JP7293022B2 - ガス透過セル、ガス透過度測定方法、及びガス透過度測定装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態について、図1を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態に係るガス透過度測定装置200を示す概略図である。図1に示すように、ガス透過度測定装置200は、ガス透過セル100と検出部13とを備えている。なお、ガス透過度測定装置200は、ガス透過セル100を収納した状態において、図1における紙面上側に第1面1aと検出チャンバー6とが配置され、紙面下側に第2面1bと供給チャンバー2とが配置されているが、一実施形態に係るガス透過度測定装置では、ガス透過セルは、供給チャンバーと検出チャンバーとの間に試料固定治具が配置されていればよく、例えば、供給チャンバーが検出チャンバーに対して上側に配置されてもよく、試料固定治具を固定した状態で、検出チャンバーと供給チャンバーとが左右に並んで配置されていてもよい。
ガス透過セル100は、気体に含まれる標的成分の透過度を測定する試料10(第1基板10a、樹脂部材10b、および第2基板10c)を固定する。ガス透過セル100は、試料固定治具1と、供給チャンバー2と、検出チャンバー6と、を備える。試料10については後述する。
図1に示すように、試料固定治具1は、第1面1a、第2面1b、および開口部1h(なお、開口部の内面を第3面1cとする)、を有する。試料固定治具1は、好ましくは、第1面1aと第2面1bとが互いに平行な平板状の治具(部材)であり、当該板状の治具の中心付近に第1面1aから第2面1bへと貫通する開口部が設けられ、第1面1aの周縁部分にて検出チャンバー6の凹部9の開口部を塞ぎ、第2面1bの周縁部分にて供給チャンバー2の供給凹部5の開口部を塞ぐ。試料固定治具1は検出チャンバー6に着脱可能に取り付けられている。試料固定治具1が検出チャンバー6から着脱可能であることにより、試料10の形状や大きさに応じて、試料固定治具1を取り換えればよく、試料専用の測定装置を準備する必要がない。試料固定治具1の材質には、試料よりもガス透過度の低い材質であればよく、例えば、金属およびセラミックス等が挙げられる。
供給チャンバー(ガス供給室)2は、対象ガスが供給される供給凹部5を内側に備える。供給チャンバー2は、供給凹部5によって試料固定治具1の第2面1b側から開口部1hを包囲しつつ、供給凹部5の開口を試料固定治具1によって閉塞するように取り付けられる。
検出チャンバー(検出ガス室)6は、試料固定治具1の第1面1a側から、開口部を包囲する凹部9を含む。検出チャンバー6の凹部9は、試料10を挟んで供給凹部5に対向する位置に設けられる。検出チャンバー6の凹部9の内側に検出ガスが供給される。このとき、検出チャンバー6の凹部9の内側において、試料固定治具1の第1面1a側に露出している試料10が検出ガスに曝される。
図2は、図1の部分拡大図である。図2の例では、試料10は、薄膜部材である第1基板10aと、樹脂部材10bと、薄膜部材である第2基板10cとを備えている。第2基板10cは、不連続な部分を有する。すなわち、第2基板10cは、第2基板10cを貫通する孔10hを有する。試料10において、第1基板10aと、樹脂部材10bと、第2基板10cとはこの順で積層されてなり、第2基板10cは孔10hを囲い、樹脂部材10bは、第1基板10aと第2基板10cとの隙間を封止している。このように、第1基板10aと樹脂部材10bとの隙間を樹脂部材10bによって封止することで、第1基板10aと樹脂部材10bと第2基板10cとのそれぞれが、試料固定治具1における第1面1a側と第2面側1bとの両面に対して露出されている。
