JP7169457B2 - 車両の制御装置及び車両の制御方法 - Google Patents

車両の制御装置及び車両の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の制御装置及び車両の制御方法に関する。
JP2016-61348Aには、車両が後退走行している状態でセレクトレバーがRレンジからDレンジに切り換えられた場合に、電動オイルポンプを駆動させることが開示されている。これによれば、無段変速機のベルト(駆動チェーン)がプーリに対してスリップすることを防止するために必要な油圧を確保することができる。
JP2016-61348Aにおいては、RレンジからDレンジへ切り換えられた場合の対応のみしか開示されておらず、他のシーンに対する対応が考慮されていない。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、ベルトのスリップを防止するために必要な油圧を確保するに際して、複数のシーンに対応可能とすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、電動オイルポンプから油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御装置であって、前記車両の走行中にNレンジが選択されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させる制御部を有する、車両の制御装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、電動オイルポンプから油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御装置であって、Nレンジの選択中に前記車両の走行が開始されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させる制御部を有前記電動オイルポンプの吐出量の増加は、前記電動オイルポンプが駆動状態であるときに更に吐出量を増加させることである、車両の制御装置が提供される。
また、これらに対応する車両の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、走行方向と逆方向の走行レンジが選択される前に電動オイルポンプの吐出量を増加させることができ、ベルト無段変速機に供給される油圧を確保できる。これにより、ベルトのスリップを防止するために必要な油圧を確保するに際して、走行方向が前進方向であってRレンジが選択されるシーンと、走行方向が後退方向であってDレンジが選択されるシーンと、に対応可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る制御装置が適用された車両の概略構成図である。 図2は、電動オイルポンプの駆動制御の内容を示すフローチャートである。 図3は、車両の状態と電動オイルポンプの状態との関係を示す図である。 図4は、電動オイルポンプの駆動制御が行われる様子について説明するためのタイムチャートである。 図5は、プーリの必要油圧について説明するためのタイムチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両100の概略構成図である。車両100は、エンジン1と、エンジン1と接続されるベルト無段変速機としての自動変速機2と、機械式オイルポンプ(以下、「MOP」という。)3と、電動オイルポンプ(以下、「EOP」という。)4と、駆動輪5と、制御装置としてのコントローラ6と、を備える。
エンジン1は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、走行用駆動源として機能する。エンジン1は、コントローラ6からの指令に基づいて、回転速度、トルク等が制御される。
自動変速機2は、トルクコンバータ21と、前後進切替機構22と、バリエータ23と、油圧コントロールバルブユニット(以下、「バルブユニット」という。)24と、作動油を貯留するオイルパン25と、を備える。
トルクコンバータ21は、エンジン1と駆動輪5との間の動力伝達経路上に設けられる。トルクコンバータ21は、流体を介して動力を伝達する。また、トルクコンバータ21は、ロックアップクラッチ21aを有する。ロックアップクラッチ21aが締結されると、トルクコンバータ21の入力軸21bと出力軸21cとが直結し、入力軸21bと出力軸21cとが同速回転する。
