JP7295035B2 - 人工毛髪、それを含む頭飾製品、及び人工毛髪の製造方法 - Google Patents

人工毛髪、それを含む頭飾製品、及び人工毛髪の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、人毛の代替品として使用できる人工毛髪、それを含む頭飾製品、及び人工毛髪の製造方法に関する。
かつら、ヘアーウィッグ、付け毛、ヘアーバンド、ドールヘアー等の頭飾製品においては、人毛以外に、人工毛髪が用いられている。人工毛髪としては、例えば、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリエステル系繊維、モダアクリル系繊維、ポリアミド系繊維等の様々な合成繊維や再生コラーゲン繊維等のコラーゲン繊維等が用いられている。合成繊維等の人工毛髪の触感や櫛通り性等を改善するために、繊維処理剤を付与することが行われている。例えば、特許文献1には、主分散媒中に分散されたアクリル樹脂粒子及びアミノシリコーンを含む処理剤を合成繊維の表面に塗布することで、櫛通り性や触感を向上させることが提案されている。特許文献2には、ポリプロピレン系繊維にアクリル樹脂及びアミノ変性シリコーンを含む処理剤を付着させて、触感や櫛通り性等を改善することが提案されている。
特許第5735552号公報 特開2015-71832号公報
一方、かつら等の頭飾製品は、長期間使用することが多く、長期間着用した後の櫛通り、すなわち櫛通り耐久性が格段に低下するという問題があった。特許文献1及び2に記載の人工毛髪等の従来の人工毛髪では、櫛通り耐久性を改善することが求められていた。
本発明は、上記従来の問題を解決するため、滑らかな触感を有するとともに、櫛通り耐久性が良好な人工毛髪、それを含む頭飾製品、及び人工毛髪の製造方法を提供する。
本発明は、化学繊維の表面に繊維処理剤組成物が付着されている人工毛髪であって、前記繊維処理剤組成物は、オキサゾリン基含有アクリル樹脂及び有機変性シリコーンオイルを含み、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを含む主鎖を有することを特徴とする人工毛髪に関する。
前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、スチレンの含有量は0.3~55重量%であることが好ましい。前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、(メタ)アクリル酸エステルの含有量は25~87重量%であることが好ましい。前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンの合計含有量は80~87.3重量%であり、オキサゾリン基含有成分の含有量が12.7~20重量%であることが好ましい。
前記化学繊維は、ポリ塩化ビニル系繊維、アクリル系繊維及びポリエステル系繊維からなる群から選ばれる一つ以上を含むことが好ましい。前記有機変性シリコーンオイルは、アミノ変性シリコーンオイル及びエポキシ変性シリコーンオイルからなる群から選ばれる一つ以上を含むことが好ましい。
前記繊維処理剤組成物は、さらに、ポリアルキレンオキシド系化合物を含んでもよい。前記繊維処理剤組成物は、さらに、第4級アンモニウム塩を含んでもよい。
前記人工毛髪は、前記繊維処理剤組成物を固形分換算で0.05~0.35重量%含むことが好ましい。前記人工毛髪は、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂を0.02~0.2重量%含むことが好ましい。前記人工毛髪は、前記有機変性シリコーンオイルを不揮発分換算で0.03~0.3重量%含むことが好ましい。
本発明は、また、前記の人工毛髪を含むことを特徴とする頭飾製品に関する。
本発明は、また、化学繊維を含む人工毛髪の製造方法であって、化学繊維の表面に繊維処理剤組成物を付着させる工程を有し、前記繊維処理剤組成物は、オキサゾリン基含有アクリル樹脂及び有機変性シリコーンオイルを含み、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを含む主鎖を有することを特徴とする人工毛髪の製造方法に関する。
本発明は、滑らかな触感を有するとともに、櫛通り耐久性が良好な人工毛髪及びそれを含む頭飾製品を提供することができる。また、本発明の人工毛髪の製造方法によれば、合成繊維を含み、滑らかな触感を有するとともに、櫛通り耐久性が良好な人工毛髪を得ることができる。
図1は、櫛通り耐久性を測定する方法の説明図である。
本発明の発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、合成繊維等の化学繊維の表面に付着させる繊維処理剤として、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを含む主鎖を有するオキサゾリン基含有アクリル樹脂と有機変性シリコーンオイルを併用することで、人工毛髪が滑らかな触感を有するとともに、櫛通り耐久性が良好になることを見出した。
前記化学繊維としては、合成繊維及びコラーゲン繊維からなる群から選ばれる一種以上を用いることができる。前記合成繊維としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリアミド系繊維等が挙げられる。また、前記コラーゲン繊維としては、再生コラーゲン繊維等が挙げられる。
