JP2004037555A - 外部加熱装置及びこれを用いた定着装置 - Google Patents

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Keiichiro Sato
佐藤 啓一郎
Masataka Konishi
小西 正孝
Koichi Kimura
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Abstract

【解決課題】加熱定着ロール等の被加熱部材の表面に、複数本の外部加熱ロールを均一に圧接させることができ、当該被加熱部材の表面を効果的に加熱することができ、厚紙の生産性を大幅に向上させることが可能であるとともに、高画質のカラー画像を得ることが可能な外部加熱装置及びこれを用いた定着装置を提供することを課題とする。
【解決手段】被加熱部材の表面に圧接し、当該被加熱部材の表面を外部から加熱する複数本の外部加熱ロールを備えた外部加熱装置において、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材の表面に圧接及び離間させる接離手段と、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材の表面に均一に圧接させる調整手段とを備えるように構成して課題を解決した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用したカラー複写機、カラープリンタ、カラーファクシミリあるいはこれらのカラー複合機等のカラー画像形成装置に好適に用いられる外部加熱装置及びこれを用いた定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィス等で扱われるドキュメントの更なるカラー化に伴い、カラー複写機やカラープリンタ、カラーファクシミリあるいはこれらのカラー複合機等のカラー画像形成装置が広く普及してきている。そして、これらのカラー複写機やカラープリンタ等のカラー画像形成装置においては、高画質化とともに、厚紙などのいろいろな用紙での高い生産性(単位時間あたりのプリント枚数)が求められてきている。
【0003】
ところで、上記電子写真方式を適用したカラー複写機やカラープリンタ等のカラー画像形成装置において、高い生産性、特に坪量の大きな用紙での生産性を上げるため、定着装置の定着スピードを高速化する必要がある。
【0004】
しかし、坪量が大きい用紙では、熱が多く奪われるため、定着に要する熱量が、薄い紙に定着する場合に比べて大幅に多く、坪量の大きい紙に定着する際に、定着スピードを落として、定着処理を施しているのが現状である。
【0005】
そこで、カラー画像の定着スピードを向上させることが可能な技術として、定着ロールに外部加熱ロールを接触させ、定着ロールの表面温度を制御する定着装置が、特開2001−175119号公報や特開平10−149044号公報等において既に提案されており、実機にも導入されている。
【0006】
上記特開2001−175119号公報に係る定着装置は、互いに圧接しながら回転する第一定着回転体及び第二定着回転体と、当該第一定着回転体表面に当接して回転する外部回転体と、当該第一定着回転体内部に配設される熱源と、当該外部回転体内部に配設される外部熱源とを備え、当該第一定着回転体及び第二定着回転体の圧接部分に未定着トナー像を保持した記録シートを挟持搬送して定着を行なう定着装置において、当該第一定着回転体表面の温度を計測する温度検知手段と、定着開始後における当該温度検知手段の計測結果の変化に基づいて当該熱源と当該外部熱源とに供給する電力を制御する制御手段とを有するように構成したものである。
【0007】
また、上記特開平10−149044号公報に係る画像加熱定着装置は、互いに圧接しながら回転可能に配設された定着部材対を有し、該定着部材対が形成するニップ部で未定着画像を形成した記録材を挟持搬送して該記録材上の未定着画像の加熱定着を行う画像加熱定着装置において、前記定着部材対に対して一つ以上の外部加熱部材を当接/退避可能に構成したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開2001−175119号公報や特開平10−149044号公報等に係る定着装置の場合には、厚紙であっても薄紙と略同等の高い生産性を実現するため、外部加熱ロールの数を複数にすることが考えられる。しかし、定着ロールの表面に単に複数本の外部加熱ロールを圧接しただけでは、複数本の外部加熱ロールの配列を調整するアライメント調整機構がないため、片方の外部加熱ロールだけに荷重がかかり、適切なニップ幅が得られず、定着ロールの表面を複数本の外部加熱ロールによって効果的に加熱することができず、高い生産性を実現することができなかったり、カラー画像の定着性が不十分で高画質のカラー画像が得られないという問題点を有している。
