JP3933962B2 - シャワー装置 - Google Patents

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JP3933962B2 JP2002067732A JP2002067732A JP3933962B2 JP 3933962 B2 JP3933962 B2 JP 3933962B2 JP 2002067732 A JP2002067732 A JP 2002067732A JP 2002067732 A JP2002067732 A JP 2002067732A JP 3933962 B2 JP3933962 B2 JP 3933962B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、浴室に設置されるシャワー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、複数の散水ノズルを有するアームを備えたシャワー装置については多数の出願が存在し、例えば、特開平10−28656号公報には、最上部に回転軸を備えて、下方に延びたアームを有し、また、背面に複数のノズルを設けて、壁面に背を向けて付属の椅子に腰掛けて、身体の右側に配置された操作ハンドルを操作して全身シャワーを浴びることのできるシャワー装置が開示されている。
【0003】
このシャワー装置では、立った状態でシャワーを浴びることができないものであり、また、通常の洗髪等の洗い場での動作と全身シャワーでは、身体の向きや姿勢が反対向きとなり、全身シャワーをする場合には、椅子に座って操作ハンドルを操作する場合に、身体を捻って後ろ向きに操作せねばならず、操作が困難となっていた。
また、洗面器台が設置できなかったり、鏡が高い位置に配置されるため、通常の洗い場動作が行ないにくいという問題点があった。
また、アームは身体の左右の両サイドを回動するものであり、装置全体の幅が大きくなり、装置の横に収納棚を設けるスペースが確保できないという問題点もあった。
また、水路の結合部を確認したり、メンテナンスをするには、操作ハンドルやノズル等を外し、前面のカバーを外したりする必要があり、メンテナンスが面倒であるという問題点もある。
また、回転軸の位置が高く、水栓金具部から最上部まで水路を延ばしたのちアーム内に通しているため、使用後に残留水が多くなり、使用を再開する際には初期冷水をたくさん捨てる必要があったり、長期間使用しない時には残留水が腐食してしまい、衛生上の問題点もあった。
また、さらに、水路が長い分、ノズルに達するまでの温度低下も大きくなってしまうという問題点もあり、また、水路を巡らせるために装置全体のサイズが大きくなってしまうという問題点があった。
【0004】
そのような問題点を解決するために、特開2001−327423号公報に開示されているように、下端の回転軸から上方に延びたアームを備え、アームを手前に倒して任意の位置で保持して、アームに設けられたノズルからシャワーを噴出させることのできる装置が発明者らにより案出されている。
しかし、このような装置においても、操作ハンドルの位置がアームから外れた位置にあり、座ってアームを倒した状態で操作ハンドルを操作するには距離が遠く、アームで操作ハンドルが見えにくく、操作し辛いという問題点があり、また、操作ハンドルの設置高さが低いため、立った状態では屈まないと操作ハンドルの操作がし辛いという問題点があった。
また、操作ハンドルとか、その表示も、シャワーの散水中はアームや噴霧されたシャワー越しに見る必要があるため、視認性が悪いという問題点がある。
また、シャワー装置とは別にカウンターが設置されているが、このカウンターは有効に使用できないという問題点もあった。
また、操作部とシャワー装置本体が離れた位置に設置されているため、配管の取回し等の作業性が悪く、温水が噴出されるまでの温度低下が生じたり、また残留水が多いという問題もある。
