JP7290312B2 - アクチュエータ及びスカラロボット - Google Patents

アクチュエータ及びスカラロボット Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータ及びスカラロボットに関する。
自動車や電子部品等を生産する工場では、工場の自動化のために、アクチュエータ又はスカラロボットが用いられる。アクチュエータ又はスカラロボットにおいて、固定部分と、モータの回転軸と共に回転する回転部分とを電気的に接続する場合、フレキシブルフラットケーブル等の可撓性を有するフラット状のフレキシブルケーブルが用いられることがある。フレキシブルケーブルの取り付け状態の一例として、特許文献1には、ゼンマイ状に巻回されたフレキシブルケーブルが開示されている。
実開昭63-70684号公報
特許文献1に記載のものでは、フレキシブルケーブルがゼンマイ状に巻回されている。このため、ゼンマイ状に巻回されたフレキシブルケーブルの外径が大きくなる。結果として、アクチュエータ又はスカラロボット全体が大型化するおそれがある。また、ゼンマイ状に巻回されたフレキシブルケーブルの場合、ピッチの狭い部分から順次に接触していくために、全体として均等に屈曲することができない。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、フレキシブルケーブルが複数枚重ねられて構成されるケーブル体をコンパクトに配置することができ、ケーブル体を均等に屈曲することが可能なアクチュエータ及びスカラロボットを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るアクチュエータは、
第1モータが有する回転軸の回転に伴って、電子部品を有する、又は電子機器が取り付けられている回転部を回転させるアクチュエータであって、
曲げ剛性の異なるフレキシブルケーブルが複数枚重ねられて構成されると共に、少なくとも一部がスパイラル状に巻回され、前記電子部品又は前記電子機器に電力を供給又は制御信号を伝送するためのケーブル体と、
前記ケーブル体の少なくとも一部を覆う筐体と、
を備え、
前記ケーブル体の一方の端部は、前記筐体に対して回転しない状態で前記筐体に配置されると共に、他方の端部は、前記回転部の回転と共に回転するように前記回転部に接続されており、
前記ケーブル体は、
フラット状の第1フレキシブルケーブルと、
前記第1フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第2フレキシブルケーブルと、を有し、
前記第1フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の外側に配置されている
前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルとは、スパイラル状に巻回されている部分において、互いに離間して配置されていてもよい。
前記ケーブル体は、前記第2フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第3フレキシブルケーブルを有し、
前記第3フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の内側に配置されていてもよい。
前記回転軸を有する前記第1モータと、
前記電子部品を有する、又は前記電子機器が取り付けられている前記回転部と、
を備えていてもよい。
前記回転部が固定され、前記第1モータの前記回転軸の回転に伴って前記回転部と共に回転する回転体を備えていてもよい。
前記回転体は、円筒形状の部材であり、
前記ケーブル体のスパイラル状に巻回された部分は、前記回転体の内部に配置されていてもよい。
前記回転部は、作業対象のワークを掴むチャック装置であってもよい。
前記アクチュエータは、スカラロボットであり、
前記回転軸を有する前記第1モータと、
前記筐体に回動可能に支持されている第1アームと、
前記第1アームに回動可能に支持されている第2アームと、
前記第1アーム又は前記第2アームに設けられ、前記第1アームに対して前記第2アームを回動させるための第2モータと、
を備え、
前記回転部は、前記第1アームであり、
前記ケーブル体によって電力が供給又は制御信号が伝送される前記電子部品又は前記電子機器は、第2モータであってもよい。
前記ケーブル体は、
前記筐体と前記第1アームとの連結部分に配置され、スパイラル状に巻回されている第1スパイラル状ケーブル部分を有していてもよい。
前記ケーブル体は、
前記第1アームと前記第2アームとの連結部分に配置され、スパイラル状に巻回されている第2スパイラル状ケーブル部分を有していてもよい。
前記ケーブル体は、
前記第1スパイラル状ケーブル部分と前記第2スパイラル状ケーブル部分とを接続する中継ケーブル部分を有していてもよい。
前記ケーブル体には、中継基板が設けられていてもよい。
本発明の第2の観点に係るスカラロボットは、
筐体と、
前記筐体に対して第1運動軸回りに回動可能に支持されている第1アームと、
前記第1アームに対して第2運動軸回りに回動可能に支持されている第2アームと、
前記第1アーム又は前記第2アームに設けられ、前記第1アームに対して前記第2アームを回動させるための第2モータと、
曲げ剛性の異なるフレキシブルケーブルが複数枚重ねられて構成されると共に、少なくとも一部が前記第1アームの内部に配線され、前記第2モータに電力を供給又は制御信号を伝送するためのケーブル体と、
を備え、
前記ケーブル体は、前記筐体と前記第1アームとの連結部分に配置され、前記第1運動軸を中心軸としてスパイラル状に巻回されている第1スパイラル状ケーブル部分と、前記第1アームと前記第2アームとの連結部分に配置され、前記第2運動軸を中心軸としてスパイラル状に巻回されている第2スパイラル状ケーブル部分と、を有すると共に、
フラット状の第1フレキシブルケーブルと、
前記第1フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第2フレキシブルケーブルと、を有し、
前記第1フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の外側に配置されている
前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルとは、スパイラル状に巻回されている部分において、互いに離間して配置されていてもよい。
前記ケーブル体は、前記第2フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第3フレキシブルケーブルを有し、
前記第3フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の内側に配置されていてもよい。
前記ケーブル体は、前記第1スパイラル状ケーブル部分と前記第2スパイラル状ケーブル部分とを接続する中継ケーブル部分を有していてもよい。
前記ケーブル体には、中継基板が設けられていてもよい。
本発明のアクチュエータ又はスカラロボットでは、ケーブル体の少なくとも一部は、スパイラル状に巻回されている。このため、フレキシブルケーブルが複数枚重ねられて構成されるケーブル体をコンパクトに配置することができる。また、ケーブル体を全体として均等に屈曲させることができる。
