JP3811242B2 - 開閉弁の自己診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、流体が流通する流体流通路に設けられ、前記流体流通路を流れる流体の流れを制御する開閉弁が、流体の温度の変化に応じて正常に作動しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液冷形の自動車用のエンジン(内燃機関)の冷却系に使用される開閉弁としての自己温度感知形のサーモスタットは、流体である冷却水の温度が所定温度(例えば80度)を超えると開閉弁が開いて冷却水のラジエータへの流通を可能にし、前記ラジエータで放熱され低温となった冷却水をエンジンに戻すようにしている。
しかしながら、従来の開閉弁の中には、特に自己温度感知形の開閉弁である前記サーモスタットのように、それ自体が流体の温度の変化に応じて独立して作動するものがあり、開閉弁の故障によって開閉弁が正常に開かない、または閉じないということが生じても、それが検出できないことがある。そのため、開閉弁が故障することによる二次的なトラブル、例えば、運転席の水温計の異常な上昇や、焼き付きによるエンジンの運転異常が表示されない限り、運転者は異常を知ることができず、それが開閉弁の故障によるものなのか否かも判断することもできない。また、前記したトラブルが表示されないうちは不適正な状態で運転を続けることになり、特に自動車のエンジンでは、環境に悪影響を及ぼす一酸化炭素や窒素酸化物、炭化水素等の有害な物質を大量に大気中に放出することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記の問題点に鑑みてなされたもので、開閉弁の故障を早期に検出して運転者に知らせることにより、開閉弁の故障による二次的なトラブルを事前に回避することができるとともに、特に液冷式の内燃機関の運転において冷却水等の冷却液を適正に保ち、環境に悪影響を及ぼす一酸化炭素や窒素酸化物,炭化水素等の有害な物質を大量に大気中に放出することのない開閉弁の自己診断装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、請求項1に記載の発明は、流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、前記流体流通路(1,2)は、内燃機関の冷却系に設けられ、前記内燃機関の流体出口(Ea)と放熱器(R)とを連通状に接続する出口側の流体流通路(1)と、前記放熱器(R)と前記内燃機関の流体入口(Eb)とを連通状に接続する入口側の流体流通路(2)と、前記出口側の流体流通路(1)と前記入口側の流体流通路(2)とを連通状に接続するバイパス通路(3,4)とからなり、前記開閉弁(18,24)は、出口制御型の前記冷却系にあっては流体出口(Ea)側の前記流体流通路(1)と前記バイパス通路(3)の分岐部に設けられ、入口制御型の前記冷却系にあっては流体入口(Eb)側の前記流体流通路(2)と前記バイパス通路(4)の分岐部に設けられ、前記流体温度検出手段(5)は、前記出口制御型の冷却系にあっては前記開閉弁(18)よりも前記流体出口(Ea)側に設けられ、前記入口制御型の冷却系にあっては前記バイパス通路(4)の前記開閉弁(24)側に設けられていること、を特徴とする開閉弁の自己診断装置である。
また、請求項2に記載の発明は、流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、前記流体温度検出手段(5,6)は、前記開閉弁(18,24)を挟んで前記流体通路(1,2)の両側に設けられ、前記診断手段(11)は、二つの前記流体温度検出手段(5,6)から検出された流体温度と前記設定内と比較して前記開閉弁(18,24)が正常に作動しているか否かを診断すること、を特徴とする開閉弁の自己診断装置である。
また、請求項3に記載の発明は、流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、前記流体流通路(1,2)は、内燃機関の冷却系に設けられ、前記内燃機関の流体出口(Ea)と放熱器(R)とを連通状に接続する出口側の流体流通路(1)と、前記放熱器(R)と前記内燃機関の流体入口(Eb)とを連通状に接続する入口側の流体流通路(2)と、前記出口側の流体流通路(1)と前記入口側の流体流通路(2)とを連通状に接続するバイパス通路(3,4)とからなり、前記開閉弁(18,24)は、出口制御型の前記冷却系にあっては流体出口(Ea)側の前記流体流通路(1)と前記バイパス通路(3)の分岐部に設けられ、入口制御型の前記冷却系にあっては流体入口(Eb)側の前記流体流通路(2)と前記バイパス通路(4)の分岐部に設けられ、前記流体温度検出手段(5,6)は、前記開閉弁(18,24)を挟んで前記流体通路(1,2)の両側に設けられ、前記診断手段(11)は、二つの前記流体温度検出手段(5,6)から検出された流体温度と前記設定内と比較して前記開閉弁(18,24)が正常に作動しているか否かを診断すること、を特徴とする開閉弁の自己診断装置である。
また、請求項4に記載の発明は、流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、前記流体温度検出手段(5,6)は、前記開閉弁(18,24)を挟んで前記流体通路(1,2)の両側に設けられ、前記診断手段(11)は、二つの前記流体温度検出手段(5,6)から検出された流体温度と前記設定内と比較して前記開閉弁(18,24)が正常に作動しているか否かを診断するようにし、入力制御型の冷却系にあっては、前記流体温度検出手段(5,6)の一方(5)は、前記バイパス通路(4)の前記開閉弁(24)側に設けていること、を特徴とする開閉弁の自己診断装置である。
また、請求項5に記載に発明は、流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5)と、この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、前記流体温度検出手段(5)の他に流体圧力を検出する流体圧力検出手段(8)を前記開閉弁(18)の近傍の前記流体の上流側に設け、前記診断手段(11)は、流体の圧力と関連付けて設定された設定内容を記憶するとともに、前記流体圧力検出手段(8)から検出された流体の圧力に対応する前記設定内容と、前記流体温度検出手段(5)が検出した流体の温度とを比較して前記開閉弁(18)が正常に動作しているか否かを診断すること、を特徴とする開閉弁の自己診断装置である。
