッテリ12から電力供給を受けて駆動される電動オイルポンプ10eとを備える。電動オイルポンプ10eは、オイルポンプ本体と、これを回転駆動する電気モータ及びモータドライバとで構成され、運転負荷を任意の負荷に、あるいは、多段階に制御することができる。
車両100はさらに、メカオイルポンプ10mあるいは電動オイルポンプ10eからの油圧(以下、「ライン圧PL」という。)を調圧して無段変速機4の各部位に供給する油圧制御回路8と、メカオイルポンプ10mから吐出された作動油圧が電動オイルポンプ10e側へと逆流することを阻止する逆止弁11と、を備える。メカオイルポンプ10mから吐出された作動油圧は逆止弁11を閉塞する方向に付勢し、作動油圧は油圧制御回路8へと供給される。電動オイルポンプ10eから吐出された作動油圧は逆止弁11を介して油圧制御回路8に供給される。
コントローラ7は、エンジン1及び無段変速機4を統合的に制御するコントローラである。コントローラ7には、アクセルペダルの操作量であるアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ51の出力信号、無段変速機4の入力回転速度(=プライマリプーリ41の回転速度、以下、「プライマリ回転速度Npri」という。)を検出するプライマリ回転センサ52の出力信号、車速VSPを検出する車速センサ53の出力信号、セレクトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチ54の出力信号、ブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサ55の出力信号、電動オイルポンプ10eを駆動するモータの回転速度を検出するモータ回転センサ56の出力信号、逆止弁11の開閉状態を検出する逆止弁開閉センサ57の出力信号等が入力される。
油圧制御回路8は、コントローラ7からの信号に応じて、プライマリプーリ圧Ppri、セカンダリプーリ圧Psec、前進クラッチ7b、及び後進ブレーキ7cの締結油圧を制御する。
油圧制御回路8は複数の流路、複数の油圧制御弁で構成される。油圧制御回路8は、コントローラ7からの変速制御信号に基づき、複数の油圧制御弁を制御して油圧の供給経路を切り換えるとともにメカオイルポンプ10m又は電動オイルポンプ10eで発生した油圧から必要な油圧を調製し、これを無段変速機4及び前後進切換機構3の各部位に供給する。これにより、無段変速機4の変速比が変更されるとともに、前後進切換機構3の締結状態が変更されて無段変速機4の入力軸であるプライマリプーリ41の回転方向が変更される。
ここで、メカオイルポンプ10m及び電動オイルポンプ10eの作動について説明する。
メカオイルポンプ10mは、エンジン1の動力の一部を利用して駆動されるので、エンジン1が停止している間は油圧を油圧制御回路8へ供給することができなくなる。そこで、エンジン停止中における油圧を確保するため、エンジン1が停止している間は電動オイルポンプ10eを駆動させる。
なお、ここでいう「エンジン1が停止している間」は、車両100が駐車状態(キーオフ)である場合は含まず、車両100が運転状態(エンジン始動後、キーオンされている状態)であって(車速=0を含む)エンジン1が停止している状態を意味する。また、「エンジン1が停止」はエンジン1の回転が必ずしも完全に停止していることを要件とせず、メカオイルポンプ10mだけでは必要油圧を確保できなくなるような極低回転速度も含む。
すなわち、電動オイルポンプ10eが作動する場合は、エンジン1がアイドルストップ制御又はコーストストップ制御によって停止している場合、すなわち、エンジン1がアイドルストップ状態又はコーストストップ状態にある場合である。以下、アイドルストップ制御及びコーストストップ制御について説明する。
アイドルストップ制御は、停車中にエンジン1を自動的に停止(アイドルストップ)させて燃料消費量を抑制する制御である。
アイドルストップを実行するにあたり、コントローラ7は、例えば、以下に示す条件a1〜a6を判定する。

a1:車両100が停車中(VSP=0)
a2:ブレーキペダルが踏み込まれている(ブレーキ液圧が所定値以上)
a3:アクセルペダルから足が離されている(アクセル開度APO=0)
a4:エンジン1の水温が所定範囲Xe内
a5:無段変速機4の油温が所定範囲Xt内
a6:車体の傾斜(≒路面勾配)が所定値以下