【0009】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、加熱定着ロール等の被加熱部材の表面に、複数本の外部加熱ロールを均一に圧接させることができ、当該被加熱部材の表面を効果的に加熱することができ、厚紙の生産性を大幅に向上させることが可能であるとともに、高画質のカラー画像を得ることが可能な外部加熱装置及びこれを用いた定着装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、被加熱部材の表面に圧接し、当該被加熱部材の表面を外部から加熱する複数本の外部加熱ロールを備えた外部加熱装置において、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材の表面に圧接及び離間させる接離手段と、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材の表面に均一に圧接させる調整手段とを備えたことを特徴とする外部加熱装置である。
【0011】
また、請求項2に記載された発明は、前記調整手段が、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材に対して接離する方向に案内するガイド部材からなり、当該ガイド部材は、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材に対して圧接する際に、当該複数本の外部加熱ロールが被加熱部材の表面に沿って移動するのを許容して均一に圧接させる間隙を有することを特徴とする請求項1記載の外部加熱装置である。なお、上記調整手段としては、例えば、ガイド部材からなり、外部加熱ロール側の部材に当該ガイド部材によって案内されるガイドロッドを設け、当該ガイドロッドとガイド部材との間に、移動を許容する隙間を設けるように構成したものが用いられる。
【0012】
さらに、請求項3に記載された発明は、加熱定着部材の表面に圧接し、当該加熱定着部材の表面を外部から加熱する複数本の外部加熱ロールを備えた定着装置において、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材の表面に圧接及び離間させる接離手段と、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材の表面に均一に圧接させる調整手段とを備えたことを特徴とする定着装置である。
【0013】
また更に、請求項4に記載された発明は、前記調整手段が、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材に対して接離する方向に案内するガイド部材からなり、当該ガイド部材は、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材に対して圧接する際に、当該複数本の外部加熱ロールが加熱定着部材の表面に沿って移動するのを許容して均一に圧接させる間隙を有することを特徴とする請求項3記載の定着装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を適用した定着装置を示すものである。
【0016】
この定着装置1は、加熱源を内蔵した加熱定着ロール2と、3つの支持ロールに張架され上記加熱定着ロール2に圧接されるエンドレスベルト3と、このエンドレスベルト3の内面側に当接され、加熱定着ロール2の表面に沿ってエンドレスベルト3を押圧する圧力付与部材4とで主要部が構成されている。
【0017】
上記加熱定着ロール2は、図示しない駆動源によって矢印方向に沿って所定の速度たとえば260mm/secの周速で回転駆動されるようになっている。上記加熱定着ロール2は、例えば、外径62mm、内径55mm、長さ350mmの円筒状に形成された金属製コア5を備えており、この金属製コア5としては、例えば、アルミニウムやステンレス等からなるものが用いられる。上記金属製コア5の表面には、弾性体層6としてHTVシリコーンゴム(JIS−Aのゴム硬度45度)が2mmの厚さに被覆されているとともに、この弾性体層6の表面には、さらにトップコート層7としてフッ素ゴムが50μmの厚さにディップコートされており、このトップコート層7の表面は、鏡面状態に近い状態に仕上げられている。上記下地弾性体層6のゴム硬度は、Teclock社製のスプリングタイプのA型硬度計により、JIS K6301に準拠して、荷重1,000gfを付加して計測した結果の値である。なお、金属製コア5としては、アルミニウムやステンレス等以外にも熱伝導率の高い金属からなるものを使用することができ、トップコート層7としては、耐熱性の高い弾性体であれば他の材料を使用することができる。