また、請求項6に記載の発明は、流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18、24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、前記流体流通路(1,2)は、内燃機関の冷却系に設けられ、前記内燃機関の流体出口(Ea)と放熱器(R)とを連通状に接続する出口側の流体流通路(1)と、前記放熱器(R)と前記内燃機関の流体入口(Eb)とを連通状に接続する入口側の流体流通路(2)と、前記出口側の流体流通路(1)と前記入口側の流体流通路(2)とを連通状に接続するバイパス通路(3,4)とからなり、前記開閉弁(18,24)は、出口制御型の前記冷却系にあっては流体出口(Ea)側の前記流体流通路(1)と前記バイパス通路(3)の分岐部に設けられ、入口制御型の前記冷却系にあっては流体入口(Eb)側の前記流体流通路(2)と前記バイパス通路(4)の分岐部に設けられ、前記流体温度検出手段(5)の他に流体圧力を検出する流体圧力検出手段(8)を前記開閉弁(18)の近傍の前記流体の上流側に設け、前記診断手段(11)は、流体の圧力と関連付けて設定された設定内容を記憶するとともに、前記流体圧力検出手段(8)から検出された流体の圧力に対応する前記設定内容と、前記流体温度検出手段(5)が検出した流体の温度とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に動作しているか否かを診断すること、を特徴とする開閉弁の自己診断装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の実施形態では、流体流通路としてエンジン(内燃機関)の冷却系を例を挙げて説明するが、本発明の診断装置はエンジンの冷却系に設けられる開閉弁に限らず、他の流体流通路に設けられ、流体流通路を流れる流体の温度変化によって開閉弁の開閉を行う開閉弁にも適用が可能である。
【0006】
[第1の実施形態の説明]
図1および図2は本発明の第1の実施形態の説明図にかかり、図1は出口制御型のエンジンの冷却系の概略図、図2は入口制御型のエンジンの冷却系の概略図である。各図において、(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示している。
また、図3は第1の実施形態における冷却水の温度と経過時間との関係を示すグラフで、縦軸は冷却水の温度T(度)、横軸は経過時間S(秒)である。
【0007】
まず、図1の出口制御型のエンジンの冷却系の場合について説明する。ここで、「出口制御型」とは、エンジンの冷却水出口側に冷却水の温度を一定に保つための開閉弁としての自己温度感知形のサーモスタットを設けた形式のものをいう。
図1において、符号Eはエンジン、符号Rは放熱器としてのラジエータ、符号FはラジエータRに強制的に空気を送り込むファンである。エンジンEの流体出口である冷却水出口EaとラジエータRの上部とは流体流通路である冷却水路1によって接続され、エンジンEの流体入口である冷却水入口EbとラジエータRの下部とは流体流通路である冷却水路2によって接続されている。
冷却水路1は途中部位でバイパス通路3に分岐し、このバイパス通路3は冷却水路2の端部および冷却水入口Ebに連通している。この実施形態において冷却水の流れを制御する開閉弁は自己温度感知形のサーモスタット15で、図1に示す出口制御型の冷却系では、冷却水出口Ea側の冷却水路1とバイパス通路3の分岐部に、開閉弁であるサーモスタット15が設けられている。
【0008】
図1に示すような出口制御型のエンジンの冷却系では、冷却水は以下のように流れる。すなわち、冷却水の温度が低い場合は、サーモスタット15の開閉弁18が閉じているので、エンジンEの冷却水出口Eaから流出した冷却水は、バイパス通路3を通って冷却水入口EbからエンジンEに流入し、冷却水の温度が所定の温度(例えば、摂氏80度)を超えたときには、サーモスタット15の開閉弁18が開いて、エンジンEから冷却水路1、ラジエータR、冷却水路2を通って冷却水入口EbからエンジンEに流入する。
冷却水を循環させる図示しない冷却水ポンプは、エンジン駆動形、つまり、エンジンを駆動源として駆動されるものであってもよいし、モータ駆動形、つまり、サーボモータ等の制御可能な駆動体(モータ)によって駆動されるものであってもよい。
サーモスタット15は、ワックス等の熱膨張体を内蔵する感温部19と、前記熱膨張体の膨張または収縮によって進退移動するピストンロッド21(図1の(b)参照)とから概略構成されるサーモエレメントをアクチュエータとして有する公知のもので、エンジンEの冷却水出口Eaから流出する冷却水の温度が所定温度(例えば、摂氏80度)を超えたときに前記アクチュエータが駆動して開閉弁18を開かせるものである。従って、サーモスタット15は、冷却水の温度が前記所定温度以下のときには、開閉弁18を閉じて冷却水がラジエータRに流れないように規制し、冷却水出口Eaから流出した冷却水をバイパス通路3を通して冷却水入口EbからエンジンEに戻すが、冷却水の温度が前記所定温度を超えると、開閉弁18を開いて冷却水をラジエータRに流す。なお、サーモスタット15としては、前記ワックス型のものに限らず、ベローズ型またはバイメタル型のものであってもよい。
【0009】
冷却水路1のサーモスタット15よりも冷却水出口Ea側には、流体温度検出手段である水温センサ5が設けられている。この水温センサ5は、冷却水の温度に応じた電気信号を出力するもので、冷却系の外部に設けられた診断手段としての制御部11に信号線11aによって接続されている。この発明の自己診断装置においては、水温センサ5の検出信号に基づいてサーモスタット15の故障診断が行われることから、水温センサ5はサーモスタット15のできるだけ近傍に設けることが望ましい。なお、前記した制御部11は、ECU(電子制御装置)に設けるものとしてもよいし、ECUとは別体に設けるものとしてもよい。
