JP2015055670A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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知哉 足立
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雅裕 醒井
康晴 河原▲崎▼
Yasuharu Kawarazaki
康晴 河原▲崎▼
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Yoshiharu Takahashi
良春 高橋
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Abstract

【課題】ニップ部の手前における定着部材の表面温度をトナー像の定着に適した温度することができる定着装置を提供する。
【解決手段】回転可能に構成され、かつ記録媒体Pに未定着像を定着させる定着ベルト21と、定着ベルト21を加熱するヒータ25と、定着ベルト21を外周側から加圧する加圧ローラ31と、定着ベルト21の内周側に位置し、定着ベルト21と加圧ローラ31との間にニップ部Nを形成させる固定部材26と、定着ベルト21の温度を検知する温度センサ40と、温度センサ40とは定着ベルト21の周方向に異なる位置において非接触により定着ベルト21の温度を検知する温度センサ41とを備え、記録媒体Pが定着ベルト21と温度センサ41との間を通過するよう構成している。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着する定着装置、およびこの定着装置を備える画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置は、記録媒体である記録紙等に担持されたトナー像を定着させるための定着装置を有している。
従来、無端状のフィルムと、フィルムの内側に設けたステーと、フィルムとステーとの間に介在するヒータと、ヒータの温度を検知する第1の温度検知手段および第2の温度検知手段と、加圧ローラとを備えた定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
加圧ローラは、定着部材としてのフィルムを介してヒータに当接し、加圧ローラとフィルムとでニップ部を形成するとともに、ヒータで熱せられたフィルムを連れ回すようになっている。第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、フィルムの内側にフィルムの移動方向に並ぶよう配置されている。
特許文献1に開示された定着装置は、トナー像を担持した記録媒体を、加圧ローラとフィルムとで形成されるニップ部によって、挟持しつつ搬送するよう構成されている。記録媒体に担持されているトナー像は、記録媒体がニップ部を通過するときに、ヒータで熱せられたフィルムにより加熱されるとともに、加圧ローラとフィルムとで加圧されて、記録媒体に定着することになる。
さらに、特許文献1に開示された定着装置は、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段により検知したヒータの温度に基づいてヒータを制御し、記録媒体に与えられる熱量を調整するようになっている。
また、従来、定着ローラと、定着ローラの内側に設けたヒータと、定着ローラの温度を検知する第1の温度検知手段および第2の温度検知手段と、加圧ローラとを備えた定着装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
加圧ローラは、定着ローラに当接し、加圧ローラと定着ローラとでニップ部を形成するようになっている。ヒータは、定着ローラを加熱するようになっている。第1の温度検知手段は、定着ローラの一端部に当接するよう配置されている。第2の温度検知手段は、定着ローラの外周面部に対して間隔を置くよう配置されている。
特許文献2に開示された定着装置は、トナー像を担持した記録媒体を、加圧ローラと定着ローラとで形成されるニップ部によって、挟持しつつ搬送するよう構成されている。記録媒体に担持されているトナー像は、記録媒体がニップ部を通過するときに、ヒータで熱せられた定着ローラにより加熱されるとともに、加圧ローラと定着ローラとで加圧されて、記録媒体に定着することになる。
さらに、特許文献2に記載された定着装置は、定着作動開始初期に、第1の温度検知手段により検知した定着ローラの温度に基づいてヒータを制御し、その他のときに、第2の温度検知手段により検知した温度に基づいてヒータを制御するようになっている。
特許文献1に開示された定着装置は、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段により検出したヒータの温度に基づいてヒータを制御している。このため、特許文献1に開示された定着装置は、ニップ部の手前におけるフィルムの表面温度をトナー像の定着に適した温度にすることができなかった。
特許文献2に開示された定着装置は、定着作動開始初期でないときに、第2の温度検知手段により検知した定着ローラの温度だけでヒータを制御している。このため、引用文献2に開示された定着装置は、ニップ部の手前における定着ローラの表面温度をトナー像の定着に適した温度にすることができなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためのもので、ニップ部の手前における定着部材の表面温度をトナー像の定着に適した温度することができる定着装置を提供することを目的としている。
本発明に係る定着装置は、上記目的を達成するため、回転可能に構成され、かつ記録媒体に未定着像を定着させる定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記定着部材を外周側から加圧する加圧部材と、前記定着部材の内周側に位置し、かつ前記定着部材と加圧部材との間にニップ部を形成させる固定部材と、前記定着部材の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第1の温度検知手段とは前記定着部材の周方向に異なる位置において非接触により前記定着部材の温度を検知する第2の温度検知手段とを備え、前記記録媒体が前記定着部材と前記第2の温度検知手段との間を通過するよう構成している。
本発明によれば、ニップ部の手前における定着部材の表面温度をトナー像の定着に適した温度することができる定着装置を提供することを目的としている。
本発明の実施の形態に係る定着装置を装備したカラー画像形成装置の断面を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置を構成する定着ベルト、固定部材、加熱部材、補強部材、ヒータ、加圧ローラ、温度センサおよび接離機構の配置を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置を構成する定着ベルト、固定部材、加熱部材、補強部材、ヒータ、加圧ローラおよび温度センサの配置を示す模式図である。 ヒータ点灯率に対するセンサ検出温度とニップ部直前温度との差異を表すグラフである。 本発明の実施の形態に係る定着装置の変形例を構成する定着ベルト、固定部材、補強部材、ヒータ、加圧ローラおよび温度センサを示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置1は、その内部上方のボトル収容部101に、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)を収納している。画像形成装置1は、その内部のボトル収容部101の下方に、中間転写ユニット85を備えている。