また、最上部のノズルまで湯水を送るために圧力損失も大きく、水圧の低い現場等では、上方のノズルからの噴出量が十分に確保できなかったり、下方のノズルとの噴出量の差が大きくなってしまうという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、操作部の操作が容易となり、使い勝手が良好化するシャワー装置を提供せんことを目的とし、その要旨は、湯と水を設定した温度に混合し得る温度調節部と、該温度調節部で混合された温水を複数の散水ノズルに供給するために切替えまたは開閉するバルブ部と、前記温度調節部や前記バルブ部を操作する操作部からなる水栓金具部を備え、該水栓金具部の上方には、略水平方向に水平方向回転軸が設けられ、該水平方向回転軸の左右両端に、複数の散水ノズルを有して上下方向に回動可能で起立状態とさせることのできるアーム状の上側散水部が設けられているとともに、前記水栓金具部の下方には、左右に分岐され下方向へ複数のノズルを配した下側散水部を設け、前記水栓金具部には分岐部材が接続され、この分岐部材に前記上側散水部と前記下側散水部の水路が連通し、前記上側散水部の水路の水路径が、前記下側散水部の水路の水路径より大径に設定されていることである。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室の全体斜視構成図であり、浴室1には浴槽2が設置され、洗い場3側の壁面4にはシャワー装置5が設けられ、シャワー装置5の右側方の壁面4には、上下に棚9,9が設けられている。
シャワー装置5は、全身にシャワーを噴出させることのできる全身シャワー6と、手で持って使用できるハンドシャワー7と、通常の吐水が行なえる吐水口8で構成されている。
また、シャワー装置5の全身シャワー6には鏡17が設けられており、また、下方には洗面器台10が設けられている。
【0007】
図2には、シャワー装置の拡大斜視図を示す。
シャワー装置5を構成する全身シャワー6は、上側散水部13と下側散水部18を備えており、上側散水部13は、一対の左上アーム14と右上アーム15で構成されており、また、下散水部18は、一対の左下アーム19と右下アーム20で構成されている。
左下アーム19と右下アーム20の上端間には、水栓金具部11が設けられており、この水栓金具部11の水栓ケース32の前面には、温度調節用の温度調節ハンドル22(操作部)と、その右側に、全身シャワーの開閉と開度調節を行なう開閉ハンドル23(操作部)が設けられ、さらにその右側には、ハンドシャワー7と吐水口8との切替え及び開閉,開度調節を行なう切替え開閉ハンドル24(操作部)が設けられている。
【0008】
この水栓金具部11の上にカバー材12が覆設されており、このカバー材12の左右両側に、前記左上アーム14と右上アーム15の下端側が配置されている。
左上アーム14及び右上アーム15には、それぞれ3個の散水ノズル16,16,16が設けられており、また、左下アーム19及び右下アーム20には、それぞれ2個の固定ノズル21,21が設けられている。
【0009】
前記水栓ケース32の内部は、図10に示すように配管されて水栓金具部11が構成されており、また、上部のカバー材12は容易に着脱できるように構成され、カバー材12を取り外した状態の斜視図を図4に示す。
即ち、水栓金具部11の上部には、横方向に水平方向回転軸28が設けられており、この水平方向回転軸28の両端側は、壁面4側に固定されて前方へ突出された左右の軸受部29,29で回動可能に支持されており、水平方向回転軸28の中央部には回転保持機構30が設けられている。
回転保持機構30は内部にクラッチ機構を有し、任意の位置で水平方向回転軸28の回転を止めて保持することができるものであり、さらに、この回転保持機構30の右側には補助バネ31が設けられており、この補助バネ31は回転保持機構30を補助するもので、水平方向回転軸28の下方への急激な回転を止めることができるものである。
【0010】
この水平方向回転軸28の左右両端に、前記左上アーム14及び右上アーム15の下端側がそれぞれ取り付けられている。即ち、左上アーム14の下端の前方側へ突出した軸カバー部14a、及び、右上アーム15の下端の前方側へ突出した軸カバー部15aが水平方向回転軸28の左右両端に取り付けられている。
この軸カバー部14a,15a間にカバー材12が着脱可能に取り付けられて、カバー材12により水平方向回転軸28,回転保持機構30,補助バネ31が覆蓋されるものである。
なお、カバー材12は、取り付けた状態で水平状をなす平面部12aと、この平面部12aの前端から下方へ垂設された前垂れ部12bと、平面部12aの後端で立ち上がる立上部12cが一体形成されたものである。
なお、カバー材12を外せば、上から、水平方向回転軸28や水栓金具部11の水路の接続部等を組み付け,確認,メンテナンスできるため、故障等で交換が必要になった場合でも、カバー材12を外して容易に部材の交換が可能となる。
【0011】
前記水平金具部11は、図5の正面図で示すように、床面Fからa寸法の高さ位置に前記ハンドル類22,23,24が配置されており、a寸法は680〜700mm程度に設定されている。また、床面Fから前記水平方向回転軸28までの高さbは760mmに設定されている。