また、この実施形態においては、冷却系の外部に外気温を検出する外気温検出手段としての外気温センサ7が設けられている。この外気温センサ7も水温センサ5と同様に、外気温に応じた電気信号を出力するもので、冷却系の外部に設けられた制御部11に信号線11bを介して接続されている。
そして、制御部11に送信された水温センサ5と外気温センサ7の検出信号は、制御部11の処理部でそれぞれ処理され、制御部11のメモリ等の記憶部に予め記憶された記憶内容と比較される。前記記憶部に記憶された記憶内容としては、後述の許容温度範囲ΔTや所定時間ΔS、各種パラメータ等がある。
前記制御部11の診断部は、前記の比較結果からサーモスタット15が故障しているか否かを診断し、故障していると診断したときには信号線11cを介して表示ランプやブザ、音声出力装置等の報知手段12に信号を出力する。この報知手段12は、運転者に確実に故障を知らせることができるところ、例えば、ダッシュボードの各種計器類の近傍等に設けるとよい。
【0010】
前記態様により、この実施形態では以下のように作用する。
図3に示すように、エンジンEの始動によりエンジンE内を流れる冷却水の温度は上昇する(図3のグラフの曲線I参照)。冷却水の温度が所定温度(例えば、摂氏80度)T1 以下のときには、エンジンEの冷却水出口Eaから流出した冷却水は、バイパス通路3を通ってエンジンEの冷却水入口EbからエンジンEに戻されるが、冷却水の温度が前記所定温度T1 に達すると、サーモスタット15の開閉弁18が開き始めて冷却水がラジエータR側へ流れる。ラジエータRで放熱されて低温となった冷却水は、冷却水路2を流れてエンジンEの冷却水入口EbからエンジンEに流れ込む。
この場合、図3のグラフで示すように、冷却水の温度はサーモスタット15の開閉弁18が開かれると同時に下降するものではない。つまり、エンジンE内には高温となった冷却水が残留しており、この冷却水が通過する間は暫く温度は上昇する。ラジエータRで放熱された低温の冷却水がエンジンE内に流入すると、低温と高温の冷却水が交互に冷却水出口Eaから流出するので、高温の冷却水がエンジンE内から完全に追い出されるまで、図3のグラフの曲線IIで示すように、冷却水の温度は減衰を繰り返すことになる。
【0011】
サーモスタット15が故障して、開閉弁18が所定温度T1 に達しても開かない場合には、図3の曲線III で示すように、冷却水の温度は所定温度T1 を超えて上昇を続ける。
制御部11は、水温センサ5が所定温度T1 を検出してから所定時間ΔS(例えば、5秒、ΔS=S2 −S1 )内の冷却水の温度の変化を監視し、所定時間ΔS内における冷却水の温度が前記制御部11のメモリ等の記憶部に予め設定された許容温度範囲ΔT(下限温度T2 と上限温度T3 の範囲、ΔT=T3 −T2 )内にあるか否かからサーモスタット15の故障の有無を診断する。つまり、所定時間ΔS内において許容温度範囲ΔTを超えて冷却水の温度が上昇した場合、あるいは、許容温度範囲ΔTを超えて冷却水の温度が下降した場合は、前記制御部11はサーモスタット15が故障したと診断して報知手段12に信号を出力し、運転者にサーモスタット15の故障を知らせる。
【0012】
なお、この実施形態において外気温センサ7を設けているのは、冷却水の温度の温度上昇率は外気温が高いほど大きく、低いほど小さいからである。すなわち、外気温の高い、例えば、夏期には、サーモスタット15が故障して開閉弁18が開かないと冷却水の温度は速やかに上昇するが、外気温の低い、例えば、冬季には、同様の場合における冷却水の温度の温度上昇率が小さく、夏期と同様の所定時間ΔSに設定していたのではサーモスタット15の故障を正確に診断することができない、または、故障していなくても故障していると誤診するという不都合が生じるおそれがあるからである。そこで、この実施形態では、外気温に応じて(例えば、5度ごとというように)、所定時間ΔSまたは許容温度範囲ΔTをパラメータ等で設定して前記制御部11のメモリ等の記憶部に記憶させておき、外気温センサ7が検出した外気温から予め設定された所定時間ΔSまたは許容温度範囲ΔTを選択し、水温センサ5からの検出信号と比較するようにしている。従って、外気温が安定しているような場合には、このような外気温センサ7は特に設ける必要はない。
【0013】
次に、図2に従って前記の第1の実施形態を入口制御型の冷却系に適用した場合を説明する。なお、図において、図1と同一部位、同一部材には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。ここで、「入口制御型」とは、エンジンの冷却水入口側に冷却水の温度を一定に保つための開閉弁18を備えたサーモスタット16を設けた形式のものをいう。
図2に示すように、入口制御型の冷却系では、サーモスタット16は、冷却水出口Ea側の冷却水路1と、冷却水入口Eb側の冷却水路2とを連通状に接続するバイパス通路4の、冷却水路2との分岐部に設けられている。この実施形態においてサーモスタット16は、前記第1の実施形態のサーモスタット15と同様のサーモエレメントをアクチュエータとして有しているが、バイパス通路4の開口部の開閉を行う第2の開閉弁24を有している点で第1の実施形態におけるサーモスタット15と相違する。図2に示す入口制御型の冷却系では冷却水は以下のように流れる。すなわち、冷却水の温度が低い場合には、図2の(a) に示すように、サーモスタット16の開閉弁18が閉じられ、第2開閉弁24がバイパス通路4の開口部を開いている。そして、エンジンEの冷却水出口Eaから流出した冷却水は、エンジンEからバイパス通路4、冷却水路2を通って冷却水入口EbからエンジンEに流入する。冷却水の温度が所定温度T1 (例えば、摂氏80度)を超えると、開閉弁18を開くとともにバイパス通路4の開口部を第2の開閉弁24で閉じる。エンジンEの冷却水出口Eaから流出した冷却水は、冷却水路1からラジエータR、冷却水路2を通って冷却水入口EbからエンジンEに流入する。
【0014】
