JP7290027B2 - 定着装置、画像形成装置、制御方法及びコンピュータープログラム - Google Patents

定着装置、画像形成装置、制御方法及びコンピュータープログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置が備える定着装置において、定着温度を制御する技術に関する。
従来、定着装置において、定着ヒーターに対する通電を制御することにより、定着部材が目標温度となるように制御される。
特許文献1によると、定着装置において、無端状ベルトからなる定着スリーブの外周面に加圧ローラーが当接し、定着スリーブの内周側に配置された当接部材が、定着スリーブを介して加圧ローラーと当接してニップ部を形成する。また、定着スリーブを加熱する面状発熱体が、定着スリーブの内周面に当接して配置されている。さらに、定着スリーブの外周面の温度を検出する温度センサーが、定着スリーブの軸方向、中央部において、ニップ部とは反対側に配置されている。
特開2011-164264号公報 特開2006-106630号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ニップ部から離れた位置にある定着スリーブの外周面の温度を検出しており、熱源である面状発熱体から定着スリーブに供給される熱量に応じて、温度センサーによる検出温度と、ニップ部における定着スリーブの外周面の温度との間の温度差が変化する場合がある。つまり、温度センサーにより同じ温度が検出された場合であっても、ニップ部における温度が異なる場合がある。このため、温度センサーによる検出温度が目標温度となるように、面状発熱体から供給される熱量を制御しても、ニップ部における温度が一定になるとは限らず、シートに与える熱量に過不足が生じるという問題がある。
上記の問題を解決するため、本発明は、シートに対して適切な熱量を与えることができる定着装置、画像形成装置、制御方法及びコンピュータープログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一態様は、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置であって、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配される被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御手段と、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出手段と、前記温度差検出手段により検出された検出温度差を基にして、前記制御手段の目標温度を補正する補正手段とを備え、前記制御手段は、点灯比率に従って、前記熱源に対する電力の供給と遮断とを周期的に繰り返し、前記温度差検出手段による検出温度差の検出は、前記補正手段による目標温度の補正前に、前記制御手段において用いられた点灯比率に基づいて、前記検出温度差の推定をすることを特徴とする。
ここで、さらに、前記電力の供給と遮断とを一周期とする各周期において、前記熱源に対する電力の供給時間が占める点灯比率に対応付けて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との記憶温度差を記憶している温度差テーブルを有し、前記温度差検出手段は、前記温度差テーブルから、決定した前記点灯比率に対応する記憶温度差を読み出すことにより、前記検出温度差を推定してもよい。
ここで、さらに、前記電力の供給と遮断とを一周期とする各周期において、前記熱源に対する電力の供給時間が占める点灯比率に応じて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との関数温度差を出力する温度差関数を有し、前記温度差検出手段は、前記温度差関数を用いて、決定した前記点灯比率に応じた関数温度差を取得することにより、前記検出温度差を推定してもよい。
また、本開示の別の一態様は、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置であって、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配される被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御手段と、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出手段と、前記温度差検出手段により検出された検出温度差を基にして、前記制御手段の目標温度を補正する補正手段と、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段を備え、前記温度差検出手段は、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度と、前記温度検出手段により検出された検出温度との第二温度差を算出し、算出した前記第二温度差に基づいて、推定することより、前記検出温度差を検出することを特徴とする。
ここで、さらに、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度と、前記温度検出手段により検出されるべき検出温度との第二温度差に対応付けて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との記憶温度差を記憶している温度差テーブルを有し、前記温度差検出手段は、前記温度差テーブルから、算出した前記第二温度差に対応する記憶温度差を読み出すことにより、前記検出温度差を推定してもよい。
ここで、さらに、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度と、前記温度検出手段により検出されるべき検出温度との第二温度差に応じて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との関数温度差を出力する温度差関数を有し、前記温度差検出手段は、前記温度差関数を用いて、算出した前記第二温度差に対応する関数温度差を取得することにより、前記検出温度差を推定してもよい。
また、本開示の別の一態様は、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置であって、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配される被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御手段と、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出手段と、前記温度差検出手段により検出された検出温度差を基にして、前記制御手段の目標温度を補正する補正手段と、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段と、前記定着ベルトを挟んで、前記第二温度検出手段と対向する位置に、前記定着ベルトの内周面の温度を測定により検出する第三温度検出手段を備え、前記温度差検出手段は、前記第三温度検出手段により検出された第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度との第三温度差を算出し、算出した前記第三温度差に基づいて、前記検出温度差を検出することを特徴とする。
ここで、さらに、前記第三温度検出手段により検出されるべき第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度との第三温度差に対応付けて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との記憶温度差を記憶している温度差テーブルを有し、前記温度差検出手段は、前記温度差テーブルから、算出した前記第三温度差に対応する記憶温度差を読み出すことにより、前記検出温度差を検出してもよい。
ここで、さらに、前記第三温度検出手段により検出されるべき第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度との第三温度差に応じて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との関数温度差を出力する温度差関数を有し、前記温度差検出手段は、前記温度差関数を用いて、算出した前記第三温度差に応じた関数温度差を取得することにより、前記検出温度差を検出してもよい。
ここで、前記補正手段は、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との温度差に対応付けて、前記目標温度に対する温度補正量を記憶している補正量テーブルを有し、前記補正量テーブルから、検出された前記検出温度差に対応する温度補正量を読み出し、読み出した前記温度補正量により、前記目標温度を補正してもよい。
ここで、前記補正手段は、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との温度差に応じて、前記目標温度に対する温度補正量を出力する補正関数を有し、前記補正関数を用いて、検出された前記検出温度差に応じた温度補正量を取得し、取得した前記温度補正量により、前記目標温度を補正してもよい。
また、本開示の一態様は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置であって、上記定着装置を備えることを特徴とする。
また、本開示の一態様は、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御方法であって、前記定着装置は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、前記制御方法は、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、前記温度差検出ステップにより検出された検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを含み、前記制御ステップは、点灯比率に従って、前記熱源に対する電力の供給と遮断とを周期的に繰り返し、前記温度差検出ステップによる検出温度差の検出は、前記補正ステップによる目標温度の補正前に、前記制御ステップにおいて用いられた点灯比率に基づいて、前記検出温度差の推定をすることを特徴とする。
また、本開示の別の一態様は、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御方法であって、前記定着装置は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、前記制御方法は、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、前記温度差検出ステップにより検出された検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを含み、前記定着装置は、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段とを備え、前記温度差検出ステップは、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度と、前記温度検出手段により検出された検出温度との第二温度差を算出し、算出した前記第二温度差に基づいて、推定することより、前記検出温度差を検出することを特徴とする。
