JP7293773B2 - 減塩パンまたは無塩パンの製造方法および製造用添加剤、ならびに減塩パンまたは無塩パン - Google Patents

減塩パンまたは無塩パンの製造方法および製造用添加剤、ならびに減塩パンまたは無塩パン Download PDF

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Description

本発明は、食感が改善された減塩パンまたは無塩パンを製造する方法、および食感の改善された減塩パンまたは無塩パンを製造するための添加剤、ならびに、食感の改善された減塩パンまたは無塩パンに関する。
食塩の過剰摂取は、高血圧、脳血管障害、心疾患、胃がん、腎疾患等の疾病に罹患するリスクを高めることが知られており、世界保健機構(WHO)が食塩摂取量の低減を提唱する等、世界的に減塩が求められている。
近年、わが国において、パンの消費量は増大しているが、パンには通常0.5重量%~2重量%の食塩が添加されており、米飯に代わる主食として食される食パンでは、小麦粉含有量の2重量%程度の食塩が含有される。食塩は、パンにおけるグルテンの生成に関与するため、パンにおける食塩添加量を低減させると、塩味等呈味が低下するのみでなく、焼成後のパンの食感に影響を与えることが報告されている。
食塩の添加量を低減させた減塩食品において、食塩の代替品として塩化カリウムが利用されているが、塩化カリウムは苦味が強く、食塩添加量の低減による食感を改善するのに十分な量を添加すると、パンの呈味に好ましくない影響を与えてしまうという問題があった。
それゆえ、食塩代替品として、グルコン酸ナトリウムやグルコン酸カリウムの使用(特許文献1)や、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、フマル酸等の有機酸のアルカリ金属塩の使用が提案されている(特許文献2)。
また、パン、麺類、パスタ類、餃子、ワンタン等包皮食品の皮等の小麦粉を原料として用いた食品において、食感等の物性を改善するために、グルコースオキシダーゼ、α-アミラーゼ、グルコアミラーゼ等の酵素を用いることが提案されている。
たとえば、グルコースオキシダーゼとα-アミラーゼを含有する製菓・製パン用改良剤(特許文献3)、アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびグルコースオキシダーゼを添加して、テクスチャーの改良された小麦粉製品を製造する方法(特許文献4)等が開示されている。
しかしながら、食塩代替品として有機酸のアルカリ金属塩を使用しても、パンの呈味への影響を考慮すると、通常の食塩使用量と同程度の量を用いることは難しく、減塩パンまたは無塩パンの製造において、酵素のみを添加しても、それらの食感を十分に改善することは困難であった。
それゆえ、食塩摂取量の低減の要請に応じることができ、かつ、食感の良好な減塩パンまたは無塩パンの提供が望まれている。
特許第3081900号公報 特開平9-238643号公報 特開平9-135656号公報 特開平6-296467号公報
そこで、本発明は、呈味に悪影響を及ぼすことなく、食感の改善された減塩パンまたは無塩パンを製造する方法、および前記減塩パンまたは無塩パンの製造用の添加剤、ならびに、食感の改善された減塩パンまたは無塩パンを提供することを目的とした。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、パンの呈味に悪影響を与えない程度の低濃度の食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを、パン生地の調製時に添加することにより、焼成後の減塩パンまたは無塩パンの食感を改善し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下に関する。
[1]食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを、パン生地の調製時に添加することを含む、減塩パンまたは無塩パンの製造方法。
[2]食塩代替塩が、無機化合物のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩、ならびに有機酸のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩からなる群より選択される1種以上である、[1]に記載の製造方法。
[3]食塩代替塩が、塩化カリウム、塩化マグネシウムおよびグルコン酸カリウムからなる群より選択される1種以上である、[1]に記載の製造方法。
