JP2005247220A - スパイラルケーブル装置及び、これを用いた可変伝達比ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的な信頼性と、車両搭載性とを両立した優れたスパイラルケーブル装置及び、これを用いて構成した制御性に優れる可変伝達比ユニットを提供すること。
【解決手段】可変伝達比ユニット1は,入力軸と一体回転するブラシレスモータと、ブラシレスモータのモータ回転角を検出する回転角センサと、少なくともブラシレスモータに駆動電流を供給するモータリード線11a〜c及び回転角センサと電気的に接続したセンサリード線18a〜dを含むリード線群を、2群にグループ分けして並列配置した2本のフレキシブルフラットケーブル21、22を径方向に2重に巻回したスパイラルケーブル装置とを有してなる。スパイラルケーブル装置では、信号リード線18b、cが、モータリード線11a〜cと径方向に隣り合う位置を避けて配置されるように、2本のフレキシブルフラットケーブル21、22を巻回してある。
【選択図】図8

Description

本発明は,車両搭載性に優れ、かつ、電気的な信頼性が高いスパイラルケーブル装置及び、該スパイラルケーブル装置を用いた可変伝達比ユニットに関する。
従来、例えば、可変伝達比ユニットを備え、該可変伝達比ユニットの作用によりステアリングギア比を可変に構成したギア比可変パワーステアリング装置がある。その可変伝達比ユニットは、該可変伝達比ユニットと一体回転する駆動モータを内蔵すると共に、該駆動モータの回転に応じて、入力軸から出力軸に向けて回転運動を伝達する際の回転伝達比を変更するように構成される。
この可変伝達比ユニットでは、例えば、フレキシブルフラットケーブルを巻回したスパイラルケーブル装置を用いて、外部機器等から駆動モータに向けてその駆動電流を供給している(例えば、特許文献1参照。)。そして、上記スパイラルケーブル装置としては、例えば、複数のフレキシブルフラットケーブルを径方向に多重に巻回することにより、幅方向の寸法を短縮して小型化したものがある(例えば、特許文献2参照。)
特開2003−324836号公報 特開2003−324835号公報
しかしながら、上記従来のスパイラルケーブル装置及び、これを利用した可変伝達比ユニットでは、次のような問題がある。すなわち、リード線として、大電流である駆動電流を通電する電力線や、微弱信号を伝送する信号リード線等を並列配置した複数の上記フレキシブルフラットケーブルを、径方向に多重に巻回したスパイラルケーブル装置では、電力線の近傍に信号リード線が位置するおそれがある。たとえ、電力線と信号リード線とを別々のフレキシブルフラットケーブルに配置したとしても、電力線と信号リード線とが径方向に隣り合って位置するおそれがある。そして、このような場合には、電力線から信号リード線に電気的なノイズ等が混入するおそれがある。
そして、上記従来のスパイラルケーブル装置を用いて構成した可変伝達比ユニットでは、例えば、モータ回転角を検出するために内蔵した回転角センサの出力信号に、駆動モータに駆動電流を供給する電力線から電気的なノイズ等が混入するおそれがある。このモータ回転角は、可変伝達比ユニットの駆動モータを回転制御するのに必要な制御入力値であるため、モータ回転角の検知精度が十分でないと可変伝達比ユニットの制御性が良好でなくなるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、電気的な信頼性と、車両搭載性とを両立した優れたスパイラルケーブル装置及び、これを用いて構成した制御性が良好な可変伝達比ユニットを提供しようとするものである。
第1の発明は、筒状のカバーと、該カバーと相対的に回転可能な状態で、その内周側に配設されたスリーブと、少なくとも電動モータに駆動電流を供給するモータリード線及び通電する電流の大きさが0.1A以下である信号リード線を含むリード線群を、2群にグループ分けして並列配置した2本のフレキシブルフラットケーブルとを有してなり、上記各フレキシブルフラットケーブルの一方の端部を上記カバーに固定すると共に、他方の端部を上記スリーブに固定した状態で、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に2重に巻回したスパイラルケーブル装置において、
上記2本のフレキシブルフラットケーブルは、上記信号リード線が、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて配置されるように径方向に2重に巻回してあることを特徴とするスパイラルケーブル装置にある(請求項1)。
上記第1の発明のスパイラルケーブル装置では、2群にグループ分けした各リード線を、それぞれ並列配置した上記2本のフレキシブルフラットケーブルを、径方向に2重に巻回してある。
そして、上記スパイラルケーブル装置では、上記信号リード線が、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて配置されるように、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを2重に巻回してある。
上記のごとく、上記第1の発明のスパイラルケーブル装置では、上記信号リード線が、上記モータリード線と径方向に隣り合わないように配置される。
