JPH10220639A - 開閉弁の自己診断装置 - Google Patents

開閉弁の自己診断装置

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JPH10220639A
JPH10220639A JP2790297A JP2790297A JPH10220639A JP H10220639 A JPH10220639 A JP H10220639A JP 2790297 A JP2790297 A JP 2790297A JP 2790297 A JP2790297 A JP 2790297A JP H10220639 A JPH10220639 A JP H10220639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉弁の故障を早期に検出して運転者に知ら
せることのできる開閉弁の自己診断装置を提供する。 【解決手段】 流体流通路1に設けられ流体流通路1を
流れる流体の流れを制御する開閉弁15が前記流体の温
度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開
閉弁の自己診断装置であって、前記開閉弁15の近傍に
設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段5と、こ
の流体温度検出手段5により検出された流体温度と、予
め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁が正常に
開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段11
と、この診断手段11の診断結果を報知する報知手段1
2とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体が流通する
流体流通路に設けられ、前記流体流通路を流れる流体の
流れを制御する開閉弁が流体の温度の変化に応じて正常
に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、液冷形の自動車用のエンジン
(内燃機関)の冷却系に使用される開閉弁としての自己
温度感知形のサーモスタットは、流体である冷却水の温
度が所定温度(例えば80度)を超えると弁体が開いて
冷却水のラジエータへの流通を可能にし、前記ラジエー
タで放熱され低温となった冷却水をエンジンに戻すよう
にしている。しかしながら、従来の開閉弁の中には、特
に自己温度感知形の開閉弁である上記サーモスタットの
ように、それ自体が流体の温度の変化に応じて独立して
動作するものがあり、開閉弁の故障によって弁体が正常
に開かない、または閉じないということが生じても、そ
れが検出できないことがある。そのため、開閉弁が故障
することによる二次的なトラブル、例えば、運転席の水
温計の異常な上昇や、焼き付きによるエンジンの運転異
常が表面化しない限り、運転者は異常を知ることができ
ず、それが開閉弁の故障によるものなのか否かも判断す
ることもできない。また、前記したトラブルが表面化し
ないうちは不適正な状態で運転を続けることになり、特
に自動車のエンジンでは、環境に悪影響を及ぼす一酸化
炭素や窒素酸化物,炭化水素等の有害な物質を大量に大
気中に放出することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点に鑑みてなされたもので、開閉弁の故障を早期に検出
して運転者に知らせることにより、開閉弁の故障による
二次的なトラブルを事前に回避することができるととも
に、特に液冷式の内燃機関の運転において冷却水等の冷
却液を適正に保ち、環境に悪影響を及ぼす一酸化炭素や
窒素酸化物,炭化水素等の有害な物質を大量に大気中に
放出することのない開閉弁の自己診断装置を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
みてなされたもので、請求項1に記載の発明は、流体流
通路に設けられ前記流体流通路を流れる流体の流れを制
御する開閉弁が前記流体の温度変化に応じて正常に動作
しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であっ
て、前記開閉弁の近傍に設けられ流体温度を検出する流
体温度検出手段と、この流体温度検出手段により検出さ
れた流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して
前記開閉弁が正常に開閉動作を行っているか否かを診断
する診断手段と、この診断手段の診断結果を報知する報
知手段とからなることを特徴とする開閉弁の自己診断装
置である。請求項2に記載の発明は、前記流体流通路
は、内燃機関の冷却系に設けられ、前記内燃機関の流体
出口と放熱器とを連通状に接続する出口側の流体流通路
と、前記放熱器と前記内燃機関の流体入口とを連通状に
接続する入口側の流体流通路と、前記出口側の流体流通
路と前記入口側の流体流通路とを連通状に接続するバイ
パス通路とからなり、前記開閉弁は、出口制御型の前記
冷却系にあっては流体出口側の前記流体流通路と前記バ
イパス通路の分岐部に、入口制御型の前記冷却系にあっ
ては流体入口側の前記流体流通路と前記バイパス通路の
分岐部に設けられていることを特徴とする請求項1に記
載の開閉弁の自己診断装置である。請求項3に記載の発
明は、前記開閉弁は、流体の温度変化により作動する感
温部を備えたサーモスタットであることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載の開閉弁の自己診断装置で
ある。請求項4に記載の発明は、前記流体温度検出手段
の他に外気温検出手段を設け、前記診断手段は、外気温
と関連付けて設定された設定内容を記憶するとともに、
前記外気温検出手段から検出された外気温に対応する前
記設定内容と、前記流体温度検出手段が検出した流体の
温度とを比較して前記開閉弁が正常に動作しているか否
かを診断することを特徴とする請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載の開閉弁の自己診断装置である。請求
項5に記載の発明は、前記流体温度検出手段は、前記出