また、前記左上アーム14の散水ノズル16と右上アーム15の散水ノズル16間の横方向距離cは400mmに設定されており、左上アーム14と右上アーム15の内側間距離dは340mmに設定されている。また、左下アーム19と右下アーム20の内側間距離も同じく340mmに設定されている。
即ち、左上アーム14と右上アーム15の内側間距離dは、通常の人の肩幅よりも狭い程度の間隔に設定されており、全身シャワー6の横幅は狭く設定されているため、コンパクトに壁面4に設置できて、その側方のスペースに棚9,9等を設置できるものである。
【0012】
なお、左下アーム19と右下アーム20間に設けられる洗面器台10の天板33の横幅距離eは280mmに設定されており、また、床面Fから天板33までの高さfは300mmに設定されている。
従って、洗い場3側から容易に天板33上に洗面器を置いて、吐水口8から洗面器内に吐水することができるように構成されており、また、天板33の下方の下台34の左右の側方には凹み状に凹部34a,34aが形成されており、左下アーム19と右下アーム20の固定ノズル21,21からの噴霧が洗面器台10の下台34と干渉することなく、良好に足元に噴霧できるように構成されている。
【0013】
本例では、操作用のハンドル22,23,24を、座った状態においても、立った状態においても、容易に操作できるa寸法の高さ位置に設けており、操作しやすいものとなっており、しかも、全身シャワー6の正面にハンドル22,23,24が見えるため、ハンドルの表示も見やすくなり、ハンドルの微調整も行ないやすく、誤操作しにくいものとなっている。
【0014】
なお、図6の側面図で示すように、左上アーム14と右上アーム15を最上位置に回動させた状態で、各アーム14,15の裏面に突出されている当り止め突起36が壁面4に当接するように構成されており、この状態で、壁面4と各アーム14,15の裏面間に、約12mm程度の隙間空間Sが形成されるように構成されている。即ち、この隙間空間Sは指が挟み込まれることのない程度の寸法に設定されている。
また、右上アーム15の下端には傾斜状に下端傾斜面15bが形成されており、これと対応して、右下アーム20の上端側にも上傾斜面20aが形成されており、右上アーム15が下方側へ回動された時に、この下端傾斜面15bと上傾斜面20aが干渉することのないように適当な間隔で両者が配置されている。この傾斜面は左側のアーム14,19にも同様に干渉しないように形成されている。
【0015】
また、この右上アーム15の縦方向の軸芯15Pと前記水平方向回転軸28の軸芯28P間は、距離hの寸法で前後にずらされており、水平方向回転軸28よりも壁面4側に右上アーム15の軸芯15Pが配置されるために、右上アーム15を壁面4側に近づけてコンパクトに収納させることができるものとなっている。
なお、左上アーム14においても、同様に、左上アーム14の縦方向の軸芯と水平方向回転軸28の軸芯28P間は、距離hの寸法で前後にずらされており、水平方向回転軸28よりも壁面4側に左上アーム14が配置されて、壁面4に近づくように設定されている。従って、壁面4からの突出量が少なく、コンパクトに設置できるものとなり、ハンドシャワー7等の使用時にも邪魔になることがないように構成されている。
逆に、水平方向回転軸28は、壁面4より相当前方側に配置されるため、その分、前述した回転保持機構30等を大型のものとして、水平方向回転軸28を強固に保持できるものとなる。
【0016】
なお、図9には、カバー材12の周辺の平面拡大構成図を示す。
左上アーム14および右上アーム15の裏面15cと壁面4間には、前述した指が挟まれない程度の隙間空間Sが形成されており、この隙間空間Sに鏡17の側端縁が入り込んで設置されている。
即ち、鏡17の左右の端縁部は、左上アーム14の裏側と右上アーム15の裏側に入り込んでおり、この入り込み代kは約15mm程度となるように設定されている。
これにより、鏡17が多少傾いて設置されても、前面側から見た場合はスッキリとした設置状態が得られるものであり、鏡17の施工のズレ等を良好にこの入り込み代Kで吸収できるように構成されている。即ち、鏡17の両端側が露出すると、左上アーム14及び右上アーム15と平行状に正確に鏡17を取り付ける必要があり、施工が困難となるが、本例では、施工が容易で、しかも見栄えが向上したものとなる。
【0017】
