JP7291020B2 - 調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理器に関する。
特許文献1には、調理器の1つである炊飯器が開示されている。この炊飯器の外装体内には、昇温する部品(例えば鍋を誘導加熱するコイル)と、この昇温部品を冷却するためのファンとが配置されている。また、外装体には、外部と内部を連通させる一対の通気部が形成されており、これらのうち、一方が外気を取り入れる吸気口を構成し、他方が昇温部品の熱を吸着した空気を排出する排気口を構成する。
特開2016-202285号公報
この種の調理器では、通気部を通して外装体の外部から内部へ差し込まれた棒状物が内部の部品(例えば回路基板)に接触すると、動作に悪影響を及ぼす虞がある。しかし、この棒状物の差し込み対策について、特許文献1では何も考慮されていない。
本発明は、通気部を通した棒状物の差し込みを防止できる調理器を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、底壁と、前記底壁に連なり、前記底壁から離れるに従って上側へ向かう傾斜壁とを有する外装体と、前記傾斜壁に設けられ、前記外装体の内部と外部を連通させる通気部と、前記傾斜壁から下向きに突出し、前記通気部よりも前記傾斜壁の上端側から前記傾斜壁の下端側へ間隔をあけて設けられた複数の遮蔽壁とを備え、前記複数の遮蔽壁の下端は、前記傾斜壁の上端側から下端側へ位置するに従って次第に低くなっており、前記外部側から前記傾斜壁を見て、前記通気部は、前記複数の遮蔽壁によって覆われている、調理器を提供する。
通気部は複数の遮蔽壁によって覆われているため、通気部を通した意図しない棒状物の差し込みを防止できる。よって、棒状物が外装体内の部品に接触することに伴う悪影響を防止できる。また、複数の遮蔽壁の下端は傾斜壁の上端側から下端側へ次第に低くなっているため、これらによる通気抵抗を最小限に抑え、通気性能を確保できる。
前記複数の遮蔽壁のうち、前記傾斜壁の上端側に位置する第1遮蔽壁の下端は、前記傾斜壁の下端側に隣接した第2遮蔽壁の上端よりも下方に位置する。具体的には、前記第1遮蔽壁の下端及び前記第2遮蔽壁の上端を結ぶ仮想線と前記底壁とがなす角は、0度以上20度以下である。この態様によれば、所定角度で傾斜させなければ、通気部を通して外装体内に棒状物を差し込むことはできない。また、棒状物を差込可能な角度を上記適切な範囲に設定することで、意図しない棒状物の差し込みを実質的に防止できる。
前記外装体は、前記底壁及び前記傾斜壁に連なり、前記外部側へ突出する一対の枠壁を有し、前記複数の遮蔽壁はそれぞれ、前記一対の枠壁のうちの一方から他方にかけて架設されている。この態様によれば、遮蔽壁が延びる方向からの棒状物の差し込みも確実に防止できる。
本発明の調理器では、通気性能を確保しつつ、遮蔽壁によって通気部を通した棒状物の差し込みを防止できる。よって、棒状物が外装体内の部品に接触することに伴う悪影響を確実に防止できる。
本発明の実施形態に係る調理器の断面図。 図1の調理器の背面図。 図1の本体の外装体を示す上方斜視図。 図1の本体の外装体を示す下方斜視図。 図1の一部を示す底面図。 図1の一部を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る調理器の一例である炊飯器10を示す。この炊飯器10は、炊飯器本体11と、炊飯器本体11に開閉可能に取り付けられた蓋体12とを備える。炊飯器10は、図1において左が正面側で、図1において右が背面側であり、蓋体12は背面側で炊飯器本体11に対して回転可能にヒンジ接続されている。