前記ポリ塩化ビニル系繊維としては、ポリ塩化ビニルで構成された繊維を用いることができる。前記ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルの単独重合体であってもよく、塩化ビニルと他の共重合可能な単量体との共重合体であってもよい。前記他の共重合可能な単量体としては、特に限定されないが、例えば、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸ブチル及びアクリル酸-2-エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類、エチレン及びプロピレン等のオレフィン類等が挙げられる。繊維物性や透明性等の面から、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニル-エチレン共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体等が好適に用いられる。共重合体において、他の共重合可能な単量体の含有量は、特に限定されず、目的に応じて適宜決めることができる。
前記ポリ塩化ビニル系繊維は、紡糸安定性の観点から、熱安定剤を含んでもよい。前記熱安定剤としては、特に限定されないが、例えば、錫系熱安定剤、Ca-Zn系熱安定剤、ハイドロタルサイト系熱安定剤、エポキシ系熱安定剤、β-ジケトン系熱安定剤を用いることができる。前記熱安定剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記熱安定剤は、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、0.2~5重量部を配合することができる。
前記ポリ塩化ビニル系繊維は、紡糸安定性の観点から、滑剤を含んでもよい。前記滑剤としては、特に限定されないが、例えば、金属石鹸系滑剤、ポリエチレン系滑剤、高級脂肪酸系滑剤、エステル系滑剤、高級アルコール系滑剤等を用いることができる。前記滑剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記滑剤は、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、0.2~5重量部を配合することができる。
前記ポリ塩化ビニル系繊維は、耐熱性の観点から、耐熱性向上剤を含んでもよい。前記耐熱性向上剤としては、特に限定されないが、例えば、塩素化塩化ビニル系樹脂やAS樹脂(アクリロニトリルとスチレンの共重合体)等が挙げられる。前記塩素化塩化ビニル系樹脂は、ポリ塩化ビニルを原料とし、これに塩素を反応せしめ、塩素含有量を58~72重量%に高めたものを使用することができる。前記耐熱性向上剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記耐熱性向上剤は、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、1~15重量部を配合することができる。
前記ポリ塩化ビニル系繊維は、必要に応じて、安定化助剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、充填剤、難燃剤、顔料等の公知の配合剤を適宜含んでもよい。また場合によっては、発泡剤、架橋剤、粘着性付与剤、導電性付与剤、香料等の公知の特殊な配合剤を使用してもよい。
前記ポリエステル系繊維としては、特に限定されないが、難燃性の観点から、例えば、ポリアルキレンテレフタレート及びポリアルキレンテレフタレートを80モル%以上含む共重合ポリエステルからなる群から選ばれる1種以上のポリエステル、臭素含有難燃剤及びアンチモン系化合物を含むポリエステル系樹脂組成物を溶融紡糸した繊維を用いることが好ましい。
前記ポリアルキレンテレフタレートとしては、特に限定されないが、例えば、入手しやすさ及びコストの観点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等を用いることが好ましい。
前記臭素含有難燃剤としては、特に限定されないが、例えば、難燃性付与の点から、臭素含有リン酸エステル系難燃剤、臭素化ポリスチレン系難燃剤、臭素化ベンジルアクリレート系難燃剤、臭素化エポキシ系難燃剤、臭素化フェノキシ樹脂系難燃剤、臭素化ポリカーボネート系難燃剤、テトラブロモビスフェノールA誘導体、臭素含有トリアジン系化合物、臭素含有イソシアヌル酸系化合物等が好ましく、繊維物性、耐熱性及び加工安定性の点から、臭素含有リン酸エステル系難燃剤、臭素化エポキシ系難燃剤、臭素化フェノキシ樹脂系難燃剤等がより好ましく、臭素化エポキシ系難燃剤がさらに好ましい。前記臭素含有難燃剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記臭素含有難燃剤は、例えば、ポリエステル100重量部に対し、5~30重量部配合してもよく、6~25重量部配合してもよい。
前記アンチモン化合物は、特に限定されないが、例えば、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム等が挙げられる。前記アンチモン化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記アンチモン化合物は、例えば、ポリエステル系樹脂100重量部に対し、0.5~10重量部配合してもよく、0.6~9重量部配合してもよい。
前記ポリエステル系繊維には、必要に応じて、耐熱剤、光安定剤、蛍光剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料、可塑剤、潤滑剤等の各種添加剤を含有させることができる。