そして、コントローラ7は、これらの条件a1〜a6が全て成立した場合にアイドルストップ条件成立と判定してアイドルストップを許可し、燃料噴射をカットしてエンジン1を停止させる。
エンジン1の水温の所定範囲Xeは、下限値がエンジン1の暖機が完了していると判断される温度に設定され、上限値がエンジン1のアフターアイドルが必要な高温域の下限に設定される。
また、アイドルストップ中は電動オイルポンプ10eで発生させた油圧で無段変速機4の油圧シリンダ41c、42cや前後進切換機構3の摩擦締結要素32、33を、締結又はピストンをストロークさせておくことで、エンジン1の再始動時における動力伝達可能となるまでに要する時間を短縮する。したがって、無段変速機4の油温の所定範囲Xtは、作動油の粘度を考慮して電動オイルポンプ10eが正常に回転できる温度範囲に設定される。
また、コントローラ7は、アイドルストップ中も上記条件a1〜a6がそれぞれ継続して成立しているかを判定し、一つでも成立しなくなるとアイドルストップ条件非成立と判定し、アイドルストップを終了、すなわち、エンジン1を再始動する。
一方、コーストストップ制御は、車両100がコースト状態であって、例えば、ロックアップクラッチが解放されている場合にエンジン1を停止させる制御である。
コースト状態では、燃料消費量を抑制する目的で燃料噴射がカットされるが、エンジン1は駆動輪によって連れ回されて回転しているので、メカオイルポンプ10mは駆動され必要油圧を確保することができる。しかし、車速がある程度低下するとトルクコンバータ2のロックアップクラッチが解放され、これによりエンジン1の回転速度が低下するので通常はエンジンストールを回避するために燃料噴射が再開される。一方、本来燃料噴射を再開していた領域において燃料噴射をカットしてエンジン1を停止させる制御がコーストストップ制御である。
コーストストップ制御中は燃料噴射がカットされ、かつロックアップクラッチが解放されているので、エンジン1の回転速度は極低回転速度であり、これにより、メカオイルポンプ10mの回転はほぼ停止している。そこで、必要油圧を確保するため、コーストストップ制御時に電動オイルポンプ10eが駆動される。
コーストストップ状態を判定するために、コントローラ7は、例えば、以下に示す条件b1〜b4を判定する。

b1:車両100が走行中(VSP≠0)
b2:車速が所定車速VSP1以下である(VSP≦VSP1)
b3:アクセルペダルから足が離されている(アクセル開度APO=0)
b4:ブレーキペダルが踏み込まれている(ブレーキ液圧が所定値以上)
なお、所定車速VSP1は、コースト状態においてロックアップクラッチを解除させる車速以下であってゼロより大きい値に設定される。
そして、コントローラ7は、これらの条件b1〜b4が全て成立した場合にコーストストップ条件成立と判定してコーストストップを許可し、燃料噴射をカットしてエンジン1を停止させる。
また、コントローラ7は、コーストストップ中も上記条件b1〜b4がそれぞれ継続して成立しているかを判定し、一つでも成立しなくなるとコーストストップ条件非成立と判定し、コーストストップを終了、すなわち、エンジン1を再始動する。なお、コーストストップを終了する条件は上記条件b1〜b4に限られない。
アイドルストップ制御及びコーストストップ制御は以上のように行われ、いずれか一方が実行されている場合にエンジン1は停止中であると判断して電動オイルポンプ10eを駆動させる。なお、上記条件から明らかなように、コーストストップ状態のまま車両100が停止すると、そのままアイドルストップ状態へと移行するが、この場合エンジン1は停止したまま、すなわち電動オイルポンプ10eは駆動状態のまま、コーストストップ制御からアイドルストップ制御へと移行する。
以下、メカオイルポンプ10m及び電動オイルポンプ10eによる油圧の供給に対する逆止弁11の作動について説明する。
図2A、図2B、図2Cは、メカオイルポンプ10m、電動オイルポンプ10e、及び油圧制御回路8の接続状態を拡大して示す図である。電動オイルポンプ10eとメカオイルポンプ10mとの間には逆止弁11が連結される。逆止弁11は、電動オイルポンプ10eから油圧制御回路8へと流れる油圧のみを通過させ、メカオイルポンプ10mから電動オイルポンプ10eへと流れる油圧の通過を阻止する。
図2Aは、エンジン1が運転中の状態を示す。この場合、メカオイルポンプ10mのみが駆動し、メカオイルポンプ10mから電動オイルポンプ10e側への流れは逆止弁11によって阻止されるので、油圧はメカオイルポンプ10mから油圧制御回路8へと供給される。