図1を参照すると、炊飯器本体11は、樹脂製で有底筒状のケース(外装体)13、ケース13の上端開口に配置された樹脂製の肩体14、ケース13の背面側に配置された樹脂製のヒンジカバー15、及びケース13内へ窪む有底筒状の鍋収容部16とを備える。鍋収容部16は、金属製で円筒状の内胴17と、樹脂製で受皿状の保護枠18とを備える。鍋収容部16内には、金属製で有底筒状の鍋19が着脱可能に収容される。ケース13と鍋収容部16の間の空間である収容部20内に位置するように、保護枠18の外側には、鍋19を誘導加熱するコイル(図示せず)が配置されている。
収容部20におけるケース13の背面側には、商用電源に電気的に接続するためのコードリール21が配置されている。また、収容部20には、コードリール21に電気的に接続された制御基板(図示せず)が配置されている。制御基板が備える制御部(例えばマイクロコンピュータ)は、図示しないセンサの検出温度に基づいてコイルを制御し、予熱工程、中ぱっぱ(昇温)工程、沸騰維持工程、及びむらし工程を含む炊飯処理を実行する。
炊飯器本体11(ケース13)の外部の空気を収容部20内に取り入れ、昇温部品(例えばコイル)の熱を吸着した収容部20内の空気をケース13の外部へ排出するために、炊飯器本体11には吸気部30と排気部33が設けられ、収容部20にはファン22が配置されている。
図3及び図4を参照すると、吸気部30と排気部33は、ケース13の内部と外部を空間的に連通させる通気部であり、ケース13の内面から外面にかけて貫通した多数のスリット31,34を備える。図1を参照すると、ファン22は、図示しないホルダを介して、収容部20の背面側に位置する通気部(吸気部30)と間隔をあけて配置されている。このファン22に隣接するようにコードリール21が配置されている。
本実施形態のファン22は、例えばプロペラ式の羽根を備え、収容部20内において背面側(ケース13の外部)の空気を吸引して正面側へ送出する。よって、一対の通気部のうち、背面側に位置する方が吸気部30を構成し、正面側に位置する方が排気部33を構成する。但し、送風する向きが逆になるようにファン22を配置した場合、一対の通気部のうち、正面側に位置する方で吸気部を構成し、背面側に位置する方で排気部を構成することもできる。
この種の炊飯器10において、収容部20の冷却効率の確保には、吸気部30の開口面積の確保が重要である。また、炊飯器10の設置状態で、通気抵抗になり得る壁(障害物)で吸気部30が塞がれ難い構成とすることが重要である。さらに、炊飯器10の動作に悪影響を及ぼす虞がある棒状物を、吸気部30を通してケース13の外部から内部へ差込不可能とすることが重要である。
そこで、吸気部30及び排気部33を含むケース13を以下のように構成している。なお、以下の説明では、ケース13(炊飯器10)の奥行き方向をX方向、ケース13の幅方向をY方向、ケース13の高さ方向をZ方向ということがある。
図3及び図4に示すように、ケース13は、概ね平面視長円形状の底壁25と、底壁25の外周から立ち上がった筒状の外周壁26とを備える。また、ケース13は、底壁25の一部と外周壁26の一部に連なる傾斜壁27と、底壁25、外周壁26及び傾斜壁27に連なる一対の枠壁28とを備える。
底壁25は、全体としてXY平面に沿って延び、シンク又は炊飯器ラック等の台1に対して間隔をあけて位置する。この底壁25には、把持用の窪み25a、補強用のリブ25b、4個のボス25c、4個の脚部25d、及び凹部25eを備える。窪み25aは、底壁25の両側に設けられ、上向きに膨出している。リブ25bは、底壁25から上向きに突出した突片からなり、2個の円環部分と、45度間隔で放射状に延びる8本の直線部分とを備える。ボス25cは、底壁25の4隅近傍から円錐筒状をなすように上向きに突出しており、その上端には保護枠18が配置される。脚部25dは、ボス25cの近傍から円錐筒状をなすように下向きに突出しており、台1に載置される。凹部25eは、底壁25の背面側に設けられ、下向きに膨出した窪みである。凹部25eは、Y方向中央に位置する第1部分25fと、Y方向両側に位置する一対の第2部分25gとを備える。