そのため、上記モータリード線から生じるおそれがある電気的なノイズ等が、上記信号リード線に混入するおそれが少ない。特に、上記カバーとスリーブとの相対回転により、上記各フレキシブルフラットケーブルが巻き締められて縮径し、上記2本のフレキシブルフラットケーブルの径方向の隙間が小さくなった場合にも、上記モータリード線から生じる電気的ノイズ等が上記信号リード線に混入するおそれが少ない。あるいは、上記カバーとスリーブとの相対回転により、上記各フレキシブルフラットケーブルが巻き緩められて拡径し、例えば、上記カバーの内周面に押し付けられて、上記2本のフレキシブルフラットケーブルが径方向に接近した場合にも、上記モータリード線から生じる電気的ノイズ等が上記信号リード線に混入するおそれが少ない。
特に、上記のごとく伝送する電流値が小さい上記信号リード線に対して電気的なノイズ等が混入すると、その影響により伝送する電流値や電圧値等が変動し易い。そのため、上記信号リード線を、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて配置することで、上記信号リード線への電気的なノイズの混入を抑制することが非常に有効である。
以上のように上記第1の発明のスパイラルケーブル装置では、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に重合することにより、並列配置方向の寸法を小型化して車両搭載性を高めてある。さらに、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に2重に巻回するに当たっては、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて上記信号リード線を配置することで、上記信号リード線への電気的なノイズ等の混入を抑制して電気的な信頼性を向上してある。
なお、上記リード線群を、2群にグループ分けする方法としては、上記モータリード線と上記信号線とを別々のグループに分ける方法のみならず、例えば、上記モータリード線あるいは上記信号線が複数本ある場合に、上記モータリード線あるいは上記信号線が両方のグループに含まれるようにグループ分けする方法もある。
第2の発明は、入力軸と一体回転する電動モータと、該電動モータのモータ回転角を検出する回転角センサと、少なくとも上記電動モータに駆動電流を供給するモータリード線及び上記回転角センサと電気的に接続したセンサリード線を含むリード線群を、2群にグループ分けして並列配置した2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に2重に巻回したスパイラルケーブル装置とを有してなり、上記電動モータのモータ軸の回転に応じて、上記入力軸から出力軸に向けて回転運動を伝達する際の回転伝達比を変更するように構成した可変伝達比ユニットにおいて、
上記センサリード線としては、少なくも上記回転角センサの出力電流を伝送する信号リード線があり、
上記スパイラルケーブル装置における上記2本のフレキシブルフラットケーブルは、上記信号リード線が、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて配置されるように径方向に2重に巻回してあることを特徴とする可変伝達比ユニットにある(請求項2)。
上記第2の発明の可変伝達比ユニットでは、上記スパイラルケーブル装置は、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを、径方向に2重に巻回してなる。
そのため、上記スパイラルケーブル装置は、上記各フレキシブルフラットケーブルの並列配置方向の幅を短縮することにより、並列配置方向の寸法を短縮できる。それ故、このスパイラルケーブル装置を備えた上記可変伝達比ユニットは、車両搭載性に優れたものとなる。
また、上記スパイラルケーブル装置では、上記信号リード線と上記モータリード線とが径方向に隣り合わないように、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に2重に巻回してある。
そのため、上記モータリード線から生じるおそれがある電気的なノイズ等が、上記信号リード線に混入するおそれが少ない。
以上のように上記第2の発明の可変伝達比ユニットは、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に2重に巻回することで上記並列配置方向の寸法を短縮してあると共に、上記信号リード線に電気的なノイズ等が混入するおそれを抑制した上記スパイラルケーブル装置を用いて構成したものである。
それ故、上記可変伝達比ユニットは、車両搭載性が良好であると共に、上記回転角センサにより上記モータ回転角を精度良く計測し得る優れた特性を有するものとなる。
なお、上記リード線群を、2群にグループ分けする方法としては、上記モータリード線と上記信号線とを別々のグループに分ける方法のみならず、例えば、上記モータリード線あるいは上記信号線が複数本ある場合に、上記モータリード線あるいは上記信号線が両方のグループに含まれるようにグループ分けする方法もある。
上記第1及び上記第2の発明において、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて上記信号リード線を配置する例としては、例えば、上記信号線と径方向に隣りあって上記モータリード線以外のリード線を配置するものや、上記信号線と径方向に隣り合う位置に、他方のフレキシブルフラットケーブルにおいて電気的に使用しないリード線を配置するものや、上記信号線と径方向に隣り合う位置に、他方のフレキシブルフラットケーブルにおける、例えば、被覆に用いる被服材料のみからなる部分を配置するものや、上記信号線と径方向に隣り合う位置には、他方のフレキシブルフラットケーブルが径方向に重合しないように上記2本のフレキシブルフラットケーブルを巻回するもの等がある。