口制御型の冷却系にあっては前記開閉弁よりも前記流体
出口側に、前記入口制御型の冷却系にあっては前記バイ
パス通路の前記開閉弁側に設けられていることを特徴と
する請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の開閉弁
の自己診断装置である。請求項6に記載の発明は、前記
流体温度検出手段は前記開閉弁を挟んで前記流体流通路
の両側に設けられ、前記診断手段は、二つの前記流体温
度検出手段から検出された流体温度と前記設定内容とを
比較して前記開閉弁が正常に動作しているか否かを診断
することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
かに記載の開閉弁の自己診断装置である。請求項7に記
載の発明は、前記入口制御型の冷却系にあっては、前記
流体温度検出手段の一方は、前記バイパス通路の前記開
閉弁側に設けられていることを特徴とする請求項6に記
載の開閉弁の自己診断装置である。請求項8に記載の発
明は、前記流体温度検出手段の他に流体圧力を検出する
流体圧力検出手段を前記開閉弁の近傍の前記流体の上流
側に設け、前記診断手段は、流体の圧力と関連付けて設
定された設定内容を記憶するとともに、前記流体圧力検
出手段から検出された流体の圧力に対応する前記設定内
容と、前記流体温度検出手段が検出した流体の温度とを
比較して前記開閉弁が正常に動作しているか否かを診断
することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
かに記載の開閉弁の自己診断装置である。請求項9に記
載の発明は、前記流体温度検出手段のほかに、流体の流
速または流量を検出する流体流速検出手段または流体流
量検出手段を前記開閉弁の近傍に設け、前記診断手段
は、流体の流速または流量と関連付けて設定された設定
内容を記憶するとともに、前記流体流速検出手段または
流体流量検出手段から検出された流体の流速または流量
に対応する前記設定内容と、前記流体温度検出手段が検
出した流体の温度とを比較して前記開閉弁が正常に動作
しているか否かを診断することを特徴とする請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の開閉弁の自己診断装置
である。請求項10に記載の発明は、前記出口制御型の
冷却系にあっては前記流体流通路の前記開閉弁よりも下
流側に、前記入口制御型の冷却系にあっては前記流体流
通路の前記開閉弁よりも上流側に前記流体流速検出手段
または流体流量検出手段を設けたことを特徴とする請求
項9に記載の開閉弁の自己診断装置である。請求項11
に記載の発明は、前記開閉弁には、弁体の開閉を検出す
る開閉検出手段を設け、前記診断手段は、前記流体温度
検出手段により検出された流体の温度が所定温度になっ
たときに前記開閉検出手段から所定の信号が出力されて
いるか否かによって前記開閉弁が正常に動作しているか
否かを診断することを特徴とする請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の開閉弁の自己診断装置である。本
発明は上記のように構成することにより、開閉弁の開閉
動作を、流体温度の変化から容易に検出することができ
るようになり、他の諸条件(流体の温度や外気温等)と
検出された開閉弁の開閉動作とから、開閉弁の故障の診
断が行えるようになった。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に従って説明する。なお、以下の実施形態では、
流体流通路としてエンジン(内燃機関)の冷却系を例を
挙げて説明するが、本発明の診断装置はエンジンの冷却
系に設けられる開閉弁に限らず、他の流体流通路に設け
られ、流体流通路を流れる流体の温度変化によって弁体
の開閉を行う開閉弁にも適用が可能である。
【0006】[第1の実施形態の説明]図1および図2
は本発明の第1の実施形態の説明図にかかり、図1は出
口制御型のエンジンの冷却系の概略図、図2は入口制御
型のエンジンの冷却系の概略図である。各図において
(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) は
サーモスタットが開弁状態のときのものを示している。
また、図3は第1の実施形態における冷却水の温度と経
過時間との関係を示すグラフで、縦軸は冷却水の温度T
(度)、横軸は経過時間S(秒)である。
【0007】まず、図1の出口制御型のエンジンの冷却
系の場合について説明する。ここで、「出口制御型」と
は、エンジンの冷却水出口側に冷却水の温度を一定に保
つためのサーモスタットを設けた形式のものをいう。図
1において符号Eはエンジン,符号Rは放熱器としての
ラジエータ,符号FはラジエータRに強制的に空気を送
り込むファンである。エンジンEの流体出口である冷却
水出口EaとラジエータRの上部とは流体流通路である
冷却水路1によって接続され、エンジンEの流体入口で
ある冷却水入口EbとラジエータRの下部とは流体流通
路である冷却水路2によって接続されている。冷却水路
1は途中部位でバイパス通路3に分岐し、このバイパス
通路3は冷却水路2の端部および冷却水入口Ebに連通
している。この実施形態において冷却水の流れを制御す
る開閉弁は自己温度感知形のサーモスタット15で、図
1に示す出口制御型の冷却系では、冷却水出口Ea側の
冷却水路1とバイパス通路3の分岐部に設けられてい
る。
【0008】図1に示すような出口制御型のエンジンの
冷却系では、冷却水は以下のように流れる。すなわち、
冷却水の温度が低い場合は、サーモスタット15の弁体
18が閉じているるので、エンジンEの冷却水出口Ea
から流出した冷却水は、冷却水路1,バイパス通路3を
通って冷却水入口EbからエンジンEに流入し、冷却水
の温度が所定の温度(例えば摂氏80度)を超えたとき
には、サーモスタット15の弁体18が開いてエンジン
Eから冷却水路1,ラジエータR,冷却水路2を通って
冷却水入口EbからエンジンEに流入する。冷却水を循
環させる図示しない冷却水ポンプは、エンジン駆動形、
つまり、エンジンを駆動源として駆動されるものであっ
てもよいし、モータ駆動形、つまり、サーボモータ等の