[4]食塩代替塩の添加量が、穀物粉の全量に対して0.01重量%以上2.5重量%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]植物性タンパク質の加水分解物が、小麦タンパク質の加水分解物および大豆タンパク質の加水分解物からなる群より選択される1種以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6]植物性タンパク質の加水分解物の添加量が、穀物粉の全量に対して0.01重量%以上1重量%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7]食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを含有する、減塩パンまたは無塩パンの製造用添加剤。
[8]食塩代替塩が、無機化合物のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩、ならびに有機酸のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩からなる群より選択される1種以上である、[7]に記載の添加剤。
[9]食塩代替塩が、塩化カリウム、塩化マグネシウムおよびグルコン酸カリウムからなる群より選択される1種以上である、[7]に記載の添加剤。
[10]固形状の形態である、[7]~[9]のいずれかに記載の添加剤。
[11]穀物粉の全量に対する食塩代替塩の添加量が、0.01重量%以上2.5重量%以下となるように添加される、[7]~[10]のいずれかに記載の添加剤。
[12]植物性タンパク質の加水分解物が、小麦タンパク質の加水分解物および大豆タンパク質の加水分解物からなる群より選択される1種以上である、[7]~[11]のいずれかに記載の添加剤。
[13]穀物粉の全量に対する植物性タンパク質の加水分解物の添加量が、0.01重量%以上1重量%以下となるように添加される、[7]~[12]のいずれかに記載の添加剤。
[14]食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを含有する、減塩パンまたは無塩パン。
[15]食塩代替塩が、無機化合物のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩、ならびに有機酸のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩からなる群より選択される1種以である、[14]に記載のパン。
[16]食塩代替塩が、塩化カリウム、塩化マグネシウムおよびグルコン酸カリウムからなる群より選択される1種以上である、[14]に記載のパン。
[17]植物性タンパク質の加水分解物が、小麦タンパク質の加水分解物および大豆タンパク質の加水分解物からなる群より選択される1種以上である、[14]~[16]のいずれかに記載のパン。
本発明により、食感が改善され、食塩を添加したパンに近いまとまりやすさと噛みごたえを有する減塩パンまたは無塩パンを提供することができる。
また、本発明において、減塩パンまたは無塩パンの食感の改善は、これらの呈味に悪影響を及ぼすことなく達成される。
すなわち、本発明により、減塩パンまたは無塩パンの食感の改善において、従来問題となっていた好ましくない呈味の出現も低減され得る。
図1は、試験例2において、対照品3~6および実施例2~4のパンの塩味ならびに食感(まとまりやすさおよび噛みごたえ)についての官能評価結果を示す図である。 図2は、試験例3において、対照品7、8および実施例5~9のパンの塩味ならびに食感(まとまりやすさおよび噛みごたえ)についての官能評価結果を示す図である。
本発明は、減塩パンまたは無塩パンの製造方法(以下、本明細書にて「本発明の製造方法」ともいう)を提供する。
本発明の製造方法は、食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを、パン生地の調製時に添加することを含む。
本発明において、「減塩パン」とは、食塩含有量が低減されたパンであり、具体的には、食塩含有量が、通常の50%以上低減されたパンをいう。たとえば、食パンやロールパン、コッペパンの場合であれば、穀物粉含有量に対し食塩含有量が1重量%以下に、フランスパンであれば1.2重量%以下に、クロワッサンであれば0.9重量%以下に低減されたパンをいう。
また、本発明において、「無塩パン」とは、食塩を含有しないパンをいう。
また、本発明における「パン」は、小麦粉、ライ麦粉、大麦粉、麦芽粉、トウモロコシ粉、エンバク粉、米粉、片栗粉、くず粉、タピオカ粉、緑豆粉等の穀物粉を主原料として調製されるパンであれば特に限定されない。しかし、食塩がグルテンの形成に関与するため、小麦粉を主原料とするパンの製造において、食塩含有量の低減または食塩を添加しないことによる影響が最も顕著に表れるので、本発明の製造方法は、小麦粉を主原料とする減塩パンまたは無塩パンの製造に最も好ましく適用される。