上記第2の発明においては、上記電動モータは、ブラシレスモータであることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記ブラシレスモータを構成する各モータ相毎に、上記モータリード線が必要となり、その本数が多いため、上記第2の発明が特に有効となる。
また、上記可変伝達比ユニットは、複数のロックリード線を介して制御され、上記電動モータの回転を規制或いは規制を解除するよう構成したロック機構を有してなり、上記各ロックリード線は、上記2本のフレキシブルフラットケーブルのうちの同一のフレキシブルフラットケーブル、又は、異なるフレキシブルフラットケーブルに配置してあることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記ロック機構の動作により、上記可変伝達比ユニットを介して連結された上記入力軸と上記出力軸との相対回転を規制することができる。そのため、例えば、上記入力軸と上記出力軸とを直結したい場合には、上記ロック機構の作用により、上記可変伝達比ユニットによる上記回転伝達比を1に固定することができる。
また、上記回転角センサは、レゾルバであり、上記センサリード線として、2本の上記信号リード線と、上記レゾルバに励磁電圧を印加する励磁リード線と、グランド側に電気的に接続されたグランド線とを有してなり、
上記2本の信号リード線は、それぞれ、異なる上記フレキシブルフラットケーブルに配置してあり、かつ、他方の上記信号リード線と径方向に隣り合うようにしてあることが好ましい(請求項5)。
この場合には、一般に、精度が良く、動作信頼性の高い上記レゾルバを用いて上記モータ回転角を精度良く検出することができる。このレゾルバは、複数の上記信号リード線を有するため、上記各信号リード線への電気的なノイズ等の混入を抑制するという上記第2の発明の作用効果が特に有効となる。
さらに、上記レゾルバは、上記各信号リード線を介して伝送する出力電流が、特に微弱であるため、上記第2の発明の作用効果がさらに有効である。
また,上記各信号リード線は、上記各フレキシブルフラットケーブルの並列配置方向の端部に配置してあることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記各信号リード線を、上記各フレキシブルフラットケーブルの並列配置方向の端部に配置することで、上記各信号リード線に混入するおそれがある電気的なノイズ等を低減できる。
また、上記各信号リード線は、上記モータリード線以外のリード線を挟んで、並列配置方向に上記モータリード線と隣り合っていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記モータリード線以外の上記リード線を挟んで、上記モータリード線と上記信号リード線とを並列配置することで、上記モータリード線から生じるおそれがある電気的なノイズ等が、上記信号リード線に混入するおそれをさらに抑制することができる。
(実施例1)
本例の可変伝達比ユニット1について,図1〜図11を用いて説明する。
本例の可変伝達比ユニット1は,図1〜図3に示すごとく、入力軸(本例では、第1ステアリングシャフト321。)と一体回転するブラシレスモータ11と、該ブラシレスモータ11のモータ回転角を検出するレゾルバ18と、少なくともブラシレスモータ11に駆動電流を供給するモータリード線11a〜c及びレゾルバ18と電気的に接続したセンサリード線18a〜dを含むリード線群を、2群にグループ分けして並列配置した2本のフレキシブルフラットケーブル21、22を径方向に2重に巻回したスパイラルケーブル装置2とを有してなるものである。
この可変伝達比ユニット1は、ブラシレスモータ11のモータ軸115の回転に応じて、第1ステアリングシャフト321から出力軸(本例では、第2ステアリングシャフト322。)に向けて回転運動を伝達する際の回転伝達比を変更するように構成してある。
ここで、上記センサリード線18a〜dとしては、少なくもレゾルバ18の0.1A以下の出力電流を伝送する信号リード線18a、cがあり、上記スパイラルケーブル装置2では、各信号リード線18a、cが、モータリード線11a〜cと径方向に隣り合う位置を避けて配置されるように、2本のフレキシブルフラットケーブル21、22を巻回してある。
以下に、この内容について詳しく説明する。
本例の可変伝達比ユニット1は、図4に示すごとく,図示しないパワーシリンダを内蔵したステアリングギアボックス35と共に、ギア比可変パワーステアリング装置3を構成するものである。
このようなギア比可変パワーステアリング装置3では、操向ハンドル32と一体回転する第1ステアリングシャフト321と、ステアリングギアボックス35に嵌挿された第2ステアリングシャフト322とを連結するように可変伝達比ユニット1を配設してある。
本例のステアリングギアボックス35は、ラック・アンド・ピニオン形式のものである。そして,同図に示すごとく、このステアリングギアボックス35には,ラックバー351を貫通させて収容してあると共に,該ラックバー351と略直交する方向から第2ステアリングシャフト322を挿入し、両者をギア係合させてある。すなわち、このステアリングギアボックス35は,第2ステアリングシャフト322の回転運動を,ラックバー351の軸線方向の直線運動に変換するように構成してある。