前後進切替機構22は、トルクコンバータ21とバリエータ23との間の動力伝達経路上に配置される。前後進切替機構22は、ダブルピニオン遊星歯車組を主たる構成要素とし、そのサンギヤをトルクコンバータ21を介してエンジン1に結合し、キャリアをプライマリプーリ23aに結合する。前後進切替機構22は更に、ダブルピニオン遊星歯車組のサンギヤ及びキャリア間を直結する前進クラッチ22a、及びリングギヤを固定する後進ブレーキ22bを備え、前進クラッチ22aの締結時にエンジン1からトルクコンバータ21を経由した入力回転をそのままプライマリプーリ23aに伝達し、後進ブレーキ22bの締結時にエンジン1からトルクコンバータ21を経由した入力回転を逆転減速してプライマリプーリ23aへ伝達する。前進クラッチ22a及び後進ブレーキ22bは、コントローラ6からの指令に基づき、MOP3及びEOP4の吐出圧を元圧としてバルブユニット24によって調圧された作動油によって制御される。
バリエータ23は、前後進切替機構22と駆動輪5との間の動力伝達経路上に配置され、車速やアクセルペダル開度等に応じて変速比を無段階に変更する。バリエータ23は、プライマリプーリ23aと、セカンダリプーリ23bと、両プーリ23a、23bに巻き掛けられた動力伝達要素としてのベルト23cと、を備える。プーリ圧によりプライマリプーリ23aの可動プーリとセカンダリプーリ23bの可動プーリとを軸方向に動かし、ベルト23cのプーリ接触半径を変化させることで、変速比を無段階に変更する。プライマリプーリ23aに作用するプーリ圧及びセカンダリプーリ23bに作用するプーリ圧は、MOP3及びEOP4の吐出圧を元圧としてバルブユニット24によって調圧される。
バリエータ23のセカンダリプーリ23bの出力軸には、図示しない終減速ギヤ機構を介してディファレンシャル7が接続される。ディファレンシャル7には、ドライブシャフト8を介して駆動輪5が接続される。
MOP3は、エンジン1の回転が入力されエンジン1の動力の一部を利用して駆動される。MOP3は、オイルパン25に貯留される作動油を吸い上げ、バルブユニット24に作動油を供給する。バルブユニット24に供給された作動油は、プライマリプーリ23a及びセカンダリプーリ23bの駆動や、前進クラッチ22a及び後進ブレーキ22bの駆動、自動変速機2の各要素の潤滑などに用いられる。エンジン1が停止している場合は、MOP3は駆動されず、作動油はMOP3から吐出されない。
EOP4は、図示しないバッテリから電力が供給されて駆動する。EOP3は、オイルパン25に貯留される作動油を吸い上げ、バルブユニット24に作動油を供給する。バルブユニット24に供給された作動油は、プライマリプーリ23a及びセカンダリプーリ23bの駆動や、前進クラッチ22a及び後進ブレーキ22bの駆動、自動変速機2の各要素の潤滑などに用いられる。EOP4を駆動することで、MOP3が駆動されないエンジン1の停止中でも作動油をバルブユニット24に供給することができる。
コントローラ6は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ6は、複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。具体的には、コントローラ6は、自動変速機2を制御するATCU、セレクトレンジを制御するSCU、エンジン1の制御を行うECU等によって構成することもできる。コントローラ6は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することで車両100の各部の制御を行う。
コントローラ6には、エンジン1の回転速度Ne(=トルクコンバータ21の入力軸21bの回転速度(ポンプ回転速度))を検出する第1回転速度センサ51、トルクコンバータ21の出力軸21cの回転速度Nt(タービン回転速度)を検出する第2回転速度センサ52、プライマリプーリ23aの回転速度Np及び回転方向を検出する第3回転速度センサ53、セカンダリプーリ23bの回転速度Nsを検出する第4回転速度センサ54、車速を検出する車速センサ55、セレクトレンジ(前進(D)レンジ、後進(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ及びパーキング(P)レンジを切り替えるセレクトレバー又はセレクトスイッチの状態)を検出するインヒビタスイッチ56、アクセルペダル開度を検出するアクセル開度センサ57、ブレーキの踏力を検出する踏力センサ58、等からの信号が入力される。コントローラ6は、入力されるこれら信号に基づき、エンジン1及び自動変速機2の各種動作を制御する。
ところで、車両100においては、走行中に走行方向と逆方向の走行レンジが選択される場合がある。例えば、前進走行しているときにセレクトレンジがDレンジからRレンジに切り替えられるシーンである。この場合は、後進ブレーキ22bの締結によりバリエータ23への入力トルクが増大し、また、トルクコンバータ20の負荷によってエンジン回転速度Neが低下してMOP3の吐出量が低下するので、ベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることを防止するために必要なプーリ圧を確保できなくなる可能性がある。後退走行しているときにセレクトレンジがRレンジからDレンジに切り替えられるシーンにおいても同様である。