この実施形態では水温センサ5はバイパス通路4の前記開口部の近傍に設けられているが、外気温センサ7、制御部11、報知手段12の構成および作用については前記第1の実施形態と同じである。
この実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用をする。すなわち、冷却水の温度が所定温度T1 に達したところでサーモスタット16が正常に作動して開閉弁18を開くと、バイパス通路4内の冷却水の温度は所定温度T1 よりも若干高い温度まで上昇したところから下降に転じる。サーモスタット16の故障により、冷却水の温度が所定温度T1 に達しても開閉弁18が開かないときには、バイパス通路4内の冷却水の温度が上昇を続けて図3のグラフの曲線III のようになる。従って、この第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様、制御部11が所定時間ΔS内における冷却水の温度の変化を監視し、所定時間ΔS内で冷却水の温度が許容温度範囲ΔTを超えたときにはサーモスタット16が故障であると診断して報知手段12に信号を出力し、運転者にサーモスタット16の故障を知らせる。
【0015】
[第2の実施形態の説明]
図4および図5は本発明の第2の実施形態の説明図にかかり、図4は出口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図、図5は入口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図である。各図において(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示している。また、図6は第2の実施形態における冷却水の温度と経過時間との関係を示すグラフで、縦軸は冷却水の温度T、横軸は経過時間Sである。なお、図4および図5において、図1または図2と同一部位,同一部材には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
図4の出口制御型の冷却系における実施形態では、サーモスタット15を挟んで冷却水路1の冷却水出口Ea側とラジエータR側に二つの水温センサ5,6を設けている。これら水温センサ5,6は、第1の実施形態で説明した理由と同様の理由によりサーモスタット15のできるだけ近傍に設けることが望ましい。水温センサ5,6と制御部11とはそれぞれ信号線11a,11dによって接続されていて、それぞれの水温センサ5,6から出力された冷却水の温度に関する検出信号が制御部11に送信されて処理される。
水温センサ5は、エンジンEの冷却水出口Eaから流出した冷却水の温度を検出するものであるが、水温センサ6はサーモスタット15の開閉弁18が開くことにより、サーモスタット15を通過して冷却水路1を流れる冷却水の温度を検出するものである。従って、サーモスタット15の開閉弁18が開くと、水温センサ5,6が検出した冷却水の温度差は殆ど0になる。
【0016】
水温センサ5,6が検出した開閉弁18の開弁前後における冷却水の温度の変化を示したものが、図6のグラフである。図6においては、水温センサ5が検出した冷却水の温度変化をグラフAで、水温センサ6が検出した冷却水の温度変化をグラフBで示している。
冷却水の温度が所定温度T1 以下、すなわち、開閉弁18が閉じている状態においては、冷却水はバイパス通路3を流れてエンジンEに戻されラジエータR側には流れないので、水温センサ5が検出する冷却水の温度は図6のグラフAの曲線Iで示すように時間の経過とともに急速に上昇する。これに対し、水温センサ6が検出する冷却水の温度の方は、冷却水の流れが殆ど無い状態であるので、図6のグラフBの曲線IIで示すように上昇が極めて緩やかである。
【0017】
冷却水出口Eaから流出する冷却水の温度が所定温度T1 に達すると、サーモスタット15の開閉弁18が開くが、これによって冷却水路1を冷却水がラジエータRに向けて流れ、図6のグラフBの曲線III で示すように、水温センサ6が検出する冷却水の温度も急激に上昇する。水温センサ5が検出する冷却水の温度は、図6のグラフAの曲線IVで示すように、開閉弁18の開弁後は若干上昇して下降し、減衰しながら一定温度になるが、このとき、図6のグラフA,Bの曲線Vで示すように、水温センサ5,6が検出する冷却水の温度はほぼ同じになる。サーモスタット15の故障により開閉弁18が開かないと、水温センサ5,6が検出する冷却水の温度は、所定温度T1 に達した後所定時間ΔSが経過しても同じになることがなく、これにより制御部11はサーモスタット15が故障したと診断して報知手段12に信号を出力し、運転者に知らせる。なお、この実施形態においても、第1および第2の実施形態と同様、所定温度T1 および所定時間ΔS,許容温度範囲ΔT等は予め制御部11に設定されて記憶部(メモリ)等に記憶されている。
【0018】
図5に示す入口制御型の冷却系においては、冷却水路2のサーモスタット16よりもラジエータR側と冷却水入口Eb側に水温センサ5,6が設けられている。このように二つの水温センサ5,6を配置することにより、前記で説明した図4の出口制御型の冷却系の場合と同様の作用が得られる。
サーモスタット16の開閉弁18が閉じているとき、すなわち、冷却水の温度が所定温度T1 以下のときには、バイパス通路4を冷却水が流れるので、水温センサ5が検出する冷却水の温度は急速に上昇し、水温センサ6の検出する冷却水の温度は殆ど上昇しない。開閉弁18が開くと、冷却水路2を通ってラジエータRから低温の冷却水がエンジンE側に流れるので、ある一定時間経過後に水温センサ5,6の検出する冷却水の温度はほぼ同じになる。
【0019】
図7は二つの水温センサ5,6を冷却系に設けた前記第2の実施形態のさらに他の実施形態の説明図にかかり、入口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図である。図において(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示している。また、図8は図7は実施形態における冷却水の温度と経過時間との関係を示すグラフで、縦軸は冷却水の温度T、横軸は経過時間Sである。図8においては、水温センサ5が検出した冷却水の温度をグラフAで、水温センサ6が検出した冷却水の温度をグラフBで示している。なお、図7において図4,図5と同一部位,同一部材には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