本発明において、「食塩代替塩」とは、食塩(塩化ナトリウム)の代わりに食品に添加される塩をいい、食品添加物として使用することができ、食品に塩味を付与し得るものであれば、無機塩、有機塩を問わず、特に制限されることなく用いることができる。
食塩代替塩として、好ましくは、無機化合物のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩、ならびに有機酸のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩を挙げることができる。
本発明の製造方法において添加される無機化合物のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩、ならびに有機酸のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩としては、塩味料として、食塩の代替品として機能し得るものであれば、特に制限されることなく用いることができる。
無機化合物のカリウム塩としては、塩化カリウム、硝酸カリウム、硫酸カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸三カリウム等が挙げられ、塩化カリウムが好ましく用いられる。
無機化合物のアルカリ土類金属塩としては、マグネシウム塩およびカルシウム塩が好ましく、塩化マグネシウム等が挙げられる。
有機酸のカリウム塩としては、クエン酸二水素カリウム、クエン酸三カリウム、グルコン酸カリウム、グルタミン酸カリウム、酒石酸水素カリウム、乳酸カリウム等が挙げられ、グルコン酸カリウムが好ましく用いられる。
有機酸のアルカリ土類金属塩としては、マグネシウム塩およびカルシウム塩が好ましく、クエン酸カルシウム、グルタミン酸カルシウム、グルタミン酸マグネシウム、乳酸カルシウム等が挙げられる。
無機化合物のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩、ならびに有機酸のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩等の食塩代替塩としては、各社より提供されている市販の製品を用いることができる。
本発明において、上記した食塩代替塩は、1種を選択して単独で用いてもよく、または2種以上を選択し、組み合わせて用いることもできる。
本発明においては、食塩代替塩として、無機化合物のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩、ならびに有機酸のカリウム塩およびアルカリ土類金属塩からなる群より選択される1種以上を用いることが好ましく、塩化カリウム、塩化マグネシウム、グルコン酸カリウムからなる群より選択される1種以上を用いることがより好ましく、塩化カリウムがさらに好ましく用いられる。
減塩パンまたは無塩パンにおいて、苦味、えぐ味等の好ましくない呈味が出現する可能性を考慮すると、本発明の製造方法における食塩代替塩の添加量は、穀物粉の全量に対して2.5重量%以下とすることが好ましく、2重量%以下とすることがより好ましい。
一方、減塩パンまたは無塩パンの食感の改善効果の観点からは、食塩代替塩の添加量は、穀物粉の全量に対して0.01重量%以上とすることが好ましく、0.1重量%以上とすることがより好ましい。
本発明の製造方法において添加される植物性タンパク質の加水分解物は、植物体に含まれるタンパク質の加水分解物であれば、特に限定されない。
たとえば、大豆、エンドウ豆、ソラマメ等の豆類、アスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツ等の野菜類、小麦、トウモロコシ、ソバ等の穀物、アボカド、バナナ等の果実に含まれるタンパク質の加水分解物を挙げることができ、大豆タンパク質および小麦タンパク質の加水分解物が好ましく用いられる。
また、植物性タンパク質の加水分解物は、上記した植物に含まれるタンパク質を常法に従って加水分解したものを用いることができ、たとえば、塩酸等の酸による加水分解物、各種プロテアーゼ等酵素による加水分解物等を好適に用いることができる。
さらにまた、本発明の製造方法においては、たとえば、酵素により短時間(たとえば、30℃~40℃にて20時間~40時間程度)加水分解処理したもの、および長時間(たとえば、30℃~40℃にて10日間~15日間程度)加水分解処理したもの等、植物性タンパク質の加水分解の程度は特に限定されないが、グルタミン酸量/全窒素量により算出される加水分解の程度が10%程度のものが好ましく用いられる。