また、本開示の別の一態様は、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御方法であって、前記定着装置は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、前記制御方法は、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、前記温度差検出ステップにより検出された検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを含み、前記定着装置は、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段と、前記定着ベルトを挟んで、前記第二温度検出手段と対向する位置に、前記定着ベルトの内周面の温度を測定により検出する第三温度検出手段とを備え、前記温度差検出ステップは、前記第三温度検出手段により検出された第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度との第三温度差を算出し、算出した前記第三温度差に基づいて、前記検出温度差を検出することを特徴とする。
また、本開示の一態様は、定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御用のコンピュータープログラムであって、前記コンピュータープログラムは、前記定着装置内のコンピューターに、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、前記温度差検出ステップにより検出された前記検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを実行させ、前記制御ステップは、点灯比率に従って、前記熱源に対する電力の供給と遮断とを周期的に繰り返すように、制御し、前記温度差検出ステップによる検出温度差の検出は、前記補正ステップによる目標温度の補正前に、前記制御ステップにおいて用いられた点灯比率に基づいて、前記検出温度差の推定をするためのコンピュータープログラムことであることを特徴とする。
また、本開示の一態様は、定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段とを備え、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御用のコンピュータープログラムであって、前記コンピュータープログラムは、前記定着装置内のコンピューターに、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、前記温度差検出ステップにより検出された前記検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを実行させ、前記温度差検出ステップは、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度と、前記温度検出手段により検出された検出温度との第二温度差を算出し、算出した前記第二温度差に基づいて、推定することより、前記検出温度差を検出するためのコンピュータープログラムであることを特徴とする。
また、本開示の一態様は、定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段と、前記定着ベルトを挟んで、前記第二温度検出手段と対向する位置に、前記定着ベルトの内周面の温度を測定により検出する第三温度検出手段とを備え、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御用のコンピュータープログラムであって、前記コンピュータープログラムは、前記定着装置内のコンピューターに、前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、前記温度差検出ステップにより検出された前記検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを実行させ、前記温度差検出ステップは、前記第三温度検出手段により検出された第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度との第三温度差を算出し、算出した前記第三温度差に基づいて、前記検出温度差を検出するためのコンピュータープログラムであることを特徴とする。
上記の構成によると、シートに対して適切な熱量を与えることができるという優れた効果を奏する。
実施の形態の画像形成装置10の概略構成を示す図である。 定着部13の概略断面を示す概略断面図である。 定着ベルト52の一部分が定着ヒーター54の近傍、定着ヒーター54の近傍と定着ニップ57との間、及び、定着ニップ57の直前の位置に到達したときのそれぞれの場合について、定着ベルト52の内部で熱が伝達される様子を示す概念図である。 定着ベルト52の内部における厚み方向の温度変化を示すグラフである。 定着ベルト52の一部分が定着ヒーター54の近傍、定着ヒーター54の近傍と定着ニップ57との間、及び、定着ニップ57の直前の位置に到達したときのそれぞれの場合について、定着ベルト52の内周面及び外周面の温度変化を示すグラフである。 定着ヒーターの点灯DUTYが低い場合における、目標温度、センサー検出温度及び定着ニップ直前における狙いの温度の時間経過に伴う変化を示すグラフである。 定着ヒーターの点灯DUTYが高い場合における、目標温度、センサー検出温度及び定着ニップ直前における狙いの温度の時間経過に伴う変化を示すグラフである。 主制御部100等の構成を示すブロック図である。 温度差テーブル121のデータ構造を示す図である。 補正量テーブル131のデータ構造を示す図である。 温度差関数を図的に示す図である。 補正関数を図的に示す図である。 プリンター制御部108及び定着装置制御部109における動作を示すフローチャートである。 目標温度、定着ニップ直前における狙いの温度、センサー検出温度及び定着ニップ直前における温度の時間経過に伴う変化を示すグラフである。 変形例(1)の定着部13Aの概略断面を示す概略断面図である。 変形例(1)の温度差テーブル141のデータ構造を示す図である。 変形例(1)の温度差を図的に示す図である。 変形例(1)における動作を示すフローチャートである。 変形例(2)の定着部13Bの概略断面を示す概略断面図である。 変形例(2)の温度差テーブル151のデータ構造を示す図である。 変形例(2)における動作を示すフローチャートである。
1 実施の形態
以下、本発明に係る実施の形態としての画像形成装置10について、図面を参照しながら説明する。
1.1 画像形成装置10
画像形成装置10は、図1に示すように、所謂タンデム型のカラープリンター装置である。画像形成装置10は、PC(パーソナルコンピューター)等の外部端末装置からプリントジョブを受信し、受信したプリントジョブに従って、電子写真方式により記録シート上に画像を形成する。
画像形成装置10においては、筐体底部に、記録シートを収容し、給送する給紙装置12が設けられ、給紙装置12の上方に、電子写真方式により画像を形成するプリンター装置11が設けられている。また、プリンター装置11内には、シート上に形成されたトナー像を加熱及び加圧により定着させる定着装置15が配されている。
外部端末装置から受信したプリントジョブには、画像データが含まれている。画像データは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の多値デジタル信号からなる。受信した画像データは、後述する主制御部100において各種のデータ処理を受け、更にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される。
プリンター装置11は、中間転写ベルト、中間転写ベルトを張架する駆動ローラー、従動ローラー、バックアップローラー、中間転写ベルトに対向して中間転写ベルトの走行方向Aに沿って所定間隔で配置された再現色毎の作像部、定着部13、主制御部100等からなる。
各作像部は、像担持体である感光体ドラム、感光体ドラム表面を露光走査するためのLEDアレイ、帯電チャージャー、現像器、クリーナー及び1次転写ローラーなどからなる。
給紙装置12は、サイズの異なる記録シートを収容する複数の給紙カセットと、この記録シートを各給紙カセットから搬送路に繰り出すための複数のピックアップローラーとから構成されている。
各作像部において、各感光体ドラムは、帯電チャージャーにより一様に帯電され、LEDアレイにより露光を受け、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成される。各静電潜像は、それぞれ各色の現像器により現像され、各感光体ドラムの表面に各色(Y~K色)のトナー像が形成され、トナー像は、中間転写ベルトの裏面側に配設された各1次転写ローラーの静電作用により、中間転写ベルトの表面上に順次転写される。
一方、給紙装置12のいずれかの給紙カセットから、各作像部による作像動作に合わせて、記録シートSが給送され、2次転写ローラーとバックアップローラーとが中間転写ベルトを挟んで対向する位置(2次転写位置)へと搬送路上を搬送され、2次転写位置で、2次転写ローラーの静電的作用により、中間転写ベルト上のY~K色のトナー像が記録シートSへ2次転写される。Y~K色のトナー像が2次転写された記録シートは、さらに定着部13まで搬送される。
記録シートSの表面のトナー像は、定着部13において、加圧ローラー51(加圧部材)と、これに圧接された定着ベルト52との間に形成される定着ニップ57(図2)を通過する際に、加熱及び加圧により、記録シートSの表面に融着して定着される。記録シートSは、定着部13を通過した後、トレイ14へ送出される。
1.2 定着部13
定着部13は、図2に示すように、定着パッド56と加熱ローラー53との間に、無端状の定着ベルト52が巻回され、加圧ローラー51が、定着ベルト52を介して、定着パッド56(被加圧部材)を押圧するように、構成されている。
記録シートSが、定着ベルト52と加圧ローラー51との接触により形成された定着ニップ57を通過すると、記録シートS上に転写されたトナー像が、加熱及び加圧により、記録シートSに定着する。
(加圧ローラー51)
加圧ローラー51は、金属、例えば、アルミニウムを材料とする筒状の芯金の周面に、ゴム等により形成された弾性層が被覆され、さらにその周面に耐熱離型層を被覆して、形成されている。加圧ローラー51は、図示していない付勢部材の付勢力により、定着ベルト52を介して、定着パッド56を押圧する。これにより、定着ベルト52と加圧ローラー51との接触領域である定着ニップ57が形成される。
加圧ローラー51は、定着装置制御部109(図8)の制御の元で、駆動モーター(図示していない)の回転駆動力により回転する。定着ベルト52は、加圧ローラー51の回転に従動して周回し、加熱ローラー53は、定着ベルト52の周回運動に従動して、回転する。
(加熱ローラー53)
加熱ローラー53は、金属、例えば、アルミニウムを材料とする筒状の芯金の周面に、耐熱離型層を被覆して、形成されている。芯金の内部に、熱源としての定着ヒーター54(熱源)を内蔵する。定着ヒーター54は、一例として、ハロゲンヒーターである。定着ヒーター54は、供給される電力により、発熱量が変化する。
