JP7294743B2 - シャワー設備 - Google Patents
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Description
本発明に係るシャワー設備は、浴室に設置されたシャワーホースに着脱自在に装着されるシャワーヘッドと、前記浴室に配置される支持体および前記支持体に設けられたシャワーアームを備え、前記シャワーホースが着脱自在に装着されるシャワーシステムと、を備える。
シャワーホースをシャワーシステムに装着させた状態で、シャワーホースからシャワーシステムに給水することで、シャワーアームからシャワーを噴射させることができる。この場合、例えば、シャワーアームからのシャワーによってシャワー浴をすること等ができる。
以上のように、シャワーホースをシャワーヘッドやシャワーシステムに着脱させ、シャワーホースからシャワーヘッドやシャワーシステムに給水することで、多様な噴射形態のシャワーを利用することができる。このとき、共通のシャワーホースを採用するので、シャワー設備の構造の簡素化を図ることができる。
以上のように、シャワーの噴射形態の切り替えを、シャワーホースの着脱により実現することが可能になり、シャワー設備の利便性を向上させることができる。例えば、身体を洗った後、シャワー浴を実施する場合には、第1シャワーヘッドからシャワーを噴射させた後、シャワーホースを第1シャワーヘッドからシャワーシステムに速やかに付け替えることで、シャワーシステムから冷水が噴射されるのを防止することができる。
本発明に係るシャワー設備は、浴室に設置されたシャワーホースに装着される切換え弁と、前記浴室に配置される支持体および前記支持体に設けられたシャワーアームを備え、前記切換え弁が装着されるシャワーシステムと、前記切換え弁を介して前記シャワーホースに装着される第2シャワーヘッドと、を備え、前記切換え弁は、前記シャワーホースからの給水を、前記シャワーシステムと前記第2シャワーヘッドとの間で切り替える。
以上のように、シャワーの噴射形態の切り替えを、切換え弁の切換えにより実現することが可能になり、シャワー設備の利便性を向上させることができる。例えば、身体を洗った後、シャワー浴を実施する場合には、第2シャワーヘッドからシャワーを噴射させた後、切換え弁によってシャワーホースからの給水を第2シャワーヘッドからシャワーシステムに速やかに切り替えることで、シャワーシステムから冷水が噴射されるのを防止することができる。
以下、図1から図8を参照し、本発明の第1実施形態に係るシャワー設備100を説明する。
図1に示すように、シャワー設備100は、浴室2に設置されたシャワーホース103に着脱自在に装着されるシャワーヘッド101と、シャワーホース103が着脱自在に装着されるシャワーシステム1と、を備えている。
シャワーホース103の先端部には、第1コネクタ103aが設けられている。第1コネクタ103aは、シャワーホース103の先端部に、シャワーホース103と実質的に分離不能に設けられていてもよく、シャワーホース103から分離可能に設けられていてもよい。
例えば、身体機能が低下した高齢者などにとって、浴室2における浴槽3の内外の移動が困難な場合がある。この場合、浴槽3内で温浴するのに代えて、浴室2における洗い場でシャワーによって身体を温めるシャワー浴を実施することがある。シャワー浴を実施するに際し、シャワーシステム1を利用することで、例えば、第1シャワーヘッド104を利用する場合に比べて、身体を温め易くすることができる。
以下では、図2に示すように、椅子11に座る使用者Pにとっての左右方向(第1方向)X、前後方向(第2方向)Yを基準にして説明する。左右方向Xは、水平面に沿う方向である。前後方向Yは、水平面に沿い、かつ左右方向Xに直交する方向である。左右方向Xの一方側が右側X1であり、左右方向Xの他方側が左側X2である。前後方向Yの一方側が前方Y1であり、前後方向Yの他方側が後方Y2である。
本体42は、背もたれ部14に着脱可能であり、背もたれ部14に対して上下方向Zに移動可能である。
前記流入口には接続部44が設けられている。接続部44は、本体42に設けられている。接続部44は、シャワーホース103が着脱可能に接続されるコネクタである。接続部44は、例えば、第2コネクタ104aと同種のコネクタにより形成することができる。接続部44は、本体42の後面に固定されている。接続部44には、シャワーホース103を介して外部から水Wが供給される。接続部44に供給された水Wは、本体42内(通水路内)を通して、シャワーアーム43A,43Bに供給される。なお、本明細書における水Wは、温度が高い、低いによらない一般的な水のことを意味し、常温の水、及びシャワー等に用いられる温度の湯等を含む意味である。
図2から図4に示すように、第1シャワーアーム43Aは、先端部材(先端部)46Aと、連結部材(連結部)47Aと、基端部材(基端部)48Aと、を備えている。
基端部材48Aは、管状に形成されている。基端部材48Aには、先端部材46Aと同様に吐出孔50Aが形成されていることが好ましい。基端部材48Aは、例えば、先端部材46Aと同一の材料で形成されている。