本実施形態に係るガス透過度測定方法に使用され得る薄膜部材(第1基板10aおよび第2基板10c)は、後述する樹脂部材10bを構成する樹脂より低いガス透過度を示す公知の材料によって形成されている基材であり得る。例えば、薄膜部材である第1基板10aおよび第2基板10cが樹脂材料である場合、樹脂部材10bのガス透過度は第1基板10aの104倍以上であることが好ましく、105倍以上であることがより好ましく、106倍以上であることがさらに好ましい。これにより、ガス透過面積が大きい第1基板10aを備える試料であっても、好適に樹脂部材10bのガス透過度を測定することができる。
樹脂部材10bを構成する樹脂は、製品における部品の保護などにおいて薄膜部材と組み合わせて使用される従来公知の樹脂である。当該樹脂は固形の樹脂または液状の樹脂であり得る。固形の樹脂は、所望の形状を有している封止材として薄膜部材に対して直接に貼り付けられ得るか、または溶剤に溶解させて塗布した後に乾燥させて所望の封止材として形成され得る。液状の樹脂は、薄膜部材に塗布された後にエネルギー(光または熱)を受けて硬化する樹脂である。当該樹脂の具体例としては、アクリル樹脂を主成分とする紫外線硬化性樹脂、シール用ゴム材およびシリコーン系シーリング材などが挙げられる。
試料10の樹脂部材のガス透過度を評価できれば、シール材18の材質や大きさ等は特に限定されない。シール材18の例として、粘着テープ、粘着シート、接着剤等のシール剤;パッキン;およびグリース;等が挙げられる。試料10の樹脂部材10bのガス透過度を精度よく評価できる点で、シール材のガス透過度に対する、試料10の樹脂部材10bのガス透過度は10以上であることが好ましい。なお、ここで、第1基板10aおよび第2基板10cのガス透過度は、樹脂部材10bのガス透過度は第1基板10aの104倍以上であり得ることはすでに説明した通りである。
θ=L2/6D・・・(1)
[式(1)中、θは遅れ時間、Lは接着長さ、Dはガス拡散係数を示す。]
シール材18の接着長さとは、環状に充填または塗布されたシール材18における環の幅を示す。図2の18L1と18L2との合計は、シール材18における環の外周辺に対する内接円の直径と、当該環の内周辺に対する内接円の直径との差として求められる。同じく、樹脂部材10bの接着長さとは、環状である樹脂部材10bにおける環の幅を示す。図2の10L1と10L2との合計は、樹脂部材10bにおける環の外周辺に対する内接円の直径と、当該環の内周辺に対する内接円の直径との差として求められる。なお、ここで、シール材18及び樹脂部材10bの上面視における外周辺及び内周辺の形状は、円形状であってもよく、多角形状であってもよい。
検出部(検出器)13は、試料を透過して検出チャンバー6に達した標的成分を検出する。すなわち、検出部13は、供給凹部5から試料を透過して凹部9に達した対象ガス(目的ガス)を検出する。検出部13としては、キャリアガスによって運ばれる対象ガスを検出できるものであればよく、検出対象に応じて公知の検出手段を適宜選択すればよい。例えば、目的ガスとして水蒸気を検出する場合には、公知の水分計を検出部13として用いることができる。その他、検出部には、例えば、大気圧イオン化質量分析計、質量分析計、酸素濃度計、露点計、ガスセンサー、検知管、及び赤外吸収分光計等の検出装置を挙げることができる。検出部は、さらに、検出ガスに含まれる標的成分を採取するためのガス捕集キットを備え、ガス捕集キットにより捕集した標的成分をGC-MS(ガスクロマトグラフィー-質量分析)、HPLC(高速(高圧)液体クロマトグラフィー)、及びIC(イオンクロマトグラフィー)によって検出してもよい。
本実施形態に係るガス透過度測定方法は、ガス透過セル100を用いて、供給凹部5から試料を透過して凹部9に達した気体を検出する検出工程を含む。ガス透過セル100を用いることによって、様々な形状の試料のシール部(封止部)を形成する樹脂部材のガス透過度の測定を行うことができる。従って、本発明の一実施形態に係るガス透過セル100を用いて、ガス透過度を測定する方法も、本発明の範疇である。