加熱ローラー53及び定着ヒーター54は、定着ベルト52の内周側に配され、加熱ローラー53の外周面の一部分は、定着ベルト52の内周面の一部分に当接している。定着ヒーター54から供給される熱は、定着ベルト52に伝達される。
(定着パッド56及び支持部材55)
定着パッド56は、耐熱樹脂から形成されている。定着パッド56の加圧ローラー51側の面の断面は、記録シートSの搬送方向下流側に向かうに従って、加圧ローラー51側へ次第に突出する曲線形状となっている。定着パッド56は、加圧ローラー51側とは反対側の面において、支持部材55により支持されている。
支持部材55は、金属、例えば、アルミニウムを材料とし、その断面形状は、コの字状である。
定着パッド56及び支持部材55は、定着ベルト52の内周側に配されている。
(定着ベルト52)
定着ベルト52は、無端の帯板状に形成され、定着パッド56と加熱ローラー53に張架されており、加圧ローラー51の駆動力により、従動して、矢印X方向に周回走行する。定着ベルト52は、ポリイミドにより形成された基層の上層に、ゴムにより形成された弾性層が被覆され、さらにその上層面を被覆するように、PFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)又はPTFE(4フッ化エチレン樹脂)で形成された離型層である表層部が被覆されている。
図2に示すように、定着ベルト52の周回路上、定着ベルト52と加熱ローラー53とが当接する位置に相当する定着ベルト52の外周面から、一定間隔を開けた位置に、定着ベルト52の外周面の温度を測定する温度センサー58が設けられている。つまり、温度センサー58は、定着ヒーター54から所定距離内の位置(定着ヒーター54の近傍)に、設けられている。また、温度センサー58は、定着ヒーター54から所定距離内の位置のうち、定着ニップ57に最も近い位置に設けられるとしてもよい。
主制御部100に含まれ、後述する定着装置制御部109内のヒーター制御部111(図8)は、温度センサー58により検知された定着ベルト52の外周面の温度及び定着部13の目標温度を基にして、点灯DUTY(点灯比率)に従って、周期的にオンとオフを繰り返す制御信号(図6、図7)を生成し、生成した制御信号を駆動回路110(図1、図8)に対して供給する。駆動回路110は、全波整流された交流電流を、制御信号を用いてスイッチングして、電力の供給と遮断とを周期毎に繰り返す駆動電流を生成し、生成した駆動電流を、加熱ローラー53を加熱する定着ヒーター54に対して供給する。こうして、ヒーター制御部111は、点灯DUTYに従って、定着ヒーター54に対する電力の供給と遮断とを周期毎に繰り返すことにより、温度センサー58により検出される検出温度が目標温度となるように、定着ヒーター54に対する電力の供給を制御する。ここで、点灯DUTYとは、駆動電流における各周期において定着ヒーター54に対する電力の供給時間が占める比率である(又は、制御信号における各周期においてONの時間が占める比率である)。
(定着ベルト52の内部における温度の伝達)
上述したように、定着ベルト52は、加熱ローラー53に架けられているので、加熱ローラー53に内蔵される定着ヒーター54により供給される熱は、加熱ローラー53を介して、定着ベルト52に伝達される。この熱伝達の様子を定着ベルト52のある一部分を例に、図3を用いて説明する。
図3は、定着ベルト52の周回走行に伴って、その一部分が、定着ヒーター54の近傍から定着ニップ57の位置に移動するまでの間のうち、(a)その部分が定着ヒーター54の近傍に到達したとき(時刻t=t0)、(b)その部分が定着ヒーター54の近傍と定着ニップ57との間に到達したとき(時刻t=tm)、及び、(c)その部分が定着ニップ57の直前の位置に到達したとき(時刻t=tn)のそれぞれについて、定着ベルト52の内部で熱が伝達される様子を模式的に示している。
図3において、断面221、231、241は、それぞれ、定着ベルト52の一部分が上記の(a)、(b)及び(c)の位置に到達した場合における、定着ベルト52のその部分における、軸方向の断面図である。
断面221は、定着ベルト52の一部分が(a)の位置に到達した場合を示すので、定着ベルト52の外周面221bよりも、内周面221aに近い側に、熱222が到達している。
次に、断面231は、定着ベルト52の一部分が(b)の位置に到達した場合を示すので、熱は、内周面231aに近い側から、内周面231aと外周面231bとの間の中央部231cに移動し、中央部231cに熱232が到達している。
さらに、断面241は、定着ベルト52の一部分が(c)の位置に到達した場合を示すので、熱は、内周面241aに近い側から、外周面241bに近い側に移動し、外周面241bに近い側に熱242が到達している。
なお、図3は、(a)、(b)及び(c)の各断面における温度の変化を示すのではなく、熱の移動を示しているので、注意が必要である。
(定着ベルト52の内部における厚み方向の温度差)
次に、図4に、定着ベルト52の所定位置における内周面の温度と外周面の温度との間の厚み方向の温度変化を示す。この図において、横軸に、定着ベルト52の厚み方向を示し、縦軸に、温度を示す。このグラフ上の点203は、定着ベルト52の内周面に対応する横軸方向の位置201に、内周面の温度205をプロットしたものであり、点204は、定着ベルト52の外周面に対応する横軸方向の位置202に、外周面の温度206をプロットしたものである。内周面の温度205は、外周面の温度206よりも高い。点203と点204を結ぶ仮想線207に示すように、定着ベルト52の内部の温度は、一定ではなく、内周面から外周面に向けて、内周面における温度と外周面における温度との間に温度差が生じていると考えられる。
(外周面と内周面における温度の変化)
次に、図5に、定着ベルト52の一部分が、上記の(a)、(b)及び(c)の位置に到達した場合における、その部分の外周面と内周面における温度の変化を、それぞれ、折れ線267、268により、示す。この図において、横軸に、時間を示し、縦軸に、温度を示す。
ここで、折れ線267、268は、定着ヒーター54から、ある一定の熱供給P-Aがされる場合(定着ヒーター54の点灯DUTYがある一定の値(点灯DUTY-A)である場合)における温度の変化を示している。
この図において、点261及び点264は、それぞれ、定着ベルト52の一部分が、(a)の位置に到達した場合における時刻(t=t0)に対応する横軸方向の位置251に、内周面の温度271及び外周面の温度274をプロットしたものである。
また、点262及び点265は、それぞれ、定着ベルト52の一部分が、(b)の位置に到達した場合における時刻(t=tm)に対応する横軸方向の位置252に、内周面の温度272及び外周面の温度275をプロットしたものである。
さらに、点263及び点266は、それぞれ、定着ベルト52の一部分が、(c)の位置に到達した場合における時刻(t=tn)に対応する横軸方向の位置253に、内周面の温度273及び外周面の温度276をプロットしたものである。
図5から分かるように、定着ベルト52の一部分が、上記の(a)の位置から(c)の位置に移動するにつれて、その部分の内周面における温度は、低下し、一方、その部分の外周面における温度は、上昇している。これは、加熱ローラー53に内蔵される定着ヒーター54により供給される熱が、加熱ローラー53を介して、定着ベルト52の内周面から外周面に伝達されるからである。
また、定着ベルト52の一部分が定着ヒーター54の近傍に到達したとき(時刻t=t0)の定着ベルト52の外周面の温度274と、その部分が定着ニップ57の直前の位置に到達したとき(時刻t=tn)の定着ベルト52の外周面の温度276との間には、温度差TgapAが生じている。
従って、定着ヒーター54の近傍における定着ベルト52の外周面の温度を測定し、その温度が目標温度となるように、定着ヒーター54に対して通電制御しても、定着ヒーター54の近傍における定着ベルト52の外周面の温度は、温度差TgapAだけ、定着ニップ57の直前の位置における定着ベルト52の外周面の温度とは、異なることとなる。
この温度差TgapAは、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の内周面と外周面との間の温度差に依存して生じる、と考えられる。
(熱供給が異なる場合の外周面と内周面における温度の変化)
また、図5に、定着ヒーター54からの熱供給が、熱供給P-Aより多い場合(定着ヒーター54の点灯DUTYが、点灯DUTY-Aより高い場合)に、定着ベルト52の一部分が、上記の(a)、(b)及び(c)の位置に到達した場合における、その部分の外周面と内周面における温度の変化を、それぞれ、折れ線267a、268aにより、示す。
この場合、折れ線268aにより示す、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の外周面の温度は、折れ線268により示す温度274と同じであり、変化はない。一方で、折れ線267aにより示す、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の内周面の温度は、折れ線267により示す温度271よりも高くなる。このため、折れ線267aにより示す、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の内周面の温度も、折れ線267により示す温度273よりも高くなる。また、折れ線268aにより示す、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の外周面の温度も、折れ線268により示す、温度276よりも高くなる。この結果、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の外周面の温度と、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の外周面の温度との温度差TgapBは、温度差TgapAよりも、大きくなる。
さらに、図5に、定着ヒーター54からの熱供給が、熱供給P-Aより少ない場合(定着ヒーター54の点灯DUTYが、点灯DUTY-Aより低い場合)に、定着ベルト52の一部分が、上記の(a)、(b)及び(c)の位置に到達した場合における、その部分の外周面と内周面における温度の変化を、折れ線267b、268bにより、示す。
この場合、折れ線268bにより示す、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の外周面の温度は、折れ線268により示す温度274と同じであり、変化はない。一方で、折れ線267bにより示す、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の内周面の温度は、折れ線267により示す温度271よりも低くなる。このため、折れ線267bにより示す、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の内周面の温度も、折れ線267により示す温度273よりも低くなる。また、折れ線267bにより示す、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の外周面の温度も、折れ線267により示す温度276よりも低くなる。この結果、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の外周面の温度と、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の外周面の温度との温度差TgapCは、温度差TgapAよりも、小さくなる。