本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの斜視図である。 実施の形態1に係るアクチュエータの断面斜視図である。 実施の形態1に係るケーブル体及びチャック装置等の斜視図である。 実施の形態1に係るケーブル体の斜視図である。 実施の形態1に係るアクチュエータの断面図である。 (A)~(C)は、実施の形態1に係るケーブル体の動作を説明するための斜視図である。 (A)が、比較例に係るケーブル体の斜視図である。(B)は、比較例に係るケーブル体の平面図である。 実施の形態2に係るスカラロボットの斜視図である。 実施の形態2に係るスカラロボットの分解斜視図である。 実施の形態2に係るスカラロボットの側面図である。 実施の形態2に係るケーブル体及び第1アーム等の斜視図である。 実施の形態2に係るケーブル体の斜視図である。 実施の形態2に係るスカラロボットの動作を説明するための斜視図(回動後その1)である。 実施の形態2に係るスカラロボットの動作を説明するための斜視図(回動後その2)である。 実施の形態2に係るケーブル体及び第1アーム等の動作を説明するための斜視図(回動前)である。 実施の形態2に係るケーブル体及び第1アーム等の動作を説明するための斜視図(回動後その1)である。 実施の形態2に係るケーブル体及び第1アーム等の動作を説明するための斜視図(回動後その2)である。 実施の形態2に係るスカラロボットの動作を説明するための斜視図(回動前)である。 実施の形態3に係るスカラロボットの分解斜視図である。 実施の形態3に係るスカラロボットの側面図である。 実施の形態3に係るケーブル体の斜視図である。 実施の形態3の変形例に係るケーブル体の斜視図である。 実施の形態4に係るスカラロボットの分解斜視図である。 実施の形態4に係るスカラロボットの側面図である。 実施の形態4に係るケーブル体の斜視図である。 変形例に係るケーブル体の斜視図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1について図1~図7を参照して説明する。なお、図中のXY平面は水平な面であり、図中のZ軸の方向は鉛直方向である。
本実施の形態1のアクチュエータ1は、図1及び図2に示すように、第1モータユニット10が有する出力軸10aの回転に伴って、チャック装置100(回転部)を回転させるロータリーチャックである。アクチュエータ1は、チャック装置100に加えて、第1モータユニット10と、ケーブル体20と、延長ケーブル体30と、回転体40と、ベルト50と、筐体60とを備える。
チャック装置100は、図1に示すように、作業対象のワークを把持するために用いられる。チャック装置100は、ケーブル体20によって電力や信号が供給される電子部品と、チャック装置本体101と、チャック装置本体101の下方に突出する一対のチャック爪102R、102Lと、チャック装置本体101の側面に取り付けられているカバー104とを有する。このチャック装置100は、図2に示すように、第1モータユニット10のモータ本体11が有する出力軸10aの回転に伴って、Z軸方向に平行な中心軸A1回りに回転する。本実施の形態1では、回動できる範囲は、±180度、合計360度である。
第1モータユニット10は、モータ本体11と、減速機と、エンコーダと、モータ本体11及びエンコーダを収納、保護するモータハウジング12と、プーリ13と、アクチュエータケーブル14と、出力軸10a(回転軸)とを有する。
モータ本体11は、例えば、サーボモータであり、ロータ、ステータ等を有している。モータ本体11には、電源からアクチュエータケーブル14を経由して電力が供給される。モータ本体11に電力が供給されることによって、モータ本体11のロータが回転する。このロータの回転運動は、例えば、減速機によって所定の減速比で減速され、出力軸10aに出力される。出力軸10aは、ボールベアリングによって、モータハウジング12に回転可能に支持されているため、出力軸10aは、モータ本体11のロータとともに回転する。
プーリ13は、出力軸10aに固定されている。これにより、プーリ13は、出力軸10aと共に回転する。プーリ13は、例えば、タイミングプーリである。
アクチュエータケーブル14は、筐体60の上面(+Z側の面)から引き出されている。引き出されたアクチュエータケーブル14は、図示しないコントローラに接続される。コントローラは、ティーチングペンダントからの入力に基づいて、アクチュエータ1を制御する。コントローラは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、主記憶部、補助記憶部等を含んで構成されている。
アクチュエータケーブル14は、例えば、モータケーブルやエンコーダケーブルであり、コントローラから、モータ本体11を制御するための信号を伝送したり、モータ本体11に電力を供給したりするために用いられる。また、アクチュエータケーブル14は、延長ケーブル体30を介して、ケーブル体20にも電気的に接続されている。
ケーブル体20は、図3に示すように、スパイラル状に巻回され、チャック装置100の電子部品やチャック装置本体101に電力を供給又は制御信号を伝送するために用いられる。このケーブル体20は、第1フレキシブルケーブル21、第2フレキシブルケーブル22、及び第3フレキシブルケーブル23の3枚が重ねられて構成されている。本実施の形態1では、ケーブル体20は、3枚の第1~第3フレキシブルケーブル21~23が重ねられて構成されているが、重ねられる枚数は、これに限られず、任意である。ケーブル体20は、2枚のフレキシブルケーブルが重ねられて構成されていてもよいし、4枚以上のフレキシブルケーブルが重ねられて構成されていてもよい。ここで、ケーブル体20の「スパイラル状」とは、一定の半径Rを有するようにケーブルがコイル状に巻回された形状のことをいう。
第1~第3フレキシブルケーブル21~23は、第1~第3導体21a~23aの単位面積当りの許容電流が互いに異なるものである。本実施の形態1においては、第1~第3フレキシブルケーブル21~23は、フレキシブルフラットケーブル(FFC)である。しかしながら、これに限られない。第1~第3フレキシブルケーブル21~23は、フレキシブルプリントケーブル(FPC)であってもよい。なお、特許請求の範囲の「フレキシブルケーブル」は、フレキシブルフラットケーブル(FFC)及びフレキシブルプリントケーブル(FPC)を含むものである。
第1フレキシブルケーブル21は、フラット状のケーブルであり、チャック装置100に電力を供給するために用いられる。第1フレキシブルケーブル21は、フラット状の第1導体21aを有する。
第2フレキシブルケーブル22は、フラット状のケーブルであり、チャック装置100に信号を送信、または、チャック装置100からの信号を受信するために用いられる。第2フレキシブルケーブル22は、フラット状の第2導体22aを有する。
第3フレキシブルケーブル23は、フラット状のケーブルであり、第2フレキシブルケーブル22と同様に、チャック装置100に信号を送信、または、チャック装置100からの信号を受信するために用いられる。第3フレキシブルケーブル23は、フラット状の第3導体23aを有する。