画像形成装置1は、その内部に中間転写ユニット85の下方に、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kを備えている。作像部4Y、4M、4C、4Kは、中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向している。
各作像部4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kを有している。各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、および図示しない除電部等が配設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kは、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われ、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されるようになっている。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、図示しない駆動モータにより図1において時計方向に回転駆動され、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電されるようになっている(帯電工程)。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、その表面に露光部3から発せられたレーザ光Lが到達し、レーザ光の露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成されるようになっている(露光工程)。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、その表面が現像部76と対向する位置で、静電潜像が現像され、各色のトナー像が形成されるようになっている(現像工程)。感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、その表面が中間転写ベルト78及び第1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの対向する位置で、トナー像が中間転写ベルト78上に転写されるようになっている(1次転写工程)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、その表面がクリーニング部77と対向する位置で、未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収されるようになっている(クリーニング工程)。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、その表面が図示しない除電部と対向する位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去され、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で行われる一連の作像プロセスが終了するようになっている。
現像工程を経て各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト78上に重ねて転写され、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成されるようになっている。
中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、および中間転写クリーニング部80を有している。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84により張架・支持されるとともに、図1において反時計方向に周回するようになっている。
1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成するようなっている。また、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加されるようになっている。
中間転写ベルト78は、図1において反時計方向に周回して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過するようになっている。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像は、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写されるようになっている。
各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89の対向する位置で、2次転写バックアップローラ82と2次転写ローラ89との間に挟み込まれ、2次転写ニップを形成するようになっている。中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、2次転写ニップに搬送された記録媒体P上に転写されるようになっている。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80に達すると、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収され、中間転写ベルト78上で行われる、一連の転写プロセスが終了するようになっている。
2次転写ニップに搬送された記録媒体Pは、画像形成装置1の内部下方に設けた給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。給紙部12は、転写紙等の記録媒体Pを複数枚重ねて収納している。
給紙部12は、給紙ローラ97が図1において反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pをレジストローラ対98のローラ間に向けて給送するようになっている。レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止するようになっている。
給紙部12は、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98を回転駆動して、記録媒体Pを2次転写ニップに向けて搬送するようになっている。これにより、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写されるようになっている。
2次転写ニップでカラー画像が転写された記録媒体Pは定着装置20に搬送され、定着装置20の定着ベルト21と加圧ローラ31とで加熱加圧されて、カラー画像が記録媒体Pに定着するようになっている。