本発明において、「植物性タンパク質の加水分解物」としては、植物体よりタンパク質を抽出し、得られたタンパク質画分をそのまま、またはその部分精製物もしくは精製物を、塩酸等の酸による加水分解処理や、プロテアーゼ等の酵素による加水分解処理に供して調製して用いてもよいが、各社から提供されている市販の製品を用いることもできる。
本発明の製造方法においては、植物性タンパク質の加水分解物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の製造方法における植物性タンパク質の加水分解物の添加量は、パンの呈味や食感に及ぼす影響等を考慮すると、穀物粉の全量に対して1重量%以下とすることが好ましく、0.5重量%以下とすることがより好ましい。
一方、パンの食感の改善効果の観点からは、穀物粉の全量に対して0.01重量%以上とすることが好ましく、0.1重量%以上とすることがより好ましい。
本発明の製造方法において、食塩代替塩と植物性タンパク質の加水分解物は、パン生地の調製に際し、減塩パンまたは無塩パンの原材料に添加してもよく、調製されたパン生地に添加してもよいが、食塩の添加量が低減されると、調製したパン生地が付着性を示し、取扱い性が悪くなることがあるため、穀物粉を含有する減塩パンまたは無塩パンの原材料に添加して、パン生地を調製することが好ましい。
また、食塩代替塩と植物性タンパク質の加水分解物は、粉末もしくは顆粒状の形態で添加してもよく、水に溶解または分散して水溶液または水分散液として添加してもよい。あるいは、後述する減塩パンまたは無塩パンの製造用添加剤として添加することもできる。
ここで、「パン生地」とは、パンを調製するために用いられる生地をいい、通常、穀物粉に水、酵母、その他の原材料を加えて、混捏して調製される。
穀物粉等の減塩パンまたは無塩パンの原材料への食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の添加、混合は、縦型ミキサー等の一般的な混合機器を用いて行うことができる。かかる工程における混合、撹拌の条件(温度、時間、撹拌速度等)は、減塩パンまたは無塩パンを製造する際に採用される方法(たとえば、ストレート法、中種法、冷凍生地ストレート製法等)に応じて適宜設定されるが、冷凍生地ストレート製法を採用する場合であれば、通常10℃~25℃、好ましくは12℃~23℃にて、通常1分間~10分間、好ましくは5分間~8分間、70rpm~150rpm程度の撹拌速度で行われる。
本発明の製造方法には、パン生地の分割、成形、発酵、熟成、保存、焼成等の工程が含まれる。これらの工程は、通常パンの製造にて行われる方法および条件で行うことができる。
本発明の製造方法により製造された減塩パンまたは無塩パンは、食感が改善されており、特にパンの咀嚼時のまとまりやすさおよび噛みごたえにおいて、通常濃度の食塩を添加して製造したパンと同等の食感を有する。
また、本発明の製造方法により、パンの呈味に悪影響を及ぼすことなく、パンの食感を改善することができる。すなわち、従来の製造方法で製造された減塩パンまたは無塩パンにおいて、見られた好ましくない呈味の出現が低減される。
本発明はまた、減塩パンまたは無塩パンの製造用添加剤(以下、本明細書にて「本発明の添加剤」とも称する)を提供する。
本発明の添加剤は、食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを含有する。
本発明の添加剤に含有される食塩代替塩、植物性タンパク質の加水分解物については、本発明の製造方法において上記した通りである。
食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物は、これらを混合し、そのまま本発明の添加剤とすることができ、水等の溶媒に溶解もしくは分散させ、または食品や製剤の分野で一般的に用いられる添加物を加えて、食品や製剤の分野における一般的な手段により、製剤化することもできる。
水としては、蒸留水、イオン交換水等の精製水、水道水等、食品製造用水として適合する水が用いられる。
本発明の添加剤は、粉末状、顆粒状、タブレット状等の固形状の形態、ゲル状、クリーム状、ペースト状等の半固形状の形態、溶液状、乳濁液状、懸濁液状、分散液状等、液状の形態とすることができる。