このように、定着ヒーター54からの熱供給が少ない(定着ヒーター54の点灯DUTYが低い)場合と、定着ヒーター54からの熱供給が多い(定着ヒーター54の点灯DUTYが高い)場合とでは、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の外周面の温度と、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の外周面の温度との温度差に、違いが生じる(TgapB>TgapC)。
このように、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52の外周面の温度と、定着ニップ57の直前の位置での定着ベルト52の外周面の温度との温度差は、定着ヒーター54による発熱量の大小によって、変動すると考えられる。
(時間の経過に伴う温度変化)
次に、図6の上段に、定着ヒーター54からの熱供給が少ない場合(定着ヒーター54の点灯DUTYが低い場合)における、目標温度282、温度センサー58による検出温度の時間的変化283、及び、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度の時間的変化284を示し、図6の下段に、ONとOFFとを切り換えて、定着ヒーター54に対する通電を制御するための制御信号281を示す。なお、図6において、横軸は、時間の経過を示す。また、図6の上段において、縦軸は、温度を示し、図6の下段において、縦軸は、制御信号のONとOFFの変化を示す。
また、図7の上段に、定着ヒーター54からの熱供給が多い場合(定着ヒーター54の点灯DUTYが高い場合)における、目標温度292、温度センサー58による検出温度の時間的変化293、及び、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度の時間的変化294を示し、図7の下段に、定着ヒーター54に対する通電を制御するための制御信号291を示す。なお、図7において、横軸は、時間の経過を示す。また、図7の上段において、縦軸は、温度を示し、図7の下段において、縦軸は、制御信号のONとOFFの変化を示す。
図6においては、温度センサー58により検出した温度の時間的変化283が目標温度282に近づくように、制御信号281の点灯DUTYが設定される。この場合、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度の時間的変化284は、検出した温度の時間的変化283との間で、一定の温度差Tgap2を有している。
これに対して、図7においては、温度センサー58により検出した温度の時間的変化293が目標温度292に近づくように、制御信号291の点灯DUTYが設定される。この場合、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度の時間的変化294は、検出した温度の時間的変化293との間で、一定の温度差Tgap3を有している。
このように、図6に示す温度差Tgap2と、図7に示す温度差Tgap3とは、異なっている(Tgap2<Tgap3)。つまり、定着ヒーター54からの熱供給が少ない(定着ヒーター54の点灯DUTYが低い)場合と、定着ヒーター54からの熱供給が多い(定着ヒーター54の点灯DUTYが高い)場合とでは、目標温度は、同じであるが、図6に示す温度差Tgap2と図7に示す温度差Tgap3とに違いが生じるのである。
以上説明したように、定着ヒーター54の近傍での定着ベルト52内の厚み方向の内周面の温度と外周面の温度との温度差に依存して、定着ヒーター54の近傍で検出した定着ベルト52の外周面の温度と、定着ニップ57における定着ベルト52の外周面の温度との間に温度差が生じる。この結果、定着ヒーター54の近傍で検出した定着ベルト52の外周面の温度が、目標温度となるように、定着ヒーター54を制御しても、定着ヒーター54の発熱量の大小によって、画像形成装置10のシステム速度、記録シートの種類が同一である等の条件下であっても、定着ニップ57において、記録シートに供給する熱量が不足し、又は、過剰となる恐れがある。
そこで、本発明では、定着ベルト52の内周面の温度と外周面の温度との間の厚み方向の傾きを示す温度差を算出(又は推定)し、算出(又は推定)された温度差をもとに、定着部13における目標温度を補正することにより、記録シートへの熱供給量を最適化する。
1.3 主制御部100
主制御部100は、図8に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、画像メモリ104、記憶部105、画像処理部106、ネットワーク通信部107、プリンター制御部108、定着装置制御部109等から構成されている。
主制御部100は、外部端末装置からプリントジョブを受信すると、受信したプリントジョブに従って、画像メモリ104、記憶部105、画像処理部106、ネットワーク通信部107、プリンター制御部108、定着装置制御部109等を統一的に制御して、電子写真方式により記録シート上に画像を形成して出力させる。
画像処理部106は、例えば、外部端末装置から受信したプリントジョブに従って、R、G、Bの多値デジタル信号からなる画像データに対して、各種のデータ処理をして、Y、M、C、Kの各再現色の画像データに変換する。
プリンター制御部108は、給紙装置12からの給送動作やプリンター装置11の再現色毎の作像部の作像動作などを統一的に制御し、画像形成動作を実行させる。
定着装置制御部109は、定着部13における定着動作を制御する。定着装置制御部109の詳細については、後述する。
ネットワーク通信部107は、LANなどのネットワークを介して、外部端末装置からプリントジョブを受信する。また、ネットワーク通信部107は、必要に応じて、外部端末装置に対して、メッセージ等を出力する。
RAM103は、各種の制御変数などを一時記憶すると共に、CPU101によるプログラム実行時のワークエリアを提供する。
ROM102には、プリント動作などの各種ジョブを実行させるための制御プログラムなどが格納されている。
CPU101は、ROM102に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、画像処理部106、ネットワーク通信部107、プリンター制御部108、定着装置制御部109等を制御する。例えば、CPU101は、制御プログラムに従って動作することにより、ネットワーク通信部107によりプリントジョブを受信すると、プリンター制御部108に指示して、そのプリントジョブに基づき、画像形成動作を実行させる。
画像メモリ104は、プリントジョブ等の画像データを一時的に記憶する。
記憶部105については、以下に詳述する。
なお、上述した定着装置制御部109、記憶部105、駆動回路110及び定着部13は、定着装置15を構成している。
1.4 記憶部105
記憶部105は、例えば、不揮発性の半導体メモリ等から構成されている。
記憶部105は、図8に示すように、目標温度140を記憶するための領域を備え、補正量テーブル131及び温度差テーブル121を記憶している。
(目標温度140)
目標温度140は、定着部13において設定されるべき温度を示す。目標温度140は、ヒーター制御部111により、設定される。
(温度差テーブル121)
温度差テーブル121は、ヒーター制御部111から駆動回路110に対して供給される制御信号の点灯DUTYと、定着ベルト52内部の温度差との関係を示すデータテーブルである。
ここで、定着ベルト52内部の温度差は、例えば、定着ベルト52の周回路のうち、温度センサー58が配置されている位置におけるものである。なお、定着ベルト52内部の温度差は、定着ベルト52の周回路上、定着ヒーター54の配置位置から、周回方向、定着ニップ57の手前までの間のいずれかの位置におけるものであるとしてもよい。
温度差テーブル121は、図9に示すように、複数の温度差情報を含んでいる。各温度差情報は、点灯DUTY及び温度差から構成される。
温度差情報において、点灯DUTYが30%未満であるとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が小さいことを示す「小」が設定されている。
また、温度差情報において、点灯DUTYが30%以上、70%未満であるとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が中程度であることを示す「中」が設定されている。
さらに、温度差情報において、点灯DUTYが70%以上であるとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が大きいことを示す「大」が設定されている。
温度差テーブル121のデータ構造は、上記の通りであるので、温度差テーブル121を用いることにより、ヒーター制御部111から駆動回路110に対して供給される制御信号の点灯DUTYから、推定値として、定着ベルト52内部の温度差を求めることができる。
(補正量テーブル131)
補正量テーブル131は、定着ベルト52内部の温度差と、定着ニップ57において設定されるべき目標温度に対する温度補正量との関係を示すデータテーブルである。
補正量テーブル131は、図10に示すように、複数の温度補正情報を含んでいる。各温度補正情報は、温度差及び温度補正量から構成される。
温度補正情報において、定着ベルト52内部の温度差が小さいことを示す「小」が設定されているとき、温度補正量として、「+5°c」が設定されている。
また、温度補正情報において、定着ベルト52内部の温度差が中程度であることを示す「中」が設定されているとき、温度補正量として、「0°c」が設定されている。
さらに、温度補正情報において、定着ベルト52内部の温度差が大きいことを示す「大」が設定されているとき、温度補正量として、「-5°c」が設定されている。
補正量テーブル131のデータ構造は、上記の通りであるので、補正量テーブル131を用いることにより、定着ベルト52内部の温度差から、定着ニップ57において設定されるべき目標温度の温度補正量を求めることができる。
(温度差関数及び補正関数)
記憶部105は、図9に示す温度差テーブル121及び図10に示す補正量テーブル131に代えて、温度差関数及び補正関数を記憶している、としてもよい。
温度差関数は、ヒーター制御部111から駆動回路110に対して供給される制御信号の点灯DUTYの値に応じて、定着ベルト52の内周面と外周面との温度差を出力する。
図11に、温度差関数における点灯DUTYの値と温度差との関係を、図的に示す。この図において、線411、線412及び線413は、点灯DUTYの値と温度差との関係を示す。
線411に示すように、点灯DUTYが30%未満であるとき、温度差として、「小」が設定されている。
また、線412に示すように、点灯DUTYが30%以上、70%未満であるとき、温度差として、「中」が設定されている。
さらに、線413に示すように、点灯DUTYが70%以上であるとき、温度差として、「大」が設定されている。
温度差関数は、上記の通りであるので、温度差関数を用いることにより、ヒーター制御部111から駆動回路110に対して供給される制御信号の点灯DUTYから、定着ベルト52内部の温度差を求めることができる。
また、補正関数は、温度差に応じて、定着部13において設定されるべき目標温度に対する温度補正量を、推定値として、出力する。