外周壁26は、底壁25の前縁に連なる前壁部26aと、底壁25の両側の縁にそれぞれ連なる一対の側壁部26bと、底壁25の後縁に連なる後壁部26cとを備える。そのうち、後壁部26cのY方向中央の上部には、ヒンジカバー15が配置される矩形状の切欠部26dが設けられている。この切欠部26dの形成部分を除き、前壁部26a、側壁部26b及び後壁部26cの上端は、同一平面上に位置して連なっている。
図2及び図4を参照すると、後壁部26cのY方向中央の下部には、吸気部30の入口を構成する矩形状の切欠部26eが設けられている。この切欠部26eは、Z方向の定められた高さ位置から後壁部26cの下端まで設けられている。図5を参照すると、Y方向における切欠部26eの一端から他端までの幅W1は、Y方向における第1部分25fの一端から他端までの幅W2よりも小さい。Y方向における切欠部26eの一方側には、コードリール21のコード21bが挿通される開口26fが設けられている。
図3から図6を参照すると、傾斜壁27は、概ね正方形状をなす平板で、X方向の正面側から背面側に向かうに従って上向きに傾斜している。具体的には、傾斜壁27の下端27aは、凹部25eの第1部分25fの背面側の端に連なり、傾斜壁27の上端27bは、後壁部26cの切欠部26eの上端に連なっている。つまり、傾斜壁27は、第1部分25f(底壁25)から離れるに従って上側へ向かうように傾斜している。本実施形態の傾斜壁27の上端部分には、XY平面に沿って延びて、後壁部26cに対して直交する向きに交差する屈曲部27cが設けられており、この屈曲部27cの先端に上端27bが設けられている。
より具体的には、底壁25(床1)に対する傾斜壁27の傾斜角度Aは、25度以上70度以下に設定され、好ましくは25度以上30度以下に設定されている。傾斜角度Aを過度に小さくすると、傾斜壁27が水平に近くなって台1に対向するため、スリット31を通した吸気に関する通気抵抗が大きり、冷却効率が低下する。傾斜角Aを過度に大きくすると、傾斜壁27が垂直に近くなってシンク又は炊飯器ラックが備える壁に対向するため、やはり通気抵抗が大きくなり、冷却効率が低下する。よって、底壁25に対する傾斜壁27の傾斜角度Aは、上記定められた範囲に設定することが好ましい。
図3及び図4に示すように、枠壁28は、XZ平面に沿って延びる概ね直角三角形状の平板で、傾斜壁27から外部に向けて突出している。枠壁28の底辺は凹部25eの第2部分25gの内縁に連なり、枠壁28の斜辺が傾斜壁27の側縁に連なり、枠壁28の残りの辺が後壁部26cの切欠部26eの側縁に連なっている。
引き続いて図3及び図4を参照すると、吸気部30を構成する複数のスリット31は、凹部25eの第1部分25f及び傾斜壁27に設けられている。排気部33を構成する複数のスリット34は、底壁25の正面側のY方向中央に設けられている。
スリット31,34はそれぞれ、X方向に延びる細溝であり、X方向及びY方向に並設されている。より具体的には、スリット31をY方向に並設したスリット列31A~31Cが傾斜壁27に設けられ、スリット列31Dが第1部分25fに設けられている。全てのスリット列31A~31Dにおけるスリット31の数は同じである。スリット34をY方向に並設したスリット列34A,34Bが底壁25の正面側に設けられている。前壁部26aに近いスリット列34Aの数は、前壁部26aから離れたスリット列34Bの数よりも多い。本実施形態では、吸気部30のスリット31の総数が64個で、排気部33のスリット34の総数が30個であり、これらの総開口面積は排気部33よりも吸気部30の方が広い。