制御可能な駆動体(モータ)によって駆動されるもので
あってもよい。サーモスタット15は、ワックス等の熱
膨張体を内蔵する感温部19と、前記熱膨張体の膨張ま
たは収縮によって進退移動するピストンロッド21(図
1(b)参照)とから概略構成されるサーモエレメントを
アクチュエータとして有する公知のもので、エンジンE
の冷却水出口Eaから流出する冷却水の温度が所定温度
(例えば摂氏80度)を超えたときに前記アクチュエー
タが駆動して弁体18を開かせるものである。従って、
サーモスタット15は、冷却水の温度が前記所定温度以
下のときには、弁体18を閉じて冷却水がラジエータR
に流れないように規制し、冷却水出口Eaから流出した
冷却水をバイパス通路3を通して冷却水入口Ebからエ
ンジンEに戻すが、冷却水の温度が前記所定温度を超え
ると、弁体18を開いて冷却水をラジエータRに流す。
なお、サーモスタット15としては、上記ワックス型の
ものに限らず、ベローズ型またはバイメタル型のもので
あってもよい。
【0009】冷却水路1のサーモスタット15よりも冷
却水出口Ea側には、流体温度検出手段である水温セン
サ5が設けられている。この水温センサ5は、冷却水の
温度に応じた電気信号を出力するもので、冷却系の外部
に設けられた診断手段としての制御部11に信号線11
aによって接続されている。この発明の自己診断装置に
おいては、水温センサ5の検出信号に基づいてサーモス
タット15の故障診断が行われることから、水温センサ
5はサーモスタット15のできるだけ近傍に設けること
が望ましい。なお、前記した制御部11は、ECU(電
子制御装置)に設けるものとしてもよいし、ECUとは
別体に設けるものとしてもよい。また、この実施形態に
おいては、冷却系の外部に外気温を検出する外気温検出
手段としての外気温センサ7が設けられている。この外
気温センサ7も水温センサ5と同様に、外気温に応じた
電気信号を出力するもので、冷却系の外部に設けられた
制御部11に信号線11bを介して接続されている。そ
して、制御部11に送信された水温センサ5と外気温セ
ンサ7の検出信号は、制御部11の処理部でそれぞれ処
理され、制御部11のメモリ等の記憶部に予め記憶され
た記憶内容と比較される。前記記憶部に記憶された記憶
内容としては、後述の許容温度範囲ΔTや所定時間Δ
S,各種パラメータ等がある。制御部11の診断部は、
前記の比較結果からサーモスタット15が故障している
か否かを診断し、故障していると診断したときには信号
線11cを介して表示ランプやブザ,音声出力装置等の
報知手段12に信号を出力する。この報知手段12は、
運転者に確実に故障を知らせることができるところ、例
えば、ダッシュボードの各種計器類の近傍等に設けると
よい。
【0010】上記態様により、この実施形態では以下の
ように作用する。図3に示すように、エンジンEの始動
によりエンジンE内を流れる冷却水の温度は上昇する
(図3のグラフの曲線I参照)。冷却水の温度が所定温
度(例えば摂氏80度)T1 以下のときには、エンジン
Eの冷却水出口Eaから流出した冷却水は、バイパス通
路3を通ってエンジンEの冷却水入口Ebからエンジン
Eに戻されるが、冷却水の温度が前記所定温度T1 に達
すると、サーモスタット15の弁体18が開き始めて冷
却水がラジエータR側へ流れる。ラジエータRで放熱さ
れて低温となった冷却水は、冷却水路2を流れてエンジ
ンEの冷却水入口EbからエンジンEに流れ込む。この
場合、図3のグラフで示すように、冷却水の温度はサー
モスタット15の弁体18が開かれると同時に下降する
ものではない。つまり、エンジンE内には高温となった
冷却水が残留しており、この冷却水が通過する間は暫く
温度は上昇する。ラジエータRで放熱された低温の冷却
水がエンジンE内に流入すると、低温と高温の冷却水が
交互に冷却水出口Eaから流出するので、高温の冷却水
がエンジンE内から完全に追い出されるまで、図3のグ
ラフの曲線IIで示すように、冷却水の温度は減衰を繰り
返すことになる。
【0011】サーモスタット15が故障して弁体18が
所定温度T1 に達しても開なない場合には、図3の曲線
III で示すように、冷却水の温度は所定温度T1 を超え
て上昇を続ける。制御部11は、水温センサ5が所定温
度T1 を検出してから所定時間ΔS(例えば5秒,ΔS
=S2 −S1 )内の冷却水の温度の変化を監視し、所定
時間ΔS内における冷却水の温度が前記記憶部に予め設
定された許容温度範囲ΔT(下限温度T2 と上限温度T
3 の範囲,ΔT=T3 −T2 )内にあるか否かからサー
モスタット15の故障の有無を診断する。つまり、所定
時間ΔS内において許容温度範囲ΔTを超えて冷却水の
温度が上昇した場合、あるいは、許容温度範囲ΔTを超
えて冷却水の温度が下降した場合は、制御部11はサー
モスタット15が故障したと診断して報知手段12に信
号を出力し、運転者にサーモスタット15の故障を知ら
せる。
【0012】なお、この実施形態において外気温センサ
7を設けているのは、冷却水の温度の温度上昇率は外気
温が高いほど大きく、低いほど小さいからである。すな
わち、外気温の高い例えば夏期には、サーモスタット1
5が故障して弁体18が開かないと冷却水の温度は速や
かに上昇するが、外気温の低い例えば冬季には、同様の
場合における冷却水の温度の温度上昇率が小さく、夏期
と同様の所定時間ΔSに設定していたのではサーモスタ
ット15の故障を正確に診断することができない、また
は、故障していなくても故障していると誤診するという
不都合が生じるおそれがあるからである。そこで、この
実施形態では、外気温に応じて(例えば5度ごとという
ように)、所定時間ΔSまたは許容温度範囲ΔTをパラ
メータ等で設定して前記記憶部に記憶させておき、外気
温センサ7が検出した外気温から予め設定された所定時
間ΔSまたは許容温度範囲ΔTを選択し、水温センサ5
からの検出信号と比較するようにしている。従って、外
気温が安定しているような場合には、このような外気温
センサ7は特に設ける必要はない。
【0013】次に、図2に従って上記の第1の実施形態
を入口制御型の冷却系に適用した場合を説明する。な
お、図において図1と同一部位,同一部材には同一の符
号を付して詳しい説明は省略する。ここで、「入口制御
型」とは、エンジンの冷却水入口側に冷却水の温度を一