図12に、補正関数における温度差と温度補正量との関係を、図的に示す。この図において、点421、点422及び点423は、温度差と温度補正量との関係を示す。
点421に示すように、温度差が「小」であるとき、温度補正量として、「+5°c」が設定されている。
また、点422に示すように、温度差が「中」であるとき、温度補正量として、「0°c」が設定されている。
さらに、点423に示すように、温度差が「大」であるとき、温度補正量として、「-5°c」が設定されている。
補正関数は、上記の通りであるので、補正関数を用いることにより、定着ベルト52内部の温度差から、定着部13において設定されるべき目標温度に対する温度補正量を求めることができる。
1.6 定着装置制御部109
定着装置制御部109(図8)は、CPU、ROM、RAM等(図示していない)から構成される。ROM又はRAMには、制御用のコンピュータープログラムが記憶されている。また、RAMは、各種の制御変数などを一時記憶すると共に、CPUによるプログラム実行時のワークエリアを提供する。
定着装置制御部109は、その機能として、図8に示すように、ヒーター制御部111、補正処理部112(補正手段)及び温度差検出部113(温度差検出手段)から構成されている。
ROM又はRAMに記憶されている制御用のコンピュータープログラムに従って、CPUが動作することにより、ヒーター制御部111、補正処理部112及び温度差検出部113は、これらの機能を果たす。
(1)ヒーター制御部111
(定着ヒーター54に対する電力供給の制御)
ヒーター制御部111は、温度センサー58により検出される検出温度が目標温度140となるように、一周期において定着ヒーター54に対する電力の供給時間が占める点灯DUTY(点灯比率)に従って、定着ヒーター54に対する電力の供給と遮断とを、周期毎に繰り返す。
(温度設定)
ヒーター制御部111は、プリンター制御部108から、ウォームアップモード、プリントモード及び省電力モード等のモードの指定、記録シートに形成すべき画像の種類(文字か写真か等)の指定等を受け取る。これらの指定を受け取ると、ヒーター制御部111は、受け取った指定に基づいて、定着部13において設定されるべき目標温度を設定し、設定した目標温度を、目標温度140として、記憶部105に書き込む。
(差分算出)
ヒーター制御部111は、定着部13の温度センサー58から、温度センサー58により検出された検出温度を受け取る。また、ヒーター制御部111は、記憶部105から、目標温度140を読み出す。
次に、ヒーター制御部111は、次の式により、目標温度140と検出された検出温度との差分を算出する。
差分=目標温度-検出温度
(点灯DUTY算出)
次に、ヒーター制御部111は、算出した差分が0であるか否か、つまり、検出温度が目標温度から所定範囲内であるか否かを判断する。
次に、差分が0である場合、つまり、検出温度が目標温度から所定範囲内である場合、ヒーター制御部111は、現在の点灯DUTYを変更することなく、現在の点灯DUTYにより、オンとオフを繰り返す制御信号を駆動回路110に対して、供給する。また、この場合、ヒーター制御部111は、温度差検出部113に対して、温度差の検出を開始するよう指示する。
検出温度が目標温度から所定範囲内ではなく、差分が正である場合、ヒーター制御部111は、定着ヒーター54の点灯時間が現在より、所定時間だけ長くなるように、現在の点灯DUTYを変更し、点灯DUTYを変更した後のオンとオフを繰り返す制御信号を駆動回路110に対して、供給する。
検出温度が目標温度から所定範囲内ではなく、差分が負である場合、ヒーター制御部111は、定着ヒーター54の点灯時間が現在より、所定時間だけ短くなるように、現在の点灯DUTYを変更し、点灯DUTYを変更した後のオンとオフを繰り返す制御信号を駆動回路110に対して、供給する。
また、ヒーター制御部111は、継続して、点灯DUTYを温度差検出部113に対して出力する。
(2)温度差検出部113
温度差検出部113は、以下に示すようにして、記録シートが定着ニップ57を通過する時間帯に、定着ベルト52の周回路上、温度センサー58の配置位置に対応する位置において、定着ベルト52の内周面と外周面との温度差を、補正処理部112により目標温度が補正される前に、ヒーター制御部111により用いられた点灯DUTYに基づいて、推定することにより、検出する。
温度差検出部113は、ヒーター制御部111から、温度差の検出を開始する指示を受け取る。この指示を受け取ると、以下に示すように、温度差検出部113は、平均DUTYを算出し、温度差を取得する。
(平均DUTYの算出)
温度差検出部113は、ヒーター制御部111から、継続して、点灯DUTYを受け取る。温度差検出部113は、所定の期間、受け取った点灯DUTYの平均値を算出する。
(温度差の取得)
温度差検出部113は、記憶部105に記憶されている温度差テーブル121から、算出した点灯DUTYの平均値に対応する温度差を読み出すことにより、温度差を取得する。温度差検出部113は、取得した温度差を補正処理部112に対して、出力する。
(3)補正処理部112
補正処理部112は、以下に示すようにして、温度差を基にして、目標温度を補正する。
(温度補正量の取得)
補正処理部112は、温度差検出部113から温度差を受け取る。
次に、補正処理部112は、記憶部105に記憶されている補正量テーブル131から、受け取った温度差に対応する温度補正量を読み出すことにより、温度補正量を取得する。
(目標温度の補正)
次に、補正処理部112は、取得した温度補正量により、既に設定され、記憶部105に書き込まれた目標温度140を補正する。
例えば、受け取った温度補正量が「-5°c」である場合には、補正処理部112は、記憶部105に書き込まれた目標温度140に、「-5°c」を加算して、目標温度を補正し、補正後の目標温度を、目標温度140として、記憶部105に書き込む。
また、受け取った温度補正量が「5°c」である場合には、補正処理部112は、記憶部105に書き込まれた目標温度140に、「5°c」を加算して、目標温度を補正し、補正後の目標温度を、目標温度140として、記憶部105に書き込む。
1.7 画像形成装置10の動作
画像形成装置10の動作について、特に、プリンター制御部108及び定着装置制御部109における動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
画像形成装置10は、利用者から印刷の指示を受け付ける(ステップS100)。
ヒーター制御部111は、定着部13において設定されるべき目標温度を設定し、設定した目標温度を、目標温度140として、記憶部105に書き込む(ステップS101)。
次に、定着部13の温度センサー58は、定着ベルト52の外周面の温度TAを検出する。ヒーター制御部111は、温度センサー58から検出温度TAを受け取る(ステップS102)。
次に、ヒーター制御部111は、目標温度140と検出された検出温度TAとの差分(=目標温度-検出温度)を算出する(ステップS103)。
次に、ヒーター制御部111は、差分が0であるか否か(つまり、検出温度TAが目標温度140から所定範囲内であるか否か)を判断する(ステップS104)。
差分が0でない場合(つまり、検出温度TAが目標温度140から所定範囲内でない場合)(ステップS104で「≠0」)、算出した差分に基づいて、ヒーター制御部111は、現在の点灯DUTYを変更した点灯DUTYを算出し、点灯DUTYを変更した後のオンとオフを繰り返す制御信号を駆動回路110に対して、供給する(ステップS105)。
差分が0である場合(つまり、検出温度TAが目標温度140から所定範囲内である場合)(ステップS104で「=0」)、ヒーター制御部111は、現在の点灯DUTYの変更を行わない。
駆動回路110は、制御信号を用いて駆動電流を生成し、生成した駆動電流を、定着ヒーター54に対して供給する。定着ヒーター54は、駆動電流により点灯する(ステップS106)。
次に、定着装置制御部109は、温度の補正が終了したか否かを判断する(ステップS107)。温度の補正が終了していないと判断される場合(ステップS107で「NO」)、温度差検出部113は、所定の期間、受け取った点灯DUTYの平均値を算出する(ステップS108)。
次に、温度差検出部113は、温度差テーブル121から、算出した点灯DUTYの平均値に対応する温度差を読み出す(ステップS109)。
次に、補正処理部112は、補正量テーブル131から、受け取った温度差に対応する温度補正量を読み出す(ステップS110)。
補正処理部112は、読み出した温度補正量により、既に設定され、記憶部105に書き込まれた目標温度140を補正する(ステップS111)。
次に、定着装置制御部109は、制御をステップS102に移す。
一方、定着装置制御部109により、温度の補正が終了したと判断される場合(ステップS107で「YES」)、プリンター制御部108は、プリンター装置11に対して、印刷を実行させる(ステップS112)。
以上により、プリンター制御部108及び定着装置制御部109における動作の説明を終了する。
1.8 まとめ
画像形成装置10の電源がONにされた後、定着ヒーター54への電力供給が制御される場合における、目標温度、定着ニップ57直前における狙いの温度、温度センサー58による検出温度及び定着ニップ57直前の位置での温度の時間経過に伴う変化等を図14に示す。
図14の上段には、目標温度の時間的変化302、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度303、温度センサー58による検出温度の時間的変化304及び定着ニップ57の直前の位置での温度の時間的変化305を示す。また、図14の下段に、ONとOFFとを切り換えて、定着ヒーター54に対する通電を制御するための制御信号301を示す。なお、図14において、横軸は、時間の経過を示す。また、図14の上段において、縦軸は、温度を示し、図14の下段において、縦軸は、制御信号のONとOFFの変化を示す。
画像形成装置10の電源がONにされた後、ウォームアップ期間311においては、温度センサー58により検出された検出温度は、急上昇し、急激に目標温度302に近づいていく。ウォームアップ期間311が終了した後の非安定期間312では、検出温度は、目標温度302より高くなり、又は低くなり、変動する。非安定期間312の終了時に近づくにつれて、検出温度の変動量は、少なくなっていく。非安定期間312が終了すると、安定期間313において、検出温度は、目標温度に近づく。安定期間313に入った後、所定の時間が経過すると、時刻306において、検出温度は、目標温度に極めて近くなる。つまり、検出温度と目標温度との温度差は、0に極めて近くなる(検出温度と目標温度との温度差は、所定範囲内となる)。しかし、時刻306において、定着ニップ57の直前の位置での温度は、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度には、近づいていない。
温度センサー58により検出された検出温度が安定した時刻306において、上述したように、定着ベルト52の内周面と外周面との温度差から求めた温度補正量により、目標温度を補正する。温度センサー58により検出された検出温度は、補正された目標温度となるように、定着ヒーター54への電力供給が制御される。時刻306以後、非安定期間314において、定着ニップ57の直前の位置での温度は、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度に、近づいていく。