そこで、本実施形態では、コントローラ6の制御部は、上記の各シーンに対応してベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることを防止するために必要なプーリ圧を確保できるように、EOP4の駆動制御を実行する。なお、コントローラ6の制御部とは、コントローラ6のEOP4の駆動制御を実行する機能を仮想的なユニットとしたものである。
以下、コントローラ6(制御部)が実行する制御の内容について、図2を参照しながら詳しく説明する。図2は、EOP4の駆動制御の内容を示すフローチャートである。コントローラ6は、例えばイグニッションONの状態において、図2に示す処理を繰り返し実行する。演算周期は、例えば10msである。
なお、上述した状況は、トルクコンバータ21のロックアップクラッチ21aが非締結である低車速領域において発生し得る。よって、以下に説明するEOP4の駆動制御は、ロックアップクラッチ21aが非締結であることが前提となる。
ステップS11では、コントローラ6は、車速を検出する車速センサ55から入力される信号に基づいて、車両100が走行中か判定する。具体的には、車速がゼロでない場合は、車両100が走行中であると判定し、車速がゼロの場合は、車両100が停車中であると判定する。なお、車速がゼロの状態が所定時間継続された場合に車両100が停車中であると判定するようにしてもよい。
コントローラ6は、車両100が走行中であると判定すると、処理をステップS12に移行する。また、コントローラ6は、車両100が停車中であると判定すると、処理をステップS21に移行する。
ステップS21では、コントローラ6は、EOP4を停止する。EOP4が既に停止している場合は、停止状態が維持される。
車両100の停車中はベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることがない。よって、EOP4を停止して電費又は燃費を抑制する。
なお、EOP4について他の駆動制御における駆動条件が成立している場合はこの限りではない。つまり、図2に示す処理は、EOP4の他の駆動制御に重畳して行われる。よって、ステップS21の処理が実行されても、他の駆動制御におけるEOP4の駆動条件が成立している場合は、当該他の駆動制御で決定された出力でEOP4が駆動される。
ステップS12では、コントローラ6は、インヒビタスイッチ56から入力される信号に基づいて、セレクトレンジがNレンジか判定する。
コントローラ6は、セレクトレンジがNレンジであることを検知すると、処理をステップS13に移行する。また、コントローラ6は、セレクトレンジがNレンジ以外であることを検知すると、処理をステップS14に移行する。
ステップS13では、コントローラ6は、EOP4の吐出量を増加させる。本実施形態では、EOP4を第1出力で駆動して吐出量を増加させる。これにより、Nレンジ選択前(選択直前)のセレクトレンジに関わらず、Nレンジ選択中且つ車両100が走行中であることを条件としてEOP4が駆動されることになる。
このように、本実施形態では、Nレンジ選択中且つ車両100が走行中という条件が成立した後、当該条件が成立する前よりもEOP4の吐出量が増加される。
なお、EOP4の吐出量を増加させることには、EOP4を停止状態から駆動状態に遷移させることが含まれる。
また、EOP4の吐出量を増加させることには、EOP4が既に駆動状態であるときに更に吐出量を増加させることが含まれる。この場合は、EOP4は、Nレンジ選択前(選択直前)の出力に第1出力を加えた合計出力で駆動されることになる。
走行方向と逆方向のセレクトレンジが選択される場合は、Nレンジが経由される。よって、車両100の走行中にNレンジが選択されたことをEOP4の吐出量を増加させる条件とすることで、走行方向と逆方向の走行レンジが選択される前に自動変速機2に供給される油圧を増加させることができ、ベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることを抑制できる。
なお、図2に示す処理によれば、車両100の走行中にNレンジが選択されるとEOP4の吐出量を増加させる制御に加えて、Nレンジの選択中に車両100の走行が開始されるとEOP4の吐出量を増加させる制御も実行される。しかしながら、これらの制御は、併用してもよいし、いずれか一方のみを採用してもよい。
Nレンジの選択中に車両100の走行が開始されるとEOP4の吐出量を増加させる制御は、坂道でNレンジが選択された状態でブレーキが解除(ブレーキOFF)されるシーンにおいて、走行方向と逆方向の走行レンジが選択される場合の対策である。そのため、車両100の走行が開始されたことをEOP4の吐出量を増加させる条件とすることで、走行方向と逆方向の走行レンジが選択される前に自動変速機2に供給される油圧を増加させることができ、ベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることを抑制できる。