前記ポリアミド系繊維としては、特に限定されないが、例えば、ポリアミドを含むポリアミド系樹脂組成物を溶融紡糸した繊維を用いることができる。ポリアミドとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン69、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12及びポリメタキシリレンアジパミド(ナイロンMXD6)の単独重合体、共重合体及びこれらの混合体が挙げられる。中でも、耐熱性の観点から、ナイロン6及び/又はナイロン66を80モル%以上含むポリアミドが好ましい。また、難燃性の観点から、ポリエステル系繊維の場合と同様に、臭素系難燃剤及びアンチモン化合物を含むことが好ましい。
前記ポリアミド系繊維には、必要に応じて、耐熱剤、光安定剤、蛍光剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料、可塑剤、潤滑剤等の各種添加剤を含有させることができる。
前記ポリ塩化ビニル系繊維、前記ポリエステル系繊維及び前記ポリアミド系繊維は、従来公知の方法で製造することができる。例えば、まず、一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、ニーダー等を用い、ポリ塩化ビニル、ポリエステル又はポリアミドと、必要に応じて各種配合剤を溶融混練し、従来公知の方法でペレット化して、ペレット状のポリ塩化ビニル系樹脂組成物、ポリエステル系樹脂組成物、又はポリアミド系樹脂組成物を得ることができる。得られたペレット状の樹脂組成物を通常の溶融紡糸法で溶融紡糸し、未延伸糸得る。次に、得られた未延伸糸を延伸することができる。延伸は未延伸糸を一旦巻き取ってから延伸する2工程法で行ってもよく、未延伸糸を巻き取ることなく連続して延伸する直接紡糸延伸法で行ってもよい。熱延伸は、1段延伸法又は2段以上の多段延伸法で行なうことができる。
前記アクリル系繊維としては、アクリル系重合体で構成された繊維を用いることができる。アクリル系重合体としては、特に限定されないが、難燃性の観点から、例えば、アクリロニトリル35~75重量%、ハロゲン含有ビニル系単量体25~65重量%と、これらと共重合可能なその他のビニル系単量体0~10重量%を含むアクリル系重合体を用いることができる。前記ハロゲン含有ビニル系単量体としては、特に限定されないが、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビニリデン等が挙げられる。前記ハロゲン含有ビニル系単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記その他のビニル系単量体としては、例えば、スルホン酸含有モノマーを用いてよい。前記スルホン酸含有モノマーとしては、特に限定されないが、例えば、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、イソプレンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸並びにこれらのナトリウム塩等の金属塩類及びアミン塩類等を用いることができる。前記その他のビニル系単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記アクリル系繊維は、従来公知の方法で製造することができる。例えば、前記アクリル系重合体を有機溶媒に溶解した紡糸液を湿式紡糸して得ることができる。有機溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルアセトアミド(DMAc)及びN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)等が挙げられる。
前記再生コラーゲン繊維は、特に制限されず、公知の再生コラーゲン繊維を用いることができる。上記再生コラーゲン繊維は、例えば、コラーゲン原料を溶解処理し、可溶化して得られた可溶化コラーゲン溶液を紡糸することで得ることができる。
前記合成繊維やコラーゲン繊維等の化学繊維は、人工毛髪に適するという観点から、単繊維繊度が10~150dtexであることが好ましく、より好ましくは30~120dtexであり、さらに好ましくは40~100dtexである。
前記合成繊維やコラーゲン繊維等の化学繊維の表面には、繊維処理剤組成物が付着されている。前記繊維処理剤組成物は、オキサゾリン基含有アクリル樹脂及び有機変性シリコーンオイルを含む。
前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを含む主鎖を有する。このようなオキサゾリン基含有アクリル樹脂は、オキサゾリン基を有する単量体、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを必須の単量体成分として共重合したものである。本発明の1以上の実施形態において、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を意味する。また、本発明の1以上の実施形態において、「(メタ)アクリル酸エステル」とは、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルを意味する。
前記オキサゾリン基を有する単量体としては、特に限定されないが、例えば、2-ビニル-2-オキサゾリン、2-ビニル-4-メチル-2-オキサゾリン、2-ビニル-5-メチル-2-オキサゾリン、2-イソプロペニル-2-オキサゾリン、2-イソプロペニル-4-メチル-2-オキサゾリン、2-イソプロペニル-5-エチル-2-オキサゾリン等の付加重合性オキサゾリンが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いてもよい。中でも、2-イソプロペニル-2-オキサゾリンが工業的にも入手しやすく好適である。
