JP2014203058A - 画像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる種類のメディアが混合された混載ジョブに関し、メディア切り替えによる待機時間の短縮を図り生産性を向上させる画像加熱装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像加熱装置(20)は、記録材(P)上の画像(K)を加熱する画像加熱部材(21)と、画像加熱部材を内部から加熱する加熱源(27a)と、画像加熱部材の表面温度を検出する画像加熱温度検出部材(28a,28b)と、画像加熱部材を外部から加熱する外部加熱部材(23)と、画像加熱部材表面を冷却する冷却ファン(38)と、制御手段(29)とを有する。制御手段は、混載ジョブを受け取って先行ジョブを実行している場合に、所定の制御条件で画像加熱温度検出部材により検出される温度を先行ジョブにおける目標温度に制御する第1のモードと、先行ジョブの処理中に目標温度を維持しつつ所定の制御条件を切り替える第2のモードとを実行可能である。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録材上に形成されたトナー像を加熱する定着装置などの画像加熱装置、及び、このような画像加熱装置を備えた、プリンタや複写機、ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に関する。
近年、複写機やプリンタ、複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、定着装置が用いられている。この定着装置では、定着ローラ等の画像加熱部材と加圧ローラ等の加圧部材とで形成される定着ニップ部の間を、トナー像が転写されたシート(記録材)が通過する際に、トナー像を加熱及び加圧することで記録材上に定着している。定着装置における画像加熱部材と加圧部材は、ローラ部材同士の組み合わせの他、ローラ部材とベルト部材、あるいはベルト部材同士の組み合わせでも製品化されている。
ところで近年、特にプリントオンデマンド市場向けの画像形成装置において、画像形成の高速化や、多種多様なメディアへの対応が求められている。画像形成の高速化を行う場合、特に坪量が大きい記録材(厚紙)において、記録材が通過した際の定着ニップ部の温度低下が大きくなり、定着不良を引き起こしやすいため、記録材上のトナー像を連続的に定着させる熱量を確保することが好ましい。
そこで例えば、加熱性能を向上させ、厚紙の生産性を向上させる技術として、定着ローラに外部加熱ローラ等の外部加熱部材を当接させて定着ローラを外部から加熱する構成を備えた定着装置(画像加熱装置)が提案されている(特許文献1参照)。
また、多種メディア対応を行う場合、坪量が小さい記録材(薄紙)と厚紙、あるいは非コート紙とコート紙とでは、画像性(トナーオフセット性、画像光沢等)と搬送性(しわ、記録材の波打ち、定着分離、等)の観点で最適な熱量が異なる。そのため、単位時間あたりの供給熱量を向上させる手段として、前述した画像加熱部材の温調温度(目標温度)を記録材の種類に応じた最適な温度に切り替えて制御する技術が提案されている(特許文献2参照)。
また、ファンからのエアーを画像加熱部材に吹き付けることで画像加熱部材を冷却し、温調温度(目標温度)変更に要する時間を短縮する技術も提案されている(特許文献3参照)。
特開2004−37555号公報 特開2006−78555号公報 特開平9−114286号公報
しかし、上述したように温度切り替えの手法を用いる場合、メディア混載時の生産性が課題となる。すなわち、異なる種類のメディア、例えば薄紙と厚紙等、が混合された所謂「メディア混載ジョブ(混載ジョブ)」を実行した場合、画像加熱部材の目標温度の変更に時間がかかり、待機時間が発生する。特に、上述したような厚紙生産性の向上を目指す画像形成装置においては、画像加熱部材の熱容量が大きい構成のため、上記待機時間がさらに長くなる。
本発明は、異なる種類のメディア(記録材)が混合された混載ジョブに関し、メディア切り替えによる待機時間の短縮を図って生産性を向上させ得る画像加熱装置、及び画像加熱装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像加熱装置において、記録材上の画像を加熱する画像加熱部材と、前記画像加熱部材を内部から加熱する加熱源と、前記画像加熱部材の表面温度を検出する画像加熱温度検出部材と、前記画像加熱部材に当接した状態で前記画像加熱部材を外部から加熱する外部加熱部材と、前記画像加熱部材の表面を冷却する冷却ファンと、前記加熱源、前記外部加熱部材及び前記冷却ファンを制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、坪量が所定値以上の第1の記録材と坪量が前記所定値未満の第2の記録材とが先行ジョブと後続ジョブの関係で順次送られてくる混載ジョブを受け取って前記先行ジョブを実行している場合に、所定の制御条件で前記画像加熱温度検出部材により検出される温度を前記先行ジョブにおける目標温度に制御する第1のモードと、前記先行ジョブの処理中に前記目標温度を維持しつつ前記所定の制御条件を切り替える第2のモードと、を実行可能であることを特徴とする。
本発明は、画像加熱装置において、記録材上の画像を加熱する画像加熱部材と、前記画像加熱部材を内部から加熱する加熱源と、前記画像加熱部材の表面温度を検出する画像加熱温度検出部材と、前記画像加熱部材に当接した状態で前記画像加熱部材を外部から加熱する外部加熱部材と、前記画像加熱部材の表面を冷却する冷却ファンと、前記加熱源、前記外部加熱部材及び前記冷却ファンを制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、坪量が所定値未満の第1の記録材と坪量が前記所定値以上の第2の記録材とが先行ジョブと後続ジョブの関係で順次送られてくる混載ジョブを受け取って前記先行ジョブを実行している場合に、所定の制御条件で前記画像加熱温度検出部材により検出される温度を前記先行ジョブにおける目標温度に制御する第1のモードと、前記先行ジョブの処理中に前記目標温度を維持しつつ前記所定の制御条件を切り替える第2のモードと、を実行可能であることを特徴とする。
本発明によると、異なる種類のメディアが混合された混載ジョブにおける、メディア切り替えによる待機時間の短縮を図って生産性を向上させることが可能になる。
本発明に係る画像形成装置の構成を概略的に示す概略構成図。 本発明に係る第1の実施形態における定着装置の構成を示す概略構成図。 第1の実施形態における定着装置の定着ローラの構成を示す概略構成図。 第1の実施形態における定着装置の加圧ローラの構成を示す概略構成図。 第1の実施形態における制御回路を示すブロック図。 第1の実施形態における動作を示すフローチャート図。 第1の実施形態における温調Downモード時の動作フローにおける定着ローラ表面及び定着ローラ芯金の温度推移を示すグラフ図。 第1の実施形態における温度差Δを下げるのに要する時間を示すグラフ図。 第1の実施形態における温調UPモード時の動作フローの定着ローラ表面及び定着ローラ芯金の温度推移を示すグラフ図。 第1の実施形態における温度差Δを下げるのに要する時間を示すグラフ図。 本発明に係る第2の実施形態における動作を示すフローチャート図。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置20について説明するが、本発明は、定着済み画像又は半定着画像を担持した記録材を加熱加圧して画像の表面性状を調整する加熱処理装置としても実施できる。