よって、Nレンジ選択中にブレーキOFFで車両100が動きだした場合は、Nレンジの選択中に車両100の走行が開始されるとEOP4の吐出量を増加させる制御の条件が成立するのでEOP4が駆動される。
ステップS14では、コントローラ6は、第3回転速度センサ53から入力される信号に基づいて、車両100の走行方向が前進方向か判定する。上述したように、第3回転速度センサ53は、プライマリプーリ23aの回転方向を検出可能である。なお、第3回転速度センサ53以外のセンサ等を用いて車両100の進行方向を判定できるようにしてもよく、例えば、第4回転速度センサ54や車速センサ55として回転方向を検出可能なセンサを採用することが考えられる。
コントローラ6は、車両100の走行方向が前進方向であると判定すると、処理をステップS15に移行する。また、コントローラ6は、車両100の走行方向が前進方向でない、すなわち、後退方向であると判定すると、処理をステップS18に移行する。
ステップS15では、コントローラ6は、インヒビタスイッチ56から入力される信号に基づいて、セレクトレンジがDレンジか判定する。
コントローラ6は、セレクトレンジがDレンジであることを検知すると、処理をステップS16に移行する。また、コントローラ6は、セレクトレンジがDレンジ以外、すなわちRレンジであることを検知すると、処理をステップS17に移行する。
ステップS16では、コントローラ6は、EOP4を停止して吐出量をゼロにする。なお、EOP4を停止せずに、単に吐出量を減少させるようにしてもよい。
車両100の走行方向が前進方向であってDレンジが選択された場合は、ベルト23cがスリップする可能性が低い。よって、この場合は、EOP4の吐出量を減少させることで、電費又は燃費を抑制する。なお、EOP4の吐出量を減少させることには、EOP4を停止することも含まれる。
ステップS17では、コントローラ6は、EOP4の吐出量を増加させる。本実施形態では、EOP4を第1出力よりも高い出力である第2出力で駆動して吐出量を増加させる。
車両100の走行方向が前進方向であってRレンジが選択された場合は、ベルト23cがスリップすることを防止するために必要なプーリ圧を確保できなくなる可能性がある。よって、第1出力よりも吐出量が多い第2出力でEOP4を作動させることで、ベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることを本格的に抑制する。
なお、Nレンジ選択中は、EOP4を第2出力よりも吐出量が少ない第1出力で作動させている(ステップS13)。Nレンジの選択後に車両100の走行方向と逆方向の走行レンジが選択されるか否かが不明であることから、Nレンジ選択中はEOP4の出力を低めに設定しておくことで、電費又は燃費を抑制している。
ステップS18では、コントローラ6は、インヒビタスイッチ56から入力される信号に基づいて、セレクトレンジがDレンジか判定する。
コントローラ6は、セレクトレンジがDレンジであることを検知すると、処理をステップS19に移行する。また、コントローラ6は、セレクトレンジがDレンジ以外、すなわちRレンジであることを検知すると、処理をステップS20に移行する。
ステップS19では、コントローラ6は、EOP4の吐出量を増加させる。本実施形態では、EOP4を第1出力よりも高い出力である第2出力で駆動して吐出量を増加させる。
車両100の走行方向が後退方向であってDレンジが選択された場合は、ベルト23cがスリップすることを防止するために必要なプーリ圧を確保できなくなる可能性がある。よって、第1出力よりも吐出量が多い第2出力でEOP4を作動させることで、ベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることを本格的に抑制する。
ステップS20では、コントローラ6は、EOP4を停止して吐出量をゼロにする。なお、EOP4を停止せずに、単に吐出量を減少させるようにしてもよい。
車両100の走行方向が後退方向であってRレンジが選択された場合は、ベルト23cがスリップする可能性が低い。よって、この場合は、EOP4の吐出量を減少させることで、電費又は燃費を抑制する。なお、EOP4の吐出量を減少させることには、EOP4を停止することも含まれる。
続いて、図3を参照しながら、車両100の状態とEOP4の状態との関係について説明する。
図3に示すように、車両100が停車中は、Dレンジ、Nレンジ、Rレンジのいずれが選択された場合でも、EOP4は停止状態(OFF)となる。
車両100が前進走行中は、Dレンジが選択された場合は、EOP4は停止状態となる。また、Nレンジが選択された場合は、EOP4は第1出力で駆動状態となる。また、Rレンジが選択された場合は、EOP4は第2出力で駆動状態となる。
車両100が後退走行中は、Rレンジが選択された場合は、EOP4は停止状態となる。また、Nレンジが選択された場合は、EOP4は第1出力で駆動状態となる。また、Dレンジが選択された場合は、EOP4は第2出力で駆動状態となる。