上記添加物としては、賦形剤(たとえば、炭酸マグネシウム、糖類(たとえば、グルコース、ラクトース、コーンスターチ等)、糖アルコール(たとえば、ソルビトール、マンニトール等)等)、結合剤(たとえば、ゼラチン、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、セルロースおよびその誘導体(たとえば、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等)等)、崩壊剤(たとえば、クロスポビドン、ポビドン、結晶セルロース等)、滑沢剤(たとえば、タルク、ステアリン酸マグネシウム等)、増粘安定剤(たとえば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム等)、乳化剤(たとえば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、サポニン、レシチン等)、保存料(たとえば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ε-ポリリシン等)、酸化防止剤(たとえば、アスコルビン酸、エリソルビン酸、カテキン等)、甘味料(たとえば、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、カンゾウ抽出物等)、酸味料(たとえば、クエン酸、酢酸、酒石酸等)、苦味料(たとえば、カフェイン、ナリンジン、ニガヨモギ抽出物等)、調味料(たとえば、砂糖、食塩、しょうゆ、みりん、味噌、L-グルタミン酸ナトリウム等)、だし類(たとえば、昆布だし、かつおだし、さばだし、煮干だし等)、エキス類(たとえば、魚介エキス、畜肉エキス、野菜エキス、海藻エキス、酵母エキス等)、着色料(たとえば、アナトー色素、ウコン色素、クチナシ色素等)、香料(たとえば、合成香料(たとえば、アセト酢酸エチル、アニスアルデヒド等)、天然香料(たとえば、香辛料抽出物、ローレル等))等が挙げられ、本発明の特徴を損なわない範囲で、必要に応じて1種または2種以上を含有させることができ、その含有量も、かかる添加物の通常の使用量に準じて設定することができる。
保存安定性の観点からは、本発明の添加剤は、粉末状、顆粒状、タブレット状等の固形状の形態とすることが好ましい。
また、本発明の添加剤は、使用時に、パンの製造に用いられる水の一部または全部に溶解または分散して用いることもできる。
食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物は、減塩パンまたは無塩パンの原料である穀物粉の全量に対し、それぞれ本発明の製造方法において上記した量が添加され得るように、本発明の添加剤に含有される。
本発明の添加剤は、減塩パンまたは無塩パンの製造に際し、その原材料に添加してパン生地を調製してもよく、パン生地を調製した後に添加し、混合してもよい。しかし、上記したように、食塩添加量を低減すると、調製したパン生地において好ましくない付着性が出現することがあるため、穀物粉を含有する減塩パンまたは無塩パンの原材料に添加して、パン生地を調製することが好ましい。
本発明の添加剤は、減塩パンまたは無塩パンの原料である穀物粉の全量に対し、食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の添加量が、それぞれ本発明の製造方法において上記した量となるように、添加される。
本発明の添加剤を添加してパン生地を調製することにより、焼成して得られる減塩パンまたは無塩パンにおいて、呈味に対して悪影響を及ぼすことなく、食感が改善される。
本発明の添加剤を添加してパン生地を調製し、焼成した減塩パンまたは無塩パンは、パンの咀嚼時のまとまりやすさおよび噛みごたえにおいて、通常濃度の食塩を含有するパンと同等の食感を有する。
さらに本発明は、減塩パンおよび無塩パン(以下、本明細書にて、「本発明のパン」とも称する)を提供する。
本発明のパンは、食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを含有する。
本発明のパンに含有される食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物については、本発明の製造方法において上記した通りである。
本発明のパンにおける食塩代替塩の含有量は、穀物粉の含有量に対し、好ましくは0.01重量%~2.5重量%であり、より好ましくは0.1重量%~2重量%である。
また、本発明のパンにおける植物性タンパク質の加水分解物の含有量は、穀物粉の含有量に対し、好ましくは0.01重量%~1重量%であり、より好ましくは0.1重量%~0.5重量%である。
本発明の減塩パンでは、食塩含有量が、通常の50%以上低減されており、たとえば、食パンやロールパン、コッペパンの場合であれば、食塩含有量は、穀物粉含有量に対し1重量%以下であり、フランスパンの場合であれば1.2重量%以下であり、クロワッサンの場合であれば0.9重量%以下である。
また、本発明の無塩パンは、食塩を含有しない。