図2Bは、アイドルストップ制御によってエンジン1が自動停止中の状態を示す。アイドルストップ中はメカオイルポンプ10mが停止し、代わりに電動オイルポンプ10eが駆動するので、油圧は電動オイルポンプ10eから油圧制御回路8へと供給される。
なお、以下の説明では、アイドルストップ制御によってエンジン1が自動停止する場合を例に挙げて説明するが、コーストストップ制御によってエンジン1が自動停止する場合も同様である。つまり、本実施形態で「アイドルストップ」は、キーオフによるエンジン停止ではなく、所定の運転状態を満たした場合に燃料消費量低減のために行われるエンジン1の自動停止を意味する。
図2Cは、アイドルストップ制御が終了し、エンジン1が再始動する状態を示す。この場合、エンジン1の再始動によってメカオイルポンプ10mの駆動が再開し、電動オイルポンプ10eが停止する。しかし、ライン圧が一時的に不足することを防止するため、メカオイルポンプ10mの吐出圧が十分に立ち上がるまで電動オイルポンプ10eは駆動を継続する。
電動オイルポンプ10eは、前述のようにアイドルストップ中の必要最小限の油圧を発生させるために設けられるものであるから、メカオイルポンプ10mと比べて吐出容量が小さい。したがって、メカオイルポンプ10mが駆動を開始して電動オイルポンプ10eの吐出圧を上回ると、図示するようにメカオイルポンプ10mの吐出圧によって逆止弁11が閉塞される。
逆止弁11が閉塞されてから、エンジン1の再始動が完了したと判定されて電動オイルポンプ10eが停止するまでの期間、電動オイルポンプ10eが過負荷状態となり、場合によってはその回転が停止する。
エンジン1の再始動完了の判定は、例えばメカオイルポンプ10mの吐出圧がエンジン始動判断閾値以上であることに基づいて判断される。この場合、エンジン始動判断閾値は、メカオイルポンプ10mの吐出圧のバラツキによる判定ミスを避けるため、高めの値に設定しておく必要がある。
これにより、エンジン1が完爆して再始動が完了した状態と電動オイルポンプ10eの駆動が継続される状態とが重複する領域が生じる。すなわち、実際にはエンジン1が完爆して再始動が完了しているのにもかかわらず、電動オイルポンプ10eの停止が判断されずに電動オイルポンプ10eの駆動が続行される領域(時間)が生じる。この領域では、電動オイルポンプ10eの駆動は不要であるので駆動された分だけ電力消費量が増大する。
そこで、本実施形態では以下のように電動オイルポンプ10eを制御している。図3はコントローラ7が実行する電動オイルポンプ10eの制御の内容を示したフローチャートである。
ステップS1においてコントローラ7は、アイドルストップ中にエンジン1の再始動が行われているか否かを判定する。アイドルストップ中のエンジン再始動である場合には処理がステップS2へ進み、条件不成立の場合には処理が終了する。
ステップS2においてコントローラ7は、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であるか否かを判定する。電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定された場合には処理がステップS3へ進み、過負荷状態でないと判定された場合には処理が本ステップを再度実行する。
電動オイルポンプ10eが過負荷状態であることは、電動オイルポンプ10eを駆動するモータへの指示電流が過負荷状態検知指示電流以上となったことに基づいて判定される。過負荷状態検知指示電流は、モータドライバが許容できる電流の上限値(定格電流値)より低い値(例えば定格電流値の90%)に設定される。これにより、モータの出力を十分に発揮させつつ電力消費量の増大を抑制できる。
また、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であることは、電動オイルポンプ10e又はモータの回転速度が所定回転速度以下となったことに基づいて判定してもよい。所定回転速度は、モータの電力消費量の増大を抑制できる程度の極低回転速度(例えばゼロ)に設定される。
さらに、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であることは、逆止弁11が閉塞状態となったことに基づいて判定してもよい。この場合、図1、図2A、図2B、図2Cに示すように、逆止弁11に弁の開閉状態を検知できる逆止弁開閉センサ57を設ける必要がある。