つまり、車両100の走行中にセレクトレンジがRレンジ→Nレンジ→Dレンジとなる場合、又はDレンジ→Nレンジ→Rレンジとなる場合は、コントローラ6は、Nレンジが選択されたことを検知するとEOP4を駆動し、その後、走行レンジが選択された後もEOP4の駆動を継続する。
一方、車両100が停車中に、セレクトレンジがRレンジ→Nレンジ→Dレンジとなる場合、又はDレンジ→Nレンジ→Rレンジとなる場合は、コントローラ6は、Nレンジが選択されたことを検知しても、EOP4を駆動しない。ただし、上述したように、EOP4について他の駆動制御における駆動条件が成立している場合はこの限りではない。
続いて、図4、図5に示すタイムチャートを参照しながら、EOP4の駆動制御が行われる様子について説明する。
時刻t1よりも前は、ブレーキがONであり、車両100は停車中である。また、Nレンジが選択されている。
時刻t1でDレンジが選択されると、前進クラッチ22aの締結が開始される。前進クラッチ22aのスリップ制御によりタービン回転速度Ntとプライマリプーリ回転速度Npとの差回転が所定値以下になると、前進クラッチ22aが完全締結される。
時刻t2でブレーキが解除(ブレーキOFF)されると、車両100が前進走行を開始して、タービン回転速度Nt及びプライマリプーリ回転速度Npが上昇する。
時刻t3でNレンジが選択されると、EOP4が第1出力で駆動される。また、前進クラッチ22aが解放されてタービン回転速度Ntが上昇する。
時刻t4でRレンジが選択されると、EOP4が第2出力で駆動される。また、後進ブレーキ22bの締結が開始される。
上述したように、後進ブレーキ22bの締結時にはエンジン1からトルクコンバータ21を経由した入力回転が逆転減速してプライマリプーリ23aへ伝達される。よって、後進ブレーキ22bのスリップ制御によりタービン回転速度Ntの絶対値とプライマリプーリ回転速度Npとの差回転が所定値以下になると、後進ブレーキ22bが完全締結される。
ここで、後進ブレーキ22bが締結されるのに伴って、トルクコンバータ20の負荷によりエンジン回転速度Neが低下する。これにより、MOP3の吐出量も減少し、図5に示すように、MOP3から自動変速機2に供給される油圧が低下する。一方で、後進ブレーキ22bの締結によりバリエータ23への入力トルクが増大することで、ベルト23cがスリップすることを防止するために必要なプーリ圧(プーリ必要油圧)が上昇する。
図5では、時刻t4と時刻t5との間で、プーリ必要油圧がMOP3の供給油圧を上回っている。つまり、MOP3から自動変速機2に供給される油圧では、プーリ必要油圧を確保できないことが分かる。
これに対して、本実施形態では、時刻t4でRレンジが選択されると、EOP4が第2出力で駆動され、プーリ必要油圧に対して不足している分の油圧がEOP4から自動変速機2に供給される。これにより、プーリ必要油圧が確保されるようになっている。
後進ブレーキ22bの完全締結後は車両100の前進速度が低下する。そして、時刻t5で車両100の走行方向が前進方向から後退方向に変化する。
これにより、車両100の走行方向が後退方向であってRレンジが選択された状態となり、EOP4の駆動が停止される。
以上述べたように、本実施形態によれば、EOP4から油圧が供給される自動変速機2を有する車両100のコントローラ6は、車両100の走行中にNレンジが選択されると、EOP4の吐出量を増加させる。
また、コントローラ6は、Nレンジの選択中に車両100の走行が開始されると、EOP6の吐出量を増加させる。
これらによれば、走行方向と逆方向の走行レンジが選択される前にEOP4の吐出量を増加させることができ、自動変速機2に供給される油圧を確保できる。これにより、ベルト23cのスリップを防止するために必要な油圧を確保するに際して、走行方向が前進方向であってRレンジが選択されるシーンと、走行方向が後退方向であってDレンジが選択されるシーンと、に対応可能となる。
また、EOP4の吐出量の増加は、EOP4を停止状態から駆動状態へ遷移させることである。
これによれば、EOP4は、常に駆動状態となるのではなく、必要に応じて駆動される。よって、電費又は燃費を抑制できる。
また、EOP4の吐出量の増加は、EOP4が駆動状態であるときに更に吐出量を増加させることである。
EOP4の吐出量を増加させる条件が成立する前にEOP4が駆動状態であるということは、自動変速機2が多くの油を必要とする状態であることを意味する。よって、この場合は、ベルト23cのスリップ抑制用としてEOP4の吐出量を更に増加させることが重要となる。
また、コントローラ6は、EOP4の吐出量を増加させた後に車両100の進行方向と逆方向の走行レンジが選択されると、EOP4の吐出量を更に増加させる。
これによれば、ベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップすることを本格的に抑制できる。
また、コントローラ6は、EOP4の吐出量を増加させた後に車両100の進行方向と同じ方向の走行レンジが選択されると、EOP4の吐出量を減少させる。