前記(メタ)アクリル酸エステルとしては、メタクリル酸エステルを用いてもよく、アクリル酸エステルを用いてもよい。前記(メタ)アクリル酸エステルとしては、特に限定されないが、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t-ブチル、メタクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、メタクリル酸2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸とポリエチレングリコールとのモノエステル化物、メタクリル酸2-アミノエチル及びその塩等のメタクリル酸エステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸パーフルオロアルキルエチル、アクリル酸フェニル、アクリル酸2-ヒドロキシエチル、アクリル酸2-アミノエチル及びその塩、アクリル酸メトキシポリエチレングリコール、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、アクリル酸とポリエチレングリコールとのモノエステル化物等のアクリル酸エステルが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いてもよい。
前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、オキサゾリン基を有する単量体、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンに加えて、他のアクリル系単量体を含んでもよい。他のアクリル系単量体としては、(メタ)アクリロニトリル、アクリルアミド、N-(ヒドロキシメチル)アクリルアミド等のアクリル系単量体等が挙げられる。
前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、スチレンの含有量が0.3~55重量%であることが好ましく、より好ましくは27~55重量%である。また、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、(メタ)アクリル酸エステルの含有量が25~87重量%であることが好ましく、より好ましくは25~57重量%である。前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンの合計含有量は80~87.3重量%であり、オキサゾリン基含有成分の含有量が12.7~20重量%であることが好ましい。前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂における(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンの含有量が上述した範囲内であると、櫛通り耐久性が高まる。本発明の1以上の実施形態において、オキサゾリン基含有アクリル樹脂における(メタ)アクリル酸エステルの及びスチレンの含有量の測定は、後述するとおり、それぞれ、NMR分析法及びアルカリ分解GC-MS法にて行うことができる。
前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、特に限定されないが、櫛通り耐久性を良好にする観点から、ガラス転移温度(Tg)が、-50℃以上であることが好ましく、より好ましくは50℃以上である。本発明の1以上の実施形態において、ガラス転移温度は 、例えば、示差走査熱量測定(DSC)により測定することができる。
前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、例えば、水等に分散させたエマルションの状態で用いてもよい。オキサゾリン基含有アクリル樹脂を水等に分散させたエマルションとしては、市販品を適宜用いてもよい。
前記有機変性シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部を有機官能基で置換したシリコーンであれば、特に限定されないが、例えば、触感及び櫛通りを良好にする観点から、アミノ変性シリコーンオイル及びエポキシ変性シリコーンオイル等が好ましい。アミノ変性シリコーンオイルは、オルガノクロルシランのメチル基の一部をアミノ基に置き換えたものである。アミノ基は、モノアミン(-R1-NH2)であってもよく、ジアミン(-R1-NH-R2-NH2)であってもよい。R1及びR2は、炭素数が1~6のアルキル基であってもよく、炭素数が1~6のアルキレン基であってもよい。前記アミノ変性シリコーンオイルは、特に限定されないが、例えば、合成繊維に平滑性を付与しやすい観点から、アミン当量は500以上4000未満の範囲であることが望ましい。また、人工毛髪繊維の触感及び櫛通り耐久性を良好にする観点から、重量平均分子量は5000~200000であることが好ましく、5000~170000であることがより好ましく、5000~150000であることがさらに好ましい。前記アミノ変性シリコーン等の有機変性シリコーンオイルとしては、水や乳化剤等が配合されて水系エマルションや水溶液の状態で市販されている市販品を用いてもよい。
前記繊維処理剤組成物は、有機変性シリコーンオイルに加えて、ジメチルシリコーンオイルを含んでも良い。前記ジメチルシリコーンオイルは、特に限定されないが、くし通り性及び触感をより向上させる観点から、粘度が1万~5000万mm2/sであることが好ましく、2万~100万mm2/sであることがより好ましい。本発明の1以上の実施形態において、ジメチルシリコーンオイルの粘度は、ASTM D 445-46Tによるウッベローデ粘度計により、25℃の動粘度(mm2/s)を測定したものである。前記ジメチルシリコーンオイルとしては、水や乳化剤等が配合されて水系エマルションや水溶液の状態で市販されている市販品を用いてもよい。