次に、図10は、水栓ケース32内の水栓金具部11の平面図を示すものであり、壁面4の裏側から、給水管37と給湯管38が通され、それぞれ接続部39,40に接続されるものであり、接続部39から水管41が延び、また接続部40から湯管42が延びて、水管41と湯管42はそれぞれ温度調節部43に接続されており、この温度調節部43内で湯水が良好に混合されるものであり、混合された湯は温水管44を通り分岐部45に至るように構成されており、分岐部45で第1水路46と第2水路47に分岐され、第1水路46には、全身シャワー開閉バルブ48が接続され、この全身シャワー開閉バルブ48には、前述した全身シャワー開閉ハンドル23が接続されている。
【0018】
また、第2水路47には、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉バルブ49が接続され、このハンドシャワー/吐水口切替え開閉バルブ49には、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉ハンドル24が接続されている。
なお、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉バルブ49から吐水管50を通して前記吐水口8に湯水が供給されるものであり、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉バルブ49上面の上口49aには、接続管25が接続されて、接続管25にはシャワーホース26が接続され、シャワーホース26の先端にハンドシャワー7が取り付けられるものであり、ハンドシャワー7は壁面4に設けられたシャワーフック27に掛止しておくことができるものである。
【0019】
なお、前記全身シャワー開閉バルブ48の上面には上口48aが開口されており、上口48aには図11に示すように分岐部材51が接続され、この分岐部材51から分岐して、左下ホース52,右下ホース53,左上ホース54,右上ホース55(水路)が設けられている。
左下ホース52は、左下アーム19内に配管されて固定ノズル21に連通されるものであり、また、右下ホース53は、右下アーム20内に配管されて固定ノズル21に連通されるものである。
また、左上ホース54は、左上アーム14内に配管されて、散水ノズル16に連通されるものであり、右上ホース55は、右上アーム15内に配管されて、散水ノズル16に連通されるものである。
なお、左右の下ホース52,53に比べて、左右の上ホース54,55は太い径に形成されており、上方へ湯水を供給する際の圧力損失を見越して、良好に上方まで湯水を供給できるように構成されている。
【0020】
従って、温度調整ハンドル22を適宜調整することにより、温度調節部43で適温の温水を生成することができ、この状態で全身シャワー開閉ハンドル23を操作することにより、全身シャワー開閉バルブ48が開けられて、散水ノズル16,16,16及び固定ノズル21,21から温水が噴出され、全身にシャワーを浴びることができるものである。
なお、図2または図6に示すように、左右の上アーム14,15を起立状態とさせておき、立った状態で全身にシャワーを浴びることもでき、また、図3及び図7に示すように、左右の上アーム14,15を手前側に倒して、洗い場3で風呂椅子に座って使用する際も、また車椅子やシャワーチェアーに腰掛けて使用する際等にも、良好に全身にシャワーを浴びることができ、下側の固定ノズル21からの噴出により、足元までシャワーを浴びることができるものとなる。
なお、全身シャワー開閉ハンドル23の開度調整により、シャワー吐出量の微調整も容易に行なうことができるものである。
【0021】
なお、全身シャワー開閉ハンドル23にはロックボタン23aが設けられており、このロックボタン23aを押して操作しない限り、全身シャワー開閉ハンドル23を回動操作できないものとなっており、誤って全身シャワー開閉ハンドル23が操作されて、全身シャワー6からシャワー水が噴出されて、びっくりすることがないように構成されており、特に、掃除の時等に全身シャワー6からの水で全身が濡れてしまうことがないように構成されている。
【0022】
また、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉ハンドル24を操作することにより、ハンドシャワー7から温水を噴出させることもでき、また切り替えて、吐水口8から整水を吐出させ、洗面器内に湯を入れて使用することもでき、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉ハンドル24の開度調整により、吐出量の微調整も容易に行なうことができるものである。
【0023】