図5を参照すると、個々のスリット31のY方向の幅Wsは2mm以上3mm以下に設定され、好ましくは2.5mm以上3.0mm以下に設定されている。個々のスリット31のX方向の長さLsは10mm以上20mm以下に設定され、好ましくは15mm以上20mm以下に設定されている。個々のスリット34の幅及び長さもスリット31と同様の範囲に設定されている。幅Ws及び長さLsを過度に小さくすると、通気抵抗が大きくなり、冷却効率が低下する。幅W及び長さLsを過度に大きくすると、棒状物等の異物がスリット31,34を通して外部から内部に侵入し易くなる。よって、幅Ws及び長さLsは、それぞれ上記定められた範囲に設定することが好ましい。
図1及び図4を参照すると、排気部33を構成するスリット34は、底壁25において台1に平行な部分に設けられている。よって、ケース13内の昇温した空気は、台1に放出され、炊飯器10の近傍に位置するユーザに直接当たることはない。しかも、細長い棒状物がスリット34を通してケース13の外部から内部へ侵入する虞もない。
一方、吸気部30を構成するスリット31は主に傾斜壁27に設けられている。よって、後壁部26cに近づくに従ってスリット31と台1の間隔は広くなるため、スリット31からの吸気を台1が阻害する虞はなく、通気性能を確保できる。しかし、幅Ws及び長さLsの設定だけでは、スリット31を通してケース13の外部から内部へ細い棒状物が侵入することを確実に防止することはできない。
よって、本実施形態の吸気部(通気部)30には、複数(本実施形態では3枚)の遮蔽壁36が段階的に設けられている。なお、以下の説明では、傾斜壁27の上端27bに最も近い方から順に、遮蔽壁36A、遮蔽壁36B、及び遮蔽壁36Cと言うことがある。
図2及び図4に示すように、遮蔽壁36はそれぞれ、傾斜壁27から下向きに突出しており、傾斜壁27の傾斜に沿ってX方向に間隔をあけて設けられている。図5を参照して具体的に説明すると、傾斜壁27に形成された複数のスリット31のうち、上端27bに最も近いスリット列31Aの外側(傾斜壁27の上端27b側)に遮蔽壁36Aが、スリット列31A,31B間に遮蔽壁36Bが、スリット列31B,31C間に遮蔽壁36Cが設けられている。つまり、遮蔽壁36B,遮蔽壁36Cは吸気部30を横断している。
遮蔽壁36はそれぞれ、YZ平面に沿って延びる平板状であり、一対の枠壁28のうちの一方から他方にかけて架設されている。但し、遮蔽壁36は、底壁25(台1)に対して直交するZ方向に延びる構成に限られず、底壁25に対して傾斜して延びてもよい。また、遮蔽壁36は、一対の枠壁28に対して直交するY方向に延びる構成に限られず、枠壁28に対して傾斜して延びてもよい。
図6を参照すると、遮蔽壁36の下端36aはそれぞれ、傾斜壁27の上端27b側から下端27a側へ位置するに従って次第に低くなっている。また、遮蔽壁36の下端36aは、傾斜壁27の下端27a側に隣接した遮蔽壁36の上端36bよりも下方に位置している。
具体的には、遮蔽壁(第1遮蔽壁)36Aの下端36aは、遮蔽壁(第2遮蔽壁)36Bの下端36aよりも上方に位置し、遮蔽壁36Bの上端36bよりも下方に位置する。遮蔽壁36Bの下端36aは、遮蔽壁(第3遮蔽壁)36Cの下端36aよりも上方に位置し、遮蔽壁36Cの上端36bよりも下方に位置する。傾斜壁27の下端27aに最も近い遮蔽壁36Cの下端36aは、凹部25eの下面(下端)よりも上方に位置し、凹部25eの上面(上端)よりも下方に位置する。
以上のように複数の遮蔽壁36の下端36aの位置を設定することで、図2に示すようにX方向の外部側から傾斜壁27を見ると、スリット31(吸気部30)が複数の遮蔽壁36によって覆われる。よって、スリット31を通したX方向からの棒状物の侵入を遮蔽壁36によって確実に防止できる。なお、遮蔽壁36の下端36aはそれぞれ、本実施形態ではY方向へ平行に延びているが、前述した条件を満足していれば、異なる角度で傾斜していてもよいし、円弧状に湾曲していてもよいし、凹凸を繰り返す波状に形成されてもよい。