ここで、逆止弁開閉センサ57について図4A、図4B、図4Cを参照しながら説明する。
図4Aは、逆止弁開閉センサ57として電圧検知機構60を採用した場合の構造を示している。電圧検知機構60は、ボール61と、着座部材62と、電圧計63と、から構成される。ボール61は導電性のボールである。着座部材62は、導電性であり、ボール61が通路を閉塞する着座位置に設けられる。着座部材62は、上方に設けられて車両100の電気回路に接続される上側着座部材621と、下方に設けられて接地される(車体に接続される)下側着座部材622と、から構成される。電圧計63は、上側着座部材621と下側着座部材622との間の電位差を検出する。
逆止弁11が閉状態の場合、上側着座部材621と下側着座部材622とが導電性のボール61を介して接続されるので、両者の電位差がほぼゼロとなり、電圧計63の検出値はほぼゼロとなる。逆止弁11が開状態の場合、ボール61が上側着座部材621及び下側着座部材622から離間するので、上側着座部材621と下側着座部材622との間に電位差が生じ、電圧計63の検出値は前述の電気回路に印加される電圧値となる。
したがって、電圧計63の検出値がほぼゼロとなった場合に逆止弁11が閉塞状態となったと判定することができる。
図4Bは、逆止弁開閉センサ57としてひずみゲージ70を採用した場合の構造を示している。ひずみゲージ70は、ボール71と、ゲージ72と、ひずみアンプ73と、から構成される。ゲージ72は、ボール71が通路を閉塞する着座位置に設けられ、上方に設けられる上側ゲージ721と、下方に設けられる下側ゲージ722と、から構成される。ひずみアンプ73は、上側ゲージ721及び下側ゲージ722に電気的に接続され、各ゲージ721、722がひずむ際に生じる電気信号を検出する。
逆止弁11が閉状態の場合、各ゲージ721、722がボール71から圧力をうけてひずむので、各ゲージ721、722から発せられる電気信号がひずみアンプ73へと送信される。
したがって、ひずみアンプ73が上記電気信号を検出した場合に逆止弁11が閉塞状態となったと判定することができる。
図4Cは、逆止弁開閉センサ57として可変抵抗回路80を採用した場合の構造を示している。可変抵抗回路80は、ボール81と、バッテリ82と、抵抗83と、抵抗83と並列に接続された電圧計84と、から構成される。バッテリ82は新たに設ける必要はなく、車両100に搭載されるバッテリ12を使用してもよい。可変抵抗回路80は抵抗83の下流側がボール81に接続されており、ボール81の移動に伴って、回路80の抵抗値が変化する。
逆止弁11が閉状態の場合、電圧計84は抵抗83の下流側端部に接続されるので、回路80に抵抗が存在せず、電圧計84の検出値はほぼバッテリ82の電圧値Eとなる。逆止弁11が開状態の場合、ボール81が移動し、電圧計84は抵抗83の中間部に接続されることになる。これにより、回路80の抵抗値が大きくなるので、電圧計84の検出値はバッテリ82の電圧値Eのほぼ半分の値(E/2)となる。
したがって、電圧計84の検出値がほぼバッテリ82の電圧値Eである場合に逆止弁11が閉塞状態となったと判定することができる。
上記のようにして、逆止弁開閉センサ57で検出された検出値は、コントローラ7へ送信される。上記した「逆止弁11が閉塞状態となったこと」は、完全な閉塞状態に限定されることなく、電動オイルポンプ10eの負荷が過大となる低開度状態を含んでもよい。
ステップS3においてコントローラ7は、電動オイルポンプ10eへの電流を遮断して処理を終了させる。
以上の処理をまとめると、コントローラ7は、アイドルストップ制御中にエンジン1の再始動要求があった場合であって、エンジン1の再始動が完了するまでの間に電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定した場合、電動オイルポンプ10eへの電流を遮断する。
次に、本実施形態の作用について図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態におけるエンジン自動停止車両100の作用を示すタイムチャートである。図5は、図中上から順に、アイドルストップ判定、エンジン回転速度、油圧、モータ回転速度、モータ電流、及び電動オイルポンプ駆動指令を示す。