さらに、非安定期間314が経過して、安定期間315に入ると、定着ニップ57の直前の位置での温度は、定着ニップ57の直前の位置での狙いの温度に、極めて、近くなる。
図14では、非安定期間314及び安定期間315において、点灯DUTYが時刻306の前の安定期間313の点灯DUTYと比較して、低く設定されている例を示している。これにより、時刻306後において、定着ベルト52に加えられる熱量は、時刻306前より、少なくなり、定着ベルト52の内周面から外周面に伝わる熱量が、時刻306前より、減少する。
なお、定着ベルト52に伝達される熱量によっては、時刻306の後に、点灯DUTYを高く設定する場合も考えられる。
上述したように、温度センサー58により検出された検出温度が安定した時刻306において、温度差テーブル121から、算出した点灯DUTYの平均値に対応する温度差を読み出し、補正量テーブル131から、受け取った温度差に対応する温度補正量を読み出し、読み出した温度補正量により、目標温度140を補正し、温度センサー58により検出された検出温度が、補正された目標温度となるように、定着ヒーター54への電力供給が制御される。この結果、定着ニップ57の直前の位置の温度は、狙いの温度となり、シートに対する熱量の過不足が生じることなく、シートに対して適切な熱量を与えることができるという優れた効果を奏する。
2 変形例(1)
上記実施の形態の変形例(1)について、説明する。
(1)定着部13A
変形例(1)の画像形成装置は、図2に示す定着部13に代えて、図15に示す定着部13Aを備える。ここでは、図2に示す定着部13との相違点を中心として、説明する。
定着部13と比較して、定着部13Aにおいては、さらに、定着ベルト52の周回路上、温度センサー58の配置位置から、周回方向、定着ニップ57の手前までの間において、温度センサー58の位置に近い側に、定着ベルト52の外周面の温度を測定する温度センサー59が設けられている。
ここで、温度センサー58及び温度センサー59は、定着部13Aの軸方向(長手方向)において、同一の位置に配置されている。
(2)温度差テーブル121
記憶部105は、図9に示す温度差テーブル121に代えて、図16に示す温度差テーブル141を記憶している。
温度差テーブル141は、図16に示すように、複数の温度差情報を含んでいる。各温度差情報は、温度差及び温度差から構成される。
ここで、定着ベルト52内部の温度差は、例えば、定着ベルト52の周回路のうち、温度センサー58が配置されている位置におけるものである。なお、定着ベルト52内部の温度差は、定着ベルト52の周回路のうち、温度センサー59が配置されている位置におけるものである、としてもよい。また、定着ベルト52の周回路上、温度センサー58の配置位置から、周回方向、定着ニップ57の手前までの間のいずれかの位置におけるものであるとしてもよい。
ここで、温度差は、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBと、温度センサー58により計測される定着ベルト52の外周面の温度TAとの温度差(TB-TA)である。温度差は、定着ベルト52内部の温度差である。
温度差情報において、温度差(TB-TA)が0°c以下であるとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が小さいことを示す「小」が設定されている。
また、温度差情報において、温度差(TB-TA)が0°cより大きく、5°c以下であるとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が中程度であることを示す「中」が設定されている。
さらに、温度差情報において、温度差(TB-TA)が5°cより大きいとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が大きいことを示す「大」が設定されている。
温度差テーブル141のデータ構造は、上記の通りであるので、温度差テーブル141を用いることにより、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBと、温度センサー58により計測される定着ベルト52の外周面の温度TAとの温度差(TB-TA)から、定着ベルト52内部の温度差を求めることができる。
(温度差関数)
記憶部105は、図16に示す温度差テーブル141に代えて、温度差関数を記憶している、としてもよい。
温度差関数は、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBと、温度センサー58により計測される定着ベルト52の外周面の温度TAとの温度差(TB-TA)に応じて、定着ベルト52の内周面と外周面との温度差を出力する。
図17に、温度差関数における温度差(TB-TA)と温度差との関係を、図的に示す。この図において、線431、線432及び線433は、温度差(TB-TA)と内周面と外周面との温度差との関係を示す。
線431に示すように、温度差(TB-TA)が0°c以下であるとき、内周面と外周面との温度差として、「小」が設定されている。
また、線432に示すように、温度差(TB-TA)が0°cより大きく、5°c以下であるとき、内周面と外周面との温度差として、「中」が設定されている。
さらに、線433に示すように、温度差(TB-TA)が5°cより大きいとき、内周面と外周面との温度差として、「大」が設定されている。
温度差関数は、上記の通りであるので、温度差関数を用いることにより、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBと、温度センサー58により計測される定着ベルト52の外周面の温度TAとの温度差(TB-TA)から、定着ベルト52内部の温度差を求めることができる。
(3)温度差検出部113
温度差検出部113は、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBと、温度センサー58により計測される定着ベルト52の外周面の温度TAとの温度差(TB-TA)を算出する。
次に、温度差検出部113は、記憶部105に記憶されている温度差テーブル141から、算出した温度差(TB-TA)に対応する温度差を読み出すことにより、温度差を取得する。温度差検出部113は、取得した温度差を補正処理部112に対して、出力する。
(4)変形例(1)の動作
変形例(1)の動作について、図18に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、変形例(1)の動作は、図13のフローチャートに示す実施の形態の動作と略同様であり、ここでは、図13のフローチャートとの相違点を中心として、説明する。
定着装置制御部109は、温度の補正が終了したか否かを判断する(ステップS107)。温度の補正が終了していないと判断される場合(ステップS107で「NO」)、定着部13の温度センサー59は、定着ベルト52の外周面の温度TBを検出する。ヒーター制御部111は、温度センサー59から検出温度TBを受け取る(ステップS201)。
次に、温度差検出部113は、温度センサー59により検出される定着ベルト52の外周面の温度TBと、温度センサー58により計測される定着ベルト52の外周面の温度TAとの温度差(TB-TA)を算出する(ステップS202)。
次に、温度差検出部113は、記憶部105に記憶されている温度差テーブル141から、算出した温度差(TB-TA)に対応する温度差を読み出す(ステップS109A)。
次に、定着装置制御部109は、制御をステップS110に移す。
以上により、変形例(1)の動作について、図13に示すフローチャートとの相違点の説明を終了する。
(5)まとめ
以上説明したように、温度センサー59により検出される定着ベルト52の外周面の温度TBと、温度センサー58により検出される定着ベルト52の外周面の温度TAとの温度差(TB-TA)を算出する。次に、温度差テーブル141から、算出した温度差(TB-TA)に対応する温度差を読み出す。次に、補正量テーブル131から、温度差に対応する温度補正量を読み出し、読み出した受け取った温度補正量により、目標温度140を補正し、温度センサー58により検出された検出温度が、補正された目標温度となるように、定着ヒーター54への電力供給が制御されることにより、定着ニップ57の直前の位置の温度は、狙いの温度となり、シートに対する熱量の過不足が生じることなく、シートに対して適切な熱量を与えることができるという優れた効果を奏する。
3 変形例(2)
上記変形例(1)の変形例(2)について、説明する。
(1)定着部13B
変形例(2)の画像形成装置は、図15に示す定着部13Aに代えて、図19に示す定着部13Bを備える。ここでは、図15に示す定着部13Aとの相違点を中心として、説明する。
定着部13Aと比較して、定着部13Bにおいては、さらに、定着ベルト52を挟んで、温度センサー59に対向する位置に、定着ベルト52の内周面の温度を検出する温度センサー60が設けられている
ここで、温度センサー58、温度センサー59及び温度センサー60は、定着部13Bの軸方向(長手方向)において、同一の位置に配置されている。
(2)温度差テーブル151
記憶部105は、図16に示す温度差テーブル141に代えて、図20に示す温度差テーブル151を記憶している。
温度差テーブル151は、図20に示すように、複数の温度差情報を含んでいる。各温度差情報は、温度差及び温度差から構成される。
ここで、定着ベルト52内部の温度差は、例えば、定着ベルト52の周回路のうち、温度センサー59(60)が配置されている位置におけるものである。
ここで、温度差は、温度センサー60により検出されるべき定着ベルト52の内周面の温度TCと、温度センサー59により検出されるべき定着ベルト52の外周面の温度TBとの温度差(TC-TB)である。温度差は、定着ベルト52内部の温度差である。
温度差情報において、温度差(TC-TB)が0°c以下であるとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が小さいことを示す「小」が設定されている。
また、温度差情報において、温度差(TC-TB)が0°cより大きく、5°c以下であるとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が中程度であることを示す「中」が設定されている。
さらに、温度差情報において、温度差(TC-TB)が5°cより大きいとき、内周面と外周面との温度差として、温度差が大きいことを示す「大」が設定されている。
温度差テーブル151のデータ構造は、上記の通りであるので、温度差テーブル151を用いることにより、温度センサー60により計測される定着ベルト52の内周面の温度TCと、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBとの温度差(TC-TB)から、定着ベルト52内部の温度差を求めることができる。
(温度差関数)
記憶部105は、図20に示す温度差テーブル121に代えて、温度差関数を記憶している、としてもよい。
変形例(2)の温度差関数は、温度センサー60により検出されるべき定着ベルト52の内周面の温度TCと、温度センサー59により検出されるべき定着ベルト52の外周面の温度TBとの温度差(TC-TB)に応じて、定着ベルト52の内周面と外周面との温度差を出力する。
変形例(2)の温度差関数を図的に表すと、図17に示すグラフと同様になる。変形例(2)において、横軸は、温度センサー60により計測される定着ベルト52の内周面の温度TCと、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBとの温度差(TC-TB)である点においてのみ、図17に示すグラフと異なる。