まず、本第1の実施形態における画像形成装置1、及び画像加熱装置としての定着装置20について説明する。次に、本実施形態において特徴的なメディア混載ジョブ(混載ジョブ)時の、画像加熱部材及び定着部材としての定着ローラ21の温調制御、外部加熱部材としての外部加熱ベルト23の温調制御、及び冷却ファン38の動作制御について説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置1は、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置である。図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体内に、記録材上にトナー像を形成する画像形成部100として、夫々色の異なる4色のトナー像を形成する4個の画像形成ユニットY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)を備えている。これら画像形成ユニットY,M,C,Bkの配列方向に沿うように、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト10が配置されている。
上記4個の画像形成ユニットY,M,C,Bkは、互いに同様の構成を備えているため、以下では、代表してイエローの画像形成ユニットYの構成について説明する。他の画像形成ユニットM,C,Bkについては、画像形成ユニットYと共通の構成及び作用の部材には同じ符号を付し、各ユニットを示す添え字を変更することとする。
像担持体として、例えば表層がOPC(有機光半導体)からなる円筒型の電子写真感光体(以下「感光体ドラム」と称する)1Yは、図中の矢印Q方向へ回転駆動される。また、2Yは、感光体ドラム1Yの表面を一様均一に帯電する帯電ローラである。所定のバイアスが印加された帯電ローラ2Yは、感光体ドラム1Yと接触し従動回転(連れ回り回転)して、感光体ドラム1Yの表面を所定の電位に帯電する。帯電された感光体ドラム1Yは、露光装置3Yによる露光光(レーザ光等)による露光が行われて、入力原稿の色分解画像に対応した静電潜像を形成される。
現像装置4Yは、現像ローラで帯電したトナーを用いて静電潜像の現像を行い、静電潜像に対応したトナー像を、感光体ドラム1Yの表面に形成する。感光体ドラム1Y上のトナー像は、感光体ドラム1Yと1次転写ローラ5Yとの1次転写ニップ部T1Yにて、1次転写ローラ5Yにより、感光体ドラム1Yの周速とほぼ同じ速度で回転している中間転写ベルト10上に1次転写される。
1次転写後の感光体ドラム1Y上の1次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置されたドラムクリーニング装置6Yにより回収される。そして、1次転写残トナーが除去された感光体ドラム1Yは、再び帯電ローラ2Yにより一様均一に帯電されて繰り返し作像に供される。
中間転写ベルト10は、駆動ローラ11、支持ローラ12及びバックアップローラ13に張架されている。中間転写ベルト10は、4個の画像形成ユニットY,M,C,Bkの各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkに接触しながら、駆動ローラ11の図中の矢印方向の回転により矢印R方向に回転駆動される。
画像形成装置1において、フルカラーモード(フルカラー画像形成)が選択されている場合は、以上のような作像動作が4個の画像形成ユニットY,M,C,Bkにて実行される。そして、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bk上にそれぞれ形成されたイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像は、中間転写ベルト10上に順次多重転写される。なお、色順は上記に限定されず画像形成装置によって任意である。
中間転写ベルト10上に多重転写された4色のトナー像は、バックアップローラ13(中間転写ベルト10)と2次転写ローラ14とが接する2次転写部T2で、2次転写ローラ14によって記録材Pに一括して2次転写される。また、記録材Pは、給紙カセット(不図示)内から1枚ずつ分離して給送され、レジストローラ対(不図示)によって、中間転写ベルト10上の多重転写トナー画像に合わせた所定の制御タイミングで2次転写部T2に供給される。
そして、トナー像を転写された記録材Pは、画像加熱装置としての定着装置20に導入され、記録材P上のトナー像を加圧・加熱されることで、記録材上にフルカラートナー像を定着される。つまり、定着装置20は、画像形成部100により記録材上に形成されたトナー像(トナー画像)を記録材Pに定着させるように機能する。2次転写後の中間転写ベルト10上の2次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置されたベルトクリーニング装置15によって回収される。そして、2次転写残トナーが除去された中間転写ベルト10は、繰り返し画像形成の1次転写に供される。
また、例えば黒単色のモノカラーモード(モノカラー画像形成)や2〜3色モードの場合には、必要な色の画像形成ユニットにおいて感光体ドラムに対する画像形成が実行される。この際、不必要な画像形成ユニットにおける感光体ドラムは空回転される。そして、そのトナー像が1次転写部T1(T1Y)にて中間転写ベルト10上に1次転写され、さらに2次転写部T2にて記録材Pに2次転写され、定着装置20へ導入される作動が実行される。
次に、図2を参照して、本実施形態における定着装置20の概略構成について説明する。なお、図2は、本実施形態における定着装置20の構成を示す概略構成図である。
図2に示すように、定着装置20は、記録材上の画像を加熱する回転可能な定着ローラ21と、加圧部材としての加圧ローラ22と、定着ローラ21に当接した状態で定着ローラ21を外部から加熱する外部加熱部材としての外部加熱ベルト23とを有している。さらに、定着装置20は、定着ローラ21表面の所定部位を冷却するように駆動する冷却ファン38を有している。
定着装置20は、記録材Pに担持されたトナー像を定着ローラ21により加熱する画像加熱処理を行う通紙状態と、この画像加熱処理を行わないスタンバイ状態(画像加熱処理を待機している状態)とを実行可能に構成されている。
定着ローラ21は、通紙中、加圧ローラ22が圧接した状態で、不図示の駆動源によって、図2中の矢印A方向に所定の速度(周速)で回転駆動される。また、加圧ローラ22は、定着ローラ101の下部に対向して配置され、不図示の加圧機構により定着ローラ21に所定の圧力で加圧されて定着ローラ21との間に定着ニップ部N1を形成する。加圧ローラ22は、矢印B方向に所定の速度(周速)で、定着ローラ21の外面に接触して定着ローラ21の回転に伴って従動回転(連れ回り回転)する。
[定着ローラ及び加圧ローラの構成]
次に、定着ローラ21及び加圧ローラ22の構成について説明する。すなわち、図3に示すように、定着ローラ21は、円筒状金属製の芯金24a、耐熱性の弾性層25a、耐熱性の離型層26aを内径側から順に重ね合わせて構成されている。また、加圧ローラ22は、円筒状金属製の芯金24b、耐熱性の弾性層25b、耐熱性の離型層26bを内径側から順に重ね合わせて構成されている。
定着ローラ21の芯金24aは、例えば、外径74mm、厚み6mm、長さ350mmのアルミニウム製である。また、弾性層25aは、例えば厚さ3mmのシリコーンゴム(例えばJIS−A硬度20度)からなり、芯金24aの外周面を被覆している。また、離型層26aは、トナーとの離型性向上のため、例えば厚さ100μmのフッ素樹脂(例えばPFAチューブ)からなり、弾性層25aの表面を被覆している。
一方、加圧ローラ22の芯金24bは、例えば、外径54mm、厚み5mm、長さ350mmのステンレス製である。また、弾性層25bは、例えば厚さ3mmのシリコーンゴム(例えばJIS−A硬度20度)からなり、芯金24bの外周面を被覆している。また、離型層26bは、トナーとの離型性向上のため、例えば厚さ100μmのフッ素樹脂(例えばPFAチューブ)からなり、弾性層25bの表面を被覆している。