この実施形態では、バイパス通路4の開口部の近傍に水温センサ5を設け、冷却水路2のサーモスタット16よりも冷却水入口Eb側に水温センサ6を設けている。サーモスタット16の開閉弁18が閉じた状態においては、第2の開閉弁24がバイパス通路4の開口部を開いていて、冷却水出口Ea(図2参照)から流出した冷却水がバイパス通路4から冷却水入口Ebに流入する。
【0020】
サーモスタット16の開閉弁18が閉じた状態、すなわち、水温センサ5が検出した冷却水の温度が所定温度T1 以下では、水温センサ5と水温センサ6が検出する冷却水の温度はほぼ一致している(図8のグラフの曲線I参照)。サーモスタット16の開閉弁18が開き、バイパス通路4の開口部が第2の開閉弁24によって閉じられると、水温センサ5が検出する冷却水の温度は、所定温度T1 よりも若干高い温度まで上昇したところでバイパス通路4内の冷却水の流れが止まり、当該温度で維持されるが(図8のグラフの曲線II参照)、水温センサ6の方は開閉弁18が開くとともにラジエータR側から低温の冷却水が冷却水路2を流れることにより急激に温度が下降する(図8のグラフの曲線III 参照)。そして、冷却水の温度が所定温度に達した時間S1 から所定時間ΔSが経過した時間S2 において、両水温センサ5,6が検出する冷却水の温度T1 ,T2 の差T2 −T1 が予め設定された所定温度差ΔTまで開くことになる。
【0021】
サーモスタット16が故障して開閉弁18が開かなければ、両水温センサ5,6の検出する冷却水の温度は、前記所定温度T1 を超えて所定時間ΔSが経過しても一致したままである。また、開閉弁18が開いてもその開弁量が少ないときには、両者の温度差は所定温度差ΔTよりも小さい。制御部11は、所定温度T1 を超えてから所定時間ΔSが経過するまでの間、両水温センサ5,6から検出される冷却水の温度の変化を監視し、所定時間ΔSの経過時において水温センサ5,6が検出した冷却水の温度が所定温度差ΔT以内である場合には、サーモスタット16が故障したと診断して報知手段12に信号を出力し、運転者にサーモスタット16の故障を知らせる。
なお、図示はしないが、冷却水の温度が所定温度T1 以下になったときは、水温センサ5と水温センサ6が検出する冷却水の温度はほぼ一致した状態(曲線Iで示す状態)に復帰するはずであるが、サーモスタット16の故障により開閉弁18が閉じないときは、両冷却水の温度の間には差が生じたままである。従って、冷却水の温度が所定温度T1 を超え下降する場合も、所定温度T1 に達してから所定時間が経過するまでの間、両水温センサ5,6が検出する冷却水の温度変化を監視するようにすることにより、前記所定時間の経過時において両冷却水の温度が一致しないときは、サーモスタット16が故障をしたと診断することができるようになる。
また、図7に示す実施形態においても第1の実施形態で示したような外気温センサを設け、制御部11(図1参照)の記憶部(メモリ)等に外気温ごとの所定温度差ΔTや所定時間ΔSをパラメータ等で記憶させておき、前記外気温センサが検出した外気温に基づいて所定温度差ΔTや所定時間ΔSを適宜に選択するようにしてもよい。
【0022】
[第3の実施形態]
図9は本発明の第3の実施形態の説明図にかかり、出口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図である。図において(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示している。また、図10はこの第3の実施形態における冷却水の圧力と冷却水の温度との関係を示すグラフで、縦軸は冷却水の圧力P、横軸は冷却水の温度Tである。なお、図9において図1または図2と同一部位,同一部材には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。この実施形態においては、冷却水路1のサーモスタット15よりも冷却水出口Ea側に、冷却水の圧力の大きさに応じた電気信号を制御部11(図1参照)に出力することのできる圧力センサ8と、第1および第2の実施形態で用いたものと同様の水温センサ5とを設けている。
エンジンEの始動とともに冷却水の温度は上昇するが、冷却系は密閉されているので、冷却水の温度の上昇とともに内部の圧力が上昇することになる。
【0023】
図10のグラフにおいて符号Iは、冷却水ポンプが非駆動状態における圧力センサ8の検出結果を示したもので、冷却水の温度Tの上昇とともに圧力Pが直線的に上昇することを示している。符号IIで示す平行四辺形で囲まれた領域は、冷却水ポンプ駆動時における圧力Pと冷却水の温度Tとの関係を示すもので、冷却水の温度が一定であっても冷却水ポンプの駆動による脈動等により圧力Pはある一定の幅内で振幅することから、一定の冷却水の温度Tに対して圧力は一定の幅(図においてP1 〜P2 )を有することを示している。
ところで、サーモスタット15の開閉弁18が開いている場合と閉じている場合とを比較すると、開閉弁18が開いている場合は開閉弁18が閉じたままの状態よりも圧力Pが小さくなる。すなわち、この実施形態では、ある冷却水の温度Tにおけるサーモスタット15の近傍の圧力Pの大小によって、サーモスタット15が正常に作動しているか否かを診断しようとするものである。
【0024】
例えば、開閉弁18が開く温度よりも高い温度である温度T(図10参照)において、サーモスタット15の開閉弁18が正常に開いている場合は、その圧力は上限P1 から下限P2 の範囲内になければならない。サーモスタット15の故障により開閉弁18が開かないと、サーモスタット15の近傍の圧力が上昇して上限P1 を超えるから、制御部11はサーモスタット15が故障したと診断して報知手段12(図1参照)に信号を出力し、運転者に知らせる。逆に、開閉弁18が閉じないときは、前記温度Tにおける圧力Pは下限P2 よりも低くなるから、制御部11はサーモスタット15が故障したと診断する。