アイドルストップ制御によってエンジン1が停止中、実線で示すメカオイルポンプ10mの吐出圧はゼロであるので、点線で示す電動オイルポンプ10eの吐出圧のみが油圧制御回路8へ供給される。モータは、予め設定されている指示電流で駆動され、負荷が一定であるので回転速度もほぼ一定である。
時刻t1において、アイドルストップ判定が非成立となると、エンジン1の再始動要求が出力され、エンジン1のクランキングが開始される。エンジン1のクランキングに応じてメカオイルポンプ10mも駆動されるので、メカオイルポンプ10mの吐出圧が急激に増大する。
時刻t2において、メカオイルポンプ10mの吐出圧が電動オイルポンプ10eの吐出圧を上回る。この時、逆止弁11が閉塞状態となり、モータの回転速度はほぼゼロとなり、モータの電流は過負荷状態検知指示電流を超える。したがって、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定され、電動オイルポンプ10eへの電流が遮断される。これにより、モータへの指示電流がゼロとなり、電動オイルポンプ10eは停止する。
その後、エンジン1が完爆してエンジン1の再始動が完了する。
以上のように本実施形態では、エンジン1がアイドルストップ制御による自動停止状態から再始動する際、電動オイルポンプ10eの過負荷状態が検知されると電動オイルポンプ10eへの電流を遮断するので、エンジン1の再始動が完了したと判断されてから電動オイルポンプ10eへの電流を遮断する場合と比べて、より早期に電動オイルポンプ10eへの電力供給を停止させることができる。よって、エンジン再始動時における電動オイルポンプ10eの電力消費量を低減することができる(請求項1、5に対応)。
さらに、コントローラ7は、モータへの指示電流が過負荷状態検知指示電流以上となった場合に電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定する。ここで、電動オイルポンプ10eの指示電流の値のバラツキは、メカオイルポンプ10mの吐出圧の値のバラツキに比べて小さいので、過負荷状態であると判定するための閾値をより低い値に設定することができる。さらに、モータへの指示電流値は電気信号であるため、その応答性が高い。以上により、エンジン1の再始動完了後に電動オイルポンプ10eの駆動が続行される時間を低減することができ、不要な電動オイルポンプ10eの駆動を減らしてエンジン再始動時における電力消費量を低減することができる(請求項2に対応)。
さらに、コントローラ7は、電動オイルポンプ10eの回転が停止した場合に電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定する。ここで、エンジン1と電動オイルポンプ10eとでは、電動オイルポンプ10eの方が回転イナーシャが小さいので、電動オイルポンプ10eの回転信号の方がエンジン1の回転速度信号よりもバラツキが小さく精度が高い。したがって、上記のように、電動オイルポンプ10eの回転が停止した場合に電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定することで、電動オイルポンプ10eの過負荷状態をより精度よく検知することができ、エンジン再始動時における電力消費量をさらに低減することができる(請求項3に対応)。
さらに、コントローラ7は、逆止弁11が閉塞した場合に電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定するので、電動オイルポンプ10eの過負荷状態をより精度よく検知することができる(請求項4に対応)。
さらに、電動オイルポンプ10eの過負荷状態が検知されると電動オイルポンプ10eへの電流を遮断するので、メカオイルポンプ10mの吐出圧が電動オイルポンプ10eの吐出圧を上回り、逆止弁11が閉塞した状態で電動オイルポンプ10eを運転させることを防止することができる。これにより、リリーフ弁を設けることなく、電動オイルポンプ10eが過負荷状態で運転することによるモータドライバの過熱、並びにこれに付随する構成部品の破損及び寿命の低下を防止でき、電動オイルポンプ10eの耐久性の低下を抑制することができる。
ここで、本実施形態は、電動オイルポンプ10eの吐出圧又は回転速度が指示値と一致するように電動オイルポンプ10eをフィードバック制御することを前提としている。このようなフィードバック制御において、何らかの制御値(指示値、実値)が所定値以上となると、フェール判定が成立してフェール制御が行われることは従来から行われている。