【0018】
また、上記金属製コア5の内部には、加熱源として合計出力1000Wの2本のハロゲンランプ8が配置されており、加熱定着ロール2は、このハロゲンランプ8によって表面温度が所定の温度となるよう内部から加熱されるようになっている。上記加熱定着ロール2の表面温度は、当該加熱定着ロール2の表面に接触する温度センサー9によって検出され、加熱定着ロール2の表面温度が例えば175℃となるように、図示しない温度コントローラーによって制御されるように構成されている。
【0019】
さらに、上記加熱定着ロール2の表面には、離型剤としてアミン変性シリコンオイル粘度300csが、離型剤供給装置10により均一に供給されている。この離型剤供給装置10は、オイルパイプ11aから滴下される離型剤12が、図示しないオイルウイックを介してッピックアップロール11cに供給され、当該ピックアップロール11cに供給された余剰な離型剤12は、メタリングブレード11dで掻き取られ、図示しないオイルパンからオイルタンクへ戻される。また、上記ピックアップロール11cの表面に供給された離型剤12は、ドナーロール11eを介して加熱定着ロール2の表面に塗布されるようになっている。なお、上記ピックアップロール11cの表面は、クリーニングブレード11bによって付着物が除去される。
【0020】
また、上記加熱定着ロール2の表面には、耐熱性のエンドレスベルト3が所定のニップ幅に渡って圧接するように配置されている。このエンドレスベルト3は、例えば、厚さ75μm、幅34 0mm、周長214mmのポリイミドフィルムによって形成され、3本のロール15、16、17により、約5kgfの張力にて張架されている。上記3本のロール15、16、17の直径は、例えば、それぞれ23mm、18mm、18mmに設定されている。また、上記3本のロール15、16、17のうち、加圧ロール15とインレットロール16は、例えば、ステンレス等によってクラウン形状に形成されているとともに、ステアリングロール17は、表面にシリコンゴムコートが施されたステンレス等によって円筒状又は円柱状部材に形成されている。
【0021】
上記加圧ロール15は、ベルトニップの出口において、例えば、60kgfの圧力で加熱定着ロール2の表面に圧接するように配置されている。なお、エンドレスベルト3は、加熱定着ロール2に圧接した状態で従動回転するように構成されいてる。このため、加熱定着ロール2の弾性体層6は変形し、その表面には歪みが発生し、記録媒体がそれ自身の剛性により剥離可能となっている。なお、図中、18はインレットロール16の内部に必要に応じて配置されるエンドレスベルト3を加熱するためのハロゲンランプを示すものである。また、19は未定着トナー像20を担持した記録用紙等の記録媒体を示すものである。
【0022】
さらに、上記ロール15とロール16との間には、エンドレスベルト3を加熱定着ロール2の表面に所定の圧力で押圧するための圧力付与部材としてのパッド部材4が配置されている。このパッド部材4は、図2に示すように、ステンレス等の金属からなるベースプレート21の表面に、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂からなるシム22を介して、ステンレス等の金属からなる支持プレート上に積層された弾性体層24を配置して構成されている。また、上記パッド部材4の表面は、筒状のシート状部材としてのパッドシート25によって全周が被覆されている。上記弾性体層24が積層された支持プレートは、その長手方向の両端部に設けられた取り付けネジによって、シム22を介してベースプレート21に固定されている。さらに、上記パッド部材4は、ベースプレート21側に配置された図示しない圧縮コイルスプリングによって、加熱定着ロール1に向けて例えば50kgfの押圧力で圧接されている。上記ベースプレート21としては、例えば、幅(ベルトの走行方向)20mm、長さ(紙面の垂直方向)360mm、厚さ7.5mmのステンレス鋼製のものが用いられる。また、弾性体層24は、ゴム硬度20°のシリコーンスポンジ(シリコーンゴムの発泡体)からなる厚さ5mmのものである。なお、ここでゴム硬度は、高分子科学社製のアスカーCタイプのスポンジ用ゴム硬度計により、荷重300gfを付加して計測した結果である。
【0023】