(3)温度差検出部113
温度差検出部113は、温度センサー60により計測される定着ベルト52の内周面の温度TCと、温度センサー59により計測される定着ベルト52の外周面の温度TBとの温度差(TC-TB)を算出する。
次に、温度差検出部113は、記憶部105に記憶されている温度差テーブル151から、算出した温度差(TC-TB)に対応する温度差を読み出すことにより、温度差を取得する。温度差検出部113は、取得した温度差を補正処理部112に対して、出力する。
(4)変形例(2)の動作
変形例(2)の動作について、図21に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、変形例(2)の動作は、図18のフローチャートに示す変形例(1)の動作と略同様であり、ここでは、図18のフローチャートとの相違点を中心として、説明する。
定着装置制御部109は、温度の補正が終了したか否かを判断する(ステップS107)。温度の補正が終了していないと判断される場合(ステップS107で「NO」)、定着部13の温度センサー59は、定着ベルト52の外周面の温度TBを検出する。ヒーター制御部111は、温度センサー59から検出温度TBを受け取る(ステップS211)。
次に、定着部13の温度センサー60は、定着ベルト52の外周面の温度TCを検出する。ヒーター制御部111は、温度センサー60から検出温度TCを受け取る(ステップS212)。
次に、温度差検出部113は、温度センサー60により検出される定着ベルト52の内周面の温度TCと、温度センサー59により検出される定着ベルト52の外周面の温度TBとの温度差(TC-TB)を算出する(ステップS213)。
次に、温度差検出部113は、記憶部105に記憶されている温度差テーブル151から、算出した温度差(TC-TB)に対応する温度差を読み出す(ステップS109B)。
次に、定着装置制御部109は、制御をステップS110に移す。
以上により、変形例(2)の動作について、図18のフローチャートとの相違点の説明を終了する。
(5)まとめ
以上説明したように、温度センサー60により検出される定着ベルト52の内周面の温度TCと、温度センサー59により検出される定着ベルト52の外周面の温度TBとの温度差(TC-TB)を算出する。次に、温度差テーブル141から、算出した温度差(TC-TB)に対応する温度差を読み出す。次に、補正量テーブル131から、温度差に対応する温度補正量を読み出し、読み出した受け取った温度補正量により、目標温度140を補正し、温度センサー58により検出された検出温度が、補正された目標温度となるように、定着ヒーター54への電力供給が制御されることにより、定着ニップ57の直前の位置の温度は、狙いの温度となり、シートに対する熱量の過不足が生じることなく、シートに対して適切な熱量を与えることができるという優れた効果を奏する。
8 その他の変形例
本発明について、上記の実施の形態及び変形例に基づいて説明しているが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例には限定されない。以下に示すようにしてもよい。
(1)画像形成装置10は、さらに、スキャナー装置を備えるとしてもよい。スキャナー装置は、原稿面を読み取り、画像データを生成する。プリントジョブは、スキャナー装置により生成された画像データにより、印刷を実行するジョブである、としてもよい。
(2)定着部13、13A、13Bにおいて、それぞれ、定着パッド56及び支持部材55に代えて、支持ローラーを用いてもよい。支持ローラーは、金属、例えば、アルミニウムを材料とする筒状の芯金の周面に、ゴム等により形成された弾性層が被覆され、さらにその周面に耐熱離型層を被覆して、形成されている。加圧ローラー51は、定着ベルト52を介して、支持ローラーを押圧する。これにより、定着ベルト52と加圧ローラー51との接触領域である定着ニップ57が形成される。
また、定着部13、13A、13Bにおいて、それぞれ、定着ヒーター54と定着ベルト52が接触するのを防ぐ加熱ローラー53は、ローラー形状ではなく、他の形状であるとしてもよい。また、加熱ローラー53を設けることなく、定着ヒーター54と定着ベルト52を、接触しないように、離間させてもよい。また、熱源である定着ヒーターが定着ニップにて、定着ベルトに接触し、直接定着ベルトを加熱する方式を用いてもよい。
(3)上述した画像形成装置は、マイクロプロセッサーとメモリとを備えたコンピューターシステムである。メモリは、制御用のコンピュータープログラムを記憶しており、マイクロプロセッサーは、コンピュータープログラムに従って動作するとしてもよい。
ここで、コンピュータープログラムは、所定の機能を達成するために、コンピューターに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
また、コンピュータープログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、半導体メモリなどに記録されているとしてもよい。
また、コンピュータープログラムを、有線又は無線の電気通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
(4)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明にかかる定着装置は、シートに対して適切な熱量を与えることができるという優れた効果を奏し、電子写真方式の画像形成装置に備えられる定着装置において、定着温度を制御する技術として有用である。
10 画像形成装置
11 プリンター装置
12 給紙装置
13、13A、13B 定着部
14 トレイ
15 定着装置
51 加圧ローラー
52 定着ベルト
53 加熱ローラー
54 定着ヒーター
55 支持部材
56 定着パッド
57 定着ニップ
58、59、60 温度センサー
100 主制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 画像メモリ
105 記憶部
106 画像処理部
107 ネットワーク通信部
108 プリンター制御部
109 定着装置制御部
110 駆動回路
111 ヒーター制御部
112 補正処理部
113 温度差検出部

Claims (18)

  1. シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置であって、
    無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、
    前記定着ベルトの内周側に配される被加圧部材と、
    前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御手段と、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出手段と、
    前記温度差検出手段により検出された検出温度差を基にして、前記制御手段の目標温度を補正する補正手段とを備え、
    前記制御手段は、点灯比率に従って、前記熱源に対する電力の供給と遮断とを周期的に繰り返し、
    前記温度差検出手段による検出温度差の検出は、前記補正手段による目標温度の補正前に、前記制御手段において用いられた点灯比率に基づいて、前記検出温度差の推定をすることである
    ことを特徴とする定着装置。
  2. さらに、前記電力の供給と遮断とを一周期とする各周期において、前記熱源に対する電力の供給時間が占める点灯比率に対応付けて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との記憶温度差を記憶している温度差テーブルを有し、
    前記温度差検出手段は、前記温度差テーブルから、決定した前記点灯比率に対応する記憶温度差を読み出すことにより、前記検出温度差を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. さらに、前記電力の供給と遮断とを一周期とする各周期において、前記熱源に対する電力の供給時間が占める点灯比率に応じて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との関数温度差を出力する温度差関数を有し、
    前記温度差検出手段は、前記温度差関数を用いて、決定した前記点灯比率に応じた関数温度差を取得することにより、前記検出温度差を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置であって、
    無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、
    前記定着ベルトの内周側に配される被加圧部材と、
    前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御手段と、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出手段と、
    前記温度差検出手段により検出された検出温度差を基にして、前記制御手段の目標温度を補正する補正手段と、
    前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段とを備え、
    前記温度差検出手段は、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度と、前記温度検出手段により検出された検出温度との第二温度差を算出し、算出した前記第二温度差に基づいて、推定することより、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とする定着装置。
  5. さらに、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度と、前記温度検出手段により検出されるべき検出温度との第二温度差に対応付けて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との記憶温度差を記憶している温度差テーブルを有し、
    前記温度差検出手段は、前記温度差テーブルから、算出した前記第二温度差に対応する記憶温度差を読み出すことにより、前記検出温度差を推定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. さらに、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度と、前記温度検出手段により検出されるべき検出温度との第二温度差に応じて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との関数温度差を出力する温度差関数を有し、
    前記温度差検出手段は、前記温度差関数を用いて、算出した前記第二温度差に対応する関数温度差を取得することにより、前記検出温度差を推定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  7. シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置であって、
    無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、