なお、全身シャワーを浴びながら、温度調節ハンドル22による温度の微調整も容易に行なうことができるものである。例えば、全身シャワーを使用しているうちに身体が温まってきたり、使用時間が長くなることによって逆上せ等が生じた際には、微調整してシャワーの温度を下げることができる。
また、全身シャワー開閉ハンドル23の開度を微調整して、シャワーの強さを変化させてマッサージ感を得たりすることも可能となる。
また、洗い場3での動作の途中で、例えば洗髪行為の途中で、身体が冷えた際に、全身シャワー開閉ハンドル23を開けて全身シャワーを浴びて温まるとか、逆に、全身シャワーの途中で汗が出てきたために、ハンドシャワー/吐水口切替え開閉ハンドル24を操作して、一度吐水口8から湯を出して顔を洗う等の行為も容易に行なうことができるものである。
【0024】
なお、本例では、正面中央に水栓金具部11が設けられており、その上下左右にアーム14,15,19,20が配置されているため、前述したホース52,53,54,55の水路距離も短く設定することができ、そのため、水栓金具部11から出た後の温水の温度低下が小さいものとなり、また圧力損失も小さくなるため、良好な温度でかつ良好な噴出量で全身シャワーを浴びることができるものとなる。
【0025】
また、水路が短いために、全身シャワーの使用を停止した後、水路内に水が残留することが少ない。即ち、図11のように、上側のホース54,55内の残水が、分岐部材51を介して良好に下側のホース52,53に流れて、下端の固定ノズル21から排出されるために、水路内に残水が残って腐敗することもない。また、水が残留することが少ないため、次に使用する際の初期冷水も少なくなる。
しかも、本例では、上ホース54,55は太く形成されているため、下側と上側でノズル16,21からの噴出量を均等にすることができ、最上部のノズル16からも良好に温水を噴出させることができるものとなる。
【0026】
なお、図9に示すように、上アーム14,15の裏面15cから外側に向かって傾斜面14d,15dが形成されており、この傾斜面14d,15dに外側より手を当てて、良好に上アーム14,15を前方側へ倒して操作することができ、操作性が良好なものとなる。さらには、隙間空間S内に指を入れて良好に前側に倒すことも可能である。
また、本例では、カバー材12の平面部12a上に洗剤とかシャンプー等を置いて、この平面部12aをカウンターとして有効に利用することができ、カバー材12は中央部に存在するために、平面部12a上に置かれた小物や洗剤等に手が届きやすく、通常の洗い場での洗髪等の行為も良好に行なうことができるものとなる。
【0027】
なお、回転保持機構30により上アーム14,15を任意の角度で停止させることができ、この時に回転保持機構30のクラッチ機構が作用して上アーム14,15の下方側への移動を止め、さらに上アーム14,15に重力が強く作用した時(例えば上アーム14,15が水平状態)には、補助バネ31が圧縮されて強い反力を生じさせ、上アーム14,15の下方側への移動を防ぐことができるものである。
【0028】
なお、図8に示すように、上アーム14,15を下アーム19,20側へ、ほぼ当接するまで回動させることもでき、このような状態で、散水ノズル16と固定ノズル21が当接して破損することのないように、散水ノズル16と固定ノズル21はズレた配置位置に設けられている。
【0029】
【発明の効果】
本発明のシャワー装置は、湯と水を設定した温度に混合し得る温度調節部と、該温度調節部で混合された温水を複数の散水ノズルに供給するために切替えまたは開閉するバルブ部と、前記温度調節部や前記バルブ部を操作する操作部からなる水栓金具部を備え、該水栓金具部の上方には、略水平方向に水平方向回転軸が設けられ、該水平方向回転軸の左右両端に、複数の散水ノズルを有して上下方向に回動可能で起立状態とさせることのできるアーム状の上側散水部が設けられているとともに、前記水栓金具部の下方には、左右に分岐され下方向へ複数のノズルを配した下側散水部を設け、前記水栓金具部には分岐部材が接続され、この分岐部材に前記上側散水部と前記下側散水部の水路が連通し、前記上側散水部の水路の水路径が、前記下側散水部の水路の水路径より大径に設定されていることにより、操作部が身体の正面で、しかも上部散水部と下部散水部の中間の適度な高さにあるため、風呂椅子に座って上側散水部のアームを倒して使用する際も、また立った状態で上側散水部のアームを起こして使用する際でも、また車椅子やシャワーチェアーに腰掛けて使用する際にも、操作部を操作しやすいものとなる。