図6に一点鎖線で示すように、遮蔽壁36Aの下端36a及び遮蔽壁36Bの上端36bを結ぶ仮想線VL1と底壁25とがなす角A1、遮蔽壁36Bの下端36a及び遮蔽壁36Cの上端36bを結ぶ仮想線VL2と底壁25とがなす角A2は0度以上10度以下に設定され、好ましくは5度以上10度以下に設定されている。また、遮蔽壁36Cの下端36a及び凹部25eの上面を結ぶ仮想線VL3と底壁25とがなす角A3も、なす角A1,A2と同様の範囲に設定されている。本実施形態では、なす角A1は15.4度、なす角A2は7.5度、なす角A3は1.7度に設定され、上側から下側に向かうに従って漸減されている。但し、なす角A1~A3は、下側から上側に向かうに従って漸減させることもできるし、全て同じにすることもできる。
これらのなす角A1~A3を過度に小さくすると、外側に位置する遮蔽壁36の下端36aと内側に隣接した遮蔽壁36の上端36bとの差が小さくなるため、水平方向(X方向)からの棒状物の侵入を防げない虞がある。なす角A1~A3を過度に大きくすると、傾斜壁27からの遮蔽壁36の突出量が大きくなるため、外部からスリット31に向けた空気の流入の妨げになり、冷却効率が低下する虞がある。よって、遮蔽壁36の下端36a及び上端36bを結ぶ仮想線VL1~VL3と底壁25とがなす角A1~A3は、上記定められた範囲に設定することが好ましい。
図4から図6を参照すると、吸気部30には更に、遮蔽壁36Aから下向きに突出する脚部37と、傾斜壁27から下向きに突出する縦壁38とが設けられている。
脚部37は、遮蔽壁36AにおけるY方向中央(遮蔽壁36Aの一部)から突出している。脚部37の下端37aは、Z方向において脚部25dの下端と同じ高さに位置する。蓋体12がヒンジスプリングによって開放(図1において時計回りに回転)された際、脚部37は、台1に当接することで炊飯器本体11がバウンドすることを防止する。
縦壁38は、XZ平面に沿って延びる概ね直角三角形状の平板であり、傾斜壁27から下向きに突出し、部分的に遮蔽壁36と一体化されている。縦壁38は、Y方向に並設された複数のスリット31のうち、概ねY方向中央に位置する一対のスリット31間に設けられ、凹部25eから遮蔽壁36Aの内面にかけて延びている。つまり、縦壁38は、吸気部30の大部分を縦断している。縦壁38の下端38aは、Z方向において凹部25eの下面と同じ高さに位置する。
縦壁38におけるスリット列31Aに位置する部分には、下端38aから傾斜壁27まで切り欠いた切欠部38bが設けられている。切欠部38bのX方向の幅は、コードリール21のプラグ21aを保持可能な寸法に設定されている。なお、コードリール21のコード20bは、Y方向における脚部37の一側と切欠部26eの側縁との間を通して配索される。
このように構成した炊飯器10では、ファン22を駆動すると、切欠部26eから流入した外気が、遮蔽壁36Bに衝突することでスリット列31Aを通してケース13内に取り込まれ、遮蔽壁36Cに衝突することでスリット列31Bを通してケース13内に取り込まれる。さらに、遮蔽壁36Cを通過した外気は、スリット列31C,31Dを通してケース13内に取り込まれる。そして、取り込まれた空気は、ケース13内において背面側から正面側に流れ、その間に昇温部品の熱を吸着して排気部33からケース13外に排出される。
このように構成した炊飯器10は、以下の特徴を有する。
吸気部30を構成するスリット31は複数の遮蔽壁36によって覆われているため、意図しない棒状物の差し込みを防止できる。よって、棒状物がケース13内の部品に接触することに伴う悪影響を防止できる。複数の遮蔽壁36の下端36aは傾斜壁27の上端27b側から下端27a側へ次第(段階的)に低くなっているため、これらによる通気抵抗を最小限に抑え、通気性能を確保できる。