本発明のパンは、食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の他に、上記した穀物粉;酵母;果糖、ブドウ糖等の単糖類;砂糖、麦芽糖等の少糖類;キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム等の多糖類;脱脂粉乳、ヨーグルト等の乳製品;植物性油脂(たとえば、菜種油、キャノーラ油、大豆油、コーン油、オリーブ油、ひまわり油、紅花油、胡麻油、荏胡麻油、亜麻仁油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、綿実油、グレープシード油、カカオバター、サラダ油等)、動物性油脂(たとえば、牛脂、豚脂バター等)、これらの油脂に水素添加して調製した水素添加油脂(硬化油)、これらの油脂をエステル交換して調製したエステル交換油、これらの水素添加油脂やエステル交換油を用いたマーガリン、ショートニング等の油脂;卵等、パンの製造に通常用いられる原材料を含有し得る。
さらに、本発明のパンは、本発明の特徴を損なわない範囲で、アスコルビン酸等の酸化防止剤;ジアセチル酒石酸モノグリセリド、レシチン、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウム等の乳化剤;臭化水素酸カリウム等の改良剤;ソルビン酸等の保存剤;メタリン酸ナトリウム等の結着剤等、パンの製造に通常用いられる添加物を含有することができる。これら添加物は、必要に応じて、1種または2種以上が含有され得る。
本発明のパンは、食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物、ならびにその他のパンの原材料を混合し、混捏してパン生地を調製し、通常のパンの製造方法に従って、分割、成形、発酵、熟成、焼成等して製造される。
本発明のパンでは、食塩含有量が低減され、または食塩を含有しないパンにおいて見られる食感の低下が改善されており、特に、パンの咀嚼時のまとまりやすさ、噛みごたえ等においては、通常濃度の食塩を含有するパンと同等の食感が認められる。
また、従来、減塩パンまたは無塩パンの食感の改善において問題とされてきた、好ましくない呈味の出現も低減される。
以下、本発明について、実施例によりさらに詳細に説明する。
[実施例1、比較例1、2]減塩パンの製造
表1に示す組成にて、本発明の実施例1に係る減塩パンと、比較例1および2に係る減塩パンをそれぞれ製造した。また、通常濃度の食塩を含有するパン(対照品1)、および食塩含有量が50%に低減されたパン(対照品2)を製造した。
製造方法は、下記の通りである。
表1中、油脂以外の材料を縦型ミキサーに加え、前記ミキサーのL(低速)にて5分間、M(中速)にて5分間、およびH(高速)にて2分間20℃で混練し、油脂を加えてさらに、L(低速)にて5分間、M(中速)にて5分間、H(高速)にて1分間混捏して生地を調製した。調製した生地を番重に取り出し、5分間醗酵させた(フロアタイム)後、80gに分割し、丸形に一時成形を行った。次いで、5分間の回復時間(ベンチタイム)を取って生地を回復させた後、生地をモルダーに通して円柱状にし、その後ロール型に成形した。
次いで、35℃、相対湿度=75%にて60分間発酵させた。その後、電気式3段オーブンにて200℃で10分間焼成した。
なお、表1に示す原材料としては、以下に示すものを用いた。
(i)小麦粉(強力粉);「イーグル」(日本製粉株式会社)
(ii)酵母;「オリエンタルイーストFD-1」(オリエンタル酵母工業株式会社)
(iii)改良剤;「ジョーカー・キモ」(ピュラトスジャパン株式会社)
(iv)食塩;「ナクル」(ナイカイ塩業株式会社)
(v)塩化カリウム;「スーパーカリ」(東亜合成株式会社)
(vi)グルコースオキシダーゼ;「スミチームPGO」(新日本化学株式会社)(力価=0.24U/小麦粉1g)
(vii)小麦タンパク質の酵素による加水分解物;「コウジ・アジS」(味の素株式会社)
(viii)砂糖;「グラニュー糖」(伊藤忠製糖株式会社)
(ix)脱脂粉乳;「スキムミルク」(森永乳業株式会社)
(x)油脂;「雪印バター(食塩不使用)」(雪印乳業株式会社)
(xi)水;水道水(3℃)
Figure 0007293773000001
[試験例1]パンの呈味、風味および食感の評価:食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の効果の検討
上記において調製した食塩を通常濃度含有するパン(対照品1)、食塩含有量が50%に低減された減塩パン(対照品2)ならびに、実施例1および比較例1、2のパンについて、呈味、風味および食感を評価した。
各パンの呈味、風味および食感について、表2に示す評価項目および表3に示す評価基準にて、28才~42才の専門パネル4名により評価させ、各評価項目について、4名の評価点の平均値を求めた。
評価結果を表4に示した。
Figure 0007293773000002
Figure 0007293773000003
Figure 0007293773000004