ここで、上記パッド部材4に弾性体層24を設けることにより、パッドシート25のエンドレスベルト3と接触する接触面は、加熱定着ロール2の外周面と整合可能になっている。すなわち、一定以上の荷重によってパッド部材4を加熱定着ロール2に向けて押圧すれば、弾性体層24が変形し、パッドシート25の接触面が加熱定着ロール2の外周面に沿って圧接されるように変形するようになっている。したがって、パッド部材4が図示しない圧縮コイルスプリングによって加熱定着ロール2に押圧されると、エンドレスべルト3は加熱定着ロール2に隙間なく圧接される。
【0024】
また、上記エンドレスべルト3の内面には、図2に示すように、粘度300csのアミン変性シリコンオイルが、フェルト等からなる潤滑剤塗布部材27によって塗布されるようになっており、これによってエンドレスベルト3とパッドシート25との間の摩擦係数が小さくなるようになされている。そして、アミン変性シリコンオイルを塗布した状態では、エンドレスベルト3は、加熱定着ロール2の回転に伴って、パッドシート25上を滑りながら、当該加熱定着ロール2と等しい速度で走行することが可能となっている。
【0025】
ところで、この実施の形態に係る外部加熱装置を適用した定着装置は、加熱定着部材の表面に圧接し、当該加熱定着部材の表面を外部から加熱する複数本の外部加熱ロールを備えた定着装置において、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材の表面に圧接及び離間させる接離手段と、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材の表面に均一に圧接させる調整手段とを備えるように構成されている。
【0026】
また、この実施の形態に係る外部加熱装置を適用した定着装置は、前記調整手段が、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材に対して接離する方向に案内するガイド部材からなり、当該ガイド部材は、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材に対して圧接する際に、当該複数本の外部加熱ロールが加熱定着部材の表面に沿って移動するのを許容して均一に圧接させる間隙を有するように構成されている。
【0027】
図1はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を適用した定着装置を示すものである。
【0028】
すなわち、この実施の形態に係る外部加熱装置40は、図1及び図2に示すように、加熱定着ロール2の表面に圧接する第1の外部加熱ローラ41と第2の外部加熱ローラ42とからなる複数本(図示例では、2本)の外部加熱ローラを備えている。これらの2本の外部加熱ローラ41、42は、接離手段によって、加熱定着ローラ2の表面に対して、所定の圧力で圧接するとともに、当該加熱定着ローラ2の表面から離間することが可能に構成されている。
【0029】
上記外部加熱装置40は、図1、図3及び図4に示すように、その上端部に、当該外部加熱装置40を定着装置1の所定の位置に取り付けるための基体フレーム43を備えている。この基体フレーム43は、2本の外部加熱ローラ41、42を加熱定着ローラ2の表面に圧接するための大きな荷重に耐えられるように、比較的肉厚の板金によって形成されているとともに、その幅方向の中央部には、長手方向に沿って補強用のリブ44が設けられている。
【0030】
上記基体フレーム43には、2本の外部加熱ローラ41、42を加熱定着ローラ2に対して接離する方向に案内させるとともに、複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材の表面に均一に圧接させる調整手段を兼ねるガイド板45が、長手方向の両端部近傍にそれぞれネジ止め等によって取り付けられている。このガイド板45は、図1、図3及び図4に示すように、2本の外部加熱ローラ41、42側に向けて突設された2本のガイドロッド46、47を備えている。
【0031】
また、上記ガイド板45には、図5に示すように、2本の外部加熱ローラ41、42を加熱定着ローラ2に対して圧接及び離間させる接離手段48が取り付けられている。この接離手段48は、ガイド板45に軸受け49を介して回転自在に支持された偏芯カムシャフト50を備えており、この偏芯カムシャフト50は、大きな荷重に耐えられるように、中間部分50aの直径が大きく設定されているとともに、当該中間部分50aの両端部には、図7に示すように、偏芯カム51が設けられている。また、上記偏芯カムシャフト50には、偏芯カム51の外側に2本の外部加熱ローラ41、42を加熱定着ローラ2に対して圧接及び離間させる方向に案内するガイド用のベアリング52が設けられているとともに、この偏芯カムシャフト50の直径の小さい一端部50bには、当該偏芯カムシャフト50を回転駆動するためのギア53と、回転位置を制御するための半円形状の制御板54が取付けられている。なお、この制御板54は、光学式センサー等と組み合わせて、偏芯カムシャフト50の偏芯カム51の回転位置を検出するためのものである。