第1~第3フレキシブルケーブル21~23の第1~第3導体21a~23aは、単位面積当りの許容電流が互いに異なっている。一般的に、フレキシブルケーブルの信号供給用の導体の厚みは、電力供給用の導体の厚みよりも薄い。本実施の形態1においても、第1導体21a、第2導体22a、及び第3導体23aの厚みは、その順に薄くなる。具体的には、第1~第3導体21a~23aのうち、電力供給用の第1導体21aの厚みが最も厚い。また、第2導体22aの厚みは、第1導体21aの厚みよりも薄く、さらに、第3導体23aは、第2導体22aの厚みよりも薄い。また、第1~第3導体21a~23aの厚みに比例して、第1~第3フレキシブルケーブル21~23全体の曲げ剛性(曲げの力に対する変形のしづらさの度合い)の高低も比例する。すなわち、最も厚い第1導体21aを有する第1フレキシブルケーブル21は、その曲げ剛性が最も高く、曲げにくいものである。そして、最も薄い第3導体23aを有する第3フレキシブルケーブル23は、その曲げ剛性が最も低く、曲げやすいものである。ここで、曲げの力に対する変形が小さい時は、剛性が高い、変形が大きい時は、剛性が低い、という。
上述のように構成された第1~第3フレキシブルケーブル21~23において、電力供給用の第1フレキシブルケーブル21は、信号供給用の第2フレキシブルケーブル22よりも、スパイラル状の外側S1に配置されている。また、第3フレキシブルケーブル23は、第2フレキシブルケーブル22よりも、スパイラル状の内側S2に配置されている。なお、本実施の形態1においては、第1~第3導体21a~23aの厚みに比例して、第1~第3フレキシブルケーブル21~23の曲げ剛性が高くなる例を用いて説明しているが、これに限られない。例えば、導体の厚み又は断面積が厚くても、フレキシブルケーブルとしては曲げ剛性が低くなる場合もある。このため、導体の厚み又は断面積に応じてフレキシブルケーブルを、スパイラル状の外側S1又は内側S2に配置するのではなく、曲げ剛性の高さに基づいて、フレキシブルケーブルをスパイラル状の外側S1又は内側S2に配置することが望ましい。具体的には、導体の厚み又は断面積に関わらず、曲げ剛性の高いフレキシブルケーブルを、スパイラル状の外側S1に配置すると共に、曲げ剛性の低いフレキシブルケーブルを、スパイラル状の内側S2に配置することが望ましい。また、第1~第3フレキシブルケーブル21~23は、互いに離間して配置されていると共に、互いに固定されることなく巻回されている。
ケーブル体20の+Z側の端部24(一方の端部)には、延長ケーブル体30が接続されている。端部24は、スパイラル状の中心軸A2に直交するX軸方向に平行な折り目F1、F2が形成され、+Z軸方向に平行に延設されてから、延長ケーブル体30の一端31に接続されている。端部24は、筐体60に対して非回転状態に筐体60内に配置されている。
ケーブル体20の-Z側の端部25(他方の端部)は、チャック装置100の上面(+Z側の面)に設けられているグロメット103を介して接続されている。これにより、図2に示すように、回転体40が回転すると、端部25も、回転体40と共に回転する。
延長ケーブル体30は、ケーブル体20とモータ本体11とを接続することで、ケーブル体20と共に、チャック装置100に電力を供給又は制御信号を伝送するために用いられる。延長ケーブル体30は、図3に示すように、ケーブル体20と同様に、3枚のフレキシブルケーブルが重ねられて構成されている。この延長ケーブル体30においては、図2及び図3に示すように、その一端31は、ケーブル体20の端部24に接続されると共に、他端は、筐体60と回転体40との隙間から引き出されて、第1モータユニット10近傍まで延びている。延長ケーブル体30は、筐体60に対して直接固定されていない状態で、筐体60内に配線されている。なお、本実施の形態1においては、ケーブル体20の+Z側の端部24及び延長ケーブル体30は、筐体60に対して直接固定されていない状態で、筐体60内に配線されているが、これに限られない。ケーブル体20の+Z側の端部24及び延長ケーブル体30は、グロメットによって、筐体60に支持されていてもよいし、その他の固定手段によって、筐体60に固定されていてもよい。
回転体40は、図2及び図4に示すように、円筒形状の部材である。回転体40の円筒形状の内部40aには、ケーブル体20が収容されている。この回転体40には、チャック装置100が固定されている。回転体40は、モータ本体11が有する出力軸10aの回転に伴って、ケーブル体20の端部25及びチャック装置100と共に回転する。回転体40は、回転体本体41と、アダプター42と、プーリ43と、ベアリング44a、44bとを有する。
回転体本体41は、筐体60にベアリング44a、44bを介して回転可能に取り付けられている。
アダプター42は、チャック装置100を回転体本体41に接続するためのものである。アダプター42は、下方からボルト等の留め具によって、回転体本体41に取り付けられると共に、下方からチャック装置100が、ボルト等の留め具によって取り付けられる。なお、本実施の形態1においては、回転体40は、アダプター42を有しているが、チャック装置100を回転体本体41に直接取り付けてもよい。この場合、回転体40は、アダプター42を有さず、アダプター42を割愛することができる。
プーリ43は、回転体本体41に固定されている。プーリ43は、例えば、タイミングプーリである。
ベルト50は、図2及び図5に示すように、モータ本体11の出力軸10aに固定されているプーリ13と、回転体本体41に固定されているプーリ43とに、張力がかかった状態に取り付けられている。ベルト50は、出力軸10aの回転運動を、回転体40に伝達する。ベルト50は、例えば、プーリ13、43に形成された歯に係合する複数の歯が形成されたタイミングベルトである。
筐体60は、回転体40や延長ケーブル体30、ケーブル体20の一部を覆うことで、各部材を保護するものである。
上述のように構成されたアクチュエータ1の動作について、図6を参照して説明する。
先ず、第1モータユニット10のモータ本体11に電力が供給されることによって、図6に示すように、第1モータユニット10の出力軸10aが回転する。出力軸10aが回転すると、出力軸10aの回転とともに、プーリ13も回転する。プーリ13が回転すると、ベルト50を介して、回転体40に固定されているプーリ43も、中心軸A1回りに回転し、これにより、回転体40及びチャック装置100も中心軸A1回りに回転する。例えば、出力軸10aが-180度まで逆転すると、回転体40及びチャック装置100は、図6(B)に示すように、-180度回転する。出力軸10aが+180度まで正転すると、回転体40及びチャック装置100は、図6(C)に示すように、+180度回転する。
チャック装置100が回転すると、図6(A)~(C)に示すように、チャック装置100に接続されているケーブル体20の-Z側の端部25も中心軸A1回りに回転する。すると、ケーブル体20の+Z側の端部24は、筐体60に対して非回転状態に筐体60内に配置されているため、-Z側の端部25は、非回転状態の+Z側の端部24に対して捻じれるように回転していく。これにより、スパイラル状のケーブル体20の半径Rが小さくなるように、且つ、巻数が多くなるようにケーブル体20が変形する。