なお、この実施形態では、冷却水ポンプを駆動する駆動源であるエンジンやサーボモータの回転数が変われば、それに伴って許容される圧力Pの範囲も変動することから、エンジンやサーボモータの回転数に応じて圧力Pの範囲をパラメータとして予め設定しておく必要がある。
【0025】
図11は前記の第3の実施形態を入口制御型の冷却系に適用した第3の実施形態のさらに他の実施形態にかかり、その要部の説明図である。
図に示すように、この実施形態では前記の出口制御型の場合と同様、水温センサ5をサーモスタット16の近傍に設け、サーモスタット16の近傍であって冷却水路2のラジエータR側に圧力センサ8を設けている。
この実施形態においても図9の実施形態と同様に作用し、図10に示すような圧力Pと冷却水の温度Tの関係が成り立つ。
【0026】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、特に図示はしないが、第2の実施形態を示した図4の出口制御型の冷却系および図5の入口制御型の冷却系において、水温センサ6に代えて冷却水の流速を検出する流速センサまたは単位時間当たりの流量を検出する流量センサを設けたものである。冷却水路1,2の冷却水出口Ea側または冷却水入口Eb側のサーモスタット15,16の近傍には、図4および図5で示した場合と同様に、水温センサ5を設ける。
この実施形態では、水温センサ5から検出された冷却水の温度が、開閉弁18が開く所定の温度(例えば80度)に達したときに、冷却水路1,2に冷却水の流れが生じるか否かによってサーモスタット15,16の故障の有無を診断しようとするものである。すなわち、冷却水が前記所定の温度に達したときに、前記流速センサが冷却水の流速の変化を検出しないとき、または、流量センサが冷却水の流量の変化を検出しないときは、制御部11(図1および図2参照)はサーモスタット15,16の開閉弁18が開いていない、つまり、サーモスタット15,16が故障していると診断して報知手段12に信号を出力する。
【0027】
また、この実施形態では、エンジン回転数と冷却水の流速または流量との関係が密(開閉弁18の開弁量が一定の場合には、エンジン回転数が増加すれば流速または流量は増大する)であることから、所定の冷却水の温度下におけるエンジン回転数ごとの適正な冷却水の流速または流量をパラメータまたは関数化して記憶部に記憶させておくことにより、サーモスタット15,16の開閉弁18の開弁量が適正であるか否かまで診断することが可能になる。
【0028】
[第5の実施形態]
第5の実施形態は、サーモスタット15の開閉弁18の開弁を直接検出しようとするものである。図12および図13はこの第5の実施形態の説明図である。
図12で示す実施形態では、冷却水路1のサーモスタット15よりも冷却水出口Ea側に水温センサ5を設けているとともに、水温センサ5が検出した冷却水の温度が所定温度(例えば80度)になったときに開閉弁18が開いたことを、感温部19の下降により検出する開閉検出手段である近接スイッチ13が、感温部19に対峙して設けられている(図12の(a) 参照)。スイッチ13は、サーモスタット15のフレーム17に延設したブラケットに取り付けるものとしてもよいし、冷却水路1の内面に取り付けるものとしてもよい。
開閉弁18が前記所定温度に応じて所定量開弁すると、この開弁量に応じて感温部19が下降するとともに、近接スイッチ13が感温部19の下端を検出して制御部11(図1参照)にON(またはOFF)信号を出力する(図12の(b) 参照)。制御部11は、水温センサ5により検出された冷却水の温度が前記所定温度になったときに、近接スイッチ13から信号が出力されているか否かを確認し、近接スイッチ13からON(またはOFF)信号が出力されていないときには、サーモスタット15が故障したと診断する。
なお、感温部19を検出して所定の信号(例えばON,OFF信号)を出力することができるものであれば、近接スイッチ13に限らず、光電スイッチやリミットスイッチ等他のスイッチやセンサであってもよい。また、開閉弁18の開閉を検出することができるものであれば、近接スイッチ13は感温部19に限らず、開閉弁18等他の部位の移動を検出するようにしてもよい。
さらに、図12では出口制御型の冷却系のみを図示しているが、入口制御型の冷却系についても同様である。
【0029】
また、図13で示す実施形態では、図12の近接スイッチ13に代えて、サーモスタット15(16)のピストンロッド21の先端とフレーム17との間に圧電素子14を介在させている。図において符号14aは圧電素子14から出力された検出信号を制御部11(図1参照)に送信する信号線、符号20は、ピストンロッド21の進退移動を案内するピストンガイドである。
この図では図示を省略しているが、開閉弁18(図12参照)およびピストンロッド21はフレーム17に支持された付勢手段であるばね17a(図12参照)によって常時上方(図13において上方)に付勢されている。冷却水の温度の上昇によりピストンロッド21が伸長すると、開閉弁18が前記ばね17aの付勢力に抗して押し下げられて開く(図12の(b) 参照)。このとき、ばね17aが押し縮められるので、開閉弁18の開弁量に比例してばね17aからの付勢力が増加する。圧電素子14からは、この付勢力の増加に比例した大きさの電気信号(電圧)が出力されるので、制御部11(図1参照)は、水温センサ5(図12参照)が検出した冷却水の温度と前記圧電素子から出力される電気信号とを比較して、開閉弁18が開かれているか否かを診断する。
【0030】
本発明の好適な実施形態を説明してきたが、本発明は前記の実施形態により何ら限定されるものではない。例えば、開閉弁であるサーモスタット15,16はワックス型,ベローズ型は問わないとしたが、バイメタルにより開閉弁を開閉させるものであってもよい。また、開閉弁はサーモスタット15,16に限らず、流体の流れを制御することができるものであれば他の開閉弁であってもよい。さらに、電磁弁等の制御が可能な開閉弁であっても本発明を適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】
この発明は前記のように構成したので以下のような効果を奏する。