【0032】
さらに、上記偏芯カムシャフト50の下方には、図6及び図7に示すように、当該偏芯カムシャフト50の偏芯カム51の回転によって圧力を付与するための圧力付与用のフレーム55が配設されている。この圧力付与フレーム55は、上端面が開口した矩形状に形成されており、その内部に偏芯カムシャフト50が配設されているとともに、その上端部には、幅方向の両側に向けてフランジ部56が水平方向に折り曲げ形成されている。また、上記圧力付与フレーム55の長手方向両端の上部には、偏芯カム51を回転自在に挟持する挟持板57がネジ止めされており、当該圧力付与フレーム55が偏芯カム51の回転に伴って上下動するように構成されている。さらに、上記圧力付与フレーム55のフランジ部56の長手方向両端には、2本の外部加熱ローラ41、42に対して圧力を付与するためのコイルスプリング58が、1箇所あたり2本、合計8本のコイルスプリング58が支軸59に貫挿した状態で下向きに取り付けられている。上記コイルスプリング58が貫挿された支軸59の下端部は、図9(b)に示すように、2本の外部加熱ローラ41、42を回転自在に保持した保持フレーム60に固定した状態で取り付けられている。その際、上記8本のコイルスプリング58は、図9(b)に示すように、所定量(例えば、60kgf)だけ既に圧縮した状態で取り付けられており、更に偏芯カム51によって所定量だけ圧縮させたときに、所定の荷重(例えば、80kgf)が得られるように設定されている。
【0033】
また、上記2本の外部加熱ローラ41、42は、図5、図10及び図11に示すように、保持フレーム60に回転自在に取り付けられている。これら2本の外部加熱ローラ41、42は、図10及び図11に示すように、当該2本の外部加熱ローラ41、42の両端部にそれぞれ2個ずつ圧入されたボールベアリング61を介して、焼結ユニット62に回転自在に取り付けられている。このように、上記2本の外部加熱ローラ41、42は、片側が2個のボールベアリング61によって回転自在に支持されているとともに、当該ボールベアリング61が圧入されていて、ボールベアリング61の内輪と外部加熱ローラ41、42との間に隙間がないため、1個のボールベアリング61に作用する荷重を低減でき、しかも、外部加熱ロール41、42との間で滑り等が生じることがなく、ボールベアリング61の長寿命化が可能となっている。また、上記焼結ユニット62は、ボールベアリング61を嵌合固定する嵌合孔63の内径のうち、その下半分の内径に隙間が予め形成されており、ボールベアリング61等が熱膨張した場合でも、当該ボールベアリング61等に過剰が内圧が作用することがないように構成されている。
【0034】
さらに、上記焼結ユニット62は、図9(a)、図10及び図11に示すように、保持フレーム60にボルト止め等によって取り付けられている。この保持フレーム60は、2本の外部加熱ローラ41、42を圧接する大きな荷重(例えば、80kgf)に十分耐え得るように、比較的肉厚の板金によって、しかも上端面が開口した高さの低い長尺な箱体状に形成されており、十分な剛性を有するように構成されている。
【0035】
また、上記保持フレーム60には、図9(b)及び前述したように、2本の外部加熱ロール41、42を加熱定着ロール2の表面に圧接するためのコイルスプリング58の支軸59が取り付けられている。
【0036】
さらに又、上記2本の外部加熱ローラ41、42は、例えば、ステンレスや鉄等の金属によって、外径18mmの円筒形状に形成されており、その内部には、図10及び図11に示すように、当該外部加熱ローラ41、42を加熱する加熱源としてのハロゲンランプ64がそれぞれ配設されている。これらハロゲンランプ64の両端部は、焼結ユニット62にネジ止めされた支持板65によって支持されている。
【0037】
上記2本の外部加熱ローラ41、42のうち、図2に示すように、加熱定着ロール2の回転方向上流側に位置する外部加熱ローラ41は、その表面が窒化処理されて高硬度を有する表面となっており、磨耗等に対して十分な耐久性を有するように構成されている。また、上記2本の外部加熱ローラ41、42のうち、図2に示すように、加熱定着ロール2の回転方向下流側に位置する外部加熱ローラ42は、その表面にフッ素コーティング処理が施されており、トナー等の異物が付着しないようになっている。なお、上記外部加熱ローラ42の表面には、図5に示すように、2つの温度センサー70,71が異なった位置に配設されている。
