JP2018054027A - バルブの異常診断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バルブボア内に内挿されたスプールを有し、指示圧に応じた油圧が発生するようにスプールの軸方向位置を調整する、車両用油圧機器のコントロールバルブのバルブボアの摩耗による異常を診断する装置であって、実圧検出手段と、所定圧よりも低い第1の指示圧が与えられたときに、実圧が第1の指示圧よりも高くなることである第1条件と、所定圧よりも高い第2の指示圧が与えられたときに、実圧が前記第2の指示圧よりも低くなることである第2条件とが、何れも成立したことを含む判定条件が成立したら、バルブボアが摩耗した状態であると判定する手段とを有する。
【選択図】図1
Description
なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することや適宜組み合わせることが可能である。
本実施形態に係る異常診断装置の診断対象のコントロールバルブは車両の駆動系を構成する無段変速機に適用されるため、まず、車両の駆動系を説明する。
コントローラ12は、エンジン1及び変速機4を統合的に制御するコントローラであり、ECU(Electronic Control Unit)とも言う。図2は、コントローラ12と、その周辺の入出力要素を示すブロック図である。コントローラ12は、詳細を図示しないが、CPUと、RAM・ROMからなる記憶装置と、入力インターフェースと、出力インターフェースと、これらを相互に接続するバスとから構成される。
次に、油圧制御回路11に装備されている、プライマリ油圧室23a及びセカンダリ油圧室23bへの油圧回路構成を、図3に基づき説明する。
次に、本実施形態に係るバルブの異常診断装置について説明する。本実施形態では、異常診断対象のコントロールバルブを、セカンダリコントロールバルブとして機能するプレッシャレギュレータバルブ111とする。以下、単にコントロールバルブ111又はバルブ111と称する。
(a)エンジン1が正常であり、エンジン回転数がアイドル回転数以上であること。
(b)コントローラ系に異常がないこと。
(c)ブレーキスイッチがオフであること(ブレーキ操作がされていないこと)。
(d)セカンダリ圧フィードバック領域であること。
(e)油圧制御モードが通常モードであること(フェールセーフモードでないこと)。
(f)車両のスピン判定中でないこと。
バルブボアの摩耗が進行してバルブボア内周面とスプール外周面との間の隙間が拡大した場合、閉鎖ポート111bを用いて実圧を高くしようとしてもバルブボアとスプールとの間で油の漏れが生じて、実圧が指示圧まで上昇しなくなってしまう状況が発生する。
なお、本実施形態では、第1所定差圧と第2所定差圧とを等しい値(所定差圧)に設定し、第1所定時間と第2第1所定時間とを等しい値(所定時間)に設定している。
所定差圧及び所定時間は、バルブ111が正常である場合と異常である場合とを切り分けるのに必要な大きさに設定される。
また、別の判定方法として、油圧のフィードバック制御が発散状態になったことを検知してバルブボアが摩耗した状態であるかことを判定することもできる。この方法の場合、実圧と指示圧との偏差が大きければ、短時間で発散状態を検知することができるので、バルブボアの摩耗も短時間で判定することができる。
本実施形態に係るバルブの異常診断装置は上述のように構成されているので、例えば図6のフローチャートに示すように、バルブ111の異常診断を行なうことができる。
なお、図6に示すフローチャートの処理は、車両のキースイッチがオンにセットされると開始し、所定の周期で繰り返して実施され、キースイッチがオフにされると終了する。
一方、第1条件又は第2条件が成立したと判定された場合は、第1判定フラグF1及び第2判定フラグF2が共に1となっているか否かが判定される(ステップS80)。第1判定フラグF1及び第2判定フラグF2が共に1となっているのでなければ、テップS110に進んで、上記と同様の処理を行なう。
特に、指示圧が変動する過渡状態の場合には、所定差圧が、指示圧が安定している定常状態の場合よりも大きな値に設定されているので、過渡状態における誤判定を抑制することができる。
なお、こうした誤判定をさらに抑制するためには、ワントリップ内で且つ所定の時間或いは期間内に限定して、2つの判定条件が成立したかを判定してもよい。
以上、実施形態を説明したが、本発明はバルブボア内に内挿されたスプールを有する車両用油圧機器のコントロールバルブであれば、広く適用することができ、車両用油圧機器としては車両用無段変速機に限定されるものではない。
また、車両の駆動源はエンジンに限らず電動モータであっても、エンジン及び電動モータであってもよい。
4 車両用油圧機器としての車両用無段変速機
12 コントローラ(ECU)
12c 判定部
21 プライマリプーリ
22 セカンダリプーリ
23 ベルト
44 実圧検出手段としてのライン圧センサ
100 異常診断装置
111 コントロールバルブ
Claims (7)
- バルブボア内に内挿されたスプールを有し、指示圧に応じた油圧が発生するように前記スプールの軸方向位置を調整する、車両用油圧機器のコントロールバルブの前記バルブボアの摩耗による異常を診断するバルブの異常診断装置であって、
前記発生する油圧である実圧を検出する実圧検出手段と、
予め設定された所定圧よりも低い第1の指示圧が与えられたときに、前記実圧が前記第1の指示圧よりも高くなることである第1条件と、前記所定圧よりも高い第2の指示圧が与えられたときに、前記実圧が前記第2の指示圧よりも低くなることである第2条件とが、何れも成立したことを含む判定条件が成立したら、前記バルブボアが摩耗した状態であると判定する判定手段とを有する
ことを特徴とするバルブの異常診断装置。 - 前記第1条件は、前記実圧が前記第1の指示圧よりも第1所定差圧以上高い状態が第1所定時間以上継続したことが含まれ、
前記第2条件は、前記実圧が前記第2の指示圧よりも第2所定差圧以上低い状態が第2所定時間以上継続したことが含まれている
ことを特徴とする請求項1記載のバルブの異常診断装置。 - 前記第1所定差圧及び前記第2所定差圧は、前記第1の指示圧又は前記第2の指示圧が変動する過渡状態の場合には、前記第1の指示圧又は前記第2の指示圧が安定している定常状態の場合よりも大きな値に設定されている
ことを特徴とする請求項2記載のバルブの異常診断装置。 - 前記判定条件は、所定の期間内に、前記第1条件及び前記第2条件が何れも複数回成立したことである
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のバルブの異常診断装置。 - 前記判定手段は、車両のキースイッチがオンの状態が継続しているワントリップ内に前記判定条件を判定する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のバルブの異常診断装置。 - 前記車両用油圧機器は、2つのプーリとこれらのプーリに架け渡されたベルトとを有する車両用無段変速機であって、
前記コントロールバルブは、前記プーリのベルト把持用油圧を制御するものである
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のバルブの異常診断装置。 - 前記所定圧は、第1の所定圧と前記第1の所定圧よりも高い第2の所定圧とを有し、
前記判定手段は、前記第1の所定圧よりも低い前記第1の指示圧が与えられたときに、前記実圧が前記第1の指示圧よりも高くなることである前記第1条件と、前記第2の所定圧よりも高い前記第2の指示圧が与えられたときに、前記実圧が前記第2の指示圧よりも低くなることである前記第2条件とが、何れも成立したことを含む前記判定条件が成立したら、前記バルブボアが摩耗した状態であると判定する
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のバルブの異常診断装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020044947A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | ジヤトコ株式会社 | バルブ検査装置及びバルブ検査方法 |
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