定着ローラ21の芯金24aの内部には、図2に示すように、通電により発熱する加熱源としての、例えば定格電力1200Wのハロゲンヒータ27aが、定着ローラ21の幅方向(長手方向、軸線方向)ほぼ全体に亙って配置されている。ハロゲンヒータ(定着ヒータ)27aは、定着ローラ(画像加熱部材)21の表面温度が所定の目標温度となるように内部から加熱している。
なお、定着ローラ(画像加熱部材)21の表面温度は、画像加熱温度検出部材としての定着温度検出サーミスタ28a,28bによって検出される。そして、この検出温度に基づいて、CPU,ROM,RAM等を備えた制御手段としての制御部29によりハロゲンヒータ27aがオン/オフ(ON/OFF)制御されることで、所定の目標温度、例えば180℃に温度制御される。
また、加圧ローラ22の芯金24bの内部には、図2に示すように、通電により発熱する加圧部材加熱源としての、例えば定格電力400Wのハロゲンヒータ27bが、加圧ローラ22の幅方向(長手方向、軸線方向)ほぼ全体に亙って配置されている。ハロゲンヒータ(定着ヒータ)27bは、加圧ローラ22の表面温度が所定温度となるように内部から加熱している。
なお、加圧ローラ22の表面温度は、加圧部材温度検出部材としてのサーミスタ30a,30bによって検出される。そして、この検出温度に基づいて、制御部29によりハロゲンヒータ27bがON/OFF制御されることで、所定の目標温度、例えば100℃に温度制御される。
[外部加熱ベルトの構成]
外部加熱ベルト23は、図2に示すように、ベルト張架ローラとしての外部加熱ローラ31,32によって張架されている。これら外部加熱ローラ31,32は、例えば、外径30mm、厚み3mm、長さ350mmの円筒状金属製(例えばアルミニウム製)の芯金を有している。外部加熱ローラ31,32は、複数の加熱可能なベルト張架ローラを構成する。また、外部加熱部材としての外部加熱ベルト23は、外部加熱ローラ31,32に架け回された無端状ベルトであるため、加熱量を増加させ、定着ローラ21の温度調節効果をより向上させ得る。
このような外部加熱ローラ31,32は、外部加熱接離機構39(図5参照)により、外部加熱ベルト23を伴って定着ローラ21に所定圧力で加圧され、外部加熱ベルト23と定着ローラ21の間に、第2のニップ部である外部加熱ニップ部N2を形成する。外部加熱ベルト23は定着ローラ21に対して矢印F方向に従動回転し、外部加熱ローラ31,32は定着ローラ21に対して矢印C,D方向にそれぞれ従動回転する。
外部加熱ベルト23は、図4に示すように、無端状の金属製のベース層33、耐熱性の離型層34を内径側から順に重ね合わせるように構成されている。ベース層33は、例えば、内径204mm、厚み50μm、長さ350mmのステンレス製である。また、離型層34は、トナーとの離型性向上のため、例えば厚さ20μmのフッ素樹脂(例えばPFAチューブ)からなり、ベース層33の外周面を被覆している。
また、図2に示すように、外部加熱ローラ31,32の内部にはそれぞれ、ハロゲンヒータ35a,35bが設けられている。つまり、各ローラ内には、通電により発熱する加熱手段としての、例えば定格電力800Wのハロゲンヒータ35a,35bが、外部加熱ローラ31,32の幅方向(長手方向、軸線方向)ほぼ全体に亙ってそれぞれ配置されている。これらハロゲンヒータ35a,35bは、外部加熱ベルト23の表面温度が所定の目標温度となるように内部から加熱している。
外部加熱ベルト23を介して外部加熱ローラ31に対向する位置には、外部加熱部材である外部加熱ベルト23の表面温度を検出する外部加熱温度検出部材としての外部加熱温度検出サーミスタ36a,36bが配置されている。また、外部加熱ベルト23を介して外部加熱ローラ32に対向する位置には、外部加熱ベルト23の表面温度を検出する外部加熱温度検出部材としての外部加熱温度検出サーミスタ37a,37bが配置されている。外部加熱ベルト23の表面温度は、これら外部加熱温度検出サーミスタ36a,36b,37a,37bによって検出される。
図1及び図2に示すように、画像形成装置1の装置本体に設けられた制御部29には、ハロゲンヒータ27a,27b、ハロゲンヒータ35a,35b、及び、外部加熱温度検出サーミスタ36a,36b,37a,37bが接続されている。制御部29は、外部加熱温度検出サーミスタ36a,36bによる検出温度に基づいてハロゲンヒータ35aをON/OFF制御し、外部加熱温度検出サーミスタ37a,37bの検出温度に基づいてハロゲンヒータ35bをON/OFF制御する。
これにより、外部加熱ベルト23の表面温度は、所定の目標温度、例えば210℃に温度制御される。つまり、制御手段である制御部29は、上記サーミスタ36a,36b,37a,37bによる温度検出に基づき、外部加熱部材としての外部加熱ベルト23を設定温度に制御することで加熱量を増減させる。この場合、外部加熱ベルト23の温度調節によって加熱量を適正に増減させることができる。
さらに、制御部29は、定着ローラ21に対する外部加熱ベルト23の接離によって加熱量を増減させる。この場合、定着ローラ21への外部加熱ベルト23の着脱によって加熱量を適正に増減させることができる。
なお、本実施形態では、制御部29は画像形成装置1の装置本体に設けられているが、これに限らず、定着装置20の機能に関するハロゲンヒータ27a,27b,35a,35b等に係る制御部を定着装置20に別途設けることもできる。定着装置20に別途設けたこの制御部を本発明の制御手段として用いる構成としても良い。
また、本実施形態では、加熱性能を向上させる機構として外部加熱ベルト23を用いているが、ベルトに限らず、例えば、外部加熱ローラを定着ローラ21に当接させるように構成しても良い。また、本実施形態では、外部加熱ベルト23を2本の外部加熱ローラ31,32で張架しているが、これに限らず、必要に応じて別途テンションローラを設ける等、3本以上の支持ローラ(外部加熱ローラ)で張架する構成としても良い。
[表面温度検知サーミスタの配置構成]
次に、定着ローラ21、加圧ローラ22、外部加熱ベルト23のそれぞれの表面温度を検出するサーミスタについて詳細に説明する。
本実施形態の場合、それぞれの表面温度を検知するサーミスタは、各ローラの幅方向(長手方向、記録材の通紙方向に直交する方向)に2個所ずつ配置している。即ち、各ローラ幅方向の中央部に、メインサーミスタであるサーミスタ28a,30a,36a,37aを配置し、各ローラ幅方向の片端部に、サブサーミスタであるサーミスタ28b,30b,36b,37bを配置している。
上記サーミスタ28a,30a,36a,37aは、対応する各ローラの幅方向中央部に配置されているが、最小サイズ紙の幅(最小サイズ記録材の幅)の範囲内であればこの幅方向中央から外れた位置に配置しても良い。一方、対応する各ローラの幅方向片端部に配置される上記サーミスタ28b,30b,36b,37bは、最大サイズの記録材が通過する領域から外れた領域(非通紙部)又はこの領域に対応する部位(非通紙部対応部位)の任意の箇所に配置されていれば良い。
[冷却ファンの構成]
本実施形態では、定着ローラ21の所定部位を冷却する冷却ファン38を定着装置20に備えている。冷却ファン38は、図2に示すように、ファン本体38aと、ファン本体38aからの送風(エアー)を定着ローラ21の所定部位に導くダクト38bとを有している。本実施形態の画像形成装置1は中央基準通紙のため、冷却ファン38は、定着ローラ21の幅方向(ローラの長手方向、軸線方向、図2の手前−奥方向)の両端部に対向する位置に配置される。
[制御部及び操作部の構成]
画像形成装置1には、図5に示すように、制御手段としての制御部29と、この制御部29に接続された操作部142、前述の画像形成部100及び定着装置20と、が設けられている。操作部142は、ユーザーが装置にアクセスするためのインターフェースとして機能する。制御部29は、装置内各所の動作を監視、制御しつつ、各ユニット間の命令系統を統括することで、画像形成装置全体の動作を取りまとめている。