シャワーアーム43A,43Bの基端部材48A,48B間の距離は、使用者Pの肩幅程度の長さであることが好ましい。
第2シャワーアーム43Bは、本体42に対して軸線70B周りに回転可能に支持されている。軸線70Bは、図4に示すシャワーシステム1の正面視において、上方に向かうに従い漸次、左側X2に向かうように傾斜している。
図6に示すように、退避状態P0A,P0Bであるときのシャワーアーム43A,43Bは、下方に向かうに従い漸次、互いに左右方向Xに離間するように配置されている。シャワーアーム43A,43Bは、全体としてハ字状(上下を逆にしたV字状)である。第1シャワーアーム43Aは、下方に向かうに従い漸次、右側X1に向かうように傾斜している。一方で、第2シャワーアーム43Bは、下方に向かうに従い漸次、左側X2に向かうように傾斜している。
図8に示すように、使用者Pは、シャワーアーム43A,43Bの先端部材46A,46Bを上げて、シャワーアーム43A,43Bを使用状態P1A,P1Bにする。シャワーアーム43A,43Bの連結部材47A,47Bが柔らかい場合には、使用者Pはシャワーアーム43A,43Bの基端部材48A,48Bを持ち上げてもよい。
使用者Pは、シャワーを浴び終えると、シャワーアーム43A,43Bを退避状態P0A,P0Bにし、混合水栓5を閉じる。
使用者Pは、手等により、使用状態P1A,P1Bであるシャワーアーム43A,43Bを持ち上げる(跳ね上げる)。使用者Pはシャワーアーム43A,43Bにほぼ干渉することなく椅子11から立ち上がり、シャワーシステム1から脱出する。また、使用者Pがシャワーシステム1から脱出する際に、シャワーアーム43A,43Bの連結部材47A,47Bを変形させ、先端部材46A,46Bを所望の方向に曲げてもよい。
以上のように、緊急事態が発生した場合でも、使用者Pはシャワーシステム1から容易に脱出することができる。
シャワーホース103をシャワーシステム1に装着させた状態で、シャワーホース103からシャワーシステム1に給水することで、シャワーアーム43A,43Bからシャワーを噴射させることができる。この場合、例えば、シャワーアーム43A,43Bからのシャワーによってシャワー浴をすること等ができる。
以上のように、シャワーホース103をシャワーヘッド101やシャワーシステム1に着脱させ、シャワーホース103からシャワーヘッド101やシャワーシステム1に給水することで、多様な噴射形態のシャワーを利用することができる。このとき、共通のシャワーホース103を採用するので、シャワー設備100の構造の簡素化を図ることができる。
以上のように、シャワーの噴射形態の切り替えを、シャワーホース103の着脱により実現することが可能になり、シャワー設備100の利便性を向上させることができる。例えば、身体を洗った後、シャワー浴を実施する場合には、第1シャワーヘッド104からシャワーを噴射させた後、シャワーホース103を第1シャワーヘッド104からシャワーシステム1に速やかに付け替えることで、シャワーシステム1から冷水が噴射されるのを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るシャワー設備200を、図9を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
切換え弁201は、シャワーホース103からの給水を、シャワーシステム1と第2シャワーヘッド105との間で切り替える。本実施形態では、切換え弁201にはレバー202が設けられている。使用者Pはレバー202を操作することで給水を切り替える。
以上のように、シャワーの噴射形態の切り替えを、切換え弁201の切換えにより実現することが可能になり、シャワー設備200の利便性を向上させることができる。例えば、身体を洗った後、シャワー浴を実施する場合には、第2シャワーヘッド105からシャワーを噴射させた後、切換え弁201によってシャワーホース103からの給水を第2シャワーヘッド105からシャワーシステム1に速やかに切り替えることで、シャワーシステム1から冷水が噴射されるのを防止することができる。さらに例えば、被介助者がシャワー浴を行なう場合は、シャワーシステム1に給水し、介助者が被介助者の洗体を行なうときは、介助者がレバー202を切り替え、第2シャワーヘッド105へ給水してもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係るシャワー設備300を、図10を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
次に、本発明の第4実施形態に係るシャワー設備400を、図11から図14を参照して説明する。
なお、この第4実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
シャワーフック401をシャワーシステム1に取り付けることで、第2シャワーヘッド105をシャワーシステム1にかけることができる。これにより、例えば、浴室2でシャワーシステム1を用いた入浴介助の場面において、介助者がいちいち浴室壁のシャワーフックまで移動しなくてよくなる。また、切換え弁201があることで、給水の切換えについてもシャワーシステム1付近で行えるため、入浴介助中は浴室壁の水栓側に移動する必要がなくなり、利便性が向上する。介助者は常に被介助者の近い位置を保持した状態で入浴介助を行え、緊急の場合にも対応することが可能になる。また、常に使用者の手元にシャワーヘッド101を備えておくことができるので、被介助者が1人の状態でも介助入浴ができる。