本実施形態に係るガス透過セルの試料固定治具の変形例について、図3~6を参照して以下に説明する。図3は、試料固定補助部材14を備える試料固定治具1を示す概略図である。図4は、試料固定治具11を示す概略図である。図5と6は、試料10(第1基板10a、樹脂部材10b、第2基板10c)が固定された試料固定治具11を示す概略図である。
図3の例は、第2基板10cの上面(第1基板10aとの対向面)の周縁部分に試料固定補助部材14を設けられている。試料固定補助部材14は、試料固定治具の第1面~第3面側の何れかに試料を固定する。試料固定補助部材14の例として、パッキン、金属板等の板、ボルト等が挙げられる。試料固定補助部材14を用いることによって、試料を試料固定治具により強固に固定することができる。
図4の例において、試料固定治具11は、第1面11j側における開口部11hの外周縁を囲うように切り出された段差部11iを有する。段差部11iは、段差面11dと下段面11eを有する。試料固定治具11は、3段以上の複数段構造であってもよい。
本実施形態に係るガス透過セルに固定される試料の変形例について、図7~10を参考して以下に説明する。図7および8は、試料20が固定された試料固定治具1を示す概略図である。図9および10は、試料20が固定された試料固定治具11を示す概略図である。
試料20は、立体形状を有し、シール部(封止部)を形成する樹脂部材を備える。試料20の例として、有機ELデバイスおよび太陽電池等の電化製品、食品または医薬の包装容器等が挙げられる。試料20の樹脂部材の透過度を測定することによって、実施の使用における状態を正確に評価することができる。例えば、有機ELデバイスおよび太陽電池等の電化製品に用いられる小型部品が試料として挙げられる。ガス透過度測定を行うこときにおいて、小型部品の大きさに応じた開口径を有する開口部が設けられた試料固定治具を選択し、当該試料固定治具にシール材を介して小型部品を固定することで、供給チャンバー及び検出チャンバーを変更することなく、小型部品のガス透過性を測定することができる。よって、試料である小型部品の最外径(最外辺の内接円の径でも有り得る)が、例えば、10cm以下の試料であっても、好適に試料固定治具に固定することができる。
試料固定治具1は、供給チャンバー2および検出チャンバー6それぞれと、気密性を有して固定されていればよい。例えば、図11の例では、供給チャンバー2の周縁部分および検出チャンバー6の周縁部分において、複数の治具固定部材17によって、試料固定治具1が固定されている。
なお、一実施形態に係るガス透過度測定方法は、上述の実施形態に限定されない。例えば、別の本実施形態に係るガス透過度測定方法では、検出工程において、試料に負荷を加えつつ、検出チャンバー6内に達した標的成分を測定してもよい。
に負荷を加えつつ、検出チャンバー6内に達した標的成分を測定することによって、様々な環境条件下での試料の多段階評価が可能である。例えば、試料に負荷を与えることに伴う形状変化に伴うガス透過度の変化を測定することができる。
本実施形態に係るガス透過度測定方法は、検出工程の他の工程を含んでいてもよい。他の工程として、バックグラウンド測定工程等が挙げられる。
バックグラウンド測定工程は、試料を気体に曝露する前に、試料を第1面1a側及び第2面側の両面に対して検出ガスに曝露し、検出チャンバー6内に供給される検出ガスに含まれる標的成分の量を測定する。バックグラウンド測定工程を行うことによって、ガス透過測定の精度が向上する。
本実施形態に係るキットは、本発明の一実施形態に係るガス透過セルに取り付けることができる上記試料固定治具と、上記シール材と、を少なくとも含む。当該キットは、当該キットによって、様々な形状の試料のシール部(封止部)を形成する樹脂部材のガス透過度の測定を行うことができる。また、一実施形態に係るキットでは、試料の大きさに対応するように互いに異なる形状の開口部を備えた試料固定治具が複数含まれていてもよい。