なお、本例のギア比可変パワーステアリング装置3は、ステアリングギアボックス35に、油圧を動力源としたパワーシリンダを組み込んだ油圧式のパワーステアリング装置をベースとしたものである。上記パワーシリンダに代えて電動モータを内蔵した電動アクチュエータを組み込み、電動パワーステアリング装置をベースとしたギア比可変パワーステアリング装置を構成することもできる。
可変伝達比ユニット1は、図3に示すごとく、波動歯車減速機19とブラシレスモータ11とスパイラルケーブル装置2とを有してなる。そして、スパイラルケーブル装置2を用いて駆動電流を供給してブラシレスモータ11を回転させ、その回転動作を波動歯車減速機19に入力することにより、第1のステアリングシャフト321から第2のステアリングシャフト322へ回転動作を伝達する際の回転伝達比を変更できるように構成してある。
上記波動歯車減速機19は,同図に示すごとく,歯数が異なる一対のサーキュラスプライン191a、191bと、各サーキュラスプライン191a、191bの内周側に噛合するフレクスプライン193と,該フレクスプライン193の内周側に嵌合するウェーブジェネレータ192とを有するものである。
本例の可変伝達比ユニット1では,図3及び図5に示すごとく,第1のステアリングシャフト321は、ハウジング12を介設してサーキュラスプライン191aと一体回転するように構成される。また、第2のステアリングシャフト322はサーキュラスプライン191bと一体回転するように構成される。さらに、第1のステアリングシャフト321と一体回転するハウジング12内部に固定したブラシレスモータ11のモータ軸115は,打ち込みキー195を介設してウェーブジェネレータ192を構成するカム196に圧入してある。
上記可変伝達比ユニット1は、同図に示すごとく、ブラシレスモータ11の回転軸115の回転により、ウェーブジェネレータ192を回転させることで、その回転を減速してサーキュラスプライン191bに伝達するように構成されている。
なお、本例では、後述する伝達比制御コントローラ60(図9)を用いて、ブラシレスモータ11を制御し、可変伝達比ユニット1で実現される回転伝達比を調節している。
さらに、可変伝達比ユニット1は、図3に示すごとく、その内部に、ブラシレスモータ11と隣り合って、ロータ111の回転角、すなわちモータ回転角を検出するためのレゾルバ18を有している。このレゾルバ18は、ロータ111と一体回転する回転子181と、該回転子181の外周側に位置するよう、ハウジング12の内周に固定したコイル182とを含む。そして、レゾルバ18は、回転子181の回転に応じて変化するコイル182の誘起電圧を、伝達比制御コントローラ60に向けて出力するように構成してある。
このレゾルバ18は、2本のフレキシブルフラットケーブル21、22に配置した4本のセンサリード線18a〜d(図1及び図2参照。)を介して、伝達比制御コントローラ60と電気的に接続してある。本例では、レゾルバ18に励磁電圧を印加する励磁リード線18dと、グランドに電気的に接続されるグランド線18bと、センサ信号としてレゾルバ18の誘起電圧を伝送する第1の信号リード線18aと第2の信号リード線18cとがある。ここで、本例のレゾルバ18では、第1の信号リード線18aと第2の信号リード線18cとには、位相が90度ずれた正弦波状の誘起電圧が伝送される。そして、後述する伝達比制御コントローラ60では、各信号リード線18a、18cを伝送される2位相の誘起電圧を信号処理することで、モータ回転角を算出している。
ここで、第1の信号リード線18a及び第2の信号リード線18cに伝送される上記誘起電圧の変化は非常に微弱かつ微小であり、その電流値も非常に小さい。そのため、電気的なノイズ等の影響により、各信号リード線18a、18cに伝送される電流値や電圧値等が変動し易い。それ故、上記各信号リード線18a、18cに混入する電気的なノイズ等のレベルを低減できる本例のスパイラルケーブル装置2が有効となる。
なお、上記のごとく、本例では、回転角センサとしてレゾルバ18を用いたが、これに代えて、ホール素子を利用した回転角センサを用いることも良い。
また、本例の可変伝達比ユニット1は、図3及び図6に示すごとく、内部に、ロータ111とステータ112との相対回転をロック(規制)又はアンロック(規制解除)するロック機構15を有してなる。このロック機構15では、ブラシレスモータ11のステータ112側に、ピン軸151を中心にして回転するロックレバー150と、プランジャ154を吸引するロックソレノイド155とを配設してある。また、ロータ111側には、該ロータ111と一体回転するようロックプレート157を配設してある。ロックレバー150は、ピン軸151を挟んで位置する両端に、プランジャ154の先端部に係合する作用部153と、上記ロックプレート157の外周に係合する係合部152とを有している。また、ロックプレート157は、その外周部に、上記係合部152が係合する凹部158を形成してなる。