定に保つためのサーモスタットを設けた形式のものをい
う。図2に示すように、入口制御型の冷却系では、サー
モスタット16は、冷却水出口Ea側の冷却水路1と、
冷却水入口Eb側の冷却水路2とを連通状に接続するバ
イパス通路4の、冷却水路2との分岐部に設けられてい
る。この実施形態においてサーモスタット16は、上記
第1の実施形態のサーモスタット15と同様のサーモエ
レメントをアクチュエータとして有しているが、バイパ
ス通路4の開口部の開閉を行う第2弁体24を有してい
る点で第1の実施形態におけるサーモスタット15と相
違する。図2に示す入口制御型の冷却系では冷却水は以
下のように流れる。すなわち、冷却水の温度が低い場合
には、図2(a) に示すように、サーモスタット16の弁
体18が閉じられ、第2弁体24がバイパス通路4の開
口部を開いている。そして、エンジンEの冷却水出口E
aから流出した冷却水は、エンジンEから冷却水路1か
らバイパス通路4,冷却水路2を通って冷却水入口Eb
からエンジンEに流入する。冷却水の温度が所定温度T
1 (例えば摂氏80度)を超えると、弁体18を開くと
ともにバイパス通路4の開口部を第2弁体24で閉じ
る。エンジンEの冷却水出口Eaから流出した冷却水
は、冷却水路1からラジエータR,冷却水路2を通って
冷却水入口EbからエンジンEに流入する。
【0014】この実施形態では水温センサ5はバイパス
通路4の前記開口部の近傍に設けられているが、外気温
センサ7,制御部11,報知手段12の構成および作用
については上記第1の実施形態と同じである。この実施
形態においても、第1の実施形態と同様の作用をする。
すなわち、冷却水の温度が所定温度T1 に達したところ
でサーモスタット16が正常に作動して弁体18を開く
と、バイパス通路4内の冷却水の温度は所定温度T1
りも若干高い温度まで上昇したところから下降に転じ
る。サーモスタット16の故障により、冷却水の温度が
所定温度T1 に達しても弁体18が開かないときには、
バイパス通路4内の冷却水の温度が上昇を続けて図3の
グラフの曲線III のようになる。従って、この第2の実
施形態でも、第1の実施形態と同様、制御部11が所定
時間ΔS内における冷却水の温度の変化を監視し、所定
時間ΔS内で冷却水の温度が許容温度範囲ΔTを超えた
ときにはサーモスタット16が故障であると診断して報
知手段12に信号を出力し、運転者にサーモスタット1
6の故障を知らせる。
【0015】[第2の実施形態の説明]図4および図5
は本発明の第2の実施形態の説明図にかかり、図4は出
口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図、図5は入
口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図である。各
図において(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのも
の、(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示
している。また、図6は第2の実施形態における冷却水
の温度と経過時間との関係を示すグラフで、縦軸は冷却
水の温度T、横軸は経過時間Sである。なお、図4およ
び図5において、図1または図2と同一部位,同一部材
には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。図4の
出口制御型の冷却系における実施形態では、サーモスタ
ット15を挟んで冷却水路1の冷却水出口Ea側とラジ
エータR側に二つの水温センサ5,6を設けている。こ
れら水温センサ5,6は、第1の実施形態で説明した理
由と同様の理由によりサーモスタット15のできるだけ
近傍に設けることが望ましい。水温センサ5,6と制御
部11とはそれぞれ信号線11a,11dによって接続
されていて、それぞれの水温センサ5,6から出力され
た冷却水の温度に関する検出信号が制御部11に送信さ
れて処理される。水温センサ5は、エンジンEの冷却水
出口Eaから流出した冷却水の温度を検出するものであ
るが、水温センサ6はサーモスタット15の弁体18が
開くことにより、サーモスタット15を通過して冷却水
路1を流れる冷却水の温度を検出するものである。従っ
て、サーモスタット15の弁体18が開くと、水温セン
サ5,6が検出した冷却水の温度差は殆ど0になる。
【0016】水温センサ5,6が検出した弁体18の開
弁前後における冷却水の温度の変化を示したものが、図
6のグラフである。図6においては、水温センサ5が検
出した冷却水の温度変化をグラフAで、水温センサ6が
検出した冷却水の温度変化をグラフBで示している。冷
却水の温度が所定温度T1 以下、すなわち、弁体18が
閉じている状態においては、冷却水はバイパス通路3を
流れてエンジンEに戻されラジエータR側には流れない
ので、水温センサ5が検出する冷却水の温度は図6のグ
ラフAの曲線Iで示すように時間の経過とともに急速に
上昇する。これに対し、水温センサ6が検出する冷却水
の温度の方は、冷却水の流れが殆ど無い状態であるの
で、図6のグラフBの曲線IIで示すように上昇が極めて
緩やかである。
【0017】冷却水出口Eaから流出する冷却水の温度
が所定温度T1 に達すると、サーモスタット15の弁体
18が開くが、これによって冷却水路1を冷却水がラジ
エータRに向けて流れ、図6のグラフBの曲線III で示
すように、水温センサ6が検出する冷却水の温度も急激
に上昇する。水温センサ5が検出する冷却水の温度は、
図6のグラフAの曲線IVで示すように、弁体18の開弁
後は若干上昇して下降し、減衰しながら一定温度になる
が、このとき、図6のグラフA,Bの曲線Vで示すよう
に、水温センサ5,6が検出する冷却水の温度はほぼ同
じになる。 サーモスタット15の故障により弁体18
が開かないと、水温センサ5,6が検出する冷却水の温
度は、所定温度T1 に達した後所定時間ΔSが経過して
も同じになることがなく、これにより制御部11はサー
モスタット15が故障したと診断して報知手段12に信
号を出力し、運転者に知らせる。なお、この実施形態に
おいても、第1および第2の実施形態と同様、所定温度