前記繊維処理剤組成物は、さらに、ポリアルキレンオキシド系化合物を含んでもよい。人工毛髪に耐電防止性を付与することができる。前記ポリアルキレンオキシド系化合物としては、特に限定されないが、例えば、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体を好適に用いることができる。またアルキレンオキシドの付加重合は公知の方法に従って行うことができ、ランダムタイプでもよく、ブロックタイプでもよい。触感及び帯電防止性の観点から、前記ポリアルキレンオキシド系化合物は、重量平均分子量が2000~25000であることが好ましく、より好ましくは5000~20000である。
前記繊維処理剤組成物は、さらに、第4級アンモニウム塩を含んでもよい。人工毛髪に耐電防止性を付与することができる。前記第4級アンモニウム塩としては、例えば、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
前記繊維処理剤組成物は、さらに、水性媒体を含んでもよい。上述したオキサゾリン基含有アクリル樹脂、有機変性シリコーンオイル、ジメチルシリコーンオイル、ポリアルキレンオキシド系化合物、第4級アンモニウム塩等の繊維処理剤は、水性媒体に分散又は溶解させたものを用いてもよい。水性媒体は、好ましくは水であり、例えば、蒸留水、イオン交換水、及び超純水等が使用できる。
前記繊維処理剤組成物において、特に限定されないが、例えば、化学繊維に繊維処理剤を付着させやすい観点から、オキサゾリン基含有アクリル樹脂:有機変性シリコーンオイル(不揮発分)の重量比は、1:9~1:27であってもよい。前記繊維処理剤組成物において、特に限定されないが、例えば、化学繊維に繊維処理剤を付着させやすい観点から、オキサゾリン基含有アクリル樹脂100重量部に対して、ジメチルシリコーンオイル(不揮発分)を48~144重量部含んでもよい。また、前記繊維処理剤組成物において、特に限定されないが、例えば、化学繊維に繊維処理剤を付着させやすい観点から、オキサゾリン基含有アクリル樹脂100重量部に対して、前記ポリアルキレンオキシド系化合物を130~390重量部含んでもよい。また、前記繊維処理剤組成物において、特に限定されないが、例えば、合成繊維に繊維処理剤を付着させやすい観点から、オキサゾリン基含有アクリル樹脂100重量部に対して、前記第4級アンモニウム塩を54~162重量部含んでもよい。
前記化学繊維への繊維処理剤組成物の付着は、特に限定されないが、例えば、繊維処理剤組成物に合成繊維を浸漬することで行ってもよく、繊維処理剤組成物を合成繊維表面に噴霧することで行ってもよく、繊維処理剤組成物を塗布したロールに合繊繊維を巻き付けることで行ってもよい。その後、必要に応じて、30~50℃で1~3時間乾燥してもよく、乾燥後緊張状態で80~150℃で2~10分間熱処理してもよい。なお、繊維処理剤組成物の付着は、化学繊維を頭飾製品に加工した後に行ってもよい。
前記人工毛髪は、前記繊維処理剤組成物を固形分換算で0.05重量%以上含むことが好ましく、より好ましくは0.1重量%以上含む。また、前記人工毛髪は、前記繊維処理剤組成物を固形分換算で0.35重量%以下含むことが好ましく、より好ましくは0.25重量%以下含む。より具体的には、前記人工毛髪は、前記繊維処理剤組成物を固形分換算で0.05~0.25重量%含むことが好ましく、より好ましくは0.1~0.2重量%含む。前記人工毛髪における繊維処理剤組成物の含有量が上述した範囲内であると、触感及び櫛通り耐久性が向上する。前記人工毛髪中の繊維処理剤組成物(固形分)の含有量は、後述するとおりに測定することができる。なお、前記固形分は、不揮発分の有機変性シリコーンオイル(場合によっては、不揮発分の有機変性シリコーンオイル及びジメチルシリコーンオイル)を含む。
前記人工毛髪は、オキサゾリン基含有アクリル樹脂を0.02~0.2重量%含むことが好ましい。前記人工毛髪におけるオキサゾリン基含有アクリル樹脂の含有量が上述した範囲内であると、触感及び櫛通り耐久性が向上する。前記人工毛髪中のオキサゾリン基含有アクリル樹脂の含有量は、後述するとおりに測定することができる。
前記人工毛髪は、有機変性シリコーンオイルを不揮発分換算で0.03~0.3重量%含むことが好ましい。前記人工毛髪における有機変性シリコーンオイルの含有量が上述した範囲内であると、触感及び櫛通り耐久性が向上する。前記有機変性シリコーンオイルの含有量は、後述するとおりに測定することができる。
前記人工毛髪は、ジメチルシリコーンオイルを不揮発分換算で0.015~0.045重量%含むことが好ましい。前記人工毛髪におけるジメチルシリコーンオイルの含有量が上述した範囲内であると、触感及び櫛通り耐久性が向上する。前記ジメチルシリコーンオイルの含有量は、後述するとおりに測定することができる。
前記人工毛髪は、帯電防止性を高める観点から、ポリアルキレンオキシド系化合物を0.0148~0.0444重量%含むことが好ましい。
前記人工毛髪において、帯電防止性を高める観点から、第4級アンモニウム塩を0.009~0.027重量%含むことが好ましい。
前記人工毛髪は、触感が滑らかになりやすい観点から、KES-SE摩擦感テスター(カトーテック社製)を用いて測定した平均摩擦係数(MIU値)が0.20以下であることがより好ましく、0.18以下であることがさらに好ましく、0.15以下であることが特に好ましい。前記平均摩擦係数は、後述するとおりに測定する。
前記人工毛髪は、櫛通り耐久性に優れる観点から、振乱回数が50回以上であることが好ましく、55回以上であることがより好ましく、60回以上であることがさらに好ましく、65回以上であることがさらにより好ましく、70回以上であることが特に好ましい。前記振乱回数は、後述するとおりに測定する。