上記のロック機構15では、図6に示すごとく、ロックレバー150に対しては、図示しないスプリングによる付勢力が矢印D方向に作用している。そのため、ロックソレノイド155が吸引力を生じないとき(非動作時)には、ロックレバー150に対してピン軸151を中心とした時計方向(図中、矢印Dの方向。)の回転力が作用する。それ故、ロックレバー150の係合部152がロックプレート157の凹部158に係合し、ロータ111とステータ112(図3)との相対回転がロックされる。そして、ブラシレスモータ11の回転がロックされると、第1ステアリングシャフト321と第2ステアリングシャフト322とが直結され、可変伝達比ユニット1による回転伝達比が1となる。
一方、ロックソレノイド155に吸引力を生じさせ(動作時)、プランジャ154を吸引すると、ロックレバー150がピン軸151を中心にして反時計回り(図中、矢印Dと反対方向。)に回転し、係合部152がロックプレート157の外周部から離れる。そのため、本例のロック機構15では、ロックソレノイド155の動作時には、ロータ111とステータ112(図3)との相対回転が可能になる。
ロック機構15は、図2に示すごとく、二本一組のロックリード線15a、15bを介して、伝達比制御コントローラ60と電気的に接続してある。そのうちの1本は、バッテリ電圧12Vとグランド0Vとの間でチョッパー制御され、時間的に変動するチョッパー電圧を印加するロックリード線15aであり、他方の1本は、略一定に維持されるバッテリ電圧12Vを印加するロックリード線15bである。
そして、本例の可変伝達比ユニット1は、図3に示すごとく、車両側に固定される筒状のカバー25と、該カバー25と相対的に回転可能な状態で、第1ステアリングシャフト321の外周側に固定したスリーブ26とを有してなり、カバー25とスリーブ26との間に形成された空隙に、径方向に2重に巻回した第1のフレキシブルフラットケーブル21と第2のフレキシブルフラットケーブル22とを配置したスパイラルケーブル装置2を有している。
このスパイラルケーブル装置2では、各フレキシブルフラットケーブル21、22の一方の端部をスリーブ26に固定すると共に、それぞれの他方の端部をカバー25に固定してある。
なお、本例のカバー25は、その外周側に、車両に固定するための固定部251を有しており、該固定部251を介して車両側に固定してある。
また、上記可変伝達比ユニット1のハウジング12では、図3に示すごとく、第1ステアリングシャフト321側の端部側に、ブラシレスモータ11を収容する部分よりも小径であって、第1ステアリングシャフト321を嵌合する嵌合部125を形成してある。本例では、この嵌合部125に対して、スリーブ26を外挿して固定してある。
上記第1のフレキシブルフラットケーブル21は、図1に示すごとく、ブラシレスモータ11のU相、V相に接続されたモータリード線11a、b、センサリード線のうちの励磁リード線18d及び第1の信号リード線18aを並列配置したものである。また、上記第2のフレキシブルフラットケーブル22は、図2に示すごとく、ブラシレスモータ11のW相に接続されたモータリード線11c、センサリード線のうちのグランド線18b、第2の信号リード線18c及びロック機構15に接続されたロックリード線15a、bを並列配置したものである。
なお、ここで、ブラシレスモータ11の駆動電流を通電する各モータリード線11a〜cは、センサリード線18a〜d及び、ロックリード線15a、bよりも幅広に形成してある。本例では、センサリード線18a〜d及びロックリード線15a、bの幅w、厚さtなる断面形状に対して、各モータリード線11a〜cの断面形状は、同一の厚さtと、略3倍の幅3wとしてある。
第1のフレキシブルフラットケーブル21は、図1に示すごとく、並列配置方向の一方の端部である基準端部219側から、モータリード線11a、モータリード線11b、励磁リード線18d、第1の信号リード線18aを、この順番で並列配置してある。そして、本例の第1のフレキシブルフラットケーブル21は、1層に並列配置した各リード線を、可撓性のあるPETフィルム210により絶縁被覆したものである。
なお、本例の第1のフレキシブルフラットケーブル21では、同図に示すごとく、並列配置方向の上記各リード線の間隔を、上記センサリード線18a〜d及びロックリード線15a、bの幅と同じwとしてある。それ故、本例の第1のフレキシブルフラットケーブル21では、各モータリード線11a〜cの幅が、隣り合う2本の上記センサリード線18a〜d或いはロックリード線15a、bの並列配置幅と略一致する。
また、第2のフレキシブルフラットケーブル22は、図2に示すごとく、並列配置方向の一方の端部である基準端部229(第1のフレキシブルフラットケーブル21の基準端部と同じ側の端部。)側から、モータリード線11c、ロックリード線15a、b、グランド線18b及び第2の信号リード線18cを、この順番で並列配置してある。本例の第2のフレキシブルフラットケーブル22は、1層に並列配置した各リード線を、可撓性のあるPETフィルム220により絶縁被覆したものである。
なお、本例の第2のフレキシブルフラットケーブル22では、並列配置方向の上記各リード線の間隔を、上記センサリード線及びロックリード線の幅と同じwとしてある。
このスパイラルケーブル装置2では、図7に示すごとく、各フレキシブルフラットケーブル21、22は、それぞれの一方の端部をターミナル218、228を介してスリーブ26に固定してあり、それぞれの他方の端部をターミナル219、229を介してカバー25に固定してある。