1 および所定時間ΔS,許容温度範囲ΔT等は予め制
御部11に設定されて記憶部(メモリ)等に記憶されて
いる。
【0018】図5に示す入口制御型の冷却系において
は、冷却水路2のサーモスタット16よりもラジエータ
R側と冷却水入口Eb側に水温センサ5,6が設けられ
ている。このように二つの水温センサ5,6を配置する
ことにより、上記で説明した図4の出口制御型の冷却系
の場合と同様の作用が得られる。サーモスタット16の
弁体18が閉じているとき、すなわち、冷却水の温度が
所定温度T1 以下のときには、バイパス通路4を冷却水
が流れるので、水温センサ5が検出する冷却水の温度は
急速に上昇し、水温センサ6の検出する冷却水の温度は
殆ど上昇しない。弁体18が開くと、冷却水路2を通っ
てラジエータRから低温の冷却水がエンジンE側に流れ
るので、ある一定時間経過後に水温センサ5,6の検出
する冷却水の温度はほぼ同じになる。
【0019】図7は二つの水温センサ5,6を冷却系に
設けた上記第2の実施形態のさらに他の実施形態の説明
図にかかり、入口制御型のエンジンの冷却系の要部の概
略図である。図において(a) はサーモスタットが閉弁状
態のときのもの、(b) はサーモスタットが開弁状態のと
きのものを示している。また、図8は図7は実施形態に
おける冷却水の温度と経過時間との関係を示すグラフ
で、縦軸は冷却水の温度T、横軸は経過時間Sである。
図8においては、水温センサ5が検出した冷却水の温度
をグラフAで、水温センサ6が検出した冷却水の温度を
グラフBで示している。なお、図7において図4,図5
と同一部位,同一部材には同一の符号を付し、詳しい説
明は省略する。この実施形態では、バイパス通路4の開
口部の近傍に水温センサ5を設け、冷却水路2のサーモ
スタット16よりも冷却水入口Eb側に水温センサ6を
設けている。サーモスタット16の弁体18が閉じた状
態においては、第2弁体24がバイパス通路4の開口部
を開いていて、冷却水出口Ea(図2参照)から流出し
た冷却水がバイパス通路4から冷却水路2を通って冷却
水入口Ebに流入する。
【0020】サーモスタット16の弁体18が閉じた状
態、すなわち、水温センサ5が検出した冷却水の温度が
所定温度T1 以下では、水温センサ5と水温センサ6が
検出する冷却水の温度はほぼ一致している(図8のグラ
フの曲線I参照)。サーモスタット16の弁体18が開
き、バイパス通路4の開口部が第2弁体24によって閉
じられると、水温センサ5が検出する冷却水の温度は、
所定温度T1 よりも若干高い温度まで上昇したところで
バイパス通路4内の冷却水の流れが止まり、当該温度で
維持されるが(図8のグラフの曲線II参照)、水温セン
サ6の方は弁体18が開くとともにラジエータR側から
低温の冷却水が冷却水路2を流れることにより急激に温
度が下降する(図8のグラフの曲線III 参照)。そし
て、冷却水の温度が所定温度に達した時間S1 から所定
時間ΔSが経過した時間S2 において、両水温センサ
5,6が検出する冷却水の温度T1 ,T2 の差T2 −T
1 が予め設定された所定温度差ΔTまで開くことにな
る。
【0021】サーモスタット16が故障して弁体18が
開かなければ、両水温センサ5,6の検出する冷却水の
温度は、前記所定温度T1 を超えて所定時間ΔSが経過
しても一致したままである。また、弁体18が開いても
その開弁量が少ないときには、両者の温度差は所定温度
差ΔTよりも小さい。制御部11は、所定温度T1 を超
えてから所定時間ΔSが経過するまでの間、両水温セン
サ5,6から検出される冷却水の温度の変化を監視し、
所定時間ΔSの経過時において水温センサ5,6が検出
した冷却水の温度が所定温度差ΔT以内である場合に
は、サーモスタット16が故障したと診断して報知手段
12に信号を出力し、運転者にサーモスタット16の故
障を知らせる。なお、図示はしないが、冷却水の温度が
所定温度T1 以下になったときは、水温センサ5と水温
センサ6が検出する冷却水の温度はほぼ一致した状態
(曲線Iで示す状態)に復帰するはずであるが、サーモ
スタット16の故障により弁体18が閉じないときは、
両冷却水の温度の間には差が生じたままである。従っ
て、冷却水の温度が所定温度T1 を超え下降する場合
も、所定温度T1 に達してから所定時間が経過するまで
の間、両水温センサ5,6が検出する冷却水の温度変化
を監視するようにすることにより、前記所定時間の経過
時において両冷却水の温度が一致しないときは、サーモ
スタット16が故障をしたと診断することができるよう
になる。また、図7に示す実施形態においても第1の実
施形態で示したような外気温センサを設け、制御部11
(図1参照)の記憶部(メモリ)等に外気温ごとの所定
温度差ΔTや所定時間ΔSをパラメータ等で記憶させて
おき、前記外気温センサが検出した外気温に基づいて所
定温度差ΔTや所定時間ΔSを適宜に選択するようにし
てもよい。
【0022】[第3の実施形態]図9は本発明の第3の
実施形態の説明図にかかり、出口制御型のエンジンの冷
却系の要部の概略図である。図において(a) はサーモス
タットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモスタット
が開弁状態のときのものを示している。また、図10は
この第3の実施形態における冷却水の圧力と冷却水の温
度との関係を示すグラフで、縦軸は冷却水の圧力P、横
軸は冷却水の温度Tである。なお、図9において図1ま
たは図2と同一部位,同一部材には同一の符号を付し、
詳しい説明は省略する。 この実施形態においては、冷
却水路1のサーモスタット15よりも冷却水出口Ea側
に、冷却水の圧力の大きさに応じた電気信号を制御部1
1(図1参照)に出力することのできる圧力センサ8
と、第1および第2の実施形態で用いたものと同様の水
温センサ5とを設けている。エンジンEの始動とともに
冷却水の温度は上昇するが、冷却系は密閉されているの
で、冷却水の温度の上昇とともに内部の圧力が上昇する
ことになる。
【0023】図10のグラフにおいて符号Iは、冷却水
ポンプが非駆動状態における圧力センサ8の検出結果を
示したもので、冷却水の温度Tの上昇とともに圧力Pが
直線的に上昇することを示している。符号IIで示す平行
四辺形で囲まれた領域は、冷却水ポンプ駆動時における