【0038】
さらに、上記焼結ユニット62の外側面には、図1及び図5に示すように、2本のスタッド66、67が所定の間隔を隔てて突設されている。また、上記焼結ユニット62の上端部には、上方に向けてU字形状に開口した凹溝68が設けられており、この凹溝68は、上述した偏芯カムシャフト60のガイド用のベアリング52に嵌合されるようになっている。その結果、上記2本の外部加熱ローラ41、42が取り付けられた保持フレーム60は、焼結ユニット62の凹溝68と、偏芯カムシャフト60のガイド用のベアリング52とによって、上下方向(接離する方向)に移動自在となっているとともに、ガイド用のベアリング52を支点して揺動自在となっている。また、同時に、上記保持フレーム60は、焼結ユニット62に設けられた2本のスタッド66、67によっても、上下方向に移動自在となっている。
【0039】
また、上記保持フレーム60の焼結ユニット62に設けられた2本のスタッド66、67は、図1に示すように、ガイド板45のガイドロッド46、47の内側端の間隔よりも狭く設定されており、当該2本のスタッド66、67とガイド板45のガイドロッド46、47との間に、圧力調整用の隙間Gが形成されるように構成されている。
【0040】
以上の構成において、この実施の形態に係る外部加熱装置を適用した定着装置では、次のようにして、加熱定着ロール等の被加熱部材の表面に、複数本の外部加熱ロールを均一に圧接させることができ、当該被加熱部材の表面を効果的に加熱することができ、カラー画像の生産性を大幅に向上させることが可能であるとともに、高画質のカラー画像を得ることが可能となっている。
【0041】
すなわち、この実施の形態に係る外部加熱装置40を適用した定着装置では、図2に示すように、所定のタイミングで、2本の外部加熱ローラ41、42が加熱定着ローラ2の表面に圧接し、当該2本の外部加熱ローラ41、42と加熱定着ローラ2との間に所定のニップ幅(例えば、各3mm)を形成することによって、加熱定着ローラ2の表面を外部からも加熱し、加熱定着ローラ2の表面温度を所定の温度以上に維持し、フルカラーの画像等を高速で定着処理することが可能となっている。
【0042】
その際、上記外部加熱装置40は、図1に示すように、偏芯カムシャフト60を回転させ、圧力付与フレーム55、8本のコイルスプリング58、及び保持フレーム60を介して、2本の外部加熱ローラ41、42を加熱定着ローラ2の表面に所定の荷重で圧接させるようになっている。
【0043】
このとき、2本の外部加熱ローラ41、42のうち、一方の外部加熱ローラが加熱定着ローラ2の表面に強く圧接することが考えられる。
【0044】
ところが、この実施の形態に係る外部加熱装置40の場合には、2本の外部加熱ローラ41、42を上下方向に案内するガイド板45のガイドロッド46,47と、2本のスタッド66、67とガイド板45のガイドロッド46、47との間に、圧力調整用の隙間Gが形成される。一方の外部加熱ローラが加熱定着ローラ2の表面に強く圧接していると、図12に示すように、当該強く圧接している外部加熱ローラと反対側のスタッド66、67がガイド板45のガイドロッド46、47に当接し、当該スタッド66、67を支点として、強く圧接している外部加熱ローラを隙間の方へ移動させるモーメントが作用する。その結果、上記2本の外部加熱ローラ41、42は、加熱定着ローラ2の表面に必ず均一に圧接した状態で停止するようになっている。
【0045】
このように、上記実施の形態では、2本の外部加熱ローラ41、42が加熱定着ローラ2の表面に必ず均一に圧接するため、2本の外部加熱ロール41、42を均一に圧接させることができ、当該加熱定着ローラ2の表面を効果的に加熱することができ、カラー画像の生産性を大幅に向上させることが可能であるとともに、高画質のカラー画像を得ることが可能となっている。
【0046】