本実施形態に係るガス透過セルは、気体に含まれる標的成分の試料に対する透過度を測定するガス透過セルであって、第1面及び第2面と、当該第1面から第2面に貫通する開口部とを有し、上記開口部を閉塞し、かつ上記試料が上記第1面側及び第2面側の両面に対して露出するように上記試料をシール材によって固定する試料固定治具と、上記開口部を上記第1面側から包囲する凹部を有し、当該凹部の内側に検出ガスを供給する検出チャンバー(検出ガス室)と、を備え、上記試料固定治具は、上記検出チャンバーに着脱可能に取り付けられる。
θ=L2/6D・・・(1)
[式(1)中、θは遅れ時間、Lは接着長さ、Dはガス拡散係数を示す。]
1h、11h 開口部
2 供給チャンバー(ガス供給室)
3 第1供給口
4 第1排気口
5 供給凹部
6 検出チャンバー(検出ガス室)
7 第2供給口
8 第2排気口
9 凹部
10、20 試料
10a 第1基板(薄膜部材)
10b 樹脂部材
10c 第2基板(薄膜部材)
10h 孔
1a、11j 第1面
11d 段差面
11e 下段面
1b、11k 第2面
1c、11l 第3面
12a~12f ガス
13 検出部
14、24 試料固定補助部材
15、25 補助部材固定具
17 治具固定部材
18、18a~18f シール材
100 ガス透過セル
200 ガス透過度測定装置
Claims (14)
- 気体に含まれる標的成分の試料に対する透過度を測定するガス透過セルであって、
平板状であり、第1面及び第2面と、当該第1面から第2面に貫通する開口部とを有し、上記試料をシール材によって固定する試料固定治具と、
上記開口部を上記第1面側から包囲する凹部を有し、当該凹部の内側に検出ガスを供給する検出チャンバーと、を備え、
上記試料固定治具は、上記第1面で上記凹部を塞ぎ、上記検出チャンバーに着脱可能に取り付けられ、
上記試料が、上記開口部を閉塞し、かつ上記第1面側及び第2面側の両面に対して露出するようにして、上記シール材を介して上記試料固定治具に固定される、ガス透過セル。 - 気体に含まれる標的成分の試料に対する透過度を測定するガス透過セルであって、
第1面及び第2面と、当該第1面から第2面に貫通する開口部とを有し、上記開口部を閉塞し、かつ上記試料が上記第1面側及び第2面側の両面に対して露出するように上記試料をシール材によって固定する試料固定治具と、
上記開口部を上記第1面側から包囲する凹部を有し、当該凹部の内側に検出ガスを供給する検出チャンバーと、
上記開口部の内側、第1面側、及び第2面側の何れかに上記試料を固定するための試料固定補助部材と、を備え
上記試料固定治具は、上記検出チャンバーに着脱可能に取り付けられる、ガス透過セル。 - 気体に含まれる標的成分の試料に対する透過度を測定するガス透過セルであって、
第1面及び第2面と、当該第1面から第2面に貫通する開口部とを有し、上記開口部を閉塞し、かつ上記試料が上記第1面側及び第2面側の両面に対して露出するように上記試料をシール材によって固定する試料固定治具と、
上記開口部を上記第1面側から包囲する凹部を有し、当該凹部の内側に検出ガスを供給する検出チャンバーと、を備え、
上記試料固定治具は、上記検出チャンバーに着脱可能に取り付けられ、
上記試料固定治具は、上記第1面側における上記開口部の外周縁を囲うように切り出された段差部を有し、当該段差部に上記シール材を充填し、当該シール材を介して上記試料を固定する、ガス透過セル。 - 上記開口部の内側、第1面側、及び第2面側の何れかに上記試料を固定するための試料固定補助部材をさらに備える、請求項1または3に記載のガス透過セル。