圧力Pと冷却水の温度Tとの関係を示すもので、冷却水
の温度が一定であっても冷却水ポンプの駆動による脈動
等により圧力Pはある一定の幅内で振幅することから、
一定の冷却水の温度Tに対して圧力は一定の幅(図にお
いてP1 〜P2 )を有することを示している。ところ
で、サーモスタット15の弁体18が開いている場合と
閉じている場合とを比較すると、弁体18が開いている
場合は弁体18が閉じたままの状態よりも圧力Pが小さ
くなる。すなわち、この実施形態では、ある冷却水の温
度Tにおけるサーモスタット15の近傍の圧力Pの大小
によって、サーモスタット15が正常に作動しているか
否かを診断しようとするものである。
【0024】例えば、弁体18が開く温度よりも高い温
度である温度T(図10参照)において、サーモスタッ
ト15の弁体18が正常に開いている場合は、その圧力
は上限P1 から下限P2 の範囲内になければならない。
サーモスタット15の故障により弁体18が開かない
と、サーモスタット15の近傍の圧力が上昇して上限P
1 を超えるから、制御部11はサーモスタット15が故
障したと診断して報知手段12(図1参照)に信号を出
力し、運転者に知らせる。逆に、弁体18が閉じないと
きは、前記温度Tにおける圧力Pは下限P2 よりも低く
なるから、制御部11はサーモスタット15が故障した
と診断する。なお、この実施形態では、冷却水ポンプを
駆動する駆動源であるエンジンやサーボモータの回転数
が変われば、それに伴って許容される圧力Pの範囲も変
動することから、エンジンやサーボモータの回転数に応
じて圧力Pの範囲をパラメータとして予め設定しておく
必要がある。
【0025】図11は上記の第3の実施形態を入口制御
型の冷却系に適用した第3の実施形態のさらに他の実施
形態にかかり、その要部の説明図である。図に示すよう
に、この実施形態では上記の出口制御型の場合と同様、
水温センサ5をサーモスタット16の近傍に設け、サー
モスタット16の近傍であって冷却水路2のラジエータ
R側に圧力センサ8を設けている。この実施形態におい
ても図9の実施形態と同様に作用し、図10に示すよう
な圧力Pと冷却水の温度Tの関係が成り立つ。
【0026】[第4の実施形態]次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。第4の実施形態は、特に図
示はしないが、第2の実施形態を示した図4の出口制御
型の冷却系および図5の入口制御型の冷却系において、
水温センサ6に代えて冷却水の流速を検出する流速セン
サまたは単位時間当たりの流量を検出する流量センサを
設けたものである。冷却水路1,2の冷却水出口Ea側
または冷却水入口Eb側のサーモスタット15,16の
近傍には、図4および図5で示した場合と同様に、水温
センサ5を設ける。この実施形態では、水温センサ5か
ら検出された冷却水の温度が、弁体18が開く所定の温
度(例えば80度)に達したときに、冷却水路1,2に
冷却水の流れが生じるか否かによってサーモスタット1
5,16の故障の有無を診断しようとするものである。
すなわち、冷却水が前記所定の温度に達したときに、前
記流速センサが冷却水の流速の変化を検出しないとき、
または、流量センサが冷却水の流量の変化を検出しない
ときは、制御部11(図1および図2参照)はサーモス
タット15,16の弁体18が開いていない、つまり、
サーモスタット15,16が故障していると診断して報
知手段12に信号を出力する。
【0027】また、この実施形態では、エンジン回転数
と冷却水の流速または流量との関係が密(弁体18の開
弁量が一定の場合には、エンジン回転数が増加すれば流
速または流量は増大する)であることから、所定の冷却
水の温度下におけるエンジン回転数ごとの適正な冷却水
の流速または流量をパラメータまたは関数化して記憶部
に記憶させておくことにより、サーモスタット15,1
6の弁体18の開弁量が適正であるか否かまで診断する
ことが可能になる。
【0028】[第5の実施形態]第5の実施形態は、サ
ーモスタット15の弁体18の開弁を直接検出しようと
するものである。図12および図13はこの第5の実施
形態の説明図である。図12で示す実施形態では、冷却
水路1のサーモスタット15よりも冷却水出口Ea側に
水温センサ5を設けているとともに、水温センサ5が検
出した冷却水の温度が所定温度(例えば80度)になっ
たときに弁体18が開いたことを、感温部19の下降に
より検出する開閉検出手段である近接スイッチ13が、
感温部19に対峙して設けられている(図12(a) 参
照)。スイッチ13は、サーモスタット15のフレーム
17に延設したブラケットに取り付けるものとしてもよ
いし、冷却水路1の内面に取り付けるものとしてもよ
い。弁体18が前記所定温度に応じて所定量開弁する
と、この開弁量に応じて感温部19が下降するととも
に、近接スイッチ13が感温部19の下端を検出して制
御部11(図1参照)にON(またはOFF)信号を出
力する(図12(b) 参照)。制御部11は、水温センサ
5により検出された冷却水の温度が前記所定温度になっ
たときに、近接スイッチ13から信号が出力されている
か否かを確認し、近接スイッチ13からON(またはO
FF)信号が出力されていないときには、サーモスタッ
ト15が故障したと診断する。なお、感温部19を検出
して所定の信号(例えばON,OFF信号)を出力する
ことができるものであれば、近接スイッチ13に限ら
ず、光電スイッチやリミットスイッチ等他のスイッチや
センサであってもよい。また、弁体18の開閉を検出す
ることができるものであれば、近接スイッチ13は感温
部19に限らず、弁体18等他の部位の移動を検出する
ようにしてもよい。さらに、図12では出口制御型の冷
却系のみを図示しているが、入口制御型の冷却系につい
ても同様である。
【0029】また、図13で示す実施形態では、図12
の近接スイッチ13に代えて、サーモスタット15(1
6)のピストンロッド21の先端とフレーム17との間
に圧電素子14を介在させている。図において符号14
aは圧電素子14から出力された検出信号を制御部11
(図1参照)に送信する信号線、符号20は、ピストン
ロッド21の進退移動を案内するピストンガイドであ
る。この図では図示を省略しているが、弁体18(図1