遮蔽壁36の下端36aは、傾斜壁27の下端27a側に隣接した遮蔽壁36の上端36bよりも下方に位置する。よって、所定角度で傾斜させなければ、吸気部30を通してケース13内に棒状物を差し込むことはできない。特に、遮蔽壁36の下端36a及び隣接した遮蔽壁36の上端36bを結ぶ仮想線VL1~VL3と底壁25とがなす角A1~A3を定められた範囲内に設定することで、意図しない棒状物の差し込みを実質的に防止できる。
ケース13は、底壁25及び傾斜壁27に連なり、外部側へ突出する一対の枠壁28を有し、複数の遮蔽壁36はそれぞれ、一対の枠壁28のうちの一方から他方にかけて架設されている。よって、遮蔽壁36が延びるY方向からの棒状物の差し込みも確実に防止できる。
なお、本発明は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、遮蔽壁36を形成する通気部は排気部であってもよい。遮蔽壁36を備える通気部を形成する部分は、ケース13の背面側に限られず、ケース13の正面側であってもよいし、ケース13の側面側であってもよい。傾斜壁27及び枠壁28を含む底壁25を外周壁26とは別体に形成してもよいし、傾斜壁27及び枠壁28を含む外周壁26を底壁25と別体に形成してもよい。
前記実施形態では炊飯器10を例に挙げて説明したが、食材を調理する調理器であれば、いずれでも適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
1 台
10 炊飯器(調理器)
11 炊飯器本体
12 蓋体
13 ケース(外装体)
14 肩体
15 ヒンジカバー
16 鍋収容部
17 内胴
18 保護枠
19 鍋
20 収容部
21 コードリール
21a プラグ
20b コード
22 ファン
25 底壁
25a 窪み
25b リブ
25c ボス
25d 脚部
25e 凹部
25f 第1部分
25g 第2部分
26 外周壁
26a 前壁部
26b 側壁部
26c 後壁部
26d 切欠部
26e 切欠部
26f 開口
27 傾斜壁
27a 下端
27b 上端
27c 屈曲部
28 枠壁
30 吸気部(通気部)
31 スリット
31A~31D スリット列
33 排気部
34 スリット
34A,34B スリット列
36,36A~36C 遮蔽壁
36a 下端
36b 上端
37 脚部
37a 下端
38 縦壁
38a 下端
38b 切欠部
VL1~VL3 仮想線
A1~A3 なす角

Claims (4)

  1. 底壁と、前記底壁に連なり、前記底壁から離れるに従って上側へ向かう傾斜壁とを有する外装体と、
    前記傾斜壁に設けられ、前記外装体の内部と外部を連通させる通気部と、
    前記傾斜壁から下向きに突出し、前記通気部よりも前記傾斜壁の上端側から前記傾斜壁の下端側へ間隔をあけて設けられた複数の遮蔽壁と
    を備え、
    前記複数の遮蔽壁の下端は、前記傾斜壁の上端側から下端側へ位置するに従って次第に低くなっており、
    前記外部側から前記傾斜壁を見て、前記通気部は、前記複数の遮蔽壁によって覆われている、調理器。
  2. 前記複数の遮蔽壁のうち、前記傾斜壁の上端側に位置する第1遮蔽壁の下端は、前記傾斜壁の下端側に隣接した第2遮蔽壁の上端よりも下方に位置する、請求項1に記載の調理器。
  3. 前記第1遮蔽壁の下端及び前記第2遮蔽壁の上端を結ぶ仮想線と前記底壁の前記傾斜壁が連なる部分の下面とがなす角は、0度以上20度以下である、請求項2に記載の調理器。
  4. 前記外装体は、前記底壁及び前記傾斜壁に連なり、前記外部側へ突出する一対の枠壁を有し、
    前記複数の遮蔽壁はそれぞれ、前記一対の枠壁のうちの一方から他方にかけて架設されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の調理器。
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