操作部142は、記録材情報取得手段143、画像情報取得手段144、及びジョブ情報取得手段145を有している。記録材情報取得手段143は、ユーザーによって入力された、プリントジョブ情報としての坪量・表面性等の記録材情報を取得する。
画像情報取得手段144は、濃度等の画像情報の基本的な設定情報を取得する。ジョブ情報取得手段145は、ジョブのプリント枚数、両面/片面情報、連続的に記録材種類を切り替えてプリントする所謂「メディア混載ジョブ」等のジョブ情報を取得する。
定着装置20は、定着温度検出サーミスタ28(28a,28b)、外部加熱温度検出サーミスタ36,37(36a,36b,37a,37b)、及び冷却ファン38を有している。さらに、定着装置20は、外部加熱ローラ(外部加熱部材)23を定着ローラ(画像加熱部材)21に接離(接触、離間)させる外部加熱接離機構39を有している。この外部加熱接離機構39は、図2に図示はしていないが、カム等を用いた公知の機械的機構を用いたものである。
詳細は後述するが、制御部29は、坪量が所定値以上の記録材(厚紙)Pと坪量が所定値未満の記録材(薄紙)Pとが先行ジョブと後続ジョブの関係で順次送られてくる混載ジョブを受け取ると後述のように、第1のモードと第2のモードの制御を実行する。このような厚紙→薄紙の制御の場合、所定値を例えば150g/mとするとき、坪量が150g/m以上の記録材(厚紙)Pを第1の記録材とし、坪量が150g/m未満の記録材(薄紙)Pを第2の記録材とする。
上記第1のモードは、混載ジョブにおける先行ジョブを実行している場合に、所定の制御条件で定着温度検出サーミスタ(画像加熱温度検出部材)28a,28bにより検出される温度を先行ジョブにおける目標温度に制御するモードである。また、上記第2のモードは、先行ジョブの処理中に目標温度を維持しつつ上記所定の制御条件を切り替えるモードである。
上記のような厚紙→薄紙の制御時、制御部29は、第2のモードにおいて先行ジョブの処理の途中で、ハロゲンヒータ(加熱源)27aによる加熱を停止し、外部加熱ベルト23による加熱量を増加させ、かつ冷却ファン38の動作を開始するように制御する。
また、制御部29は、坪量が所定値未満の記録材P(薄紙)と坪量が所定値以上の記録材P(厚紙)とが先行ジョブと後続ジョブの関係で順次送られてくる混載ジョブを受け取ると後述のように、第1のモードと第2のモードの制御を実行する。このような薄紙→厚紙の制御の場合、所定値を上記と同様に150g/mとするとき、坪量が150g/m未満の記録材(薄紙)Pを第1の記録材とし、坪量が150g/m以上の記録材(厚紙)Pを第2の記録材とする。
このような薄紙→厚紙の制御時、制御部29は、第2のモードにおいて先行ジョブの処理の途中で、ハロゲンヒータ27aによる加熱量を増加させ、かつ外部加熱ベルト23による加熱動作を実施し、かつ冷却ファン38の動作を開始するように制御する。
そして制御部29は、第2のモードで先行ジョブが終了したとき、外部加熱接離機構39により外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間させるように制御する。さらに制御部29は、定着温度検出サーミスタ28a,28bによる検出温度が後続ジョブにおける目標温度に達したときに、冷却ファン38の動作を停止させ、後続ジョブを実行するように制御する。
また、制御部29は、第2のモードで先行ジョブが終了したとき、外部加熱接離機構39により外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間させ且つ冷却ファン38の動作を停止させるように制御する。さらに制御部29は、定着温度検出サーミスタ28a,28bによる検出温度が後続ジョブにおける目標温度に達したときに後続ジョブを実行するように制御する。
なお、操作部142以外にも外部のPC等からこれらのプリントジョブ情報を画像形成装置1に入力することもできる。画像形成装置1に入力されたこれらの情報は、制御部29に備えられたジョブ情報保有手段141に一時的に保存され、ジョブ実行時の各所動作の制御パラメータとして利用される。
[通紙中の基本的な動作フロー]
次に、制御部29による上記制御の具体的内容について、通紙中の定着動作フローを通して以下に説明する。なお、上述のように構成される定着装置20の各ローラは、待機時と通紙時とで不図示の加圧手段と離間手段、或いは外部加熱接離機構39によって圧接動作又は離間動作を行う。
待機時は、定着ローラ21の弾性層25a、及び、加圧ローラ22の弾性層25bの変形又は歪防止のため、加圧ローラ22、外部加熱ローラ31,32及び外部加熱ベルト23は、不図示の離間手段により定着ローラ21から離間される。一方、通紙時、即ち記録材上の画像の定着(加熱)動作中は、加圧ローラ22は不図示の加圧手段により定着ローラ21に圧接され、外部加熱ローラ31,32及び外部加熱ベルト23は外部加熱接離機構39により定着ローラ21に圧接される。
また、前述したように、定着装置20は、画像形成部100で記録材Pに形成されたトナー画像を記録材Pに定着させる。即ち、図2で示すように、トナー画像Kを担持した記録材Pが矢印E方向に搬送されて、定着装置20の定着ニップ部N1に導入される。
そして、この記録材Pが定着ニップ部N1を通過する際に加熱及び加圧されて、トナー画像Kを記録材Pに定着される。この際、定着ローラ21表面の定着ニップ部N1で記録材Pに熱が奪われて温度低下した部位は、ハロゲンヒータ27aからの熱量と外部加熱ニップ部N2からの熱量とで加熱されて、所定温度に上昇する。その後、再び定着ニップ部N1で記録材Pに熱を与えることを繰り返して、定着動作が行われる。
一方、外部加熱ベルト23の外部加熱ニップ部N2で定着ローラ21に熱が奪われて温度低下した部位は、外部加熱ローラ32との接触部で加熱され、更に外部加熱ローラ31との接触部で加熱されて、所定温度に上昇する。その後、再び外部加熱ニップ部N2で定着ローラ21に熱を与えることを繰り返して、定着動作が行われる。
ここで、スタンバイ中に各ローラを離間させずに圧着したままにすると、定着ニップ部N1及び外部加熱ニップ部N2での弾性層の変形又は歪がプリント中にも残存して、画像上に横スジや光沢スジ(光沢ムラ)等が発生して画像品質を低下させるおそれがある。従って、このような不都合を防止するため、スタンバイ中には各ローラを離間させる。
[メディア別の温調温度(目標温度)設定]
本実施形態では、坪量が所定値未満の記録材(薄紙)Pの通紙時の定着ローラ21の目標温度を130℃、外部加熱ベルト23の目標温度を170℃としている。また、坪量が所定値以上の記録材(厚紙)Pの通紙時の定着ローラ21の目標温度を170℃、外部加熱ベルト23の目標温度を210℃としている。
ここでは、坪量の上記所定値を次のように定義する。すなわち、坪量が150g/m以上の記録材(メディア)を厚紙とし、坪量が150g/m未満の記録材を薄紙とする。
また、上記目標温度は、画像性(トナーオフセット定着性、画像光沢等)と搬送性(しわ、用紙波打ち、定着分離、等)とを両立させるために、メディアの熱容量が大きい厚紙ほど、供給熱量を多くするように設定している。薄紙においては、供給熱量が多いとしわや用紙波打ち等が発生するため、低めの目標温度を設定している。厚紙においては、供給熱量が少ないとトナーオフセット剥れや画像光沢性低下等が発生するため、高めの目標温度を設定している。
[厚紙→薄紙メディア切り替え時の制御]
ところで、厚紙を連続通紙した後に薄紙を通紙するような混載ジョブの場合には、定着ローラ21の表面温度を170℃から130℃まで下げるための時間を要するため、待機時間が長くなり、トータル生産性が低下する。特に厚紙の連続通紙ジョブ中は、定着ローラ21の表面温度の低下を抑制するためにハロゲンヒータ27aがほぼ点灯したままの状態となり、定着ローラ21の芯金温度が上昇する。よって、厚紙の連続通紙後は定着ローラ21の温度が下がりにくい状態になっている。