しかし、このフェール制御は、誤判定を防止するため、制御値≧所定値という状態が所定の異常判定時間(例えば2〜3秒)だけ継続した場合にフェールしたと判定する。これにより、例えば、ノイズやコンタミ等の影響によって制御値が一時的に変動した場合にフェールしたと判定されることが防止される。
これに対して、本実施形態では、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であると判定された場合、即時電動オイルポンプ10eへの電流を遮断する。つまり、電動オイルポンプ10eの指示電流≧過負荷状態検知指示電流となった時点から、電動オイルポンプ10eへの電流が遮断されるまでに要する時間は、上述の異常判定時間より短い。
これが可能となるのは以下の理由によるものである。
メカオイルポンプ10mの吐出圧は電動オイルポンプ10eの吐出圧より圧倒的に大きいので、エンジン再始動時にメカオイルポンプ10mの吐出圧が電動オイルポンプ10eの吐出圧を上回ったら、それ以降、メカオイルポンプ10mの吐出圧が電動オイルポンプ10eの吐出圧を下回ることはない。
また、電動オイルポンプ10eの故障判定であれば、制御値≧所定値という状態が異常判定時間だけ継続することが必要であるが、本実施形態は故障判定ではなく電動オイルポンプ10eの電力消費を抑えるための制御である。
したがって、上述のような異常判定時間の継続を待っていると電動オイルポンプ10eの電力消費が無駄になるだけであるので、異常判定時間の継続を待つことなく即時電動オイルポンプ10eへの電流を遮断する。
なお、本実施形態では、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であること(制御値≧所定値)が検知されたことをトリガーとして、電動オイルポンプ10eへの電流を遮断しているが、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であることが検知されてから、上述の異常判定時間より短い時間が経過してから電動オイルポンプ10eへの電流を遮断するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、電動オイルポンプ10eが過負荷状態であることは、モータへの指示電流が過負荷状態検知指示電流以上となったこと、モータの回転速度が所定回転速度以下となったこと、又は逆止弁11が閉塞状態となったこと、に基づいて判定しているが、これらを組み合わせて判定することで判定精度を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、ベルト式無段変速機4を例示しているが、これに限定されることなく、エンジンの自動停止を行う車両であれば適用可能である。
1 エンジン
10e 電動オイルポンプ
10m メカオイルポンプ
7 コントローラ(過負荷状態検知手段、電動オイルポンプ制御手段)
11 逆止弁
100 エンジン自動停止車両

Claims (6)

  1. エンジン自動停止車両であって、
    停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、
    前記エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、
    前記エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、
    前記メカオイルポンプの吐出圧が前記電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して前記電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、
    前記電動オイルポンプの過負荷状態を検知する過負荷状態検知手段と、
    前記エンジンの再始動中に前記電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、前記電動オイルポンプへの電流を遮断する電動オイルポンプ制御手段と、
    を備え
    前記電動オイルポンプ制御手段は、前記エンジンの自動停止中に要求される油圧に応じて前記電動オイルポンプへの目標指示電流を設定し、
    前記過負荷状態検知手段は、指示電流が前記目標指示電流より高く設定された過負荷状態検知指示電流以上となった場合、前記電動オイルポンプが過負荷状態であると検知する、