車両100の進行方向と同じ方向の走行レンジが選択された場合は、ベルト23cがプーリ23a、23bに対してスリップする可能性が低い。よって、この場合は、EOP4の吐出量を減少させることで、電費又は燃費を抑制する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本願は2019年9月24日に日本国特許庁に出願された特願2019-173278に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (10)

  1. 電動オイルポンプから油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御装置であって、
    前記車両の走行中にNレンジが選択されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させる制御部を有する、
    車両の制御装置。
  2. 電動オイルポンプからバリエータに油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御装置であって、
    Nレンジの選択中に前記車両の走行が開始されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させる制御部を有
    前記電動オイルポンプの吐出量の増加は、前記電動オイルポンプが駆動状態であるときに更に吐出量を増加させることである、
    車両の制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両の制御装置であって、
    前記電動オイルポンプの吐出量の増加は、前記電動オイルポンプを停止状態から駆動状態へ遷移させることである、
    車両の制御装置。
  4. 請求項1に記載の車両の制御装置であって、
    前記電動オイルポンプの吐出量の増加は、前記電動オイルポンプが駆動状態であるときに更に吐出量を増加させることである、
    車両の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させた後に前記車両の進行方向と逆方向の走行レンジが選択されると、前記電動オイルポンプの吐出量を更に増加させる、
    車両の制御装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させた後に前記車両の進行方向と同じ方向の走行レンジが選択されると、前記電動オイルポンプの吐出量を減少させる、
    車両の制御装置。
  7. 電動オイルポンプから油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御方法であって、
    前記車両の走行中にNレンジが選択されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させる、
    車両の制御方法。
  8. 電動オイルポンプからバリエータに油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御方法であって、
    Nレンジの選択中に前記車両の走行が開始されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させ、
    前記電動オイルポンプの吐出量の増加は、前記電動オイルポンプが駆動状態であるときに更に吐出量を増加させることである、
    車両の制御方法。
  9. 電動オイルポンプからバリエータに油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御装置であって、
    Nレンジの選択中に前記車両の走行が開始されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させる制御部を有し、
    前記制御部は、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させた後に前記車両の進行方向と逆方向の走行レンジが選択されると、前記電動オイルポンプの吐出量を更に増加させる、
    車両の制御装置。
  10. 電動オイルポンプからバリエータに油圧が供給されるベルト無段変速機を有する車両の制御装置であって、
    Nレンジの選択中に前記車両の走行が開始されると、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させる制御部を有し、
    前記制御部は、前記電動オイルポンプの吐出量を増加させた後に前記車両の進行方向と同じ方向の走行レンジが選択されると、前記電動オイルポンプの吐出量を減少させる、
    車両の制御装置。
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