なお、前記実施の形態では、外部加熱ローラが2本の場合について説明したが、外部加熱ローラが3本以上であっても良いことは勿論である。この場合、例えば、図13に示すように、保持フレーム62に3本の外部加熱ロールを回転自在に支持したものが用いられ、4本の場合には、図1等に示すものを2つ並んで配設しても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、加熱定着ロール等の被加熱部材の表面に、複数本の外部加熱ロールを均一に圧接させることができ、当該被加熱部材の表面を効果的に加熱することができ、カラー画像の生産性を大幅に向上させることが可能であるとともに、高画質のカラー画像を得ることが可能な外部加熱装置及びこれを用いた定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を示す正面図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を適用した定着装置を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を示す外観斜視図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置の要部を示す構成図である。
【図5】図5はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を示す分解斜視図である。
【図6】図6はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置の接離手段を示す斜視図である。
【図7】図7はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置の接離手段を示す斜視図である。
【図8】図8はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を示す構成図である。
【図9】図9はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置を示す構成図である。
【図10】図10はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置の要部を示す分解斜視図である。
【図11】図11はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置の要部を示す分解斜視図である。
【図12】図12はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置の作用を示す説明図である。
【図13】図13はこの発明の実施の形態1に係る外部加熱装置の変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
1:定着装置、2:加熱定着ローラ、40:外部加熱装置、41、42:外部加熱ローラ、45:ガイド板、46、47:ガイドロッド、66、67:スタッド。

Claims (4)

  1. 被加熱部材の表面に圧接し、当該被加熱部材の表面を外部から加熱する複数本の外部加熱ロールを備えた外部加熱装置において、
    前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材の表面に圧接及び離間させる接離手段と、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材の表面に均一に圧接させる調整手段とを備えたことを特徴とする外部加熱装置。
  2. 前記調整手段は、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材に対して接離する方向に案内するガイド部材からなり、当該ガイド部材は、前記複数本の外部加熱ロールを被加熱部材に対して圧接する際に、当該複数本の外部加熱ロールが被加熱部材の表面に沿って移動するのを許容して均一に圧接させる間隙を有することを特徴とする請求項1記載の外部加熱装置。
  3. 加熱定着部材の表面に圧接し、当該加熱定着部材の表面を外部から加熱する複数本の外部加熱ロールを備えた定着装置において、
    前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材の表面に圧接及び離間させる接離手段と、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材の表面に均一に圧接させる調整手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  4. 前記調整手段は、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材に対して接離する方向に案内するガイド部材からなり、当該ガイド部材は、前記複数本の外部加熱ロールを加熱定着部材に対して圧接する際に、当該複数本の外部加熱ロールが加熱定着部材の表面に沿って移動するのを許容して均一に圧接させる間隙を有することを特徴とする請求項3記載の定着装置。
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