以上、説明したように、本実施の形態1に係るアクチュエータ1では、ケーブル体20は、スパイラル状に巻回されている。このため、ケーブル体20の第1~第3フレキシブルケーブル21~23をコンパクトに配置することができる。
例えば、図7に示すように、ケーブル体220がゼンマイ状に巻回されている場合、巻回されたケーブル体220の半径R220が大きくなる。特に、チャック装置100の回転可能角度を大きくしようとすると、フレキシブルケーブル同士が接触しないように、フレキシブルケーブル同士の隙間221を確保するため、ケーブル体220の半径R220を大きくする必要が生じる。結果として、アクチュエータ1全体が大型化するおそれがある。
これに対して、本実施の形態1では、図3に示すように、ケーブル体20は、スパイラル状に巻回されていることから、フレキシブルケーブル同士の隙間を確保する必要がなく、ケーブル体20の第1~第3フレキシブルケーブル21~23をコンパクトに配置することができる。また、回転体40の円筒径を小さくすることができる。結果として、アクチュエータ1全体を小型化又はコンパクトにすることができる。
また、本実施の形態1では、ケーブル体20の一方の端部24は、筐体60に対して回転しない状態で筐体60に配置されると共に、他方の端部25は、チャック装置100の回転と共に回転するようにチャック装置100に接続されている。このため、図6に示すように、チャック装置100の回転に伴って、ケーブル体20の-Z側の端部25は、+Z側の端部24に対して捻じれるように回転することが可能になる。これにより、回転体40の円筒径を小さくすることができる。結果として、アクチュエータ1全体を小型化又はコンパクトにすることができる。
また、図7に示すケーブル体220では、ケーブル体220の中心軸A2に近い程、巻回されているフレキシブルケーブルの半径が小さくなるため、フレキシブルケーブルが局部的に屈曲し、フレキシブルケーブルに大きな応力が加わる。これに対して、本実施の形態1では、図3に示すように、ケーブル体20はスパイラル状に巻回されているため、ケーブル体20を構成する第1~第3フレキシブルケーブル21~23が局部的に屈曲することなく、均等に屈曲させることができ、第1~第3フレキシブルケーブル21~23に加わる応力を均等にすることができる。結果として、バランスのとれた捻回動作を可能にすると共に、捻回可能回数を多くすることができ、捻回寿命の長時間化を実現することができるアクチュエータ1を得ることができる。
また、本実施の形態1では、ケーブル体20においては、曲げ剛性が大きい第1フレキシブルケーブル21を、スパイラル状の外側S1となるように配置し、曲げ剛性が小さい第3フレキシブルケーブル23を、スパイラル状の内側S2となるように配置している。即ち、比較的曲げにくい第1フレキシブルケーブル21の半径を大きくすると共に、比較的曲げやすい第3フレキシブルケーブル23の半径を小さくしている。これにより、ケーブル体20を構成する第1~第3フレキシブルケーブル21~23に加わる応力を均等にすることができる。結果として、バランスのとれた捻回動作を可能にすると共に、捻回可能回数を多くすることができ、捻回寿命の長時間化を実現することができるアクチュエータ1を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1について説明したが、本発明は実施の形態1によって限定されるものではない。
例えば、実施の形態1に係るアクチュエータ1は、図2及び図5に示すように、ベルト50を有する折返しタイプのものであり、このベルト50が、モータ本体11の出力軸10aの回転運動を、回転体40に伝達している。しかしながら、これに限られない。アクチュエータ1は、ベルト50を有さず、モータ本体11の出力軸10aと回転体40とが直結されているものであってもよい。また、アクチュエータ1は、出力軸10aと回転体40とが一体となっているものであってもよい。また、モータ本体11の出力軸10aと回転体40とが直結されているものの場合、回転体40を有さず、モータ本体11の出力軸10aとチャック装置100とが直接直結されていてもよい。
また、本実施の形態1では、回転体40は、円筒形状の部材であり、ケーブル体20は、スパイラル状に巻回されて、回転体40の内部に配置されている。しかしながら、これに限られない。回転体40は、円筒形状以外の形状のものであってもよい。
また、本実施の形態1では、ケーブル体20は、第1~第3導体21a~23aの単位面積当りの許容電流が異なる複数の第1~第3フレキシブルケーブル21~23を有する。しかしながら、これに限られない。ケーブル体20は、導体部分の単位面積当りの許容電流が等しい複数のフレキシブルケーブルを有していてもよい。
また、本実施の形態1では、電力供給用の第1フレキシブルケーブル21の曲げ剛性は、信号供給用の第2フレキシブルケーブル22及び第3フレキシブルケーブル23の曲げ剛性よりも大きい。これは、一般的に、電力供給用の第1導体21aの断面積は、信号供給用の第2導体22a及び第3導体23aの断面積よりも大きいからである。しかしながら、これに限られない。例えば、信号供給用のフレキシブルケーブルには、比較的ノイズが許容されやすい電力供給用のフレキシブルケーブルと異なり、ノイズを抑制するためのシールドが施されることがある。シールドが施された信号供給用のフレキシブルケーブルの曲げ剛性は、シールドが施されていない電力供給用のフレキシブルケーブルの曲げ剛性よりも大きくなることが多い。したがって、電力供給用のものが、必ずしもスパイラル状の外側S1に配置される訳ではないため、電力供給又は信号供給の用途に関わらず、曲げ剛性の大きいフレキシブルケーブルを、スパイラル状の外側S1に配置することが望ましい。これにより、フレキシブルケーブルの種類(導線部分の断面積が大きいもの/小さいもの、シールド加工が施されたもの/施されていないもの、また、導線部分の断面積が同じであっても、フレキシブルケーブル内の導線部分の極数(本数)が異なるもの)によって異なる曲げ剛性の大きさに関わらず、曲げ剛性が大きいフレキシブルケーブルをスパイラル状の外側S1となるように配置し、曲げ剛性が小さいフレキシブルケーブルをスパイラル状の内側S2となるように配置することによって、バランスのとれた捻回動作を可能にすると共に、捻回可能回数を多くすることができ、捻回寿命の長時間化を実現することができるアクチュエータ1を得ることができる。
また、本実施の形態1では、電力を供給するためのケーブルと制御信号を伝送するためのケーブルを別々の第1~第3フレキシブルケーブル21~23として複数枚重ねて構成している。これにより、制御信号を伝送するための第2、第3フレキシブルケーブル22、23のみにノイズ対策のためのシールドを施したフレキシブルケーブルを採用することが可能になる。
また、ケーブル体20の巻回数は、アクチュエータ1の構造や形状によって適宜変更されるものである。ケーブル体20の巻回数は、図面によって示されているものに限定されない。
実施の形態2.