そして、第1のフレキシブルフラットケーブル21を構成する各モータリード線11a、b、励磁リード線18d及び第1の信号リード線18aは、スリーブ26側のターミナル218を介して、ブラシレスモータ11のステータ112及び回転角センサと電気的に接続してあり、カバー25側のターミナル219を介して、伝達比制御コントローラ60と電気的に接続してある。
第2のフレキシブルフラットケーブル22を構成するモータリード線11c、グランド線18b、第2の信号リード線18c及び一対のロックリード線15a、bは、スリーブ26側のターミナル228を介して、ブラシレスモータ11のステータ112、回転角センサ18及びロック機構15と電気的に接続してあり、カバー25側のターミナル229を介して、伝達比制御コントローラ60と電気的に接続してある。
そして、上記スパイラルケーブル装置2では、図8に示すごとく、各フレキシブルフラットケーブル21、22の各基準端部219、229の並列配置方向の位置が略一致するように、第1のフレキシブルフラットケーブル21と第2のフレキシブルフラットケーブル22とを径方向に重合して巻回してある。
したがって、本例のスパイラルケーブル装置2では、U相のモータリード線11aとW相のモータリード線11cとが径方向に隣り合い、V相のモータリード線11bは、2本1組のロックリード線15a、bと径方向に隣り合う。
また、第1のフレキシブルフラットケーブル21において隣り合う励磁リード線18d及び第1の信号リード線18aの組み合わせは、第2のフレキシブルフラットケーブル22において隣り合うグランド線18b及び第2の信号リード線18cの組み合わせに対して、径方向に隣り合って配置される。
そして、可変伝達比ユニット1に組み付けたスパイラルケーブル装置2では、運転者が操向ハンドル32(図4)を操作すると第1ステアリングシャフト321が一体回転し、それに伴って、ハウジング12が回転する。そして、ハウジング12が回転すると、これと一体回転するスリーブ26と、車体側に固定したカバー25との間に相対回転が生じる。
カバー25に対してスリーブ26が相対的に左回転すると、スリーブ26の外周側に右巻きに巻回された各フレキシブルフラットケーブル21、22が巻き締められる。一方、カバー25に対してスリーブ26が相対的に右回転すると、スリーブ26の外周側に右巻きに巻回された各フレキシブルフラットケーブル21、22が巻き拡げられる。
本例のスパイラルケーブル装置2では、スリーブ26とカバー25とが相対回転する角度範囲が、各フレキシブルフラットケーブル21、22の巻回範囲に設定されている。そのため、上記のごとく、スリーブ26とカバー25との間に相対回転を生じても、伝達比制御コントローラ60と、ブラシレスモータ11、回転角センサ18及びロック機構15との間の電気的接続を確保できる。
次に、本例の可変伝達比ユニット1を制御する伝達比制御コントローラ60について説明する。
この伝達比制御コントローラ60は、図9に示すごとく、各種の演算を実施するCPU61と、演算プログラム等を格納するROM62と、演算エリア等として機能するRAM63と、外部センサ等とのインターフェースとしての入力インターフェース部64と、ブラシレスモータ11の各モータ相に供給する駆動電流を生成する駆動回路65とを有してなる。
この伝達比制御コントローラ60は、入力インターフェース部64を介して、車速値を検出する車速センサ601、操向ハンドル32(図4参照。)の操舵角を検出する操舵角センサ602及び、可変伝達比ユニット1が内蔵する回転角センサ18(図3参照。)と電気的に接続してある。ここで、この回転角センサ18は、上記のごとく、励磁リード線18d、第1及び第2の信号リード線18a、18c、グランド線18bを介して伝達比制御コントローラ60と電気的に接続してある。
伝達比制御コントローラ60は、車速値、操舵角を取り込むと共に、上記第1及び第2の信号リード線18a、18cを介して伝送されてきた2つのセンサ信号を取り込み、この2つのセンサ信号を信号処理することで、ブラシレスモータ11の回転角であるモータ回転角を算出するように構成してある。
そして、伝達比制御コントローラ60は、取り込んだ車速値、操舵角に基づいて、制御目標値としての目標モータ回転角を演算し、回転角センサ18で検出したモータ回転角が目標モータ回転角と略一致するようにブラシレスモータ11を制御する。本例では、駆動回路65の外部端子651に接続された各3本のモータリード線11a、11b、11cを介して、ブラシレスモータ11の各モータ相に駆動電流を供給して、ブラシレスモータ11の回転を制御するように構成してある。
以上のように、本例の可変伝達比ユニット1のスパイラルケーブル装置2では、上記第1のフレキシブルフラットケーブル21と、上記第2のフレキシブルフラットケーブル22とを、径方向に2重に巻回してある。
そのため、上記スパイラルケーブル装置2では、並列配置方向(軸方向)の寸法を短縮でき、このスパイラルケーブル装置2を備えた可変伝達比ユニット1は、車両搭載性に優れたものとなる。
上記第1のフレキシブルフラットケーブル21では、モータリード線11bと第1の信号リード線18aとの間に励磁リード線18dを配置することで、モータリード線11bから離れた端部に、第1の信号線18aを配置してある。また、上記第2のフレキシブルフラットケーブル22では、モータリード線11cを基準端部229側の端部に配置すると共に、該モータリード線11cとの間に、2本1組のロックリード線15a、b及びグランド線18bを配置して、反対側の端部に第2の信号リード線18cを配置してある。