前記人工毛髪を用いて頭飾製品を形成することができる。前記頭飾製品としては、例えば、ヘアーウィッグ、かつら、ウィービング、ヘアーエクステンション、ブレードヘアー、ヘアーアクセサリー及びドールヘアー等が挙げられる。
前記頭飾製品は、前記人工毛髪のみで形成されていてもよい。前記頭飾製品は、前記人工毛髪に、他のポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド繊維、アクリル系繊維等の合成繊維、再生コラーゲン繊維等のコラーゲン繊維、人毛、獣毛等の天然繊維を組み合わせて形成してもよい。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
下記の繊維処理剤を用いた。
繊維処理剤1:オキサゾリン基含有アクリル樹脂のエマルション(溶媒:水、40重量%)、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、アクリル酸ブチル及びスチレンを含む主鎖を有し、アクリル酸ブチルの含有量は25重量%、スチレンの含有量は55重量%、オキサゾリン基含有成分の含有量は20重量%であった。
繊維処理剤2:オキサゾリン基含有アクリル樹脂のエマルション(溶媒:水、40重量%)、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、アクリル酸ブチル及びスチレンを含む主鎖を有し、アクリル酸ブチルの含有量は57重量%、スチレンの含有量は27重量%、オキサゾリン基含有成分の含有量は16重量%であった。
繊維処理剤3:オキサゾリン基含有アクリル樹脂のエマルション(溶媒:水、40重量%)、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、アクリル酸ブチル及びスチレンを含む主鎖を有し、アクリル酸ブチルの含有量は87重量%、スチレンの含有量は0.3重量%、オキサゾリン基含有成分の含有量は12.7重量%であった。
繊維処理剤4:アミノ変性シリコーンオイル(重量平均分子量120000、エマルション、溶媒:水、10重量%)
繊維処理剤5:ジメチルシリコーンオイル(エマルション、溶媒:水、粘度10万mm2/s、55重量%)
繊維処理剤6:ポリアルキレンオキシド系化合物(エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体、重量平均分子量20000、エマルション、溶媒:水、20重量%)
繊維処理剤7:第4級アンモニウム塩(エマルション、溶媒:水、29重量%)
繊維処理剤8:アミノ変性シリコーンオイル(エマルション、50重量%)
繊維処理剤9:オキサゾリン基含有アクリル樹脂のエマルション(溶媒:水と1-メトキシ-2-プロパノールの混合溶媒、39重量%)、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、アクリル酸エチル及びメタクリル酸メチルで構成された主鎖を有し、アクリル酸エチルの含有量は1.67重量%、メタクリル酸メチルの含有量は34.7重量%、オキサゾリン基含有成分の含有量は63.6重量%であった。
繊維処理剤10:アクリル系樹脂(エマルション、溶媒:水、吉村油化学株式会社製の「DS-36」、50重量%、吉村油化学株式会社製の「FH-45」と同等品)、前記アクリル系樹脂中のスチレンは、ゲル1HNMR分析では定量できないぐらいの極微量であった。
繊維処理剤11:アミノ変性シリコーンオイル(重量平均分子量13000、エマルション、溶媒:水、40重量%)
(繊維処理剤の組成分析)
前記繊維処理剤1~3及び9(有効成分:オキサゾリン基含有アクリル樹脂)及び繊維処理剤10(有効成分:アクリル系樹脂)について、熱分解GC-MS分析で組成を確認し、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレン定量は、それぞれ、ゲル1HNMR分析法及びアルカリ分解GC-MS法にて行った。まず、繊維処理剤2gを超遠心分離(30、000rpm×1hr×2回)して得られたオキサゾリン基含有アクリル樹脂又はアクリル系樹脂を試料として用いた。次に、該試料を用いて、下記の測定条件で、熱分解GC-MS分析、ゲル1HNMR分析、アルカリ分解GC-MS分析を行った。アルカリ分解は、試料を飽和KOHO溶液中で加熱(80℃、3時間)することで行った。
<熱分解GC-MS分析>
(a)装置 GC:Agilent technologies製「6890N」
MS:Agilent technologies製「5973N」
(b)カラム:J&W製 DB-5MS、0.25mmφ×30m(0.25μm)
(c)カラム温度:35℃(5min)→10℃/min→290℃(19.5min)
(d)キャリアガス:ヘリウム、1mL/min.
(e)注入法:スプリット (1:50)
(f)注入口温度:290℃
(g)インターフェイス温度:290℃
(h)測定質量範囲:m/z 29~700
(i)熱分解装置:日本分析工業製「JCI-22」
(j)熱分解温度:590℃×5sec
<ゲル1HNMR分析>
(a)試料を内部標準である1,1,2,2-テトラクロロエタン(TCE)を添加した重クロロホルムで膨潤させた。
(b)2400Hzのマジックアングルスピニングを用いて1HNMR分析した。
<アルカリ分解GC-MS測定条件>
(a)装置 GC:Agilent technologies製「6890N」
MS:Agilent technologies製「5973N」
(b)カラム:SUPELCOWAX、0.25mmφ×30m(0.25μm)
(c)カラム温度:37℃(2min)→5℃/min→100℃(19.5min)→10℃/min→280℃(1.4min)
(d)キャリアガス:ヘリウム、1mL/min.