本発明によれば、開閉弁の開閉作動の検出を、流体温度の変化により容易にできるようになったばかりでなく、流体温度や外気温,流体の圧力等の他の諸条件と検出された前記開閉弁の開閉作動とから、開閉弁の故障の診断を行えるようになった。すなわち、サーモスタット等の開閉弁の故障を早期に検出して運転者等に知らせることができるので、開閉弁の故障に起因する二次的なトラブルの発生を未然に防止することができる。
特に、本発明を自動車等の内燃機関の冷却系に使用されている開閉弁の診断に適用することにより、開閉弁の故障を確実に運転者に知らせて内燃機関の故障等を未然に防止することができるほか、サーモスタットの故障により内燃機関を適正な温度に保つことができないことに起因する一酸化炭素や窒素酸化物,炭化水素等、環境に悪影響を及ぼす有害な物質の大気中への大量放出を未然に防止することができる。また、内燃機関を適正な温度に保つことができないことに起因する内燃機関の運転効率(燃料消費率等)の低下も防止することができる。
特に、本発明は、流体の温度変化により作動する感温部を備えたサーモスタットのように、外部からの制御を必要とせず独立して作動する自己温度感知形のサーモスタットのような開閉弁に適用することにより、開閉弁の開閉の検出と故障の診断が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の説明図にかかり、出口制御型のエンジンの冷却系の概略図で、(a) はサーモスタットが閉弁状態のときの説明図、(b) はサーモスタットが開弁状態のときの説明図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態の説明図にかかり、入口制御型のエンジンの冷却系の概略図で、(a) はサーモスタットが閉弁状態の説明図、(b) はサーモスタットが開弁状態のときの説明図である。
【図3】 第1の実施形態における冷却水の温度と経過時間との関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の第2の実施形態の説明図にかかり、出口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図で、(a) はサーモスタットが閉弁状態のときの説明図、(b) はサーモスタットが開弁状態のときの説明図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態の説明図にかかり、入口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図で、(a) はサーモスタットが閉弁状態のときの説明図、(b) はサーモスタットが開弁状態のときの説明図である。
【図6】 第2の実施形態における冷却水の温度と経過時間との関係を示すグラフである。
【図7】 2つの水温センサを入口制御型の冷却系に設けた第2の実施形態のさらに他の実施形態の説明図にかかり、(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示している。
【図8】 図7は実施形態における冷却水の温度と経過時間との関係を示すグラフである。
【図9】 本発明の第3の実施形態の説明図にかかり、出口制御型のエンジンの冷却系の要部の概略図で、(a) はサーモスタットが閉弁状態のときのもの、(b) はサーモスタットが開弁状態のときのものを示している。
【図10】 第3の実施形態における冷却水の圧力と冷却水の温度との関係を示すグラフである。
【図11】 第3の実施形態を入口制御型の冷却系に適用した第3の実施形態のさらに他の実施形態にかかり、その要部の説明図である。
【図12】 第5の実施形態の説明図である。
【図13】 第5の実施形態のさらに他の実施形態である。
【符号の説明】
E エンジン(内燃機関)
Ea 冷却水出口
Eb 冷却水入口
R ラジエータ
F ファン
1 冷却水路(流体流通路)
2 冷却水路(流体流通路)
3,4 バイパス通路
5,6 水温センサ(流体温度検出手段)
7 外気温センサ(外気温検出手段)
8 圧力センサ(流体圧力検出手段)
11 制御部(診断手段)
12 報知手段
13 近接スイッチ(開閉検出手段)
14 圧電素子
15,16 サーモスタット(開閉弁)
17 フレーム
17a ばね(付勢手段)
18 開閉弁
19 感温部
21 ピストンロッド
24 第2の開閉弁
Claims (6)
- 流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、
前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、
この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、
この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、
前記流体流通路(1,2)は、内燃機関の冷却系に設けられ、前記内燃機関の流体出口(Ea)と放熱器(R)とを連通状に接続する出口側の流体流通路(1)と、前記放熱器(R)と前記内燃機関の流体入口(Eb)とを連通状に接続する入口側の流体流通路(2)と、前記出口側の流体流通路(1)と前記入口側の流体流通路(2)とを連通状に接続するバイパス通路(3,4)とからなり、
前記開閉弁(18,24)は、出口制御型の前記冷却系にあっては流体出口(Ea)側の前記流体流通路(1)と前記バイパス通路(3)の分岐部に設けられ、入口制御型の前記冷却系にあっては流体入口(Eb)側の前記流体流通路(2)と前記バイパス通路(4)の分岐部に設けられ、
前記流体温度検出手段(5)は、前記出口制御型の冷却系にあっては前記開閉弁(18)よりも前記流体出口(Ea)側に設けられ、前記入口制御型の冷却系にあっては前記バイパス通路(4)の前記開閉弁(24)側に設けられていること、
を特徴とする開閉弁の自己診断装置。 - 流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、
前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、