そこで本実施形態では、制御部29が、第2のモードにおいて先行ジョブの処理の途中で、ハロゲンヒータ27aによる加熱を停止し、かつ外部加熱ベルト23による加熱量を増加させ、かつ冷却ファン38の動作を開始するように制御する。即ち、ハロゲンヒータ27aは点灯させずOFFにし、外部加熱ベルト23の温調温度を210℃から220℃へ上げて、定着ニップ部N1突入前の外部加熱ベルト23から定着ローラ表面への熱供給量を増やす。これにより、定着ローラ21の表面温度は保持したままで、定着ローラ21の芯金24a(図3)の温度上昇を抑制する、第2のモードにおける厚紙時混載ジョブ用制御を実行する。さらに、冷却ファン38をONさせて送風駆動することで、定着ニップ部N1通過後の定着ローラ21を冷却する。
このように、芯金24aの温度が十分に高い状態で厚紙時混載ジョブ用制御を実行することで、芯金温度のそれ以上の上昇を抑えることが可能となり、次の薄紙通紙ジョブへの温調切り替え時に定着ローラ21の温度を下がりやすくすることができる。
第2のモードにおける厚紙時混載ジョブ用制御は、上述したように芯金温度が十分高い状態で実施することが好ましい。厚紙通紙の初期、例えばプリント枚数1枚目〜30枚目は、その前のスタンバイ待機状態時にハロゲンヒータ27aの点灯比率が低いために芯金24aの温度が十分高い状態ではなく、定着ローラ21の温度低下が大きい。この状態で厚紙時混載ジョブ用制御を実施すると、定着ローラ21の温度低下がさらに大きくなり、トナーオフセット定着性が不十分となり、画質が低下する恐れがある。そのため、本実施形態では、芯金温度が十分高い状態となるプリント枚数31枚目以降から厚紙時混載ジョブ用制御を実行する。
また、31枚目以降でも、残りの厚紙プリント枚数が多い状態、例えばあと100枚残っている状態で厚紙時混載ジョブ用制御を開始すると、芯金温度が必要以上に低下し、画質が低下する恐れがある。よって、本実施形態では、厚紙時混載ジョブ用制御による芯金温度低下が発生しない残りプリント枚数20枚以降から厚紙時混載ジョブ用制御を実行する。また、厚紙プリント枚数が30枚以下の場合は、厚紙時混載ジョブ用制御を実施しない構成とした。
[薄紙→厚紙メディア切り替え時の制御]
また、薄紙を連続通紙した後に厚紙を通紙するような混載ジョブの場合には、定着ローラ温度を130℃から170℃まで上げる時間を要するため、待機時間が発生し、トータル生産性が低下する。薄紙の場合は熱供給量が十分であることから、定着ローラ21の表面温度が低下しにくく、ハロゲンヒータ27aのOFF状態が長くなるため、定着ローラ21の芯金24aの温度は低めとなる。よって、薄紙の連続通紙後は定着ローラ21の温度が上がりにくい状態になっている。
そこで本実施形態では、制御部29が、第2のモードにおいて先行ジョブの処理の途中で、ハロゲンヒータ27aによる加熱量を増加させ、かつ外部加熱ベルト23による加熱動作を実施し、かつ冷却ファン38の動作を開始するように制御する。即ち、定着ローラ21の目標温度を130℃から140℃へ上げて冷却ファン38をONさせながらハロゲンヒータ27aをON状態とする。さらに、定着ローラ21の表面温度は保持したまま定着ローラ21の芯金温度低下を抑制する、第2のモードにおける薄紙時混載ジョブ用制御を実行する。また、外部加熱ベルト23の目標温度は170℃に保持して、定着ニップ部N1への記録材突入前の外部加熱ベルト23から定着ローラ表面への熱供給量は一定にする。
このように、芯金温度が比較的低い状態で薄紙時混載ジョブ用制御を実行することで、芯金温度のそれ以上の低下を抑えることが可能となり、次の厚紙通紙ジョブへの温調切り替え時に定着ローラ21の温度を上がりやすくすることができる。
第2のモードにおける薄紙時混載ジョブ用制御は、上述したように芯金温度が比較的低い状態で実施することが好ましい。薄紙通紙の初期、例えばプリント枚数1枚目〜20枚目は、その前のスタンバイ待機状態時にハロゲンヒータ27aの点灯比率が低いために芯金24aの温度が十分高い状態ではなく、ハロゲンヒータ27aのON状態が長くなることで芯金温度が上昇する。この状態で薄紙時混載ジョブ用制御を実施すると、定着ローラ21の温度上昇がさらに大きくなり、搬送性が低下して、しわや分離不良による光沢ムラ等が発生する恐れがある。そのため、本実施形態では、芯金温度が比較的低い状態となるプリント枚数21枚目以降から薄紙時混載ジョブ用制御を実行する。
また、21枚目以降でも、残りの厚紙プリント枚数が多い状態、例えばあと100枚残っている状態で薄紙時混載ジョブ用制御を開始すると、芯金温度が必要以上に上昇し、画質が低下する恐れがある。よって、本実施形態では、薄紙時混載ジョブ用制御による芯金温度低下が発生しない残りプリント枚数20枚以降から薄紙時混載ジョブ用制御を実行する。また、厚紙プリント枚数が20枚以下の場合は、薄紙時混載ジョブ用制御を実施しない構成とした。
[厚紙→薄紙の温調Downモードにおける動作フロー]
次に、本実施形態におけるメディア混載ジョブ時の定着ローラ21の温調温度(目標温度)制御、外部加熱ベルト23の温調温度制御、及び冷却ファン38の動作フローについて説明する。図6は、これらの場合の動作フローを示すフローチャート図である。
以下、図6のフローチャートを用いて、坪量300g/mの厚紙100枚から坪量70g/mの薄紙100枚へ切り替わる温調Downモードを例に挙げて、実際の動作フローについて説明する。このように、ここでは、坪量が300g/m以上の厚紙(第1の記録材)と、坪量が300g/m未満の70g/mの薄紙(第2の記録材)とを用いる。
まず、ステップS101において、制御部29は、厚紙と薄紙が先行ジョブと後続ジョブの関係で順次送られてくる混載ジョブを受け取る。制御部29は、先行ジョブを実行している場合(先行ジョブ中)に記録材の切り替えを受け付ける。記録材の切り替えは、制御部29がジョブ情報保有手段141に保有された記録材情報、画像情報、ジョブ情報に基づいて判断する。ここでは、先行ジョブである坪量300g/mの厚紙100枚に係るジョブのプリント50枚目に、後続ジョブである坪量70g/mの薄紙100枚に係るジョブを受け付けた。
なお、例えば「メディア混載ジョブ=坪量300g/mの厚紙100枚+坪量70g/mの薄紙100枚」の一括ジョブとして受け付けた場合でも、次のように処理する。つまり、先行ジョブ=坪量300g/mの厚紙100枚、後続ジョブ=坪量70g/mの薄紙100枚として、先行ジョブのプリント1枚目に後続ジョブを受け付けたものとして処理する。
ステップS102では、制御部29が、坪量・表面性の記録材情報から割り出される先行ジョブと後続ジョブの定着温調温度に基づき、温調切り替えが必要か否かを判断する。その結果、制御部29は、温調切り替えが必要であると判断した場合にはステップS103に進み、先行ジョブの処理中に先行ジョブでの目標温度を維持しつつ、所定の制御条件を切り替える第2のモードを実行する。一方、制御部29は、温調切り替えが不要であると判断した場合にはステップS116に進み、所定の制御条件で定着温度検出サーミスタ28a,28bにより検出される温度を先行ジョブにおける目標温度に制御する第1のモードを実行する。
ステップS103において、制御部29は、先行ジョブとの定着温調温度に対して温調Downモードか温調UPモードかを判断する。ここでは、先行の厚紙の170℃に対して後続の薄紙は130℃であるため、制御部29は、温調Downモードであると判断する。よってステップS104以降で、第2のモードで先行ジョブが終了した時に外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間させ、上記サーミスタ28a,28bによる検出温度が後続ジョブにおける目標温度に達した時に冷却ファン38の動作を停止させる。そして、後続ジョブを実行する。
すなわち、ステップS104において、制御部29は、先行ジョブの残りプリント枚数N1がN1≦20枚であるか否かを判断する。ここでは、50枚目に後続ジョブを受け付けた時点で、残りは100−50=50枚であるため、制御部29は、N1>20枚であると判断する。よって、N1≦20枚となる80枚目に先行ジョブの通紙が進んでからステップS105へ進む。