表4に示されるように、通常濃度の食塩を含有するパン(対照品1)に比べて、食塩含有量が50%に低減されたパン(対照品2)では、塩味についての評価と、食感(まとまりやすさおよび噛みごたえ)における評価の顕著な低下が認められた。
食塩含有量を50%に低減し、食塩代替塩として塩化カリウムを含有する比較例1のパンでは、塩味ならびに食感(まとまりやすさおよび噛みごたえ)についての評価は、対照品2に比べて若干よくなったものの、対照品1における評価には及ばないものであった。また、食塩含有量を50%に低減し、グルコースオキシダーゼを添加して調製したパン生地を用いて製造した比較例2のパンでは、噛みごたえについて、対照品1と同程度の評価が得られたものの、塩味およびまとまりやすさについて、十分な改善は認められなかった。
一方、食塩含有量を50%に低減し、食塩代替塩としての塩化カリウムと、さらに小麦タンパク質の加水分解物を含有する実施例1のパンでは、対照品2、比較例1および2の各パンに比べて、塩味についての評価が向上しており、まとまりやすさおよび噛みごたえについては、対照品1と同程度の評価が得られた。また、実施例1のパンについては、好ましくない呈味や風味は、顕著には認められなかった。
試験例1の上記結果から、本発明の減塩パンにおいては、食塩含有量の低減により低下した塩味がかなり向上し、好ましくない呈味や風味も顕著には認められず、食感(まとまりやすさおよび噛みごたえ)が改善されることが示唆された。
[実施例2~4]無塩パンおよび減塩パンの製造
表5に示す組成にて、上記対照品1、2および実施例1等の場合と同様の方法で、食塩を小麦粉含有量に対し2.0重量%含有するパン(対照品3)、食塩を含有しないパン(対照品4)、食塩を小麦粉含有量に対し0.4重量%含有するパン(対照品3より80%減塩)(対照品5)、食塩を小麦粉に対し1.0重量%含有するパン(対照品3より50%減塩)(対照品6)、ならびに、対照品4~6において、低減された食塩含有量と同量の塩化カリウムと、小麦タンパク質の加水分解物とを含有するパン(実施例2~4)を製造した。
なお、ドライイーストとしては、「サフドライイースト」(ルサッフル(Lesaffre)(サフ)社)を、小麦タンパク質の加水分解物としては、「コウジ・アジS」(酵素による加水分解物)(味の素株式会社)を、バターとしては、「雪印バター(食塩不使用)」(雪印乳業株式会社)を用いた。
Figure 0007293773000005
[試験例2]呈味および食感の官能評価:食塩含有量の低減度の相違に対する食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の効果の検討
製造した対照品3~6および実施例2~4の各パンについて、試験例1と同様に、呈味および食感の官能評価を行い、パンの塩味、ならびにパンのまとまりやすさおよび噛みごたえについての専門パネルの評価点の平均値を図1に示した。
図1に示されるように、食塩を含有しない対照品4のパン、ならびに、食塩を80%および50%それぞれ低減した対照品5および6のパンでは、対照品3のパンに比べて、それぞれ塩味、まとまりやすさ、噛みごたえの評価点が低下した。
これに対し、低減した食塩含有量と同量の塩化カリウムと、小麦タンパク質の加水分解物とを含有する実施例2~4のパンでは、それぞれ対照品4~6のパンに比べて塩味が向上し、パンのまとまりやすさおよび噛みごたえの評価も、明らかに改善されることが認められた。
特に、食塩含有量を対照品3のパンの50%に低減し、低減した食塩の代わりに塩化カリウムを含有し、さらに小麦タンパク質の加水分解物を含有する実施例4の減塩パンでは、パンのまとまりやすさおよび噛みごたえは、対照品3と同程度まで改善されたことが認められた。
試験例2の上記結果から、本発明による食感の改善効果は、50%の減塩パンのみならず、80%の減塩パン、および食塩を含有しない無塩パンにおいても同様に認められることが示唆された。
[実施例5~9]減塩パンの製造
表6に示す組成にて、上記対照品1、2および実施例1等の場合と同様の方法で、食塩を小麦粉含有量に対し2.0重量%含有するパン(対照品7)、食塩を小麦粉に対し1.0重量%含有するパン(対照品7より50%減塩)(対照品8)、ならびに、対照品8において、減塩分(小麦粉に対し1.0重量%)の塩化カリウムと、小麦タンパク質および大豆タンパク質のそれぞれの加水分解物を含有するパン(実施例5~9)を製造した。
実施例5~9の減塩パンの製造に用いたタンパク質の加水分解物については、表7に示す通りである。
Figure 0007293773000006
Figure 0007293773000007
[試験例3]呈味および食感の官能評価:植物性タンパク質の加水分解物の相違(タンパク質の基原植物、加水分解の条件および方法の相違)の影響の検討