つまり、本例のスパイラルケーブル装置2では、第1のフレキシブルフラットケーブル21の第1の信号リード線18aと、第2のフレキシブルフラットケーブル22の第2の信号リード線18cとは、共に、各フレキシブルフラットケーブル21、22における基準端部219、229とは反対側の端部に配置されている。そしてさらに、第1の信号線18aと第2の信号線18cとは、径方向に隣り合って配置されている。
以上のごとく、上記各フレキシブルフラットケーブル21、22では、上記各信号リード線18a、cを、並列配置方向の端部に配置してある。さらに、上記各信号リード線18a、cは、少なくとも1本のモータリード線11a〜c以外のリード線を挟んで、並列配置方向にモータリード線11a〜cと隣り合っている。
ここで、モータリード線11a〜cの周囲に生じるおそれがある磁場の磁界強度は、距離の2乗に反比例する。そのため、信号リード線18a、cとモータリード線11a〜cとを離して配置した上記各フレキシブルフラットケーブル21、22では、各信号リード線18a、cに対して、該信号リード線と並列配置されたモータリード線11a〜cから電気的なノイズが混入するおそれが少ない。
さらに、上記スパイラルケーブル装置2では、第1のフレキシブルフラットケーブル21と第2のフレキシブルフラットケーブル22とを径方向に重合して巻回する際、上記各信号リード線18a、cが径方向に隣り合うようにしてある。すなわち、各信号リード線18a、cを、モータリード線11a〜c等の電力線と径方向に隣り合わないように配置することで、モータリード線11a〜c等から各信号リード線18a、cに電気的なノイズ等が混入するおそれを少なくできる。
したがって、このスパイラルケーブル装置2を備えた可変伝達比ユニット1では、内蔵する回転角センサ18による検出信号を正確に出力できる。そして、この正確な検出信号に基づいてブラシレスモータ11を制御すれば、上記可変伝達比ユニット1を精度良く制御できる。
以上のように、本例の可変伝達比ユニット1は、小型化したスパイラルケーブル装置2を有する車両搭載性に優れたものである。そのうえ、このスパイラルケーブル装置2は、電気的な信頼性が高く、可変伝達比ユニット1の回転角センサ18による検出信号を正確に出力できる優れた品質を有するものである。
なお、本例では、第1のフレキシブルフラットケーブル21と第2のフレキシブルフラットケーブル22とを独立して構成したが、これに代えて、図10及び図11に示すごとく、あたかも両フレキシブルフラットケーブルを重ね合わせたごとく2層構造を呈するように各リード線を配置し、相互の電気的な絶縁性を確保しながら可撓性のあるPETフィルム230により絶縁被覆してフレキシブルフラットケーブル23を構成することもできる。
(実施例2)
本例は、実施例1に基づいて、各フレキシブルフラットケーブルの構成を変更した例である。この内容について、図12〜図14を用いて説明する。
本例の第1のフレキシブルフラットケーブル21は、図12に示すごとく、3本のモータリード線11a〜c、一方のロックリード線15a、励磁リード線18d及び第1の信号リード線18aを、この順番で並列配置したものである。ここで、本例の各モータリード線11a〜cは、センサリード線18a〜d及びロックリード線15a、b(幅w、厚さt)と相似形状を呈し、かつ、大型の幅w1,厚さt1の断面形状を呈している。
そして、3本のモータリード線11a〜c、一方のロックリード線15a、励磁リード線18d及び第1の信号リード線18aを並列配置するに当たっては、各リード線の片側の側面を同一面内に配置した状態でPETフィルム210により被覆してある。それ故、本例の第1のフレキシブルフラットケーブル21では、モータリード線11a〜cよりも薄く形成したロックリード線15a及びセンサリード線18d、18aを配置した部分に、凹み228が形成される。
第2のフレキシブルフラットケーブル22は、図13に示すごとく、一方のロックリード線15d、グランド線18b及び第2の信号リード線18cを、一層に並列配置したものである。本例の第2のフレキシブルフラットケーブル22に配置したリード線の本数は、上記第1のフレキシブルフラットケーブル21におけるモータリード線11a〜c以外のリード線の配置本数と一致してある。それ故、上記第2のフレキシブルフラットケーブル22は、その並列配置方向の幅が、上記第1のフレキシブルフラットケーブル21の凹み218(図12)の形成幅と略一致することになる。
したがって、本例のスパイラルケーブル装置2では、図14に示すごとく、第1のフレキシブルフラットケーブル21の凹み218を有効に活用して、配置効率良く、第2のフレキシブルフラットケーブル22を径方向に重合して配置することができる。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
なお、本例では、第1のフレキシブルフラットケーブル21と第2のフレキシブルフラットケーブル22とを独立して構成したが、これに代えて、図15に示すごとく、あたかも両フレキシブルフラットケーブルを重ね合わせたごとく2層構造を呈するように各リード線を配置し、相互の電気的な絶縁性を確保しながら可撓性のあるPETフィルム230により絶縁被覆してフレキシブルフラットケーブル23を構成することもできる。