ステップS105において、制御部29は、先行ジョブの積算通紙枚数N2がN2>30枚であるか否かを判断する。ここでは、50枚目に後続ジョブを受け付けた後、80枚目になるまでS105へは進まないことから、制御部29は、N2>30枚であると判断する。よって、ステップS106へ進む。
ここでは、既に制御部29により、外部加熱温度検出サーミスタ36a,36b,37a,37bによる温度検出に基づき、外部加熱ベルト23が設定温度に制御されている。そしてステップS106において、制御部29は、外部加熱ベルト23による外部加熱温調を上げ、定着ローラ21による定着温調をOFFにするように、定着温調温度制御部27と外部加熱温調温度制御部35(図5)を制御する。ここでは、外部加熱温調を210℃から220℃へ上げる。
引き続き、ステップS107において、制御部29は、冷却ファン38をONにするように冷却ファン動作制御部40(図5)を制御する。
ステップS108において、制御部29は、先行ジョブの通紙が終了したか否かを判断する。ここでは、100枚が通紙された段階で先行ジョブの通紙が終了したと判断し、ステップS109へ進む。
ステップS109において、制御部29は、外部加熱接離機構39を制御して外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間(離脱)させる。
ステップS110において、制御部29は、外部加熱ベルト23及び定着ローラ21が後続ジョブの温調温度(目標温度)に到達したか否かを判断する。ここでは、後続ジョブの定着ローラ温調が130℃、外部加熱ベルト温調が170℃であるため、定着ローラ温調が130℃、外部加熱ベルト温調が170℃に到達した段階でステップS111へ進む。
ステップS111において、制御部29は、冷却ファン38をOFFするように冷却ファン動作制御部40を制御する。
ステップS120において、制御部29は、後続ジョブである、坪量70g/mの薄紙100枚に対する処理を開始する。
ここで、以上説明した温調Downモード時の動作フローにおける、定着ローラ表面及び定着ローラ芯金の温度推移のグラフを図7に示す。同グラフにおける実線は、スタンバイ状態から、坪量300g/mのA4の厚紙100枚から坪量70g/mのA4の薄紙100枚への切り替えジョブを行った時の温度推移を示す。破線は、本発明を用いずに上記切り替えジョブを行った従来の場合の温度推移を示す。
図7から、定着ローラ21の芯金24aの温度は、通紙中に定着温調温度を170℃でONしている状態において、上昇傾向にあるが、本実施形態を用いた場合には80枚目で厚紙時混載ジョブ用制御を実行すると、徐々に低下していくことが分かる。本実施形態の温調Downモードによると、先行ジョブ(厚紙ジョブ)が終了した時点の芯金温度は230℃となっており、従来例の265℃と比較すると35℃低い。
ここで、図8は温度差Δを下げるのに要する時間を示したグラフ図である。同グラフにおける実線は芯金温度が230℃の場合をプロットし、破線は芯金温度が265℃の場合をプロットしている。
このような図8から、初期の芯金温度が高いほど、定着ローラ21の表面温度が下がりにくいことが分かる。よって、定着ローラ21の表面温度がΔ40℃下がるまでの待機時間が120secとなり、従来例の240secと比較して半分に短縮できたことが分かる。
[薄紙→厚紙の温調UPモードにおける動作フロー]
引き続き、図6のフローチャートを用いて、坪量70g/mの薄紙100枚から坪量300g/mの厚紙100枚へ切り替わる混載ジョブを例に挙げて、実際の動作フローについて説明する。
ステップS101〜S102は、前述した温調Downモードの場合と同様の動作であるとする。ステップS103において、制御部29は、先行ジョブとの定着温調温度に対して温調Downモードか温調UPモードかを判断する。ここでは、先行の薄紙の130℃に対して後続の厚紙は170℃であるため、制御部29は、温調UPモードであると判断する。よって、ステップS112以降で、第2のモードで先行ジョブが終了した時に外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間させ且つ冷却ファン38の動作を停止させる。そして、定着温度検出サーミスタ28a,28bによる検出温度が後続ジョブにおける目標温度に達した時に後続ジョブを実行する。
すなわち、ステップS112において、制御部29は、先行ジョブの残りプリント枚数N1がN1≦20枚であるか否かを判断する。ここでは、50枚目に後続ジョブを受け付けた時点で、残りは100−50=50枚であるため、制御部29は、N1>20枚であると判断する。よって、N1≦20枚となる80枚目に先行ジョブの通紙が進んでから、ステップS113へ進む。
ステップS113において、制御部29は、先行ジョブの積算通紙枚数N2がN2>20枚であるか否かを判断する。ここでは、50枚目に後続ジョブを受け付けた後、80枚目になるまでステップS114へは進まないことから、制御部29は、N2>20枚であると判断する。よって、ステップS114へ進む。
ステップS114において、制御部29は、定着温調温度(目標温度)を上げて、外部加熱温調温度をONにするように定着温調温度制御部27と外部加熱温調温度制御部35を制御する。ここでは、定着温調温度を130℃から140℃へ上げる。
ステップS115において、制御部29は、冷却ファン38をONにするように冷却ファン動作制御部40を制御する。
ステップS116において、制御部29は、先行ジョブの通紙が終了したか否かを判断する。ここでは100枚が通紙された段階で先行ジョブの通紙が終了したと判断し、ステップS117へ進む。
ステップS117において、制御部29は、外部加熱接離機構39を制御して外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間(離脱)させる。
ステップS118において、制御部29は、冷却ファン38をOFFするように冷却ファン動作制御部40を制御する。
ステップS119において、制御部29は、外部加熱ベルト23及び定着ローラ21が後続ジョブの設定温調温度(目標温度)に到達したか否かを判断する。ここでは、後続ジョブの定着ローラ温調温度が130℃、外部加熱ベルト温調温度が170℃であるため、定着ローラ温調温度が130℃、外部加熱ベルト温調温度が170℃に到達した段階でステップS120へ進む。
ステップS120において、制御部29は、後続ジョブである坪量300g/mの厚紙100枚に対する処理を開始する。
ここで、以上説明した温調UPモード時の動作フローにおける、定着ローラ表面及び定着ローラ芯金の温度推移のグラフを図9に示す。同グラフにおける実線は、スタンバイ状態から、坪量70g/mのA4の薄紙100枚から坪量300g/mのA4の厚紙100枚の切り替えジョブを行った時の温度推移を示す。破線は、本発明を用いずに上記切り替えジョブを行った従来の場合の温度推移を示す。
図9から、定着ローラ21の芯金24aの温度は、通紙中に定着温調温度(目標温度)を130℃でONしている状態において、一定温調を保持している。しかし、本実施形態を用いた場合には、80枚目で定着温調温度(目標温度)がONでかつ冷却ファン38がONの状態になると、徐々に増加していくことが分かる。本実施形態における温調UPモードでは、先行ジョブ(薄紙ジョブ)が終了した時点での芯金温度は210℃となっており、従来例の190℃と比較すると20℃高い。
ここで、図10は、温度差Δを下げるのに要する時間を示したグラフである。同グラフにおける実線は芯金温度が210℃の場合をプロットし、破線は芯金温度が190℃の場合をプロットしている。
このような図10から、初期の芯金温度が高いほど、定着ローラ21の表面温度が上がりやすいことが分かる。よって、定着ローラ21の表面温度がΔ30℃上がるまでの待機時間が50secとなり、従来例の100secと比較して半分に短縮できた。