カラー画像が定着された記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、出力画像としてスタック部100上に順次スタックされ、画像形成装置1における一連の画像形成プロセスが完了するようになっている。
図2、図3に示すように、本実施の形態に係る定着装置20は、定着ベルト21、固定部材26、加熱部材22、補強部材23、ヒータ25、加圧ローラ31、温度センサ40,41および接離機構50を含んで構成されている。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2、図3において反時計方向に周回するようになっている。定着ベルト21は、内周面21a側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層したものでその全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜100μmであって、ニッケル合金、ステンレス鋼等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。定着ベルト21は、弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わり柚子肌画像の発生が抑止されるようになっている。
定着ベルト21の離型層は、層厚が5〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン‐パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂材料で形成されている。あるいは、定着ベルト21の離型層は、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21は、離型層を設けることで、トナー像Tに対する剥離性が確保されるようになっている。また、定着ベルト21の直径は、15〜120mmになるように設定されている。本実施の形態に係る定着装置20では、定着ベルト21の直径を30mm程度に設定している。
加圧ローラ31は、定着ベルト21の外周面に当接してニップ部Nを形成するようになっている。加圧ローラ31は、直径が30〜40mm程度であって、中空構造の芯金32の外周部に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。弾性層33は、表層部にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
固定部材26は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料等で形成され、定着ベルト21の内側に配置されている。固定部材26は、定着ベルト21の内側に配置した補強部材23によって、補強、支持されている。
固定部材26は、加圧ローラ31側の端面が加圧ローラ31の曲率に倣うような凹湾曲面に形成されている。これにより、記録媒体Pは、加圧ローラ31の曲率に倣うようにニップ部Nから送出される。このために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に密着して分離しないというような不具合を抑止することができる。
ニップ部Nを形成するための固定部材26の端面は、平坦面、もしくは平坦面から凹湾曲面に変化するよう形成してもよい。固定部材26は、端面を任意の形状とすることで、ニップ部Nの形状が記録媒体Pの画像面に対してほぼ平行となる場合には、記録媒体Pにシワが発生することを防ぐ効果が得られる。
また、固定部材26は、端面を凹湾曲面に近づけることによって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高くなり、トナー像Tの定着性が向上する。さらに、ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部Nから送出される記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
加熱部材22は、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材であり、定着ベルト21の内側に配置されている。加熱部材22の材料としては、アルミニウム合金、鋼、ステンレス鋼等の金属材料で形成されている。加熱部材22は、その肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト21の加熱効率を向上することができる。
加熱部材22は、ニップ部Nを除く位置で定着ベルト21の内周面21aに近接、もしくは接触するように形成されており、ニップ部Nに対向する個所に、内側に向けて窪む凹部22aを有している。この凹部22aには、固定部材26が収容されている。常温時における定着ベルト21と加熱部材22とのギャップAは、ニップ部Nを除いて、0mmより大きく2mm以下とすることが好ましい。
これにより、加熱部材22と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなり過ぎることがなく、よって、定着ベルト21の磨耗を抑止できる。また、加熱部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎることがなく、定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止できる。
さらに、加熱部材22が定着ベルト21の内側に配置されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、変形に起因した定着ベルト21の劣化および破損を回避することができる。また、加熱部材22と定着ベルト21との摺動抵抗を低下させるために、加熱部材22の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面21aにフッ素を含む材料からなる表面層を形成するようにしてもよい。
本実施の形態においては、加熱部材22の断面形状を略円形になるように形成したが、加熱部材22の断面形状を多角形になるよう形成してもよい。また、加熱源からの熱を定着ベルト21に均一に伝達し、かつ定着ベルト21の周回の安定性を確保する手段が別途に用意されている場合には、加熱部材22を配置せずに、定着ベルト21を直接加熱する方式の定着装置を構成することも可能である。その場合は、定着装置全体としての熱容量のうち、加熱部材22の熱容量が排除されるため、より昇温性能や省エネ性能に優れた定着装置を構成することができる。
加熱部材22は、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。加熱部材22は、加熱部材22の内側に配置したヒータ25の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト21を加熱するようになっている。すなわち、加熱部材22がヒータ25によって直接的に加熱されて、加熱部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。