- 上記試料固定治具は、上記第1面側における上記開口部の外周縁を囲うように切り出された段差部を有し、当該段差部に上記シール材を充填し、当該シール材を介して上記試料を固定する、請求項1または2に記載のガス透過セル。
- 上記気体を供給する供給チャンバーをさらに備え、
当該供給チャンバーは、その内側に上記気体が供給される供給凹部を有し、
当該供給チャンバーは、上記第2面側から上記開口部を包囲し、かつ当該供給凹部を閉塞するようにして着脱可能に取り付けられる、請求項1~5の何れか1項に記載のガス透過セル。 - 上記試料固定治具は、上記検出チャンバーおよび上記供給チャンバーの少なくとも1つに治具固定部材によって固定される、請求項6に記載のガス透過セル。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載のガス透過セルに上記気体を供給し、上記試料を透過して上記検出チャンバーに達した上記標的成分を検出する検出工程を含む、ガス透過度測定方法。
- 上記試料は樹脂部材と薄膜部材との組合せであり、
上記薄膜部材は、不連続な部分を有しており、上記樹脂部材より低い上記標的成分の透過度を有しており、
上記樹脂部材は、上記薄膜部材の上記不連続な部分を補って、上記薄膜部材とともに上記試料固定治具における上記第1面側と第2面側との両面に対して露出されており、
上記不連続な部分は上記薄膜部材を貫通する孔である、請求項8に記載のガス透過度測定方法。 - 気体に含まれる標的成分の試料に対する透過度を測定するガス透過度測定方法であって、
第1面及び第2面と、当該第1面から第2面に貫通する開口部とを有し、上記開口部を閉塞し、かつ上記試料が上記第1面側及び第2面側の両面に対して露出するように上記試料をシール材によって固定する試料固定治具と、
上記開口部を上記第1面側から包囲する凹部を有し、当該凹部の内側に検出ガスを供給する検出チャンバーと、を備え、
上記試料固定治具は、上記検出チャンバーに着脱可能に取り付けられる、ガス透過セルに上記気体を供給し、上記試料を透過して上記検出チャンバーに達した上記標的成分を検出する検出工程を含み、
上記試料は樹脂部材と薄膜部材との組合せであり、
上記薄膜部材は、不連続な部分を有しており、上記樹脂部材より低い上記標的成分の透過度を有しており、
上記樹脂部材は、上記薄膜部材の上記不連続な部分を補って、上記薄膜部材とともに上記試料固定治具における上記第1面側と第2面側との両面に対して露出されており、
上記不連続な部分は上記薄膜部材を貫通する孔である、ガス透過度測定方法。 - 上記シール材のガス透過度に対する上記樹脂部材のガス透過度は10以上である、請求項9または10に記載のガス透過度測定方法。
- 上記シール材のガス透過度が上記樹脂部材のガス透過度以下であるとき、上記シール材の遅れ時間が上記樹脂部材の遅れ時間の2倍以上になるように上記シール材は設けられ、
上記遅れ時間は以下の式(1)を満たす、請求項9~11のいずれか一項に記載のガス透過度測定方法。
θ=L2/6D・・・(1)
[式(1)中、θは遅れ時間、Lは接着長さ、Dはガス拡散係数を示す。] - 請求項1~7のいずれか一項に記載のガス透過セルと、
上記気体から上記試料を透過して上記検出チャンバーに達した標的成分を検出する検出部と、を備えているガス透過度測定装置。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載のガス透過セルに着脱可能に取り付けられる試料固定治具であって、第1面及び第2面と、当該第1面から第2面に貫通する開口部とを有し、上記開口部を閉塞し、かつ上記試料が上記第1面側及び第2面側の両面に対して露出するように上記試料を固定する、試料固定治具と、
上記試料を試料固定治具に固定するための上記シール材と、を含む、キット。
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