図13に示すように、固定部402、取り付け部403は、それぞれ支柱16と第2シャワーヘッド105を取り付ける取り付け孔404a、404bを備えている。また固定部402は、一対の弾性片405によって形成されている。
が硬く係合できるよう、割リング状に形成されている。使用者は、固定部402を支柱16に対して着脱する際に、固定部402を弾性変形させ、取り付け孔404aを拡げる。拡がった取り付け孔404aの形は元に戻る。つまり、取り付け孔404aに支柱16が嵌まっている状態で、弾性片405は弾性変形している。
取り付け部403には、延長ホース203の端部203aを介して第2シャワーヘッド105が取り付けられる。取り付け部403の内周は、延長ホース203の端部203aの太さの変化に沿って、その半径を小さくするような割リング状に形成されている。これにより、取り付け孔404bに取り付けられる第2シャワーヘッド105が、その重さによって滑り落ちないように係合できる。
レバー202を用いると、第2シャワーヘッド105とシャワーシステム1の給水の切換えがわかりやすくなる。これにより、例えば、冷水を被介助者にいきなりかけてしまうようなことを防止することができる。
よって、減圧弁等の対策をせずとも、シャワーホース103内は正常な水圧を保つことができる。すなわち、切換え弁201が止水機能を有していた場合、その止水機能を利用したときに、シャワーホース103内の圧力がかかり続ける事になり、シャワーホース103が破損してしまう可能性がある。
例えば、図15に示す変形例に係るシャワーシステム1Bのように、シャワーシステム1Bが、上下両端部が浴室2に固定された支持体10と、支持体10に上下動自在に配置された本体42と、本体42に回動自在に支持された左右一対のシャワーアーム43A,43Bと、を備えていてもよい。このシャワーシステム1Bは、椅子11とは独立して設けられており、椅子11は、支持体10に対して近づけたり遠ざけたりすることができる。
なおこのシャワーシステム1Bでは、支持体10は、一対の支持部材10aを備えている。各支持部材10aは、上下方向Zに延びる棒状に形成されている。一対の支持部材10aは、互いに平行に配置されている。一対の支持部材10aの上下両端部は、浴室2の床パネル2a(床面)および天井パネル2b(天井)それぞれに固定されている。なお図示の例では、各支持部材10aの上下両端部と、床パネル2aや天井パネル2bと、の間には、緩衝板10bが配置されている。一対の支持部材10aは、本体42を上下方向Zに貫通している。本体42は、支持体10に対して、上下動が許容された第1の状態と、上下動が規制された第2の状態と、を切換え可能に装着されている。
支持部材10aの前方、少なくとも50cm四方の領域には、カウンターや水栓がない。具体的には、支持部材10a後方側の壁パネルには、カウンターと水栓が設けられていない。よって、支持部材10aの前方に椅子11を置くことができる。
また例えば図17に示すように、支持体10の下端部を浴槽3の縁に固定した場合などには、浴槽3内で入浴中の使用者Pに対してシャワー浴を実施することができる。
浴室2は、ユニットバスでもよいし、在来工法による浴室であってもよい。
2 浴室
10 支持体
11 椅子(支持体)
43A、43B シャワーアーム
101 シャワーヘッド
103 シャワーホース
104 第1シャワーヘッド
105 第2シャワーヘッド
201 切換え弁
301 接続ホース
Claims (6)
- 浴室に設置されたシャワーホースに着脱自在に装着されるシャワーヘッドと、
前記浴室に配置される支持体および前記支持体に設けられたシャワーアームを備え、前記シャワーホースが着脱自在に装着されるシャワーシステムと、
前記シャワーホースおよび前記シャワーシステムそれぞれに着脱自在に装着される切換え弁と、
を備え、
前記シャワーヘッドは、前記切換え弁を介して前記シャワーホースに着脱自在に装着される第2シャワーヘッドを備え、
前記切換え弁は、前記シャワーホースからの給水を、前記シャワーシステムと前記第2シャワーヘッドとの間で切り替えるシャワー設備。 - 前記シャワーヘッドは、前記シャワーホースに直接、装着される第1シャワーヘッドを備える請求項1に記載のシャワー設備。
- 前記シャワーシステムと前記切換え弁とを接続する接続ホースを更に備える請求項1または2に記載のシャワー設備。
- 前記切換え弁のレバーの先端部の方向が給水方向と一致する請求項1から3のいずれか1項に記載のシャワー設備。
- 前記シャワーシステムは、前記支持体に設けられ前記第2シャワーヘッドを取り外し可能に保持するシャワーフックを備える請求項1から4のいずれか1項に記載のシャワー設備。
- 前記支持体が移動可能である請求項1から5のいずれか1項に記載のシャワー設備。
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