(e)注入法:スプリットレス 0.5min
(f)注入口温度:280℃
(g)インターフェイス温度:280℃
(h)測定質量範囲:m/z 29~700
(実施例1)
<紡糸工程>
塩化ビニル単独重合体(カネカ社製、品名「S-1001」)100重量部に、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体(カネカ社製、品名「K1F」)1.4重量部、可塑剤0.9重量部、熱安定剤1.1重量部、加工助剤2.93重量部及び滑剤0.88重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで攪拌混合し、ポリ塩化ビニル系樹脂コンパウンドを得た。該コンパウンドを、口径40mmの単軸押出機のホッパー部へ投入し、シリンダー温度170℃、ノズル温度180±15℃の範囲で、コンパウンドを押し出し溶融紡糸した。ノズルの孔形状が繭型のノズルを用いた。押出されたフィラメントをノズル直下に設けた加熱筒内(330℃雰囲気)で約0.5~1.5秒熱処理し、熱処理後の未延伸糸を引取ロールによってボビンに巻いた。次に、未延伸糸を110℃に温度調整した熱風循環箱を通して約2~4倍へ延伸した。次に、110℃に温度調整した熱風循環箱の中で連続的に38%の緩和処理を実施し、マルチフィラメントを巻き取ることでポリ塩化ビニル系繊維(単繊維繊度約72dtex)を得た。
<繊維処理剤組成物の付着工程>
(1)下記表1に示す割合で、繊維処理剤1、4、5、6及び7と、純水を混合して、繊維処理剤組成物aを調製した。
(2)ディスポカップへ繊維処理剤組成物aを300g入れ、前記で得られたポリ塩化ビニル系繊維25gを5分間浸漬した(浴比1:12)。
(3)ポリ塩化ビニル系繊維を絞り率24%になるように絞り、繊維処理剤組成物aを落とした。
(4)その後、40℃で2時間乾燥させた。
(5)緊張状態に固定し、120℃で5分間熱処理した。
(6)空冷後、緊張状態を解き、クシで梳かした。
(実施例2)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤2、4、5、6及び7と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物bを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(実施例3)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤3、4、5、6及び7と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物cを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(実施例4)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤1、5、6、7及び11と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物hを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(実施例5)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤1、4、5、6及び7と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物iを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(実施例6)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤1及び4と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物jを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(比較例1)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤1、5、6及び7と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物dを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(比較例2)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤4、5、6及び7と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物eを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(比較例3)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤4、5、6、7及び9と、純水を混合して調製した繊維処理剤組成物fを用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
(比較例4)
下記表1に示す割合で、繊維処理剤8及び10と、純水を混合して調製した、繊維処理剤組成物gを用いた以外は実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系繊維に繊維処理剤組成物を付着させた。
Figure 0007295035000001
実施例及び比較例の繊維において、繊維処理剤組成物(固形分)の付着量、平均摩擦係数、櫛通り耐久性を下記のように測定・評価し、その結果を下記表2に示した。
(繊維処理剤組成物の固形分換算での付着量)
繊維2gをエタノール:シクロヘキサン(和光純薬工業株式会社製)=1:1(重量割合)の混合溶剤30gに浸漬させて繊維処理剤組成物を溶解させた。得られた繊維処理剤組成物の溶解物から溶剤のみを抽出して気化させ、残った繊維処理剤組成物(固形分)の重量を測定した。次に繊維処理剤組成物をTHF(テトラヒドロフラン)に溶解させて、ガスクロマトグラフ(Agilent Technologies社製、「GC6890N」)で溶解物の分析を行い、検出ピークのMSスペクトルをライブラリー検索して、繊維処理剤組成物(固形分)における各種繊維処理剤成分の特定と各種繊維処理剤成分(固形分)の含有量を求めた。そして、下記式により、繊維処理剤組成物の固形分の付着量及び各種繊維処理剤成分の固形分の付着量を算出した。なお、繊維処理剤組成物の固形分中の各種繊維処理剤成分とその含有量を予め分かっている場合は、繊維における繊維処理剤組成物(固形分)の重量を測定することのみで、下記式に基づいて各種繊維処理剤成分(固形分)の付着量を算出することができる。有機変性シリコーンオイル又はジメチルシリコーンオイルの固形分は、それぞれ、有機変性シリコーンオイル又はジメチルシリコーンオイルの不揮発分を意味する。実施例1~6、比較例2~3において、繊維処理剤組成物の固形分は、不揮発分の有機変性シリコーンオイル及びジメチルシリコーンオイルを含み、比較例1では、固形分は、不揮発分のジメチルシリコーンオイルを含み、比較例4では、不揮発分の有機変性シリコーンオイルを含む。