上記実施の形態1に係るアクチュエータ1は、チャック装置100を有するロータリーチャックである。しかしながら、ロータリーチャックに限られず、別の種類のアクチュエータ、例えば、スカラロボットであってもよい。以下、実施の形態2に係るスカラロボット2について図8~図18を参照して説明する。なお、以下の実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成については説明を省略すると共に、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
本実施の形態2に係るスカラロボット2は、図8に示すように、例えば、産業用ロボットとして用いられる水平多関節型のスカラロボットである。スカラロボット2は、第1モータユニット10と、ケーブル体20と、筐体60と、第1アーム110(回転部)と、第2アーム120と、第2アーム用筐体140とを備える。また、スカラロボット2は、図9に示すように、延長ケーブル体30、30Aと、第2モータユニット130と、Zモータユニット150と、Rモータユニット160と、ボールネジスプライン170とを備える。
このスカラロボット2は、図10に示すように、3つの運動軸L1~L3について運動する。詳しくは、運動軸L1を中心軸として第1アーム110が筐体60に対して回動すると共に、運動軸L2を中心軸として第2アーム120が第1アーム110に対して回動する。また、ボールネジスプライン170は、運動軸L3に沿って往復運動(直線運動)をすると共に、運動軸L3を回転軸として順逆双方向の回転運動をする。
第1モータユニット10は、図9に示すように、モータ本体11と、減速機15と、エンコーダ16と、減速機15等を収納、保護するモータハウジング12と、アクチュエータケーブル14と、出力軸10a(回転軸)と、タイミングベルト17とを有する。
モータ本体11は、例えば、サーボモータであり、ロータ、ステータ等を有している。モータ本体11には、電源からアクチュエータケーブル14を経由して電力が供給される。モータ本体11に電力が供給されることによって、モータ本体11のロータが回転する。このロータの回転運動は、タイミングベルト17によって減速機15に伝達される。そして、ロータの回転運動は、例えば、減速機15によって所定の減速比で減速されてから、出力軸10aに出力される。出力軸10aは、第1アーム110に接続されており、出力軸10aの回転とともに、第1アーム110は、運動軸L1を中心軸として回動する。エンコーダ16は、出力軸10aの回転位置、回転量、又は回転速度等を検出する。
アクチュエータケーブル14は、筐体60の後端面(+Y側の面)から引き出されている。引き出されたアクチュエータケーブル14は、図示しないコントローラに接続される。コントローラは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、主記憶部、補助記憶部等を含んで構成されている。コントローラは、第1モータユニット10、第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160のそれぞれのエンコーダ16、136、156、166からの信号等に基づいて、第1モータユニット10、第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160を制御する。スカラロボット2の動作の内容は、コントローラに接続されたティーチングペンダント等によって設定され、コントローラの記憶部に記憶される。コントローラのCPUは、記憶部からプログラムやデータを読み出して、プログラムの実行等を行う。
アクチュエータケーブル14は、例えば、モータケーブルやエンコーダケーブルであり、コントローラから、モータ本体11を制御するための信号を伝送したり、モータ本体11に電力を供給したりするために用いられる。また、アクチュエータケーブル14は、延長ケーブル体30を介して、ケーブル体20にも電気的に接続されている。
ケーブル体20は、図11及び図12に示すように、一部がスパイラル状に巻回され、第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160に電力を供給又は制御信号を伝送するために用いられる。このケーブル体20は、実施の形態1のものと同様に、第1フレキシブルケーブル21、第2フレキシブルケーブル22、及び第3フレキシブルケーブル23の3枚が重ねられて構成されている。本実施の形態2では、ケーブル体20は、3枚の第1~第3フレキシブルケーブル21~23が重ねられて構成されているが、重ねられる枚数は、これに限られず、任意である。ケーブル体20は、2枚のフレキシブルケーブルが重ねられて構成されていてもよいし、4枚以上のフレキシブルケーブルが重ねられて構成されていてもよい。
第1~第3フレキシブルケーブル21~23は、第1~第3導体21a~23aの単位面積当りの許容電流が互いに異なるものであり、実施の形態1と同じものが用いられている。
ケーブル体20は、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と、第2スパイラル状ケーブル部分20-2と、中継ケーブル部分20-3とを有する。
第1スパイラル状ケーブル部分20-1は、運動軸L1を中心軸としてスパイラル状に巻回されている部分である。第1スパイラル状ケーブル部分20-1は、筐体60と第1アーム110との連結部分に配置されている(図9参照)。
第2スパイラル状ケーブル部分20-2は、運動軸L2を中心軸としてスパイラル状に巻回されている部分である。第2スパイラル状ケーブル部分20-2は、第1アーム110と第2アーム120との連結部分に配置されている(図9参照)。
中継ケーブル部分20-3は、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と第2スパイラル状ケーブル部分20-2とを接続する部分である。中継ケーブル部分20-3は、第1スパイラル状ケーブル部分20-1及び第2スパイラル状ケーブル部分20-2とは異なり、スパイラル状に巻回されてはいない。この中継ケーブル部分20-3は、第1アーム110の内部に配線されている。
上述のように構成されているケーブル体20の一方の端部24には、延長ケーブル体30の-Y側の一端31が接続されている。端部24は、スパイラル状の運動軸L1に平行な折り目F1と、運動軸L1に直交する折り目F2とが形成されてから、延長ケーブル体30に接続されている。端部24は、筐体60に対して非回転状態に筐体60内に配置されている。ケーブル体20の他方の端部25には、延長ケーブル体30Aが接続されている。
延長ケーブル体30は、ケーブル体20と共に、第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160に電力を供給又は制御信号を伝送するために用いられる。延長ケーブル体30は、ケーブル体20と同様に、3枚のフレキシブルケーブルが重ねられて構成されている。この延長ケーブル体30は、筐体60に対して直接固定されていない状態で、筐体60内に配線されている。なお、本実施の形態2においては、延長ケーブル体30は、筐体60に対して直接固定されていない状態で、筐体60内に配線されているが、これに限られない。延長ケーブル体30は、筐体60に直接固定されていてもよい。
延長ケーブル体30Aは、ケーブル体20及び延長ケーブル体30と共に、第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160に電力を供給又は制御信号を伝送するために用いられる。延長ケーブル体30Aは、ケーブル体20及び延長ケーブル体30と同様に、3枚のフレキシブルケーブルが重ねられて構成されている。延長ケーブル体30Aは、第2アーム用筐体140に対して直接固定されていない状態で、第2アーム120に固定されている第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160に接続されている。
筐体60は、延長ケーブル体30やケーブル体20の一部を覆うことで、各部材を保護するものである。
第2モータユニット130は、第2アーム120を回動させるために用いられる。この第2モータユニット130は、モータ本体131と、減速機135と、エンコーダ136と、出力軸130a(回転軸)とを有する。モータ本体131、減速機135、及びエンコーダ136は、第2アーム120に固定され、出力軸130aは第1アーム110に接続されている。