2参照)およびピストンロッド21はフレーム17に支
持された付勢手段であるばね17a(図12参照)によ
って常時上方(図13において上方)に付勢されてい
る。冷却水の温度の上昇によりピストンロッド21が伸
長すると、弁体18が前記ばね17aの付勢力に抗して
押し下げられて開く(図12(b) 参照)。このとき、ば
ね17aが押し縮められるので、弁体18の開弁量に比
例してばね17aからの付勢力が増加する。圧電素子1
4からは、この付勢力の増加に比例した大きさの電気信
号(電圧)が出力されるので、制御部11(図1参照)
は、水温センサ5(図12参照)が検出した冷却水の温
度と前記圧電素子から出力される電気信号とを比較し
て、弁体18が開かれているか否かを診断する。
【0030】本発明の好適な実施形態を説明してきた
が、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるもの
ではない。例えば、開閉弁であるサーモスタット15,
16はワックス型,ベローズ型は問わないとしたが、バ
イメタルにより弁体を開閉させるものであってもよい。
また、開閉弁はサーモスタット15,16に限らず、流
体の流れを制御することができるものであれば他の開閉
弁であってもよい。さらに、電磁弁等の制御が可能な開
閉弁であっても本発明を適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので以
下のような効果を奏する。本発明によれば、開閉弁の開
閉動作の検出を、流体温度の変化により容易にできるよ
うになったばかりでなく、流体温度や外気温,流体の圧
力等の他の諸条件と検出された前記開閉弁の開閉動作と
から、開閉弁の故障の診断を行えるようになった。すな
わち、サーモスタット等の開閉弁の故障を早期に検出し
て運転者等に知らせることができるので、開閉弁の故障
に起因する二次的なトラブルの発生を未然に防止するこ
とができる。特に、本発明を自動車等の内燃機関の冷却
系に使用されている開閉弁の診断に適用することによ
り、開閉弁の故障を確実に運転者に知らせて内燃機関の
故障等を未然に防止することができるほか、サーモスタ
ットの故障により内燃機関を適正な温度に保つことがで
きないことに起因する一酸化炭素や窒素酸化物,炭化水
素等、環境に悪影響を及ぼす有害な物質の大気中への大
量放出を未然に防止することができる。また、内燃機関
を適正な温度に保つことができないことに起因する内燃
機関の運転効率(燃料消費率等)の低下も防止すること
ができる。特に、本発明は、流体の温度変化により作動
する感温部を備えたサーモスタットのように、外部から
の制御を必要とせず独立して動作する自己温度感知形の
サーモスタットのような開閉弁に適用することにより、
開閉弁の開閉の検出と故障の診断が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の説明図にかかり、出
口制御型のエンジンの冷却系の概略図で、(a) はサーモ
スタットが閉弁状態のときの説明図、(b) はサーモスタ
ットが開弁状態のときの説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の説明図にかかり、入
口制御型のエンジンの冷却系の概略図で、(a) はサーモ
スタットが閉弁状態の説明図、(b) はサーモスタットが
開弁状態のときの説明図である。
【図3】第1の実施形態における冷却水の温度と経過時
間との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態の説明図にかかり、出
口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図で、(a) は
サーモスタットが閉弁状態のときの説明図、(b) はサー
モスタットが開弁状態のときの説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の説明図にかかり、入
口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図で、(a) は
サーモスタットが閉弁状態のときの説明図、(b) はサー
モスタットが開弁状態のときの説明図である。
【図6】第2の実施形態における冷却水の温度と経過時
間との関係を示すグラフである。
【図7】2つの水温センサを入口制御型の冷却系に設け
た第2の実施形態のさらに他の実施形態の説明図にかか
り、(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、
(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示して
いる。
【図8】図7は実施形態における冷却水の温度と経過時
間との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第3の実施形態の説明図にかかり、出
口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図で、(a) は
サーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモ
スタットが開弁状態のときのものを示している。
【図10】第3の実施形態における冷却水の圧力と冷却
水の温度との関係を示すグラフである。
【図11】第3の実施形態を入口制御型の冷却系に適用
した第3の実施形態のさらに他の実施形態にかかり、そ
の要部の説明図である。
【図12】第5の実施形態の説明図である。
【図13】第5の実施形態のさらに他の実施形態であ
る。
【符号の説明】
E エンジン(内燃機関) Ea 冷却水出口 Eb 冷却水入口 R ラジエータ F ファン 1 冷却水路(流体流通路) 2 冷却水路(流体流通路) 3,4 バイパス通路 5,6 水温センサ(流体温度検出手段) 7 外気温センサ(外気温検出手段) 8 圧力センサ 11 制御部(診断手段) 12 報知手段 13 近接スイッチ(開閉検出手段) 14 圧電素子 15,16 サーモスタット(開閉弁) 17 フレーム 17a ばね(付勢手段) 18 弁体 19 感温部 21 ピストンロッド 24 第2弁体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体流通路に設けられ前記流体流通路を