本実施の形態においては、ヒータ25にハロゲンヒータを用いているが、熱源の種類はハロゲンヒータに限定されるものではなく、例えば、誘導加熱方式の熱源を有するものや、あるいはセラミックヒータであってもよい。
ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21の外周面に対向するよう配置した接触式サーミスタ等の温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基づいて行われるようになっている。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。温度センサ40は、非接触式サーミスタ、あるいは非接触のサーモパイルを用いるようにしてもよい。
補強部材23は、幅方向の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。補強部材23は、ステンレス鋼や鋼等の機械的強度が高い金属材料で形成されている。補強部材23は、固定部材26および定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することで、ニップ部Nにおいて固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形することを抑止している。
ヒータ25がハロゲンヒータなど輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合には、補強部材23におけるヒータ25に対向する面の一部、または全部に、断熱部材を設けたり、BA処理や鏡面研磨処理を施すようにしてもよい。このような構成を採ると、ヒータ25から補強部材23に向かう輻射熱が加熱部材22の加熱に用いられることになるため、定着ベルト21(加熱部材22)の加熱効率をさらに向上することになる。
加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に軸受を介して回転自在に支持されている。また、加圧ローラ31は、図示しない駆動機構により、図2、図3において時計方向に回転駆動されるようになっている。
加圧ローラ31は、弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部Nに作用する加圧力を減ずることができるため、固定部材26に生じる撓みを軽減できる。さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に伝達されにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
本実施の形態においては、定着ベルト21の直径を加圧ローラ31の直径と同等になるように形成しているが、定着ベルト21の直径は、加圧ローラ31の直径よりも小さくなるよう形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部Nから送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離されやすくなる。
また、定着ベルト21の直径を加圧ローラ31の直径よりも大きくなるように形成してもよいが、定着ベルト21の直径と加圧ローラ31の直径との関係によらず、加圧ローラ31の加圧力が加熱部材22に作用しないように構成する必要がある。
接離機構50は、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接離させるようになっている。接離機構50は、加圧レバー51、偏心カム52および加圧スプリング53等を含んで構成されている。
加圧レバー51は、一端部に設けられた支軸51aを中心として定着装置20の図示しない側板に回転自在に支持されている。加圧レバー51は、中央部が加圧ローラ31の図示しない軸受に当接している。この軸受は、定着装置20の図示しない側板に形成された長穴に移動可能に保持されている。加圧レバー51は、他端部に加圧スプリング53の一端部が接続されている。
加圧スプリング53は、他端部に保持板53aが取り付けられている。保持板53aは、図示しない駆動モータにより回転する偏心カム52の周縁部に当接している。加圧レバー51は、偏心カム52の回転により、支軸51aを中心に揺動し、加圧ローラ31を定着ベルト21に近接離反する方向へ移動させるようになっている。
すなわち、通常の定着工程時には、偏心カム52の回転位置が図2に示す状態になって、加圧ローラ31は定着ベルト21を加圧して所望のニップ部Nを形成するようになっている。これに対して、ジャム処理時や対峙等の通常の定着工程時以外のときには、偏心カム52の回転位置が図2に示す状態から180度転向して、加圧ローラ31は定着ベルト21から離脱、または定着ベルト21を減圧するようになっている。
以下、定着装置20の通常時の動作について簡単に説明する。
定着装置20は、画像形成装置1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31を図2、図3において時計方向に回転させる。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ31との摩擦力により図2、図3において反時計方向に連れ回される。
次いで、給紙部12から2次転写ローラ89に送給された記録媒体Pに、未定着のカラー画像が担持される。未定着画像としてトナー像Tが担持された記録媒体Pは、図示しないガイド板に案内されながら図2、図3の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21および加圧ローラ31のニップ部Nに送入される。
そして、加熱部材22によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、記録媒体Pは、ニップ部Nから矢印Y11方向に搬送される。
以下、定着装置20について詳述する。
定着装置20は、加熱部材22が加熱され、加熱部材22と定着ベルト21が当接領域においてのみ伝熱により定着ベルト21が加熱されるような構成では、定着ベルト21の周方向に温度のムラが発生しやすい。また、定着ベルト21の熱容量が小さくなる程、温度のムラも大きくなる。
温度センサ40は、加熱部材22と定着ベルト21とが当接する領域の定着ベルト21の表面温度を検知している。これは、加熱部材22と定着ベルト21とが当接する領域が定着ベルト21において表面温度が最も高くなる部分となるからである。そして、定着装置20は、温度センサ40の検知温度に基づいてヒータ25を制御するようになっている。
定着装置20は、定着ベルト21や加圧ローラ31が暖まっていれば、これらを一定温度に維持するようヒータ25の点灯率を低くする。定着装置20は、立上げ中等のように定着ベルト21や加圧ローラ31が温まっていなければ、これらが一定温度になるまでヒータ25の点灯率を高くなる。
このように、ヒータ25の点灯率の違いによって、温度センサ40で検知する温度とニップ部N直前の温度に、図4に示すような差異が生じる。また、ヒータ25の点灯率による温度センサ40で検知する温度とニップ部N直前の温度の差異は、加圧ローラ31の回転速度によっても異なる。この温度の差異は、記録媒体Pがニップ部を通過するときの熱量過多によるホットオフセットや、熱量過少によるコールドオフセットを発生させる原因となっている。