また、操作部の表示も見えやすいため誤操作しにくく、また操作部による微調整も行ないやすいものとなる。また、水平方向回転軸の下に操作部があるため、全身シャワーを浴びながら温度の微調整やシャワーの強さ調整等をする際にも操作が容易に行なえるものとなる。また、通常のハンドシャワーや吐水を使用する際も、全身シャワーの時と同じ姿勢で操作部を操作できるため、通常の洗い場での動作の途中で気軽に全身シャワーを使用したり、その逆もできるものとなる。また、正面中央にある水栓金具部から上下左右の散水部に向かって水路が形成されるため、水路の距離が短く、水栓金具部を出た後の温度低下が小さいものとなり、また、水路が短いために圧力損失も小さく、最上部のノズルからも十分に散水でき、他のノズルとの噴出量の差も小さいものとなる。また、正面中央に水栓金具部や回転軸等が集中し、そこから上下左右の散水部に向かって水路が形成されているためコンパクト化ができて、側方に収納棚等の設置スペースも確保できるものとなる。
また、水栓金具部には分岐部材が接続され、この分岐部材に上側散水部と下側散水部の水路が連通していることにより、使用停止した時には、水路内の湯水の殆どが下側散水部のノズルから排出されるため、水路内での残留水が少なくなり、そのため再度使用する際の初期冷水も少なく、また、長期間使用しなかった場合でも残留水の腐敗による衛生上の問題点も少ないものとなる。
また、上側散水部の水路の水路径が、下側散水部の水路の水路径より大径に設定されていることにより、上側散水部の水路では圧力損失が大となるが、太く形成されているため、上側散水部でも十分な噴出量を確保でき、全体としての噴出量を均等化できて、水圧が低い場合でも最上部のノズルからも十分に散水できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 浴室の全体斜視構成図である。
【図2】 浴室内に設けられたシャワー装置の拡大斜視図である。
【図3】 シャワー装置の上アームを回動させた状態の斜視構成図である。
【図4】 カバー材を取り外した状態のシャワー装置の斜視構成図である。
【図5】 全身シャワーの正面図である。
【図6】 全身シャワーの側面構成図である。
【図7】 上アームを倒した状態の側面構成図である。
【図8】 さらに最下端まで上アームを倒した状態の側面構成図である。
【図9】 カバー材の周辺の平面拡大構成図である。
【図10】 カバー材を取り外して水栓金具部を露出させた状態の平面拡大構成図である。
【図11】 全身シャワーの分岐部材の概略配管構成図である。
【符号の説明】
1 浴室
3 洗い場
4 壁面
5 シャワー装置
6 全身シャワー
7 ハンドシャワー
8 吐水口
9 棚
10 洗面器台
11 水栓金具部
12 カバー材
12a 平面部
13 上側散水部
14 左上アーム
14a 軸カバー部
14d,15d 傾斜面
15 右上アーム
15a 軸カバー部
15b 下端傾斜面
15c 裏面
16 散水ノズル
17 鏡
19 左下アーム
20 右下アーム
20a 上傾斜面
21 固定ノズル
22 温度調節ハンドル(操作部)
23 全身シャワー開閉ハンドル(操作部)
23a ロックボタン
24 ハンドシャワー/吐水口切替え開閉ハンドル(操作部)
26 シャワーホース
27 シャワーフック
28 水平方向回転軸
30 回転保持機構
31 補助バネ
32 水栓ケース
33 天板
34 下台
34a 凹部
37 給水管
38 給湯管
39,40 接続部
41 水管
42 湯管
43 温度調節部
45 分岐部
46 第1水路
47 第2水路
48 全身シャワー開閉バルブ
49 ハンドシャワー/吐水口切替え開閉バルブ
51 分岐部材
52,53 下ホース
54,55 上ホース
S 隙間空間

Claims (1)

  1. 湯と水を設定した温度に混合し得る温度調節部と、該温度調節部で混合された温水を複数の散水ノズルに供給するために切替えまたは開閉するバルブ部と、前記温度調節部や前記バルブ部を操作する操作部からなる水栓金具部を備え、
    該水栓金具部の上方には、略水平方向に水平方向回転軸が設けられ、該水平方向回転軸の左右両端に、複数の散水ノズルを有して上下方向に回動可能で起立状態とさせることのできるアーム状の上側散水部が設けられているとともに、
    前記水栓金具部の下方には、左右に分岐され下方向へ複数のノズルを配した下側散水部を設け、
    前記水栓金具部には分岐部材が接続され、この分岐部材に前記上側散水部と前記下側散水部の水路が連通し、前記上側散水部の水路の水路径が、前記下側散水部の水路の水路径より大径に設定されていることを特徴とするシャワー装置。
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