以上より、メディア混載ジョブ時の温調モードにおいて、定着ローラ21の温調温度(目標温度)、外部加熱ベルト23の温調温度、及び冷却ファン38の動作を適切に制御することで、メディア切り替えによる待機時間を短縮することができた。これにより、画像形成装置1としての生産性を向上させることが可能となる。このように本実施形態によると、異なる種類のメディアが混合されたメディア混載ジョブにおける、メディア切り替えによる待機時間の短縮を図って生産性を向上させることが可能になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態について図11を参照して説明する。本実施形態における画像形成装置1の構成は第1の実施形態で説明した構成と同様であるため、ここでの図示は省略し、第1の実施形態で用いた図1〜図5を参照することとする。
本実施形態では、制御手段としての制御部29は、先行ジョブにおける記録材枚数が所定枚数以上か所定枚数未満かを判断し、所定枚数以上のときは、先行ジョブで前記第1のモードを実行した後に第1の枚数を処理したら前記第2のモードを実行する。そして、所定枚数未満のときは、前記第1の枚数より少ない第2の枚数を処理したら前記第2のモードを実行する。なお、この構成は、前述した第1の実施形態においても適用が可能である。
すなわち、第1の実施形態では、先行ジョブのプリント枚数がN=20枚より少ない場合、例えば10枚等の場合には上記制御を行わず、厚紙時混載ジョブ用制御や薄紙時混載ジョブ用制御を実行することはしなかった。しかし、画像データやメディアの表面性やプリンタの使用環境によっては画質の低下が問題にならない場合が考えられる。また、画質がやや低下しても待機時間の短縮を行いたい場合が考えられる。
よって、本第2の実施形態では、厚紙時混載ジョブ用制御を実施するか否かを判断する先行ジョブの積算プリント枚数の閾値をPとする。そして、薄紙時混載ジョブ用制御を実施するか否かを判断する閾値をQとした場合に、これらP、Qを下げる生産性優先モードを設け、選択が可能となるように構成している。
以下、本実施形態について説明するが、本実施形態における画像形成装置1と定着装置20の構成及び動作は、特に言及しない限り第1の実施形態に準じるものとして再度の説明を省略する。
図11のフローチャートを用いて、坪量300g/mの厚紙10枚から坪量70g/mの薄紙10枚へと切り替わる混載ジョブを例に挙げて、実際の動作フローについて説明する。
まず、ステップS201において、制御部29は、先行ジョブ中に記録材の切り替えを受け付ける。記録材の切り替えは、制御部29がジョブ情報保有手段141に保有された記録材情報、画像情報、ジョブ情報に基づいて判断する。ここでは、先行ジョブである坪量300g/mの厚紙10枚に係るジョブのプリント+後続ジョブである坪量70g/mの薄紙10枚に係るジョブのプリントを受け付けた。
また、本実施形態におけるジョブ情報保有手段141は、生産性優先モードであるか否かの通紙モード情報を持つ。この通紙モード情報は、ユーザーによって操作部142から入力される。
ステップS202において、制御部29は、坪量及び表面性の記録材情報から割り出される先行ジョブと後続ジョブとの定着温調温度(目標温度)に基づき、温調切り替えが必要か否かを判断する。
ステップS203において、制御部29は、通紙モード情報から、画質がやや低くても画質に生産性を優先させるための生産性優先モードであるか否かを判断する。ここでは、生産性優先モードであると判断される。よって、ステップS204へ進む。一方、ステップS203において、生産性優先モードではないと判断した場合は、ステップS205に進む。このステップS205では、厚紙時混載ジョブ用制御を実施するか否かを判断する先行ジョブの積算プリント枚数の閾値をP1=20枚又はP2=30枚とする。さらに、薄紙時混載ジョブ用制御を実施するか否かを判断する閾値をQ1=20枚又はQ2=20枚として設定する。
ステップS204において、制御部29は、厚紙時混載ジョブ用制御を実施するか否かを判断する先行ジョブの積算プリント枚数の閾値をP2=5枚、薄紙時混載ジョブ用制御を実施するか否かを判断する閾値をQ2=5枚として設定する。
ステップS206において、制御部29は、先行ジョブとの定着温調温度に対して温調Downモードか温調UPモードかを判断する。例えば、先行の厚紙の170℃に対して後続の薄紙が130℃である場合、制御部29は、温調Downモードであると判断して、ステップS207へ進む。一方、温調UPモードであると判断した場合は、ステップS214へと進む。
ステップS207において、制御部29は、先行ジョブの残りプリント枚数N1がN1≦P1枚(20枚)であるか否かを判断する。ここで、先行ジョブの厚紙は10枚、後続ジョブの薄紙は10枚であるため、残りプリント枚数N1がN1≦P1枚(20枚)であり、従って、先行ジョブの通紙が進んでからステップS208へ進む。
ステップS208において、制御部29は、先行ジョブの積算通紙枚数N2がN2>P2枚(5枚)であるか否かを判断する。その結果、N2>P2枚(5枚)であると判断した場合、ステップS209へと進む。
ステップS209において、制御部29は、外部加熱ベルト23による外部加熱温調を上げ、定着ローラ21による定着温調をOFFにするように、定着温調温度制御部27と外部加熱温調温度制御部35(図5)を制御する。
引き続き、ステップS210において、制御部29は、冷却ファン38をONにするように冷却ファン動作制御部40(図5)を制御する。
ステップS211において、制御部29は、先行ジョブの通紙が終了したか否かを判断し、先行ジョブの通紙が終了したと判断した場合は、ステップS212へ進む。
ステップS212において、制御部29は、外部加熱接離機構39を制御して外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間(離脱)させる。
ステップS213において、制御部29は、外部加熱ベルト23及び定着ローラ21が後続ジョブの温調温度(目標温度)に到達したか否かを判断し、温調温度に到達した時点で、ステップS214に進む。
ステップS214において、制御部29は、冷却ファン38をOFFするように冷却ファン動作制御部40を制御する。
ステップS222において、制御部29は、後続ジョブである、坪量70g/mの薄紙10枚に対する処理を開始する。
一方、ステップS206で温調UPモードであると判断して進んだステップS214では、制御部29は、先行ジョブの残りプリント枚数N1がN1≦Q1枚(20枚)であるか否かを判断する。その結果、N1≦Q1枚(20枚)であれば、先行ジョブの通紙が進んでから、ステップS215へ進む。
ステップS215において、制御部29は、先行ジョブの積算通紙枚数N2がN2>Q2枚(5枚)であるか否かを判断し、N2>Q2枚と判断した場合にはステップS216へ進む。
ステップS216において、制御部29は、定着温調温度(目標温度)を上げて、外部加熱温調温度をONにするように定着温調温度制御部27と外部加熱温調温度制御部35を制御する。
引き続き、ステップS217において、制御部29は、冷却ファン38をONにするように冷却ファン動作制御部40を制御する。
ステップS218において、制御部29は、先行ジョブの通紙が終了したか否かを判断し、先行ジョブの通紙が終了したと判断した場合には、ステップS219へと進む。
ステップS219において、制御部29は、外部加熱接離機構39を制御することにより外部加熱ベルト23を定着ローラ21から離間(離脱)させる。
ステップS220において、制御部29は、冷却ファン38をOFFするように冷却ファン動作制御部40を制御する。