そこで、本実施の形態においては、ニップ部Nの直前の定着ベルト21の表面温度を測定するための非接触の温度センサ41を、定着ベルト21の外側に配置している。温度センサ41を非接触としたのは、記録媒体Pの搬送を妨げないようにするためである。
そして、定着装置20は、記録媒体Pが温度センサ41の読取領域に到達する直前までは、温度センサ41の検知温度に基づいてヒータ25の出力制御を行うよう構成されている。また、定着装置20は、記録媒体Pが温度センサ41の読取領域を通過している間は、温度センサ40の検知温度に基づいてヒータ25の出力制御を行うよう構成されている。さらに、定着装置20は、記録媒体Pが温度センサ41の読取領域を通過した後は、温度センサ41の検知温度に基づいてヒータ25の出力制御を行うよう構成されている。
定着装置20は、2つの温度センサ40,41の一方を選択してヒータ25の出力制御を行うので、記録媒体Pがニップ部Nの進入するときの定着ベルト21の表面温度をトナー像Tの定着に適した温度にすることができる。
非接触の温度センサ41は、ニップ部Nの直前に配置することが望ましいが、ニップ部Nの直後に配置するようにしてもよい。この場合、ニップ部Nの直後の定着ベルト21の表面温度をトナー像Tの定着に適した温度することになる。
また、ヒータ25の出力制御は、PID制御によるフィードバック制御とする。これにより、定着ベルト21の表面温度の変動を抑えて、定着ベルト21の表面温度をトナー像Tの定着により適した温度にすることができる。
図5は、上述した定着装置20の変形例であり、図中、図2、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
変形例の定着装置20Aは、図2、図3における加熱部材22を無くし、固定部材26を補強部材23Aによって補強、支持している。また、定着装置20Aは、定着ベルト21のニップ部Nの反対側の個所を定着ベルト21の内側からヒータ25の輻射熱により直接加熱するよう構成されている。
このような方式では、ヒータ25の点灯による定着ベルト21の温度変動が大きいため、応答性の早い非接触のサーモパイルを温度センサ40として用いている。この定着装置20でも、温度センサ40Aで検出する温度とニップ部Nの直前の温度に差異が生じる。
そこで、定着装置20Aは、ニップ部Nの直前の定着ベルト21の表面温度を測定するための非接触の温度センサ41を、定着ベルト21の外側に配置している。
そして、定着装置20Aは、記録媒体Pが温度センサ41の読取領域に到達する直前までは、温度センサ41の検知温度に基づいてヒータ25の出力制御を行うよう構成されている。また、定着装置20Aは、記録媒体Pが温度センサ41の読取領域を通過している間は、温度センサ40Aの検知温度に基づいてヒータ25の出力制御を行うよう構成されている。さらに、定着装置20は、記録媒体Pが温度センサ41の読取領域を通過した後は、再び温度センサ41の検知温度に基づいてヒータ25の出力制御を行うよう構成されている。
定着装置20Aは、2つの温度センサ40A,41の一方を選択してヒータ25の出力制御を行うので、記録媒体Pがニップ部Nの進入するときの定着ベルト21の表面温度をトナー像Tの定着に適した温度にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、定着装置を適用する画像形成装置は、プリンタやファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であってもよい。
1 画像形成装置
20 定着装置
20A 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加熱部材
25 ヒータ(加熱手段)
26 固定部材
31 加圧ローラ(加圧部材)
40 温度センサ(第1の温度検知手段)
40A 温度センサ(第1の温度検知手段)
41 温度センサ(第2の温度検知手段)
N ニップ部
P 記録媒体
T トナー像
特開2012−133043号公報 特開平4−7583号公報

Claims (9)

  1. 回転可能に構成され、かつ記録媒体に未定着像を定着させる定着部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱手段と、
    前記定着部材を外周側から加圧する加圧部材と、
    前記定着部材の内周側に位置し、かつ前記定着部材と加圧部材との間にニップ部を形成させる固定部材と、
    前記定着部材の温度を検知する第1の温度検知手段と、
    前記第1の温度検知手段とは前記定着部材の周方向に異なる位置において非接触により前記定着部材の温度を検知する第2の温度検知手段とを備え、
    前記記録媒体が前記定着部材と前記第2の温度検知手段との間を通過するよう構成したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着部材は、可撓性を有する無端状の定着ベルトであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着部材の内側に、前記定着部材に当接する加熱部材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記定着部材に前記加熱部材が当接する位置は、前記ニップ部とは異なる位置であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記第1の温度検知手段および前記第2の温度検知手段は、前記定着部材の表面温度を検知するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第1の温度検知手段は、前記定着部材が前記加熱部材と当接する位置の定着部材の表面温度を検知するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし3、または請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記第2の温度検知手段は、前記ニップ部に対して記録媒体の搬送方向上流側あるいは搬送方向下流側近傍における前記定着部材の表面温度を検知するよう構成されていることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第2の温度検知手段は、PID制御によるフィードバック制御により前記加熱手段の出力制御を行うよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし3、または請求項5ないし7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 1連の画像形成プロセスによって形成された画像を前記記録媒体に記録する画像形成装置であって、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2020112623A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 コニカミノルタ株式会社 定着装置、画像形成装置、制御方法及びコンピュータープログラム
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