対照品7および8の各パン、ならびに実施例5~9の各パンについて、試験例1と同様に官能評価を行い、パンの塩味、ならびにパンのまとまりやすさおよび噛みごたえについての専門パネルの評価点の平均値を図2に示した。
図2に示されるように、食塩含有量を対照品7のパンの50%に低減させた対照品8のパンでは、対照品7に比べて塩味のみならず、パンのまとまりやすさおよび噛みごたえの評価が低下した。
これに対し、対照品8のパンにおいて低減した食塩含有量と同量の塩化カリウムと、小麦または大豆のタンパク質の加水分解物を添加した実施例5~9では、いずれにおいてもパンの塩味が向上し、パンのまとまりやすさおよび噛みごたえが、対照品7のパンとほぼ同程度にまで改善されたことが認められた。
また、実施例5~9のパンにおけるパンの食感の改善効果に対し、植物性タンパク質の加水分解物を調製する際のタンパク質の基原植物の種類や、加水分解の条件および方法の相違による影響は認められなかった。
試験例3の上記結果により、本発明において、食塩代替塩と植物性タンパク質の加水分解物とを添加することにより得られる食感の改善効果は、植物性タンパク質の基原植物の種類、タンパク質の加水分解の条件および方法(加水分解のされ方および程度)により影響されない可能性が示唆された。
以上、詳述したように、本発明により、減塩パンまたは無塩パンの呈味に悪影響を及ぼすことなく、それらの食感を向上させることができ、通常濃度の食塩を含有するパンに近いまとまりやすさと噛みごたえを有する減塩パンまたは無塩パンを提供することができる。

Claims (10)

  1. 食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを、パン生地の調製時に添加することを含む、減塩パンまたは無塩パンの製造方法であって、食塩代替塩が、塩化カリウム、塩化マグネシウムおよびグルコン酸カリウムからなる群より選択される1種以上であり、植物性タンパク質の加水分解物が、小麦タンパク質の加水分解物および大豆タンパク質の加水分解物からなる群より選択される1種以上であり、食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の添加量が、それぞれ穀物粉の全量に対して0.01重量%以上2.5重量%以下、および0.01重量%以上1重量%以下である、減塩パンまたは無塩パンの製造方法
  2. 食塩代替塩の添加量が、穀物粉の全量に対して0.1重量%以上2重量%以下である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 植物性タンパク質の加水分解物の添加量が、穀物粉の全量に対して0.1重量%以上0.5重量%以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを含有する、減塩パンまたは無塩パンの製造用添加剤であって、食塩代替塩が、塩化カリウム、塩化マグネシウムおよびグルコン酸カリウムからなる群より選択される1種以上であり、植物性タンパク質の加水分解物が、小麦タンパク質の加水分解物および大豆タンパク質の加水分解物からなる群より選択される1種以上であり、穀物粉の全量に対する食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の添加量が、それぞれ0.01重量%以上2.5重量%以下、および0.01重量%以上1重量%以下となるように添加される、減塩パンまたは無塩パンの製造用添加剤
  5. 固形状の形態である、請求項に記載の添加剤。
  6. 穀物粉の全量に対する食塩代替塩の添加量が、0.1重量%以上2重量%以下となるように添加される、請求項4または5に記載の添加剤。
  7. 穀物粉の全量に対する植物性タンパク質の加水分解物の添加量が、0.1重量%以上0.5重量%以下となるように添加される、請求項4~6のいずれか1項に記載の添加剤。
  8. 食塩代替塩と、植物性タンパク質の加水分解物とを含有する、減塩パンまたは無塩パンであって、食塩代替塩が、塩化カリウム、塩化マグネシウムおよびグルコン酸カリウムからなる群より選択される1種以上であり、植物性タンパク質の加水分解物が、小麦タンパク質の加水分解物および大豆タンパク質の加水分解物からなる群より選択される1種以上であり、食塩代替塩および植物性タンパク質の加水分解物の含有量が、それぞれ穀物粉の含有量に対し0.01重量%~2.5重量%、および0.01重量%~1重量%である、減塩パンまたは無塩パン
  9. 食塩代替塩の含有量が、穀物粉の含有量に対し0.1重量%~2重量%である、請求項8に記載のパン。
  10. 植物性タンパク質の加水分解物の含有量が、穀物粉の含有量に対し0.1重量%~0.5重量%である、請求項8または9に記載のパン。
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