繊維処理剤組成物(固形分)の付着量(重量%)=[(繊維処理剤組成物の固形分の重量/繊維の重量]×100
各種繊維処理剤成分(固形分)の付着量(重量%)=[(繊維処理剤組成物の固形分の重量×繊維処理剤組成物の固形分中の各種繊維処理剤成分の含有量)/繊維の重量]×100
(平均摩擦係数)
KES-SE摩擦感テスター(カトーテック社製)のステージに人工毛髪の試料1(繊維長30cm、重量4g)を固定し、摩擦子(接触子)に人工毛髪の試料2(繊維長12cm、重量0.8g)を貼付、すべり速度4mm/s、静重量75gの条件下で、試料1と試料2を摩擦させて、摩擦係数を測定した。なお、測定回数を2回として、その平均値を求めた。
(櫛通り耐久性)
サンプルの作製、繊維長が24インチの繊維15gを束ね、ハックリングにて意図的に繊維間に4インチのズレを作り、繊維束の長さを28インチとした。その後、繊維束の中央を紐で括り、2つ折りにして、長さが14インチの櫛通り耐久性測定用の試料を作製した。次に、試料に、人工指脂液(林純薬工業株式会社製、品名「人工指脂液」)を6.7%omf(% on mass of fifer)になるように均一に噴霧し、40℃で2時間乾燥させ、図1の(a)に示すような、人工指脂液処理後の試料を得た。次に、図1の(b)に示すように、人工指脂液処理後の試料の紐で括った端部をマネキンに固定し、手揉みを2回行うことで、かつら等の頭飾製品を2週間程度長期間着用した状態と同程度のダメージを試料に付与した。次に、図1の(c)に示されているように、ダメージが付与された試料を手で振り回し、手櫛が通らくなる回数(振乱回数)を測定した。振乱回数が多いほど絡みにくく、櫛通り耐久性が高いことを意味する。振乱回数が2回とも50回以上を合格とした。
Figure 0007295035000002
表2の結果から分かるように、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを含む主鎖を有するオキサゾリン基含有アクリル樹脂と、有機変性シリコーンオイルが付着されている実施例1~6の人工毛髪は、平均摩擦係数が小さく、滑らかな触感を有するとともに、振乱回数が50回以上であり、櫛通り耐久性が良好であった。また、実施例1~3の対比から、オキサゾリン基含有アクリル樹脂におけるスチレンの含有量が高いと、平均摩擦係数が小さくなりやすく、櫛通り耐久性も良好になりやすいことが分かった。また、実施例1と実施例4の対比から、有機変性シリコーンオイルの重量平均分子量が高いと、平均摩擦係数が小さくなりやすく、櫛通り耐久性も良好になりやすいことが分かった。
一方、有機変性シリコーンオイルが付着されていない比較例1の人工毛髪は、平均摩擦係数が大きく、触感が悪い上、振乱回数が50回未満であり、櫛通り耐久性も悪かった。オキサゾリン基含有アクリル樹脂が付着されていない比較例2の人工毛髪は、振乱回数が50回未満であり、櫛通り耐久性が悪かった。オキサゾリン基含有アクリル樹脂が付着されているが、該オキサゾリン基含有アクリル樹脂の主鎖がスチレンを含まない比較例3の人工毛髪も、平均摩擦係数が大きく、触感が悪い上、振乱回数が50回未満の場合があり、櫛通り耐久性が悪かった。スチレンを含まないアクリル系樹脂を用いた特許文献1の実施例1と同様の配合の処理剤を用いた比較例4では、振乱回数が50回未満の場合があり、櫛通り耐久性が悪かった。

Claims (11)

  1. 化学繊維の表面に繊維処理剤組成物が付着されている人工毛髪であって、
    前記繊維処理剤組成物は、オキサゾリン基含有アクリル樹脂及び有機変性シリコーンオイルを含み、
    前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを含む主鎖を有し、オキサゾリン基を有する単量体、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを必須の単量体成分として共重合したものであり、
    前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、スチレンの含有量は0.3~55重量%であり、(メタ)アクリル酸エステルの含有量は25~87重量%であることを特徴とする人工毛髪。
  2. 前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンの合計含有量は80~87.3重量%であり、オキサゾリン基含有成分の含有量が12.7~20重量%である請求項1に記載の人工毛髪。
  3. 前記化学繊維は、ポリ塩化ビニル系繊維、アクリル系繊維及びポリエステル系繊維からなる群から選ばれる一つ以上を含む請求項1又は2に記載の人工毛髪。
  4. 前記有機変性シリコーンオイルは、アミノ変性シリコーンオイル及びエポキシ変性シリコーンオイルからなる群から選ばれる一つ以上を含む請求項1~のいずれか1項に記載の人工毛髪。
  5. 前記繊維処理剤組成物は、さらに、ポリアルキレンオキシド系化合物を含む請求項1~のいずれか1項に記載の人工毛髪。
  6. 前記繊維処理剤組成物は、さらに、第4級アンモニウム塩を含む請求項1~のいずれか1項に記載の人工毛髪。
  7. 前記人工毛髪は、前記繊維処理剤組成物を固形分換算で0.05~0.35重量%含む請求項1~のいずれか1項に記載の人工毛髪。
  8. 前記人工毛髪は、前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂を0.02~0.2重量%含む請求項1~のいずれか1項に記載の人工毛髪。
  9. 前記人工毛髪は、前記有機変性シリコーンオイルを不揮発分換算で0.03~0.3重量%含む請求項1~のいずれか1項に記載の人工毛髪。
  10. 請求項1~のいずれか1項に記載の人工毛髪を含むことを特徴とする頭飾製品。
  11. 化学繊維を含む人工毛髪の製造方法であって、
    化学繊維の表面に繊維処理剤組成物を付着させる工程を有し、
    前記繊維処理剤組成物は、オキサゾリン基含有アクリル樹脂及び有機変性シリコーンオイルを含み、
    前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂は、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを含む主鎖を有し、オキサゾリン基を有する単量体、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを必須の単量体成分として共重合したものであり、
    前記オキサゾリン基含有アクリル樹脂において、スチレンの含有量は0.3~55重量%であり、(メタ)アクリル酸エステルの含有量は25~87重量%であることを特徴とする人工毛髪の製造方法。
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