    前記定着ベルトの内周側に配される被加圧部材と、
    前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御手段と、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出手段と、
    前記温度差検出手段により検出された検出温度差を基にして、前記制御手段の目標温度を補正する補正手段と、
    前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段と、
    前記定着ベルトを挟んで、前記第二温度検出手段と対向する位置に、前記定着ベルトの内周面の温度を測定により検出する第三温度検出手段とを備え、
    前記温度差検出手段は、前記第三温度検出手段により検出された第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度との第三温度差を算出し、算出した前記第三温度差に基づいて、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とする定着装置。
  8. さらに、前記第三温度検出手段により検出されるべき第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度との第三温度差に対応付けて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との記憶温度差を記憶している温度差テーブルを有し、
    前記温度差検出手段は、前記温度差テーブルから、算出した前記第三温度差に対応する記憶温度差を読み出すことにより、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. さらに、前記第三温度検出手段により検出されるべき第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出されるべき第二検出温度との第三温度差に応じて、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との関数温度差を出力する温度差関数を有し、
    前記温度差検出手段は、前記温度差関数を用いて、算出した前記第三温度差に応じた関数温度差を取得することにより、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  10. 前記補正手段は、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との温度差に対応付けて、前記目標温度に対する温度補正量を記憶している補正量テーブルを有し、前記補正量テーブルから、検出された前記検出温度差に対応する温度補正量を読み出し、読み出した前記温度補正量により、前記目標温度を補正する
    ことを特徴とする請求項1、4及び7のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記補正手段は、前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面における温度と外周面における温度との温度差に応じて、前記目標温度に対する温度補正量を出力する補正関数を有し、前記補正関数を用いて、検出された前記検出温度差に応じた温度補正量を取得し、取得した前記温度補正量により、前記目標温度を補正する
    ことを特徴とする請求項1、4及び7のいずれかに記載の定着装置。
  12. 電子写真方式により画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項1、4及び7のいずれかに記載の定着装置
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御方法であって、
    前記定着装置は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、
    前記制御方法は、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、
    前記温度差検出ステップにより検出された検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを含み、
    前記制御ステップは、点灯比率に従って、前記熱源に対する電力の供給と遮断とを周期的に繰り返し、
    前記温度差検出ステップによる検出温度差の検出は、前記補正ステップによる目標温度の補正前に、前記制御ステップにおいて用いられた点灯比率に基づいて、前記検出温度差の推定をすることである
    ことを特徴とする制御方法。
  14. シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御方法であって、
    前記定着装置は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、
    前記制御方法は、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、
    前記温度差検出ステップにより検出された検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを含み、
    前記定着装置は、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段とを備え、
    前記温度差検出ステップは、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度と、前記温度検出手段により検出された検出温度との第二温度差を算出し、算出した前記第二温度差に基づいて、推定することより、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とする制御方法。
  15. シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御方法であって、
    前記定着装置は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、
    前記制御方法は、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、
    前記温度差検出ステップにより検出された検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを含み、
    前記定着装置は、
    前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段と、
    前記定着ベルトを挟んで、前記第二温度検出手段と対向する位置に、前記定着ベルトの内周面の温度を測定により検出する第三温度検出手段とを備え、
    前記温度差検出ステップは、前記第三温度検出手段により検出された第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度との第三温度差を算出し、算出した前記第三温度差に基づいて、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とする制御方法。
  16. 定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段とを備え、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御用のコンピュータープログラムであって
    記コンピュータープログラムは、前記定着装置内のコンピューターに、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、
    前記温度差検出ステップにより検出された前記検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップと
    を実行させ、
    前記制御ステップは、点灯比率に従って、前記熱源に対する電力の供給と遮断とを周期的に繰り返すように、制御し、
    前記温度差検出ステップによる検出温度差の検出は、前記補正ステップによる目標温度の補正前に、前記制御ステップにおいて用いられた点灯比率に基づいて、前記検出温度差の推定をすることである
    ことを特徴とするコンピュータープログラム。
  17. 定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段とを備え、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御用のコンピュータープログラムであって
    記コンピュータープログラムは、前記定着装置内のコンピューターに、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、
    前記温度差検出ステップにより検出された前記検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを実行させ
    記温度差検出ステップは、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度と、前記温度検出手段により検出された検出温度との第二温度差を算出し、算出した前記第二温度差に基づいて、推定することより、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とするコンピュータープログラム。
  18. 定着ベルトの内周側に配され、供給される電力により発熱量を調整することができる熱源と、前記定着ベルトの内周側に配された被加圧部材と、前記被加圧部材を押圧して、前記定着ベルトとの間に、定着ニップを形成する加圧部材と、前記熱源における前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する温度検出手段と、前記定着ベルトの走行路上、前記温度検出手段の位置から、走行方向、前記定着ニップの手前の位置までにおいて、前記定着ベルトの外周面の温度を測定により検出する第二温度検出手段と、前記定着ベルトを挟んで、前記第二温度検出手段と対向する位置に、前記定着ベルトの内周面の温度を測定により検出する第三温度検出手段とを備え、シート上に形成されたトナー像を熱定着させる定着装置で用いられる制御用のコンピュータープログラムであって、
    記コンピュータープログラムは、前記定着装置内のコンピューターに、
    前記温度検出手段により検出される検出温度が、目標温度となるように、前記熱源への電力供給を制御する制御ステップと、
    前記定着ベルトの周回方向、同一位置における、前記定着ベルトの内周面と外周面との検出温度差を検出する温度差検出ステップと、
    前記温度差検出ステップにより検出された前記検出温度差を基にして、前記制御ステップにおける目標温度を補正する補正ステップとを実行させ
    記温度差検出ステップは、前記第三温度検出手段により検出された第三検出温度と、前記第二温度検出手段により検出された第二検出温度との第三温度差を算出し、算出した前記第三温度差に基づいて、前記検出温度差を検出する
    ことを特徴とするコンピュータープログラム。
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