実施例1における、第1のフレキシブルフラットケーブルの断面構造を示す断面図。 実施例1における、第2のフレキシブルフラットケーブルの断面構造を示す断面図。 実施例1における、可変伝達比ユニットの断面構造を示す断面図。 実施例1における、ギア比可変パワーステアリング装置を説明する説明図。 実施例1における、波動歯車減速機の構造を示す断面図(図3におけるA−A線矢視断面図。) 実施例1における、ロック機構を説明する説明図(図3におけるB−B線矢視断面図。) 実施例1における、スパイラルケーブル装置の断面構造を示す断面図(図3におけるC−C線矢視断面図。)。 実施例1における、径方向に多重に巻回した第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルとの隣接関係を説明する説明図。 実施例1における、伝達比制御コントローラの構成を示すブロック図。 実施例1における、その他のフレキシブルフラットケーブルの断面構造を示す断面図。 実施例1における、図10に示すフレキシブルフラットケーブルを巻回して収容したスパイラルケーブル装置の断面構造を示す断面図。 実施例2における、第1のフレキシブルフラットケーブルの断面構造を示す断面図。 実施例2における、第2のフレキシブルフラットケーブルの断面構造を示す断面図。 実施例2における、径方向に多重に巻回した第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルとの隣接関係を説明する説明図。 実施例2における、その他のフレキシブルフラットケーブルの断面構造を示す断面図。
符号の説明
1 可変伝達比ユニット
11 ブラシレスモータ
11a、11b、11c モータリード線
111 ロータ
112 ステータ
15 ロック機構
15a、15b ロックリード線
18 レゾルバ
18a〜d センサリード線
18a、18c 信号リード線
18b グランド線
18d 励磁リード線
19 波動歯車減速機
2 スパイラルケーブル装置
21、22、23 フレキシブルフラットケーブル

Claims (7)

  1. 筒状のカバーと、該カバーと相対的に回転可能な状態で、その内周側に配設されたスリーブと、少なくとも電動モータに駆動電流を供給するモータリード線及び通電する電流の大きさが0.1A以下である信号リード線を含むリード線群を、2群にグループ分けして並列配置した2本のフレキシブルフラットケーブルとを有してなり、上記各フレキシブルフラットケーブルの一方の端部を上記カバーに固定すると共に、他方の端部を上記スリーブに固定した状態で、上記2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に2重に巻回したスパイラルケーブル装置において、
    上記2本のフレキシブルフラットケーブルは、上記信号リード線が、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて配置されるように径方向に2重に巻回してあることを特徴とするスパイラルケーブル装置。
  2. 入力軸と一体回転する電動モータと、該電動モータのモータ回転角を検出する回転角センサと、少なくとも上記電動モータに駆動電流を供給するモータリード線及び上記回転角センサと電気的に接続したセンサリード線を含むリード線群を、2群にグループ分けして並列配置した2本のフレキシブルフラットケーブルを径方向に2重に巻回したスパイラルケーブル装置とを有してなり、上記電動モータのモータ軸の回転に応じて、上記入力軸から出力軸に向けて回転運動を伝達する際の回転伝達比を変更するように構成した可変伝達比ユニットにおいて、
    上記センサリード線としては、少なくも上記回転角センサの出力電流を伝送する信号リード線があり、
    上記スパイラルケーブル装置における上記2本のフレキシブルフラットケーブルは、上記信号リード線が、上記モータリード線と径方向に隣り合う位置を避けて配置されるように径方向に2重に巻回してあることを特徴とする可変伝達比ユニット。
  3. 請求項2において、上記電動モータは、ブラシレスモータであることを特徴とする可変伝達比ユニット
  4. 請求項2又は3において、上記可変伝達比ユニットは、複数のロックリード線を介して制御され、上記電動モータの回転を規制或いは規制を解除するよう構成したロック機構を有してなり、上記各ロックリード線は、上記2本のフレキシブルフラットケーブルのうちの同一のフレキシブルフラットケーブル、又は、異なるフレキシブルフラットケーブルに配置してあることを特徴とする可変伝達比ユニット。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項において,上記回転角センサは、レゾルバであり、上記センサリード線として、2本の上記信号リード線と、上記レゾルバに励磁電圧を印加する励磁リード線と、グランド側に電気的に接続されたグランド線とを有してなり、
    上記2本の信号リード線は、それぞれ、異なる上記フレキシブルフラットケーブルに配置してあり、かつ、他方の上記信号リード線と径方向に隣り合うようにしてあることを特徴とする可変伝達比ユニット。
  6. 請求項5において,上記各信号リード線は、上記各フレキシブルフラットケーブルの並列配置方向の端部に配置してあることを特徴とする可変伝達比ユニット。
  7. 請求項5又は6において、上記各信号リード線は、上記モータリード線以外のリード線を挟んで、並列配置方向に上記モータリード線と隣り合っていることを特徴とする可変伝達比ユニット。
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