モータ本体131は、例えば、サーボモータであり、ロータ、ステータ等を有している。モータ本体131には、電源からケーブル体20等を経由して電力が供給される。モータ本体131に電力が供給されることによって、モータ本体131のロータが回転する。このロータの回転運動は、例えば、減速機135によって所定の減速比で減速されてから、出力軸130aに出力される。出力軸130aは、第1アーム110に接続されているため、出力軸130aの回転とともに、第2アーム120は、第1アーム110に対して、運動軸L2を中心軸として回動する。エンコーダ136は、出力軸130aの回転位置、回転量、又は回転速度等を検出する。
第2アーム用筐体140は、第2モータユニット130やZモータユニット150、Rモータユニット160、ボールネジスプライン170の一部を覆うことで、各部材を保護するものである。
Zモータユニット150は、ボールネジスプライン170のスプライン軸をZ軸方向への直線運動をさせるために用いられる。Zモータユニット150は、ブラケット等を介して第2アーム120に固定されている。このZモータユニット150は、モータ本体151と、エンコーダ156と、出力軸150a(回転軸)と、タイミングベルト157とを有する。
モータ本体151は、例えば、サーボモータであり、ロータ、ステータ等を有している。モータ本体151には、外部電源からケーブル体20等を経由して電力が供給される。モータ本体151に電力が供給されることによって、モータ本体151のロータが回転する。このロータの回転運動は、タイミングベルト157を介して、所定の減速比で減速、または等速で出力され、ボールネジスプライン170のボールネジナット171に伝達される。スプライン軸の外周には、このボールネジナット171が螺合されているため、ボールネジナット171の回転運動が、スプライン軸の直線運動に変換される。この結果、スプライン軸は、回転運動をしない状態で直線運動を行う。エンコーダ156は、出力軸150aの回転位置、回転量、又は回転速度等を検出する。
Rモータユニット160は、ボールネジスプライン170のスプライン軸を回転運動させるために用いられる。Rモータユニット160は、第2アーム120に固定されている。このRモータユニット160は、モータ本体161と、エンコーダ166と、出力軸160a(回転軸)と、タイミングベルト167とを有する。
モータ本体161は、例えば、サーボモータであり、ロータ、ステータ等を有している。モータ本体161には、外部電源からケーブル体20等を経由して電力が供給される。モータ本体161に電力が供給されることによって、モータ本体161のロータが回転する。このロータの回転運動は、タイミングベルト167を介して、所定の減速比で減速、または等速で出力され、ボールネジスプライン170のスプライン軸に伝達される。これにより、スプライン軸は、直線運動をしない状態で回転運動を行う。エンコーダ166は、出力軸160aの回転位置、回転量、又は回転速度等を検出する。
なお、特許請求の範囲における、「回転部」に取り付けられている「電子機器」は、本実施の形態2においては、回転部としての第1アーム110に、第2アームを介して取り付けられている第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160が相当する。
ボールネジスプライン170は、ボールネジナット171及びスプライン軸等を有する。このボールネジスプライン170の下端(-Z側の端部)には、作業内容に合わせた任意の工具や機器が取り付けられる。
上述のように構成されたスカラロボット2の動作について図9、図13~図18を用いて説明する。スカラロボット2の動作は、例えば図示しないコントローラの記憶部に記憶されたプログラムをCPUが実行することで、開始され又は進行する。
先ず、図9及び図13に示すように、第1モータユニット10のモータ本体11に電力が供給されることによって、第1モータユニット10の出力軸10aが、例えば、特定の回転方向RD1に回転する。出力軸10aが回転すると、出力軸10aの回転とともに、第1アーム110も回転方向RD1に回転する。
第1アーム110が回転すると、図15及び図16に示すように、第1アーム110の内部に配線されているケーブル体20の中継ケーブル部分20-3も、運動軸L1回りに回転する。すると、第1スパイラル状ケーブル部分20-1の-Z側の端部26は、ケーブル体20の+Z側の端部24に対して平面視で時計回りに捻じれるように回転していく。これにより、第1スパイラル状ケーブル部分20-1の半径Rが大きくなるように、第1スパイラル状ケーブル部分20-1が変形する。
また、図9及び図13に示すように、第2モータユニット130のモータ本体131に電力が供給されることによって、第2モータユニット130の出力軸130aが、例えば、特定の回転方向RD2に回転する。出力軸130aが回転すると、出力軸130aの回転とともに、第2アーム120も回転方向RD2に回転する。
第2アーム120が回転すると、図15及び図16に示すように、ケーブル体20の端部25も、運動軸L2回りに回転する。すると、この端部25は、第2スパイラル状ケーブル部分20-2の-Z側の端部27に対して平面視で反時計回りに捻じれるように回転していく。これにより、第2スパイラル状ケーブル部分20-2の半径Rが大きくなるように、第2スパイラル状ケーブル部分20-2が変形する。
次に、図9及び図14に示すように、第1モータユニット10の出力軸10aが、回転方向RD1とは反対方向で回転方向RD3に回転すると、出力軸10aの回転とともに、第1アーム110も回転方向RD3に回転する。
第1アーム110が回転すると、図15及び図17に示すように、第1アーム110の内部に配線されているケーブル体20の中継ケーブル部分20-3も、運動軸L1回りに回転する。すると、第1スパイラル状ケーブル部分20-1の-Z側の端部26は、ケーブル体20の+Z側の端部24に対して平面視で反時計回りに捻じれるように回転していく。これにより、第1スパイラル状ケーブル部分20-1の半径Rが小さくなるように、第1スパイラル状ケーブル部分20-1が変形する。
また、図9及び図14に示すように、第2モータユニット130のモータ本体131に電力が供給されることによって、第2モータユニット130の出力軸130aが、例えば、回転方向RD2とは反対方向の回転方向RD4に回転すると、出力軸130aの回転とともに、第2アーム120も回転方向RD4に回転する。
第2アーム120が回転すると、図15及び図17に示すように、ケーブル体20の端部25も、運動軸L2回りに回転する。すると、この端部25は、第2スパイラル状ケーブル部分20-2の-Z側の端部27に対して平面視で時計回りに捻じれるように回転していく。これにより、第2スパイラル状ケーブル部分20-2の半径Rが小さくなるように、第2スパイラル状ケーブル部分20-2が変形する。
図18に示すように、コントローラが、第1モータユニット10の出力軸10aを回転させたり、第2モータユニット130の出力軸130aを回転させたり、もしくは、両方を同時に回転させたりすることで、第1アーム110及び第2アーム120を回動させる。この結果、ボールネジスプライン170のスプライン軸の下端、又は当該下端に取り付けられた工具を、プログラムによって設定された任意の位置まで、XY平面に水平に移動させる。
Zモータユニット150のモータ本体151に電力が供給されることによって、Zモータユニット150の出力軸150aが回転し、この結果、ボールネジスプライン170のスプライン軸は、運動軸L3に沿って+Z軸方向又は-Z軸方向に直線運動をする。また、Rモータユニット160のモータ本体161に電力が供給されることによって、Rモータユニット160の出力軸160aが回転し、この結果、ボールネジスプライン170のスプライン軸は、運動軸L3回りに回転する。すなわち、Zモータユニット150の出力軸150aのみが回転した場合には、スプライン軸は、直線運動をする。Rモータユニット160の出力軸160aのみが回転した場合は、スプライン軸は、運動軸L3回りに回転する。Zモータユニット150の出力軸150aとRモータユニット160の出力軸160aとのいずれも回転させた場合は、スプライン軸はスパイラル運動をする。
スカラロボット2のコントローラは、記憶部に記憶されたプログラムにしたがって、以上のような運動を反復させる。