    流れる流体の流れを制御する開閉弁が前記流体の温度変
    化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁
    の自己診断装置であって、 前記開閉弁の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温
    度検出手段と、 この流体温度検出手段により検出された流体温度と、予
    め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁が正常に
    開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段と、 この診断手段の診断結果を報知する報知手段と、 からなることを特徴とする開閉弁の自己診断装置。
  2. 【請求項2】 前記流体流通路は、内燃機関の冷却系に
    設けられ、前記内燃機関の流体出口と放熱器とを連通状
    に接続する出口側の流体流通路と、前記放熱器と前記内
    燃機関の流体入口とを連通状に接続する入口側の流体流
    通路と、前記出口側の流体流通路と前記入口側の流体流
    通路とを連通状に接続するバイパス通路とからなり、前
    記開閉弁は、出口制御型の前記冷却系にあっては流体出
    口側の前記流体流通路と前記バイパス通路の分岐部に、
    入口制御型の前記冷却系にあっては流体入口側の前記流
    体流通路と前記バイパス通路の分岐部に設けられている
    こと、 を特徴とする請求項1に記載の開閉弁の自己診断装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉弁は、流体の温度変化により作
    動する感温部を備えたサーモスタットであること、を特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉弁の自己
    診断装置。
  4. 【請求項4】 前記流体温度検出手段の他に外気温検出
    手段を設け、前記診断手段は、外気温と関連付けて設定
    された設定内容を記憶するとともに、前記外気温検出手
    段から検出された外気温に対応する前記設定内容と、前
    記流体温度検出手段が検出した流体の温度とを比較して
    前記開閉弁が正常に動作しているか否かを診断するこ
    と、 を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の開閉弁の自己診断装置。
  5. 【請求項5】 前記流体温度検出手段は、前記出口制御
    型の冷却系にあっては前記開閉弁よりも前記流体出口側
    に、前記入口制御型の冷却系にあっては前記バイパス通
    路の前記開閉弁側に設けられていること、 を特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載
    の開閉弁の自己診断装置。
  6. 【請求項6】 前記流体温度検出手段は前記開閉弁を挟
    んで前記流体流通路の両側に設けられ、前記診断手段
    は、二つの前記流体温度検出手段から検出された流体温
    度と前記設定内容とを比較して前記開閉弁が正常に動作
    しているか否かを診断すること、 を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の開閉弁の自己診断装置。
  7. 【請求項7】 前記入口制御型の冷却系にあっては、前
    記流体温度検出手段の一方は、前記バイパス通路の前記
    開閉弁側に設けられていること、 を特徴とする請求項6に記載の開閉弁の自己診断装置。
  8. 【請求項8】 前記流体温度検出手段の他に流体圧力を
    検出する流体圧力検出手段を前記開閉弁の近傍の前記流
    体の上流側に設け、前記診断手段は、流体の圧力と関連
    付けて設定された設定内容を記憶するとともに、前記流
    体圧力検出手段から検出された流体の圧力に対応する前
    記設定内容と、前記流体温度検出手段が検出した流体の
    温度とを比較して前記開閉弁が正常に動作しているか否
    かを診断すること、 を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の開閉弁の自己診断装置。
  9. 【請求項9】 前記流体温度検出手段のほかに、流体の
    流速または流量を検出する流体流速検出手段または流体
    流量検出手段を前記開閉弁の近傍に設け、前記診断手段
    は、流体の流速または流量と関連付けて設定された設定
    内容を記憶するとともに、前記流体流速検出手段または
    流体流量検出手段から検出された流体の流速または流量
    に対応する前記設定内容と、前記流体温度検出手段が検
    出した流体の温度とを比較して前記開閉弁が正常に動作
    しているか否かを診断すること、 を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の開閉弁の自己診断装置。
  10. 【請求項10】 前記出口制御型の冷却系にあっては前
    記流体流通路の前記開閉弁よりも下流側に、前記入口制
    御型の冷却系にあっては前記流体流通路の前記開閉弁よ
    りも上流側に前記流体流速検出手段または流体流量検出
    手段を設けたこと、 を特徴とする請求項9に記載の開閉弁の自己診断装置。
  11. 【請求項11】 前記開閉弁には、弁体の開閉を検出す
    る開閉検出手段を設け、前記診断手段は、前記流体温度
    検出手段により検出された流体の温度が所定温度になっ
    たときに前記開閉検出手段から所定の信号が出力されて
    いるか否かによって前記開閉弁が正常に動作しているか
    否かを診断すること、 を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の開閉弁の自己診断装置。
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