    ことを特徴とするエンジン自動停止車両。
  2. エンジン自動停止車両であって、
    停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、
    前記エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、
    前記エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、
    前記メカオイルポンプの吐出圧が前記電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して前記電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、
    前記電動オイルポンプの過負荷状態を検知する過負荷状態検知手段と、
    前記エンジンの再始動中に前記電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、前記電動オイルポンプへの電流を遮断する電動オイルポンプ制御手段と、
    を備え
    前記過負荷状態検知手段は、前記電動オイルポンプの回転が停止した場合、前記電動オイルポンプが過負荷状態であると検知する、
    ことを特徴とするエンジン自動停止車両。
  3. 請求項1に記載のエンジン自動停止車両であって、
    前記過負荷状態検知手段は、前記電動オイルポンプの回転が停止した場合、前記電動オイルポンプが過負荷状態であると検知することを特徴とするエンジン自動停止車両。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のエンジン自動停止車両であって、
    前記過負荷状態検知手段は、前記逆止弁が閉塞した場合、前記電動オイルポンプが過負荷状態であると検知することを特徴とするエンジン自動停止車両。
  5. 停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、前記エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、前記エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、前記メカオイルポンプの吐出圧が前記電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して前記電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、を備えるエンジン自動停止車両の制御方法であって、
    前記電動オイルポンプの過負荷状態を検知する検知手順と、
    前記エンジンの再始動中に前記電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、前記電動オイルポンプへの電流を遮断する遮断手順と、
    を含み
    前記遮断手順は、前記エンジンの自動停止中に要求される油圧に応じて前記電動オイルポンプへの目標指示電流を設定し、
    前記検知手順は、指示電流が前記目標指示電流より高く設定された過負荷状態検知指示電流以上となった場合、前記電動オイルポンプが過負荷状態であると検知する、
    ことを特徴とするエンジン自動停止車両の制御方法。
  6. 停止条件が成立した時、自動停止するとともに、再始動条件が成立した時、再始動するエンジンと、前記エンジンによって駆動されるメカオイルポンプと、前記エンジンの自動停止中に作動する電動オイルポンプと、前記メカオイルポンプの吐出圧が前記電動オイルポンプの吐出圧より高い場合にのみ閉塞して前記電動オイルポンプの吐出油の流れを阻止する逆止弁と、を備えるエンジン自動停止車両の制御方法であって、
    前記電動オイルポンプの過負荷状態を検知する検知手順と、
    前記エンジンの再始動中に前記電動オイルポンプの過負荷状態が検知された場合、前記電動オイルポンプへの電流を遮断する遮断手順と、
    を含み、
    前記検知手順は、前記電動オイルポンプの回転が停止した場合、前記電動オイルポンプが過負荷状態であると検知する、
    ことを特徴とするエンジン自動停止車両の制御方法。
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