以上、説明したように、本実施の形態2に係るスカラロボット2では、図9に示すように、第1スパイラル状ケーブル部分20-1は、筐体60と第1アーム110との連結部分に配置され、運動軸L1を中心軸としてスパイラル状に巻回されている。また、第2スパイラル状ケーブル部分20-2は、第1アーム110と第2アーム120との連結部分に配置され、運動軸L2を中心軸としてスパイラル状に巻回されている。このため、実施の形態1と同様に、ケーブル体20の3枚のフレキシブルケーブルをコンパクトに配置することができる。結果として、スカラロボット2全体をコンパクトにすることができる。また、本実施の形態2に係るスカラロボット2においても、実施の形態1に係るアクチュエータ1と同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態2に係るスカラロボット2では、図9及び図12に示すように、ケーブル体20は、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と、第2スパイラル状ケーブル部分20-2と、中継ケーブル部分20-3とを有する。これにより、3枚のフレキシブルケーブルが重ねられることで、全体として1本のフラットケーブルとして構成されている。しかしながら、これに限られない。図19~図21に示すスカラロボット3のように、ケーブル体20には、そのケーブル体20の中途の箇所に設けられた中継基板29を更に有していてもよい。
本実施の形態3においては、中継基板29には、中継ケーブル部分20-3の-Y側の端部28と、第2スパイラル状ケーブル部分20-2の-Z側の端部27とが接続されている。これにより、中継基板29は、中継ケーブル部分20-3と第2スパイラル状ケーブル部分20-2との間に設けられている。また、本実施の形態3においては、中継基板29は、第1アーム110の内部に固定されている。このため、中継ケーブル部分20-3の-Y側の端部28と、第2スパイラル状ケーブル部分20-2の-Z側の端部27とは、中継基板29を介して、第1アーム110に固定される。なお、本実施の形態3に係る第2スパイラル状ケーブル部分20-2においては、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と同様に、電力供給用の第1フレキシブルケーブルは、信号供給用の第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の外側に配置され、第3フレキシブルケーブルは、第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の内側に配置されている。このため、第2スパイラル状ケーブル部分20-2は、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と同様に、曲げ剛性が大きい第1フレキシブルケーブルを、スパイラル状の外側となるように配置し、曲げ剛性が小さい第3フレキシブルケーブルを、スパイラル状の内側となるように配置することができる。
以上、説明したように、本実施の形態3に係るスカラロボット3では、ケーブル体20の一部(第1スパイラル状ケーブル部分20-1、第2スパイラル状ケーブル部分20-2)は、スパイラル状に巻回されている。このため、実施の形態1、2と同様に、ケーブル体20の3枚のフレキシブルケーブルをコンパクトに配置することができる。結果として、スカラロボット3全体をコンパクトにすることができる。また、本実施の形態3に係るスカラロボット3においても、実施の形態1、2のものと同様の効果を奏することができる。
上記実施の形態3に係るスカラロボット3では、図21に示すように、中継基板29は、中継ケーブル部分20-3と第2スパイラル状ケーブル部分20-2との間に設けられている。しかしながら、これに限られない。例えば、図22に示すように、中継基板29は、中継ケーブル部分20-3の途中の箇所に設けられていてもよい。
実施の形態4.
上記実施の形態2、3に係るスカラロボット2、3では、図12、図21に示すように、ケーブル体20は、2つのスパイラル状に巻回されたスパイラル状ケーブル部分(第1スパイラル状ケーブル部分20-1、第2スパイラル状ケーブル部分20-2)を有する。しかしながら、これに限られない。ケーブル体20は、スカラロボット又はアクチュエータの構造や形状に応じて、3つ以上のスパイラル状ケーブル部分を有していてもよいし、図23~図25に示すスカラロボット4のように、スパイラル状に巻回されたスパイラル状ケーブル部分(第1スパイラル状ケーブル部分20-1)を1つのみ有していてもよい。
このスカラロボット4においては、第2スパイラル状ケーブル部分20-2に代わり、断面が円形の汎用のケーブル180が中継基板29から引き出されている。ケーブル180は、第2アーム120に固定されている第2モータユニット130、Zモータユニット150、及びRモータユニット160に接続されている。スカラロボット4のケーブル体20は、第2スパイラル状ケーブル部分20-2を有さないため、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と、中継ケーブル部分20-3と、中継基板29とから構成される。
以上、説明したように、本実施の形態4に係るスカラロボット4では、ケーブル体20の第1スパイラル状ケーブル部分20-1は、スパイラル状に巻回されている。このため、ケーブル体20の第1~第3フレキシブルケーブル21~23をコンパクトに配置することができる。結果として、スカラロボット4全体を小型化又はコンパクトにすることができる。また、本実施の形態4に係るスカラロボット4においても、実施の形態1~3のものと同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態2~4に係るスカラロボット2~4について説明したが、本発明は実施の形態2~4によって限定されるものではない。
例えば、実施の形態2~4に係るスカラロボット2~4は、2本の第1アーム110及び第2アーム120を有するスカラロボットである。しかしながら、これに限られず、3本以上のアームを有するスカラロボットであってもよい。この場合、ケーブル体20は、アームの本数に対応した本数のスパイラル状ケーブル部分を有する。
また、ケーブル体20の第1スパイラル状ケーブル部分20-1及び第2スパイラル状ケーブル部分20-2の巻回数は、スカラロボット2~4の構造や形状によって適宜変更されるものである。第1スパイラル状ケーブル部分20-1及び第2スパイラル状ケーブル部分20-2の巻回数は、図面によって示されているものに限定されない。
また、実施の形態2に係るスカラロボット2のケーブル体20の第2スパイラル状ケーブル部分20-2では、第1スパイラル状ケーブル部分20-1とは逆に、図11に示すように、電力供給用の第1フレキシブルケーブル21は、信号供給用の第2フレキシブルケーブル22よりも、スパイラル状の内側S2に配置されている。また、第3フレキシブルケーブル23は、第2フレキシブルケーブル22よりも、スパイラル状の外側S1に配置されている。しかしながら、これはあくまで例示であり、これに限られない。図26に示すように、第2スパイラル状ケーブル部分20-2においても、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と同様に、電力供給用の第1フレキシブルケーブル21は、信号供給用の第2フレキシブルケーブル22よりも、スパイラル状の外側S1に配置され、第3フレキシブルケーブル23は、第2フレキシブルケーブル22よりも、スパイラル状の内側S2に配置されていてもよい。この場合、第2スパイラル状ケーブル部分20-2においても、第1スパイラル状ケーブル部分20-1と同様に、曲げ剛性が大きい第1フレキシブルケーブル21を、スパイラル状の外側S1となるように配置し、曲げ剛性が小さい第3フレキシブルケーブル23を、スパイラル状の内側S2となるように配置することができる。これにより、第2スパイラル状ケーブル部分20-2を構成する第1~第3フレキシブルケーブル21~23に加わる応力を均等にすることができる。結果として、バランスのとれた捻回動作を可能にすると共に、捻回可能回数を多くすることができ、捻回寿命の長時間化を実現することができるスカラロボット2を得ることができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1:アクチュエータ
2,3,4:スカラロボット(アクチュエータ)
10:第1モータユニット(第1モータ)
10a:出力軸(回転軸)
11:モータ本体
12:モータハウジング
13:プーリ
14:アクチュエータケーブル
15:減速機
16:エンコーダ
17:タイミングベルト
20:ケーブル体