ステップS221において、制御部29は、外部加熱ベルト23及び定着ローラ21が後続ジョブの設定温調温度(目標温度)に到達したか否かを判断する。その結果、後続ジョブの設定温調温度に到達したと判断した場合は、ステップS222へと進み、後続ジョブである坪量300g/mの厚紙10枚に対する処理を開始する。
以上の本実施形態によると、先行ジョブのプリント枚数がN=20枚よりも少ない場合であっても待機時間を短縮させることが可能になる。このような本実施形態によっても、異なる種類のメディアが混合されたメディア混載ジョブにおける、メディア切り替えによる待機時間の短縮を図って生産性を向上させることが可能になる。なお、以上の構成は、前述した第1の実施形態においても適用可能である。
また、次のように制御することも可能である。即ち、制御部29が、先行ジョブにおける記録材枚数が所定枚数以上か所定枚数未満かを判断し、所定枚数以上のときは、先行ジョブで第1のモードを実行した後に第1の枚数を処理したら第2のモードを実行する。そして、所定枚数未満のときは、第1のモードのみを実行する。このように、所定枚数未満のときは第2のモードを実行しないように構成することができる。なお、この構成は、前述した第1の実施形態においても適用可能である。
或いは、次のように制御することも可能である。制御部29は、先行ジョブにおける記録材枚数が所定枚数以上か所定枚数未満かを判断し、所定枚数以上のときは先行ジョブで第1のモードを実行した後に第1の枚数を処理したら第2のモードを実行する。そして、所定枚数未満のときには、第1の枚数より少ない第2の枚数を処理したら第2のモードを実行するか、第1のモードのみを実行するかを選択可能に制御する。このように、所定枚数未満のときに第2のモードの制御を実行するか否かを選択することができる。なお、この構成は、前述した第1の実施形態においても適用可能である。
1…画像形成装置、20…画像加熱装置(定着装置)、21…画像加熱部材(定着ローラ)、23…外部加熱部材(外部加熱ベルト)、27a…加熱源(ハロゲンヒータ)、28a,28b…画像加熱温度検出部材(定着温度検出サーミスタ)、29…制御手段(制御部)、36a,36b,37a,37b…外部加熱温度検出部材(外部加熱温度検出サーミスタ)、38…冷却ファン、39…外部加熱接離機構、100…画像形成部、K…画像(トナー画像、トナー像)、P…記録材

Claims (11)

  1. 記録材上の画像を加熱する画像加熱部材と、
    前記画像加熱部材を内部から加熱する加熱源と、
    前記画像加熱部材の表面温度を検出する画像加熱温度検出部材と、
    前記画像加熱部材に当接した状態で前記画像加熱部材を外部から加熱する外部加熱部材と、
    前記画像加熱部材の表面を冷却する冷却ファンと、
    前記加熱源、前記外部加熱部材及び前記冷却ファンを制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、坪量が所定値以上の第1の記録材と坪量が前記所定値未満の第2の記録材とが先行ジョブと後続ジョブの関係で順次送られてくる混載ジョブを受け取って前記先行ジョブを実行している場合に、所定の制御条件で前記画像加熱温度検出部材により検出される温度を前記先行ジョブにおける目標温度に制御する第1のモードと、前記先行ジョブの処理中に前記目標温度を維持しつつ前記所定の制御条件を切り替える第2のモードと、を実行可能であることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2のモードにおいて前記先行ジョブの処理の途中で、前記加熱源による加熱を停止し、かつ前記外部加熱部材による加熱量を増加させ、かつ前記冷却ファンの動作を開始する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 記録材上の画像を加熱する画像加熱部材と、
    前記画像加熱部材を内部から加熱する加熱源と、
    前記画像加熱部材の表面温度を検出する画像加熱温度検出部材と、
    前記画像加熱部材に当接した状態で前記画像加熱部材を外部から加熱する外部加熱部材と、
    前記画像加熱部材の表面を冷却する冷却ファンと、
    前記加熱源、前記外部加熱部材及び前記冷却ファンを制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、坪量が所定値未満の第1の記録材と坪量が前記所定値以上の第2の記録材とが先行ジョブと後続ジョブの関係で順次送られてくる混載ジョブを受け取って前記先行ジョブを実行している場合に、所定の制御条件で前記画像加熱温度検出部材により検出される温度を前記先行ジョブにおける目標温度に制御する第1のモードと、前記先行ジョブの処理中に前記目標温度を維持しつつ前記所定の制御条件を切り替える第2のモードと、を実行可能であることを特徴とする画像加熱装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2のモードにおいて前記先行ジョブの処理の途中で、前記加熱源による加熱量を増加させ、かつ前記外部加熱部材による加熱動作を実施し、かつ冷却ファンの動作を開始する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像加熱装置。
  5. 前記外部加熱部材の表面温度を検出する外部加熱温度検出部材を有し、
    前記制御手段は、前記外部加熱温度検出部材による温度検出に基づいて前記外部加熱部材を設定温度に制御することで加熱量を増減させる、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  6. 前記外部加熱部材を前記画像加熱部材に接離させる外部加熱接離機構を有し、
    前記制御手段は、前記外部加熱部材の接離によって加熱量を増減させる、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記外部加熱部材は、複数の加熱可能なベルト張架ローラに架け回された無端状ベルトである、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記制御手段は、前記先行ジョブにおける記録材枚数が所定枚数以上か所定枚数未満かを判断し、所定枚数以上のときは前記先行ジョブで前記第1のモードを実行した後に第1の枚数を処理したら前記第2のモードを実行し、所定枚数未満のときは前記第1の枚数より少ない第2の枚数を処理したら前記第2のモードを実行する、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  9. 前記制御手段は、前記先行ジョブにおける記録材枚数が所定枚数以上か所定枚数未満かを判断し、所定枚数以上のときは前記先行ジョブで前記第1のモードを実行した後に第1の枚数を処理したら前記第2のモードを実行し、所定枚数未満のときは前記第1のモードのみを実行する、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  10. 前記制御手段は、前記先行ジョブにおける記録材枚数が所定枚数以上か所定枚数未満かを判断し、所定枚数以上のときは前記先行ジョブで前記第1のモードを実行した後に第1の枚数を処理したら前記第2のモードを実行し、所定枚数未満のときには、前記第1の枚数より少ない第2の枚数を処理したら前記第2のモードを実行するか、前記第1のモードのみを実行するかを選択可能である、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  11. 記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により記録材上に形成されたトナー像を記録材に定着させる定着装置と、を備えた画像形成装置において、
    前記定着装置は、請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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