この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、
この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、
前記流体温度検出手段(5,6)は、前記開閉弁(18,24)を挟んで前記流体通路(1,2)の両側に設けられ、前記診断手段(11)は、二つの前記流体温度検出手段(5,6)から検出された流体温度と前記設定内と比較して前記開閉弁(18,24)が正常に作動しているか否かを診断すること、
を特徴とする開閉弁の自己診断装置。 - 流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、
前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、
この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、
この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、
前記流体流通路(1,2)は、内燃機関の冷却系に設けられ、前記内燃機関の流体出口(Ea)と放熱器(R)とを連通状に接続する出口側の流体流通路(1)と、前記放熱器(R)と前記内燃機関の流体入口(Eb)とを連通状に接続する入口側の流体流通路(2)と、前記出口側の流体流通路(1)と前記入口側の流体流通路(2)とを連通状に接続するバイパス通路(3,4)とからなり、
前記開閉弁(18,24)は、出口制御型の前記冷却系にあっては流体出口(Ea)側の前記流体流通路(1)と前記バイパス通路(3)の分岐部に設けられ、入口制御型の前記冷却系にあっては流体入口(Eb)側の前記流体流通路(2)と前記バイパス通路(4)の分岐部に設けられ、
前記流体温度検出手段(5,6)は、前記開閉弁(18,24)を挟んで前記流体通路(1,2)の両側に設けられ、前記診断手段(11)は、二つの前記流体温度検出手段(5,6)から検出された流体温度と前記設定内と比較して前記開閉弁(18,24)が正常に作動しているか否かを診断すること、
を特徴とする開閉弁の自己診断装置。 - 流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、
前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、
この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、
この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、
前記流体温度検出手段(5,6)は、前記開閉弁(18,24)を挟んで前記流体通路(1,2)の両側に設けられ、前記診断手段(11)は、二つの前記流体温度検出手段(5,6)から検出された流体温度と前記設定内と比較して前記開閉弁(18,24)が正常に作動しているか否かを診断するようにし、
入力制御型の冷却系にあっては、前記流体温度検出手段(5,6)の一方(5)は、前記バイパス通路(4)の前記開閉弁(24)側に設けていること、
を特徴とする開閉弁の自己診断装置。 - 流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、
前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5)と、
この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、
この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、
前記流体温度検出手段(5)の他に流体圧力を検出する流体圧力検出手段(8)を前記開閉弁(18)の近傍の前記流体の上流側に設け、
前記診断手段(11)は、流体の圧力と関連付けて設定された設定内容を記憶するとともに、前記流体圧力検出手段(8)から検出された流体の圧力に対応する前記設定内容と、前記流体温度検出手段(5)が検出した流体の温度とを比較して前記開閉弁(18)が正常に動作しているか否かを診断すること、
を特徴とする開閉弁の自己診断装置。 - 流体流通路(1,2)に設けられ前記流体流通路(1,2)を流れる流体の流れを制御する開閉弁(18,24)が前記流体の温度変化に応じて正常に動作しているか否かを診断する開閉弁の自己診断装置であって、
前記開閉弁(18,24)の近傍に設けられ流体温度を検出する流体温度検出手段(5,6)と、
この流体温度検出手段(5,6)により検出された流体温度と、予め設定された設定内容とを比較して前記開閉弁(18、24)が正常に開閉動作を行っているか否かを診断する診断手段(11)と、
この診断手段(11)の診断結果を報知する報知手段(12)と、を有し、
前記流体流通路(1,2)は、内燃機関の冷却系に設けられ、前記内燃機関の流体出口(Ea)と放熱器(R)とを連通状に接続する出口側の流体流通路(1)と、前記放熱器(R)と前記内燃機関の流体入口(Eb)とを連通状に接続する入口側の流体流通路(2)と、前記出口側の流体流通路(1)と前記入口側の流体流通路(2)とを連通状に接続するバイパス通路(3,4)とからなり、
前記開閉弁(18,24)は、出口制御型の前記冷却系にあっては流体出口(Ea)側の前記流体流通路(1)と前記バイパス通路(3)の分岐部に設けられ、入口制御型の前記冷却系にあっては流体入口(Eb)側の前記流体流通路(2)と前記バイパス通路(4)の分岐部に設けられ、
前記流体温度検出手段(5)の他に流体圧力を検出する流体圧力検出手段(8)を前記開閉弁(18)の近傍の前記流体の上流側に設け、
前記診断手段(11)は、流体の圧力と関連付けて設定された設定内容を記憶するとともに、前記流体圧力検出手段(8)から検出された流体の圧力に対応する前記設定内容と、前記流体温度検出手段(5)が検出した流体の温度とを比較して前記開閉弁(18,24)が正常に動作しているか否かを診断すること、
を特徴とする開閉弁の自己診断装置。
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