20-1:第1スパイラル状ケーブル部分
20-2:第2スパイラル状ケーブル部分
20-3:中継ケーブル部分
21:第1フレキシブルケーブル
21a:第1導体
22:第2フレキシブルケーブル
22a:第2導体
23:第3フレキシブルケーブル
23a:第3導体
24:端部(ケーブル体の一方の端部)
25:端部(ケーブル体の他方の端部)
26:(第1スパイラル状ケーブル部分の-Z側の)端部
27:(第2スパイラル状ケーブル部分の-Z側の)端部
28:(中継ケーブル部分の-Y側の)端部
29:中継基板
30,30A:延長ケーブル体
31:(延長ケーブル体の)一端
40:回転体
40a:内部
41:回転体本体
42:アダプター
43:プーリ
44a,44b:ベアリング
50:ベルト
60:筐体
100:チャック装置(回転部)
101:チャック装置本体
102R,102L:チャック爪
103:グロメット
104:カバー
110:第1アーム(回転部)
120:第2アーム
130:第2モータユニット(第2モータ)
130a:出力軸
131:モータ本体
135:減速機
136:エンコーダ
140:第2アーム用筐体
150:Zモータユニット
150a:出力軸
151:モータ本体
156:エンコーダ
157:タイミングベルト
160:Rモータユニット
160a:出力軸
161:モータ本体
166:エンコーダ
167:タイミングベルト
170:ボールネジスプライン
171:ボールネジナット
180:ケーブル
220:ケーブル体
221:隙間
A1,A2:中心軸
F1,F2:折り目
,R,R,R220:半径
S1:(スパイラル状の)外側
S2:(スパイラル状の)内側
L1:運動軸(第1運動軸)
L2:運動軸(第2運動軸)
L3:運動軸
RD1,RD2,RD3,RD4:回転方向

Claims (17)

  1. 第1モータが有する回転軸の回転に伴って、電子部品を有する、又は電子機器が取り付けられている回転部を回転させるアクチュエータであって、
    曲げ剛性の異なるフレキシブルケーブルが複数枚重ねられて構成されると共に、少なくとも一部がスパイラル状に巻回され、前記電子部品又は前記電子機器に電力を供給又は制御信号を伝送するためのケーブル体と、
    前記ケーブル体の少なくとも一部を覆う筐体と、
    を備え、
    前記ケーブル体の一方の端部は、前記筐体に対して回転しない状態で前記筐体に配置されると共に、他方の端部は、前記回転部の回転と共に回転するように前記回転部に接続されており、
    前記ケーブル体は、
    フラット状の第1フレキシブルケーブルと、
    前記第1フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第2フレキシブルケーブルと、を有し、
    前記第1フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の外側に配置されている、アクチュエータ。
  2. 前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルとは、スパイラル状に巻回されている部分において、互いに離間して配置されている、請求項に記載のアクチュエータ。
  3. 前記ケーブル体は、前記第2フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第3フレキシブルケーブルを有し、
    前記第3フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の内側に配置されている、請求項又はに記載のアクチュエータ。
  4. 前記回転軸を有する前記第1モータと、
    前記電子部品を有する、又は前記電子機器が取り付けられている前記回転部と、
    を備える、請求項1からのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記回転部が固定され、前記第1モータの前記回転軸の回転に伴って前記回転部と共に回転する回転体を備える、請求項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記回転体は、円筒形状の部材であり、
    前記ケーブル体のスパイラル状に巻回された部分は、前記回転体の内部に配置されている、請求項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記回転部は、作業対象のワークを掴むチャック装置である、請求項1からのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記アクチュエータは、スカラロボットであり、
    前記回転軸を有する前記第1モータと、
    前記筐体に回動可能に支持されている第1アームと、
    前記第1アームに回動可能に支持されている第2アームと、
    前記第1アーム又は前記第2アームに設けられ、前記第1アームに対して前記第2アームを回動させるための第2モータと、
    を備え、
    前記回転部は、前記第1アームであり、
    前記ケーブル体によって電力が供給又は制御信号が伝送される前記電子部品又は前記電子機器は、前記第2モータである、請求項1からのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  9. 前記ケーブル体は、
    前記筐体と前記第1アームとの連結部分に配置され、スパイラル状に巻回されている第1スパイラル状ケーブル部分を有する、請求項に記載のアクチュエータ。
  10. 前記ケーブル体は、
    前記第1アームと前記第2アームとの連結部分に配置され、スパイラル状に巻回されている第2スパイラル状ケーブル部分を有する、請求項に記載のアクチュエータ。
  11. 前記ケーブル体は、
    前記第1スパイラル状ケーブル部分と前記第2スパイラル状ケーブル部分とを接続する中継ケーブル部分を有する、請求項10に記載のアクチュエータ。
  12. 前記ケーブル体には、中継基板が設けられている、請求項から11のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  13. 筐体と、
    前記筐体に対して第1運動軸回りに回動可能に支持されている第1アームと、
    前記第1アームに対して第2運動軸回りに回動可能に支持されている第2アームと、
    前記第1アーム又は前記第2アームに設けられ、前記第1アームに対して前記第2アームを回動させるための第2モータと、
    曲げ剛性の異なるフレキシブルケーブルが複数枚重ねられて構成されると共に、少なくとも一部が前記第1アームの内部に配線され、前記第2モータに電力を供給又は制御信号を伝送するためのケーブル体と、
    を備え、
    前記ケーブル体は、前記筐体と前記第1アームとの連結部分に配置され、前記第1運動軸を中心軸としてスパイラル状に巻回されている第1スパイラル状ケーブル部分と、前記第1アームと前記第2アームとの連結部分に配置され、前記第2運動軸を中心軸としてスパイラル状に巻回されている第2スパイラル状ケーブル部分と、を有すると共に、
    フラット状の第1フレキシブルケーブルと、
    前記第1フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第2フレキシブルケーブルと、を有し、
    前記第1フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の外側に配置されている、スカラロボット。
  14. 前記第1フレキシブルケーブルと前記第2フレキシブルケーブルとは、スパイラル状に巻回されている部分において、互いに離間して配置されている、請求項13に記載のスカラロボット。
  15. 前記ケーブル体は、前記第2フレキシブルケーブルよりも曲げ剛性の低いフラット状の第3フレキシブルケーブルを有し、
    前記第3フレキシブルケーブルは、前記第2フレキシブルケーブルよりも、スパイラル状の内側に配置されている、請求項13又は14に記載のスカラロボット。
  16. 前記ケーブル体は、前記第1スパイラル状ケーブル部分と前記第2スパイラル状ケーブル部分とを接続する中継ケーブル部分を有する、請求項13から15のいずれか一項に記載のスカラロボット。
  17. 前記ケーブル体には、中継基板が設けられている、請求項13から16のいずれか一項に記載のスカラロボット。
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